JPH11247481A - 自走式立体駐車場における転落防止壁の構築方法 - Google Patents

自走式立体駐車場における転落防止壁の構築方法

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Publication number
JPH11247481A
JPH11247481A JP4491598A JP4491598A JPH11247481A JP H11247481 A JPH11247481 A JP H11247481A JP 4491598 A JP4491598 A JP 4491598A JP 4491598 A JP4491598 A JP 4491598A JP H11247481 A JPH11247481 A JP H11247481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
self
smoke
girder
fall prevention
Prior art date
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Pending
Application number
JP4491598A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Nakao
英夫 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hazama Ando Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hazama Gumi Ltd filed Critical Hazama Gumi Ltd
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Publication of JPH11247481A publication Critical patent/JPH11247481A/ja
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】施工が容易で、コスト的にも有利であり、
火災発生時における排煙を円滑なものとすることができ
る自走式立体駐車場における転落防止壁の構築方法を提
供する。 【手段】従来床版6を支持させるべく床下に突出する形
で配されていた外周梁10’を逆梁化して床上に突出さ
せ、大梁10’上部に角パイプ等の水平材11を溶接等
によって固設して転落防止壁10とし、大梁10’下方
内側のフランジで床版6の外周部を支持させる。大梁1
0’上下フランジ間に補強リブ等の補剛材12を適宜付
設することにより、自動車衝突時の衝撃に対する抵抗力
を増大させることができる。外周梁10’の逆梁化に伴
い、梁10’直下から排煙用の開口20が規定され、外
周梁10’と直交する大梁7は、火災発生時に煙を開口
20へと誘導するいわゆる防煙垂壁として機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は自走式立体駐車場に
おける転落防止壁の構築方法に関し、更に詳しくは、自
動車を自走させながら任意の階の任意の駐車区画に駐車
させる形式の自走式立体駐車場における自動車の落下防
止用の壁(柵を含む。)を構築する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自走式立体駐車場には各階床の外周部に
自動車の転落を防止するための転落防止壁が立設されて
おり、かかる従来の転落防止壁50は、図7に部分断面
にて略示すように、床版6の外周部を支持させる大梁
(小梁の場合もある。)10”の上方に自動車衝突時の
衝撃力に十分耐え得るよう支柱や水平材等を所要に配し
て剛強に構築される。
【0003】また、転落防止壁と上階との間は万一の火
災発生時における排煙用開口として一般に開放される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の転落防止壁は、駐車場本体の建築主要構造部である
梁や床版等とは全く独立に支柱等の専用構成材を用意し
て施工する必要があり、特に自動車衝突時の応力を建築
主要構造部に確実に伝達すべく支柱等の材寸を増大させ
たり、あるいは支柱間ピッチを密にする必要があるた
め、施工が面倒で、コスト的にも問題があった。
【0005】また、床下に突出して開口に垂下される形
となる外周梁をそのまま放置すると、火災発生時に梁に
よって開口からの排煙が妨げられることとなるため、従
来は、床下に梁下端と同レベルの天井を設けたり、ある
いは機械式排煙設備を別途設ける等しており、これによ
っても施工性が害されたり、コストアップを招いた。
【0006】本発明は以上のような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、施工が容易で、コスト的
にも有利な自走式立体駐車場における転落防止壁の構築
方法を提供することにある。
【0007】本発明の別の目的は、何ら特別な対策を講
じることなく、火災発生時における排煙を円滑なものと
することができる自走式立体駐車場における転落防止壁
の構築方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自走式立体
駐車場における転落防止壁の構築方法は、自動車を自走
させて任意の階の駐車区画に駐車させる形式の自走式立
体駐車場において、各階の床の外周部に配する梁を逆梁
として当該床から上方に突出させ、当該梁を基礎として
自動車の転落防止用の壁(柵を含む。)を構築すること
を特徴とする。
【0009】即ち、本方法は、従来床版を支持させるべ
く床下に突出する形で配されていた外周梁を逆梁化して
床上に突出させ、この梁を転落防止壁の骨子とするもの
であり、これによって転落防止壁の構築作業を駐車場主
要構造部の施工に組み込んで従来要した転落防止壁専用
構成材を削減でき、また、火災発生時における開口から
の排煙を停滞させるような梁の床下への突出を除去する
ことができる。
【0010】転落防止壁は独立に又は人の乗り越えを防
ぐための手摺り等と一体的にS(鉄骨)造、RC(鉄筋
コンクリート)造あるいはSRC造によって構築するこ
とができる。
【0011】尚、外周梁は床版の外周部を下方内側フラ
ンジで支持する形となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好敵な実施例を添付図面に基
づいて説明する。
【0013】図1は、本発明を適用する自走式立体駐車
場1の一例を鉛直断面にて略示する説明図であり、この
駐車場1は、半地下階(B1)から地上10階(F1
0)までの全フロアを駐車スペースとし、奇数階と偶数
階及び半地下階とを水平方向に振り分けた建物であり、
建物の外郭は万一の火災発生時の排煙に備えて開放され
るため、各階フロアの建物外郭に相対する外周部に後述
する転落防止壁10が設置される。
【0014】図2は上下に隣合う2階分の平面図であ
り、該図に示すように、各階フロアには、中央の車路2
を挟んで両側に駐車区画4群が設定され、自動車は、各
階間を連絡するスロープ3及び車路2を介して所要階の
所要駐車区画4まで自走され駐車される。次に、図1の
囲いCの拡大図に相当する図3乃至図5を参照して転落
防止壁の態様例を述べる。
【0015】図3は、転落防止壁をS造によって構築し
た例であり、ここで参照番号10’は逆梁化された外周
梁(大梁)であり、この大梁10’は、駐車場1の各外
周柱5上に各柱5間を連繋する形で取り付けられ、大梁
10’上部に角パイプ等の水平材11を溶接あるいはボ
ルト締結によって固設して転落防止壁10となり、大梁
10’下方内側のフランジで床版6の外周部を支持させ
る。尚、大梁10’上下フランジ間に補強リブ等の補剛
材12を適宜付設することにより、自動車衝突時の衝撃
に対する抵抗力を増大させることができる。
【0016】かかる外周梁10’の逆梁化に伴い、梁1
0’直下から排煙用の開口20が規定され、外周梁1
0’と直交して床版6を支持する大梁7は、火災発生時
にこの大梁7をまたぐ煙の流れを制限して煙を開口20
へと誘導するいわゆる防煙垂壁としての役割を果たし、
大梁7と直交する形で梁せいの小さい小梁8を配すれ
ば、小梁8が大梁7の防煙垂壁としての機能を害するこ
とはない。
【0017】尚、参照番号13は、人の乗り越えを防ぐ
ための手摺りあるいはフェンスであるが、これを建物の
腰壁材(ALC版やPC版)としたり、あるいは開口2
0を包含する形のカーテンウォールとすることもでき
る。更に、開口20に必要に応じて建具を配設してもよ
い。参照番号9は車輪止めである。
【0018】図4は外周梁10’の内側にRC造の手摺
り兼用の転落防止壁30を設置した例であり、図5は図
3の水平材、補剛材及び手摺り等をRCで置き換えて実
質SRC造の手摺り兼用の転落防止壁40とした例であ
る。図6に示すように、半地下階(B1)では、自動車
の転落を防止する必要はないものの、従来困難であった
上階との間の開口20’の確保が容易となり、機械的設
備を要することなく排煙や通風が可能となるのみなら
ず、採光も得られる。尚、図4乃至図6において、図3
と共通する部分は同じ番号を付して説明は省略される。
また、図4の参照番号6’はデッキプレートである。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る自走式
立体駐車場における転落防止壁の構築方法では、外周梁
を逆梁化して床上に突出させ、この梁を転落防止壁の骨
子とすることにより、転落防止壁の構築作業を駐車場主
要構造部の施工に組み込むことができ、また、従来要し
た転落防止壁専用構成材を削減できるため、施工性が大
幅に向上し、コスト的にも有利となる。
【0020】更に、外周梁の逆梁化に伴い、火災発生時
における開口からの排煙を停滞させるような梁の床下へ
の突出を除去することができるため、何ら特別な対策を
講じることなく、排煙を円滑なものとすることができ、
この際、外周梁に直交する大梁を煙を開口へと誘導する
防煙垂壁として機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する自走式立体駐車場の一例を鉛
直断面にて略示する説明図である。
【図2】図2は自走式立体駐車場の上下に隣合う2階分
の平面図である。
【図3】転落防止壁をS造によって構築した例を示す、
図1の囲いCを拡大した断面図である。
【図4】転落防止壁をRC造の手摺りを兼用するように
構築した例を示す、図1の囲いCを拡大した断面図であ
る。
【図5】転落防止壁を手摺りを兼用させて実質SRC造
によって構築した例を示す、図1の囲いCを拡大した断
面図である。
【図6】半地下階への応用例を示す断面図である。
【図7】従来の転落防止壁を示す断面図である。
【符号の説明】
1 自走式立体駐車場 2 車路 3 スロープ 4 駐車区画 5 外周柱 6 床版 7 大梁 10,30,40 転落防止壁 10’ 外周梁(大梁) 13 手摺り 20,20’ 開口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車を自走させて任意の階の駐車区画
    に駐車させる形式の自走式立体駐車場において、各階の
    床の外周部に配する梁を逆梁として当該床から上方に突
    出させ、当該梁を基礎として自動車の転落防止用の壁を
    構築することを特徴とする自走式立体駐車場における転
    落防止壁の構築方法。
JP4491598A 1998-02-26 1998-02-26 自走式立体駐車場における転落防止壁の構築方法 Pending JPH11247481A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014025241A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Taisei Corp 転落防止構造
JP2014025242A (ja) * 2012-07-26 2014-02-06 Taisei Corp 転落防止構造
JP2015200087A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 株式会社竹中工務店 落下防止壁
JP2021533295A (ja) * 2018-08-07 2021-12-02 ジョン、クレメント、プレストンJohn Clement Preston 多層階構造物及びファサードを構築するファサードパネルシステム並びに方法

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