JPH11246991A - 4価すず酸イオンを用いるすず/亜鉛合金めっき浴及びそれを用いるめっき方法 - Google Patents

4価すず酸イオンを用いるすず/亜鉛合金めっき浴及びそれを用いるめっき方法

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JPH11246991A
JPH11246991A JP5340298A JP5340298A JPH11246991A JP H11246991 A JPH11246991 A JP H11246991A JP 5340298 A JP5340298 A JP 5340298A JP 5340298 A JP5340298 A JP 5340298A JP H11246991 A JPH11246991 A JP H11246991A
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tin
ion
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Mikio Ogata
幹夫 尾形
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 めっき作業中に被めっき物表面上の有機被覆
材の剥離を生じさせることがなく、かつ安定性にすぐれ
たすず/亜鉛合金めっき浴を提供する。 【解決手段】 4価すず酸イオン、亜鉛イオン、蓚酸イ
オン及びアンモニウムイオンを含む酸性水溶液からなる
すず/亜鉛合金めっき浴。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4価すず酸イオン
と亜鉛イオンを含むすず/亜鉛合金めっき浴及びそれを
用いるめっき方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在環境汚染の観点から鉛を用いないす
ず/亜鉛合金によるはんだ接合法や防食腐食用のすず/
亜鉛合金が求められている。はんだ接合のためにはすず
含有量の大きいめっきが、腐食防止のためには亜鉛含有
量の大きいめっきが適している。現在行われているすず
/亜鉛合金めっきは、2価のすずイオンと亜鉛イオンか
らなる酸性めっき浴からのものか、4価のすずイオンと
亜鉛イオンからなるアルカリ性めっき浴からのものであ
る。前者の場合は特殊な錯化剤が必要である上、2価の
すずイオンはめっき液中に溶存する酸素によって時間と
共に4価のすずイオンに酸化されてしまい、その結果良
好なすず/亜鉛合金めっきの析出が不可能となる。一
方、後者の現行の4価すずイオンを用いるめっきでは、
めっき液が強いアルカリ性であるため、めっき基板の有
機被覆材がめっき作業中に剥離してしまうという欠陥が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、めっき作業
中に被めっき物表面上の有機被覆材の剥離を生じさせる
ことがなく、かつ安定性にすぐれたすず/亜鉛合金めっ
き浴及びそれを用いるめっき方法を提供することをその
課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明によれば、4価すず酸イオン、亜
鉛イオン、蓚酸イオン及びアンモニウムイオンを含む酸
性水溶液からなるすず/亜鉛合金めっき浴が提供され
る。また、本発明によれば、被めっき物にすず/亜鉛合
金めっきを施す方法において、そのめっき浴として、前
記めっき浴を用いることを特徴とするすず/亜鉛合金め
っき方法が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のめっき浴は、4価すず酸
イオン、亜鉛イオン、蓚酸イオン及びアンモニウムイオ
ンを含む酸性水溶液からなるものである。このような水
溶液は、4価すず酸イオンと蓚酸イオンを含む水溶液
と、亜鉛イオンとアンモニウムイオンを含む水溶液とを
混合することによって得ることができる。また、水中に
前記各イオン源を溶解させることによって得ることがで
きる。この場合の4価すず酸イオン源としては、水溶性
の4価すず酸塩が用いられ、Na2SnO3、K2SnO3
等が挙げられる。亜鉛イオン源としては、水溶性の亜鉛
塩、例えば、硫酸亜鉛が用いられる。蓚酸イオン源とし
ては、蓚酸又は水溶性の蓚酸塩(ナトリウム塩等)が用
いられる。アンモニウムイオン源としては、水溶性アン
モニウム塩、例えば硫酸アンモニウムや蓚酸アンモニウ
ム塩等用いられる。
【0006】本発明のめっき浴において、そのすず酸イ
オン濃度は0.01〜0.2モル/L、好ましくは0.
02〜0.15モル/L、その蓚酸イオン濃度は0.5
〜1.2モル/L、好ましくは0.7〜1.0モル/
L、その亜鉛イオンは0.01〜0.1モル/L、好ま
しくは0.01〜0.06モル/L、そのアンモニウム
イオンは0.5〜2.0モル/L、好ましくは1.0〜
1.5モル/Lである。また、めっき浴中、蓚酸イオン
はすず酸イオン1モル当り、3〜15モル、好ましくは
5〜10モルの割合で存在する。一方、アンモニウムイ
オンは、亜鉛イオン1モル当り、3〜20モル、好まし
くは5〜15モルの割合で存在する。すず酸イオンと亜
鉛イオンは、所望するすず/亜鉛合金めっきの組成に応
じて選定され、すず含有量の高い共晶合金(すず91重
量%、亜鉛9重量%)の組成に近い合金を析出させるた
めには、亜鉛イオン1モル当りすず酸イオンが7〜12
モル、好ましくは8〜10モルの浴組成とし、亜鉛含有
量が高い合金、例えば亜鉛70重量%、すず30重量%
の合金を析出させるためには、すず酸イオン1モル当り
亜鉛イオンが1.5〜5モル、好ましくは2〜4モルの
浴組成とする。
【0007】めっき浴のpHは、酸性領域、通常、3〜
5、好ましくは3.5〜4の範囲に調節される。このp
Hの調節は、硫酸や水酸化ナトリウム等のpH調節剤を
用いて行うことができる。本発明のめっき浴において、
そのすず酸イオンは蓚酸イオンと結合した錯イオンとし
て存在し、一方、亜鉛イオンはアンモニウムイオンと結
合した錯イオンとして存在する。本発明のめっき浴に
は、必要に応じ、界面活性剤やゼラチンを適量加えるこ
とができ、これにより、光沢のよいかつ緻密なめっきを
得ることができる。
【0008】本発明のめっき浴を用いてすず/亜鉛合金
めっきを行うには、めっき槽に本発明のめっき浴を充填
するとともに、その陽極に白金被覆チタン板を用い、被
めっき物を陰極に用い、両極間に直流電圧を印加する。
この場合の電圧は2〜10ボルトであり、その電流密度
は1.5〜7A/dm2、好ましくは2〜6A/dm
である。めっき温度は25〜60℃、好ましくは30〜
50℃であり、めっき時間は、5〜10分である。めっ
き槽の陽極と陰極との間は陽イオン交換膜を用いて分離
することが好ましい。
【0009】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に詳述
する。
【0010】実施例1〜4 表1に示す成分組成(モル/リットル)のめっき浴(水
溶液)を調製し、その保存安定性及びそのめっき品質を
以下のようにして評価した。その結果を表1に示す。
【0011】(保存安定性)めっき浴300mlをビー
カに入れ、これを室温に1週間保持した後、そのめっき
浴を観察した。その結果、めっき浴中ににごりが生じた
ものを×、生じなかったものを○とした。 (めっき品質)陽極に白金被覆チタン板を用い、陰極に
銅板を用い、これらの両極をすず/亜鉛合金めっき浴に
浸漬して、すずめっきを行った。銅板表面に形成された
すず/亜鉛合金めっきを観察し、以下の基準で評価し
た。 ○:非常に良好 △:良好 ×:不良
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明の酸性すず/亜鉛合金めっき浴
は、保存安定性にすぐれるとともに、めっき浴としての
性能にもすぐれ、本発明のめっき浴を用いることによ
り、平滑なすず/亜鉛合金めっきを得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4価すず酸イオン、亜鉛イオン、蓚酸イ
    オン及びアンモニウムイオンを含む酸性水溶液からなる
    すず/亜鉛合金めっき浴。
  2. 【請求項2】 該蓚酸イオンがすず酸イオン1モル当り
    5〜10モルの割合で存在し、該アンモニウムイオンが
    亜鉛イオン1モル当り5〜15モルの割合で存在する請
    求項1のすず/亜鉛合金めっき浴。
  3. 【請求項3】 被めっき物にすず/亜鉛合金めっきを施
    す方法において、そのめっき浴として、請求項1又は2
    のめっき浴を用いることを特徴とするすず/亜鉛合金め
    っき方法。
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