JPH11246618A - 置換アミノシラン化合物を含む、α−オレフィン重合用触媒 - Google Patents

置換アミノシラン化合物を含む、α−オレフィン重合用触媒

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JPH11246618A
JPH11246618A JP10367449A JP36744998A JPH11246618A JP H11246618 A JPH11246618 A JP H11246618A JP 10367449 A JP10367449 A JP 10367449A JP 36744998 A JP36744998 A JP 36744998A JP H11246618 A JPH11246618 A JP H11246618A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いアイソタクチシティ及び高い多分散指数
の望ましい組合せを有するオレフィンポリマーを製造す
るための、触媒系を提供すること。 【解決手段】 (A)アルキルアルミニウム化合物、
(B)置換アミノシラン化合物、及び(C)共に活性化
無水マグネシウムジハライド化合物上に担持された、少
なくとも1つのチタン−ハロゲン結合を有するチタン化
合物及び電子供与体を含む固体成分の反応生成物を配合
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、助触媒成分として
アミノ置換シラン電子供与体を使用するチーグラー・ナ
ッタ触媒系に関する。この触媒系を用いて製造したオレ
フィンポリマーは、高いアイソタクチシティ及び高い多
分散指数(polydispersity index)の望ましい組合せを
示す。
【0002】
【従来の技術】ポリマーのアイソタクチシティは、与え
られる用途に対するその適合性の決定において重要であ
る。アイソタクチシティは、室温下におけるキシレン可
溶性ポリマーの重量%(XSRT)を測定し、この値を
100%から引算することにより測定する。90よりも
大きい高いアイソタクチシティが好ましく、95よりも
大きい値が特に好ましい。多分散指数(P.I.)は、
ポリマーの分子量分布の大きさである。広い分子量分布
範囲(P.I.>4.0)は、改善された溶融強度を提
供し、これは熱成形、フィルム及び繊維形成操作におい
て有利である。4.0という高いP.I.は、広い分子
量分布を示している。好ましくは、P.I.は>4.5
であり、特に好ましくは5.0以上である。オルガノシ
ラン化合物は、触媒系において、(1)無水活性化Mg
−ジハライド化合物上に担持されたハロゲン含有Ti化
合物を含む固体触媒成分における電子供与体として、及
び(2)有機金属化合物を含む助触媒成分とともに電子
供与体として使用されてきた。通常、オルガノシラン化
合物は、Si−OR、Si−OCOR又はSi−NR2
結合(式中、Rはアルキル、アルケニル、アリール、ア
リールアルキル又は炭素数1〜20のシクロアルキルで
ある)及び中心原子としてのSiを有する化合物であ
る。そのような化合物は、米国特許第4,180,63
6号、4,242,479号、4,347,160号、
4,382,019号、4,435,550号、4,4
42,276号、4,465,782号、4,473,
660号、4,530,912号及び4,560,67
1号明細書に記載されている。これらの文献において、
オルガノシラン化合物は、固体触媒成分における電子供
与体として使用されている。米国特許第4,472,5
24号、4,522,930号、4,560,671
号、4,581,342号、4,657,882号及び
欧州特許出願第45976号及び第45977号におい
ては、オルガノシラン化合物を助触媒と共に電子供与体
として使用している。米国特許第5,102,892号
明細書は、ピペリジニル又はピロリジニル環を含んでい
るトリフルオロプロピル置換シラン、例えば3,3,3
−トリフルオロプロピル(ピロリジル)−ジメトキシシ
ラン及び3,3,3−トリフルオロプロピル(4−メチ
ルピペリジル)ジメトキシシランを開示している。更
に、EP(European Patent Publication )第658,
577号は、トリフルオロプロピル(アルキル)ジメト
キシシランを使用して重合したプロピレンホモポリマー
から製造した繊維は、従来の電子供与体、例えばフェニ
ルトリエトキシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシ
ラン及びジフェニル−ジメトキシシラン等を有する触媒
を使用して重合したプロピレンホモポリマーから製造し
た繊維よりも、低い結合温度及び広い結合温度範囲を有
していることを教示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オレ
フィン重合触媒系における電子供与体として有用な新規
アミノシランを提供することである。本発明の別の目的
は、高いアイソタクチシティ及び高い多分散指数の望ま
しい組合せを有するオレフィンポリマーを製造する、改
良された触媒系を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】1つの態様においては、
本発明は、以下の式で示されるアミノシラン化合物に関
する。
【化3】 (式中、R1 は、直鎖又は分岐したC1-22のアルキル又
はC3-22のシクロアルキルであり、少なくとも1つのハ
ロゲン原子で置換されていてもよく、R2 は、ビス(直
鎖又は分岐したC1-22のアルキル又はC3-22のシクロア
ルキル)アミノ、置換ピペリジニル、置換ピロリジニ
ル、デカヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒ
ドロキノリニル又は1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリニルであり、置換基は、直鎖又は分岐したC1-8
のアルキル、フェニル、直鎖又は分岐したC1-8 のアル
キル置換フェニル及びトリメチルシリルからなる群より
選ばれ(ただし置換基がC1-8 のアルキルである場合、
少なくとも2つ存在しなければならず、R1 はハロゲン
を含んでいなければならない)、R3 は、直鎖又は分岐
したC1-8 のアルキル又はC3-8 シクロアルキルであ
る)。
【0005】第二の態様においては、本発明は、オレフ
ィン重合用の触媒であって、(A)アルキルアルミニウ
ム化合物、(B)前記のアミノシラン化合物、及び
(C)共に活性化無水マグネシウムジハライド化合物上
に担持された、少なくとも1つのチタン−ハロゲン結合
を有するチタン化合物及び電子供与体を含む固体成分の
反応生成物を含み、前記アミノシラン化合物が以下の式
で示される触媒に関する。
【化4】 (式中、R1 は、直鎖又は分岐したC1-22のアルキル又
はC3-22のシクロアルキルであり、少なくとも1つのハ
ロゲン原子で置換されていてもよく、R2 は、ビス(直
鎖又は分岐したC1-22のアルキル又はC3-22のシクロア
ルキル)アミノ、置換ピペリジニル、置換ピロリジニ
ル、デカヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒ
ドロキノリニル又は1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリニルであり、置換基は、直鎖又は分岐したC1-8
のアルキル、フェニル、直鎖又は分岐したC1-8 のアル
キル置換フェニル及びトリメチルシリルからなる群より
選ばれ(ただし置換基がC1-8 のアルキルである場合、
少なくとも2つ存在しなければならず、R1 はハロゲン
を含んでいなければならない)、
【0006】
【発明の実施の形態】R3 は、直鎖又は分岐したC1-8
のアルキル又はC3-8 のシクロアルキルである)。好ま
しくは、R1 は、3,3,3−トリフルオロプロピルで
あり、R3 はメチル又はエチルである。これらの好まし
い範囲に含まれる具体的な化合物には、3,3,3−ト
リフルオロプロピル(2−トリメチルシリルピペリジニ
ル)ジメトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロ
ピル(2−トリメチルシリルピロリジニル)ジメトキシ
シラン、3,3,3−トリフルオロプロピル(2−(3
−メチルフェニル)ピペリジニル)ジメトキシシラン、
3,3,3−トリフルオロプロピル(2−(3−メチル
フェニル)ピロリジニル)ジメトキシシラン、3,3,
3−トリフルオロプロピル(1,2,3,4−テトラヒ
ドロキノリニル)ジメトキシシラン、3,3,3−トリ
フルオロプロピル(1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリニル)ジメトキシシラン、3,3,3−トリフル
オロプロピル(デカヒドロキノリニル)ジメトキシシラ
ン、3,3,3−トリフルオロプロピル(ビス(2−エ
チルヘキシル)アミノ)ジメトキシシラン、及び3,
3,3−トリフルオロプロピル(シス−2,6−ジメチ
ルピペリジニル)ジメトキシシランが含まれる。
【0007】アミノシランは、多段階合成経路により製
造してもよい。第一工程は、C11-2 2 のアルカン又はハ
ライド置換アルカンに由来するアニオンと商業的に入手
可能なシラン、例えばテトラアルキルオルトシリケート
(SiOR4 )又はテトラクロロシランとの間の反応で
ある。テトラクロロシランを使用するとき、(アルキ
ル)トリクロロシラン又は(ハライド置換アルキル)ト
リクロロシランが生じる。これを、適切なアルコキシド
(例えば、メトキシド又はエトキシド)を用いた処理に
より、対応の(アルキル)トリアルコキシシラン又は
(ハライド置換アルキル)トリアルコキシシランに転換
する。テトラアルキルオルトシリケートを使用すると
き、(アルキル)トリアルコキシシラン又は(ハライド
置換アルキル)トリアルコキシシランが直接製造され
る。最終工程は、(アルキル)トリアルコキシシラン又
は(ハライド置換アルキル)トリアルコキシシランと置
換二級又は環状アミンとの置換反応である。アミンアニ
オンは、n−ブチルリチウム又はイソプロピルマグネシ
ウムクロライドのいずれかを用いて処理することにより
生成する。次いで、アニオンを、(アルキル)トリアル
コキシシラン又は(ハライド置換アルキル)トリアルコ
キシシランと反応させ、アミノシランを生成する。保護
基を使用して特定のアミンを製造することが必要であ
る。適切な保護基は、tert−ブチルカルバメート
(BOC)であり、これを使用して、2−トリメチルシ
リルピペリジン、2−トリメチルシリルピロリジン、2
−(3−メチルフェニル)ピペリジン及び2−(3−メ
チルフェニル)ピロリジンを製造する。BOC基は、テ
トラヒドロフラン中、水素化ナトリウムを使用して、ピ
ペリジン又はピロリジンのいずれかからアニオンを生成
することにより結合した。この溶液を5℃に冷却し、わ
ずかに過剰のジ−tert−ブチルジカルボネートを添
加した。2時間後、用液を、飽和炭酸水素ナトリウム中
に注ぎ、層に分離した。有機層を、硫酸マグネシウムで
乾燥し、回転蒸発により溶媒を除去した。減圧下で蒸留
し、ピペリジニル−N−tert−ブチルカルバメート
(沸点95℃、3mmHg、収率89%)又はピロリジ
ニル−N−tert−ブチルカルバメート(沸点69
℃、1mmHg、収率95%)を得た。本発明のアミノ
シランと、アルキルアルミニウム化合物(A)、及び共
に活性化無水マグネシウムジハライド上に担持されてい
る、少なくとも1つのチタン−ハロゲン結合を有するチ
タン化合物及び電子供与体を含む固体成分(C)とを反
応させて、オレフィン重合に適切な触媒を形成してもよ
い。
【0008】成分(A)を形成するAl−アルキル化合
物は、ハロゲンを含まず、Al−トリアルキル、例えば
Al−トリエチル、Al−トリイソプロピル、Al−ト
リイソブチル;Al−ジアルキル水素化物、例えばAl
−ジエチル水素化物;及び酸素、窒素又はイオウ等のヘ
テロ原子を経て互いに結合した2以上のAl原子を含む
化合物、例えば(C2 5 2 Al−O−Al(C2
5 2
【化5】 及び、
【化6】 が含まれる。好ましくは、Al−アルキル化合物は、A
l−トリエチルである。固体成分(C)において、少な
くともTi−ハロゲン結合を有するチタン化合物の適切
な例は、Ti−テトラハライド、特にTiCl4 であ
る。しかしながら、アルコキシハライドを使用すること
もできる。成分(C)に用いられる電子供与体化合物に
は、芳香族酸、特に安息香酸又はフタル酸のアルキルエ
ステル、アリールエステル及びシクロアルキルエステル
並びにそれらの誘導体が含まれる。特定の例には、安息
香酸エチル、安息香酸n−ブチル、p−トルエン酸メチ
ル、フタル酸ジイソプロピル、フタル酸ジ−n−ブチ
ル、フタル酸ジイソブチル及びフタル酸ジオクチルが含
まれる。前記のエステルに加えて、アルキルエーテル又
はアルキルアリールエーテル(alkaryl ether)、ケト
ン、モノアミン又はポリアミン、アルデヒド並びにリン
化合物、例えばホスフィン及びホスホルアミド等を、電
子供与体として使用することもできる。フタル酸エステ
ルが最も好ましい。成分(C)の担体を形成する、活性
無水マグネシウムジハライドは、成分(C)の粉末X線
スペクトルにおいて、1m2 /gの表面積を有する対応
のジハライドの粉末スペクトルにおいて現れる、最も強
い回折の少なくとも30%の広がりを示すMgジハライ
ドであるか、又は粉末X線スペクトルにおいて最も強い
回折線が、前記最も強い回折線のインタープレナー距離
(interplanar distance)に関してシフトした強度ピー
クを有するハロで置換されているMgジハライド及び/
又は3m2 /gよりも大きい表面積を有するMgジハラ
イドである。Mgジハライドの表面積の測定は、沸騰T
iCl4 を用いた2時間の処理の後、成分(C)につい
て行った。
【0009】Mgジハライドは、予め活性化してもよ
く;チタネーション(titanation)の間原位置で活性化
してもよく;適切なハロゲン含有遷移金属化合物で処理
し、活性化したときMgジハライドを形成することがで
きるMg化合物から原位置で形成してもよく、又は、M
gCl2 対アルコールのモル比が1:1〜1:3である
MgジハライドC1-3 アルカノール付加物、例えばMg
Cl2 ・3ROHから形成してもよい。Mgジハライド
の非常に活性な型は、1m2 /gの表面積を有する対応
のハライドのスペクトルにおいて現れる最も強い回折線
が、相対強度において減少し、広がりハロを形成する粉
末X線スペクトルを示すもの、又は最も強い回折線が、
前記最も強い線のインタープレナー距離に関してシフト
した強度ピークを有するを有するハロで置換されている
粉末X線スペクトルを示すものである。通常、前記の形
態の表面積は、30〜40m2 /gよりも大きく、特に
100〜300m 2 /gからなる。活性型は、不活性炭
化水素溶媒中で成分(C)を熱処理することにより、前
記活性型から誘導され、X線スペクトルにおいてハロの
代わりに鋭い回折線を示す。どんな場合でも、これらの
型の鋭く最も強い線は、1m2 /gの表面積を有するM
gジハライドの対応する線に関して少なくとも30%の
広がりを示す。好ましいMgジハライドは、MgCl2
及びMgBr2 であり、最も好ましいのは、MgCl2
である。ハライドの水中における含有量(content in w
ater)は、通常1重量%未満である。活性Mgジハライ
ド上に担持されたTiハライド又はTiアルコキシハラ
イド及び電子供与体とは、担体上に化学的又は物理的に
固定され、煮沸1,2−ジクロロエタンを用いての2時
間の処理により成分(C)から抽出されない前記化合物
を意味する。成分(C)は、種々の方法により製造する
ことができる。1つの方法は、標準的条件下でAl−ト
リエチルを用いて抽出した後、Mgジハライドのスペク
トルについて示す20m2 /gよりも高い表面積を示す
製品になるまで、Mgジハライド及び電子供与体化合物
を一緒に粉砕し、その後、Ti化合物と粉砕物とを反応
させることからなる。固体触媒成分(C)を製造するそ
の他の方法は、米国特許第4,220,554号、4,
294,721号、4,315,835号及び4,43
9,540号明細書に開示されており、これらの方法は
参照することにより本明細書に組み込まれる。前記全て
の方法において、成分(C)は、前記の活性型で存在す
るMgジハライドを含んでいる。
【0010】その他の既知の方法は、活性型のMgジハ
ライドの形成、又はTi含有Mgジハライド担持成分
(ジハライドは活性型で存在)の形成を誘導する方法
は、以下に示す反応に基づく。 (i)グリニャール試薬、MgR2 化合物(Rはハイド
ロカルビル(hydrocarbyl )基である)又は前記MgR
2 の複合体と、Alトリアルキル、ハロゲン化剤、例え
ばAlX3 若しくはAlRm n 化合物(Xはハロゲン
であり、Rはハイドロカルビルであり、m+n=3であ
る)、SiCl4 又はHSiCl3 との反応; (ii)グリニャール化合物と、シラノール若しくはポ
リシロキサン、H2 O又はアルコールとの反応、更にハ
ロゲン化剤又はTiCl4 との反応; (iii)Mgと、アルコール及びハロゲンハライド酸
(halogen halide acid )との反応、又はハイドロカル
ビルハライド(hydrocarbyl halide)及びアルコールと
の反応; (iv)MgOとCl2 又はAlCl3 との反応; (v)MgX2 ・nH2 O(Xはハロゲンであり、nは
1〜3である)とハロゲン化剤又はTiCl4 との反
応;又は (vi)Mgモノアルコキシド若しくはMgジアルコキ
シド又はMgカルボン酸塩とハロゲン化剤との反応。 成分(C)において、Mgジハライドとその上に担持さ
れたハロゲン化Ti化合物との間のモル比は、1〜50
0であり、ハロゲン化Ti化合物とMgジハライド上に
担持された電子供与体との間のモル比は、0.1〜50
である。触媒、すなわち、成分(A)、(B)及び
(C)は、モノマーが既に反応器内に存在しているかど
うかに関係なく、別々の手段で実質的に同時に、又はモ
ノマーを連続的に重合反応器に添加する場合は連続的
に、重合反応器に添加することができる。成分(A)及
び(B)を予め混合し、次いで重合3〜約10分前に周
囲温度下で成分(C)と接触させることが好ましい。
【0011】オレフィンモノマーは、触媒添加前、同時
又は後に重合反応器へ添加することができる。触媒添加
後に添加することが好ましい。必要に応じ、水素を、ポ
リマーの分子量を減少させるための連鎖移動剤として添
加することもできる。適切な量の水素及びアミノシラン
化合物の適切な選択により、1500g/10分間をこ
えるメルトフローレートを達成することができる。以下
の実施例9を参照のこと。重合反応は、スラリー、液相
若しくは気相工程中、又は別々の反応器を使用した液相
と気相工程との組合せで行うことができる。これら全て
の反応は、バッチ又は連続のいずれかで行うことができ
る。通常、重合は、40〜90℃かつ大気圧又は高圧下
で行われる。触媒を、少量のオレフィンモノマーと予め
接触させ(プレ重合)、触媒を炭化水素溶媒中懸濁状態
で維持し、60℃以下の温度、触媒重量の0.5〜3倍
量のポリマーを製造するのに十分な時間重合する。プレ
重合を、液体又は気体モノマーについて行い、この場
合、触媒重量の10000倍量までのポリマーを製造す
ることもできる。本発明により重合することができる適
切なα−オレフィンには、式:CH2 =CHR(式中、
Rは、H又はC1-10の直鎖若しくは分岐したアルキルで
ある)で示されるオレフィン、例えばエチレン、プロピ
レン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン
−1及びオクテン−1が含まれる。以下に示す実施例
は、本発明を説明するために示されるものであり、本発
明の範囲を限定することを意図するものではない。特に
明記しない限り、本出願における全ての部数及び百分率
は重量基準である。
【0012】
【実施例】電子供与体化合物の製造 一般的手順 全ての試薬の純度は、クロマトグラフィー分析又は分光
光度分析により確認した。適宜、試薬は使用前に精製し
た。全ての非水系反応を、乾燥窒素又はアルゴン下、加
熱中減圧下で乾燥したガラス器具を使用して行った。空
気及び湿度に感受性の溶液は、シリンジ又はステンレス
鋼カニューレにより移動した。沸点及び融点は補正しな
かった。NMRスペクトルは、バリアン・ユニティ(Va
rian Unity)300分光計を、300MHzで使用して
記録し、テトラメチルシラン又は残留プロトン不純物の
いずれかを内部標準とした。1 Hについてのデータは以
下に示すようにして報告する。化学シフト(ppm)、
多重度(s−一重項、d−二重項、t−三重項、q−四
重項、qn−五重項、m−多重項)、積分値(integrat
ion )。13C NMRについてのデータは、化学シフト
(δ、ppm)で報告する。赤外線スペクトルは、KB
rプレートを使用して、バイオラド(BioRad)FT43
0シリーズミッドIR分光計(mid-IR spectrometer )
で測定し、吸収振動数(v、cm1)で報告する。GC
分析は、水素炎イオン化検出器(FID)を利用したヒ
ューレット・パッカード(Hewlett Packard )モデル6
890クロマトグラフをモデルHP6890インテグレ
ーターに接続して使用して行った。典型的な分析におい
ては、1.0μlを250℃のインジェクター(分割比
50:1、カラム頭部圧力10psi、スプリットフロ
ー(split flow)106ml/分、トータルフロー(to
talflow)111ml/分)に注入した。ヘリウムを、
オールテック・ヘリフレックス(Alltech Heliflex)A
T−1カラム(30m×0.32mm×0.3m)を通
すキャリヤーガスとして使用した。初期温度を、50℃
で2分間維持し、次いで10℃/分の速度で300℃の
最終温度まで増加させた。FID検出器は300℃に維
持した(40ml/分H2、400ml/分空気、30
ml/分Heを使用した(一定構成モード(constant m
ake-up mode ))。
【0013】2つのGC/MS系を使用した。1つの系
は、ヒューレット・パッカードモデル5970マスセレ
クティブ(mass selective)(MSD)に接続したヒュ
ーレット・パッカードモデル5890GCであった。典
型的な分析においては、2.0μlのサンプルを、29
0℃のスプリットレス注入口(splitless injectionpor
t)に注入した。ヘリウムを、HP−1(ヒューレット
・パッカード、25m×0.33mm×0.2μm)を
通すキャリヤーガスとして使用した。初期温度を75℃
で4分間維持した。カラムを、10℃/分の速度で暖め
た。MSDの取得は、10−800AMUであった。ス
ペクトルは、m/z(相対存在比)として報告した。第
二のGC/MS系は、ヒューレット・パッカードモデル
5973マスセレクティブ検出器に接続したヒューレッ
ト・パッカードモデル6890GCであった。典型的な
分析においては、1.0μlのサンプルを、290℃の
スプリットレス注入口に注入した。ヘリウムを、HP−
5(ヒューレット・パッカード、30m×0.25mm
×0.25μm)を通すキャリヤーガスとして使用し
た。初期温度を50℃で4分間維持した。カラムを、1
0℃/分の速度で暖めた。質量の取得は、10−800
AMUであった。スペクトルは、m/z(相対存在比)
として報告した。
【0014】実施例1 3,3,3−トリフルオロプロピル(2−トリメチルシ
リルピペリジニル)ジメトキシシラン2−トリメチルシ
リルピペリジニル−N−tert−ブチルカルバメート 1000mlのフラスコに、ピペリジニル−N−ter
t−ブチルカルバメート(25.0g、135mmo
l)、テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA、4
4ml、290mmol)及び無水エーテル(300m
l)を投入した。内容物を−78℃に冷却した。sec
−ブチルリチウム(シクロヘキサン中の1.3M溶液の
125ml、162mmol)を25分間かけて添加し
た。内容物を、反応温度を−78℃に維持しながら3.
5時間撹拌した。クロロトリメチルシラン(TMS−C
l、21.0ml、165mmol)を15分間かけて
添加し、次いで内容物を室温になるまで暖め、18時間
撹拌した。溶液を、希釈塩酸(400ml、0.2N)
に注いだ。層に分離し、有機層を0.2N HClを用
いて洗浄(3×100ml)し、乾燥(MgSO4 )し
た。ロータリーエバポレータにより溶媒を除去し、5
3.3gの2−トリメチルシリルピペリジニル−N−t
ert−ブチルカルバメートを得た。C1327NO2
i(mw=257.44);MS:m/z(相対存在比)200(18.2),186(4
0.2),156(47.7),128(26.9),84(45.5),73(100),57(87.3)
【0015】2−トリメチルシリルピペリジン 1000mlのフラスコに、600ml酢酸メチルを投
入し、5℃に冷却した。無水塩化水素(>99%)を、
酢酸エチルを通して15分間バブリングした。氷浴を取
り除き、2−トリメチルシリル−ピペリジニル−N−t
ert−ブチルカルバメート(107g、416mmo
l)を添加した。溶液を18時間撹拌した。生成物を水
中(3×200ml)へ抽出し、層に分離し、組合せた
水性層をエーテル(200ml)で洗浄した。45%
(wt/v)水酸化カリウムを使用して、水性部分のp
Hを14にし、エーテル(3×150ml)を用いて抽
出した。組合せた有機部分を乾燥(MgSO4 )し、ロ
ータリーエバポレーターにより溶媒を除去した。減圧下
における蒸留(沸点29℃、0.5mmHg)により、
2−トリメチルシリルピペリジン(17.0g、108
mmol、収率26%、GCによる純度97.4%)を
得た。C8 19NSi(mw=157.33);1 HNMR:(CDCl3)
δ3.08(m,2H),2.55(m,2H),2.01(m,2H),1.79(s,2H),1.61
-0.80(m,11H);1 3 CNMR:(CDCl3)δ49.0,48.4,27.6,2
7.0,26.2,-4.4;IR(キャピラリーフィルム)v2926,28
51,1440,1258,1247,918,888,833,765,737,696;MS:m/z
(相対存在比)128(7.5),84(100),73(13.8),56(17.7),2
8(10.1) 。
【0016】3,3,3−トリフルオロプロピル(2−
トリメチルシリルピペリジニル)ジメトキシシラン 500ml丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(30
0ml)及びイソプロピルマグネシウムクロライド(T
HF中の2.0M溶液の21.5ml、43mmol)
を投入した。内容物を15℃に冷却した。2−トリメチ
ルシリルピペリジン(44.5mmol)を、均圧付加
漏斗(pressure equalizing addion funnel )を経て1
5分間かけて添加した。氷浴を取り除き、内容物を2時
間撹拌した。3,3,3−トリフルオロプロピルトリメ
トキシシラン(39.5mmol)を、均圧付加漏斗を
経て添加した。内容物を2時間還流(65〜70℃)
し、反応の進行をGCによりモニターした。ロータリー
エバポレータによるTHFの除去、残渣のエーテル(2
50ml)への溶解し、ろ過、及びロータリーエバポレ
ータによるエーテルの除去により分離を達成した。蒸留
により精製を達成し、3,3,3−トリフルオロプロピ
ル(2−トリメチルシリルピペリジニル)ジメトキシシ
ラン(33.5mmol、収率85.0%)を得た。C
1328NO2 SiF3(mw=343.53);1HNMR:(CDCl3
3.5(s,6H),3.1-2.9(m,1H),2.8-2.6(m,2H),2.2-2.0(m,2
H),1.8-1.35(m,5H),1.32-1.15(m,1H),0.9-0.7(m,2H),0.
1(s,9H);1 3 CNMR:(CDCl3)127.7(四重線J=275Hz),5
0.1,42.6,42.2,28.0( 四重線J=30Hz),27.8,23.4,3.0,0.
2,-4.2;MS:m/z(相対存在比)328(1.2),270(100),246(2.
2),155(6.5),125(12.0),84(21.5) 。
【0017】実施例2 3,3,3−トリフルオロプロピル(2−トリメチルシ
リルピロリジニル)ジメトキシシラン2−トリメチルシ
リルピロリジニル−N−tert−ブチルカルバメート 1000mlのフラスコに、ピロリジニル−N−ter
t−ブチルカルバメート(23.2g、136mmo
l)、テトラメチルエチレンジアミン(44ml、29
0mmol)及び無水エーテル(300ml)を投入
し、−78℃に冷却した。sec−ブチルリチウム(シ
クロヘキサン中の1.3M溶液の125ml、162m
mol)を25分間かけて添加した。反応内容物を、−
78℃に維持しながら3.5時間撹拌した。クロロトリ
メチルシラン(21.0ml、165mmol)を15
分間かけて添加した。内容物を室温になるまで暖め、1
8時間撹拌した。溶液を、希釈塩酸(750ml、0.
2N HCl)に注いだ。層に分離し、有機層を0.2
N HCl(3×200ml)、塩水(1×250m
l)を用いて洗浄し、乾燥(MgSO4 )した。ロータ
リーエバポレータにより溶媒を除去し、93gの粗生成
物を得た。減圧下(85〜92℃、1.8mmHg)の
蒸留により、45.9g(189mmol、収率70
%)の2−トリメチルシリルピロリジニル−N−ter
t−ブチルカルバメートを得た。C1225NO 2 Si(m
w=243.42) 。
【0018】2−トリメチルシリルピロリジン 1000mlのフラスコに、600ml酢酸メチルを投
入し、5℃に冷却した。無水塩化水素ガス(99+%)
を、酢酸エチルを通して15分間バブリングした。HC
lの供給を停止し、氷浴を取り除き、2−トリメチルシ
リルピロリジニル−N−tert−ブチルカルバメート
(45.9g、189mmol)を添加した。溶液を1
8時間撹拌した。水(250ml)を溶液に添加した。
層に分離し、生成物を水中(3×200ml)へ抽出し
た。45%(wt/v)水酸化カリウムを使用して、水
性部分のpHを14にした。エーテル(200ml)を
添加し、層に分離し、水性層をエーテル中(3×150
ml)へ抽出した。組合せた有機部分を乾燥(MgSO
4 )し、ロータリーエバポレータにより溶媒を除去し
た。減圧下における蒸留(沸点25℃、1.5mmH
g)により、2−トリメチルシリルピロリジン(16.
0g、112mmol、収率64%、純度>97.4
%)を得た。C1711NSi(mw=143.30);13CNMR:
δ49.0,48.9,28.1,26.7,-3.3,-3.6,-4.0; IR(キャピ
ラリーフィルム)v2952,2866,2823,2752,1423,1247,106
9,936,892,837,747,692,622;MS:m/z( 相対存在比), 11
5(11.9),100(14.9),73(10.0),70(100),43(12.4),28(13.
2)。
【0019】3,3,3−トリフルオロプロピル(2−
トリメチルシリルピロリジニル)ジメトキシシラン 500ml丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(30
0ml)及びイソプロピルマグネシウムクロライド(T
HF中の2.0M溶液の28.25ml、56.5mm
ol)を投入した。内容物を15℃に冷却した。2−ト
リメチルシリルピロリジン(58.0mmol)を、均
圧付加漏斗を経て15分間かけて添加した。氷浴を取り
除き、内容物を2時間撹拌した。3,3,3−トリフル
オロプロピルトリメトキシシラン(51.3mmol)
を、均圧付加漏斗を経て添加した。内容物を2時間還流
(65〜70℃)し、反応の進行をGCによりモニター
した。ロータリーエバポレータによるTHFの除去、、
残渣のエーテル(250ml)への溶解し、ろ過、及び
ロータリーエバポレータによるエーテルの除去により分
離を達成した。蒸留により精製を達成し、3,3,3−
トリフルオロプロピル(2−トリメチルシリルピロリジ
ニル)ジメトキシシラン(46.7mmol、収率91
%)を得た。C1226NO2 Si2 3(mw=329.51);1
NMR:(CDCl 3)δ3.50(s,3H),3.45(s,3H),3.25-3.10(m,
1H),2.90-2.80(m,1H),2.80-2.65(m,1H),2.20-1.50(m,6
H),0.85-0.75(m,2H),-0.05(s,9H);13CNMR:(CDCl3)
δ129.6(四重線 J=275),50.1,49.0,47.6,46.7,28.2
(四重線 J=30 ),28.0,27.5,2.9,-2.7;29SiNMR:
(CDCl3)δ2.07,-34.74;MS:m/z(相対存在比)314(1.5),
256(100),232(1.7),155(3.8),125(3.6),70(4.2)。
【0020】実施例3,3,3−トリフルオロプロピル(2−(3−メチル
フェニル)−ピペリジニル)ジメトキシシラン(2−
(3−メチルフェニル)ピペリジニル)−N−tert
−ブチルカルバメート 500mlのフラスコに、ピペリジニル−N−tert
−ブチルカルバメート(18.5g、100×102
mol)、テトラメチルエチレンジアミン(33ml、
220mmol)及びTHF(200ml)を投入し
た。内容物を、−78℃に冷却した。sec−ブチルリ
チウム(シクロヘキサン中の1.3M溶液の93ml、
120mmol)を15分間かけて添加した。反応内容
物を、−78℃で3.5時間撹拌した。1000mlの
フラスコに、THF(200ml)、3−ヨードトルエ
ン(25.7ml、2.00×102 mmol)、シア
ン化銅(I)(0.896g、1.00×102 mmo
l)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムク
ロライド(3.5g、5.0mmol)を投入した。内
容物を−78℃に冷却した。ピペリジニル−N−ter
t−ブチルカルバメートアニオンを、カニューレを経
て、ヨードトルエン溶液に移した。反応物を18時間撹
拌し、更に18時間加熱して還流(75℃)した。冷却
した内容物を水(200ml)に添加し、層に分離し、
水性層をエーテル(2×150ml)で抽出した。組合
せた有機層部分を塩水(3×150ml)を用いて洗浄
し、乾燥(MgSO4 )した。ロータリーエバポレータ
により溶媒を除去し、59.5gの2−(3−メチルフ
ェニル)−ピペリジニル−N−tert−ブチルカルバ
メートを得た。C1725NO2(mw=275.39);MS:m/z (相
対存在比)275(0.3),219(73.0),202(12.4),174(97,3),1
58(34.8),146(20.6),132(14.6),57(100)。
【0021】2−(3−メチルフェニル)ピペリジン 1000mlのフラスコに、酢酸エチル(600ml)
を投入し、5℃に冷却した。無水塩化水素ガス(99
%)を、酢酸エチルを通して15分間バブリングした。
HClの供給を停止し、氷浴を取り除き、2−(3−メ
チルフェニル)ピペリジニル−N−tert−ブチルカ
ルバメート(59.5g、216mmol)を添加し
た。溶液を18時間撹拌した。水(250ml)を溶液
に添加した。層に分離し、生成物を水中(3×200m
l)へ抽出した。45%(wt/v)水酸化カリウムを
使用して、水性部分のpHを14に調節した。生成物を
エーテル中(4×150ml)へ抽出した。組合せた有
機部分を乾燥(MgSO4 )し、ロータリーエバポレー
タにより溶媒を除去した。減圧下における蒸留(75〜
90℃、0.3mmHg)により、2−(3−メチルフ
ェニル)ピペリジン(10.4g、59.3mmol、
収率27.5%)を得た。C1217N(mw=175.27);1
NMR: δ(CDCl3)7.2-7.0(m,4H),3.5(m,1H),3.1(m,1
H),3.7(t,1H),2.3(s,3H),1.9-1.4(m,7H):13 CNMR:
δ(CDCl3)145.4,137.6,128.0,127.5,127.0,123.5,62.1,
47.6,34.8,25.6,25.3,21.1; IR(キャピラリーフィル
ム)v3319,3267,3022,2924,1932,1855,1777,1680,1441,
1323,1108,783,701;MS:m/z(相対存在比)175(35.7),16
0(10,4),146(45.0),132(34.6),118(100),91(31.7),84(4
8.4),56(7.7),28(23.3) 。
【0022】3,3,3−トリフルオロプロピル(2−
(3−メチルフェニル)ピペリジニル)ジメトキシシラ
500ml丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(30
0ml)及びイソプロピルマグネシウムクロライド(T
HF中の2.0M溶液の15ml、30mmol)を投
入した。内容物を15℃に冷却した。2−(3−メチル
フェニル)ピペリジン(34.3mmol)を、均圧付
加漏斗を経て15分間かけて添加した。氷浴を取り除
き、内容物を2時間撹拌した。3,3,3−トリフルオ
ロプロピルトリメトキシシラン(31.1mmol)
を、均圧付加漏斗を経て添加した。内容物を2時間還流
(65〜70℃)し、反応の進行をGCによりモニター
した。ロータリーエバポレータによるTHFの除去、残
渣のエーテル(250ml)への溶解、ろ過、ロータリ
ーエバポレータによるエーテルの除去により分離を達成
した。蒸留により精製を達成し、3,3,3−トリフル
オロプロピル(2−(3−メチルフェニル)ピペリジニ
ル)ジメトキシシラン(24.1mmol、収率80.
4%、0.2mmHgにおける沸点101℃)を得た。
1726NO2 SiF3(mw=361.47);MS:m/z (相対存在
比)361(13.4),332(3.6),270(100),174(5.6),155(9.1),
125(12.0),105(12.2),59(19.4)。
【0023】実施例4 3,3,3−トリフルオロプロピル(2−(3−メチル
フェニル)−ピロリジニル)ジメトキシシラン(2−
(3−メチルフェニル)ピロリジニル)−N−tert
−ブチルカルバメート 500mlのフラスコに、ピロリジニル−N−tert
−ブチルカルバメート(17.3g、101mmo
l)、テトラメチルエチレンジアミン(33ml、22
0mmol)及びTHF(200ml)を投入した。内
容物を、−78℃に冷却した。sec−ブチルリチウム
(シクロヘキサン中の1.3M溶液の93ml、120
mmol)を15分間かけて添加し、内容物を、−78
℃で3.5時間撹拌した。1000mlのフラスコに、
THF(200ml)、3−ヨードトルエン(25.7
ml、2.00×102 mmol)、シアン化銅(I)
(0.896g、1.00mmol)及びビス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウムクロライド(3.5g、
5.0mmol)を投入した。内容物を−78℃に冷却
した。ピペリジニル−N−tert−ブチルカルバメー
トアニオンを、カニューレを経て、ヨードトルエン溶液
に移した。内容物を18時間撹拌し、更に18時間加熱
して還流(75℃)した。内容物を冷却し、水(200
ml)に添加した。層に分離し、水性層をエーテル(2
×150ml)で抽出した。組合せた有機層部分を塩水
(3×150ml)を用いて洗浄し、乾燥(MgS
4 )した。ロータリーエバポレータにより溶媒を除去
し、62.5gの組成物を得た。減圧下(145℃、
0.2mmHg)における蒸留により、2−(3−メチ
ルフェニル)ピロリジニル−N−tert−ブチルカル
バメート(13.3g、50.9mmol、収率50
%)を得た。C1623NO2(mw=261.36)。
【0024】2−(3−メチルフェニル)ピロリジン 1000mlのフラスコに、酢酸エチル(600ml)
を投入し、5℃に冷却した。無水塩化水素ガス(99
%)を、酢酸エチルを通して15分間バブリングした。
HClの供給を停止し、氷浴を取り除き、2−(3−メ
チルフェニル)ピロリジニル−N−tert−ブチルカ
ルバメート(35.0g、134mmol)を添加し
た。溶液を18時間撹拌した。水(250ml)を溶液
に添加し、層に分離し、生成物を水中(3×200m
l)へ抽出した。45%(wt/v)水酸化カリウムを
使用して、水性部分のpHを14に調節した。生成物を
エーテル中(4×150ml)へ抽出した。組合せた有
機部分を乾燥(MgSO4 )し、ロータリーエバポレー
タにより溶媒を除去した。減圧下における蒸留(115
〜122℃、2mmHg)により、2−(3−メチルフ
ェニル)ピロリジンと2−(3−メチルフェニル)ピロ
リジンの70:30混合物(14g、収率65%)を得
た。
【0025】2−(3−メチルフェニル)ピロリジン 圧力反応器に、オレフィン/生成物混合物(14g)、
無水エタノール(140ml)及び酸化白金(2.8
g、12mmol)を投入した。反応器を水素(99.
99%)で満たし、圧力を50psigにした。反応塊
を、圧力を3psigに低下させて、18時間撹拌し
た。エタノールを、窒素下における蒸留により除去し
た。減圧下(63〜74℃、0.1mmHg)における
残渣の蒸留により、2−(3−メチルフェニル)−ピロ
リジン(10.8g、67mmol、収率77%、純度
97%)を得た。C1115N(mw=161.24);1 HNMR:
δ(CDCl3)7.3-6.9(m,4H),4.1(t,1H),3.1(m,1H),2.9(m,1
H),2.3(s,3H),2.1(m,1H),1.9(m,3H),1.6(m,1H);13 CN
MR: δ(CDCl3)144.9,137.9,128.2,127,5,127.2,123.
6,62.6,47.0,34.3,25.6,21.4;IR(キャピラリーフィ
ルム)v3327,3014,2953,2866,1937,1861,1783,1399,78
1,709,MS:m/z (相対存在比)160(62.9),146(40.5),132
(100),118(92.6),92(25.2),70(45.3),43(6.0),28(14,8)
【0026】3,3,3−トリフルオロプロピル(2−
(3−メチルフェニル)ピロリジニル)ジメトキシシラ
500ml丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(30
0ml)及びイソプロピルマグネシウムクロライド(T
HF中の2.0M溶液の20ml、40mmol)を投
入した。内容物を15℃に冷却した。2−(3−メチル
フェニル)ピロリジン(39.1mmol)を、均圧付
加漏斗を経て15分間かけて添加した。氷浴を取り除
き、内容物を2時間撹拌した。3,3,3−トリフルオ
ロプロピルトリメトキシシラン(36.3mmol)
を、均圧付加漏斗を経て添加した。内容物を2時間還流
(65〜70℃)し、反応の進行をGCによりモニター
した。ロータリーエバポレータによるTHFの除去、残
渣のエーテル(250ml)への溶解、ろ過、ロータリ
ーエバポレータによるエーテルを除去により分離を達成
した。。蒸留により精製を達成し、3,3,3−トリフ
ルオロプロピル(2−(3−メチルフェニル)ピロリジ
ニル)ジメトキシシラン(24.3mmol、収率6
2.2%)を得た。C1624NO2 SiF3(mw=347.4
5),bp=128 ℃(0.2mmHg);1 HNMR:(CDCl3)δ7,3-6.9
(m,4H),4.5(t,1H),3.41(s,3H),3.40(s,3H),3.3(t,2H),
2.3(s,3H),2.2-2.1(m,2H),2.0-1.7(m,4H),1.7-1.6(m,2
H);13CNMR:(CDCl3)δ147.8,137.7,128.1,127.(四
重線,J=275.9Hz),127.2,126.8,123.2,61.7,50.3,47.4,
37.0,34.3,27.7(四重線,J=30.1Hz ),21.4,3.0:MS:m/z
(相対存在比)347(18,0),318(8,3),304(3.7),256(10
0),155(12.0),125(15.9),59(24.6) 。
【0027】実施例5 3,3,3−トリフルオロプロピル(cis−2,6−
ジメチルピペリジニル)ジメトキシシラン cis−
2,6−ジメチルピペリジン 1000mlの丸底フラスコに、5M KOH(600
ml、3mol)及びルチジン(lutidine)(15.0
g、1.50×102 mmol)を投入した。固体アル
ミニウム/ニッケル合金(1200g)を48時間かけ
て添加した。合金の添加の間、ガスが発生し、初期温度
は35℃から65℃に上昇した(15gをこえない合金
を一度に添加した)。塩をセライトセライト(celite)
(注1)を通してろ過し、ろ過ケークをエーテル及び水
で洗浄した。層に分離した。生成物をエーテル(3×1
50ml)中へ抽出し、乾燥(MgSO4 )したとこ
ろ、粗2,6−ジメチルピペリジン(8.13g、7
1.2mmol、収率51%)が残った。 (注1):可燃性ラネーニッケル型固体が、セライト上
に残る。ろ過ケークが乾燥を乾燥する場合、この材料は
空気中で発火する。固体は、多量の希釈硝酸中で48時
間撹拌することにより、最高に中和される。
【0028】3,3,3−トリフルオロプロピル(ci
s−2,6−ジメチルピペリジニル)ジメトキシシラン 500ml丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(30
0ml)及びイソプロピルマグネシウムクロライド(T
HF中の2.0M溶液の31ml、62mmol)を投
入した。内容物を15℃に冷却した。cis−2,6−
ジメチルピペリジン(64mmol)を、均圧付加漏斗
を経て15分間かけて添加した。氷浴を取り除き、内容
物を2時間撹拌した。3,3,3−トリフルオロプロピ
ルトリメトキシシラン(57mmol)を、均圧付加漏
斗を経て添加した。内容物を2時間還流(65〜70
℃)し、反応の進行をGCによりモニターした。ロータ
リーエバポレータによるTHFの除去、残渣のエーテル
(250ml)への溶解、ろ過、及びロータリーエバポ
レータによるエーテルの除去により分離を達成した。蒸
留により精製を達成し、3,3,3−トリフルオロプロ
ピル(cis−2,6−ジメチルピペリジニル)ジメト
キシシラン(27.4mmol、収率48%)を得た。
1224NO2 SiF3(mw=299.40)bp=66 ℃(0.3mm H
g);1HNMR:(CDCl3)δ3.5(s,6H),3.4-3.3(m,2H),2.2-
2.0(m,2H),1,9-1.7(m,1H),1.6-1.4(m,5H),1.2-1.0(m,6
H),0.8-0.7(m,2H);13CNMR:(CDCl3)δ128 (四重線J
=275Hz ),50.1,44.2,31.6,28.3(四重線J=30Hz),24.
6,20.5,14.3:MS:m/z(相対存在比)299(0.7),284(100),
202(6.7),155(7,9),98(12.7),59(12.5) 。
【0029】実施例6 3,3,3−トリフルオロプロピル(1,2,3,4−
テトラヒドロキノリニル)ジメトキシシラン 500ml丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(30
0ml)及びイソプロピルマグネシウムクロライド(T
HF中の2.0M溶液の30ml、60mmol)を投
入した。内容物を15℃に冷却した。1,2,3,4−
テトラヒドロキノリン(60mmol)を、均圧付加漏
斗を経て15分間かけて添加した。氷浴を取り除き、内
容物を2時間撹拌した。3,3,3−トリフルオロプロ
ピルトリメトキシシラン(54.5mmol)を、均圧
付加漏斗を経て添加した。内容物を2時間還流(65〜
70℃)し、反応の進行をGCによりモニターした。ロ
ータリーエバポレータによるTHFの除去、残渣のエー
テル(250ml)への溶解、ろ過及び、ロータリーエ
バポレータによるエーテルを除去により分離を達成し
た。蒸留により精製を達成し、3,3,3−トリフルオ
ロプロピル(1,2,3,4−テトラヒドロキノリニ
ル)ジメトキシシラン(54mmol、収率99%)を
得た。C1420NO2 SiF3(mw=319.39),bp=110 ℃
(0.35mm Hg);1 HNMR:(CDCl3)δ7.1-6.4(m,4H),3.6-
3.2(m,一重線と重複,8H),2.9-2.7(m,2H),2.2-1.7(m,4
H),1.3-0,7(m,2H);13 CNMR:(CDCl3)δ130.2,129.6,
128 (四重線,J=275Hz),126.8,126.5,119.2,117.0,50.
5,43.5,27.8 (四重線,J=30Hz ),23.8,22.4,3.4;MS:m/
z (相対存在比)319(100),222(11.7),190(6.5),182(6.
2),155(10.7),132(55.0),125(21.8),117(12.1),59(32.
6) 。
【0030】実施例7 3,3,3−トリフルオロプロピル(1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリニル)ジメトキシシラン 500ml丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(30
0ml)及びイソプロピルマグネシウムクロライド(T
HF中の2.0M溶液の30ml、60mmol)を投
入した。内容物を15℃に冷却した。1,2,3,4−
テトラヒドロイソキノリン(60mmol)を、均圧付
加漏斗を経て15分間かけて添加した。氷浴を取り除
き、内容物を2時間撹拌した。3,3,3−トリフルオ
ロプロピルトリメトキシシラン(54.5mmol)
を、均圧付加漏斗を経て添加した。内容物を2時間還流
(65〜70℃)し、反応の進行をGCによりモニター
した。ロータリーエバポレータによるTHF、残渣のエ
ーテル(250ml)への溶解、ろ過、及びロータリー
エバポレータによるエーテルの除去により分離を達成し
た。蒸留により精製を達成し、3,3,3−トリフルオ
ロプロピル(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ニル)ジメトキシシラン(54mmol、収率99%)
を得た。C1420NO2 SiF3(mw=319.39),bp=98℃
(0.3mmHg);1 HNMR:(CDCl3)δ7.2-6.9(m,4H),4.2-4.
0(d,2H),3.6-3.4(s,6H),3.3-3.1(dt,2H),2.8-2.6(m,2
H),2.2-1.9(m,2H),0.9-0.8(m,2H);13 CNMR:(CDCl3)
δ135.9,135.1,129.4,128 (四重線,J=275Hz),126.0,1
25,9,125.8,50.4,46.5,42.1,29,9,28 (四重線,J=30Hz
),2.8;MS:m/z (相対存在比)319(38.3),318(100),22
2(7,9),132(21.0),104(21.4),79(9.8),59(13.4)。
【0031】実施例8 3,3,3−トリフルオロプロピル(デカヒドロキノリ
ニル)ジメトキシシラン 500ml丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(30
0ml)及びイソプロピルマグネシウムクロライド(T
HF中の2.0M溶液の28.75ml、57.5mm
ol)を投入した。内容物を15℃に冷却した。デカヒ
ドロキノリン(57.5mmol)を、均圧付加漏斗を
経て15分間かけて添加した。氷浴を取り除き、内容物
を2時間撹拌した。3,3,3−トリフルオロプロピル
トリメトキシシラン(52.3mmol)を、均圧付加
漏斗を経て添加した。内容物を2時間還流(65〜70
℃)し、反応の進行をGCによりモニターした。ロータ
リーエバポレータによるTHFの除去、残渣のエーテル
(250ml)への溶解、ろ過、及びロータリーエバポ
レータによるエーテルの除去により分離を達成した。蒸
留により精製を達成し、3,3,3−トリフルオロプロ
ピル(デカヒドロキノリニル)ジメトキシシラン(5
3.1mmol、量的収率(quantitative yield))を
得た。C1426NO2 SiF3(mw=325.44),bp=103 ℃
(1.0 mmHg);1 HNMR:(CDCl3)δ3.5(s,6H),3.1-2.7
(m,3H),2.2-1.9(m,3H),1.8-1.1(m,12H),0.9-0.7(m,2H),
13 CNMR(CDCl3) δ127.9 (四重線,J=275Hz),52.
6,50.4,38.2,36.9,29.0,28.5,27.8 (四重線,J=30Hz
),26.4,26,3,20,5,3.1;MS:m/z(相対存在比)325(14.
3),282(100),228(4.1),125(6.8),96(11.3),59(12,6)。
【0032】実施例9 3,3,3−トリフルオロプロピル(ビス(2−エチル
ヘキシル)アミノジメトキシシラン 500ml丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(30
0ml)及びイソプロピルマグネシウムクロライド(T
HF中の2.0M溶液の25ml、50mmol)を投
入した。内容物を15℃に冷却した。ビス(2−エチル
ヘキシル)アミン(50mmol)を、均圧付加漏斗を
経て15分間かけて添加した。氷浴を取り除き、内容物
を2時間撹拌した。3,3,3−トリフルオロプロピル
トリメトキシシラン(45mmol)を、均圧付加漏斗
を経て添加した。内容物を2時間還流(65〜70℃)
し、反応の進行をGCによりモニターした。ロータリー
エバポレータによるTHFの除去、残渣のエーテル(2
50ml)への溶解、ろ過、ロータリーエバポレータに
よるエーテルを除去により分離を達成した。蒸留により
精製を達成し、3,3,3−トリフルオロプロピル ビ
ス(2−エチルヘキシル)アミノジメトキシシラン(4
4mmol、収率98%)を得た。C2144NO2 Si
3(mw=427.66),bp=200 ℃(1.4mm Hg);1HNMR:(CDCl
3)δ3.5(s,6H),2.6-2.4(dd,4H),2.2-2.0(m,2H),1.6-1.1
(m,18H),1.0-0.7(m,14H);13 CNMR:(CDCl3)δ128
(四重線,J=275Hz),50.4,48.5,39.4,36.9,30.8,29.1,2
8.2 (四重線,J=30Hz ),23.2,14.2,10.3,3.2;MS:m/z
(相対存在比)328(100),230(25.6),155(7.4),109(2.
9)。
【0033】実施例10 重合手順 実施例1〜9のアミノシラン化合物を、電子供与体とし
て使用して、プロピレンモノマーを重合した。重合反応
器を70℃に加熱し、ゆっくりとしたアルゴン流を用
い、1時間かけてパージした。次いでアルゴンを用い
て、70℃で反応器を100psigまで加圧し、排出
(vent)した。この手順を4回以上繰り返した。次いで
反応器を30℃に冷却した。75mlへキサン、ヘキサ
ン中の1.5Mトリエチルアルミニウム(TEAL)溶
液の4.47ml(0.764g、0.0067mo
l)、実施例1〜9のアミノシラン電子供与体の0.1
M溶液の約3.4ml(0.00034mol)を、こ
の順番で、別々に、アルゴンでパージした付加漏斗へ導
入し、5分間静置した。この混合物の35mlをフラス
コに添加した。次いで、0.0129gのFT4S固体
触媒成分(活性MgCl2 化合物触媒上に担持されたチ
タンハライド及び電子供与体、(モンテル・イタリア
(Montell Italia SpA))より商業的に入手可能)をフ
ラスコに添加し、回旋により5分間混合した。得られた
触媒複合体を、アルゴンのパージ下、室温下、前記重合
反応器へ導入した。残ったヘキサン/TEAL/シラン
溶液を、付加漏斗からフラスコへ徐々に排出(drain)
し、フラスコを回旋し、反応器へ徐々に排出し、注入バ
ルブを閉じた。重合反応器に、撹拌しながらの2.2l
の液体プロピレン及び0.25モル%のH2 ゆっくりと
投入した。次いで反応器を70℃に加熱し、一定温度及
び圧力下で約2時間の重合を開始した。約2時間後、撹
拌を停止し、残っているプロピレンをゆっくりと排出し
た。反応器を80℃に加熱し、アルゴンで10分間パー
ジし、室温まで冷却し、開けた。ポリマーを取り出し、
試験を行う前に、真空オーブン中、80℃で1時間乾燥
した。別言しない限り、ポリマーの極限粘度数、IV
は、J. H. Elliotら、J. Applied Polymer Sci., 14, 2
947-63(1970)の方法により、ウッベローデ型粘度計管を
使用して、デカリン中、135℃で測定した。ポリマー
のマイル数(mileage )は、以下に示す式にしたがい計
算した。 マイル数=ポリプロピレン(g)/触媒(g) ポリマーの室温下でのキシレンへの溶解の百分率(%X
SRT)は、2gのポリマーを200mlのキシレン中
へ135℃で溶解させ、22℃の定温槽中で冷却し、高
速ろ紙を通してろ過した。ろ液のアリコートを乾燥する
まで蒸発させ、残渣を秤量し、溶解した画分の重量%を
計算した。試験結果を表1に示す。
【0034】
【表1】 表1 アミノ 水素 マイル数 極限粘度数 メローフロー XSRT P.I.シラン % (g pp/g cat) (dL/g) レート (wt%) 実施例1 0 22,353 4.94 0 2.19 0.2 47,168 3.7 0.56 3.3 5.6 0.75 57,767 2.63 3.18 1.93 1.5 56,486 1.83 12.49 2.57 4.5 2.5 55,208 1.57 31.27 2.31 4.6 5 54,222 1.16 98.89 2.6 4.6 実施例2 0 21,329 9.4 0.02 2.79 0.2 45,487 3.48 0.75 2.21 5.5 0.75 57,714 2.4 4.29 2.18 1.5 54,528 1.82 12.66 2.47 5.2 2.5 53,555 1.48 34.54 2.79 4.9 5 56,153 1.25 96.27 2.75 4.6 実施例3 0 19,805 6.47 0.01 3.39 0.2 43,750 2.39 4.3 2.45 5.0 0.75 51,386 1.56 25.23 2.24 1.5 46,818 1.22 88.09 2.74 4.4 2.5 43,297 1.01 213.06 2.86 4.4 実施例4 0 20,952 11.1 0.01 3.43 0.2 47,211 2.78 1.6 2.1 4.8 0.75 52,444 1.95 9.03 2.42 1.5 49,285 1.54 30.43 2.42 4.5 2.5 46,333 1.22 77.65 2.15 4.4 5 42,755 0.91 307.31 2.85 4.5 実施例5 0 14,601 7.72 0.03 5.15 0.2 33,465 2.28 5.04 3.5 6.6 0.75 41,456 1.58 25.3 2.87 1.5 42,391 1.26 75.38 2.95 4.5 2.5 42,173 1.11 153.6 3 4.7 実施例6 0 18,216 6.12 0.03 4.49 0.2 45,398 2.04 6.82 2.85 4.5 0.75 54,857 1.5 29.56 2.77 1.5 46,923 74.7 2.94 4.3 2.5 48,620 96.4 2.85 4.3 5 42,058 551 2.97 4.4 実施例7 0 17,939 6.88 0.03 3.37 0.2 37,804 2.05 14.2 2.55 4.4 0.75 44,151 1.47 32.63 2.45 1.5 37.378 101.4 2.64 4.3 2.5 39,754 149.3 2.41 4.3 5 36,090 694.8 2.83 4.2 実施例8 0 19,000 10.23 0.01 2.95 0.2 40,280 2.57 2.77 2.15 *N.D. 0.75 47,407 1.93 11.75 2.2 実施例9 0 19,655 5.16 0.11 8.27 0.2 36,272 2.08 13.24 7.29 4.4 0.75 40,540 1.21 75 5.94 1.5 38,867 179.1 5.86 4.6 2.5 36,581 344.4 8.48 4.5 5 33,966 1,598 6.55 4.4 *N.D:実施せず。
【0035】比較例 0.25%の水素及び20/1比のAl/Siを、アミ
ノシランとして3,3,3−トリフルオロプロピル(4
−メチルピペリジル)−ジメトキシシランと共に使用し
て、実施例10の重合手順にしたがった。触媒は、触媒
1gあたり43900のポリプロピレンのマイル数を示
した。得られたポリマーは、2.35の極限粘度、1.
51%のXSRT及び4.22の多分散指数を有してい
た。本明細書に開示された発明のその他の特徴、利点及
び態様は、前記の開示を読んだ当業者にとって容易に明
らかになるだろう。この点に関して、本発明の特定の態
様がかなり詳細に記載されているけれども、これらの態
様の改変及び修飾が、記載された本発明の精神及び範囲
から離れることなく行うことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エリック ジェイ エヴァイン アメリカ合衆国 デラウェア州 19808 ウィルミントン ニュー キャッスル カ ウンティー ソリチュード ウェイ 28

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式で示されるアミノシラン。 【化1】 (式中、R1 は、直鎖又は分岐したC1-22のアルキル又
    はC3-22のシクロアルキルであり、少なくとも1つのハ
    ロゲン原子で置換されていてもよく、 R2 は、ビス(直鎖又は分岐したC1-22のアルキル又は
    3-22のシクロアルキル)アミノ、置換ピペリジニル、
    置換ピロリジニル、デカヒドロキノリニル、1,2,
    3,4−テトラヒドロキノリニル又は1,2,3,4−
    テトラヒドロイソキノリニルであり、置換基は、直鎖又
    は分岐したC1-8 のアルキル、フェニル、直鎖又は分岐
    したC1-8 のアルキル置換フェニル及びトリメチルシリ
    ルからなる群より選ばれ(ただし置換基がC1-8 のアル
    キルである場合、少なくとも2つ存在しなければなら
    ず、R1 はハロゲンを含んでいなければならない)、 R3 は、直鎖又は分岐したC1-8 のアルキル又はC3-8
    シクロアルキルである)。
  2. 【請求項2】 R1 が、3,3,3−トリフルオロ−プ
    ロピルである、請求項1に記載のアミノシラン。
  3. 【請求項3】 R3 がメチル又はエチルである、請求項
    2に記載のアミノシラン。
  4. 【請求項4】 R2 が、ビス(直鎖又は分岐したC1-22
    のアルキル又はC3- 22のシクロアルキル)アミノであ
    る、請求項3に記載のアミノシラン。
  5. 【請求項5】 R2 が、ビス(2−エチルヘキシル)ア
    ミノである、請求項4に記載のアミノシラン。
  6. 【請求項6】 R2 が、デカヒドロキノリニルである、
    請求項3に記載のアミノシラン。
  7. 【請求項7】 R2 が、1,2,3,4−テトラヒドロ
    −キノリニルである、請求項3に記載のアミノシラン。
  8. 【請求項8】 R2 が、1,2,3,4−テトラヒドロ
    −イソキノリニルである、請求項3に記載のアミノシラ
    ン。
  9. 【請求項9】 R2 が、2−トリメチルシリル−ピペリ
    ジニルである、請求項3に記載のアミノシラン。
  10. 【請求項10】 R2 が、2−(3−メチルフェニル)
    ピペリジニルである、請求項3に記載のアミノシラン。
  11. 【請求項11】 R2 が、cis−2,6−ジメチル−
    ピペリジニルである、請求項3に記載のアミノシラン。
  12. 【請求項12】 R2 が、2−トリメチルシリル−ピロ
    リジニルである、請求項3に記載のアミノシラン。
  13. 【請求項13】 R2 が、2−(3−メチルフェニル)
    ピロリジニルである、請求項3に記載のアミノシラン。
  14. 【請求項14】 オレフィン重合用の触媒であって、 (A)アルキルアルミニウム化合物、 (B)アミノシラン化合物、及び (C)共に活性化無水マグネシウムジハライド化合物上
    に担持された、少なくとも1つのチタン−ハロゲン結合
    を有するチタン化合物及び電子供与体を含む固体成分の
    反応生成物を含み、 該アミノシラン化合物が以下の式で示される触媒。 【化2】 (式中、R1 は、直鎖又は分岐したC1-22のアルキル又
    はC3-22のシクロアルキルであり、少なくとも1つのハ
    ロゲン原子で置換されていてもよく、 R2 は、ビス(直鎖又は分岐したC1-22のアルキル又は
    3-22のシクロアルキル)アミノ、置換ピペリジニル、
    置換ピロリジニル、デカヒドロキノリニル、1,2,
    3,4−テトラヒドロキノリニル又は1,2,3,4−
    テトラヒドロイソキノリニルであり、置換基は、C1-8
    のアルキル、フェニル、直鎖又は分岐したC1-8 のアル
    キル置換フェニル及びトリメチルシリルからなる群より
    選ばれ(ただし置換基がC1-8 のアルキルである場合、
    少なくとも2つ存在しなければならず、R1 はハロゲン
    を含んでいなければならない)、 R3 は、直鎖又は分岐したC1-8 のアルキル又はC3-22
    のシクロアルキルである)。
  15. 【請求項15】 アルキルアルミニウム化合物が、トリ
    エチルアルミニウムであり、固体成分が、チタンテトラ
    クロライド、活性マグネシウムクロライド及び電子供与
    体の反応生成物を含んでいる、請求項14に記載の触
    媒。
JP36744998A 1997-12-23 1998-12-24 置換アミノシラン化合物を含む、α−オレフィン重合用触媒 Expired - Fee Related JP4174114B2 (ja)

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