JPH11246235A - ガラス接合材料及びナトリウム−硫黄電池 - Google Patents

ガラス接合材料及びナトリウム−硫黄電池

Info

Publication number
JPH11246235A
JPH11246235A JP5530698A JP5530698A JPH11246235A JP H11246235 A JPH11246235 A JP H11246235A JP 5530698 A JP5530698 A JP 5530698A JP 5530698 A JP5530698 A JP 5530698A JP H11246235 A JPH11246235 A JP H11246235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
sodium
less
glass bonding
solid electrolyte
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5530698A
Other languages
English (en)
Inventor
Nozomi Kawasetsu
川節  望
Masayuki Fukagawa
雅幸 深川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP5530698A priority Critical patent/JPH11246235A/ja
Publication of JPH11246235A publication Critical patent/JPH11246235A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C8/00Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
    • C03C8/24Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions, i.e. for use as seals between dissimilar materials, e.g. glass and metal; Glass solders
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/089Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron
    • C03C3/091Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron containing aluminium

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ナトリウムに対する耐腐食性が十分に高く、
接合後の収縮が小さくて割れの生じないガラス接合材料
を提供し、負極活物質の漏出が無く、信頼性の高いナト
リウム−硫黄電池を提供する。 【解決手段】 SiO2とAl23とB23とNa2Oと
を含み、それぞれの配合組成が重量%で、SiO2が6
0重量%以上65重量%未満であり、Al23が2重量
%以上6重量%以下であり、B23が15重量%以上2
5重量%以下であり、Na2Oが5重量%以上15重量
%以下であり、SiO2とAl23とB23とNa2Oと
の合計量が100重量%であることを特徴とするガラス
接合材料を採用し、また、ナトリウムイオンに対して伝
導性を有する固体電解質管4と正極端子6と負極端子7
を絶縁する絶縁材(絶縁リング8)とを少なくとも備え
て、固体電解質管4と絶縁材(絶縁リング8)とが、前
記ガラス接合材料により接合されたナトリウム−硫黄電
池1を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナトリウム−硫黄
電池に用いられるガラス接合材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ナトリウム−硫黄電池は、硫黄を含む正
極活物質と、ナトリウムを含む負極活物質と、ナトリウ
ムイオンに対して伝導性を有する固体電解質管と、正極
端子である正極外装缶と、絶縁材である絶縁リングと、
負極端子である封口蓋とが備えられている。正極外装缶
には、正極活物質と中空円筒状の導電助材が収納されて
いる。導電助材の中空部には、固体電解質管が挿入さ
れ、固体電解質管には負極活物質であるナトリウムが収
納されている。固体電解質管の上部開口端には、ガラス
接合材料からなる接着材により絶縁リングが接合されて
いる。また、絶縁リングは、正極外装缶と封口蓋にろう
付けされている。このようにして、ナトリウム−硫黄電
池の負極活物質は、固体電解質管と絶縁リングと封口蓋
によって密封されている。
【0003】ナトリウム−硫黄電池においては、ナトリ
ウム(負極活物質)を固体電解質管の外部へ漏出させな
いためにも、固体電解質管と絶縁リングとの接合性を充
分に高めておく必要がある。特に、この電池は、300
〜350℃の温度で作動させるものであり、この温度域
におけるナトリウム(負極活物質)の腐食性が非常に高
いので、固体電解質管と絶縁リングを接合する接着材
は、耐腐食性に優れたガラス接合材料であることが望ま
れる。そこで、従来のガラス接合材料には、一例とし
て、SiO2とB23とZnOとNa2Oとを含み、それ
ぞれの含有量が、SiO2:10重量%、B23:45
重量%、ZnO:35重量%、Na2O:10重量%で
あるガラス接合材料が用いられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のガラス
接合材料は、その耐腐食性が、ナトリウムの気相雰囲気
中では十分であるが、ナトリウムの液相雰囲気中では不
十分であるという課題があった。例えば、ナトリウム−
硫黄電池が電力貯蔵用電源として使用された場合には、
通常、電池は起立した状態に置かれ、ナトリウムがガラ
ス接合材料に直接触れることがなく、腐食の問題は起き
ないが、ナトリウム−硫黄電池が電気自動車用電源とし
て使用された場合には、振動によりナトリウムがガラス
接合材料に直接触れて、ガラス接合材料の腐食が進行す
るおそれがある。
【0005】また、従来のガラス接合材料は、その熱膨
張係数が7〜8×10-6/℃であって固体電解質管及び
絶縁リングの熱膨張係数の値に近く、接合部分に残留す
る応力が小さく接合強度が低下することがないが、接合
後のガラス接合材料自体の収縮が大きいために、ガラス
接合材料が割れてしまうという課題があった。
【0006】更に、従来のガラス接合材料を用いたナト
リウム−硫黄電池においては、ガラス接合材料の耐腐食
性が不十分で腐食しやすく、また、ガラス接合材料が接
合後の収縮により割れることがあるために、負極活物質
の漏出を完全に防ぐことが困難であり、ナトリウム−硫
黄電池の信頼性を高めることができないという課題があ
った。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、ナトリウムに対する耐腐食性が十
分に高く、接合後の収縮が小さくて割れの生じないガラ
ス接合材料を提供することを目的とする。また、本発明
は、負極活物質の漏出が無く、信頼性の高いナトリウム
−硫黄電池を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。請求項1に記載
のガラス接合材料は、SiO2とAl23とB23とN
2Oとを含み、配合組成が重量%で、SiO2が60重
量%以上65重量%未満であり、Al23が2重量%以
上6重量%以下であり、B23が15重量%以上25重
量%以下であり、Na2Oが5重量%以上15重量%以
下であり、SiO2とAl 23とB23とNa2Oとの合
計量が100重量%であることを特徴とする。また、請
求項2に記載のガラス接合材料は、請求項1に記載のガ
ラス接合材料であって、熱膨張係数が4×10-6/℃以
上5×10-6/℃以下であることを特徴とする。
【0009】請求項3に記載のナトリウム−硫黄電池
は、ナトリウムイオンに対して伝導性を有する固体電解
質管と、正極端子と負極端子とを絶縁する絶縁材とを少
なくとも備えるナトリウム−硫黄電池において、前記固
体電解質管と前記絶縁材とが、SiO2とAl23とB2
3とNa2Oとを含み、配合組成が重量%で、SiO2
が60重量%以上65重量%未満であり、Al23が2
重量%以上6重量%以下であり、B23が15重量%以
上25重量%以下であり、Na2Oが5重量%以上15
重量%以下であり、SiO2とAl 23とB23とNa2
Oとの合計量が100重量%であるガラス接合材料によ
って接合されたことを特徴とする。請求項4に記載のナ
トリウム−硫黄電池は、請求項3に記載のナトリウム−
硫黄電池であって、前記ガラス接合材料の熱膨張係数が
4×10-6/℃以上5×10-6/℃以下であることを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1に示すナトリウム−硫黄電池
1には、硫黄を含む正極活物質3と、ナトリウムを含む
負極活物質2と、ナトリウムイオンに対して伝導性を有
する固体電解質管4と、正極端子6である正極外装缶
6’と、絶縁リング8と、負極端子7である封口蓋11
とが備えられている。固体電解質管4はβ”−アルミナ
等のセラミックスを材質としてその形状が有底円筒管と
され、正極外装缶6’は金属からなるものであってその
形状が円筒缶とされ、絶縁リング8はα−アルミナ等の
セラミックスの絶縁材からなるものであってその形状が
リング状とされている。
【0011】正極外装缶6’には、正極活物質3と、正
極活物質3の電子伝導を補助するための導電助材5が収
納されている。導電助材5は、炭素繊維布等を筒状に巻
いたものに溶融状態の硫黄を含浸させて冷却固化したも
ので、その形状は中空部を有する円筒状とされる。導電
助材5の中空部には、固体電解質管4が挿入されてい
る。固体電解質管4には、負極活物質2であるナトリウ
ムが収納されている。
【0012】固体電解質管4の上部開口端には、接着材
14により絶縁リング8が接合されている。接着材14
は、成分としてSiO2とAl23とB23とNa2Oと
を含むガラス接合材料である。
【0013】絶縁リング8は、アルミニウム合金からな
る接合材15を介して正極外装缶6’のフランジ9にろ
う付けされている。また、絶縁リング8には、アルミニ
ウム合金からなる接合材12を介して負極端子7である
封口蓋11がろう付けされている。封口蓋11には、負
極活物質2の充填孔11aが設けられている。充填孔1
1aは、封口材11bにより封口されている。このよう
にして、図1に示すナトリウム−硫黄電池1において
は、負極活物質2が、固体電解質管4と絶縁リング8と
封口蓋11によって密閉されている。
【0014】また、このナトリウム−硫黄電池1には、
形状が有底円筒管である安全管10が備えられている。
安全管10は、固体電解質管4内にその外周面と固体電
解質管4の内周面とが所定の間隔を持って離間するよう
に配置されている。安全管10には、その底面に負極活
物質2が流通するための流通孔10’が設けられてい
る。安全管10は、固体電解質管4が破損して負極活物
質2と正極活物質3とが直接接触して反応した場合に、
両者の急激な反応を防ぐ役割を果たす。また、安全管
は、封口蓋11に接合されて負極集電体としての役割を
も果たす。
【0015】ナトリウム−硫黄電池1の接着材14を構
成するガラス接合材料は、成分としてSiO2とAl2
3とB23とNa2Oとを含むものであり、各成分の配合
組成は、SiO2が60重量%以上65重量%未満であ
り、Al23が2重量%以上6重量%以下であり、B2
3が15重量%以上25重量%以下であり、Na2Oが
5重量%以上15重量%以下であり、SiO2とAl2
3とB23とNa2Oとの合計量が100重量%である。
【0016】SiO2は、ガラス接合材料の主成分をな
すものである。その配合量は、60重量%以上65重量
%未満であることが好ましく、62重量%以上65重量
%未満であることがより好ましい。SiO2の配合量が
60重量%未満では、ガラス接合材料の熱膨張係数が極
端に小さくなって固体電解質管4と絶縁リング8との接
合部分において残留応力が発生してしまうので好ましく
なく、65重量%以上では、ナトリウム(負極活物質
2)に対する耐腐食性が低下してしまうので好ましくな
い。
【0017】Al23は、ガラス接合材料の熱膨張係数
を調整するために添加されるものである。その配合量
は、2重量%以上6重量%以下であることが好ましく、
4重量%以上6重量%以下であることがより好ましい。
Al23の配合量が2重量%未満では、ガラス接合材料
の熱膨張係数が極端に小さくなって固体電解質管4と絶
縁リング8との接合部分において残留応力が発生してし
まうので好ましくなく、6重量%を越えると、熱膨張係
数が極端に大きくなって接合部分において残留応力が発
生してしまうので好ましくない。
【0018】B23が添加されると、ガラス接合材料の
ナトリウム(負極活物質2)に対する耐腐食性が向上す
る。B23の配合量は、15重量%以上25重量%以下
であることが好ましく、20重量%以上25重量%以下
であることがより好ましい。B23の配合量が15重量
%未満では、ガラス接合材料のナトリウム(負極活物質
2)に対する耐腐食性が低下してしまうので好ましくな
い。B23の配合量が多いほどガラス接合材料の耐腐食
性が向上するが、同時にガラス接合材料の軟化温度が上
昇する。そのため、接合の際に、高い温度でガラス接合
材料を軟化させる必要がある。接合温度が高くなると、
固体電解質管1及び絶縁リング8に悪影響を及ぼした
り、作業性が低下するといった問題が生じる。従って、
接合温度を約1000℃以下とする必要があり、そのた
めには、B23の配合量が25重量%を越えないことが
望ましい。
【0019】Na2Oは、ガラス接合材料のβ”−アル
ミナまたはα−アルミナとの密着性を向上させて接合強
度を大きくする。その配合量は、5重量%以上15重量
%以下であることが好ましく、10重量%以上15重量
%以下であることがより好ましい。Na2Oの配合量が
5重量%未満では、配合量が少なすぎて接合強度を大き
くする効果が発揮されないので好ましくなく、配合量が
15重量%を越えると、ガラス接合材料のナトリウム
(負極活物質2)に対する耐腐食性が低下してしまうの
で好ましくない。
【0020】ガラス接合材料の配合組成が上述の範囲で
あれば、その熱膨張係数は、4×10-6/℃以上5×1
-6/℃以下となる。熱膨張係数がこの範囲であれば、
固体電解質管4と絶縁リング8の接合部分での残留応力
が大きくならずに接合強度が高く保たれ、また、溶融接
合時の収縮が少ないので、ガラス接合材料自身の割れの
発生が防がれる。
【0021】ガラス接合材料は、SiO2、Al23
23、Na2Oの原料粉末を混合して、1100℃〜
1300℃まで加熱して溶融し、溶融物を所定の型に流
し込んで冷却固化するか、溶融物を冷却してバルク得て
これを粉砕して粉末とする方法等により製造される。
【0022】固体電解質管4と絶縁リング8を接合する
には、次のような方法で行うことができる。一例として
は、円筒状に成形したガラス接合材料を、固体電解質管
4の上部開口端の外周にはめ込み、さらに絶縁リング8
をはめ込むことにより、固体電解質管4と絶縁リング8
の接合部分にガラス接合材料を挟み込み、900℃〜1
000℃に加熱してガラス接合材料を溶融し、更に放冷
してガラス接合材料を固化させることにより、固体電解
質管4と絶縁リング8を接合する。また、別の例として
は、リング状に成形したガラス接合材料を、固体電解質
管4と絶縁リング8の接合部分の上部に配置し、900
℃〜1000℃に加熱してガラス接合材料を溶融して接
合部分に流し込み、更に放冷してガラス接合材料を固化
させることにより、固体電解質管4と絶縁リング8を接
合する。更に別の例としては、粉末状のガラス接合材料
を、固体電解質管4と絶縁リング8の接合部分に充填
し、900℃〜1000℃に加熱してガラス接合材料を
溶融し、更に放冷してガラス接合材料を固化させること
により、固体電解質管4と絶縁リング8を接合する。
尚、粉末状のガラス接合料に溶媒を加えてスラリー状に
したものを用いても良い。
【0023】上述のガラス接合材料は、SiO2とAl2
3とB23とNa2Oとを配合してなるものであり、特
に、Al23を2重量%以上6重量%以下配合している
ので、ガラス接合材料の熱膨張係数を適切な範囲の調整
して、固体電解質管4と絶縁リング8との接合部分での
残留応力の発生を防ぐことができる。また、B23を1
5重量%以上25重量%以下配合しているので、ガラス
接合材料のナトリウム(負極活物質2)に対する耐腐食
性を向上させて、ナトリウム(負極活物質2)の密閉性
を高めることができる。
【0024】また、上述のガラス接合材料は、その熱膨
張係数が4×10-6/℃以上5×10-6/℃以下の範囲
であるので、固体電解質管4と絶縁リング8の接合部分
での残留応力が大きくならずに接合強度が高く保たれ、
また、溶融接合後の収縮が少なく、ガラス接合材料自身
の割れが発生せず、ナトリウム(負極活物質2)の密閉
性を高めることができる。
【0025】
【実施例】縦10mm、横10mm、厚さ5mmのβ”
−アルミナ板と、縦10mm、横10mm、厚さ5mm
のα−アルミナ板と、縦10mm、横10mm、厚さ
0.5mmの薄帯状の種々の組成のガラス接合材料を用
意した。ガラス接合材料をβ”−アルミナ板とα−アル
ミナ板との間に挟み込み、アルゴン雰囲気中で950℃
に加熱して20分間保持することにより、β”−アルミ
ナ板とα−アルミナ板とを接合して試験材を作成した。
この試験材の接合部分のせん断強度を測定し、各ガラス
接合材料の熱膨張係数を測定した。また、各ガラス接合
材料の薄帯を、350℃のナトリウム中に1000時間
浸漬した後の重量減少率を調べた。それぞれの結果を表
1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1に示すように、本発明の配合組成範囲
であるガラス接合材料によって接合された試験材は、そ
のせん断強度が高く、接合強度が高いことがわかる。ま
た表1から、本発明の配合組成範囲であるガラス接合材
料は、その熱膨張係数が4×10-6/℃以上5×10-6
/℃以下の範囲であることがわかる。更に表1から、本
発明の配合組成範囲であるガラス接合材料は、ナトリウ
ムに浸漬した後の重量減少率が小さく、ナトリウムの腐
食による重量減少が少ないので、ナトリウムに対する耐
腐食性に優れていることがわかる。比較例2及び比較例
4のガラス接合材料には、微細な亀裂が発生していた。
これは、熱膨張計数が大きすぎたためと推定される。
【0028】本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の変更を加えることが可能である。例えば、
これまで説明した示すナトリウム−硫黄電池は、インサ
イドアウト構造を採用して、固体電解質の内側に負極活
物質を収納し、固体電解質の外側に正極活物質を配置し
ているが、正極活物質を固体電解質に収納し、負極活物
質を固体電解質の外側に配置したものであっても良い。
【0029】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
ガラス接合材料は、SiO2とAl2 3とB23とNa2
Oとを配合してなるものであり、Al23を2重量%以
上6重量%以下配合しているので、ガラス接合材料の熱
膨張係数を適切な範囲の調整して、ナトリウム−硫黄電
池の固体電解質管と絶縁リングとの接合部分での残留応
力の発生を防ぐことが可能となり、接合強度を高くする
ことができる。また、B23を15重量%以上25重量
%以下配合しているので、ガラス接合材料のナトリウム
(負極活物質)に対する耐腐食性を向上させることが可
能であり、特に、ガラス接合材料をナトリウム(負極活
物質)の液相中で存在させた場合でも耐腐食性が良好で
あるので、ナトリウム−硫黄電池においては負極活物質
を固体電解質管と絶縁リングとの接合部分から漏出させ
ることなく、負極活物質の密閉性を高くすることができ
る。
【0030】また、本発明のガラス接合材料は、その熱
膨張係数が4×10-6/℃以上5×10-6/℃以下であ
るので、固体電解質管と絶縁リングの接合部分での残留
応力が大きくならずに接合強度が高く保たれ、また、溶
融接合後のガラス接合材料自体の収縮が小さいので、ガ
ラス接合材料自身の割れの発生が防がれて、ナトリウム
−硫黄電池の負極活物質の密閉性を高めることができ
る。
【0031】本発明のナトリウム−硫黄電池は、固体電
解質管と絶縁材とを少なくとも備えて、固体電解質管と
絶縁材とが上述のガラス接合材料によって接合されてい
るので、負極活物質の漏出を防いで、ナトリウム−硫黄
電池の信頼性を高めることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態であるナトリウム−硫黄
電池を示す正面断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態であるナトリウム−硫黄
電池の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ナトリウム−硫黄電池 2 負極活物質 3 正極活物質 4 固体電解質管 6 正極端子 7 負極端子 8 絶縁リング(絶縁材) 14 接着材(ガラス接合材料)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiO2とAl23とB23とNa2Oと
    を含み、配合組成が重量%で、SiO2が60重量%以
    上65重量%未満であり、Al23が2重量%以上6重
    量%以下であり、B23が15重量%以上25重量%以
    下であり、Na2Oが5重量%以上15重量%以下であ
    り、SiO2とAl23とB23とNa 2Oとの合計量が
    100重量%であることを特徴とするガラス接合材料。
  2. 【請求項2】 熱膨張係数が4×10-6/℃以上5×1
    -6/℃以下であることを特徴とする請求項1記載のガ
    ラス接合材料。
  3. 【請求項3】 ナトリウムイオンに対して伝導性を有す
    る固体電解質管と、正極端子と負極端子とを絶縁する絶
    縁材とを少なくとも備えるナトリウム−硫黄電池におい
    て、 前記固体電解質管と前記絶縁材とが、SiO2とAl2
    3とB23とNa2Oとを含み、配合組成が重量%で、S
    iO2が60重量%以上65重量%未満であり、Al2
    3が2重量%以上6重量%以下であり、B23が15重
    量%以上25重量%以下であり、Na2Oが5重量%以
    上15重量%以下であり、SiO2とAl 23とB23
    とNa2Oとの合計量が100重量%であるガラス接合
    材料によって接合されたことを特徴とするナトリウム−
    硫黄電池。
  4. 【請求項4】 前記ガラス接合材料の熱膨張係数が4×
    10-6/℃以上5×10-6/℃以下であることを特徴と
    する請求項3に記載のナトリウム−硫黄電池。
JP5530698A 1998-03-06 1998-03-06 ガラス接合材料及びナトリウム−硫黄電池 Pending JPH11246235A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5530698A JPH11246235A (ja) 1998-03-06 1998-03-06 ガラス接合材料及びナトリウム−硫黄電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5530698A JPH11246235A (ja) 1998-03-06 1998-03-06 ガラス接合材料及びナトリウム−硫黄電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11246235A true JPH11246235A (ja) 1999-09-14

Family

ID=12994897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5530698A Pending JPH11246235A (ja) 1998-03-06 1998-03-06 ガラス接合材料及びナトリウム−硫黄電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11246235A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015110512A (ja) * 2013-11-26 2015-06-18 ショット アクチエンゲゼルシャフトSchott AG ナトリウム耐性の接合ガラス及びその使用

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015110512A (ja) * 2013-11-26 2015-06-18 ショット アクチエンゲゼルシャフトSchott AG ナトリウム耐性の接合ガラス及びその使用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8334053B2 (en) Seal structure and associated method
CN103402941B (zh) 玻璃,特别是玻璃焊料或熔融玻璃
US8034457B2 (en) Seal structure and associated method
US3841912A (en) Sodium sulfur storage battery
BR102013012941B1 (pt) Composição de liga de solda forte e célula eletroquímica
US5134044A (en) Glass-graphite bonding system for sodium-sulphur batteries and batteries made therefrom
US5194337A (en) Glass joint body and method of manufacturing the same
US5158840A (en) Glass sealing materials for sodium-sulfur batteries and batteries made therewith
US4341849A (en) Sodium resistant sealing glasses and sodium-sulfur cells sealed with said glasses
US3839779A (en) Ceramic brazing method
US3868273A (en) Battery casing and sealed primary sodium-halogen battery
CN109301151B (zh) 一种电池电极极柱玻璃封接结构及其封接方法
JPH11246235A (ja) ガラス接合材料及びナトリウム−硫黄電池
JP2527844B2 (ja) ガラス接合体およびその製造法
US5543247A (en) High temperature cell electrical insulation
CN206194804U (zh) 一种密封绝缘防腐系统及储能电池
CN104671663B (zh) 抗钠封接玻璃及其用途
JPH06500527A (ja) 耐食性セラミック材料
JP2545153B2 (ja) ガラス接合体およびその製造法
JPH09326261A (ja) 高温型二次電池用ガラス材料及びガラス接合体
JP2693264B2 (ja) ナトリウム―硫黄電池
JPS5829563Y2 (ja) ナトリウム − イオウデンチ
JPH0355768A (ja) ナトリウム一硫黄電池形成用接合ガラスおよびそれを用いた有底円筒状固体電解質と絶縁体リングの接合方法
JPH11214031A (ja) ナトリウム−硫黄電池の製造方法
JPH07320776A (ja) ナトリウム−硫黄電池

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050308

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050628

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02