JPH1124564A - 暗証シール - Google Patents

暗証シール

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JPH1124564A
JPH1124564A JP17229197A JP17229197A JPH1124564A JP H1124564 A JPH1124564 A JP H1124564A JP 17229197 A JP17229197 A JP 17229197A JP 17229197 A JP17229197 A JP 17229197A JP H1124564 A JPH1124564 A JP H1124564A
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JP
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password
printed
adhesive
ink
cartridge
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JP17229197A
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English (en)
Inventor
Morio Yoshimatsu
守雄 吉松
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海賊版カートリッジの使用を防止する。 【解決手段】 例えばポリエステルからなるシート状の
ベース材101の上に、例えば青色の透過形のインク1
02がベース材101からの剥離可能に印刷される。ま
たこのインク102の上に、同じく青色の透過形のイン
ク103が印刷される。さらにこのインク103の上
に、例えば赤色の透過形のインク104、105が2層
に印刷される。そしてこのインク105の上に、例えば
白のインク106と黒のインク107によって所定の暗
証パターンが印刷される。さらに、この白のインク10
6と黒のインク107による暗証パターンの上から接着
剤108が設けられる。ここでこの接着剤108は、例
えばベース無しの両面接着テープの一方の面を接着する
ことによって設けられるものである。従ってこの接着剤
108の上には例えば両面テープの剥離材109が設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビデオ信号
の技術を応用した業務用の課金式写真作成装置に使用し
て好適な暗証シールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば従来の市中に設置されている業務
用の課金式写真作成装置は、いわゆるインスタント型の
写真材料を用いて、撮影された写真の印画を直ちに作成
するようにしたものである。
【0003】しかしながらこのような写真材料を用いた
装置では、撮影された写真の修正を行うことは不可能で
あって、例えば被写体の大きさを決める場合にも、カメ
ラまでの距離を変更したり、レンズを変更するなどし
て、予め調整して撮影を行うものである。従って作成さ
れた印画が意に沿わない場合には、再度撮影を行わなけ
ればならず、余分のお金や時間が加算されることになっ
てしまう。
【0004】また、例えば4枚の写真の作成を行う場合
に、従来の写真材料を用いた装置では4回撮影を行って
いるものである。従ってこれらの写真は同一のものでは
ありえず、写真の同一性を要求される証明写真等には不
適当なものであった。
【0005】一方、民生機器の分野において、例えばビ
デオカメラで撮影されたビデオ信号を、ビデオプリンタ
ーに供給して写真を作成することが行われている。この
場合には、撮影されたビデオ信号の1フレームまたは1
フィールドをメモリーに記憶して写真の作成を行う。従
ってその際に記憶されたビデオ信号を例えばビデオモニ
ターに供給して画面の確認等を行うことができるもので
ある。
【0006】そこで本願の発明者は、先に、このような
ビデオ信号の技術を応用して、容易に写真の作成を行う
ことのできる装置を提案した。(特願平7−19071
7号、特願平7−287522号、特願平7−3047
77号等参照)
【0007】すなわち図5は、本願発明者が先に提案し
た課金式写真作成装置の一例の構成を示す正面図であ
る。
【0008】この図5において、装置の中央には窓部1
が設けられ、この窓部1の奥に例えばビデオモニター2
の画面が設けられると共に、この画面の前には例えばハ
ーフミラー3が設けられて、このハーフミラー3を介し
てビデオカメラ4のレンズが画面の中央に相当する位置
になるように配置される。なおこのビデオモニター2と
ビデオカメラ4は、被写体に対して相対的に横倒しに配
置されることによって、いわゆる肖像写真に用いられる
縦長の画像が撮影/表示される。
【0009】またこの装置の下部には、作成された写真
(プリント)の取り出し口5が設けられ、この取り出し
口5の奥にビデオプリンター6が配置される。さらにこ
のビデオプリンター6にプリント用紙を供給するための
給紙トレー7が、鍵8の設けられた扉9の内側に設けら
れる。また装置の左右には被写体の照明を行う照明装置
10、11が設けられる。
【0010】さらに上述の窓部1の左側には、被写体の
背景の色彩(バックカラー)を選択する選択釦12が設
けられ、その下側には、装置の操作手順の説明文の記載
13が設けられる。また上述の窓部1の右側にはコイン
カウンター14が設けられると共に、このコインカウン
ター14の上部にコイン等の金銭の投入金額の表示部1
5、及び領収書の発行を行う例えば感熱式の印字装置1
6が設けられる。
【0011】さらに上述のビデオプリンター6には、リ
モートコマンダー装置17が接続され、このリモートコ
マンダー装置17を通じて、上述のビデオカメラ4及び
ビデオプリンター6の制御が行われる。そしてこのコマ
ンダー装置17には、上述のビデオカメラ4の撮影方向
(上、下)やズーム(画像の拡大/縮小)を制御するカ
メラ操作釦17Cが設けられる。
【0012】また、このリモートココマンダー装置17
には、後述する撮影(メモリー)釦17M、撮り直し釦
17R、プリント釦17Pと、プリントされる画面のサ
イズを例えば2分割、4分割、16分割に設定する設定
釦17D1、17D2、17D3等が設けられる。
【0013】さらに図6は、上述の各装置の接続関係を
示す系統図である。この図6において、上述のビデオカ
メラ4で撮影されたビデオ信号がビデオプリンター6に
供給される。そしてこのビデオプリンター6に供給され
たビデオ信号は、例えば内蔵の画像メモリ(図示せず)
に記憶され、このビデオプリンター6の画像メモリに記
憶されたビデオ信号がビデオモニター2に供給される。
【0014】また、主基板30が設けられ、この主基板
30上の制御用マイクロコンピュータ3Aと、ビデオカ
メラ4及びビデオプリンター6の本体との間で、所定の
制御信号の交信が行われる。
【0015】さらにリモートコマンダー装置17の各釦
の操作信号は、信号変換用のマイクロコンピュータ17
Aで所定のコード信号に変換され、主基板30上のマイ
クロコンピュータ3Bを通じて制御用マイクロコンピュ
ータ3Aに供給される。また、制御用マイクロコンピュ
ータ3Aと印字装置16とが主基板30上のマイクロコ
ンピュータ3Cを通じ交信される。
【0016】さらにコインカウンター14からの投入さ
れた金銭に関する情報が制御用マイクロコンピュータ3
Aに供給されると共に、返金等の制御信号がコインカウ
ンター14に供給される。また、制御用マイクロコンピ
ュータ3Aからの信号がマイクロコンピュータ3Cを通
じて金額表示部15に供給され、コインカウンター14
からの投入された金額や、装置駆動後の残金等の表示が
行われる。
【0017】さらに電源基板40が設けられ、この電源
基板40には電源プラグ60からの商用電源が供給され
る。そして例えば100ボルトの電源がビデオモニター
2やビデオプリンター6、照明装置10、11等に供給
されると共に、5ボルトあるいは12ボルトの電源が、
主基板30や印字装置16等に供給される。またこの電
源基板40が制御用マイクロコンピュータ3Aによって
制御される。
【0018】そしてこの装置において、制御用マイクロ
コンピュータ3Aでの制御が、例えば図7のフローチャ
ートに示すように行われる。
【0019】すなわち図7において、電源が投入される
と、ステップ〔1〕でコインカウンター14への入金の
有無が判断される。ここで入金が無い間はステップ
〔1〕が繰り返されている。さらにステップ〔1〕でコ
インカウンター14への入金が有ると、ステップ〔2〕
で入金された金額が判断される。ここで金額が不足のと
きは、ステップ〔1〕に戻される。
【0020】これに対してステップ〔2〕で金額がOK
になると、ステップ〔3〕でパワーオンの処理が行われ
る。ここでパワーオンの処理においては、電源基板40
において、ビデオモニター2、ビデオカメラ4、ビデオ
プリンター6、照明ライト10、11及びリモートコマ
ンダー装置17に電源が投入される。
【0021】さらにステップ〔4〕でリモートコマンダ
ー装置17からのリモートコントロール(リモコン)信
号の有無が判断される。ここで信号があるときは、ステ
ップ〔5〕でリモコン信号の内容がプリント(釦17
P)か否か判断される。そしてプリントのときは、ステ
ップ〔6〕でビデオプリンター6に対して、画像メモリ
に記憶された画像をプリントするコマンドが出力され
る。
【0022】またステップ〔7〕で課金処理が行われ
る。この課金処理においては、上述の入金された金銭の
取り込みが行われる。なおこの課金処理が行われるまで
は、入金された金銭はプールされている。さらにステッ
プ〔8〕でビデオプリンター6からプリント終了の表示
信号が戻されたか否かが判断される。ここでプリント終
了の表示信号が戻るまでは、このステップ〔8〕が繰り
返されている。
【0023】さらにプリント終了の表示信号が戻される
と、ステップ
〔9〕で動作が正常に終了されたか否かが
判断され、正常に終了しているときは、ステップ〔1
0〕で領収書が要求されたか否かが判断される。そして
要求されたときはステップ〔11〕で領収書の発行の処
理が行われる。すなわちステップ〔7〕の課金処理で取
り込まれた金額のデータが印字装置16に供給され、領
収書が印字される。
【0024】またステップ〔12〕で印字装置16から
印字終了の表示信号が戻されたか否かが判断される。そ
して印字終了の表示信号が戻るまでは、このステップ
〔12〕が繰り返されている。さらに印字装置16から
印字終了の表示信号が戻されると、ステップ〔13〕で
パワーオフの処理が行われる。
【0025】ここでパワーオフの処理においては、電源
基板40において、ビデオモニター2、ビデオカメラ
4、ビデオプリンター6、照明ライト10、11及びリ
モートコマンダー装置17の電源が遮断される。さら
に、このステップ〔13〕でパワーオフの処理が行われ
た後は、ステップ〔1〕に戻される。
【0026】また、上述のステップ〔4〕でリモコン信
号が無いときは、ステップ〔14〕で金銭の返却が要求
されたか否か判断される。そして返却が要求されたとき
は、ステップ〔15〕でコインカウンター14に対し
て、上述のプールされた金銭を返却するコマンドが出力
される。なおステップ〔14〕で返却要求がされていな
いときは、ステップ〔4〕に戻されて動作が繰り返され
る。
【0027】さらに上述のステップ〔5〕でリモコン信
号の内容がプリントでないときは、ステップ〔16〕で
リモコン信号の内容が2分割(釦17D1)か否か判断さ
れる。そして2分割のときは、ステップ〔17〕でビデ
オプリンター6に対して、画像メモリに記憶された画像
を1/2に縮小して2画面にするコマンドが出力され、
ステップ〔4〕に戻される。
【0028】さらに上述のステップ〔16〕でリモコン
信号の内容が2画面でないときは、ステップ〔18〕で
リモコン信号の内容が4分割(釦17D2)か否か判断さ
れる。そして4分割のときは、ステップ〔19〕でビデ
オプリンター6に対して、画像メモリに記憶された画像
を1/4に縮小して4画面にするコマンドが出力され、
ステップ〔4〕に戻される。
【0029】さらに上述のステップ〔18〕でリモコン
信号の内容が4画面でないときは、ステップ〔20〕で
リモコン信号の内容が16分割(釦17D3)か否か判断
される。そして16分割のときは、ステップ〔21〕で
ビデオプリンター6に対して、画像メモリに記憶された
画像を1/16に縮小して16画面にするコマンドが出
力され、ステップ〔4〕に戻される。
【0030】従ってこれらのステップ〔16〕〜〔2
1〕によって、例えば図8のAに示すような画像が、そ
れぞれ1/2、1/4、1/16に縮小されて、それぞ
れ図8のB〜Dに示すように2画面、4画面、16画面
の画像が形成される。そしてステップ〔4〕に戻され、
ステップ〔5〕でリモコン信号の内容がプリントのとき
に、これらの画像がプリントされる。
【0031】また上述のステップ〔20〕でリモコン信
号の内容が16分割でないときは、ステップ〔22〕で
リモコン信号の内容が撮影(釦17M)か否か判断され
る。そして撮影のときは、ステップ〔23〕でビデオプ
リンター6に対して、ビデオカメラ4で撮影、またはビ
デオ入力端子19に供給されたビデオ信号を画像メモリ
に記憶するコマンドが出力されてステップ〔4〕に戻さ
れる。
【0032】さらに上述のステップ〔22〕でリモコン
信号の内容が撮影でないときは、ステップ〔24〕でリ
モコン信号の内容が撮り直し(釦17R)か否か判断さ
れる。そして撮り直しのときは、ステップ〔25〕で機
能表示LED(図示せず)が消灯されてステップ〔4〕
に戻される。またステップ〔24〕でリモコン信号の内
容が撮り直しでないときは、そのままステップ〔4〕に
戻される。
【0033】さらに上述のステップ
〔9〕で動作が正常
に終了されていないときは、ステップ〔26〕で上述の
機能表示LEDが点灯される。またステップ〔27〕で
障害書の発行の処理が行われる。すなわち、ステップ
〔9〕で動作が正常に終了されていないことを示す障害
書のデータが印字装置16に供給され、障害書が印字さ
れる。
【0034】さらにステップ〔28〕で印字装置16か
ら印字終了の表示信号が戻されたか否かが判断され、印
字終了の表示信号が戻るまでは、このステップ〔28〕
が繰り返されている。そして印字装置16から印字終了
の表示信号が戻されると、ステップ〔29〕でパワーオ
フの処理が行われる。
【0035】さらにステップ〔30〕で電源の再投入が
判断され、障害が除かれて電源が再投入されるまでは、
このステップ〔30〕が繰り返されている。そして電源
が再投入されると、ステップ〔31〕で上述の機能表示
LEDが消灯されてステップ〔1〕に戻される。
【0036】さらにステップ〔10〕で領収書が要求さ
れていないときは、ステップ〔32〕で所定時間の経過
(タイムアウト)が判断され、経過したときはステップ
〔13〕に進められる。またステップ〔32〕で所定時
間が経過するまでは、ステップ〔33〕でコインカウン
ター5への入金の有無が判断される。
【0037】そして入金が無い間はステップ〔10〕に
戻される。さらにステップ〔33〕でコインカウンター
5への入金が有ると、ステップ〔34〕で入金された金
額が判断され、金額が不足のときはステップ〔10〕に
戻される。これに対してステップ〔34〕で金額がOK
になると、ステップ〔4〕に戻されて、再びリモートコ
マンダー装置17からの信号の処理が行われる。
【0038】なお、上述のN分割(N=2、4、16)
の処理が行われている場合に、例えば上述のステップ
〔16〕〜〔21〕と同様の手順で処理を行うことによ
って、この分割された画像をN/M(M=1、2、4、
8)ずつ別の画像で構成することも可能である。
【0039】従ってこの装置において、ビデオ信号の技
術の応用によって、ビデオカメラ4で撮影された画像を
ビデオモニター2で確認した後に、ビデオプリンター6
でプリントを行うことができ、所望の写真の作成を行う
ことができる。
【0040】またメモリーに記憶した画像のプリントを
行うことによって、同一の写真を複数作成することがで
きる。さらに画像の拡大/縮小や、画面の分割を容易に
行うことができ、任意の大きさの写真の作成を容易に行
うことができる。また印字装置16では料金の領収書の
発行を行うこともできる。
【0041】なお上述の装置において、コインカウンタ
ー14に代えて、プリペイドカード等の金銭の代替物の
投入によって駆動を行う装置を用いてもよい。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述のような
課金式写真作成装置において、ビデオプリンター6での
プリントは、例えば昇華式熱転写方式で行われる。その
場合にプリントに用いられるインクリボン等のプリント
資材は、ビデオプリンター6のプリント特性等に適合し
たものでなければ良質のプリント画は保証されない。
【0043】そこで従来から、このようなプリント資材
の収容されるカートリッジを特定の形状とし、一方ビデ
オプリンター6には他の形状のカートリッジが装填でき
ないようにして、特性の適合しないプリント資材等がプ
リントに用いられないようにする対策が取られている。
【0044】ところがこのような対策に対して、カート
リッジの外形のみを模倣した粗悪ないわゆる海賊版のカ
ートリッジが出現した。従ってこのような海賊版のカー
トリッジが用いられた場合には、良質のプリント画を保
証できないばかりか、ビデオプリンター6内でのインク
リボンの絡まりや、プリントヘッドの損傷等が生じる恐
れが大きくなり、装置の信頼性が損なわれる事態も発生
するものである。
【0045】これに対して例えばカートリッジに暗証手
段を設けて、この暗証手段が正しいときのみプリントを
許可することが考えられている。しかしながらその場合
に、この暗証手段は通常の肉眼等では判読できないもの
である必要がある。また、例えばカートリッジの製造時
には容易に取り付けることができると共に、取り付けら
れた暗証手段は容易に剥離できない必要がある。さらに
剥離された暗証手段が再使用されないように、剥離によ
って破壊される構造とする必要がある。
【0046】この出願はこのような点に鑑みて成された
ものであって、解決しようとする問題点は、従来の装置
では海賊版のカートリッジが用いられた場合に、良質の
プリント画を保証できないばかりか、インクリボンの絡
まりやプリントヘッドの損傷等によって装置の信頼性が
損なわれる事態も発生し、これを排除するのに良好な暗
証手段が提案されていなかったというものである。
【0047】
【課題を解決するための手段】このため本発明において
は、検出に用いる光の周波数を透過する複数のインクを
重ねて印刷し、その複数のインクの上に暗証パターンを
印刷し、その暗証パターンの上から接着剤を設けた暗証
シールを提案するものであって、これによれば、粗悪な
海賊版カートリッジの使用を防止し、装置の信頼性が損
なわれる事態の発生も防止することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】すなわち本発明においては、ベー
ス材上の所望部分に少なくとも検出に用いる光の周波数
を透過する複数のインクをベース材からの剥離可能に重
ねて印刷すると共に、その複数のインクの上に光の周波
数に対する反射率の異なるインクで暗証パターンを印刷
し、その暗証パターンの上から所望部分の全体に接着剤
を設けてなるものである。
【0049】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明するに、
図1は本発明による暗証シールの一例の構成を示す断面
図である。
【0050】この図1において、例えばポリエステルか
らなるシート状のベース材101が設けられる。このベ
ース材101の上に、例えば後述する読み取り手段の光
を透過する青色の透過形のインク102がベース材10
1からの剥離可能に印刷される。またこのインク102
の上に、同じく青色の透過形のインク103が印刷され
る。さらにこのインク103の上に、例えば後述する読
み取り手段の光を透過する赤色の透過形のインク10
4、105が2層に印刷される。
【0051】そしてこのインク105の上に、例えば白
のインク106と黒のインク107によって所定の暗証
パターンが印刷される。さらに、この白のインク106
と黒のインク107による暗証パターンの上から接着剤
108が設けられる。ここでこの接着剤108は、例え
ばベース無しの両面接着テープの一方の面を接着するこ
とによって設けられるものである。従ってこの接着剤1
08の上には例えば両面テープの剥離材109が設けら
れている。
【0052】このようにして暗証シールが形成される。
そこでこの暗証シールを使用する場合には、まず両面テ
ープの剥離材109を剥離して、露出した接着剤108
を暗証を施す例えばカートリッジ(図示せず)の所定部
に押し当てる。そして例えばこの暗証シールのベース材
101を擦ることによって、接着剤108をカートリッ
ジの所定部に接着する。なお、接着剤108は例えばカ
ートリッジの匣体を形成する材料との接着効果の高いも
のとされる。
【0053】そしてこの接着剤108が例えばカートリ
ッジの所定部に充分接着された状態で上述のベース材1
01が剥離される。これによって、例えばカートリッジ
の所定部には、上述の白のインク106と黒のインク1
07による暗証パターンが設けられると共に、この暗証
パターンの表面を覆ってそれぞれ2層の青色の透過形の
インク102、103と、赤色の透過形のインク10
4、105が設けられ、これによってこの暗証パターン
の肉眼等での判読ができないようにされる。
【0054】すなわちこの暗証シールが例えばカートリ
ッジの所定部に接着されると、暗証パターンは、それぞ
れ2層の青色の透過形のインク102、103と赤色の
透過形のインク104、105とによって覆われている
ことになる。そしてこの場合に青色と赤色はほぼ補色関
係にある。従って通常の肉眼等では、これらのインクを
通して暗証パターンを判読することは不可能になる。し
かしこれらのインク102〜105は例えば赤外線は透
過するものであって、これによって後述する読み取り手
段での暗証の読み取りは可能とされるものである。
【0055】そして例えばこの暗証シールを用いて、こ
の暗証シールが正しいときのみプリントを許可すること
によって、粗悪な海賊版カートリッジの使用を防止し、
装置の信頼性が損なわれる事態の発生も防止することが
できる。すなわちこの暗証シールを用いることによっ
て、カートリッジの外形を模倣しても、この特殊な暗証
シールが付加されていない場合には装置が駆動されない
ようにすることで、粗悪な海賊版カートリッジ等の使用
を防止することができる。
【0056】また、この暗証シールは通常の肉眼等では
判読できないものであり、通常の手段では偽造が困難で
ある。しかしながらこの暗証シールは、例えばカートリ
ッジの製造時には容易に取り付けることができるもので
あり、また取り付けられた暗証シールは容易に剥離でき
ないものである。さらにこの暗証シールは、接着剤とイ
ンクのみで構成されているので、剥離によって容易に破
壊される構造であり、従って剥離された暗証シールが再
使用される恐れも極めて少ないものである。
【0057】従ってこの装置において、検出に用いる光
の周波数を透過する複数のインクを重ねて印刷し、その
複数のインクの上に暗証パターンを印刷し、その暗証パ
ターンの上から接着剤を設けた暗証シールを用い、この
暗証シールが正しいときのみプリントを許可することに
よって、粗悪な海賊版カートリッジの使用を防止し、装
置の信頼性が損なわれる事態の発生も防止することがで
きる。
【0058】また、この暗証シールは通常の肉眼等では
判読できないものであり、通常の手段では偽造が困難で
ある。一方、この暗証シールは、例えばカートリッジの
製造時には容易に取り付けることができるものであり、
また取り付けられた暗証シールは容易に剥離できないも
のである。さらにこの暗証シールは、接着剤とインクの
みで構成されているので、剥離によって容易に破壊され
る構造であり、従って剥離された暗証シールが再使用さ
れる恐れも極めて少ないものである。
【0059】さらに図2は本発明による暗証シールの適
用される課金式写真作成装置の一例の要部の構成を示
す。この図2において、一点鎖線で示す装置21は、上
述のビデオプリンター6に相当するものである。このビ
デオプリンター装置21には上述のプリント資材のカー
トリッジ22が装填されて、任意のビデオ信号のプリン
トが行われる。なお実際のプリントの機構等の図面及び
説明は周知のものであるので省略する。
【0060】さらにこのビデオプリンター装置21には
上述のカートリッジ22の装填部を覆う蓋体23が設け
られる。また上述のカートリッジ22の、装填時に蓋体
23側となる端面に上述の暗証シール24が設けられ
る。さらにこの暗証シール24に対向する蓋体23の内
側の面に、暗証シール24の読み取り手段25が設けら
れる。
【0061】そしてこのビデオプリンター装置21に上
述のカートリッジ22が装填されると、読み取り手段2
5で暗証シール24が読み取られ、この読み取られた信
号が判別回路26に供給される。これによってこの判別
回路26では、正しい暗証シール24が読み取られたか
否かが判別される。
【0062】さらに上述のコインカウンター14からの
投入された金銭に関する情報が制御用マイクロコンピュ
ータ3A(図示せず)を含む主基板30に供給される。
これによってこの主基板30では、金銭の投入やその他
の情報等によってプリントを開始するか否かが判断され
る。
【0063】そしてこれらの判別回路26及び主基板3
0からの信号がアンド回路27に供給され、このアンド
回路27の出力によって、上述の電源基板40からビデ
オプリンター装置21に供給される電源路のスイッチ2
8がオンオフ制御される。なお、コインカウンター1
4、主基板30等の電源路は別に設けられている。
【0064】また、判別回路26及びアンド回路27に
も別の電源路によって電源が供給されている。さらにビ
デオプリンター装置21の蓋体23の内側の面に設けら
れる読み取り手段25の駆動は、例えば判別回路26か
らの信号(電源)によって行われるものである。
【0065】さらにこの装置において、上述の読み取り
手段25には、例えば次の図3に示すような構成が用い
られる。すなわちこの読み取り手段25には、例えば図
4に示すように赤外線発光ダイオード41とフォトトラ
ンジスタ42を併設したフォトカプラが用いられる。そ
して例えば上述の暗証パターンの白のインク106と黒
のインク107で形成される各パターンに対して、それ
ぞれに対応するフォトカプラ43とその両側に対応する
フォトカプラ44、45とが設けられる。
【0066】そしてさらにこれらのフォトカプラ43と
44、44と45の出力がそれぞれ差動アンプ46、4
7に供給され、これらの差動アンプ46、47の出力が
それぞれ比較器48、49に供給されて、例えば分圧回
路51からの基準電圧と比較される。そしてこれらの比
較器48、49の出力がダイオード52、53からなる
アンド回路で合成され、合成信号がトランジスタ54か
らなるバッファ回路を通じて取り出される。
【0067】これによってこの読み取り手段25では、
フォトカプラ43と44、44と45の出力のそれぞれ
差動を取ることによって、フォトカプラのばらつきや、
暗証シール24の表面状態のばらつき等が吸収され、こ
れらのばらつきによる誤検出や、誤動作を防止すること
ができる。なお、実際の暗証シール24の暗証パターン
はさらに複雑に形成されているものである。
【0068】そしてこの読み取り手段25からの信号が
上述の判別回路26で判別され、正規のカートリッジ2
2が装填されたときのみビデオプリンター装置21に電
源が供給されることにより、不正なカートリッジを排除
して粗悪な海賊版カートリッジの使用を防止することが
できる。
【0069】さらに上述の装置において、暗証シール2
4はプリント資材のカートリッジ22だけでなく、例え
ば上述の給紙トレー7に装填されるプリント用紙のカー
トリッジにも設けることができる。これによって、プリ
ント資材とプリント用紙の不適合による品質の低下も防
止することができる。
【0070】また上述の装置において、課金式写真作成
装置側には、新たに蓋体23に取り付けられる読み取り
手段25と、判別回路26及びアンド回路27を設ける
だけであり、プリント資材及び/またはプリント用紙に
カートリッジを用いている装置であれば、既存の装置に
対しても容易に実施することができるものである。
【0071】こうして上述の暗証シールによれば、ベー
ス材上の所望部分に少なくとも検出に用いる光の周波数
を透過する複数のインクをベース材からの剥離可能に重
ねて印刷すると共に、その複数のインクの上に光の周波
数に対する反射率の異なるインクで暗証パターンを印刷
し、その暗証パターンの上から所望部分の全体に接着剤
を設けることにより、粗悪な海賊版カートリッジの使用
を防止し、装置の信頼性が損なわれる恐れも解消するこ
とができるものである。
【0072】
【発明の効果】従って本発明の請求項1によれば、検出
に用いる光の周波数を透過する複数のインクを重ねて印
刷し、その複数のインクの上に暗証パターンを印刷し、
その暗証パターンの上から接着剤を設けた暗証シールを
用い、この暗証シールが正しいときのみプリントを許可
することによって、粗悪な海賊版カートリッジの使用を
防止し、装置の信頼性が損なわれる事態の発生も防止す
ることができるものである。
【0073】また、この暗証シールは通常の肉眼等では
判読できないものであり、通常の手段では偽造が困難で
ある。一方、この暗証シールは、例えばカートリッジの
製造時には容易に取り付けることができるものであり、
また取り付けられた暗証シールは容易に剥離できないも
のである。さらにこの暗証シールは、接着剤とインクの
みで構成されているので、剥離によって容易に破壊され
る構造であり、従って剥離された暗証シールが再使用さ
れる恐れも極めて少ないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用される暗証シールの一例の断面図
である。
【図2】それを用いる課金式写真作成装置の要部の一例
の構成図である。
【図3】その一部の具体回路図である。
【図4】その説明のための図である。
【図5】課金式写真作成装置の説明のための構成図であ
る。
【図6】課金式写真作成装置の説明のための回路ブロッ
ク図である。
【図7】課金式写真作成装置の説明のためのフローチャ
ート図である。
【図8】課金式写真作成装置の説明のための図である。
【符号の説明】
101…ベース材、102、103…青色の透過形のイ
ンク、104、105…赤色の透過形のインク、106
…白のインク、107…黒のインク、108…接着剤、
109…両面テープの剥離材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース材上の所望部分に少なくとも検出
    に用いる光の周波数を透過する複数のインクを上記ベー
    ス材からの剥離可能に重ねて印刷すると共に、 その複数のインクの上に上記光の周波数に対する反射率
    の異なるインクで暗証パターンを印刷し、 その暗証パターンの上から上記所望部分の全体に接着剤
    を設けたことを特徴とする暗証シール。
  2. 【請求項2】 上記接着剤を暗証を施す器具の所定部に
    押し当て、 上記接着剤を上記器具の所定部に接着した後に上記ベー
    ス材を剥離して、 上記器具の所定部に上記複数のインクで覆われた上記暗
    証パターンを設けることを特徴とする請求項1記載の暗
    証シール。
  3. 【請求項3】 上記複数のインクは少なくとも赤色と青
    色のインクを2度ずつ印刷したことを特徴とする請求項
    1記載の暗証シール。
  4. 【請求項4】 上記接着剤はベース無しの両面接着テー
    プを上記暗証パターンの上に設けたことを特徴とする請
    求項1記載の暗証シール。
  5. 【請求項5】 上記暗証パターンは上記器具からの上記
    接着剤の剥離によって破壊されることを特徴とする請求
    項1記載の暗証シール。
  6. 【請求項6】 金銭またはその代替物が投入されて任意
    のビデオ信号の画像のプリントを行う課金式写真作成装
    置のプリント資材のカートリッジ及び/またはプリント
    用紙のカートリッジに付加し、 上記カートリッジが装填されたときに上記暗証パターン
    を読み取り、 上記暗証パターンが正しいときのみ上記プリントを許可
    することを特徴とする請求項1記載の暗証シール。
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