JPH11245527A - ロール状熱転写受像シート - Google Patents

ロール状熱転写受像シート

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JPH11245527A
JPH11245527A JP10061958A JP6195898A JPH11245527A JP H11245527 A JPH11245527 A JP H11245527A JP 10061958 A JP10061958 A JP 10061958A JP 6195898 A JP6195898 A JP 6195898A JP H11245527 A JPH11245527 A JP H11245527A
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JP
Japan
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receiving sheet
image
thermal transfer
detection mark
layer
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JP10061958A
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English (en)
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Shinji Yonetani
伸二 米谷
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印画される画像と、郵便番号等を記載するた
めの四角の枠やハーフカットが著しくずれてしまった
り、色重ねで位置ずれが生じて、画像が不鮮明になった
り、ロール状熱転写受像シートの切断位置が印画される
画像またはハーフカット等の位置と合わないことを防止
することができる受像シートを提供する。 【解決手段】 ロール状熱転写受像シート1で、該受像
シートに検知マーク2を設け、かつ波長700〜100
0nmにおける反射率が該検知マークの部分で、0〜1
0%であり、該検知マークが無い部分で70〜100%
にすることにより、検知マークをセンサーにて読み取り
検知する時に、反射率の変化を大きくすることができる
ため、マークを安定して、確実に読み取りができ、イエ
ロー、マゼンタ、シアン等の色を重ねて、熱転写画像の
色ずれや、印画される画像と郵便番号等の印刷部やハー
フカットとの位置ずれを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写シートと重
ね合わせ、色材を熱転写することにより画像を形成する
ロール状熱転写受像シートに関し、更に詳しくは、ロー
ル状受像シートを搭載するプリンターで印画する際に、
所望の位置、方向に正確に画像が形成されるロール状熱
転写受像シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱転写方式を用いて被転写体
に文字や画像を形成することが行われている。熱転写方
式としては、感熱昇華型転写方式と感熱溶融型転写方式
が広く用いられている。このうち、感熱昇華型転写方式
は、昇華性染料を色材とし、それを画像情報に応じて発
熱制御されたサーマルヘッド等の加熱デバイスを用い
て、熱転写シート上の昇華性染料層中の染料と熱転写受
像シート等の被転写体に移行させて画像を形成させる方
式である。この感熱昇華型転写方式は、極めて短時間の
加熱によってドット単位で染料の移行量を制御できる。
このように形成された画像は、使用する色材が染料であ
ることから非常に鮮明であり、且つ透明性に優れている
ため、得られる画像は中間調の再現性や階調性に優れ、
極めて高精細な画像を得ることができる。このため、フ
ルカラー銀塩写真に匹敵する高品質の画像を得ることが
できる。
【0003】マルチメディアに関連した様々なハードお
よびソフトの発達により、この熱転写方式は、コンピュ
ーターグラフィックス、衛星通信による静止画像そして
CDROMその他に代表されるデジタル画像およびビデ
オ等のアナログ画像のフルカラーハードコピーシステム
として、その市場を拡大している。この熱転写方式によ
る熱転写受像シートの具体的な用途は、多岐にわたって
いる。代表的なものとしては、印刷の校正刷り、画像の
出力、CAD/CAMなどの設計およびデザインなどの
出力、CTスキャンや内視鏡カメラなどの各種医療用分
析機器、測定機器の出力用途そしてインスタント写真の
代替として、また身分証明書やIDカード、クレジット
カード、その他カード類への顔写真などの出力、さらに
遊園地、ゲームセンター、博物館、水族館などのアミュ
ーズメント施設における合成写真、記念写真、絵ハガキ
や、他にメッセージカード、カレンダー、システム手帳
等の用途をあげることができる。
【0004】さらに、上記のような用途の多様化に伴
い、任意の対象物に貼り付けられるもので、例えば、画
像が形成される受容層と基材が、粘着剤層を介して、離
型シートと剥離可能な構成の熱転写受像シートが使用さ
れている。いわゆる、ラベルやシールタイプと言われて
いるものである。この熱転写受像シートは、受容層に所
望の画像を形成後、該受容層を有する基材を剥離して任
意の対象物に貼着する用途のものである。
【0005】従来、感熱昇華型転写方式で利用される昇
華転写用熱転写受像シートは、基材の一方の面に色材受
容層を形成し、他方の面に裏面滑性層を形成したものが
用いられ、これらの受像シートを一定サイズにカット
し、50枚程度を1セットとしてカセットに入れ、プリ
ンターに装着して使用されていた。このような場合、2
枚差し等の給紙不良や排出不良等の搬送系による不具合
が発生しやすいと言う問題があった。最近では、これら
の問題の解決並びに印画可能枚数の大容量化の目的でロ
ール形態の受像シートを搭載するプリンターが開発され
ている。これらのプリンターはロール形態で受像シート
を供給し、印画後所望のサイズに切断して使用する。こ
のようなロール状受像シートを使用すれば、搬送不良の
問題点は改善され、プリンターのサイズに規定されるも
のの、比較的印画可能枚数の大容量化が実現しやすいと
いう利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】また、これらの昇華転
写型方式は画質の向上や低コスト化に伴い、絵はがき、
シール、メッセージカード、カレンダー、システム手帳
等の用途への利用が考えられている。このような用途に
ロール状受像シート搭載のプリンターを使用することを
考えた時、印画された画像と、印画されない側に形成さ
れた郵便番号等を記載するための四角の枠(ハガキ用マ
ーク)等のデザインマークやシールのハーフカットの位
置とが著しくずれてしまったり、印画された画像と予め
形成されていたデザインマークと方向が逆になってしま
うという問題がある。さらに、画像形成されたロール状
受像シートが所望のサイズに切断された時に、切断位置
が印画された画像または、ハガキ用マーク、ハーフカッ
トの位置と合わないという問題がある。
【0007】従来の熱転写受像シートでは、特開昭63
−37988にあるように、物理的に検知可能な検知マ
ークを形成することが記載されているが、特にロール状
熱転写受像シートで印画するように流れ方向(副主査方
向)のサイズが大きい時等に、その検知マークを読み取
り検知して、フルカラー画像を形成する際に、イエロ
ー、マゼンタ、シアン等の色重ねで位置ずれが生じて、
画像がぼやける、すなわち画像が不鮮明になりやすいと
いう問題がある。それは、熱転写受像シートの検知マー
クをセンサーにて読み取り検知する時に、検知する感度
が振れたりして、正確に検知マークを読み取っていない
ため、各色の画像形成開始位置がずれるものと考えられ
る。
【0008】このような課題を解決するために、本発明
の目的は、ロール状熱転写受像シートを搭載するプリン
ターで印画する際に、特に印画されない側にハガキ用マ
ーク等があったり、流れ方向のサイズが大きい時のフル
カラー画像を形成する場合や、シールタイプの受像シー
トでハーフカットが形成されている場合に、印画される
画像と、郵便番号等を記載するための四角の枠やハーフ
カットが著しくずれてしまったり、色重ねで位置ずれが
生じて、画像が不鮮明になったり、ロール状熱転写受像
シートの切断位置が印画される画像または、ハガキ用マ
ーク、ハーフカットの位置と合わないことを防止するこ
とができる、すなわち、所望の位置、方向に正確に鮮明
な画像が形成されるロール状熱転写受像シートを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、プリンターにロール状態で供給される熱
転写受像シートにおいて、該受像シートに検知マークを
設け、かつ波長700〜1000nmにおける反射率が
該検知マークの部分で、0〜10%であり、該検知マー
クが無い部分で70〜100%であることを特徴とす
る。また、前記の検知マークが印画終了後切断除去され
る余白部に設けられていることが好ましい。また、前記
の検知マークが印画される面側に設けられることが好ま
しい。また、前記の検知マークが印画される面と反対側
に設けられることが好ましく行われる。
【0010】
【作用】本発明のロール状熱転写受像シートは、プリン
ターにロール状態で供給されるもので、該受像シートに
検知マークを設け、かつ波長700〜1000nmにお
ける反射率が該検知マークの部分で、0〜10%であ
り、該検知マークが無い部分で70〜100%にするこ
とにより、検知マークをセンサーにて読み取り検知する
時に、すなわち検知マークとそのマークの隣接した部分
との反射率の変化を電圧の変化として検知し、反射率の
変化を大きくすることができるため、マークを安定し
て、確実に読み取りができ、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラック等の色を重ねて、熱転写画像の色ずれや、
印画される画像と郵便番号等の印刷部やハーフカットと
の位置ずれを防止することができる。
【0011】尚、該検知マークは郵便番号等の予め印刷
された部分やハーフカットの位置と合わせて形成されて
いる。また、プリンターで検知された後、切断除去され
る余白部に検知マークが設けられているので、切断除去
された画像形成物に検知マークが残らず、外観を損ねる
こともない。また、検知マークを読み取って、画像形成
されたロール状熱転写受像シートの所望サイズに切断す
ることもでき、ロール状熱転写受像シートの切断位置が
印画される画像または、ハガキ用マーク、ハーフカット
の位置と合わないことを防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、好ましい実施の形態を挙
げて、本発明を更に詳しく説明する。図1に、本発明の
実施形態の一つであるロール状熱転写受像シート1の構
成図を示す。すなわち、基材5として、支持体6の上に
微細空隙層7を接着剤層9を介して形成し、その基材5
の微細空隙層7側に中間層11を介して、受容層10を
設けた。さらに、上記の基材5の他方の面にカール防止
層8を設け、そしてカール防止層8の上に筆記層12を
形成し、さらに筆記層12の上に、検知マーク2を形成
したものである。そして、印画後切断する部分4の間の
余白部3に検知マーク2が設けられている。
【0013】図2に、本発明の他の実施形態であるロー
ル状熱転写受像シート1の構成を示す。図1に示すロー
ル状熱転写受像シート1の構成と同様に、検知マーク2
が形成され、印画後切断する部分4の間の余白部3に、
検知マーク2が設けられている。図3に本発明の他の実
施形態であるシールタイプのロール状熱転写受像シート
1の構成を示す。受容層10、基材5、粘着剤層13が
この順に積層されたシール部16と、離型シート14か
ら構成され、該離型シート14の離型面と粘着剤層13
が剥離可能に貼合されたものであり、離型シート14の
上に検知マーク2が設けられている。そして、シール部
16にはハーフカット15が形成されている。
【0014】また、図4、図5に検知マーク例を示す。
図4では、ロール状熱転写受像シート1において、郵便
番号枠等のハガキ用マーク17を形成し、そのハガキ用
マーク17が形成された面と同一面に、検知マーク2が
設けられ、かつ、印画終了後切断除去される余白部3に
検知マーク2が存在する。尚、余白部3は印画後切断す
る部分4の間に挟まれている。図5は、ロール状熱転写
受像シート1において、郵便番号枠等のハガキ用マーク
17を形成し、そのハガキ用マーク17が形成された面
と反対面に、検知マーク2が設けられ、かつ、印画終了
後切断除去される余白部3に検知マーク2が存在する。
【0015】図6は、シールタイプのロール状熱転写受
像シート1において、ハーフカット15の形状が四角形
で多数個配列されたもので、印画終了後切断除去される
余白部3に、ハーフカット16が形成された面と同一面
に、検知マーク2が設けられている。図7は、シールタ
イプのロール状熱転写受像シート1において、ハーフカ
ット15の形状が四角形と楕円形の組合せであり、印画
終了後切断除去される余白部3で、ハーフカット15が
形成された面と反対面に、検知マーク2が設けられてい
る。図4〜7に示すように、ロール状熱転写受像シート
1の印画終了後切断除去される余白部3が、受像シート
の流れ方向に対して垂直に一定幅で形成しているが、印
画終了後切断除去される余白部は受像シートの流れ方向
に対して平行に形成することも可能である。
【0016】本発明に用いるロール状熱転写受像シート
は、上述の如く基本的に受容層、基材、検知マークから
形成される。それぞれについて以下に詳細に説明する。 (受容層)本発明の熱転写受像シートの受容層10は、
色材を染着し易い樹脂を主成分とするワニスに、必要に
応じて離型剤等の各種添加剤を加えて構成する。染着し
易い樹脂は、代表的なものとしては、ポリプロピレン等
のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル
酸エステル等のビニル系樹脂、及びその共重合体、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他
のビニル系モノマーとの共重合体、ポリウレタン、ポリ
カーボネート、アクリル樹脂、アイオノマー、セルロー
ス誘導体等の単体、又は混合物を用いることができ、こ
れらの中でもポリエステル系樹脂、及びビニル系樹脂が
好ましい。
【0017】受容層は、画像形成時に熱転写受像シート
との熱融着を防止するために、各種の離型剤を配合する
こともできる。離型剤としては、リン酸エステル系可塑
剤、フッ素系化合物、シリコーンオイルを用いることが
できるが、この中でもシリコーンオイルが好ましい。シ
リコーンオイルとしては、ジメチルシリコーンをはじ
め、各種の変性シリコーンを用いることができる。具体
的には、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコー
ン、アルコール変性シリコーン、ビニル変性シリコー
ン、ウレタン変性シリコーン等を用い、これらをブレン
ドしたり各種の反応を用いて重合させて用いることもで
きる。離型剤は1種若しくは2種以上のものが使用され
る。また、離型剤の添加量は受容層形成用樹脂100重
量部に対し、0.5〜30重量部が好ましい。この添加
量の範囲を満たさない場合は、昇華型熱転写シートと熱
転写受像シートの受容層との融着若しくは印画感度の低
下等の問題が生じる場合がある。このような離型剤を受
容層に添加することによって、転写後の受容層の表面に
離型剤がブリードアウトして離型層が形成される。ま
た、これらの離型剤は受容層に添加せず、受容層上に別
途塗工してもよい。
【0018】上記受容層の形成に際しては、受容層の白
色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高める目的
で、白色顔料や蛍光増白剤等を添加することができる。
受容層の塗工は、ロールコート法、バーコート法、グラ
ビアコート法、グラビアリバースコート法、そしてエク
ストリュージョンコート法等の一般的な方法で行なわれ
る。その塗工量は0.5〜15g/m2 程度が好まし
い。また、このような受容層は連続被覆であるのが好ま
しいが、樹脂エマルジョン若しくは水溶性樹脂や樹脂分
散液を使用して、不連続の被覆として形成してもよい。
更に、熱転写プリンターの搬送安定化を図るために受容
層の上に帯電防止剤を塗工してもよい。
【0019】受像シートの受容層面もしくは裏面、また
は両面の最表面に帯電防止層を設けてもよい。帯電防止
層は、帯電防止剤である、脂肪酸エステル、硫酸エステ
ル、リン酸エステル、アミド類、4級アンモニウム塩、
ベタイン類、アミノ酸類、アクリル系樹脂、エチレンオ
キサイド付加物等を溶剤に溶解又は分散させたものを塗
工して、形成することができる。形成手段は、上記の受
容層の場合と同様のものがあげられる。帯電防止層の塗
工量は、乾燥時0.001〜0.1g/m2 が好まし
い。
【0020】(中間層)受容層と基材の間に必要に応じ
て中間層11を設けることができる。中間層としては、
その目的により如何なる材料を用いてもよい。例えば、
樹脂に各種の白色顔料を加えたものを用いることによ
り、高い白色度を得ることができる。更に、蛍光増白剤
や帯電防止剤等を必要に応じて添加することができる。
また、後述する基材と上述の受容層との間の接着性を向
上させる目的で、必要に応じて中間層を設けても良い。
また、該接着性を向上させるために、基材の受容層と形
成する側の面に予めコロナ放電処理、オゾン処理などの
中間層を設けるための前処理を施しても良い。
【0021】中間層としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂、或いは官能基を有する熱可塑性樹脂を、各種の硬
化剤その他の手法を用いて硬化させた層を用いることが
できる。具体的には、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ポリエステル、塩素化ポリプロピレン、
変性ポリオレフィン、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポ
リカーボネート、アイオノマー、単官能及び/又は多官
能水酸基含有のプレポリマーをイソシアネート等で硬化
させた樹脂等を使用することができる。これらの樹脂に
は、必要に応じて白色性や隠蔽性等の機能を付与するた
めに、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウムその
他公知の無機顔料や有機フィラー、蛍光増白剤等の添加
剤を加えることができる。その塗布厚みは0.5〜30
μm程度が好ましい。
【0022】(基材)熱転写受像シートに用いる基材5
としては、各種の紙、合成紙、プラスチックシート等を
用い、上述した受容層を直接またはプライマー層を介し
て形成しても良いが、より高い印字感度を有すると共
に、濃度ムラや白抜けのない高画質を得るためには、微
細空隙を有する層7の存在が不可欠である。微細空隙を
有する層としては、内部に微細空隙を有するプラスチッ
クシートや合成紙を用いることができる。また、各種支
持体6の上に、各種の塗工方式で微細空隙を有する層を
形成できる。微細空隙を有するプラスチックシート又は
合成紙としては、ポリオレフィン、特にポリプロピレン
を主体として、それに無機顔科及び/又はポリプロピレ
ンと非相溶なポリマーをブレンドし、これらをボイド作
製開始剤として用い、これらの混合物を延伸、成膜した
プラスチックシート又は合成紙が好ましい。これらがポ
リエステル等を主体としたものの場合には、その粘弾性
的あるいは熱的性質から、クッション性、及び断熱性
が、ポリプロピレンを主体としたものに比較して劣るた
め、印画感度に劣り、かつ濃度むらなども生じやすい。
【0023】これらの点を考慮すると、プラスチックシ
ート及び合成紙の20℃に於ける弾性率は5×108
a〜1×1010Paが好ましい。また、これらのプラス
チックシートや合成紙は、通常、2軸延伸により成膜さ
れたものである。故に、これらは加熱により収縮する。
これらを110℃下で60秒放置した場合の収縮率は、
0.5%〜2.5%である。上述のプラスチックシート
や合成紙は、それ自体が、微細空隙を含む層の単層であ
っても良いし、複数の層構成であっても良い。複数の層
構成の場合には、その構成する全ての層に微細空隙を含
有しても良いし、微細空隙が存在しない層が存在しても
良い。そして、このプラスチックシートや合成紙には、
必要に応じて隠蔽剤として、白色顔料を混入させても良
い。また、白色性を増すために、蛍光増白剤等の添加剤
を設けても良い。微細空隙を有する層は、30〜80μ
mの厚みが好ましい。
【0024】微細空隙を有する層としては、支持体の上
にコーティング法によって微細空隙を有する層を形成す
ることも可能である。使用するプラスチック樹脂として
は、ポリエステル、ウレタン樹脂、ポリカーボネート、
アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等の公
知の樹脂を単独或は、複数をブレンドして使用すること
ができる。支持体6は、従来公知のものでよく、上質
紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、グラシン
紙等各種の紙、合成紙、不織布そしてポリエチレンテレ
フタレート、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のプラスチックシート等を用いることができる。
【0025】また、基材5において、必要に応じて、ポ
リビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、変性ポリオレフィン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート等の樹脂や合成紙
を、支持体6の受容層を設ける面と反対面にカール防止
層8を設けることができる。基材は各種の紙、合成紙、
プラスチックシート等を用いたものでも良いが、上記の
ように支持体に微細空隙層やカール防止層を設けること
が好ましい。その際に、微細空隙層やカール防止層がプ
ラスチックシートや合成紙の場合は、接着剤層9により
支持体と貼り合わせることができる。
【0026】貼り合わせ方法としては、例えば、ドライ
ラミネーション、ノンソルベント(ホットメルト)ラミ
ネーション、ECラミネーション方法等の公知の積層方
法が使用できるが、好ましい方法はドライラミネーショ
ン及びノンソルベントラミネーション方法である。ノン
ソルベントラミネーション方法に好適な接着剤として
は、例えば、武田薬品工業株式会社製のタケネートA−
720Lが挙げられ、ドライラミネーションに好適な接
着剤としては、例えば、武田薬品工業株式会社製のタケ
ラックA969/タケネートA−5(3/1)等が挙げ
られる。これらの接着剤の使用量としては、固形分で約
1〜8g/m2 、好ましくは2〜6g/m2 の範囲であ
る。
【0027】(筆記層)筆記層12は水性ペン、ボール
ペン、万年筆、鉛筆等による筆記性を付与した層、また
は印刷インキ、インクジェットインキ、熱溶融転写イン
キ、トナー等の印刷、印字適性をもたせた層である。ま
た、熱転写受像シートをハガキとして使用する場合等
に、筆記層に切手の接着性をもたせることができる。筆
記層は、バインダー樹脂と無機フィラーを主成分に構成
する。バインダー樹脂として、例えば、アクリル酸エス
テル、飽和ポリエステル、酢酸ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、酢酸セルロース、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルアセタールや、ポリビニルアルコール
が使用できる。無機フィラーとしては、シリカ、クレ
ー、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げら
れる。筆記層12は図1に示したように、受像シートの
全面に設けても良いし、部分的に形成しても良い。筆記
層の形成手段は従来公知の印刷塗工手段でよく、筆記層
の厚さは、乾燥時で0.5〜20g/m2 程度である。
【0028】(検知マーク)検知マーク2の形状や色
は、検知器によって検知可能であればよく、限定される
ものではない。形状において、例えば、図4、5のよう
に四角形でも、その他、丸形や直線、バーコード等の形
状があげられる。また、検知マークは、図6、7のよう
にロール状熱転写受像シートの幅全体にわたって、形成
してもよい。検知マークの色は、波長700〜1000
nmにおける反射率が検知マークの部分で、0〜10%
を満足するものであれば、黒色、茶色やその他の色でも
良く、限定されるものではない。検知マークの形成方法
は、グラビア印刷やオフセット印刷で形成したり、裏面
に粘着剤付きの着色フィルムを貼り付けることもでき、
特に限定されるものではない。
【0029】検知マークを印刷で形成する場合、着色剤
や赤外線吸収剤を熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂に分散し
たインキにより形成することが出来る。具体的には、着
色剤は、カーボンブラック、四三酸化鉄等の無機顔料
や、アニリンブラック等の有機顔料が使用できる。赤外
線吸収剤は、シアニン系、フタロシアニン系、ナフタロ
シアニン系、ナフトキノン系、アントラキノン系、アミ
ニウム系、ジオチール金属錯塩系、ジインモニウム系、
トリフェニルメタン系、クロニックメチン系、アズレニ
オウム系、ピリリウム系等の有機材料が挙げられる。
【0030】検知マークのバインダー樹脂としては、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエス
テル、塩素化ポリプロピレン、変性ポリオレフィン、ウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート、アイオ
ノマーなどの熱可塑性樹脂或いは、単官能及び/又は多
官能水酸基含有のプレポリマーに分散しイソシアネート
等で硬化させた樹脂等を使用することができる。上記の
着色剤や赤外線吸収剤と、バインダーである熱可塑性樹
脂や熱硬化性樹脂を用い、適宜分散剤を用い、溶媒に分
散ないし溶解させた検知マーク用塗工液により、好まし
くはグラビア印刷で検知マークを形成することができ
る。
【0031】上記の検知マーク用塗工液において、その
塗工液の固形分全体に対して、着色剤は20〜50重量
%、赤外線吸収剤は0〜5.0重量%程度が好ましい。
着色剤が20重量%未満であると、波長700〜100
0nmにおける検知マークの反射率が10%を越えてし
まい、一方、着色剤が50重量%を越えると、塗工液の
粘度が著しく上がり、印刷適性が欠落してくる。また、
赤外線吸収剤を0〜5.0重量%の割合で添加するの
は、赤外線吸収剤がバインダー樹脂に対し、ある程度溶
解しているものの方が赤外光の吸収が良いからである。
また、検知マーク用塗工液には着色剤、赤外線吸収剤を
分散安定させるために、分散剤を配合することができ、
分散剤としては脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル等の非イオン界面活性剤、アルキルアミ
ン塩等の陽イオン性界面活性剤等が挙げられる。
【0032】本発明のロール状熱転写受像シートは、検
知マークが設けられ、かつ波長700〜1000nmに
おける反射率が該検知マークの部分で、0〜10%であ
り、該検知マークが無い部分で70〜100%である。
ここで、検知マークが無い部分とは、具体的には、図1
に示すように筆記層12である場合や、受容層10、基
材5や支持体6の場合が挙げられる。また、シールタイ
プのロール状熱転写受像シートにおいては、図3に示す
ように、離型シート14が検知マークが無い部分に相当
する。このように波長700〜1000nmにおける反
射率が70〜100%である検知マークが無い部分は、
一定せず変化するが、いずれにしても検知マークをセン
サーにて読み取り検知する時に、検知マークとそのマー
クの隣接した部分との反射率の変化を電圧の変化として
検知し、そのマークを読み取る際の検知マークの無い、
そのマークの隣接した部分のことである。この検知マー
クの無い部分の、波長700〜1000nmにおける反
射率を70〜100%にするには、筆記層や受容層では
酸化チタン等の白色顔料の添加量を調整すれば良く、ま
た基材や支持体、離型シートの場合は、例えば白色度の
高い材料を選び、上記波長において反射率が70〜10
0%に入るものを選定すれば良い。
【0033】(ハガキ用マーク)ハガキ用マーク17
は、図4、5に示すような郵便番号枠や、切手の貼付枠
であり、熱転写プリンターで受像シートに画像形成を行
う前に、予め印刷等で形成してある。また、本発明では
熱転写受像シートをハガキとして使用する場合は、上記
のハガキ用マークを形成するが、他の用途で受像シート
を使用する場合は、プリンターで画像形成前に、受像シ
ートに予め印刷等で形成してある文字、記号等がマーク
17として意味することになる。いずれにしろ、本発明
の熱転写受像シートは、プリンターで印画される画像
と、プリンターで画像形成前の受像シートに予め印刷等
で形成してある文字、記号等のマークの位置が合わない
ことを防止することができる。
【0034】本発明のロール状熱転写受像シートは、図
3に示すようなラベルやシールタイプと言われている、
画像が形成される受容層10と基材5が、粘着剤層13
を介して、離型シート14と剥離可能な構成でも使用す
ることができる。尚、受容層10、基材5、粘着剤層1
3がこの順に積層された部分がシール部16であり、任
意の物品にシール部16を貼付することができる。
【0035】(離型シート)離型シート14は、従来公
知のプラスチックフィルムまたは、ポリラミ紙の表面に
シリコーン等の公知の離型剤で離型処理を施した材料で
あり、例えば、東レ株式会社製のルミラーT−60(厚
み50μm)や、ダイヤホイル株式会社製のW−400
(厚み38μm)として入手し、使用することができ
る。これらの離型シートは20μm〜100μmの厚み
のものが好ましく、離型シートが薄すぎると得られる熱
転写受像シートのいわゆるコシがなくなり、熱転写プリ
ンターで搬送できなかったり、熱転写受像シートにシワ
が発生したりする。一方、離型シートが厚すぎると、得
られる熱転写受像シートが厚くなりすぎ、熱転写プリン
ターで搬送駆動させる力が大きくなりすぎて、プリンタ
ーに故障が生じたり、正常に搬送できなかったりする。
【0036】(粘着剤層)上記の粘着剤層13は、従来
公知の溶剤系及び水系のいずれの粘着剤を用いて形成す
ることができる。粘着剤として、例えば、酢酸ビニル樹
脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢
酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリウレタン樹脂や、天然ゴム、クロロプレ
ンゴム、ニトリルゴムなどが挙げられる。粘着剤層の塗
工量は、約8〜30g/m2 (固形分)が一般的であ
り、従来公知の方法、すなわち、グラビアコート、グラ
ビアリバースコート、ロールコート等の方法で、離型シ
ート上に塗布し、乾燥して粘着剤層を形成する。また、
粘着剤層13の粘着力は、離型シートと粘着剤層との剥
離強度で、JIS Z0237準拠の180°による剥
離方法において、100〜1,700gの範囲、好まし
くは700〜1,400gの範囲にすることが望まし
い。以上の如き粘着剤の種類や、塗工量は、前記離型シ
ート上に粘着剤層を形成する際に、その剥離強度が前記
範囲になるように、選択して使用することが好ましい。
【0037】(ハーフカット)シールタイプの熱転写受
像シートでは、図3に示すように、離型シート14を除
く部分のシール部16にハーフカットを画像形成前に予
め形成することができる。ハーフカットの形状は、図6
に示すように四角形のコマを多数個配列したり、図7に
示すように四角形と楕円形のように、異なる形状を組み
合わせたものでも任意に選択することができる。ハーフ
カットの形成方法は、カッター刃を取り付けた上型と台
座の間に、熱転写受像シートを挿入して、上型を上下動
させる方法や、シリンダータイプのロータリーカッター
方法や、レーザー加工手段により熱処理を施す等の方法
があり、ハーフカットできる方法であれば特に制限はな
い。
【0038】
【実施例】以下に実施例及び比較例をあげて、本発明を
さらに具体的に説明する。尚、文中部または%とあるの
は重量基準である。 (実施例1)微細空隙層の39μm厚ミクロボイドフィ
ルムに下記組成の、中間層、受容層を順次塗布、乾燥し
た後、受容層を形成した面とは反対側の面に下記配合の
接着剤を塗布、乾燥した。但し、各層の塗工量は乾燥時
で、中間層2g/m2 、受容層4g/m2 、接着剤層4
g/m2 である。
【0039】次に、片側にカール防止層としてHDPE
/PP(全厚33μm)を積層したコート紙(186.
1g/m2 )のHDPE/PPが積層されていない側の
面と、上記の接着剤層とを貼着してロール状熱転写受像
シートを作製した。このロール状熱転写受像シートのカ
ール防止層の上に、下記組成の筆記層を形成した。さら
に、得られた筆記層表面に、下記組成の検知マーク塗工
液を塗布、乾燥して、図4に示すような配置で検知マー
クと、また下記組成のハガキ用マーク塗工液を塗布、乾
燥して、郵便番号枠を形成し、実施例1の受像シートを
作製した。但し、上記の受像シートの検知マーク部分の
波長950nmにおける反射率は3〜5%であった。反
射率測定は、島津製作所製分光光度計UV3100を使
用した。
【0040】中間層塗工液 ポリエステル樹脂(WR−905、日本ポリウレタン(株)製) 13.1部 酸化チタン(TCA888、トーケムプロダクツ(株)製) 26.2部 蛍光増白剤(ユビテックスBAC、日本チバガイキー(株)) 0.39部 水 60.0部 水/IPA=1/1 32.0部
【0041】受容層塗工液 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 12.0部 (デンカビニル#1000A、電気化学工業(株)製) エポキシ変性シリコーン 0.8部 (X−22−3000T、信越化学工業(株)製) アミノ変性シリコーン 0.24部 (X−22−1660B−3、信越化学工業(株)製) トルエン/MEK=1/1 60.0部
【0042】接着剤層塗工液 多官能ポリオール 30部 (タケラックA−969V、武田薬品工業(株)製) イソシアネート 10部 (タケネートA−5、武田薬品工業(株)製) 酢酸エチル 60部
【0043】筆記層塗工液 ポリビニルブチラール 30部 (#3000−1、電気化学工業(株)製) ナイロンフィラー(MW−330、神東塗料(株)製) 5部 シリカ(サイリシア250、富士シリシア化学(株)製) 60部 キレート剤(オルガテックスTC−750、松本製薬(株)製) 5部 トルエン/IPA=1/1 400部
【0044】検知マーク塗工液 カーボンブラック 10.8部 ポリエチレンワックス 0.9部 硝化綿 8.4部 ウレタン樹脂 4.3部 ロジン系エステル樹脂 4.5部 トルエン 30部 メチルエチルケトン 15部 酢酸エチル 35部 イソプロピルアルコール 35部 酢酸ブチル 30部
【0045】ハガキ用マーク塗工液 赤顔料 8部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ポバール共重合体 10部 スチレン−アクリル樹脂 10部 酪酢酸セルロース 1部 ポリエチレンワックス 2部 トルエン 60部 メチルエチルケトン 50部 酢酸エチル 30部
【0046】(実施例2)実施例1で作製したロール状
熱転写受像シートの郵便番号枠を形成する代わりに、筆
記層の上の印画後切断する部分を除いた部分の全面に地
紋印刷を行った。その他は、実施例1と同様にして実施
例2の受像シートを作製した。
【0047】(実施例3)基材である内部にミクロボイ
ドを有するポリエチレンテレフタレートフィルム(W−
900、ダイヤホイル(株)製、厚み50μm)の一方
の面に、実施例1で使用した受容層塗工液を乾燥時、
4.0g/m2 の割合で、塗工及び乾燥して受容層を形
成し、次に上記の基材の受容層を形成していない面に、
下記組成の粘着剤塗工液を乾燥時15g/m2 の割合
で、塗工及び乾燥して粘着剤層を形成した。
【0048】粘着剤層塗工液組成 アクリル共重合体 48部 (総研化学株式会社製 SKダイン1310L) エポキシ樹脂(総研化学株式会社製 硬化剤E−AX) 0.36部 酢酸エチル 51.64部
【0049】別に離型シートである表面無処理の二軸延
伸ポリプロピレンフィルム(商品名パイレンP215
6、東洋紡績株式会社製、厚み30μm)の一方の表面
に、前記の積層体の粘着剤層面を対向させてラミネート
した。さらに、図6に示すような配置で、カッター刃を
取り付けた上型と台座とのプレス方式により、シール部
にハーフカットを、また印画終了後切断除去される余白
部に、図6に示すような検知マークを実施例1で使用し
た検知マーク塗工液により、塗布、乾燥して形成し、実
施例3のロール状熱転写受像シートを作製した。
【0050】(比較例1)実施例1で作製したロール状
熱転写受像シートの検知マークを無くした以外は、実施
例1と同様にして比較例1の受像シートを作製した。 (比較例2)実施例3で作製したロール状熱転写受像シ
ートの検知マークを無くした以外は、実施例3と同様に
して比較例2の受像シートを作製した。
【0051】(比較例3)実施例1で作製したロール状
熱転写受像シートの検知マーク用塗工液を下記組成にし
た以外は、実施例1と同様にして比較例3の受像シート
を作製した。但し、比較例3の受像シートの検知マーク
部分の波長700〜1000nmにおける反射率は10
%を越えていた。検知マーク塗工液 カーボンブラック 20部 二酸化ケイ素 4部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ポバール共重合体 30部 スチレン−アクリル樹脂 30部 ポリエチレンワックス 8部 酪酢酸セルロース 3部 トルエン 110部 メチルエチルケトン 110部 酢酸エチル 70部
【0052】以上の実施例と比較例のロール状熱転写受
像シートにおいて、以下の条件にて熱転写による画像を
形成した。イエロー、マゼンタ及びシアンの3色の染料
層を面順次に有する熱転写シート(三菱電機株式会社製
CP−700用)と上記の各ロール状熱転写受像シート
とを用いて、熱転写プリンター(三菱電機株式会社製C
P−700)にて、画像を形成した。実施例及び比較例
について、定位置の余白部を切断除去した。尚、実施例
3と比較例2については、図6の配置のように、ハーフ
カットで囲まれた領域よりも少し大き目に、12個の顔
写真の画像を単位として形成し、図6の4に示す切断位
置でカットした。
【0053】(評価方法)上記の印画方法により、各熱
転写受像シートについて、連続して20単位分の画像を
形成し、印画された画像と裏面の郵便番号枠、または地
紋印刷との位置ずれ、実施例3と比較例2ではハーフカ
ットと画像との位置ずれ、さらにロール状受像シートの
切断位置と、印画される画像またはハーフカットライン
との位置ずれがないかを調べた。
【0054】評価の判断基準は以下の通りである。 ○:上記の位置ずれが認められない。また受像シートの
切断位置が、画像ないしハーフカットに対して、正確な
位置で形成され、画像がハーフカットの位置に対して、
正確な位置で形成されている。 ×:上記の位置ずれが認められる。また受像シートの切
断位置が、画像ないしハーフカットに対してずれて形成
され、画像がハーフカットの位置に対してずれている。
【0055】評価結果を下記表1に示す。
【表1】
【0056】
【発明の効果】以上の通り、本発明のロール状熱転写受
像シートは、プリンターにロール状態で供給されるもの
で、該受像シートに検知マークを設け、かつ波長700
〜1000nmにおける反射率が該検知マークの部分
で、0〜10%であり、該検知マークが無い部分で70
〜100%にすることにより、検知マークをセンサーに
て読み取り検知する時に、すなわち検知マークとそのマ
ークの隣接した部分との反射率の変化を電圧の変化とし
て検知し、反射率の変化を大きくすることができるた
め、マークを安定して、確実に読み取りができ、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラック等の色を重ねて、熱転
写画像の色ずれや、印画される画像と郵便番号等の印刷
部やハーフカットとの位置ずれを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロール状熱転写受像シートの一つの実
施形態を示す断面図である。
【図2】本発明のロール状熱転写受像シートの一つの実
施形態を示す断面図である。
【図3】本発明のロール状熱転写受像シートのシールタ
イプの一つの実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明のロール状熱転写受像シートの一つの実
施形態を示す平面図である。
【図5】本発明のロール状熱転写受像シートの一つの実
施形態を示す平面図である。
【図6】本発明のロール状熱転写受像シートのシールタ
イプの一つの実施形態を示す平面図である。
【図7】本発明のロール状熱転写受像シートのシールタ
イプの一つの実施形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ロール状熱転写受像シート 2 検知マーク 3 余白部 4 印画後切断する部分 5 基材 6 支持体 7 微細空隙層 8 カール防止層 9 接着剤層 10 受容層 11 中間層 12 筆記層 13 粘着剤層 14 離型シート 15 ハーフカット 16 シール部 17 ハガキ用マーク(郵便番号枠等)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンターにロール状態で供給される熱
    転写受像シートにおいて、該受像シートに検知マークを
    設け、かつ波長700〜1000nmにおける反射率が
    該検知マークの部分で、0〜10%であり、該検知マー
    クが無い部分で70〜100%であることを特徴とする
    ロール状熱転写受像シート。
  2. 【請求項2】 前記の検知マークが印画終了後切断除去
    される余白部に設けられていることを特徴とする上記の
    請求項1に記載するロール状熱転写受像シート。
  3. 【請求項3】 前記の検知マークが印画される面側に設
    けられたことを特徴とする上記の請求項1に記載するロ
    ール状熱転写受像シート。
  4. 【請求項4】 前記の検知マークが印画される面と反対
    側に設けられたことを特徴とする上記の請求項1に記載
    するロール状熱転写受像シート。
JP10061958A 1998-02-27 1998-02-27 ロール状熱転写受像シート Pending JPH11245527A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007023989A1 (en) * 2005-08-23 2007-03-01 Fujifilm Corporation Heat-sensitive transfer image receiving sheet
JP2022120177A (ja) * 2017-08-02 2022-08-17 大日本印刷株式会社 熱転写受像シート及び熱転写受像シートのロール

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WO2007023989A1 (en) * 2005-08-23 2007-03-01 Fujifilm Corporation Heat-sensitive transfer image receiving sheet
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