JPH11245406A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH11245406A
JPH11245406A JP5027498A JP5027498A JPH11245406A JP H11245406 A JPH11245406 A JP H11245406A JP 5027498 A JP5027498 A JP 5027498A JP 5027498 A JP5027498 A JP 5027498A JP H11245406 A JPH11245406 A JP H11245406A
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JP
Japan
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pressurized liquid
liquid chamber
ink
layer
jet head
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JP5027498A
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English (en)
Inventor
Masanori Horiie
正紀 堀家
Yoichiro Miyaguchi
耀一郎 宮口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH11245406A publication Critical patent/JPH11245406A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14233Structure of print heads with piezoelectric elements of film type, deformed by bending and disposed on a diaphragm
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
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    • B41J2/14233Structure of print heads with piezoelectric elements of film type, deformed by bending and disposed on a diaphragm
    • B41J2002/14258Multi layer thin film type piezoelectric element

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで安定したヘッド特性のインクジェ
ットヘッドを得られない。 【解決手段】 アクチュエータ手段5を構成する圧電素
子は駆動電圧を印加する駆動層6と駆動電圧を印加しな
い非駆動層7とをそれぞれ1層ずつ積層した2層構造と
し、駆動層6と非駆動層7との間には内層電極8を設
け、駆動層6の外側には外部電極9を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットヘッ
ドに関し、特に電気機械変換素子をアクチュエータ手段
に用いるインクジェットヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、コピー機等の
画像形成装置として用いられるインクジェット記録装置
の記録ヘッドを構成するインクジェットヘッドとして、
加圧液室の壁面を構成するダイアフラム部を電気機械変
換材料を用いたアクチュエータ手段(エネルギー発生手
段)、例えば圧電素子で変形させて加圧液室内のインク
を加圧することによって、加圧液室に連通するノズル
(インク吐出口)からインク滴を吐出するようにしたも
のが知られている。
【0003】このようなインクジェットヘッドとして、
例えば特開平8−142324号公報に記載されている
ように、基板上に複数の積層型圧電素子を複数列列状に
接合すると共に、圧電素子の周囲に位置するフレーム部
材を接合してなるアクチュエータユニットと、ダイアフ
ラム部を有する振動板上に、圧電素子でダイアフラム部
を介して加圧される加圧液室及びこの液室にインクを供
給する共通液室を形成する液室隔壁部材を積層し、更に
この液室隔壁部材上にノズルを形成したノズルプレート
を積層した液室ユニットとを接合したものがある。
【0004】この場合、積層型圧電素子を複数の圧電素
子を形成する工法として、基板上に積層型圧電素子を接
合した被加工物に対し、ダイシングソーを用いて積層型
圧電素子にスリット加工を施すことで、複数の積層型圧
電素子に分割する方法が知られている(特開平3−73
347号公報参照)
【0005】また、例えば特開平5−29675号公報
に記載されているように酸化ジルコニアからなるセラミ
ック材で加圧液室部材やダイアフラム部を一体的に焼成
して形成したもの、或いは特開平6−143590号公
報に記載されているようにシリコン基板に金属部材の薄
膜をスパッタ等によって形成した後キャビティーをエッ
チングにより形成し、圧電素子を接着接合したものなど
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先ず、積層型圧電素子
を用いるインクジェットヘッドにあっては、積層厚みが
例えば0.2mm以上になり、切断後の幅寸法よりも厚
さ(高さ)の方が大きくなることから、分割加工をする
ときに倒れが発生したり、圧電素子を接合する基板材質
の剛性等が要求されることなど、低コスト化が難しい。
【0007】また、酸化ジルコニアからなるセラミック
材で加圧液室及びダイアフラム部を一体に焼成するもの
にあっては、薄いダイアフラム部の変形等が発生して安
定したヘッド特性が得られ難い。さらに、シリコン基板
に金属部材の薄膜をスパッタ等によって形成した後キャ
ビティーをエッチングにより形成するものにあっては、
ノズル数が多くなるとヘッド寸法が大きくなると共に、
一様なヘッド特性を得ることが困難になり、歩留りが低
下する。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、低コストで製作でき、安定したヘッド特性が得ら
れるインクジェットヘッドを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェットヘッドは、電気機械変換
材料を用いたアクチュエータ手段の変位で加圧液室内の
インクを加圧してインク吐出口からインク滴を吐出する
インクジェットヘッドにおいて、前記アクチュエータ手
段は電圧を印加する電気機械変換材料からなる駆動層と
電圧を印加しない電気機械変換材料からなる非駆動層と
を積層してなる構成とした。
【0010】請求項2のインクジェットヘッドは、上記
請求項1のインクジェットヘッドにおいて、前記アクチ
ュエータ手段は駆動層1層と非駆動層1層の2層構造で
ある構成とした。
【0011】請求項3のインクジェットヘッドは、上記
請求項1又は2のインクジェットヘッドにおいて、前記
アクチュエータ手段の駆動層と非駆動層の厚さがほぼ同
じである構成とした。
【0012】請求項4のインクジェットヘッドは、上記
請求項1又は2のインクジェットヘッドにおいて、前記
アクチュエータ手段の非駆動層の厚さが駆動層の厚さよ
りも薄い構成とした。
【0013】請求項5のインクジェットヘッドは、上記
請求項1乃至4のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、前記アクチュエータ手段の駆動層と非駆動層とは
内層電極を挟んで一体焼成されている構成とした。
【0014】請求項6のインクジェットヘッドは、上記
請求項5のインクジェットヘッドにおいて、前記アクチ
ュエータ手段の駆動層と非駆動層とは前記内層電極のな
い部分で一体化している構成とした。
【0015】請求項7のインクジェットヘッドは、上記
請求項1乃至6のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、前記アクチュエータ手段の非駆動層を前記加圧液
室側に配置した構成とした。
【0016】請求項8のインクジェットヘッドは、上記
請求項1乃至7のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、前記アクチュエータ手段の最も外側の駆動層の外
側電極は焼成後に形成されている構成とした。
【0017】請求項9のインクジェットヘッドは、上記
請求項1乃至8のいずれかのインクジェットヘッドにお
いて、前記アクチュエータ手段の加圧液室側表面には耐
インク性を有するインクバリア層を設けた構成とした。
【0018】請求項10のインクジェットヘッドは、上
記請求項9のインクジェットヘッドにおいて、前記イン
クバリア層が樹脂材料からなる構成とした。
【0019】請求項11のインクジェットヘッドは、上
記請求項9又は10のインクジェットヘッドにおいて、
前記インクバリア層が接着剤層からなる構成とした。
【0020】請求項12のインクジェットヘッドは、上
記請求項1乃至11のいずれかのインクジェットヘッド
において、複数の加圧液室と、各加圧液室に連通する複
数のノズルと、各加圧液室に対応する複数の前記アクチ
ュエータ手段とを有し、この複数のアクチュエータ手段
は前記加圧液室の高さを決める加圧液室部材上に一体形
成した後各加圧液室に対応して分割加工されたものであ
る構成とした。
【0021】請求項13のインクジェットヘッドは、上
記請求項1乃至11のいずれかのインクジェットヘッド
において、複数の加圧液室と、各加圧液室に連通する複
数のノズルと、各加圧液室に対応する複数の前記アクチ
ュエータ手段とを有し、この複数のアクチュエータ手段
は前記加圧液室の高さを決める加圧液室部材上に耐イン
ク性を有するインクバリア層を介して一体形成した後、
各加圧液室に対応して前記インクバリア層まで分割加工
されたものである構成とした。
【0022】請求項14のインクジェットヘッドは、上
記請求項1乃至11のいずれかのインクジェットヘッド
において、複数の加圧液室と、各加圧液室に連通する複
数のノズルと、各加圧液室に対応する複数の前記アクチ
ュエータ手段とを有し、この複数のアクチュエータ手段
は前記加圧液室の高さを決める加圧液室部材上に耐イン
ク性を有するインクバリア層を介して一体形成した後、
各加圧液室に対応して途中まで分割加工されたものであ
る構成とした。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係るインクジェットヘッドの液室部の模式的断面図で
ある。このインクジェットヘッドは、基板部材1上に加
圧液室2の高さ及び形状を決める加圧液室部材3を接合
し、この加圧液室部材3上に耐インク性を有するインク
バリア層となるパッシベーション層4を介して2層構造
の電気機械変換材料からなる圧電素子(PZT)を用い
たアクチュエータ手段5を各加圧液室2に対応して接合
配置している。
【0024】ここで、基板部材1としては1〜2mm厚
さの樹脂部材、或いは0.05〜1mm厚さの金属部材
を用いることが好ましく、金属部材としては特にSUS
材(例えばSUS304)を用いることが適している。
加圧液室部材3は複数の加圧液室2の高さ及び形状を決
められる部材であれば材質は特に限定されないが、金属
部材、特にSUS材が適している。金属部材を加圧液室
部材3に用いることで、例えば0.05mm〜0.2m
m厚さの金属板に対してエッチング加工を施して加圧液
室2を形成することで、100〜300dpiの高集積度
で高精度の加圧液室を容易に形成することができる。な
お、各加圧液室2には同図では図示しないノズル(吐出
口)を連通させている。
【0025】アクチュエータ手段5を構成する圧電素子
は駆動電圧を印加する層(駆動層)6と駆動電圧を印加
しない層(非駆動層)7とをそれぞれ1層ずつ積層した
2層構造とし、駆動層6と非駆動層7との間には内層電
極8を設け、駆動層6の外側には外部電極(外側電極)
9を設けている。この圧電素子は圧電素子材料間に例え
ばAgPdからなる内層電極8を挟んで一体焼成して形成
し、一体焼成後に外部電極9を印刷或いはスパッタ等の
薄膜処理によって形成している。そして、アクチュエー
タ手段5は圧電素子の非駆動層7側を加圧液室2側にし
て加圧液室部材3に接合している。
【0026】また、アクチュエータ手段5を構成する圧
電素子の厚さとしては、1層の厚さを5〜50μmの厚
さ、特に5〜20μmにすることで変位効率を高くする
ことができる。そして、駆動層6の厚さと非駆動層7の
厚さとの関係については、両者をほぼ同じ厚さにする
か、或いは駆動層6の厚さよりも非駆動層7の厚さを薄
くすることが好ましい。実験によれば、100〜200
dpiの液室配列密度において、駆動層6の厚さを10〜
20μm、ダイアフラム層となる非駆動層6の厚さを5
〜10μmにしたときに高い変位効率が得られた。この
場合、1層の厚さを20μm以上にするとき、駆動電圧
を低い値に維持するために1層を10μm以下の厚みの
多層構造にすることもできる。
【0027】さらに、このアクチュエータ手段5を構成
する圧電素子が加圧液室2内のインクに直接接触するこ
とを防止するため、非駆動層7と加圧液室部材3との間
にパッシベーション層4を介在させている。このパッシ
ベーション層4としては、2〜20μmの樹脂フィル
ム、特に透湿性の小さいアラミドフィルム等が適してい
る。この場合、アクチュエータ手段5を構成する圧電素
子を加圧液室部材3に接合するための接着層がパッシベ
ーション層4を兼ねる構成することもでき、このような
パッシベーションの目的を兼ねる接着層としては2〜1
0μmの厚さのポリイミド接着層、エポキシ接着層が適
している。
【0028】なお、各部の具体的な寸法については、こ
の例では、基板部材1の厚さa=1〜2mm、加圧液室
部材3の厚さb=0.1〜0.2mm、加圧液室2の幅
(液室配列方向の幅)c=0.154mm、加圧液室
2,2間の隔壁部3aの厚さd=0.1mm、アクチュ
エータ手段5(パッシベーション層4を含む)の厚さe
=0.05〜0.1mm、アクチュエータ手段5の液室
配列方向の幅f=0.214としている。
【0029】このように構成したインクジェットヘッド
においては、アクチュエータ手段5を構成している圧電
素子は2層構造をしているが、内層電極8と外部電極9
との間に駆動電圧を印加したときに実際に電界が印加さ
れるのは駆動層6のみであり、下側の非駆動層7は電極
8,9間への駆動電圧の印加による電界の印加それ自体
では変形を起こさない。そして、駆動層6に電界が印加
されると、駆動層6に面方向での縮みの変形が発生する
ので、非駆動層7との干渉でアクチュエータ手段5(圧
電素子)としてはユニモルフ変位が発生する。
【0030】すなわち、非駆動層7はダイアフラムとし
て機能するだけであるので、アクチュエータ手段5を構
成する圧電素子に駆動電圧を印加することによって、ア
クチュエータ手段5に加圧液室2側へ凸の変形が発生す
るので、加圧液室2内のインクが加圧されることにな
る。したがって、この加圧液室2に連通するノズルから
インク滴が吐出されることになる。
【0031】このように、電圧を印加する電気機械変換
材料からなる駆動層と電圧を印加しない電気機械変換材
料からなる非駆動層とを積層してなるアクチュエータ手
段を備えたので、電圧を印加しない非駆動層をダイアフ
ラムとして機能させることができ、両方の剛性のバラン
スが得られ易くなり、効率の良いアクチュエータを備え
たインクジェットヘッドを得ることができ、安定したイ
ンク滴吐出を行うことができる。
【0032】この場合、アクチュエータ手段の駆動層と
非駆動層の厚さをほぼ同じにするか、或いは、非駆動層
の厚さを駆動層の厚さよりも薄くすることによって、ア
クチュエータとして機能する駆動層とダイアフラムとし
て機能する非駆動層の剛性がほぼ等しく、或いは非駆動
層(ダイアフラム層)側がやや小さくなり、電気機械変
換素子(アクチュエータ手段)による加圧液室内のイン
クに対する変位加圧の効率が最も良いマルチノズルヘッ
ドを実現することができる。
【0033】また、アクチュエータ手段の駆動層と非駆
動層とは内層電極を挟んで一体焼成されている構成にす
ることで、ダイアフラム部とアクチュエータ素子部とが
一体的に形成されるので、十分な性能で接合され、ばら
つきのない安定した効率の高いインクジェットヘッドを
得ることができる。アクチュエータ手段の最も外側の駆
動層の外側電極は焼成後に形成することによって、圧電
素子材料の高温焼成による電極の劣化等がなく、外側電
極の形成方法の選択が自由になり、信頼性、低コスト化
を図ることができる。
【0034】さらに、アクチュエータ手段の非駆動層を
加圧液室側に配置することによって、インクの浸透等に
対する信頼性が向上し、後述するようにFPC等の信号
印加手段との接合が容易になって、小型で低コストのイ
ンクジェットヘッドを実現することが可能になる。これ
に加えて、或いはこれに代えて、アクチュエータ手段の
加圧液室側表面には耐インク性を有するインクバリア層
を設けることによって、電気機械変換材料のインクへの
溶出やインクとの接液による電気機械変換材料の劣化を
確実に防止することができて、信頼性の高い高集積マル
チノズルヘッドを実現できる。
【0035】この場合、インクバリア層を樹脂材料で形
成することによって、薄層フィルムの使用が可能にな
り、電気機械変換素子(アクチュエータ手段)の変位を
効率的に加圧液室に伝達することができ、低コストで高
信頼性の高いマルチノズルヘッドを実現できる。また、
インクバリア層を接着剤層で形成することによって、電
気機械変換素子(アクチュエータ手段)と加圧液室部材
の接合機能を兼ねることになり、低コスト、高信頼性の
高集積マルチノズルヘッドを得られる。
【0036】次に、図2は本発明の第2実施形態に係る
インクジェットヘッドの液室部の模式的断面図である。
このインクジェットヘッドにおいては、複数のアクチュ
エータ手段5の非駆動層7を一体にして共通化し、この
1つの非駆動層7に対して各加圧液室2に対応して駆動
層6及び内層電極8をそれぞれ独立して設けている。な
お、その他の構成は上記第1実施形態と同様である。こ
のような構成にすることによって、複数のアクチュエー
タ手段5の形成を簡単に行うことができる。
【0037】そこで、上述した第1実施形態及び第2実
施形態における複数のアクチュエータ手段の形成工程に
ついて説明する。先ず、第1実施形態の場合には、図3
(a)に示すように、駆動層11及び非駆動層12を内
層電極13を挟んで一体焼成し、これに外側電極14を
設けた1枚の圧電素子部材15を形成し、この圧電素子
部材15を非駆動層12を加圧液室側にして加圧液室部
材3上にパッシベーション層4を介して接合する。な
お、内層電極13は圧電素子部材15の端面から上面に
引回して設けている。
【0038】そして、同図(b)に示すようにダイシン
グソー等のスリット加工装置を用いて圧電素子部材15
にスリット溝16を形成して分割し、このときパッシベ
ーション層4まで分割加工することで、同図(c)に示
すように非駆動層12まで分割された複数のアクチュエ
ータ手段5を形成することができる。
【0039】このように、加圧液室の高さを決める加圧
液室部材に駆動層と非駆動層とを有する複層構造の圧電
素子部材をインクバリア層を介して(或いは直接)接合
した後各加圧液室に対応して圧電素子部材を分割加工し
て、インクバリア層まで分割することで複数のアクチュ
エータ手段を形成することによって、各チャンネル間の
相互干渉がない高集積のマルチノズルヘッドを安定し
て、低コストで製造することが可能になる。
【0040】また、第2実施形態の場合には、図4
(a)に示すように、駆動層11及び非駆動層12を内
層電極13を挟んで一体焼成し、これに外側電極14を
設けた1枚の圧電素子部材15を形成し、この圧電素子
部材15を非駆動層12を加圧液室側にして加圧液室部
材3上にパッシベーション層4を介して接合する。
【0041】そして、同図(b)に示すようにダイシン
グソー等のスリット加工装置を用いて圧電素子部材15
にスリット溝16を形成して分割し、このとき非駆動層
12まで分割加工することで、同図(c)に示すように
非駆動層層12は分割されないで駆動層11のみが分割
された複数のアクチュエータ手段5を形成することがで
きる。
【0042】このように、加圧液室の高さを決める加圧
液室部材に駆動層と非駆動層とを有する複層構造の圧電
素子部材をインクバリア層を介して(或いは直接)接合
した後各加圧液室に対応して圧電素子を分割加工し、圧
電素子の途中(非駆動層)まで分割して複数のアクチュ
エータ手段を形成することによって、各チャンネル間の
相互干渉がなく、アクチュエータ手段と加圧液室部材の
接合の信頼性が高い、低コスト高集積のマルチノズルヘ
ッドを実現することが可能になる。
【0043】次に、図5は本発明の第3実施形態に係る
インクジェットヘッドの模式的断面図、図6は同ヘッド
の図5のA−A線に沿う断面平面図、図7は図6のB−
B線に沿う断面側面図、図8は同ヘッドの部分分解斜視
図である。このインクジェットヘッドは、基板部材21
上に加圧液室22の高さ及び形状を決める加圧液室部材
23を接合し、この加圧液室部材23上に耐インク性を
有するインクバリア層となるフィルム接合層24を介し
て2層構造の電気機械変換材料からなる圧電素子(PZ
T)を用いたアクチュエータ手段25を各加圧液室22
に対応して接合配置し、前面にノズル30を形成したノ
ズル形成部材であるノズルプレート31を接着接合して
いる。なお、基板部材21、加圧液室部材23等の材
質、寸法等については前述した第1実施形態と同様であ
る。
【0044】ここで、基板部材21には図示しないイン
クカートリッジからのインク供給路に通じる共通インク
流路33を液室配列方向に形成している。また、加圧液
室部材23には、加圧液室22と、基板部材21の共通
インク流路33に連通する共通インク流路34と、共通
インク流路34から加圧液室22にインクを供給する流
体抵抗部35と、加圧液室22からノズル30に連通す
るノズル連通流路36とを形成している。
【0045】この加圧液室部材23による流体抵抗部3
5は、アクチュエータ手段25の変位によって加圧液室
22のインクが加圧された時に共通インク流路34側へ
インクが逆流してノズル30からのインク吐出効率が低
下することを防止するために、断面積が小さなインク流
路を形成する。例えば、最も小さい断面積は40×40
μm程度の流路として形成している。
【0046】また、加圧液室部材23に設ける流体抵抗
部35とノズル連通流路36の流路深さを等しく、例え
ば40〜60μmとすることで、1枚の加圧液室部材2
3をフォトリソを含む別々のエッチング工程で加圧液室
22及び共通インク流路34(これらは貫通穴であ
る。)とは別に形成することができる。
【0047】さらに、加圧液室部材23を積層構造とし
て、例えば加圧液室部材全体の厚さを120μmとした
場合、40μm厚さのSUS材に加圧液室及び共通イン
ク流路の一部を含む流体抵抗部35及びノズル連通流路
36を形成し、また80μm厚さのSUS材に加圧液室
及び共通インク流路の残りの部分を形成して、これら2
枚のSUS材を接合して1つの加圧液室部材とすること
もできる。
【0048】アクチュエータ手段25となる圧電素子は
駆動部26と非駆動部27とを内層電極28を挟んで一
体焼成し、駆動部26の外面に外部電極29を設けたも
のである。ここで内層電極28は先端側(ノズル吐出
側)で駆動層26の端面から上面(外部電極29を形成
する面)に引き回した構成としている。また、内層電極
28は液室長手方向では加圧液室22の長手方向長さ相
当分だけ形成しているので、アクチュエータ手段5を構
成する圧電素子全体では一部で駆動層26と非駆動層2
7とを直接一体化している(この部分では内層電極28
が存在しないことで駆動層26は実質的に非駆動部分と
なる。)。
【0049】そして、各加圧液室22に対応して圧電素
子を分割加工して複数のアクチュエータ手段25を形成
した後、FPC38を内層電極28及び外部電極29に
導電接合して、上面の外部電極29及び内層からの内層
電極28と導通を可能にし、基板部材21上に配設した
ドライバIC39に接続している。この導電接合は、半
田メッキパターンに加圧、加熱接合、或いは異方性導電
膜を介して加圧、加熱接合することで容易に可能であ
る。
【0050】また、基板部材21、加圧液室部材23及
びアクチュエータ手段25の接合は一般的な接合方法を
採用することができ、例えば、エポキシ等の接着剤を数
μmの厚さに塗布して接合する。さらに、ノズルプレー
ト31は、樹脂フィルムにエキシマレーザ加工でノズル
穴(穴径は例えば20〜35μm)を形成したもの、或
いは、Ni電鋳加工によって形成したものなどを用いる
ことができ、図8に示すように、加圧液室部材23のノ
ズル連通流路36に位置合わせして接着接合している。
【0051】次に、図9は本発明の第4実施形態に係る
インクジェットヘッドの模式的断面図、図10は同ヘッ
ドの図9のC−C線に沿う断面平面図である。このイン
クジェットヘッドも、基板部材21上に加圧液室22の
高さ及び形状を決める加圧液室部材23を接合し、この
加圧液室部材23上に耐インク性を有するインクバリア
層となるフィルム接合層24を介して2層構造の電気機
械変換材料からなる圧電素子(PZT)を用いたアクチ
ュエータ手段25を各加圧液室22に対応して接合配置
し、前面にノズル30を形成したノズルプレート31を
接着接合している。
【0052】ここで、基板部材21には図示しないイン
クカートリッジからのインク供給路に通じる共通インク
流路33を液室配列方向に形成すると共に、共通インク
流路33から加圧液室22にインクを供給する流体抵抗
部35と、加圧液室22からノズル30に連通するノズ
ル連通流路36とを形成している。そして、加圧液室部
材23には加圧液室22のみを形成している。また、ノ
ズルプレート31のノズル30は、基板部材21のノズ
ル連通流路36に連通する位置に形成している。
【0053】このように構成することで、基板部材21
として1〜2mm厚さの樹脂部材を成型で加工して形成
する場合に、共通インク流路33と流体抵抗部35及び
ノズル連通流路36を同時に形成することができて、非
常に低コストのヘッドを実現することができる。また、
加圧液室部材23は加圧液室22だけの単純な穴加工を
行えばよくなり、1枚のSUS材のエッチング加工で形
成できることなって大幅にコストを削減することができ
る。
【0054】次に、図11は本発明の第5実施形態に係
るインクジェットヘッドの模式的断面図、図12は同ヘ
ッドの図11のD−D線に沿う断面平面図である。この
インクジェットヘッドは、3層構造の基板部材40上に
加圧液室22の高さ及び形状を決める加圧液室部材23
を接合し、この加圧液室部材23上に耐インク性を有す
るインクバリア層となるフィルム接合層24を介して2
層構造の電気機械変換材料からなる圧電素子(PZT)
を用いたアクチュエータ手段25を各加圧液室22に対
応して接合配置し、基板部材41の下面にノズル30を
形成したノズルプレート31を接着接合している。
【0055】ここで、基板部材40は第1層41、第2
層42及び第3層43の基板部材を三層に積層して形成
したものであり、第1層41と第3層43とに挟まれた
第2層42に、図示しないインクカートリッジからのイ
ンク供給路に通じる共通インク流路33を液室配列方向
に形成し、第3層43に共通インク流路33から加圧液
室22にインクを供給する円形の流体抵抗部35を形成
し、更に、第3層43、第2層42及び第1層41を貫
通して加圧液室22からノズル30に連通するノズル連
通流路36を形成している。そして、加圧液室部材23
には加圧液室22のみを形成している。また、ノズルプ
レート31のノズル30は、基板部材21のノズル連通
流路36に連通する位置に形成している。
【0056】基板部材40としては例えばSUS材を積
層して形成することができ、この実施形態では第1層4
1として厚さ0.1mmのSUS材を、第2層42とし
て厚さ0.25mmのSUS材を、第3層43として厚
さ0.05mmのSUS材を積層して形成している。
【0057】このように構成することで、基板部材41
に共通インク流路33と流体抵抗部35及びノズル連通
流路36を形成することができて、非常に低コストのヘ
ッドを実現することができる。また、加圧液室部材23
は加圧液室22だけの単純な穴加工を行えばよくなり、
1枚のSUS材のエッチング加工で形成できることなっ
て大幅にコストを削減することができる。さらに、第1
層41表面にノズルプレート31を接合することができ
るので、組立が容易になる。
【0058】次に、図13は本発明の第6実施形態に係
るインクジェットヘッドの斜視図である。このインクジ
ェットヘッドは、1枚の基板部材21の両面に加圧液室
部材23,23を接合し、各加圧液室部材23,23に
アクチュエータ手段25を接合配置し、端面に各加圧液
室部材23,23に形成したノズル連通流路36に対応
してノズル30を形成したノズルプレート31を接合し
たものである。なお、液室構成等は上述した第3実施形
態と同様である。
【0059】この場合、一方の加圧液室部材23のノズ
ル連通流路36と他方の加圧液室部材23のノズル連通
流路36とは千鳥状になる位置に形成して、ノズルプレ
ート31の各列のノズル30を千鳥状に配列している。
これによって、第3実施形態に対して2倍の配列密度で
ノズルを配置することができる。例えば1列で150dp
Iの場合、この実施形態では300dpiの密度を得ること
ができる。なお、このような構成は第4実施形態のイン
クジェットヘッドにも適用することができ、この場合に
は基板部材21に千鳥状にノズル連通流路36を形成す
る。
【0060】次に、図14は本発明の第7実施形態に係
るインクジェットヘッドの斜視図である。このインクジ
ェットヘッドは、上述した第3実施形態のインクジェッ
トヘッドと基本構成を同じにしたユニット51,51を
スペーサ部材52を対して二層(三層以上にすることも
できる。)に積層し、ノズルプレート31を積層端面に
接合したものである。なお、第4実施形態のインクジェ
ットヘッドと基本構成を同じにするユニットを積層する
こともできる。
【0061】この場合、一方のユニット51の加圧液室
部材23のノズル連通流路36と他方のユニット51の
加圧液室部材23のノズル連通流路36とは千鳥状にな
る位置に形成して、ノズルプレート31の各列のノズル
30を千鳥状に配列している。これによって、第3実施
形態に対して2倍の配列密度でノズルを配置することが
できる。例えば1層で150dpIの場合、この実施形態
では300dpiの密度を得ることができる。更に、例え
ば1層で150dpIの場合、4層構成にすれば600dpi
の印字密度を得ることができる。このとき、各層(ユニ
ット)の液室、流路及びノズル位置は1/600dpiだ
けずれた位置関係になる。
【0062】次に、図15は本発明の第8実施形態に係
るインクジェットヘッドの斜視図である。このインクジ
ェットヘッドは、上述した第3実施形態のインクジェッ
トヘッドと基本構成を同じにしたユニット51,51の
基板部材21同士を接合し、ノズルプレート31を積層
端面に接合したものである。なお、第4実施形態のイン
クジェットヘッドと基本構成を同じにするユニットを積
層することもできる。
【0063】この場合、一方のユニット51の加圧液室
部材23のノズル連通流路36と他方のユニット51の
加圧液室部材23のノズル連通流路36とは千鳥状にな
る位置に形成して、ノズルプレート31の各列のノズル
30を千鳥状に配列している。これによって、第3実施
形態に対して2倍の配列密度でノズルを配置することが
できる。例えば1層で150dpIの場合、この実施形態
では300dpiの密度を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェットヘッドによれば、アクチュエータ手段は電圧を
印加する電気機械変換材料からなる駆動層と電圧を印加
しない電気機械変換材料からなる非駆動層とを積層して
なる構成としたので、非駆動層にダイアフラム機能を持
たせることができ、駆動層とダイアフラムとして機能す
る非駆動層の剛性のバランスが得られて、効率が良く、
安定したヘッド特性の得られるインクジェットヘッドを
低コストで製作できる。
【0065】請求項2のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1のインクジェットヘッドにおいて、ア
クチュエータ手段は駆動層1層と非駆動層1層の2層構
造である構成としたので、効率が良く、安定したヘッド
特性の得られるインクジェットヘッドを低コストで製作
できる。
【0066】請求項3のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1又は2のインクジェットヘッドにおい
て、アクチュエータ手段の駆動層と非駆動層の厚さがほ
ぼ同じである構成としたので、駆動層とダイアフラムと
して機能する非駆動層との剛性をほぼ等しくできて、ア
クチュエータ手段による加圧液室内のインクに対する変
位加圧の効率が最も良い安定したインクジェットヘッド
を実現できる。
【0067】請求項4のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1又は2のインクジェットヘッドにおい
て、アクチュエータ手段の非駆動層の厚さが駆動層の厚
さよりも薄い構成としたので、ダイアフラムとして機能
する非駆動層の剛性を駆動層に対してやや小さくでき
て、アクチュエータ手段による加圧液室内のインクに対
する変位加圧の効率が最も良い安定したインクジェット
ヘッドを実現できる。。
【0068】請求項5のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至4のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、アクチュエータ手段の駆動層と非駆動層
とは内層電極を挟んで一体焼成されている構成としたの
で、特別な接合手段を用いること無く駆動層と非駆動層
とを十分な接合性能で接合することができ、ばらつきの
ない効率的なインクジェットヘッドを得ることができ
る。
【0069】請求項6のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項5のインクジェットヘッドにおいて、ア
クチュエータ手段の駆動層と非駆動層とは内層電極のな
い部分で一体化している構成としたので、特別な接合手
段を用いること無く駆動層と非駆動層とを十分な接合性
能で接合することができ、ばらつきのない効率的なイン
クジェットヘッドを得ることができる。
【0070】請求項7のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至6のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、アクチュエータ手段の非駆動層を加圧液
室側に配置した構成としたので、インクの浸透に対する
信頼性が向上し、信号伝達手段との接続が容易になって
小型化を図れる。
【0071】請求項8のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至7のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、アクチュエータ手段の最も外側の駆動層
の外側電極は焼成後に形成されている構成としたので、
外側電極の形成方法の自由度が高くなり、信頼性の向
上、低コスト化を図れる。
【0072】請求項9のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至8のいずれかのインクジェットヘ
ッドにおいて、アクチュエータ手段の加圧液室側表面に
は耐インク性を有するインクバリア層を設けた構成とし
たので、電気機械変換材料のインクの溶出やインクによ
る劣化を防止でき、信頼性を向上することができる。
【0073】請求項10のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項9のインクジェットヘッドにおいて、イ
ンクバリア層が樹脂材料からなる構成としたので、アク
チュエータ手段の変位を効率的に加圧液室に伝達でき、
低コストで信頼性の高い高集積のヘッドを実現できる。
【0074】請求項11のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項9又は10のインクジェットヘッドにお
いて、インクバリア層が接着剤層からなる構成としたの
で、アクチュエータ手段と加圧液室部材の接合を行うこ
とができ、低コストで信頼性の高い高集積のヘッドを実
現できる。
【0075】請求項12のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至11のいずれかのインクジェット
ヘッドにおいて、複数の加圧液室と、各加圧液室に連通
する複数のノズルと、各加圧液室に対応する複数のアク
チュエータ手段とを有し、この複数のアクチュエータ手
段は加圧液室の高さを決める加圧液室部材上に一体形成
した後各加圧液室に対応して分割加工されたものである
構成としたので、各チャンネル間の吐出特性にばらつき
が少ない高精度高集積のマルチノズルヘッドを得られ
る。
【0076】請求項13のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至11のいずれかのインクジェット
ヘッドにおいて、複数の加圧液室と、各加圧液室に連通
する複数のノズルと、各加圧液室に対応する複数のアク
チュエータ手段とを有し、この複数のアクチュエータ手
段は加圧液室の高さを決める加圧液室部材上に耐インク
性を有するインクバリア層を介して一体形成した後、各
加圧液室に対応してインクバリア層まで分割加工された
ものである構成としたので、各チャンネル間の相互干渉
が少なく、吐出特性にばらつきが少ない高精度高集積の
マルチノズルヘッドを低コストで得られる。
【0077】請求項14のインクジェットヘッドによれ
ば、上記請求項1乃至11のいずれかのインクジェット
ヘッドにおいて、複数の加圧液室と、各加圧液室に連通
する複数のノズルと、各加圧液室に対応する複数のアク
チュエータ手段とを有し、この複数のアクチュエータ手
段は加圧液室の高さを決める加圧液室部材上に耐インク
性を有するインクバリア層を介して一体形成した後、各
加圧液室に対応して途中まで分割加工されたものである
構成としたので、各チャンネル間の相互干渉が少なく、
吐出特性にばらつきが少なく、アクチュエータ手段と加
圧液室部材との接合信頼性が高い高精度高集積のマルチ
ノズルヘッドを低コストで得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの液室部の模式的断面図
【図2】本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの液室部の模式的断面図
【図3】第1実施形態に係るインクジェットヘッドの製
造工程の説明に供する斜視説明図
【図4】第2実施形態に係るインクジェットヘッドの製
造工程の説明に供する斜視説明図
【図5】本発明の第3実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの模式的断面図
【図6】図5のA−A線に沿う断面平面図
【図7】図6のB−B線に沿う断面側面図
【図8】同ヘッドの部分分解斜視図
【図9】本発明の第4実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの模式的断面図
【図10】図9のC−C線に沿う断面平面図
【図11】本発明の第5実施形態に係るインクジェット
ヘッドの模式的断面図
【図12】図11のD−D線に沿う断面平面図
【図13】本発明の第6実施形態に係るインクジェット
ヘッドの斜視図
【図14】本発明の第7実施形態に係るインクジェット
ヘッドの斜視図
【図15】本発明の第8実施形態に係るインクジェット
ヘッドの斜視図
【符号の説明】
1…基板部材、2…加圧液室、3…加圧液室部材、4…
パッシベーション層、5…アクチュエータ手段、6…駆
動層、7…非駆動層、8…内層電極、9…外部電極、2
1…基板部材、22…加圧液室、23…加圧液室部材、
24…フィルム接合層、25…アクチュエータ手段、2
6…駆動層、27…非駆動層、28…内層電極、29…
外部電極、30…ノズル、31…ノズルプレート、33
…共通インク流路、34…共通インク流路、35…流体
抵抗部、36…ノズル連通流路、38…FPC、39…
ドライバIC、40…基板部材、41…第1層、42…
第2層、43…第3層。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機械変換材料を用いたアクチュエー
    タ手段の変位で加圧液室内のインクを加圧してインク吐
    出口からインク滴を吐出するインクジェットヘッドにお
    いて、前記アクチュエータ手段は電圧を印加する電気機
    械変換材料からなる駆動層と電圧を印加しない電気機械
    変換材料からなる非駆動層とを積層してなることを特徴
    とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
    において、前記アクチュエータ手段は駆動層1層と非駆
    動層1層の2層構造であることを特徴とするインクジェ
    ットヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    ヘッドにおいて、前記アクチュエータ手段の駆動層と非
    駆動層の厚さがほぼ同じであることを特徴とするインク
    ジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    ヘッドにおいて、前記アクチュエータ手段の非駆動層の
    厚さが駆動層の厚さよりも薄いことを特徴とするインク
    ジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記アクチュエータ手段の
    駆動層と非駆動層とは内層電極を挟んで一体焼成されて
    いることを特徴とするインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のインクジェットヘッド
    において、前記アクチュエータ手段の駆動層と非駆動層
    とは前記内層電極のない部分で一体化していることを特
    徴とするインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記アクチュエータ手段の
    非駆動層を前記加圧液室側に配置したことを特徴とする
    インクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記アクチュエータ手段の
    最も外側の駆動層の外側電極は焼成後に形成されている
    ことを特徴とするインクジェットヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッドにおいて、前記アクチュエータ手段の
    加圧液室側表面には耐インク性を有するインクバリア層
    を設けたことを特徴とするインクジェットヘッド。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のインクジェットヘッ
    ドにおいて、前記インクバリア層が樹脂材料からなるこ
    とを特徴とするインクジェットヘッド。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10に記載のインクジェ
    ットヘッドにおいて、前記インクバリア層が接着剤層か
    らなることを特徴とするインクジェットヘッド。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
    インクジェットヘッドにおいて、複数の加圧液室と、各
    加圧液室に連通する複数のノズルと、各加圧液室に対応
    する複数の前記アクチュエータ手段とを有し、この複数
    のアクチュエータ手段は前記加圧液室の高さを決める加
    圧液室部材上に一体形成した後各加圧液室に対応して分
    割加工されたものであることを特徴とするインクジェッ
    トヘッド。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
    インクジェットヘッドにおいて、複数の加圧液室と、各
    加圧液室に連通する複数のノズルと、各加圧液室に対応
    する複数の前記アクチュエータ手段とを有し、この複数
    のアクチュエータ手段は前記加圧液室の高さを決める加
    圧液室部材上に耐インク性を有するインクバリア層を介
    して一体形成した後、各加圧液室に対応して前記インク
    バリア層まで分割加工されたものであることを特徴とす
    るインクジェットヘッド。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
    インクジェットヘッドにおいて、複数の加圧液室と、各
    加圧液室に連通する複数のノズルと、各加圧液室に対応
    する複数の前記アクチュエータ手段とを有し、この複数
    のアクチュエータ手段は前記加圧液室の高さを決める加
    圧液室部材上に耐インク性を有するインクバリア層を介
    して一体形成した後、各加圧液室に対応して途中まで分
    割加工されたものであることを特徴とするインクジェッ
    トヘッド。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002210963A (ja) * 2001-01-15 2002-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液体噴射装置、この液体噴射装置を用いたインクジェットスプレーおよび液体噴射装置の製造方法
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