JPH11244752A - ロールコータの位置決め装置、位置決めシステム、位置決め方法及び部材原点位置決定方法、位置決め用基準部材、及びローラ径測定装置 - Google Patents
ロールコータの位置決め装置、位置決めシステム、位置決め方法及び部材原点位置決定方法、位置決め用基準部材、及びローラ径測定装置Info
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- JPH11244752A JPH11244752A JP5402498A JP5402498A JPH11244752A JP H11244752 A JPH11244752 A JP H11244752A JP 5402498 A JP5402498 A JP 5402498A JP 5402498 A JP5402498 A JP 5402498A JP H11244752 A JPH11244752 A JP H11244752A
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- roll coater
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロールコータのローラ間の調整を容易にかつ
正確に行う。 【解決手段】 この装置は、ロールコータに略平行に装
着される2つのローラの位置決めを行うための装置であ
り、1対の可動支持ブロック11と、サーボモータ16
と、制御部61とを備えている。1対の稼働支持ブロッ
ク11は、本体フレーム5に対して移動自在に設けら
れ、ドクターローラ3の軸方向両端を支持する。サーボ
モータ16は1対の可動支持ブロック11をそれぞれ個
別に移動させる。制御部61は、ドクターローラ3に代
えて支持された基準ローラ30によって位置決めされた
可動支持ブロック11の位置データを原点位置データと
して記憶し、さらに装着すべきドクターローラ3と基準
ローラ30の寸法差データと、原点位置データとに基づ
いてサーボモータ16を制御する。
正確に行う。 【解決手段】 この装置は、ロールコータに略平行に装
着される2つのローラの位置決めを行うための装置であ
り、1対の可動支持ブロック11と、サーボモータ16
と、制御部61とを備えている。1対の稼働支持ブロッ
ク11は、本体フレーム5に対して移動自在に設けら
れ、ドクターローラ3の軸方向両端を支持する。サーボ
モータ16は1対の可動支持ブロック11をそれぞれ個
別に移動させる。制御部61は、ドクターローラ3に代
えて支持された基準ローラ30によって位置決めされた
可動支持ブロック11の位置データを原点位置データと
して記憶し、さらに装着すべきドクターローラ3と基準
ローラ30の寸法差データと、原点位置データとに基づ
いてサーボモータ16を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置決め装置、特
に、ロールコータに略平行に装着される第1及び第2部
材のうちの第1部材を第2部材に対して位置決めするた
めのロールコータの位置決め装置、位置決め方法及び位
置決めシステムに関する。また、本発明は、ロールコー
タのローラの位置決めに用いられる位置決め用基準部材
に関する。
に、ロールコータに略平行に装着される第1及び第2部
材のうちの第1部材を第2部材に対して位置決めするた
めのロールコータの位置決め装置、位置決め方法及び位
置決めシステムに関する。また、本発明は、ロールコー
タのローラの位置決めに用いられる位置決め用基準部材
に関する。
【0002】さらに本発明は、部材の原点位置決定方法
に関し、特に、ロールコータのフレームに略平行に装着
される第1及び第2部材のうちの、第1部材の第2部材
に対する相対的な原点位置を決定するためのロールコー
タの部材原点位置決定方法に関する。さらに本発明は、
ローラ径測定装置、特に、ロールコータに用いられ表面
に円周溝が形成されたローラの外径を測定するためのロ
ーラ径測定装置に関する。
に関し、特に、ロールコータのフレームに略平行に装着
される第1及び第2部材のうちの、第1部材の第2部材
に対する相対的な原点位置を決定するためのロールコー
タの部材原点位置決定方法に関する。さらに本発明は、
ローラ径測定装置、特に、ロールコータに用いられ表面
に円周溝が形成されたローラの外径を測定するためのロ
ーラ径測定装置に関する。
【0003】
【従来の技術】半導体基板等の表面に塗布液を塗布する
ために各種のコータが用いられるが、1対のローラ間に
基板等を通しながら塗布処理を行うものとしてロールコ
ータが提供されている。このロールコータは、基板表面
に塗布処理を行うコーティングローラと、コーティング
ローラ表面に塗布液を均一に含ませるためのドクターロ
ーラと、基板の裏面を受けるためのバックアップローラ
とを有している。そして、コーティングローラとドクタ
ーローラとは所定の押圧力で互いに圧接され、またコー
ティングローラとバックアップローラとの間には所定の
隙間が設定されている。
ために各種のコータが用いられるが、1対のローラ間に
基板等を通しながら塗布処理を行うものとしてロールコ
ータが提供されている。このロールコータは、基板表面
に塗布処理を行うコーティングローラと、コーティング
ローラ表面に塗布液を均一に含ませるためのドクターロ
ーラと、基板の裏面を受けるためのバックアップローラ
とを有している。そして、コーティングローラとドクタ
ーローラとは所定の押圧力で互いに圧接され、またコー
ティングローラとバックアップローラとの間には所定の
隙間が設定されている。
【0004】ロールコータにおける各ローラは消耗品で
あり、たとえば1日に1回はローラを交換しなければな
らないような場合がある。そして、ローラを交換した後
は、他のローラとの位置関係を正確に再現する必要があ
る。このために、従来は、ローラ間の位置関係の調整を
以下のような方法で行っている。まず、一方のローラを
回転させておいて、他方のローラを一方のローラから離
しておく。この状態から他方のローラを左右同時に少し
ずつ近づけていき、他方のローラが回転し始めた時点で
いったん他方のローラの移動を止める。次に他方のロー
ラの回転が停止するまで、他方のローラを一方のローラ
から左右同じずつ離していく。次に、他方のローラを左
右別々に一方のローラに近づけていき、他方のローラが
回転し始めるところを求め、そこから少し戻す。この左
右別々の移動の操作を数回繰り返す。この状態からさら
に他方のローラを左右同時に同じだけ一方のローラに近
づけ、他方のローラが回転し始めるところを求め、ここ
を原点とする。この原点から所望の距離だけ接近あるい
は離反させる。
あり、たとえば1日に1回はローラを交換しなければな
らないような場合がある。そして、ローラを交換した後
は、他のローラとの位置関係を正確に再現する必要があ
る。このために、従来は、ローラ間の位置関係の調整を
以下のような方法で行っている。まず、一方のローラを
回転させておいて、他方のローラを一方のローラから離
しておく。この状態から他方のローラを左右同時に少し
ずつ近づけていき、他方のローラが回転し始めた時点で
いったん他方のローラの移動を止める。次に他方のロー
ラの回転が停止するまで、他方のローラを一方のローラ
から左右同じずつ離していく。次に、他方のローラを左
右別々に一方のローラに近づけていき、他方のローラが
回転し始めるところを求め、そこから少し戻す。この左
右別々の移動の操作を数回繰り返す。この状態からさら
に他方のローラを左右同時に同じだけ一方のローラに近
づけ、他方のローラが回転し始めるところを求め、ここ
を原点とする。この原点から所望の距離だけ接近あるい
は離反させる。
【0005】また、別の方法としては、2つのローラ間
に薄い短冊状のシートをくわえ込ませる。そして、この
シートが引っ張られる力をプルゲージ等で測定し、左右
が決められた値になるように両ローラ間の位置関係を調
整する。さらに、特に表面に溝が形成されていないロー
ラ間の隙間調整を行う場合は、ローラ裏側から光を照射
しておき、この光の漏れを観測して隙間調整を行う方法
もある。
に薄い短冊状のシートをくわえ込ませる。そして、この
シートが引っ張られる力をプルゲージ等で測定し、左右
が決められた値になるように両ローラ間の位置関係を調
整する。さらに、特に表面に溝が形成されていないロー
ラ間の隙間調整を行う場合は、ローラ裏側から光を照射
しておき、この光の漏れを観測して隙間調整を行う方法
もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のような従来のロ
ーラ間の位置調整方法では、いずれの方法も手作業によ
るものであり、作業時間が長くかかってしまう。最近
は、塗布精度の向上が求められているためにローラの交
換頻度が高く、交換作業のための時間の短縮が要望され
ている。
ーラ間の位置調整方法では、いずれの方法も手作業によ
るものであり、作業時間が長くかかってしまう。最近
は、塗布精度の向上が求められているためにローラの交
換頻度が高く、交換作業のための時間の短縮が要望され
ている。
【0007】また、短冊状のシートをローラ間にくわえ
込ませて位置調整を行う方法では、ローラ表面を損傷す
るおそれがあるし、ローラが偏芯していると正確な調整
ができない。以上のような問題は、ローラ間の位置調整
に限られるものではなく、ローラとこのローラに接触す
るブレードとの間の位置調整の際にも生じるものであ
る。
込ませて位置調整を行う方法では、ローラ表面を損傷す
るおそれがあるし、ローラが偏芯していると正確な調整
ができない。以上のような問題は、ローラ間の位置調整
に限られるものではなく、ローラとこのローラに接触す
るブレードとの間の位置調整の際にも生じるものであ
る。
【0008】本発明の課題は、短時間でローラ間あるい
はローラと相手部材との位置関係の調整を行えるように
することにある。本発明の別の課題は、ロールコータの
部材同士の位置決めに用いて有効な位置決め用基準部材
を得ることにある。本発明のさらに別の課題は、容易に
かつ短時間でロールコータの部材の原点位置を決定でき
るようにすることにある。
はローラと相手部材との位置関係の調整を行えるように
することにある。本発明の別の課題は、ロールコータの
部材同士の位置決めに用いて有効な位置決め用基準部材
を得ることにある。本発明のさらに別の課題は、容易に
かつ短時間でロールコータの部材の原点位置を決定でき
るようにすることにある。
【0009】本発明のさらに別の課題は、交換すべきロ
ーラの外径を容易にかつ正確に測定できるようにするこ
とにある。
ーラの外径を容易にかつ正確に測定できるようにするこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るロールコ
ータの位置決め装置は、ロールコータに略平行に装着さ
れる軸方向に長い対向する第1及び第2部材のうちの第
1部材を第2部材に対して位置決めするための装置であ
り、1対の支持体と、駆動手段と、原点記憶手段と、駆
動制御手段とを備えている。
ータの位置決め装置は、ロールコータに略平行に装着さ
れる軸方向に長い対向する第1及び第2部材のうちの第
1部材を第2部材に対して位置決めするための装置であ
り、1対の支持体と、駆動手段と、原点記憶手段と、駆
動制御手段とを備えている。
【0011】1対の支持体は、ロールコータのフレーム
に対して移動自在に設けられ、第1部材の軸方向両端を
支持する。駆動手段は1対の支持体をそれぞれ個別に移
動させることが可能である。原点記憶手段は第1部材に
代えて支持された基準部材によって位置決めされた1対
の支持体の位置データを原点位置データとして記憶す
る。駆動制御手段は、装着すべき第1部材と基準部材の
寸法差データと、原点位置データとに基づいて駆動手段
を制御する。
に対して移動自在に設けられ、第1部材の軸方向両端を
支持する。駆動手段は1対の支持体をそれぞれ個別に移
動させることが可能である。原点記憶手段は第1部材に
代えて支持された基準部材によって位置決めされた1対
の支持体の位置データを原点位置データとして記憶す
る。駆動制御手段は、装着すべき第1部材と基準部材の
寸法差データと、原点位置データとに基づいて駆動手段
を制御する。
【0012】この装置では、第1部材に代えて基準部材
を1対の支持体に支持させ、この状態で1対の支持体を
移動して第1部材に代わる基準部材の位置決めを行う。
この場合、基準部材の相手部材は、第2部材そのもので
あってもよいし、あるいは第2部材に代わる基準部材で
あってもよい。このようにして位置決めされた1対の支
持体の位置データは原点位置データとして記憶される。
を1対の支持体に支持させ、この状態で1対の支持体を
移動して第1部材に代わる基準部材の位置決めを行う。
この場合、基準部材の相手部材は、第2部材そのもので
あってもよいし、あるいは第2部材に代わる基準部材で
あってもよい。このようにして位置決めされた1対の支
持体の位置データは原点位置データとして記憶される。
【0013】次に、1対の支持体に実際に支持される第
1部材と基準部材との寸法差分だけ、1対の支持体を原
点位置から移動させる。これによって、第1部材が支持
された1対の支持体は、基準部材によって位置決めされ
た場合と同じ条件で第2部材に対して位置決めされる。
なお、1対の支持体に装着すべき第1部材の寸法は予め
別の測定器で測定しておく。
1部材と基準部材との寸法差分だけ、1対の支持体を原
点位置から移動させる。これによって、第1部材が支持
された1対の支持体は、基準部材によって位置決めされ
た場合と同じ条件で第2部材に対して位置決めされる。
なお、1対の支持体に装着すべき第1部材の寸法は予め
別の測定器で測定しておく。
【0014】ここでは、基準部材を用意し、この基準部
材と第1部材との寸法差データを得るだけで、容易に第
1部材と第2部材との位置関係を正確に調整できる。請
求項2に係るロールコータの位置決め装置は、請求項1
の装置において、原点記憶手段は、第1及び第2部材の
それぞれの代わりに第1及び第2基準部材を用いて位置
決めされた1対の支持体の位置データを記憶している。
そして、駆動制御手段は、装着すべき第1部材と第1基
準部材の寸法差データ及び装着すべき第2部材と第2基
準部材の寸法差データと、原点位置データとに基づいて
駆動手段を制御する。
材と第1部材との寸法差データを得るだけで、容易に第
1部材と第2部材との位置関係を正確に調整できる。請
求項2に係るロールコータの位置決め装置は、請求項1
の装置において、原点記憶手段は、第1及び第2部材の
それぞれの代わりに第1及び第2基準部材を用いて位置
決めされた1対の支持体の位置データを記憶している。
そして、駆動制御手段は、装着すべき第1部材と第1基
準部材の寸法差データ及び装着すべき第2部材と第2基
準部材の寸法差データと、原点位置データとに基づいて
駆動手段を制御する。
【0015】この装置では、第1部材だけではなく、第
2部材についても、この第2部材に代わって基準部材が
用いられる。すなわち、第2部材が消耗品ではなく頻繁
に交換する必要がない場合は、第2部材については基準
部材等を用いる必要はなく、第2部材に対して、第1部
材の代わりとなる基準部材を用いて第1部材の位置決め
を行えばよい。
2部材についても、この第2部材に代わって基準部材が
用いられる。すなわち、第2部材が消耗品ではなく頻繁
に交換する必要がない場合は、第2部材については基準
部材等を用いる必要はなく、第2部材に対して、第1部
材の代わりとなる基準部材を用いて第1部材の位置決め
を行えばよい。
【0016】しかし、第1部材及び第2部材の両方が頻
繁に交換されるような場合は、第1部材だけではなく第
2部材についても基準部材を用いて原点位置を求めてお
き、その後、基準部材と各部材との寸法差データと原点
位置データとに基づいて1対の支持体を移動させればよ
い。この場合も、前記同様に、容易にかつ正確に第1部
材と第2部材の位置関係を調整することができる。
繁に交換されるような場合は、第1部材だけではなく第
2部材についても基準部材を用いて原点位置を求めてお
き、その後、基準部材と各部材との寸法差データと原点
位置データとに基づいて1対の支持体を移動させればよ
い。この場合も、前記同様に、容易にかつ正確に第1部
材と第2部材の位置関係を調整することができる。
【0017】請求項3に係るロールコータの位置決め装
置は、請求項1又は2の装置において、第1部材及び第
2部材は互いに当接しあうものである。そして、駆動制
御手段は、第1及び第2部材の当接状態が軸方向両端で
均等になるように駆動手段を制御する。この装置では、
たとえばコーティングローラとドクターローラあるいは
ドクターブレードとの位置関係の調整に用いられる。こ
の場合、両部材が軸方向において均等に圧接するように
一方の部材を支持する1対の支持体の位置が調整され
る。
置は、請求項1又は2の装置において、第1部材及び第
2部材は互いに当接しあうものである。そして、駆動制
御手段は、第1及び第2部材の当接状態が軸方向両端で
均等になるように駆動手段を制御する。この装置では、
たとえばコーティングローラとドクターローラあるいは
ドクターブレードとの位置関係の調整に用いられる。こ
の場合、両部材が軸方向において均等に圧接するように
一方の部材を支持する1対の支持体の位置が調整され
る。
【0018】請求項4に係るロールコータの位置決め装
置は、請求項1又は2の装置において、第1及び第2部
材は互いに所定の隙間を介して対向配置されるものであ
る。そして、駆動制御手段は、第1及び第2部材間の軸
方向両端の隙間が等しくなるように駆動手段を制御す
る。この装置では、たとえばコーティングローラとバッ
クアップローラとの位置関係の調整に用いられる。この
場合、両ローラ間の隙間が軸方向において均等になるよ
うに一方のローラを支持する1対の支持体の位置が調整
される。
置は、請求項1又は2の装置において、第1及び第2部
材は互いに所定の隙間を介して対向配置されるものであ
る。そして、駆動制御手段は、第1及び第2部材間の軸
方向両端の隙間が等しくなるように駆動手段を制御す
る。この装置では、たとえばコーティングローラとバッ
クアップローラとの位置関係の調整に用いられる。この
場合、両ローラ間の隙間が軸方向において均等になるよ
うに一方のローラを支持する1対の支持体の位置が調整
される。
【0019】請求項5に係るロールコータの位置決め装
置は、請求項1から4のいずれかの装置において、第1
部材、第2部材及び基準部材はともにローラであり、駆
動制御手段は、第1及び第2部材の外径と基準部材の外
径との寸法差データと原点位置データとに基づいて駆動
手段を制御する。この装置では、原点位置を求めた後、
実際に装着されるローラの外径と基準部材の外径との寸
法差の分だけ支持体が原点位置から移動される。
置は、請求項1から4のいずれかの装置において、第1
部材、第2部材及び基準部材はともにローラであり、駆
動制御手段は、第1及び第2部材の外径と基準部材の外
径との寸法差データと原点位置データとに基づいて駆動
手段を制御する。この装置では、原点位置を求めた後、
実際に装着されるローラの外径と基準部材の外径との寸
法差の分だけ支持体が原点位置から移動される。
【0020】この場合は、前記同様に、1対の支持体に
ローラを装着した際に、基準部材によって位置決めされ
た状態と同様の状態で正確に、かつ容易に位置関係を調
整できる。請求項6に係るロールコータの位置決め装置
は、請求項5の装置において、基準部材は他の部分に比
較して大径の1対の基準ローラ部を軸方向両端部近傍に
有している。
ローラを装着した際に、基準部材によって位置決めされ
た状態と同様の状態で正確に、かつ容易に位置関係を調
整できる。請求項6に係るロールコータの位置決め装置
は、請求項5の装置において、基準部材は他の部分に比
較して大径の1対の基準ローラ部を軸方向両端部近傍に
有している。
【0021】この装置では、基準部材の1対の基準ロー
ラ部を相手のローラに、あるいはローラに代わって取り
付けられた基準部材の対応する基準ローラ部に当接さ
せ、両端部の当接状態が均等になるようにして原点位置
を求める。この場合は、基準部材の基準ローラ部のみを
精度よく加工すればよく、基準部材の全体を高精度に加
工する場合に比較して基準部材を安価に製造できる。
ラ部を相手のローラに、あるいはローラに代わって取り
付けられた基準部材の対応する基準ローラ部に当接さ
せ、両端部の当接状態が均等になるようにして原点位置
を求める。この場合は、基準部材の基準ローラ部のみを
精度よく加工すればよく、基準部材の全体を高精度に加
工する場合に比較して基準部材を安価に製造できる。
【0022】請求項7に係るロールコータの位置決め装
置は、請求項1から6のいずれかの装置において、他の
部分に比較して大径の1対の基準ローラ部を軸方向の両
端部近傍に有する基準部材と、2つの基準部材の対応す
る1対の基準ローラ部を当接させたときの当接する基準
ローラ部間の電気抵抗値を測定する第1及び第2抵抗測
定器とをさらに備えている。そして、原点記憶手段は、
第1及び第2部材のそれぞれの代わりに基準部材を支持
させ、対応する1対の基準ローラ部同士をそれぞれ当接
させて、第1及び第2抵抗測定器によって測定された当
接する基準ローラ部間の電気抵抗値のそれぞれが所定の
値になったときの1対の支持体のそそれぞれの位置デー
タを原点位置データとして記憶する。
置は、請求項1から6のいずれかの装置において、他の
部分に比較して大径の1対の基準ローラ部を軸方向の両
端部近傍に有する基準部材と、2つの基準部材の対応す
る1対の基準ローラ部を当接させたときの当接する基準
ローラ部間の電気抵抗値を測定する第1及び第2抵抗測
定器とをさらに備えている。そして、原点記憶手段は、
第1及び第2部材のそれぞれの代わりに基準部材を支持
させ、対応する1対の基準ローラ部同士をそれぞれ当接
させて、第1及び第2抵抗測定器によって測定された当
接する基準ローラ部間の電気抵抗値のそれぞれが所定の
値になったときの1対の支持体のそそれぞれの位置デー
タを原点位置データとして記憶する。
【0023】ここでは、2つの基準部材の、軸方向両端
部の当接状態を抵抗値で検出し、抵抗値が等しくなった
場合を原点位置とする。そして、この原点位置を用いて
両ローラの位置関係を調整するので、軸方向の全体にわ
たって両ローラを均等に当接させることができる。ある
いは、両ローラの隙間を軸方向の全体にわたって均等に
することができる。
部の当接状態を抵抗値で検出し、抵抗値が等しくなった
場合を原点位置とする。そして、この原点位置を用いて
両ローラの位置関係を調整するので、軸方向の全体にわ
たって両ローラを均等に当接させることができる。ある
いは、両ローラの隙間を軸方向の全体にわたって均等に
することができる。
【0024】請求項8に係る位置決め用基準部材は、ロ
ールコータのローラの位置決めに用いられる部材であっ
て、軸方向に長い本体と、本体の両端部近傍に本体より
も軸方向と交差する方向に突出して設けられ、互いに電
気的に絶縁された1対の導電性突出部とを備えている。
前述のように、ロールコータのローラの相手部材に対す
る位置決めを行う場合に、基準部材を用いることが考え
られるが、この場合には基準部材の当接状態を検出する
必要がある。
ールコータのローラの位置決めに用いられる部材であっ
て、軸方向に長い本体と、本体の両端部近傍に本体より
も軸方向と交差する方向に突出して設けられ、互いに電
気的に絶縁された1対の導電性突出部とを備えている。
前述のように、ロールコータのローラの相手部材に対す
る位置決めを行う場合に、基準部材を用いることが考え
られるが、この場合には基準部材の当接状態を検出する
必要がある。
【0025】そこで、ここでは、ローラ及び相手部材の
代わりに用いられた基準部材の1対の導電性突出部同士
を当接し、この部分の電気抵抗値を測定することによっ
て当接状態を容易にかつ正確に検出することができる。
請求項9に係る位置決め用基準部材は、請求項8の部材
において、1対の導電性突出部はローラ形状である。
代わりに用いられた基準部材の1対の導電性突出部同士
を当接し、この部分の電気抵抗値を測定することによっ
て当接状態を容易にかつ正確に検出することができる。
請求項9に係る位置決め用基準部材は、請求項8の部材
において、1対の導電性突出部はローラ形状である。
【0026】ローラ形状にすることによって、加工が容
易になる。請求項10に係る位置決め用基準部材は、請
求項9の部材において、1対の導電性突出部は、本体と
一体で形成され他の部分よりも大径のローラ部表面に絶
縁層をコーティングし、さらに絶縁層の表面に導電性メ
ッキを施して形成されている。
易になる。請求項10に係る位置決め用基準部材は、請
求項9の部材において、1対の導電性突出部は、本体と
一体で形成され他の部分よりも大径のローラ部表面に絶
縁層をコーティングし、さらに絶縁層の表面に導電性メ
ッキを施して形成されている。
【0027】ここでは、基準部材を安価に製造すること
ができる。請求項11に係るロールコータの部材原点位
置決定方法は、ロールコータのフレームに略平行に装着
される軸方向に長い対向する第1及び第2部材のうち
の、第1部材の第2部材に対する相対的な原点位置を決
定するための方法であり、以下の工程を含んでいる。
ができる。請求項11に係るロールコータの部材原点位
置決定方法は、ロールコータのフレームに略平行に装着
される軸方向に長い対向する第1及び第2部材のうち
の、第1部材の第2部材に対する相対的な原点位置を決
定するための方法であり、以下の工程を含んでいる。
【0028】◎少なくとも第1部材に代えて、両端部近
傍に基準外径を有する第1及び第2基準部が形成された
基準部材を装着する第1工程。 ◎基準部材の第1及び第2基準部の相手部材に対する接
離状態を検出しながら基準部材の両端部を相手部材に対
して相対的に移動させる第2工程。 ◎基準部材の第1及び第2基準部の相手部材に対する接
離状態が等しくなったときを第1部材の第2部材に対す
る相対的な原点位置とする第3工程。
傍に基準外径を有する第1及び第2基準部が形成された
基準部材を装着する第1工程。 ◎基準部材の第1及び第2基準部の相手部材に対する接
離状態を検出しながら基準部材の両端部を相手部材に対
して相対的に移動させる第2工程。 ◎基準部材の第1及び第2基準部の相手部材に対する接
離状態が等しくなったときを第1部材の第2部材に対す
る相対的な原点位置とする第3工程。
【0029】この方法では、基準部材を用い、その接離
状態を検出して各部材の原点位置を決定するので、正確
に原点位置が決定でき、第1及び第2の各部材が交換さ
れる際には、基準部材と各部材との寸法差のみを得れば
各部材を正確にかつ容易に位置決めできる。請求項12
に係るロールコータの部材原点位置決定方法は、請求項
11の方法において、第1工程では、第1及び第2部材
に代えて基準部材を装着し、第2工程では、2つの基準
部材の接離状態を検出しながら一方の基準部材の両端部
を他方の基準部材に対して相対的に移動させ、第3工程
では、2つの基準部材の第1基準部同士の接離状態と第
2基準部同士の接離状態とが等しくなったときを第1及
び第2部材の原点位置とする。
状態を検出して各部材の原点位置を決定するので、正確
に原点位置が決定でき、第1及び第2の各部材が交換さ
れる際には、基準部材と各部材との寸法差のみを得れば
各部材を正確にかつ容易に位置決めできる。請求項12
に係るロールコータの部材原点位置決定方法は、請求項
11の方法において、第1工程では、第1及び第2部材
に代えて基準部材を装着し、第2工程では、2つの基準
部材の接離状態を検出しながら一方の基準部材の両端部
を他方の基準部材に対して相対的に移動させ、第3工程
では、2つの基準部材の第1基準部同士の接離状態と第
2基準部同士の接離状態とが等しくなったときを第1及
び第2部材の原点位置とする。
【0030】ここでは、第1部材及び第2部材が同時に
交換される際に、容易にかつ正確に原点位置の決定する
ことができる。請求項13に係るロールコータの部材原
点位置決定方法は、請求項12の方法において、基準部
同士の接離状態を、当接する基準部間の電気抵抗値によ
って検出する。
交換される際に、容易にかつ正確に原点位置の決定する
ことができる。請求項13に係るロールコータの部材原
点位置決定方法は、請求項12の方法において、基準部
同士の接離状態を、当接する基準部間の電気抵抗値によ
って検出する。
【0031】ここでは、簡単に接離状態を確認できる。
請求項14に係るロールコータの位置決めシステムは、
ロールコータのフレームに略平行に装着される軸方向に
長い対向する第1及び第2部材のうちの第1部材を第2
部材に対して位置決めするためのシステムであって、第
1及び第2部材の外径を測定する測定装置と、軸方向の
両端部近傍にそれぞれ基準外径を有する1対の基準部が
形成された基準部材と、ロールコータに設けられた位置
決め装置とを備えている。
請求項14に係るロールコータの位置決めシステムは、
ロールコータのフレームに略平行に装着される軸方向に
長い対向する第1及び第2部材のうちの第1部材を第2
部材に対して位置決めするためのシステムであって、第
1及び第2部材の外径を測定する測定装置と、軸方向の
両端部近傍にそれぞれ基準外径を有する1対の基準部が
形成された基準部材と、ロールコータに設けられた位置
決め装置とを備えている。
【0032】そして位置決め装置は、1対の支持体と、
駆動手段と、原点記憶手段と、駆動制御手段とを備えて
いる。1対の支持体は、ロールコータのフレームに対し
て移動自在に設けられ、第1部材の軸方向両端を支持す
る。駆動手段は1対の支持体をそれぞれ個別に移動させ
ることが可能な手段である。原点記憶手段は、1対の支
持体に第1部材に代えて支持された基準部材によって位
置決めされた1対の支持体のそれぞれの位置データを原
点位置データとして記憶する。駆動制御手段は、装着す
べき第1部材と基準部材の基準部の寸法差データと、原
点位置データとに基づいて駆動手段を制御する。
駆動手段と、原点記憶手段と、駆動制御手段とを備えて
いる。1対の支持体は、ロールコータのフレームに対し
て移動自在に設けられ、第1部材の軸方向両端を支持す
る。駆動手段は1対の支持体をそれぞれ個別に移動させ
ることが可能な手段である。原点記憶手段は、1対の支
持体に第1部材に代えて支持された基準部材によって位
置決めされた1対の支持体のそれぞれの位置データを原
点位置データとして記憶する。駆動制御手段は、装着す
べき第1部材と基準部材の基準部の寸法差データと、原
点位置データとに基づいて駆動手段を制御する。
【0033】ここでは、前記同様に、正確にかつ容易に
第1部材の位置決めを行うことができる。請求項15に
係るロールコータの位置決めシステムは、請求項14の
システムにおいて、基準部材の1対の基準部と相手部材
との接離状態を検出する接離状態検出手段をさらに備え
ている。そして、原点記憶手段は、1対の基準部のそれ
ぞれの相手部材に対する接離状態が等しくなるときの1
対の支持体の位置データを原点位置データとして記憶す
る。
第1部材の位置決めを行うことができる。請求項15に
係るロールコータの位置決めシステムは、請求項14の
システムにおいて、基準部材の1対の基準部と相手部材
との接離状態を検出する接離状態検出手段をさらに備え
ている。そして、原点記憶手段は、1対の基準部のそれ
ぞれの相手部材に対する接離状態が等しくなるときの1
対の支持体の位置データを原点位置データとして記憶す
る。
【0034】請求項16に係るロールコータの位置決め
方法は、ロールコータのフレームに略平行に装着される
軸方向に長い第1及び第2部材のうちの第1部材を第2
部材に対して位置決めするための方法であって、以下の
工程を含んでいる。 ◎少なくとも第1部材に代えて、両端部近傍に第1及び
第2基準部を有する基準部材を装着する。
方法は、ロールコータのフレームに略平行に装着される
軸方向に長い第1及び第2部材のうちの第1部材を第2
部材に対して位置決めするための方法であって、以下の
工程を含んでいる。 ◎少なくとも第1部材に代えて、両端部近傍に第1及び
第2基準部を有する基準部材を装着する。
【0035】◎基準部材の第1及び第2基準部を相手部
材に対して接離させながら、第1及び第2基準部と相手
部材との接離状態が等しくなったときを第1部材の第2
部材に対する原点位置データとして記憶する。 ◎ロールコータに使用される第1部材の外径を測定す
る。 ◎装着すべき第1部材と基準部材の基準部との寸法差デ
ータと、原点位置データとに基づいて第1部材を相手部
材に対して相対的に接離させて位置決めする。
材に対して接離させながら、第1及び第2基準部と相手
部材との接離状態が等しくなったときを第1部材の第2
部材に対する原点位置データとして記憶する。 ◎ロールコータに使用される第1部材の外径を測定す
る。 ◎装着すべき第1部材と基準部材の基準部との寸法差デ
ータと、原点位置データとに基づいて第1部材を相手部
材に対して相対的に接離させて位置決めする。
【0036】ここでは、前記同様に正確にかつ容易に第
1部材の相手部材に対する位置決めを行うことができ
る。請求項17に係るローラ径測定装置は、ロールコー
タに用いられ表面に円周溝が形成されたローラの外径を
測定するための装置であって、支持手段と、投光部と、
受光部と、演算部とを備えている。支持手段は測定すべ
きローラを支持する。投光部は、ローラに隣接するよう
にかつ出射光がローラの軸に対して斜めに交差するよう
に配置され、ローラの外径よりも広い照射領域を有する
光を出射する。受光部は、ローラの軸を挟んで投光部に
対向するように配置され、投光部からの光を受ける。演
算部は受光部からの信号に基づいてローラの外径を演算
する。
1部材の相手部材に対する位置決めを行うことができ
る。請求項17に係るローラ径測定装置は、ロールコー
タに用いられ表面に円周溝が形成されたローラの外径を
測定するための装置であって、支持手段と、投光部と、
受光部と、演算部とを備えている。支持手段は測定すべ
きローラを支持する。投光部は、ローラに隣接するよう
にかつ出射光がローラの軸に対して斜めに交差するよう
に配置され、ローラの外径よりも広い照射領域を有する
光を出射する。受光部は、ローラの軸を挟んで投光部に
対向するように配置され、投光部からの光を受ける。演
算部は受光部からの信号に基づいてローラの外径を演算
する。
【0037】ロールコータの特にコーティングローラ
は、外周に溝が形成されている。したがって、レーザ光
等による測定装置を単純に用いても、ローラ外径を正確
に測定することはできない。そこで請求項17に係る装
置では、光をローラの軸に対して斜め方向から照射し、
溝による影響を抑えて外径の測定を行っている。このた
め、正確にローラ外径を測定できる。
は、外周に溝が形成されている。したがって、レーザ光
等による測定装置を単純に用いても、ローラ外径を正確
に測定することはできない。そこで請求項17に係る装
置では、光をローラの軸に対して斜め方向から照射し、
溝による影響を抑えて外径の測定を行っている。このた
め、正確にローラ外径を測定できる。
【0038】請求項18に係るローラ径測定装置は、請
求項17の装置において、支持手段はローラを回転自在
に支持するものであり、演算部は、ローラを回転させて
得られた複数の外径演算結果を平均化してローラ外径値
を得るものである。ここでは、複数の状態で外径を測定
し、これによって得られた測定値を平均化しているの
で、より正確にローラ外径を測定できる。
求項17の装置において、支持手段はローラを回転自在
に支持するものであり、演算部は、ローラを回転させて
得られた複数の外径演算結果を平均化してローラ外径値
を得るものである。ここでは、複数の状態で外径を測定
し、これによって得られた測定値を平均化しているの
で、より正確にローラ外径を測定できる。
【0039】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態が採用
されるロールコータの部分的な外観斜視図、図2はその
断面概略構成図である。なお、図1は、上部のカバー部
を開けて示している。 [全体構成]このロールコータ1の内部には、コーティ
ングローラ2、ドクターローラ3及びバックアップロー
ラ4が回転自在に配置されている。コーティングローラ
2は、表面に複数の円周溝を有し、溝内に含んだ塗布液
を基板表面に転写塗布するものである。ドクターローラ
3は、コーティングローラ2に所定の押圧力で圧接する
ように配置されており、供給された塗布液をコーティン
グローラ2の表面の溝内に均一に含ませるためのもので
ある。また、バックアップローラ4は、通常は基板の厚
みに応じてコーティングローラ2と所定の隙間をあけて
配置されており、塗布液を基板に塗布するために、基板
の裏面を受けるためのものである。
されるロールコータの部分的な外観斜視図、図2はその
断面概略構成図である。なお、図1は、上部のカバー部
を開けて示している。 [全体構成]このロールコータ1の内部には、コーティ
ングローラ2、ドクターローラ3及びバックアップロー
ラ4が回転自在に配置されている。コーティングローラ
2は、表面に複数の円周溝を有し、溝内に含んだ塗布液
を基板表面に転写塗布するものである。ドクターローラ
3は、コーティングローラ2に所定の押圧力で圧接する
ように配置されており、供給された塗布液をコーティン
グローラ2の表面の溝内に均一に含ませるためのもので
ある。また、バックアップローラ4は、通常は基板の厚
みに応じてコーティングローラ2と所定の隙間をあけて
配置されており、塗布液を基板に塗布するために、基板
の裏面を受けるためのものである。
【0040】これらのローラ2,3,4のうち、コーテ
ィングローラ2及びドクターローラ3は、図2に示すよ
うに、コータの本体フレーム5に対して支点Aを中心に
回動自在に設けられた可動フレーム6に装着されてい
る。また、バックアップローラ4は本体フレーム5に装
着されている。また、このロールコータ1は、コーティ
ングローラ2とバックアップローラ4との間に処理すべ
き基板を搬入し、また両ローラ2,4間からの基板を搬
出するための搬送ローラ装置7を有している。そして、
装置の一方側には、基板を挿入するための基板挿入口1
aが形成され、逆側には基板排出口1bが形成されてい
る。さらに、上面には、操作パネル8が設けられてい
る。
ィングローラ2及びドクターローラ3は、図2に示すよ
うに、コータの本体フレーム5に対して支点Aを中心に
回動自在に設けられた可動フレーム6に装着されてい
る。また、バックアップローラ4は本体フレーム5に装
着されている。また、このロールコータ1は、コーティ
ングローラ2とバックアップローラ4との間に処理すべ
き基板を搬入し、また両ローラ2,4間からの基板を搬
出するための搬送ローラ装置7を有している。そして、
装置の一方側には、基板を挿入するための基板挿入口1
aが形成され、逆側には基板排出口1bが形成されてい
る。さらに、上面には、操作パネル8が設けられてい
る。
【0041】[ローラ支持部分の構成]次に図3及び図
4を用いて、各ローラの支持部分及びこの支持部分を移
動させるための機構について詳細に説明する。なお、図
3及び図4は、各ローラの片側部分のみしか示していな
いが、逆側の部分も同様の構造である。コーティングロ
ーラ2は、ローラ本体部2aと、ローラ本体部2aの両
端部に設けられた軸受部2bとを有している。軸受部2
bはローラ本体部2a外径よりも小径に形成されてい
る。これらの軸受部2bは、それぞれ可動フレーム6に
装着された軸受10に回転自在に支持されている。な
お、軸受10は可動フレーム6に対して移動不能に装着
されている。
4を用いて、各ローラの支持部分及びこの支持部分を移
動させるための機構について詳細に説明する。なお、図
3及び図4は、各ローラの片側部分のみしか示していな
いが、逆側の部分も同様の構造である。コーティングロ
ーラ2は、ローラ本体部2aと、ローラ本体部2aの両
端部に設けられた軸受部2bとを有している。軸受部2
bはローラ本体部2a外径よりも小径に形成されてい
る。これらの軸受部2bは、それぞれ可動フレーム6に
装着された軸受10に回転自在に支持されている。な
お、軸受10は可動フレーム6に対して移動不能に装着
されている。
【0042】ドクターローラ3は、コ−ティングローラ
2と同様に、ローラ本体部3aと、両端部に設けられロ
ーラ本体部3aより小径に形成された軸受部3bとを有
している。両端の軸受部3bは、それぞれ可動支持ブロ
ック11に装着された軸受12に回転自在に支持されて
いる。可動支持ブロック11は、可動フレーム6に形成
された溝6aに沿ってスライド自在である。なお、この
溝6aは、コーティングローラ2の中心軸とドクターロ
ーラ3の中心軸とを結ぶ線と平行に形成されている。
2と同様に、ローラ本体部3aと、両端部に設けられロ
ーラ本体部3aより小径に形成された軸受部3bとを有
している。両端の軸受部3bは、それぞれ可動支持ブロ
ック11に装着された軸受12に回転自在に支持されて
いる。可動支持ブロック11は、可動フレーム6に形成
された溝6aに沿ってスライド自在である。なお、この
溝6aは、コーティングローラ2の中心軸とドクターロ
ーラ3の中心軸とを結ぶ線と平行に形成されている。
【0043】可動フレーム6の外側(図3において下
側)の面において、可動支持ブロック11よりもコーテ
ィングローラ2から離れる側には、取付部材15を介し
てサーボモータ16が固定されている。サーボモータ1
6の出力軸の一部にはボールねじ17が形成されてい
る。一方、可動支持ブロック11には、外側に突出する
ようにボールナット18が装着されている。そして、ボ
ールねじ17がこのボールナット18に螺合している。
さらに、取付部材15の外側先端には、リニアスケール
19が装着されており、可動支持ブロック11の移動量
を検出できるようになっている。
側)の面において、可動支持ブロック11よりもコーテ
ィングローラ2から離れる側には、取付部材15を介し
てサーボモータ16が固定されている。サーボモータ1
6の出力軸の一部にはボールねじ17が形成されてい
る。一方、可動支持ブロック11には、外側に突出する
ようにボールナット18が装着されている。そして、ボ
ールねじ17がこのボールナット18に螺合している。
さらに、取付部材15の外側先端には、リニアスケール
19が装着されており、可動支持ブロック11の移動量
を検出できるようになっている。
【0044】このような構造では、サーボモータ16を
回転することによって、ボールねじ17及びボールナッ
ト18を介して可動支持ブロック11を可動フレーム6
の溝6aに沿ってスライドさせることが可能である。こ
れにより、可動支持ブロック11に支持されたドクター
ローラ3の軸方向一端を、コーティングローラ2に対し
て接近あるいは離反させることが可能である。
回転することによって、ボールねじ17及びボールナッ
ト18を介して可動支持ブロック11を可動フレーム6
の溝6aに沿ってスライドさせることが可能である。こ
れにより、可動支持ブロック11に支持されたドクター
ローラ3の軸方向一端を、コーティングローラ2に対し
て接近あるいは離反させることが可能である。
【0045】また、図4に示すように、可動フレーム6
の支点Aの逆側端部(以下、自由端側と記す)上方に
は、取付部材20を介してサーボモータ21が本体フレ
ーム5に固定されている。サーボモータ21の出力軸の
一部にはボールねじ22が形成されている。一方、可動
フレーム6の自由端にはボールナット23が装着されて
いる。そして、ボールねじ22がこのボールナット23
に螺合している。さらに、本体フレーム5において、可
動フレーム6の支点A部上方には、リニアスケール24
が装着されている。このリニアスケール24は、可動フ
レーム6の側面に取付部材25を介して固定されたボル
ト26の先端の移動量を検出することによって、可動フ
レーム6の回動量が検出できるようになっている。
の支点Aの逆側端部(以下、自由端側と記す)上方に
は、取付部材20を介してサーボモータ21が本体フレ
ーム5に固定されている。サーボモータ21の出力軸の
一部にはボールねじ22が形成されている。一方、可動
フレーム6の自由端にはボールナット23が装着されて
いる。そして、ボールねじ22がこのボールナット23
に螺合している。さらに、本体フレーム5において、可
動フレーム6の支点A部上方には、リニアスケール24
が装着されている。このリニアスケール24は、可動フ
レーム6の側面に取付部材25を介して固定されたボル
ト26の先端の移動量を検出することによって、可動フ
レーム6の回動量が検出できるようになっている。
【0046】このような構造では、サーボモータ21を
回転することによって、ボールねじ22及びボールナッ
ト23を介して、可動フレーム6を支点Aを中心に回動
させることが可能である。これにより、可動フレーム6
の自由端側に支持されたコーティングローラ2の軸方向
一端を、バックアップローラ4に対して接近あるいは離
反させることが可能である。
回転することによって、ボールねじ22及びボールナッ
ト23を介して、可動フレーム6を支点Aを中心に回動
させることが可能である。これにより、可動フレーム6
の自由端側に支持されたコーティングローラ2の軸方向
一端を、バックアップローラ4に対して接近あるいは離
反させることが可能である。
【0047】以上のような構造は、各ローラの他方の側
にも設けられている。したがって、コーティングローラ
2に対してドクターローラ3の両端をそれぞれ個別に接
近あるいは離反させて、両ローラ2,3の軸方向におけ
る当接状態を調整することができる。また、バックアッ
プローラ4に対してコーティングローラ2の両端をそれ
ぞれ個別に接近あるいは離反させて、両ローラ2,4間
の軸方向における隙間を調整することができる。
にも設けられている。したがって、コーティングローラ
2に対してドクターローラ3の両端をそれぞれ個別に接
近あるいは離反させて、両ローラ2,3の軸方向におけ
る当接状態を調整することができる。また、バックアッ
プローラ4に対してコーティングローラ2の両端をそれ
ぞれ個別に接近あるいは離反させて、両ローラ2,4間
の軸方向における隙間を調整することができる。
【0048】[基準ローラの構成]この実施形態では、
各ローラ間の位置関係を調整する際に基準ローラを用い
るが、この基準ローラの構成を、図5を用いて以下に説
明する。基準ローラ30は、図5(a)に示すように、
筒状のローラ本体部31と、軸方向両端の軸受部32,
33とを有している。ローラ本体部31と各軸受部3
2,33とは1つの部材からの切削加工等により一体的
に構成されている。ローラ本体部31の軸方向両端部近
傍には、所定の幅で、他の部分よりも大径の1対の基準
ローラ部31a,31bが形成されている。この1対の
基準ローラ部31a,31bは、それぞれ後に説明する
ように相手の基準ローラの基準ローラ部と当接する部分
であり、高精度に加工されている。
各ローラ間の位置関係を調整する際に基準ローラを用い
るが、この基準ローラの構成を、図5を用いて以下に説
明する。基準ローラ30は、図5(a)に示すように、
筒状のローラ本体部31と、軸方向両端の軸受部32,
33とを有している。ローラ本体部31と各軸受部3
2,33とは1つの部材からの切削加工等により一体的
に構成されている。ローラ本体部31の軸方向両端部近
傍には、所定の幅で、他の部分よりも大径の1対の基準
ローラ部31a,31bが形成されている。この1対の
基準ローラ部31a,31bは、それぞれ後に説明する
ように相手の基準ローラの基準ローラ部と当接する部分
であり、高精度に加工されている。
【0049】また、この基準ローラ30の基準ローラ部
31a,31bは、図5(b)に拡大して示すように、
ステンレス製の筒状の母材を旋盤加工し、表面にセラミ
ックコーティングを施して絶縁層34を形成し、さらに
その表面に導電性のメッキ層35を施して導電層を形成
したものである。 [ローラ径測定装置]この実施形態では、前述の基準ロ
ーラ30を用いて各ローラの相対的な位置関係の原点位
置を求めておき、実際に装着されるローラの外径寸法と
基準ローラ30の基準ローラ部31a,31bの外径寸
法との差に応じて原点位置から各ローラを相対的に移動
させて位置関係を調整するようにしている。
31a,31bは、図5(b)に拡大して示すように、
ステンレス製の筒状の母材を旋盤加工し、表面にセラミ
ックコーティングを施して絶縁層34を形成し、さらに
その表面に導電性のメッキ層35を施して導電層を形成
したものである。 [ローラ径測定装置]この実施形態では、前述の基準ロ
ーラ30を用いて各ローラの相対的な位置関係の原点位
置を求めておき、実際に装着されるローラの外径寸法と
基準ローラ30の基準ローラ部31a,31bの外径寸
法との差に応じて原点位置から各ローラを相対的に移動
させて位置関係を調整するようにしている。
【0050】このために、各ローラの外径寸法を正確に
かつ容易に測定する必要がある。特にコーティングロー
ラ2においては、表面に円周溝が形成されているので、
単純にレーザ寸法測定器によって測定したのでは、正確
な外径寸法を得ることができない。そこでこの実施形態
では、図6及び図7に示すようなローラ径測定装置を用
いて、ローラの外径を測定するようにしている。
かつ容易に測定する必要がある。特にコーティングロー
ラ2においては、表面に円周溝が形成されているので、
単純にレーザ寸法測定器によって測定したのでは、正確
な外径寸法を得ることができない。そこでこの実施形態
では、図6及び図7に示すようなローラ径測定装置を用
いて、ローラの外径を測定するようにしている。
【0051】このローラ径測定装置40は、ベース41
と、1対の支持部材42,43と、レーザ寸法測定器4
4とを有している。1対の支持部材42,43は、測定
対象であるローラを支持するための部材であり、ベース
41の上面に長手方向に沿って形成された1対のガイド
レール45,46上をスライド可能である。また、レー
ザ寸法測定器44は、1対の支持部材42,43に支持
されたローラの外径寸法を測定するためのものであり、
支持部材42,43同様に、ガイドレール45,46に
沿ってスライド自在である。図示していないが、レーザ
寸法測定器44をガイドレールに沿って移動させるため
の移動機構が設けられている。なお、一方の支持部材4
3の外側には、モータ及びギヤ等からなるローラ回転装
置47が配置されている。
と、1対の支持部材42,43と、レーザ寸法測定器4
4とを有している。1対の支持部材42,43は、測定
対象であるローラを支持するための部材であり、ベース
41の上面に長手方向に沿って形成された1対のガイド
レール45,46上をスライド可能である。また、レー
ザ寸法測定器44は、1対の支持部材42,43に支持
されたローラの外径寸法を測定するためのものであり、
支持部材42,43同様に、ガイドレール45,46に
沿ってスライド自在である。図示していないが、レーザ
寸法測定器44をガイドレールに沿って移動させるため
の移動機構が設けられている。なお、一方の支持部材4
3の外側には、モータ及びギヤ等からなるローラ回転装
置47が配置されている。
【0052】レーザ寸法測定器44は、ガイドレール4
5,46にスライド自在に係合する可動ベース48と、
可動ベース48に対して支点Bを中心に鉛直軸周りに回
動可能な回動部材49と、支持部材42,43に支持さ
れたローラを挟むように回動部材49の両端に配置され
た投光部50と受光部51とを有している。投光部50
は、ローラの外径よりも広い照射領域を有する光を照射
するものである。そして、投光部50からの光は、その
光軸がローラの軸に対して45゜傾斜するように設定さ
れている。また、受光部51は投光部50に対向して配
置されており、投光部50から出射された光のうちのロ
ーラにより遮られなかった部分の光を受け、これを信号
に変えて図示しない演算部に出力する。
5,46にスライド自在に係合する可動ベース48と、
可動ベース48に対して支点Bを中心に鉛直軸周りに回
動可能な回動部材49と、支持部材42,43に支持さ
れたローラを挟むように回動部材49の両端に配置され
た投光部50と受光部51とを有している。投光部50
は、ローラの外径よりも広い照射領域を有する光を照射
するものである。そして、投光部50からの光は、その
光軸がローラの軸に対して45゜傾斜するように設定さ
れている。また、受光部51は投光部50に対向して配
置されており、投光部50から出射された光のうちのロ
ーラにより遮られなかった部分の光を受け、これを信号
に変えて図示しない演算部に出力する。
【0053】図示しない演算部では、受光部51からの
信号を受けてローラ外径を演算したり、さらには複数の
演算結果からそれらを平均化してローラ径を演算するこ
とが行われる。このような、ローラ径測定装置40で
は、1対の支持部材42,43をガイドレール45,4
6に沿って移動できるので、長さの異なる種々のローラ
を支持して外径寸法の測定が可能である。
信号を受けてローラ外径を演算したり、さらには複数の
演算結果からそれらを平均化してローラ径を演算するこ
とが行われる。このような、ローラ径測定装置40で
は、1対の支持部材42,43をガイドレール45,4
6に沿って移動できるので、長さの異なる種々のローラ
を支持して外径寸法の測定が可能である。
【0054】[当接状態検出のための構成]以上のよう
な基準ローラ30及びローラ径測定装置40によるロー
ラ径の測定値等に基づいてローラの位置関係の調整が行
われるが、この際、図8に示すように、各ローラの装着
位置に、各ローラに代わって基準ローラ30を設置す
る。そして、2つの基準ローラ30の対応する基準ロー
ラ部31a,31b同士を当接させて、左右の基準ロー
ラ部31a,31bが均等に当接するように調整する。
この当接状態は、当接部の抵抗値を測定することによっ
て行う。
な基準ローラ30及びローラ径測定装置40によるロー
ラ径の測定値等に基づいてローラの位置関係の調整が行
われるが、この際、図8に示すように、各ローラの装着
位置に、各ローラに代わって基準ローラ30を設置す
る。そして、2つの基準ローラ30の対応する基準ロー
ラ部31a,31b同士を当接させて、左右の基準ロー
ラ部31a,31bが均等に当接するように調整する。
この当接状態は、当接部の抵抗値を測定することによっ
て行う。
【0055】このために、図8に示すように、2つの基
準ローラ30の各基準ローラ部31a,31bのそれぞ
れに摺接する抵抗値検出用のブラシ55が設けられてお
り、さらに左右の当接部の抵抗値を検出する第1及び第
2抵抗検出器56,57が設けられている。 [制御ブロック]次に、前記のようなロールコータ1、
ロール径測定装置40、抵抗検出器56,57を含む位
置決めシステムの制御ブロックを図9に示す。
準ローラ30の各基準ローラ部31a,31bのそれぞ
れに摺接する抵抗値検出用のブラシ55が設けられてお
り、さらに左右の当接部の抵抗値を検出する第1及び第
2抵抗検出器56,57が設けられている。 [制御ブロック]次に、前記のようなロールコータ1、
ロール径測定装置40、抵抗検出器56,57を含む位
置決めシステムの制御ブロックを図9に示す。
【0056】図9に示すように、ロールコータ1及びロ
ール径測定装置40にはそれぞれ制御部60,61が設
けられている。各制御部60,61は、RAM,RO
M,CPU等を含むマイクロコンピュータを有してお
り、互いに接続されている。ローラ径測定装置40の制
御部60には、レーザ寸法測定器44の投光部50及び
受光部51と、ローラ回転装置47と、レーザ寸法測定
器移動機構62とが接続されている。なお、制御部60
には、受光部51からの信号を受けてローラ径を演算す
る演算部60aが設けられている。
ール径測定装置40にはそれぞれ制御部60,61が設
けられている。各制御部60,61は、RAM,RO
M,CPU等を含むマイクロコンピュータを有してお
り、互いに接続されている。ローラ径測定装置40の制
御部60には、レーザ寸法測定器44の投光部50及び
受光部51と、ローラ回転装置47と、レーザ寸法測定
器移動機構62とが接続されている。なお、制御部60
には、受光部51からの信号を受けてローラ径を演算す
る演算部60aが設けられている。
【0057】また、ロールコータ1の制御部61には、
操作パネル8と、サーボモータ16,21と、リニアス
ケール19,24と、第1及び第2抵抗測定器56,5
7とが接続されている。 [処理手順]次に、図10に、本システムを用いてロー
ラの位置関係、特にコーティングローラ2とドクターロ
ーラ3とを交換した後にそれらの位置関係を正規の位置
に再現する場合の処理手順について説明する。なお、図
10に示す手順は初めてローラを交換する場合の処理手
順である。
操作パネル8と、サーボモータ16,21と、リニアス
ケール19,24と、第1及び第2抵抗測定器56,5
7とが接続されている。 [処理手順]次に、図10に、本システムを用いてロー
ラの位置関係、特にコーティングローラ2とドクターロ
ーラ3とを交換した後にそれらの位置関係を正規の位置
に再現する場合の処理手順について説明する。なお、図
10に示す手順は初めてローラを交換する場合の処理手
順である。
【0058】<最初のローラ交換手順>まず処理1で
は、今まで使用していた古いコーティングローラ2及び
ドクターローラ3をロールコータ1から取り外す。次に
処理2では、各ローラ2,3の代わりに基準ローラ30
を取り付ける。処理3では、可動支持ブロック11に支
持された基準ローラを他方の基準ローラ側に移動させ、
第1、第2の基準ローラ部31a,31bの当接状態が
等しくなったところで接近を停止させる。この位置を原
点位置として決定する。なお、この処理3は、制御部6
1によって行われる処理であり、詳細は後述する。
は、今まで使用していた古いコーティングローラ2及び
ドクターローラ3をロールコータ1から取り外す。次に
処理2では、各ローラ2,3の代わりに基準ローラ30
を取り付ける。処理3では、可動支持ブロック11に支
持された基準ローラを他方の基準ローラ側に移動させ、
第1、第2の基準ローラ部31a,31bの当接状態が
等しくなったところで接近を停止させる。この位置を原
点位置として決定する。なお、この処理3は、制御部6
1によって行われる処理であり、詳細は後述する。
【0059】次に処理4では、基準ローラ30をロール
コータ1から取り外す。処理5では、取り付けられる新
品のコーティングローラ2及びドクターローラ3をロー
ラ径測定装置40に装着して、各ローラ2,3の外径を
測定する。処理6では、基準ローラ30の基準ローラ部
31a,31bの外径と取り付けられる新品の両ローラ
2,3の外径との寸法差分だけ、可動支持ブロック11
を移動させる。このようにして可動支持ブロック11の
位置決めを行った後に、処理7において新品の各ローラ
2,3をロールコータ1の所定の取付場所に取り付け
る。
コータ1から取り外す。処理5では、取り付けられる新
品のコーティングローラ2及びドクターローラ3をロー
ラ径測定装置40に装着して、各ローラ2,3の外径を
測定する。処理6では、基準ローラ30の基準ローラ部
31a,31bの外径と取り付けられる新品の両ローラ
2,3の外径との寸法差分だけ、可動支持ブロック11
を移動させる。このようにして可動支持ブロック11の
位置決めを行った後に、処理7において新品の各ローラ
2,3をロールコータ1の所定の取付場所に取り付け
る。
【0060】これにより、コーティングローラ2とドク
ターローラ3との位置関係を、基準ローラ30によって
調整された位置関係と全く同様にすることができる。す
なわち、2つのローラ2,3の位置関係を、正規の位置
関係に調整できる。なお、コーティングローラ2とバッ
クアップローラ4との位置調整も、以上の処理手順と全
く同様にして行うことができる。
ターローラ3との位置関係を、基準ローラ30によって
調整された位置関係と全く同様にすることができる。す
なわち、2つのローラ2,3の位置関係を、正規の位置
関係に調整できる。なお、コーティングローラ2とバッ
クアップローラ4との位置調整も、以上の処理手順と全
く同様にして行うことができる。
【0061】<2回目からのローラ交換手順>前述のよ
うな処理によって原点位置を記憶しておけば、2回目か
らはこの原点位置の決定のための処理を省略することが
できる。すなわち、2回目からは、処理5から7の手順
を行うだけで、容易にかつ正確に各ローラ2,3の位置
調整を行うことができる。
うな処理によって原点位置を記憶しておけば、2回目か
らはこの原点位置の決定のための処理を省略することが
できる。すなわち、2回目からは、処理5から7の手順
を行うだけで、容易にかつ正確に各ローラ2,3の位置
調整を行うことができる。
【0062】[制御処理]次に、制御部60,61によ
って行われる制御処理を、図11以降に示すフローチャ
ートにしたがって説明する。この制御処理は、図10で
示した処理3、処理5及び処理6に相当するものであ
る。なお、ここでも、コーティングローラ2とドクター
ローラ3との位置関係を調整する場合の制御処理につい
て説明する。
って行われる制御処理を、図11以降に示すフローチャ
ートにしたがって説明する。この制御処理は、図10で
示した処理3、処理5及び処理6に相当するものであ
る。なお、ここでも、コーティングローラ2とドクター
ローラ3との位置関係を調整する場合の制御処理につい
て説明する。
【0063】まずステップS1ではローラ2,3の取り
外し処理か否かを判断し、ステップS2ではローラ2,
3の原点位置決定のための処理であるか否かを判断し、
さらにステップS3では新品の各ローラ2,3を装着す
る際の位置調整処理であるか否かを判断する。各ローラ
2,3を取り外す際には、作業者によって操作パネル8
上の「取り外しキー」が押される。この場合はステップ
S1からステップS4に移行する。ステップS4では、
ドクターローラ3を支持する可動支持ブロック11がコ
ーティングローラ2の軸受部から離れるように、左右の
(軸方向両端の)サーボモータ16を逆転する。これに
より、各ローラ2,3の取り外し作業が容易になる。
外し処理か否かを判断し、ステップS2ではローラ2,
3の原点位置決定のための処理であるか否かを判断し、
さらにステップS3では新品の各ローラ2,3を装着す
る際の位置調整処理であるか否かを判断する。各ローラ
2,3を取り外す際には、作業者によって操作パネル8
上の「取り外しキー」が押される。この場合はステップ
S1からステップS4に移行する。ステップS4では、
ドクターローラ3を支持する可動支持ブロック11がコ
ーティングローラ2の軸受部から離れるように、左右の
(軸方向両端の)サーボモータ16を逆転する。これに
より、各ローラ2,3の取り外し作業が容易になる。
【0064】基準ローラ30を装着して各ローラ2,3
の原点位置を決定するための処理を行う場合は、作業者
によって操作パネル8上の「原点出しキー」が押され
る。この場合は、ステップS2からステップS5に移行
し、各ローラ2,3の原点位置を決定するための処理を
実行する。最初のローラ交換時において原点位置が既に
決定されたような場合、あるいは2回目からのローラ交
換で原点位置の決定処理が不要な場合は、作業者によっ
て操作パネル8上の「位置調整キー」が押される。この
場合は、ステップS3からステップS6に移行し、実際
に使用される新品のローラ2,3を正規の位置にセット
する処理を行う。
の原点位置を決定するための処理を行う場合は、作業者
によって操作パネル8上の「原点出しキー」が押され
る。この場合は、ステップS2からステップS5に移行
し、各ローラ2,3の原点位置を決定するための処理を
実行する。最初のローラ交換時において原点位置が既に
決定されたような場合、あるいは2回目からのローラ交
換で原点位置の決定処理が不要な場合は、作業者によっ
て操作パネル8上の「位置調整キー」が押される。この
場合は、ステップS3からステップS6に移行し、実際
に使用される新品のローラ2,3を正規の位置にセット
する処理を行う。
【0065】<原点位置決定処理>原点位置決定処理
は、図12に示すように、ステップS10において左右
の2つのサーボモータ16を正回転し、可動支持ブロッ
ク11に装着された基準ローラ30を軸受10に支持さ
れた基準ローラ30に近づける。ステップS11では、
第1抵抗検出器56及び第2抵抗検出器57によって得
られたそれぞれの抵抗値R1,R2のデータを入力す
る。
は、図12に示すように、ステップS10において左右
の2つのサーボモータ16を正回転し、可動支持ブロッ
ク11に装着された基準ローラ30を軸受10に支持さ
れた基準ローラ30に近づける。ステップS11では、
第1抵抗検出器56及び第2抵抗検出器57によって得
られたそれぞれの抵抗値R1,R2のデータを入力す
る。
【0066】そしてステップS12では、抵抗値R1が
予め設定されている抵抗値R0に等しいか否かを判断す
る。等しい場合はステップS13に移行して第1抵抗検
出器56側のサーボモータ16の回転を停止する。これ
により、ドクターローラ3の代わりに装着された基準ロ
ーラ30の一方側の移動が止まる。また、ステップS1
4では、抵抗値R2が予め設定されている抵抗値R0に
等しいか否かを判断する。等しい場合はステップS15
に移行して第2抵抗検出器57側のサーボモータ16の
回転を停止する。これにより、ドクターローラ3の代わ
りに装着された基準ローラ30の他方側の移動が止ま
る。
予め設定されている抵抗値R0に等しいか否かを判断す
る。等しい場合はステップS13に移行して第1抵抗検
出器56側のサーボモータ16の回転を停止する。これ
により、ドクターローラ3の代わりに装着された基準ロ
ーラ30の一方側の移動が止まる。また、ステップS1
4では、抵抗値R2が予め設定されている抵抗値R0に
等しいか否かを判断する。等しい場合はステップS15
に移行して第2抵抗検出器57側のサーボモータ16の
回転を停止する。これにより、ドクターローラ3の代わ
りに装着された基準ローラ30の他方側の移動が止ま
る。
【0067】ステップS16では、左右のサーボモータ
16の回転が停止しているか否かを判断する。両方のサ
ーボモータ16が停止していれば、2つの基準ローラ3
0の当接状態が軸方向において均等であると判断できる
ので、この場合はステップS17に移行して、このとき
の左右のリニアスケール19の値を原点位置として記憶
する。また、いずれか一方のサーボモータ16が回転し
ていれば、ステップS11に戻ってステップS11から
ステップS16の処理を繰り返し実行する。
16の回転が停止しているか否かを判断する。両方のサ
ーボモータ16が停止していれば、2つの基準ローラ3
0の当接状態が軸方向において均等であると判断できる
ので、この場合はステップS17に移行して、このとき
の左右のリニアスケール19の値を原点位置として記憶
する。また、いずれか一方のサーボモータ16が回転し
ていれば、ステップS11に戻ってステップS11から
ステップS16の処理を繰り返し実行する。
【0068】このような処理によって原点位置を決定す
ることができる。コーティングローラ2とバックアップ
ローラ4との間の原点位置の決定に関しても、サーボモ
ータ16の駆動制御の代わりにサーボモータ21の駆動
制御を行い、また位置データとしてリニアスケール24
の値を用いる他は、前記と全く同様である。
ることができる。コーティングローラ2とバックアップ
ローラ4との間の原点位置の決定に関しても、サーボモ
ータ16の駆動制御の代わりにサーボモータ21の駆動
制御を行い、また位置データとしてリニアスケール24
の値を用いる他は、前記と全く同様である。
【0069】<位置調整処理>位置調整処理は、図13
に示すように、ステップS20において使用される新品
のコーティングローラ2及びドクターローラ3の左右
(両端部近傍)の外径データを入力する。この各ローラ
2,3の左右の外径データは、ローラ径測定装置40で
測定されて送られてきたものである。もちろん、作業者
が操作パネル8から入力しても良い。
に示すように、ステップS20において使用される新品
のコーティングローラ2及びドクターローラ3の左右
(両端部近傍)の外径データを入力する。この各ローラ
2,3の左右の外径データは、ローラ径測定装置40で
測定されて送られてきたものである。もちろん、作業者
が操作パネル8から入力しても良い。
【0070】次にステップS21では、予め測定されて
データが入力されている基準ローラ30の基準ローラ部
31a,31bの外径と、ステップS20で得られた使
用するローラ2,3の外径データとの差分を演算する。
そしてステップS22では、この寸法差分だけ、左右の
可動支持ブロック11のそれぞれを、先に求められてい
る原点位置から移動するために、対応するサーボモータ
16を駆動する。これにより、左右のそれぞれの可動支
持ブロック11は移動する。この場合の左右の可動支持
ブロック11のそれぞれの位置は、リニアスケール19
で測定されている。
データが入力されている基準ローラ30の基準ローラ部
31a,31bの外径と、ステップS20で得られた使
用するローラ2,3の外径データとの差分を演算する。
そしてステップS22では、この寸法差分だけ、左右の
可動支持ブロック11のそれぞれを、先に求められてい
る原点位置から移動するために、対応するサーボモータ
16を駆動する。これにより、左右のそれぞれの可動支
持ブロック11は移動する。この場合の左右の可動支持
ブロック11のそれぞれの位置は、リニアスケール19
で測定されている。
【0071】ステップS23では、リニアスケール19
から得られるデータと先の寸法差分を考慮した位置デー
タとを比較して、それらが一致したか否かを判断する。
これらの値が一致するまで各サーボモータ16を駆動
し、一致すればステップS24に移行してサーボモータ
16を停止する。ここで、ステップS23及び24は、
便宜上それぞれ1つの処理ステップで示しているが、軸
方向の両端において、それぞれ各ステップがなされる。
から得られるデータと先の寸法差分を考慮した位置デー
タとを比較して、それらが一致したか否かを判断する。
これらの値が一致するまで各サーボモータ16を駆動
し、一致すればステップS24に移行してサーボモータ
16を停止する。ここで、ステップS23及び24は、
便宜上それぞれ1つの処理ステップで示しているが、軸
方向の両端において、それぞれ各ステップがなされる。
【0072】このようにして位置調整された1対の可動
支持ブロック11に外径を測定したドクターローラ3を
支持し、さらに軸受10にコーティングローラ2を支持
すれば、これらのローラ2,3の位置関係は、基準ロー
ラ30によって位置調整した関係と全く同様の位置関係
になる。なお、コーティングローラ2とバックアップロ
ーラ4との位置調整は、基本的には以上の処理と全く同
様である。但し、コーティングローラ2とバックアップ
ローラ4との間には隙間を設ける必要があるので、この
場合は、各ローラ2,3の外径と基準ローラ30の外径
の寸法差に加えて、所望の隙間分を考慮する必要があ
る。
支持ブロック11に外径を測定したドクターローラ3を
支持し、さらに軸受10にコーティングローラ2を支持
すれば、これらのローラ2,3の位置関係は、基準ロー
ラ30によって位置調整した関係と全く同様の位置関係
になる。なお、コーティングローラ2とバックアップロ
ーラ4との位置調整は、基本的には以上の処理と全く同
様である。但し、コーティングローラ2とバックアップ
ローラ4との間には隙間を設ける必要があるので、この
場合は、各ローラ2,3の外径と基準ローラ30の外径
の寸法差に加えて、所望の隙間分を考慮する必要があ
る。
【0073】[ローラ径の測定]前述の処理において、
ローラ径測定装置40においてローラの径が測定され、
その測定データがロールコータ1の制御部61に送られ
てくるが、ローラ径測定装置40における測定処理につ
いて、図14を用いて説明する。まず、ステップS30
では、測定開始キーが押されたか否かを判断する。測定
開始キーが押されたら、ステップS30からステップS
31に移行する。ステップS31では、投光部50をオ
ンして光を出射する。ステップS32では受光部51で
得られた受光データを入力する。そしてステップS33
では受光データからローラの外径を演算する。
ローラ径測定装置40においてローラの径が測定され、
その測定データがロールコータ1の制御部61に送られ
てくるが、ローラ径測定装置40における測定処理につ
いて、図14を用いて説明する。まず、ステップS30
では、測定開始キーが押されたか否かを判断する。測定
開始キーが押されたら、ステップS30からステップS
31に移行する。ステップS31では、投光部50をオ
ンして光を出射する。ステップS32では受光部51で
得られた受光データを入力する。そしてステップS33
では受光データからローラの外径を演算する。
【0074】ステップS34では予め設定された数のデ
ータ数が得られたか否かを判断する。得られていない場
合は、ステップS35に移行し、ローラを所定角度回転
させてステップS32に戻る。以下、ステップS32か
らステップS35の処理を繰り返し実行し、予め設定さ
れたデータ数が得られればステップS34からステップ
S36に移行する。ステップS36では、得られた複数
の外径データを平均化して、軸方向一端側の外径データ
とする。
ータ数が得られたか否かを判断する。得られていない場
合は、ステップS35に移行し、ローラを所定角度回転
させてステップS32に戻る。以下、ステップS32か
らステップS35の処理を繰り返し実行し、予め設定さ
れたデータ数が得られればステップS34からステップ
S36に移行する。ステップS36では、得られた複数
の外径データを平均化して、軸方向一端側の外径データ
とする。
【0075】次にステップS37では、軸方向両端での
平均外径データが得られたか否かを判断する。一方のデ
ータしか得られていない場合はステップS38に移行す
る。ステップS38では、レーザ寸法測定器44を軸方
向の他方側に移動する。そしてステップS32に戻る。
以下、前述と同様の処理を繰り返して、軸方向の他方側
の平均外径データを得る。
平均外径データが得られたか否かを判断する。一方のデ
ータしか得られていない場合はステップS38に移行す
る。ステップS38では、レーザ寸法測定器44を軸方
向の他方側に移動する。そしてステップS32に戻る。
以下、前述と同様の処理を繰り返して、軸方向の他方側
の平均外径データを得る。
【0076】左右それぞれの平均外径データが得られれ
ば、ステップS37からステップS39に移行する。ス
テップS39では投光部50をオフする。次にステップ
S40では、以上の処理によって得られたローラの左右
の(軸方向両端の)平均外径データをロールコータ1の
制御部61に送出する。以上の処理において、レーザ寸
法測定器44の光軸をローラの軸に対して45゜傾けて
いるので、コーティングローラ2のように円周溝を有す
るローラについても正確に外径を測定できる。
ば、ステップS37からステップS39に移行する。ス
テップS39では投光部50をオフする。次にステップ
S40では、以上の処理によって得られたローラの左右
の(軸方向両端の)平均外径データをロールコータ1の
制御部61に送出する。以上の処理において、レーザ寸
法測定器44の光軸をローラの軸に対して45゜傾けて
いるので、コーティングローラ2のように円周溝を有す
るローラについても正確に外径を測定できる。
【0077】すなわち、円周溝を有するローラに対し
て、光軸をローラ軸の直交するように配置して外径を測
定すると、ローラの山部分あるいは谷部分のどこを測定
するかで測定値がばらつき、ローラの外径(山の頂上部
分)を正確に測定することができない。これに対して本
実施形態では、光軸をローラ軸に対して傾けているの
で、山部分、谷部分の影響を受けにくい。もちろん、光
軸を傾けても、図15に示すように、谷に相当する部分
は生じる。しかし、測定のためのレーザビームにはある
程度の太さがあるので、谷部分が多少存在しても、その
部分をレーザビームが通過したとは判断しないようにし
きい値を設定することにより、正確にローラの山の部分
の外径を測定できる。
て、光軸をローラ軸の直交するように配置して外径を測
定すると、ローラの山部分あるいは谷部分のどこを測定
するかで測定値がばらつき、ローラの外径(山の頂上部
分)を正確に測定することができない。これに対して本
実施形態では、光軸をローラ軸に対して傾けているの
で、山部分、谷部分の影響を受けにくい。もちろん、光
軸を傾けても、図15に示すように、谷に相当する部分
は生じる。しかし、測定のためのレーザビームにはある
程度の太さがあるので、谷部分が多少存在しても、その
部分をレーザビームが通過したとは判断しないようにし
きい値を設定することにより、正確にローラの山の部分
の外径を測定できる。
【0078】また、ローラの径を測定するに際して、ロ
ーラを回転させて複数個所で測定した結果を平均化して
いるので、より正確に外径を測定できる。 [他の実施形態] (a)基準部材として基準ローラ30を採用したが、基
準部材は回転させる必要がないので、ローラ形状である
必要はなく、種々の形状が考えられる。但し、ローラ形
状にすれば加工が容易である。
ーラを回転させて複数個所で測定した結果を平均化して
いるので、より正確に外径を測定できる。 [他の実施形態] (a)基準部材として基準ローラ30を採用したが、基
準部材は回転させる必要がないので、ローラ形状である
必要はなく、種々の形状が考えられる。但し、ローラ形
状にすれば加工が容易である。
【0079】(b)コーティングローラ2の表面に塗布
液を均一に含ませるものとしてドクターローラ3を採用
した装置を例にとったが、ドクターブレードを採用した
装置に対しても本発明を同様に適用できる。 (c)前記実施形態では、2つのローラを同時に交換す
る場合について説明したが、例えば一方のローラが消耗
品ではなく、交換する必要がない場合がある。このよう
な場合には、その交換する必要がないローラについて
は、基準ローラではなくそのローラ自身を使用し、消耗
品として交換するローラ側にのみ基準ローラを装着し
て、両者の原点位置の決定処理を行っても良い。
液を均一に含ませるものとしてドクターローラ3を採用
した装置を例にとったが、ドクターブレードを採用した
装置に対しても本発明を同様に適用できる。 (c)前記実施形態では、2つのローラを同時に交換す
る場合について説明したが、例えば一方のローラが消耗
品ではなく、交換する必要がない場合がある。このよう
な場合には、その交換する必要がないローラについて
は、基準ローラではなくそのローラ自身を使用し、消耗
品として交換するローラ側にのみ基準ローラを装着し
て、両者の原点位置の決定処理を行っても良い。
【0080】(d)前記実施形態では、2つのローラの
当接(接離)状態を、電気抵抗値を検出することによっ
て判断するようにしたが、他の方法によって判断するよ
うにしてもよい。例えば、2つのローラの当接部の一方
側に投光素子を設け、2つのローラの当接部を挟むよう
にして投光素子と対向するように受光素子を設け、当接
部からの光の漏れを検出して当接状態を検出しても良
い。
当接(接離)状態を、電気抵抗値を検出することによっ
て判断するようにしたが、他の方法によって判断するよ
うにしてもよい。例えば、2つのローラの当接部の一方
側に投光素子を設け、2つのローラの当接部を挟むよう
にして投光素子と対向するように受光素子を設け、当接
部からの光の漏れを検出して当接状態を検出しても良
い。
【0081】
【発明の効果】本発明の位置決め装置、方法及びシステ
ムによれば、2つの部材間、例えばローラ間あるいはロ
ーラと相手部材との位置関係の調整を、短時間で容易に
かつ正確に行える。また、本発明の位置決め用基準部材
を用いることによって、ロールコータの部材同士の位置
決めが容易にかつ正確に行える。また、ロールコータの
部材の原点位置を容易にかつ正確に決定できる。
ムによれば、2つの部材間、例えばローラ間あるいはロ
ーラと相手部材との位置関係の調整を、短時間で容易に
かつ正確に行える。また、本発明の位置決め用基準部材
を用いることによって、ロールコータの部材同士の位置
決めが容易にかつ正確に行える。また、ロールコータの
部材の原点位置を容易にかつ正確に決定できる。
【0082】さらに本発明のローラ径測定装置を用いる
ことによって、交換すべきローラの外径を容易にかつ正
確に測定することができる。
ことによって、交換すべきローラの外径を容易にかつ正
確に測定することができる。
【図1】本発明の一実施形態が採用されるロールコータ
の外観斜視部分図。
の外観斜視部分図。
【図2】前記ロールコータの縦断面概略構成図。
【図3】各ローラの支持部及び支持駆動機構の平面図。
【図4】各ローラの支持部及び支持駆動機構の側面図。
【図5】基準ローラの正面図。
【図6】ローラ径測定装置の正面図。
【図7】ローラ径測定装置の平面図。
【図8】2つの基準ローラの当接状態を検出するための
機構を示す模式図。
機構を示す模式図。
【図9】本装置の制御ブロック図。
【図10】処理手順を示す図。
【図11】制御処理を示すフローチャート。
【図12】原点位置決定処理を示すフローチャート。
【図13】位置調整処理を示すフローチャート。
【図14】ローラ径測定装置の制御処理を示すフローチ
ャート。
ャート。
【図15】ローラ径測定装置の作用を説明するための模
式図。
式図。
1 ロールコータ 2 コーティングローラ 3 ドクターローラ 4 バックアップローラ 5 本体フレーム 6 可動フレーム 11 可動支持ブロック 16,21 サーボモータ 19,24 リニアスケール 30 基準ローラ 31a,31b 基準ローラ部 40 ローラ径測定装置 44 レーザ寸法測定器 50 投光部 51 受光部 60,61 制御部
Claims (18)
- 【請求項1】ロールコータのフレームに略平行に装着さ
れる軸方向に長い対向する第1及び第2部材のうちの第
1部材を第2部材に対して位置決めするためのロールコ
ータの位置決め装置であって、 前記ロールコータのフレームに対して移動自在に設けら
れ、前記第1部材の軸方向両端を支持する1対の支持体
と、 前記1対の支持体をそれぞれ個別に移動させることが可
能な駆動手段と、 前記第1部材に代えて支持された基準部材によって位置
決めされた前記1対の支持体のそれぞれの位置データを
原点位置データとして記憶する原点記憶手段と、 装着すべき第1部材と前記基準部材の寸法差データと、
前記原点位置データとに基づいて前記駆動手段を制御す
る駆動制御手段と、を備えたロールコータの位置決め装
置。 - 【請求項2】前記原点記憶手段は、前記第1及び第2部
材のそれぞれの代わりに第1及び第2基準部材を用いて
位置決めされた前記1対の支持体の位置データを記憶し
ており、 前記駆動制御手段は、装着すべき第1部材と前記第1基
準部材との寸法差データ及び装着すべき第2部材と前記
第2基準部材との寸法差データと、前記原点位置データ
とに基づいて前記駆動手段を制御する、請求項1に記載
のロールコータの位置決め装置。 - 【請求項3】前記第1部材及び第2部材は互いに当接し
合うものであり、 前記駆動制御手段は、前記第1及び第2部材の当接状態
が軸方向両端で均等になるように前記駆動手段を制御す
る、請求項1又は2に記載のロールコータの位置決め装
置。 - 【請求項4】前記第1及び第2部材は互いに所定の隙間
を介して対向配置されるものであり、 前記駆動制御手段は、前記第1及び第2部材間の軸方向
両端の隙間が等しくなるように前記駆動手段を制御す
る、請求項1又は2に記載のロールコータの位置決め装
置。 - 【請求項5】前記第1部材、第2部材及び基準部材はと
もにローラであり、 前記駆動制御手段は、前記第1及び第2部材の外径と前
記基準部材の外径との寸法差データと前記原点位置デー
タとに基づいて前記駆動手段を制御する、請求項1から
4のいずれかに記載のロールコータの位置決め装置。 - 【請求項6】前記基準部材は、他の部分に比較して大径
の1対の基準ローラ部を軸方向の両端部近傍に有してい
る、請求項5に記載のロールコータの位置決め装置。 - 【請求項7】他の部分に比較して大径の1対の基準ロー
ラ部を軸方向の両端部近傍に有する基準部材と、 2つの前記基準部材の対応する1対の基準ローラ部を当
接させたときの当接する基準ローラ部間の電気抵抗値を
測定する第1及び第2抵抗測定器とをさらに備え、 前記原点記憶手段は、前記第1及び第2部材のそれぞれ
の代わりに前記基準部材を支持させ、対応する前記1対
の基準ローラ部同士をそれぞれを当接させて、前記第1
及び第2抵抗測定器によって測定された当接する基準ロ
ーラ部間の電気抵抗値のそれぞれが所定の値になったと
きの前記1対の支持体のそれぞれの位置データを原点位
置データとして記憶する、請求項1から6のいずれかに
記載のロールコータの位置決め装置。 - 【請求項8】ロールコータのローラの位置決めに用いら
れる位置決め用基準部材であって、 軸方向に長い本体と、 前記本体の両端部近傍に前記本体よりも軸方向と交差す
る方向に突出して設けられ、互いに電気的に絶縁された
1対の導電性突出部と、を備えた位置決め用基準部材。 - 【請求項9】前記1対の導電性突出部はローラ形状であ
る、請求項8に記載の位置決め用基準部材。 - 【請求項10】前記1対の導電性突出部は、前記本体と
一体で形成され他の部分よりも大径のローラ部表面に、
絶縁層をコーティングし、さらに前記絶縁層の表面に導
電性メッキを施して形成されている、請求項9に記載の
位置決め用基準部材。 - 【請求項11】ロールコータのフレームに略平行に装着
される軸方向に長い対向する第1及び第2部材のうち
の、第1部材の第2部材に対する相対的な原点位置を決
定するためのロールコータの部材原点位置決定方法であ
って、 少なくとも前記第1部材に代えて、両端部近傍に基準外
径を有する第1及び第2基準部が形成された基準部材を
装着する第1工程と、 前記基準部材の前記第1及び第2基準部の相手部材に対
する接離状態を検出しながら前記基準部材の両端部を相
手部材に対して相対的に移動させる第2工程と、 前記基準部材の第1及び第2基準部の相手部材に対する
接離状態が等しくなったときを前記第1部材の第2部材
に対する相対的な原点位置とする第3工程と、を含むロ
ールコータの部材原点位置決定方法。 - 【請求項12】前記第1工程では、前記第1及び第2部
材に代えて前記基準部材を装着し、 前記第2工程では、2つの前記基準部材の接離状態を検
出しながら一方の前記基準部材の両端部を他方の基準部
材に対して相対的に移動させ、 前記第3工程では、2つの前記基準部材の第1基準部同
士の接離状態と第2基準部同士の接離状態とが等しくな
ったときを前記第1部材の第2部材に対する相対的な原
点位置とする、請求項11に記載のロールコータの部材
原点位置決定方法。 - 【請求項13】前記基準部同士の接離状態を、当接する
基準部間の電気抵抗値によって検出する、請求項12に
記載のロールコータの原点位置決定方法。 - 【請求項14】ロールコータのフレームに略平行に装着
される軸方向に長い対向する第1及び第2部材のうちの
第1部材を第2部材に対して位置決めするためのロール
コータの位置決めシステムであって、 前記第1及び第2部材の外径を測定する測定装置と、 軸方向の両端部近傍に、それぞれ基準外径を有する1対
の基準部が形成された基準部材と、 前記ロールコータに設けられた位置決め装置とを備え、 前記位置決め装置は、 前記ロールコータのフレームに対して移動自在に設けら
れ、前記第1部材の軸方向両端を支持する1対の支持体
と、 前記1対の支持体をそれぞれ個別に移動させることが可
能な駆動手段と、 前記1対の支持体に前記第1部材に代えて支持された前
記基準部材によって位置決めされた前記1対の支持体の
それぞれの位置データを原点位置データとして記憶する
原点記憶手段と、 装着すべき第1部材と前記基準部材の基準部の寸法差デ
ータと、前記原点位置データとに基づいて前記駆動手段
を制御する駆動制御手段と、を備えたロールコータの位
置決めシステム。 - 【請求項15】前記基準部材の1対の基準部と相手部材
との接離状態を検出する接離状態検出手段をさらに備
え、 前記原点記憶手段は、前記1対の基準部のそれぞれの相
手部材に対する接離状態が等しくなるときの前記1対の
支持体の位置データを原点位置データとして記憶する、
請求項14に記載のロールコータの位置決めシステム。 - 【請求項16】ロールコータのフレームに略平行に装着
される軸方向に長い対向する第1及び第2部材のうちの
第1部材を第2部材に対して位置決めするためのロール
コータの位置決め方法であって、 少なくとも前記第1部材に代えて、両端部近傍に第1及
び第2基準部を有する基準部材を装着し、 前記基準部材の第1及び第2基準部を相手部材に対して
接離させながら、前記第1及び第2基準部と相手部材と
の接離状態が等しくなったときを前記第1部材の第2部
材に対する原点位置データとして記憶し、 前記ロールコータに使用される第1部材の外径を測定
し、 装着すべき第1部材と前記基準部材の基準部との寸法差
データと、前記原点位置データとに基づいて前記第1部
材を相手部材に対して接離させて位置決めする、ロール
コータの位置決め方法。 - 【請求項17】ロールコータに用いられ表面に円周溝が
形成されたローラの外径を測定するためのローラ径測定
装置であって、 測定すべきローラを支持する支持手段と、 前記ローラに隣接するようにかつ出射光が前記ローラの
軸に対して斜めに交差するように配置され、前記ローラ
の外径よりも広い照射領域を有する光を出射する投光部
と、 前記ローラの軸を挟んで前記投光部に対向するように配
置され、前記投光部からの光を受ける受光部と、 前記受光部からの信号に基づいて前記ローラの外径を演
算する演算部と、を備えたローラ径測定装置。 - 【請求項18】前記支持手段は前記ローラを回転自在に
支持するものであり、 前記演算部は、前記ローラを回転させて得られた複数の
外径演算結果を平均化してローラ外径値を得るものであ
る、請求項17に記載のローラ径測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5402498A JPH11244752A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | ロールコータの位置決め装置、位置決めシステム、位置決め方法及び部材原点位置決定方法、位置決め用基準部材、及びローラ径測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5402498A JPH11244752A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | ロールコータの位置決め装置、位置決めシステム、位置決め方法及び部材原点位置決定方法、位置決め用基準部材、及びローラ径測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11244752A true JPH11244752A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=12959028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5402498A Pending JPH11244752A (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | ロールコータの位置決め装置、位置決めシステム、位置決め方法及び部材原点位置決定方法、位置決め用基準部材、及びローラ径測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11244752A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001340792A (ja) * | 2000-06-01 | 2001-12-11 | Nkk Corp | ロール塗布装置および塗布方法 |
JP2006272219A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | ロール塗装装置 |
-
1998
- 1998-03-05 JP JP5402498A patent/JPH11244752A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001340792A (ja) * | 2000-06-01 | 2001-12-11 | Nkk Corp | ロール塗布装置および塗布方法 |
JP2006272219A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | ロール塗装装置 |
JP4559896B2 (ja) * | 2005-03-30 | 2010-10-13 | クボタ松下電工外装株式会社 | ロール塗装装置 |
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