JP2006284446A - 工具の測定方法および測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドリル等の工具を自動で能率良く正確に測定することができる測定装置を提供する。
【解決手段】 測定装置10は、工具1を回転させる工具回転機構17と、接触式ゲージ70と、制御装置100を有している。接触式ゲージ70が第1の測定位置P1に配置された状態において、接触子82が工具1の第1の刃部に接したときの第1の半径値Aと、接触子82が第2の刃部1bに接したときの第2の半径値Bをそれぞれ接触式ゲージ70によって検出する。制御装置100は、これら2種類の半径値A,Bの和により、第1の測定位置P1での工具径D1を求める。第2の測定位置P2においても第1の半径値Aと第2の半径値Bを検出し、これら2種類の半径値A,Bの和により、第2の測定位置P2での工具径D2を求める。こうして求めた工具径D1,D2と、測定位置P1,P2間の距離Qに基いて工具1のテーパ量を計算する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ドリル等の切削工具のテーパ量等を測定するための工具の測定方法および測定装置に関する。
ドリルやエンドミルなどの切削工具において、先端側の工具径が基部側の工具径よりも若干大きい形状(いわゆるバックテーパを有する形状)のものが知られている。このような工具が磨耗した場合、再生処理のための研磨が行われることがある。再生後の工具は、作業者が治具等を用いて手作業によりテーパ量を測定している。しかし人手に頼る測定は個人差があり、時間もかかるため、測定を自動で行う測定装置の開発が望まれている。
特許3267340号公報(特許文献1)に工具を測定する装置の一例が記載されている。この従来装置は、透過型レーザ測定装置を用いて工具径を求めている。すなわちこの透過型レーザ測定装置は、所定幅のレーザ光線を工具に向けて照射する投光器と、照射されたレーザ光線を受光する受光器を有し、工具によって遮蔽された影の最大長さを受光器によって測定することにより、工具径を求めている。
特許3267340号公報
しかしながら前記従来装置のような光学式測定装置は、工具を挟んで径方向の一方側に投光器を設け、他方側に受光器を配置する必要がある。このため、比較的大きな測定スペースが必要となり、しかも投光器と受光器との相対位置を正確に規制する必要がある。また、被測定物(ドリル等の工具)の周面に切り粉や研削液等が付着していると、その影が受光器に映るため測定精度に悪影響を及ぼす。また、測定装置付近に空気やミストなどが浮遊していたり、工具を回転させる際に工具に付着していた研削液などが飛び散ると、投光器や受光器に付着し、測定精度に悪影響を及ぼすおそれがあった。
従って本発明の目的は、ドリル等の切削工具のバックテーパ等を精度良く測定することができる測定方法と測定装置を提供することにある。
第1の発明に係る工具の測定方法は、例えばツイストドリルのように回転対称位置に第1および第2の刃部を有しかつ軸線方向に工具径が変化する工具のテーパ量を測定する測定方法であって、接触子の突出量に応じた電気信号を出力する接触式ゲージの前記接触子を前記工具の周面に当接するよう配置するとともに該接触子を前記軸線方向の第1および第2の測定位置にわたって移動可能に支持する。
そして前記接触式ゲージが前記第1の測定位置に配置された状態において、前記工具を軸線回りに回転させ、前記接触子が前記第1の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第1の半径値を検出し、さらに前記接触子が前記第2の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第2の半径値を検出し、これら第1の半径値と第2の半径値との和によって前記第1の測定位置における第1の工具径を求める。
また、前記接触式ゲージが前記第2の測定位置に配置された状態において、前記工具を軸線回りに回転させ、前記接触子が前記第1の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第1の半径値を検出し、さらに前記接触子が前記第2の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第2の半径値を検出し、これら第1の半径値と第2の半径値との和によって前記第2の測定位置における第2の工具径を求める。そして前記第1および第2の工具径と前記第1および第2の測定位置間の距離とに基いて前記工具のテーパ量を求める。
本発明の測定装置は、前記工具をその軸線回りに回転させる工具回転機構と、ゲージ本体および該ゲージ本体から移動可能に突出する接触子を有し該接触子の突出量に応じた電気信号を出力する接触式ゲージと、前記接触子が前記工具の周面に当接する位置にて前記接触式ゲージを支持するゲージ支持機構と、前記接触式ゲージを前記工具の軸線方向に第1の測定位置と第2の測定位置とに移動させる軸方向移動機構と、前記接触式ゲージに電気的に接続された演算手段とを備えている。
前記演算手段は、前記接触式ゲージが前記第1の測定位置に配置された状態において、前記接触子が前記第1の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第1の半径値を検出し、前記接触子が前記第2の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第2の半径値を検出し、これら第1の半径値と第2の半径値との和によって前記第1の測定位置における第1の工具径を求め、前記接触式ゲージが前記第2の測定位置に配置された状態において、前記接触子が前記第1の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第1の半径値を検出し、前記接触子が前記第2の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第2の半径値を検出し、これら第1の半径値と第2の半径値との和によって前記第2の測定位置における第2の工具径を求め、前記第1および第2の工具径と前記第1および第2の測定位置間の距離とに基いて前記工具のテーパ量を求めるものである。
本発明によれば、測定時に工具が芯ずれを生じていたり、工具が偏心した状態で回転しても、第1および第2の測定位置において、それぞれの工具径を正確に測定することができ、バックテーパ等のテーパ量を正確に測定できる。しかも工具の径方向の一方側から接触式ゲージによって測定を行うため、透過型レーザ測定装置等の光学式測定装置と比較して、測定のために必要なスペースが少なくてすむ。また、接触式ゲージの接触子が工具の第1の刃部と第2の刃部を擦りながら測定を行うため、工具の周面に切り粉や研削液などが付着していても、これらの異物に影響を受けることなく正確に工具径を測定することができる。
以下に、本発明の一実施形態に係る工具の測定方法と測定装置について、図1から図7を参照して説明する。
図1は工具1を測定するための測定装置10を示している。工具1の一例はツイストドリル等の切削工具である。図4に示すように、工具1は、回転対称位置に第1の刃部1aと第2の刃部1bを有している。図4中のC1は工具1の中心を示している。この工具1は、軸線X(図1に示す)に沿う方向に工具径が変化する形状である。具体的には、工具1の先端側の工具径が基部側の工具径よりも若干大きい、いわゆるバックテーパを有する形状である。
図1に示すように測定装置10は、基台15と、基台15上に設けられた工具支持機構16と、工具回転機構17と、測定部18と、軸方向ガイド機構19と、制御盤20などを有している。軸方向ガイド機構19は、基台15上に固定されたリニアガイド部材30と、リニアガイド部材30に沿って移動する第1のスライド部材31および第2のスライド部材32などを含んでいる。
第1のスライド部材31に工具支持機構16と工具回転機構17が搭載されている。工具支持機構16はローラ機構40を有している。このローラ機構40は、下部側に位置する一対の下部ローラ41,42と、下部ローラ41,42の上方に配置された上部ローラ43を含んでいる。下部ローラ41,42は、第1のスライド部材31に設けられたフレーム部材44によって、それぞれが回転自在に支持されている。
上部ローラ43は、昇降フレーム45によって回転自在に支持されている。昇降フレーム45は、フレーム部材44に対して上下方向に移動可能であり、ばね46の弾力によって下方に向って付勢されている。このため上部ローラ43は、下部ローラ41,42に向って常に押付けられた状態となる。
上部ローラ43をばね46の弾力に抗して上昇させると、下部ローラ41,42と上部ローラ43との間の距離が広がるため、下部ローラ41,42と上部ローラ43との間に工具1を入れることが可能となる。この工具1は、3個のローラ41,42,43の内側の3点で支持される。支持された工具1の軸線Xは、各ローラ41,42,43の軸線と平行となる。このローラ機構40は、工具回転機構17の一部を兼ねている。
工具回転機構17は、前記ローラ機構40と、工具1を軸線X回りに回転させる駆動源であるモータ50と、モータ50の動力をローラ機構40に伝達する動力伝達機構51などを有している。モータ50を回転させると、動力伝達機構51を介してローラ機構40が回転することにより、工具1が軸線X回りに回転する。
軸方向ガイド機構19の構成要素である第1のスライド部材31は、例えばボールねじ装置60によって、リニアガイド部材30に沿ってX軸方向(図1に示す)に往復移動させることができる。ボールねじ装置60は、リードねじ61と、リードねじ61に螺合するナット部材62と、リードねじ61を回転させるモータを内蔵した駆動ボックス63などによって構成されている。駆動ボックス63に、測定開始スイッチ64と緊急停止スイッチ65などが設けられている。
ボールねじ装置60によって第1のスライド部材31をX軸方向に移動させることにより、工具支持機構16に保持されている工具1がX軸方向に移動する。例えば第1のスライド部材31を第1の方向(図1に矢印F1で示す方向)に移動させると、工具1がリニアガイド部材30に沿って前進する。第1のスライド部材31を第2の方向(図1に矢印F2で示す方向)に移動させると、工具1がリニアガイド部材30に沿って後退する。
第1のスライド部材31が前進する方向にストッパ部材66が設けられている。このストッパ部材66は、第1のスライド部材31が前進した状態において工具1の先端が当接する位置に設けられている。工具1の先端がストッパ部材66に当接することにより、工具1の前進側の位置決めをなすことができる。
軸方向ガイド機構19の構成要素である第2のスライド部材32も、リニアガイド部材30に沿って、X軸方向に移動することができる。この第2のスライド部材32に、測定部18が設けられている。測定部18は、接触式ゲージ70と、ゲージ支持機構71とを含んでいる。
ゲージ支持機構71は、X軸方向に対して水平面内で直角な方向(Y軸方向)に延びるガイド部75と、このガイド部75に沿ってY軸方向に移動可能なY軸方向移動体76と、上下方向(Z軸方向)に延びるガイド部77と、このガイド部77に沿ってZ軸方向に移動可能なZ軸方向移動体78とを含んでいる。Z軸方向移動体78に接触式ゲージ70が取付けられている。
接触式ゲージ70の一例はいわゆるリニアゲージであり、ゲージ本体81と、ゲージ本体81から移動可能に突出する接触子82とを有している。接触子82は、図示しないばねによって、ゲージ本体81から突出する方向に付勢されている。この接触式ゲージ70は、接触子82が工具1の周面に向かって突出するようにゲージ支持機構71によって保持される。
図2に示すように、接触式ゲージ70にゲージカウンタ・ドライバ85が接続されている。接触子82の突出量は、ゲージカウンタ・ドライバ85によって電気的な信号(アナログ信号)に変換される。すなわちこの接触式ゲージ70は、接触子82の突出量に応じた電気信号を出力し、後述する演算処理によって、工具1のテーパ量(バックテーパ値)を計算するようになっている。
基台15上に測定位置規制部材90(図1に示す)が設けられている。測定位置規制部材90は、接触式ゲージ70のX軸方向の移動領域を規制するためのものである。すなわちこの測定位置規制部材90は、ゲージ支持機構71によって保持されている接触式ゲージ70を、X軸方向の第1の測定位置P1と第2の測定位置P2とに規制する機能を有している。この測定位置規制部材90と軸方向ガイド機構19は、本発明で言う軸方向移動機構を構成している。
測定位置規制部材90の上部に凹部91が形成されている。第2のスライド部材32の側面にピン92が設けられている。ピン92は凹部91の内側に挿入される。このため第2のスライド部材32がX軸方向に所定量前進すると、ピン92が凹部91の前壁93に当接することにより、接触式ゲージ70が第1の測定位置P1に停止する。第2のスライド部材32が所定量後退すると、ピン92が凹部91の後壁94に当接することにより、接触式ゲージ70が第2の測定位置P2に停止する。
測定位置規制部材90は、基台15に固定された支持部材95に、ボルト96によって固定されている。ボルト96は、支持部材95に形成された長孔97に挿通されている。この長孔97はX軸方向に延びている。このためボルト96を弛めれば、測定位置規制部材90のX軸方向の位置、すなわち第1および第2の測定位置P1,P2を調節することができる。
ボルト96を外せば、測定位置規制部材90を交換することができる。凹部91の長さMが異なる複数種類の測定位置規制部材90を用意しておき、必要に応じて測定位置規制部材90を交換することにより、凹部91の長さM、すなわち第1および第2の測定位置P1,P2間の距離Qを変えることができる。
接触式ゲージ70に、演算手段として機能する制御装置100(図2に示す)が電気的に接続されている。制御装置100は制御盤20に収容されている。この制御装置100は、制御手段として機能するCPU101と、ランダムアクセスメモリ(RAM)102と、入出力ユニット104と、アナログ/デジタル変換ユニット105と、作業員が操作するスイッチ等を備えた操作部106と、表示部107と、プリンタ108などを含んでいる。アナログ/デジタル変換ユニット105は、接触式ゲージ70が測定したアナログ信号をデジタルデータに変換する。
入出力ユニット104に、ゲージカウンタ・ドライバ85と、スピードコントロールユニット110などが接続されている。スピードコントロールユニット110は、工具回転機構17のモータ50に電気的に接続され、モータ50の回転を制御するようになっている。ゲージカウンタ・ドライバ85は接触式ゲージ70に電気的に接続され、接触式ゲージ70の接触子82の突出量に対応した電気信号が入力されるようになっている。
ランダムアクセスメモリ102には、以下に説明する第1および第2の工具径D1,D2と、第1および第2の測定位置P1,P2間の距離Qとに基いて工具1のテーパ量(バックテーパ値)を計算するソフトウェアがインストールされている。
次に、前記構成の測定装置10を用いて工具1のテーパ量を測定する方法について、図3を参照して説明する。
図3は測定方法の処理の流れを示すフローチャートである。まずステップS11において、作業員が工具1を工具支持機構16にセットする。具体的には、工具支持機構16の上部ローラ43を上方に移動させ、工具1を下部ローラ41,42上に乗せたのち、上部ローラ43を元の位置に戻すことにより、工具1をローラ41,42,43間にチャックする。これにより、工具1が工具支持機構16によって所定位置に支持される。
この状態で、作業者が測定開始スイッチ64をオンにすると、駆動ボックス63内のモータが回転し、ボールねじ装置60のリードねじ61が回転することにより、第1のスライド部材31がX軸方向に前進する。そして工具1の先端がストッパ部材66に当接した位置で、第1のスライド部材31の前進が停止する。
ステップS12において、第2のスライド部材32を前進させることにより、接触式ゲージ70を第1の測定位置P1に移動させる。第2のスライド部材32は、第1の測定位置P1にて測定位置規制部材90の前壁93によって位置決めされる。
ステップS13において、工具回転機構17のモータ50を回転させることにより、工具1を軸線X回りに回転させる。工具1が回転することにより、図4に示すように、接触式ゲージ70の接触子82が工具1の周面を擦りながら第1の刃部1aに接する。第1の刃部1aの突出高さ、すなわち工具中心C1から第1の刃部1aの表面までの距離に応じて、接触子82の突出量Lが変化する。この突出量Lに応じた電気的な信号が接触式ゲージ70からゲージカウンタ・ドライバ85に出力され、ステップS14において第1の半径値Aが検出される。
工具1をさらに回転させると、図5に示すように、接触子82が工具1の周面を擦りながら第2の刃部1bに接する。接触子82の突出量Lは、第2の刃部1bの突出高さ、すなわち工具中心C1から第2の刃部1bの表面までの距離に応じた値となる。この突出量Lに応じた電気的な信号が接触式ゲージ70からゲージカウンタ・ドライバ85に出力され、ステップS15において第2の半径値Bが検出される。
そしてステップS16において、これら第1の半径値Aと第2の半径値Bとの和によって、第1の測定位置P1における工具径D1が算出される。
ステップS17において、2個所(第1の測定位置P1と第2の測定位置P2)の測定が終了したか否かが判断される。第2の測定位置P2で測定されていなければ、ステップS18にすすむ。ステップS18では、第2のスライド部材32をX軸方向に後退させることにより、接触式ゲージ70を第2の測定位置P2に移動させる。第2のスライド部材32は、第2の測定位置P2にて測定位置規制部材90の後壁94によって位置決めされる。
この第2の測定位置P2において、前記ステップS13からステップS16までの一連の工程が繰返される。すなわち第2の測定位置P2において、第1の刃部1aの半径値Aと、第2の刃部1bの半径値Bが検出され、これら第1の半径値Aと第2の半径値Bとの和によって、第2の測定位置P2における工具径D2が算出される。
そののち、ステップS19において、第1および第2の工具径D1,D2と第1および第2の測定位置P1,P2間の距離Qとに基いて、工具1のテーパ量(バックテーパ値)が算出される。バックテーパ値は、第1の測定位置P1で求めた第1の工具径D1と、第2の測定位置P2で求めた第2の工具径D2と、第1および第2の測定位置P1,P2間の距離Qとから計算される。具体的にテーパ量(Bt)は次式で求めることができる。
Bt=[(D1−D2)/Q]×100
前記テーパ量(バックテーパ値)は、本実施形態の工具1の場合には、軸線方向の長さ100mm当たり0.10mmから0.15mmの範囲内であることが好ましい。テーパ量(バックテーパ値)の計算結果は、ステップS20において、表示部107に表示される。これにより、作業者がテーパ量の適否を知ることができる。テーパ量が規定範囲内にない場合には、この工具1を不良と判定し、再生のための再研磨を行う。
図6と図7は、工具中心C1が工具回転機構17の回転中心Cに対して偏心した状態で回転した場合を示している。Δdは偏心量である。図6に示すように第1の刃部1aが接触子82に接するとき、接触子82の突出量は(L−Δd)となる。このため第1の半径値Aは、工具1が偏心していない場合と比較してΔdだけ大きくなる。
図7に示すように工具1が180°回転し、第2の刃部1bが接触子82に接するときには、接触子82の突出量は(L+Δd)となる。このため第2の半径値Bは、工具1が偏心していない場合と比較してΔdだけ小さくなる。こうして求めた第1の半径値Aと第2の半径値Bの和を工具径とすることにより、偏心量Δdが相殺され、偏心量Δdに影響されることなく、工具径を正確に求めることができる。
以上説明したように、本実施形態の測定装置10と測定方法によれば、工具1が芯ずれを生じた状態(工具回転機構17の回転中心Cに対して偏心した状態)で回転しても、測定精度に影響が生じない。しかも工具1の径方向の一方側から接触式ゲージ70によって測定できるため、測定のためのスペースがレーザ等の光学式測定装置に比較して少なくてすむ。また、接触式ゲージ70の接触子82が工具1の第1の刃部1aと第2の刃部1bを擦りながら測定を行うため、工具1の周面に切り粉や研削液などが付着していても、これらの異物に影響を受けることなく正確にテーパ量を測定することができる。
本発明の一実施形態に係る工具の測定装置の斜視図。 図1に示された測定装置のシステム構成図。 図1に示された測定装置を用いる測定方法の工程の一例を示すフローチャート。 図1に示された測定装置の接触式ゲージが工具の第1の刃部に接した状態を示す断面図。 図1に示された測定装置の接触式ゲージが工具の第2の刃部に接した状態を示す断面図。 接触式ゲージが偏心した工具の第1の刃部に接した状態を示す断面図。 接触式ゲージが偏心した工具の第2の刃部に接した状態を示す断面図。
符号の説明
1…工具
1a…第1の刃部
2a…第2の刃部
…工具の軸線
10…測定装置
16…工具支持機構
17…工具回転機構
70…接触式ゲージ
71…ゲージ支持機構
81…ゲージ本体
82…接触子
100…制御装置
…工具の軸線
P1…第1の測定位置
P2…第2の測定位置
A…第1の半径値
B…第2の半径値

Claims (2)

  1. 回転対称位置に第1および第2の刃部を有しかつ軸線方向に工具径が変化する工具のテーパ量を測定する測定方法であって、
    接触子の突出量に応じた電気信号を出力する接触式ゲージの前記接触子を前記工具の周面に当接するよう配置するとともに該接触子を前記軸線方向の第1および第2の測定位置にわたって移動可能に支持し、
    前記接触式ゲージが前記第1の測定位置に配置された状態において、前記工具を軸線回りに回転させ、前記接触子が前記第1の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第1の半径値を検出し、さらに前記接触子が前記第2の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第2の半径値を検出し、これら第1の半径値と第2の半径値との和によって前記第1の測定位置における第1の工具径を求め、
    前記接触式ゲージが前記第2の測定位置に配置された状態において、前記工具を軸線回りに回転させ、前記接触子が前記第1の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第1の半径値を検出し、さらに前記接触子が前記第2の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第2の半径値を検出し、これら第1の半径値と第2の半径値との和によって前記第2の測定位置における第2の工具径を求め、
    前記第1および第2の工具径と前記第1および第2の測定位置間の距離とに基いて前記工具のテーパ量を求めることを特徴とする工具の測定方法。
  2. 回転対称位置に第1および第2の刃部を有する工具を測定する測定装置であって、
    前記工具をその軸線回りに回転させる工具回転機構と、
    ゲージ本体および該ゲージ本体から移動可能に突出する接触子を有し該接触子の突出量に応じた電気信号を出力する接触式ゲージと、
    前記接触子が前記工具の周面に当接する位置にて前記接触式ゲージを支持するゲージ支持機構と、
    前記接触式ゲージを前記工具の軸線方向に第1の測定位置と第2の測定位置とに移動させる軸方向移動機構と、
    前記接触式ゲージに電気的に接続された演算手段であって、該演算手段は、
    前記接触式ゲージが前記第1の測定位置に配置された状態において、前記接触子が前記第1の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第1の半径値を検出し、前記接触子が前記第2の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第2の半径値を検出し、これら第1の半径値と第2の半径値との和によって前記第1の測定位置における第1の工具径を求め、
    前記接触式ゲージが前記第2の測定位置に配置された状態において、前記接触子が前記第1の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第1の半径値を検出し、前記接触子が前記第2の刃部に接したときの前記接触式ゲージの出力に基いて第2の半径値を検出し、これら第1の半径値と第2の半径値との和によって前記第2の測定位置における第2の工具径を求め、
    前記第1および第2の工具径と前記第1および第2の測定位置間の距離とに基いて前記工具のテーパ量を求める演算手段と、
    を具備したことを特徴とする工具の測定装置。
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