JPH11241619A - 電子油圧ガバナ - Google Patents

電子油圧ガバナ

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Publication number
JPH11241619A
JPH11241619A JP4556198A JP4556198A JPH11241619A JP H11241619 A JPH11241619 A JP H11241619A JP 4556198 A JP4556198 A JP 4556198A JP 4556198 A JP4556198 A JP 4556198A JP H11241619 A JPH11241619 A JP H11241619A
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JP
Japan
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gear
valve
power piston
mechanical
rotation
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Application number
JP4556198A
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English (en)
Inventor
Fumiyuki Matsue
文幸 松江
Hiroaki Tsukahara
弘昭 塚原
Shinobu Sakuma
忍 佐久間
Tsuyoshi Tanimoto
強 谷本
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電子油圧ガバナにおいては、機関のト
ルク変動などが生じた場合に、回転数センサによって検
出した検出信号の波形がノイズによって乱れて、演算手
段での演算結果により検知される回転数が実際の回転数
と異なったり、回転数の読取エラーが発生する場合があ
った。 【解決手段】 電子油圧ガバナ1のメカニカルスリーブ
7(回転部)の回転数検出を、ダンパ機能を有する取付
部52(ダンパ機構)を備えたギア51(パルス発生装
置)により行い、該ギア51は取付部52を介してフラ
イウェイト9部に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御により燃
料噴射量を増減する電子油圧ガバナにおいて、回転検出
機構の回転検出精度を向上させた電子油圧ガバナに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電子油圧ガバナにおいては、例え
ば、機関のクランク軸により駆動されるポンプ軸の回転
を回転数センサにより検出し、燃料噴射量の増減を行う
アクチュエータの動作を検出した回転数に応じて制御す
るように構成していた。そして、回転数の検出は、例え
ば、ギア状に形成したパルス発生装置をポンプ軸等に直
接取り付けて、該パルス発生装置からのパルスを回転数
センサにより検出することで行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パルス発生装
置をポンプ軸等に直接取り付けて回転数を検出するよう
に構成していると、機関のトルク変動などが生じた場合
に、回転数センサによる検出信号の波形がノイズによっ
て乱れて、演算手段での演算結果により検知される回転
数が実際の回転数と異なったり、回転数の読取エラーが
発生する場合があった。
【0004】例えば、図10には、回転数センサにより
検出した検出信号と、該検出信号の演算手段による演算
結果を示している。この場合、検出信号が一定周期で検
出されていれば、演算結果に示されるパルス信号は一定
のパルス幅D1で発生し、このパルス信号に基づいて回
転数を検知するように構成していた。ところが、回転数
センサによる検出信号は、機関のトルク変動による衝撃
や回転に伴う振動等がパルス発生装置に伝達されること
で、ノイズ部91・92のように、大きく乱れる場合が
あった。この検出信号の乱れにより、演算結果に示され
るパルス信号にも乱れが生じるのである。即ち、ノイズ
部91におけるパルス信号のパルス幅は、パルス幅D1
と大きさが違うパルス幅D2・D3となり、ノイズ部9
2におけるパルス信号のパルス幅は、パルス幅D1と大
きさが違うパルス幅D4となる。このパルス幅の乱れに
より、正確な回転数が検知できなかったり、回転数の読
取エラーが発生したりしていたのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1においては、電子制
御により燃料噴射量を増減する電子油圧ガバナにおい
て、該電子油圧ガバナの回転部の回転数検出を、ダンパ
機構を備えたパルス発生装置により行うことである。
【0006】また、請求項2においては、電子制御によ
り燃料噴射量を増減する電子油圧ガバナにおいて、該電
子油圧ガバナの回転部の回転数検出を、ダンパ機構を備
えたパルス発生装置により行い、該パルス発生装置はダ
ンパ機構を介してフライウェイト部に取り付けたことで
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の電子油圧ガバナを示す構成図、図
2は同じく電子油圧ガバナにおける電子式スプール弁、
機械式スプール弁、パワーシリンダ、及び、切換弁間の
油路を示す斜視図、図3は同じく電子油圧ガバナの実施
例を示す側面断面図、図4は同じく平面断面図、図5は
電子制御時における切換弁を形成した電子式スプール弁
の構成を示す側面断面図、図6は機械制御時における切
換弁を形成した電子式スプール弁の構成を示す側面断面
図、図7はパルス発生装置である回転検出用ギアの取付
部を示す平面図、図8は同じく側面断面図、図9はダン
パ機構を備えたパルス発生装置により回転を検出した場
合の検出信号及び演算結果を示す図、図10はダンパ機
構を備えていないパルス発生装置により回転を検出した
場合の検出信号及び演算結果を示す図である。
【0008】本発明の電子油圧ガバナの機構について説
明する。図1、図2において、電子油圧ガバナ1は作業
機や船舶等のディーゼル機関に付設されており、ギアポ
ンプ12、電子式スプール弁2、機械式スプール弁5、
及び、パワーピストン8等を有している。そして、電子
制御される電子式スプール弁2によりパワーピストン8
を作動させて燃料噴射量の増減を行うとともに、切換弁
15を切り換えることで、機械制御される機械式スプー
ル弁5によりパワーピストン8を作動させて燃料噴射量
の増減を行うことができるように構成している。
【0009】ギアポンプ12はギアシャフト11と接続
されており、該機関におけるクランク軸の回転がギアシ
ャフト11に伝達され、該ギアシャフト11の回転によ
りギアポンプ12が駆動されている。該ギアポンプ12
は、調圧弁13を通じて作動油を吸入し、高圧作動油を
高圧作動油路21を通じてメカニカルパイロットバルブ
6へ圧送している。該ギアポンプ12により圧送される
高圧作動油は調圧弁13により一定圧力に調圧されてい
る。また、この高圧作動油は高圧作動油路21を通じて
パワーピストン8の上部へも圧送されて、該パワーピス
トン8を下方へ付勢している。
【0010】電子式スプール弁2はパイロットバルブ3
の外周部にスリーブ4を摺動自在に外嵌して構成されて
おり、該パイロットバルブ3には前記高圧作動油路21
から作動油が圧送されている。パイロットバルブ3はス
プリング16により軸方向左側に付勢され、アクチュエ
ータである電磁ソレノイド14の作動により軸方向右側
に移動されるように構成している。スリーブ4にはパイ
ロットポート4aが形成され、図1においては、該パイ
ロットポート4aはパイロットバルブ3の略中央部に形
成したバルブランド3aによって閉じられている。該パ
イロットポート4aは切換バルブ15を介して連絡通路
33を通じ、パワーピストン8の下部と連通している。
【0011】図1の状態においてはパワーピストン8は
一定位置で停止しており、電磁ソレノイド14の作動に
よりバルブランド3aが右側へ移動すると、高圧作動油
路21とパイロットポート4aとが連通して、パワーピ
ストン8の下部に高圧作動油が圧送されることとなる。
パワーピストン8の下部に高圧作動油が圧送されると、
該パワーピストン8の下面8bの受圧面積は上面8aの
受圧面積よりも大きく構成されているので、パワーピス
トン8は上方へ移動する。パワーピストン8の上昇によ
り、該パワーピストン8とターミナルアーム35で連結
されたターミナルシャフト17を回動させる。逆に、電
磁ソレノイド14の作動及びスプリング16の付勢力に
よりバルブランド3aが左側へ移動すると、パイロット
ポート4aとドレンポート4bとが連通して、パワーピ
ストン8下部の作動油が油溜室へ戻され、該パワーピス
トン8が下方に移動して、パワーピストン8が上方へ移
動した場合とは逆方向にターミナルシャフト17を回動
させる。
【0012】そして、電子油圧ガバナ1には、によりパ
ワーピストン8の上下方向の移動により回動する、ター
ミナルシャフト17の回動量を検出して、パワーピスト
ン8の変位量を検知する位置センサ36を配設してい
る。さらに、前記ターミナルアーム35は、パワーピス
トン8の上下移動によりターミナルシャフト17を中心
にして上下回動するが、ターミナルアーム35の上下回
動に伴って、フローティングレバー37が支点37aを
中心として上下回動し、スピーダスプリング10を伸縮
させて、該スピーダスプリング10のメカニカルパイロ
ットバルブ6に対する付勢力が変化するように構成して
いる。
【0013】一方、機械式スプール弁5は、メカニカル
パイロットバルブ6の外周部にメカニカルスリーブ7を
摺動自在に外嵌して構成されており、駆動側ギア12a
と従動側ギア12bにより構成されるギアポンプ12の
従動側ギア12bがメカニカルスリーブ7の下端部に一
体的に形成されている。該メカニカルスリーブ7の上端
部にはフライウェイト9が一体的に回転可能に取り付け
られ、該フライウェイト9の回転に伴う遠心力によりメ
カニカルパイロットバルブ6が上下に移動するように構
成しており、メカニカルパイロットバルブ6はスピーダ
スプリング10により下方に付勢されている。
【0014】該メカニカルパイロットバルブ6には前記
高圧作動油路21から作動油が圧送されており、メカニ
カルスリーブ7にはメカニカルパイロットポート7aが
形成され、図1においては、該メカニカルパイロットポ
ート7aはメカニカルパイロットバルブ6の略中央部に
形成したバルブランド6aによって閉じられている。該
メカニカルパイロットポート7aは切換バルブ15を切
り換えることにより連絡通路33等を通じてパワーピス
トン8の下部と連通可能となっている。そして、切換バ
ルブ15を切り換えてメカニカルパイロットポート7a
とパワーピストン8の下部とを連通させた場合には、図
1の如く、メカニカルパイロットポート7aがバルブラ
ンド6aによって閉じられている状態ではパワーピスト
ン8は一定位置で停止している。
【0015】また、メカニカルパイロットバルブ6は、
ギアシャフト11により回転駆動されるメカニカルスリ
ーブ7の回転速度、及び、スピーダスプリング10の付
勢力に応じて上下に移動する。メカニカルパイロットバ
ルブ6が、図1における上下位置から下方に移動した場
合には、高圧作動油路21とメカニカルパイロットポー
ト7aとが連通して、パワーピストン8の下部に高圧作
動油が圧送されることとなる。パワーピストン8の下部
に高圧作動油が圧送されると、前述の如く、該パワーピ
ストン8の下面8bの受圧面積は上面8aの受圧面積よ
りも大きく構成されているので、パワーピストン8は上
方へ移動して、ターミナルシャフト17を回動させる。
逆に、メカニカルパイロットバルブ6が上方へ移動する
と、メカニカルパイロットポート7aとドレンポート7
bとが連通して、パワーピストン8下部の作動油が油溜
室へ戻され、該パワーピストン8が下方に移動して、パ
ワーピストン8が上方へ移動した場合とは逆方向にター
ミナルシャフト17を回動させる。
【0016】尚、パワーピストン8が上方へ移動した場
合には、ターミナルシャフト17は、燃料噴射ポンプの
燃料噴射量を増加させる方向に回動して、パワーピスト
ン8が下方へ移動した場合には、ターミナルシャフト1
7は、燃料噴射ポンプの燃料噴射量を減少させる方向に
回動するように構成している。また、コントロールレバ
ー31を操作してスピードコントロールシャフト30を
回動させることにより、スピーダスプリング10のメカ
ニカルパイロットバルブ6に対する付勢力を変化させ
て、パワーピストン8を上下移動させ、燃料噴射量を増
減することができるように構成している。
【0017】このように、本電子油圧ガバナ1において
は、電子式スプール弁2を電磁ソレノイド14にて制御
することでパワーピストン8を作動させ、該パワーピス
トン8の作動により燃料噴射ポンプの燃料噴射量を増減
するとともに、切換弁15を切り換えることで、機械式
スプール弁5の操作によりパワーピストン8を作動させ
て、燃料噴射ポンプの燃料噴射量を増減することができ
るように構成している。
【0018】また、本電子油圧ガバナ1にはコンペンセ
ータ機構が設けられており、該コンペンセータ機構は以
下の如く構成されている。即ち、前記パワーピストン8
にはプッシュロッド22が摺動自在に嵌挿されており、
該プッシュロッド22にはアッパスプリング24及びロ
アスプリング25を嵌装して、プッシュロッド22がパ
ワーピストン8に対して上方又は下方へ移動した際に該
プッシュロッド22へ荷重がかかるようにセット荷重を
付けている。該プッシュロッド22の下端部にはコンペ
ンセーチングピストン23が形成されて、該コンペンセ
ーチングピストン23の上方にはコンペンセータ室26
が構成されている。
【0019】そして、例えば、パワーピストン8が燃料
減少方向である下方へ移動した場合、移動開始時点では
パワーピストン8、プッシュロッド22、及び、コンペ
ンセーチングピストン23が一体的に下方へ移動する。
これにより、コンペンセータ室内は負圧となり、この負
圧が一定値以下になると、アッパスプリング24のセッ
ト荷重に打ち勝ち、該アッパスプリング24を撓ませる
ため、パワーピストン8の移動量に対してコンペンセー
チングピストン23の移動量は相対的に減少する。
【0020】ここで、コンペンセータ室26はメカニカ
ルパイロットバルブ6の下方に構成されたパイロットバ
ルブ下部室27、及び、パイロットバルブ3の右方に構
成されたパイロットバルブ右方室28と連通しているた
め、これらパイロットバルブ下部室27及びパイロット
バルブ右方室28内も負圧状態となる。従って、例え
ば、切換バルブ15により電子式スプール弁2がパワー
ピストン8と連通している場合には、電磁ソレノイド1
4の作動及びスプリング16の付勢力により左方へ移動
していたパイロットバルブ3が右方へ移動する方向の力
が働き、一旦開かれていたパイロットポート4aをバル
ブランド3aにより閉ざすように作用する。また、切換
バルブ15により機械式スプール弁5がパワーピストン
8と連通している場合には、パイロットバルブ下部室2
7の負圧状態が、フライウェイト9の遠心力に抗してメ
カニカルパイロットバルブ6を下方へ動かそうと働き、
一旦開かれていたメカニカルパイロットポート7aをバ
ルブランド6aにより閉ざすように作用する。
【0021】逆に、パワーピストン8が上方に移動した
場合は、パイロットバルブ右方室28内及びパイロット
バルブ下部室27は正圧状態となり、パイロットバルブ
3を左方へ移動してパイロットポート4aを閉ざすよう
に作用する力が、又は、メカニカルパイロットバルブ6
を上方へ移動してメカニカルパイロットポート7aを閉
ざすように作用する力が働く。
【0022】これにより、電磁ソレノイド14の作動、
又は、フライウェイト9の回転数変化に対するパワーピ
ストン8の動作速度をある程度遅らせることができるの
で、本電子油圧ガバナ1の作動時のハンチングを防止す
ることができる。このように、電子油圧ガバナ1のハン
チングを防止するコンペンセータ機構を構成しており、
このコンペンセータ機構の作用は電子式スプール弁2と
機械式スプール弁5との両方に作用するのである。尚、
パイロットバルブ右方室28内及びパイロットバルブ下
部室27が負圧状態となっている場合には、ニードルバ
ルブ29から油溜室より油が徐々に流入して一定時間後
は大気圧状態に戻ってコンペンセータ効果が消失し、パ
イロットバルブ右方室28内及びパイロットバルブ下部
室27が正圧状態となっている場合には、ニードルバル
ブ29から油溜室へ油が徐々に流出して一定時間後は大
気圧状態に戻り、コンペンセータ効果が消失するように
構成されている。
【0023】図3、図4には、電子油圧ガバナ1におい
て、電子式スプール弁2のスリーブ4外周に切換弁15
を形成した例を示している。即ち、電子式スプール弁2
はパワーピストン8の動作を制御するとともに、切換レ
バー61を操作してスリーブ4の位置を移動させること
により、パワーピストン8の動作を電子式スプール弁2
により制御するか、機械式スプール弁2により制御する
かの切り換えを行うように構成されているのである。
【0024】図5、図6により、電子式スプール弁2の
スリーブ4外周に形成した切換弁15による電子制御と
機械制御との切り換えの構成を説明する。まず、図5に
おいては、スリーブ4が左方に移動されて、パワーピス
トン8が電子式スプール弁2によって電子制御されてい
る状態を示している。電子式スプール弁2のパイロット
バルブ3には高圧作動油路21から高圧作動油が供給さ
れており、スリーブ4のパイロットポート4aは連絡通
路33を通じてパワーピストン8の下部と連通してい
る。そして、電磁ソレノイド14によりパイロットバル
ブ3のバルブランド3aの位置を左右に移動させて、パ
ワーピストン8下部への作動油の流れを制御し、該パワ
ーピストン8の動作を制御している。この場合、機械式
スプール弁5のメカニカルパイロットポート7aは、連
絡通路34によりスリーブ4外周に形成された切り換え
弁15の部分と連通しているが、該換え弁15はパワー
ピストン8と連通していないため、機械式スプール弁5
によるパワーピストン8の制御は行われない。
【0025】一方、図6においては、スリーブ4が右方
に移動されて、パワーピストン8が機械式スプール弁5
によって機械制御されている状態を示している。電子式
スプール弁2のパイロットバルブ3には高圧作動油路2
1から高圧作動油が供給されているが、スリーブ4のパ
イロットポート4aはパワーピストン8とは連通されて
おらず、作動油は該パイロットポート4aまでで行き止
まりとなっている。機械式スプール弁5のメカニカルパ
イロットポート7aは、連絡通路34により前記切り換
え弁15と連通しており、該切り換え弁15は連絡通路
33を通じてパワーピストン8と連通している。これに
より、機械式スプール弁5におけるメカニカルパイロッ
トバルブ6のバルブランド6aの位置を上下に移動させ
て、パワーピストン8下部への作動油の流れを制御し、
該パワーピストン8の動作を制御することができること
となる。この場合、電子式スプール弁2のパイロットポ
ート4aは行き止まりとなってパワーピストン8とは連
通しておらず、電子式スプール弁2によるパワーピスト
ン8の制御は行われない。
【0026】このように、図3における切り換えレバー
32を操作して電子式スプール弁2を左右に移動させる
ことにより、パワーピストン8の動作の制御を、電子制
御により行うか、又は、機械制御により行うかを切り換
えるように構成している。
【0027】図3、図4に示す電子油圧ガバナ1におい
ては、電子式スプール弁2及びアクチュエータである電
磁ソレノイド14を、その動作方向が水平方向となるよ
うに配設しており、該電子油圧ガバナ1を作業機や船舶
等の被搭載物に搭載する際には、電子式スプール弁2及
び電磁ソレノイド14の動作方向が該被搭載物の進行方
向と直角となるように配置している。これにより、作業
機や船舶の急発進、急停止時等に電子油圧ガバナ1が誤
動作することを防止している。
【0028】また、ターミナルシャフト17の回動量を
検出するための前記位置センサ36は、検出部36aの
作動方向が水平方向となるように配置され、検出値がな
るべく重力の影響を受けないようにして検出精度の向上
を図っている。そして、ターミナルアーム35には、該
ターミナルアーム35と一体的に回動するピニオン42
を設け、位置センサ36の検出部36aの先端部に連結
したラック41と該ピニオン42とを噛合させて、ター
ミナルアーム35と位置センサ36の検出部36aとを
連結している。このように、ピニオン・ラック構造によ
りターミナルアーム35と位置センサ36とを連結する
ことで、ターミナルアーム35の回動運動を直線運動に
変換することができ、パワーピストン8の変位量を直線
的に検知することができる。これにより、位置センサ3
6による検出値とマップとのずれを低減することができ
て、制御精度の向上が図れる。また、位置センサ36の
検出部36aは、ラック41が連結されている先端方向
へ付勢されているので、ラックのバックラッシュ(遊
び)がなくなって制御精度が向上することとなる。
【0029】電子油圧ガバナ1は、電子制御により燃料
噴射量の増減を行う場合には、電子式スプール2の動作
をアクチュエータである電磁ソレノイド14により制御
するが、該電磁ソレノイド14はメカニカルスリーブ7
の回転数に応じて動作するように構成されている。そし
て、この回転数は、メカニカルスリーブ7と一体的に回
転するフライウェイト9の部分に取り付けられた、パル
ス発生部である回転検出用ギア51により発生されたパ
ルスを、検出手段により検出することで検知している。
【0030】図7、図8に示すように、パルス発生装置
である回転検出用ギア51は、フライウェイト9の外周
部に配設され、該回転検出用ギア51の取付部52・5
2によってフライウェイト9のフライウェイトサポート
9aに取り付けられており、メカニカルスリーブ7と一
体的に回転するように構成されている。該取付部52
は、ゴムやバネ等の弾性体により構成され、ダンパ機能
を有しており、該取付部52・52により回転検出用ギ
ア51をフライウェイトサポート9aに取り付けること
で、フライウェイト9部からの振動や衝撃が回転検出用
ギア51へ伝達されないようになって、該回転検出用ギ
ア51は安定して回転することができる。即ち、回転検
出用ギア51は、ダンパ機構である取付部52・52を
備えており、該取付部52・52を介してフライウェイ
ト9部に取り付けられているのである。尚、回転検出用
ギア51の取付部52・52は、オイルダンパ等に構成
してもよい。また、回転検出用ギア51の外周部には回
転数センサ53が配設され、該回転数センサ53の検出
部53aが回転検出用ギア51の歯部51aに近接する
ように配置している。そして、回転検出用ギア51の回
転に伴って発生するパルスを回転数センサ53により検
出し、検出した値を演算手段によって演算して、その演
算結果に基づいて電子式スプール弁2を作動させる電磁
ソレノイド14を制御するように構成している。
【0031】図9には、一定の回転数で回転する回転検
出用ギア51から発生されるパルスを回転数センサ53
により検出した検出信号71と、この検出信号を演算手
段により演算した演算結果72とを示している。検出信
号71は一定周期の波形を示しており、パルス発生装置
である回転検出用回転検出用ギア51には機関のトルク
変動による衝撃や回転に伴う振動等が伝達されないの
で、ノイズによる乱れがない。このように、検出信号7
1が一定周期で検出されて、ノイズによる乱れがなけれ
ば、演算結果72に示されるパルス信号も一定のパルス
幅D1で発生し、乱れが生じることはない。
【0032】以上の如く、電子油圧ガバナ1の回転部で
あるメカニカルスリーブ7の回転数検出を、ダンパ機構
を備えたパルス発生装置である回転検出用ギア51によ
り行うことで、該回転検出用ギア51の回転速度が安定
して一定のパルスを発生することができ、トルク変動等
によって検出信号が乱れることを防ぎ、回転数を誤って
検知したり、回転数の読取エラーが発生することを防止
することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、電子油圧ガバナの回転部の回転数検出を、ダンパ機
構を備えたパルス発生装置により行うこととしたので、
該ダンパ機構により、パルス発生装置から発生されるパ
ルスが乱れることを抑えることができ、回転数を誤って
検知したり、回転数の読取エラーが発生することを防止
することができて、回転数を正確に検知できるようにな
った。
【0034】更に、請求項2記載の如く、電子油圧ガバ
ナの回転部の回転数検出を、ダンパ機構を備えたパルス
発生装置により行い、該パルス発生装置はダンパ機構を
介してフライウェイト部に取り付けたので、該ダンパ機
構により、フライウェイト部からの衝撃や振動がパルス
発生装置に伝達されることを防止し、パルス発生装置か
ら発生されるパルスが乱れることを抑えることができ、
回転数を誤って検知したり、回転数の読取エラーが発生
することを防止することができて、回転数を正確に検知
できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子油圧ガバナを示す構成図である。
【図2】同じく電子油圧ガバナにおける電子式スプール
弁、機械式スプール弁、パワーシリンダ、及び、切換弁
間の油路を示す斜視図である。
【図3】同じく電子油圧ガバナの実施例を示す側面断面
図である。
【図4】同じく平面断面図である。
【図5】電子制御時における切換弁を形成した電子式ス
プール弁の構成を示す側面断面図である。
【図6】機械制御時における切換弁を形成した電子式ス
プール弁の構成を示す側面断面図である。
【図7】パルス発生装置である回転検出用ギアの取付部
を示す平面図である。
【図8】同じく側面断面図である。
【図9】ダンパ機構を備えたパルス発生装置により回転
を検出した場合の検出信号及び演算結果を示す図であ
る。
【図10】ダンパ機構を備えていないパルス発生装置に
より回転を検出した場合の検出信号及び演算結果を示す
図である。
【符号の説明】
1 電子油圧ガバナ 2 電子式スプール弁 3 パイロットバルブ 4 スリーブ 5 機械式スプール弁 6 メカニカルパイロットバルブ 7 メカニカルスリーブ 8 パワーピストン 9 フライウェイト 9a フライウェイトサポート 10 スピーダスプリング 12 ギアポンプ 14 電磁ソレノイド(アクチュエータ) 15 切換弁 17 ターミナルシャフト 35 ターミナルアーム 36 位置センサ 51 回転検出用ギア(パルス発生装置) 52 取付部(ダンパ機構) 53 回転数センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷本 強 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子制御により燃料噴射量を増減する電
    子油圧ガバナにおいて、該電子油圧ガバナの回転部の回
    転数検出を、ダンパ機構を備えたパルス発生装置により
    行うことを特徴とする電子油圧ガバナ。
  2. 【請求項2】 電子制御により燃料噴射量を増減する電
    子油圧ガバナにおいて、該電子油圧ガバナの回転部の回
    転数検出を、ダンパ機構を備えたパルス発生装置により
    行い、該パルス発生装置はダンパ機構を介してフライウ
    ェイト部に取り付けたことを特徴とする電子油圧ガバ
    ナ。
JP4556198A 1998-02-26 1998-02-26 電子油圧ガバナ Pending JPH11241619A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017125508A (ja) * 2017-03-16 2017-07-20 ヤンマー株式会社 電子油圧ガバナ

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JP2017125508A (ja) * 2017-03-16 2017-07-20 ヤンマー株式会社 電子油圧ガバナ

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