JPH1124143A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH1124143A
JPH1124143A JP9174599A JP17459997A JPH1124143A JP H1124143 A JPH1124143 A JP H1124143A JP 9174599 A JP9174599 A JP 9174599A JP 17459997 A JP17459997 A JP 17459997A JP H1124143 A JPH1124143 A JP H1124143A
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JP
Japan
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film
signal
winding
motor
gear
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JP9174599A
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Inventor
Shoji Kaihara
海原昇二
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Canon Inc
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム巻き上げ途中でフィルムが移動して
しまい撮影画面が重なってしまうような問題点を解決し
たカメラを提供する。 【解決手段】 フィルム給送手段41により給送される
フィルム19のパーフォレーション19bをカウントす
るカウント手段と、該カウント手段のカウント値に基づ
いて前記フィルム給送手段41を制御する制御手段とを
有するカメラ1にいおいて、該制御手段は前記カウント
手段のカウント値が1フレーム相当に対して1パーフォ
レーション分余分に巻き上げるフィルム給送制御手段を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてカメラに
装填されたフィルムをモーターの駆動により給送させる
フィルム給送手段に係るもので、特に給送時でのフィル
ムのパーフォレーションの移動を直接光電的に検知する
手段を有するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭62−89938号公報に
示されているようにフィルムのパーフォレーションに噛
み合うスプロケットを有し、ギヤ等を介して位相基板と
ブラシにより画面の位置を割り出す方法が知られてい
る。
【0003】ところが、この方法はスプロケット、ギ
ヤ、基板、ブラシ等部品点数が多く、スペース効率が悪
い、またコストが高くなる等の問題があった。
【0004】そこで、上記問題を解決するために、フィ
ルムのパーフォレーションを直接光電的に検知してカウ
ントを行ない、カウント数が一定値に達したときにモー
ターを停止させることによりフィルムを一画面分給送す
る方法が従来より公知の技術であり、特開昭49−12
1524号公報などに記載されている。
【0005】例えば図5に示すようにフォトリフレクタ
等により得られた出力VPRとスレッシュホールドレベ
ルとの比較により信号CMPのような制御パルスを発生
させ、この制御信号CMPに同期させてフィルム給送用
のモーターの制御を行なうのが一般的である。
【0006】図5において、MS1,MS2はフィルム
給送を行なうモーターを制御するためにモータードライ
バーに与える信号である。この信号とモーターの動作の
関係についてはここでは省略するが、まずフィルムが起
動されると、制御信号CMPがパルス状に変化して、そ
の出力が切り換わりカウントすることになる。その後パ
ルスカウント数が7に達するとモーターのデューティ制
御による減速を開始する。そして、パルスカウント数が
8に達した時点でモーターを短絡させてブレーキをかけ
ると、フィルムは若干のオーバランをした後停止する。
【0007】このような制御パルスとモーター制御の関
係を特公平2−41012号公報によって紹介されてい
る。
【0008】また、High/Lowの異なるギヤ比を
有し、モーターの正・逆転により遊星クラッチを切り替
え、フィルムを巻き上げる方式が特開昭62−1942
38号公報等で公知であるが、この方式は、減速比の小
さいHighギヤでフィルム巻き上げ中のスピードを検
出し、所定時間内に所定量フィルムが移動しない場合、
減速比の大きいLowギヤに切り替えて巻き上げる。す
なわち、電源電圧に余裕があり、比較的巻き上げ負荷の
軽いフィルムを巻き上げるときには減速比の小さいHi
ghギヤでフィルムを駆動し、電源電圧が低下していた
り、比較的巻き上げ負荷の重いフィルムを巻き上げると
きには減速比の大きいLowギヤでフィルムを駆動する
ようにし、理想のギヤ比を選択するようにしたものであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
High/Lowの異なるギヤ比の切り替えを有したカ
メラで、上記のフィルムの移動量をパーフォレーション
を直接光電的に検知して行わせる場合、次のような問題
がある。
【0010】フィルムの移動量をパーフォレーションを
直接光電的に検知して行わせる場合、撮影画面1コマお
きの絶対位置が検出出来ない。なぜならば、この方式に
おいては、前述したようにパーフォレーション8個で1
コマを検出しているため、フィルム給送後或いは中断
中、万が一フィルムが動いても移動量を検出できない。
ところで、フィルム巻き上げ系のモーターからスプール
までのギヤトレインのうち、ギヤが噛み合った状態にお
いては、スプールに巻き取られたフィルムが膨らもうと
する力によりギヤを戻し方向に回すことはあまりない
が、遊星クラッチを用いたギヤトレインにおいて、遊星
クラッチが噛み合わない状態では、負荷が軽くなり、ス
プールに巻き取られたフィルムが膨らもうとする力がギ
ヤトレインの負荷に打ち勝ってフィルムが若干移動する
ことがある。
【0011】特に、上記のHigh/Lowの異なるギ
ヤ比の切り替えを有したカメラにおいては、Highギ
ヤで巻き上げ中、電池電圧の低下またはフィルム巻き上
げ負荷の大きさ等により、巻き上げ途中に遊星クラッチ
を切り替え、Lowギヤに切り替えて巻き上げを再開し
た場合、フィルムパーフォレーションのパルスカウント
は継続される。図5からわかるように、パルスカウント
がカウントアップした直後に遊星クラッチの切り替えが
行われ、フィルムが戻り方向に移動してしまった場合、
この移動が検出できないために、Lowギヤにて巻き上
げを再開すると、1度カウントしたパーフォレーション
を再度カウントする事になり、8個のパルスをカウント
しても実際には7個のパルスしかカウントしておらず、
撮影画面1コマ分送ってないため、撮影画面が一部重な
ってしまうことがある。
【0012】本発明の目的は、フィルム巻き上げ途中で
遊星ギヤが公転している中立の状態において、該フィル
ムが移動してしまい撮影画面が重なってしまうような問
題点を解決したフィルム給送を行なうことのできるカメ
ラを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を実現する
構成は、請求項1記載のように、フィルム給送手段によ
り給送されるフィルムのパーフォレーションをカウント
するカウント手段と、該カウント手段のカウント値に基
づいて前記フィルム給送手段を制御する制御手段とを有
するカメラにおいて、該制御手段は前記カウント手段の
カウント値が1フレーム相当に対して1又は数パーフォ
レーション分余分に巻き上げるフィルム給送制御手段を
有することを特徴とする。
【0014】この構成によれば、フィルム給送の途中に
フィルムが移動してしまっても、フィルムを1パーフォ
レーション余分に駆動することだけでもって、撮影画面
が重なってしまうことを防止できる。
【0015】また、請求項2記載のように、請求項1の
記載において、前記フィルム給送制御手段は、駆動手段
の正転・逆転により切り替わる遊星クラッチと、フィル
ムを巻き取るためのスプールと、該駆動手段の一方の回
転を遊星クラッチを介して該スプールに伝達する第1の
ギヤ伝達系と、該駆動手段の他方の回転を遊星クラッチ
を介して該スプールに伝達する第2のギヤ伝達系と、フ
ィルムのパーフォレーションの移動を光学的に検出し、
該パーフォレーションの数に対応した制御パルスを発生
させ、該制御パルスのカウント数に応じて前記駆動手段
の制御を行なうものであることを特徴とする。
【0016】この構成によれば、フィルムの進み方向を
判別することが原理的に不可能であっても、フィルムの
再巻き上げの際に1パーフォレーション余分にカウント
させ、撮影画面間隔が拡がる方向に許容されるため、規
定枚数撮影ができなくなるという問題を起こすことがな
い。
【0017】さらに、請求項3記載のように、請求項
1、2の記載において、前記フィルム給送制御手段は、
前記駆動手段を反転させ前記遊星クラッチを切り替える
動作を伴うフィルム巻き上げを行なう時には、フィルム
を巻き上げるための所定パルス数に対して、1パーフォ
レーション分以上多いパルス分余分に巻き上げることを
特徴とする。
【0018】この構成によれば、フィルム巻き上げ途中
にHighギヤからLowギヤに切り替わり、遊星ギヤ
が公転している間遊星ギヤがHighギヤにもLowギ
ヤにも噛み合わない中立の状態が生じてフィルムが移動
してしまっても、再巻き上げの時にフィルムを1パーフ
ォレーション余分に駆動することだけでもって、撮影画
面が重なってしまうことを防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0020】図1〜図14は、本発明の第1の実施の形
態を示す図である。
【0021】図9は一眼レフカメラのフィルム給送機構
を示す斜視図、図10はフィルムが装填された状態を示
した背面図、図11は同一部水平断面図、図14はフィ
ルム巻き上げギヤトレインを示す図である。
【0022】1はカメラ本体、2はミラーボックス、3
はカメラマウントであり、不図示の交換レンズが着脱可
能である。4はグリップ部を示すカメラ外形線であり、
5は電池室である。6はフォーカルプレーンシャッター
ユニット、9はオートフォーカスセンサーユニットを示
す。10は背蓋であり、回転軸10aを中心に開閉操作
が可能となっている。11はフィルム平面性を保持する
ための圧着板、12は圧着板バネであり、係止部10b
で背蓋10に係止されている。13はフィルム押えロー
ラであり、ローラガイド14に保持され、背蓋10に保
持された軸15を中心に回転可能であり、バネ16によ
り図11の反時計回転方向にバネ付勢されている。10
cはフィルムガイドであり、背蓋10に一体的に形成さ
れ、フィルムの浮きを防止している。17はフィルム巻
取りスプールであり、第1の爪17a、第2の爪17b
が一体的に形成されている。この巻取りスプール17
は、上地板43と下地板42により本体1のフィルムの
巻取り室1p内に回転可能な状態で固定される。
【0023】18はモーターであり、図9に示すように
全ての伝達機構を備えた給送ユニット41と一体となっ
ている。給送ユニット41は、スプールギア41bと一
体の爪41cが前記巻取りスプール17の下面に設けら
れた不図示の溝と係合する様に本体1に取付けられる。
当然ながらモーター18は巻取りスプール17の空間内
に納められる。
【0024】また、図14に示すように前記モータ18
の回転方向により、給送ユニット41内に設けられた遊
星機構41dの公転方向が切換えられ、正方向通電によ
りギヤ比の小さいHighギヤ側のスプール伝達ギア4
1aを介しスプールギヤ41bに噛み合い、前記巻取り
スプール17を巻き上げ方向に回転させフィルム19の
巻取り動作を行ない、逆方向の通電によりギヤ比の大き
いLowギヤ側のスプールギア41eを介して同じよう
にスプールギヤ41bに噛み合い、前記巻取りスプール
17を巻き上げ方向に回転させフィルム19の巻取り動
作を行なうようにギア列が選択され、動力が伝達され
る。
【0025】44はラッチレバーであり、不図示のバネ
で上方へ付勢されており、爪44bが背蓋10の爪10
dと係合することにより、背蓋10を閉じた状態で保持
する。45は背蓋10の開閉状態を検知するためのフレ
キシブルプリント配線板であり、パターン45a,45
b上をラッチレバ44に一体に設けられた導通接片44
aが摺動することにより検知が行なわれる。図9におい
てはラッチレバー44は背蓋が閉じている状態を示して
おり、前記接地パターン45aと信号パターン45bは
非導通となっている。ラッチレバー44を下方に移動す
ると前記爪部の係合が外れ背蓋10は開放状態となり、
前記導通接片44aも移動することにより前記信号パタ
ーン45bは前記接地パターンと導通状態となり、背蓋
10が開放状態になったことを検知する。
【0026】46はパトローネ20の在否を検知するた
めの信号接片であり、47はパトローネ20のDXコー
ドを読み取るために設けられた複数の接片のうち最下方
に設けられた接地されている接片であり、通常はお互い
が接触している。パトローネ20がカメラに装填される
と、接片47は紙面裏面方向へ押されて信号接片46と
の接触を断ち、信号接片46が接地状態を解除されるこ
とによりパトローネが装填されたことを検知する。
【0027】次に、フィルム19の移動量検知機構につ
いて説明する。
【0028】図10,図11はパトローネ20を装填し
た状態を示しており、19はフィルム、19aは下部パ
ーフォレーション、19bは上部パーフォレーションを
示している、21はパトローネ規制部材であり、ビス2
2によりカメラ本体へ取り付けられている。
【0029】24はガイド部材、25はカバー部材、2
6はフォトリフレクター、27はフィルムガイドローラ
であり、これらはガイド部材ユニット40の一部として
設けられていて、係合爪25によりこのガイド部材ユニ
ット40は本体1に係合され、ビス28で本体1に固定
されている。ガイド部材ユニット40の一部に設けられ
た25bは検知窓であり、フォトリフレクター26によ
りフィルム19の上部パーフォレーション19bの移動
を検知してフィルムの送り量を検知するために利用され
る。フォトリフレクター26の詳細は後述する。
【0030】図11で示すように、上記のガイド部材2
4は、カメラ本体1のフィルム巻取り室1pの壁面の一
部をなすガイド面24aを備えている。なおこのガイド
部材24を使用している本実施の形態では、ガイド部材
ユニット40内に、フォトリフレクター26を設けてい
るため、例えば本体1を一体モールド成形する方法では
アンダーカット部となって利用できなかったデーッドス
ペース部分が、上述のようにフォトリフレクター26を
収容する部分として利用できる利点がある。そのためフ
ォーカルプレーンシャッターユニット6の駆動部スペー
スに干渉することもなく、フィルム巻取り室1pを光軸
側に寄せることができる。
【0031】図12はガイド部材ユニット40の構成を
説明するための図であり、図13はフォトリフレクター
26の構成を示している。28aは投光部、26bは受
光部である。26c,26dは投光用素子のリード、2
6e,26fは受光用素子のリードである。このフォト
リフレクター26は、フィルム19の上部パーフォレー
ション19bに対応する位置に配置されていて、フィル
ム給送時に発光部26aよりフィルムに向けて赤外光を
投光し、フィルム面における反射光を受光部26bにて
検知する。つまり、給送されるフィルムのパーフォレー
ション19b部が通過する場合には反射光がなくなるた
め受光部26bの出力が無くなることを利用して、パー
フォレーションの移動を検知するのである。なお検知方
法の詳細については更に後述する。
【0032】次に、図12の説明をする。ガイド部材2
4とカバー部材25は、フォトリフレクター26、フィ
ルムガイドローラ27を挟み込んだ状態でガイド部材ユ
ニット40としてユニット化される。具体的には、位置
決めボス25f,25gと、位置決め穴24c,24d
の嵌合で位置決めし、ビス29を穴24eを介してセル
フタップ下穴25hにねじ込んで上記のユニット40を
形成している。フォトリフレクター26は、位置決め穴
25cへ嵌め込み、保持部材24bで固定している。ガ
イド25d,25eは接片の曲がりによるショートを防
ぐための振れ止め部材である。またフィルムガイドロー
ラ27は、27a,27bが回転軸であるが、上下に設
けられた軸受部25iとガイド部24fによりユニット
状態で脱落としないように保持される。
【0033】ガイド部材ユニット40の本体1への取付
けは、位置決めダボ25j,25kと本体1に設けた不
図示の位置決め穴で位置決めされ、係合爪25aを本体
1の不図示の係合穴に係合させ、ビス28(図10参
照)を穴251を介してカメラ本体1の不図示のセルフ
タップ下穴に締め付けることにより固着される。図11
におけるリード線30,31,32,33は、フォトリ
フレクター26のリード26c,26d,26e,26
fに半田付けされる。なおこれらのリード線30,3
1,32,33は、不図示の内部部分でたるみを持たせ
ることで、半田付け作業時に引き出すことができるよう
にすることがよい。初期組込み時においては、リード線
30,31,32,33もユニット40に加えて組込む
ことも可能である。
【0034】以上のように本例におけるフィルム19の
移動量検知機構は、構成が非常に簡単であり、かつ小型
であるがゆえにあらゆる機種へ転用することが可能であ
る。図7は本実施の形態のフィルム給送制御装置を搭載
したカメラのレリーズ時の駆動に関する電気制御ブロッ
ク図を示している。
【0035】この図において、51はマイクロコンピュ
ーター(以下「マイコン」と略記する)であり、以下に
述べるカメラ各部の動きを制御する。52はカメラに使
用する電源、即ち電池であり、抵抗69,70はそれぞ
れ電池の内部抵抗と接触抵抗を現わしている。トランジ
スタ66と抵抗67はバッテリーチェック用の回路であ
り、BCON(バッテリーチェックオン)信号によりト
ランジスタ66が駆動されて抵抗67にモーター18,
50が駆動されている状態とほぼ同等の電流が流れるよ
うになっている。バッテリーチェックは瞬間的にBCO
N信号を発生させて、この時生じた電流と前記抵抗6
9,70により電圧降下したVCCの電圧を、AD変換
器53を介してデジタル信号ADBCとしてマイコン5
1が読み取ることによって行なわれる。このバッテリー
チェックは通常各モーター18,50の駆動直前や一連
のレリーズ動作の最初に行なわれ、駆動中にトラブルを
発生しないように駆動シーケンスやタイマー等の切換え
を行ない、最悪はレリーズの禁止を行なう。トランジス
タ62,64およびコイル63,65はシャッターの制
御回路であり、マイコン51からの制御信号SMG1,
SMG2によりそれぞれのコイル62,64に電流を流
すことにより、不図示のシャッター内のマグネットを制
御して先幕と後幕の走行を行なう。
【0036】58,59はモータードライバー回路であ
り、マイコン51の制御信号MS1,MS2およびMS
3,MS4に従って、それぞれモーター18,50の制
御を行なう。モーター18は前述にあるようにフィルム
の巻上げ、巻戻しを行ない、モーター50は不図示のミ
ラーの昇降及びシャッター幕の蓄勢を行ない位相検知手
段68に従って制御される。
【0037】図8を用いてモーター18の制御を例とし
て前記モータードライバ58の回路構成及び動作を説明
する。入力端子MS1,MS2にはHiレベル、Loレ
ベルの2ビットの信号が入力される。まずMS1=H
i,MS2=Loであったとすると、入力端子MS2の
信号がインバーター82により反転されるので、アンド
ゲート83の出力がHiとなり、オアゲート87の出力
もHiとなり、トランジスター92がオンする。またイ
ンバーター88の出力がLoとなることによりトランジ
スタ89もオンする。従ってモーター18には電源電圧
VCCが印加されi方向へ電流が流れモーターはHig
hギヤ側巻上げ方向へ回転する。
【0038】MS1=Lo,MS2=Hiの場合は、入
力端子MS1の信号はインバーター81により反転さ
れ、アンドゲート85の出力がHi、オアゲート86の
出力もHi、インバーター89の出力がLoとなること
によりトランジスタ90,91がオンとなり、モーター
18には前記i方向とは逆方向の電流が流れ、逆回転し
てLowギヤ側巻上げ方向へ回転する。
【0039】MS1=Hi,MS2=Hiの場合は、ア
ンドゲート84の出力がHi、オアゲート86,87の
出力もHiとなることにより、トランジスタ91,92
がオンする。従って、通電がなされない上にトランジス
タ91,92及びダイオード93,94の働きによりモ
ーター18の端子間は短絡されてブレーキがかかった状
態となる。
【0040】最後にMS1=Lo,MS2=Loにする
と、アンドゲート83,84,85の出力は全てLoと
なり、トランジスタ89,90,91,92はすべてオ
フとなって、モーター18は開放状態となる。
【0041】再び図7の説明に戻る。26のフォトリフ
レクターは、図12等で説明したものであり、フィルム
給送時にフィルムの上部パーフォレーション19aが通
過する位置に対応して配置され、パーフォレーションの
孔部が通過するときは、リフレクターの発光部による光
が受光部に反射してこないために、AD変換器60に低
い電圧が供給され、上記上部パーフォレーションの非孔
部が通過するときは、フォトリフレクターの発光部によ
る光が、受光部に反射してくるために、AD変換器60
に高い電圧が供給される。AD変換器60は、フォトリ
フレクターからの光電変換信号をデジタル信号ADPR
に変換してマイコン51に送る。
【0042】61はDA変換器であり、マイコン51か
らのデジタルデータADLVによりアナログ信号を発生
し、コンパレータ62に送る。このコンパレータ62は
フォトリフレクターからの光電変換信号とDA変換器6
1からの信号を比較し、フィルムの制御信号CMPを出
力する。マイコン51はフィルム給送時に、PRS信号
によりフォトリフレクターの発光部を発光させ、MS1
およびMS2信号によりフィルム給送モーター18を始
動させ、AD変換器からの信号ADPRもしくはCMP
信号によりフィルムの給送状態を判断し、MS1および
MS2信号によりモーターをストップさせ、所定のパー
フォレーションフィルムを巻上げる制御を行なう。72
は前述された導通接片44a、フレキ45により構成さ
れた背蓋開閉検知用のスイッチ、73は同じく接片4
6,47により構成されたパトローネ在否検知用のスイ
ッチをそれぞれ現わしている。71はレリーズスイッチ
である。これらのスイッチにより各信号SW2,BP,
PTINが開放状態(以下「Hi」)もしくは接地状態
(以下「Lo」)となることによりマイコン51が状態
の判別を行なう。
【0043】図1〜図3は本実施の形態のフィルム給送
制御を示すフローチャートであり、図4,図5はそのタ
イムチャート図、図6はフィルムのオートローディング
時の制御を示すフロー図である。
【0044】まず、図6を用いてオートローディング時
のフィルム制御について説明する。ステップ101では
前述した信号BPがHiからLoに変化すると背蓋が閉
じたと判断し次のステップへ進む。
【0045】ステップ102では、フィルムが装填され
ていることを前述した信号PTINがHiになっている
ことにより認知すると、ステップ103で信号MS1を
Lo,MS2をHiとし、モータードライバー59を介
し、モーター18を逆転させ、ギヤ比の大きいLowギ
ヤ駆動する。
【0046】ステップ104で、フィルム19の移動量
を計測するためのパルスカウンタをリセットする。
【0047】ステップ105では、AD変換器60から
の出力ADPRを微小時間間隔(例えば本例では128
μs)きざみでモニターし、出力が低くなる方向に4回
連続変化していることを検知したら、ステップ106に
進み、パルスカウンタを1カウントアップする。いま図
10のフィルムの状態からオートローディングをスター
トしたとすると、ステップ105においては、ADPR
の出力が一度高くなった後、最初のパーフォレーション
により、前記出力が低くなる方向に変化を開始したとこ
ろを検知する。上述の方法により、検知開始ポイントを
正確に第1パーフォレーションに合わせることが可能と
なる。ここで上記のように4回連続検知を行なうのは、
ノイズ等による誤検知を防ぎ、確実な検知を行なうため
である。次にステップ107に進む。
【0048】ステップ107では、ステップ105と同
様の検知方法により出力が高くなる方向へのAD値の変
化を検知する。次にステップ108でステップ105と
同じ検知を行い、次にステップ109でパルスカウンタ
を1カウントアップし、110でパルスカウンタの値が
10になっていればステップ111に進む。パルスカウ
ンタの値が10未満であれば、ステップ107に戻り、
パルスカウンタが10に達するまで、繰り返して動作を
行なう。なおここでカウンタ値を10としたのはオート
ローディングスタート時のフィルムの挙動の不安定な状
態を避け、なるべく安定した状態でステップ111以降
のAD値サンプリングを行なうために設定したものであ
る。
【0049】ステップ111において、AD変換器60
から出力されるAD値ADPRのサンプリングを開始す
る。サンプリング間隔で本例では上記の128μsであ
る。ステップ112において、ステップ107と同様の
方法でAD値の高くなる方向への変化を検知し、113
へ進む。ステップ113でステップ108と同じ低くな
る方向へのAD値の変化を検知し、ステップ114にお
いてパルスカウンタを1カウントアップする。
【0050】ステップ115においてパルスカウンタが
20であれば、ステップ116に進み、パルスカウンタ
が20未満であればステップ112に戻って、パルスカ
ウンタが20に達するまで繰り返し動作を行なう。ここ
でカウンタ値20としたのは、ステップ118のフィル
ム制御モード(図3のフロー)における1コマ分のフィ
ルム送りと合わせてオートローディングにおける所定の
フィルム送り量(約3.5コマ分相当)を実現するため
である。
【0051】ステップ116においては、ステップ11
1で開始したAD値サンプリングを終了する。AD値サ
ンプリングの結果は、予め設定した8段階のAD値レベ
ルにより分類し、各々のレベルのデータの数を記憶して
おく。この度数分布はフィルムの反射率の違いにより変
化する。
【0052】ステップ117において、AD値サンプリ
ングの総データ数をNとして、予め設定した8段階のA
Dレベルの小さいほうからデータ数をカウントし、N/
2番目のデータが存在する8段階のAD値エリアを中間
値として決定し、ステップ118のフィルム制御モード
におけるコンパレータ62の比較信号とする。
【0053】次に図1および図4を用いてフィルム制御
モードについて説明をする。
【0054】まず図1において、Highギヤ巻き上げ
を説明する。ステップ201で信号MS1をHi,MS
2をLoとし、モータードライバー59を介し、モータ
ー18を正転させ、ギヤ比の小さいHighギヤ駆動す
る。ステップ202でパルスカウンタをリセットし、ス
テップ203で信号CMPがLoになるのを検知する。
DA変換器61にはステップ117で決定した中間値が
マイコン51よりデジタル値ADLVとして入力され、
そのアナログ変換された出力とフォトリフレクター26
の出力VPRがコンパレータ62に入力され、DA変換
器61の出力に対し、フォトリフレクター26の出力V
PRが低い時はLo、高い時はHiの信号CMPがコン
パレータ62によりマイコン51に入力される。つまり
ステップ203においては、フォトリフレクター26の
センサ部がフィルム19で覆われていた状態から、上部
パーフォレーション19b部に顔を出してきた状態を検
知することになる。
【0055】ステップ203で、信号CMPがLoにな
ったことを検知すると、ステップ204に進み、パルス
カウンタを1カウントアップしてカウンタを1として、
ステップ205に進む。ステップ205で、信号CMP
がHiになったことを検知すると、ステップ206に進
み、信号CMPがLoになったことを検知すると、ステ
ップ207でさらに1カウントアップして、ステップ2
08に進む。ステップ208でパルスカウンタが8であ
れば209に進み、パルスカウンタが8未満であれば、
ステップ205に戻りパルスカウンタが8に達するまで
繰り返し動作を行なう。なおここでカウンタ値が8とい
うのは、8パーフォレーション相当のフィルム1コマ送
りを実現するために設定した数値である。
【0056】次にステップ209において、正転してい
るモーター18に対して逆方向通電を行なわせるために
マイコン51よりMS1=Lo,MS2=Hiの信号が
モータードライバー59へ与えられる。本例では前記逆
方向通電は次のステップ210に至る10msecの間
行なわれる。フィルム19はこの逆方向通電の時間内に
充分に減速される。その後ステップ211においてマイ
コン51よりMS1=Hi,MS2=Hiの信号がモー
タードライバー59へ与えられ、モーター18に短絡ブ
レーキが与えられ、フィルムは完全に停止する。
【0057】なおステップ210のウエイト時間は、モ
ーター18が逆転開始しない範囲の長さ以内に設定す
る。
【0058】又、ステップ203・ステッブ205・ス
テップ206で信号CMPが切り替わらないために検知
できない場合は、電源の電圧低下や、フィルムの負荷が
極端に重い場合に、巻き上げに極端に時間がかかってし
まったり、巻き上げが突っ張ってしまう状態にある。こ
の場合は、モーターを逆転させて減速化の大きいLow
ギヤに切り換えて再度巻き上げを行わせる。
【0059】ステップ203・ステップ205・ステッ
プ206には信号検知までのタイムリミッターを設けて
ある。ステツプ203においては、巻き上げ初期であ
り、モーターの立ち上がりから150ms、ステップ2
05・ステップ206はモーターがある程度スピードに
乗った状態から80msに設定してある。この時間はモ
ーターの性能とギヤ比から設定される時間である。
【0060】ステップ203・ステップ205・ステッ
プ206のいずれかでタイムリミッターを越えた場合
は、ステップ220でマイコン51よりMS1=Hi,
MS2=Hiの信号がモータードライバー59へ与えら
れ、モーター18に短絡ブレーキが与えられる。さらに
ステップ221でウエイト100ms待った後ステップ
222の再巻き上げモードに移行する。
【0061】図2において、再巻き上げモードについて
説明する。
【0062】ステップ223で信号MS1をLo,MS
2をHiとし、モータードライバー59を介してモータ
ー18を逆転させ、ギヤ比の大きいLowギヤ駆動す
る。ここで、前Highギヤ巻き上げ時、ステップ20
3にて150msタイマーにタイムアウトして再巻き上
げモードに至った場合、ステップ224から信号検知を
開始する。ステップ224で、信号CMPがLoになっ
たことを検知すると、ステップ225に進み、パルスカ
ウンタを1カウントアップしてカウンタを1として、ス
テップ226に進む。ここで、前Highギヤ巻き上げ
時ステップ205にて80msタイマーにタイムアウト
して再巻き上げモードに至った場合ステップ226から
信号検知を開始する。ステップ226で、信号CMPが
Hiになったことを検知すると、ステップ227に進
む。ここで、前Highギヤ巻き上げ時ステップ206
にて80msタイマーにタイムアウトして再巻き上げモ
ードに至った場合ステップ227から信号検知を開始す
る。ステップ227に進み、信号CMPがLoになった
ことを検知すると、ステップ228でさらに1カウント
アップして、ステップ229に進む。ステップ229で
パルスカウンタが9であれば230に進み、パルスカウ
ンタが9未満であれば、ステップ226に戻りバルスカ
ウンタが9に達するまで繰り返し動作を行なう。なおこ
こでカウンタ値が9というのは、8パーフォレーション
相当のフィルム1コマ送りを実現するために設定した数
値に対して、1パーフォレーション分多く設定してあ
る。この理由は後述する。
【0063】次にステップ230において、逆転してい
るモーター18に対して逆方向通電すなわち正転を行な
わせるためにマイコン51よりMS1=Hi,MS2=
Loの信号がモータードライバー59へ与えられる。本
例では前記逆方向通電は次のステップ231に至る10
msecの間行なわれる。フィルム19はこの逆方向通
電の時間内に充分に減速される。その後ステップ232
においてマイコン51よりMS1=Hi,MS2=Hi
の信号がモータードライバー59へ与えられ、モーター
18に短絡ブレーキが与えられ、フィルムは完全に停止
する。
【0064】ここで、再巻き上げ時にフィルムのパーフ
ォレーション1つ分多く給送させる理由を説明する。
【0065】Highギヤ巻き上げを行っているとき、
CMP信号が切り替わった瞬間に前述の80msないし
は150msタイマーにタイムアップして、モーターを
逆転させてLowギヤにより再巻き上げする際、遊星ギ
ヤが公転し、Highギヤ側からの噛み合いが解け、L
ow側ギヤに噛み合うまでの間、どちら側にも噛み合わ
ない中立の状態が一時期発生する。このとき、フィルム
のカーリング等のくせが強い場合、一瞬フィルムが巻き
上げ方向とは逆に戻り方向に動く場合がある。ところ
が、本実施の形態のフィルムのパーフォレーションをダ
イレクトに光学的に検知してフィルムの送り量を検出す
る方法においては、フィルムの進み方向を判別すること
は原理的に不可能である。
【0066】また、遊星が中立位置に存在するときにフ
ィルムの巻き上げ方向へのテンションが一時的に解放さ
れるため、最高3mm程度戻る場合がある。
【0067】図4に示すようにパーフォレーションのエ
ッジは2.77mmおよび穴部で1.98mmであり、
フィルムが戻り方向に動いた場合は1度カウントしたパ
ーフォレーションを再度カウントし直すことが発生し、
8パーフォレーションフィルムを送るところが、実際に
は7パーフォレーションしか遅れずに撮影画面が重なっ
てしまうことがある。
【0068】そこで、本発明においては、Highギヤ
巻き上げを中断し、モーターを逆転させてLowギヤに
より再巻き上げする際は、安全策として1パーフォレー
ション余分にカウントさせ、撮影画面間隔が広がる方向
に許容した。基本的には、1本のフィルムで1回しか起
こらない動作であり、規定枚数撮影できないような問題
は起こらないはずである。
【0069】次にステップ224・ステップ226・ス
テップ227で信号CMPが切り替わらないために検知
できない場合は、電源の電圧低下や、フィルムの負荷が
極端に重い場合に、巻き上げに極端に時間がかかってし
まったり、巻き上げが突っ張ってしまう状態にある。こ
の場合は、フィルムを給送する事は不可能である。
【0070】ステップ224・ステップ226・ステッ
プ227には信号検知までのタイムリミッターを設けて
ある。ステップ224においては、巻き上げ初期であ
り、モーターの立ち上がりから300ms、ステップ2
26・ステップ227はモーターがある程度スピードに
乗った状態から150msに設定してある。この時間は
モーターの性能とLowギヤ比から設定される時間であ
る。
【0071】ステップ224・ステップ226・ステッ
プ227のいずれかでタイムリミッターを越えた場合
は、ステップ240でマイコン51よりMS1=Hi,
MS2=Hiの信号がモータードライバー49へ与えら
れ、モーター18に短絡ブレーキが与えられる。そし
て、ステップ241で巻き上げ不能を告げる巻き上げN
Gの警告を表示する。
【0072】また、Highギヤ巻き上げを中断し、モ
ーターを逆転させてLowギヤにより再巻き上げされた
場合は、電池交換がされるか、あるいはフィルムの交換
が行われない限り次コマからの巻き上げは、モーターを
逆転させてLowギヤにより、巻き上げを行う。
【0073】次に図3のフローを基にLowギヤ巻き上
げを説明する。基本的な動作はHigh巻き上げの動作
と同じである。
【0074】まず、ステップ301で信号MS1をL
o,MS2をHiとし、モータードライバー59を介
し、モーター18を逆転させ、ギヤ比の大きいLowギ
ヤ駆動する。ステップ302でパルスカウンタをリセッ
トし、ステップ303で信号CMPがLoになるのを検
知する。DA変換器61にはステップ117で決定した
中間値がマイコン51よりデジタル値ADLVとして入
力され、そのアナログ変換された出力とフォトリフレク
ター26の出力VPRがコンパレータ62に入力され、
DA変換器61の出力に対し、フォトリフレクター26
の出力VPRが低い時はLo、高い時はHiの信号CM
Pがコンパレータ62によりマイコン51に入力され
る。つまりステップ303においては、フォトリフレク
ター26のセンサ部がフィルム19で覆われていた状態
から、上部パーフォレーション19b部に顔を出してき
た状態を検知することになる。
【0075】ステップ303で、信号CMPがLoにな
ったことを検知すると、ステップ304に進み、パルス
カウンタを1カウントアップしてカウンタを1として、
ステップ305に進む。ステップ305で、信号CMP
がHiになったことを検知すると、ステップ306に進
み、信号CMPがLoになったことを検知すると、ステ
ップ307でさらに1カウントアップして、ステップ3
08に進む。ステップ308でパルスカウンタが8であ
れば309に進み、パルスカウンタが8未満であれば、
ステップ305に戻りパルスカウンタが8に達するまで
繰り返し動作を行なう。なおここでカウンタ値が8とい
うのは、8パーフォレーション相当のフィルム1コマ送
りを実現するために設定した数値である。
【0076】次にステップ309において、逆転してい
るモーター18に対して正方向通電を行なわせるために
マイコン51よりMS1=Hi,MS2=Loの信号が
モータードライバー59へ与えられる。本例では前記正
方向通電は次のステップ310に至る10msecの間
行なわれる。フィルム19はこの正方向通電の時間内に
充分に減速される。その後ステップ211においてマイ
コン51よりMS1=Hi,MS2=Hiの信号がモー
タードライバー59へ与えられ、モーター18に短絡ブ
レーキが与えられ、フィルムは完全に停止する。
【0077】なお、ステップ310のウエイト時間は、
モーター18が正転開始しない範囲の長さ以内に設定す
る。
【0078】又、ステップ303・ステップ305・ス
テップ306で信号CMPが切り替わらないために検知
できない場合は、電源の電圧低下や、フィルムの負荷が
極端に重い場合に、巻き上げに極端に時間がかかってし
まったり、巻き上げが突っ張ってしまう状態にある。こ
の場合、モーターはギヤ比の大きいLowギヤですでに
駆動されているため巻き上げは不可能である。
【0079】ステップ303・ステップ305・ステッ
プ306には信号検知までのタイムリミッターを設けて
ある。ステップ303においては、巻き上げ初期であ
り、モーターの立ち上がりから300ms、ステップ3
05・ステップ306はモーターがある程度スピードに
乗った状態から150msに設定してある。この時間は
モーターの性能とLowギヤ比から設定される時間であ
る。
【0080】ステップ303・ステップ305・ステッ
プ306のいずれかでタイムリミッターを越えた場合
は、ステップ320でマイコン51よりMS1=Hi,
MS2=Hiの信号がモータードライバー59へ与えら
れ、モーター18に短絡ブレーキが与えられる。そし
て、ステップ321で巻き上げ不能を告げる巻き上げN
Gの警告を表示する。
【0081】図4において以上のHighギヤ巻き上げ
の動作をタイムチャートで示している。また、図5にお
いてのLowギヤ巻き上げの動作もモーターの信号がH
ighギヤ巻き上げの時に逆転しているためフィルムの
制御系は同じである。スレッシュホールドレベルとは前
記ステップ119で決定した中間値であり、フォトリフ
レクターの信号VPRのレベル変化に対して信号CMP
の変化する様子が現わされている。Tsは逆方向通電の
時間である。
【0082】また、リフレクター26の出力VPRとパ
ーフォレーション位置の関係は図4に示す通り、信号V
PRのピーク96は隣接するパーフォレーションの中央
にて現われる。また、信号CMPは通常パーフォレーシ
ョンの一辺97,98の近傍にて変化する。従って希望
するフィルム停止位置に対する給送量の設定はこの関係
からも導かれる。
【0083】図1に示すフィルム給送の制御モードにお
いて、前述したようにモーター18の逆方向通電による
制動方法が用いられているが、これは以下の理由によ
る。
【0084】モーターに停止動作を与えた場合、図4に
示すように駆動系のイナーシャ等により必ずオーバーラ
ンが生ずる。このオーバーランを低減するために例えば
手前パルスカウンタ値が1の時点よりパルスカウンタ値
が8まで、モーターのデューティー制御などにより減速
を開始してフィルム給送スピードを落とし、パルスカウ
ンタ値が8後の短絡ブレーキ時のオーバーランを少なく
する方法もあるが、これでは減速区間におけるフィルム
スピード低下によりフィルム巻上時間が長くなり連写駒
速が遅くなる。これに対して本実施の形態における逆方
向通電による制動方式はフィルム巻上スピードを落すこ
となくブレーキ性能を向上させることができるという利
点がある。
【0085】以上、本実施の形態において、フィルム巻
き上げ途中にHighギヤからLowギヤに切り替える
場合、遊星ギヤが公転している間遊星ギヤがHighギ
ヤにもLowギヤにも噛み合わない中立の状態が生じ、
フィルムが動いてしまう状態を懸念して、再巻き上げの
時だけフィルムを1パーフォレーション余分に駆動する
ようにした。
【0086】また、カメラのシーケンスを設定する場
合、バッテリー状態を検知して、巻き上げ開始までに判
定して、前回のギヤ系列とは異なったギヤ系列で駆動す
る場合も同様に遊星ギヤが公転している間遊星ギヤがH
ighギヤにもLowギヤにも噛み合わない中立の状態
が生じ、フィルムが動いてしまう状態を懸念して、1パ
ーフォレーション余分に駆動することは有効であること
は言うまでもない。
【0087】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、フィル
ム給送の途中にフィルムが移動してしまっても、フィル
ムを1パーフォレーション余分に駆動することだけでも
って、撮影画面が重なってしまうことを防止できる。
【0088】また、請求項2に記載の発明によれば、フ
ィルムの進み方向を判別することが原理的に不可能であ
っても、フィルムの再巻き上げの際に1パーフォレーシ
ョン余分にカウントさせ、撮影画面間隔が拡がる方向に
許容されるため、規定枚数撮影ができなくなるという問
題を起こすことがない。
【0089】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
フィルム巻き上げ途中にHighギヤからLowギヤに
切り替わり、遊星ギヤが公転している間遊星ギヤがHi
ghギヤにもLowギヤにも噛み合わない中立の状態が
生じてフィルムが移動してしまっても、再巻き上げの時
にフィルムを1パーフォレーション余分に駆動すること
だけでもって、撮影画面が重なってしまうことを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る発明の第1の実施の形態における
フィルム制御のフローチャート。
【図2】本出願に係る発明の第1の実施の形態における
再巻き上げモードを説明するフィルム制御のフローチャ
ート。
【図3】本出願に係る発明の第1の実施の形態における
Lowギヤ巻き上げを説明するフィルム制御のフローチ
ャート。
【図4】本出願に係る発明の第1の実施の形態における
Highギヤ巻き上げ動作を説明するフィルム制御のタ
イムチャート。
【図5】本出願に係る発明の第1の実施の形態における
Lowギヤ巻き上げ動作を説明するフィルム制御のタイ
ムチャート。
【図6】本出願に係る発明の第1の実施の形態における
オートローディング時のフィルム制御のフローチャー
ト。
【図7】本出願に係る発明の第1の実施の形態における
電気制御ブロック図。
【図8】本出願に係る発明の第1の実施の形態における
モータードライバーの回路図。
【図9】本出願に係る発明の第1の実施の形態における
フィルム駆動系の構成を示す斜視図。
【図10】本出願に係る発明の第1の実施の形態におけ
るフィルム駆動系の構成を示す背面図。
【図11】本出願に係る発明の第1の実施の形態におけ
るフィルム駆動系の構成を示す水平断面図。
【図12】本出願に係る発明の第1の実施の形態におけ
るガイド部材ユニット構成を示す分解斜視図。
【図13】本出願に係る発明の第1の実施の形態におけ
るフォトリフレクターの構成を示す平面図。
【図14】本出願に係る発明の第1の実施の形態におけ
るフィルム巻き上げ系のギヤトレインの構成を示す概念
図。
【符号の説明】
1…カメラ本体 10…背蓋 17…フィルム巻き取りスプール 18…モーター 19…フィルム 19a…下部パ
ーフォレーション 19b…上部パーフォレーション 20…パトロー
ネ 24…ガイド部材 25…カバー部
材 26…フォトリフレクター 41…給送ユニ
ット 41b…スプールギヤ 44…ラッチレ
バー 51…マイクロコンピュータ 58,59…モ
ータードライバー 62…コンパレーター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム給送手段により給送されるフィ
    ルムのパーフォレーションをカウントするカウント手段
    と、該カウント手段のカウント値に基づいて前記フィル
    ム給送手段を制御する制御手段とを有するカメラにおい
    て、該制御手段は前記カウント手段のカウント値が1フ
    レーム相当に対して1又は数パーフォレーション分余分
    に巻き上げるフィルム給送制御手段を有することを特徴
    とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記フィルム給送制御手段は、駆動手段
    の正転・逆転により切り替わる遊星クラッチと、フィル
    ムを巻き取るためのスプールと、該駆動手段の一方の回
    転を遊星クラッチを介して該スプールに伝達する第1の
    ギヤ伝達系と、該駆動手段の他方の回転を遊星クラッチ
    を介して該スプールに伝達する第2のギヤ伝達系と、フ
    ィルムのパーフォレーションの移動を光学的に検出し、
    該パーフォレーションの数に対応した制御パルスを発生
    させ、該制御パルスのカウント数に応じて前記駆動手段
    の制御を行なうものである請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記フィルム給送制御手段は、前記駆動
    手段を反転させ前記遊星クラッチを切り替える動作を伴
    うフィルム巻き上げを行なう時には、フィルムを巻き上
    げるための所定パルス数に対して、1パーフォレーショ
    ン分以上多いパルス分余分に巻き上げることを特徴とす
    る請求項1、2記載のカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100369465C (zh) * 2005-04-27 2008-02-13 英华达(上海)电子有限公司 多孔镂空相框的拍摄方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100369465C (zh) * 2005-04-27 2008-02-13 英华达(上海)电子有限公司 多孔镂空相框的拍摄方法

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