JPH11240889A - カルシトリオール中間体の製造法 - Google Patents

カルシトリオール中間体の製造法

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JPH11240889A
JPH11240889A JP10041976A JP4197698A JPH11240889A JP H11240889 A JPH11240889 A JP H11240889A JP 10041976 A JP10041976 A JP 10041976A JP 4197698 A JP4197698 A JP 4197698A JP H11240889 A JPH11240889 A JP H11240889A
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國郎 小笠原
Michiyasu Takahashi
道康 高橋
Mitsuru Oizumi
充 大泉
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    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カルシトリオール中間体の製法 【解決手段】 6−ベンジルオキシメチルー4−ヒドロ
キシ−δ−バレロラクトンを原料とする下記式(5)で表
されるカルシトリオール中間体の製法。 【化1】 (式中、R4はシリル保護基を意味する。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は骨粗鬆症その他の疾
病に対する治療薬カルシトリオールおよびその関連のビ
タミン誘導体を製造する際のA環部に相当する重要中間
体の製造方法およびこの行程で得られる新規中間体並び
にその製法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】カル
シトリオールおよびその関連のビタミン誘導体は骨粗鬆
症その他の疾病に対する治療薬として用いられており、
この製法について、とくにカルシトリオールのA環部分
の合成方法について、より効率的な方法の開発が求めら
れてきた。A環部の合成方法としては下記式(9−a,
b)
【化13】 (式中、Rはメチル(9a化合物)またはエチル(9b化合
物)を意味し、TBSはt−ブチルジメチルシリルを意
味する。)に示される環状化合物の製法(E. G. Bag
giolini等、J. Am. Chem. Soc., 1
04, 2945(1982))および下記式(10)
【化14】 (式中、TBSは前掲と同じ。)に代表される鎖化合物の
製法(B. M. Trost等、J. Am. Chem. S
oc., 114, 9836(1992))が知られている。
【0003】しかしながら、これらの方法は工業的に問
題となる点が多く、より優れた方法の開発が求められて
いた。即ち、前者の方法ではd−カルボンを原料とし、
立体特異的にエポキシ化した後、ホーナー・シモンズ反
応でジエチル(カルボキシエチル)リン酸エステルのカル
バニオンと反応させ、生じたα,β−不飽和エステルの
Z体・E体混合物(9:1)をシリカゲル・カラムで分離
し、Z体を除去し、エポキシ基を開環後、ジアセテート
とした後イソプロペニル基をアセチル基、次いでアセテ
ートへと酸化し、トリアセテートとし、加水分解してト
リオールとした後、2級水酸基のみtーブチルジメチル
シリル基で保護し、脱水してエキソメチレン基に変換す
る方法で合成されているが、行程も長く、途中の反応も
副反応を起こさないように非常に注意を要するプロセス
である。後者の方法では中間体の3−ヒドロキシ−5−
t−ブチルジフェニルシロキシオクタ−7−イン−1−
エンのシン体とアンチ体を分離しなければならず、経済
効率を上げるためにはシン体の3位の水酸基を光延法で
立体反転させてアンチ体にする必要があり、さらに上記
のシン体のラセミ混合物のうち(+)体を動力学的な分割
法の原理で選択的に不斉エポキシ化して除去し、未反応
(−)体を回収する必要があり、光学純度の高い製品を大
量に得ることは容易ではなく、工業的な製法としては操
作が煩雑であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記に鑑み、
効率良くまた副生成物の少ない、簡単な反応経路でカル
シトリオールおよびその関連のビタミン誘導体のA環部
の中間体、即ち下記式(5)で表される化合物を得る方法
について鋭意検討した結果、下記式(1)で表される4−
ヒドロキシ−δ−バレロラクトンを原料に用い、下記の
反応経路に従い、目的とする化合物の新規製法を見出し
た。本発明はカルシトリオールおよびその関連のビタミ
ン誘導体のA環部に相当する中間体の製造方法およびそ
の前駆体並びにその製造法に関する。本発明に係る化合
物(5)の製造行程は以下に示される。
【化15】 (式中、Bnはベンジル基、またはその類縁基を、R1
シリル保護基を、R2は炭素数1−4の低級アルキル
基、アラルキル基、またはフェニル基を、R3はエーテ
ル系保護基を、R4はシリル保護基を意味する。)
【0005】式(1)で表される4−ヒドロキシ−δ−バ
レロラクトンの水酸基をシリル基で保護した後、還元
し、式(2)で表されるジオール体を得る。式(2)で表さ
れるジオール体の1級水酸基を選択的にフェニルチオ基
に変換後、2級水酸基のスルホニル化、脱保護、エポキ
シ化を経て式(3)で表されるエポキシ体を得る。式(3)
で表されるエポキシ体の水酸基をエーテル系保護基で保
護した後、リチウムアセチレンエチレンジアミン錯体と
反応させて式(4)で表されるアセチレン体を得る。そし
て、式(4)で表されるアセチレン体を脱保護した後、シ
リル基で保護しスルフィドを酸化してスルホキシドと
し、続いて加熱脱離、再度シリル化して目的とする(5)
を合成する。さらに詳しくは、式(1)で表される4−ヒ
ドロキシ−δ−バレロラクトン、好ましくは6−ベンジ
ルオキシメチル−4−ヒドロキシ−δ−バレロラクトン
をN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド等の非プロトン性極性溶媒、テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグラ
イム、トリグライム、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル等のエーテル系溶媒、ジクロロエタン、1,2
−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒、並びにこれらの
混合溶媒等の溶媒中、トリエチルアミン、ピリジン、イ
ミダゾール等の有機塩基共存下にシリル化した後、テト
ラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキ
シエタン、ジグライム、トリグライム、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテル等のエーテル系溶媒中、水素
化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、ジイソブ
チルアルミニウムヒドリド等の金属水素化物で還元して
式(2)で表されるジオール体に変換する。シリル化剤と
してはトリメチルシリルクロリド、t−ブチルジメチル
シリルクロリド、t−ブチルジフェニルシリルクロリド
等が挙げられるが、好ましくはt−ブチルジメチルシリ
ルクロリドである。
【0006】式(2)で表されるジオール体にジスルフィ
ド試薬およびトリアルキルホスフィン、またはトリフェ
ニルホスフィン、好ましくはトリブチルホスフィンを作
用させ、1級水酸基のみスルフィド基に変換する。ジス
ルフィド試薬としてはジメチルジスルフィド、ジエチル
ジスルフィド、ジアリルジスルフィド、ジフェニルジス
ルフィド、ジベンジルジスルフィド等が挙げられるが、
好ましくはジフェニルジスルフィドである。続いて2級
水酸基をハロゲン化メタンスルホニル、ハロゲン化ベン
ゼンスルホニル、ハロゲン化p−トルエンスルホニル等
のハロゲン化スルホニル試薬、メタンスルホン酸無水
物、p−トルエンスルホン酸無水物等のスルホン酸無水
物を用いてスルホニルオキシ基に変換し、脱ベンジル化
(脱Bn化)と脱シリル化を同時に行った後、塩基処理、
好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを用いて
式(3)で表されるエポキシ体に変換する。脱ベンジル化
および脱シリル化で好ましい試薬はボラントリブロミド
である。式(3)で表されるエポキシ体の水酸基を保護し
た後、ジメチルスルホキシド中、リチウムアセチリドエ
チレンジアミン錯体を反応させエポキシを開環すること
により、式(4)で表されるアセチレン体を脱保護し、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等の非プロトン性極性溶媒、テトラヒドロフラン、1,
4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジグライ
ム、トリグライム、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル等のエーテル系溶媒、ジクロロエタン、1,2−
ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒、並びにこれらの混
合溶媒等の溶媒中、トリエチルアミン、ピリジン、イミ
ダゾール等の有機塩基共存下にトリメチルシリルクロリ
ド、トリエチルシリルクロリド、t−ブチルジメチルシ
リルクロリド、t−ブチルジフェニルシリルクロリド等
のシリル化剤で2つの水酸基をシリル化した後、m−ク
ロロ過安息香酸、過酸化水素等で酸化してスルホキシド
とし、ジメチルスルホキシド中加熱還流しビニル基に変
換後、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド等の非プロトン性極性溶媒、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジ
グライム、トリグライム、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル等のエーテル系溶媒、ジクロロエタン、
1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒、並びにこ
れらの混合溶媒等の溶媒中、トリエチルアミン、ピリジ
ン、イミダゾール等の有機塩基共存下にトリメチルシリ
ルクロリド、トリエチルシリルクロリド、t−ブチルジ
メチルシリルクロリド、t−ブチルジフェニルシリルク
ロリド等のシリル化剤でシリル化して目的とする式(5)
で表される化合物が得られる。
【0007】なお、上記反応行程で用いられる好適な中
間体(1)−(4)および得られる好適な目的化合物(5)と
しては以下に挙げられる。式(1)の化合物として、下記
式(1a)の化合物:
【化16】 (式中、Bzlはベンジル基を意味する。) 式(2)の化合物として、下記式(2a)の化合物:
【化17】 (式中、R11はトリメチルシリル、トリエチルシリル、
t−ブチルジメチルシリル、またはt−ブチルジフェニ
ルシリルを、そしてBzlはベンジル基を意味する。) 式(3)の化合物として、式(3)の化合物:式(4)の化合
物として、下記式(4a)の化合物:
【化18】 (式中、R21は炭素数1−4の低級アルキル基、アラル
キル基、またはフェニル基を、R31はメトキシメチル
基、またはテトラヒドロピラニル基を意味する。) 式(5)の化合物として、下記式(5a)の化合物:
【化19】 (式中、R41はトリメチルシリル、トリエチルシリル、
t−ブチルジメチルシリル、またはt−ブチルジフェニ
ルシリルを意味する。) 本発明方法によれば、式(1)で表される4−ヒドロキ
シ−δ−バレロラクトンとして光学活性な(4S,6R)
体を用いれば、顕著なラセミ化は起こらず、(3R,5
R)体の化合物(2)、(2S,4R)体の化合物(3)、お
よび(4R,6R)体の化合物(4)を経て、(4R,6R)
体の式(5)で表されるカルシトリオール中間体が得られ
る。原料として用いられる式(1)で表される4−ヒドロ
キシ−δ−バレロラクトンはエピクロルヒドリンからベ
ンジルグリシジルエーテルを経てSynthesis,
539頁(1989年)記載の方法またはこれに準じた方
法で製造できる。以下に実施例を挙げて本発明をさらに
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。なお、実施例中で用いた略号Bzl、TB
S、Ph、Ms、MOM、DMF、DMSO、THF、
DMAPは、それぞれ、ベンジル、t−ブチルジメチル
シリル、フェニル、メタンスルホニル、メトキシメチ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
サイドテトラヒドロフラン、4−ジメチルアミノピリジ
ンを意味する。
【0008】
【発明の実施の形態】実施例 1 (4S,6R)−6−ベンジルオキシメチル−4−t−
ブチルジメチルシリルオキシ−テトラヒドロ−2−ピロ
ン(11)の合成
【化20】 (4S,6R)−6−ベンジルオキシメチル−4−ヒドロ
キシ−テトラヒドロ−2−ピロン(1.704g,7.2
1mmol)のDMF(30ml)溶液に氷冷下t−ブチ
ルジメチルシリルクロリド(2.714g,14.42m
mol)およびイミダゾール(1.963g,28.84m
mol)を順次加え、室温で11時間撹拌した。反応液
をジエチルエーテルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮した。残渣をフ
ラッシュクロマトで精製することにより(4S,6R)−
6−ベンジルオキシメチル−4−t−ブチルジメチルシ
リルオキシ−テトラヒドロ−2−ピロン(2.395g,
収率94.8%)を得た。
【0009】[α]D 29 -4.0 (c 1.23, CHCl3)1 H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.40-7.26 (m, 5H), 4.89
-4.80 (m, 1H), 4.59 (dd, J=15.9 , 12.1 Hz), 4.38-
4.32 (m, 1H), 3.71 (dd, 1H, J=10.7, 3.8 Hz),3.61
(dd, 1H, J=10. 7, 4.1 Hz), 2.62-2.55 (m, 2H), 2.00
-1.80 (m, 2H), 0.87 (s, 9H), 0.06 (s, 3H), 0.0 4
(s, 3H);13 C NMR (75 MHz, CDCl3): δ 169.9 (s), 137.86 (s),
128.4 (d), 127.7 (d),127.6 (d), 75.0 (d), 73.4
(t), 71.7 (t), 63.4 (d), 39.1 (t), 32.6 (t), 25.5
(q), 17.7 (s) , -5.2 (q); IR (neat): n=1737, 1252, 1235 cm-1. MS: m/z =293 (M+-57), 91 (100%). HRMS: C15H21O4Siとして計算値: 293.1210 (M+-57). 測
定値: 293.1226.
【0010】(3R,5R)−3−t−ブチルジメチル
シリルオキシ−6−ベンジルオキシ−1,5−ヘキサン
ジオール(12)の合成
【化21】 (4S,6R)−6−ベンジルオキシメチル−4−t−ブ
チルジメチルシリルオキシ−テトラヒドロ−2−ピロン
(874mg,2.49mmol)のTHF(13ml)溶
液に氷冷下水素化ホウ素リチウム(54mg,2.49m
mol)を徐々に加え、同温で4時間撹拌後、室温で4
時間撹拌した。反応液をジエチルエーテルで希釈し、氷
冷下水を加え、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後減圧濃縮した。残渣をフラッシュクロマトで
精製することにより(3R,5R)−3−t−ブチルジメ
チルシリルオキシ−6−ベンジルオキシ−1,5−ヘキ
サンジオール(731mg,収率82.8%)を得た。
【0011】[α]D 25+15.6 (c 0.91, CHCl3)1 H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.40-7.28 (m, 5H), 4.56
(s, 2H), 4.23-4.12 (m, 1H), 3. 98-3.88 (m, 1H),
3.86-3.65 (m, 2H), 3.47 (dd, 1H, J=9.3, 3.6 Hz),
3.35 (dd, 1H, J =9.5, 7.6 Hz), 2.69 (br s, 1H, D2O
互換性), 2.29 (brs, 1H, D2O 互換性), 1.96-1.84
(m, 1H), 1.80-1.60 (m, 3H), 0.89 (s, 9H),0.11 (s,
3H), 0.09 (s, 3H);13 C NMR (75 MHz, CDCl3): δ138.1 (s), 128.6 (d), 1
28.0 (d), 127.9 (d), 74.7 (t), 73.7 (t), 69.7 (d),
68.1 (d), 39.8 (t), 38.1 (t), 25.8 (q), 17.8 (s),
-4.7 (q); IR (neat): n=3394 cm-1. MS: m/z =297 (M+-57), 91 (100%). HRMS: C15H25O4Siとして計算値: 297.1522 (M+-57). 測
定値: 297.1507.
【0012】(2R,4R)−4−t−ブチルジメチル
シリルオキシ−1−ベンジルオキシ−6−フェニルチオ
−2−ヘキサノール(13)の合成
【化22】 (3R,5R)−3−t−ブチルジメチルシリルオキシ−
6−ベンジルオキシ−1,5−ヘキサンジオール(75
mg,212μmol)のピリジン溶液に氷冷下ジフェ
ニルジスルフィド(69mg,318μmol)及びトリ
ブチルホスフィンを(79μl,318μmol)順次加
え、室温で8時間撹拌し、溶媒を減圧濃縮した。残渣を
フラッシュクロマトで精製することにより(2R,4R)
−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−1−ベンジル
オキシ−6−フェニルチオ−2−ヘキサノール(85m
g,収率89.8%)を得た。
【0013】[α]D 25+3.86 (c 1.05, CHCl3)1 H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.40-7.24 (m, 9H), 7.20
-7.13 (m, 1H), 4.55 (s, 2H), 4.10-4.00 (m, 1H), 3.
96-3.86 (m, 1), 3.44 (dd, 1H, J=9.6, 3.8 Hz), 3.34
(dd, 1H, J= 9.3, 7.1 Hz), 2.95 (t, 2H, J=7.7 Hz),
2.76 (d, 1H, J=2.8 Hz, D2O 互換性), 1. 94-1.77
(m, 2H), 1.72-1.54 (m, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.06 (s,
3H), 0.04 (s, 3H);13 C NMR (75 MHz, CDCl3): δ 138.0 (s), 136.6 (s),
129.0 (d), 128.9 (d),128.4 (d) , 127.8 (d), 125.8
(d), 74.5 (t), 73.2 (t), 69.4 (d), 68.1 (d), 39.8
(t), 36.2 (t), 29.0 (t), 25.7 (q), 17.8 (s), -4.6
(q), -4.8 (q);IR (neat): n=3444 cm-1. MS: m/z =389 (M+-57), 91 (100%). HRMS: C21H29O3SSiとして計算値: 389.1607 (M+-57).
測定値: 389.1597.
【0014】(2R,4R)−4−t−ブチルジメチル
シリルオキシ−1−ベンジルオキシ−2−メタンスルホ
ニルオキシ−6−フェニルチオヘキサン(14)の合成
【化23】 (2R,4R)−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−
1−ベンジルオキシ−6−フェニルチオ−2−ヘキサノ
ール(149mg,334μmol)の塩化メチレン溶液
に氷冷下メタンスルホニルクロリド(39μl,501
μmol)及びトリエチルアミン(94μl,668μm
ol)、DMAP(7mg)を順次加え、室温で8時間攪
拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をジエチル
エーテルで希釈して飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後減圧濃縮した。残渣をフラッシュクロマ
トで精製することにより(2R,4R)−4−t−ブチル
ジメチルシリルオキシ−1−ベンジルオキシ−2−メタ
ンスルホニルオキシ−6−フェニルチオヘキサン(16
9mg,収率96.4%)を得た。
【0015】[α]D 28+5.46 (c 1.23, CHCl3)1 H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.39-7.24 (m, 9H), 7.20
-7.13 (m, 1H), 4.93-4.82 (m, 1H), 4.53 (dd, 2H, J=
19.4, 12.0 Hz), 3.99-3.90 (m, 1H), 3.67-3.54(m, 2
H), 3.02-2.9 0 (m, 5H), 1.99-1.70 (m, 4H), 0.87
(s, 9H), 0.03 (s,6H);13 C NMR (75 MHz, CDCl3): δ 137.5 (s), 136.4 (s),
129.0 (d), 128.9 (d),128.6 (d) , 128.1 (d), 127.9
(d), 125.9 (d), 79.5 (d), 73.3 (t), 71.6 (t), 67.5
(d), 38.9 ( t), 38.5 (q), 35.9 (t), 29.0 (t), 25.
7 (q), 17.8 (s), -4.7 (q), -4.8 (q); IR (neat): n=1358, 1173 cm-1. MS: m/z =467 (M+-57), 91 (100%). HRMS: C22H31O5S2Siとして計算値: 467.1382 (M+-57).
測定値: 467.1425
【0016】(2R,4R)−1,4−ジヒドロキシ−
2−メタンスルホニルオキシ−6−フェニルチオヘキサ
ン(15)の合成
【化24】 (2R,4R)−4−t−ブチルジメチルシリルオキシ−
1−ベンジルオキシ−2−メタンスルホニルオキシ−6
−フェニルチオヘキサン(233mg,444μmol)
の塩化メチレン(5ml)溶液を−30℃で撹拌下1Mボ
ロントリブロミド(1.33ml,1.33mmol)を滴
下し、同温で1時間撹拌した。反応液をクロロホルムで
希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム、続いて飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮した。残
渣をフラッシュクロマトで精製することにより(2R,
4R)−1,4−ジヒドロキシ−2−メタンスルホニルオ
キシ−6−フェニルチオヘキサン(101mg,71.0
%)を得た。
【0017】[α]D 27+8.30 (c 0.80, CHCl3)1 H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.41-7.24 (m, 4H), 7.23
-7.16 (m, 1H), 5.02-4.83 (m, 1H), 4.10-3.93 (m, 1
H), 3.87 (dd, 1H, J=12.5, 2.9 Hz), 3.76 (dd,1H, J=
12.8, 5.6 Hz), 3.16-2.78 (m, 7H), 1.90 (t, 2H, J=
6.0 Hz), 1.81 (dd, 2H, J=13.5, 6.9 Hz);13 C NMR (75 MHz, CDCl3): δ 136.0 (s), 129.2 (d),
129.1 (d), 126.2 (d),81.6 (d), 67.0 (d), 63.8 (t),
38.9 (t), 38.4 (q), 36.5 (d), 29.7 (t); IR (ニート): n=3394, 1336, 1170 cm-1. MS: m/z =320 (M+), 123 (100%). HRMS: C13H20O5S2として計算値: 320.0752 (M+). 測定
値: 320.0727
【0018】(2S,4R)−1,2−エポキシ−6−
フェニルチオ−4−ヘキサノール(16)の合成
【化25】 (2R,4R)−1−ベンジルオキシ−4−ヒドロキシ−
2−メタンスルホニルオキシ−6−フェニルチオヘキサ
ン(81mg,253μmol)のTHF(5ml)溶液に
氷冷下水酸化ナトリウム(51mg,1.27mmol)
を加え、室温で30分撹拌した。反応液をジエチルエー
テルで希釈し、水を加えた後飽和食塩水で洗浄、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮した。残渣をフラッシ
ュクロマトで精製することにより(2S,4R)−1,2
−エポキシ−6−フェニルチオ−4−ヘキサノール(5
5mg,収率96.9%)を得た。
【0019】[α]D 27+12.00 (c 1.08, CHCl3)1 H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.39-7.24 (m, 4H), 7.22
-7.14 (m, 1H), 4.06-3.93 (m, 1H), 3.17-2.97 (m, 3
H), 2.82 (t, 1H, J=4.4 Hz), 2.61 (dd, 1H, J=4.7,
2.7 Hz), 2.35 (d, 1H, J=4.1 Hz, D2O 互換性), 1.96-
1.73 (m, 3H), 1.65-1.55 (m, 1H);13 C NMR (75 MHz, CDCl3): δ 136.3 (s), 129.04 (d),
128.96 (d), 126.0 (d), 67.8 (d), 50.0 (d), 46.8
(t), 36.4 (t), 36.0 (t), 29.7 (t); IR (ニート): n=3432 cm-1. MS: m/z =224 (M+), 123 (100%). HRMS: C12H16O2Sとして計算値: 224.0871 (M+). 測定
値: 224.0882
【0020】(2S,4R)−1,2−エポキシ−4−
メトキシメチルオキシ−6−フェニルチオヘキサン(1
7)の合成
【化26】 (2S,4R)−1,2−エポキシ−6−フェニルチオ−
4−ヘキサノール(160mg,713μmol)のTH
F(10ml)溶液に氷冷下メトキシメチルクロリド(1
72μl,2.27mmol)、ジイシプロピルエチルア
ミン(792μl,4.55mmol)を順次加え、室温
で48時間撹拌した。反応液をジエチルエーテルで希釈
し、水を加えた後飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後減圧濃縮した。残渣をフラッシュクロマト
で精製することにより(2S,4R)−1,2−エポキシ
−4−メトキシメチルオキシ−6−フェニルチオヘキサ
ン(175mg,収率91.5%)を得た。
【0021】[α]D 30+4.75 (c 1.28, CHCl3)1 H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.37-7.24 (m, 4H), 7.22
-7.15 (m, 1H), 4.69 (dd, 2H, J= 9.6, 6.9 Hz), 3.98
-3.89 (m, 1H), 3.39 (s, 3H), 3.10-2.92 (m, 3H), 2.
79 (t, 1H, J= 4.5 Hz), 2.49 (dd, 1H, J=5.1, 2.6 H
z), 2.01-1.78 (m,3H), 1.66-1.54 (m, 1H);13 C NMR (75 MHz, CDCl3): δ 136.4 (s), 129.2 (d),
129.0 (d), 126.0 (d),96.0 (t), 74.3 (d), 55.6 (q),
49.2 (d), 47.2 (t), 37.8 (t), 34.4 (t), 29.2 (t); IR (ニート): n=1146, 1096, 1035 cm-1. MS: m/z =268 (M+), 45 (100%). HRMS: C14H20O3Sとして計算値: 268.1137 (M+). 測定
値: 268.1140
【0022】(4R,6R)−4−ヒドロキシ−6−メ
トキシメチルオキシ−8−フェニルチオ−1−オクチン
(18)の合成
【化27】 (2S,4R)−1,2−エポキシ−4−メトキシメチル
オキシ−6−フェニルチオヘキサン(108mg,40
2μmol)をジメチルスルホキシド(4ml)に溶解
し、氷冷下リチウムアセチリドエチレンジアミン錯体
(111mg,1.21mmol)を加え、室温で3時間
撹拌した。反応液をジエチルエーテル、水で順次希釈
し、5%塩酸水溶液を加えて酸性にした後飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮した。残
渣をフラッシュクロマトで精製することにより(4R,
6R)−4−ヒドロキシ−6−メトキシメチルオキシ−
8−フェニルチオ−1−オクチン(112mg,収率9
2.9%)を得た。
【0023】[α]D 31-26.61 (c 1.05, CHCl3)1 H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.38-7.24 (m, 4H), 7.22
-7.15 (m, 1H), 4.67 (s, 2H), 4. 07-3.95 (m, 2H),
3.40 (s, 3H), 3.04-2.94 (m, 3H), 2.39 (dd, 2H, J=
6.0, 2.7 Hz), 2 .04 (t, 1H, J=2.6 Hz), 2.01-1.68
(m, 4H);13 C NMR (75 MHz, CDCl3): δ 136.2 (s), 129.3 (d),
129.0 (d), 126.1 (d),96.6 (t), 80.8 (d), 74.6 (d),
70.6 (d), 66.3 (d), 55.9 (q), 40.4 (t), 34.3 (t),
29.4 (t), 27.2 (t); IR (ニート): n=3450, 3290, 2116 cm-1. MS: m/z =294 (M+), 45 (100%). HRMS: C16H22O3Sとして計算値: 294.1290 (M+). 測定
値: 294.1277
【0024】(4R,6R)−4,6−ジヒドロキシ−
8−フェニルチオ−1−オクチン(19)の合成
【化28】 (4R,6R)−4−ヒドロキシ−6−メトキシメチルオ
キシ−8−フェニルチオ−1−オクチン(105mg,
357μmol)のメタノール(3ml)溶液に濃塩酸(1
滴)を加え、1時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮した。残渣
をフラッシュクロマトで精製することにより(4R,6
R)−4,6−ジヒドロキシ−8−フェニルチオ−1−オ
クチン(83mg,収率92.9%)を得た。
【0025】[α]D 30+10.76 (c 1.66, CHCl3)1 H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.45-7.24 (m, 4H), 7.23
-7.14 (m, 1H), 4.17-4.00 (m, 2H), 3.15-2.87 (m, 4
H), 2.40 (dd, 2H, J=6.0, 2.7 Hz), 2.06 (t, 1H, J=
2.7 Hz), 1.92- 1.57 (m, 4H);13 C NMR (75 MHz, CDCl3): δ 136.2 (s), 129.2 (d),
129.1 (d), 126.1 (d),80.7 (d), 71.0 (d), 67.8 (d),
67.2 (d), 41.6 (t), 36.3 (t), 30.0 (t), 27.3 (t); IR (ニート): n=3432 cm-1. MS: m/z =250 (M+), 123 (100%). HRMS: C14H18O2Sとして計算値: 250.1028 (M+). 測定
値: 294.1019
【0026】10(4R,6R)−4,6−ビス(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−8−フェニルチオ−1−オク
チン(20)の合成
【化29】 (4R,6R)−4,6−ジヒドロキシ−8−フェニルチ
オ−1−オクチン(83mg,332μmol)のDMF
(3ml)溶液に氷冷下t−ブチルジメチルシリルクロリ
ド(298mg,1.98mmol)及びイミダゾール(2
70mg,3.96mmol)を順次加え、室温で8時間
攪拌した。反応液をジエチルエーテルで希釈し、水、飽
和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃
縮した。残渣をフラッシュクロマトで精製することによ
り(4R,6R)−4,6−ビス(t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−8−フェニルチオ−1−オクチン(156m
g,収率98.1%)を得た。
【0027】[α]D 27-3.39 (c 1.09, CHCl3)1 H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.35-7.20 (m, 4H), 7.20
-7.15 (m, 1H), 3.96-3.80 (m, 2H), 3.20-2.87 (m, 2
H), 2.32 (dd, 1H, J=5.8, 2.5 Hz), 1.98 (t, 1H, J=
2.6 Hz), 0.88 (br s, 18H), 0.08 (s, 3H), 0.07 (s,
3H), 0.06 (s, 3H),0.05 (s, 3H);13 C NMR (75 MHz, CDCl3): δ 136.8 (s), 129.2 (d),
129.0 (d), 125.9 (d),81.2 (d), 70.5 (d), 69.0 (d),
68.7 (d), 44.9 (t), 37.2 (t), 29.2 (t), 28.0 (t),
25.9 (q), 25.8 (q), 18.0 (s), -4.2 (q), -4.5 (q); IR (ニート): n=3312, 2120 cm-1. MS: m/z =478 (M+), 123 (100%). HRMS: C26H46O2SSi2として計算値: 478.2757 (M+). 測
定値: 478.2743
【0028】11(4R,6R)−1−(フェニルスルフィ
ニル)−3−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−
ヒドロキシ−7−オクチン(21)の合成
【化30】 (4R,6R)−4,6−ビス(t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−8−フェニルチオ−1−オクチン(150m
g,313μmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を−
78℃で攪拌下m−クロロ過安息香酸(60mg,34
5μmol)を加え、同温で1時間攪拌した。反応液を
クロロホルムで希釈、水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後減圧濃縮した。残渣をフラッシュ
クロマトで精製することにより(4R,6R)−1−(フ
ェニルスルフィニル)−3−(t−ブチルジメチルシリル
オキシ)−5−ヒドロキシ−7−オクチン(140mg,
収率90.1%)を得た。
【0029】1H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.64-7.48
(m, 5H), 3.97-3.78 (m, 2H), 2.99-2.74 (m, 2H), 2.3
3-2.26 (m, 2H), 1.98-1.48 (m, 5H), 0.88-0.85 (m, 1
8H), 0.09--0.13 (m, 12H);13 C NMR (75 MHz, CDCl3): δ 143.93, 143.86, 131.0,
129.3, 124.2, 80.9, 70.5, 68.6 , 68.5, 68.4, 52.
3, 52.2, 44.6, 29.5, 29.3, 27.93, 27.88, 25.7, 17.
91, 17.86 -4.2 , -4.4, -4.5, -4.6; IR (ニート): n=3312, 1047 cm-1. MS: m/z =437 (100%, M+-57), 437 (100%). HRMS: C22H37O3SSi2として計算値: 437.2003 (M+). 測
定値: 437.2004
【0030】12(3S,5R)−3,5−ビス(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−1−オクテン−7−インの合
成(22)
【化31】 (4R,6R)−1−(フェニルスルフィニル)−3−(t
−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−ヒドロキシ−7
−オクチン(68mg,138μmol)のDMSO(2
ml)溶液を1時間加熱還流した。反応液をジエチルエ
ーテルで希釈、水を加え飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後減圧濃縮した。得られた粗生成物を
精製することなくDMF(1ml)に溶かし、氷冷下t−
ブチルジメチルシリルクロリド(83mg,552μm
ol)及びイミダゾール(75mg,1.10mmol)を
順次加え、室温で9時間攪拌した。反応液をジエチルエ
ーテルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後減圧濃縮した。残渣をフラッシュクロ
マトで精製することにより(3S,5R)−3,5−ビス
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−オクテン−7
−イン(38mg,収率74.7%)を得た。
【0031】[α]D 30-9.1 (c 0.51, CHCl3)1 H NMR (300 MHz, CDCl3):δ 5.82 (ddd,
1H, J=17.2, 10.2, 7.1 H
z), 5.14 (br d, 1H, J=17.
3, Hz), 5.04 (br d, 1H, J
=10.3 Hz), 4.27−2.18 (m,
1H), 3.98−3.89 (m, 1H),
2.38−2.33 (m, 2H), 1.97
(t, 1H, J=2.6 Hz), 1.88
(ddd, 1H, J=13.9, 7.6, 5.
2 Hz), 1.6 5 (ddd, 1H, J=
13.7, 6.6, 5.2 Hz), 0.89
(s, 3H), 0.09 (s, 3H), 0.
08 (s, 3H), 0.06 (s, 3
H), 0.04 (s, 3H);

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(4) 【化1】 (式中、R2は炭素数1−4の低級アルキル基、アラルキ
    ル基、またはフェニル基を、R3はエーテル系保護基を
    意味する。)で表されるアセチレン体を脱保護した後、
    シリル基で保護し、スルフィドを酸化してスルホキシド
    とし、続いて加熱脱離、そして再度シリル化することを
    特徴とする下記式(5) 【化2】 (R4はシリル保護基を意味する。)で表されるカルシト
    リオール中間体の製法。
  2. 【請求項2】 下記式(1) 【化3】 (式中Bnはベンジル基またはその類縁基を意味する。)
    で表される4−ヒドロキシ−δ−バレロラクトンの水酸
    基をシリル基で保護した後、還元し、下記式(2) 【化4】 (R1はシリル保護基を、Bnは前掲と同じ。)で表され
    るジオール体を得、このジオール体(2)の1級水酸基を
    選択的にスルフィド基に変換後、2級水酸基のスルホニ
    ル化、脱保護、エポキシ化をし、下記式(3) 【化5】 (式中、R2は炭素数1−4の低級アルキル基、アラルキ
    ル基、またはフェニル基を意味する。)で表される化合
    物を得、この化合物(3)の水酸基を保護した後、リチ
    ウムアセチレンエチレンジアミン錯体と反応させ、下記
    式(4) 【化6】 (式中、R3はエーテル系保護基を意味し、R2は前掲と
    同じ。)で表されるアセチレン体を得、このアセチレン
    体を脱保護した後、シリル基で保護し、スルフィドを酸
    化してスルホキシドとし、続いて加熱脱離、そして再度
    シリル化することを特徴とする下記式(5) 【化7】 (R4 はシリル保護基を意味する。)で表されるカルシト
    リオール中間体の製法。
  3. 【請求項3】 式(1)で表される化合物に(4S,6R)
    体を用い、式(5)で表される化合物が(4R,6R)体で
    ある化合物を製造することを特徴とする請求項2に記載
    の製法。
  4. 【請求項4】 下記式(4a) 【化8】 (式中、R21は炭素数1−4の低級アルキル基、アラル
    キル基、またはフェニル基を、R31はメトキシメチル
    基、またはテトラヒドロピラニル基を意味する。)で表
    されるアセチレン誘導体。
  5. 【請求項5】 立体配位が(4R,6R)である請求項4
    の化合物。
  6. 【請求項6】 下記式(2a) 【化9】 (式中、R11はトリメチルシリル、トリエチルシリル、
    t−ブチルジメチルシリル、またはt−ブチルジフェニ
    ルシリルを、Bzlはベンジル基を意味する。)で表さ
    れる化合物。
  7. 【請求項7】 立体配位が(3R,5R)である請求項6
    の化合物。
  8. 【請求項8】 下記式(3) 【化10】 (式中、R2は炭素数1−4の低級アルキル基、アラルキ
    ル基、またはフェニル基を意味する。)で表される化合
    物。
  9. 【請求項9】 立体配位が(2S,4R)である請求項8
    の化合物。
  10. 【請求項10】 下記式(2) 【化11】 (式中、R1はシリル保護基を、Bnはベンジル基、また
    はその類縁基を意味する。)で表されるジオール体の1
    級水酸基を選択的にスルフィド基に変換後、2級水酸基
    のスルホニル化、脱保護、そしてエポキシ化することを
    特徴とする下記式(3) 【化12】 (式中、R2は炭素数1−4の低級アルキル基、アラルキ
    ル基、またはフェニル基を意味する。)で表される化合
    物の製法。
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