JPH11240840A - アレルギー予防用組成物 - Google Patents

アレルギー予防用組成物

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JPH11240840A
JPH11240840A JP10057469A JP5746998A JPH11240840A JP H11240840 A JPH11240840 A JP H11240840A JP 10057469 A JP10057469 A JP 10057469A JP 5746998 A JP5746998 A JP 5746998A JP H11240840 A JPH11240840 A JP H11240840A
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acid ester
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アレルギー抑制効果を有する食品としても安
定な組成物を提供する。 【解決手段】 茶抽出物と乳化剤を併用したアレルギー
予防組成物を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、茶抽出物と界面活
性剤を含有することを特徴とするアレルギー予防用組成
物及びその製造ならびにアレルギー予防用組成物含有食
品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アレルギー疾患に悩む人たちが増
えており、国民の3分の1は何らかのアレルギー症状を
持っているといわれている。これらの患者は、アレルギ
ー反応を治療及び抑制するのに抗炎症薬であるステロイ
ド薬や抗アレルギー薬を使用している。ステロイド薬は
ほとんど全てのアレルギー疾患に繁用されており、その
有効性は十分認識されているが、全身に長期使用した場
合の副作用などが問題として指摘されている。その副作
用の主なものとしては、副腎皮質機能の抑制、骨粗鬆
症、易感染性、糖尿病、消化性潰瘍、高血圧、白内障、
肥満、不眠などがある。
【0003】そこで、我々が食している安全な食品から
アレルギーを軽減する生理活性物質を探索して利用する
ことが行われている。例えば、緑茶については、茶の溶
媒抽出エキスや茶に含まれるカテキン類がI型アレルギ
ーのヒアルロニダーゼに起因する疾患を予防、防止する
ヒアルロニダーゼ阻害剤(静岡県衛生環境センター報
告, 30, 1987、食衛誌, 30, 1989、食衛誌, 31, 1990、
特開平1-128933、特開平6-9391)や、茶抽出液や茶から
単離精製したエピガロカテキンガレートが肥満細胞より
ヒスタミンの遊離を抑えること(食衛誌,vol.30,No.4,1
989 、FragranceJournal, 11, 1990 、特開平3-15733
0)や、また、緑茶以外にも紅茶、ウーロン茶(特開平3
-258726、特開平6-113791)、甜茶(特開平6-19211
4)、緑茶より精製したカフェイン(特開平7-17865 )
等も抗ヒアルロニダーゼ抑制効果およびヒスタミン遊離
抑制効果があることが報告されている。
【0004】しかしながら、アレルギー抑制効果の有効
成分である茶抽出物中のカテキン類は、タンパク質結合
性が強く、カテキン類を経口摂取した場合、カテキン類
は吸収部位である小腸に到達する前に、口腔、食道、胃
および十二指腸などの消化管壁に非特異吸着され、有効
量が体内に吸収されにくいこと。また、カテキン類は酸
性条件では安定であるが、アルカリ性では不安定である
ため、アルカリ性の膵液及び胆汁が分泌される十二指腸
では、カテキン類は不安定となり、重合や変性を起こす
などの理由により、本来の抗アレルギー効果を発現する
量を摂取しても、その効果が発揮されない問題がある。
また、緑茶に含まれるカフェインにも抗アレルギー効果
が確認されているが、カフェインは摂取した場合、興奮
作用、不眠、胃収斂による胸焼け感などといった副作用
があるため、抗アレルギー効果に達する有効量を経口摂
取するには困難である。さらに、茶抽出物にはカテキン
類に由来する独特な渋み、苦みがあるため、そのまま経
口摂取するにはかなりの抵抗があるなどの問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、茶抽出物を
経口摂取しやすくすると共に、少量でアレルギー抑制効
果が発揮できるアレルギー予防用組成物を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を行った結果、茶抽出物と界
面活性剤を併用することにより、従来の茶抽出物と比
べ、より少量でアレルギー抑制効果を発現することを見
いだすと共に、茶抽出物の持つ独特な苦みをなくすこと
ができた。すなわち、本発明は茶抽出物と界面活性剤を
含有するアレルギー予防用組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の茶抽出物とは、特に限定
するものではないが、植物学的にはツバキ科の不発酵茶
である緑茶、半発酵茶であるウーロン茶、発酵茶である
紅茶や、クルミ科の黄杞茶、バラ科キイチゴ植物の甜茶
等があげられる。好ましくは、アレルギー抑制効果の強
い緑茶の抽出物を用いるのがよい。茶の抽出物は、茶葉
または茶葉を粉末したものを、水、温水または熱水にて
抽出した画分、さらに好ましくは(−)エピガロカテキ
ンガレート、(+)カテキン、(−)エピカテキン、
(−)ガロカテキン、(−)エピガロカテキン、(−)
エピカテキンガレートを含む茶抽出物の画分、更に好ま
しくは(−)エピガロカテキンガレート、(−)エピカ
テキンガレート、(−)エピガロカテキンを含む茶抽出
物の画分を用いるのがよい。
【0008】本発明の界面活性剤とは、モノグリセリ
ド、モノグリセリド誘導体、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、シ
ョ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロ
ピレングリコール脂肪酸エステル、レシチン、サポニ
ン、ステアロイル乳酸カルシウム、オキシエチレン高級
脂肪族アルコール、オレイン酸ナトリウム、モノホリン
脂肪酸塩、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、脂
肪酸塩等が挙げられる。好ましくは、食品に使用して問
題がないようなポリグリセリン脂肪酸エステル、レシチ
ン、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセ
リン縮合リシノレイン酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ショ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれる
1種または2種以上を用いるのがよく、特にレシチン、
ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびポリグリセリン縮
合リシノレイン酸エステルがよい。
【0009】本発明の乳化とは、水と油のような混じり
合わないもの同士の一方を他方に分散させた状態のこと
をいう。本発明におけるW/O/Wは多相型乳化とい
い、一次乳化としてW/O乳化物を作った後、更に水相
に乳化したものをいう。また、本発明におけるW/Oは
油中水型といい、外相が油相で内相が水相となった乳化
状態をい言う。茶抽出物はW/O型一次乳化物の水相に
溶解させておくのが好ましい。本発明における乳化状態
はW/O乳化もしくは、W/O/W乳化が好ましく、更
に好ましくはW/O/W乳化が好ましい。本発明におけ
るW/O乳化に用いる界面活性剤はHLB6以下の界面
活性剤が好ましく、更に好ましくはHLB4以下のポリ
グリセリン脂肪酸エステル又はポリグリセリン縮合リシ
ノレイン酸エステルである。茶抽出物をW/Oに一次乳
化する場合に用いる界面活性剤はHLB6以下の界面活
性剤が好ましく、更に好ましくはHLB4以下のポリグ
リセリン脂肪酸エステル又はポリグリセリン縮合リシノ
レイン酸エステルである。茶抽出物は抽出物もしくは、
粉末を水もしくはエタノールに溶解したものをW/O型
乳化物の水相として用いる。また、茶抽出物をW/O乳
化したものを更にW/O/W乳化するには、HLB8以
上の界面活性剤が好ましく、更に好ましくはHLB10
以上のポリグリセリン脂肪酸エステルまたはレシチンで
ある。
【0010】本乳化物の作成方法は一段階乳化法、転相
乳化法、二段階乳化法などがあり、特に限定するもので
はないが、好ましくは安定で確実な乳化物を得られる二
段階乳化法が好ましい。二段階乳化の一次乳化は、油相
にHLB6以下のポリグリセリン脂肪酸エステル又はポリグ
リセリン縮合リシノレイン酸エステルを溶かし、その中
に茶抽出物溶液を撹拌下において滴下してW/Oエマル
ジョンを作る。このときの撹拌はローターステーター型
乳化機やミル型乳化機等によりできるだけ強くするのが
好ましく、このときのローターの回転数は3,000r
pm以上が好ましい。一次乳化のW/Oエマルジョンの
粒子径は、小さい方が好ましく、平均粒径は0.6μm
以下、更に好ましくは0.3μm以下が好ましい。ロー
ターステーター型乳化機等による一次乳化のW/Oエマ
ルジョンの粒径は大きいため、好ましくは高圧ノズル型
乳化機や高圧衝突型乳化機により更に乳化するのが好ま
しい。また、乳化粒径を細かくするため、一度のパスで
はなく好ましくは複数回パスすることが好ましい。通常
作業性の問題から3回程度パスするのがよい。
【0011】W/O/W乳化を行うには、一次乳化した
W/Oエマルジョンを外側の水相に乳化する必要があ
る。外側の水相にポリグリセリン脂肪酸エステルやレシ
チン等の乳化剤を溶解し、一次乳化したW/Oエマルジ
ョンを撹拌下で滴下してW/O/Wエマルジョンを得る
ことができる。このときの撹拌は、一次乳化したW/O
エマルジョンが壊れないような適当な強さの撹拌を行う
ことが好ましく、好ましくは、ローターステーター型乳
化機やミル型乳化機等により200〜1,000rpm
の回転数、更に好ましくは、500〜800rpmの回
転数により撹拌するのがよい。ローターステーター型乳
化機やミル型乳化機等により乳化する場合、撹拌を十分
にできるようにするため、乳化物を入れる容器はロータ
ーステーター型乳化機やミル型乳化機等の撹拌部に対し
てあまり大きくない方が好ましい。好ましくは容器の径
がローターステーター型乳化機やミル型乳化機等の撹拌
部の径に対し20倍以下、更に好ましくは10倍以下が
よい。また、容器の胴の深さは容器径の5倍以下の深さ
が好ましく、更に好ましくは2倍以下がよい。
【0012】本発明におけるレシチンとは、大豆または
卵黄由来のレシチン及びそれらのレシチンを酵素処理し
たものをいう。大豆レシチンとは、大豆中に含まれるリ
ン脂質成分であり、ホスファチジルコリン(PC)、ホスフ
ァチジルエタノールアミン(PE)、ホスファチジルイノシ
トール(PI)を主成分としている。大豆からの精製度の違
いから、ペースト状レシチン、高純度レシチン(脱脂レ
シチン)、分画レシチンなどがある。大豆レシチンは、
HLBの値からW/O型の一次乳化に用いるのが好まし
い。本発明の卵黄レシチンとは、鳥類卵黄のリン脂質成
分であり、PCを主成分とし、PE、スフィンゴミエリ
ン(SPM) 、リゾフォスファチジルコリン(LPC) を含んだ
ものをいう。卵黄レシチンは、HLBの値からW/O型
の一次乳化に用いるのが好ましい。
【0013】本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エス
テルとはポリグリセリンエステルとも呼ばれ、グリセリ
ンを重合させたポリグリセリンに脂肪酸をエステル化し
たもので、グリセリンの重合度は2〜10まで各種あ
り、グリセリンの重合度、脂肪酸の種類、そのエステル
化の度合いにより多種類あり、茶抽出物をW/O/W乳
化するとき用いる界面活性剤は、一次乳化にはHLBが
6以下のポリグリセリン脂肪酸エステルを用い、二次乳
化にはHLBが10以上のポリグリセリン脂肪酸エステ
ルを用いるのがよい。本ポリグリセリン脂肪酸エステル
の脂肪酸基は、好ましくは縮合型であり、更に好ましく
は不飽和脂肪酸の縮合物であるオレイン酸、リノール
酸、リノレン酸、パルミトオレイン酸など、または、エ
イコサペンタエン酸(EPA) やドコサヘキサエン酸(DHA)
などあるいは、ヒドロキシ脂肪酸の縮合物であるオレイ
ン酸などである。本ポリグリセリン脂肪酸エステルの重
合度は2以上であり、好ましくは3〜10である。
【0014】本発明におけるポリグリセリン縮合リシノ
レイン酸エステルとはポリグリセリンポリリシノレート
とも呼ばれ、1個の水酸基を持った炭素数18の不飽和
脂肪酸のリシノレイン酸同士をエステル化した縮合物
と、この縮合リシノレイン酸とポリグリセリンを更にエ
ステルしたものである。本ポリグリセリン縮合リシノレ
イン酸エステルのHLBは通常2以下のため、茶抽出物
をW/O/W乳化するときの一次乳化に用いるのがよ
い。本乳化において添加する界面活性剤の添加量は、安
定に乳化ができる量でよく、油に対し0.01〜10
%、好ましくは0.1〜5%、更に好ましくは0.3〜
3%である。
【0015】本アレルギー予防用組成物に用いる界面活
性剤は、前述のレシチン、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルの他に、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリ
グリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ソルビタン脂
肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、酵素分解大豆レ
シチン、酵素分解卵黄レシチンなどが挙げられる。本発
明におけるプロピレングリコール脂肪酸エステルとはP
Gエステルとも呼ばれ、水酸基が2個のプロピレングリ
コールと脂肪酸のエステルであり、モノエステルとジエ
ステルである。本発明におけるソルビタン脂肪酸エステ
ルはソルビタンエステルとも呼ばれ、甘味料のソルビト
ールの分子内脱水物のソルビタンと脂肪酸とのエステル
である。また、ソルビトール及び副生成物のソルビドの
エステルも含む混合物でもある。ソルビタン1モルに対
して1モルの脂肪酸を用いたモノエステルや3モル用い
たトリエステルがある。
【0016】本発明におけるショ糖脂肪酸エステルはシ
ュガーエステルとも呼ばれ、水酸基が8つのショ糖と脂
肪酸のエステルで、エステル化の度合いにより水に全く
溶けないものや水に溶けやすいものがある。本発明にお
ける酵素分解大豆レシチンとは、大豆レシチンをホスフ
ォリパーゼDやホスフォリパーゼA2を処理してにより
水酸基を増したものである。酵素分解大豆レシチンはH
LBの値からW/O/W型の二次乳化に用いるのが好ま
しい。本発明における酵素分解卵黄レシチンとは、卵黄
レシチンにホスフォリパーゼA2やホスフォリパーゼD
の酵素処理してホスファチジン酸(PA)やホスファチジル
グリセロール(PG)やホスファチジルセリン(PS)を含んだ
卵黄リン脂質である。酵素分解卵黄レシチンはHLBの
値からW/O/W型の二次乳化に用いるのが好ましい。
【0017】本乳化において用いる油脂は特に限定する
ものではないが、動・植物由来の油であり、これら油を
原料として再構成した油、または化学合成してなる油で
あり、好ましくは融点が37℃以下のものであり、更に
好ましくは25℃以下の油である。例えば、ダイズ油、
ナタネ油、コメ油、トリアセチン、ヤシ油、パーム油、
オリーブ油、イワシ油、マグロ眼下油等を例示すること
ができる。本発明のアレルギー予防用組成物を含有する
食品とは、例えばキャンディー、錠菓、グミキャンディ
ー、ゼリー及び和菓子等の菓子類、清涼飲料、果汁飲
料、乳飲料、乳酸菌飲料、炭酸飲料及びアルコール飲料
等の飲料類、ヨーグルト、牛乳等の乳製品、醤油、味
噌、ドレッシング、ソース、タレなどの調味料、濃厚流
動食、半消化態栄養食及び経口経腸栄養食品などがあげ
られる。本発明の予防組成物の添加量に関しては、その
アレルギー抑制効果が発揮できる量であり、体重1kg
当たりの茶抽出物として1日当たり0.5mg以上であ
ればよく、食品の種類、添加する形態、1日当たりの摂
取回数により適宜決めることができる。次に茶抽出物の
製造法、茶抽出物の乳化法、アレルギー予防用組成物の
官能検査、臓器への吸着試験、動物及びヒトによるアレ
ルギー抑制試験について実施例を挙げ、本発明を更に詳
しく説明する。しかし、本発明はこれら実施例の範囲に
限定されるものではない。
【0018】
【実施例】実施例1 ポリグリセリン脂肪酸エステルであるデカオレイン酸デ
カグリセリン(商品名:サンソフトQ−1710S,H
LB:3;太陽化学(株)製)6gをコーン油294g
に添加し、60℃に加温しながらローター・ステーター
型乳化機(特殊機化工業株式会社;T.K.ホモミクサーM
SPEC.A型)により10,500rpmで撹拌しながら、
緑茶抽出物(太陽化学(株)製;ポリフェノール含量7
0%)の粉末を徐々に加えていき、最終50g加えた後
30分間予備乳化を行った。更に、加圧型乳化機(みず
ほ工業株式会社;マイクロフルイダイザーM110EH)で背
圧1,400kg/cm2 で3回パスして乳化を行い、
平均粒子径の0.3μmの乳化組成物(W/O)を37
0g得た(緑茶抽出物含量25%)。
【0019】実施例2 ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルである縮合
リシノレイン酸ヘキサグリセリン(商品名:サンソフト
No.818H ;太陽化学(株)製)8gをコーン油292g
に添加し、60℃に加温しながらローター・ステーター
型乳化機(特殊機化工業株式会社;T.K.ホモミクサーM
SPEC.A型)により10,500rpmで撹拌しながら、
緑茶抽出物(商品名:サンフェノン100S;太陽化学
(株)製)の粉末を徐々に加えていき、最終100g加
えた後30分間予備乳化を行った。更に、加圧型乳化機
(みずほ工業株式会社;マイクロフルイダイザーM110E
H)で背圧1,400kg/cm2 で3回パスして乳化
を行い、平均粒子径の0.3μmの乳化組成物(W/
O)を366g得た(緑茶抽出物含量25%)。
【0020】実施例3 直径140mm、胴の深さ200mmの容器の中に、イ
オン交換水 798ml及びポリグリセリン脂肪酸エス
テルであるモノステアリン酸トリグリセリン(商品名:
サンソフトA−181C,HLB:10;太陽化学
(株)製)2gを添加し、ローター・ステーター型乳化
機特殊機化工業株式会社;T.K.ホモミクサーM SPE
C.A型、ローター径38mm)により500rpmで撹拌し
ながら、40℃まで冷却した実施例1で得たアレルギー
予防用組成物(W/O)200gを徐々に加えていき、
全て加えてから更に20分間撹拌を行いアレルギー予防
用組成物(W/O/W)を960g得た(緑茶抽出物含
量5%)。 実施例4 直径140mm、胴の深さ200mmの容器の中に、イ
オン交換水 793ml及び酵素分解大豆レシチン(商
品名:サンレシチンA,HLB:12;太陽化学(株)
製)7gを添加し、ローター・ステーター型乳化機によ
り2,000rpmで撹拌しながら、40℃まで冷却し
た実施例1で得たアレルギー予防用組成物(W/O)2
00gを徐々に加えていき、全て加えてから更に20分
間撹拌を行いアレルギー予防用組成物(W/O/W)を
953g得た(緑茶抽出物含量5%)。
【0021】実施例5 直径140mm、胴の深さ200mmの容器の中に、イ
オン交換水 796ml及びポリグリセリン脂肪酸エス
テルであるモノステアリン酸トリグリセリン(商品名:
サンソフトA−181C,HLB:10;太陽化学
(株)製)4gを添加し、ローター・ステーター型乳化
機特殊機化工業株式会社;T.K.ホモミクサーM SPE
C.A型、ローター径38mm)により500rpmで撹
拌しながら、40℃まで冷却した実施例2で得たアレル
ギー予防用組成物(W/O)200gを徐々に加えてい
き、全て加えてから更に20分間撹拌を行いアレルギー
予防用組成物(W/O/W)を963g得た(緑茶抽出
物含量5%)。
【0022】試験例1 実施例3、4、5で得たそれぞれのアレルギー予防用組
成物(W/O/W)を100mlのメスシリンダーに1
00ml入れ密栓し、40℃にて1カ月間の保存試験を
行った。1カ月後も水層と油層の分離は認められなかっ
た。 比較例1 緑茶抽出物単品と実施例3、4、5にて作成したアレル
ギー予防用組成物(W/O/W)の味の官能検査を行っ
た。ヨーグルトドリンクに緑茶抽出物(太陽化学(株)
製;緑茶ポリフェノール70%含有)を0.05%及び
実施例3、4、5で得たアレルギー予防用組成物(W/
O/W)を1%添加した飲料を作成した。10人のパネ
ラーによりそれぞれの飲料の官能検査を行った。味の評
価は、強い苦味の点数を10点とし、苦味なしを0点と
してその平均点による比較を行った。その結果を表1に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】結果から明らかなように緑茶抽出物単品で
は強い苦味があるのに対し、本発明品は苦味が著しく減
少した。
【0025】比較例2 緑茶抽出物単品と実施例3にて作成したアレルギー予防
用組成物(W/O/W)の消化器官における吸着を比較
した。Wister系ラット(体重約300g)を脱血死さ
せ、胸部を開き食道から胃までの消化器官を摘出した。
食道から胃までの消化器官を生理食塩水にてよく洗浄
後、一方を結紮し、5%の緑茶抽出物水溶液を0.5m
l(茶抽出物:25mg)、実施例3,4及び5のアレ
ルギー予防用組成物(W/O/W)を0.5ml(茶抽
出物:25mg)をそれぞれ食道から胃までの消化器官
内に注ぎ込み、他方を結紮した。結紮した消化器官は生
理食塩水に浮遊させ、37℃にて30分間振盪しながら
インキュベーションした。その後、消化器官の内容物は
生理食塩水で洗浄して回収し、最終的に100ml容量
にメスアップした。試験はn=5にて行った。
【0026】次に、回収された茶抽出物量を比色法にて
測定した。緑茶抽出物水溶液を添加した後の回収液、実
施例3、4または5の回収液1mlと酒石酸鉄試薬(硫
酸第一鉄(7水和物)100mgと酒石酸カリウムナト
リウム(ロッシェル塩)500mgを超純水に溶解し1
00mlにメスアップ)1mlとセーレンゼンのリン酸
緩衝液(1/15 M リン酸水素二ナトリウム溶液二水和物
(11.867 g Na2HPO4・2H2O / l) と1/15Mリン酸二
水素カリウム溶液(9.073 g KH2PO4 / l) を混合してpH
7.5 に調整)3mlをよく混合し、発色を波長540n
mで測定し、没食子酸エチル標準液の検量線を作成し、
ポリフェノール濃度を求めた。消化管より回収された緑
茶抽出物量を測定し、緑茶抽出物、実施例3、4、5の
アレルギー予防用組成物(W/O/W)それぞれの消化
管への吸着率を比較した結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】結果から明らかなように緑茶抽出物単品で
は消化管に入れた約半分量が組織に吸着したのに比べ、
本発明品のアレルギー予防用組成物(W/O/W)は吸
着量が少なくなり、効率よく小腸に緑茶抽出物が到達す
ると考えられる。 実施例6鼻アレルギー感作モルモッ
トの作成を行った。4週令のハートレー系のモルモット
にDNP−アスカリス抽出液(DNP-As)10μg/匹(DNP
-As)を水酸化アルミニウムゲル1mg/匹と混合し、腹
腔内に2週間おきに計4回感作した。最終感作の2週間
後に、ネブライザーによりDNP−As(0.005%)を鼻
腔から1日1回を5日間連続吸引させ(0.6ml/
匹)鼻アレルギーモルモットを作成した。
【0029】比較例3 実施例6で作成した鼻アレルギーモルモットを用い、実
施例3で得たアレルギー予防用組成物(W/O/W)と
茶抽出物単品を用い経口投与におけるアレルギー抑制効
果の有効量を比較した。緑茶抽出物水溶液は、茶抽出物
換算で体重1kg当たり2mg,5mg,10mg,2
0mg及び50mg、実施例3で得たアレルギー予防用
組成物は茶抽出物換算で体重1kg当たり0.2mg,
0.5mg,1.0mg,2.0mg及び5.0mg経
口投与し(対照は水)、30分後に麻酔した。麻酔がか
かった後、気管切開を行い、頚静脈によりポンタミンス
カイブルーの色素を注射した。更に、自発呼吸において
カニューレを鼻腔側に挿入し、生理食塩水を灌流し鼻腔
灌流液を回収した。経口投与より75分後、DNP−A
s(10mg/ml)を左右鼻腔内に点鼻し、10分間保持し惹
起した。その後、生理食塩水を灌流し、惹起後の鼻腔灌
流液を採取した。採取した鼻腔灌流中に漏出されてきた
色素量は波長620nmの吸光度により測定し、ヒスタ
ミン量は、ラジオイムノアッセイ(ヒスタミンキット栄
研)により測定した。惹起前後の鼻腔灌流液中に含まれ
る色素量と、ヒスタミン量を比較し、アレルギー予防用
組成物(W/O/W)と緑茶抽出物単品とのアレルギー
抑制効果を比較した。その結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】表3より緑茶抽出物は対照と比較し50m
g/kg体重の経口投与において色素量及びヒスタミン
量に有意差が認められたが、20mg/kg体重におい
ては有意差はなかった。実施例2で得たアレルギー予防
用組成物は対照と比較して緑茶抽出物換算として0.5
mg/kg体重の経口投与において色素量また1.0m
g/kg体重においてヒスタミン量に有意差が認められ
た。
【0032】比較例4 緑茶抽出物単品と実施例3で得たアレルギー予防用組成
物(W/O/W)によるヒトにおける鼻アレルギー軽減
効果について比較した。ヨーグルトドリンクに緑茶抽出
物(太陽化学(株)製、ポリフェノール70%含量)を
0.05%及び実施例3で得たアレルギー予防用組成物
(W/O/W)を1%添加した飲料を作成した。20人
の鼻アレルギー患者を募り、それぞれの飲料による鼻ア
レルギー症状軽減効果を調べた。20人の患者を10人
づつ2群に分け、1群は緑茶抽出物を0.05%添加し
たヨーグルトドリンク、もう一群は実施例3で得たアレ
ルギー予防用組成物を1%添加したヨーグルトドリンク
を体重1kg当たり2ml(緑茶抽出物として体重当た
り1.0mg/kg)を4週間毎日飲んでもらい、鼻づ
まり、鼻水、くしゃみについて観察をし、緑茶抽出物入
りヨーグルトドリンクを摂取する前の対照期間と摂取4
週間後における症状を5段階にて評価した。症状の度合
いは点数で表し、ひどい症状を5点とし無症状を1点と
して各患者の症状別平均点による比較を行った。その結
果を表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】結果から明らかなように緑茶抽出物単品で
は、鼻アレルギー軽減効果が弱かったのに対し、緑茶抽
出物を乳化することにより少ない量の緑茶抽出物により
アレルギー軽減効果が確認された。このように、本発明
のアレルギー予防用組成物は、茶抽出物の単独使用と比
べ少量でアレルギー抑制効果が発揮できることが確認さ
れた。
【0035】本発明の実施形態ならびにその目的生成物
を挙げれば以下の通りである。 (1)茶抽出物と界面活性剤を含有するアレルギー予防
用組成物。 (2)茶抽出物と非イオン性界面活性剤を含有するアレ
ルギー予防用組成物。 (3)茶抽出物とイオン性界面活性剤を含有するアレル
ギー予防用組成物。 (4)茶抽出物と非イオン性界面活性剤及びイオン性界
面活性剤を含有するアレルギー予防用組成物。 (5)茶抽出物を界面活性剤によりW/O乳化したアレ
ルギー予防用組成物。 (6)茶抽出物をHLB6以下の界面活性剤によりW/
O乳化したアレルギー予防用組成物。
【0036】(7)茶抽出物を非イオン性界面活性剤に
よりW/O乳化したアレルギー予防用組成物。 (8)茶抽出物をHLB6以下の非イオン性界面活性剤
によりW/O乳化したアレルギー予防用組成物。 (9)前記(4)〜(7)いずれか記載の茶抽出物を界
面活性剤によりW/O/W乳化したアレルギー予防用組
成物。 (10)前記(4)〜(7)いずれか記載の茶抽出物を
HLB8以上の非イオン性界面活性剤により更にW/O
/W乳化したアレルギー予防用組成物。 (11)前記(4)〜(7)いずれか記載の茶抽出物を
非イオン性界面活性剤及びイオン性界面活性剤により更
にW/O/W乳化したアレルギー予防用組成物。
【0037】(12)前記(4)〜(7)いずれか記載
の茶抽出物をHLB8以上の非イオン性界面活性剤及び
イオン性界面活性剤により更にW/O/W乳化したアレ
ルギー予防用組成物。 (13)茶抽出物とモノグリセリド、モノグリセリド誘
導体、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン
縮合リシノレイン酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪
酸エステル、レシチン、サポニン、ステアロイル乳酸カ
ルシウム、オキシエチレン高級脂肪族アルコール、オレ
イン酸ナトリウム、モノホリン脂肪酸塩、ポリオキシエ
チレンソルビタンエステル、脂肪酸塩等なる群より選ば
れる1種または2種以上の界面活性剤を含有するアレル
ギー予防用組成物。 (14)茶抽出物とポリグリセリン脂肪酸エステルを含
有するアレルギー予防用組成物。 (15)茶抽出物をモノグリセリド、モノグリセリド誘
導体、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリリシノレー
ト、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチン、
サポニン、ステアロイル乳酸カルシウム、オキシエチレ
ン高級脂肪族アルコール、オレイン酸ナトリウム、モノ
ホリン脂肪酸塩、ポリオキシエチレンソルビタンエステ
ル、脂肪酸塩等からなる群より選ばれる1種または2種
以上の界面活性剤により乳化したアレルギー予防用組成
物。
【0038】(16)茶抽出物をポリグリセリン脂肪酸
エステルにより乳化したアレルギー予防用組成物。 (17)茶が緑茶、ウーロン茶、紅茶、黄杞茶、甜茶の
1種または2種以上から選ばれる前記(1)〜(15)
いずれか記載のアレルギー予防用組成物。 (18)茶抽出物の主成分がカテキン類である前記
(1)〜(15)いずれか記載のアレルギー予防用組成
物。 (19)茶抽出物と界面活性剤を含有するアレルギー予
防用組成物の製造法。 (20)茶抽出物と非イオン性界面活性剤を含有するア
レルギー予防用組成物の製造法。 (21)茶抽出物とイオン性界面活性剤を含有するアレ
ルギー予防用組成物の製造法。
【0039】(22)茶抽出物と非イオン性界面活性剤
及びイオン性界面活性剤を含有するアレルギー予防用組
成物の製造法。 (23)茶抽出物を界面活性剤によりW/O乳化したア
レルギー予防用組成物の製造法。 (24)茶抽出物をHLB6以下の界面活性剤によりW
/O乳化したアレルギー予防用組成物の製造法。 (25)茶抽出物を非イオン性界面活性剤によりW/O
乳化したアレルギー予防用組成物の製造法。 (26)茶抽出物をHLB6以下の非イオン性界面活性
剤によりW/O乳化したアレルギー予防用組成物の製造
法。 (27)茶抽出物を界面活性剤によりW/O/W乳化し
たアレルギー予防用組成物の製造法。
【0040】(28)前記(4)〜(7)いずれか記載
の茶抽出物を界面活性剤によりW/O/W乳化したアレ
ルギー予防用組成物の製造法。 (29)前記(4)〜(7)いずれか記載の茶抽出物を
HLB8以上の非イオン性界面活性剤により更にW/O
/W乳化したアレルギー予防用組成物の製造法。 (30)前記(4)〜(7)いずれか記載の茶抽出物を
非イオン性界面活性剤及びイオン性界面活性剤により更
にW/O/W乳化したアレルギー予防用組成物の製造
法。 (31)前記(4)〜(7)いずれか記載の茶抽出物を
HLB8以上の非イオン性界面活性剤及びイオン性界面
活性剤により更にW/O/W乳化したアレルギー予防用
組成物の製造法。
【0041】(32)界面活性剤がモノグリセリド、モ
ノグリセリド誘導体、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、しょ糖脂
肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレン
グリコール脂肪酸エステル、レシチン、サポニン、ステ
アロイル乳酸カルシウム、オキシエチレン高級脂肪族ア
ルコール、オレイン酸ナトリウム、モノホリン脂肪酸
塩、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、脂肪酸塩
等からなる群より選ばれる1種または2種以上であるア
レルギー予防用組成物の製造法。 (33)茶抽出物とポリグリセリン脂肪酸エステルを含
有するアレルギー予防用組成物の製造法。
【0042】(34)茶抽出物をモノグリセリド、モノ
グリセリド誘導体、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポ
リリシノレート、しょ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂
肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、
レシチン、サポニン、ステアロイル乳酸カルシウム、オ
キシエチレン高級脂肪族アルコール、オレイン酸ナトリ
ウム、モノホリン脂肪酸塩、ポリオキシエチレンソルビ
タンエステル、脂肪酸塩等からなる群より選ばれる1種
または2種以上の界面活性剤により乳化したアレルギー
予防用組成物の製造法。 (35)茶抽出物をポリグリセリン脂肪酸エステルによ
り乳化したアレルギー予防用組成物の製造法。 (36)茶が緑茶、ウーロン茶、紅茶、黄杞茶、甜茶の
1種または2種以上から選ばれる前記(1)〜(15)
いずれか記載のアレルギー予防用組成物の製造法。
【0043】(37)茶抽出物の主成分がカテキン類で
ある前記(1)〜(15)いずれか記載のアレルギー予
防用組成物の製造法。 (38)茶抽出物と界面活性剤を含有するアレルギー予
防用組成物を含む食品。 (39)茶抽出物と非イオン性界面活性剤を含有するア
レルギー予防用組成物を含む食品。 (40)茶抽出物とイオン性界面活性剤を含有するアレ
ルギー予防用組成物を含む食品。 (41)茶抽出物と非イオン性界面活性剤及びイオン性
界面活性剤を含有するアレルギー予防用組成物を含む食
品。
【0044】(42)茶抽出物を界面活性剤によりW/
O乳化したアレルギー予防用組成物を含む食品。 (43)茶抽出物をHLB6以下の界面活性剤によりW
/O乳化したアレルギー予防用組成物を含む食品。 (44)茶抽出物を非イオン性界面活性剤によりW/O
乳化したアレルギー予防用組成物を含む食品。 (45)茶抽出物をHLB6以下の非イオン性界面活性
剤によりW/O乳化したアレルギー予防用組成物を含む
食品。 (46)茶抽出物を界面活性剤によりW/O/W乳化し
たアレルギー予防用組成物を含む食品。
【0045】(47)前記(4)〜(7)いずれか記載
の茶抽出物を界面活性剤によりW/O/W乳化したアレ
ルギー予防用組成物を含む食品。 (48)前記(4)〜(7)いずれか記載の茶抽出物を
HLB8以上の非イオン性界面活性剤により更にW/O
/W乳化したアレルギー予防用組成物を含む食品。 (49)前記(4)〜(7)いずれか記載の茶抽出物を
非イオン性界面活性剤及びイオン性界面活性剤により更
にW/O/W乳化したアレルギー予防用組成物を含む食
品。 (50)前記(4)〜(7)いずれか記載の茶抽出物を
HLB8以上の非イオン性界面活性剤及びイオン性界面
活性剤により更にW/O/W乳化したアレルギー予防用
組成物を含む食品。
【0046】(51)茶抽出物とモノグリセリド、モノ
グリセリド誘導体、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ショ糖脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレング
リコール脂肪酸エステル、レシチン、サポニン、ステア
ロイル乳酸カルシウム、オキシエチレン高級脂肪酸族ア
ルコール、オレイン酸ナトリウム、モノホリン脂肪酸
塩、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、脂肪酸塩
等からなる群より選ばれる1種または2種以上の界面活
性剤を含有するアレルギー予防用組成物を含む食品。 (52)茶抽出物とポリグリセリン脂肪酸エステルを含
有するアレルギー予防用組成物を含む食品。 (53)茶抽出物をモノグリセリド、モノグリセリド誘
導体、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリリシノレー
ト、しょ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチン、
サポニン、ステアロイル乳酸カルシウム、オキシエチレ
ン高級脂肪族アルコール、オレイン酸ナトリウム、モノ
ホリン脂肪酸塩、ポリオキシエチレンソルビタンエステ
ル、脂肪酸塩等からなる群より選ばれる1種または2種
以上の界面活性剤により乳化したアレルギー予防用組成
物を含む食品。 (54)茶抽出物をポリグリセリン脂肪酸エステルによ
り乳化したアレルギー予防用組成物を含む食品。 (55)茶が緑茶、ウーロン茶、紅茶、黄杞茶、甜茶の
1種または2種以上から選ばれる前記(1)〜(15)
いずれか記載のアレルギー予防用組成物を含む食品。 (56)茶抽出物の主成分がカテキン類である前記
(1)〜(15)いずれか記載のアレルギー予防用組成
物を含む食品。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、食品として安全な天然
素材の茶から抽出される成分と乳化剤を併用することに
より、従来の茶抽出物単独では効果がなかった少量にお
いてもアレルギー抑制効果を得た。茶抽出物と界面活性
剤を含有する組成物を乳化することにより茶抽出物の持
つ独特の味及び風味を隠すことができ、摂取し易くでき
る。また、茶抽出物が腸管まで効率的に到達し、吸収さ
れるため、茶抽出物のアレルギー抑制効果が茶抽出物単
独で摂取するよりも、より少ない量で発揮される。この
効果は鼻アレルギーモデル動物を用いた試験においても
確認された。以上、本発明は茶抽出物のアレルギー抑制
効果をより一層高めるものでり、産業上の貢献大であ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茶抽出物と界面活性剤を含有することを
    特徴とするアレルギー予防用組成物。
  2. 【請求項2】 茶抽出物を界面活性剤によりW/O/W
    乳化したアレルギー予防用組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の界面活性剤がレシチン、
    ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リ
    シノレイン酸エステルからなる群より選ばれる少なくと
    も1種以上の界面活性剤であるアレルギー予防用組成
    物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の界面活性剤がレシチン、
    ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リ
    シノレイン酸エステルからなる群より選ばれる少なくと
    も1種以上の界面活性剤であるアレルギー予防用組成物
    の製造法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のアレルギー予防用組成物
    を含有する食品。
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