JPH11240768A - セラミック材料の製造方法 - Google Patents

セラミック材料の製造方法

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JPH11240768A
JPH11240768A JP10064669A JP6466998A JPH11240768A JP H11240768 A JPH11240768 A JP H11240768A JP 10064669 A JP10064669 A JP 10064669A JP 6466998 A JP6466998 A JP 6466998A JP H11240768 A JPH11240768 A JP H11240768A
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molding
component
powder
weight
ceramic material
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JP10064669A
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Osamu Fukushima
治 福島
Makoto Sugimoto
誠 杉本
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイヤーアルミナ粉末など、強塩基性化合物
を比較的多量に含有した原料粉末を用いた場合でも、成
形体のクラックやエッジ崩れといった欠陥が生じにく
く、良好な製造歩留まりが達成できるセラミック材料の
製造方法を提供する。 【解決手段】 原料粉末に対し、所定量の親水性結合剤
と水を主体とする溶媒とを配合して混合することにより
成形用素地スラリーを作り、その成形用素地スラリーに
対して酸成分を添加することにより、pHを6〜10
(望ましくは7〜9)の範囲に調整する。そして、その
スラリーを噴霧・乾燥することにより成形用素地造粒物
PGを作り、その成形用素地造粒物PGをプレス成形す
ることにより成形体を得る。なお、プレス成形法として
はラバープレス成形法を採用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセラミック材料の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関用のスパークプラグや高電圧設
備の碍子等に用いられる絶縁材料として、アルミナ(A
23)系のセラミック材料が使用されている。このよ
うなアルミナ系セラミック材料の原料となるアルミナ粉
末は、一般にはバイヤー(Bayer)法により製造された
もの(以下、バイヤーアルミナともいう)が使用されて
いる。バイヤー法は、アルミニウム原鉱石であるボーキ
サイトからアルミナを湿式抽出する法であるが、抽出媒
として比較的濃度の高い苛性ソーダ(NaOH)水溶液
が使用される。そのため、得られるバイヤーアルミナ
は、NaOHやNa2O等の強塩基性化合物の形で相当
量のNa成分(ソーダ分)を含有したものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セラミック
材料の製造方法としては、例えば原料粉末をプレス成形
して成形体を作り、その成形体を焼成することにより焼
結体を得る方法が採用されることが多い。ここで、セラ
ミック材料の原料として、上述のようなバイヤーアルミ
ナ粉末など、強塩基性化合物を比較的多量に含有した原
料粉末を用いると、得られる成形体の強度が低下して、
例えばプレス成形を行う際に成形体にクラックやエッジ
崩れといった欠陥が生じやすくなり、製造歩留まりが低
下することがある。
【0004】本発明の課題は、バイヤーアルミナ粉末な
ど、強塩基性化合物を比較的多量に含有した原料粉末を
用いた場合でも、成形体のクラックやエッジ崩れといっ
た欠陥が生じにくく、良好な製造歩留まりが達成できる
セラミック材料の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、本発明のセラミック材料の製造方法
は、アルカリ金属成分の塩基性化合物を含有するセラミ
ック粉末を主体とした原料粉末に対し、所定の分量の結
合剤を配合して成形用素地を準備するとともに、その成
形用素地に対し適当な酸成分を添加して該成形用素地の
pHを低くなる方向に調整し、そのpH調整後の成形用
素地を加圧成形することにより成形体を作り、その成形
体を焼成することによりセラミック材料の焼結体を得る
ようにしたことを特徴とする。
【0006】バイヤーアルミナなど、アルカリ金属成分
の塩基性化合物を含有するセラミック粉末を用いてセラ
ミック材料を製造する場合、そのセラミック粉末を原料
とする成形用素地のpHが塩基性領域側にずれやすくな
る。そして本発明者の検討によれば、そのpHの値が高
くなりすぎると、素地の成形性が損なわれることがわか
った。そして、上記本発明の方法によれば、その塩基性
側にずれたpHを酸成分の添加により適当な範囲内で低
下させることにより、素地の成形性が著しく改善されて
成形体の強度も向上し、ひいてはクラックやエッジ崩れ
といった欠陥の発生が顕著に抑制されて、製造歩留まり
を大幅に向上させることができるようになる。
【0007】この場合、成形用素地のpHは、6〜10
の範囲にて調整するのがよい。pHが10を超えるか又
は6未満になると、いずれの場合においても成形用素地
の成形性が損なわれ、製造歩留まりの低下につながる。
なお、成形用素地のpHは、より望ましくは7〜9の範
囲で調整するのがよい。
【0008】また、配合する酸成分としては、ホウ酸、
コロイダルシリカ、炭酸、リン酸等の無機酸類、クエン
酸、シュウ酸、酒石酸、酢酸等の有機酸類、及び硫酸ア
ンモニウムあるいは硝酸アンモニウム等の強酸の弱アル
カリ塩から選ばれる1種又は2種以上を使用することが
できる。
【0009】セラミック材料の成形用素地は、原料粉末
に水を主体とする溶媒を混合してスラリーを作ることに
より調整されることが多く、この場合、結合剤は親水性
結合剤を使用するのが一般的である。しかしながら、親
水性結合剤を配合した素地の成形性はpH変化に対して
特に敏感であり、塩基性領域にpHが上昇すると急速に
成形性が悪化する問題がある。これは、親水性結合剤の
多くが、主に極性分子間の水素結合により粘結性を生じ
ており、pHが高くなると、この水素結合が塩基性イオ
ンの作用により阻害されて成形性が低下するものと推測
される。いずれにしろ、酸成分の配合によりpHの値を
下方修正することで、親水性の結合剤を配合した成形用
素地の成形性が極めて効果的に改善され、製造歩留まり
の向上を図ることができる。
【0010】なお、親水性の結合剤としては、ポリビニ
ルアルコール(PVA)、デキストリン、ポリビニルピ
ロリドン、澱粉、カルボキシメチルセルロースのアルカ
リ塩(例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム
(CMC))、水溶性アクリル樹脂(例えば、ポリアク
リル酸塩系のもの)等の有機系の結合剤を使用すること
ができる。
【0011】上記方法は、具体的には次のような工程に
より実施することができる。すなわち、原料粉末(アル
ミナ粉末を含む)に対し、所定量の親水性結合剤と水を
主体とする溶媒とを配合して混合することにより成形用
素地スラリーを形成する一方、その成形用素地スラリー
に対して酸成分を添加することにより、その成形用素地
スラリーのpHを6〜10(望ましくは7〜9)の範囲
に調整する。そして、そのスラリーを噴霧・乾燥するこ
とにより成形用素地造粒物を作り、その成形用素地造粒
物をプレス成形することにより成形体を得る。なお、プ
レス成形法としては金型によるダイプレス成形のほか、
冷間静水圧プレス法(CIP)や、その一種であるラバ
ープレス成形法を採用することができる。例えばスパー
クプラグ用の絶縁体など縦長の焼結体を製造する場合
は、これを能率よく高歩留まりで製造できる観点から、
ラバープレス成形法が特に好適である。
【0012】この場合、成形用素地造粒物は、プレス時
における造粒物の粉末粒子への解砕が促進されるよう、
該成形用素地造粒物の重量を100重量部として0.5
〜2.0重量部の水分を添加し、その水分添加後の成形
用素地造粒物をプレス成形するようにすることが望まし
い。ここで、前述のように素地中に酸成分を配合してp
Hの調整を行わなかった場合は、この水分添加により、
原料粉末中に含まれていたアルカリ金属の塩基性化合物
が電離して塩基性イオンを生じ、親水性結合剤の働きが
阻害されて成形性が損なわれやすくなる。しかしなが
ら、酸成分配合によりpH調整を行うことで、素地に水
分を配合しても問題なく成形を行うことができるように
なる。
【0013】次に、アルミナ系セラミック材料を製造す
る場合、原料となるアルミナ粉末としてはバイヤーアル
ミナ粉末を使用できる。バイヤー法は公知であるが、概
要を述べれば以下の通りである。まず、アルミニウム原
鉱石であるボーキサイトを粉砕後、苛性ソーダ水溶液中
で加圧抽出を行う。鉱石中のアルミナ成分(例えばアル
ミナ系鉱物としてのgibbsiteやboehmite)は、Alの両
性元素としての性質から、下記化1に基づく反応により
アルミン酸ソーダとして溶出し、不溶残渣(赤泥)とな
るFe23、SiO2あるいはTiO2等から分離され
る。
【0014】
【化1】
【0015】抽出条件はアルミナ系鉱物の種類によって
も異なるが、溶液の温度が例えば120〜300℃、同
じく苛性ソーダ濃度が130〜380g/lである。抽
出液は不溶残渣を濾し取った後、種アルミナを加えて苛
性ソーダ濃度を90〜160g/lに下げることによ
り、上記化1の逆反応により温度35〜80℃で30〜
60時間かけて固体の水酸化アルミニウムを析出・沈殿
させる。こうして得られた水酸化アルミニウムは溶液か
ら分離され、さらに必要に応じて水洗した後1000〜
1330℃にて仮焼することにより、バイヤーアルミナ
を得る。
【0016】上記のようなバイヤーアルミナ粉末は、一
般にはNa成分をNa2O換算にて0.03重量%以上
含有したアルミナ粉末となる。また、バイヤーアルミナ
粉末は、強塩基性のNaOH水溶液で処理される関係
上、粒子粉末の表層部に存在するNa成分の含有量が、
例えばNa2O換算にて0.01重量%以上と高くなっ
ているものが多い。従って、これを原料として用いた場
合は、成型用素地のpHがとりわけ高くなりがちであり
成形性も悪化しやすいので、酸成分の添加によりpH調
整する本発明の手法が特に有効である。
【0017】ここで、「粉末粒子の表層部に存在するN
a成分の含有量」とは、次のようにして測定した値を意
味する。まず、測定対象となるアルミナ粉末中のNa成
分の総含有量(単位:重量%)をICP分析や化学分析
等により測定し、その値をNa2O換算してWNa1とす
る。次いで、アルミナ粉末100gを、温度90℃に保
持した蒸留水100ミリリットル中に撹拌を加えない状
態で1hr浸漬する。その後、そのアルミナ粉末を分離
回収して再度Na成分含有量(単位:重量%)を測定
し、その値をNa2O換算してWNa2とする。そして、先
に測定したWNa1からWNa2を減じた値WNa1−WNa2(単
位:重量%)を、粉末粒子の表層部に存在するNa成分
の含有量とする。
【0018】さて、上記本発明の方法により製造される
焼結体は、例えばスパークプラグ用絶縁体とすることが
できる。この場合、該絶縁体は、アルミナを主成分とす
る絶縁材料であって、Na成分をNa2O換算にて0.
07〜0.5重量%の範囲で含有するものとすることが
できる。
【0019】自動車エンジン等の内燃機関に使用される
スパークプラグにおいては、その絶縁体の材料として古
くから耐熱性に優れたアルミナ(Al23)系絶縁材料
が使用されているが、その原料アルミナとしては上記バ
イヤーアルミナが広く使用されている。バイヤーアルミ
ナは、前述の通り相当量のNa成分(ソーダ分)を含ん
でいるが、アルミナ中に含有されるNa成分は高いイオ
ン伝導性を示すため、その含有量が過剰になると、絶縁
抵抗値、特に500℃以上の高温での絶縁抵抗値を低下
させたり、あるいは高温での機械的強度を損ねたりする
といった不具合を生ずる。そのため従来より、スパーク
プラグに使用されているアルミナ系絶縁材料は、なるべ
くNa成分の含有量の少ないものがよいとされ、そのN
a成分含有量は0.05重量%以下の低い値に設定する
ことが常識となっている。
【0020】しかしながら、このようにNa成分含有量
の低いアルミナ系絶縁体を製造するには、使用する原料
アルミナも低ソーダ系のものを用いることが不可欠であ
る。低ソーダ系のアルミナは脱ソーダ工程が必要な分だ
け高価であり、原料コストの観点からは必ずしも望まし
いとはいえない側面がある。しかしながら、近年は自動
車エンジン等の高出力化に伴い、スパークプラグの絶縁
体に対しても、さらに高い耐電圧特性と耐熱性が要求さ
れてきている。その結果、絶縁材料中のNa成分含有量
に関する上記常識はますます揺るぎないものとなってお
り、低ソーダアルミナ使用による多少のコスト高も容認
せざるを得ないというのが現状である。
【0021】本発明者は、スパークプラグ用アルミナ系
絶縁材料のNa成分含有量について鋭意検討を行ったと
ころ、これまで常識外とみなされていた上記Na成分含
有量の高い組成範囲において、高温での絶縁抵抗や機械
的強度等が意外にも低下せず、Na成分含有量がこれよ
りも低い従来の絶縁材料に匹敵する性能の絶縁材料が得
られることを見い出した。そして、Na成分含有量が上
記のような範囲に設定されることで、原料となるアルミ
ナ粉末も、Na成分含有量がNa2O換算にて0.07
〜0.65重量%と高いものが使用できる(0.65重
量%を超えると、得られる絶縁材料中のNa成分量を
0.5重量%以下に維持できなくなる)。その結果、従
来の低ソーダアルミナに代えて、はるかに安価な中ソー
ダアルミナや普通ソーダアルミナ等を使用することがで
きるようになり、スパークプラグ用絶縁体ひいてはそれ
を用いたスパークプラグにおける劇的な製造コスト削減
が実現される。
【0022】なお、絶縁材料中のNa成分含有量を0.
07重量%未満とするには、低ソーダアルミナ等のNa
成分含有量の低いアルミナ粉末を使用しなければなら
ず、従来の絶縁材料に対する原料コスト上の優位性が確
保できなくなる。他方、Na成分含有量が0.5重量%
を超えると、材料の絶縁抵抗の値が不十分となり、スパ
ークプラグ用絶縁体に要求される耐電圧性能を満足でき
なくなる。絶縁材料中のNa成分含有量は、より望まし
くは0.07〜0.25重量%とするのがよい。また、
原料となるアルミナ粉末は、望ましくはNa成分含有量
がNa2O換算にて0.07〜0.3重量%のものを使
用するのがよい。
【0023】また、本発明者がさらに鋭意検討したとこ
ろ、バイヤー法により得られるアルミナ粉末には、粉末
粒子の内部にもNa成分は含まれているが、前述のよう
に、NaOHの溶液によって処理される関係上、粉末粒
子の表層部にNa成分が濃化していることがわかった。
そして、このような粉末粒子の表層部のNa成分は、焼
成時に焼結助剤成分(後述の添加元素成分)とともに溶
融してガラス相を作る。該ガラス相は、Na成分が固溶
することで電気比抵抗が低下し、これが導電路として作
用する結果、材料の絶縁抵抗値や絶縁耐電圧の低下につ
ながる問題がある。
【0024】そして、これに鑑みて本発明者がさらに検
討を行った結果、使用するアルミナ粉末は、粒子粉末の
表層部に存在するNa成分の含有量が、Na2O換算に
て0.0以上のものを使用するのがよいことがわかっ
た。粉末粒子の表層部に存在するNa成分の含有量を
0.01重量%未満にするためには、結局は低ソーダア
ルミナ等のNa成分含有量の低いアルミナ粉末を使用し
なければならないか、あるいはNa成分含有量の高いア
ルミナ粉末を用いる場合でも、粉末粒子表層部のNa成
分を洗浄等により除去する工程が必要となり、従来の絶
縁材料に対する原料コスト上の優位性が確保できなくな
る。また、粉末表層部のNa成分の含有量が0.2重量
%を超えるアルミナ粉末を使用すると、得られる絶縁材
料の絶縁抵抗値や絶縁耐電圧が不足する場合があるの
で、上記Na成分の含有量は0.2重量%以下とするの
がよい。なお、粒子粉末の表層部に存在するNa成分の
含有量は、より望ましくは0.01〜0.1重量%であ
るのがよい。
【0025】上記アルミナ系絶縁材料においては、原料
のアルミナ粉末としてNa含有量が0.07〜0.65
重量%と高いものが使用される。このようなNa含有量
の高いアルミナ粉末を用いた原料粉末は、低Na含有量
のアルミナ粉末を用いたものと比較して成形体の強度が
低く、例えばプレス成形を行う際に成形体にクラックや
エッジ崩れといった欠陥が生じやすく、成形性が必ずし
も良好ではなくなる。しかしながら、上記本発明の方法
を適用することにより、素地の成形性は格段に良好なも
のとなり、該アルミナ系絶縁材料を用いたスパークプラ
グ用絶縁体を高歩留まりで製造することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1〜図3は、スパークプラグの一
例を示している。スパークプラグ100は、筒状の主体
金具1、先端部21が突出するようにその主体金具1の
内側に嵌め込まれた絶縁体2、先端に形成された発火部
31を突出させた状態で絶縁体2の内側に設けられた中
心電極3、及び主体金具1に一端が溶接等により結合さ
れるとともに他端側が側方に曲げ返されて、その側面が
中心電極3の先端部と対向するように配置された接地電
極4等を備えている。また、接地電極4には上記発火部
31に対向する発火部32が形成されており、それら発
火部31と、対向する発火部32との間の隙間が火花放
電ギャップgとされている。
【0027】図1に示すように、絶縁体2の軸方向には
貫通孔6が形成されており、その一方の端部側から端子
金具13が挿入・固定され、同じく他方の端部側から中
心電極3が挿入・固定されている。また、該貫通孔6内
において端子金具13と中心電極3との間に抵抗体15
が配置されている。この抵抗体15の両端部は、導電性
ガラスシール層16,17を介して中心電極3と端子金
具13とにそれぞれ電気的に接続されている。なお、抵
抗体15は、ガラス粉末と導電材料粉末(及び必要に応
じてガラス以外のセラミック粉末)とを混合して、ホッ
トプレス等により焼結して得られる抵抗体組成物により
形成される。
【0028】絶縁体2の軸方向中間には、周方向外向き
に突出する突出部2eが例えばフランジ状に形成されて
いる。そして、絶縁体2には、中心電極3(図1)の先
端に向かう側を前方側として、該突出部2eよりも後方
側がこれよりも細径に形成された本体部2bとされてい
る。一方、突出部2eの前方側にはこれよりも細径の第
一軸部2gと、その第一軸部2gよりもさらに細径の第
二軸部2iがこの順序で形成されている。なお、本体部
2bの外周面には釉薬2dが施され、当該外周面の後端
部にはコルゲーション2cが形成されている。また、第
一軸部2gの外周面は略円筒状とされ、第二軸部2iの
外周面は先端に向かうほど縮径する略円錐面状とされて
いる。
【0029】中心電極3の軸断面径は抵抗体15の軸断
面径よりも小さく設定されている。そして、絶縁体2の
貫通孔6は、中心電極3を挿通させる略円筒状の第一部
分6aと、その第一部分6aの後方側(図面上方側)に
おいてこれよりも大径に形成される略円筒状の第二部分
6bとを有する。図1に示すように、端子金具13と抵
抗体15とは第二部分6b内に収容され、中心電極3は
第一部分6a内に挿通される。中心電極3の後端部に
は、その外周面から外向きに突出して電極固定用凸部3
cが形成されている。そして、上記貫通孔6の第一部分
6aと第二部分6bとは、第一軸部2g内において互い
に接続しており、その接続位置には、中心電極3の電極
固定用凸部3cを受けるための凸部受け面6cがテーパ
面あるいはアール面状に形成されている。
【0030】また、第一軸部2gと第二軸部2iとの接
続部2hの外周面は段付面とされ、これが主体金具1の
内面に形成された主体金具側係合部としての凸条部1c
とリング状の板パッキン63を介して係合することによ
り、軸方向の抜止めがなされている。他方、主体金具1
の後方側開口部内面と、絶縁体2の外面との間には、フ
ランジ状の突出部2eの後方側周縁と係合するリング状
の線パッキン62が配置され、そのさらに後方側にはタ
ルク等の充填層61を介してリング状のパッキン60が
配置されている。そして、絶縁体2を主体金具1に向け
て前方側に押し込み、その状態で主体金具1の開口縁を
パッキン60に向けて内側に加締めることにより加締め
部1dが形成され、主体金具1が絶縁体2に対して固定
されている。
【0031】図3において、中心電極3及び接地電極4
の本体部3a及び4aはNi合金等で構成されている。
また、中心電極3の内部には、放熱促進のためにCuあ
るいはCu合金等で構成された芯材3aが埋設されてい
る。一方、上記発火部31及び対向する発火部32は、
Ir、Pt及びRhの1種又は2種以上を主成分とする
貴金属合金を主体に構成される。
【0032】図1において絶縁体2は、内部に自身の軸
方向に沿って中心電極3を嵌め込むための貫通孔6を有
し、全体が本発明の絶縁材料により構成されている。す
なわち、該絶縁材料はアルミナを主体に構成され、Al
成分を、Al23に換算した重量にて85〜98重量%
(望ましくは90〜98重量%)含有し、かつNa成分
をNa2O換算にて0.07〜0.5重量%(望ましく
は0.07〜0.25重量%)の範囲で含有するアルミ
ナ系セラミック焼結体として構成される。
【0033】より具体的な組成としては下記のようなも
のを例示できる。 Si成分:SiO2換算重量で1.50〜5.00重量%; Ca成分:CaO換算重量で1.20〜4.00重量%; Mg成分:MgOに換算重量で0.05〜0.17重量%; Ba成分:BaOに換算重量で0.15〜0.50重量%; B成分:B23換算重量で0.15〜0.50重量%。
【0034】以下、本発明のセラミック材料の製造方法
に基づく絶縁体2の製造工程の一例について説明する。
まず、原料粉末として、バイヤーアルミナ粉末(Na成
分含有量:0.07〜0.65重量%(望ましくは0.
07〜0.3重量%)、平均粒径1〜5μm)と、Si
成分、Ca成分、Mg成分、Ba成分及びB成分の各添
加元素系原料を、焼成後に酸化物換算にて前述の組成と
なる所定の比率で配合し、親水性結合剤(例えばPV
A)と水とを添加・混合して成形用素地スラリーを作
る。なお、各添加元素系原料は、例えばSi成分はSi
2粉末、Ca成分はCaCO3粉末、Mg成分はMgO
粉末、Ba成分がBaCO3粉末、B成分がH3BO3
末(あるいは水溶液でもよい)の形で配合できる。ま
た、アルミナ粉末は、粒子粉末の表層部に存在するNa
成分の含有量が、Na2O換算にて0.01〜0.2重
量%(望ましくは0.01〜0.1重量%)であるもの
を使用する。
【0035】成形用素地スラリーは、スプレードライ法
等により噴霧乾燥されて成形用素地造粒物とされる。そ
して、成形用素地造粒物をラバープレス成形することに
より、絶縁体の原形となるプレス成形体を作る。図4
は、ラバープレス成形の工程を模式的に示している。こ
こでは、内部に軸方向に貫通するキャビティ301を有
するゴム型300が使用され、そのキャビティ301の
上側開口部に上パンチ304が嵌め込まれる。また、下
パンチ302のパンチ面には、キャビティ301内にお
いてその軸方向に延びるとともに、絶縁体2の貫通孔6
(図1)の形状を規定するプレスピン303が一体的に
凸設されている。
【0036】この状態でキャビティ301内に、所定量
の成形用素地造粒物PGを充填し、キャビティ301の
上側開口部を上パンチ304で塞いで密封する。この状
態でゴム型300の外周面に液圧を印加し、キャビティ
301の造粒物PGを該ゴム型300を介して圧縮する
ことにより、図5に示すようなプレス成形体305を得
る。なお、成形用素地造粒物PGは、プレス時における
造粒物PGの粉末粒子への解砕が促進されるよう、該成
形用素地造粒物PGの重量を100重量部として、0.
5〜2.0重量部の水分が添加された後、上記プレス成
形が行われる。
【0037】成形体305は、外面側がグラインダ切削
等により加工されて、図1の絶縁体2に対応した外形形
状に仕上げられ、次いで温度1400〜1600℃で焼
成される。その後、さらに釉薬をかけて仕上焼成され、
完成する。
【0038】ここで、成形用素地スラリーを調製する際
に、バイヤーアルミナ粉末(主に粉末粒子表面)に付着
していたNa2OやNaOH等の強塩基性化合物が溶媒
中に溶出するため、スラリーのpHは相当上昇する。こ
のようにpHが高い状態の成形用素地スラリーを、その
まま成形用素地造粒物PGとして上記ラバープレス成形
を行うと、成形用素地造粒物PGの成形性が低下し、成
形体305にクラック(切れ)Cや、開口部内縁部の崩
壊Y等、欠陥が生じやすくなる。また、プレス成形直後
には欠陥等が生じていなくとも、成形体305自体の強
度が低下しているため、外形仕上の切削時等にも破損等
のトラブルが生じる恐れがある。
【0039】そこで、成形用素地スラリー調製時に適当
な酸成分、例えばクエン酸やホウ酸等を適量配合するこ
とにより、そのスラリーのpHを6〜10(望ましくは
7〜9)の範囲となるように調整する。そして、pH調
整後の成形用素地スラリーを用いて作った成形用素地造
粒物PGは成形性が極めて良好となり、成形体305に
上記のような欠陥等が生じにくくなって製造歩留まりが
向上する。
【0040】なお、上記のようにして製造されたスパー
クプラグ100は、そのねじ部7においてエンジンブロ
ックに取り付けられ、燃焼室に供給される混合気への着
火源として使用される。ここで、その絶縁体2は、原料
のアルミナ粉末として、Na成分含有量がNa2O換算
にて0.07〜0.65重量%と高いバイヤーアルミナ
粉末を使用することにより製造されたものである。その
ため、得られる絶縁体2も0.07〜0.5重量%(N
a成分の一部は焼成時に消失することがある)と、これ
まで常識外とみなされていた高レベルのNa成分を含有
することとなる。しかしながら、絶縁体2のNa含有量
が上記範囲内に留まる限りは、その高温での絶縁抵抗や
機械的強度等が意外にも低下せず、Na成分含有量がこ
れよりも低い従来の絶縁材料に匹敵する性能が十分に得
られる。
【0041】その結果、従来はNa含有量を低く抑さえ
るために、高価な低ソーダアルミナを使用していたの
が、本発明の場合は、これよりもはるかに安価な中ソー
ダアルミナ粉末や普通ソーダアルミナ粉末を原料として
使用することができるようになり、絶縁体ひいてはスパ
ークプラグの製造コストを劇的に低減することが可能と
なる。
【0042】なお、本発明のセラミック材料の製造方法
は、アルミナ系絶縁材料以外のセラミック材料にも適用
できることはいうまでもない。
【0043】
【実施例】本発明の効果を確認するために、以下の実験
を行なった。まず、原料粉末として、Na成分含有量が
Na2O換算にて0.3重量のバイヤーアルミナ粉末
(平均粒径3.0μm)に対し、SiO2(純度99.
5%、平均粒径1.5μm)、CaCO3(純度99.
9%、平均粒径2.0μm)、MgO(純度99.5
%、平均粒径2.0μm)、BaCO3(純度99.5
%、平均粒径1.5μm)、ZnO(純度99.5%、
平均粒径2.0μm)を表1及び表2に示す重量比率に
て配合し(ただし、表中にて配合比率は酸化物換算した
形で示している)、この配合した粉末総量を100重量
部として、親水性バインダとしてのPVAを3重量部
と、水103重量部とを加えて湿式混合することによ
り、成形用素地スラリーを作製した。
【0044】そして、この成形用素地スラリーのpH
を、酸成分としてのクエン酸又はH3BO3の添加により
各種値に調整した。なお、表1及び2には、酸化物換算
した原料粉末の総量を100重量%として、各酸成分の
添加量を外重量%にて示している。
【0045】次いで、これらスラリーをそれぞれスプレ
ードライ法により乾燥して、球状の成形用素地造粒物を
調製した。なお、造粒物は、ふるいにより粒径50〜1
00μmに整粒している。そして、この造粒物を図4を
用いて説明したラバープレス法により圧力50MPaに
て成形し、図5に示す形状の成形体305とした。ただ
し、図5に示す各部の寸法は以下の通りである:l1=
85mm、Δ1=20mm、Δ2=13mm、Δ3=20
mm、δ1=5mm、δ2=3mm。得られた成形体は、
欠陥検査液(赤色顔料を灯油に懸濁させたもの)に浸漬
して引き上げた。このとき、成形体305にクラック
(切れ)Cや開口部内縁部の崩壊Y等の欠陥が生じてい
ると検査液が浸透して着色されないので、欠陥発生の程
度を目視により確認することができる。そして、欠陥の
度合いにより、欠陥を全く確認できなかったものを○、
欠陥は確認されたが極めて軽微であったものを△、著し
く欠陥を生じていたものを×として、三段階で評価し
た。
【0046】また、同じ成形用素地造粒物を用いて、金
型プレス成形(加圧力50MPa)により12mm×8
mm×80mmの板状の強度試験用成形体を作製し、室
温にて3点曲げ強度(スパン長50mm)を測定した。
以上の結果を表1及び表2に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】このように、酸成分としてクエン酸及びH
3BO3のいずれを用いた場合においても、成形用素地ス
ラリーのpHを6〜10、特に7〜9程度に調整するこ
とで、成形体に欠陥が生じにくくなり、曲げ強度も向上
していることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパークプラグの一例を示す全体正面
断面図。
【図2】図1の要部の正面部分断面図。
【図3】図1の発火部の近傍をさらに拡大して示す断面
図。
【図4】ラバープレス法の説明図。
【図5】ラバープレス法により得られる成形体の一例
と、その欠陥の発生形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 主体金具 2 絶縁体 3 中心電極 4 接地電極 PG 成型用素地造粒物 305 成形体(プレス成形体)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属成分の塩基性化合物を含有
    するセラミック粉末を主体とした原料粉末に対し、所定
    の分量の結合剤を配合して成形用素地を準備するととも
    に、その成形用素地に対し適当な酸成分を添加して該成
    形用素地のpHが低くなる方向に調整し、そのpH調整
    後の成形用素地を加圧成形することにより成形体を作
    り、その成形体を焼成することによりセラミック材料の
    焼結体を得るようにしたことを特徴とするセラミック材
    料の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記成形用素地のpHが6〜10の範囲
    にて調整される請求項1記載のセラミック材料の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記結合剤として親水性結合剤が使用さ
    れる請求項1又は2に記載のセラミック材料の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記原料粉末に対し、所定量の前記親水
    性結合剤と水を主体とする溶媒とを配合して混合するこ
    とにより成形用素地スラリーを形成するとともに、その
    成形用素地スラリーに対して前記酸成分を添加すること
    により、その成形用素地スラリーのpHを6〜10の範
    囲に調整し、 次いでそのスラリーを噴霧・乾燥することにより成形用
    素地造粒物を作り、 その成形用素地造粒物をプレス成形することにより前記
    成形体を得る請求項1ないし3のいずれかに記載のセラ
    ミック材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記成形用素地造粒物に対し、該成形用
    素地造粒物の重量を100重量部として0.5〜2.0
    重量部の水分を添加し、その水分添加後の成形用素地造
    粒物をプレス成形する請求項4記載のセラミック材料の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記酸成分は、ホウ酸、コロイダルシリ
    カ、炭酸、リン酸等の無機酸類、クエン酸、シュウ酸、
    酒石酸、酢酸等の有機酸類、及び硫酸アンモニウムある
    いは硝酸アンモニウム等の強酸の弱アルカリ塩から選ば
    れる1種又は2種以上である請求項1ないし5のいずれ
    かに記載のセラミック材料の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記セラミック粉末として、Na成分を
    Na2O換算にて0.03重量%以上含有するバイヤー
    アルミナ粉末が使用される請求項1ないし6のいずれか
    に記載のセラミック材料の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記アルミナ粉末として、粒子粉末の表
    層部に存在するNa成分の含有量が、Na2O換算にて
    0.01重量%以上であるものが使用される請求項7記
    載のセラミック材料の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記焼結体はスパークプラグ用絶縁体で
    ある請求項1ないし8のいずれかに記載のセラミック材
    料の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106116536A (zh) * 2016-06-28 2016-11-16 佛山华智新材料有限公司 一种陶瓷盖板制备工艺
CN112178916A (zh) * 2020-10-30 2021-01-05 乐陵市禾田电动车零部件有限公司 一种柴暖一体机

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