JPH11240126A - 凝縮防止ガード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 凝縮が生じやすい部材表面を露点よりも高い
温度レベルに維持し、また、印刷ユニットの印刷の質に
影響することなしに凝縮体が集まることができる表面を
形成する。 【解決手段】 上面と、ローラに面した表面とを有する
第１のガード部材が設けられており、ローラに面した表
面が、上面とは反対側に配置されておりかつローラの第
１の表面部分に面しており、この場合、第１のガード部
材が、ローラに面した表面とローラの第１の表面部分と
の間の空気容量を減じ、これによりローラにおける凝縮
の量を低減するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ウェブ状の材料を
処理する機械における凝縮を防止するための凝縮防止ガ
ードに関する。

【０００２】

【従来の技術】印刷所及び印刷試験所では、高速機にお
いて、印刷操作人員を保護するために重要なフィンガガ
ード等の安全部材や、印刷機の他のサブシステムに凝縮
が生じるという問題が存在している。ガードにおける凝
縮は、例えば表面における小さな水滴であることがで
き、この水滴は集合してより大きな水滴を形成し、印刷
したいウェブ材料の表面又は印刷ユニット自体の内部に
滴下するおそれがあり、これにより、印刷の欠陥及びそ
の他の望ましくない状況を生ぜしめる。ウェブ材料の下
方における凝縮は、例えば下部印刷ユニットの横振りロ
ーラ又は同様のものの表面に水滴が滴下した場合にも印
刷の欠陥を生ぜしめるおそれがある。

【０００３】シールド、レール、フレーム部材又はテー
ルタック装置等の他の印刷ユニット部材においてさえ
も、凝縮が、ウェブ又はインキローラ列の部材に滴下す
る水滴として生じ、ひいては、印刷の質を損なう危険性
がある。例えば、印刷ユニットのローラ、特に印刷機の
湿し系におけるローラの表面における水の凝縮は、平版
印刷機における水の供給に不都合な影響をもたらすおそ
れがある。つまり、ローラ上の湿し溶剤に付加される凝
縮された水が、ニップの容量を超過するおそれがあり、
その結果、超過した水が蓄積し、ニップにおける超過し
た水が、望ましくない水の供給を生ぜしめ、これにより
印刷の質を低減するおそれがある。実際には、ウェブへ
の滴下は、直接的な平版印刷ミスを生ぜしめるおそれが
あり、ローラ、特に湿しローラにおける凝縮は、平版印
刷処理を不安定にするおそれがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、凝縮による、印刷機からの被印刷物における欠
陥を回避することである。本発明の別の課題は、凝縮が
生じやすい部材表面を露点よりも高い温度レベルに維持
し、また、印刷ユニットの印刷の質に影響することなし
に凝縮体が集まることができる表面を形成することであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、上面と、ローラに面した表面とを
有する第１のガード部材が設けられており、ローラに面
した表面が、上面とは反対側に配置されておりかつロー
ラの第１の表面部分に面しており、この場合、第１のガ
ード部材が、ローラに面した表面とローラの第１の表面
部分との間の空気容量を減じ、これによりローラにおけ
る凝縮の量を低減するようにした。

【０００６】本発明の別の構成では、凝縮体収集部と、
ローラに面した部分と、凝縮体収集部とローラに面した
部分との間に配置された絶縁層とを有する上部ガード部
材が設けられており、前記ローラに面した部分が、凝縮
体収集部とは反対側に配置されておりかつローラの第１
の表面部分に面しており、この場合、凝縮体収集部が、
凝縮体収集表面と、凝縮体収集部を貫通して配置された
第１の空間とを有しており、ローラに面した部分が、ロ
ーラに面した表面と、ローラに面した部分を貫通して配
置された第２の空間とを有しており、前記凝縮体収集部
を冷却するために第１の媒体が第１の空間を通じて提供
され、ローラに面した部分を加熱するために第２の媒体
が第２の空間を通じて提供されるようになっており、上
部ガード部材が、ローラに面した表面とローラの第１の
表面部分との間の空気容量を減じ、これにより、ローラ
における凝縮の量を低減し、かつ、動作状態において
は、ローラの第１の表面部分に隣接した領域における周
囲空気温度を増大して凝縮体を凝縮体収集表面に収集す
るようにした。

【０００７】

【発明の効果】本発明の実施例によれば、ウェブ状の材
料を処理するための機械における凝縮を回避するための
装置は、処理ユニット内に配置された部材を有してお
り、これらの部材は、印刷機の選択された部材近傍の湿
気量を減じるように形成及び配置されており、かつ選択
された部材と包囲空気との間の温度差を変化させるため
の機構を有していてよい。例えば印刷機の選択された領
域における凝縮を低減することを目的として低温面と高
温面とを形成するために、例えば、ニップガードの中空
の内部には、適切な伝熱特性を有する水、油、空気又は
これらの混合物等の、種々異なる温度の媒体が充填され
てよい。媒体は、適当な伝熱特性を有するあらゆる純粋
な流体、特にグリコール又はその他の不凍化合物を含む
こともでき、この化合物は、しばしば、腐食を減じるた
めに印刷機内の水と混合される。

【０００８】表面温度が周囲空気の露点より高く保持さ
れなければならない又は低温及び高温の表面を形成した
い部材間に、閉ループが確立されることもできる。閉ル
ープは、例えば、供給及び再循環部と容器とを備えた管
系を含んでいてよい。容器は、この容器内に封入された
各媒体内において均一な温度分布を維持するために、熱
交換部材とポンプ及び撹拌装置とを有していてよい。作
動バルブ等の、手動操作可能な又は遠隔制御可能な流量
制御機構を介して、部材、例えばニップガード、クロス
バー、パン、シールド又は横振りローラ内の媒体の温度
レベルを適切に調節することができる。

【０００９】例えばニップガードの中空の内部を使用す
ることに加え、本発明の別の実施例は、印刷機の版胴又
はゴム胴の表面の近傍に配置された又はローラ、例えば
湿しユニットのローラの近傍に配置された凝縮防止ガー
ドを含んでおり、この凝縮防止ガードは、湿った空気の
容量を減じるためにローラの表面部分に対応した形状を
有している。。前記湿った空気から、胴又はローラに水
が凝縮する。凝縮防止ガードは受動的であることができ
るが、本発明の別の実施例では、凝縮防止ガードに形成
する凝縮をさらに回避するために、胴又はローラに面し
た凝縮防止ガードの側は周囲空気温度よりも高い温度に
加熱されることができる。本発明のさらに別の実施例で
は、胴又はローラから離れる方向に面した凝縮防止ガー
ドの側を周囲空気温度よりも低く冷却することによって
凝縮のための表面を提供し、ローラ領域における大気中
の利用可能な水分をより低減する。凝縮防止ガードは、
例えばこの凝縮防止ガードの低温側に生じる凝縮体を収
集するように形成されていることもできる。

【００１０】

【発明の実施の形態】ウェブオフセット平版印刷機、例
えばハイデルベルク・ハリス Ｍ３０００印刷機におい
て用いられるような印刷ユニットの上部円筒体すなわち
印刷ユニットの胴１と下部円筒体すなわち印刷ユニット
の胴２とが示されている。２つの第１の上下の印刷ユニ
ットの胴１，２と、２つの第２の上下の印刷ユニットの
胴１６，１７との間において、材料ウェブ７の両側に印
刷が施される。印刷作業者を負傷から保護するニップガ
ード３は、４及び５で示された表面を有している。ニッ
プガード３は、例えば、供給部９と再循環部１０とを有
する管系８に結合されており、前記供給部と再循環部と
は例えば容器１２に接続されている。

【００１１】管系８は、絶縁層８ｃによって分離された
第１の管部分８ａと第２の管部分８ｂとを有している。
例えば、第１の管部分８ａは、印刷ユニット胴１，２又
は１６，１７に面して配置されることができ、これに対
し、第２の管部分８ｂは、印刷ユニットの胴１，２又は
１６，１７から離れる方向に面して配置されることがで
きる。供給部９は、例えば、第１の管部分８ａに接続さ
れた第１の供給部９ａと、第２の管部分８ｂに接続され
た第２の供給部９ｂとを有している。同様に、再循環部
１０は、例えば、第１の管部分８ａに接続された第１の
再循環部１０ａと、第２の管部分８ｂに接続された第２
の再循環部１０ｂとを有していてよい。次いで、第１の
管部分８ａは、例えば、加熱された液体を第１の供給部
９ａを通じて第１の管部分８ａにまで通過させることに
よって周囲空気温度よりも高く加熱されることができ
る。第２の管部分８ｂは、例えば、冷却液体を第２の供
給部９ｂを介して第２の管部分８ｂを流過させることに
よって周囲空気温度よりも低く冷却されることができ、
ひいては、配管の加熱側と冷却側とは、印刷ユニット胴
１，２又は１６，１７に面したニップガード３に凝縮が
生じることを回避する。シールされた容器内へ供給する
排水系を有する凝縮体収集パン８ｄ等の、ニップガード
３の冷却された表面における凝縮体を収集するための収
集手段は、凝縮体が印刷機の運転部分又はウェブ７に滴
下することを回避する。

【００１２】例えば第２の部分１２ｂから分離された第
１の部分１２ａを有していてよい容器１２の内部では、
第１の媒体１３ａが一定の温度レベルで第１の部分１２
ａ内に保持されることができ、また、第２の媒体１３ｂ
が一定の温度レベルで第２の部分１２ｂ内に保持される
ことができ、例えば、高温の水が第１の媒体１３ａであ
り、冷水が第２の媒体１３ｂである。水、油、空気また
はその他の成分の混合物等の、個々の容器の部分１２
ａ，１２ｂ内の媒体１３ａ及び１３ｂは、それぞれポン
プ装置１５によって撹拌されることができ、ひいては、
個々の容器の部分１２ａ，１２ｂ内でそれぞれの媒体１
３ａ及び１３ｂにおける均一な温度分布を生ぜしめる。
管系８の再循環部１０を介して容器１２を通って再循環
される各媒体１３ａ，１３ｂの温度レベルが著しく変化
し、例えば温度センサを介して監視された場合には、各
媒体１３ａ，１３ｂの温度は、容器１２の各部分に配属
した慣用の熱交換器１４を介して個々に制御されること
ができる。構成部材すなわちニップガード３への例えば
媒体１３ａ，１３ｂの流れを調整するために、管系８
は、流れ制御装置１１ａ，１１ｂを有していることもで
きる。

【００１３】図１に示した実施例の場合、印刷ユニット
の胴１，２及び１６，１７の領域における凝縮を制御す
る部材は、中空の内部を有するニップガード３である。
しかしながら、同様の構成の閉ループを用いて、印刷ユ
ニットのシールド、クロスバー、フレーム等の別の部材
を、印刷の質を低下させるような、印刷ユニットにおけ
る凝縮滴下を回避するために、一体的に組み込むことが
できる。

【００１４】図２には、本発明による典型的な凝縮防止
ガード３０が示されている。図２に示された典型的な凝
縮防止ガード３０は、例えば、上部ガードプレート３１
と下部ガードプレート３２とを有している。上部ガード
プレート３１と下部ガードプレート３２とは、例えば、
印刷ユニットのフレームに結合されている。上部ガード
プレート３１を印刷ユニットの胴１，２の近傍（又は例
えば印刷ユニットの胴１６，１７の近傍）の領域に配置
し、例えば、上部ガードプレート３１を印刷ユニットの
胴１，２又は１６，１７の表面部分の形状に対応するよ
うに適応させることによって、上部ガードプレート３１
は、上部ガードプレート３１と印刷ユニットの胴１，２
の表面部分との間の湿った空気の容量を低減する。この
容量から水が、凝縮として、印刷ユニットの胴１，２に
おける平版印刷流体に抽出されるおそれがある。さら
に、上部ガードプレート３１は、例えば図２に示したよ
うに、結合された２つ又は３つ以上の湾曲部分を有する
ように形成されることができ、これにより、例えば、結
合された湾曲部分の間に、上部ガードプレート３１の表
面に生じた凝縮体を収集するようになっている。択一的
に、例えば、上部ガードプレート３１の表面は、凝縮体
を収集するための凹状の輪郭を備えた平坦な形状である
ことができる。

【００１５】図２に示したように、下部ガードプレート
３２は、上部ガードプレート３１と相俟って使用される
ことができ、また、下部ガードプレート３２と印刷ユニ
ットの胴１，２の表面部分との間の利用される湿った空
気をより減じるために、印刷ユニットの胴１，２又は１
６，１７の表面の形状に対応するように適応した形状を
有することもできる。前記湿った空気から、水が印刷ユ
ニットの胴１，２上に凝縮するおそれがある。本発明の
１つの実施例の場合には、凝縮防止ガード３０は、例え
ば印刷ユニットの胴１，２又は１６，１７の領域に配置
されているだけの受動的な装置であってよく、ひいて
は、例えば印刷ユニットの胴１，２又は１６，１７上に
凝縮するおそれがある湿った空気の容量を低減する。例
えば、ガードプレート３１及び３２は、印刷ユニット胴
上における凝縮を形成するために利用される湿った空気
の容量を効果的に減じるために、印刷ユニットの胴１，
２又は１６，１７の表面部分から１インチ又は１／４イ
ンチ以内に配置されることができる。

【００１６】図３に示した本発明による凝縮防止ガード
３０の別の実施例によれば、印刷ユニットの胴１，２に
面した上部ガードプレート３１の表面は、印刷ユニット
の胴１，２の領域において凝縮が上部ガードプレート３
１上に形成することを防止するために、周囲空気温度よ
りも高く加熱され、これに対して、印刷ユニット胴１，
２から離れる方向に面した上部ガードプレート３１の表
面３１ｂは、処理の欠点を生ぜしめないような形式で周
囲空気の露点よりも低く冷却される。凝縮防止ガード３
０の加熱及び冷却を提供するための典型的な構成が、図
３に示されている。

【００１７】例えば、上部ガードプレート３１は、ポリ
スチレン又はポリエチレン絶縁又はフォーム又はファイ
バガラス材料等の絶縁層４１によって分離された、金属
薄板又はその他の適切な材料から成る外側層４０を有し
ていてよい。表面３１ｂの下側には空間４０ｂが配置さ
れており、表面３１ａの上側には空間４０ａが配置され
ており、空間４０ａと４０ｂとは、絶縁層４１によって
分離されている。表面３１ａを加熱するために、高温の
水が空間４０ａを通じて供給されることができ、ひいて
は、例えば図１に関連して説明したように例えば管部分
８ａと、容器１２ａを含んだ供給部９ａ及び再循環部１
０ａと、ポンプ装置１５ａとを介して表面３１ａを加熱
する。表面３１ｂを冷却するためには、単に冷水が空間
４０ｂを通じて供給されることができ、これにより、例
えば管部分８ｂと、容器１２ｂを含む供給部９ｂ及び再
循環部１０ｂと、ポンプ装置１５ｂとを介して表面３１
ｂを冷却する。図３に示したように、表面３１ｂは、冷
却する表面３１上に形成される凝縮体を収集するように
輪郭付けられていることができる。

【００１８】下部ガードプレート３２は、同様に、シー
ルされた容器までの重力供給式排水管等の配水系を備え
た凝縮体収集パン８ｄ等の手段が、凝縮体を収集するた
めに下部ガードプレート３２の下方に配置されているな
らば、印刷ユニットの胴１，２の表面に面した下部ガー
ドプレート３２の側を加熱しながら、印刷ユニットの胴
１，２から離れる方向に面した下部ガードプレート３２
の側を冷却するように形成されていることができる。択
一的に、図３に示したように、下部ガードプレート３２
は、単一の空間５０ａを有する、シート金属又は他の適
切な材料から成る外側層５０を有していることができ、
前記空間を通じて、下部ガードプレート３２を加熱する
ために高温の水が供給されることができ、これにより、
下部ガードプレート３２の温度は露点より高く維持され
ることができ、これにより凝縮を回避する。

【００１９】本発明による凝縮防止ガード３０につい
て、印刷ユニットの胴１，２及び１６，１７における凝
縮を回避することに関連して説明したが、例えば上部ガ
ードプレート３１及び／又は下部ガードプレート３２を
有する凝縮防止ガード３０は、例えば平版印刷機の湿し
系のローラを含む、凝縮に関する問題を有する多くの種
々異なる系に適応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】２つの媒体の閉鎖した循環系に組み込まれた、
本発明による典型的なニップガードを示す図である。

【図２】本発明による凝縮防止ガードの典型的な実施例
を示す図である。

【図３】本発明による凝縮防止ガードの別の典型的な実
施例を示す横断面図である。

【符号の説明】

１，２ 印刷ユニットの胴、 ３ ニップガード、
４，５ 表面、 ７ ウェブ、 ８ 管系、 ８ａ 第
１の管部分、 ８ｂ 第２の管部分、 ８ｃ 絶縁層、
８ｄ 凝縮収集パン、 ９ 供給部、 ９ａ 第１の
供給部、 ９ｂ第２の供給部、 １０ 再循環部、 １
０ａ 第１の再循環部、 １２ 容器、１２ａ 第１の
容器部分、 １２ｂ 第２のよう機部分、 １３ 媒
体、 １４ 熱交換器、 １６，１７ 印刷ユニットの
胴、 ３０ 凝縮防止ガード、３１ 上部のガードプレ
ート、 ３１ａ，３１ｂ 表面、 ３２ 下部のガード
プレート、 ４０ 外側層、 ４０ａ，４０ｂ 開口、
４１ 絶縁層

フロントページの続き (71)出願人 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，Ｆｅｄｅ ｒａｌ Ｒｅｐｕｂｌｉｃ ｏｆ Ｇｅｒ ｍａｎｙ (72)発明者 チャールズ ダグラス リマン アメリカ合衆国 ニューハンプシャー フ ァーミントン パーキンズ アヴェニュー アールアール１ ボックス ４

Claims (20)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 凝縮防止ガードであって、 上面と、ローラに面した表面とを有する第１のガード部
   材が設けられており、ローラに面した表面が、上面とは
   反対側に配置されておりかつローラの第１の表面部分に
   面しており、この場合、第１のガード部材が、ローラに
   面した表面とローラの第１の表面部分との間の空気容量
   を減じ、これによりローラにおける凝縮の量を低減する
   ようになっていることを特徴とする、凝縮防止ガード。
2. 【請求項２】 前記上面が、凝縮体収集表面を形成して
   おりかつ第２の湾曲部分に結合された第１の湾曲部分を
   有しており、凝縮体収集表面に形成された凝縮体を収集
   するために前記第１の湾曲部分と前記第２の湾曲部分と
   の間に収集領域が形成されている、請求項１記載の凝縮
   防止ガード。
3. 【請求項３】 ローラに面した表面が、ローラの第１の
   表面部分の形状に対応したローラ形状対応部分を有して
   いる、請求項１記載の凝縮防止ガード。
4. 【請求項４】 ローラに面した表面が、ローラの第１の
   表面部分の１インチ以内の距離に配置されている、請求
   項１記載の凝縮防止ガード。
5. 【請求項５】 ローラに面した表面が、ローラの第１の
   表面部分からほぼ４分の１インチの距離に配置されてい
   る、請求項１記載の凝縮防止ガード。
6. 【請求項６】 前記ローラが、印刷機の胴のうちの１つ
   と、印刷機の胴に取り付けられた印刷物品とを含んでい
   る、請求項１記載の凝縮防止ガード。
7. 【請求項７】 前記印刷物品が、版板、印刷ブランケッ
   ト及び印刷スリーブのうちの１つを含んでいる、請求項
   ６記載の凝縮防止ガード。
8. 【請求項８】 第１のガード部材の下方に配置された第
   ２のガード部材が設けられており、該第２のガード部材
   が、ローラに面した表面を有しており、該ローラに面し
   た表面が、ローラの第２の表面部分に隣接して配置され
   ており、この場合、第２のガード部材が、第２のガード
   部材のローラに面した表面とローラの第２の表面部分と
   の間の空気容量を減じ、これによりローラにおける凝縮
   の量を低減するようになっている、請求項１記載の凝縮
   防止ガード。
9. 【請求項９】 凝縮体収集部と、ローラに面した部分
   と、凝縮体収集部とローラに面した部分との間に配置さ
   れた絶縁層とを有する上部ガード部材が設けられてお
   り、前記ローラに面した部分が、凝縮体収集部とは反対
   側に配置されておりかつローラの第１の表面部分に面し
   ており、 この場合、凝縮体収集部が、凝縮体収集表面と、凝縮体
   収集部を貫通して配置された第１の空間とを有してお
   り、ローラに面した部分が、ローラに面した表面と、ロ
   ーラに面した部分を貫通して配置された第２の空間とを
   有しており、前記凝縮体収集部を冷却するために第１の
   媒体が第１の空間を通じて提供され、ローラに面した部
   分を加熱するために第２の媒体が第２の空間を通じて提
   供されるようになっており、 上部ガード部材が、ローラに面した表面とローラの第１
   の表面部分との間の空気容量を減じ、これにより、ロー
   ラにおける凝縮の量を低減し、かつ、動作状態において
   は、ローラの第１の表面部分に隣接した領域における周
   囲空気温度を増大して凝縮体を凝縮体収集表面に収集す
   るようになっていることを特徴とする、凝縮防止ガー
   ド。
10. 【請求項１０】 第１の空間に接続された第１の供給系
    が設けられており、該第１の供給系が、凝縮体収集部の
    温度を低減するために第１の空間を通じて第１の媒体を
    供給するようになっており、 第２の空間に接続された第２の供給系が設けられてお
    り、該第２の供給系が、ローラに面した部分の温度を増
    大するために第２の空間を通じて第２の媒体を供給する
    ようになっている、請求項９記載の凝縮防止ガード。
11. 【請求項１１】 第１の供給系が、第１の空間に第１の
    媒体を提供するために第１の空間に接続された第１の供
    給部と、前記第１の供給部に第１の媒体を供給するため
    に第１の供給部に接続された第１の容器及びポンプ装置
    と、第１の空間から第１の容器及びポンプ装置へ第１の
    媒体を再循環させるために第１の空間に接続された第１
    の再循環装置とを有しており、 第２の供給系が、第２の空間に第２の媒体を提供するた
    めに第２の空間に接続された第２の供給部と、第２の供
    給部に第２の媒体を供給するために第２の供給部に接続
    された第２の容器及びポンプ装置と、第２の空間から第
    ２の容器及びポンプ装置に第２の媒体を再循環させるた
    めに第２の空間に接続された第２の再循環装置とを有し
    ている、請求項１０記載の凝縮防止ガード。
12. 【請求項１２】 第１の供給系が、さらに、第１の容器
    及びポンプ装置に配属した第１の熱交換器を有してお
    り、第２の供給系が、さらに、第２の容器及びポンプ装
    置に配属した第２の熱交換器を有している、請求項１１
    記載の凝縮防止ガード。
13. 【請求項１３】 上部ガード部材の下方に配置された下
    部ガード部材が設けられており、該下部ガード部材が、
    ローラに面した部分を有しており、該ローラに面した部
    分が、ローラの第２の面部分に隣接して配置された、ロ
    ーラに面した表面と、前記ローラに面した部分を貫通し
    て配置された第３の空間とを有しており、この場合、下
    部ガード部材が、下部ガード部材のローラに面した表面
    と、ローラの第２の表面部分との間の空気容量を低減
    し、これにより、ローラにおける凝縮の量を減じ、第３
    の空間を通じて提供される第３の媒体が、下部ガード部
    材のローラに面した部分を加熱し、これにより、ローラ
    の第２の表面部分に隣接した領域における周囲空気温度
    を増大させるようになっている、請求項９記載の凝縮防
    止ガード。
14. 【請求項１４】 第３の空間に接続された第３の供給系
    が設けられており、該第３の供給系が、下部ガード部材
    のローラに面した部分の温度を増大させるために第３の
    空間を通じて第３の媒体を提供するようになっている、
    請求項１３記載の凝縮防止ガード。
15. 【請求項１５】 第１の媒体が、水、油、空気及び／又
    は不凍化合物のうちの１つを含んでいる、請求項９記載
    の凝縮防止ガード。
16. 【請求項１６】 前記ローラに面した表面が、ローラの
    第１の表面部分の形状に対応したローラ形状対応部分を
    有している、請求項９記載の凝縮防止ガード。
17. 【請求項１７】 前記ローラに面した表面が、ローラの
    第１の表面部分から１インチ以内の距離に配置されてい
    る、請求項９記載の凝縮防止ガード。
18. 【請求項１８】 前記ローラに面した表面が、ローラの
    第１の表面部分からほぼ４分の１インチの距離に配置さ
    れている、請求項１７記載の凝縮防止ガード。
19. 【請求項１９】 凝縮体収集表面が、第２の湾曲部に結
    合された第１の湾曲部を有しており、凝縮体収集表面上
    に形成された凝縮体を収集するために第１の湾曲部と第
    ２の湾曲部との間に収集領域が形成されている、請求項
    ９記載の凝縮防止ガード。
20. 【請求項２０】 第１のガード部材及び第２のガード部
    材の少なくとも一方に接続された凝縮体収集系が設けら
    れている、請求項８記載の凝縮防止ガード。