JPH089226B2 - 輪転印刷機 - Google Patents

輪転印刷機

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JPH089226B2
JPH089226B2 JP63218494A JP21849488A JPH089226B2 JP H089226 B2 JPH089226 B2 JP H089226B2 JP 63218494 A JP63218494 A JP 63218494A JP 21849488 A JP21849488 A JP 21849488A JP H089226 B2 JPH089226 B2 JP H089226B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、刷版を冷却して印刷する輪転印刷機に係
り、詳細には、版胴まわりの雰囲気の温度と湿度から、
刷版に必要量の水を結露させ得る冷却温度範囲を求め、
刷版をこの冷却温度範囲になるよう冷却し、版胴まわり
の雰囲気中の水蒸気を刷版面に結露させて湿し水として
印刷する輪転印刷機に関する。
〔従来の技術〕
従来の一般的な輪転印刷機では、第4図(以下「第1
従来例」とする。)に示すように版胴1は、その外周に
装着された刷版(図示せず)にインキを供給するため
の、最下流部をインキ着けローラーIR,IRとするインキ
供給部IT(上流部図示せず)と、前記刷版に湿し水を供
給するための湿し水供給部DTとを具備し、かつ、回転方
向において前記2つの供給部IT、DTを履歴後の下流側
で、ブランケット胴BCのブランケット(図示せず)面と
当接している。そして、前記刷版の画線部に供給された
インキを、前記ブランケット面を介して、このブランケ
ット面と当接するように他の印刷胴PCの外周面との間に
案内された料紙Wに転移して印刷を施す。
前記第1従来例とは異なり、輪転印刷機の版胴内に冷
却媒体を供給し、版胴を介して刷版を冷却して印刷する
輪転印刷機については、例えば、特開昭57−193366号公
報(以下「第2従来例」とする。)において、凹版輪転
印刷機の版胴内部に冷却媒体循環空間を設けて冷却媒体
を循環し、版胴を介して刷版温度をインキ温度より1乃
至10度(摂氏)低くかつ露点を超えた温度を制御し、刷
版面への結露を防止するとともに刷版乃至版胴への熱の
蓄積を防止し、これによりインキ粘度の熱による低下を
防いで版面非画線部へのインキ転移を防ぎ、印刷品質の
低下を抑止する装置が開示されており、また、特開昭63
−5944号公報(以下「第3従来例」とする。)におい
て、オフセット輪転印刷機の版胴の内部に液体を充填す
るとともにこの液体を冷却する冷却管を設け、かつ、こ
の冷却管に冷媒を供給する冷却器を設け、版胴内の液体
温度に基づいて冷却器の冷却作動を制御し、版胴を介し
て刷版を印刷条件に最も適する温度に、すなわち、印刷
稼動時に刷版面に供給した湿し水が乾燥してしまうこと
がない程度の低温度に保つことによって、刷版面に供給
する湿し水を必要最少限に設定しかつその設定を印刷稼
動中にも不変とし得るようにし、湿し水の過剰供給によ
るインキへの湿し水混入から生ずる印刷品質の低下を抑
止する装置が開示されている。
また、特開昭58−168564号公報(以下「第4従来例」
とする。)において、ローラ表面を冷却する手段を具備
した冷却ローラ及びこの冷却ローラの表面に対設した水
蒸気供給用ノズルとを備え、ローラ群を回転させなが
ら、水蒸気供給用ノズルより水蒸気を放出し、その水蒸
気を冷却ローラの表面で冷却により復水させ、冷却ロー
ラの表面に薄い水膜を形成する装置が開示されており、
また特開昭63−165143号公報(以下「第5従来例」とす
る。)においては、非熱伝導物質よりなる画線部と熱伝
導物質(高い冷却能力を有する)よりなる非画線部とを
有する版面を冷却する冷却手段と高温の湿空気発生手段
を有し、湿空気発生手段によって発生した高温の湿空気
を、冷却手段により冷却された版面に接触させ、非画線
部のみに水滴を付着する装置が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上記載したように、すでに開示されている第2従来
例および第3従来例は、従来の印刷装置を支障なく稼動
する目的で、版胴乃至刷版の昇温を防止しようとするも
ので、版胴部分を冷却することによって、従来からある
印刷装置の形態、すなわち、第1従来例の形態を版胴部
分以外で変えようとするものではなかった。
また、第4従来例および第5従来例は、冷却ローラー
または版胴若しくは刷版を、これらのまわりの温度、湿
度に無関係に冷却する一方、第4従来例では水蒸気供給
ノズルによって無制限な水蒸気供給がなされ、第5従来
例では湿空気発生手段によってやはり無制限な高温湿空
気供給がなされるので、これら2つの従来例では、冷却
ローラーまたは刷版表面で積水乃至結露する水量が過剰
となり印刷品質を損うことがあり、更に、第4従来例に
示されるように、過多供給される水蒸気または水膜を処
理するために、カバーおよびサクション機構を要し、構
成上の簡素化は実現されていなかった。
この発明は上記の事情に鑑みなされたものであって、
その一の目的とするところは、湿し水を必要とする刷版
を使用した印刷、例えば、オフセット印刷を行う輪転機
において、刷版まわりの雰囲気の温度および湿度から刷
版に必要量の水を結露させ得る冷却温度範囲を求め、刷
版をこの冷却温度範囲に冷却し、空気中から過不足なく
水蒸気を凝結させて湿し水として使用するようにし、印
刷品質を良好に維持するとともに、従来のような格別な
湿し水供給部を無くして輪転機のローラー構成を簡素化
し、作業者の稼動操作上および保守管理上の負担を軽減
することにある。
また、この発明の他の目的とするところは、刷胴を介
して冷却する刷版の温度と前記雰囲気の温度との差を大
きくすることなく、水蒸気を所要の量だけ凝結できるよ
うにすることにある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
(手段) 上記の一の目的を達成するために、この発明は、内空
部を備えた版胴と、内空部に冷却媒体を供給する媒体供
給手段と、冷却媒体の温度を調整する温度調整手段と、
版胴まわりの雰囲気の温度および湿度を検出する第1温
度検出手段および湿度検出手段と、版胴若しくは版胴に
装着した刷版または前記冷却媒体の温度を検出する第2
温度検出手段と、刷版が必要とする水の量またはこの水
の量を演算するための刷版の画線比率を入力する入力手
段を具備し、入力されたデーターによって刷版が必要と
する水の量を求める一方、前記第1温度検出手段と湿度
検出手段の検出値に基づいて、前記刷版が必要とする量
の水を刷版に結露させ得る冷却温度範囲を求めるととも
に、求めた冷却温度範囲と前記第2温度検出手段の検出
値に基づいて温度調整手段を制御する制御部とを備え、
制御部の制御により前記刷版の温度を前記求めた冷却温
度範囲に制御するように構成してある。
また、上記した他の目的を達成するためにこの発明
は、上記の請求項1項記載の輪転印刷機において、版胴
まわりの雰囲気を加湿する加湿手段を設けた構成にして
ある。
(作用) 版胴の内空部に冷却媒体を供給して循環し版胴周面に
介してそこに装着した刷版を、露点以下の、刷版に必要
量の水を結露させ得る冷却温度範囲に冷却する。
前記温度は、版胴まわりの雰囲気の温度と湿度との関
係で変化するが、第1温度検出手段と湿度検出手段とに
よって前記雰囲気の温度と湿度を検出し、この検出値か
ら刷版に必要量の水を結露させ得る冷却温度範囲を算出
した制御部が、温度調整手段を作動して前記冷却媒体を
冷却する。
第2温度検出手段により、版胴もしくは刷版または冷
却媒体の温度を検出し、その検出値を制御部にフィード
バックして刷版温度を前記冷却温度範囲に保つ。
そうすることによって、版胴まわりの雰囲気の水蒸気
は刷版上に略均一に凝結して微細な水滴乃至極薄の水膜
を形成する。
また、加湿手段によって刷版まわりの雰囲気の湿度を
高くすることにより、露点をひきあげるようにした。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例を第1図乃至第3図に基づいて
説明する。第1図に本発明に係る輪転印刷機の概略的な
構成を示し、版胴1を除く各胴およびローラーは、その
端軸を省略している。
このオフセット輪転印刷機では版胴1は、その外周に
装着された刷版(図示せず)にインキを供給するため
の、最下流部をインキ着けローラーIR,IRとするインキ
供給部IT(上流部図示せず)を具備し、かつ、回転方向
においてインキ供給部ITを履歴後の下流側で、ブランケ
ット胴BCのブランケット(図示せず)面と当接してい
る。そして、前記刷版の画線部に供給されたインキを、
前記ブランケット面を介して、このブランケット面と当
接するように他の印刷胴PCの外周面との間に案内された
料紙Wに転移して印刷を施す。
前記版胴1には、内空部11が設けてあり、また版胴1
の端軸12の端面は開口させてあり、この開口部にはロー
タリージョイント13が設けてあり、このロータリージョ
イント13の入口側は配管15を介して、温度調整手段3を
備えた媒体供給手段2の出口側に接続してあり、また、
ロータリージョイント13の出口側は配管14を介して前記
媒体供給手段2の入口側に接続してある。
また、版胴1の外周面近傍には、版胴1まわりの雰囲
気の温度を検出する第1温度検出手段4と、同雰囲気の
湿度を検出する湿度検出手段5と、版胴1に装着した刷
版(図示せず)の温度を検出する第2温度検出手段6と
がそれぞれ2箇所に設けてある。
そして、第1温度検出手段4、湿度検出手段5及び第
2温度検出手段6はそれぞれ制御部7の入力側に接続し
てあり、この制御部7は上記の各検出手段4,5,6からの
信号を基に、前記温度調整手段3の冷却媒体の冷却作動
を制御するものである。
以上記載の構成中、第1温度検出手段4、湿度検出手
段5、第2温度検出手段6を、図示において、それぞれ
2個づつ設ける例を示したが、これらは少なくとも1個
づつ設ければよく、また、第2温度検出手段6の設置位
置をかえて版胴1の温度を検出し刷版(図示せず)の温
度を換算するようにして良く、あるいは、第2温度検出
手段6を冷却媒体の温度を検出するように設置した他の
第2温度検出手段6′とし、これを制御部7と連結して
設け、その検出値から刷版(図示せず)の温度を換算す
るようにしても良い。
他の第2温度検出手段6′の設置箇所としてはロータ
リージョイント13の出口側の配管14が良い。
以上の構成における作動は次の通りである。
まず、主電源の入力により、媒体供給手段2、温度調
整手段3、第1温度検出手段4、湿度検出手段5、第2
温度検出手段6若しくは他の第2温度検出手段6′、制
御部7を起動する。
次いで、制御部7に対し、印刷面の画線比率値を入力
する。この入力は、公知の画線比率測定手段または画線
比率検出手段(いずれも図示せず)から直接自動入力し
て良く、また、前記測定または検出手段によって得た値
を、キーボード、テープリーダー等の何らかの入力手段
(図示せず)を介して行ってよい。
制御部7は、前記入力された値から、印刷に必要な湿
し水量を次式により算出する。すなわち、印刷に必要な
湿し水量Dは、刷版面積A、適正湿し水膜厚さB、画線
比率C、水の比重を1とすれば、 D=1×A×{(100−C)/100)×B(但しCの単
位:%)である。
制御部7に入力する値を、前記画線比率値にかえて、
上記により算出した湿し水量値であっても差し支えな
く、このときは、当然ながら、制御部7は、上記算出を
行わない。
尚、印刷の際の版面における適正湿し水膜厚さは、イ
ンキにより多少差異があるが、およそ0.1μmと報告さ
れている。
ちなみに、例えば、刷版面積が1.8m2、画線比率50%
であるとすると、前記適正湿し水膜厚さを形成するため
に必要な湿し水量は0.09gとなる。
この適正な湿し水膜厚さを形成するために必要な適正
湿し水量には安全率を考慮してある範囲を有しており、
この範囲は一般に、下限を1とすると上限は1.5として
おり、下限に対して上限は50%増しとしている。
そして上記適正湿し水量を得るための冷却温度の設定
は以下のようにしてなされる。
印刷に必要な適正な湿し水量を、入力された画線比率
に基づいて上記式から算出して、または湿し水量を入力
されて得た制御部7は、あらかじめ関数または/および
数値表の形態で入力された、相対湿度100%時の所定量
の空気中に含まれる水蒸気量値と、第1温度検出手段4
および湿度検出手段5の検出値とに基づいて、版胴1ま
わりの所定量の空気中に含まれている水蒸気量を算出
し、その算出値から、所定量の空気中から印刷に必要な
湿し水として凝結する水蒸気量の上限と下限のそれぞれ
を減算し、それぞれ得た値の水蒸気量が含まれた状態で
相対湿度が100%となる温度を求め、これらの一方を版
胴1を介して刷版を冷却するときの冷却温度範囲の上
限、他方を前記冷却温度範囲の下限として設定する。
ちなみに、前記刷版面積が1.8m2、画線比率50%の際
の印刷に必要な湿し水量0.09gを、刷版から1cm以内の空
気中から水蒸気を凝結して得るには、1m3の空気中か
ら、例えば少なくとも5gの水蒸気を凝結するのと同等の
凝結を得る必要があるので、第3図において、版胴1ま
わりの雰囲気の温度が25℃、相対湿度が70%のときは、
前記冷却温度は12.5℃以下となる。
一方このときの湿し水量の上限は上記5gの1.5倍の7.5
gであり、この7.5gの湿し水が得られる温度は8.5℃とな
る。
このように、雰囲気の温度が25℃、相対湿度が70%の
ときの適正湿し水量は1m3の空気中から5〜7.5gの水蒸
気を凝結する際の冷却温度は上限が12.5℃、下限が8.5
℃になる範囲に設定する。
版胴1まわりの雰囲気は、印刷中は、料紙Wの走行お
よび各胴やローラーの回転等により常時流動しており、
常に新規な空気が版胴1に装着した刷版に接触するの
で、前記の通り版胴1まわりの雰囲気中から印刷に必要
な湿し水を得ることは可能である。
刷版の冷却温度を設定した制御部7は、第2温度検出
手段6若しくは他の第2温度検出手段6′の検出値か
ら、刷版の温度が前記設定した冷却温度(安全率を考慮
した温度範囲)となるまで、前記主電源の入力によって
起動した媒体供給手段2および温度調整手段3を作動し
続けて、温度調整手段3によって所定温度に冷却した冷
却媒体を媒体供給手段2によって版胴1の内空部11を強
制循環するよう供給し版胴1を介して刷版を冷却し、以
後、前記第2温度検出手段6若しくは他の第2温度検出
手段6′の検出値が前記設定した冷却温度(安全率を考
慮した温度範囲)内で推移するよう、温度調整手段3の
みを断続的作動に切換え、媒体供給手段2は連続運転を
続ける。
そして、温度調整手段3が前記断続的作動に移行した
後、印刷稼動を開始する。
印刷稼動中、制御部7は、前記版胴1まわりの雰囲気
の温度または/および湿度の変化、すなわち、第1温度
検出手段4または/および湿度検出手段5の検出値の変
化に従って刷版の冷却温度(安全率を考慮した温度範
囲)を変更設定する。また、通常、印刷室環境は温度お
よび湿度が略一定に管理されているので、前記変更設定
の変更幅は大きくなく、安定した印刷稼動を得られる。
第2図に本発明の他の実施例を示す。この実施例は上
記した一実施例の構成に、版胴1まわりの雰囲気を加湿
する、加湿作動部81と給湿部82とを備えた加湿手段8を
設け、これを前記制御部7と連結し、制御部7により加
湿手段8を制御するようにしたものである。
したがって、上記した一実施例の作動に加えて、前記
加湿手段8の制御により、版胴1まわりの雰囲気の湿度
を一定値に保つことによって、水蒸気の凝結を安定して
得ることができ、かつ、前記一定値を高く(例えば90
%)にすることにより、前記冷却温度の最高値を引きあ
げることができる。
なお、この発明は、以上記載の実施例に局限されるも
のではなく、特許請求の範囲を逸脱しない設計上の改変
を含むものである。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明の請求項(1)に係る
輪転印刷機は、内空部を備えた版胴と、内空部に冷却媒
体を供給する媒体供給手段と、冷却媒体の温度を調整す
る温度調整手段と、版胴まわりの雰囲気の温度および湿
度を検出する第1温度検出手段および湿度検出手段と、
版胴もしくは版胴に装着した刷版または前記冷却媒体の
温度を検出する第2温度検出手段と、刷版が必要とする
水の量またはこの水の量を演算するための刷版の画線比
率を入力する入力手段を具備し、入力されたデーターに
よって刷版が必要とする水の量を求める一方、前記第1
温度検出手段と湿度検出手段の検出値に基づいて、前記
刷版が必要とする量の水を刷版に結露させ得る冷却温度
範囲を求めるとともに、求めた冷却温度範囲と前記第2
温度検出手段の検出値に基づいて温度調整手段を制御す
る制御部とを備え、制御部の制御により前記刷版の温度
を前記求めた冷却温度範囲に制御するものである。
したがって、この発明の実施により、オフセット輪転
印刷機に必要とされていた従来のような格別な湿し水供
給部を無くし得るので、オフセット輪転印刷機のローラ
ー構成を簡素化することができる。
そしてこの発明によれば、上記した構成において、特
に、刷版が必要とする水の量またはこの水の量を演算す
るための刷版の画線比率を入力する入力手段を具備し、
入力されたデーターによって刷版が必要とする水の量を
求める一方、前記第1温度検出手段と湿度検出手段の検
出値に基づいて、前記刷版が必要とする量の水を刷版に
結露させ得る冷却温度範囲を求めるとともに、求めた冷
却温度範囲と前記第2温度検出手段の検出値に基づいて
温度調整手段を制御する制御部を備えていることによ
り、刷版が必要とする水の量に基づいて刷版が必要とす
る量の水を版胴まわりの雰囲気中から過不足なく取り出
すことができる。
またこの発明の請求項(2)に係る輪転印刷機は、請
求項(1)記載の輪転印刷機において、版胴まわりの雰
囲気を加湿する加湿手段を設けたことを特徴とするもの
である。
したがって加湿手段によって刷版まわりの雰囲気の湿
度を高くすることにより、露点をひきあげることがで
き、従って、版胴を介して冷却する刷版の温度と前記雰
囲気の温度の差を大きくすることなく、水蒸気を所望の
量だけ凝結できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の概略構成を示す一部断面斜
視図、第2図はこの発明の他の実施例の概略構成を示す
一部断面斜視図、第3図は相対湿度100%および70%状
態の空気中に含まれる水蒸気量と温度の関係を示す線
図、第4図は従来のオフセット輪転印刷機の概略構成を
示す斜視図である。 1は版胴、2は媒体供給手段、3は温度調整手段、4は
第1温度検出手段、5は湿度検出手段、6,6′は第2温
度検出手段、7は制御部、8は加湿手段、11は内空部、
12は端軸、13はロータリージョイント、14,15は配管、8
1は加湿作動部、82は給湿部、PCは印刷胴、BCはブラン
ケット胴、ITはインキ供給部、IRはインキ着けローラ
ー、DTは湿し水供給部、Wは料紙。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内空部を備えた版胴と、内空部に冷却媒体
    を供給する媒体供給手段と、冷却媒体の温度を調整する
    温度調整手段と、版胴まわりの雰囲気の温度および湿度
    を検出する第1温度検出手段および湿度検出手段と、版
    胴もしくは版胴に装着した刷版または前記冷却媒体の温
    度を検出する第2温度検出手段と、刷版が必要とする水
    の量またはこの水の量を演算するための刷版の画線比率
    を入力する入力手段を具備し、入力されたデーターによ
    って刷版が必要とする水の量を求める一方、前記第1温
    度検出手段と湿度検出手段の検出値に基づいて、前記刷
    版が必要とする量の水を刷版に結露させ得る冷却温度範
    囲を求めるとともに、求めた冷却温度範囲と前記第2温
    度検出手段の検出値に基づいて温度調整手段を制御する
    制御部とを備え、制御部の制御により前記刷版の温度を
    前記求めた冷却温度範囲に制御することを特徴とする輪
    転印刷機。
  2. 【請求項2】前記版胴まわりの雰囲気を加湿する加湿手
    段を設けた請求項1記載の輪転印刷機。
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