JPH11239729A - シリカ変性シリコアルミノホスフェート触媒、その製造方法及びそれを用いるメチルアミン類等の製造方法 - Google Patents

シリカ変性シリコアルミノホスフェート触媒、その製造方法及びそれを用いるメチルアミン類等の製造方法

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JPH11239729A
JPH11239729A JP10187423A JP18742398A JPH11239729A JP H11239729 A JPH11239729 A JP H11239729A JP 10187423 A JP10187423 A JP 10187423A JP 18742398 A JP18742398 A JP 18742398A JP H11239729 A JPH11239729 A JP H11239729A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 メチルアミン類生成反応及び低級オレフィン
生成反応に優れた触媒並びにその製造方法を提供する。 【解決手段】 シリカ変性結晶質シリコアルミノホスフ
ェートモレキュラーシーブからなる触媒及びその製造方
法で20℃以下に冷却したアミン、又は有機アンモニウ
ム塩水溶液中にアルミニウムアルコキシドを添加し、加
水分解によって均一な水酸化アルミニウムのコロイド又
は水溶液とした後、シリカ若しくは珪素源、燐酸若しく
は燐源、及び必要に応じてLi、Ti、Zr、V、C
r、Mn、Fe、Co、Zn、Be、Mg、Ca、B、
Ga、及びGeからなる群の中から選択される少なくと
も一種類の金属源を加えた混合物を水熱処理して製造し
た結晶質シリコアルミノホスフェートをシリカ変性する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリカ変性シリコア
ルミノホスフェート触媒とその製造法、該触媒を用いた
メチルアミン類の製造方法ならびに低級オレフィン類の
製造方法に関する。より詳しくはメタノールとアンモニ
ア又はモノメチルアミンとの反応によるメチルアミン類
の製造、モノメチルアミンの不均化反応によるジメチル
アミンの製造やメタノールから低級オレフィン類の製造
等、種々の触媒反応に於いて有用なシリカ変性シリコア
ルミノホスフェート触媒及びその製造法、該触媒を用い
たメチルアミン類の製造方法ならびに低級オレフィン類
の製造方法に関する。メチルアミン類、特にジメチルア
ミンはジメチルホルムアミドに代表される溶剤ゴム製
品、医薬品や界面活性剤等の原料として重要であり、低
級オレフィン類は化学産業の基幹製品である。
【0002】
【従来の技術】天然ガスから大量に生産される安価なメ
タノールを原料に用いて、更に有用な化学品へと転換す
る試みが、従来から種々なされている。例えばオレフィ
ン類、エチレングリコールやエタノール等が挙げられ
る。しかし、これらは工業的規模での実施には至ってい
ない。工業的なメタノール誘導品として重要なものはホ
ルムアルデヒドとメチルアミン類であって、シリコアル
ミノホスフェートモレキュラーシーブ類を触媒に用いて
メチルアミン類や低級オレフィンが製造出来る事は公知
である。この中、メチルアミン類は通常、メタノールと
アンモニアからシリカ−アルミナ等の固体酸触媒を用い
て400℃前後の温度で製造されている。その他、メタ
ノールとメチルアミン類から、或いはモノメチルアミン
の不均化等によって製造する方法が知られている。しか
し、上記メチルアミン類の製造に於いて需要の最も少な
いトリメチルアミンが主生成物となるが、メチルアミン
類の需要は殆どジメチルアミンに偏っている為に、より
選択的なジメチルアミンの製造法が望まれている。
【0003】従来のシリカ−アルミナ触媒に比べてより
有利なゼオライト触媒を用いるメチルアミン類の製造方
法が、近年、提案されている。例えば、ゼオライトA
(特開昭56−69846号公報)、FU−1(特開昭
54−148708号公報)、ZSM−5(USP40
82805号公報)、フェリエライト、及びエリオナイ
ト(特開昭56−113747号公報)、ZK−5、R
ho、シャバサイト及びエリオナイト(特開昭61−2
54256号公報)、モルデナイト(特開昭56−46
846号公報、特開昭58−49340号公報、特開昭
59−210050号公報、特開昭59−227841
号公報)等のゼオライトを用いる方法である。又、シリ
コアルミノホスフェート類を用いる熱力学的な平衡組成
を上回るモノメチルアミン等の製造方法(特開平2−7
34号公報)等が挙げられる。
【0004】一方、エチレンやプロピレン等の重要な化
学品もゼオライト類やシリコアルミノホスフェート類を
触媒に用いてメタノールから誘導可能であり、盛んに研
究され数多くの提案がある。しかし、中でも優れた成績
を示すのはシリコアルミノホスフェートであって、例え
ば、UOP社のSAPO−34触媒が良く知られている
(特開昭59−84829号公報)。しかし、SAPO
−34は細孔径が約0.4nmと小さく、反応温度が4
00から450℃の高温で行う事等の理由からコークが
形成されやすく触媒寿命が数時間と短いものであった。
又、従来のシリコアルミノホスフェート類の製造に関す
る文献、例えば特開昭59−35018号公報や特開昭
60−251122号公報や特開昭60−260420
号公報等に記載の方法に基づいて製造した場合、結晶化
時間が長く、不純物類が多く、非晶質成分の残存によっ
て結晶化度が低い等の問題があった。しかも、上記製造
法で得られたシリコアルミノホスフェート類を用いた場
合、メチルアミン触媒としてはメタノール転化率、及び
ジメチルアミン選択率何れも不充分な成績しか示さず実
用に耐え得るものでは無く、またメタノールからの低級
オレフィン触媒としても同様に活性、選択率、共に低
く、寿命も短いものであった。
【0005】本発明者等は、シリカ変性したシリコアル
ミノホスフェート類がゼオライト触媒を用いるメチルア
ミン類製造の先行技術に比べて高活性、かつ高いジメチ
ルアミン選択性を併せ持つものである事を見いだし、先
に出願した(特願平9−197232号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の欠点を克服したメチルアミン類製造触媒、該
触媒の製造方法、該触媒を用いたメチルアミン類製造方
法ならびに低級オレフィン類の製造方法を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等はメタノール
誘導品、例えばジメチルアミンや低級オレフィン類等の
より優れた製造方法や工業的に使用可能な触媒について
鋭意検討を重ねた。その結果、特定の手順に従って製造
した結晶質シリコアルミノホスフェート類をシリカ変性
したものが驚くべき事にメタノールと、アンモニア又は
モノメチルアミンとからのメチルアミン類、特にジメチ
ルアミンの製造に於いて、高いメタノール転化率と優れ
たジメチルアミン選択性を有する事を見出した。更に、
該触媒がメタノールからの低級オレフィンへの転化反応
に於いても優れた選択性を示し、しかも従来より寿命が
長くなる等の予期せぬ事実を見い出し、本発明を完成す
るに至った。
【0008】即ち、本発明はメタノールとアンモニアと
の反応、メタノールとモノメチルアミンとの反応、或い
はメチルアミン類の不均化反応によるジメチルアミンを
主成分とするメチルアミン類、更にメタノールからエチ
レンやプロピレン等の低級オレフィン類の製造等の、種
々の触媒反応に適用可能なシリカ変性結晶質シリコアル
ミノホスフェート類からなる触媒、該触媒の製造方法、
ならびに該触媒を用いたメチルアミン類の製造方法及び
メタノールから低級オレフィンの製造方法に関するもの
である。
【0009】更に詳しくは、本発明の触媒は、SAPO
−5、11、17、18、26、31、33、34、3
5、42、43、44、47、及び56からなる群の中
から選択された少なくとも一種類の結晶質シリコアルミ
ノホスフェートモレキュラーシーブをシリカ変性したも
のであり、該結晶質シリコアルミノホスフェートモレキ
ュラーシーブがH型、或いはH型の一部がLi、Ti、
Zr、V、Cr、Mn、Fe、Co、Zn、Be、M
g、Ca、B、Ga及びGeからなる群の中から選択さ
れた原子によって置換されたものである。又、結晶質シ
リコアルミノホスフェートを構成するシリカのモル比が
アルミナに対して0.02から0.5の範囲にあるもの
であって、該結晶質シリコアルミノホスフェートは、ア
ルコキシシラン、或いはハロゲン化シランより選ばれ
る、少なくとも1種類を用いてシリカ変性されたもので
ある。更に、該結晶質シリコアルミノホスフェートは、
20℃以下に冷却したアミン、又は有機アンモニウム塩
の水溶液中にアルミニウムアルコキシドを添加し、加水
分解によって、均一な水酸化アルミニウムのコロイド、
或いは水溶液とした後、シリカ又は珪素源、燐酸又は燐
源、及び必要に応じてLi、Ti、Zr、VCr、M
n、Fe、Co、Zn、Be、Mg、Ca、B、Ga、
及びGeの中から選択される金属源を加えて得られる混
合物を、水熱処理したものである。又、該結晶質シリコ
アルミノホスフェートは、式(1)で現される酸化物と
アミン、水の組成からなる原料混合物を用い、水熱処理
によって製造されたものである。 Al2O3 ・(1±0.2)P2O5・(0.5±0.45)SiO2 ・(1.5±0.5)Amine ・(75 ±25)H2O ・・・・(1) (但し、Amineは炭素数1から16のアミン類、又はア
ンモニウム塩を指す)
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に於ける、結晶質シリコア
ルミノホスフェートモレキュラーシーブとは、例えば、
特開昭57−77015号公報に記載される様に結晶水
と鋳型剤である有機塩基類を除いた酸化物のモル比で現
した化学組成が、式(2)で表される結晶質燐酸アルミ
ニウム化合物(ALPO)のP、又はAl−P結合の一
部を珪素で同形置換したものを指し、通常、SAPOと
称される。 Al2 3 ・(1.0±0.2)P2 5 (2) この様な結晶質シリコアルミノホスフェートとしては、
例えば、SAPO−5、11、17、18、31、3
4、35、37、40、41、42、44、47、或い
は56や更にはこれ等の化合物をLi、Ti、Zr、
V、Cr、Mn、Fe、Co、Zn、Be、Mg、C
a、B、Ga、或いはGe等で同形置換した化合物が挙
げられる。ここで各SAPOに付された番号とそのSA
POの構造との関係は、例えば Encyclopedia of Inorg
anic Chemistry, vol.8, 4369 (1994) に記載されてい
る。
【0011】ジメチルアミンを選択的に得るには、モレ
キュラーシーブの最少有効細孔径が0.3から0.6n
mの範囲にある事が好ましく、例えばゼオライト類縁化
合物のIUPACの構造コードでは、8員環構造のAB
W、AEI、AFX、APC、ATN、ATT、AT
V、AWW、CHA、DDR、EAB、ERI、GI
S、JBW、KFI、LEV、LTA、MER、MO
N、PAU、PHI、RHO、RTE、RTH、VN
I、9員環構造のCHI、LOV、RSN、VSV、1
0員環構造のDAC、EPI、FER、LAU、ME
L、MFI、MFS、MTT、NES、TON、WE
I、12員環構造のAFS、AFY、ATO、CAN、
GME、MAZ、MEI、MTW、OFF、RON、V
ET等が挙げられるが、上記構造に該当するSAPO類
が特に好ましい。具体的にはSAPO−5、11、1
7、18、26、31、33、34、35、37、4
0、41、42、44、47や56等であるが中でも特
に好ましいのはSAPO−5、11、17、18、2
6、31、33、34、35、42、43、44、4
7、及び56等である。又、該結晶質シリコアルミノホ
スフェートモレキュラーシーブはH型、或いはH型の一
部がLi、Ti、Zr、V、Cr、Mn、Fe、Co、
Zn、Be、Mg、Ca、B、Ga及びGeの中から選
択された原子によって置換されたものであっても良い。
この様な結晶質SAPO類は、アルミ化合物、燐酸水溶
液と珪素源、及び鋳型剤としてアミンや第四級アンモニ
ウム化合物等を用いて比較的容易に製造する事が出来
る。
【0012】結晶質シリコアルミノホスフェートの製造
法としては、例えば、特開昭59−35018号公報等
に記載された公知の技術があるが、本願発明のメチルア
ミン類や低級オレフィン類の製造に適した特に優れた特
性を有する触媒を得る為には、原料の添加順序と温度範
囲を規制する必要がある。温度が20℃以上の場合、結
晶性水酸化アルミニウムが生成し、不純物として残存し
易い。従って好ましい温度は20℃以下であり、0から
10℃の温度範囲に於いてアミン、又は有機アンモニウ
ム塩水溶液中にアルミニウムアルコキシドを加えて加水
分解し、均一な水酸化アルミニウムのコロイド、又は水
溶液とする事が特に好ましく、次いで、シリカ又は珪素
源、燐酸又は燐源、及び必要に応じてLi、Ti、Z
r、V、Cr、Mn、Fe、Co、Zn、Be、Mg、
Ca、B、Ga、及びGeの中から選択される金属源を
加える手順に従って得られた混合物を水熱処理する事が
望ましい。
【0013】原料に用いるアルミニウム源として好まし
いのは、プソイドベーマイト、及び炭素数3から24迄
のアルミニウムアルコキシドであるが、中でもアルミニ
ウムイソプロポキシドが特に好ましい。珪素源として好
ましいのはシリカ、シリカゾル、オルト珪酸等である。
燐源として特に好ましいのはオルト燐酸であるがこれだ
けに限るものでは無い。鋳型剤として好ましいのは炭素
数3から24迄のアミン、又はアンモニウム塩であり、
例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリエ
タノールアミン、イソプロピルアミン、ジブチルアミ
ン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ピペリジ
ン、コリン、モルホリン、シクロヘキシルアミン、2−
メチルピリジン4−メチルピリジン、トリプロピルアミ
ン、キヌクリジン、N −メチルシクロヘキシルアミン、
N,N −ジメチルベンジルアミン、N,N−ジメチルエタノ
ールアミン、N,N-ジエチルエタノールアミン、N,N-ジメ
チルピペラジン、水酸化テトラエチルアンモニウム、水
酸化テトラプロピルアンモニウム、水酸化テトラブチル
アンモニウム等が挙げられる。
【0014】又、必要に応じて添加する金属源として
は、硝酸塩、硫酸塩、塩酸塩等の水溶性の当該金属塩が
好ましい。該結晶質シリコアルミノホスフェート製造時
の原料混合物の組成はアルミナ1に対して五酸化二燐
0.8から1、シリカ0.05から0.95、鋳型剤ア
ミン類0.5から2、水50から100モルの範囲にあ
る事が特に好ましい。又、得られた結晶質シリコアルミ
ノホスフェートモレキュラーシーブを構成するシリカの
モル比が、同様に結晶を構成するアルミナに対して0.
02から0.5の範囲になる様に原料混合物の組成を調
整する事が好ましい。上記、原料混合物の水熱処理の際
は、好ましくはテフロンライニング等を施した加圧容器
を用い、100から250℃の温度に於いて自生圧力の
下、通常1から200時間かけて結晶質シリコアルミノ
ホスフェートが得られる迄反応を行う。次いで、濾過、
デカンテーション、若しくは遠心分離によって結晶を分
離するがその際、洗浄水が中性になるまで充分洗浄を繰
り返し行う事が望ましい。その後、通常、80から15
0℃の温度に保って乾燥し、空気等の酸化性雰囲気、或
いは気流中、350から700℃の温度で、好ましくは
500から600℃の温度で焼成を行う。
【0015】上記、結晶質シリコアルミノホスフェート
モレキュラーシーブ類は、そのままメタノールとアンモ
ニアとの反応、モノメチルアミンとメタノールの反応、
及びモノメチルアミン等のメチルアミン類の不均化反応
によるジメチルアミンへの転化反応の触媒として又、メ
タノールからの低級オレフィンの製造触媒等として使用
する事が出来るが当然、反応の種類はこれ等のみに限定
されるものでは無い。また、触媒の選択性や寿命等を改
善する為には、該結晶質シリコアルミノホスフェートモ
レキュラーシーブを修飾する事が好ましく、例えば鉱酸
やキレート剤を用いた浸漬処理、水蒸気加熱やシリカ変
性を施すことが適当であり、中でもシリカ変性が特に好
ましい。本発明ではシリカ変性を行う。シリカ変性法と
しては、例えば、ケイ素源をシリカ変性前の触媒に添加
しその表面にケイ素原子を堆積、沈澱又は被覆する処理
や、四塩化珪素を用いるCVDによる気相シリル化や有
機珪素化合物を用いるシラン処理等があるが、有機珪素
化合物によるシラン処理が好ましく、簡便な液相シラン
処理が特に好ましい。
【0016】シラン処理に用いる有機珪素化合物とし
て、例えば、トリエチルシラン、メチルフェニルシラ
ン、フェニルシラン、ジフェニルシランやトリエチルシ
ラン等のアルキル、若しくはアラルキルシラン類、メチ
ルジクロロシラン、エチルメチルクロロシラン、ジメチ
ルジクロロシランやフェニルメチルクロロシラン等のク
ロロシラン類、トリメトキシシラン、テトラメトキシシ
シラン、トリエトキシシラン、テトラエトキシシラン、
ジエトキシメチルシランやアリロキシトリメチルシラン
等のアルコキシシラン類、ジメチルアミノトリメチルシ
ラン、N、N−ジメチルアミノジメチルシランやトリス
(N,N−ジメチルアミノ)メチルシラン等のシリルア
ミン類、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミ
ド、N−トリメチルシリルアセトアミドやビストリメチ
ルシリルウレア等のシリルアミド類が挙げられる。この
中、安価なクロロシラン類やアルコキシシラン類が好ま
しく、特にアルコキシシラン類が好ましい。上記、シラ
ン処理剤によるシリカ変性に際して、該結晶質モレキュ
ラーシーブ類は、あらかじめ250から750℃の温度
において水蒸気加熱処理を施したり、酸やアミン、或い
はキレート剤等による浸漬処理や適当な調湿処理等を選
択して適宜行うとより効果的である。
【0017】シラン処理剤による処理条件を一概に規定
する事は難しいが、例えば、室温から700℃の範囲の
温度で、96時間以下の浸漬時間、圧力は0.1以下、
或いは30MPa以下の気相、液相、或いは超臨界状態
において実施する事が出来る。シラン処理を、より効果
的なものとする為に例えば、アルコール類、エステル類
炭化水素類等の適当な溶剤を用いて、浸漬処理、加熱振
盪や超音波分散等を適宜実施するのが好ましい。シラン
処理剤の濃度は、通常、1から30重量パーセントの範
囲であれば充分であるが特に制限は無い。シラン処理
後、濾別、洗浄、乾燥処理を施した後、好ましくは酸化
雰囲気下に、温度400から750℃の範囲、2から2
4時間の条件で焼成する事で高い触媒活性と選択性が賦
与される。この様にして得られるシリカ変性触媒はその
まま、或いは一種類以上を適宜選択して、若しくは同様
にシラン変性を施したシャバサイト、モルデナイト、エ
リオナイト、フェリェライト、エピスティルバイト、ク
リノプチロライト、ポーリンガイト、フィリップサイ
ト、レビナイト、ゼオライト−A、rho、ZK−5、
FU−1、及びZSM−5等のアルミノシリケートモレ
キュラーシーブ類と組み合わせて用いる事が出来る。こ
れらはそのまま、若しくはカオリナイト、ハロイサイ
ト、ナクライト、モンモリナイト、イライト等の粘土鉱
物類を適宜バインダーに用いて成型する等して、各種の
反応、例えばメチルアミン類や低級オレフィン製造等の
触媒として好適に用いる事が出来る。
【0018】本願発明のシリカ変性結晶質シリコアルミ
ノホスフェートモレキュラーシーブからなる触媒を用い
て、メタノールとアンモニアとの反応によるメチルアミ
ン類の製造、メタノールとモノメチルアミンとの反応に
よるメチルアミン類の製造、モノメチルアミンの不均化
反応によるメチルアミン類の製造、及びメタノールから
低級オレフィン類の製造を行う場合、反応の形態は気相
固定床、或いは流動床において流通方式での実施が特に
好ましいがこれだけに限るものでは無い。メタノールと
アンモニアとの反応によるメチルアミン類の製造、メタ
ノールとモノメチルアミンとの反応によるメチルアミン
類の製造、モノメチルアミンの不均化反応によるメチル
アミン類の製造を行う場合、反応温度は200から40
0℃の範囲が好ましく、特に250から350℃の範囲
が好ましい。反応圧力は特に制限は無く減圧、或いは加
圧下に実施する事が出来るが通常、0.1から10MP
aの圧力範囲で行う事が好ましい。
【0019】メタノールから炭素数2から4迄の低級オ
レフィン類を製造する場合、原料はメタノール、ジメチ
ルエーテル、或いはメタノールとジメチルエーテルとの
混合物を用いる事が出来る。又、反応促進や滞留防止を
目的として水、窒素、或いは不活性ガス等を同伴させて
も良い。反応温度は250から500℃の範囲が好まし
く、特に350から450℃の範囲が好ましい。反応圧
力は特に制限は無く減圧、或いは加圧下に実施する事が
出来るが通常、0.01から10MPaの圧力範囲で行
う事が好ましい。
【0020】
【実施例】次に本発明を、実施例、参考例、及び比較例
をもって更に詳細に説明する。以下の実施例、及び比較
例に於ける反応は原料タンク、原料供給ポンプ、不活性
ガス導入装置、反応管(内径13φ、長さ300mm、SUS316L
)、試料採取タンクや背圧弁等を備えた流通反応装置
を用いて行った。又、生成物は反応が定常状態に達して
2から4時間後に、試料を約1時間かけて採取し、ガス
クロマトグラフで分析し、組成分布を求めた。
【0021】触媒調製例1 シリカ変性SAPO−34:35%−水酸化テトラエチ
ルアンモニウム(151.47g) と純水(84.2g) の混合物を0
℃に冷却し、アルミニウムイソプロポキシド(81.7g)を
3分かけて添加し、15分間高速攪拌を行った。次ぎ
に、シリカゾル( 12g)を加え、5分間均一になるまで
高速攪拌した。更に、85%燐酸( 46.1g)を加えて、同
様に5分間攪拌し、引き続き擂潰処理を1時間行った。
得られた混合物をオートクレーブ中、200℃で4時間
加熱した。生成物を遠心分離、水洗操作を4回繰り返し
た後、110℃で一晩乾燥した。更に空気中、600℃
で4時間焼成し白色の結晶粉末(40g)を得た。この粉末
はXRD分析の結果(図1)、SAPO−34の回折パ
ターンと一致した。又、結晶化度は高く、走査電子顕微
鏡(SEM)観察によれば結晶は粒子が均一であり良く
揃ったものであった(図4)。この結晶を水分含有量1
0重量%に調整した。次いで、13%テトラエトキシシ
ラン(TEOS)の乾燥トルエン溶液中に16時間浸漬
した。浸漬後、結晶を濾別し、120℃で4時間減圧乾
燥した。その後、更に空気中、600℃で3時間焼成を
行いシリカ変性SAPO−34(触媒1)、37.9g
を得た。
【0022】触媒調製例2 シリカ変性SAPO−17:触媒調製例1において鋳型
剤として水酸化テトラエチルアンモニウムの代わりにシ
クロヘキシルアミンを用い、それ以外は同様にして操作
を行い、200℃で24時間水熱処理して結晶性粉末
( 35g)を得た。XRDの回折パターンはシャープで結
晶性が高いものであり、この結晶がSAPO−17であ
る事が分かった。この結晶を触媒調製例1同様にしてシ
ラン処理して、シリカ変性された触媒2を得た。
【0023】触媒調製例3 シリカ変性SAPO−18:40%−水酸化テトラエチ
ルアンモニウム(49.0g)と純水(36g)の混合物を0℃に冷
却し、アルミニウムイソプロポキシド(27.2g)を3分か
けて添加し、15分間高速攪拌を行った。次に、37%
−塩酸(0.2g)を滴下し、シリカゾル(12g)を加え、
5分間均一になるまで高速攪拌した。更に、85%燐酸
( 15.1g)を加え同様に5分間攪拌し、引き続き擂潰処理
を1時間行った。得られた混合物をオートクレーブ中、
200℃で120時間加熱した。生成物を遠心分離、水
洗操作を4回繰り返した後、110℃で一晩乾燥した。
更に空気中、600℃で4時間焼成し白色の結晶粉末(
40g)を得た。この粉末はXRD分析の結果、SAPO−
18の回折パターンと一致した。更に、触媒調製例1と
同様にしてシラン処理を施し、シリカ変性された触媒3
を得た。
【0024】触媒調製例4 シリカ変性CoSAPO−34:金属源として、酢酸コ
バルト( 2.5g )を添加した以外は、触媒調製例1と同
様にしてコバルトを含むSAPO−34を得、更にシラ
ン処理を施してシリカ変性された触媒4を得た。
【0025】触媒調製例5 シリカ変性TiSAPO−34:触媒調製例4に於いて
Ti源としてTiイソプロポキシドを用いた以外は同様
にしてTiSAPO−34を得、更にシラン処理を施し
てシリカ変性された触媒5を得た。
【0026】触媒調製例6 35%−水酸化テトラエチルアンモニウム( 151.47g)と
純水(84.2g) の混合物を30℃に保ち、アルミニウムイ
ソプロポキシド(81.7g) を3分かけて添加し、15分間
高速攪拌を行った。次ぎに、シリカゾル( 12g)を加
え、5分間均一になるまで高速攪拌した。更に、85%
燐酸( 46.1g)を加えて、同様に5分間攪拌し、引き続き
擂潰処理を1時間行った。得られた混合物をオートクレ
ーブ中、200℃で4時間加熱した。生成物を遠心分
離、水洗操作を4回繰り返した後、110℃で一晩乾燥
した。更に空気中、600℃で4時間焼成し白色の結晶
粉末(40g)を得た。この粉末はXRD分析の結果(図
2)、SAPO−34の回折パターンと一致したがブロ
ードであり結晶性は低かった。又、SEM観察に於い
て、粒子が不揃いで不純物の混在が認められた(図
5)。この結晶を触媒調製例1と同様にシラン処理し
て、シリカ変性SAPO−34、触媒6を得た。
【0027】触媒調製例7 特開昭59−35018号公報に開示された従来技術に
従い、以下の通り調製した。85%燐酸(51.3g) と水
(160g)に、アルミニウムイソプロポキシド(90.7g)を
攪拌しながら混合した。この混合物に、30重量% のシ
リカゾル( 12g)を加え、均一になるまで攪拌した。4
0%−水酸化テトラエチルアンモニウム(27.2g)を加え
て、攪拌混合した。得られた混合物をオートクレーブ
中、200℃で40時間加熱した。生成物を遠心分離、
水洗操作を4回繰り返した後、110℃で一晩乾燥し
た。更に空気中、600℃で4時間焼成し白色の結晶粉
末(40g)を得た。この粉末はXRD分析の結果(図
3)、SAPO−34の回折パターンと一致したが触媒
1に比べてブロードであり、結晶化の程度が小さかっ
た。又、SEM観察の結果、結晶粒子が不揃いである事
が分かった(図6)。この結晶を水分含有量10重量%
に調整した。次いで、13%テトラエトキシシラン(T
EOS)の乾燥トルエン溶液中に16時間浸漬した。浸
漬後、結晶を濾別し、120℃で4時間減圧乾燥した。
その後、更に空気中、600℃で3時間焼成を行いシリ
カ変性SAPO−34(触媒7)を得た。
【0028】触媒調製比較例1 モレキュラーシーブとして、モルデナイト(SiO2/A
l2 O3 =16)を用いて同様なシラン処理を施しシリ
カ変性モルデナイト(比較例9で使用)を得た。
【0029】実施例1 触媒1を反応管に4.5g(容積10ml)充填し、原
料(メタノール:アンモニア 1:1)混合物を毎時1
5g、空間速度(GHSV: 1/h)1,500で供給
し、圧力2MPa、温度320℃で反応を行った。反応
成績はメタノール転化率が99.4%、モノ、ジ、及び
トリメチルアミンの選択率は其々、35、63、及び2
重量%であった。
【0030】実施例2 実施例1に於いて、空間速度(GHSV: 1/h)3,5
00とした以外は同様に反応を行った。反応成績は、メ
タノール転化率が93.1%、モノ、ジ、及びトリメチ
ルアミンの選択率は其々38、61、及び1重量%であ
った。
【0031】実施例3 実施例1に於いて、空間速度(GHSV: 1/h)5,0
00とした以外は同様に反応を行った。反応成績は、メ
タノール転化率が90.4%、モノ、ジ、及びトリメチ
ルアミンの選択率は其々43、57、及び0重量%であ
った。
【0032】参考例1 従来技術である特開昭59−227841号公報に記載
された水蒸気処理されたNaモルデナイト触媒を用いた
特許実施例3より転載した、メチルアミン転化反応成績
は以下の通りである。 反応温度:320℃、圧力:1.8MPa 原料組成:メタノール、アンモニア等重量混合物 空間速度 (1/h) 1420 4280 メタノール転化率(%) 95.8 68.5 選択率(重量% ):モノメチルアミン 34.7 45.6 ジメチルアミン 56.3 50.8 トリメチルアミン 9.0 3.6
【0033】実施例4−6 其々、触媒3から5を用い、実施例1と同様にアンモニ
アとメタノールの反応を行った。反応成績は表1に纏め
て記載した。
【0034】実施例7 触媒調製例6に記載の、試薬混合温度を30℃とした触
媒6を用いて実施例1と同様にメタノールとアンモニア
の反応を行った。反応成績は、以下の通りであった。 メタノール転化率:89.5%、 選択率:モノメチルアミン29重量%、ジメチルアミン
重量57%、トリメチルアミン14重量%
【0035】実施例8 触媒調製例7に記載の、公知製造技術(特開昭59−3
5018号公報)に基づく触媒7を用いて実施例1と同
様に反応を行った。反応成績は、以下の通りであった。 メタノール転化率:83.5%、 選択率:モノメチルアミン40重量%、ジメチルアミン
重量38%、トリメチルアミン22重量%
【0036】比較例1 触媒調製例1に準じて、シリカ変性を施さないSAPO
−34を調製し、これを触媒に用いた以外は実施例1と
同様に反応を行った。反応成績は以下の通りであった。 メタノール転化率:83%、 選択率:モノメチルアミン30重量%、ジメチルアミン
重量30%、トリメチルアミン40重量%
【0037】比較例2 シリカ−アルミナ触媒(日東化学:NH-H3N、平衡型触媒
と略記)を用いて、温度390℃、圧力2MPa、GH
SV1,400/hで実施した。反応成績は以下の通りで
あった。 メタノール転化率:99.8%、 選択率:モノメチルアミン24重量%、ジメチルアミン
重量25%、トリメチルアミン51重量%
【0038】比較例3−4 シリカ変性を施さない、触媒3及び4に対応する触媒を
用いて実施例1と同様にメタノールとアンモニアの反応
を行った。反応成績は表1に纏めて記載した。
【0039】実施例9 触媒1を反応管に4.5g(容積10ml)充填し、原
料混合物(10重量%のメタノールを含有するモノメチ
ルアミン)を、空間速度(GHSV: 1/h)800で供
給し、圧力2MPa、温度320℃で反応を行った。反
応成績は以下の通りであった。 モノメチルアミン転化率 76重量% モノメチルアミン転化率 99.9重量% 選択率 ジメチルアミン 96重量% トリメチルアミン 4重量%
【0040】実施例10 反応管に、触媒1を2.0g(容積4.0ml)充填し
た。モノメチルアミンを空間速度(GHSV: 1/h)5
00で供給し、アンモニアとジメチルアミンへの不均化
反応を行った。圧力2MPa、温度320℃に於ける反
応成績は以下の通りであった。 モノメチルアミン転化率 80.0% 選択率 ジメチルアミン 99重量% トリメチルアミン 1重量%
【0041】実施例11−13 触媒2から4を用いて、実施例10と同様にしてモノメ
チルアミンの不均化反応を行った。反応成績(圧力2M
Pa、温度320℃)は、纏めて表1に記載した。
【0042】比較例5−8 シリカ変性を施さない、触媒1から4に対応する触媒を
用いて実施例10と同様にモノメチルアミンの不均化反
応を行った。反応成績は表1に纏めて記載した。
【0043】比較例9 シリカ変性を施したモルデナイトを用い、実施例10と
同様にモノメチルアミンの不均化反応を行った。反応成
績は表1に纏めて記載した。
【0044】実施例14 シリカ変性を施した触媒1を用い、メタノールをWHS
V(1/h) 1で供給し、圧力0.1MPa、温度420℃
でオレフィンへの転化反応を行った。反応成績は表1に
纏めて記載した。但し、寿命は触媒の寿命を意味し、生
成物中にジメチルエーテルが1%以上生成した時の時間
である。
【0045】実施例15 従来、公知の方法に基づき調製した触媒7を用い、実施
例14と同様に行った。反応成績は表1に纏めて記載し
た。
【0046】比較例10 シリカ変性していないUOP社製SAPO−34を用
い、実施例14と同様に行った。反応成績は表1に纏め
て記載した。表1に以上の実施例、及び比較例に於ける
反応成績を纏めて記載した。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】以上の実施例、比較例を用いた説明から
明らかな様に本発明の触媒をメタノールとアンモニア又
はモノメチルアミンとの反応、或いはメチルアミン類の
不均化反応に用いた場合、トリメチルアミンの生成が少
なく、従来より優れた転化活性と選択性を併せ持つ触媒
が得られる。更に、メタノールから低級オレフィンの製
造に於いても、高い選択性と従来より寿命の長い、優れ
た特性の触媒となる等、種々の触媒反応に於いて有用で
ある事は疑問の余地が無い。かくの如く、本発明の触媒
は優れた触媒であり、かかる触媒とその製造法の意義は
極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】触媒1のXRD分析による回折パターン。
【図2】触媒6のXRD分析による回折パターン。
【図3】触媒7のXRD分析による回折パターン。
【図4】触媒1の走査電子顕微鏡による像。
【図5】触媒6の走査電子顕微鏡による像。
【図6】触媒7の走査電子顕微鏡による像。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 11/06 C07C 11/06 209/16 209/16 211/04 211/04 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリカ変性結晶質シリコアルミノホスフ
    ェートモレキュラーシーブからなる触媒。
  2. 【請求項2】 シリカ変性結晶質シリコアルミノホスフ
    ェートモレキュラーシーブが、SAPO−5、11、1
    7、18、26、31、33、34、35、42、4
    3、44、47及び56からなる群の中から選択された
    少なくとも一種類の結晶質シリコアルミノホスフェート
    モレキュラーシーブをシリカ変性したものである請求項
    1記載の触媒。
  3. 【請求項3】 シリカ変性結晶質シリコアルミノホスフ
    ェートモレキュラーシーブが、H型、或いはH型の一部
    がLi、Ti、Zr、V、Cr、Mn、Fe、Co、Z
    n、Be、Mg、Ca、B、Ga、及びGeからなる群
    の中から選択された少なくとも一種類の原子によって置
    換された結晶質シリコアルミノホスフェートモレキュラ
    ーシーブをシリカ変性したものである請求項1記載の触
    媒。
  4. 【請求項4】 シリカ変性結晶質シリコアルミノホスフ
    ェートモレキュラーシーブが、アルミナに対するシリカ
    のモル比を0.02から0.5の範囲で有する結晶質シ
    リコアルミノホスフェートをシリカ変性したものである
    請求項1記載の触媒。
  5. 【請求項5】 シリカ変性結晶質シリコアルミノホスフ
    ェートモレキュラーシーブが、式(1)で表される酸化
    物、アミン及び水の組成からなる原料混合物を水熱処理
    して調製された結晶質シリコアルミノホスフェートをシ
    リカ変性したものである請求項1記載の触媒。 Al2O3 ・(1±0.2)P2O5・(0.5±0.45)SiO2 ・(1.5±0.5)Amine ・(75 ±25)H2O ・・・・(1) (但し、 Am は炭素数3から24迄のアミン類、又はア
    ンモニウム塩を指す)
  6. 【請求項6】 20℃以下に冷却したアミン、又は有機
    アンモニウム塩水溶液中にアルミニウムアルコキシドを
    添加し、加水分解によって均一な水酸化アルミニウムの
    コロイド又は水溶液とした後、シリカ若しくは珪素源、
    燐酸若しくは燐源、及び必要に応じてLi、Ti、Z
    r、V、Cr、Mn、Fe、Co、Zn、Be、Mg、
    Ca、B、Ga、及びGeからなる群の中から選択され
    る少なくとも一種類の金属源を加えた混合物を水熱処理
    して製造した結晶質シリコアルミノホスフェートをシリ
    カ変性することを特徴とするシリカ変性結晶質シリコア
    ルミノホスフェートモレキュラーシーブからなる触媒の
    製造法。
  7. 【請求項7】 シリカ変性結晶質シリコアルミノホスフ
    ェートモレキュラーシーブからなるメチルアミン類製造
    触媒。
  8. 【請求項8】 シリカ変性結晶質シリコアルミノホスフ
    ェートモレキュラーシーブの存在下、メタノールとモノ
    メチルアミンとからメチルアミン類を製造することを特
    徴とするメチルアミン類の製造方法。
  9. 【請求項9】 シリカ変性結晶質シリコアルミノホスフ
    ェートモレキュラーシーブの存在下、一種以上のメチル
    アミン類よりなる原料から、原料よりもジメチルアミン
    含量が高くなったメチルアミン類を製造することを特徴
    とするメチルアミン類の製造方法。
  10. 【請求項10】 原料がモノメチルアミンである請求項
    9記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 シリカ変性結晶質シリコアルミノホス
    フェートモレキュラーシーブからなる炭素数2から4迄
    の低級オレフィン類製造触媒。
  12. 【請求項12】 シリカ変性結晶質シリコアルミノホス
    フェートモレキュラーシーブの存在下、メタノールから
    炭素数2から4迄の低級オレフィン類を製造することを
    特徴とする低級オレフィン類の製造方法。
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