JPH11239563A - 体腔内診断具及び体腔内診断具の先端部のキャップ - Google Patents

体腔内診断具及び体腔内診断具の先端部のキャップ

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JPH11239563A
JPH11239563A JP10316532A JP31653298A JPH11239563A JP H11239563 A JPH11239563 A JP H11239563A JP 10316532 A JP10316532 A JP 10316532A JP 31653298 A JP31653298 A JP 31653298A JP H11239563 A JPH11239563 A JP H11239563A
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roundness
front surface
opening
distal end
radius
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JP10316532A
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Kazutomi Horikoshi
一臣 堀越
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡スコープの挿入時に被検体の内部を傷
つけることなく、かつ、挿入操作を容易にする体腔内診
断具を得る。 【解決手段】 内視鏡スコープの先端硬性部60の前面
と側面とで形成される周縁を、均一な丸みでなく、曲率
半径が連続的に変化する異なる複数の丸み62みにし
て、スコープの体内への挿入がスムースに行え、患者及
び操作者の負担を軽減できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用の体腔内診
断具に係り、特にその先端硬性部の形状を改良した体腔
内診断具に関する。
【0002】
【従来の技術】体腔内診断具の一種である内視鏡装置は
ファイバスコープと電子内視鏡装置とに分類される。
【0003】この電子内視鏡装置の被検体内部へ挿入さ
れる内視鏡スコープの先端硬性部の外形は、一般に前方
視型と側視型とがある。また、電子内視鏡装置には、超
音波送受器を先端側に設けた超音波内視鏡装置もある。
この超音波内視鏡装置においても、内視鏡プローブは直
視、斜視、側視型がある。以下に直視型の内視鏡装置の
内視鏡スコープ、側視型の内視鏡装置の内視鏡スコー
プ、超音波内視鏡装置の内視鏡プローブの順に説明す
る。
【0004】図10は直視型の内視鏡装置の内視鏡スコ
ープの外観図である。図5に示すように内視鏡スコープ
1は、操作者が内視鏡を操作するための操作部3と、操
作部3から伸延する長尺の導中管11と、導中管11の
先端側に設けられて、操作部3のアングル摘み5により
上下左右に屈曲可能な湾曲部13と、湾曲部13の先端
に設けられて、撮像光学系及び固体撮像素子を備えた先
端硬性部15と、操作部3から伸延するユニバーサルコ
ード17と、ユニバーサルコード17の先端部に設けら
れた内視鏡装置本体(図示せず)と接続するためのコネ
クタ19とで構成されている。
【0005】また、内視鏡装置本体にはキセノンランプ
等の光源が内蔵され、この光源が発する照明光がコネク
タ19に入射して、ユニバーサルコード17、導中管1
1、湾曲部13のそれぞれの内部を通るライトガイドを
経て、先端硬性部15の前面に設けられた照明窓から被
検体内部へ照射される。
【0006】この照射された照明光により照らされた被
検体内部からの反射光は、対物レンズを介して先端硬性
部内に設けられたCCD等の固体撮像素子に結像し、映
像信号に変換されて、内視鏡装置本体に設けられたモニ
タ装置に被検体画像として映し出される。
【0007】また、内視鏡装置本体には、内視鏡スコー
プ1へ空気または水をポンプで送出する送気・送水装置
が設けられ、この送気・送水装置からコネクタ19、ユ
ニバーサルコード17、導中管11、湾曲部13のそれ
ぞれの内部を通る送気管・送水管を経て、先端硬性部1
5の前面に設けられた送気ノズルの開口及び送水ノズル
の開口から対物レンズ及び照明窓へ向かって空気及び水
が送出されるようになっている。
【0008】内視鏡スコープ1の鉗子口29は、体液、
残滓等の吸引を行うと共に、被検体内部で医療処置を行
うための処置具である鉗子が挿入され、先端硬性部15
の前面に設けられた鉗子口29から鉗子を突出させて、
内視鏡画像を観察しながら医療処置を行うことができる
ようになっている。
【0009】図11は従来の前方視型内視鏡スコープの
先端硬性部の正面図、図12は側面図である。図11,
12に示すように、従来の内視鏡スコープの先端硬性部
15の前面には、被検体の画像を取り込む対物レンズ2
1、被検体へ向かって照明光を発する照明窓23、対物
レンズ21の汚れを洗浄する水を放射する送水口27、
対物レンズに付着した水を吹き飛ばしたり被検体の体腔
部内へ空気を送るための送気口25、及び被検体内で処
置を行うための処置具の出入口である鉗子口29が設け
られている。送気口25及び送水口27には、それぞれ
ノズル(図示せず)が取り付けられている。
【0010】内視鏡スコープ1の挿入時に被検体内部を
傷つけないために、あるいは挿入時の抵抗を小さくして
被検者の苦痛を軽減するため、略円筒状の先端構成部1
5の前面から側面にかけての周縁には、曲率半径Rが
0.5mmの一様の丸み31が設けられている。
【0011】この丸み31の曲率半径が大きければ大き
い程、内視鏡スコープ挿入時の抵抗は小さくなり、被検
体の内壁を傷つけるおそれが少なくなる。
【0012】しかし、直視型の内視鏡スコープの先端硬
性部15の前面には対物レンズ21、照明窓23a、2
3b等の部品と、送気・送水口、鉗子口等のための開口
部とが設けられているので、前面と側面との周縁となる
前述の丸み31はこれらの部品、開口部に接する(以下
単に干渉という)ことがないように形成されなければな
らない。
【0013】このため、直視型の内視鏡スコープ1の先
端硬性部15の前面と側面となる周縁においては、一般
に曲率半径Rが0.5mm程度の一様の丸み31が形成
されていた。
【0014】すなわち、先端硬性部15の前面に設けら
れている部品と開口部との干渉の制約から決定できる半
径が一定であったため、周縁の丸みは極めて小さく
(0.5mm程度)せざるを得なかった。
【0015】一方、スコープの挿入軸に対して垂直な方
向に視野を有する側視型の内視鏡スコープにおいては、
図13に示すように、体腔内に挿入される導中管(図示
せず)に接続された湾曲部40が接続されている。この
湾曲部40は、上下左右に所望の角度に湾曲可能にされ
ている。
【0016】さらに、その先端には、側視型先端硬生部
41が設けられている。この側視型先端硬生部41は、
図13に示すように前面が略Dの字形状にされている。
また、側面側に体腔内の観察が可能な対物レンズ42、
照明レンズ43を備え、この側面から所定の傾斜を有す
る傾斜面44に送気送水口45、処置具射出口46を備
えている。前述の側面には、処置具起立台47を収容し
たU溝48が設けられている。
【0017】前述の側視型先端硬生部41の周縁は、所
定の曲率半径を有する丸みが設けられている。この丸み
の取り方について説明する。図14は図13の前面のA
方向矢視図である。図15は図13の側面図である。
【0018】図14に示すように、側視型先端硬性部4
1の前面のU溝に係わる縁から曲率半径Rが2mmの丸
みにされ、他の縁も同様に曲率半径が2mmの丸みにさ
れている。すなわち、挿入時に被検体の臓器を傷つけな
いように、前面の略Dの字の直線部43、Dの字の前面
の周縁には一定の2mmの丸みが付けられていた。
【0019】次に、超音波内視鏡の内視鏡プローブの先
端部について以下に説明する。本説明では超音波振動子
によって長手軸方向に垂直方向の超音波情報を取得する
側視型を例として説明する。図16は超音波内視鏡装置
の内視鏡プローブの従来の先端側の側面図である。図1
7は超音波内視鏡装置の内視鏡プローブの従来の先端側
をA方向からみたときの正面図である。
【0020】図16、図17に示すように、音響レンズ
50を側面に設けた先端硬性部51が湾曲部52に接続
され、この湾曲部52が導中管53に連結されている。
また、前述の先端硬性部51にはバルーン溝58a、5
8bが設けられている。
【0021】さらに、先端硬性部51の前面には図17
に示すように、前面の上側には照明窓54a、54b
と、観察窓(対物レンズ)55と、鉗子口56と、送気
・送水ノズル57等が設けられている。
【0022】前述の前面は、上記と同様に、体内に挿入
して行く過程で被検体の臓器を傷つけずにスムーズに挿
入でくるように、前面の周縁の丸みの曲率半径Rが0.
5mmの均一な丸みにされていた。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前方視
型、側視型の電子内視鏡装置のスコープの先端及び超音
波内視鏡装置のプローブの先端は、十分な大きさの丸み
が付けらていないので、被検者の年齢や状態、操作者の
経験や技量によっては、内視鏡スコープの挿入時の抵抗
が大きく、先端硬性部で被検者の体内を傷つけたり、被
検者に苦痛を与える恐れがあるという課題があった。
【0024】更に、内視鏡スコープの挿入部の細径化技
術の進展に伴って、先端硬性部の径も小さくなる傾向に
ある。これに伴って、対物レンズ、照明窓等の部品、開
口等が設けられる領域も狭くなり、周縁の丸みの曲率半
径も次第に小さくなる傾向にある。
【0025】しかし、従来は各部品、開口との干渉をさ
けるようにした丸みで周縁を形成するだけであるので、
先端硬性部の径が小さくなると、それだけ被検者体内を
傷つけ易く、不要な出血を起こさせてしまう恐れがある
という課題があった。
【0026】特に、内視鏡スコープの挿入中に内壁、臓
器等から出血があると内視鏡スコープによる傷からのも
のかどうかの判断を必要となるので、内視鏡観察に支障
を生じるという課題があった。
【0027】本発明は、かかる従来の内視鏡スコープの
問題に鑑みてなされたもので、内視鏡スコープの挿入時
に被検体の内部を傷つけることなく、かつ、挿入操作を
容易にする体腔内診断具を得ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の体腔内診断具は、患者の体内に挿入して、観
察対象部に向けて照明光を照射して観察対象部の像を得
る体腔内診断具において、先端部は、挿入方向から見た
ときの前面とこの前面の周面とで形成される周縁が複数
種の丸みを有する。
【0029】また、本発明の体腔内診断具は、患者の体
内に挿入して、観察対象部に向けて照明光を照射して観
察対象部の像を得る体腔内診断具において、先端部は、
挿入方向から見たときの前面とこの前面の周面とで形成
される周縁が第1の所定箇所から第2の所定箇所まで連
続的に大きくなり、第2の所定箇所から第3の所定箇所
までは逆に連続的に小さくなる連続変化の大丸みにす
る。
【0030】さらに、本発明の体腔内診断具の先端部の
キャップは、患者の体内に挿入して、観察対象部に向け
て照明光を照射して観察対象部の像を得る体腔内診断具
の先端部に取り付けるキャップである。このキャップ
は、挿入方向から見たときの前面とこの前面の周面とで
形成される周縁が複数種の丸みを有する。
【0031】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1,図2を参
照して、本実施の形態1の体腔内診断具を説明する。本
実施の形態1においては、 前方視型の内視鏡スコープ
を説明する。
【0032】図1に示すように、前方視型内視鏡スコー
プは、略円筒状のプラスチックで形成されたキャップで
内部の部品を覆って先端硬性部60の外形を構成してい
る。この先端硬性部60の前面には、被検体の画像を取
り込む対物レンズ21、被検体へ向かって照明光を発す
る照明窓23a,23b、対物レンズ21の汚れを洗浄
する水を放射する送水口27、対物レンズ21に付着し
た水を吹き飛ばしたり被検体の体腔部内へ空気を送るた
めの送気口25、及び被検体内で処置を行うための処置
具の出入口である鉗子口29が設けられている。送気口
25及び送水口27には、それぞれノズル(図示せず)
が取り付けられる。
【0033】さらに、この先端硬性部60は、図1に示
すように、前面から側面にかけての丸みを形成する際
に、前面上部には搭載される部品や開口部がないため、
前面上部の丸みの半径を大きくしても、搭載部品や開口
部との干渉を生じるおそれはない。
【0034】この先端硬性部60の配置を考慮すれば、
前面上部は、半径が1.5mm(R1.5)の最大丸み
61を設けられる。
【0035】また、先端硬性部60の前面下部を中央と
する一定の角度、例えば、230°の範囲には、半径
1.5mm(R1.5)の最小丸み62が設けられてい
る。
【0036】この最大丸み61と最小丸み62の両端部
間の部分の半径は、最大値1.5mmから最小値0.5
mmに亘って連続して変化している。
【0037】また、この最小丸み62の半径は、従来の
一様な丸みの半径を持つ内視鏡スコープの先端硬性部1
5と略同程度の値であるが、最小丸み62のある230
°の範囲を除いた残り130°の範囲は、従来の内視鏡
スコープの先端硬性部15よりも大きい丸みの半径にな
っている。
【0038】従って、内視鏡スコープの挿入時の抵抗は
小さくなり、被検体の年齢や状態、術者の経験や技量に
よらず、内視鏡スコープの挿入時の抵抗は小さくなり、
挿入は容易となるし、内視鏡スコープの先端硬性部60
で被検体内部を傷付けるおそれも無くなる。
【0039】<実施の形態2>図3,4を用いて、本発
明による直視型の内視鏡スコープの第2実施形態の先端
硬性部の説明する。
【0040】図3に示すように、前記実施形態と同様
に、前方視型内視鏡スコープの略円筒状のプラスチック
で内部の部品を覆って先端硬性部70の外形を構成して
いる。この先端硬性部70の前面には、対物レンズ2
1、照明窓23a,23b、送気口25,送水口27及
び鉗子口29が設けられている。
【0041】さらに、前述の実施形態1と同様に、この
ような先端硬性部70の配置を考慮して、前面上部に
は、丸みの半径が1.5mm(R1.5)の最大丸み6
1が設けられている。
【0042】本実施形態では、照明窓23aから鉗子口
29に至る部分の周縁の丸みの曲率半径を大きくしたこ
とにある。この部分は、丸みを大きくしてもこれら部品
及び開口部と丸みとの干渉が生じないことに着目したも
のである。
【0043】実施形態1で、最小丸み62の一部であっ
た照明窓23aから鉗子口29に至る部分の周縁の中央
部に、本実施形態では、半径1.0mm(R1.0)の
極大丸み71が設けられており、さらに、この大丸み7
1から照明窓23a及び鉗子口29の方向へ丸みの曲率
半径を徐々に小さくしている。
【0044】このため、半径0.5mm(R0.5)の
最小丸み62の範囲は、前記実施形態の230°の範囲
から140°の範囲に縮小されている。
【0045】本実施形態2においては、実施形態1より
も曲率半径が大きい部分の範囲が拡大しているので、さ
らに内視鏡スコープの挿入時の抵抗が小さくなり、挿入
が容易となるし、内視鏡スコープの先端硬性部70で被
検体内部を傷付けるおそれが無くなる。
【0046】以上の実施形態1、2では、対物レンズ、
送気口、送水口などの先端硬性部の前面における配置は
基本的に変更していないが、送気口、送水口などの種々
のチャンネルを先端部前面の中心方向に配置させること
で、さらに丸みの半径を大きくすることもできる。
【0047】<実施の形態3>本実施の形態3はスコー
プの挿入軸に対して垂直な方向に視野を有する側視型の
内視鏡スコープの先端硬性部に複数種の丸みを備えたも
のである。
【0048】図5は実施の形態3の側視型の内視鏡スコ
ープの先端硬性部の立体斜視図である。図6は実施の形
態3の先端硬性部の側面図である。図7は図6の先端硬
性部をA矢視方向から見た正面図である。
【0049】実施の形態3の側視型の先端硬性部80
は、図5、図6及び図7に示すように、前面が略Dの字
状で側面を平面の形状のプラスチックのキャップによ
り、内部の部品を覆うって外形を構成している。すなわ
ち、側視型の先端硬性部80は、図7に示すように前面
が略Dの字形状にされている。
【0050】この側視型の先端硬性部80は、体腔内に
挿入される導中管(図示せず)に接続された湾曲部40
に接続されている。また、側面側に体腔内の観察が可能
な対物レンズ42、照明レンズ43、処置具射出口46
を備えると共に、処置具起立台47を収容したU溝48
が前面に渡って設けられている。また、この側面から所
定の傾斜を有する傾斜面44に送気・送水口45が設け
られている。すなわち、前面には部品が設けられない
で、U溝48の一部のみが設けられている。
【0051】さらに、図5、図6及び図7に示すよう
に、側視型の先端硬性部80の前面のU溝に係わる縁の
みが曲率半径Rが2mmの丸みにされ、他の前面の周縁
の曲率半径は、図7の点P付近(2mm)から除々に連
続して増加し、中央付近で最大で5mmと成った後に、
この中央から除々に連続して点Q付近(曲率半径2m
m)に向かうに従って減少する大丸み81(以下連続変
化の大丸み)にされている。
【0052】この連続変化の大丸み81について説明す
る。側視型の先端硬性部80は内部には、対物レンズ4
3からの光を受光して映像信号に変換するCCD82
と、照明レンズ43に光を導くためのライトガイド83
と、CCD82からの映像信号を増幅する増幅回路84
等が設けられているがCCD82の下部は割合と余裕が
あり、丸みの曲率半径を大きくすることができる。
【0053】しかし、丸みの曲率半径はあまり大きすぎ
ると、大きな丸み部と小さな丸み部での挿入時の抵抗の
差が大きくなりすぎ体内挿入がスムーズに行かない場合
がある。このため、本実施の形態3においては、連続変
化の大丸み81の変化の割合は曲率半径を例えば2mm
から5mm程度(又は約6mm)の範囲としている。す
なわち、直径が13mm程度で小さい丸みが2mm程度
の場合は約3倍程度の連続変化の大丸み81にしてい
る。
【0054】<実施の形態4>実施の形態4は、超音波
素子を音響レンズ50内に設け、この超音波素子を電子
的に走査することによって体腔内の超音波映像を得る機
能を備えた超音波内視鏡の内視鏡プローブの先端硬性部
に連続的に変化する丸みを設ける。本説明では先端部前
面へ光学情報、先端部長手軸と垂直方向へ超音波情報を
取得する直視型を例として説明する。図8は本実施の形
態4の超音波内視鏡装置の内視鏡プローブの先端硬性部
の側面図である。図9は図8の先端硬性部のA矢視方向
の正面図である。
【0055】図8、図9に示すように、本実施の形態4
の先端硬性部90は、音響レンズ50を側面に設け、内
部にCCD、鉗子等の部品を備えた先端本体部91と、
A矢視方向から見て上側の周縁が小丸み92で下側の周
縁が連続的に丸みが変化する連続変化大丸み92にされ
た最先端部94とから構成されている。
【0056】前述の小丸み92は、先端硬性部90の直
径φが8.0mm程度の場合は、約0.5mmにされ、
連続変化大丸み93は1.5mm程度にされる。
【0057】すなわち、連続変化大丸み93の曲率半径
Rは直径φの約5分の1程度にされ、小丸み92の曲率
半径Rに対しては約3倍にされる。
【0058】また、最先端部94の長さHは、バルーン
溝58aの端から連続変化大丸み93が形成され始める
点までの距離hと連続変化ふと丸み93の曲率半径Rと
を加算して長さにされる。なお、この最先端部94は先
端本体部91から着脱が可能となっている。
【0059】さらに、先端硬性部90の前面には図9に
示すように、前面の上側には照明窓54a、54bと、
内蔵されている撮像素子(図示せず)の観察窓(対物レ
ンズ)55と、鉗子口56と、送気・送水口57等が設
けられている。
【0060】従って、体内に挿入して行く過程で被検体
の臓器を傷つけずにスムーズに挿入できる。
【0061】また、実施の形態4においても上記実施形
態1と同様に、照明窓54aから鉗子口56に至る部分
の周縁は、部品、開口等が設けられていないので、この
周縁を、例えば1.0mm程度の丸みにしてもよい。
【0062】尚、上述の実施形態1〜4では、先端硬性
部にCCDを搭載した電子スコープについて説明したが
ファイバースコープに適用しても良い。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明の体腔内診断具によ
れば、患者の体内に挿入する体腔内診断具の先端部は、
直視型、側視型、超音波型によらずに、その先端部は挿
入方向から見たときの前面と前面の周面とで形成される
周縁が複数種の丸みを有するので、例えば部品が存在し
ない箇所に丸みの曲率半径が大きな丸みを形成した場合
は、内視鏡スコープの挿入の抵抗が小さくなるので被検
者の年齢や術者の技量によらずに、内壁等を傷つけるこ
となくスムーズに挿入できるという効果がある。
【0064】また、本発明の体腔内診断具によれば、患
者の体内に挿入する体腔内診断具の先端部は、、直視
型、側視型、超音波型によらずに、その先端部は挿入方
向から見たときの前面において部品が存在しない周縁付
近に連続的に変化する大丸みとすることにより、その大
丸みが設けられた周縁は緩やかな曲線を描いて削られた
ようになっているので、内視鏡スコープの挿入の抵抗が
小さくなるので被検者の年齢や術者の技量によらずに、
内壁等を傷つけることなくスムーズに挿入できるという
効果がある。
【0065】さらに、本発明の体腔内診断具の先端部の
キャップによれば、挿入方向から見たときのキャップの
前面とこの前面の周面とで形成される周縁が複数種の丸
みを有して形成されているので、例えばCCD、光学部
品、鉗子等をこのキャップで覆って先端構成部の外観を
形成したときは、内視鏡スコープの挿入の抵抗が小さく
なるので被検者の年齢や術者の技量によらずに、内壁等
を傷つけることなくスムーズに挿入できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1の直視型の内視鏡スコープの先
端硬性部の正面図。
【図2】実施の形態1の先端硬性部の側面図である。
【図3】実施の形態2の先端硬性部の正面図。
【図4】実施の形態2の先端硬性部の側面図。
【図5】実施の形態3の側視型の先端硬性部の立体斜視
図である。
【図6】実施の形態3の側視型の先端硬性部の側面図で
ある。
【図7】実施の形態3の側視型の先端硬性部の正面図で
ある。
【図8】本実施の形態4の超音波内視鏡型の先端硬性部
の側面図である。
【図9】本実施の形態4の超音波内視鏡型の先端硬性部
の正面図である。
【図10】内視鏡スコープの外観図である。
【図11】従来の直視型の先端硬性部の正面図である。
【図12】従来の直視型の先端硬性部の側面図である。
【図13】従来の側視型の先端硬性部の立体斜視図であ
る。
【図14】従来の側視型の先端硬性部の正面図である。
【図15】従来の側視型の先端硬性部の側面図である。
【図16】従来の超音波内視鏡型の先端硬性部の側面図
である。
【図17】従来の超音波内視鏡型の先端硬性部の正面図
である。
【符号の説明】
1 内視鏡スコープ(プローブ) 3 操作部 11 導中管 13 湾曲部 21 対物レンズ 23 照明窓 29 鉗子口 60 先端硬性部 61 最大丸み 62 最小丸み 70 先端硬性部 71 極大丸み 80 側視型の先端硬性部 81 連続変化の大丸み 82 CCD 91 先端本体部 92

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の体内に挿入して、観察対象部に向
    けて照明光を照射して前記観察対象部の像を得る体腔内
    診断具において、 先端部は、前記挿入方向から見たときの前面と該前面の
    周面とで形成される周縁が複数種の丸みを有することを
    特徴とする体腔内診断具。
  2. 【請求項2】 患者の体内に挿入して、観察対象部に向
    けて照明光を照射して前記観察対象部の像を得る体腔内
    診断具において、 先端部は、前記挿入方向から見たときの前面と該前面の
    周面とで形成される周縁が第1の所定箇所から第2の所
    定箇所まで連続的に大きくなり、前記第2の所定箇所か
    ら第3の所定箇所までは逆に連続的に小さくなる連続変
    化の大丸みにされていることを特徴とする体腔内診断
    具。
  3. 【請求項3】 前記周縁を形成する複数種の丸みは、一
    定の丸みと、該丸みより曲率半径が大きい丸みとからな
    ることを特徴とする請求項1記載の体腔内診断具。
  4. 【請求項4】 前記先端部は、前記前面に少なくとも、
    光学部品の対物レンズ、送気及び送水ノズルの開口、鉗
    子の開口が設けられる直視型であることを特徴とする請
    求項1又は2記載の体腔内診断具。
  5. 【請求項5】 前記直視型は、前面に設けられる部品及
    び開口の両方又は一方の配設密度に応じて前記周縁の丸
    みを異ならせていることを特徴とする請求項1、2、3
    又は4記載の体腔内診断具。
  6. 【請求項6】 前記直視型は、前記前面の光学部品の対
    物レンズ、送気及び送水ノズルの開口、鉗子の開口が設
    けられている以外の領域と、前記周面とで形成される周
    縁の範囲を前記曲率半径が大きい丸みで形成しているこ
    とを特徴とする請求項4記載の体腔内診断具。
  7. 【請求項7】 前記直視型は、光学部品の対物レンズ、
    送気及び送水ノズルの開口、鉗子の開口が設けられる前
    面を、長手軸方向から見たときに、前記対物レンズを挟
    んで前記鉗子の開口と対向的な箇所となる周縁範囲の丸
    みは、前記鉗子の開口の丸みより大きいことを特徴とす
    る請求項4、5又は6記載の体腔内診断具。
  8. 【請求項8】 前記直視型は、前記前面に対物レンズと
    該対物レンズの周囲に鉗子の開口及び複数の照明窓を設
    けてなり、 前記前面を長手軸方向から見たときに、前記鉗子の開口
    を挟み前記対物レンズから対象的な位置関係に設けられ
    る照明窓近傍の周縁範囲の丸みは、他の丸みと相違する
    丸みとすることを特徴とする請求項4、5、6又は7記
    載の体腔内診断具。
  9. 【請求項9】 前記先端部は、前記挿入方向から見たと
    きの前面が略Dの字形状で、側面に少なくとも、光学部
    品の対物レンズ、送気及び送水ノズルの開口が設けら
    れ、鉗子の開口が前面の略Dの字状の直線箇所を介して
    側面と前面に渡って設けられた側視型であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の体腔内診断具。
  10. 【請求項10】 前記側視型は、前記略Dの字状の前面
    の縁に、複数種の丸みが設けられていることをことを特
    徴とする請求項9記載の体腔内診断具。
  11. 【請求項11】 前記側視型は、前記先端部を長手軸方
    向から見たときに、前記略Dの字状の直線箇所に対向す
    る曲線箇所の周縁が前記直線箇所の丸みより大きな曲率
    半径の丸みにされていることを特徴とする請求項9又は
    10記載の体腔内診断具。
  12. 【請求項12】 前記先端部は、側面に超音波送受信器
    が設けられて、屈折可能な湾曲部に接続された超音波内
    視鏡型であることを特徴とする請求項1又は2記載の体
    腔内診断具。
  13. 【請求項13】 患者の体内に挿入して、観察対象部に
    向けて照明光を照射して前記観察対象部の像を得る体腔
    内診断具の先端部に取り付けるキャップであって、 前記キャップは、前記挿入方向から見たときの前面と該
    前面の周面とで形成される周縁が複数種の丸みを有する
    ことを特徴とする体腔内診断具の先端部のキャップ。
  14. 【請求項14】 前記前面と該前面の周面とで形成され
    る周縁は、第1の所定箇所から第2の所定箇所まで次第
    に曲率半径が大きくなり第2の所定箇所から第3の所定
    箇所まで次第に曲率半径が小さくなる連続的に変化する
    大丸みで前記複数種の丸みを形成していることを特徴と
    する請求項13記載の体腔内診断具の先端部のキャッ
    プ。
  15. 【請求項15】 前記キャップは、前記前面に少なくと
    も、光学部品の対物レンズ、送気及び送水ノズルの開
    口、鉗子の開口が設けられる直視型又は前記挿入方向か
    ら見たときの前面が略Dの字形状の側視型或いは側面に
    超音波送受信器が設けられる超音波内視鏡型にされてい
    ることを特徴とする請求項13又は14記載の体腔内診
    断具の先端部のキャップ。
  16. 【請求項16】 前記キャップの大丸みの内で最大とな
    る丸みは、前記周縁の最小丸みの曲率半径の所定倍の大
    きさの曲率半径にされていることを特徴とする請求項1
    5記載の体腔内診断具の先端部のキャップ。
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