JPH11238621A - 交流ソレノイド - Google Patents

交流ソレノイド

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JPH11238621A
JPH11238621A JP3942398A JP3942398A JPH11238621A JP H11238621 A JPH11238621 A JP H11238621A JP 3942398 A JP3942398 A JP 3942398A JP 3942398 A JP3942398 A JP 3942398A JP H11238621 A JPH11238621 A JP H11238621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shading coil
coil
iron core
solenoid
shading
Prior art date
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Pending
Application number
JP3942398A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Narita
和義 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanmei Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanmei Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanmei Electric Co Ltd filed Critical Sanmei Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 くま取りコイルのカシメ処理を改良すること
によって高耐久性を有する固定鉄心を形成すること。 【解決手段】 固定鉄心32の吸着面32aに円環状の
くま取りコイル用の溝32bを形成し、くま取りコイル
38を嵌着した後、プレス機でくま取りコイル38の内
側から全周にわたってカシメ溝32cを形成するように
圧着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、くま取りコイル
を有する交流ソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ソレノイドは、交流または直流
の励磁コイルに通電して可動鉄心を移動させることによ
って、電磁エネルギーを機械的運動に変換するプランジ
ャー形電磁石で、バルブ本体との組み合わせにより、電
磁弁として使用される。交流ソレノイドでは、可動鉄心
と固定鉄心とが吸着状態において、そのままでは、吸引
力が0から最大値まで2倍の周波数で脈動しているので
可動鉄心に負荷をかけると吸引力の低下した点で可動鉄
心が固定鉄心から離脱し、吸引力の大きい所で吸着しこ
れを繰り返して騒音を発生する。そのため、一般的には
固定鉄心の吸着面に円環上の溝を形成し、該溝内に電気
抵抗の低い銅又は銅合金等の材料で形成された短絡線輪
を装着して線輪内を通る磁束と、その外部の磁束との間
に位相差を持たせて合成吸引力が0まで下がらないよう
に最低吸引力の持ち上げを行なうようにしている。これ
がいわゆるくま取りコイルと言われるもので、従来にお
いては、図9に示すように、固定鉄心40に形成された
溝41内に嵌着されるくま取りコイル42を、くま取り
コイル42の内側から複数カ所(例えば4〜8か所)の
カシメ溝43を形成してカシメ処理することによって行
なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の交流ソ
レノイドにおいては、くま取りコイルの一部にカシメ処
理を行なっているのでカシメ処理を行なった部分に局部
的な変形やノッチが生じ、ノッチが生じると、可動鉄心
の繰り返し動作により、ノッチ部が起点となって破損や
断線を発生させ、このことがくま取りコイルの耐久性を
阻害していた。
【0004】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、ま取りコイルの耐久性を向上させることにより品
質の良い交流ソレノイドを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわる交流
ソレノイドでは、上記の課題を解決するために以下のよ
うに構成するものである。すなわち、AC電圧が印加さ
れるソレノイドコイルと、前記ソレノイドコイルの励磁
により摺動可能に配設される可動鉄心と、前記可動鉄心
との吸着面側にくま取りコイルが配設される固定鉄心
と、を有して構成される交流ソレノイドであって、前記
固定鉄心の吸着面に前記くま取りコイルが全周にわたっ
てカシメ処理されることを特徴とするものである。
【0006】また好ましくは、前記くま取りコイルが、
前記くま取りコイルの内周側からカシメ処理されている
ことを特徴とするものである。
【0007】また、前記くま取りコイルが、前記くま取
りコイルの外周側からカシメ処理されていることを特徴
とするものであってもよい。
【0008】さらに、前記くま取りコイルが、前記くま
取りコイルの内周側及び外周側からカシメ処理されてい
ることを特徴とするものであってもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0010】図1は一般的な交流ソレノイドの構成を示
すものであり、ソレノイド1は、外部に配置されるコイ
ルアッシー2とコイルアッシー2の内部に挿通されるチ
ューブアッシー3とコイルアッシー2とチューブアッシ
ー3とを固着するナット4とを備えて構成されている。
コイルアッシー2は、中空状に形成され樹脂材のボビン
21に巻線されたソレノイドコイル(以下、コイルと言
う)22と、コイル22が励磁された時に磁気回路を形
成しけい素鋼板を積層してカシメられたフレーム体23
と、コイル22に外部から電源を取り入れるためのター
ミナルピン26とを備え、これらの部品を金型にセット
して樹脂材料を注入することにより樹脂ケース27内に
各部品がモールドされて一体的に形成される。
【0011】チューブアッシー3は、ボビン21内に嵌
着される非磁性部を有するパイプ31と、パイプ31の
先端側(図1における下側)に固着される固定鉄心32
と、固定鉄心32の上方で固定鉄心32に対して接近離
隔するように配置される可動鉄心33と、パイプ31の
後端側に固着されるキャップ34と、を備えて構成さ
れ、キャップ34にナット4が螺着され、キャップ34
内に手動操作ピン35が装着されている。また、可動鉄
心33の下端面から固定鉄心32を貫通するように下方
に向かってピン37が配設され、ピン37の先端部が図
示しないバルブ本体のスプールに接続している。
【0012】固定鉄心32には、図2〜3に示すよう
に、固定鉄心32の吸着面32aには吸着面側から内方
に向かって円環状の溝32bが形成され、溝32bに円
環状のくま取りコイル38がカシメ処理されて固着され
ている。このカシメ処理は図3のように全周にわたって
形成され、図4に示すように、プレス機に取り付けられ
たカシメ治具Pでくま取りコイル38の内周側からカシ
メ溝32cを形成することによって、図2のように、溝
32bの内周面を溝32b内に傾斜してくま取りコイル
38を圧着する。
【0013】なお、このカシメ処理は、上記形態に限ら
ず、例えば、図5に示すように、くま取りコイル38の
内周側と外周側の両側からカシメ溝32dを形成するよ
うにしてもよく、また、図8に示すように、くま取りコ
イル38の外周側から全周にわたってカシメ溝32dを
形成し、くま取りコイル38の内周側から断続的に形成
された複数カ所(図では8か所)のカシメ溝32eを設
けるようにしてもよい。さらに、図2〜3に示すカシメ
処理に加えて、くま取りコイル38の外周側から断続的
に複数カ所のカシメ溝を形成することによってカシメ処
理を行なうことももちろん可能である。
【0014】上記のように構成されたソレノイドは、コ
イル22に交流の電圧を印加して可動鉄心33を固定鉄
心32に吸着させる。この時に流れる磁束Фは、コイル
22からフレーム体23を通り、図6に示すように、固
定鉄心32からくま取りコイル38の外側を通る磁束Ф
1と、くま取りコイル38の内側を通る磁束Ф2とに分
岐され可動鉄心33に向かって流れる。この際、くま取
りコイル38に流れる電流によって磁束Ф3が発生す
る。
【0015】そして、くま取りコイル38の外側を通る
磁束Ф1とくま取りコイル38に流れる電流によって発
生する磁束Ф3との間に位相差が生じ、その合成したも
のが吸引力として発生する。この関係を図7によって示
すことができる。図7におけるFは全吸引力、F1はく
ま取りコイル38の外側を通る磁束Ф1によって生じる
吸引力、F2は磁束Ф3によって生じる吸引力を示して
いる。
【0016】なお、本発明の主旨は固定鉄心に関するも
のであるため、ソレノイドの構成は上記に限るものでは
なく、特に交流ソレノイドを構成するものであれば全て
適応できるものである。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、交流ソレノイドは、A
C電圧が印加されるソレノイドコイルと、前記ソレノイ
ドコイルの励磁により摺動可能に配設される可動鉄心
と、前記可動鉄心との吸着面側にくま取りコイルが配設
される固定鉄心と、を有して構成されるものであり、前
記固定鉄心の吸着面に前記くま取りコイルが全周にわた
ってカシメ処理されるいる。従って、くま取りコイルを
均一的にカシメることができるので変形やノッチを発生
させることがなく、確実に固定鉄心に固着できるため、
くま取りコイルの耐久力を向上することができ交流ソレ
ノイドの品質を向上できる。しかも生産性も向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】交流ソレノイドを示す断面図
【図2】本発明の一形態によるカシメ処理した状態を示
す固定鉄心の一部断面図
【図3】図2の平面図
【図4】図2のカシメ方法を示す図
【図5】図2の別の形態でカシメ処理した状態を示す固
定鉄心の平面図
【図6】図2の固定鉄心の磁束の流れを示す図
【図7】図6の磁束の流れによる吸着力を表すグラフ
【図8】さらに別の形態でカシメ処理した状態を示す固
定鉄心の平面図
【図9】従来のカシメ方法で形成した固定鉄心の平面図
【符号の説明】
1…交流ソレノイド 2…コイルアッシー 3…チューブアッシー 4…ナット 22…ソレノイドコイル 32…固定鉄心 32a…吸着面 32b…溝 32c…カシメ溝 33…可動鉄心 38…くま取りコイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AC電圧が印加されるソレノイドコイル
    と、前記ソレノイドコイルの励磁により摺動可能に配設
    される可動鉄心と、前記可動鉄心との吸着面側にくま取
    りコイルが配設される固定鉄心と、を有して構成される
    交流ソレノイドであって、 前記固定鉄心の吸着面にくま取りコイルが全周にわたっ
    てカシメ処理されていることを特徴とする交流ソレノイ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記くま取りコイルが、前記くま取りコ
    イルの内周側からカシメ処理されていることを特徴とす
    る請求項1記載の交流ソレノイド。
  3. 【請求項3】 前記くま取りコイルが、前記くま取りコ
    イルの外周側からカシメ処理されていることを特徴とす
    る請求項1記載の交流ソレノイド。
  4. 【請求項4】 前記くま取りコイルが、前記くま取りコ
    イルの内周側及び外周側からカシメ処理されていること
    を特徴とする請求項1記載の交流ソレノイド。
JP3942398A 1998-02-20 1998-02-20 交流ソレノイド Pending JPH11238621A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129139A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Sanmei Electric Co Ltd ソレノイドの唸り防止装置
WO2009010057A1 (en) * 2007-07-14 2009-01-22 Danfoss A/S A valve part comprising a shading ring

Cited By (3)

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