JPH11238267A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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Publication number
JPH11238267A
JPH11238267A JP4041398A JP4041398A JPH11238267A JP H11238267 A JPH11238267 A JP H11238267A JP 4041398 A JP4041398 A JP 4041398A JP 4041398 A JP4041398 A JP 4041398A JP H11238267 A JPH11238267 A JP H11238267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
pinch roller
head holder
support shaft
roller lever
Prior art date
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Pending
Application number
JP4041398A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Yamada
恭弘 山田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP4041398A priority Critical patent/JPH11238267A/ja
Publication of JPH11238267A publication Critical patent/JPH11238267A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヘッドホルダに対するピンチローラレバーの組
込み構造を簡略化させるとともに、部品点数の削減を行
なうことを目的とする。 【解決手段】ピンチローラレバー35を合成樹脂成形体
によって成形するとともに、このピンチローラレバー3
5に異形断面部53を有する支軸52を一体に成形し、
上記異形断面部53を利用して切込み54を通して嵌合
孔55に支軸52を嵌合させてこの後に軸線方向に移動
させることにより、ピンチローラレバー35をヘッドホ
ルダ18に組込むようにしたものであって、組込まれた
後にストッパ57によって回転方向の規制が、軸線方向
規制用突部58によって軸線方向の規制が行なわれるよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録再生装置に係
り、とくに装着位置へテープカセットを装着するとヘッ
ドホルダに保持されているヘッドが相対的にカセットケ
ーシング内に挿入されてテープと対接されるとともに、
ヘッドホルダに保持されているピンチローラがテープを
キャプスタンに圧着して走行させるようにした記録再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ポータブル型のテープレコーダは、メカ
シャーシの前端側の部分に回動可能にヘッドホルダが取
付けられており、このヘッドホルダに磁気ヘッドと一対
のピンチローラレバーとを取付けるようにしていた。こ
のようなテープレコーダにおいては、カセット装着位置
へテープカセットを装着すると、前面側開口を通してケ
ーシング内に磁気ヘッドが挿入され、さらに前面側開口
を通してピンチローラレバーに支持されているピンチロ
ーラがカセットケーシング内に挿入される。そしてピン
チローラがカセットケーシングを貫通するように挿入さ
れたキャプスタンに対してテープを圧着し、キャプスタ
ンの周速で磁気テープを走行させながら磁気ヘッドと対
接させて記録または再生を行なうようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにヘッドホル
ダによってピンチローラを回転自在に支持するピンチロ
ーラレバーと磁気ヘッドとを取付けるようにしている。
そしてピンチローラレバーを回動自在に支持するため
に、ヘッドホルダには予め軸を加締めて取付けるように
し、このような支軸にピンチローラレバーを回動自在に
支持するようにしている。
【0004】このような構造によれば、ヘッドホルダ上
に予め軸を加締めて立設し、この軸にピンチローラレバ
ーを回動自在に取付けなければならず、部品点数が多く
なるとともに、組立ての工数も増大する。また上記ヘッ
ドホルダ上にダイカスト製のヘッドフレームを取付ける
ようにしていたために、形状が不安定でコストアップの
原因になっていた。
【0005】ピンチローラレバーの取付けについては、
加締めの軸をなくしてピンチローラレバー側に支軸を一
体に形成したものも提案されているが、このような構造
においては、角度を規制するためのストッパをヘッドホ
ルダ上に設けないとピンチローラレバーの回動規制を行
なうことができず、組立ての作業性が悪化する。またこ
の場合にモールドから成るヘッドフレームを介して磁気
ヘッドをヘッドホルダに取付けることも試みられている
が、肉薄でかなり大きな部品になるために、部品の寸法
の安定も困難になっている。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、とくにピンチローラレバーやヘッドア
センブリのヘッドホルダに対する組込みが合理的に行な
われるようにした記録再生装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、装着位置へテ
ープカセットを装着するとヘッドホルダに保持されてい
るヘッドが相対的にカセットケーシング内に挿入されて
テープと対接されるとともに、ヘッドホルダに保持され
ているピンチローラがテープをキャプスタンに圧着して
走行させるようにした記録再生装置において、前記ピン
チローラを回転自在に支持するピンチローラレバーに予
め支軸を設けておき、該支軸を前記ヘッドホルダの軸受
けの部分に嵌合させて前記ピンチローラレバーを前記ヘ
ッドホルダに回動自在に取付けるようにしたことを特徴
とする記録再生装置に関するものである。
【0008】前記支軸が前記ピンチローラレバーに一体
に設けられていてよい。また前記支軸が異形断面の部位
を有し、該異形断面の部位を切込みによって挿通させて
前記支軸を前記軸受けの部分に嵌合させるようにしてよ
い。また前記ピンチローラレバーに一体に弾性変形可能
なストッパが連設され、前記ピンチローラレバーが前記
ヘッドホルダに組込まれる際に前記ストッパが弾性変形
して係止部を乗越えるものであってよい。また前記ピン
チローラレバーに一体に軸線方向規制用突部が設けら
れ、前記ピンチローラレバーが前記ヘッドホルダに組込
まれると前記軸線方向規制部材によって軸線方向の移動
が規制されてよい。
【0009】別の発明は、装着位置へテープカセットを
装着するとヘッドホルダに保持されているヘッドが相対
的にカセットケーシング内に挿入されてテープと対接さ
れるとともに、ヘッドホルダに保持されているピンチロ
ーラがテープをキャプスタンに圧着して走行させるよう
にした記録再生装置において、前記ヘッドがヘッドフレ
ームに取付けられるとともに、該ヘッドフレームの一端
に連設されている支軸によって前記ヘッドフレームの一
端が前記ヘッドホルダに回動自在に取付けられ、しかも
前記ヘッドフレームの他端の係止手段によって前記ヘッ
ドフレームの他端が係止されていることを特徴とする記
録再生装置に関するものである。
【0010】前記ヘッドフレームの一端に設けられてい
る支軸が前記ヘッドフレーム上に絞り加工によって一体
に形成されていてよい。また前記ヘッドフレームの一端
に設けられている支軸が異形の断面を有し、前記ヘッド
ホルダ側の切込みを通して軸受け部分に組込まれるとと
もに、回転させて脱落が防止されてよい。また前記ヘッ
ドフレームに設けられている係止手段が弾性変形可能な
突片から成り、前記ヘッドフレームがヘッドホルダに組
込まれると前記係止手段が前記ヘッドホルダの開口のエ
ッジに係止されてよい。
【0011】本発明の好ましい態様は、ヘッドホルダ上
の加締め軸を廃止するために、ピンチローラレバーの回
動支点を構成する支軸をこのレバー上に一体に形成し、
しかもレバーから爪を出すことによって脱落防止を図る
とともに、回転角度を規制するストッパ機能をピンチロ
ーラレバー上に単一部品によって構成するようにしたも
のである。
【0012】またヘッドを支持するヘッドフレームを金
属板から作成し、この金属板を絞り加工することによっ
てその回動支点を異形断面、例えば小判型の形状を作り
出すことによって一体に形成するようにしている。さら
に金属板から成るヘッドフレームをヘッドホルダに軽圧
入によって組込むようにし、ヘッドフレームに設けられ
ている突片によって外れ止めと回転角度を規制するスト
ッパの機能とを付加するようにしたものであって、これ
らの機能をヘッドフレーム上に単一の部品によって形成
するようにしている。
【0013】このような態様によれば、各部品が小型化
されしかも寸法安定性が高くなるとともに、本体の周波
数特性が改善される。また各部品をヘッドホルダに対し
て独立に取付けて固定することが可能になり、組立て作
業順序に幅をもたせることが可能になる。よって組立て
のラインバランスが自由に変えられる利点がある。また
とくにヘッドフレームに小判型の絞りから成る支軸を設
けることによって、強度およびスペースの制約の大きい
ところでも設計の自由度が大きくなり、最終的には部品
点数の削減によるコストメリットが達成されることにな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明の一実施
の形態に係るポータブル型のテープレコーダの全体の外
観を示しており、このテープレコーダは偏平なケーシン
グ15を備えるとともに、このケーシング15の上部を
カセット蓋16によって覆うようにしている。ケーシン
グ15内には図3に示すようなメカシャーシ17が配さ
れている。このメカシャーシ17の下面にはリールとキ
ャプスタンの回転駆動機構ならびにモードの選択機構が
取付けられている。
【0015】メカシャーシ17の前端側の部分にはヘッ
ドホルダ18が回転自在に取付けられており、このよう
なヘッドホルダ18内へ挿入するように、図1および図
2に示すようにテープカセット20を挿入するようにし
ている。すなわちカセット蓋16を図1に示すように斜
めに開放し、このようなカセット蓋16内にテープカセ
ット20を斜めに挿入するとともに、その前面側の開口
の部分にヘッドホルダ18に保持されている磁気ヘッド
41を挿入するようにしており、この磁気ヘッド41を
テープカセット20内の磁気テープと接触させて記録お
よび/または再生を行なうようにしている。
【0016】メカシャーシ17上には図3に示すよう
に、テープカセットのリールと係合するように一対のリ
ール軸22がマウントされている。またメカシャーシ1
7の前方には左右一対のキャプスタン23が立設されて
おり、メカシャーシ17の下側に設けられている回転駆
動機構によって駆動されるようになっている。またメカ
シャーシ17上には左右一対の支持ブラケット24が取
付けられており、これらのブラケット24に植設されて
いるピン25がヘッドホルダ18のヒンジ板26のピン
挿入孔27に挿入嵌合されており、これによってヘッド
ホルダ18はメカシャーシ17の前端側の部分に回動自
在に支持されるようになっている。
【0017】ヘッドホルダ18にはその左右両端にそれ
ぞれ受け部31が設けられており、これらの受け部31
によってテープカセット20の挿入方向先端側の部分で
あって両側を受けるようになっている。またヘッドホル
ダ18には左右一対の押えばね32が設けられており、
挿入されたテープカセット20の上面を押え、メカシャ
ーシ17上の位置決めピンにテープカセット20を正し
く位置決めするようにしている。
【0018】またヘッドホルダ18には図3および図4
に示すように、その左右のほぼ中央部分にヘッドアセン
ブリ33が取付けられている。さらにヘッドアセンブリ
33の両側においてヘッドホルダ18にはピンチローラ
34を回転自在に支持するピンチローラレバー35が回
転自在に支持されるようになっており、このようなピン
チローラレバー35に支持されているピンチローラ34
によってテープカセット20内の磁気テープを対応する
キャプスタン23に圧着し、これによって磁気テープを
定速走行させながらヘッドアセンブリ33の磁気ヘッド
41と対接させるようにしている。
【0019】次にヘッドホルダ18に対するヘッドアセ
ンブリ33の取付けについて図5〜図7および図13に
よって説明する。ヘッドホルダ18にはその長さ方向の
中央部であって上部に開口39が形成されており、この
開口39の後縁が上方に湾曲したリブ40から構成され
ている。そしてリブ40によって閉じられた開口39内
に磁気ヘッド41の上部が挿入されるようになってい
る。図13に示すように磁気ヘッド41はその両側にモ
ールドから成るテープガイド42を備えるとともに、そ
の背面側においてヘッドフレーム43で支持されてい
る。またヘッドホルダ18は開口39の両側に下方に延
出されたL字状の押え片44を備え、このような押え片
44が上記ヘッドフレーム43の左右の下面を押えるよ
うになっている。
【0020】次にテープカセット20が逆挿入された場
合に途中まででこの逆挿入を停止させるようにした機構
について説明すると、図5〜図8に示すように上記ヘッ
ドホルダ18には左右一対の逆挿入防止用突部48が形
成されている。この突部48はヘッドホルダ18の上面
の一部に凹部49を形成するとともに、この凹部49の
一部を前方へ延出させたものであって、突部48の先端
側の部分がテープカセット20の背面側の壁面に当接す
ることによって逆挿入の防止を図るようになっている。
なお図4に示すように、ヘッドホルダ18には左右一対
の逆挿入防止用突部48が形成されており、これによっ
てテープカセット20の左右の部分にそれぞれ当接する
ようになっている。
【0021】次に上記ピンチローラレバー35および磁
気ヘッド41を有するヘッドアセンブリ33の取付けの
ためのヘッドホルダ18の構造について説明する。これ
らの部品を取付けるためのヘッドホルダは図5〜図7に
示すような形状になっており、その長さ方向のほぼ中央
部に磁気ヘッド41を取付けるとともに、その両側にそ
れぞれピンチローラ34を回転可能に支持するピンチロ
ーラレバー35を取付けるようにしている。
【0022】次にピンチローラ34を回転自在に支持す
るピンチローラレバー35のヘッドホルダ18に対する
取付けについて図9〜図12により説明する。ピンチロ
ーラレバー35は合成樹脂の成形体から成り、しかも一
体に支軸52を備えている。支軸52はピンチローラレ
バー35の上下に突出するように形成されており、しか
もその上端側の外周面上には異形断面部53を備えてい
る。この異形断面部53は図11に示すように、ほぼ小
判型の断面形状になっている。このような異形断面部5
3を利用して、図9〜図11に示すように、ピンチロー
ラレバー35の支軸52を切込み54を通してヘッドホ
ルダ18の上側の嵌合孔55に嵌合させるようにしてい
る。すなわち図9および図10に示すように、ピンチロ
ーラレバー35をヘッドホルダ18に対して横方向に移
動させ、異形断面部53が切込み54を挿通するように
して支軸52の上端を嵌合孔55に図10に示すように
嵌合させる。
【0023】この後に図12に示すように、ピンチロー
ラレバー35をその支軸52の軸線に沿って下方に移動
させ、支軸52の下端側の部分を下側の嵌合孔56に嵌
合させる。これによってピンチローラレバー35がヘッ
ドホルダ18の折曲げ片59の下側の部分に取付けられ
ることになる。
【0024】ピンチローラレバー35は上述の如く合成
樹脂成形体から成るとともに、その側端にはストッパ5
7が、また上方に突出するように軸線方向規制用突部5
8が形成されている。従ってこのようなピンチローラレ
バー35を上記支軸52を中心として回動させて折曲げ
片59の内側にピンチローラレバー35が組込まれるよ
うにすると、ストッパ57が逆挿入防止用突部48の内
側の凹部に係合されるようになり、これによってピンチ
ローラレバー35が離脱することが防止される。またこ
のようにピンチローラレバー35を支軸52を中心とし
て回動させると、このレバー35に一体に形成されてい
る軸線方向規制用突部58が折曲げ片59の下側に入込
み、これによって軸線方向上方への移動が規制される。
従って支軸52の異形断面部53が嵌合孔55の位置に
達することがなく、組込まれた後においてはピンチロー
ラレバー35が離脱することがない。
【0025】なお必要に応じてピンチローラレバー35
を取外す場合には、ストッパ57を弾性変形させて逆挿
入防止用突部48の内側の凹部から離脱させ、このよう
な状態においてピンチローラレバー35を逆方向に回動
させ、軸線方向規制用突部58を折曲げ片59の下側か
ら離脱させる。このような状態において、このピンチロ
ーラレバー35をその支軸52の軸線を中心として上方
に移動させ、支軸52の異形断面部53を切込み54内
に導入して離脱させればよく、上記組込み時とは逆方向
の操作を行なうことによって容易に分解することが可能
になる。
【0026】次に磁気ヘッド41を保持するヘッドフレ
ーム43のヘッドホルダ18に対する取付けについて図
13〜図18により説明する。上述の如く磁気ヘッド4
1はその両側にモールドから成るテープガイド42を備
えるとともに、このような磁気ヘッド41がヘッドフレ
ーム43に支持されている。ヘッドフレーム43は金属
板から構成されるとともに、その図13において左端側
の部分に絞りによって一体に支軸61が形成されてい
る。絞りによって形成された支軸61は非円形の、例え
ば小判型の形状を有している(図15および図16参
照)。
【0027】従ってこのような非円形の、例えば小判型
の支軸61を利用して図14〜図16に示すように、嵌
合孔62、63にそれぞれ切込み64を利用して組込む
ことが可能になる。すなわち支軸61の幅の狭い部分が
切込み64の両側の対向する壁面間に位置するようにヘ
ッドフレーム43をヘッドホルダ18に組込む。そして
支軸61を嵌合孔62の最奥部に組込んだならば、この
ような状態においてヘッドフレーム43を支軸61を中
心として静かに図16に示すように反時計方向に回動さ
せる。
【0028】このようなヘッドフレーム43の回動のほ
ぼ最後の過程において、図17および図18に示すよう
に、ヘッドフレーム43の支軸61とは反対側の端部に
形成されている突片65をヘッドホルダ18の開口66
に係合させる。突片65は図17に示すようにヘッドホ
ルダ18の上縁に干渉される。従ってこのときに突片6
5の先端側が下方に偏倚するように弾性変形される。こ
のような状態においてヘッドフレーム43を静かに回動
させ、突片65を開口66のエッジの部分に図18に示
すように係合させる。これによってヘッドフレーム43
がヘッドホルダ18に取付けられることになる。
【0029】次にテープカセット20によって所望の記
録および/または再生を行なう場合には、図1に示すよ
うにカセット蓋16を斜めに開放し、このカセット蓋1
6の内側へテープカセット20を斜めに挿入する。カセ
ット蓋16の回動に伴ってヘッドホルダ18も斜め上方
に回動されており、このためにこのようなヘッドホルダ
18の内側へテープカセット20の前端部が図4に示す
ように挿入され、テープカセット20の先端部であって
左右の部分がそれぞれ受け部31によって受けられる。
またテープカセット20の上面がヘッドホルダ18に取
付けられている押えばね32によって押えられる。
【0030】従ってこのような状態においてカセット蓋
16を図2に示すように回動させると、テープカセット
20はメカシャーシ17上に水平な状態で装着されるよ
うになる。そしてこのときにキャプスタン23が図4に
示すようにテープカセット20内に挿入され、磁気テー
プの内側に位置するようになる。
【0031】従ってモード選択釦を切換えて記録モード
あるいは再生モードにすることによって、ピンチローラ
レバー35が回動し、ピンチローラ34が磁気テープを
キャプスタン23に圧着することになる。従って一定の
速度で回転するキャプスタン23の周速と同じ速度で磁
気テープが走行することになり、このときにヘッドホル
ダ18に支持されている磁気ヘッド41に磁気テープが
摺接され、記録または再生が行なわれるようになる。
【0032】このようにして記録または再生が行なわれ
るテープレコーダにおいて、とくにヘッドホルダ18に
対するピンチローラレバー35とヘッドフレーム43の
取付けを改善することによって、コストダウンと生産工
程のフレキシビリティを広げるようにしている。すなわ
ちこれらの部品35、43の回転支軸52、61をそれ
ぞれの部品35、43に一体に形成し、加締め軸をヘッ
ドホルダ18に設けることなく組立てを行ない得るよう
にしている。またヘッドフレーム43については、とく
に絞り加工によって異形断面の支軸61を形成するよう
にしている。またそれぞれの部品の回転角度の規制をす
るためのストッパ57や突片65を設けることによっ
て、部品の小型化と部品点数の削減とを可能にしてい
る。
【0033】このような構造はとくに図5〜図7に示さ
れており、ヘッドホルダ18に対してピンチローラレバ
ー35とヘッドフレーム43とが取付けられている。と
くにヘッドフレーム43には磁気ヘッド41がビス止め
されて取付けられる。ここでヘッドホルダ18に対して
ピンチローラレバー35は支軸52の部分が、またヘッ
ドフレーム43は支軸61の部分がそれぞれ支点となっ
てヘッドホルダ18に対して回動可能に組込まれてい
る。またピンチローラレバー35の回転角度はストッパ
57によって規制され、ヘッドフレーム43の回転角度
の規制が突片65によって行なわれるようになってい
る。
【0034】とくにピンチローラレバー35は、ヘッド
ホルダ18に対してピンチローラレバー35を図9にお
いて矢印で示す方向に挿入する。なおこのときに支軸5
2の異形断面部53が切込み54と同じ高さになるよう
にする。そしてピンチローラレバー35を横方向に移動
させて支軸52を上側の嵌合孔55に嵌合させる。この
後ピンチローラレバー35を下方に移動させ、支軸52
の下端側の部分を下側の嵌合孔56に挿入する。
【0035】このような状態においてヘッドホルダ18
に対してピンチローラレバー35を回転させると、スト
ッパ57が弾性変形を起しながら逆挿入防止用突部48
を乗越えることになる。そしてこの逆挿入防止用突部4
8の内側のエッジの部分によってストッパ57が係止さ
れるために、このようなストッパ57によってピンチロ
ーラレバー35の角度規制が行なわれる。またこのピン
チローラレバー35に設けられている軸線方向規制部材
58がヘッドホルダ18の折曲げ片59に当接してスラ
スト方向の位置が決定されることになる。
【0036】一方ヘッドフレーム43については図13
〜図16に示すような小判型の支軸61をヘッドフレー
ム43に設けることによってヘッドフレーム43に支軸
61を一体的に形成している。このような支軸61を有
するヘッドフレーム43を図15に示すように切込み6
4を利用して上下の嵌合孔62、63に挿入し、この後
に図16に示すようにヘッドフレーム43を回転させ
る。このときにヘッドフレーム43の突片65がヘッド
ホルダ18の開口66のエッジを弾性変形しながらくぐ
り抜け、この後に突片65が開口66内に侵入してその
エッジの部分に当接することによって、回転角度の規制
が行なわれることになる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明は、装着位置へテー
プカセットを装着するとヘッドホルダに保持されている
ヘッドが相対的にカセットケーシング内に挿入されてテ
ープと対接されるとともに、ヘッドホルダに保持されて
いるピンチローラがテープをキャプスタンに圧着して走
行させるようにした記録再生装置において、ピンチロー
ラを回転自在に支持するピンチローラレバーに予め支軸
を設けておき、該支軸をヘッドホルダの軸受けの部分に
嵌合させてピンチローラレバーをヘッドホルダに回動自
在に取付けるようにしたものである。
【0038】従って本発明によれば、ピンチローラレバ
ーに予め形成されている支軸をヘッドホルダの軸受け部
分に嵌合させることによってヘッドホルダにピンチロー
ラレバーが回動自在に取付けられるようになり、予めヘ
ッドホルダに加締め軸を立設しておく必要がなくなり、
これによってとくにヘッドホルダの部分の構造の簡略化
と、組立ての作業の合理化を図ることが可能になる。
【0039】支軸がピンチローラレバーに一体に設けら
れている構成によれば、支軸が別部材から成る場合に比
べて部品点数が少なくなる。
【0040】支軸が異形断面の部位を有し、この異形断
面の部位を切込みによって挿通させて支軸を軸受けの部
分に嵌合させるようにした構成によれば、異形断面の部
分を利用して支軸をヘッドホルダに組込んで回転させる
ことにより、ピンチローラレバーがヘッドホルダに組込
まれることになる。
【0041】ピンチローラレバーに一体に弾性変形可能
なストッパが連設され、ピンチローラレバーがヘッドホ
ルダに組込まれる際にストッパが弾性変形して係止部を
乗越えるようにした構成によれば、ストッパによってピ
ンチローラレバーがヘッドホルダから脱落することが防
止される。
【0042】ピンチローラレバーに一体に軸線方向規制
用突部が設けられ、ピンチローラレバーがヘッドホルダ
に組込まれると軸線方向規制部材によって軸線方向の移
動が規制されるようにした構成によれば、組込まれた後
にピンチローラレバーが軸線方向に移動することがな
く、このためにピンチローラレバーが不測にヘッドホル
ダから脱落することがなくなる。
【0043】別の発明は、装着位置へテープカセットを
装着するとヘッドホルダに保持されているヘッドが相対
的にカセットケーシング内に挿入されてテープと対接さ
れるとともに、ヘッドホルダに保持されているピンチロ
ーラがテープをキャプスタンに圧着して走行させるよう
にした記録再生装置において、ヘッドがヘッドフレーム
に取付けられるとともに、該ヘッドフレームの一端に連
設されている支軸によってヘッドフレームの一端がヘッ
ドホルダに回動自在に取付けられ、しかもヘッドフレー
ムの他端の係止手段によってヘッドフレームの他端が係
止されるようにしたものである。
【0044】従ってこのような構成によれば、ヘッドフ
レームの一端をヘッドホルダに回動可能に取付けるとと
もに、他端を係止手段によってヘッドホルダに係止する
ことによってヘッドをヘッドフレームに組込むことが可
能になる。
【0045】ヘッドフレームの一端に設けられている支
軸がヘッドフレーム上に絞り加工によって一体に形成さ
れている構成によれば、別部材から成る支軸を設けるこ
となくヘッドフレーム上に絞り加工によって支軸を形成
することが可能になる。
【0046】ヘッドフレームの一端に設けられている支
軸が異形の断面を有し、ヘッドホルダ側の切込みを通し
て軸受け部分に組込まれるとともに、回転させて脱落が
防止されるようにした構成によれば、ヘッドフレームの
異形の支軸を利用してヘッドフレームをヘッドホルダに
組込むことが可能になるとともに、回転させることによ
って容易に脱落が防止されることになる。
【0047】ヘッドフレームに設けられている係止手段
が弾性変形可能な突片から成り、ヘッドフレームがヘッ
ドホルダに組込まれると係止手段がヘッドホルダの開口
のエッジに係止されるようにした構成によれば、このよ
うな係止手段によってヘッドフレームがヘッドホルダか
ら脱落することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープレコーダにテープカセットを挿入する状
態を示す斜視図である。
【図2】テープカセットが挿入されたテープレコーダの
斜視図である。
【図3】メカシャーシの部分の分解斜視図である。
【図4】ヘッドホルダの部分を示す平面図である。
【図5】ヘッドホルダの要部平面図である。
【図6】同ヘッドホルダの要部正面図である。
【図7】ヘッドホルダの要部底面図である。
【図8】ヘッドホルダに対するピンチローラレバーの取
付けを示す斜視図である。
【図9】同組込み途中の縦断面図である。
【図10】同組込みした状態の縦断面図である。
【図11】支軸の異形断面部を利用した組込みを示す平
面図である。
【図12】ピンチローラレバーが組込まれた状態のヘッ
ドホルダの縦断面図である。
【図13】ヘッドホルダに対するヘッドフレームの取付
けを示す分解斜視図である。
【図14】ヘッドフレームの組込み動作を示す要部縦断
面図である。
【図15】同要部平面図である。
【図16】ヘッドホルダに対してヘッドフレームを回動
させている状態を示す平面図である。
【図17】ヘッドフレームの他端の係止の動作を示す要
部縦断面図である。
【図18】ヘッドフレームに対するヘッドホルダの組込
みを完了した状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1‥‥ケーシング、2‥‥メカシャーシ、3‥‥ヘッド
ホルダ、4‥‥磁気ヘッド、5‥‥カセット蓋、6‥‥
テープカセット、7‥‥プーリ、8‥‥キャプスタン、
15‥‥ケーシング、16‥‥カセット蓋、17‥‥メ
カシャーシ、18‥‥ヘッドホルダ、20‥‥テープカ
セット、22‥‥リール軸、23‥‥キャプスタン、2
4‥‥支持ブラケット、25‥‥ピン、26‥‥ヒンジ
板、27‥‥ピン挿入孔、31‥‥受け部、32‥‥押
えばね、33‥‥ヘッドアセンブリ、34‥‥ピンチロ
ーラ、35‥‥ピンチローラレバー、39‥‥開口、4
0‥‥湾曲したリブ、41‥‥磁気ヘッド、42‥‥テ
ープガイド、43‥‥ヘッドフレーム、44‥‥押え
片、48‥‥逆挿入防止用突部、49‥‥凹部、52‥
‥支軸、53‥‥異形断面部、54‥‥切込み、55‥
‥嵌合孔(上)、56‥‥嵌合孔(下)、57‥‥スト
ッパ、58‥‥軸線方向規制用突部、59‥‥折曲げ
片、61‥‥支軸、62‥‥嵌合孔(上)、63‥‥嵌
合孔(下)、64‥‥切込み、65‥‥突片、66‥‥
開口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装着位置へテープカセットを装着するとヘ
    ッドホルダに保持されているヘッドが相対的にカセット
    ケーシング内に挿入されてテープと対接されるととも
    に、ヘッドホルダに保持されているピンチローラがテー
    プをキャプスタンに圧着して走行させるようにした記録
    再生装置において、 前記ピンチローラを回転自在に支持するピンチローラレ
    バーに予め支軸を設けておき、該支軸を前記ヘッドホル
    ダの軸受けの部分に嵌合させて前記ピンチローラレバー
    を前記ヘッドホルダに回動自在に取付けるようにしたこ
    とを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】前記支軸が前記ピンチローラレバーに一体
    に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の記
    録再生装置。
  3. 【請求項3】前記支軸が異形断面の部位を有し、該異形
    断面の部位を切込みによって挿通させて前記支軸を前記
    軸受けの部分に嵌合させるようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記ピンチローラレバーに一体に弾性変形
    可能なストッパが連設され、前記ピンチローラレバーが
    前記ヘッドホルダに組込まれる際に前記ストッパが弾性
    変形して係止部を乗越えることを特徴とする請求項1に
    記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】前記ピンチローラレバーに一体に軸線方向
    規制用突部が設けられ、前記ピンチローラレバーが前記
    ヘッドホルダに組込まれると前記軸線方向規制部材によ
    って軸線方向の移動が規制されることを特徴とする請求
    項1に記載の記録再生装置。
  6. 【請求項6】装着位置へテープカセットを装着するとヘ
    ッドホルダに保持されているヘッドが相対的にカセット
    ケーシング内に挿入されてテープと対接されるととも
    に、ヘッドホルダに保持されているピンチローラがテー
    プをキャプスタンに圧着して走行させるようにした記録
    再生装置において、 前記ヘッドがヘッドフレームに取付けられるとともに、
    該ヘッドフレームの一端に連設されている支軸によって
    前記ヘッドフレームの一端が前記ヘッドホルダに回動自
    在に取付けられ、しかも前記ヘッドフレームの他端の係
    止手段によって前記ヘッドフレームの他端が係止されて
    いることを特徴とする記録再生装置。
  7. 【請求項7】前記ヘッドフレームの一端に設けられてい
    る支軸が前記ヘッドフレーム上に絞り加工によって一体
    に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の記
    録再生装置。
  8. 【請求項8】前記ヘッドフレームの一端に設けられてい
    る支軸が異形の断面を有し、前記ヘッドホルダ側の切込
    みを通して軸受け部分に組込まれるとともに、回転させ
    て脱落が防止されることを特徴とする請求項6に記載の
    記録再生装置。
  9. 【請求項9】前記ヘッドフレームに設けられている係止
    手段が弾性変形可能な突片から成り、前記ヘッドフレー
    ムがヘッドホルダに組込まれると前記係止手段が前記ヘ
    ッドホルダの開口のエッジに係止されることを特徴とす
    る請求項6に記載の記録再生装置。
JP4041398A 1998-02-23 1998-02-23 記録再生装置 Pending JPH11238267A (ja)

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