JPH11236308A - 固型状油中水型化粧料 - Google Patents

固型状油中水型化粧料

Info

Publication number
JPH11236308A
JPH11236308A JP35404498A JP35404498A JPH11236308A JP H11236308 A JPH11236308 A JP H11236308A JP 35404498 A JP35404498 A JP 35404498A JP 35404498 A JP35404498 A JP 35404498A JP H11236308 A JPH11236308 A JP H11236308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
perfluoropolyether
solid
treated
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35404498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4087968B2 (ja
Inventor
Fumihiro Hata
文弘 秦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP35404498A priority Critical patent/JP4087968B2/ja
Publication of JPH11236308A publication Critical patent/JPH11236308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4087968B2 publication Critical patent/JP4087968B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】粉体の分散性に優れ、塗布時の滑らかな伸びや
肌への付着性が良好で、さっぱりとした使用性を有し、
且つ化粧膜の仕上がり及び化粧持続性の良好な固形状油
中水型化粧料を提供する。 【解決手段】特定のパーフルオロポリエーテルアルキル
リン酸及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキル
硫酸及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカ
ルボン酸及びその塩から選択される、分子量が300以
上であるパーフルオロポリエーテル基を有する化合物で
表面を処理した粉体、固体油及び/又は油ゲル化剤、半
固体油及び/又は液体油、及び水性成分を含有する固形
状油中水型化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のパーフルオ
ロポリエーテルで表面を処理した粉体を含有することに
より、粉体の分散性に優れ、塗布時の滑らかな伸びや肌
への付着性が良好で、さっぱりとした使用性を有し、且
つ化粧膜の仕上がり及び化粧持続性の良好な固型状油中
水型化粧料を提供することに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、安定性の良好な固型状油中水型化
粧料が市場に多数出されてきている。特にこのタイプの
化粧料は固型状でありながら、乳化もしくは含水タイプ
の特徴であるトリートメント性を有するため、肌へのト
リートメント効果が高いが、「塗布中のズルつき」、
「スジムラ」、「あと肌のベタつき」等の点で劣るもの
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような問題点を
解決するため、特開昭64−79104号公報、特開平
2−88511号公報、特開平2−88513号公報、
特開平3−261707号公報に開示される様にシリコ
ーン油、油ゲル化剤、特定のポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサンを用いる方法が検討されてきた
が、必ずしも粉体の分散性、塗布時の色ムラ、化粧持続
性等の点で満足のいくものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み、本発
明者は上記課題を解決するために鋭意研究を行った結
果、特定のパーフルオロポリエーテル基を有する化合物
で表面を処理した粉体を固型状油中水型に配合すること
により、粉体の分散性が向上し、塗布時の滑らかな伸び
や肌への付着性が良好となり、さっぱりとした使用性を
有し、且つ化粧膜の仕上がり及び化粧持続性の良好な固
型状油中水型化粧料が得られることを見出し本発明を完
成させた。すなわち、本発明は、次に示す成分(A)〜
(D)、(A)パーフルオロポリエーテルアルキルリン
酸及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキル硫酸
及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカルボ
ン酸及びその塩から選択される、分子量が300以上で
あるパーフルオロポリエーテル基を有する化合物で表面
を処理した粉体 (B)固体油及び/又は油ゲル化剤 (C)半固体油及び/又は液体油 (D)水性成分を含有することを特徴とする固型状油中
水型化粧料を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に使用される(A)成分
は、特定のパーフルオロポリエーテル基を有する化合物
で基材粉体を処理したもので、特開平8−133928
号公報等に記載されているものが例示される。処理粉体
を構成するパーフルオロポリエーテル基を有する化合物
とは、パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸及びそ
の塩、パーフルオロポリエーテルアルキル硫酸及びその
塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカルボン酸及び
その塩から選択される。これらの化合物はパーフルオロ
ポリエーテル基を含有し、且つ粉体表面と親和性を持つ
ためのリン酸基及び硫酸基及びカルボキシル基から選択
される極性基を有するものである。また、パーフルオロ
ポリエーテル基とは、パーフルオロアルキレン又はパー
フルオロアルキルと結合しているエーテル酸素が少なく
とも2以上有する基をいうこととする。従って、本発明
に係るパーフルオロポリエーテルアルキルリン酸及びそ
の塩には、特開平5−39209号公報及び特開平5−
58841号公報に記載のようなエーテル酸素を一つし
か持たないパーフルオロオキシアルキル基を含有する化
合物は含まれない。パーフルオロポリエーテル基の分子
量は300以上であり、好ましくは500以上であり、
好ましい上限は概ね7000程度である。300未満で
は、撥水・撥油性の付与を十分に行うことができず、本
発明の効果を発現することが困難である。
【0006】パーフルオロポリエーテル部分を構成する
好ましいパーフルオロオキシアルキレン基には、例えば
パーフルオロオキシメチレン基、パーフルオロオキシエ
チレン基、パーフルオロオキシイソプロピレン基、パー
フルオロオキシn−プロピレン基などが挙げられる。こ
れらから少なくとも1種以上が選択され且つ重合してパ
ーフルオロポリエーテル基を構成する。この中で、特に
好ましいパーフルオロポリエーテル基は下記一般式
(1)、(2)で表わされる基である。
【0007】 −(X)CFO(CF2CF(CF3)O)(CF2CF2O)m(CF2O)nC F(X)− …(1) −(X)CFO(CF2CF2CF2O)(CF2CF2O)m(CF2O)nCF( X)− …(2) (但し、分子量は300以上であり、より好ましくは5
00以上であり、l、mは0以上の整数を示し、nは1
以上の整数を示し、l=m≠0であり、l/n=1〜1
00であり、より好ましくは20〜40であり、m/n
=0.1〜50であり、より好ましくは0.2〜20で
あり、Xは同一又は異なっても良く、F又はCF3であ
る。)尚、パーフルオロポリエーテル基が2種以上のパ
ーフルオロオキシアルキレン基を含有する場合におい
て、それぞれ同種のものが連続重合している場合に限ら
れず、ランダム重合或いはブロック重合でも構わない。
【0008】更に、本発明に係るパーフルオロポリエー
テル基を有する化合物と基材粉体との固着力の観点か
ら、前記化合物から粉体との親和性を有する極性基が容
易に離脱しないことが必要であり、そのために前記化合
物には、少なくとも1以上のオキシアルキレン基を含む
ことが好ましい。より好ましくは、1〜2である。3以
上のオキシアルキレン基が存在すると前記化合物の撥水
・撥油性が劣ったものとなるからである。同様に固着力
の点で、オキシアルキレン基に加え更に、アルキレン基
を含ませてもよい。アルキレン基の好ましい炭素数は2
以下である。
【0009】上記のパーフルオロポリエーテル基を有す
る化合物は、パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸
及びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキル硫酸及
びその塩、パーフルオロポリエーテルアルキルカルボン
酸及びその塩が挙げられるが、中でも好ましくはパーフ
ルオロポリエーテルアルキルリン酸又はその塩である。
より好ましくは下記一般式(3)、(4)で表わされる
化合物及びそのジエタノールアミン塩である。
【0010】 [Ca2a+1O(C36O)(CF2O)nCF(X)(CH2d− −(OCH2CH2rqOP(=O)(OH)3-q …(3) (但し、パーフルオロポリエーテル基の分子量は300
以上であり、より好ましくは500以上であり、l/n
=1〜100であり、より好ましくは20〜40であ
り、aは1〜10であり、dは0〜2であり、qは1又
は2であり、rは1〜2であり、XはF又はCF3であ
る。)
【0011】 (HO)2(O=)PO(CH2CH2O)rCH2CF2O(CF2CF2O)m(C F2O)nCF2CH2(OCH2CH2rOP(=O)(OH)2 …(4) (但し、パーフルオロポリエーテル基の分子量は300
以上であり、より好ましくは500以上であり、m/n
=0.1〜50であり、より好ましくは0.2〜20で
あり、rは1〜2である。)
【0012】本発明の(A)成分の特定のパーフルオロ
ポリエーテル基を有する化合物で処理を施す粉体として
は、従来化粧用粉体として用いられている粉体であれ
ば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料
級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特
に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体
類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に
は、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸
化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化
セリウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコ
ニウム、酸化アンチモン、炭酸マグネシウム、炭酸カル
シウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラッ
ク、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグ
ネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマ
グネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、合成セ
リサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウ
ム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉
体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーテ
ィング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタ
ン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロン
パウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリ
ル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−
メタクリル酸共重合体パウダー、カルバミン酸エチルパ
ウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダ
ー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポ
リメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリテトラフル
オロエチレンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダ
ー、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機
タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、
微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆
雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン
含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉
体、等が挙げられ、これら粉体はその1種又は2種以上
を用いることができ、更に複合化したものを用いても良
い。
【0013】粉体を特定のパーフルオロポリエーテル基
を有する化合物で表面処理する方法は、特に制限され
ず、通常の粉体表面被覆処理方法を適用することができ
る。例えば、パーフルオロポリエーテル基を有する化合
物を溶剤(有機溶媒あるいは極性溶媒)に溶解又は分散
し、粉体と混合し、その後溶剤を除去、乾燥することに
よって容易に処理粉体を得ることができる。尚、上記処
理後、粉体にパーフルオロポリエーテル基を有する化合
物をより強く吸着させるために、高温で焼き付けても良
い。また、表面処理にあっては粉体を同時に2種以上混
合して処理することもできる。更に、本発明の効果を損
なわない範囲で、そのほかのフッ素系化合物、シリコー
ン系油剤、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、N
−長鎖アシルアミノ酸、コラーゲン、炭化水素、高級脂
肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界
面活性剤などの公知のコーティング剤で同時に又は重ね
て処理してもよい。パーフルオロポリエーテル基を有す
る化合物による処理量は、その化合物の種類や粉体によ
って異なるが、効果の発現の点において、好ましくは粉
体の0.1〜50重量%(以下、単に「%」で示
す。)、より好ましくは0.5〜20%である。(A)
成分の処理粉体の配合量は、粉体の種類によっても異な
るが、0.1〜40%が好ましく、より好ましくは1〜
20%である。この範囲で用いれば分散性や感触がより
良好となる。
【0014】本発明に使用される(B)成分の固体油と
しては、通常化粧品原料として許容される融点40℃以
上の固体油であれば特に限定されず、炭化水素、ロウ、
硬化油、高級脂肪酸、高級アルコール等が使用できる。
具体的には、例えば固体パラフィンワックス、セレシン
ワックス、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプ
ロピレンコポリマー、フィッシャートロプシュワック
ス、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ミツ
ロウ、モクロウ、ゲイロウ、ポリエチレンワックス、モ
ンタンワックス、硬化ヒマシ油、ロジン酸ペンタエリト
リットエステル、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、ベへニン酸、セチルアルコール、ステアリルアル
コール、ラウリルアルコール、ステアロキシ変性オルガ
ノポリシロキサンなどが挙げられる。
【0015】油ゲル化剤としては、通常化粧品原料とし
て許容される油ゲル化剤であれば特に限定されず、例え
ば、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシ
ウム等の金属石鹸、ショ糖パルミチン酸エステル、でん
ぷんパルミチン酸エステル、バクモンドウステアリン酸
エステルなどの多糖脂肪酸エステル、ジオクタデシルジ
メチルアンモニウム塩変性モンモリロナイト、ジヘキサ
デシルジメチルアンモニウム塩変性モンモリロナイト等
の有機変性粘土鉱物、煙霧状シリカ粉末等があげられ
る。
【0016】(B)成分の固体油、油ゲル化剤は各々単
独、もしくは組み合わせて化粧料全組成の0.1〜20
%が好ましく、より好ましくは1〜10%である。この
範囲で用いれば使用性や感触が良好となる。
【0017】本発明に使用される(C)成分の半固体油
としては、通常化粧品原料として許容される25℃でペ
ースト状の半固体油であれば特に限定されず、炭化水
素、植物油、動物油、高級脂肪酸エステル、架橋型シリ
コーン等が使用できる。具体的には、ワセリン、ジペン
タエリトリット脂肪酸エステル、ラノリン、コレステロ
ール脂肪酸エステル、N−アシル−L−グルタミン酸ジ
(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、架橋
型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシ
ロキサン等が挙げられる。
【0018】液体油としては、通常化粧品原料として許
容される25℃で液体の油であれば、揮発性、不揮発性
等特に限定されず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、エス
テル類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油
類、フッ素系油等が挙げられる。具体的には、流動パラ
フィン、スクワラン、ポリブテン、ワセリン、オリーブ
油、ヒマシ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、液状
ラノリン、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イ
ソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン
酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ポリ
イソステアリン酸ジグリセリル、イソステアリン酸、オ
レイン酸、イソステアリルアルコール、オレイルアルコ
ール、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチ
ルシクロポリシロキサン、パーフルオロオクタン、パー
フルオロデカン等が挙げられる。
【0019】(C)成分の半固体油、液体油は、各々単
独もしくは組み合わせて、化粧料全組成の1〜40%が
好ましく、より好ましくは5〜30%である。この範囲
で用いれば、形状保持性、化粧持続性や感触が良好とな
る。
【0020】本発明に使用される(D)成分である水性
成分とは、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例え
ば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール
等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグ
リセリン等のグリセロール類、ソルビトール、マルチト
ール、ショ糖、でんぷん糖、ラクチトール等の糖類、グ
アーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン
酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、
カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガ
ム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、アルキル化カルボキシビニ
ルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性高分
子、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、乳酸ナトリウ
ム等の塩類、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリ
ス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽
出液等及び水が挙げられ、必要に応じて、これらの1種
又は2種以上を使用することができる。(D)成分の水
性成分の配合量は、0.1〜50%が好ましく、より好
ましくは0.5〜30%である。この範囲で用いれば、
感触や化粧持続性がより良好となる。
【0021】また、製品の安定性を格段に向上させるた
めに、必要に応じて(E)成分として親油性界面活性剤
及び/又は部分架橋型ポリオキシアルキレン変性オルガ
ノポリシロキサン重合物を配合することも可能である。
(E)成分の親油性界面活性剤としては、通常化粧料に
使用されている親油性界面活性剤であれば特に限定され
ず、例えば、脂肪酸とプロピレングリコールとのモノ及
びジエステル、脂肪酸とグリセリンとのモノ及びジエス
テル、脂肪酸とポリ(炭素数:2〜10)グリセリンと
のモノ/ジ/トリエステル、脂肪酸とポリ(炭素数:6
〜10)グリセリンとのテトラ/ペンタ/ヘキサエステ
ル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、脂
肪酸とソルビタンとのモノ/ジ/トリエステル、ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン鎖長3〜60(以下POE3〜60)のポリオキ
シエチレンヒマシ油、POE3〜120のポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、POE3〜60のポリオキシエチ
レンコレステロール、POE3〜60のポリオキシエチ
レンフィトステロール、ポリエチレングリコール鎖長3
〜60のモノ脂肪酸ポリエチレングリコール、レシチ
ン、水素添加レシチン、酵素分解レシチン、水素添加酵
素分解レシチン、水酸化レシチン等のレシチン及びその
誘導体、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキ
サン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノ
ポリシロキサンなどの親油性界面活性剤が挙げられる。
【0022】ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシ
ロキサン及び/またはポリオキシアルキレン・アルキル
共変性オルガノポリシロキサンとしては、例えば、市販
品として、シリコンKF−6011、KF−6015、
KF−6017(信越化学工業社製)、ABIL EM
−90(ゴールドシュミット社製)等が挙げられる。
【0023】部分架橋型ポリオキシアルキレン変性オル
ガノポリシロキサン重合物とは、オルガノハイドロジェ
ンポリシロキサンと脂肪族不飽和基含有化合物とを付加
重合させたもので、特開平4−272932号公報、特
開平5−140320号公報等に記載されているものが
例示される。部分架橋型ポリエーテル変性オルガノポリ
シロキサン重合物は、下記一般式(5) R1 a2 bcSiO(4-a-b-c)/2 …(5) {式中、R1は同種又は異種の炭素数1〜18の非置
換、又は置換のアルキル基、アリール基、アラルキル基
又はハロゲン化炭化水素基、R2は一般式Cn2nO(C
24O)d(C36O)e3〔ここにR3は水素原子又は
炭素数1〜10の飽和脂肪族炭化水素基もしくは−(C
O)−R4(R4は炭素数1〜5の飽和脂肪族炭化水素
基)で示される基、dは2〜200の整数、eは0〜2
00の整数、d+eは3〜200の整数、nは2〜6を
それぞれ示す〕で示されるポリオキシアルキレン基、a
は1.0≦a≦2.5、bは0.001≦b≦1.0、
cは0.001≦c≦1.0をそれぞれ示す}で表わさ
れるオルガノハイドロジェンポリシロキサン及び/又は
一般式(6) R1 fgSiO(4-f-g)/2 …(6) (式中、R1は上記と同じ、fは1.0≦f≦3.0、
gは0.001≦g≦1.5をそれぞれ示す)で表わさ
れるオルガノハイドロジェンポリシロキサンと一般式
(A) Cm2m-1O(C24O)h(C36O)im2m-1 …(A) (式中、hは2〜200の整数、iは0〜200の整
数、h+iは3〜200の整数、mは2〜6をそれぞれ
示す)で表わされるポリオキシアルキレン及び/又は一
般式(B) R1 j5 kSiO(4-j-k)/2 …(B) (式中、R1は前記に同じ、R5は末端に脂肪族不飽和基
を有する炭素数2〜10の1価炭化水素基、jは1.0
≦j≦3.0、kは0.001≦k≦1.5をそれぞれ
示す)で表わされるオルガノポリシロキサンとの組合せ
において、上記一般式(1)及び/又は一般式(A)で
表わされる成分を必須成分とする重合物である。
【0024】(E)成分の親油性界面活性剤及び/又は
部分架橋型ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロ
キサン重合物は、各々単独もしくは組み合わせて、化粧
料全組成中の0.01〜30%が好ましく、より好まし
くは0.1〜20%である。この範囲で用いれば製品の
安定性を更に向上することができる。
【0025】その他、効果を妨げない範囲で通常化粧料
に用いられている成分である前記必須成分以外の界面活
性剤、紫外線吸収剤、低級アルコール、保湿剤、酸化防
止剤、美容成分、防腐剤、香料などを配合することがで
きる。また、本発明の効果を損なわない範囲であれば、
前記粉体を未処理であるいは前記特定のパーフルオロポ
リエーテル基を有する化合物を除く処理剤、例えば、フ
ッ素系油剤、シリコーン系油剤、金属石鹸、ロウ、油
脂、炭化水素等の1種又は2種以上を用いて表面処理を
施したものを適宜配合することができる。
【0026】界面活性剤としては、前記親油性界面活性
剤以外のものである。例えば、非イオン性界面活性剤と
しては、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレン
グリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及び
そのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコー
ル脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加
物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリ
コール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びその
アルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコー
ル脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン
アルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレ
ングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変性シリコ
ーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。ア
ニオン界面活性剤としては、ステアリン酸、ラウリン酸
のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫
酸酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホ
ン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化
脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−
アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシ
ル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ
酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。両性
界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプ
のカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン
酸エステル型のものが挙げられる、例えば、N,N−ジ
メチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモ
ニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレン
カルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォ
アルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル
−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウ
ムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1
−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げ
られる。
【0027】紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフ
ェノン系としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’
−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノ
ン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベ
ンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられ、PABA系
としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エ
チル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルア
ミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸−2
−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸
エチル等が挙げられ、ケイ皮酸系としては、p−メトキ
シケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮
酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、サリチル酸系と
しては、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸
フェニル、サリチル酸ホモメンチル等が挙げられ、その
他、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキ
シジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられ
る。
【0028】低級アルコールとしては、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等が挙げられる。保湿剤と
しては、(D)成分以外のもので、例えばタンパク質、
ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げ
られる。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロー
ル、アスコルビン酸等が挙げられる。美容成分として
は、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が挙げられる。
防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、
フェノキシエタノール等が挙げらる。
【0029】本発明の固型状油中水型化粧料としては、
クリーム、口紅、リップクリーム、ファンデーション、
日焼け止め、白粉、頬紅、下地化粧料、アイシャドウ、
アイブロウ等が挙げられるが、特にクリーム、口紅、フ
ァンデーション、日焼け止め、下地化粧料が好ましい。
【0030】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0031】製造例1:処理マイカ ビーカーに2−プロパノールを500gと下記に示すパ
ーフルオロポリエーテルアルキルリン酸5gを入れ、攪
拌しながらマイカ95gを添加する。室温で十分攪拌し
た後、80℃にて1時間混合後、減圧乾燥し、パーフル
オロポリエーテル化合物5%処理マイカを得た。 (HO)2(O=)PO(CH2CH2O)rCH2CF2O(CF2CF2O)m(C F2O)nCF2CH2(OCH2CH2rOP(=O)(OH)2 …(4) (式中、m/n=1.8、r=1〜2、パーフルオロポ
リエーテルアルキルリン酸の平均分子量は1050であ
り、パーフルオロポリエーテル基の平均分子量は606
である。)
【0032】製造例2〜8 製造例1と同様の方法で処理して、パーフルオロポリエ
ーテル化合物5%処理タルク(製造例2:処理タル
ク)、パーフルオロポリエーテル化合物5%処理酸化チ
タン(製造例3:処理酸化チタン)、パーフルオロポリ
エーテル化合物3%処理ベンガラ(製造例4:処理ベン
ガラ)、パーフルオロポリエーテル化合物3%処理黄色
酸化鉄(製造例5:処理黄色酸化鉄)、パーフルオロポ
リエーテル化合物5%処理雲母チタン(製造例6:処理
雲母チタン)、パーフルオロポリエーテル化合物2.5
%処理鉄含有微粒子酸化チタン(製造例7:処理鉄含有
微粒子酸化チタン)、パーフルオロポリエーテル化合物
3%処理ベンガラ被覆処理雲母チタン(製造例8:処理
ベンガラ被覆処理雲母チタン)を得た。
【0033】製造例9:処理黒色酸化鉄 ビーカーに水500mlを入れ、攪拌しながら黒色酸化鉄
49.5gを入れ室温にて充分攪拌する。この黒色酸化
鉄分散液に、下記に示すパーフルオロポリエーテルアル
キルリン酸ジエタノールアミン塩20%水溶液を2.5
g徐々に添加し、添加後3時間攪拌混合を行った。塩酸
にて中和した後、吸引濾過を行い、乾燥してパーフルオ
ロポリエーテル化合物1%処理黒色酸化鉄を得た。 CF3O(CF2CF(CF3)O)(CF2O)nCF2
CH2−−(OCH2CH21.9OP(=O)[ONH2
(CH2CH2OH)22 (式中、l/n=24.1、パーフルオロポリエーテル
アルキルリン酸ジエタノールアミン塩の平均分子量は1
195であり、パーフルオロポリエーテル基の平均分子
量は791である。)
【0034】製造例10〜11 製造例9と同様の方法で処理して、パーフルオロポリエ
ーテル化合物1%処理赤色202号(製造例10:処理
赤色202号)、パーフルオロポリエーテル化合物5%
処理微粒子酸化亜鉛(製造例11:処理微粒子酸化亜
鉛)を得た。
【0035】製造例12 部分架橋型ポリエーテル変性
オルガノポリシロキサン重合物 反応器中に、平均組成式(7)
【0036】
【化1】
【0037】で示されるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサン100g、エタノール62g、平均組成式がC
2=CHCH2O(C24O)10CH2CH=CH2で示
されるポリオキシアルキレン23.6g及び塩化白金酸
3%のエタノール溶液0.3gを仕込み、内温を70〜
80℃に維持して2時間攪拌した後、減圧下で溶媒を除
去し、粒状の重合物を得た。
【0038】製造比較例1:処理マイカ ビーカーに水500mlをいれ、攪拌しながらマイカ9
5gをいれ、室温で十分攪拌した。このマイカ分散液
に、攪拌しながら次色に示すパーフルオロアルキルリン
酸ジエタノールアミン塩の20%水溶液25gを徐々に
添加し、添加後1時間半攪拌を行った。酸で中和した
後、吸引瀘過を行い、乾燥してパーフルオロアルキル化
合物5%処理マイカを得た。 (Cm2m+1CH2CH2O)nP(=O)[ONH2(C
2CH2OH)23-n (式中、m、nはそれぞれm=6〜18、2≧n≧1で
あり、平均分子量は954であり、パーフルオロアルキ
ル基の平均分子量は619である。)
【0039】製造比較例2〜6 製造比較例1と同様の方法で処理して、パーフルオロア
ルキル化合物5%処理タルク(製造比較例2:処理タル
ク)、パーフルオロアルキル化合物5%処理酸化チタン
(製造比較例3:処理酸化チタン)、パーフルオロアル
キル化合物3%処理ベンガラ(製造比較例4:処理ベン
ガラ)、パーフルオロアルキル化合物3%処理黄色酸化
鉄(製造比較例5:処理黄色酸化鉄)、パーフルオロア
ルキル化合物1%処理黒色酸化鉄(製造比較例6:処理
黒色酸化鉄)を得た。
【0040】実施例1〜3、比較例1〜2:固型状油中
水型ファンデーション 表1に示す処方の固型状油中水型ファンデーションを調
製し、粉体の分散性、伸びの滑らかさ、さっぱり感、化
粧持続性等について下記の方法により評価した。その結
果を併せて表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】(製法) A:成分1〜8を混合し80℃に加熱し溶解する。 B:Aに成分9〜28を加え、デスパーにて均一に分散
する。 C:Bに予め80℃に加熱した成分29〜35の混合物
を加え、乳化後、冷却する。 D:Cを容器に充填して、製品とする。
【0043】(粉体の分散性の評価)ガラス板にドクタ
ーブレードを用いて固型状油中水型ファンデーションの
薄膜を引き、乾燥後、凝集物の有無を目視で下記基準に
より判定した。 ◎:全くなし ○:ほとんどない △:ある ×:非常にある
【0044】(伸びの滑らかさ、さっぱり感、化粧持続
性の評価)10名の官能検査パネルにより下記の7段階
(0〜6点)の絶対評価を行い、その平均点を更に4段
階に分けて評価した。 (1)絶対評価 6点:非常に良い 5点:良い 4点:やや良い 3点:普通 2点:やや悪い 1点:悪い 0点:非常に悪い (2)4段階評価 ◎:5点を超える ○:3点を超えて5点以下 △:1点を超えて3点以下 ×:1点以下
【0045】表1の結果から明らかなように、実施例1
〜3の固型状油中水型ファンデーションは比較例と比
べ、粉体の分散性、伸びの滑らかさ、さっぱり感、化粧
持続性の全ての項目について優れたものであった。
【0046】実施例4:固型状油中水型クリーム (成分) (%) 1.トリメチルシロキシシリケート 3.0 2.ジメチルポリシロキサン 10.0 3.セチルイソオクタネート 10.0 4.スクワラン 10.0 5.マイクロワックス155 9.0 6.セレシンワックス 5.0 7.製造例6の処理雲母チタン 3.0 8.蒸留水 残量 9.尿素 3.0 10.ジグリセリン 1.0 11.プロピレングリコール 5.0 12.防腐剤 適量 13.美容成分 適量 14.香料 適量 (製法) A:成分1〜6を80℃で加熱し溶解する。 B:Aに成分7を添加し分散する。 C:Bに予め均一に溶解した成分8〜14を加え、乳化
する。 D:Cを容器に充填して、固型状油中水型クリームを得
た。 実施例4の固型状油中水型クリームは、粉体の分散性、
肌への付着性、使用性、さっぱり感の全ての項目で優れ
たものであった。
【0047】実施例5:固型状油中水型口紅 (成分) (%) 1.オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 2.ジメチルポリシロキサン 5.0 3.メチルフェニルポリシロキサン 5.0 4.メチルポリシロキサン・ セチルメチルポリシロキサン・ ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン) メチルポリシロキサン共重合体 2.0 5.アリストワックス155F° 10.5 6.N−ラウロイル−L−グルタミン酸 ジ(コレステリル・ベヘニル・ オクチルドデシル) 3.0 7.ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 10.0 8.ポリブテン 1.0 9.有機変性ベントナイト 1.0 10.製造例10の赤色202号 0.8 11.香料 適量 12.蒸留水 残量 13.保湿剤 適量 14.プロピレングリコール 8.0 (製法) A:成分1〜8を80℃で加熱し溶解する。 B:Aに成分9、10を添加し分散する。 C:Bに予め均一に溶解した成分11〜14を加え、乳
化する。 D:Cをスティック状容器に充填して、固型状油中水型
口紅を得た。 実施例5の固型状油中水型口紅は、粉体の分散性、唇へ
の付着性、滑らかさ、使用性、化粧持続性のすべての項
目に優れたものであった。
【0048】実施例6:固型状油中水型アイシャドー (成分) (%) 1.マイクロクリスタリンワックス 5.0 2.イソオクタン酸2−エチルヘキシル 10.0 3.製造例12の部分架橋型ポリオキシアルキレン変性 オルガノポリシロキサン重合物 10.0 4.デカメチルシクロペンタシロキサン 12.0 5.製造例1の処理マイカ 8.0 6.製造例5の処理黄色酸化鉄 2.0 7.製造例9の処理黒色酸化鉄 0.5 8.製造例10の赤色202号 1.2 9.蒸留水 残量 10.1、3−ブタンジオール 10.0 11.美容剤 適量 12.保湿剤 適量 13.香料 適量 (製法) A:成分1、2を混合し、加熱溶解し、3、4を加え均
一に混合する。 B:成分9〜13を均一に混合する。 C:Aに成分5〜8を加え、均一に分散する。 D:CにBを添加して混合する。 実施例6の固型状油中水型アイシャドーは、粉体の分散
性、肌への付着性、滑らかさ、使用性、化粧持続性の総
ての項目が優れたものであった。
【0049】実施例7:固型状油中水型日焼け止め (処方) (%) 1.スクワラン 10.0 2.ジメチルポリシロキサン 3.0 3.セチルイソオクタネート 10.0 4.有機変性ベントナイト 5.0 5.流動パラフィン 5.0 6.セスキオレイン酸ソルビタン 2.0 7.メチルハイドロジェンポリシロキサン 表面疎水化処理煙霧状シリカ 5.0 8.製造例7の処理鉄含有微粒子酸化チタン 8.0 9.製造例11の処理微粒子酸化亜鉛 8.0 10.水 残量 11.食塩 0.3 12.ジグリセリン 1.0 13.プロピレングリコール 10.0 14.防腐剤 適量 15.美容成分 適量 16.香料 適量 (製法) A:成分1〜5、8、9をロールミルにて分散混合す
る。 B:成分10〜16を混合する。 C:Aと成分6、7を混合し、Bを添加して乳化する。 D:Cを容器に充填して、固型状油中水型日焼け止めを
得た。 実施例7の固型状油中水型日焼け止めは、粉体の分散
性、肌への付着性、使用性、さっぱり感、化粧持続性の
全ての項目で優れたものであった。
【0050】実施例8:固型状油中水型下地化粧料 (処方) (%) 1.ジメチルポリシロキサン 5.0 2.オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 3.メチルフェニルポリシロキサン 5.0 4.メチルポリシロキサン・ セチルメチルポリシロキサン・ ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン) メチルポリシロキサン共重合体 2.0 5.部分架橋型ポリアルキレン変性 オルガノポリシロキサン重合物 4.0 6.アリストワックス155F゜ 10.0 7.N−ラウロイル−L−グルタミン酸 ジ(フィトステアリル・オクチルドデシル) 2.0 8.ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 10.0 9.ポリブテン 1.0 10.製造例8の処理ベンガラ被覆処理 雲母チタン 2.5 11.香料 適量 12.水 残量 13.保湿剤 適量 14.エチルアルコール 11.0 (製法) A:成分6〜9を100℃で加熱し溶解した後、成分1
〜5を加え冷却する。 B:成分11〜14を均一に混合し、成分10を添加し
分散する。 C:AにBを加え乳化する。 D:Cを容器に充填して、固型状油中水型下地化粧料を
得た。 実施例8の固型状油中水型下地化粧料は、粉体の分散
性、肌への付着性、滑らかさ、使用性、化粧持続性の総
ての項目が優れたものであった。
【0051】
【発明の効果】本発明の固型状油中水型化粧料は、粉体
の分散性に優れ、塗布時の滑らかな伸びや肌への付着性
が良好となり、さっぱりとした使用性、且つ化粧膜の仕
上がり及び化粧持続性が良好である等の優れた品質を有
するものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次に示す成分(A)〜(D)、(A)パ
    ーフルオロポリエーテルアルキルリン酸及びその塩、パ
    ーフルオロポリエーテルアルキル硫酸及びその塩、パー
    フルオロポリエーテルアルキルカルボン酸及びその塩か
    ら選択される、分子量が300以上であるパーフルオロ
    ポリエーテル基を有する化合物で表面を処理した粉体 (B)固体油及び/又は油ゲル化剤 (C)半固体油及び/又は液体油 (D)水性成分を含有することを特徴とする固型状油中
    水型化粧料。
  2. 【請求項2】 更に(E)成分として親油性界面活性剤
    及び/又は部分架橋型ポリオキシアルキレン変性オルガ
    ノポリシロキサン重合物を含有することを特徴とする請
    求項1記載の固型状油中水型化粧料。
  3. 【請求項3】 前記(E)成分の親油性界面活性剤がポ
    リオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン及び/
    又はポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポ
    リシロキサンであることを特徴とする請求項1又は2記
    載の固型状油中水型化粧料。
JP35404498A 1997-12-13 1998-12-14 固型状油中水型化粧料 Expired - Fee Related JP4087968B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35404498A JP4087968B2 (ja) 1997-12-13 1998-12-14 固型状油中水型化粧料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36277297 1997-12-13
JP9-362772 1997-12-13
JP35404498A JP4087968B2 (ja) 1997-12-13 1998-12-14 固型状油中水型化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11236308A true JPH11236308A (ja) 1999-08-31
JP4087968B2 JP4087968B2 (ja) 2008-05-21

Family

ID=26579973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35404498A Expired - Fee Related JP4087968B2 (ja) 1997-12-13 1998-12-14 固型状油中水型化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4087968B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002255738A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Kose Corp 油中水型化粧料
US8246970B2 (en) 2003-04-30 2012-08-21 L'oreal Water-in-oil solid emulsion-type cosmetic compositions
JP2013542989A (ja) * 2010-11-23 2013-11-28 イーエルシー マネージメント エルエルシー 唇用保湿組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002255738A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Kose Corp 油中水型化粧料
US8246970B2 (en) 2003-04-30 2012-08-21 L'oreal Water-in-oil solid emulsion-type cosmetic compositions
JP2013542989A (ja) * 2010-11-23 2013-11-28 イーエルシー マネージメント エルエルシー 唇用保湿組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4087968B2 (ja) 2008-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3976226B2 (ja) 多価アルコール変性シリコーン及びそれを含有する化粧料
JP4341871B2 (ja) シリコーン重合物及びシリコーン組成物並びにそれを用いた化粧料
JP3724988B2 (ja) 新規シリコーン化合物及びそれを含有してなる化粧料
KR100965027B1 (ko) 분체 조성물 및 유중 분체 분산물, 및 이들을 포함하는화장료
DE60127551T2 (de) Silikonverbindung und kosmetische zubereitung
EP0976388A2 (en) External-use composition
US20060093635A1 (en) Oil-in-water emulsion type cosmetic preparation
EP3838256A1 (en) Oil-in-water emulsion cosmetic
JP2001278729A (ja) 油中水型乳化組成物
JP2000281532A (ja) 油性固型化粧料
JP2003146832A (ja) 化粧料
JP4191314B2 (ja) 化粧料
JP3942540B2 (ja) 油性ゲル状化粧料
JP2000119134A (ja) 油性固型化粧料
JP4082811B2 (ja) 油中水型化粧料
JP3671327B2 (ja) 油中水型化粧料
JP7188898B2 (ja) ポリウレタンゲルで被覆された粉体及びその製造方法、並びに化粧料への利用
JP3682614B2 (ja) 水性化粧料
JPH1192335A (ja) 油性固形化粧料
JP4637425B2 (ja) 油性化粧料
JPH11246330A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP2002128628A (ja) 粉体化粧料
JP2000119158A (ja) ゲル状化粧料
JP4082810B2 (ja) 油性化粧料
JP2001072532A (ja) 水中油型乳化化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051212

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20051212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071009

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071210

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140228

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees