JPH11235830A - 静電式インクジェット記録ユニットおよび静電式インクジェット記録装置 - Google Patents

静電式インクジェット記録ユニットおよび静電式インクジェット記録装置

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JPH11235830A
JPH11235830A JP3907498A JP3907498A JPH11235830A JP H11235830 A JPH11235830 A JP H11235830A JP 3907498 A JP3907498 A JP 3907498A JP 3907498 A JP3907498 A JP 3907498A JP H11235830 A JPH11235830 A JP H11235830A
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Hitoshi Takemoto
人司 竹本
Tadashi Mizoguchi
忠志 溝口
Junichi Suetsugu
淳一 末次
Kazuo Shima
和男 島
Yoshihiro Hagiwara
良広 萩原
Hitoshi Minemoto
仁史 峯本
Toru Yakushiji
徹 薬師寺
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Niigata Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出電極と対向電極の距離のばらつきに応じ
て各吐出電極に与える駆動パルスを簡単な回路構成で可
変し、均一なドット径のインクを吐出する。 【解決手段】 吐出電極と対向電極14間距離のばらつ
きと均一なドット径を得られるパルス幅との相関データ
をL.U.T15に格納する。ヘッド制御回路11は印字
制御部2から画像データが送信されると、各吐出電極毎
の最適なパルス幅データをパルス数に変換した画像デー
タとデータ読み取り用クロックを、同時にシフトレジス
タ22へシリアル転送する。シフトレジスタ22はシリ
アルのデータをパラレル変換し、それぞれの出力ポート
から各吐出電極に対応した画像データを論理回路23に
送信する。論理回路23はヘッド制御回路のイネーブル
信号、通電パルス幅と、シフトレジスタ22からの画像
データとの論理をとり、各吐出電極に対応したヘッドド
ライバ24にオン・オフ・非接地浮遊の制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電式インクジェッ
ト記録ユニットおよび静電式インクジェット記録装置に
関し、特に、帯電した色材粒子を含んだ顔料系インクに
電界を与え、前記色材粒子に働くクーロン力によりイン
ク滴を噴射して記録媒体上に印字を行う静電式インクジ
ェット記録ユニットおよび静電式インクジェット記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の静電式インクジェット記録ユニッ
トを図4、図5および図6に示す。図4は電気泳動現象
を利用した静電式インクジェット記録ユニットの概略斜
視図、図5は電気泳動現象を利用した静電式インクジェ
ット記録ユニットの平面図、図6は電気泳動電極と吐出
電極への印加電圧波形図である。
【0003】複数の吐出電極106を持った静電式イン
クジェット記録ユニットは、図4に示すように、顔料系
インク101が満たされているインク室102と、この
顔料系インク101中の図5に示す色材粒子117をイ
ンク吐出口104へ集中させるための電気泳動電極10
3と、インク吐出口104へ集中した色材粒子117を
吐出させ記録媒体105上に飛翔させるための複数の吐
出電極106と、吐出電極106に対向し記録媒体10
5の背面に配設した対向電極107とを有している。イ
ンク吐出口104は各吐出電極106の先端で凸状の顔
料系インク101の図5に示すメニスカス116ができ
るように、流路壁108により各吐出電極毎に仕切られ
ている。インク室102は、インク供給口109とイン
ク排出口110とで不図示のインクタンクとチューブに
より接続されており、インク室102内のインクに背圧
を付与するとともにインク室102内の顔料系インク1
01は強制的に循環されている。
【0004】次に動作について説明する。本方式は帯電
している色材粒子を含んでいる顔料系インクに電界を加
えると色材粒子が電界の下で一方向に動くという電気泳
動現象を利用したものである。すなわち、電気泳動電極
103に図6に示す一定電圧V1の電圧を与え、顔料系
インク101が満たされているインク室102に電界を
加えると、顔料系インク101中の色材粒子117がイ
ンク吐出口104へある電気泳動速度で移動する。イン
ク吐出口104に色材粒子117が移動するとメニスカ
ス116が生じる。色材粒子117の吐出を行う吐出電
極106に図6に示す電圧V2、時間T2のパルス状の
吐出電圧Vejを印加すると、図5に示すドライバ113
がオンし、吐出電極106と対向電極107間に発生す
る静電界によって色材粒子117は吐出電極106の先
端部に移動し集中する。粒子は静電気力によって顔料系
インクの表面張力や粘性力等に打ち勝って、このパルス
状の吐出電圧Vejに同期したタイミングで図5に示すよ
うに微少な飛翔粒子群111となって吐出電極106の
先端部から飛翔し、記録媒体105上に付着する。その
後色材粒子117の補給が行われ、このような動作が繰
り返されて記録媒体105上に画像が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の静電式
インクジェット記録ユニットは、吐出電極と対向電極と
の距離にばらつきがある場合、それに応じてパルス幅を
変調して均一なドット径を形成させるためには、パルス
幅生成部が、吐出電極数増加するに伴い、信号線の増加
により複雑かつ大規模なものとなってしまうという問題
点がある。
【0006】また、従来のシリアル転送による画像デー
タ転送においては、「on」か「off」の2値化され
たデータしか送ることができないため、変調されたパル
ス幅データを含んだ画像データを転送することはできな
かった。
【0007】本発明の目的は、吐出電極と対向電極の距
離のばらつきに応じて各吐出電極に与える駆動パルスを
簡単な回路構成で可変し、均一なドット径のインクを吐
出する静電式インクジェット記録ユニットおよび静電式
インクジェット記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の静電式インクジ
ェット記録ユニットは、帯電した色材粒子を含んだ顔料
系インクに電界を与え、前記色材粒子に働くクーロン力
によりインク滴を噴射して記録媒体上に印字を行う静電
式インクジェット記録ユニットにおいて、前記色材粒子
をインク吐出口から吐出させるための複数の吐出電極
と、前記記録媒体を介して前記インク吐出口に対向した
位置に配設された対向電極とを備え、前記複数の吐出電
極の前記対向電極との距離のばらつきに応じて前記複数
の吐出電極に印加する駆動パルス幅を制御することを特
徴とする。
【0009】本発明の静電式インクジェット記録ユニッ
トは、さらに、前記吐出電極と前記対向電極間の距離
と、前記吐出電極から吐出する前記色材粒子のドット径
を均一にする前記駆動パルス幅との相関データを格納す
るルック・アップ・テーブルを備えるようにしてもよ
い。
【0010】本発明の静電式インクジェット記録ユニッ
トは、さらに、実際に測定した前記吐出電極と前記対向
電極間の距離に対応した最適な前記駆動パルス幅を前記
ルック・アップ・テーブルから読み出し、読み出した前
記駆動パルス幅をパルス数に変換するヘッド制御回路を
備えるようにしてもよい。
【0011】本発明の静電式インクジェット記録ユニッ
トは、前記ヘッド制御回路は、前記吐出電極の記録周期
の最後にダミーデータを1回以上転送するようにしても
よい。
【0012】本発明の静電式インクジェット記録ユニッ
トは、さらに、前記複数の吐出電極に印加する駆動パル
スを、シリアルに受信し、パラレルに変換するシリアル
パラレル変換回路を備えるようにしてもよい。
【0013】本発明の静電式インクジェット記録装置
は、帯電した色材粒子を含んだ顔料系インクに電界を与
え、前記色材粒子に働くクーロン力によりインク滴を噴
射して記録媒体上に印字を行う静電式インクジェット記
録装置において、前記色材粒子をインク吐出口から吐出
させるための複数の吐出電極と、前記記録媒体を介して
前記インク吐出口に対向した位置に配設された対向電極
とを備え、前記複数の吐出電極の前記対向電極との距離
のばらつきに応じて前記複数の吐出電極に印加する駆動
パルス幅を制御することを特徴とする。
【0014】本発明の静電式インクジェット記録装置
は、さらに、前記吐出電極と前記対向電極間の距離と、
前記吐出電極から吐出する前記色材粒子のドット径を均
一にする前記駆動パルス幅との相関データを格納するル
ック・アップ・テーブルを備えるようにしてもよい。
【0015】本発明の静電式インクジェット記録装置
は、さらに、実際に測定した前記吐出電極と前記対向電
極間の距離に対応した最適な前記駆動パルス幅を前記ル
ック・アップ・テーブルから読み出し、読み出した前記
駆動パルス幅をパルス数に変換するヘッド制御回路を備
えるようにしてもよい。
【0016】本発明の静電式インクジェット記録装置
は、前記ヘッド制御回路は、前記吐出電極の記録周期の
最後にダミーデータを1回以上転送するようにしてもよ
い。
【0017】本発明の静電式インクジェット記録装置
は、さらに、前記複数の吐出電極に印加する駆動パルス
を、シリアルに受信し、パラレルに変換するシリアルパ
ラレル変換回路を備えるようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。
【0019】静電式インクジェット記録装置は、プリン
タ、プロッタ、複写機、ファクシミリ等に用いられる。
図1は本発明の静電式インクジェット記録装置の構成を
示すブロック図である。静電式インクジェット記録ユニ
ット1と印字制御部2を含む。印字制御部2は、上位装
置から印字指令を受けて、画像データを静電式インクジ
ェット記録ユニット1に送る。
【0020】静電式インクジェット記録ユニット1は、
基本的な構成は従来の技術の項で説明した図4と同じで
ある。図1には従来の技術と異なる部分を重点的に詳細
に記載してある。図1を参照すると、静電式インクジェ
ット記録ユニット1は、ヘッド制御回路11とヘッドド
ライバIC12とヘッド13と対向電極14とL.U.
T(ルック・アップ・テーブル)15を含み、記録媒体
3に印字を行う。本実施の形態では、40個の吐出電極
を有するヘッドを持つ静電式インクジェット記録ユニッ
トを例として説明する。
【0021】ヘッドドライバIC12は、シフトレジス
タ22と論理回路23とヘッドドライバ24とを含む。
【0022】予めヘッド13の吐出電極と対向電極14
間距離のばらつきに対して、どのくらいの印加パルス幅
を与えれば、均一なドット径を得られるか、その相関関
係を実験・評価によって算出しておき、その相関データ
をL.U.T15内に格納しておく。次に、実際の吐出
電極と対向電極14間の距離を測定し、図1に示すよう
な距離のばらつきがL1<L2<L3なる関係であった
場合、それぞれの距離に対応したパルス幅をL.U.T
15より読み出して、各吐出電極毎の最適なパルス幅を
L.U.T15内に格納しておく。
【0023】ヘッド制御回路11は、印字制御部2から
画像データが送信されると、分割された記録周期に、先
程求めた各吐出電極毎の最適なパルス幅データをパルス
数に変換した画像データと、データ読み取り用クロック
を、同時にシフトレジスタ22へシリアル転送を行う。
シフトレジスタ22では順次シリアルで送られて来るヘ
ッドデータをパラレル変換し、それぞれの出力ポート
(Data1〜40)から各吐出電極に対応した画像デ
ータを論理回路23に送信する。論理回路23は、ヘッ
ド制御回路11から送られる2つ制御信号(イネーブル
信号、ヘッド通電パルス幅)と、シフトレジスタ22か
ら送られてくる画像データとの論理をとり、各吐出電極
に対応したヘッドドライバ24にon・off・非接地
浮遊(ハイ・インピーダンス)の制御を行う。
【0024】次に図2を用いて本発明の基本的動作につ
いて説明する。
【0025】ヘッド制御回路11は印字制御部2からパ
ルス幅データを含んだ画像データ(2階調)を受信する
と、記録周期Tの開始と同時に、40ノズル分のヘッド
データとクロックをセットにしてシフトレジスタ22へ
送信する。これに先立って、ヘッド制御回路11ではノ
ズルからの不正吐出等を防止するために、電源投入時か
らイネーブル信号を「L」、ヘッド通電パルス幅を
「H」にして、ヘッドドライバ24の出力を全て「L」
(0V)に設定する。ヘッドデータを全て送信し終えた
ヘッド制御回路11は、論理回路23にヘッド通電パル
ス幅信号にTwなる時間幅を持った「L」パルスを送信
する。論理回路23では、ヘッド制御回路11から送信
される2つの制御信号(イネーブル信号、ヘッド通電パ
ルス幅)と、シフトレジスタ22から送信される40ノ
ズル分のパラレルのヘッドデータとの論理をとり、ヘッ
ドドライバ24へ制御信号を送信する。ヘッドドライバ
24は、この制御信号に基づき、ヘッド13に設けられ
た40個の吐出電極に対し、吐出電圧Vejの供給・遮断
を行う。次の周期で新たなヘッドデータを送信する前
に、ヘッド制御回路11はイネーブル信号を「L」から
「H」にすることによって、ヘッドドライバ24を全て
非接地浮遊状態に設定し、この状態を次周期のヘッドデ
ータが送信し終わるTz時間まで保持する。
【0026】次に例として、ヘッドデータが、吐出電極
1および吐出電極2に対して送信された場合、各吐出電
極にどの様な出力がなされるかについて説明する。
【0027】画像データ有りの吐出電極1は、ヘッド制
御回路11のヘッド通電パルス幅に同期して(図中
部)、電圧Vej、Twなる幅のパルス幅を吐出電極1に
出力する。次の周期のデータ転送が開始されると同時に
(図中部)、イネーブル信号が「L」から「H」に切
り替わることで非接地浮遊状態に設定される。しかしな
がら、吐出電極1はこの非接地浮遊状態となっても負荷
側であるヘッド内にあるインク等の容量成分によって充
電されているために、次周期のデータ転送期間も電圧V
ejを保持した状態で保たれる(図中〜の期間)。次
周期で画像データ無しとなった吐出電極1は、ヘッド制
御回路11からのヘッド通電パルス幅の「L」パルスに
よって(図中部)、強制的にoffされる。吐出電極
2は、初めの記録周期Tにおいて画像データ無しである
ので、ヘッド制御回路11のヘッド通電パルス幅が
「L」となっても(図中部)、吐出電圧Vejは出力さ
れない。よって、次の周期のデータ転送が開始され(図
中部)、イネーブル信号が「L」から「H」に切り替
わることで非接地浮遊状態に設定されても、前の周期で
充電がなされていないので、吐出電極2は電圧0Vを保
持した状態で保たれる(図中〜の期間)。次周期で
画像データ有りとなった吐出電極2は、ヘッド制御回路
11からのヘッド通電パルス幅の「L」パルスによって
(図中部)、吐出電圧Vejが出力される。この吐出電
極1の動作からも分かるように、本発明の記録ヘッド駆
動手段において、画像データ有りの場合は、ヘッド通電
パルス幅Twとイネーブル期間Tzを併せた期間(1記録
周期)、吐出電圧Vejを出力することになる。
【0028】以上の動作を行いヘッド内の吐出電極に吐
出電圧Vejを通電することにより、色材粒子が飛翔し、
記録媒体3に付着して印字が行われる。
【0029】次に、本発明の特徴である簡単な回路構成
で複数の吐出電極と対向電極14との距離のばらつきを
補正する動作について、図3の印加電圧波形を用いて説
明する。ここでは、例として40個の吐出電極と対向電
極14との距離が、図1に示すようにL1<L2<L3
なる関係でばらつきがあり、この吐出電極から均一なド
ット径を吐出させる動作について示す。
【0030】基本的には、図2で説明した印字動作が基
となるが、任意のドット径を生成するためには、あらか
じめ、吐出電極と対向電極14間距離のばらつきに対し
て、どのくらいの印加パルス幅を与えれば、均一なドッ
ト径を得られるか、その相関関係を実験・評価によって
算出しておく必要がある。次に、各吐出電極と対向電極
14間の距離を測定し、均一なドット径を得るために必
要なパルス幅を前述の実験結果から算出しておき、各吐
出電極毎の結果をL.U.T15に予め格納しておく。
図1において、ヘッド制御回路11は5段階のパルス幅
データをパルス数に変換した画像データとそれに加えて
1以上のダミーデータ(ここでは1回の画像無しデー
タ)と、データ読み取り用クロックとを、シフトレジス
タ22に転送する。つまり記録周期Tを5+1の6回に
分割してそれぞれの吐出電極に対応したパルス幅データ
を送信する。パルス幅データは、6分割された周期のう
ち1回目から5回目の転送までがパルス幅データで、最
後の1回のデータはダミーデータであるために印字周期
Tの最後の(1/6)T1期間は、必ずヘッドへの通電
はoffされる。
【0031】ここで、最小となるパルス幅は、距離のば
らつきがある中の最も近い場所によって決定されなけれ
ばならなく、図1を参照して、距離ばらつきの中で最も
近い吐出電極1、2と対向電極間L1がパルス幅を最も
小さく、また、最も遠い吐出電極39、40と対向電極
間L3を最も大きいパルス幅に設定する必要がある。実
験・評価によって、ドット径20μmが形成されるため
にL1=5μs、L2=15μs、L3=25μsのパ
ルス幅が必要であることを求められていたならば、これ
らのパルス幅データはL.U.T15内に格納される。
【0032】次に、全体的な流れとして、本発明を用い
た距離ばらつき補正について説明する。
【0033】図1に示すL.U.T15内には、距離の
ばらつきに応じたパルス幅データとして、吐出電極1に
5μs、吐出電極2に5μs、……、吐出電極20に1
5μs、……吐出電極40には25μsがそれぞれ格納
されている。図1におけるヘッド制御回路11はこれら
L.U.T15内に格納されたパルス幅データを順次読
み出し、吐出電極1の場合、吐出電圧Vejを5μs
[(1/6)T1]なる幅のパルスを吐出電極に通電す
るため、6分割された各周期(1/6)T1のパルス幅
データ転送において、「データ有り(以降onと称
す)」「データ無し(以降offと称す)」「off」
「off」「off」と順次送信した後、ダミーデータ
「off」を送信する。各周期のデータ転送期間は図2
と同様に、イネーブル信号を「L」から「H」にするこ
とによって、ヘッドドライバ24を非接地浮遊状態に設
定する。これに先立って、ヘッド制御回路11ではノズ
ルからの不正吐出等を防止するために、電源投入時から
イネーブル信号を「L」、ヘッド通電パルス幅を「H」
にして、ヘッドドライバ24の出力を全て「L」(0
V)に設定しておく。以上の動作により、吐出電極1
は、図3に示すように1×Tw+1×Tzつまり5μs
[(1/6)T1]なる時間幅を持ったパルス幅で吐出
電圧Vejが通電される。
【0034】吐出電極1と同様の操作を行い、吐出電極
2にも6分割された各周期(1/6)T1のデータ転送
において、「on」「off」「off」「off」
「off」と順次送信し、ダミーデータ「off」を送
信すれば、図3に示すように1×Tw+1×Tzつまり5
μs[(1/6)T1]なる時間幅を持ったパルス幅で
吐出電圧Vejが通電される。
【0035】吐出電極20の出力は6分割された各周期
(1/6)T1のデータ転送において、「on」「o
n」「on」「off」「off」とダミーデータ「o
ff」を順次送信し、3×Tw+3×Tzつまり15μs
[(3/6)T1]なる時間幅を持ったパルス幅で吐出
電圧Vejが通電される。25μsのパルス幅を通電する
吐出電極40は、データ転送時の全てのデータに「o
n」を送信し、最後にダミーデータ「off」を送信す
れば、吐出電極3の出力は図3に示すように5×Tw+
5×Tzつまり25μs[(5/6)T1]なる時間幅
を持ったパルス幅で吐出電圧Vejが通電される。
【0036】このようにして、吐出電極と対向電極14
と距離ばらつきを補正する際に、記録周期をm分割して
パルス幅データを転送し、ダミーデータとして印字周期
の最後に1回以上転送し、パルス幅データを受信する
間、吐出電極を非接地浮遊状態に制御することによっ
て、吐出電極に吐出電圧を供給する時間を変調し、イン
ク滴の径を均一化させることが可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、吐出電
極と対向電極の距離のばらつきに対応して最適な駆動パ
ルスを与えるため、均一なドット径を吐出でき、高印字
品質が得られるという効果がある。
【0038】また、多数個の吐出電極に送信する画像デ
ータとパルス幅データは記録周期を分割してシリアル転
送するため、信号線の数を減らしかつ簡単な回路で印字
することを可能とする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電式インクジェット記録装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の基本的動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】印加電圧波形図である。
【図4】従来の静電式インクジェット記録ユニットの構
成を示す斜視図である。
【図5】従来の静電式インクジェット記録ユニットの基
本構造図である。
【図6】従来の静電式インクジェット記録ユニットの吐
出電極と電気泳動電極への印加電圧波形図である。
【符号の説明】
1 静電式インクジェット記録ユニット 2 印字制御部 3 記録媒体 11 ヘッド制御回路 12 ヘッドドライバIC 13 ヘッド 14 対向電極 15 L.U.T 22 シフトレジスタ 23 論理回路 24 ヘッドドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島 和男 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 萩原 良広 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 峯本 仁史 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 薬師寺 徹 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電した色材粒子を含んだ顔料系インク
    に電界を与え、前記色材粒子に働くクーロン力によりイ
    ンク滴を噴射して記録媒体上に印字を行う静電式インク
    ジェット記録ユニットにおいて、前記色材粒子をインク
    吐出口から吐出させるための複数の吐出電極と、前記記
    録媒体を介して前記インク吐出口に対向した位置に配設
    された対向電極とを備え、前記複数の吐出電極の前記対
    向電極との距離のばらつきに応じて前記複数の吐出電極
    に印加する駆動パルス幅を制御することを特徴とする静
    電式インクジェット記録ユニット。
  2. 【請求項2】 さらに、前記吐出電極と前記対向電極間
    の距離と、前記吐出電極から吐出する前記色材粒子のド
    ット径を均一にする前記駆動パルス幅との相関データを
    格納するルック・アップ・テーブルを備えたことを特徴
    とする請求項1記載の静電式インクジェット記録ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 さらに、実際に測定した前記吐出電極と
    前記対向電極間の距離に対応した最適な前記駆動パルス
    幅を前記ルック・アップ・テーブルから読み出し、読み
    出した前記駆動パルス幅をパルス数に変換するヘッド制
    御回路を備えたことを特徴とする請求項2記載の静電式
    インクジェット記録ユニット。
  4. 【請求項4】 前記ヘッド制御回路は、前記吐出電極の
    記録周期の最後にダミーデータを1回以上転送すること
    を特徴とする請求項1、2または3記載の静電式インク
    ジェット記録ユニット。
  5. 【請求項5】 さらに、前記複数の吐出電極に印加する
    駆動パルスを、シリアルに受信し、パラレルに変換する
    シリアルパラレル変換回路を備えたことを特徴とする請
    求項1、2、3または4記載の静電式インクジェット記
    録ユニット。
  6. 【請求項6】 帯電した色材粒子を含んだ顔料系インク
    に電界を与え、前記色材粒子に働くクーロン力によりイ
    ンク滴を噴射して記録媒体上に印字を行う静電式インク
    ジェット記録装置において、前記色材粒子をインク吐出
    口から吐出させるための複数の吐出電極と、前記記録媒
    体を介して前記インク吐出口に対向した位置に配設され
    た対向電極とを備え、前記複数の吐出電極の前記対向電
    極との距離のばらつきに応じて前記複数の吐出電極に印
    加する駆動パルス幅を制御することを特徴とする静電式
    インクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記吐出電極と前記対向電極間
    の距離と、前記吐出電極から吐出する前記色材粒子のド
    ット径を均一にする前記駆動パルス幅との相関データを
    格納するルック・アップ・テーブルを備えたことを特徴
    とする請求項6記載の静電式インクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 さらに、実際に測定した前記吐出電極と
    前記対向電極間の距離に対応した最適な前記駆動パルス
    幅を前記ルック・アップ・テーブルから読み出し、読み
    出した前記駆動パルス幅をパルス数に変換するヘッド制
    御回路を備えたことを特徴とする請求項7記載の静電式
    インクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記ヘッド制御回路は、前記吐出電極の
    記録周期の最後にダミーデータを1回以上転送すること
    を特徴とする請求項6、7または8記載の静電式インク
    ジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 さらに、前記複数の吐出電極に印加す
    る駆動パルスを、シリアルに受信し、パラレルに変換す
    るシリアルパラレル変換回路を備えたことを特徴とする
    請求項6、7、8または9記載の静電式インクジェット
    記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010158876A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Canon Inc 記録装置、及び、記録方法

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