JPH1123580A - 生化学自動分析装置 - Google Patents
生化学自動分析装置Info
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- JPH1123580A JPH1123580A JP19493897A JP19493897A JPH1123580A JP H1123580 A JPH1123580 A JP H1123580A JP 19493897 A JP19493897 A JP 19493897A JP 19493897 A JP19493897 A JP 19493897A JP H1123580 A JPH1123580 A JP H1123580A
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- cell
- analysis
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 生化学自動分析装置で待機状態から測定を再
開する場合の待ち時間を抑える。 【解決手段】 特定分析項目格納部4は、一定時間以上
前のセルブランク値でも採用可能な特定分析項目名を格
納しており、測定順位決定部6は、測定開始時に登録さ
れた依頼項目名を入力し、状態判定部2の判定結果が分
析稼働状態であるときは依頼項目の登録順に測定順序を
決定し、状態判定部2の判定結果が待機状態であるとき
は依頼項目のうちで特定分析項目格納部4に格納されて
いる分析項目は再度のセルブランク測定をしないですぐ
に測定を開始する優先測定項目とし、特定分析項目格納
部4に格納されていない分析項目は再度のセルブランク
測定を経た後に測定を開始する測定項目とするように優
先順位をつけた測定順位を決定する。
開する場合の待ち時間を抑える。 【解決手段】 特定分析項目格納部4は、一定時間以上
前のセルブランク値でも採用可能な特定分析項目名を格
納しており、測定順位決定部6は、測定開始時に登録さ
れた依頼項目名を入力し、状態判定部2の判定結果が分
析稼働状態であるときは依頼項目の登録順に測定順序を
決定し、状態判定部2の判定結果が待機状態であるとき
は依頼項目のうちで特定分析項目格納部4に格納されて
いる分析項目は再度のセルブランク測定をしないですぐ
に測定を開始する優先測定項目とし、特定分析項目格納
部4に格納されていない分析項目は再度のセルブランク
測定を経た後に測定を開始する測定項目とするように優
先順位をつけた測定順位を決定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血液、血清(血
漿)、尿などの生体試料成分の濃度を測定する生化学自
動分析装置に関し、特に繰返し使用される反応容器兼測
光セルを備え、セル洗浄後、セルに水を収容して分析波
長光でセルブランク値の吸光度を測定した後、試料と分
析試薬からなる反応液を調製してセルに収容し、その反
応液中の目的成分を吸光光度測定法により定量する生化
学自動分析装置に関するものである。
漿)、尿などの生体試料成分の濃度を測定する生化学自
動分析装置に関し、特に繰返し使用される反応容器兼測
光セルを備え、セル洗浄後、セルに水を収容して分析波
長光でセルブランク値の吸光度を測定した後、試料と分
析試薬からなる反応液を調製してセルに収容し、その反
応液中の目的成分を吸光光度測定法により定量する生化
学自動分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】調製した反応液を反応容器兼測光セルに
収容して吸光度測定法により試料中の目的成分を定量す
る生化学自動分析装置(反応セル直接測光型自動分析装
置)では、複数の目的項目を同一セルを繰り返し使用し
て分析している。一つの試料の分析後、セルは洗剤や水
洗浄処理により洗浄されるが、それでも試薬成分や反応
生成物が付着して次の分析項目の定量に影響を与えるこ
とがある。そのため、洗浄後、セルに水を充填してその
セルを使用する次の分析項目の定量に使用される測定波
長での吸光度を測定し、これをセルブランク値としてセ
ルに付着した汚れを補正している。具体的には、セルブ
ランク測定による吸光度を次の分析時の吸光度0として
いる。このセルブランク時の測定は、セルを駆動して行
なわれるために、分析稼働中は常時実行され、この値は
ただちに次の分析項目の定量に使用される。このような
分析動作の流れを図1にまとめて示してある。
収容して吸光度測定法により試料中の目的成分を定量す
る生化学自動分析装置(反応セル直接測光型自動分析装
置)では、複数の目的項目を同一セルを繰り返し使用し
て分析している。一つの試料の分析後、セルは洗剤や水
洗浄処理により洗浄されるが、それでも試薬成分や反応
生成物が付着して次の分析項目の定量に影響を与えるこ
とがある。そのため、洗浄後、セルに水を充填してその
セルを使用する次の分析項目の定量に使用される測定波
長での吸光度を測定し、これをセルブランク値としてセ
ルに付着した汚れを補正している。具体的には、セルブ
ランク測定による吸光度を次の分析時の吸光度0として
いる。このセルブランク時の測定は、セルを駆動して行
なわれるために、分析稼働中は常時実行され、この値は
ただちに次の分析項目の定量に使用される。このような
分析動作の流れを図1にまとめて示してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】生化学自動分析装置は
待機状態に入るとセルの駆動は停止される。そのため、
つぎに待機状態から測定を開始する場合は、待機状態に
なる前に測定したセルブランク値は測定を再開したとき
のものとは異なっている可能性がある。つまり、待機状
態での時間経過や、セルを恒温に保つための反応槽内の
状態の変化、例えば槽内の水の汚れや気泡の発生など、
によって、セルの吸光度が変化していることがありうる
のである。
待機状態に入るとセルの駆動は停止される。そのため、
つぎに待機状態から測定を開始する場合は、待機状態に
なる前に測定したセルブランク値は測定を再開したとき
のものとは異なっている可能性がある。つまり、待機状
態での時間経過や、セルを恒温に保つための反応槽内の
状態の変化、例えば槽内の水の汚れや気泡の発生など、
によって、セルの吸光度が変化していることがありうる
のである。
【0004】そのため、通常は、測定再開時にセルの洗
浄工程及びセルブランク値の測定を再度行った後に、分
析項目の定量を開始するような制御方式を採用してい
る。また、待機状態に入る前のセルブランク値を採用す
るか否かを待機時間の長さで判断する制御方式もある。
待機状態以前のセルブランク値を採用するにしろ、再度
セルブランク測定を行うにしろ、いずれの場合も分析項
目によらず、一律に又は待機時間の長さによって判断し
ている。
浄工程及びセルブランク値の測定を再度行った後に、分
析項目の定量を開始するような制御方式を採用してい
る。また、待機状態に入る前のセルブランク値を採用す
るか否かを待機時間の長さで判断する制御方式もある。
待機状態以前のセルブランク値を採用するにしろ、再度
セルブランク測定を行うにしろ、いずれの場合も分析項
目によらず、一律に又は待機時間の長さによって判断し
ている。
【0005】仮に、待機状態後に測定を再開する際に必
ずセルブランク測定を再度行うものとすると、現行の生
化学自動分析装置の構造では待機状態から最初の分析項
目のサンプリングが開始されるまでに、図1に示される
時間(ブランク水供給からセルブランク測定を経て試料
サンプリングに至るまでの時間)をToとして2〜3分
の時間が必要となる。その時間は、至急に分析しなけれ
ばならない検体にとっては無駄な時間となる。本発明は
生化学自動分析装置で待機状態から測定を再開する場合
の待ち時間を抑えることができるようにすることを目的
とするものである。
ずセルブランク測定を再度行うものとすると、現行の生
化学自動分析装置の構造では待機状態から最初の分析項
目のサンプリングが開始されるまでに、図1に示される
時間(ブランク水供給からセルブランク測定を経て試料
サンプリングに至るまでの時間)をToとして2〜3分
の時間が必要となる。その時間は、至急に分析しなけれ
ばならない検体にとっては無駄な時間となる。本発明は
生化学自動分析装置で待機状態から測定を再開する場合
の待ち時間を抑えることができるようにすることを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明を図2に示す。本
発明は、繰返し使用される反応容器兼測光セルを備え、
セル洗浄後、セルに水を収容して分析波長光でセルブラ
ンク値の吸光度を測定した後、試料と分析試薬からなる
反応液をセル内に調製して、その試料中の目的成分を吸
光光度測定法により定量する生化学自動分析装置に関す
るものである。状態判定部2は、この生化学自動分析装
置が分析稼働状態であるか所定時間以上の待機状態であ
るかを判定するものである。特定分析項目格納部4は、
一定時間以上前のセルブランク値でも採用可能な特定分
析項目名を格納しており、測定順位決定部6は、測定開
始時に登録された依頼項目名を入力し、状態判定部2の
判定結果が分析稼働状態であるときは依頼項目の登録順
に測定順序を決定し、状態判定部2の判定結果が待機状
態であるときは依頼項目のうちで特定分析項目格納部4
に格納されている分析項目は再度のセルブランク測定を
しないですぐに測定を開始する優先測定項目とし、特定
分析項目格納部4に格納されていない分析項目は再度の
セルブランク測定を経た後に測定を開始する測定項目と
するように優先順位をつけた測定順位を決定する。
発明は、繰返し使用される反応容器兼測光セルを備え、
セル洗浄後、セルに水を収容して分析波長光でセルブラ
ンク値の吸光度を測定した後、試料と分析試薬からなる
反応液をセル内に調製して、その試料中の目的成分を吸
光光度測定法により定量する生化学自動分析装置に関す
るものである。状態判定部2は、この生化学自動分析装
置が分析稼働状態であるか所定時間以上の待機状態であ
るかを判定するものである。特定分析項目格納部4は、
一定時間以上前のセルブランク値でも採用可能な特定分
析項目名を格納しており、測定順位決定部6は、測定開
始時に登録された依頼項目名を入力し、状態判定部2の
判定結果が分析稼働状態であるときは依頼項目の登録順
に測定順序を決定し、状態判定部2の判定結果が待機状
態であるときは依頼項目のうちで特定分析項目格納部4
に格納されている分析項目は再度のセルブランク測定を
しないですぐに測定を開始する優先測定項目とし、特定
分析項目格納部4に格納されていない分析項目は再度の
セルブランク測定を経た後に測定を開始する測定項目と
するように優先順位をつけた測定順位を決定する。
【0007】本発明の動作を図3のフローチャートを参
照して説明する。分析稼働中は測定を終了した各セルに
ついて洗浄処理を行い、次の分析のためのセルブランク
値を測定し、その値をセルブランク値格納部に格納して
いく。セルブランク測定を行う測定波長は、そのセルで
行われる次の分析項目が決まっている場合もあるが、緊
急検体が割り込まされる場合もあるので、一般的には測
定波長全域についてセルブランク測定を行い、その結果
を格納することが行われている。
照して説明する。分析稼働中は測定を終了した各セルに
ついて洗浄処理を行い、次の分析のためのセルブランク
値を測定し、その値をセルブランク値格納部に格納して
いく。セルブランク測定を行う測定波長は、そのセルで
行われる次の分析項目が決まっている場合もあるが、緊
急検体が割り込まされる場合もあるので、一般的には測
定波長全域についてセルブランク測定を行い、その結果
を格納することが行われている。
【0008】分析項目としてTA……TM,TN……TXの
依頼が登録され、それぞれの分析項目のワークシートも
登録されて測定開始が指示されると、状態判定部2がこ
の生化学自動分析装置が分析稼働状態であるか待機状態
であるかを判定する。分析稼働状態である場合には登録
した依頼項目順に測定順位を決定し、反応液を調整して
測定を開始し、通常の動作にしたがって、反応液の測定
値と格納されているセルブランク値を用いて定量計算を
行い測定結果を出力する。
依頼が登録され、それぞれの分析項目のワークシートも
登録されて測定開始が指示されると、状態判定部2がこ
の生化学自動分析装置が分析稼働状態であるか待機状態
であるかを判定する。分析稼働状態である場合には登録
した依頼項目順に測定順位を決定し、反応液を調整して
測定を開始し、通常の動作にしたがって、反応液の測定
値と格納されているセルブランク値を用いて定量計算を
行い測定結果を出力する。
【0009】一方、測定開始が指示されたときに状態判
定部2により待機状態であると判定された場合は、依頼
項目のうちで特定分析項目格納部4に格納されている測
定項目、例えばTMとTNについては、改めてセルブラン
ク測定を行わないで優先測定を行うものとし、その他の
分析項目については再度セルの洗浄からセルブランク測
定を行った後に測定を行うものとする順位を決定する。
その後、反応液を調整し、優先測定に指定された分析項
目については待機状態に入る前に行われたセルブランク
値を用いて直ちに測定を開始し、一方その他の順位に決
定された分析項目については再度セルの洗浄からセルブ
ランク測定を行った後に反応液を調製して測定を行い定
量して測定結果を出力する。
定部2により待機状態であると判定された場合は、依頼
項目のうちで特定分析項目格納部4に格納されている測
定項目、例えばTMとTNについては、改めてセルブラン
ク測定を行わないで優先測定を行うものとし、その他の
分析項目については再度セルの洗浄からセルブランク測
定を行った後に測定を行うものとする順位を決定する。
その後、反応液を調整し、優先測定に指定された分析項
目については待機状態に入る前に行われたセルブランク
値を用いて直ちに測定を開始し、一方その他の順位に決
定された分析項目については再度セルの洗浄からセルブ
ランク測定を行った後に反応液を調製して測定を行い定
量して測定結果を出力する。
【0010】待機状態に入ることによってセルブランク
値が変化した場合に、測定条件によって定量結果に影響
の現われるものと現われないものとがある。現在、生化
学自動分析装置に採用されている測定法は、図4に示さ
れるレート法、図5に示される2ポイント法(2Pa
法、2Pb法)、及び図6に示される1ポイント法であ
る。それぞれについてセルブランク値の変化の影響を検
討すると以下のようになる。
値が変化した場合に、測定条件によって定量結果に影響
の現われるものと現われないものとがある。現在、生化
学自動分析装置に採用されている測定法は、図4に示さ
れるレート法、図5に示される2ポイント法(2Pa
法、2Pb法)、及び図6に示される1ポイント法であ
る。それぞれについてセルブランク値の変化の影響を検
討すると以下のようになる。
【0011】レート法は図4に示されるように、試料
(s)と第1試薬(R1)をセルに分注し、その後第2
試薬R2を分注した後、一定の時間間隔で吸光度を測定
していき、吸光度の時間変化を求める。この方法では濃
度(又は活性値)Cは、次式のように反応速度(ΔA/
Δt:単位時間当たりの吸光度変化)から求められる。 C={(ΔA/Δt)−(ΔAb/Δt)}K ここで、(ΔAb/Δt)は試薬ブランク値の時間的変
化、Kは濃度換算係数である。この方法では、セルブラ
ンク値Acbが待機状態の前後で変わっても濃度(又は
活性値)Cには影響を与えない。
(s)と第1試薬(R1)をセルに分注し、その後第2
試薬R2を分注した後、一定の時間間隔で吸光度を測定
していき、吸光度の時間変化を求める。この方法では濃
度(又は活性値)Cは、次式のように反応速度(ΔA/
Δt:単位時間当たりの吸光度変化)から求められる。 C={(ΔA/Δt)−(ΔAb/Δt)}K ここで、(ΔAb/Δt)は試薬ブランク値の時間的変
化、Kは濃度換算係数である。この方法では、セルブラ
ンク値Acbが待機状態の前後で変わっても濃度(又は
活性値)Cには影響を与えない。
【0012】2ポイント法のうちの2Pa法は、図5の
上側に示されたものであり、試料(s)と第1試薬(R
1)を分注後、第2試薬(R2)を分注し、その後2ポ
イントで吸光度Aa1とAa2を測定する。濃度(又は
活性値)Cは次式により求められる。 C={(Aa2−Aa1)−Ab}K この方法はレート法と同様に吸光度変化を求める方式で
あるので、セルブランク値Acbが待機状態の前後で変
わっても式中の(Aa2−Aa1)の計算の際に消去さ
れ、影響はない。
上側に示されたものであり、試料(s)と第1試薬(R
1)を分注後、第2試薬(R2)を分注し、その後2ポ
イントで吸光度Aa1とAa2を測定する。濃度(又は
活性値)Cは次式により求められる。 C={(Aa2−Aa1)−Ab}K この方法はレート法と同様に吸光度変化を求める方式で
あるので、セルブランク値Acbが待機状態の前後で変
わっても式中の(Aa2−Aa1)の計算の際に消去さ
れ、影響はない。
【0013】2ポイント法のうちの2Pb法は、図5の
下側に示されたものであり、試料(s)と第1試薬(R
1)を分注した後、1ポイント目の吸光度Ab1を測定
し、その後第2試薬(R2)を分注し、その一定時間経
過後に2ポイント目の吸光度Ab2を測定する。濃度
(又は活性値)Cは次式により求められる。 C={(Aa2−Ab1・Vc)−Ab}K Vcは1ポイント目と2ポイント目の吸光度測定の間で
第2試薬が添加されることによって容積が変化すること
に伴う容積補正係数であり、 Vc=(s+V1)/(s+V1+V2) と表わされる。ここで、V1は第1試薬の容積、V2は
第2試薬の容積である。ここでは、Ab1にはVcがか
かっているため、待機状態の前後でセルブランク値が変
化すれば、待機状態の前のセルブランク値を使用すると
濃度(又は活性値)Cの計算値に影響を与える。
下側に示されたものであり、試料(s)と第1試薬(R
1)を分注した後、1ポイント目の吸光度Ab1を測定
し、その後第2試薬(R2)を分注し、その一定時間経
過後に2ポイント目の吸光度Ab2を測定する。濃度
(又は活性値)Cは次式により求められる。 C={(Aa2−Ab1・Vc)−Ab}K Vcは1ポイント目と2ポイント目の吸光度測定の間で
第2試薬が添加されることによって容積が変化すること
に伴う容積補正係数であり、 Vc=(s+V1)/(s+V1+V2) と表わされる。ここで、V1は第1試薬の容積、V2は
第2試薬の容積である。ここでは、Ab1にはVcがか
かっているため、待機状態の前後でセルブランク値が変
化すれば、待機状態の前のセルブランク値を使用すると
濃度(又は活性値)Cの計算値に影響を与える。
【0014】1ポイント法は図6に示されるように、試
料(a)と第1試薬(R1)を分注し、さらに第2試薬
を分注した後、所定時間後に反応終点の吸光度Aを測定
する。濃度(又は活性値C)は次式により求められる。 C=(A−Ab)K この方法では待機状態の前後でセルブランク値が変化す
れば、待機状態の前のセルブランク値を使用すると吸光
度Aを正しくもとめることができないため、濃度(又は
活性値)Cの計算値に影響を与える。
料(a)と第1試薬(R1)を分注し、さらに第2試薬
を分注した後、所定時間後に反応終点の吸光度Aを測定
する。濃度(又は活性値C)は次式により求められる。 C=(A−Ab)K この方法では待機状態の前後でセルブランク値が変化す
れば、待機状態の前のセルブランク値を使用すると吸光
度Aを正しくもとめることができないため、濃度(又は
活性値)Cの計算値に影響を与える。
【0015】ただし、待機状態が一定時間以上に及ぶ場
合でも分析試薬条件や測定波長条件によってはセルブラ
ンク値が変化しない場合がある。セルブランク値が測定
時間経過により変化するか否かは反応槽内の恒温水の純
化システム、使用試薬の種類、周囲の温度条件、装置の
保守条件などによって複雑にからみ合っており、経験的
要素が強い。そのように、セルブランク値が変化しない
場合には、1ポイント法や2Pb法でも、待機後、再度
セルブランク測定を行なうことなしに直ちに測定を開始
することができる。したがって、特定分析項目格納部4
に格納される分析項目は、セルブランク値の変化が濃度
(又は活性値)の測定値に影響しない測定方法である
か、または分析試薬条件や測定波長条件により待機時間
の経過によってはセルブランク値が変化しないものが選
ばれて格納される。
合でも分析試薬条件や測定波長条件によってはセルブラ
ンク値が変化しない場合がある。セルブランク値が測定
時間経過により変化するか否かは反応槽内の恒温水の純
化システム、使用試薬の種類、周囲の温度条件、装置の
保守条件などによって複雑にからみ合っており、経験的
要素が強い。そのように、セルブランク値が変化しない
場合には、1ポイント法や2Pb法でも、待機後、再度
セルブランク測定を行なうことなしに直ちに測定を開始
することができる。したがって、特定分析項目格納部4
に格納される分析項目は、セルブランク値の変化が濃度
(又は活性値)の測定値に影響しない測定方法である
か、または分析試薬条件や測定波長条件により待機時間
の経過によってはセルブランク値が変化しないものが選
ばれて格納される。
【0016】
【実施例】図7は本発明が適用される生化学自動分析装
置の一実施例を示したものである。反応ディスク10の
周りにセル12が配列され、反応ディスク10の近くに
はターンテーブル14が設けられ、ターンテーブル14
には検体、標準試料又は精度管理試料(これらを総称し
て検体等という)を収容したカップが並べられている。
16は試料用分注器のサンプラーであり、その先端に設
けられたノズルによりターンテーブル14上のカップか
ら検体等を吸引し、セル12に注入する。18はサンプ
ラー16に検体等を吸引し、セル12に注入するための
ピペッタポンプと、検体等を脱気水で押し出すためのダ
イリュータポンプである。ターンテーブル14とピペッ
タポンプ・ダイリュータポンプ18はサンプラー制御C
PU22及びインターフェース20を介してメインCP
U24によって制御される。
置の一実施例を示したものである。反応ディスク10の
周りにセル12が配列され、反応ディスク10の近くに
はターンテーブル14が設けられ、ターンテーブル14
には検体、標準試料又は精度管理試料(これらを総称し
て検体等という)を収容したカップが並べられている。
16は試料用分注器のサンプラーであり、その先端に設
けられたノズルによりターンテーブル14上のカップか
ら検体等を吸引し、セル12に注入する。18はサンプ
ラー16に検体等を吸引し、セル12に注入するための
ピペッタポンプと、検体等を脱気水で押し出すためのダ
イリュータポンプである。ターンテーブル14とピペッ
タポンプ・ダイリュータポンプ18はサンプラー制御C
PU22及びインターフェース20を介してメインCP
U24によって制御される。
【0017】セル12中で検体中の被検成分と反応させ
る分析試薬液をセル12に注入するために、分析試薬用
分注器の第1試薬用ディスペンサ26aと第2試薬用の
ディスペンサ26b、及び試薬庫28が設けられてい
る。試薬庫28に配列された試薬瓶からディスペンサ2
6a,26bによって分析試薬液が吸引され、セル12
に注入される。30a,30bはそれぞれディスペンサ
26a,26bで分析試薬液を吸引しセル12に注入す
るためのディスペンサポンプであり、ディスペンサ26
a,26bとディスペンサポンプ30a,30bはディ
スペンサ制御CPU32とインターフェース20を介し
てメインCPU24により制御される。27a,27b
はそれぞれ試薬分注後の試薬ディスペンサ26a,26
bのノズル内の残留試薬の廃棄と同ノズルの水洗用のウ
エルである。
る分析試薬液をセル12に注入するために、分析試薬用
分注器の第1試薬用ディスペンサ26aと第2試薬用の
ディスペンサ26b、及び試薬庫28が設けられてい
る。試薬庫28に配列された試薬瓶からディスペンサ2
6a,26bによって分析試薬液が吸引され、セル12
に注入される。30a,30bはそれぞれディスペンサ
26a,26bで分析試薬液を吸引しセル12に注入す
るためのディスペンサポンプであり、ディスペンサ26
a,26bとディスペンサポンプ30a,30bはディ
スペンサ制御CPU32とインターフェース20を介し
てメインCPU24により制御される。27a,27b
はそれぞれ試薬分注後の試薬ディスペンサ26a,26
bのノズル内の残留試薬の廃棄と同ノズルの水洗用のウ
エルである。
【0018】セル12に注入された検体と試薬を撹拌す
るために撹拌機構34が反応ディスク10の近くに設け
られ、またセル12中の検体と試薬との混合液の反応を
光学的に検出するために、反応ディスク10の近傍には
往復動作可能な分光器36が設けられている。セル12
の洗浄を行なうために、反応ディスク10の近くには洗
浄機構38が設けられている。40は洗浄機構38のノ
ズルからセル12に洗浄液を注入し回収するための洗浄
ポンプである。洗浄機構38ではセル12内の反応液を
まず吸引し、それらは図示しない廃液タンクに送られ
る。
るために撹拌機構34が反応ディスク10の近くに設け
られ、またセル12中の検体と試薬との混合液の反応を
光学的に検出するために、反応ディスク10の近傍には
往復動作可能な分光器36が設けられている。セル12
の洗浄を行なうために、反応ディスク10の近くには洗
浄機構38が設けられている。40は洗浄機構38のノ
ズルからセル12に洗浄液を注入し回収するための洗浄
ポンプである。洗浄機構38ではセル12内の反応液を
まず吸引し、それらは図示しない廃液タンクに送られ
る。
【0019】撹拌機構34、洗浄機構38及び洗浄ポン
プ40は反応部制御CPU42及びインターフェース2
0を介してメインCPU24によって制御される。分光
器36の検出出力は、log変換及びA/D変換部4
4、並びにインターフェース20を介してメインCPU
24に取り込まれる。46は恒温循環水の温度を一定に
保つためのリザーバである。インターフェース20には
さらに、プリンタ48、キーボード50、CRT52及
びフロッピーディスクドライブ54が接続されている。
17は検体分注後のサンプラー16のノズルを洗浄する
ための水溢水ウエルである。
プ40は反応部制御CPU42及びインターフェース2
0を介してメインCPU24によって制御される。分光
器36の検出出力は、log変換及びA/D変換部4
4、並びにインターフェース20を介してメインCPU
24に取り込まれる。46は恒温循環水の温度を一定に
保つためのリザーバである。インターフェース20には
さらに、プリンタ48、キーボード50、CRT52及
びフロッピーディスクドライブ54が接続されている。
17は検体分注後のサンプラー16のノズルを洗浄する
ための水溢水ウエルである。
【0020】本発明の図2における状態判定部2、特定
分析項目格納部4及び測定順位決定部6は、メインCP
U24により実現され、インターフェイス20を介して
各CPU22,32,42による動作が制御される。
分析項目格納部4及び測定順位決定部6は、メインCP
U24により実現され、インターフェイス20を介して
各CPU22,32,42による動作が制御される。
【0021】
【発明の効果】本発明では、待機状態から測定を再開す
る際、一定時間以上前のセルブランク値でも採用可能な
特定分析項目については、再度のセルブランク測定をし
ないですぐに測定を開始するように優先順位をつけた測
定順位を決定するようにしたので、待機状態から測定を
開始する機会の多い緊急検査において、分析項目によっ
ては測定開始から2〜3分間のサンプリング開始に至る
無駄な時間をなくして迅速な測定を行うことができるよ
うになる。
る際、一定時間以上前のセルブランク値でも採用可能な
特定分析項目については、再度のセルブランク測定をし
ないですぐに測定を開始するように優先順位をつけた測
定順位を決定するようにしたので、待機状態から測定を
開始する機会の多い緊急検査において、分析項目によっ
ては測定開始から2〜3分間のサンプリング開始に至る
無駄な時間をなくして迅速な測定を行うことができるよ
うになる。
【図1】生化学自動分析装置の一般的な分析動作の流れ
を示す図である。
を示す図である。
【図2】本発明を示すブロック図である。
【図3】本発明の動作を示すフローチャート図である。
【図4】レート法を示す図である。
【図5】2ポイント法を示す図である。
【図6】1ポイント法を示す図である。
【図7】本発明が適用される生化学自動分析装置の一実
施例を、制御系をブロック図として示す概略斜視図であ
る。
施例を、制御系をブロック図として示す概略斜視図であ
る。
2 状態判定部 4 特定分析項目格納部 6 測定順位決定部 24 メインCPU
Claims (1)
- 【請求項1】 繰返し使用される反応容器兼測光セルを
備え、セル洗浄後、セルに水を収容して分析波長光でセ
ルブランク値の吸光度を測定した後、試料と分析試薬か
らなる反応液をセル内に調製して、その試料中の目的成
分を吸光光度測定法により定量する生化学自動分析装置
において、 この生化学自動分析装置が分析稼働状態であるか所定時
間以上の待機状態であるかを判定する状態判定部と、 一定時間以上前のセルブランク値でも採用可能な特定分
析項目名を格納している特定分析項目格納部と、 測定開始時に登録された依頼項目名を入力し、前記状態
判定部の判定結果が分析稼働状態であるときは依頼項目
の登録順に測定順序を決定し、前記状態判定部の判定結
果が待機状態であるときは依頼項目のうちで前記特定分
析項目格納部に格納されている分析項目は再度のセルブ
ランク測定をしないですぐに測定を開始する優先測定項
目とし、前記特定分析項目格納部に格納されていない分
析項目は再度のセルブランク測定を経た後に測定を開始
する測定項目とするように優先順位をつけた測定順位を
決定する測定順位決定部と、を備えたことを特徴とする
生化学自動分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19493897A JPH1123580A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 生化学自動分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19493897A JPH1123580A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 生化学自動分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1123580A true JPH1123580A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=16332842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19493897A Pending JPH1123580A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 生化学自動分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1123580A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009031202A (ja) * | 2007-07-30 | 2009-02-12 | Hitachi High-Technologies Corp | 自動分析装置 |
JP2014009972A (ja) * | 2012-06-28 | 2014-01-20 | Hitachi High-Technologies Corp | 自動分析装置 |
CN104024861A (zh) * | 2012-01-05 | 2014-09-03 | 株式会社日立高新技术 | 自动分析装置以及自动分析装置中的试剂处理方法 |
WO2017122455A1 (ja) * | 2016-01-13 | 2017-07-20 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 自動分析装置及びその制御方法 |
EP3343231A4 (en) * | 2015-08-27 | 2019-05-01 | Hitachi High-Technologies Corporation | AUTOMATED ANALYZER |
-
1997
- 1997-07-04 JP JP19493897A patent/JPH1123580A/ja active Pending
Cited By (8)
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JP2009031202A (ja) * | 2007-07-30 | 2009-02-12 | Hitachi High-Technologies Corp | 自動分析装置 |
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US10330604B2 (en) | 2015-08-27 | 2019-06-25 | Hitachi High-Technologies Corporation | Automated analyzer |
WO2017122455A1 (ja) * | 2016-01-13 | 2017-07-20 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 自動分析装置及びその制御方法 |
JPWO2017122455A1 (ja) * | 2016-01-13 | 2018-09-06 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 自動分析装置及びその制御方法 |
US11054433B2 (en) | 2016-01-13 | 2021-07-06 | Hitachi High-Tech Corporation | Automated analyzer and control method for same |
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