JPH11235786A - 建設機械におけるキャビン用前面ガード部材 - Google Patents

建設機械におけるキャビン用前面ガード部材

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JPH11235786A
JPH11235786A JP3994498A JP3994498A JPH11235786A JP H11235786 A JPH11235786 A JP H11235786A JP 3994498 A JP3994498 A JP 3994498A JP 3994498 A JP3994498 A JP 3994498A JP H11235786 A JPH11235786 A JP H11235786A
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寛一 佐藤
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真之 大石
Masanori Sogawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械のキャビン前面窓の前方位置に、ガ
ラスとプラスチックとからなる積層透明材にてなるガー
ドを配置して、安全で視認性のよいキャビン用前面ガー
ド部材を提供する。 【解決手段】 少なくとも片面にガラス板2を配置され
たプラスチック板3を透明な熱可塑性樹脂による接着層
4で圧縮成形されて一体に積層複合させた耐貫通性なら
びに耐久性の高い積層透明体にてなる建設機械における
キャビン10の前面ガード部材1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として建設機械
の運転者を保護するとともに、作業時の視認性と外部か
らの飛来物に対しての安全性を確保し、安全快適に運転
操作ができるようにする機能を備えた建設機械のキャビ
ン用前面ガード部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧ショベル,ブレーカーなどの
建設機械では、キャビンの前面窓に強化ガラスまたは合
わせガラスが採用されている。しかし、解体作業、ブレ
ーカー作業などで、破砕された比較的小さな岩石など破
砕片が飛び散って運転席に向かって飛んでくるような作
業では、キャビンの前面ガラスが割れる危険性があるの
で、これを防止する手段として、前面窓の前方にガード
を設けて運転者を保護するような対策が講じられてい
る。
【0003】このようなキャビンの前面を保護する手段
としてガードを設けるには、例えばキャビンの前面全体
を覆うようにして金属メッシュやパンチングメタルのよ
うな金属製の穴明き板をガードとして前面ガラスから少
し間隔を取って配置し、破砕片が前面ガラスに衝突する
ことがないように防護する方式が多く採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなガードを前面窓の前方に設けることは、そのガー
ドの開口面積が少なくて視界を遮って視認性を悪くする
ことになる。そのために、運転者はガードの僅かな隙間
から外部を覗きながら作業を行わねばならず、非常に作
業が行い難く、作業性が著しく低下するという問題点が
ある。しかも、キャビンの背後側から太陽光を受けると
きその太陽光が穴明き板面で反射して、運転者が前面を
確認することが非常に困難となるという大きな欠点が生
じ、必ずしも安全であるとは言い切れないという問題点
がある。その結果、危険性はあるがガードを外して視認
性を良くし、作業を行うというような状況にある。
【0005】また、前述のようなガードを取り付けるこ
とによる問題点を解決する他の手段として、キャビンの
前面窓にプラスチックを使用する試みもあるが、運転席
前面にプラスチックを使用することは基本的に法規によ
って規制されている。また、仮に耐衝撃性のあるプラス
チックが使用できたとしても、前述のような解体作業や
ブレーカー作業では破砕片や粉塵の飛来が避け難く、プ
ラスチックの場合、この破砕片や粉塵の飛来物が表面に
衝突したり付着すると、衝突傷や擦り傷が生じ易くて長
期使用中に視認性を劣化させるという問題点がある。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、建設機械のキャビンにおける前面
窓の前方位置に、ガラスとプラスチックとからなる積層
透明材にてなるガードを配置して、安全で視認性のよい
キャビン用前面ガード部材を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明による建設機械にお
けるキャビン用前面ガード部材は、少なくとも片面にガ
ラスを配置されたプラスチックとの積層透明体であるこ
とを特徴とするものである。
【0008】このように構成される本発明のキャビン用
前面ガード部材によれば、ガラスと複合させるプラスチ
ック材に透明で耐衝撃性が高く機械的強度の高いものを
一体に積層させて運転席の前面窓から適宜寸法離れた位
置にガードとして配置することにより、ガード全体が透
明であるから視認性が全く損なわれず、しかも作業時に
破砕片などの飛来物に対する耐衝撃性・耐貫通性が確保
でき、運転者を飛来物から保護することができるので安
全性が確保でき、作業性が向上するという作用効果を奏
するのである。また、透明体であるから背後からの光を
受けても視認性が損なわれることなく作業ができる利点
がある。また、ガード部材を構成する一方のガラス層側
を外面にしてキャビンに装着させることにより、飛来物
による外面に対しての耐擦傷性を高めて視認性の低下を
防止できるという効果を奏するのである。さらに、複合
させることによって、前述の作用効果を発揮させるとと
もにプラスチック特有の耐候性,耐紫外線の劣る分を表
面ガラスで保護するため耐久性を高めることができると
いう効果を奏するのである。
【0009】また、本発明では、積層複合されるプラス
チックはポリカーボネートであるのがよい。あるいは前
記積層複合されるプラスチックはメタクリレートである
のがよい。こうすると、透明性を維持できて耐衝撃性、
耐貫通性が確保でき小さな鋭角を持った破砕片が激しく
ガード面に衝突しても破壊することなく、飛来物からキ
ャビン内を保護できることになる。しかも、このガード
部材は軽量化できるので、キャビンに対する取付構造も
簡単にできるという作用効果を奏するのである。
【0010】また、前記積層透明体はガラスとプラスチ
ックとの間に中間接着層を有しているのが好ましい。透
明な積層体を構成するに際して両者の界面に接着層を介
在させることにより性質の異なる2層が一体化され中間
に空隙が生じないので光の乱反射を防止できて透明度の
低下を防止できるとともに全体の強化が図られ、かつ、
ガラスとプラスチックとの物性の異なる材料が雰囲気に
より個々に変動するのを阻止する効果を得ることができ
る。また、前記積層透明体はガラス−プラスチック−ガ
ラスの組み合わせであり、それぞれガラス−プラスチッ
ク間には中間接着層を有している構成とするのがよい。
こうすれば、内外両面がガラスによって構成されて耐擦
傷性が高まり粉塵の多い場所での使用に対してより有効
となる。しかも、プラスチック層がガラスによって閉じ
込められるので外的影響を少なくして耐久性を高め得る
効果が得られることになる。
【0011】また、前記中間接着層が熱可塑性ポリウレ
タン樹脂であることが好ましい。このような樹脂を用い
て接合することにより透明性を維持してガラスとプラス
チックとの密接した積層体が得られることになる。しか
も、低温時の耐衝撃性に優れるので、低温時の作業で破
砕小片などの飛来物に対する耐貫通性を向上させること
ができる。また、前記積層透明体を構成する積層複合材
のプラスチックには光線の一部を遮る着色を施されてい
るのが好ましい。このように複合されるプラスチックに
は着色することが可能であるので、例えば透過光線を吸
収できる着色を施しておけば逆光を受けて作業する場合
の防眩効果が得られて作業の低下を防止するのに役立て
得る。
【0012】さらに、前記積層透明体には雨滴付着防止
手段が付設されるようにするのがよい。この雨滴付着防
止手段としてワイパーのような表面付着水滴を拭き取る
装置を付設しておくとよい。こうすれば、雨天での作業
時に付着水滴をキャビン内から操作して拭き取ることが
できるので、視界不良となるのを簡単に防止できて作業
性を向上させるのに効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明による建設機械にお
けるキャビン用前面ガード部材の具体的な実施の形態に
つき、図面を参照しつつ説明する。
【0014】図1に本発明に係るキャビン用前面ガード
部材が取り付けられたキャビンを表わす一実施例の全体
斜視図が、図2に本発明に係る前面ガード部材の一実施
例一部拡大断面図が、それぞれ示されている。
【0015】これらの図で示される前面ガード部材1
は、所要厚みのガラス板2にプラスチック板3を積層し
てなる積層透明体である。この前面ガード部材1は、圧
縮成形型においてガラス板2とプラスチック板3とを重
ねて挿入されたものに、その両者間の間隙部に透明な熱
可塑性樹脂を加圧注入して圧縮成形することにより、そ
の熱可塑性樹脂が接着層4(中間接着層)となって一体
化され、積層透明体として形成される。
【0016】ここで用いられる前記プラスチック板3に
はポリカーボネート板(以下、説明上プラスチック板と
しての符号3を付す)が採用されている。そして、この
ポリカーボネート板3とガラス板2を一体に接合する接
着層4となる熱可塑性樹脂としては、熱可塑性ポリウレ
タン樹脂が用いられる。
【0017】このようにして形成される前面ガード部材
1は、いずれも透明な材料を用いられ、しかも熱可塑性
ポリウレタン樹脂による接着層4によってガラス板2と
ポリカーボネート板3とが全面にわたり密着成形される
ので、三者はその透明度を維持した積層体として構成さ
れる。また、接着層4に低温時の耐衝撃性に優れる熱可
塑性ポリウレタンを使用することで、低温時の飛来物耐
貫通性を向上させる。なお、積層透明体としての構成各
材料の厚みについて一例を挙げると、ガラス板2には約
2〜3mm厚のものが、またポリカーボネート板3には
約6〜8mm厚のものが用いられ、接着層4は1mm程
度に仕上げられる。
【0018】こうして得られた前面ガード部材1は、例
えば油圧ショベルやブレーカーなどの建設機械(主に建
設車両)におけるキャビン10の前面窓11の前方位置
に、適宜間隔を置いてその全体を覆うようにして取り付
けられる。この際、ガラス板2側を表面にしてキャビン
10の前面縦部材12に取付ステー14を介して装着さ
れる。こうしておけば、前面ガード部材1が透明体であ
るからキャビン10内の運転者は前面窓11に取り付く
窓ガラスからその前面ガード部材1を通して前方でのシ
ョベルなど作業機器の動きを何ら遮るものなく容易に視
認することができ、従来のガードを備える場合に比べて
格段の差で作業性が向上することになる。しかも、背後
から光を受けた場合でも反射することなく視認性を損な
われない。また、作業中に破砕して飛散する破砕岩石の
鋭利な角を持つ小片などが前面窓11に向かって飛来し
てガード部材1に直撃するようなことが生じても、表層
のガラス板2が破損しても、内側層のポリカーボネート
板3が一時的に内側に変位する状態から速やかに復元し
て衝撃に耐え、キャビン10の前面窓11を傷めること
はなく、もちろん、キャビン10内の運転者に危害が及
ぶことはなく安全に保護することができる。
【0019】特に、前面ガード部材1を構成するガラス
板2の片側に積層されるポリカーボネート板3は、耐衝
撃性並びに耐貫通性に優れているので、外部からの大き
な衝撃エネルギーが加わっても破壊することなく安定状
態を保ってガードとしての役割を果たすことができる。
また、前面ガード部材1は、前述のようにガラス板2と
ポリカーボネート板3との間に中間接着層4として熱可
塑性ポリウレタン樹脂が圧縮成形により挿入されて密着
一体化されているので、物性の異なるガラスとプラスチ
ックとの積層体であるが外気温など外的影響を受けても
その中間接着層4によって吸収され、障害が発生するの
を防止して安定状態を保つのである。
【0020】このような本実施例における前面ガード部
材1を構成するプラスチック板3については、前記ポリ
カーボネートに代えてメタクリレート(PMMAアクリ
ル樹脂)を用いても前記のものと同様の作用効果を奏す
ることができる。
【0021】なお、この前面ガード部材1にワイパー1
5を取り付けて、キャビン10内から操作できるように
しておけば、キャビン10の前面窓11の前方に透明体
にてなる前面ガード部材1を配設しても、雨天の場合、
水滴の付着による視認性の低下をキャビン10内から運
転者がワイパー15を操作してガラス板2面に付着する
水滴を拭き取ることで、雨天時における視認性の低下を
防止することが容易になり、雨中での作業も快適に行う
ことができ、作業性の低下を防止できる。そのワイパー
15については、例えば電動式にすることも可能で、こ
うすると操作も容易になって便利である。
【0022】また、本発明の前面ガード部材1Aとして
は,図3によって示されるように、二枚のガラス板2,
2の間にプラスチック板3(例えば、ポリカーボネー
ト、またはメタクリレート(PMMAアクリル樹脂)の
板)を介在させ、それぞれの接合部に透明性を備える熱
可塑性樹脂、例えば熱可塑性ポリウレタン樹脂による接
着層4を圧縮成形によって注入形成して一体に積層した
構成とすることができる。
【0023】このようにされた前面ガード部材1Aで
は、内外両面がガラス板2であるから、作業状態によっ
て粉塵の発生量が多く、前面ガード部材1全体が粉塵に
覆われる状態を呈して、内外表面を形成するガラス板2
に粉塵などが付着しても擦り傷が付きにくく、透光性が
失われないので粉塵などの多い場所で使用される建設車
両に使用して有効である。また、中間層として耐衝撃性
・耐貫通性を有するプラスチック板3が介在されている
ので、外部からの衝撃を受けても全体が破損して砕け散
ることがなく、キャビン10の前面窓11を確実に保護
でき、運転者など人員に傷害が及ぶのを未然に防止でき
る効果を奏するのである。
【0024】また、このような三層構造の前面ガード部
材1Aでは、プラスチック板3を内外両面でガラス板2
によって覆われているから、そのプラスチック板3特有
の耐候性、耐紫外線性の劣る分をガラスによって保護さ
れて耐久性が優れたものになる。しかも、そのプラスチ
ック板3には着色可能であるから、光線の透過率を下げ
る機能が簡単に付加できて、防眩効果なども得られる。
【0025】なお、この前面ガード部材1Aは、前述の
ように表裏両面がガラス板2であるから、ワイパー15
を表裏両面に付設して粉塵などの拭き取りができるよう
に構成することができる。したがって、内外両面を同時
に拭き取るようなワイパーを設けることにより、雨水に
よる水滴以外に粉塵の付着に対してその拭き取りが確実
にできて、ガード取付による種々の障害を排除でき、全
く支障なく便利に使用できる効果がある。
【0026】以上の実施例における説明では前面ガード
部材が平面タイプのものについて記載したが、このほか
に、周知の手段でガラス板2を所要の曲率で緩やかな曲
面にして、このガラス板2の曲面に沿わせるようにして
プラスチック板3を接着層4にて一体に積層すること
で、例えば図4に示されるように、キャビン10Aの前
面が曲面にされた窓11′を備える形状に合わせて前面
ガード部材1Bを取り付けるようにすることも可能であ
る。なお、細部については前記実施例の構成と同一であ
るので、その詳細な説明を省略して、同一部分について
は前述のものと同じ符号を付している。
【0027】また、前面ガード部材としては、図5
(a)および(b)で示されるように、前述の積層構造
で、キャビン10Aの前面窓11′から天井部の天窓部
16までを一体的に覆うように形成した前面ガード部材
1Cを用いることができる。この場合、前面ガード部材
1Cは,前面部から天窓部上への彎曲部10aにおいて
カーブが急になる個所ではガラス板の曲げが困難である
ので、当該部分を継ぎ合せるようにして一体に積層して
もよい。こうした前面ガード部材1Cによれば、作業時
の飛び石や破砕片から前面窓11′のみならず天窓16
までガードできて安全性が向上する。
【0028】また、本発明の前面ガード部材にあって
は、前述のように少なくとも片面にガラス板を配して耐
衝撃性を備えて機械的強度の高いプラスチック板とで複
合させた積層板であるから、構成時にそのプラスチック
板側をガラス板の幅より両側に広くして、この両側に食
み出す部分にてキャビンに対する取付部を設けるように
すれば、ガード板として取付けのための工作性が容易に
なる。
【0029】前述のように構成される前面ガード部材
1,1A,1B,1Cをキャビン10(10A)に対し
て装着するための手段としては、図6〜図8で例示すよ
うな種々の方式が採用できる。それらは、いずれもプラ
スチック板3をガラス板2の幅より両側に食み出させ、
そのプラスチック板3の食み出し部を利用するのがよ
い。まず、図6(a)に示されるのは、前面ガード部材
1を構成するプラスチック板3の端部3aをキャビンの
前面縦部材12に取付けるに必要な寸法ガラス板2より
も長く張り出させて、この端部3aの所定位置に取付孔
6をあけ、前面窓11(11′)(図1,図4,図5参
照)と所要の間隔を取れるように取付ステー(スぺーサ
ー)14を介在させて、キャビンの前面縦部材12にボ
ルト17にて定着される。このような取付手段が最も簡
単である。なお、ボルト17による締結に際しプラスチ
ック板3の面には座金17′を配して傷まないようにさ
れる。
【0030】図6(a′)に示されるのは、三枚構造の
前面ガード部材1Aに対しての取付要領であり、表裏両
面のガラス板2,2とプラスチック板3の端部3aにお
ける関係が前述の実施例と同様にされるので、基本的に
は前記二枚構造の前面ガード部材1の取付要領と同じで
ある。したがって、同一部分について同じ符号を付して
具体的な説明は省略する。また、前面ガード部材1B,
1Cについては、その積層構造が前述の二枚構造あるい
は三枚構造のいずれも採用できるので、その説明につい
ては前記前面ガード部材1によって代表する。(以下、
各具体例においても同様である。)。
【0031】図6(b)および(b′)に示されるの
は、前面ガード部材1(1A)の積層時にプラスチック
板3として、その端部3bを厚肉に形成したものを使用
してなるもので、このプラスチック板3の厚肉の端部3
bに取付孔6を設けて、取付ステー(スぺーサー)14
により所要の間隔を置いてキャビンの前面縦部材12に
ボルト17にて定着する方式である。
【0032】次に、図6(c)および(c′)に示され
るのは、前面ガード部材1(1A)をキャビンの前面縦
部材12に取付けるに際して、左右の取付部における一
方にヒンジ20を設ける場合の具体例である。この場合
は、前記プラスチック板3の厚肉の端部3bにおける所
要位置にて金属製のヒンジ金具21をその端部3b裏面
とキャビンの前面縦部材12に取付ける取付ステー(ス
ぺーサー)14の前面とに小ネジ22にて取付けられ、
その前面ガード部材1(1A)の反対端部は前述のよう
にボルト17によりキャビンの前面縦部材12に取付け
るようにされる。なお、取付ステー(スぺーサー)14
はキャビンの前面縦部材12内部側からボルト18にて
定着されるようになっている。このようなヒンジ20を
用いて前面ガード部材1(1A)を装着すれば、点検あ
るいは清掃時に片方のボルトによる固定を解けば、ヒン
ジ20を基準にして内側を開いて処理することが可能に
なる。
【0033】図7(a)および(a′)に示されるの
は、前面ガード部材1(1A)をキャビンの前面縦部材
12に取付けるのにヒンジ20を設ける場合の別例であ
って、この場合は、プラスチック板3の端部3aは他の
部分と同じ厚みのままで金属製のヒンジ金具21を取付
けるようにした状態を表わしている。このようにすれ
ば、前記実施例のように端部を厚肉にすることなく板材
をそのまま使用できるので安価に仕上げることが可能に
なる。
【0034】図7(b)および(b′)に示されるの
は、前面ガード部材1(1A)の積層時にプラスチック
板3として、その端部3cを表裏両面に厚肉にして、取
付ステー(スぺーサー)相当分を省略するようにしたも
のである。このような構造にすれば、スぺーサーが不用
になって部品点数を少なくすることができるとともに、
前面ガード部材1(1A)の剛性を高めることができ
る。なお、図中符号については、前記図6(b)および
(b′)に記載のものと同一のものに同じ符号を付して
説明を省略している。
【0035】さらに、別の実施例として図8に、サッシ
を用いて前面ガード部材をキャビン本体に取付ける方式
の具体例を示している。
【0036】これらの実施例のうち、図8(a)および
(a′)に示されるのは、前面ガード部材1(1A)に
おけるプラスチック板3の端部3aを積層されるガラス
板2よりも所要量突き出させて構成されたものを用い、
そのプラスチック板3の端部3aをクッション材26
(例えばゴムクッション、プラスチック製クッション
材)を介在させてサッシ25に嵌め合わせ、そのサッシ
25をスぺーサーを介してキャビンの前面縦部材12に
取付ける方式のものである。
【0037】図8(b)および(b′)に示されるの
は、前面ガード部材1(1A)におけるプラスチック板
3の端部3aをサッシ25に嵌め合わせてキャビン本体
に装着する方式の他の実施例であり、前述のようにプラ
スチック板3の端部3aをサッシ25に嵌め合わせた状
態で、キャビン本体の前面窓11′が取付けられている
サッシ13の前面に直接的に取付けるようにされる。こ
のようにすると、キャビンの前面窓11′と前面ガード
部材1(1A)との間を狭めて両者間に生じる空間を少
なくすることで粉塵などの空間部への侵入を抑え、粉塵
の発生が激しい作業状態での視認性の低下を低減でき
る。
【0038】また、前記前面ガード部材1(1A)にお
けるプラスチック板3の端部3aをサッシ25に嵌め合
わせて、そのサッシ25によりキャビン本体の前面に装
着させる方式に代わるものとして、例えば図8(c)お
よび(c′)に示されるように、キャビン本体の前面に
ウエザーストリップ30を用いて取付けることも可能で
ある。この場合は、キャビン本体に装着されている前面
窓11′のサッシ13に取付くウエザーストリップ30
をその前側に延長して取付けるようにされ、そのウエザ
ーストリップ30により前面ガード部材1(1A)にお
けるプラスチック板3の端部3aを嵌め合わせて保持さ
れるように構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るキャビン用前面ガード部
材が取り付けられたキャビンを表わす一実施例の全体斜
視図である。
【図2】図2は、本発明に係る前面ガード部材の一実施
例一部拡大断面図である。
【図3】図3は、本発明に係る前面ガード部材の他の実
施例における一部拡大断面図である。
【図4】図4は、彎曲した前面ガード部材をキャビンの前
部に取り付けた別途実施例を示す図である。
【図5】図5は、彎曲した前面ガード部材をキャビンの
前部に取り付けた別途実施例を示す図である。
【図6】図6は、キャビンに対する前面ガード部材の取
付手段の要部を示す取付要領図であって、(a)〜
(c)はガラス板とプラスチックとの二枚構成のもの
を、(a′)〜(c′)は三枚構成のものを、それぞれ
表わしている。
【図7】図7は、キャビンに対する前面ガード部材の取
付手段の要部を示す取付要領図であって、(a)〜
(b)はガラス板とプラスチックとの二枚構成のもの
を、(a′)〜(b′)は三枚構成のものを、それぞれ
表わしている。
【図8】図8は、キャビンに対する前面ガード部材の取
付手段の要部を示す取付要領図であって、(a)〜
(c)はガラス板とプラスチックとの二枚構成のもの
を、(a′)〜(c′)は三枚構成のものを、それぞれ
表わしている。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C 前面ガード部材 2 ガラス板 3 ポリカーボネート板 3a ポリカーボネート板の端部 4 接着層(中間接着層) 10,10A キャビン 11,11´ キャビンの前面窓 13 前面窓のサッシ 14 取付ステー 15 ワイパー 17,18 ボルト 20 ヒンジ 25 サッシ 27 スぺーサー 30 ウエザーストリップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面にガラスを配置されたプ
    ラスチックとの積層透明体であることを特徴とする建設
    機械におけるキャビン用前面ガード部材。
  2. 【請求項2】 前記プラスチックはポリカーボネートで
    あることを特徴とする請求項1に記載の建設機械におけ
    るキャビン用前面ガード部材。
  3. 【請求項3】 前記プラスチックはメタクリレートであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の建設機械における
    キャビン用前面ガード部材。
  4. 【請求項4】 前記積層透明体はガラスとプラスチック
    との間に中間接着層を有している請求項1に記載の建設
    機械におけるキャビン用前面ガード部材。
  5. 【請求項5】 前記積層透明体はガラス−プラスチック
    −ガラスの組み合わせであり、それぞれガラス−プラス
    チック間には中間接着層を有している請求項1に記載の
    建設機械におけるキャビン用前面ガード部材。
  6. 【請求項6】 前記中間接着層が熱可塑性ポリウレタン
    樹脂であることを特徴とする請求項4または5に記載の
    建設機械におけるキャビン用前面ガード部材。
  7. 【請求項7】 前記積層透明体のプラスチックには光線
    の一部を遮る着色を施されている請求項1〜5のいずれ
    かに記載の建設機械におけるキャビン用前面ガード部
    材。
  8. 【請求項8】 前記積層透明体には雨滴付着防止手段が
    付設されていることを特徴とする建設機械におけるキャ
    ビン用前面ガード部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101363193B1 (ko) * 2007-11-29 2014-02-14 두산인프라코어 주식회사 건설기계의 캐빈 보호장치
JP2014054942A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Hitachi Constr Mach Co Ltd 前窓用ワイパー装置
JP2015196998A (ja) * 2014-04-01 2015-11-09 尼崎重機株式会社 モジュール化運転室防護システム、作業機械、及び、運転室防護システムのモジュール化方法

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