JPH11235756A - 二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法 - Google Patents

二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法

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JPH11235756A
JPH11235756A JP10356779A JP35677998A JPH11235756A JP H11235756 A JPH11235756 A JP H11235756A JP 10356779 A JP10356779 A JP 10356779A JP 35677998 A JP35677998 A JP 35677998A JP H11235756 A JPH11235756 A JP H11235756A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚み均一性に優れかつ後続する横方向延伸工
程時に見られる幅方向へのフィルム収縮及びフィルム両
端部における厚み不均一性などの問題点を妨ぐことがで
きる二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法を提供す
ること 【解決手段】 縦方向延伸、及び横方向延伸を含む二軸
配向ポリエステルフィルムの製造方法において、前記縦
方向延伸段階は総縦方向延伸比が3.5以上となるよう
に3段階以上の多段階で施され、その最終の縦方向延伸
段階がニップロール間の平行延伸で施され、かつ前記縦
方向延伸によって延伸されたシートの結晶化エネルギー
が10J/g以上となり、次の数式1を満足する温度範
囲で最終の縦方向延伸が行われ、さらに次の数式2を満
足する冷却温度で前記縦方向に延伸されたシートが急速
冷却されるように調節される。 数式1:Tg+50℃≦最終の縦方向延伸段階の延伸温
度≦140℃ 数式2:冷却温度≦最終の縦方向延伸段階の延伸温度−
105℃

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二軸配向ポリエス
テルフィルムを製造する方法に係り、特に厚み均一性に
優れ、しかも破断不良が防止できる二軸配向ポリエステ
ルフィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフィルムは、機械的強度及
び耐熱性、電気絶縁性、耐薬品性に優れ、磁気記録媒
体、食品の包装、電気絶縁体などの用途でその使用量が
ますます増えてきている。特に、ポリエステルフィルム
は機械的強度及び耐熱性に優れ、ビデオテープ、オーデ
ィオテープ、コンピュータ用のテープなどのような磁気
記録媒体を製造するに際してベースフィルム(Base
Film)としてその活用価値が極めて高まりつつあ
る。
【0003】しかし乍ら、磁気記録媒体に要求される磁
気記録密度と平滑性が次第に高度化するに従い、ポリエ
ステルフィルムの製造において機械的強度のみならず、
フィルム厚みの均一性を調節することが重要視されつつ
ある。従来のポリエステルフィルムの製造方法に関する
特許出願の一つである日本国特公昭30−5639号に
は次のような方法が開示されている。まず、ポリエステ
ル単量体を所定の圧力、温度、及び触媒などの反応条件
下で重合しポリエステル樹脂(チップまたはグラニュー
ル)を得る。次いで、前記ポリエステル樹脂を乾燥し前
記ポリエステル樹脂中の水分含量を一定水準以下になら
しめた後に溶融圧出を行い、未延伸シートを得る。続け
て、前記未延伸シートを縦方向に延伸し、さらに横方向
に延伸することで二軸延伸ポリエステルフィルムを製造
する。日本国特開昭54−8672号には、以上のよう
に二軸延伸工程を行った後にさらに一軸または二軸再延
伸して、フィルムの強度及び厚み均一性を向上させる方
法が開示されている。
【0004】一方、以上のような延伸工程において未延
伸シートを最初に延伸する縦方向(machine d
irection)延伸工程が最終の二軸配向フィルム
の厚み均等性に重要な影響を及ぼすということはよく知
られている。しかし、従来の方法では、シートの厚みが
均一になるように未延伸シートを高延伸率で縦延伸する
には不充分であった。もし、未延伸シートを過度に高延
伸率で縦延伸を施すと、過度な配向結晶化によりフィル
ムの幅方向収縮が増大するので、縦延伸されたシートの
両端部の厚み均一性が不良になるだけでなく、横延伸工
程において破断及び不均一延伸が生じ、厚み均一性に優
れたポリエステルフィルムを製造するのに限界があっ
た。
【0005】これに対し日本国特開昭48−43772
号、50−75号、50−139872号、49−42
277号、54−56674号、58−78729号、
58−16023号、60−61233号及び特公昭5
7−49377号、57−48377号、59−368
51号では、縦方向延伸工程を多段階で施すポリエステ
ルフィルムの製造方法が提案されている。しかし乍ら、
これらの方法においては、各段階別の延伸工程において
冷却及び昇温過程が繰り返し施されるので、フィルムの
厚み均一性が低下するばかりでなく、このような縦延伸
装置を使用するのは非効率である。これに加え、米国特
許4370291号、4497865号及び特開昭58
−118220号も縦方向の多段階延伸工程を主な構成
要素としている。ここに開示された技術はそれぞれの縦
方向延伸段階の複屈折率を特定し延伸温度及び延伸比を
限定するものであり、かつ最終の縦延伸段階の複屈折率
を特定し延伸温度及び延伸比を限定するに加え、最終の
縦延伸段階で対角延伸(diagonaldrawin
g)を施すことを特徴としている。したがって、これら
の開示は、縦方向多段階延伸によって得られる有利な点
である、非晶質フィルムの高延伸率縦延伸、急速冷却及
び欠点のないフィルム表面を達成するということには不
十分である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、縦方
向延伸工程時に配向結晶化を抑え、シートを高延伸率延
伸することにより、厚み均一性に優れかつ後続する横方
向延伸工程時に見られる幅方向へのフィルム収縮及びフ
ィルム両端部における厚み不均一性などの問題点を妨ぐ
ことができる二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、縦方向延伸、及び横方向延伸を含む二軸
配向ポリエステルフィルムの製造方法において、前記縦
方向延伸段階は総縦方向延伸比が3.5以上となるよう
に3段階以上の多段階で施され、その最終の縦方向延伸
段階がニップロール間の平行延伸で施され、かつ前記縦
方向延伸によって延伸されたシートの結晶化エネルギー
が10J/g以上となり、次の数式1を満足する温度範
囲で最終の縦方向延伸が行われ、さらに次の数式2を満
足する冷却温度で前記縦方向に延伸されたシートが急速
冷却されるように調節されることを特徴とする二軸配向
ポリエステルフィルムの製造方法を提供する。 数式1 Tg+50℃≦最終の縦方向延伸段階の延伸温度≦14
0℃ ここで、Tgはポリエステル樹脂のガラス転移温度を意
味する。 数式2 冷却温度≦最終の縦方向延伸段階の延伸温度−105℃ 本発明にかかるポリエステルフィルムの製造方法におい
て、前記急速冷却段階後に3.5〜4.5の延伸比で前
記縦方向に延伸されたシートを横延伸させることが好ま
しい。本発明にかかるポリエステルの製造方法におい
て、前記横方向延伸工程後にさらに延伸比1.2以上に
前記シートを縦方向に延伸することが好ましい。本発明
にかかるポリエステルフィルムの製造方法において、前
記縦方向に延伸されたシートの比重が1.36以下であ
ることが好ましい。
【0008】本発明にかかるポリエステルフィルムの製
造方法においては、総縦方向延伸比が3.5以上の高延
伸率延伸であるから、縦方向に延伸されたシートの厚み
均一性が向上される。また最終の縦方向延伸段階がニッ
プロール間の平行延伸により施されるのでフィルム表面
の縦方向かき傷(scratch)を防止できる。さら
に、縦方向に延伸されたシートの結晶化エネルギーが1
0J/g以上になるようにし、最終の縦方向延伸段階の
延伸温度が、使用されたポリエステル樹脂のガラス転移
温度(Tg)+50℃〜140℃の範囲にあるようにし
て3段階以上の多段階で縦方向延伸が行われる。その結
果、縦方向に延伸されたシートの幅方向の収縮に加え、
配向結晶化が減少され、さらに最終段階の縦方向延伸温
度から105℃低い温度か、あるいはこれよりさらに低
い温度にまで急速冷却する一連の工程によりシート表面
の平滑性及び厚み均一性が向上する。
【0009】また、延伸比3.5〜4.5倍の範囲に横
延伸をすることによって、横延伸工程での破断及び不均
一延伸が減少し、結局ポリエステルフィルムの厚みが幅
方向及び長手方向に均一になる。これに加え、前記二軸
配向されたポリエステルフィルムを延伸比1.2倍以上
に再度縦方向に延伸すれば、縦方向の機械的物性が向上
される。
【0010】ここで、"ニップロール間の平行延伸" と
は、回転方向が等しい二延伸ロールの頂点上に位置決め
されたニップロール間において二延伸ロールの速度差に
より延伸を行うことを言う。 "縦方向に延伸されたシー
トの結晶化エネルギー(energy of crys
talization)が10J/g以上" であるとい
うことは、結晶化過程において発せられる熱が10J/
g以上であることを言い、縦方向に延伸されたシートの
配向結晶が一定水準以下であることを意味する。また、
"延伸温度" とは延伸ロールの表面温度を言う。Tgは
ガラス転移温度を意味するものであり、ポリエステルシ
ートの場合略67℃である。本発明において、前記縦方
向に延伸されたシートの結晶化エネルギーが10J/g
以上になるようにする3段階以上の前記多段階の縦方向
延伸は、数多くの各段階別延伸温度及び各段階別延伸比
を組み合わせて行われるものであり、それぞれの段階の
ある特定の延伸温度及び特定の延伸比の組み合わせによ
り限定されるものではない。
【0011】縦方向延伸工程において各延伸段階別ロー
ルの走速比が各段階別の縦延伸比を決定し、各段階別の
縦方向延伸比の積が総縦延伸比として定義される。前記
総縦延伸比が3.5未満なら、縦方向に延伸されたシー
トの厚み均一性が十分でない。さらに、最終の縦方向延
伸段階においてニップロール間の平行延伸がなされない
と延伸応力(stress)が延伸部位に限定されず、
延伸ロールの回転速度とシートの走行速度との差によっ
てシート表面に縦方向かき傷が生じてしまう。前記縦方
向に延伸されたシートの結晶化エネルギーが10J/g
未満なら、縦方向延伸段階において配向結晶化がなされ
過ぎたものであるから、縦方向に延伸されたシートの幅
方向の収縮が大きくなり、後続する横方向延伸段階にお
ける破断及び不均一延伸につながる。
【0012】一方、最終の縦方向延伸段階の延伸温度が
Tg+50℃未満なら延伸応力が増大してシートが幅方
向に収縮し、かつ配向結晶化がおこり、また、最終の縦
方向延伸段階の延伸温度が140℃を超えると不均一延
伸がおこり、後続する横延伸段階において破断及び不均
一延伸が伴われる。これに加え、縦方向延伸後にシート
を冷却する時、前記冷却温度が前記最終の縦方向延伸段
階の延伸温度から105℃以上の差が生ずるほど急速に
冷却されないと、冷却不良によって表面かき傷が生じ、
分子配向が緩まり、かつシート厚みの不均一及び機械的
強度の低下が起こる。
【0013】さらに、前記縦方向に延伸されたシートの
比重が1.36以下になるように調節する必要がある。
前記比重が1.36を超えると、横方向延伸段階におい
て延伸不良及び破断が生じるといった問題がある。一
方、前記縦方向延伸が3段階以上でないと、縦方向延伸
工程の総延伸比を3.5以上にすることと、縦方向に延
伸されたシートの結晶化エネルギーを10J/g以上に
することを共に満足させられないといった不具合が生じ
る。なお、前記横方向延伸の延伸比が3.5未満ならフ
ィルムの厚み均一性が低下する可能性があり、4.5を
超えるとフィルムの破断が頻繁におこり、生産性の低下
につながるといった問題がある。前記縦方向延伸及び横
方向延伸段階後に二軸配向ポリエステルフィルムをさら
に縦方向に延伸する場合、その延伸比が1.2未満なら
縦方向へのフィルムの機械的物性が十分に達成し得ない
といった問題がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付された図面及
び実施例を通じて詳細に説明する。図1は、本発明の一
実施例に使用された縦方向延伸装置の概略図である。図
1を参照すると、1〜3は1 番ロールから3番ロールを
示し、これらは第一段階の予熱ロールである。4で示さ
れる4番ロールは第一段階の延伸ロール、5で示される
5番ロールは第二段階の予熱ロール、6で示される6番
ロール及び7で示される7番ロールはそれぞれ第二及び
第三段階の延伸ロールを示す。8で示される8番ロール
は冷却ロールを、4’、5’、6’、7’、および8’
はそれぞれニップロールを示す。また、Fは未延伸シー
トを表す。
【0015】前記縦方向延伸装置を用いポリエステルフ
ィルムを延伸する方法について説明すれば次のようであ
る。すなわち、まずポリエステル未延伸シート(F)を
4番及び5番ロール間でロールの走行速度差により第一
段階の縦方向延伸を行い、6番ロールと7番ロールとの
間で第二段階の縦方向延伸を行う。次いで、7番ロール
と8番ロールとの間で第三段階の縦方向延伸を行った後
に8番ロールと9番ロールとの間で急速冷却させ、縦方
向に延伸されたシート(F’)を製造する。図2は、本
発明の他の実施例に使用された縦方向延伸装置の概略図
である。図2を参照すれば、11〜14で示される11
〜14番ロールは予熱ロール、15〜17で示される1
5、16、17番ロールは夫々第一段階、第二段階、第
三段階の延伸ロール、18で示される18番ロールは冷
却ロール、15’、16’、17’、および18’で示
される各ロールはニップロールを示す。
【0016】前記図2の縦方向延伸装置を用いポリエス
テルフィルムを延伸する方法について説明すれば次のよ
うである。すなわち、まずポリエステル未延伸シート
(F)を11番ロール〜14番ロールを通過させて予熱
した後に、15番ロールと16番ロールとの間、16番
ロールと17番ロールとの間、17番ロールと18番ロ
ールとの間でロールの走行速度差により夫々第一段階の
縦方向延伸、第二段階の縦方向延伸及び第三段階の縦方
向延伸を行う。次いで、18番ロールと19番ロールと
の間で急速冷却させ、縦方向に延伸されたシート
(F’)を製造する。このように縦方向に延伸されたシ
ート(F’)を通常の方法により、以上で説明した延伸
比で横延伸及び熱固定させることにより、本発明にかか
る二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法が完成す
る。
【0017】図3は、比較例に使用された3段階の縦方
向延伸装置の概略図である。図3の縦方向延伸装置のロ
ール構成は、図1の縦方向延伸装置のロール構成と同一
である。ただ、8番ロール以降のロール回転方向は図1
の場合と逆であり、7番ロールと8番ロールとの間で接
線方向に食い違うように対角縦方向延伸(diagon
al machine direction draw
ing)が行われる点が違う。
【0018】以下、本発明を実施例を通じてさらに詳細
に説明するが、本発明の範囲が以下の実施例に限定され
るものではない。本発明の実施例及び比較例において、
製造されたフィルムの各種の性能評価は次の方法により
施した。 (1)結晶化エネルギー 示差走査熱量計(Differential Scan
ning Calorimeter、Perkin−E
lmer社、モデル名:DSC−7)を用い20℃/分
の昇温速度で縦方向に延伸されたシートの結晶化エネル
ギーを測定した。 (2)比重 密度勾配管を用いASTM D1505に従い縦方向に
延伸されたシートの比重を測定した。 (3)破断頻度 ポリエステルフィルムを横延伸する工程中に72時間生
じた破断頻度を測定した。 (4)厚み均一性 フィルムの厚み均一性は厚み測定機(日本アンリツ社)
を用い、横方向20mm間隔で厚みを測定した後に、最
大値と最小値との差を厚み偏差で示した。 (5)引張強度 フィルムの引張強度は、米国インストロン(Instr
on)社の引張試験機(モデル名:UTM4206)を
用い、ASTM D882法に従い縦方向引張強度を測
定した。
【0019】<実施例1>固有粘度(intrinsi
c viscosity)が0.63dl/gであるポ
リエチレンテレフタレートチップを280℃の温度で、
かつ60m/分の成形速度で溶融圧出させ未延伸シート
を得た。次いで、図1の縦方向延伸装置において1〜3
番ロールの温度を100℃、4番〜5番ロールの温度を
110℃、6番ロール及び7番ロールの温度をいずれも
125℃に調整した状態で、前記未延伸シートを4番ロ
ールと5番ロールとの間で2.0の延伸比で第一段階の
縦方向延伸、6番ロールと7番ロールとの間で1.5の
延伸比で第二段階の縦方向延伸、7番ロールと8番ロー
ルとの間で1.5の延伸比で第三段階の縦方向延伸し
た。次いで、前記縦方向に延伸されたシートを20℃の
冷却水が夫々300リットル/分の流量で内部循環する
8〜9番ロールで急速に冷却した後に、通常の方法によ
り横延伸及び熱固定を行い、厚み14μmの二軸配向ポ
リエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィ
ルムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み
均一性を測定して、下記の表1に示した。
【0020】<実施例2>シート成形速度を55.6m
/分とし、図1の縦方向延伸装置において4〜5番ロー
ルの温度を115℃とし、かつ第一段階の縦方向延伸比
を1.5倍、第二段階の縦方向延伸比を1.8倍及び第
三段階の縦方向延伸比を1.8倍、8〜9番ロールの冷
却温度を18℃としたことを除いては実施例1の方法と
同様にして、二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。得
られたポリエステルフィルムに対し結晶化エネルギー、
比重、破断頻度及び厚み均一性を測定して、下記の表1
に示した。
【0021】<実施例3>シート成形速度を50m/分
とし、図1の縦方向延伸装置において4〜5番ロールの
温度を115℃、7番ロールの温度を130℃とし、か
つ第一段階の縦方向延伸比を1.5倍、第二段階の縦方
向延伸比を1.8倍及び第三段階の縦方向延伸比を2.
0倍、8〜9番ロールの温度を15℃としたことを除い
ては実施例1の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステ
ルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対
し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一性を
測定して、下記の表1に示した。
【0022】<比較例1>図1の縦方向延伸装置におい
て、4〜5番ロールの温度を100℃、6番ロールの温
度を110℃、第一段階の縦方向延伸比、第二段階の縦
方向延伸比、第三段階の縦方向延伸比を夫々1.0倍、
4.5倍、1.0倍とすることを除いては実施例1の方
法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。得られたポリエステルフィルムに対し結晶化エネル
ギー、比重、破断頻度及び厚み均一性を測定して、下記
の表1に示した。
【0023】<比較例2>図1の縦方向延伸装置におい
て、4〜5番ロールの温度を100℃、6番ロールの温
度を110℃、第一段階の縦方向延伸比を3.0倍、第
三段階の縦方向延伸比を1.0倍としたことを除いては
実施例1の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結
晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一性を測定
して、下記の表1に示した。
【0024】<比較例3>シート成形速度を50m/分
とし、図1の縦方向延伸装置において4番ロールの温度
を100℃、6番ロールの温度を105℃、7番ロール
の温度を110℃とし、かつ第一段階の縦方向延伸比を
1.3倍、第二段階の縦方向延伸比を1.4倍及び第三
段階の縦方向延伸比を1.8倍としたことを除いては実
施例1の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフィ
ルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結晶
化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一性を測定し
て、下記の表1に示した。
【0025】<比較例4>図1の縦方向延伸装置におい
て4番ロールの温度を100℃、6番ロールの温度を1
10℃、7番ロールの温度を115℃としたことを除い
ては実施例1の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステ
ルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対
し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一性を
測定して、下記の表1に示した。
【0026】<比較例5>シート成形速度を56.5m
/分とし、図1の縦方向延伸装置において4番ロールの
温度を100℃、6番ロールの温度を125℃、第一段
階の縦方向延伸比を2.5倍、第二段階の縦方向延伸比
を1.2倍、第三段階の縦方向延伸比を1.6倍とした
ことを除いては実施例1の方法と同様にして、二軸延伸
ポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフ
ィルムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚
み均一性を測定して、下記の表1に示した。
【0027】<比較例6>シート成形速度を50m/分
とし、図1の縦方向延伸装置において4番ロールの温度
を100℃、6番ロールの温度を110℃、7番ロール
の温度を115℃、第一段階の縦方向延伸比を1.5
倍、第二段階の縦方向延伸比を1.8倍、第三段階の縦
方向延伸比を2.0倍としたことを除いては実施例1の
方法と同様にして二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。得られたポリエステルフィルムに対し結晶化エネル
ギー、比重、破断頻度及び厚み均一性を測定して、下記
の表1に示した。
【0028】<比較例7>シート成形速度を50m/分
とし、図3の縦方向延伸装置において7番ロールは時計
回りに回転させ、8番ロールは反時計回りに回転させる
ことにより、7番ロールと8番ロールとの間における第
三段階の縦方向延伸が対角延伸されるようにしたことを
除いては実施例1の方法と同様にして、二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルム
に対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一
性を測定して、下記の表1に示した。
【0029】<比較例8>図1の縦方向延伸装置におい
て8番冷却ロールの温度を25℃としたことを除いては
実施例1の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結
晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一性を測定
して、下記の表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】<実施例4>図1の縦方向延伸装置で3段
階の縦方向延伸段階を終えたポリエステルシートを4.
0の延伸比で横方向延伸させる段階をさらに含むことを
除いては実施例2の方法と同様にして、二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルム
に対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一
性を測定して、下記の表2に示した。
【0032】<実施例5>図1の縦方向延伸装置で3段
階の縦方向延伸段階を終えたポリエステルシートを4.
0の延伸比で横方向延伸させる段階をさらに含むことを
除いては実施例2の方法と同様にして、二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。このようにして得られたポリエ
ステルフィルムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻
度及び厚み均一性を測定して、下記の表2に示した。
【0033】<実施例6>図1の縦方向延伸装置で3段
階の縦方向延伸段階を終えたポリエステルシートを4.
0の延伸比で横方向延伸させる段階をさらに含むことを
除いては実施例3の方法と同様にして、二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルム
に対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一
性を測定して、下記の表2に示した。
【0034】<比較例9>図1の縦方向延伸装置で3段
階縦方向延伸段階を終えたポリエステルシートを4.0
の延伸比で横方向延伸させる段階をさらに含むことを除
いては比較例1の方法と同様にして、二軸延伸ポリエス
テルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに
対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一性
を測定して、下記の表2に示した。
【0035】<比較例10>図1の縦方向延伸装置で3
段階縦方向延伸段階を終えたポリエステルシートを4.
0の延伸比で横方向延伸させる段階をさらに含むことを
除いては比較例2の方法と同様にして、二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルム
に対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一
性を測定して、下記の表2に示した。
【0036】<比較例11>図1の縦方向延伸装置で3
段階縦方向延伸段階を終えたポリエステルシートを4.
0の延伸比で横方向延伸させる段階をさらに含むことを
除いては比較例3の方法と同様にして、二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルム
に対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一
性を測定して、下記の表2に示した。
【0037】<比較例12>図1の縦方向延伸装置で3
段階縦方向延伸段階を終えたポリエステルシートを4.
0の延伸比で横方向延伸させる段階をさらに含むことを
除いては比較例4の方法と同様にして、二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルム
に対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一
性を測定して、下記の表2に示した。
【0038】<比較例13>図1の縦方向延伸装置で3
段階縦方向延伸段階を終えたポリエステルシートを4.
0の延伸比で横方向延伸させる段階をさらに含むことを
除いては比較例5の方法と同様にして、二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルム
に対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一
性を測定して、下記の表2に示した。
【0039】<比較例14>図1の縦方向延伸装置で3
段階縦方向延伸段階を終えたポリエステルシートを4.
0の延伸比で横方向延伸させる段階をさらに含むことを
除いては比較例6と同様な方法で2軸延伸ポリエステル
フィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し
て結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一性を
測定して下記の表2に示した。
【0040】<比較例15>図1の縦方向延伸装置で3
段階縦方向延伸段階を終えたポリエステルシートを4.
0の延伸比で横方向延伸させる段階をさらに含むことを
除いては比較例7の方法と同様にして、二軸延伸ポリエ
ステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルム
に対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み均一
性を測定して、下記の表2に示した。
【0041】<比較例16>図1の縦方向延伸装置で3
段階の縦方向延伸段階を終えたポリエステルシートを
4.0の延伸比で横方向延伸させる段階をさらに含むこ
とを除いては実施例2の方法と同様にして、二軸延伸ポ
リエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィ
ルムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度及び厚み
均一性を測定して、下記の表2に示した。
【0042】<比較例17>シート成形速度を82.4
m/分とし、図1の縦方向延伸装置において横方向延伸
比を3.4倍としたことを除いては実施例4の方法と同
様にして、二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。得ら
れたポリエステルフィルムに対し結晶化エネルギー、比
重、破断頻度及び厚み均一性を測定して、下記の表2に
示した。
【0043】<比較例18>シート成形速度を59.6
m/分とし、図1の縦方向延伸装置において横方向延伸
比4.7倍としたことを除いては実施例4の方法と同様
にして、二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。得られ
たポリエステルフィルムに対し結晶化エネルギー、比
重、破断頻度及び厚み均一性を測定して、下記の表2に
示した。
【0044】
【表2】
【0045】<実施例7>縦方向延伸段階、通常の横方
向延伸段階及び熱固定段階後に、1.5の延伸比で再度
縦方向に延伸する段階をさらに施したことを除いては実
施例1の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフィ
ルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結晶
化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦方
向引張強度を測定して、次の表3に示した。
【0046】<実施例8>縦方向延伸段階、通常の横方
向延伸段階及び熱固定段階後に、1.5の延伸比で再度
縦方向に延伸する段階をさらに施したことを除いては実
施例2の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフィ
ルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結晶
化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦方
向引張強度を測定して、次の表3に示した。
【0047】<実施例9>縦方向延伸段階、通常の横方
向延伸段階及び熱固定段階後に、1.5の延伸比で再度
縦方向に延伸する段階をさらに施したことを除いては実
施例3の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフィ
ルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結晶
化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦方
向引張強度を測定して、次の表3に示した。
【0048】<比較例19>縦方向延伸段階、通常の横
方向延伸段階及び熱固定段階後に、1.5の延伸比で再
度縦方向に延伸する段階をさらに施したことを除いては
比較例1の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結
晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦
方向引張強度を測定して、次の表3に示した。
【0049】<比較例20>縦方向延伸段階、通常の横
方向延伸段階及び熱固定段階後に、1.5の延伸比で再
度縦方向に延伸する段階をさらに施したことを除いては
比較例2の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結
晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦
方向引張強度を測定して、次の表3に示した。
【0050】<比較例21>縦方向延伸段階、通常の横
方向延伸段階及び熱固定段階後に、1.5の延伸比で再
度縦方向に延伸する段階をさらに施したことを除いては
比較例3の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結
晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦
方向引張強度を測定して、次の表3に示した。
【0051】<比較例22>縦方向延伸段階、通常の横
方向延伸段階及び熱固定段階後に、1.5の延伸比で再
度縦方向に延伸する段階をさらに施したことを除いては
比較例4の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結
晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦
方向引張強度を測定して、次の表3に示した。
【0052】<比較例23>縦方向延伸段階、通常の横
方向延伸段階及び熱固定段階後に、1.5の延伸比で再
度縦方向に延伸する段階をさらに施したことを除いては
比較例5の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結
晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦
方向引張強度を測定して、次の表3に示した。
【0053】<比較例24>縦方向延伸段階、通常の横
方向延伸段階及び熱固定段階後に、1.5の延伸比で再
度縦方向に延伸する段階をさらに施したことを除いては
比較例6の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結
晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦
方向引張強度を測定して、次の表3に示した。
【0054】<比較例25>縦方向延伸段階、通常の横
方向延伸段階及び熱固定段階後に、1.5の延伸比で再
度縦方向に延伸する段階をさらに施したことを除いては
比較例7の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結
晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦
方向引張強度を測定して、次の表3に示した。
【0055】<比較例26>縦方向延伸段階、通常の横
方向延伸段階及び熱固定段階後に、1.5の延伸比で再
度縦方向に延伸する段階をさらに施したことを除いては
比較例8の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフ
ィルムを得た。得られたポリエステルフィルムに対し結
晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦
方向引張強度を測定して、次の表3に示した。
【0056】<比較例27>シート成形速度を81.8
m/分とし、かつ縦方向延伸段階、通常の横方向延伸段
階及び熱固定段階後に、1.1の延伸比で再度縦方向に
延伸する段階をさらに施したことを除いては実施例1の
方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフィルムを得
た。得られたポリエステルフィルムに対し結晶化エネル
ギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦方向引張強
度を測定して、次の表3に示した。
【0057】
【表3】
【0058】<実施例10>図1の縦方向延伸装置にお
いて、3段階の縦方向延伸を終えたポリエステルシート
を4.0の延伸比として横方向延伸し通常の熱固定を行
った後に、1.5の延伸比で再度縦方向に延伸すること
を除いては実施例1の方法と同様にして、二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィル
ムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一
性、及び縦方向引張強度を測定して、次の表4に示し
た。
【0059】<実施例11>図1の縦方向延伸装置にお
いて、3段階の縦方向延伸を終えたポリエステルシート
を4.0の延伸比として横方向延伸し通常の熱固定を行
った後に、1.5の延伸比で再度縦方向に延伸すること
を除いては実施例2の方法と同様にして、二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィル
ムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一
性、及び縦方向引張強度を測定して、次の表4に示し
た。
【0060】<実施例12>図1の縦方向延伸装置にお
いて、3段階の縦方向延伸を終えたポリエステルシート
を4.0の延伸比として横方向延伸し通常の熱固定を行
った後に、1.5の延伸比で再度縦方向に延伸すること
を除いては実施例3の方法と同様にして、二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィル
ムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一
性、及び縦方向引張強度を測定して、次の表4に示し
た。
【0061】<比較例28>図1の縦方向延伸装置にお
いて、3段階の縦方向延伸を終えたポリエステルシート
を4.0の延伸比として横方向延伸し通常の熱固定を行
った後に、1.5の延伸比で再度縦方向に延伸すること
を除いては比較例1の方法と同様にして、二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィル
ムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一
性、及び縦方向引張強度を測定して、次の表4に示し
た。
【0062】<比較例29>図1の縦方向延伸装置にお
いて、3段階の縦方向延伸を終えたポリエステルシート
を4.0の延伸比として横方向延伸し通常の熱固定を行
った後に、1.5の延伸比で再度縦方向に延伸すること
を除いては比較例2の方法と同様にして、二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィル
ムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一
性、及び縦方向引張強度を測定して、次の表4に示し
た。
【0063】<比較例30>図1の縦方向延伸装置にお
いて、3段階の縦方向延伸を終えたポリエステルシート
を4.0の延伸比として横方向延伸し通常の熱固定を行
った後に、1.5の延伸比で再度縦方向に延伸すること
を除いては比較例3の方法と同様にして、二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィル
ムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一
性、及び縦方向引張強度を測定して、次の表4に示し
た。
【0064】<比較例31>図1の縦方向延伸装置にお
いて、3段階の縦方向延伸を終えたポリエステルシート
を4.0の延伸比として横方向延伸し通常の熱固定を行
った後に、1.5の延伸比で再度縦方向に延伸すること
を除いては比較例4の方法と同様にして、二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィル
ムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一
性、及び縦方向引張強度を測定して、次の表4に示し
た。
【0065】<比較例32>図1の縦方向延伸装置にお
いて、3段階の縦方向延伸を終えたポリエステルシート
を4.0の延伸比として横方向延伸し通常の熱固定を行
った後に、1.5の延伸比で再度縦方向に延伸すること
を除いては比較例5の方法と同様にして、二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィル
ムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一
性、及び縦方向引張強度を測定して、次の表4に示し
た。
【0066】<比較例33>図1の縦方向延伸装置にお
いて、3段階の縦方向延伸を終えたポリエステルシート
を4.0の延伸比として横方向延伸し通常の熱固定を行
った後に、1.5の延伸比で再度縦方向に延伸すること
を除いては比較例6の方法と同様にして、二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィル
ムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一
性、及び縦方向引張強度を測定して、次の表4に示し
た。
【0067】<比較例34>図1の縦方向延伸装置にお
いて、3段階の縦方向延伸を終えたポリエステルシート
を4.0の延伸比として横方向延伸し通常の熱固定を行
った後に、1.5の延伸比で再度縦方向に延伸すること
を除いては比較例7の方法と同様にして、二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィル
ムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一
性、及び縦方向引張強度を測定して、次の表4に示し
た。
【0068】<比較例35>図1の縦方向延伸装置にお
いて、3段階の縦方向延伸を終えたポリエステルシート
を4.0の延伸比として横方向延伸し通常の熱固定を行
った後に、1.5の延伸比で再度縦方向に延伸すること
を除いては比較例8の方法と同様にして、二軸延伸ポリ
エステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィル
ムに対し結晶化エネルギー、比重、破断頻度、厚み均一
性、及び縦方向引張強度を測定して、次の表4に示し
た。
【0069】<比較例36>シート成形速度を82.4
m/分とし、図1の縦方向延伸装置において3段階の縦
方向延伸を終えたポリエステルシートを3.4の延伸比
として横方向延伸し通常の熱固定を行った後に、1.5
の延伸比で再度縦方向に延伸することを除いては実施例
1の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフィルム
を得た。得られたポリエステルフィルムに対し結晶化エ
ネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦方向引
張強度を測定して、次の表4に示した。
【0070】<比較例37>シート成形速度を59.6
m/分とし、図1の縦方向延伸装置において3段階の縦
方向延伸を終えたポリエステルシートを4.7の延伸比
として横方向延伸し通常の熱固定を行った後に、1.5
の延伸比で再度縦方向に延伸することを除いては実施例
1の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフィルム
を得た。得られたポリエステルフィルムに対し結晶化エ
ネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦方向引
張強度を測定して、次の表4に示した。
【0071】<比較例38>シート成形速度を81.8
m/分とし、図1の縦方向延伸装置において3段階の縦
方向延伸を終えたポリエステルシートを4.7の延伸比
として横方向延伸し通常の熱固定を行った後に、1.1
の延伸比で再度縦方向に延伸することを除いては実施例
1の方法と同様にして、二軸延伸ポリエステルフィルム
を得た。得られたポリエステルフィルムに対し結晶化エ
ネルギー、比重、破断頻度、厚み均一性、及び縦方向引
張強度を測定して、次の表4に示した。
【0072】
【表4】
【0073】表1ないし表4を参照すれば、本発明の特
許請求の範囲に属する実施例1〜12の方法により製造
されたポリエステルフィルムは、本発明の製造方法の条
件を満たさない比較例1〜38により製造されたポリエ
ステルフィルムに比べ、表面平滑性及び厚み均一性が優
れ、しかも横方向延伸工程中に破断頻度が少ないので生
産性が良好であるに加え、縦方向の機械的強度も一層良
好なことが明らかである。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる二
軸配向ポリエステルの製造方法は厚み均一性に優れてい
るので、高度の磁気記録密度と高度の平滑性及び高速の
走行安定性が要されるビデオ、オーディオ、及びコンピ
ュータ用磁気記録媒体のベースフィルムに適した二軸配
向ポリエステルフィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法に使用された3段階の縦方
向延伸装置の一例を示す概略図である。
【図2】 本発明の製造方法に使用された3段階の縦方
向延伸装置の他の一例を示す概略図である。
【図3】 比較例の製造方法に使用された3段階の縦方
向延伸装置の概略図を示す。
【符号の説明】 1〜3 第一段階予熱ロール 4 第一段階延伸ロール 5 第二段階予熱ロール 6 第二段階延伸ロール 7 第三段階延伸ロール 8〜9 冷却ロール 4’、5’、6’、7’ ニップロール 11〜14 予熱ロール 15 第一段階延伸ロール 16 第二段階延伸ロール 17 第三段階延伸ロール 18〜19冷却ロール 15’、16’、17’、18’ ニップロール F 未延伸フィルム F’ 延伸フィルム
フロントページの続き (71)出願人 598172631 633 Jeongja−dong, Ja ngan−gu, Suwon−city Kyungki−do, Republ ic of Korea (72)発明者 キュン−ヒ リー 大韓民国 ソウル クムチュン−グ シフ ン 1−ドン 789 ハンヤン アパート メント 2−201

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦方向延伸、及び横方向延伸を含む二軸
    配向ポリエステルフィルムの製造方法において、 前記縦方向延伸段階は総縦方向延伸比が3.5以上とな
    るように3段階以上の多段階で施され、その最終の縦方
    向延伸段階がニップロール間の平行延伸で施され、かつ
    前記縦方向延伸によって延伸されたシートの結晶化エネ
    ルギーが10J/g以上となり、次の数式1を満足する
    温度範囲で最終の縦方向延伸が行われ、さらに次の数式
    2を満足する冷却温度で前記縦方向に延伸されたシート
    が急速冷却されるように調節されることを特徴とする二
    軸配向ポリエステルフィルムの製造方法。 数式1 Tg+50℃≦最終の縦方向延伸段階の延伸温度≦14
    0℃ ここで、Tgはポリエステル樹脂のガラス転移温度を意
    味する。 数式2 冷却温度≦最終の縦方向延伸段階の延伸温度−105℃
  2. 【請求項2】 前記急速冷却段階後に3.5〜4.5の
    延伸比で前記縦方向に延伸されたシートを横延伸させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の二軸配向ポリエステ
    ルフィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記横方向延伸工程後にさらに延伸比
    1.2以上に前記シートを縦方向に延伸することを特徴
    とする請求項2に記載の二軸配向ポリエステルフィルム
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記縦方向に延伸されたシートの比重が
    1.36以下であることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか1項に記載の二軸配向ポリエステルフィルム
    の製造方法。
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JP2010005954A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Teijin Dupont Films Japan Ltd 成形加工用多層積層二軸配向ポリエステルフィルム

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