JPH11235740A - 樹脂封止装置 - Google Patents

樹脂封止装置

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JPH11235740A
JPH11235740A JP34055198A JP34055198A JPH11235740A JP H11235740 A JPH11235740 A JP H11235740A JP 34055198 A JP34055198 A JP 34055198A JP 34055198 A JP34055198 A JP 34055198A JP H11235740 A JPH11235740 A JP H11235740A
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JP
Japan
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platen
mold
resin sealing
sealing device
tie bar
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Application number
JP34055198A
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English (en)
Inventor
Yasushi Omura
康 大村
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Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置重量を軽減し、しかも上下動部の軽量化
に伴う上下動の高速化を行ない生産性を向上させるこ
と。 【解決手段】 上、下金型1、2の一方を上下動させ型
締めを行なうダブルトグル機構60と、上部熱盤3を保
持するプラテン31と、下部熱盤4を保持するプラテン
36と、ダブルトグル機構の一端と連結されるプラテン
32とからなり、プラテンの内2つがタイバー33によ
り上下に対向状態に配置固定され、残りのプラテンが前
記対向配置された2つのプラテン間に存在する樹脂封止
装置で、ダブルトグル機構60のトグルリンク回動方向
を前記上、下金型2及びプランジャボックス7の着脱方
向と同方向に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リードフレーム上に搭
載された半導体素子を樹脂封止するための樹脂封止装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の樹脂封止装置の従来例を図5に
示す。図は、従来装置の正面図である。
【0003】上下一対の上金型1及び下金型2は、上部
熱盤3及び下部熱盤4に各々着脱自在に嵌装されてい
る。下金型2内には、樹脂を装填するための所要個数の
ポット5と、装填された樹脂を溶融して注入するための
プランジャ6が、対応する個数分配設され、プランジャ
6は下金型2下部に金型と同じく着脱自在に嵌装される
プランジャボックス7に連結されている。このため、下
部熱盤4下部のサポートブロック8は、樹脂投入及び樹
脂注入の際に、プランジャボックス7に干渉しない様に
分割して設けられている。すなわち、サポートブロック
8は、プランジャボックス(ポット列方向に縦長形状)
が上下動する領域を避けるように配設されるため、ポッ
ト列方向に縦長形状になる。そしてさらに、プランジャ
ボックスおよびプランジャボックスを駆動する駆動部と
の連結などの関係からプランジャボックスを挟み込むよ
うな形状で分割して立設されている。
【0004】上部熱盤3を保持する上部プラテン9は、
下部プラテン10から立設されたタイバー11及び固定
ナット12により固定保持されている。タイバー11は
下部プラテン10上面に段付き形状で挿入され、下部プ
ラテン10の下面側から固定ナット13で固定されてい
る。上部プラテン9及び下部プラテン10間に、下部熱
盤4を保持する移動プラテン14がタイバー11に沿っ
て上下動可能に設けられている。また、下部熱盤4の上
下動に際して干渉しない寸法関係でタイバー11と下部
熱盤間4には、リードフレーム及び樹脂タブレットを下
金型2上に供給するローダ(図示せず)及び成形品を金
型内から取り出すアンローダ(図示せず)、成形後の金
型を清掃するダイクリーナ(図示せず)のガイドレール
15が設けられている。移動プラテン14下面にはトラ
ンスファユニット16が固定され、ボールネジを使用し
た駆動力変換機構17を内蔵し、プランジャボックス7
及びプランジャ6を上下動させる。駆動力変換機構17
の下部には、ベルト伝達機構18により図5の紙面直交
方向奥側に設けられた電動機と連結されている。
【0005】トランスファユニット16と下部プラテン
10の間には、移動プラテン14を上下動させるダブル
トグル機構19が設けられている。このダブルトグル機
構19は、下部プラテン10中央にトランスファユニッ
ト16と同様なボールネジを使用した駆動力変換機構2
0を内蔵し、ボールネジ上端部に固定されたクロスヘッ
ド21、短リンク22、一端を下部プラテン10に支点
ピン23により回動自在に連結された基リンク24、及
びトランスファユニット16下部の左右両側に支点ピン
25により回動自在に連結された長リンク26等からな
るトグル機構が、駆動力変換機構20に対して左右対称
に配置される。なおこれらの各リンクは、相互に他の支
点ピンにより回動自在に連結されている。駆動力変換機
構20下部は、ベルト伝達機構27により図の紙面直交
方向奥側に設けられた電動機と連結されている。
【0006】図6は図5のA−A断面図であるが、この
図に示すTw寸法は4本のタイバー11の横ピッチ、す
なわち装置を正面から見たときの幅ピッチ寸法である。
Td寸法はタイバー11の奥行きピッチ寸法である。ま
た、下金型2は図6の紙面下方向に着脱可能となってお
り、図5のプランジャボックス7も同様である。また、
熱盤自体も搭載金型寸法が変更されれば装置上から着脱
する場合もある。図6中、破線で示したのはダブルトグ
ル機構19の支点ピン23で、回動スペース及び装置の
確保スペース上、ほとんどの場合、支点ピン23の軸線
上にタイバー11の外径の一部がかかってしまう。よっ
て、支点ピン23のメンテナンス時における取り外しス
ペースを確保する必要がある。上記理由で前記Tw寸法
及びTd寸法の関係は、タイバー11の外径寸法をd、
金型幅寸法をK、支点ピン23の全長寸法をLとする
と、次式で表すことができる。
【0007】Tw−d > K………… (1) Td−d > 3・L…… (2) なお、自動機の場合、ガイドレール15が存在すること
から、Tw寸法は(1)式で求められる寸法よりガイド
レール15寸法分大きくなることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示す
樹脂封止装置は、次に述べるような欠点を有している。
【0009】第1に型締め力伝達の最終力点位置が金型
幅K(図6参照)より広い位置であることから、型締め
の際トランスファユニット16及び移動プラテン14に
相当な剛性が必要とされ、剛性確保のために装置重量増
大さらには上下動の駆動力増強が必要になってくる。ま
た、この剛性を確保するためには縦断面二次モーメント
を大きくとれば良いが、縦寸法増大は装置パスラインの
上昇を伴い、作業性を悪化させる。
【0010】第2にダブルトグル機構19の回動方向が
金型及びプランジャボックス7の着脱方向、すなわち熱
盤及びサポートブロック分割線方向とは直交方向にある
ことから、相対向するダブルリンクの移動プラテンに対
する力点が、サポートブロック分割線を隔てて2分割さ
れることになり、図8(a)に要部説明図を示すよう
に、サポートブロックの存在が曲げ剛性の向上につなが
らず、さらには前述の剛性不足における撓みの影響を受
け、金型合わせ面の不均一が発生しバリ等の問題が発生
しやすくなる。
【0011】第3に前述の力点位置とタイバー位置が略
同一であることから左右のトグルリンクの寸法ばらつき
に於ける左右タイバー伸び量の相違、それによる左右の
型締め力アンバランスが発生する。これは右トグルリン
クの長さと左トグルリンクの長さが全く同一である可能
性は非常に低く、同時加工を行ったとしても寸法誤差は
生じてしまうという問題がある。例えば、右トグルリン
クの寸法が左トグルリンクの寸法より0.01mm長か
ったとすると、タイバー配置位置とトグルリンク配置位
置が同じであり、かつクロスヘッド21は左右に動かな
い様にガイドされている為、右側タイバーは0.01m
m多く伸びることになる。タイバーの伸びの総和は、す
なわち型締め力の反力に相当することになる。従って左
右の伸びの差が大きければ大きいほど型締め力が左右で
違うことになる。
【0012】第4に下部プラテン10へのタイバー固定
形状において、タイバーに段付きが施されているので、
その部位における応力集中を加味すると、タイバー径全
体を太くする手段をとるが、太くすることは同一の力を
加えても伸び量が少なくなるので、リンク寸法差に対す
る敏感さが増大し、前述の型締め力アンバランスを増長
させてしまう。
【0013】第5に自動機において生産性を上げるため
に図5で示した装置を複数台幅方向に並べて使用したと
き、ガイドレール15幅を極小化あるいは廃止、及びタ
イバー径を細くするため高張力鋼の採用等しても、結局
ダブルトグル機構19の構成寸法以下の幅にはできない
ため設置スペースを多く取ってしまう。
【0014】本発明は、前記実情に鑑みてなされたもの
で、撓みの影響を低減し、曲げ剛性を高めることによ
り、装置重量を軽減し、かつ上下動部の軽量化に伴う上
下動の高速化を行ない生産性を向上させることを目的と
する。
【0015】また本発明は、バリ発生を来す撓みを抑え
ることにより成形品質を向上させることを目的とする。
【0016】また本発明は、装置幅を縮小し複数台並べ
ても設置スペースが少なくて済む装置を提供することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂封止装置
は、第1にダブルトグル機構のトグルリンク回動方向を
樹脂タブレット配列と同方向すなわち、プランジャボッ
クスの配列方向と平行となるように構成したことを特徴
とする。第2に前記ダブルトグル機構の相対向する2つ
のトグルリンクの力点を結ぶ線が前記プランジャの配列
方向と平行となるようにしたことを特徴とする。第3に
トグルリンクの最終力点ピッチ寸法が金型前後寸法より
小さく、且つ金型左右のタイバー奥行きピッチ寸法が装
置の対象リードフレーム長手寸法以下で前記力点ピッチ
寸法より小さい狭ピッチとしたことを特徴とする。第4
にタイバー形状をストレートとし、且つタイバー径を部
材の繰り返し引張り疲労限度値から安全率2〜3で計算
した単純寸法としたことを特徴とする。第5にトグルリ
ンクの支点ピンに接触・支持して回動させる軸受の取り
付けをトランスファユニット及び下部プラテン、クロス
ヘッド以外のリンク部材側に配設したことを特徴とす
る。第6に第1の装置において、加熱機構を、上および
下金型を加熱する上および下熱盤で構成し、前記上熱盤
は、前記上部プラテンの下面に保持されるとともに、前
記下熱盤は前記移動プラテン上面に保持されており、前
記ダブルトグル機構は、前記移動プラテンと下部プラテ
ン間に、移動プラテンを上下動させるように構成してい
る。第7に、前記細径狭ピッチタイバーにおいて高速化
するに当たり装置の揺れ防止策として下部プラテンと移
動プラテン間及び移動プラテンと上部プラテン間に狭ピ
ッチタイバー同士を連結する部材を設けたことを特徴と
する。第8に、前記細径狭ピッチタイバーにおける揺れ
防止策として樹脂封止装置を複数個並列的に配設し、前
記上部プラテンまたは下部プラテン同士を連結したこと
を特徴とする。第9に前記細径狭ピッチタイバーにおけ
る揺れ防止策として上部プラテンと周辺装置あるいは横
並びの同上部プラテン同士を連結方向および/または上
下方向自在に連結させたことを特徴とする。第10に、
前記プランジャボックスは、前記上および下金型内に溶
融樹脂を注入するための複数個のプランジャを下金型下
部にて連結支持し、上、下金型の着脱方向と同方向に着
脱自在に保持されている。第11に前記ダブルトグル機
構は、ボールネジ軸端に固定されたクロスヘッドを有
し、前記ボールネジ軸に螺合するボールネジナットを回
転させる駆動力変換機構を備えてなる。第12に、前記
ダブルトグル機構は、前記クロスヘッドと前記ボールネ
ジナット間に所定寸法以下に接近したとき互いが接触し
合うように構成された摩擦係数の大きなたわみ部材を具
備したことを特徴とする。
【0018】
【作用】ダブルトグル機構のトグルリンク回動方向すな
わち、相対向する2つのトグルリンクの力点を結ぶ線が
図8(b)および図8(c)(図8(c)は図8(b)
の直交方向からみた断面図である)に示すようにサポー
トブロックの分割線を形成するプランジャの配列方向と
平行、(樹脂タブレット配列方向すなわち金型及びプラ
ンジャボックス7の着脱方向と同方向)に構成したの
で、金型あるいは熱盤・サポートブロック30の剛性を
活用でき装置全体の剛性確保が容易に可能となる。これ
は図8(a)に示した従来技術と本願発明である図8
(b)および図8(c)の比較からも明らかである。こ
れにより移動体を軽量化・高速化でき、生産性を向上さ
せる事ができる。また装置全体の重量を軽減できる。
【0019】トグルリンクの最終力点ピッチ寸法が金型
前後寸法より小さく且つ金型左右のタイバー奥行きピッ
チ寸法が装置の対象リードフレーム長手寸法以下で前記
力点ピッチ寸法より小さい狭ピッチとしたことにより、
ダブルトグル機構のトグルリンク寸法に差が生じてもそ
の差による型締め力アンバランスが軽減される。この点
について、図9に説明図を示す。ここでまず、リンク寸
法差ΔKは、絶対的に不変と考える。また、上部プラテ
ン及び上型は単純な梁として考え、さらに、部材の撓み
については無視するものとする。各タイバーの反力をR
1、R2とし、リンク寸法差によって傾いた下型が最初
に型タッチする点の力をFとする。傾いた下型の傾き寸
法をΔKとする。とりあえず下型全面が型当たりする時
には、 (R1・D−R2・D)/W=ΔK/2C …… (ただし、D=L/(A・E)、L:タイバー長さ、
A:タイバー断面積、E:縦弾性係数)の関係がある。
最初に型当たりする点の力FがW寸法によってどのよう
に変わるかを求めるには、 R1・W=(W/2+C)・FよりR1=((W+2C)/2W)・F…… R2・W=(W/2−C)・FよりR2=((W−2C)/2W)・F…… 式に、式を代入にて整理すると (2C/W2)・F・D=ΔK/2C F=ΔK/(4C2・D)・W2…… となる。式から、以下の2点が推測できる。 ・W寸法が小さくなればFを小さくすることができる。 ・Dが大きくなるとFを小さくすることができる。(タ
イバー径を細くするとDは大になる) また、タイバー形状をストレートとし且つタイバー径を
細くすることで、前記トグルリンク寸法差による型締め
力アンバランスがさらに出じにくくなると共に、タイバ
ーの伸び量も増すことから型締め力設定の分解能が向上
し精密な型締め力制御が可能となる。これにより、成形
時のバリ発生を抑える事ができる。
【0020】さらに、前記トグルリンク回動方向とタイ
バー配設位置及びタイバー径により装置幅を小さくで
き、複数台の装置を並列配置すれば多くの設置スペース
を確保する事無く生産性を向上させる事ができる。
【0021】トグルリンクの支点において、トランスフ
ァユニット及び下部プラテン及びクロスヘッドと言った
分解困難な部材側に支点ピンの固定支持を行なわせ、リ
ンク部材側に回転支持軸受を配設する事により、軸受摩
耗等によるオーバーホール時の分解・交換が容易に行な
える。
【0022】上部プラテンと移動プラテン間及び移動プ
ラテンと下部プラテン間にて、狭ピッチで配設されたタ
イバー同士を連結する事、及び/または、上部プラテン
と他の周辺装置あるいは並列設置装置の同上部プラテン
同士を連結方向および/または上下方向自在に連結する
事により、狭ピッチと細径により発生するトグルリンク
回動方向への揺れを防止できる。
【0023】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図1
及至図3に基づいて説明する。なお図1は本発明の実施
の形態である樹脂封止装置を2台並列に配置した正面図
で左側は型開きしている状態図、右側は型締めしている
状態図である。図2は本発明の実施の形態の型締め状態
の右側面図で、図3は型開き状態の左側面図で、図4は
連結具の実施の態様の正面図である。なお、図5と実質
同一部品には同一符号を付す。また図7は図1のA−A
断面図である。
【0024】まず、図1において寸法Pは、本装置の設
置間隔寸法であり、装置横幅寸法は、所要の隙間(5m
m〜10mm)を持って並列されるため寸法Pよりその
分小さいものとなっている。
【0025】上下一対の上金型1及び下金型2は、上部
熱盤3及び下部熱盤4に夫々着脱自在に嵌装されてい
る。下金型2内には所要個数の樹脂を装填するためのポ
ット5と装填された樹脂を溶融注入するためのプランジ
ャ6が対応する個数分配設され、プランジャ6は下金型
2下部に金型と同じく着脱自在に嵌装されるプランジャ
ボックス7に連結されている。そのため、下部熱盤4下
部のサポートブロック30はプランジャボックス7を着
脱する際必要な高さ分、またプランジャボックス7に干
渉しない様に分割して設けられている。
【0026】上部熱盤3を保持する上部プラテン31
は、下部プラテン32から立設されたタイバー33及び
固定ナット34により固定保持されている。タイバー3
3は下部プラテン32においても前記同様に上下面から
固定ナット35(図2)で固定されている。タイバー径
は、使用部材の繰り返し引張り疲労限度値を基準として
安全率2〜3をとった寸法とし、本実施の形態の場合、
タイバー材質S45C(疲労限度応力220N/mm
2)、型締め力600kNの時、単純計算結果は直径4
1.7mm(安全率2)〜51.0mm(安全率3)と
なり、タイバー径を45mmとしている。従来例の段付
き形状であれば段付き部の応力集中係数約2倍を考慮す
る必要が有り、タイバー径は58.9mm〜72.2m
m必要となる。
【0027】上部プラテン31は、連結具100によっ
て隣り合う同装置あるいは周辺装置に対し、連結方向ま
たは上下方向あるいはいずれの方向にも微動可能に連結
されている。
【0028】タイバー33の配設位置は、本実施の形態
の全構成を説明した後に説明する。
【0029】下部熱盤4を保持する移動プラテン36
は、上部プラテン31及び下部プラテン32間に、タイ
バー33に沿って上下動可能に設けられている。移動プ
ラテン36中央部にはプランジャボックス7が樹脂投入
及び樹脂注入の際上下動する分、プランジャボックス7
の幅より若干大き目の幅の穴が設けてあり、プランジャ
ボックス7の着脱時のみ移動プラテン上にプランジャボ
ックス7全体が現れる寸法になっている。
【0030】移動プラテン36下面にはトランスファユ
ニット40が固定され、ボールネジを使用した駆動力変
換機構50を内蔵し、この駆動力変換機構50のボール
ネジ軸上端部に固定されたホルダ41は、2本のボール
スプライン42で上下方向にガイドされつつ、ホルダ4
1上面には荷重変換器43を介しプランジャボックスホ
ルダ44が設けられ、その上面にプランジャボックス7
が嵌装され、プランジャボックス7及びプランジャ6を
上下動させる。駆動力変換機構50下部にはプーリ51
が固定され、プーリ51、52及びタイミングベルト5
3からなるベルト伝達機構54によりトランスファユニ
ット40の金型着脱面側とは反対面側に設けられた減速
機付き電動機55(図2参照)と連結されている。駆動
力変換機構50は、ボールネジナットが2対のスラスト
軸受とラジアル軸受により回転自在に支持されており、
ボールネジナットの下端面にプーリ51が固定されてい
る。
【0031】トランスファユニット40と下部プラテン
32間には移動プラテン36を上下動させるダブルトグ
ル機構60が設けられている。このダブルトグル機構6
0は、下部プラテン32中央にトランスファユニット4
0と同様なボールネジを使用した駆動力変換機構70を
内蔵し、この駆動力変換機構70に対して前後対称すな
わち樹脂タブレット配列及び金型着脱方向へ回動可能に
構成され、ボールネジ軸上端部に固定されたクロスヘッ
ド61から始まり、短リンク62、一端を下部プラテン
32に支点ピン63により回動自在に連結された基リン
ク64、及びトランスファユニット40下部の前後両側
に支点ピン65により回動自在に連結された長リンク6
6からなり、これらの各リンクは相互に他の支点ピンに
より回動自在に連結されている。駆動力変換機構70下
部には大プーリ71が固定され、プーリ72及びタイミ
ングベルト73からなるベルト伝達機構74により下部
プラテン32の金型着脱面側とは反対面側に設けられた
電動機75(図2)と連結されている。駆動力変換機構
70は、ボールネジナットが2対のスラスト軸受とラジ
アル軸受により回転自在に支持されており、ボールネジ
ナットの下端面に前記大プーリ71が固定されている。
【0032】下型に型締め力を伝達する長リンク66の
力点である支点ピン65のピッチ寸法は下型前後寸法よ
り小さい寸法で設けられ、前記基リンク64との最終到
達位置関係は力ベクトルが金型中央に向かう様前後とも
鉛直より12度の角度を持たせてある。これにより型締
め動作初期段階から力ベクトルが金型中央に向かうの
で、前後の支点ピン65を連結しているトランスファユ
ニット40の内圧が上昇し剛性を向上させる。前記クロ
スヘッド61の移動は、2本のボールスプライン68に
て案内される。ボールスプライン68は、装置左右のタ
イバー間にて、下端を下部プラテン32に嵌入され上端
を該タイバー間に互いに連結する連結ブロック67に固
定されており、この2本のボールスプライン68により
クロスヘッド61は回転及び傾き無きよう上下動可能と
される。また、クロスヘッド61の下面には、ウレタン
ゴムストッパ69が貼り付けられており、所定位置以上
にクロスヘッド61がボールネジナットに近づくとウレ
タンゴムストッパ69がボールネジナット上面に当接す
るようになっている。各リンクの支点は、支点ピン及び
固定支持側と回転支持軸受側より構成されており、トラ
ンスファユニット40及び下部プラテン32、クロスヘ
ッド61の支点部は全て固定支持側とし、長リンク66
及び基リンク64、短リンク62の固定支持側との連結
部は回転支持軸受となっている。これは、支点ピンある
いは回転支持軸受の摩耗等により装置のオーバーホール
を考える上で、比較的軽いリンク部品のみを分解・交換
すれば良く、装置全体を修理工場等へ運ぶ必要がなくな
り経済的となる。
【0033】トランスファユニット40のベルト伝達機
構54のタイミングベルト53は、長リンク66の一方
を囲むように張られており、ベルト交換においてはプー
リ51、52からタイミングベルト53を先に外した
後、長リンクを回動自在に連結している支点ピンのどち
らか一方を抜けば可能である。当然ながら、支点ピンを
外すときは移動プラテン36を上部プラテン31にスタ
ッドボルト(図示せず)等で吊り上げておくか、下部プ
ラテン32と移動プラテン36間にかまし物を入れてお
く必要がある。
【0034】タイバー33の金型幅方向ピッチfは移動
プラテン36の上下動に際し、タイバー33に付帯して
いる部品が干渉しない位置に配設してある。タイバー3
3の金型前後方向すなわち奥行きピッチは対象リードフ
レーム長より短いピッチ寸法で、且つ型締め力の力点ピ
ッチより狭い位置で、装置側面すなわちトグルリンク支
点軸線側から見てタイバー外径と力点部支点ピン65外
径とが支点ピン65を取り外すとき干渉しない寸法関係
で構成されている。タイバー付帯品としては、図中80
で示すガイドレールであったり、上部プラテン31を固
定する固定ナット34である。ガイドレール80は、装
置後ろ面側より金型内に進退するローダ90・アンロー
ダ91・ダイクリーナ(図示せず)等の走行ガイドの役
目をするものであり、本実施の形態では、上部プラテン
固定ナット34の肉厚と同一な寸法でタイバー内面に構
成させている。ガイドレール80のタイバー33への固
定方法は、各タイバー33に夫々割締め固定された割締
め駒81で支持固定を行っている。割締めを直接ガイド
レールで行わないのは、割締め部をボルトにて締め付け
る際ガイドレールがボルト締め付け方向に引張られ反る
のを防ぐためである。
【0035】次に作用効果について説明する。
【0036】まず、図1、図2、図7に於いて、ダブル
トグル機構60を装置の前後方向iすなわちポット配列
方向と同方向に回動するように配置したこと、及び金型
左右のタイバー33の金型前後方向lすなわち奥行きピ
ッチeを対象リードフレーム長hより短いピッチ寸法
で、且つ型締め力の力点ピッチmより狭い位置で、装置
側面すなわちトグルリンク支点軸線側から見てタイバー
外径と力点部支点ピン65外径とが該支点ピン65を取
り外すとき干渉しない寸法関係で構成したことから、型
締め時に型締め力の反力を受ける支点ピン63、65の
長さに関係なくタイバー左右ピッチgを決定でき、さら
にタイバー33を細径化することで、上部プラテン3
1、移動プラテン36、下部プラテン32の幅を小さく
する事ができる。ここで、クロスヘッド61及び短リン
ク62の支点は、前記支点ピン63、65に比し反力が
小さい為ピン長も短くてすみ、たとえタイバー33の影
に隠れていても取り外し等において支障を来す事はな
い。基リンク支点ピン63の長さは、隣り合う本実施例
の装置の同部品間または他の周辺装置の同位置間に取り
外しスペースが確保できれば良く、図中基リンク支点ピ
ン63の長さをTとすると、装置間ピッチ寸法Pは、P
>2・Tの条件を満たしていれば良い。このため従来装
置に比して非常に幅方向で小さいスペースに複数台設置
可能となる。よって、大きな設置スペースを確保する事
無く生産性を向上させる事ができる。
【0037】ダブルトグル機構60を、前後に回動配置
しても、取り外しが困難なトランスファユニット40及
び下部プラテン32、クロスヘッド61の支点部は全て
固定支持側とし、長リンク66及び基リンク64、短リ
ンク62の前記固定支持側との連結部を回転支持軸受と
することにより、軸受摩耗等による装置のオーバーホー
ルは、比較的軽いリンク部品のみを分解・交換すれば良
く、装置全体を修理工場等へ運ぶ必要がなくなり経済的
となる。
【0038】さて、装置の運転が始まると電動機75が
回転を始め、ベルト伝達機構74を介して駆動力変換機
構70に回転及び回転力が伝達される。ボールネジナッ
トが回転するとそれに螺合するボールネジ軸、すなわち
クロスヘッド61が上昇し、このようにして上記電動機
75の回転力は推力に変換され、該推力はダブルトグル
機構60及びトランスファユニット40を介して移動プ
ラテン36に伝達される。
【0039】ここで、ダブルトグル機構60の動作をよ
り詳細に説明する。尚、このダブルトグル機構60は前
述のように前後対称であるので、図3の右側すなわち装
置前面側の部分についてのみ説明する。前述の如くボー
ルネジナットの回転によりクロスヘッド61が上昇し、
これに伴って、短リンク62も上昇しながら支点61A
を中心に時計方向に回転する。これと同時に基リンク6
4が支点ピン63を中心に時計方向に回転し、これによ
り、長リンク66は支点ピン65を中心に反時計方向に
回転しながらトランスファユニット40及び移動プラテ
ン36を上方へ高速で押し上げる。クロスヘッド61が
下降限付近に存在するときは、クロスヘッド61の移動
量に比し移動プラテン36の移動量の方が大きく、その
分電動機回転力すなわち推力も大きく必要となる。それ
に対してクロスヘッド61が上昇限手前になると前述の
作用と反対のことが起こる。長リンク66と基リンク6
4がほぼ一直線になる手前から移動プラテン36に対す
る上昇推力として非常に大きな力を発生させることがで
きる。型タッチ手前より電動機の回転速度を落とすと共
に電動機の出力を上昇回転方向に対してダウンさせ、下
降回転方向に対しては出力制限を解いてやる。これによ
り間違った値で上昇位置決めしようとして金型に衝突し
たとしても金型の損傷を防止することができる。上部プ
ラテン31のタイバー33への固定位置は、ダブルトグ
ル機構60の上死点位置に対する移動プラテン36の上
死点位置から型締め余裕度(移動プラテン移動量換算で
約0.3mm〜0.5mm)とトグルリンク部分の回動
摺動における摩耗量(移動プラテン移動量換算で約0.
3mm〜0.5mm)と装置全体の型締め時における歪
み量(移動プラテン移動量換算で約0.7mm〜1.0
mm)を総和した寸法分あらかじめ下方修正した位置で
固定される。よって型締め完了時でも実際には長リンク
6及び基リンク64が一直線上になることは無い。
【0040】型締め力は、クロスヘッド61の上昇位置
決め位置で制御し、あらかじめ型タッチ寸法を自動検出
し、その位置から移動プラテン36をどれだけ上昇させ
たら良いかをトグルリンクの各リンク寸法及び装置の歪
み係数が入力された計算式より判断し、所定の型締め力
を発生させるであろう位置へ上昇位置決めする。
【0041】この時、タイバー33の下部プラテン32
付近に取り付けられた歪みゲージ(図示せず)によりタ
イバー33の歪みを検出し、所定の型締め力が発生して
いるかチェックする。このチェックは型締め動作する毎
に行い、規定量以上の型締め力不足又は型締め力過多の
場合は次回の成形を停止させる。規定量以下の変動に対
しては都度位置決め位置を補正し、安定した型締め力を
発生させる。
【0042】本実施例ではタイバー33を細径化したこ
とで型締め時における歪み量が大きく取れるため、型締
め力設定の分解能が向上し精密な型締め力制御が可能と
なる。
【0043】また、トグルリンクの回動方向側のタイバ
ー33の配置がトグルリンクの力点ピッチより更に狭ピ
ッチ化されていることから、例えば前後のトグルリンク
寸法に差がある場合、タイバー径が従来径でタイバーピ
ッチも従来ピッチであるのに比べて、前後型締め力のア
ンバランス度が大幅に軽減される。トグルリンクの回動
方向側のタイバーピッチが狭ピッチである事及びタイバ
ー径が細径化された事からリンク回動方向側の剛性が弱
くなるように思えるが、上部プラテン31と移動プラテ
ン36間及び移動プラテン36と下部プラテン32間に
おいて互いのタイバーを連結する部材を設けているの
で、移動プラテン36の上下動において装置の前後方向
揺れを抑えることができる。さらなるタイバーの細径化
及び狭ピッチ化を行なう場合は、上部プラテン31と他
の周辺装置あるいは並列設置装置の同上部プラテン同士
あるいは下部プラテン同士を連結方向及び上下方向自在
に連結する事により装置の揺れを抑えることができる。
【0044】型締め力の伝達及び構成部材の剛性を考え
た場合、従来装置では、サポートブロック8及び熱盤の
分割線と直交するように型締め力におけるモーメントが
掛けられていたのに対し、本実施例では、サポートブロ
ック30及び熱盤3,4さらには金型1、2の剛性が一
番強い方向すなわち構成部材の通っている方向にモーメ
ントが掛けられる。つまりポット列方向に平行にサポー
トブロックが配設されているということはその方向の曲
げ剛性は、その直交方向の曲げ剛性より強くなる(直交
方向側はサポートブロックが分断(分割)されているの
であるからサポートブロックが曲げ剛性材になり得な
い)。また、リードフレームの幅方向寸法(長さ方向寸
法より短い)で剛性確保すれば良いため、従来装置に比
し移動プラテン36及びサポートブロック30及びトラ
ンスファユニット40を軽量化できる。すなわち、同じ
縦剛性を確保するとき幅が狭く厚さ寸法が厚い方が軽量
化される。樹脂封止装置に用いられる金型は撓み量を嫌
うため縦寸法(厚さ)は、幅寸法の3乗で効いてくること
になり、軽量化をはかることができる。このようにし
て、軽量化した分、高速動作が可能になり、生産性を向
上させ、構成部材の剛性が無駄無く金型に伝達されるた
めバリの発生を抑えることができる。
【0045】さて、作用の続きであるが、型締め開始と
共にトランスファユニット40を駆動する減速機付き電
動機55が回転し始め、前述のクロスヘッド上昇動作と
同じ原理で、ベルト駆動機構54を介して駆動力変換機
構50によりボールネジ軸すなわちホルダ41が上昇
し、荷重変換器43及びプランジャボックスホルダ4
4、プランジャボックス7及びプランジャ6が上昇し、
下型内に投入された樹脂を上下型内に形成されたキャビ
ティに溶融注入する。溶融注入動作は樹脂がキャビティ
にほぼ充填しきるまでは電動機の所定の速度による速度
制御によって上昇させ、その間荷重変換器43の出力信
号は異常注入力が発生していないかのチェックに使用さ
れ、ほぼ充填しきる位置にプランジャ6が上昇すると荷
重変換器43の出力信号をフィードバックして所定速度
を上限として正逆の速度制御を行い所要キュア力一定と
なるように制御する。この時、樹脂注入圧力が上がるま
でに型締めが完了していることが必要で型締め電動機7
5と樹脂注入電動機55は互いに図示しない制御装置に
よって連動されている。キュア時間が経過すると、まず
トランスファの電動機55が前述と反対方向に回転しプ
ランジャ6を下降させる。
【0046】その後、型締めが終了され移動プラテン3
6は下降する。上下型が完全に離れるまでは移動プラテ
ン速度を10mm/sec以下とし、完全に離れた位置
からは成形品エジェクト位置手前まで高速で下降する。
成形品エジェクト位置においてはエジェクト速度とトラ
ンスファのプランジャ上昇速度を同期させ、ポット5部
にあるカル(不要樹脂部)とキャビティ部の製品を同時
に突き上げ、下型2からエジェクトさせる。電動機を同
期させることにより樹脂クラック、ゲート残り等の問題
発生を防止できる。
【0047】移動プラテン高速下降中に制御装置(図示
せず)に何らかの異常が発生し、下降限にて位置決め停
止できずそのまま下降した場合下降限より少し下方向に
設定されたオーバーラン検出センサ(図示せず)が働
き、電動機75に付属のブレーキを制動させると共に電
動機電源を断つ。しかしながら前述したように高速回転
中の駆動力変換機構70とトグル機構特有のリンク折り
畳み時における加速が付き、電動機75のブレーキで完
全に停止させるためにはオーバーラン領域を相当確保す
る必要が出てくる。そこで、前述のクロスヘッド61下
面に貼り付けたウレタンゴムストッパ69が回転中のボ
ールネジナット上面に当接することで、回転部に制動を
掛け急速に回転エネルギーを消費させ、少ない領域で安
全に停止させることができる。これにより剛体同士の衝
突が発生せず、装置の予期せぬ破損を防げると共に、半
導体工場においては床の耐荷重問題をクリアできる。
【0048】その他、本発明の他の実施例として、前記
実施例記載の上部プラテン、下部プラテンは上下反対に
なっても構わない。すなわち、実施例記載の上部プラテ
ンが下部ベースに固定され、型締めの際移動プラテンが
上方より下方に移動しても本発明の効果は変わらない。
連結具100はベース固定部から遠い位置にある部材を
連結させれば良い。また、実施例記載の移動プラテンが
固定され、上下プラテンが相対的に上下動する場合にお
いても本実施例の移動プラテンを固定して上部及び下部
プラテンを自由にしたときと作用・効果共に本実施例記
載のものと変わらない。
【0049】なお、本実施の形態に記載の連結具100 の
他の実施例形状を図4a、b、c、dに示すが、各々連
結方向及び上下方向に弾性変形させるか2つのガイド機
構a、bでスライドさせる方法であり、既述の効果を奏
することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明の樹脂封止装置によれば、ダブル
トグル機構のトグルリンク回動方向を樹脂タブレット配
列方向すなわち金型及びプランジャボックス着脱方向と
同方向に構成としたので、金型あるいは熱盤・サポート
ブロックの剛性を活用でき装置全体の剛性確保が容易に
できる。これにより移動体を軽量化・高速化でき、生産
性を向上させる事ができる。また装置全体の重量を軽減
できる。
【0051】また、トグルリンクの最終力点ピッチ寸法
が金型前後寸法より小さく、且つ金型左右のタイバー奥
行きピッチ寸法が装置の対象リードフレーム長手寸法以
下で前記力点ピッチ寸法より小さい狭ピッチとすること
で、ダブルトグル機構のトグルリンク寸法に差が生じて
もその差による型締め力アンバランスが軽減される。ま
た、タイバー形状をストレートとし且つタイバー径を細
くすることで、さらに前記アンバランスが出じにくくな
ると共に、タイバーの伸び量も増すことから型締め力設
定の分解能が向上し精密な型締め力制御が可能となる。
これにより、成形時のバリ発生を抑える事ができる。
【0052】さらに、前記トグルリンク回動方向とタイ
バー配設位置及びタイバー径により装置幅を小さくで
き、複数台の装置を並列配置すれば多くの設置スペース
を確保する事無く生産性を向上させる事ができる。
【0053】また、トグルリンクの支点において、トラ
ンスファユニット及び下部プラテン及びクロスヘッドと
いった分解困難な部材側に支点ピンの固定支持を行なわ
せ、リンク部材側に回転支持軸受を配設する事により、
軸受摩耗等によるオーバーホール時の分解・交換が容易
に行なえる。
【0054】また、上部プラテンと移動プラテン間及び
移動プラテンと下部プラテン間にて、狭ピッチで配設さ
れたタイバー同士を連結する事、及び/または、上部プ
ラテンと他の周辺装置あるいは並列設置装置の同上部プ
ラテン同士あるいは下部プラテン同士を連結方向および
/または上下方向自在に連結することにより、狭ピッチ
と細径により発生するトグルリンク回動方向への揺れを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂封止装置を2台並列に配置し
た全体正面図で、正面左側は型開きしている状態図、同
右側は型締めしている状態図。
【図2】型締め状態の右側面図で、リンクが伸びきった
上死点状態を表わす右側面図。
【図3】型開き状態の左側面図。
【図4】連結具の実施の態様の正面図。
【図5】従来装置の正面図。
【図6】図5におけるA−A断面図。
【図7】図1におけるA−A断面図。
【図8】本発明と従来例との力の方向とプランジャボッ
クスの方向との関係を示す比較図。
【図9】本発明におけるリンク寸法さの差に起因するタ
イバーピッチと反力との関係を示す説明図。
【符号の説明】
1 上金型 2 下金型 3 上部熱盤 4 下部熱盤 5 ポット 6 プランジャ 7 プランジャボックス 8 サポートブロック 9 上部プラテン 10 下部プラテン 11 タイバー 12 固定ナット 13 固定ナット 14 移動プラテン 15 ガイドレール 16 トランスファユニット 17 駆動力変換機構 18 ベルト伝達機構 19 ダブルトグル機構 20 駆動力変換機構 21 クロスヘッド 22 短リンク22 23 支点ピン 24 基リンク 25 支点ピン 26 長リンク 27 ベルト伝達機構 30 サポートブロック 31 上部プラテン 32 下部プラテン 33 タイバー 34 固定ナット 35 固定ナット 36 移動プラテン 40 トランスファユニット 41 ホルダ 42 ボールスプライン 43 荷重変換器 44 プランジャボックスホルダ 50 駆動力変換機構 51 プーリ 52 プーリ 53 タイミングベルト 54 ベルト伝達機構 55 減速機付き電動機 60 ダブルトグル機構 61 クロスヘッド 62 短リンク 63 支点ピン 64 基リンク 65 支点ピン 66 長リンク 67 連結ブロック 68 ボールスプライン 69 ウレタンゴムストッパ 70 駆動力変換機構 71 大プーリ 72 プーリ 73 タイミングベルト 74 ベルト伝達機構 75 電動機 80 ガイドレール 81 割締め駒 90 ローダ 91 アンローダ 100連結具

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に相対向するようにタイバーに固定
    された上部および下部プラテンと、前記上部および下部
    プラテンの間に上下動可能なように配設された移動プラ
    テンと、一方が前記上部および下部プラテンのうちの対
    応する側の一方に、残る一方が前記移動プラテンに着脱
    自在に固定された上下一対の上金型および下金型と、前
    記移動プラテンに一端が連結され、前記移動プラテンに
    固定された前記上金型または下金型の一方を上下動させ
    型締めを行う相対向する2つのトグルリンクを有するダ
    ブルトグル機構と、前記型締めによって前記上金型およ
    び下金型内に形成される空間に、溶融樹脂を注入するプ
    ランジャを配列固定してなるプランジャボックスと、前
    記上金型および下金型を加熱する加熱機構とを具備し、
    半導体装置の樹脂封止を行う樹脂封止装置において、 前記上、下金型の着脱方向は、前記プランジャボックス
    の着脱方向と同方向であり、前記ダブルトグル機構のト
    グルリンク回動方向は、プランジャボックス着脱方向と
    同方向となるように構成したことを特徴とする樹脂封止
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ダブルトグル機構の相対向する2つ
    のトグルリンクの力点を結ぶ線が前記プランジャの配列
    方向と平行であることを特徴とする請求項1記載の樹脂
    封止装置。
  3. 【請求項3】 前記タイバーは、 金型前後および左右に
    互いに所定の間隔を隔てて配設された4本のタイバーか
    らなり、相対向する2つの前記トグルリンクの最終力点
    を結ぶ力点ピッチ寸法が金型前後寸法より小さく、且つ
    金型左右のタイバー奥行きピッチ寸法が装置の対象リー
    ドフレーム長手寸法以下で前記力点ピッチ寸法より小さ
    い狭ピッチとしたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の樹脂封止装置。
  4. 【請求項4】 前記タイバーは、 形状がストレートで、
    最大型締め時における外径応力値が部材の繰り返し引張
    り疲労限度の1/2から1/3倍の範囲の外径寸法とし
    たことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    樹脂封止装置。
  5. 【請求項5】 前記トグルリンクの支点において、リン
    ク部材側にのみ回転支持軸受を配設したことを特徴とす
    る請求項1から4のいずれかに記載の樹脂封止装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱機構は、上および下金型を加熱
    する上および下熱盤からなり、前記上熱盤は、前記上部
    プラテンの下面に保持されており、かつ前記下熱盤は前
    記移動プラテン上面に保持されており、前記ダブルトグ
    ル機構は、前記移動プラテンと下部プラテン間に、移動
    プラテンを上下動させるように構成されたことを特徴と
    する請求項1から5のいずれかに記載の樹脂封止装置。
  7. 【請求項7】 前記上部プラテンと移動プラテン間及び
    移動プラテンと下部プラテン間で前記タイバー同士が連
    結されていることを特徴とする請求項1から6のいずれ
    かに記載の樹脂封止装置。
  8. 【請求項8】 前記樹脂封止装置は複数個並列的に配設
    されており、前記上部プラテンまたは下部プラテン同士
    が連結されていることを特徴とする請求項1から7のい
    ずれかに記載の樹脂封止装置。
  9. 【請求項9】 前記上部プラテンまたは下部プラテンは
    他の周辺装置あるいは並列設置装置の上部プラテン同士
    あるいは下部プラテン同士が連結方向および/または上
    下方向自在に連結されていることを特徴とする請求項1
    から7のいずれかに記載の樹脂封止装置。
  10. 【請求項10】 前記プランジャボックスは、前記上お
    よび下金型内に溶融樹脂を注入するための複数個のプラ
    ンジャを下金型下部にて連結支持し、上、下金型の着脱
    方向と同方向に着脱自在に保持されていることを特徴と
    する請求項1から9のいずれかに記載の樹脂封止装置。
  11. 【請求項11】 前記ダブルトグル機構は、ボールネジ
    軸端に固定されたクロスヘッドを有し、前記ボールネジ
    に螺合するボールネジナットを回転させる駆動力変換機
    構を備えてなることを特徴とする請求項1から10のい
    ずれかに記載の樹脂封止装置。
  12. 【請求項12】 前記ダブルトグル機構は、前記クロス
    ヘッドと前記ボールネジナット間に所定寸法以下に接近
    したとき互いが接触し合うように構成された摩擦係数の
    大きなたわみ部材を具備したことを特徴とする請求項1
    1に記載の樹脂封止装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6830446B2 (en) 2001-10-23 2004-12-14 Mitsubishi Electric Engineering Company Limited Clamping apparatus
JP6012893B1 (ja) * 2016-01-27 2016-10-25 エムテックスマツムラ株式会社 樹脂成形装置
CN109624245A (zh) * 2019-01-11 2019-04-16 泰瑞机器股份有限公司 一种五板肘杆式合模装置

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