JPH11235529A - 板状触媒の製造方法及び該製造方法を用いる板状触媒 - Google Patents

板状触媒の製造方法及び該製造方法を用いる板状触媒

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JPH11235529A
JPH11235529A JP10039417A JP3941798A JPH11235529A JP H11235529 A JPH11235529 A JP H11235529A JP 10039417 A JP10039417 A JP 10039417A JP 3941798 A JP3941798 A JP 3941798A JP H11235529 A JPH11235529 A JP H11235529A
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JP
Japan
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woven fabric
catalyst
glass fiber
plate
fiber woven
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Pending
Application number
JP10039417A
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English (en)
Inventor
Koichi Yokoyama
公一 横山
Yasuyoshi Kato
泰良 加藤
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒ペーストを圧延塗布の前に吸湿させて織
布を強化し、破断を防止する。 【解決手段】 ガラス繊維織布1に無機酸化物及び/又
は有機結合剤を含浸して乾燥し強化する図示しない工程
と、その乾燥したガラス繊維織布1に引張強度を強化す
るように例えば含水スポンジローラ4により水分を吸収
させる工程と、その吸湿したガラス繊維織布1に触媒ペ
ースト2を一対の塗布ローラ3により圧延塗布する工程
とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造中に基材とし
て用いる触媒の破断を防止する板状触媒の製造方法及び
該製造方法を用いる板状触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】板状触媒を製作する場合、まず酸化シリ
コン(シリカ)及び酸化アルミニウム(アルミナ)を主
成分とするガラス繊維織布(以下、織布と称す)にシリ
カ、チタニア又はジルコニアのような無機酸化物及び/
又はポリビニルアルコールあるいはカルボキシメチルセ
ルロース等の有機結合剤により織布の表面に被覆層を設
けるとともに、繊維同士を拘束して一体化することによ
り織布を強化する工程と、触媒ペーストを塗布する工程
とがある。すなわち、図2に示すように、強化処理した
ガラス繊維織布1に触媒ペースト2を一対の塗布ローラ
(ローラ)3により圧延塗布する工程がある。この工程
において、塗布ローラ3より下流の織布1には、一定の
引張応力をかけて織布1が皺になるのを防いでいるが、
従来は、触媒の板厚も1.2mm以上であり、その引張
応力に十分耐えることのできるような厚手の織布を用い
ていたため、問題は発生していなかった。
【0003】しかし近年、触媒性能を改善するため触媒
を従来の1/2の厚さに薄板化することが求められてお
り、それに伴って織布の厚さも従来の1/2程度に薄く
した薄手にすることが不可欠になってきている。その結
果、ヤーン(織り糸)の直径が従来の約1/2になるこ
とにより、引張強度がヤーンの断面積に比例して従来の
1/4程度に低下し、その結果、塗布ローラより下流の
織布に加えられる引張応力により、織布が破断するとい
う問題が生じてきた。また織布を薄くするのに伴って、
織布を形成する縦糸と横糸との目ずれを防ぐため、織布
の織り方を平織りから絡み織りに変更した。絡み織りの
織布は、縦糸と横糸とを絡ませることにより固定してい
るため、目ずれがし難く取り扱いやすい反面、織布が強
化されていることと相俟って一定以上に変形すると容易
に破断するという問題点をもっている。その結果、触媒
の薄板化に伴い、織布の破断事故により製品の歩留まり
が低下し工数が上昇することが予想される状況である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の板状触媒の製造
方法にあっては、触媒ペーストの圧延塗布時の引張応力
に耐えられるように厚手の織布を用いていたが、近年、
触媒性能を改善するため触媒を薄板化することが求めら
れており、それに伴って織布の厚さも従来の1/2程度
の薄手に薄くすることが不可欠になってきている。その
結果、引張強度がヤーンの断面積に比例して従来の1/
4程度に低下し、織布が破断するという問題が生じてき
た。織布の破断事故により製品の歩留まりが低下し工数
が上昇することが予想される。
【0005】本発明の課題は、触媒ペーストを圧延塗布
の前に織布を強化して破断を防止し、薄板化することの
できる板状触媒の製造方法及び該製造方法を用いる板状
触媒を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明に係る板状触媒の製造方法は、ガラス繊維織
布に無機酸化物及び/又は有機結合剤を含浸して乾燥
し、その乾燥したガラス繊維織布に引張強度を強化する
ように水分を吸収させ、吸湿したガラス繊維織布に触媒
ペーストを一対のローラにより圧延塗布する構成とす
る。
【0007】そしてガラス繊維織布は、薄手の絡み織り
により形成され、水の噴霧又は塗布により吸湿される構
成でもよい。
【0008】さらに板状触媒にあっては、前記いずれか
一つの板状触媒の製造方法を用い、薄手の絡み織りのガ
ラス繊維織布を基材として薄板に製造される構成とす
る。
【0009】本発明によれば、触媒ペーストを塗布する
直前に薄手の織布を加湿することによって引張強度が強
化され、圧延塗布中の破断が防止されるとともに、乾燥
した織布よりも変形し易くなり、繊維自体の引張強度の
向上との重畳効果により織布の破断が防止される。特
に、絡み織りの織布は平織りの織布よりも繊維同士が強
く拘束されており、変形しやすくなるため破断防止の効
果が大きくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1及び
図2を参照しながら説明する。図1及び図2に示すよう
に、板状触媒の製造方法は、ガラス繊維織布(織布)1
に無機酸化物及び/又は有機結合剤を含浸して乾燥し強
化する図示しない工程と、その乾燥したガラス繊維織布
1に引張強度を強化するように水分を吸収させる工程
と、その吸湿したガラス繊維織布1に触媒ペースト2を
一対のローラ(塗布ローラ)3により圧延塗布する工程
とを含む構成である。そして、ガラス繊維織布1は従来
のほぼ1/2の厚さを有する薄手の絡み織りにより形成
される工程と、強化処理を行い十分乾燥した状態のガラ
ス繊維織布1を相対湿度の高い雰囲気に放置するか、あ
るいは含水スポンジローラ4により水を塗布するか又は
図3に示すように噴霧器5により水を噴霧することによ
り吸湿する工程とを含む構成でもよい。
【0011】本実施の形態に用いるガラス繊維織布は、
金網状のものであればどのようなものでもよいが、ここ
では、シリカ繊維とアルミナ繊維とを撚り合わせた薄手
の絡み織りを用いた。この薄手の織布は、大きさが巾50
0mm×長さ360mであり、厚さは0.25mm、繊維径は6μm、
繊維束の間隔は2mmである。この織布を、シリカゾル
(シニカ含有量20重量%)、チタニア及びポリビニルア
ルコールを50:50:1の重量比で混合した強化液に含浸
した後、150℃で2時間乾燥することにより強化処理し
た。
【0012】〔実施例1〕強化処理した織布を恒温恒湿
器により温度50℃,相対湿度80%で2時間吸湿処理を行
った。 〔実施例2〕図1に示すように、強化処理したガラス繊
維織布1に含水スポンジローラ4でガラス繊維織布1か
ら水滴が垂れないように水を塗りつけた。 〔実施例3〕図3に示すように、強化処理したガラス繊
維織布1に噴霧器5でガラス繊維織布1から水滴が垂れ
ないように水を吹きつけた。 〔比較例1〕乾燥した状態の強化処理したガラス繊維織
布。 〔比較例2〕強化処理したガラス繊維織布を水に浸漬し
た。
【0013】実施例1〜3で試作した織布と比較例の織
布の引張強度とを比較した結果を表1に、その測定条件
を表2に示す。また、表1には繊維中の水分濃度を合わ
せて示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】各実施例で試作した織布は比較例1の織布
よりも1.8倍以上引張強度が大きい。また織布の水分
濃度を2重量%以上に増やしても効果が少なく、加湿す
るだけでほぼ同等の効果が得られる。
【0017】つぎに本実施の形態の作用を説明する。ガ
ラス繊維織布を水に浸すことによって引張強度が向上す
ることは既に知られている。本発明は、強化した織布に
触媒ペーストを圧延塗布する際の破断防止を目的にして
いるため、織布に触媒ペーストを塗布した際に製作され
た板状触媒中の水分濃度に影響を与えるような水に浸漬
する方法は適当ではない。そこで、水に浸漬しなくても
相対湿度の高い条件で加湿するか、例えば含水スポンジ
ローラや噴霧器等の手段により少量の水分を織布に供給
することによって、薄手の織布の引張強度は十分高くな
るため、触媒ペーストを塗布する直前に加湿することに
よって、触媒ペーストを圧延塗布する際の織布の破断を
防止する目的が達せられる。また強化された織布を加湿
することによって無機酸化物及び/又は有機結合剤によ
る拘束部分が軟化し、乾燥した織布よりも変形し易くな
り、繊維自体の引張強度の向上との重畳効果により織布
の破断を防止できる。特に、絡み織りの織布は平織りの
織布よりも繊維同士が強く拘束されており、変形しやす
くなるため破断防止の効果も大きい。
【0018】本発明の他の実施の形態として板状触媒
は、図1及び図2に示すように、前記いずれか一つの板
状触媒の製造方法を用い、例えば厚さ0.25mmの薄手の絡
み織りのガラス繊維織布1を基材として薄板に製造され
る構成とする。この他の実施の形態によっても前記と同
様な作用、効果を得ることができる。
【0019】本発明によれば、織布に吸湿させて引張強
度を強化したのちに、触媒ペーストを圧延塗布するため
織布の破断が防止され、薄手の絡み織りの織布を基材と
して薄板の板状触媒を製造することができる。また絡み
織りにより変形し易くなるので、破断防止の効果が大き
くなり、製造コストの上昇を防止できる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、織布に吸湿させて引張
強度を強化して触媒ペーストを圧延塗布するため織布の
破断が防止され、製品の歩留まりが向上されるととも
に、製造工数の上昇を防止することができる。また薄手
の絡み織りの織布を基材として薄板の板状触媒を製造す
ることができ、絡み織りにより変形し易くなるので、破
断防止の効果が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の吸湿処理工程を示す図で
ある。
【図2】図1に示す実施の形態の圧延塗布工程を示す図
である。
【図3】図1に示す実施の形態の他の吸湿処理工程を示
す図である。
【符号の説明】
1 ガラス繊維織布 2 触媒ペースト 3 塗布ローラ 4 スポンジローラ 5 噴霧器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // D06M 101:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維織布に無機酸化物及び/又は
    有機結合剤を含浸して乾燥し、その乾燥したガラス繊維
    織布に引張強度を強化するように水分を吸収させ、吸湿
    したガラス繊維織布に触媒ペーストを一対のローラによ
    り圧延塗布することを特徴とする板状触媒の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の板状触媒の製造方法にお
    いて、ガラス繊維織布は、薄手の絡み織りにより形成さ
    れ、水の噴霧又は塗布により吸湿されることを特徴とす
    る板状触媒の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の板状触媒の製造方
    法を用い、薄手の絡み織りのガラス繊維織布を基材とし
    て薄板に製造されることを特徴とする板状触媒。
JP10039417A 1998-02-20 1998-02-20 板状触媒の製造方法及び該製造方法を用いる板状触媒 Pending JPH11235529A (ja)

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