JPH11235454A - 遊技用演算処理装置 - Google Patents

遊技用演算処理装置

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JPH11235454A
JPH11235454A JP5743198A JP5743198A JPH11235454A JP H11235454 A JPH11235454 A JP H11235454A JP 5743198 A JP5743198 A JP 5743198A JP 5743198 A JP5743198 A JP 5743198A JP H11235454 A JPH11235454 A JP H11235454A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特図の停止図柄情報についての検査機関によ
る検査、および遊技機製造メーカにおける検査準備を容
易にし、遊技店が所望する特図の停止図柄情報を簡単に
出力できる遊技用演算処理装置を提供する。 【解決手段】 遊技用演算処理装置200のCPUコア
201は特図の停止図柄情報および当該図柄が停止した
ことを知らせる図柄停止情報を検査装置が望む特図停止
図柄形式でRAM203の所定領域に書き込む。RAM
203の内容を、遊技領域部200A側の動作(遊技プ
ログラムに基づく動作)に影響を与えることなく、情報
領域部200B側のDPRAM214に複写し、外部よ
り当該DPRAM214の内容を読み取る際に、情報領
域部200B側でDPRAM214に複写された遊技情
報を監視して遊技情報の状態変化を検出して、状態変化
情報をステータスメモリ216に記憶し、外部の検査装
置ではステータスメモリ216を監視することで、所望
のタイミングでDPRAM214から1桁目特図停止図
柄データ〜3桁目特図停止図柄データを取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、図柄表示装置に表
示される停止図柄態様に関連して特典を付与可能な遊技
機(例えば、パチンコ遊技機)の遊技制御手順たる遊技
プログラムおよび該遊技プログラムの動作に関連して使
用される作業用メモリを内蔵し、遊技プログラムに基づ
いて遊技制御を実行管理する遊技制御手段を備えた遊技
用演算処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機、詳しくはパチンコ遊技機
は市場に販売するにあたって所定の法律等(例えば、風
俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律等)に
則したパチンコ遊技機の性能を満たしているか否かの検
査を、第3者機関によって行ってもらい、所定の基準
(例えば、「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規
則」に定められ基準)を満たしている場合に限り、販売
許可を取得でき、その結果、市場での販売が可能になっ
ている。この場合、遊技用演算処理装置には遊技制御手
順たる遊技プログラムおよび該遊技プログラムの動作に
関連して使用される作業用メモリを内蔵している。
【0003】この場合の検査では、実球を発射して、所
定の基準を満たしているか否かの検査も行うが、遊技領
域に設けられた始動口に、遊技球が入賞するタイミング
で内部で生成している乱数を取得し、表示装置(特別図
柄表示装置:いわゆる特図の表示装置)に表示されてい
る複数の図柄を変動して、取得した乱数値を所定の判定
値と比較判定し、比較結果が大当たりの場合は、例え
ば、「777」等の大当たりを表示する組み合わせで表
示し、遊技者に大きな価値を与える大当たり遊技を行わ
せ、一方、比較結果が外れの場合は、「123」等の外
れを表示する組み合わせで表示し通常遊技に戻るとい
う、いわゆる第1種遊技機の場合は、始動口に入賞して
乱数を取得する等の確率的要素が高く、それを実球の発
射で検査するのは、長い時間を費やしてしまうため、遊
技制御基板と検査装置(例えば、パーソナルコンピュー
タ)を所定の中継装置を介在させて接続し、遊技制御基
板に直接に始動口信号を入力し、遊技制御基板より大当
たり信号を取得して検査を行っている(すなわち、実球
を発射せず、電気的に検査を行っている)。
【0004】また、大当たりを構成する図柄のうち、1
/2が確率変動遊技となる第1種遊技機の場合は、その
図柄の出現率も検査対象となるので、停止図柄の情報も
取得している。すなわち、特図の停止図柄を遊技機から
所望の形式で取得し、停止図柄の出現率が所定の基準を
満たしているかどうかの検査を第3者機関で行ってい
る。一方、遊技店においては、設置した遊技機の稼働情
報等を収集して、経営情報(当店の営業に適した機種選
択、一回交換、無制限等の営業方法の選択等)として活
用するために、遊技情報収集管理システムを導入してい
る。これは、店内に通信網を設置し、その通信網より遊
技情報を管理装置が収集して稼働情報等を演算・加工す
るものである。この場合も遊技店では特図の停止図柄情
報が営業等で必要であるが、通常は係員が大当りの発生
した台の所に行って目視により確認していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第3者
機関による検査や遊技店での遊技情報の収集という点
で、従来の遊技機にあっては、特に特図の停止図柄情報
に関して、以下のような問題点があった。 (イ)上述の検査機関における検査において、遊技機製
造メーカは、遊技制御基板と検査装置間に介在する中継
装置を機種毎に作成し、その中継装置で、特図の停止図
柄情報についても、検査装置が所望する信号形態に変換
している。ところが、遊技制御基板から中継装置への入
力に着目した場合、検査装置が所望する信号形態を作成
するために、通常、遊技制御基板が外部信号として出力
している信号のみでは間に合わず、遊技制御基板から延
出する配線のコネクタに直に接続して必要な信号を取り
出すための結線作業も必要となって、接続作業が煩雑で
あった。例えば、大入賞口の開放時間の検査等を行うた
めには、大入賞口ソレノイド駆動信号を取り出す必要が
あるが、大入賞口ソレノイド駆動信号は遊技制御基板が
外部信号として出力している信号ではない。そのため、
遊技制御基板から延出して大入賞口ソレノイドに接続さ
れる大入賞口ソレノイド駆動信号の配線のコネクタに直
に検査装置側の配線を接続して取り出すという結線作業
を要する。また、特図の停止図柄情報については、図柄
表示装置に表示される停止図柄信号(停止図柄情報)を
取り出す必要があるが、停止図柄信号は遊技制御基板が
外部信号として出力している信号ではなく、そのため例
えば遊技制御基板より図柄表示装置へ送信する表示情報
を取り出し、それを検査装置側が所望する形式に変換す
ることで、検査装置では必要な情報を得ている。このよ
うに遊技機製造メーカにおける検査準備が煩雑であると
ともに、中継装置での変換処理も必要で面倒であった。
【0006】(ロ)機種毎に中継装置を作成しなければ
ならず、面倒であるし、コストもかかっていた。 (ハ)遊技店において遊技情報を収集する際に、遊技機
より外部信号として出力される信号(この外部信号は、
例えば遊技店の管理装置に送出される)は、個別に出力
される(例えば、大当たり信号、特図停止信号(特図が
停止したことを知らせる信号)等と個別になってい
る)。そのため、信号の種類も自ずと限られてしまい、
遊技店が本来望む情報を遊技機から出力できなかった。
信号の種類が限られるのは、個別なので信号の種類を多
くすると、そのための信号中継基板等の面積が嵩んで遊
技機の裏側のスペースに取り付けられないことがあり、
信号中継基板等の設置に限りがあるからである。また、
遊技店が本来望む情報の背景を説明すると、例えば遊技
店は集客のために、大当たり時における特図の図柄等で
営業形態(1回交換等)を変える場合があり、大当りが
発生すると、その都度店員が遊技機まで駆けつけて停止
図柄を確認しなければならない。そのために、大当り時
の停止図柄は、遊技店が本来望む情報となるが、従来は
そのような遊技店が所望する情報を簡単に得ることが困
難であった。通常は係員が大当りの発生した台の所に行
って目視により確認していたため、係員の作業が多くな
って営業効率が悪いとともに、遊技客への迅速なサービ
スという点でも改善の余地があった。
【0007】本発明は、上述した問題点に鑑みてなされ
たもので、特図の停止図柄情報についての検査機関によ
る検査、および遊技機製造メーカにおける検査準備を容
易にするとともに、遊技店が所望する特図の停止図柄情
報を簡単に出力できる遊技用演算処理装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技用演算処理装置は、図柄表
示装置に表示される停止図柄態様に関連して特典を付与
可能とする遊技機の遊技制御手順たる遊技プログラムお
よび該遊技プログラムの動作に関連して使用される作業
用メモリを内蔵し、遊技プログラムに基づいて遊技制御
を実行管理する遊技制御手段を備えた遊技用演算処理装
置において、前記遊技用演算処理装置は、前記作業用メ
モリ領域に格納されている遊技情報を複写し、記憶する
複写記憶手段と、前記複写記憶手段に記憶されている遊
技情報に基づいて、遊技情報の状態変化を検出するとと
もに、当該遊技情報の状態変化情報を記憶する状態変化
情報記憶手段と、外部からの要求に基づいて、前記遊技
制御手段に関連する遊技情報を外部からの要求に対応し
て送出する遊技情報応答手段と、を有し、前記遊技制御
手段は、前記図柄表示装置に表示させる停止図柄情報お
よび当該図柄が停止したことを知らせる図柄停止情報を
前記作業用メモリの所定領域に書き込む停止図柄情報書
込手段を備えていることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明による遊技用演算処理
装置は、図柄表示装置に表示される停止図柄態様に関連
して特典を付与可能とする遊技機の遊技制御手順たる遊
技プログラムおよび該遊技プログラムの動作に関連して
使用される作業用メモリを内蔵し、遊技プログラムに基
づいて遊技制御を実行管理する遊技制御手段を備えた遊
技用演算処理装置において、前記遊技制御手段は、前記
図柄表示装置に表示させる停止図柄情報および当該図柄
が停止したことを知らせる図柄停止情報を前記作業用メ
モリの所定領域に書き込む停止図柄情報書込手段を有
し、前記遊技用演算処理装置は、前記作業用メモリ領域
に格納されている遊技情報を複写し、記憶する複写記憶
手段と、前記複写記憶手段に記憶されている遊技情報に
基づいて、遊技情報の状態変化を検出するとともに、当
該遊技情報の状態変化情報を記憶する状態変化情報記憶
手段と、前記状態変化情報記憶手段に管理される図柄停
止情報が能動状態になった際に、予め設定されている停
止図柄変換情報に基づいて前記複写記憶手段に記憶され
ている停止図柄情報を基準停止図柄情報に変換し記憶す
る基準停止図柄情報記憶手段と、外部からの要求に基づ
いて、前記遊技制御手段に関連する遊技情報を外部から
の要求に対応して送出する遊技情報応答手段と、を有
し、前記遊技情報応答手段は、外部より停止図柄情報の
要求を受けたとき、前記基準停止図柄情報記憶手段に記
憶されている基準停止図柄情報を送出することを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、多
数のパチンコ遊技機(弾球遊技機であり、以下、遊技機
と略称する。また、説明の都合上、遊技機をP機あるい
はP台と適宜略称する)を設置した遊技店に適用した第
1の実施の形態として図面を参照して説明する。 A.遊技店の全体構成 最初に、遊技店の全体構成について説明する。図1は遊
技店の全体構成を示すブロック図である。図1におい
て、1は遊技店であり、遊技店1にはCR機タイプの遊
技機10a、10b等が多数設置されたパチンコ島1
1、状態変化情報記録装置(JR)、補助状態変化情報
記録装置(JR’)、履歴処理装置12、カウンタ用コ
ンピュータ(CC)、FAX装置13、事務所用コンピ
ュータ(HC)、プリンタ14、通信制御装置15〜1
8、玉計数機19、島金庫20、監視カメラシステム2
1、アナウンスシステム22および設定・検査装置23
(ただし、常時、後述の店内ネットワーク37(すなわ
ち、LON通信網91)に接続されるものではない)が
配置されている。
【0011】パチンコ島11は、情報収集端末装置(情
報収集BOX)31a、31b、・・・(以下、適宜、
情報収集端末装置31で代表する)、遊技機10a、1
0b、・・・(以下、適宜、遊技機10で代表する)、
カード式球貸装置32a、32b、・・・(以下、適
宜、カード式球貸装置32で代表する)、球切装置33
a、33b、・・・(以下、適宜、球切装置33で代表
する)、パルスタンク34a、34b、・・・(以下、
適宜、パルスタンク34で代表する)およびネットワー
ク中継装置35(例えば、ルータ)を備えている。な
お、パチンコ島11は遊技店1に複数が配置されるが、
ここでは1つのパチンコ島11の詳細を説明する。その
他のパチンコ島も同様の構成である。ネットワーク中継
装置35は1つのパチンコ島11について、それぞれ1
台ずつ配置されるが、その他の各装置(例えば、情報収
集端末装置31、球切装置33、パルスタンク34)は
遊技機10a、10b、・・・と同数だけ(すなわち、
遊技機10と対をなして)配置されている。
【0012】遊技機10a、10b、・・・は、遊技状
態を制御する遊技制御装置41a、41b、・・・(以
下、適宜、遊技制御装置41で代表する)をそれぞれ有
しており、遊技制御装置41は役物の制御を行う遊技用
演算処理装置(以下、図面では単に演算処理装置とい
う)200(いわゆるアミューズチップ用のIC)(詳
細は後述の図5参照)を内蔵している。遊技制御装置4
1は遊技制御基板および基板を収納するケース等を含む
概念である。遊技機10の側方にはカード式球貸装置3
2(遊技設備装置)が配置され、プリペイドカードを使
用した球の貸出し操作等は遊技機10で可能である。球
切装置33(遊技設備装置)は遊技機10の補給タンク
へパチンコ島11から球を補給するもので、例えば球が
10個補給される毎に1パルスとなる信号(例えば、後
述の図2に示す補給球数信号)が球切装置33から出力
される。パルスタンク34(遊技設備装置)は発射され
て遊技が終了した球が遊技機10から外部に回収した球
を計数するもので、例えば球の10個流出(回収)に対
応して1パルスとなる信号(後述の図2に示す回収球数
信号)がパルスタンク34から出力される。
【0013】情報収集端末装置31a、31b、・・・
は遊技情報収集装置1(PJ1)、・・・、遊技情報収
集装置2(PJ2)、・・・および分配回路42a、4
2b、・・・(以下、適宜、分配回路42で代表する)
をそれぞれ備えている。分配回路42は遊技機10、カ
ード式球貸装置32、球切装置33およびパルスタンク
34に接続され、これらの各装置から入出力される信号
を遊技情報収集装置1(PJ1)および遊技情報収集装
置2(PJ2)に分配して連絡する。例えば、分配回路
42は遊技情報収集装置1(PJ1)に対して売上信
号、補給球数信号、回収球数信号、通信信号(例えば、
遊技情報としての大当り情報、特図回転情報、確変情報
等)を分配して連絡し、遊技情報収集装置2(PJ2)
に対して打止信号、金枠開閉信号、木枠開閉信号、空皿
信号(遊技機10の貯留タンクにパチンコ島11から補
給される球量が少なくなったことを検出する信号)、異
常信号(不正な電磁波を出す等の不正な磁気力および電
磁波を検出する信号)、電源断信号を分配して連絡す
る。
【0014】遊技情報収集装置1(PJ1)は売上信
号、補給球数信号、回収球数信号、遊技制御装置41か
ら入出力される通信信号に基づいて、自分が受け持つ遊
技機10および遊技設備装置より出力された遊技情報
と、遊技情報収集装置2(PJ2)より転送された遊技
情報(状態変化情報)を併せて演算加工し、収集した遊
技情報より遊技情報の変化を検出する処理等を行うとと
もに、遊技用演算処理装置200の正当性判定(真偽判
定)も行うもので、その詳細なブロック構成は後述す
る。遊技情報収集装置2(PJ2)は遊技機10および
遊技設備装置より収集した主に遊技機10を監視するた
めの状態変化情報(例えば、金枠開放信号、空皿信号
等)を遊技情報収集装置1(PJ1)へ転送する処理や
遊技情報収集装置1(PJ1)から発射停止要求があっ
た場合に遊技機10を不能動化する処理等を行う。
【0015】ネットワーク中継装置35は、例えば、ル
ータ(Router)からなり、島内ネットワーク36と店内
ネットワーク37の各LON間を中継接続する装置であ
り、島内ネットワーク36にはLON(米国エシャロン
社によって開発されたLON(Local Operating Networ
k:エシャロン社登録商標)が採用される。パチンコ島
11は店内ネットワーク37を介して状態変化情報記録
装置(JR)、補助状態変化情報記録装置(JR’)、
履歴処理装置12、カウンタ用コンピュータ(CC)、
事務所用コンピュータ(HC)、通信制御装置15〜1
8および設定・検査装置23と接続されている。店内ネ
ットワーク37には同様にLONが採用される。島内ネ
ットワーク36、ネットワーク中継装置35および店内
ネットワーク37は、全体として遊技情報収集装置(P
J1)、(PJ2)、状態変化情報記録装置(JR)、
状態監視用管理装置(カウンタ用コンピュータ(C
C))および情報処理用管理装置(事務所用コンピュー
タ(HC))の間を接続する通信網91(以下、適宜L
ON通信網という)を構成する。
【0016】状態変化情報記録装置(JR)は遊技店1
に1台ずつ設けられ(例えば、遊技機500台に対して
1台設置、あるいは複数階がある場合には各階毎に1台
設置でもよい)、各パチンコ島11に設けられている遊
技情報収集装置1(PJ1)より通報される遊技情報
(状態変化情報)を遊技機毎に整理して記録し、補助状
態変化情報記録装置(JR’)は状態変化情報記録装置
(JR)のバックアップ用の装置(状態変化情報記録装
置(JR)に通報される情報と同等のものを記録する装
置、すなわち遊技情報収集装置1(PJ1)は状態変化
情報記録装置(JR)および補助状態変化情報記録装置
(JR’)へ通報する)であり、状態変化情報記録装置
(JR)と対に設置される。履歴処理装置12は通信網
37に接続されているノード(PJ1、PJ2、JR、
JR’等)がエラーを発生した際に、そのエラー情報が
当該履歴処理装置12へ通報されてくるので、そのエラ
ー情報を記録する装置であり、後にエラー来歴をオペレ
ータが確認できるようになっている。
【0017】カウンタ用コンピュータ(CC)として
は、安価で普及しているパーソナルコンピュータが使用
される。カウンタ用コンピュータ(CC)は当日の遊技
機10の状態変化情報を状態変化情報記録装置(JR若
しくはJR’)をポーリングして収集し、状態変化を検
出して表示する処理を行い、この状態変化情報のうち、
大当り、確率変動の場合は、カウンタ用コンピュータ
(CC)で当該事象が発生した遊技機10の詳細な遊技
情報も確認したい場合が通常なので、この特定の状態変
化の場合は直接に該当する遊技機10の遊技情報収集装
置(PJ1)へ連絡し、遊技情報の応答を受けて、状態
変化と併せて詳細な遊技情報をディスプレイ装置(例え
ば、CRT)に表示する。また、状態変化情報記録装置
(JR)がトラブルを起こして情報を収集できないとき
は、直ちにバックアップ用の補助状態変化情報記録装置
(JR’)に収集先を切り替えて情報を収集する。
【0018】さらに、カウンタ用コンピュータ(CC)
で所望の遊技機10の遊技情報を確認したい場合は、直
接該当する遊技情報収集装置(PJ1)へ連絡して、応
答した遊技情報を表示する機能もある。カウンタ用コン
ピュータ(CC)と事務所用コンピュータ(HC)との
間には専用通信網92(例えば、イーサネット)が設け
られており、カウンタ用コンピュータ(CC)で履歴情
報(分析情報:売上、機種情報、時系列情報等)を確認
したい場合は、事務所用コンピュータ(HC)との専用
通信網92により、分析情報を入手しディスプレイ装置
に表示する。カウンタ用コンピュータ(CC)にはFA
X装置13が接続され、カウンタ用コンピュータ(C
C)の演算した情報を外部に送信可能である。
【0019】事務所用コンピュータ(HC)としては、
安価で普及しているパーソナルコンピュータが使用され
る。事務所用コンピュータ(HC)は当日の過去分の遊
技情報を元に履歴情報・分析情報に加工する情報処理系
管理装置としての位置付けであり、遊技情報収集装置
(PJ1若しくはPJ2)を所定間隔毎にポーリングし
て遊技情報を収集し、履歴情報・分析情報に加工して格
納(例えば、内部記憶装置)するとともに、ディスプレ
イ装置(例えば、CRT)に表示する。また、事務所用
コンピュータ(HC)で所望の遊技機10の遊技情報を
確認したい場合は、直接該当する遊技情報収集装置(P
J1)へ連絡して、応答した遊技情報を表示する機能も
ある。さらに、事務所用コンピュータ(HC)で遊技機
10の状態変化情報(リアル系の情報)を確認したい場
合は、専用通信網92(例えば、イーサネット)を介し
てカウンタ用コンピュータ(CC)より状態変化情報を
入手しディスプレイ装置に表示する。事務所用コンピュ
ータ(HC)にはプリンタ14が接続され、収集した情
報を印刷出力可能である。ここで、カウンタ用コンピュ
ータ(CC)および事務所用コンピュータ(HC)は、
遊技情報を管理する管理装置を構成する。
【0020】通信制御装置15〜18は玉計数機19、
島金庫20、監視カメラシステム21およびアナウンス
システム22がLON通信網91である店内ネットワー
ク37を介して他の装置との通信を行う際のインターフ
ェース処理を行う。玉計数機19は遊技者が獲得した球
(例えば、景品交換のため)の計数を行い、計数値をカ
ウンタ用コンピュータ(CC)および事務所用コンピュ
ータ(HC)に転送し、当該遊技者に対して景品交換に
使用すべく計数結果をプリントアウトして渡す。島金庫
20は遊技店1での両替機若しくは現金式球貸装置等よ
り回収した貨幣を収納する装置であり、現在の情報を事
務所用コンピュータ(HC)およびカウンタ用コンピュ
ータ(CC)に転送する。
【0021】監視カメラシステム21は遊技店1内に配
置された監視カメラを管理して、撮像された画像を記録
するシステムであり、アナウンスシステム22は遊技店
1内のアナウンスを自動的に行うシステムである。設定
・検査装置23としては、例えばノート型のパーソナル
コンピュータ等が使用され、店内ネットワーク37(L
ON通信網91)に対して通信への加入/脱退が可能な
もので、遊技情報収集装置1(PJ1)へ当該遊技情報
収集装置1(PJ1)に接続される遊技機10の遊技制
御装置41に内蔵されている遊技用演算処理装置200
の正当性を判定する際の判定基準情報として使用する遊
技用演算処理装置200に内蔵されている遊技プログラ
ムと同一の基準遊技プログラムを設定するとともに、遊
技用演算処理装置200の識別のための固有IDを設定
する。設定・検査装置23には正規の遊技プログラム
(すなわち、基準遊技プログラム)を保有しており、例
えば正規プログラムを格納したFD(フロッピィディス
ク)をドライブ可能なドライブ装置が装着されている。
なお、設定・検査装置23は常に遊技店1の店内ネット
ワーク37に接続されているものではなく、遊技機製造
メーカ、信用機関等で遊技機10が遊技店1に設置され
た際(例えば、いわゆる新台の入替え等)に店内ネット
ワーク37に接続され、遊技情報収集装置1(PJ1)
による遊技用演算処理装置200の監視の際に使用され
る判定基準情報が設定される。
【0022】B.遊技情報収集装置1(PJ1)の構成 次に、遊技情報収集装置1(PJ1)のブロック構成に
ついて説明する。図2は遊技情報収集装置1(PJ1)
のブロック図である。図2において、遊技情報収集装置
1(PJ1)はCPU51、ROM52、RAM53、
EEPROM54、バックアップ電源55、発信回路5
6、通信制御装置57、出力インターフェース回路(I
/F)58、入力インターフェース回路(I/F)5
9、バス60および乱数発生回路61を備えている。
【0023】CPU51はROM52に格納されている
処理プログラムに基づいて自分が受け持つ遊技機10お
よび遊技設備装置より出力された遊技情報と、遊技情報
収集装置2(PJ2)より転送された遊技情報(状態変
化情報)を併せて演算加工し、収集した遊技情報より遊
技情報の変化を検出する処理等を行うとともに、遊技用
演算処理装置200の正当性判定も行う。乱数発生回路
61は遊技プログラムが格納されるアドレス範囲の最大
値以上の乱数データを発生させる。CPU51が行う遊
技用演算処理装置200の正当性判定では、乱数発生回
路61の出力を利用し、ランダムなアドレスの遊技プロ
グラム内容に基づく判定を行う。すなわち、CPU51
は遊技用演算処理装置200の正当性判定を行う際に、
乱数発生回路61より乱数値を取得し、遊技用演算処理
装置200内の遊技プログラムが格納されているアドレ
ス範囲内のアドレス値(所定部分)に補正して、そのア
ドレス値に格納されている遊技プログラムの内容を遊技
用演算処理装置200に要求する。そして、CPU51
は上記指令に応じて読み出された遊技用演算処理装置2
00からの遊技プログラムの所定部分と、設定・検査装
置23により設定されて記憶している基準遊技プログラ
ムの該当する所定部分とを比較して遊技用演算処理装置
200の正当性(真偽)を判定する。
【0024】ROM52は遊技用演算処理装置200の
正当性判定のためのプログラムや遊技情報の収集・加工
等のための処理プログラムを格納しており、RAM53
はワークエリアとして用いられる。EEPROM54は
遊技用演算処理装置200の正当性を判定する際の判定
情報となる遊技用演算処理装置200に内蔵されている
遊技プログラムと同一の基準遊技プログラム(すなわ
ち、判定基準情報)を記憶する。また、遊技用演算処理
装置200を識別するための固有IDを記憶する。上記
各情報は、設定・検査装置23により設定される。さら
に、EEPROM54は状態変化情報の監視用の設定値
も記憶する。
【0025】バックアップ電源55はRAM53の記憶
情報をバックアップする電源である。発信回路56はC
PU51に制御クロック信号を供給し、通信制御装置5
7は島内ネットワーク36を介して遊技情報収集装置1
(PJ1)と他のネットワーク端末との間で情報の転送
等に必要な通信の制御を行う。出力インターフェース回
路(I/F)58は遊技機10とCPU51との間の出
力インターフェース処理を行うもので、出力インターフ
ェース回路(I/F)58から遊技機10の遊技制御装
置41に対して通信信号(例えば、プログラム要求コマ
ンド、ステータス要求コマンド等)が出力される。
【0026】入力インターフェース回路(I/F)59
は遊技機10および遊技設備装置(球貸装置32等)と
CPU51との間の入力インターフェース処理を行うも
ので、遊技制御装置41から通信信号(例えば、遊技情
報として特図回転情報(特図の回転を知らせる情報)、
大当り情報、確変情報(確率変動中および大当り遊技中
に、それを知らせる情報)、要求されたコマンドに対す
る応答情報等)、カードによる売上信号、現金式の球貸
装置(図示略)から現金による売上信号、球切装置33
から補給球数信号、パルスタンク34から回収球数信号
がそれぞれ入力されるようになっている。
【0027】C.遊技盤の構成 次に、図3は遊技機10の遊技盤71を示す図であり、
遊技盤71には前面の略円形領域がガイドレール72で
囲まれることにより遊技領域が形成される。遊技領域に
は、複数の識別情報(いわゆる特図)を複数列で変動表
示する特別図柄表示装置73(図柄表示装置に相当)、
大入賞口を有する特別変動入賞装置74、特図始動口と
して機能する普通変動入賞装置75(いわゆる普電と呼
ばれるもの)、普通変動入賞装置75に設けられた普通
図柄(以下、普図という)を表示する普通図柄表示装置
76、スルーチャッカー形式の普通図柄始動ゲート7
7、一般入賞口78、79、風車と呼ばれる複数の打球
方向変換部材80、サイドランプ81、82、アウト穴
83などが備えられている。そして、普通変動入賞装置
75内の入賞流路には特図始動スイッチ91が、普通図
柄始動ゲート77内の通過流路には普図始動ゲートスイ
ッチ92が、それぞれ設けられている。また、特別変動
入賞装置74の大入賞口内における継続入賞流路には継
続スイッチ93が、一般入賞流路にはカウントスイッチ
94がそれぞれ設けられている(上記各スイッチは図4
参照)。
【0028】特別図柄表示装置73の上部には、一般入
賞口95が設けられるとともに、この場合4個の特図始
動記憶表示器96が設けられている。普通変動入賞装置
75には、この場合4個の普図始動記憶表示器97が設
けられている。普通図柄表示装置76は、例えば一桁の
数字を表示する7セグメントの表示部を有しLED等よ
りなる表示器であり、この場合上記普通図柄(普図)
は、一桁の数字である。始動記憶表示器96、97は、
後述するように特図あるいは普図の始動記憶の数をそれ
ぞれ表示するものである。特図始動スイッチ91は普通
変動入賞装置75に玉が入賞したことを検出し、普図始
動ゲートスイッチ92は普通図柄始動ゲート77を玉が
通過したことを検出し、カウントスイッチ94は特別変
動入賞装置74の大入賞口に入った全ての玉を検出し、
継続スイッチ93は大入賞口に入った玉のうちいわゆる
継続入賞(V入賞)した玉を検出する。
【0029】なお、遊技盤71の遊技領域には、通常天
釘やヨロイ釘といった多数の障害釘が設けられるが、こ
こでは繁雑になるので図示省略している。また、同様に
図示省略しているが、遊技盤71には、その他の各種装
飾ランプや、LED等が設けられていてもよい。また、
本発明では、遊技盤における遊技領域はどのようなもの
でもよく、例えばいわゆる「第1種」に属するものある
いは図柄表示装置を備えた「第3種」に属するもの、あ
るいは他の機種等であってもよく、要は作業用メモリ
(後述のRAM)を内蔵し、遊技プログラムに基づいて
遊技制御を実行管理する遊技制御手段を備えた遊技用演
算処理装置を有するものするものであれば、任意の構成
をとり得るが、一例として本実施例では「第1種」に属
するタイプのものを用いている。
【0030】D.遊技制御装置の構成 次に、図4は遊技制御装置41を示す図であり、遊技制
御装置41は、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行う
ワンチップマイコンからなる遊技用演算処理装置200
(詳細は図5参照)と、水晶の発振周波数を分周して所
定のクロックを得る発振器101と、各種センサ信号を
受け入れる入力インターフェース102と、出力インタ
ーフェース103と、遊技に必要な効果音を生成する
(あるいは音声合成を行ってもよい)サウンドジェネレ
ータ104と、サウンドジェネレータ104からの音声
信号を増幅して遊技機10の所定箇所に配設されたスピ
ーカー105に出力するアンプ106と、遊技制御装置
41と外部の情報収集端末装置31との間で信号の受け
渡しを行う外部通信用端子107と、を含んで構成され
る。
【0031】入力インターフェース102には、前述の
特図始動スイッチ91、普図始動ゲートスイッチ92、
継続スイッチ93、カウントスイッチ94およびセーフ
センサ108からの信号が入力される。セーフセンサ1
08は入賞した遊技球を検出する。出力インターフェー
ス103からは、遊技情報を外部に出力するための外部
情報端子109(従来からある端子で、例えば大当り信
号、特図回転信号、確変信号等を外部に出力するための
もの)、特別図柄表示装置73の表示制御を行う表示制
御装置110、特別変動入賞装置74である大入賞口を
開閉駆動する大入賞口ソレノイド111、特図始動記憶
表示器96、普通図柄表示装置76、普通変動入賞装置
75を駆動する普通電動役物ソレノイド112、普図始
動記憶表示器97、入賞球に対応して賞球の排出を制御
する賞球排出回路113、各種装飾ランプ、LED(例
えばサイドランプ81、82等)に制御信号が出力され
る。
【0032】E.遊技用演算処理装置200の構成 次に、遊技機10の遊技制御装置41が内蔵している役
物の制御を行う遊技用演算処理装置200の構成につい
て説明する。図5は遊技用演算処理装置200の構成を
示すブロック図である。図5において、遊技用演算処理
装置200はいわゆるアミューズチップ用のICとして
製造され、遊技制御を行う遊技領域部200Aおよび情
報管理を行う情報領域部200Bに区分される。まず、
遊技領域部200AはCPUコア201、ROM20
2、RAM203、外部バスインターフェース204、
乱数生成回路205、クロックジェネレータ206、リ
セット/割込制御回路207、アドレスデコーダ20
8、出力制御回路209およびバス210により構成さ
れる。
【0033】CPUコア201は遊技制御のための演算
処理を行うとともに、特に本実施の形態では、特別図柄
表示装置73(図柄表示装置)に表示させる停止図柄情
報および当該図柄が停止したことを知らせる図柄停止情
報をRAM203(作業用メモリ)の所定領域に書き込
む処理を行う。ROM202は遊技プログラムを格納し
ているとともに、所定領域に正当性確認情報を記憶して
いる。正当性確認情報とは、遊技用演算処理装置200
の正当性の簡易チェックを行う場合の情報であり、例え
ば後述の書込終了コード、初期設定情報、メーカコード
(遊技機製造メーカコード)、認定コード、固有IDを
使用して所定の演算(例えば、各情報を加算演算したチ
ェックサム、CRC等の演算)を施した結果値である。
正当性確認情報は第3者機関あるいは遊技機製造メーカ
がROM202に遊技プログラムを書き込む際に、所定
の領域に書き込まれる。なお、遊技機製造メーカが書き
込む際には、その結果値だけが第3者機関から知らされ
る。
【0034】遊技用演算処理装置200の簡易チェック
を行う場合、遊技用演算処理装置200の電源立ち上が
り時に、遊技用演算処理装置200自身が演算した演算
値と、遊技プログラムが格納されているROM202の
所定領域に予め書き込まれている正当性確認情報(すな
わち、第3者機関等によって予め設定された結果値)と
を比較判定することで、簡易的な遊技用演算処理装置2
00のチェックを可能にする構成になっている。RAM
203(作業メモリ(以下、ワークメモリ)に相当)
は、遊技領域部200Aにおける遊技プログラムに基づ
く処理でワークエリア(作業領域)として用いられ、制
御に必要なデータの一時記憶等を行う。外部バスインタ
ーフェース204は外部バスのインターフェース処理を
行う。
【0035】外部バスインターフェース204にはMO
DE端子が設けられており、遊技プログラムをROM2
02に書き込む際に、このMODE端子を[H]レベル
にすると、ROM202への書き込みモードとなって遊
技機製造メーカあるいは第3者機関による遊技プログラ
ムの書き込みが可能になる。書き込む方法は、外部バス
インターフェース204のMODE端子を[H]レベル
にし、アドレス端子(A0〜A15)、データ端子(D
0〜D7)を利用して行う。なお、書き込みモードは遊
技プログラムの書き込みを可能にするものであり、ブー
トプログラムを書き込みできるようにするものではな
い。また、ROM202への遊技プログラムの書き込み
が終了すると、後述のパラメータメモリ212の所定領
域に書込終了コードが記録(例えば、所定のコード若し
くは所定ビットを物理的に切断することで記録)され
る。そして、パラメータメモリ212に既に書込終了コ
ードが記録されている場合には、ROM202への遊技
プログラムの書き込みはできない。
【0036】乱数生成回路205は遊技の実行過程にお
いて遊技価値(例えば、大当り)を付加するか否か等に
係わる乱数(乱数は、大当たりの決定や、停止時の図柄
の決定等に使用)を生成するもので、一様性乱数を生成
する数学的手法(例えば、合同法あるいはM系列法等)
を利用して乱数を生成する。本実施の形態では、機種に
関連した情報を乱数生成の際における種値として利用す
る。クロックジェネレータ206は所定のクロック信号
を生成する。リセット/割込制御回路207はシステム
リセット、ユーザリセットや割り込み要求を検出してC
PUコア201に知らせる。アドレスデコーダ208は
内蔵デバイスおよび内蔵コントロール/ステータスレジ
スタ群のロケーションをメモリマップドI/O方式およ
びI/OマップドI/O方式によりデコードする。出力
制御回路209はアドレスデコーダ208からの信号の
制御を行って外部端子より8ビットの制御信号(CS0
〜CS7)を外部に出力する。バス210はデータバ
ス、アドレスバス、制御バスを含むものであり、情報領
域部200Bにも連絡している。
【0037】次に、遊技用演算処理装置200における
情報管理を行う情報領域部200Bは、ROM211、
パラメータメモリ212、バスモニタ回路213、DP
RAM214、セキュリティメモリ215、ステータス
メモリ216、制御回路217、外部通信制御回路21
8、バス219および遊技領域部200A側のバス21
0を含んで構成される。なお、DPRAM214がバス
219に連絡する側にはバッファ回路220(図6参
照)が配置されるが、図5では図示略している。ROM
211はブートプログラムを格納しており、遊技用演算
処理装置200の電源オン時にはブートプログラムが立
ち上がって、所定の簡易チェックを行い、正常であれば
遊技プログラムに処理を移行させるようになっている。
パラメータメモリ212は書込終了コードおよび初期設
定情報を格納している。書込終了コードとは、ROM2
02に遊技プログラムを書き込んだ後に正当なものによ
り書き込みが行われたことを示すために書き込まれる情
報で、詳細は後述する。初期設定情報とは、遊技機製造
メーカが遊技プログラムを書き込む際に、チップセレク
トCSの入力/出力を設定するための情報であり、例え
ばCS0、1、2を入力に使用し、CS3、4、5、
6、7を出力に使用するという情報である。
【0038】DPRAM214は、バス210を介して
遊技領域部200A側のRAM203の内容を複写して
記憶するもので、遊技領域部200A側および情報領域
部200B側の双方よりアクセスが可能な構成になって
いる。ただし、遊技領域部200A側はデータの書き込
みのみが可能で、読み出しはできない。バスモニタ回路
213は、情報領域部200B側より遊技領域部200
A側のバス210の状態監視および制御を行う。ここで
の制御とは、RAM203の内容をDDPRAM214
に複写する際のタイミング制御や、遊技プログラムを外
部に出力する際に遊技領域部200A側のバス210を
開放してROM202から遊技プログラムを読み込んで
情報領域部200B側より外部に出力する等の制御であ
る。
【0039】ここで、DPRAM214へのデータアク
セスについて、図6を参照して説明する。DPRAM2
14には遊技領域部200Aのバス210(アドレスバ
ス、データバス、制御バスを含む)がバッファ回路22
0を介して接続され、RAM203の所定アドレスに情
報を書き込む際に、DPRAM214にも同一アドレス
に同一情報を書き込むようにして情報領域部200Bに
情報を複写する処理が行われる。ただし、制御バスのう
ち、RD信号(読み出し制御信号)はDPRAM214
に接続されない。
【0040】また、情報の複写という点で、RAM20
3とDPRAM214については情報の書き込み速度や
好ましい書き込みタイミングが異なることもあるので、
DPRAM214側に接続されるアドレスバス、データ
バス、制御バスにバッファ回路220を設け、そのバッ
ファ回路220をバスモニタ回路213でコントロール
(例えば、RAM203のデータをプールして書き込む
タイミングを遅らせるような制御)するようにし、高速
動作のRAM203の内容を確実にDPRAM214に
複写する(高速動作のRAM203の内容を複写すれば
よいので、DPRAM214への複写タイミングは遅れ
ても、バッファに複写内容を逐次入れておくことで、確
実に複写可能である)。これにより、データのビット落
ち等を防いで確実にデータの複写を行う。DPRAM2
14、バス210、バスモニタ回路213およびバッフ
ァ回路220は、作業用メモリ(RAM203)領域に
格納されている遊技情報を複写し、記憶する複写記憶手
段を構成する。
【0041】図5に戻り、セキュリティメモリ215
(例えば、EEPROMで構成)には遊技用演算処理装
置200の識別や正当性の判定のために使用する固有I
D、メーカコード(遊技機製造メーカコード)、認定コ
ード(第3者機関により検査が合格した遊技機に付与さ
れる番号で、認可された遊技機の認可コードである)が
書き込まれている。ステータスメモリ216は、制御回
路217がDPRAM214の内容を参照して遊技情報
の状態変化情報を検出して書き込むための記憶領域であ
る。DPRAM214には遊技領域部200A側のRA
M203に格納されている情報と同一の情報が同一のア
ドレスに書き込まれるようになっており、予め遊技領域
部200A側のRAM203の特定アドレスに遊技情報
を書き込むようにしておけば、情報領域部200B側で
はDPRAM214よりその特定アドレスから情報を取
得することで状態変化情報を得ることができる。このよ
うに取り決めをしておかないと、情報領域部200B側
でRAM203の情報の内容がわからないからである。
【0042】制御回路217は情報領域部200B側を
制御するもので、バッファメモリを有している。制御回
路217の制御内容としては、外部装置である遊技情報
収集装置1(PJ1)よりのメモリ内容要求指令によ
り、情報領域部200BのDPRAM214の内容を外
部へ連絡したり、遊技プログラム要求指令により、バス
モニタ回路213を介してROM202内の遊技プログ
ラムを外部へ連絡したりする処理がある。その場合、バ
ッファメモリは制御回路217から指示された情報の一
時的なバッファ記憶を行う。
【0043】外部通信制御回路218は外部との通信を
行うもので、例えば外部よりの指令に基づいて演算処理
装置200内に格納されている情報(例えば、状態変化
情報、遊技プログラム、書込終了コード、固有ID等)
を外部へ応答する等の処理を行う。なお、外部通信制御
回路218が外部へ連絡する際には、情報に対して暗号
化を施して行ってもよい。遊技用演算処理装置200で
は、遊技領域部200Aおよび情報領域部200Bがバ
スモニタ回路213を介して独立して動作する。すなわ
ち、情報領域部200B側は遊技領域部200Aにおけ
るCPUコア201の作動に関係なく(プログラム実行
に関係なく)、動作可能である。
【0044】ここで、遊技用演算処理装置200の遊技
領域部200Aは遊技制御手段を構成し、遊技制御手段
は特別図柄表示装置73(図柄表示装置)に表示させる
停止図柄情報および当該図柄が停止したことを知らせる
図柄停止情報をRAM203(作業用メモリ)の所定領
域に書き込む停止図柄情報書込手段の機能を実現する。
情報領域部200Bの制御回路217およびステータス
メモリ216は、複写記憶手段に記憶されている遊技情
報に基づいて遊技情報の状態変化を検出するとともに、
当該遊技情報の状態変化情報を記憶する状態変化情報記
憶手段を構成する。外部通信制御回路218およびバス
219は、外部(例えば、遊技情報収集装置1(PJ
1))からの要求に基づいて遊技領域部200A(遊技
制御手段)に関連する遊技情報を外部からの要求に対応
して送出する遊技情報応答手段を構成する。この場合、
遊技情報応答手段は遊技制御手段の作用に影響を与える
ことなく、複写記憶手段若しくは状態変化情報記憶手段
から外部の要求に対応する応答情報を取得して送出する
ように構成されている。
【0045】次に、作用を説明する。本実施の形態で
は、遊技用演算処理装置200の電源オン時にブートプ
ログラムが立ち上がって正当性の簡易チェックが行わ
れ、その後、外部の遊技情報収集装置1(PJ1)によ
り所定間隔毎に遊技プログラムを使用した正当性の判定
が行われる。遊技機10の役物制御は遊技用演算処理装
置200の遊技領域部200Aにより行われ、遊技情報
の変化検出および遊技領域部200A(遊技制御手段)
に関連する遊技情報を外部からの要求に対応して送出す
る処理は、情報領域部200B側で行われる。最初に、
役物制御の動作から説明する。A.役物制御の動作図7
は遊技プログラムにより行われる役物制御のフローチャ
ートである。この制御処理は、ステップS1からステッ
プS17までの1シーケンスを所定の基準時間毎(割り
込み毎)に繰り返し実行される。
【0046】処理が開始されると、ステップS1におい
て、まず電源の投入時であるか否かを判別し、電源投入
時であればステップS2初期化処理を行い、今回のルー
チンを終了する。初期化処理では、RAM203におけ
るワークエリアのイニシャライズ、I/Oレジスタの設
定、システム内部のレジスタの設定処理、フラグのイニ
シャライズ等が行われる。ステップS1で電源投入時で
なければ、ステップS3に進んで入力処理を行う。入力
処理は始動口(普通変動入賞装置75)に入賞したタイ
ミングで乱数を取得する処理であり、詳細はサブルーチ
ンで後述する。
【0047】図12はRAM203(ワークメモリ)に
記憶される遊技情報のうち特図に関連するデータを示す
もので、これらのデータは遊技用演算処理装置200の
遊技領域部200Aに配置されているRAM203の所
定アドレスに記憶されるが、当然に、情報領域部200
B側のDPRAM214(複写メモリ)にも同一のアド
レスに同一の内容が複写される。図12の遊技情報のう
ち、以下はビットデータである。 「特別図柄変動中データ」:特図変動中は「1」 「特別図柄停止データ」:特図停止後の所定時間は
「1」 「大当たりデータ」:大当たり中は「1」 「大入賞口オンデータ」:大入賞口オン中は「1」 「特図記憶データ1,2,3,4」:特図記憶に対応し
て記憶有りは「1」 「エラーデータ」:エラー中は「1」 また、図12の遊技情報のうち、以下はバイトデータで
ある。 「1桁目特図停止図柄データ」:左停止図柄データを表
す所定のコード 「2桁目特図停止図柄データ」:中停止図柄データを表
す所定のコード 「3桁目特図停止図柄データ」:右停止図柄データを表
す所定のコード
【0048】次いで、ステップS4で賞球数制御処理を
行う。これにより、賞球排出回路113へ賞球数が送信
される。次いで、ステップS5で乱数更新処理を行う。
乱数更新処理は、乱数を更新する処理であり、初期値を
乱数生成回路205より取得し、以降は本シーケンスが
繰り返される度に+[1]して乱数が作成される。これ
により、特図および普図の乱数が変り、大当りあるいは
普図当りの乱数抽出値がランダム性を保つようになる。
次いで、ステップS6で処理番号による分岐判断を行
い、処理NO.(処理番号)に従ってステップS7〜S
10のうちの該当するいずれか一つの処理を行う。ステ
ップS7〜S10の概要は以下のとおりである。
【0049】ステップS7:通常処理 通常処理(普段処理)は、始動記憶に応じて乱数を取得
し大当り判定を行って特図の停止図柄を決定するもの
で、詳細はサブルーチンで後述する。 ステップS8:図柄変動処理 図柄変動処理は、特図の図柄を変動および停止させる処
理で、詳細はサブルーチンで後述する。 ステップS9:大当り処理 大当り処理では、大入賞口(特別変動入賞装置74)開
放等の大当たり処理を行う。大入賞口オンデータ(図1
2参照)は、ここでセットおよびびクリアが行われる。 ステップS10:外れ処理 外れ処理では、外れ停止図柄停止後、通常処理に戻る際
の処理を行う。以上の処理番号による分岐処理(ステッ
プS7〜S10)によれば、メインルーチンのシーケン
スが繰返される度に、遊技状態に応じて処理番号が変更
されてゆく。
【0050】次に、図7に示すメインルーチンでは、以
上の分岐処理がなされた後に、次いで、ステップS11
で普図・普電を制御する処理を行う。ここで、普通図柄
変動中データ、普通図柄停止データ、普図当たりデー
タ、普通電動役物オンデータ、普図記憶1、2、3、4
データ、および1、2、3桁目普図停止図柄データの処
理が行われる。図13はRAM203(ワークメモリ)
に記憶される遊技情報のうち普図に関連するデータを示
すもので、これらのデータは遊技用演算処理装置200
の遊技領域部200Aに配置されているRAM203に
の所定アドレスに記憶されるが、当然に、情報領域部2
00B側のDPRAM214(複写メモリ)にも同一の
アドレスに同一の内容が複写される。
【0051】図13の遊技情報のうち、以下はビットデ
ータである。 「普通図柄変動中データ」:普図変動中は「1」 「普通図柄停止データ」:普図停止後の所定時間は
「1」 「普図当たりデータ」:普図当たり中は「1」 「普通電動役物オンデータ」:普通電動役物オン中は
「1」 「普図記憶データ1,2,3,4」:普図記憶に対応し
て記憶有りは「1」 また、図13の遊技情報のうち、以下はバイトデータで
ある。 「1桁目普図停止図柄データ」:左停止図柄データを表
す所定のコード 「2桁目普図停止図柄データ」:中停止図柄データを表
す所定のコード 「3桁目普図停止図柄データ」:右停止図柄データを表
す所定のコード なお、普図停止図柄データが3桁となっているのは普図
の拡張機能があり、例えば普通図柄表示装置が3桁を表
示可能なタイプであっても対応できるようにしている。
ただし、本実施の形態では普図が1桁のみの普通図柄表
示装置76を使用しており、そのため本実施の形態では
「1桁目普図停止図柄データ」だけを使用している。次
いで、ステップS12で外部情報処理を行う。これによ
り、外部情報(大当たり等を外部の管理装置側に出力す
る信号)の設定が行われる。
【0052】次いで、ステップS13でデータ転送処理
を行う。これにより、図柄変動処理、大当たり処理等で
設定された表示情報が表示制御装置110へ送信され
る。次いで、ステップS14でランプ・LED処理を行
う。これにより、ランプ・LED114に対応する表示
データが設定され、装飾の演出が行われる。次いで、ス
テップS15で出力処理を行い、上記の各処理で設定さ
れた出カデータを出力する処理である。次いで、ステッ
プS16で音出力処理を行い、効果音等の出力が行われ
る。次いで、ステップS17で不正監視・不正処理を行
う。これは、例えばノーカウント不正等の監視およびそ
の対応処理を行うものである。ステップS17を経る
と、メンルーチンの1シーケンスが終了する。
【0053】B.入力処理 次に、メンルーチンのステップS3における入力処理の
サブルーチンについて説明する。図8は入力処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。入力処理では、
まずステップS21で特図始動スイッチ91からの入力
信号のチャタリング除去、論理変換の信号処理を行うと
ともに、特図始動スイッチ91の入力を監視し、始動セ
ンサ球有りか否かを判別する。始動センサ球有りとは、
特図始動スイッチ91の入力があって始動入賞した状態
をいう。始動センサ球有りでなければ今回のルーチンを
終了し、始動センサ球有りのときはステップS22に進
んで始動記憶が「4」未満であるか否かを判別する。始
動記憶が「4」未満であればステップS23に進み、始
動記憶が「4」を超えているとルーチンを終了してリタ
ーンする。始動記憶は最大で「4」を限度としているか
らである。始動記憶が「4」未満のときはステップS2
3で始動記憶数を更新する処理を行い、ステップS24
で特図記憶データを更新する処理を行う。
【0054】特図記憶データ更新処理は、図12に示す
ように、ワークメモリ(RAM203)の所定アドレス
に特図記憶1データ、特図記憶2データ、特図記憶3デ
ータ、特図記憶4データを記憶数に関連して書き込む処
理である。例えば、記憶数が2個なら特図記憶1データ
および特図記憶2データに「1」を書き込む。この場
合、特図記憶3データおよび特図記憶4データは、
「0」である。このように現在の特図記憶数に対応して
特図記憶データのビットを「1」又は「0」にする。次
いで、ステップS25で乱数記憶領域より乱数値を取得
する。これにより、始動入賞のタイミングで後述の乱数
更新処理にて作成された乱数値が取得される。次いで、
ステップS26で取得した乱数を特図乱数判定用記憶領
域に記憶してルーチンを終了する。
【0055】C.通常処理 次に、メンルーチンのステップS7における通常処理
(普段処理)のサブルーチンについて説明する。図9は
通常処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
通常処理では、まずステップS31で始動記憶があるか
否かを判別し、始動記憶が無ければリターンし、始動記
憶があればステップS32で当該始動記憶数を一つ減ら
した後、ステップS33で特図記憶データ減算処理を行
う。これは、図8に示した入力処理のサブルーチンのス
テップS24で特図記憶データ更新処理における減算の
ための処理である。次いで、ステップS34で特図乱数
判定用記憶領域より乱数を取得する。これは、図8に示
した入力処理のサブルーチンのステップS26で特図乱
数判定用記憶領域に格納した乱数値を読み込むものであ
る。
【0056】次いで、ステップS35で取得した乱数値
と大当り判定値とを比較し、ステップS36で取得乱数
は当たり値(大当り)であるか否かを判別する。外れの
場合はステップS37で外れ停止図柄を決定し、さらに
大当りフラグ(後述の図10のステップS50で使用)
をクリアしてステップS39で処理番号を図柄変動処理
に切り替える。また、ステップS37では停止図柄がリ
ーチ図柄である場合に、リーチフラグをセットした後、
ステップS39に進んで図柄変動処理の番号に処理番号
を変更して、次のシーケンスで図柄変動処理が行われる
ようにする処理を行う。なお、前述したように、始動記
憶がない場合には、処理番号をこの通常処理を行う番号
のままとして、次のシーケンスでもこの通常処理が繰返
されるようにする。
【0057】一方、取得乱数が当たり値(大当り)の場
合はステップS38で大当り停止図柄を決定し、さらに
大当りフラグをセットしてステップS39で処理番号を
図柄変動処理に切り替える。これにより、図柄変動処理
では、セットされた表示情報を図7に示すメインルーチ
ンのデータ転送処理(ステップS13)で表示制御装置
110へ送信することにより特別図柄表示装置73(図
柄表示装置)に図柄が変動表示されることになる。
【0058】D.図柄変動処理 次に、メンルーチンのステップS8における図柄変動処
理のサブルーチンについて説明する。図10は図柄変動
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。図柄
変動処理では、まずステップS41で特別図柄変動中デ
ータをセット(図12の該当ビットに「1」をセット)
し、ステップS42で図柄の変動停止タイミングである
か否かを判別する。停止タイミングでなければステップ
S43で変動の前半か否かを判別し、前半の場合はステ
ップS44で図柄を高速に変動すべく高速変動処理(左
図柄を停止させる)を行いリターンする。ルーチンを繰
り返してステップS43で変動の前半でない場合(後半
の場合)は、ステップS45に進んで低速変動処理(中
図柄を停止させる)を行い、ステップS46でリーチ発
生か否かを判別する。既に停止している2図柄がリーチ
を構成した場合は、ステップS47でリーチ変動処理を
行ってリターンする。リーチを構成しない場合はそのま
まリターンする。
【0059】ステップS42で変動停止タイミングにな
ったときは、ステップS48に進んで最終停止図柄を停
止させるとともに、特別図柄変動中データをクリア(図
12の該当ビットに「0」をセット)し、ステップS4
9で特別図柄停止データをセットする。これにより、図
12の特別図柄停止データに「1」がセットされるとと
もに、1桁目特別停止図柄データ、2桁目特別停止図柄
データ、3桁目特別停止図柄データに停止図柄が書き込
まれる(DPRAM214に複写され、情報領域部20
0B側にも停止図柄情報が記憶され、外部に停止図柄を
連絡できる)。これにより、外部から特別図柄停止デー
タを監視することで、停止図柄を取得するタイミングが
判別できる。そして、所定時間後、特別図柄停止データ
はクリアされる。次いで、ステップS50で大当たりフ
ラグ(前述した図9のステップS37、38で使用)が
立っているか否かを判別し、立っていない場合はステッ
プS51で外れ処理に処理番号を変更してリターンす
る。一方、大当たりフラグが立つている場合はステップ
S52に進んで大当り処理に処理番号を変更し、ステッ
プS53で大当たりフラグをクリアしてリターンする。
このように図柄変動処理では、特図の図柄を変動および
停止させる処理が行われ、この処理で設定された表示情
報がメインルーチンの「データ転送処理」(ステップS
13)で表示制御装置110に送出され、表示制御装置
110により特図が特別図柄表示装置73に表示制御さ
れる。
【0060】E.ステータス情報作成フロー 次に、遊技用演算処理装置200の情報領域部200B
がRAM203よりDPRAM214(複写メモリ)に
複写された遊技情報に基づいて制御回路217が遊技情
報の状態変化を検出してステータスメモリ216に記憶
する手順(フロー)について、図11(a)を参照して
説明する。情報領域部200Bは制御回路217により
制御されており、制御回路217では、まずステップS
61でDPRAM214の所定領域(遊技情報が格納さ
れている領域:予め何の情報が、どこのアドレスで、ど
のような状態(例えば、Xアドレスは停止図柄情報であ
るとか、何ビット目は大当たりステータスとか)で格納
されているかは決められている)より遊技情報を取得す
る。
【0061】ステップS62では、取得した遊技情報に
基づいて遊技情報の変化を検出し、変化した遊技情報を
トリガーにして当該変化した状態変化情報(ステータス
情報、以下同様)および他の状態変化情報を作成し、ス
テップS63でこれらの状態変化情報(ステータス情
報)をステータスメモリ216に書き込む(記憶す
る)。これは、変化した状態変化情報をトリガーに、他
の変化していない状態変化情報も書き込むものであり、
図14に示すフォーマットで書き込みが行われる。
【0062】図14に示すデータは以下の内容であり、
各ステータスの能動状態で「1」となる。 「特別図柄変動中ステータス」:特図変動中で「1」 「特別図柄停止ステータス」:特図が停止すると所定時
間は「1」 「大当たりステータス」:大当たりが発生すると「1」 「大入賞口オンステータス」:大入賞口オンで「1」 「特図記憶有りステータス」:特図記憶1〜4データに
記憶有りで「1」 「普通図柄変動中ステータス」:普図変動中で「1」 「普通図柄停止ステータス」:普図が停止すると所定時
間は「1」 「普図当たりステータス」:普図当たりが発生すると
「1」 「普通電動役物オンステータス」:普通電動役物がオン
すると「1」 「普図記憶有りステータス」:普図記憶1〜4データに
記憶有りで「1」 「エラーステータス」:エラーが発生すると「1」
【0063】F.情報取得フロー 次に、遊技情報収集装置1(PJ1)が遊技用演算処理
装置200より遊技情報若しくは状態変化情報(ステー
タス情報)を取得する手順(フロー)について、図11
(b)を参照して説明する。遊技情報収集装置1(PJ
1)では、遊技情報収集処理においてステップS71で
遊技用演算処理装置200のステータスメモリ216に
記憶されている状態変化情報(ステータス情報)を監視
する確認タイミングであるか否かを判別する。ここで、
遊技情報収集装置1(PJ1)は所定間隔毎にステータ
ス情報を監視し、DPRAM214(複写メモリ)より
遊技情報を取得するタイミングとしている。確認タイミ
ングでなければリターンし、確認タイミングであればス
テップS72でステータス要求を遊技用演算処理装置2
00の制御回路217に送信する。
【0064】遊技用演算処理装置200では、情報領域
部200B側の外部通信制御回路218を介して制御回
路217が処理(遊技情報通信手順のフロー)を行い、
まずステップS73で遊技情報収集装置1(PJ1)か
らの指令(ステータス要求)が正規な指令情報であるか
否かを判別し、正規な指令情報でなければ処理を終了す
る。したがって、このときは無応答となる。無応答とす
ることによって、不正の防止を行う。ステップS73で
正規な指令情報である場合には、ステップS74に進ん
でステータス要求か否かを判別し、ステータス要求の場
合はステップS75で現在ステータスメモリ216に格
納されているステータス情報を遊技情報収集装置1(P
J1)へ送信して処理を終了する。
【0065】遊技情報収集装置1(PJ1)では、ステ
ップS76で遊技用演算処理装置200の情報領域部2
00B側の処理によって送信されてきたステータス情報
を受信して記憶する。次いで、ステップS77で取得し
たステータス情報に変化があったか否かを判別し、変化
がなければリターンする。変化があった場合にはステッ
プS78で該当するステータス情報の詳細を取得するた
めに、該当する遊技情報が格納されているアドレス情報
を指定して遊技用演算処理装置200に対して遊技情報
の要求を行うべく、遊技情報要求を送信する。
【0066】遊技用演算処理装置200では、ステップ
S74の判別結果でステータス要求でない場合はステッ
プS79で遊技情報の要求(DPRAM214(複写メ
モリ)に格納されている遊技情報の要求:例えばアドレ
スが指定され、「そのアドレスから何バイト送信」とい
う要求がくる)か否かを判別し、遊技情報の要求の場合
はステップS80で要求のあった遊技情報を遊技情報収
集装置1(PJ1)へ送信して処理を終了する。また、
ステップS79で遊技情報の要求でなければ、今回の処
理を終了する。遊技情報収集装置1(PJ1)では、ス
テップS81で遊技用演算処理装置200に対してアド
レス情報を指定して要求した遊技情報の応答を待って受
信し、受信した遊技情報を記憶してリターンする。受信
した遊技情報は、遊技情報収集装置1(PJ1)の他の
処理で演算・加工され、通信網91に接続されている上
位のノードに連絡されることになる。
【0067】G.遊技機の検査 次に、遊技機10の検査方法について説明する。図15
は遊技機検査機関(例えば、第3者機関)により遊技機
10(特に、遊技制御装置41)の検査を行う場合の本
実施の形態の接続関係を示す図である。本実施の形態で
は、遊技機10の遊技制御装置41に内蔵されている遊
技用演算処理装置200と遊技機検査機関の空打ち検査
装置300とを接続(外部通信用端子107を介して)
する。遊技機10(遊技制御装置41)の検査では、実
球を発射することなく、いわゆる空打ち検査が行われ
る。
【0068】(a)従来の検査方法 説明の都合上、ここで従来の検査方法を概略説明する。
空打ち試験機においては、その入出力信号が規約されて
おり、それに即して応答するように遊技機製造メーカ側
は遊技制御基板と空打ち試験機との間に中継装置なるも
のを介在させている。すなわち、遊枝制御基板は検査対
象であり、空打ち試験機への入出力信号のための改造は
できない。したがって、中継装置では空打ち試験機が要
求する情報に基づいて遊技制御基板より取得する信号を
加工し(管理装置(ホールコンピュータ)ヘ出力するた
めに予め用意されている外部信号のみでは、空打ち試験
機へ対応するための信号は作成できない。例えば、大入
賞口ソレノイドを駆動する信号等を取得して対応してい
る)、空打ち試験機が所望する信号形態に変換して応答
する。このとき、特図の停止図柄情報についても、遊技
制御基板より図柄表示装置へ送信する表示情報を取り出
して、それを中継装置の内部で検査装置が所望する形式
に変換する処理(変換処理)を行う。
【0069】空打ち試験機との結線では、遊技制御基板
より第1種連続役物用中継装置(特図に関わる処理)お
よび普通電動役物用中継装置(普図に関わる処理)へ接
続する。この場合、遊技制御基板より各中継装置への信
号線は、各中継装置が必要とする信号線を連絡するため
にばらばらに接続される。第1種連続役物用中継装置の
場合、空打ち試験機から中継装置へ「第1種連続役物用
に関する出力信号」が出される。これには、特図の所望
の桁を選択する桁指定コード・bit0信号〜桁指定コー
ド・bit3信号があるとともに、第1種始動口スイッ
チ、変動時間短縮ボタン、10カウントスイッチ、継続
領域スイッチの各信号がある。
【0070】そして、これらの信号に応答して第1種連
続役物用中継装置から空打ち試験機に対して「中継装置
からの第1種連続役物に関する入力信号」が入力される
ことになる。これには、特図のパターン(何の図柄か)
を認識するために各々の図柄(桁指定のもの)を8ビッ
ト(bit)にコード化したデータであるパターンデータ
・bit0信号〜パターンデータ・bit7信号、図柄のパタ
ーンが同じで色違い図柄がある場合、それを区別するた
めのカラーデータ(4ビット)であるカラーデータ・bi
t0信号〜カラーデータ・bit3信号、特図記憶を示す保
留ランプ1信号〜保留ランプ4信号、大入賞口ソレノイ
ド信号、大当り信号、中当たり信号、小当たり信号、図
柄変動中信号、図柄確定信号、確率変動中信号、エラー
信号がある。
【0071】一方、普通電動役物用中継装置の場合、空
打ち試験機から中継装置へ「普通電動役物に関する出力
信号」が出される。これには、普図の所望の桁を選択す
る桁指定コード・bit0信号〜桁指定コード・bit3信号
があるとともに、普通図柄作動口スイッチ、変動時間短
縮ボタン、入賞スイッチの各信号がある。そして、これ
らの信号に応答して普通電動役物用中継装置から空打ち
試験機に対して「中継装置からの普通電動役物に関する
入力信号」が入力されることになる。これには、普図の
パターン(何の図柄か)を認識するために各々の図柄
(桁指定のもの)を8ビット(bit)にコード化したデ
ータであるパターンデータ・bit0信号〜パターンデー
タ・bit7信号、普図の図柄のパターンが同じで色違い
図柄がある場合、それを区別するためのカラーデータ
(4ビット)であるカラーデータ・bit0信号〜カラー
データ・bit3信号、普図記憶を示す保留ランプ1信号
〜保留ランプ4信号、普通電動役物ソレノイド信号、当
り信号、図柄変動中信号、図柄確定信号、確率変動中信
号、エラー信号がある。
【0072】次に、従来の検査方法の動作について概略
説明すると、空打ち試験機は第1種始動口に設けられた
センサヘの疑似信号として、「第1種始動口スイッチ」
信号を第1種連続役物用中継装置を介して遊技制御基板
に出力して、図柄確定信号(図柄の停止が確定したこと
を知らせる信号)の入力を待ち、入力を受け付けると、
停止した図柄のうち所望の図柄情報を取得すべく、桁指
定コード信号を出力する(例えば、特図が3図柄の場
合、左図柄(1桁目)、中図柄(2桁目)、右図柄く3
桁目と指定していく)。
【0073】第1種連続役物用中継装置は、遊技制御装
置から表示制御装置へ出力される表示情報信号を取得し
ているので、その表示情報信号に基づいて空打ち試験機
が望む情報形態で応答する。この場合、特図に使用する
図柄はキャラクタ等の絵図柄もあるので、予め特図に使
用する図柄を16進値で対応させた変換表を遊技機検査
機関へ提出している。例えば、「星の図柄」=06hと
いう具合である。また、応答する図柄に色が付いている
場合(例えば、赤の「7」、緑の「7」等)には、カラ
ーデータも併せて応答する。この場合、第1種連続役物
用中継装置には遊技制御装置より取得した表示情報信号
に対応して空打ち試験機が所望する信号情報に変換する
ためのデータ(特図の停止図柄情報を変換するデータも
含む)が設定されている。
【0074】このように、空打ち試験機から遊技制御基
板に疑似信号を入力することで、遊技を行い、その結果
として付随する情報(図柄情報(桁指定要求に対する応
答)、保留ランプ、図柄変動、図柄確定等)の応答を受
け、所定の検査(例えば、設定確率に対する大当たり出
現率の検査)が行われる。同様に、普図、普電について
も、普通電動役物用中継装置を使用して検査が行われ
る。従来、空打ち試験機(検査機関)側が望む信号とし
ては、上述した各種のものがあり(第1種の場合)、結
線作業が大変であったり、機種毎に中継装置を作成する
必要があったりして、面倒であるし、コストもかかって
いる。特に、特図の停止図柄情報については、図柄表示
装置に表示される停止図柄信号を取り出す必要があり、
遊技制御基板より図柄表示装置へ送信する表示情報を取
り出して、それを検査装置側で所望する形式に変換する
処理が中継装置に必要で、中継装置での変換処理が面倒
であった。検査装置側では停止図柄情報が遊技機製造メ
ーカ毎に異なると、検査が煩雑になるので、停止図柄情
報を所望の形式で取得したいという要求がある。また、
大当り時の停止図柄のように遊技店が本来望む情報を簡
単に得られず、係員が大当り発生台を目視する作業が必
要であった。
【0075】(b)本実施の形態の検査方法 これに対して本実施の形態では、第1種遊技機10(普
図普電付き)の場合、空打ち検査装置300は第1種始
動口(普通変動入賞装置75)に設けられたセンサ(特
図始動スイッチ91)へ疑似的に外部より(遊技用演算
処理装置200の情報領域部200Bの通信機能を利用
せずに)信号を入力する。この作業は容易である。次い
で、遊技用演算処理装置200の通信機能を利用して空
打ち検査装置300で取得したい遊技情報を得る。これ
は、空打ち検査装置300側で図8に示した遊技情報収
集処理を行うことにより可能で、このとき空打ち検査装
置300により遊技用演算処理装置200のステータス
メモリ216を監視することで、遊技状態の変化を検出
して所定のタイミングでDPRAM214(複写メモ
リ)より該当する遊技情報を取得する。
【0076】例えば、「第1種始動口スイッチ」信号を
遊技制御装置41に出力して特別図柄停止データの入力
を待ち、入力を受け付けると、停止した図柄のうち所望
の図柄情報を取得すべく、DPRAM214(複写メモ
リ)より1桁目特図停止図柄データ〜3桁目特図停止図
柄データを得る。これにより、特図が3図柄の場合の左
図柄(1桁目)、中図柄(2桁目)、右図柄(3桁目)
を容易に得ることができる。このとき、遊技機10では
遊技用演算処理装置200のワークRAM203に空打
ち検査装置300が望む特図停止図柄形式で1桁目特図
停止図柄データ〜3桁目特図停止図柄データが格納され
る。そして、ワークRAM203に格納された特図停止
図柄データは遊技領域部200A側の動作に影響を与え
ることなく、情報領域部200B側のDPRAM214
(複写メモリ)に複写され、外部の空打ち検査装置30
0ではステータスメモリ216を監視することで、所望
のタイミングでDPRAM214(複写メモリ)から1
桁目特図停止図柄データ〜3桁目特図停止図柄データを
取得する。
【0077】このように本実施の形態では、遊技用演算
処理装置200における遊技領域部200AのCPUコ
ア201が特別図柄表示装置73(図柄表示装置)に表
示させる停止図柄情報および当該図柄が停止したことを
知らせる図柄停止情報を空打ち検査装置300が望む特
図停止図柄形式でRAM203(ワークメモリ)の所定
領域に書き込み、RAM203(ワークメモリ)の内容
を、遊技領域部200A側の動作(遊技プログラムに基
づく動作)に影響を与えることなく、情報領域部200
B側のDPRAM214(複写メモリ)に複写し、外部
より当該DPRAM214(複写メモリ)の内容を読み
取る際に、効率よく読み取れて取得できるように、情報
領域部200B側でDPRAM214(複写メモリ)に
複写された遊技情報を監視して遊技情報の状態変化を検
出して、状態変化情報をステータスメモリ216に記憶
し、外部の空打ち検査装置300ではステータスメモリ
216を監視することで、所望のタイミングでDPRA
M214(複写メモリ)から1桁目特図停止図柄データ
〜3桁目特図停止図柄データを取得することが行われ
る。したがって、外部の空打ち検査装置300はステー
タスメモリ216を監視することで、所望のタイミング
で特図の停止図柄情報を取得することができ、遊技機検
査の簡便化を行うことができる。
【0078】また、遊技機製造メーカは、特図の停止図
柄情報についても機種毎に中継装置を作成したりあるい
は変更するという作業が必要でなくなり、検査準備が簡
単になって検査準備のためのコストも抑制することがで
きる。一方、検査機関側も特図の停止図柄情報について
は、その取得が容易になると同時に、DPRAM214
(複写メモリ:言い換えれば、ワークメモリ)の所望の
内容を細かく検査することができ、有意義な遊技機検査
を行うことができる。
【0079】さらに、遊技店1が本来望む特図の停止図
柄情報を遊技機10から簡単に出力することができる。
したがって、現在、遊技店の多数で行われている大当た
り時の停止図柄による営業方法の選択(例えば、1回交
換、無制限等)等を自動化することも可能になる。例え
ば、1回交換の停止図柄(大当たり)の場合は、大当た
り終了後に発射を停止するとか、あるいは遊技店が所望
する営業情報を提供することが容易になる。特に、大当
りが発生した場合に、係員が大当り発生台の所に行って
目視により確認するという作業が必要でなくなり、係員
の作業が軽減して営業効率が高められるとともに、遊技
客への迅速なサービスを行うことが可能になる。
【0080】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図16は第2の実施の形態における遊技用演
算処理装置310の構成を示すブロック図である。第2
の実施の形態が前記第1の実施の形態と異なるのは、パ
ラメータメモリ312の格納情報として書込終了コー
ド、初期設定情報の他に、図柄変換情報が加わること、
およびこの図柄変換情報を使用した処理(詳細は後述)
が行われる点である。図柄変換情報(停止図柄変換情報
に相当)とは、RAM203に書き込まれた特図の停止
図柄情報を検査装置側が望む停止図柄情報形式に変換す
るための情報であり、予め、例えば遊技プログラムを書
き込むときにパラメータメモリ312に格納される。情
報領域部200Bの制御回路217、ステータスメモリ
216およびパラメータメモリ312は、基準停止図柄
情報記憶手段を構成し、基準停止図柄情報記憶手段は、
状態変化情報記憶手段(制御回路217およびステータ
スメモリ216により実現)に管理される図柄停止情報
が能動状態(特図が停止したとき:すなわち、「特別図
柄停止ステータス」が「1」のとき(特図が停止すると
所定時間は「1」となる))になった際に、予め設定さ
れている図柄変換情報(停止図柄変換情報)に基づいて
複写記憶手段(DPRAM214、バス210、バスモ
ニタ回路213およびバッファ回路220により実現)
に記憶されている停止図柄情報を基準停止図柄情報(検
査装置側が望む停止図柄情報形式の特図停止図柄情報)
に変換し記憶する処理を行う。外部通信制御回路218
およびバス219は、遊技情報応答手段を構成し、第2
の実施の形態では、外部(例えば、検査装置)より停止
図柄情報の要求を受けたとき、基準停止図柄情報記憶手
段に記憶されている基準停止図柄情報を送出する機能も
併せて実現する。
【0081】図17は遊技用演算処理装置200の情報
領域部200BがRAM203よりDPRAM214
(複写メモリ)に複写された遊技情報に基づいて制御回
路217が遊技情報の状態変化を検出してステータスメ
モリ216に記憶する手順を示すフローチャートであ
る。情報領域部200Bは制御回路217により制御さ
れており、制御回路217では、まずステップS91で
DPRAM214の所定領域(遊技情報が格納されてい
る領域)より遊技情報を取得する。この場合、遊技領域
部200AではRAM203(ワークメモリ)の所定領
域に遊技情報を格納しており、複写メモリとしてのDP
RAM214にも所定領域に(所定アドレス)に遊技情
報か複写されて格納されている。次いで、ステップS9
2で取得した遊技情報に基づいて遊技情報の変化を検出
し、変化した遊技情報をトリガーにして当該変化した状
態変化情報(ステータス情報)および他の状態変化情報
を作成し、ステップS93でこれらの状態変化情報(ス
テータス情報)をステータスメモリ216に書き込む
(記憶する)。
【0082】次いで、ステップS94で特図の停止図柄
情報変換処理を行う。これは、特図停止データの状態変
化を確認し、変化があった際には、DPRAM214
(複写メモリ)より停止図柄情報(1桁目特図停止図柄
データ〜3桁目特図停止図柄データ)を取得するととも
に、パラメータメモリ312より図柄変換情報を取得し
て停止図柄情報を検査装置側が望む基準図柄情報に変換
して制御回路217のメモリに格納するものである。ス
テップS94を経ると、ルーチンを終了する。基準図柄
情報は、全ての遊技機製造メーカで共通の情報に設定さ
れる。例えば、遊技機製造メーカによっては、遊技制御
装置41から表示制御装置110へ送る都合上、ある特
図停止図柄「1」を「0Eh」で送っていたりする場合
もあるので、同図柄「1」を「01h」という基準図柄
情報に変換する。これにより、全ての遊技機製造メーカ
で特図停止図柄「1」は「01h」という共通の基準図
柄情報に変換される。
【0083】このように第2の実施の形態では、遊技制
御装置41から表示制御装置110へ送る特図停止図柄
情報を検査装置側が望む停止図柄情報形式の基準図柄情
報に変換するための図柄変換情報を予め(遊技プログラ
ムを書き込むとき)パラメータメモリ312に書き込ん
でおき、情報領域部200Bでは遊技領域部200Aが
RAM203に書き込んだ特図の停止図柄情報を読み込
んで(すなわち、RAM203の停止図柄情報は複写メ
モリとしてのDPRAM214に複写されているので、
DPRAM214より停止図柄情報を読み込む)、パラ
メータメモリ312に書き込んである図柄変換情報に基
づいて検査装置側が望む停止図柄情報形式の基準図柄情
報に変換して制御回路217のメモリに記憶される。そ
の後、外部の検査装置より停止図柄情報の要求があった
際には、制御回路217のメモリに変換記憶された停止
図柄情報を外部に送出する。なお、停止図柄情報の外部
への送出は、外部端末が検査装置のみならず、例えば遊
技情報収集装置1(PJ1)であっても有効である。し
たがって、遊技用演算処理装置310の情報領域部20
0Bが外部の検査装置が要求する基準図柄情報に変換す
るので、遊技機製造メーカはRAM203の所定領域に
格納する際に、基準図柄情報に変換することなく、従前
の(すなわち、遊技機製造メーカ固有の)停止図柄情報
を格納すればよく、遊技用演算処理装置310の処理が
より簡単になり、プログラム容量を増加させなくて済む
という効果がある。
【0084】本発明の実施の形態は、上記例に限らず、
以下に述べるような各種の変形実施が可能である。 (a)本発明の遊技用演算処理装置はパチンコ遊技機に
限らず、パチスロ遊技機に適用されるものであってもよ
い。要は、図柄表示装置に表示される停止図柄態様に関
連して特典を付与可能とする遊技機の遊技制御手順たる
遊技プログラムおよび該遊技プログラムの動作に関連し
て使用される作業用メモリを内蔵し、遊技プログラムに
基づいて遊技制御を実行管理する遊技制御手段を備えた
遊技用演算処理装置を含むものであれば適用可能であ
る。 (b)本発明における遊技用演算処理装置はパチンコ遊
技機でなく、例えば映像式ゲーム機のようなものでも、
遊技プログラムを使用する遊技機であれば適用できる。 (c)遊技用演算処理装置の適用される遊技機は実球式
に限るものではなく、封入球式の遊技機であってもよ
い。また、本発明の適用対象となる遊技機は、どのよう
な種類の遊技機でも本発明を適用できる。例えば、磁気
カードで玉貸しを行うもの、ICカードで玉貸しを行う
等の遊技機のタイプに限定されずに、本発明を適用する
ことができる。
【0085】(d)遊技情報収集装置1(PJ1)ある
いは遊技情報収集装置2(PJ2)は比較的小型で製造
可能であり、例えば遊技機10等の内部に一体的に組み
込むような構成にしてもよい。 (e)上記実施の形態では、遊技情報収集装置1(PJ
1)および遊技情報収集装置2(PJ2)を別体として
構成しているが、例えば遊技情報収集装置1(PJ1)
が遊技情報収集装置2(PJ2)の機能を併せ持つよう
な構成にしてもよい。
【0086】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、検査機関
による遊技機の検査で特図の停止図柄情報を容易に取得
することができ、遊技機検査の簡便化を図ることができ
る。また、検査機関では特図の停止図柄情報について、
複写記憶手段若しくは状態変化情報記憶手段の所望の内
容を細かく検査することができ、有意義な遊技機検査を
行うことができる。一方、遊技機製造メーカは、特図の
停止図柄情報について機種毎に中継装置を作成したりあ
るいは変更するという作業が必要でなくなり、検査準備
が簡単になって検査準備のためのコストを抑制すること
ができる。
【0087】また、遊技店が本来望む特図の停止図柄情
報を遊技用演算処理装置から簡単に出力することができ
る。したがって、現在、遊技店の多数で行われている大
当たり時の停止図柄による営業方法の選択(例えば、1
回交換、無制限等)等を自動化することも可能になる。
例えば、1回交換の停止図柄(大当たり)の場合は、大
当たり終了後に発射を停止するとか、あるいは遊技店が
所望する営業情報を提供することが容易になる。特に、
大当りが発生した場合に、係員が大当り発生台の所に行
って目視により確認するという作業が必要でなくなり、
係員の作業が軽減して営業効率が高められるとともに、
遊技客への迅速なサービスを行うことが可能になる。
【0088】請求項2記載の発明によれば、遊技用演算
処理装置で外部の検査装置が要求する基準図柄情報に変
換するので、遊技機製造メーカは作業用メモリの所定領
域に停止図柄情報を格納する際に、基準図柄情報に変換
することなく、従前の(すなわち、遊技機製造メーカ固
有の)停止図柄情報を格納すればよく、遊技用演算処理
装置の処理がより簡単になり、プログラム容量を増加さ
せなくて済むという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技店の全体構成を示すブロック図である。
【図2】遊技情報収集装置1(PJ1)のブロック図で
ある。
【図3】遊技盤を示す図である。
【図4】遊技制御装置のブロック図である。
【図5】遊技用演算処理装置のブロック図である。
【図6】DPRAMの動作を説明する図である。
【図7】役物制御プログラムを示すフローチャートであ
る。
【図8】入力処理のサブルーチンを示すフローチャート
である。
【図9】通常処理のサブルーチンを示すフローチャート
である。
【図10】図柄変動処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図11】遊技情報収集処理プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図12】ワークメモリの内容を説明する図である。
【図13】ワークメモリの内容を説明する図である。
【図14】ステータスメモリの内容を説明する図であ
る。
【図15】遊技機の検査方法を説明する図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態の遊技用演算処理
装置のブロック図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態のステータス情報
作成手順のフローチャートである。
【符号の説明】
10、10a、10b 遊技機 41、41a、41b 遊技制御装置 73 特別図柄表示装置(図柄表示装置) 200 遊技用演算処理装置 200A 遊技領域部(遊技制御手段、停止図柄情報書
込手段) 203 RAM(作業用メモリ:ワークメモリ) 214 DPRAM(複写メモリ) 216 ステータスメモリ(状態変化情報記憶手段、基
準停止図柄情報記憶手段) 217 制御回路(状態変化情報記憶手段、基準停止図
柄情報記憶手段) 218 外部通信制御回路(遊技情報応答手段) 219 バス(遊技情報応答手段) 312 パラメータメモリ(基準停止図柄情報記憶手
段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄表示装置に表示される停止図柄態様
    に関連して特典を付与可能とする遊技機の遊技制御手順
    たる遊技プログラムおよび該遊技プログラムの動作に関
    連して使用される作業用メモリを内蔵し、遊技プログラ
    ムに基づいて遊技制御を実行管理する遊技制御手段を備
    えた遊技用演算処理装置において、 前記遊技用演算処理装置は、 前記作業用メモリ領域に格納されている遊技情報を複写
    し、記憶する複写記憶手段と、 前記複写記憶手段に記憶されている遊技情報に基づい
    て、遊技情報の状態変化を検出するとともに、当該遊技
    情報の状態変化情報を記憶する状態変化情報記憶手段
    と、 外部からの要求に基づいて、前記遊技制御手段に関連す
    る遊技情報を外部からの要求に対応して送出する遊技情
    報応答手段と、を有し、 前記遊技制御手段は、 前記図柄表示装置に表示させる停止図柄情報および当該
    図柄が停止したことを知らせる図柄停止情報を前記作業
    用メモリの所定領域に書き込む停止図柄情報書込手段を
    備えていることを特徴とする遊技用演算処理装置。
  2. 【請求項2】 図柄表示装置に表示される停止図柄態様
    に関連して特典を付与可能とする遊技機の遊技制御手順
    たる遊技プログラムおよび該遊技プログラムの動作に関
    連して使用される作業用メモリを内蔵し、遊技プログラ
    ムに基づいて遊技制御を実行管理する遊技制御手段を備
    えた遊技用演算処理装置において、 前記遊技制御手段は、 前記図柄表示装置に表示させる停止図柄情報および当該
    図柄が停止したことを知らせる図柄停止情報を前記作業
    用メモリの所定領域に書き込む停止図柄情報書込手段を
    有し、 前記遊技用演算処理装置は、 前記作業用メモリ領域に格納されている遊技情報を複写
    し、記憶する複写記憶手段と、 前記複写記憶手段に記憶されている遊技情報に基づい
    て、遊技情報の状態変化を検出するとともに、当該遊技
    情報の状態変化情報を記憶する状態変化情報記憶手段
    と、 前記状態変化情報記憶手段に管理される図柄停止情報が
    能動状態になった際に、予め設定されている停止図柄変
    換情報に基づいて前記複写記憶手段に記憶されている停
    止図柄情報を基準停止図柄情報に変換し記憶する基準停
    止図柄情報記憶手段と、 外部からの要求に基づいて、前記遊技制御手段に関連す
    る遊技情報を外部からの要求に対応して送出する遊技情
    報応答手段と、を有し、 前記遊技情報応答手段は、 外部より停止図柄情報の要求を受けたとき、前記基準停
    止図柄情報記憶手段に記憶されている基準停止図柄情報
    を送出することを特徴とする遊技用演算処理装置。
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JP2007215923A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Heiwa Corp 映像式遊技機

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