JPH11235270A - 移動式斎場 - Google Patents

移動式斎場

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JPH11235270A
JPH11235270A JP5753698A JP5753698A JPH11235270A JP H11235270 A JPH11235270 A JP H11235270A JP 5753698 A JP5753698 A JP 5753698A JP 5753698 A JP5753698 A JP 5753698A JP H11235270 A JPH11235270 A JP H11235270A
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JP
Japan
Prior art keywords
altar
housing
coffin
box
funeral
Prior art date
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Pending
Application number
JP5753698A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Kaneko
昇一 金子
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅事情によって部屋に祭壇を設置するスペ
ースが確保できない宗家や、祭壇を設置するスペースが
確保できる宗家であっても、そのために家具を移動した
り、部屋を片づけなど、宗家に迷惑をかけずに家庭葬が
できるようにした移動式斎場を提供する。 【解決手段】 走行車1に搭載され、または牽引車に牽
引される匣体2と、該匣体2に収納される祭壇4とから
なり、上記匣体2は前後面2a、2b側にそれぞれ扉体
3が開閉自在に枢着されているとともに、祭壇4は前面
側に形成された式台4aおよび前飾体4bと、その背面
側に形成され、かつ後面側を開放した匣状の霊柩安置室
4とによって構成され、上記祭壇4を収納した匣体2を
走行車1または牽引車により、宗家の庭、駐車場、空き
地などに搬入し、霊柩を霊柩安置室4cに納棺安置して
斎場を設置し、出棺時には祭壇4内に納棺状態のまま斎
場を移動して洗骨を受けるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動式斎場に係
り、詳しくは、住宅事情により祭壇を設置するスペース
が確保できない宗家や、祭壇を設置するスペースが確保
できる宗家であっても、そのために家具を移動したり、
部屋を片づけたりして迷惑をかける場合に、宗家に迷惑
をかけることなく葬儀の準備ができ、しかも出棺にあた
っては、殊更霊柩車を使用せずに霊柩を祭壇内に納棺安
置したままの状態で、生前住み慣れた家から故人を洗骨
への途に旅立たせることができ、併せて葬儀にかかる経
費の節減をも図ることができる移動式斎場に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】般若心経の経典に、一色是空、空即是色
という経文があるように、人の世は儚いものであって、
人は何時人生の終焉を迎えるかわからない。葬儀は深い
縁に結ばれた人との人生最後の厳粛な別離の儀式である
が、死者の肉体は洗骨を受けるまで一時的に現世にあ
り、その間、死者の霊魂は祖先の住む他界に入ることが
できず、死体が浄められて骨部のみが保存されたとき、
はじめて死者の霊魂は祖先の住む他界に入って安住の地
を見いだすのである。
【0003】したがって、葬儀の際に設置される祭壇
は、現世に止まる死者の霊魂を供養する場所であり、供
物を媒介として死者の霊魂と現世の人々を繋ぐ儀礼的な
聖なる空間を構成するものであるが、葬儀を行う宗家の
住宅事情によっては、部屋に祭壇を設置するスペースが
確保できない場合があり、そのような宗家においては、
公設、私設の斎場を利用して葬儀を行っているが、斎場
の地理的条件によっては斎場の利用ができない場合があ
り、必らずしも斎場葬が一般化されているとは言い難
い。
【0004】一方、地方の土地柄や風習によっては、生
前住み慣れた家から「野辺の送り」をする家庭葬が行わ
れており、また、遺族の心情として、故人に対する情緒
的な愛着と惜別の念から家庭葬を希望する宗家もある。
ところが、一般に家庭葬を行う場合、祭壇の設置と霊柩
の安置に必要なスペースを確保するために家具の移動や
部屋の片づけ、掃除などで手間がかかるうえ、宗家にも
迷惑をかける場合がしばしばあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
実状に鑑み、従来の不具合を一掃すべく創案されたもの
であって、その意図するところは、住宅事情により祭壇
を設置するスペースが確保できない宗家や、祭壇を設置
するスペースが確保できる宗家であっても、そのために
家具を移動したり、部屋を片づけたりして宗家に迷惑を
かける場合に、宗家に迷惑をかけずに葬儀の準備が容易
にでき、しかも出棺にあたっては、霊柩車を使用するこ
となく、霊柩を祭壇内に安置したままの状態で生前住み
慣れた家から故人を洗骨への途に旅立たせることがで
き、併せて葬儀にかかる費用の節減をも図ることができ
る移動式斎場を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明が採用した技術手段は、走行車に搭載され、
または牽引車に牽引される匣体と、該匣体に収納される
祭壇とからなり、上記匣体は前後面側にそれぞれ扉体が
開閉自在に枢着されているとともに、祭壇は前面側に形
成された式台および前飾体と、その背面側に形成され、
かつ後面側を開放した匣状の霊柩安置室とによって構成
され、上記祭壇を収納した匣体を走行車または牽引車に
より、宗家の庭、駐車場、空き地などに搬入し、霊柩を
霊柩安置室に納棺安置して斎場を設置し、出棺時には納
棺状態のまま斎場を移動して洗骨を受けるように構成し
たことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて詳細に説明する。図1は走行車に搭載した匣体
の正面図、図2は匣体内に設置された祭壇の正面図、図
3は祭壇の背面側を示す斜視図だあって、1は運転操縦
部1aと荷台部1bとによって構成された走行車で、該
走行車1の運転操作部1aには葬儀用にふさわしい破風
形屋根1cが形成されているとともに、荷台部1bの外
周にも装飾的意匠が施されていて、走行車1の外観から
荘重感が醸し出されるように構成されている。破風形屋
根1cは千鳥破風形、唐破風形、むくり破風形など、適
宜選択して形成すればよく、また装飾的意匠としての飾
体の形状も任意に選択してよい。
【0008】2は上記走行車1の荷台部1bに搭載され
る匣体であって、該匣体2の前後面2a,2b側にはそ
れぞれ扉体3が開閉自在に枢着されている。すなわち、
扉体3は匣体2の前後面2a,2b,の全域が開放でき
るように扉片D1、D2,D3,D4を折畳自在に連結
してなる折り戸に構成されているとともに、匣体2の左
右の側部2c,2d側に位置する扉片D1とD4は図示
しない螺番を介して上記左右の側部2c,2dに枢着さ
れ、扉片D2とD3は召合わせ部3aによって閉鎖され
るようになっている。なお、この匣体2にも外観全体か
ら荘重感が醸し出されるように、破風形屋根や装飾的意
匠が施されていることは勿論である。
【0009】4は現世に止まる死者の霊魂を供養する祭
壇であって、該祭壇4の前面側は匣体2の床部2fの中
央部に設置される式台4aと、その上部に載置される前
飾体4bが形成され、かつ、その背面には後面側を開放
した匣状の霊柩安置室4cが形成されている。そして、
霊柩安置室4cの後面側に形成した開口部4dは適宜の
扉体を開閉かつ固定自在に装着して閉鎖してもよく、ま
た板状の覆体を着脱自在に装着して閉鎖してもよい。こ
の霊柩安置室4cは葬儀の際に死者を安置して霊魂を供
養するものであるから、当然のことながら納棺に必要な
スペースと開口部4dが確保されているとともに、出棺
の祭には霊柩車に移棺せずに、安置したままの状態で住
み慣れた家から故人を旅立たせることができるようにし
てある。また、この霊柩安置室4cは、葬儀業者が葬儀
を準備するために必要な位牌、蓮華灯、ローソク立など
の佛具や用具類、生花、盛篭などを運搬する際、収納室
として使用することもできる。
【0010】なお、上記式台4aと前飾体4bおよび霊
柩安置室4cは、それぞれ組み立て自在に形成して祭壇
4を構成してもよく、また一体的に形成して祭壇4を構
成してもよい。上記実施例では、匣体2を走行車1の荷
台部1bに載置した場合を示したが、匣体2の搬入手段
はこれに限定されるものではなく、荘重感を醸し出すよ
うな装飾的意匠が施された牽引車で牽引してもよいこと
は勿論である。
【0011】叙上の構成において、いま、家庭葬を行う
にあたっては、葬儀業者が走行車1または牽引車で祭壇
4を収納した匣体2を宗家の庭、駐車場、空き地などに
搬入する。次いで、搬入した匣体2の後面2b側に設け
た扉体3を開放して、搬入時に霊柩安置室4cに収納し
た佛具や用具類などを取出した後、匣体2の前面2a側
に設けた扉体3を開放して、祭壇4を匣体2の床部2f
の中央部に位置させ、霊柩を祭壇4の後面側に形成した
開口部4dから霊柩安置室4cに安置すれば斎場の設置
ができる。その際、死者と深い縁に結ばれた人々が、祭
壇4の周囲に蓮華灯、生花、盛篭などを供物として配置
し、該供物を媒介として死者の霊魂を供養することにな
る。なお、斎場の設置にあたっては、床部2fに僧侶の
読経座や遺族座のスペ−スを確保できるようにしたり、
そのために登勾欄(階段)を設けたりしてもよい。
【0012】したがって、従来のように祭壇4を設置す
るために家具を移動させたり、部屋の片づけをしたりし
て宗家に迷惑をかけることがないうえ、準備の手間も省
くことができ、極めて簡単かつ容易に斎場の設置がで
き、このため、宗家の住宅事情によって部屋に祭壇4を
設置するスペースが確保できない場合に、わざわざ遠方
の公設や、私設の斎場を利用して葬儀を行う必要がない
から、遺族にとっても会葬者にとっても都合がよい。
【0013】また、出棺に際しても、従来のように、洗
骨を受けるために霊柩を霊柩車に移棺して火葬場に送る
必要が全くなく、霊柩を祭壇4内に納棺安置したままの
状態で、霊柩車を使用せずに単に斎場を移動させるのみ
で、生前住み慣れた家から洗骨への途に旅立たせること
ができる。その際、祭壇4を適宜の手段で、荷台部1b
に固定するとともに、霊柩安置室4cの開口部4dも、
適宜の扉体または板状の覆体で閉鎖して、走行車1また
は牽引車の走行中に生じる振動や衝撃で霊柩が片寄らな
いように防止することは改めて述べるまでもない。
【0014】
【発明の効果】これを要するに本発明は、走行車に搭載
され、または牽引車に牽引される匣体と、該匣体に収納
される祭壇とからなり、上記匣体は前後面側にそれぞれ
扉体が開閉自在に枢着されているとともに、祭壇は前面
側に形成された式台および前飾体と、その背面側に形成
され、かつ後面側を開放した匣状の霊柩安置室とによっ
て構成され、上記祭壇を収納した匣体を走行車または牽
引車により、宗家の庭、駐車場、空き地などに搬入し、
霊柩を霊柩安置室に納棺安置して斎場を設置し、出棺時
には納棺状態のまま斎場を移動して洗骨を受けるように
構成したから、住宅事情により祭壇を設置するスペース
が確保できない宗家や、祭壇を設置するスペースが確保
できる宗家であっても、そのために家具を移動したり、
部屋を片づけたりして迷惑をかける場合に、宗家に迷惑
をかけることなく葬儀の準備ができ、しかも出棺にあた
っては、殊更霊柩車を使用せずに霊柩を祭壇内に納棺安
置したままの状態で、生前住み慣れた家から故人を洗骨
への途に旅立たせることができ、併せて葬儀にかかる経
費の節減をも図ることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行車に搭載した匣体の正面図
【図2】匣体内に設置された祭壇の正面図
【図3】祭壇の背面側を示す斜視図
【符号の説明】
1 走行車 1a 運転操作部 1b 荷台部 1c 屋根 2 匣体 2a 前部 2b 後部 2c 左側部 2d 右側部 2e 屋根 2f 床部 3 扉体 3a 召合わせ部 D1〜D4 扉片 4 祭壇 4a 式台 4b 前飾体 4c 霊柩安置室 4d 開口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行車に搭載され、または牽引車に牽引さ
    れる匣体と、該匣体に収納される祭壇とからなり、上記
    匣体は前後面側にそれぞれ扉体が開閉自在に枢着されて
    いるとともに、祭壇は前面側に形成された式台および前
    飾体と、その背面側に形成され、かつ後面側を開放した
    匣状の霊柩安置室とによって構成され、上記祭壇を収納
    した匣体を走行車または牽引車により、宗家の庭、駐車
    場、空き地などに搬入し、霊柩を霊柩安置室に納棺安置
    して斎場を設置し、出棺時には納棺状態のまま斎場を移
    動して洗骨を受けるように構成したことを特徴とする移
    動式斎場。
JP5753698A 1998-02-23 1998-02-23 移動式斎場 Pending JPH11235270A (ja)

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JP5753698A JPH11235270A (ja) 1998-02-23 1998-02-23 移動式斎場

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ID=13058493

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JP5753698A Pending JPH11235270A (ja) 1998-02-23 1998-02-23 移動式斎場

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042218A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Musashi Fukamachi 仏壇、祭壇守護システムと、仏壇、祭壇の社システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042218A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Musashi Fukamachi 仏壇、祭壇守護システムと、仏壇、祭壇の社システム

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