JPH11235196A - バイオセンサシステム - Google Patents
バイオセンサシステムInfo
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- JPH11235196A JPH11235196A JP5619798A JP5619798A JPH11235196A JP H11235196 A JPH11235196 A JP H11235196A JP 5619798 A JP5619798 A JP 5619798A JP 5619798 A JP5619798 A JP 5619798A JP H11235196 A JPH11235196 A JP H11235196A
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Abstract
ップは、非常に取り扱いにくく、測定試料を供給する時
に、視力の衰えや測定環境によって試料供給場所が見難
いため、速やかに試料の供給が行えず、試料が血液であ
る場合は凝固してしまう問題点を解決する。 【解決手段】 バイオセンサシステムに存在する、チッ
プ上にある試料供給部が、光源ランプからの光によって
照射され、又は試料供給部に含まれる蛍光物質の発光に
より、試料の供給が速やかに行うことができた。
Description
測定するためのバイオセンサシステムであって、測定者
が試料を速やかに供給することのできるバイオセンサシ
ステムに関する。
は、化学反応や酵素反応や抗原抗体反応によって得られ
る信号を測定する測定装置及び、測定対象となる試料を
化学反応や酵素反応や抗原抗体反応を行わせることので
きるチップを組み合わせたものを言う。例えば、血液中
のグルコース濃度を定量するバイオセンサシステムであ
れば、グルコースオキシダーゼ(GOD)又はヘキソキ
ナーゼ(HK)などの酵素を選択機能部に有するチップ
を用いて、血液と前記酵素などの反応が始まってからの
時間を計時するタイマー機能、一定時間経過後に一定電
位をチップに印加する機能、前記電位印加開始から一定
時間経過後に電流を測定する機能、電流とグルコース濃
度との相関関係、例えば検量線を記憶する機能、前記記
憶された相関関係、例えば検量線と前記測定された電流
からグルコース濃度を判定する機能、前記判定した結果
をディスプレイなどに表示する機能、等を有する機器を
組み合わせることによって、バイオセンサシステムを構
築することができる。バイオセンサシステムの用途は多
様であり、例えば、糖尿病患者の場合は、自己血糖を管
理するために、血液中グルコースの測定が必要である。
高脂血症患者の場合は、コレステロールを管理するため
に、血液中のコレステロールを測定する必要がある。ス
ポーツ選手は、血液中の乳酸を測定し、その結果によっ
てトレーニング負荷の調節を行っている。上述した場合
以外にも、緊急を有する場合として、例えば狭心症や心
筋梗塞の疑いが持たれる時に、病院以外の現場であって
も血液中のミオグロビン、トロポニン等の測定を行うと
いったことが可能になってきている。
ステムが製品として各社から販売されている。以下一例
として説明を行う。バイオセンサシステムは、測定を行
うためのチップを測定する前にバイオセンサシステムに
装着するタイプや予め複数のチップをバイオセンサシス
テムに内蔵させておくタイプがある。試料は、指先をわ
ずかに切って採血する指先採血した血液であり、チップ
に前記血液を供給することにより測定が行われる。血液
は、チップに存在する試料供給部に供給するが、この場
合の供給とは、指先にある血液を前記試料供給部に付着
させる行為を言う。指先採血によって得られる血液量は
1〜50μlのわずかな量であり、被測定者に対して負
担を掛けずに測定を行うことができることもバイオセン
サシステムの利点である。バイオセンサシステムは通
常、使い捨てのチップが採用されており、該チップの形
状も長方形や半円形と長方形の結合した形など様々ある
が、チップの大きさは非常に小さい。試料供給部は小さ
なチップの端に存在場合や、チップの中間に存在する場
合がある。この様に小さなチップを採用することによっ
て少量の血液でも測定が可能になっている。
よりも小さく、0.2〜0.5センチメートル位の四方
又は0.2〜0.5センチメートル位の直径を持つ円等
の大きさでしかない。試料供給部はチップに囲み線が書
かれていたり、試料供給部の着色によって測定者に供給
するための場所を示しているが、供給部が非常に小さい
ために見難いという欠点を持つ。この欠点を解決するた
めに、試料供給部を大きくすれば供給する試料が多量と
なり、被測定者に大きな負担となってしまう。
常人であっても眼精疲労、過労、ストレスによる視力の
低下、加齢によって近距離における視力が衰え等が原因
となる場合がある。特に糖尿病を患い、糖尿病合併症の
網膜症になると視力が低下してしまうため、小さな試料
供給部は増々見難くなってしまう。更に日光や蛍光灯の
ある場所以外でのやや暗い場所においては、チップ上に
書かれた囲み線や、試料供給部の着色があったとしても
非常に見難いこともある。測定者にとって小さくて見難
いチップを扱うことは、至難の業である。バイオセンサ
システムのチップにある試料供給部に血液が供給される
と血漿又は血清成分の分離が行われて測定される場合が
ある。この場合血漿又は血清成分とは、バイオセンサシ
ステムを用いた時の測定に影響を及ぼさない程度に血球
成分が混入された場合も含む。しかし、上述した理由に
よって、チップ上にある試料供給部への試料供給が速や
かに行うことができなくなると、血液が凝固してしま
う。わずかに凝固する程度で、血漿又は血清成分を分離
できれば特定成分の測定は可能であるが、血液凝固が全
体にまで及ぶ場合には、血漿又は血清成分の分離を行え
ず、測定できなくなってしまう。その結果チップが無駄
になるだけでなく、再度指先採血を行わなければならな
いため、被測定者に負担も掛かる。指先採血は、血液量
も少なく、自らの体温によって凝固しやすい状態にあ
り、指先採血後速やかに試料供給部へ供給しなければな
らない。
サシステムの測定装置内に設置された光源から光を照射
することにより、又はチップに蛍光物質が含まれ、蛍光
物質の発光によってチップをはっきりと目視によって確
認することができ、被測定者が行う試料の供給を速やか
に行わせることである。また、薄暗い場所又は暗い場所
であってもチップが光によって照射され又は蛍光物質の
発光によって、測定者が試料の供給を速やかに行うこと
ができるバイオセンサシステムを供給する。
対して光を照射できる位置に光源3を設置する。例えば
図1に示す通り、チップ2の上部に光源3を設置し上部
からチップ2に光を照射しても良いし、チップ2の端に
ある試料供給部のみに対して光りの照射を行っても良
い。図2には、光源3がチップに対して垂直上に設置さ
れる以外の場合であってもチップ2を照射することがで
きれば良い。図3に示す様に、光源3が測定装置1の内
部に存在し、チップを照射できる程度の隙間を有してお
り、測定装置1の内部から外部に向かって照射される光
が前記隙間を通過してチップ2を照射している。この場
合においては、測定時にチップ2を装着するタイプのバ
イオセンサシステムでは、チップ2を装着しやすい。測
定装置1の内部に光源3が存在し、内部からの光をチッ
プ2に設けた光導波路を通してチップに光を到達させる
こともできる。この時、チップの試料供給部のみが光る
と更に良い。図4では、測定装置1の内部に光源3が存
在し、チップ2を光導波路として、測定装置1の内部か
らの光を伝達している。図5のaからcに、光導波路を
設けたチップ2を示す。図5のaは、チップの先端の側
面4を光散乱面として光らせている。図5のcは、チッ
プの傾斜面5を、光散乱面として光らせている。図7は
チップ2の内部に光散乱物質6を混入させて、光散乱物
質の存在する部分を光散乱面として光らせている。この
場合、光散乱物質6としては、二酸化チタンや硫酸バリ
ウム粒子を用いることができる。測定者はこの光をめが
けて試料を供給すれば良い。光散乱物質を用いることに
よって、チップ中央部のみを部分的に光らせることも可
能である。光源がチップの下部にあり、光源上部にある
チップを下部から照射できる位置に光源を設置させても
よい。この様に直接試料供給部を照射しなくとも、チッ
プが光ることによって、チップ先端に存在する試料供給
部を確認することが可能である。
オードを用いることができる。光源ランプの明るさは明
るい程望ましいが、消費電力が大きくなるとバッテリー
に負担がかかるため、10mCd〜1Cd程度の明るさ
を示す光源が望ましい。
は、前記光導波路として、光ファイバ、ガラス、塩化ビ
ニル、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリル
・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ
スチレン、ノリル、ポリエチレン、アクリル樹脂、塩化
ビニリジン樹脂等を用いて作製することができる。光導
波路による発光は、発光する場所において光を散乱させ
る。例えば先端の側面を荒く削ることで粗面を形成させ
て先端の側面を発光させることができる。
物質によって発光させても良い。蛍光物質としては、フ
ルオレセインイソチオシアネート、テトラメチルローダ
ミンイソチオシアネートを用いることができる。蛍光物
質を発光させるには、発光する以前又は直前に光が照射
されなければならないが、前述した光源ランプを蛍光物
質に照射して、蛍光物質を励起させることによりチップ
を発光させれば、光源ランプによる照射の場合に比較し
て消費電力が少量である点で望ましい。試料供給部への
光の照射は1〜3秒程度で良いため、光源ランプによっ
てチップを照射する場合と比較して消費電力は約1/1
0程度で済む。
ップを製造しても良いし、塗布しても良い。蛍光物質に
よる発光は、蛍光物質そのものが発光するため、試料供
給部におけるチップは、透明又は半透明であっても、着
色されていても構わない。発光物質としては、発光ダイ
オード等の半導体発光素子や有機エレクトロルミネッセ
ンス素子を用いることも可能である。この場合は、発光
物質をチップ内にさせておき、測定装置からチップに電
流を供給することによりチップ内の発光物質を光らせる
ことができる。
テムの一例として、試料中のグルコースの測定を行うグ
ルコースセンサについて説明する。ポリエチレンテレフ
タレートを用いて作製された絶縁性の基板に、銀ペ−ス
トをスクリーン印刷してリ−ドを形成する。つぎに、導
電性カーボンペーストをリードと接触する様に印刷して
電極を形成する。
てカルボキシメチルセルロ−ス(以下CMCと記す。)
の0.5wt%水溶液を滴下し、乾燥させてCMC層を
形成する。つづいて、前記CMC層上にグルコースを酸
化する能力を有する酵素としてグルコースオキシダーゼ
(以下GODと略す)、および電子受容体としてフェリ
シアン化カリウムをリン酸緩衝液に溶解させた混合溶液
を滴下し、乾燥して反応層を形成する。
カバーを作製する。カバーの先端の側面が光散乱面とな
る様に、やすりで表面を荒く削っておく。カバーとスペ
ーサー及び上述した基板を接着してチップを作製する。
チップにおける試料供給部は先端の側面である。
用いて、測定装置本体にあるスイッチにより発光ダイオ
ードから光が照射される機構になっている。この時、チ
ップを装着すると同時に発光ダイオードのスイッチが自
動的に入っても良い。チップを測定装置本体に装着した
後にグルコースの測定を行うが、チップ装着口から照射
される光によってチップが装着しやすくなっている。チ
ップの装着後は、発光ダイオードからの光は、チップの
カバーが光導波路となって光が通って、光散乱面の先端
の側面で光の散乱が起こる。被測定者はチップ先端から
散乱される光を頼りに血液を付着させれば良い。
た例を以下に示す。チップの先端の側面に蛍光物質とし
てフルオレセインイソチオシアネートが塗布されたポリ
エチレンテレフタレートで作製したカバーとスペーサー
及び基板を接着してチップを作製する。チップにおける
試料供給部はチップの先端の側面にある。
イオードが存在し、測定装置にあるスイッチにより発光
ダイオードから光が照射され、チップの装着が完了の
後、1〜3秒後に発光ダイオードのスイッチが切れる機
構になっている。チップのカバーが光導波路となって光
は蛍光物質へ照射される。カバーの先端に塗布されてい
る蛍光物質は、チップの装着完了後、1〜3秒間カバー
内を通る光によって照射されて、励起されることによっ
て発光が行われる。被測定者はチップ先端のフルオレセ
インイソチオシアネートの光を頼りに血液を付着させれ
ば良い。
プにある試料供給部が、光源からの光によって照射さ
れ、又は試料供給部に含まれる蛍光物質の発光により、
試料の供給が速やかに行うことができる。
オセンサシステム。
れるバイオセンサシステム。
テムの断面を示す。
テムの断面を示す。
す。
Claims (7)
- 【請求項1】 試料中に含まれる特定成分を測定するバ
イオセンサシステムであって、前記バイオセンサシステ
ムのチップが光ることを特徴とするバイオセンサシステ
ム。 - 【請求項2】 前記バイオセンサシステムのチップに、
光を照射することによって光ることを特徴とする請求項
1に記載するバイオセンサシステム。 - 【請求項3】 試料中に含まれる特定成分を測定するバ
イオセンサシステムであって、前記バイオセンサシステ
ムのチップに、蛍光物質が存在することを特徴とするバ
イオセンサシステム。 - 【請求項4】 試料中に含まれる特定成分を測定するバ
イオセンサシステムであって、前記バイオセンサシステ
ムのチップに、発光物質が存在することを特徴とするバ
イオセンサシステム。 - 【請求項5】 前記バイオセンサシステムのチップが光
導波路を有することを特徴とする請求項1から請求項3
に記載するバイオセンサシステム。 - 【請求項6】 前記バイオセンサシステムのチップが前
記光導波路及び前記蛍光物質を有することを特徴とする
バイオセンサシステム。 - 【請求項7】 前記バイオセンサシステムのチップが光
散乱物質を有することを特徴とするバイオセンサシステ
ム。
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---|---|---|---|
JP05619798A JP4085137B2 (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | バイオセンサシステム |
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-
1998
- 1998-02-20 JP JP05619798A patent/JP4085137B2/ja not_active Expired - Lifetime
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