JPH1123392A - ステアリングホイール用3軸荷重計測装置 - Google Patents

ステアリングホイール用3軸荷重計測装置

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JPH1123392A
JPH1123392A JP9190669A JP19066997A JPH1123392A JP H1123392 A JPH1123392 A JP H1123392A JP 9190669 A JP9190669 A JP 9190669A JP 19066997 A JP19066997 A JP 19066997A JP H1123392 A JPH1123392 A JP H1123392A
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JP
Japan
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steering wheel
sensor
strain
steering shaft
mounting portion
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JP9190669A
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English (en)
Inventor
Shigeru Sakuma
茂 佐久間
Atsushi Tsukada
厚志 塚田
Kazuo Miki
一生 三木
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Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングホイールへの3軸方向の入力荷
重を実車状態にて計測できるようにする。 【解決手段】 ステアリングシャフト2のテーパ部21
のところにプレート状の形態からなるセンサ1を設け
る。センサ1の周縁部のところに形成された起歪部13
の両端部のところに連結部14を設け、ここにボルト等
からなる締結手段4を装着してステアリングホイール3
のボス部31と連結する。センサ1の中央部のところに
設けられるものであって、ステアリングシャフト2のテ
ーパ部21のところに嵌合される円筒状の取付部11の
ところに、ステアリングシャフト2の雄ネジ部23とネ
ジ結合する固定ナット5を装着する。センサ1の起歪部
13のところに歪ゲージ6を装着する。この歪ゲージ6
からのデータを入力するアンプ装置7、A/D変換装置
8、コンピュータ装置9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝突試験等におい
て、ステアリングホイールに衝撃力が加わったときに、
その衝撃力(荷重)を、X、Y、Z方向の3軸方向にて
計測することのできるようにした3軸荷重計測装置に関
するものであり、特に、これら3軸方向の荷重を計測す
る基礎となるセンサの、その構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、この種のものとしては、ステア
リングシャフトとステアリングホイールとの結合部のと
ころに、所定の荷重センサを設けるとともに、このよう
な荷重センサを間に挟んで、その上下にアダプタを設
け、これら上下両アダプタを介して上記ステアリングホ
イールをステアリングシャフトに取付けるようにしたも
のが案出され、例えば特開昭50−54374号公報等
により、すでに公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このもの
は、図8に示す如く、歪ゲージの取り付けられる起歪部
材からなるセンサ10を中心にして、その上下にアダプ
タ20、30を設け、このようなアダプタのうちの下方
部に設けられるもの(20)をステアリングシャフトの
先端部に装着し、更に、上方部に設けられるもの(3
0)の、その中央部のところに突出するように形成され
た軸部のところに、上記ステアリングホイール50のボ
ス部を結合させるようにしているものである。従って、
このような各アダプタ20、30を介してセンサ10を
取付けるようにしたものにおいては、ステアリングホイ
ール50の位置が、上記アダプタ等の影響により、運転
者(ドライバ)あるいはドライバ代用ダミーの胸部側に
Dの値だけせり出すこととなり、実車の状態とは異なっ
た諸元を形成することとなる。その結果、実車の状態と
同じような状態での衝突試験が行なえないという問題点
がある。このような問題点を解決するために、上記ステ
アリングホイール面がドライバ代用のダミー側等へせり
出すことの無いようにした3軸荷重計測装置を提供しよ
うとするのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、ステアリングホイールに力(荷重)が加
わったときに、当該ステアリングホイールへの入力荷重
を、その3軸方向にて計測するようにしたステアリング
ホイール用3軸荷重計測装置に関して、上記ステアリン
グホイールとステアリングシャフトとの結合部のところ
に設けられるセンサを、上記ステアリングシャフトの先
端部のところに取付けられる円筒状の取付部と、当該円
筒状の取付部を基礎に、当該円筒状取付部の中心軸に対
して放射状に、かつ、対称形に設けられるとともに、そ
の断面形状が、上記円筒状取付部の付け根のところから
先端部に行くに従って徐々に小さくなるように形成され
た支持部と、当該支持部の先端部のところに、当該支持
部と直交するように、かつ、当該支持部と同一平面内に
設けられるものであって、弾性変形可能なビームからな
る起歪部と、当該ビーム状起歪部の、その両端部のとこ
ろに設けられるものであって、ステアリングホイールへ
の連結に供せられる連結部と、からなるようにするとと
もに、これら各部が一体的に形成されるようにした構成
を採ることとした。
【0005】上記構成を採ることにより、本発明のもの
においては、次のような作用を呈することとなる。すな
わち、本発明のセンサは、ステアリングシャフトの先端
部と嵌合する円筒状のものであって剛性の高い取付部を
基礎に、当該取付部と同一平面内に設けられる支持部及
び起歪部等からなるものである。そして、このような起
歪部の両端部のところにステアリングホイールのボス部
に連結される連結部が設けられるようになっているの
で、ステアリングホイールに加わった荷重(力)は、上
記起歪部の両端部に設けられた連結部のところから、起
歪部、支持部、取付部へと順次伝達され、最後に剛性の
高い取付部からステアリングシャフトへと伝達されるよ
うになる。また、剛性の高い円筒状取付部と弾性変形を
するビーム状の起歪部との間をつなぐ支持部は、取付部
のところは断面形状の大きい、すなわち、剛性の高い状
態となっているとともに、起歪部との接続部においては
断面形状の小さい、すなわち、起歪部の弾性変形に追従
できる程度の低い剛性を有するようになっているもので
ある。従って、上記起歪部のところに所定の歪ゲージを
装着することによって、上記ステアリングホイールから
の入力荷重に対して、上記弾性ビームからなる起歪部の
ところの弾性変形を基に、その入力荷重を測定(計測)
することができる。また一方、上記ステアリングシャフ
トとの結合部である取付部周りの弾性変形及び取付けガ
タ等の影響が、上記起歪部における弾性変形(歪み)に
は及ばないようすることができる。
【0006】このような構成からなる起歪部が、本発明
のものにおいては、上記取付部を中心にして、同一平面
内において、放射状に4箇所に設けられるようになって
いるので、これら各起歪部の外側及び上下両面側に歪ゲ
ージを適宜装着することによって、上記ステアリングホ
イールへの3次元方向の入力荷重、すなわち、X、Y、
Z方向の3軸方向の荷重を同時に測定(計測)すること
ができる。
【0007】そして、この3軸方向の荷重の測定に当っ
ては、本センサは、取付部を初めとした各部が同一平面
内にまとめられていることより、その厚み方向の値を小
さく採ることができるようになり、このようなセンサが
上記ステアリングシャフトとステアリングホイールとの
結合部のところに取付けられた場合、上記ステアリング
ホイールのホイール面のドライバ側あるいはダミー側へ
の突出量は、非常に小さな値に抑えられることとなる。
すなわち、従来のものにおいて問題とされていたドライ
バの胸部側へのせり出し量(図8のDの値)を、限りな
くゼロに近い値にすることができるようになる。従っ
て、このようなセンサを用いることにより、実車と同じ
状態でシミュレーション試験を行なうことができるよう
になる。すなわち、実車での衝突試験等を行なうことが
できるようになる。
【0008】また、本発明のものにおいては、上記基点
となる取付部は円筒状の形態からなるものであるので、
ステアリングシャフトへの取付剛性を高めることができ
るようになっている。そして、この取付部に連続して設
けられる支持部は、その取付部へのつなぎの部分が断面
形状の大きな、すなわち、剛性の高い状態に形成されて
いる。一方、起歪部につながる先端部のところは、当該
起歪部の弾性変形に追従できる程度の低い剛性からなる
ようにし、これら取付部と起歪部との間を、先端部に行
くに従って、その断面形状が除々に小さくなるようにし
たので、高い剛性の要求される取付部と、ある程度の弾
性変形の要求される起歪部との間を、少ないスペース内
に収めることができるようになる。その結果、本センサ
を小形化することができるようになり、このようなセン
サを上記ステアリングシャフトとステアリングホイール
との間に取付けることによって、実車と同じような状態
にて、シミュレーション試験を行なうことができるよう
になる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図7を基に説明する。本発明の実施の形態にか
かるものの、その構成は、図1に示す如く、ステアリン
グシャフト2の、そのテーパ部21のところに設けられ
るものであって、プレート状の形態からなるセンサ1
と、当該センサ1の周縁部のところに形成される起歪部
13の、その両端部に設けられる連結部14のところ
に、所定のボルト等からなる締結手段4にて結合される
ステアリングホイール3と、上記センサ1の中央部のと
ころに設けられるものであって、上記ステアリングシャ
フト2のテーパ部21に嵌合される円筒状の取付部11
のところを、上記ステアリングシャフト2側へ固定する
固定ナット5と、からなることを基本とするものであ
る。このような基本構成において、上記センサ1の周縁
部に形成される起歪部13(図2参照)のところには、
所定の歪ゲージ6が装着されるようになっており、この
歪ゲージ6からのデータが、図7に示す如く、アンプ装
置7にて増幅されるとともに、A/D変換装置8にて所
定の処理が行なわれ、このような処理の成されたデータ
が所定のコンピュータ装置9に入力され、所定の演算処
理が行なわれ、最終的に所定のディスプレイ装置99に
計測データとして表示されるようになっているものであ
る。
【0010】このような構成からなるものにおいて、上
記ステアリングシャフト2の、そのテーパ部21のとこ
ろに装着されるセンサ1は、図2に示す如く、全体的に
円盤状の形態からなるものである。そして、その中央部
のところには、円筒状の形態からなるものであって、上
記ステアリングシャフト2のテーパ部21に嵌合される
取付部11が設けられるようになっているものである。
従って、この取付部11の内径部は、上記ステアリング
シャフト2のテーパ部21と係合するように同じ形態か
らなるテーパ穴にて形成されるようになっているもので
ある。そして、この取付部11の円筒部端面111のと
ころには、図1に示す如く、最終的に、これらセンサ1
等を上記ステアリングシャフト2のところに固定するた
めの固定ナット5が、上記ステアリングシャフト2の雄
ネジ部23を介して装着(締結)されるようになってい
るものである。従って、これら円筒状の形態からなる本
取付部11は、それ自体剛性が高いものであることが必
要とされるとともに、上記ステアリングシャフト2のテ
ーパ部21に装着された状態において、その取付剛性も
十分に確保されるようになっているものである。すなわ
ち、固定ナット5の締め付け力に十分耐え得るようにな
っているものである。
【0011】また、このような円筒状取付部11を基礎
に、当該円筒状取付部11の、その中心点を基点にし
て、本円筒状取付部11の中心軸に対して直角方向の平
面内に、放射状に、かつ、対称形状に4本の支持部12
が設けられるようになっているものである。この支持部
12は、図2に示す如く、上記円筒状取付部11のとこ
ろにつながる付け根の部分は、その断面形状が大きな、
すなわち、剛性の高い状態に形成されるようになってい
る。その一方、その先端部に行くに従って、断面形状が
小さくなり、最終的には弾性ビームからなる起歪部13
につながるようになっているものである。すなわち、付
け根(根元)の部分は上記取付部11と同様、剛性の高
い状態になっているものである。従って、これら支持部
12の付け根の部分及び当該付け根の部分がつながる上
記円筒状の取付部11の部分は、上記固定ナット5の強
い締付力に耐え得るだけの十分な剛性が確保されるよう
になっているものである。
【0012】次に、上記構成からなる支持部12の、そ
の先端部のところに設けられる起歪部13は、上記支持
部12と直交するように、かつ、当該支持部12と同一
平面内に、4個設けられるようになっているものであ
る。そして、この起歪部13は、本質的に、ある程度の
弾性変形をするようになっているものであり、本実施の
形態においては、四角形の断面形状を有する弾性ビーム
からなるものが採用されるようになっている。このよう
な起歪部13の、その中央部のところが、上記支持部1
2と一体的に結合されるようになっているものである。
そして、このような弾性ビームからなる起歪部13の、
その両端部のところには、ステアリングホイール3との
連結に供される連結部14が設けられるようになってい
るものである。具体的には、図2に示す如く、所定のボ
ルト取付用の穴が設けられるようになっているものであ
り、このボルト取付穴からなる連結部14のところに所
定のボルトからなる締結手段4が装着されるとともに、
当該締結手段4が、上記ステアリングホイール3のボス
部31に形成された雌ネジ部33のところに締結される
ことによって、本センサ1とステアリングホイール3と
の結合(連結)が成されるようになっているものであ
る。
【0013】また、このような構成からなる本起歪部1
3のところには、図2に示す如く、その外周面並びに上
下の各面のところに所定の歪ゲージ6が装着されるよう
になっている。そして、このような歪ゲージ6の装着さ
れたセンサ1が、図1に示す如く、ステアリングシャフ
ト2のテーパ部21のところに取付けられるとともに、
本センサ1の円筒状取付部11の円筒部端面111のと
ころに固定ナット5が装着されることによって、ステア
リングシャフト2とステアリングホイール3との間に、
所定のセンサ1を有する本3軸荷重計測装置が形成され
るようになっているものである。そして更に、このよう
に、ステアリングシャフト2とステアリングホイール3
との間にセンサ1が装着された状態において、ステアリ
ングホイール3側から力(荷重)が加わると、上記セン
サ1を形成する起歪部13のところが、図3ないし図5
に示す如く、3次元方向に弾性変形をし、所定の歪ゲー
ジ6のところに、歪み量に比例した信号を生じさせるこ
ととなる。
【0014】このような歪ゲージ6のところで得られた
信号は、図7に示す如く、所定のアンプ装置7及びA/
D変換装置8等を介して所定のコンピュータ装置9に入
力されて所定の演算処理が成され、最終的に3軸方向の
入力荷重としてディスプレイ装置99に表示されるよう
になっているものである。
【0015】なお、このような構成からなる本センサ1
の上記ステアリングシャフト2上への取付部構造につい
ての、その変形例を、図6を基に説明する。このもの
も、その基本的な点は、上記図1に示すものと同じであ
る。その特徴とするところは、センサ1の取付部11を
形成する円筒部のところの長さを長く採るとともに、当
該長く伸ばした円筒部のところに、ステアリングシャフ
ト2の先端部に形成されたスプライン部22と係合する
内径スプライン部112を設けるようにしたことであ
る。これによって、本センサ1とステアリングシャフト
2とは、上記テーパ部における係合の外に、このスプラ
イン部22、112を介してのスプライン結合も行なわ
れることとなるので、本センサ1を介しての、上記ステ
アリングシャフト2とステアリングホイール3との結合
が、より強固になり、実車走行テストにも、本荷重計測
装置を使用することができるようになる。
【0016】次に、このような3軸荷重計測装置を用い
ての計測時における上記センサ1の各部の作用等につい
て説明する。すなわち、本実施の形態にかかるセンサ1
は、基本的に、円筒状の形態からなるものであって剛性
の高い取付部11を基礎に、当該取付部11と同一平面
内に設けられた支持部12及び起歪部13等からなるも
のである。そして、このような起歪部13の両端部のと
ころにステアリングホイール3のボス部31に連結され
る連結部14が設けられるようになっているので、ステ
アリングホイール3に加わった荷重(力)は、上記起歪
部13の両端部に設けられた連結部14のところから、
起歪部13、支持部12、取付部11へと順次伝達さ
れ、最後に剛性の高い取付部11からステアリングシャ
フト2へと伝達されることとなる。また、剛性の高い円
筒状取付部11と弾性変形をするビーム状の起歪部13
との間をつなぐ支持部12は、取付部11のところは断
面形状の大きい、すなわち、剛性の高い状態となってい
るとともに、起歪部13との接続部においては断面形状
の小さい、すなわち、起歪部13の弾性変形に追従でき
る程度の剛性を有するようになっているものである。従
って、上記起歪部13のところに所定の歪ゲージを装着
することによって、上記ステアリングホイール3からの
力(荷重)が入力した場合、上記弾性ビームからなる起
歪部13のところが弾性変形をし、これによって、その
入力荷重が測定(計測)されることとなる。
【0017】この荷重入力時における3軸方向の計測態
様について、図2ないし図5を基に説明する。まず、ス
テアリングホイール3の円周面内における放射軸方向の
一つであるX方向の荷重(Fx)に関しては、図3に示
す如く、お互いに向かい合う二つの起歪部13x、13
x’が、実線図示のように撓むこととなる。そして、こ
のとき、上記各起歪部13x、13x’の中央部のとこ
ろには、図2及び図3に示す如く、所定の歪ゲージ6、
6’が装着されているので、上記起歪部13x、13
x’の撓み変形によって、上記各歪ゲージ6、6’のと
ころには所定量の歪み量が検出されることとなる。そし
て、これら引張側と圧縮側とに設けられた両歪ゲージ
6、6’のところにて検出されたデータを基に、図7に
示すアンプ装置7、A/D変換装置8を介することによ
って、最終的にコンピュータ装置9にて演算処理が成さ
れ、入力荷重(Fx)が算出されることとなる。
【0018】次に、このX方向に対して直角方向である
Y方向の荷重(Fy)の入力に関しては、上記Fxの場
合と同様、相対向するように設けられた各起歪部13
y、13y’が撓み変形をする。このとき、各起歪部1
3y、13y’のところには、図2及び図4に示す如
く、歪ゲージ6、6’が設けられているので、上記起歪
部13y、13y’の撓み変形に応じて、上記各歪ゲー
ジ6、6’のところには歪信号(データ)が生ずること
となる。これら各データを基に、アンプ装置7による増
幅等がなされ、最終的にコンピュータ装置9における演
算処理が成されて、入力荷重(Fy)の値が算出される
こととなる。
【0019】次に、上記ステアリングシャフト2の、そ
の軸方向であるZ方向の荷重(Fz)の入力に関して
は、当該入力荷重(Fz)に対して、各起歪部13は、
図5の実線図示のように撓むこととなる。そして、この
場合、各起歪部13の上下の面のところには、図2及び
図5に示す如く、所定の歪ゲージ6、6’が設けられて
いるので、上記各起歪部13の撓み変形に応じて、上記
各歪ゲージ6、6’のところには、所定の歪データ(信
号)が発生することとなる。この歪データを基に、図7
に示すようなアンプ装置7、A/D変換装置8を介し
て、最終的にコンピュータ装置9にて所定の演算処理が
成されて、Fzの値が算出されることとなる。なお、こ
のFzの値の算出に当っては、上記一組の歪ゲージ6、
6’は、4箇所に形成された各起歪部13のところに装
着されるようになっているので、この4組の歪ゲージ
6、6’からのデータを基に演算処理が成されて、正確
なZ方向の荷重(Fz)が算出されることとなる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ステアリングホイール
への入力荷重を、その3軸方向にて計測するステアリン
グホイール用3軸荷重計測装置に関して、上記ステアリ
ングホイールとステアリングシャフトとの結合部のとこ
ろに設けられるセンサを、上記ステアリングシャフトの
先端部のところに取付けられる円筒状の取付部と、当該
円筒状の取付部を基礎に、当該円筒状取付部の中心軸に
対して放射状に、かつ、対称形に設けられるとともに、
その断面形状が、上記円筒状取付部の付け根のところか
ら先端部に行くに従って徐々に小さくなるように形成さ
れた支持部と、当該支持部の先端部のところに、当該支
持部と直交するように、かつ、当該支持部と同一平面内
に設けられるものであって、弾性ビームからなるととも
に、その両端部のところにステアリングホイールへの連
結に供せられる連結部を有する起歪部と、からなるよう
にしたので、その取付部を初めとした各部が同一平面内
にまとめられるようになり、全体の厚みを薄くすること
ができるようになった。従って、このようなセンサを上
記ステアリングシャフトとステアリングホイールとの結
合部のところに設けることにより、上記ステアリングホ
イールのホイール面のドライバ側あるいはダミー側への
突出量を、非常に小さな値に制御することができるよう
になった。その結果、このようなセンサを用いることに
より、実車と同じ状態でシミュレーション試験を行なう
ことができるようになり、実車での衝突試験等を行なう
ことができるようになった。
【0021】また、本発明のものにおいては、上記基点
となる取付部は円筒状の形態からなるものであるので、
ステアリングシャフトへの取付剛性を高めることができ
るとともに、この取付部に連続して設けられる支持部
は、その取付部へのつなぎの部分を断面形状の大きな、
すなわち、剛性の高い状態に形成し、一方、起歪部につ
ながる先端部のところは、当該起歪部の弾性変形に追従
できる程度の低い剛性からなるようにし、これら取付部
と起歪部との間を、先端部に行くに従って、その断面形
状が除々に小さくなるように変化させるようにしたの
で、高い剛性の要求される取付部と、ある程度の弾性変
形の要求される起歪部との間を、少ないスペース内に収
めることができるようになった。その結果、本センサを
小形化することができるようになり、このようなセンサ
を上記ステアリングシャフトとステアリングホイールと
の間に取付けることによって、実車と同じような状態に
てシミュレーション試験を行なうことができるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるセンサの装着状態を示す縦断面
図である。
【図2】本発明の主要部を成すセンサの全体構成を示す
斜視図である。
【図3】本発明にかかるセンサの作動状態、特にX方向
の荷重入力時における変形状態を示す図である。
【図4】本発明にかかるセンサの作動状態、特にY方向
の荷重入力時における変形状態を示す図である。
【図5】本発明にかかるセンサの作動状態、特にZ方向
の荷重入力時のにおける変形状態を示す図である。
【図6】本発明にかかるセンサの装着状態に関する、そ
の変形例を示す縦断面図である。
【図7】本発明の全体構成を示す概念図である。
【図8】従来例の全体構成を示す図である。
【符号の説明】
1 センサ 11 取付部(円筒状取付部) 111 円筒部端面 112 内径スプライン部 12 支持部 13 起歪部 13x 起歪部 13y 起歪部 13’ 起歪部 13x’ 起歪部 13y’ 起歪部 14 連結部 2 ステアリングシャフト 21 テーパ部 22 スプライン部 23 雄ネジ部 3 ステアリングホイール 31 ボス部 33 雌ネジ部 4 締結手段 5 固定ナット 6 歪ゲージ 6’ 歪ゲージ 7 アンプ装置 8 A/D変換装置 9 コンピュータ装置 99 ディスプレイ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01L 5/00 G01L 5/00 F G01M 7/08 G01M 7/00 H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールに力(荷重)が加
    わったときに、当該ステアリングホイールへの入力荷重
    を、その3軸方向にて計測するステアリングホイール用
    3軸荷重計測装置において、上記ステアリングホイール
    とステアリングシャフトとの結合部のところに設けられ
    るセンサを、上記ステアリングシャフトの先端部のとこ
    ろに取付けられる円筒状の取付部と、当該円筒状の取付
    部を基礎に、当該円筒状取付部の中心軸に対して放射状
    に、かつ、対称形に設けられるとともに、その断面形状
    が、上記円筒状取付部の付け根のところから先端部に行
    くに従って徐々に小さくなるように形成された支持部
    と、当該支持部の先端部のところに、当該支持部と直交
    するように、かつ、当該支持部と同一平面内に設けられ
    るものであって、弾性変形可能なビームからなる起歪部
    と、当該起歪部の、その両端部のところに設けられるも
    のであってステアリングホイールへの連結に供せられる
    連結部と、からなるようにするとともに、これら各部が
    一体的に形成されるようにしたことを特徴とするステア
    リングホイール用3軸荷重計測装置。
JP9190669A 1997-06-30 1997-06-30 ステアリングホイール用3軸荷重計測装置 Pending JPH1123392A (ja)

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