JPH11232969A - 遮断器の操作装置 - Google Patents
遮断器の操作装置Info
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- JPH11232969A JPH11232969A JP3512498A JP3512498A JPH11232969A JP H11232969 A JPH11232969 A JP H11232969A JP 3512498 A JP3512498 A JP 3512498A JP 3512498 A JP3512498 A JP 3512498A JP H11232969 A JPH11232969 A JP H11232969A
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- cylinder
- circuit breaker
- fringe portion
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- Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シリンダ内の流体排出性能を向上させて、操
作出力を増大させることなく所定時間内の投入動作を可
能にし、高速遮断性および小形化を実現した遮断器の操
作装置を得る。 【解決手段】 ピストン4を投入側の第1方向に付勢す
る部材13と、シリンダ内に高圧流体を流入してピスト
ンを遮断側の第2方向に移動させる制御弁8と、ピスト
ンの両側のシリンダ空間を連通する複数の通気孔5とを
備え、ピストンロッド1は、ピストンを挟む第1、第2
のフリンジ部2、3を有し、制御弁は、遮断時に高圧流
体をシリンダ内に流入して、ピストンを第2のフリンジ
部に当接させて通気孔を閉塞し、ピストンおよびピスト
ンロッドを第2方向に移動させ、付勢部材は、投入時に
ピストンを第1のフリンジ部に当接させて通気孔を開放
し、ピストンおよびピストンロッドを第1方向に移動さ
せる。
作出力を増大させることなく所定時間内の投入動作を可
能にし、高速遮断性および小形化を実現した遮断器の操
作装置を得る。 【解決手段】 ピストン4を投入側の第1方向に付勢す
る部材13と、シリンダ内に高圧流体を流入してピスト
ンを遮断側の第2方向に移動させる制御弁8と、ピスト
ンの両側のシリンダ空間を連通する複数の通気孔5とを
備え、ピストンロッド1は、ピストンを挟む第1、第2
のフリンジ部2、3を有し、制御弁は、遮断時に高圧流
体をシリンダ内に流入して、ピストンを第2のフリンジ
部に当接させて通気孔を閉塞し、ピストンおよびピスト
ンロッドを第2方向に移動させ、付勢部材は、投入時に
ピストンを第1のフリンジ部に当接させて通気孔を開放
し、ピストンおよびピストンロッドを第1方向に移動さ
せる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高圧の圧縮性流
体を操作力とした遮断器の操作装置に関し、特に大容量
の遮断器に対して高速遮断性能を損なうことなく小形化
を実現した遮断器の操作装置に関するものである。
体を操作力とした遮断器の操作装置に関し、特に大容量
の遮断器に対して高速遮断性能を損なうことなく小形化
を実現した遮断器の操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガス絶縁送電線などの遮断器
の操作装置としては、遮断用のピストンを駆動するため
に、圧縮性流体の圧力を利用したものが実用化されてい
る。また、最近では、電力系統の大容量化および高電流
化にともない、遮断器が大容量化しており、さらに、系
統の安定性を確保するために高速動作が要求されている
ので、ピストン駆動用のシリンダ径は大形化されつつあ
る。
の操作装置としては、遮断用のピストンを駆動するため
に、圧縮性流体の圧力を利用したものが実用化されてい
る。また、最近では、電力系統の大容量化および高電流
化にともない、遮断器が大容量化しており、さらに、系
統の安定性を確保するために高速動作が要求されている
ので、ピストン駆動用のシリンダ径は大形化されつつあ
る。
【0003】図9はたとえば特公平1−22696号公
報に記載された従来の遮断器の操作装置を一部断面図で
示す構成図であり、遮断器の投入状態における各要素の
位置関係を示している。
報に記載された従来の遮断器の操作装置を一部断面図で
示す構成図であり、遮断器の投入状態における各要素の
位置関係を示している。
【0004】図において、固定シャフト20および可動
接点21は、遮断器(図示せず)の接点部を構成してい
る。可動接点21は、リンク21aと一体に矢印方向に
動作し、固定シャフト20に対して接触(投入)または
離脱(遮断)するようになっている。
接点21は、遮断器(図示せず)の接点部を構成してい
る。可動接点21は、リンク21aと一体に矢印方向に
動作し、固定シャフト20に対して接触(投入)または
離脱(遮断)するようになっている。
【0005】リンク21aは、軸22を回転中心とする
レバー23に連結されている。レバー23は、リンク2
4を介して、軸26を回転中心とするレバー25の一端
に連結されている。レバー25の他端は、リンク28に
連結されている。
レバー23に連結されている。レバー23は、リンク2
4を介して、軸26を回転中心とするレバー25の一端
に連結されている。レバー25の他端は、リンク28に
連結されている。
【0006】リンク28は、バネ受29の外周部を介し
て、圧縮バネ30に連結されている。圧縮バネ30は、
遮断器を投入する方向にリンク28およびバネ受29を
付勢している。
て、圧縮バネ30に連結されている。圧縮バネ30は、
遮断器を投入する方向にリンク28およびバネ受29を
付勢している。
【0007】バネ受29は、圧縮バネ30の中心部に貫
通されたピストン棒33を介して、ダッシュポットから
なるスピードコントローラ32に接続されている。スピ
ードコントローラ32は、遮断動作の終了時点に近づく
と、大きな制動力を発生する機能を有している。
通されたピストン棒33を介して、ダッシュポットから
なるスピードコントローラ32に接続されている。スピ
ードコントローラ32は、遮断動作の終了時点に近づく
と、大きな制動力を発生する機能を有している。
【0008】一方、レバー23および25の間に連結さ
れたリンク24の中央部には、ピストンロッド41の一
端が連結されている。ピストンロッド41の中央部に
は、円板形状のピストン44が一体に突設されている。
れたリンク24の中央部には、ピストンロッド41の一
端が連結されている。ピストンロッド41の中央部に
は、円板形状のピストン44が一体に突設されている。
【0009】ピストン44は、シリンダ46内に遊嵌さ
れており、ピストンロッド41とともに、遮断器の投入
動作および遮断動作に関連した矢印方向に移動自在に収
納されている。
れており、ピストンロッド41とともに、遮断器の投入
動作および遮断動作に関連した矢印方向に移動自在に収
納されている。
【0010】シリンダ46の端面には、遮断動作用の制
御弁48を介して、配管49が取り付けられている。配
管49には、圧縮性流体を供給する圧力流体源(図示せ
ず)が連結されている。制御弁48は、遮断器の遮断時
に開放動作して、配管49を通して、シリンダ46内に
圧力流体源を供給するようになっている。
御弁48を介して、配管49が取り付けられている。配
管49には、圧縮性流体を供給する圧力流体源(図示せ
ず)が連結されている。制御弁48は、遮断器の遮断時
に開放動作して、配管49を通して、シリンダ46内に
圧力流体源を供給するようになっている。
【0011】ピストンロッド41の他端には、段差部4
1aが形成されるとともに、段差部41aと係合する係
合装置55が設けられている。係合装置55、遮断動作
時に段差部41aと係合し、圧縮バネ30の付勢力に対
抗して、ピストンロッド41の遮断状態を維持するよう
になっている。
1aが形成されるとともに、段差部41aと係合する係
合装置55が設けられている。係合装置55、遮断動作
時に段差部41aと係合し、圧縮バネ30の付勢力に対
抗して、ピストンロッド41の遮断状態を維持するよう
になっている。
【0012】次に、図9に示した従来の遮断器の操作装
置の動作について説明する。図9の状態において、外部
から遮断指令が与えられると、まず、制御弁48が開放
動作し、圧力流体源からの圧縮性流体は、配管49を通
してシリンダ46内に流入する。
置の動作について説明する。図9の状態において、外部
から遮断指令が与えられると、まず、制御弁48が開放
動作し、圧力流体源からの圧縮性流体は、配管49を通
してシリンダ46内に流入する。
【0013】これにより、シリンダ46内のピストン4
4は、ピストンロッド41とともに、図中上方に移動す
る。したがって、遮断器側のレバー23は、軸22を中
心に反時計方向に回転し、スピードコントローラ32側
のレバー25は、軸26を中心に時計方向に回転する。
4は、ピストンロッド41とともに、図中上方に移動す
る。したがって、遮断器側のレバー23は、軸22を中
心に反時計方向に回転し、スピードコントローラ32側
のレバー25は、軸26を中心に時計方向に回転する。
【0014】このとき、可動接点21は、圧縮バネ30
の付勢力に対抗して図中下方に移動し、固定シャフト2
0から離脱して、遮断器を遮断させる。また、リンク2
8は、バネ受29とともに図中下方に移動し、圧縮バネ
30の付勢力を蓄積して、次の投入動作開始のための待
機状態を保持する。このとき、スピードコントローラ3
2は、反力を発生して遮断動作速度を抑制する。
の付勢力に対抗して図中下方に移動し、固定シャフト2
0から離脱して、遮断器を遮断させる。また、リンク2
8は、バネ受29とともに図中下方に移動し、圧縮バネ
30の付勢力を蓄積して、次の投入動作開始のための待
機状態を保持する。このとき、スピードコントローラ3
2は、反力を発生して遮断動作速度を抑制する。
【0015】こうして遮断動作が完了すると、シリンダ
46内の圧縮性流体は、制御弁48および配管49を介
して排出され、シリンダ46内の圧力は平衡状態とな
る。このとき、係合装置55は、段差部41aに係合し
てピストンロッド41の位置を固定し、圧縮バネ30の
付勢力に対抗して遮断器の遮断状態を維持する。
46内の圧縮性流体は、制御弁48および配管49を介
して排出され、シリンダ46内の圧力は平衡状態とな
る。このとき、係合装置55は、段差部41aに係合し
てピストンロッド41の位置を固定し、圧縮バネ30の
付勢力に対抗して遮断器の遮断状態を維持する。
【0016】一方、外部から遮断器の操作装置に対して
投入指令が与えられると、係合装置55は、段差部41
aから解放される。これにより、圧縮バネ30の付勢力
が解放されて、リンク28は、上昇してレバー25を反
時計方向に回転させる。
投入指令が与えられると、係合装置55は、段差部41
aから解放される。これにより、圧縮バネ30の付勢力
が解放されて、リンク28は、上昇してレバー25を反
時計方向に回転させる。
【0017】レバー25の回転力は、リンク24に伝達
され、さらに、リンク24からレバー23およびリンク
21aを介して可動接点21に伝達される。これによ
り、可動接点21は図面上方に移動し、遮断器を投入さ
せる。
され、さらに、リンク24からレバー23およびリンク
21aを介して可動接点21に伝達される。これによ
り、可動接点21は図面上方に移動し、遮断器を投入さ
せる。
【0018】また、ピストン44は、図面下方に移動し
て、次の遮断動作開始のための待機状態を保持する。こ
のとき、シリンダ46内の流体は、制御弁48および配
管49を介して、外部に排出される。
て、次の遮断動作開始のための待機状態を保持する。こ
のとき、シリンダ46内の流体は、制御弁48および配
管49を介して、外部に排出される。
【0019】このように、遮断器の遮断時には、制御弁
48が動作してシリンダ46内に高圧流体が流入するこ
とにより、ピストン44およびピストンロッド41は、
図9の状態から図中上方に移動する。また、遮断器の投
入時には、係合装置55が解除されて圧縮バネ30の付
勢力が印加されることにより、ピストン44およびピス
トンロッド41は、図中下方に移動する。
48が動作してシリンダ46内に高圧流体が流入するこ
とにより、ピストン44およびピストンロッド41は、
図9の状態から図中上方に移動する。また、遮断器の投
入時には、係合装置55が解除されて圧縮バネ30の付
勢力が印加されることにより、ピストン44およびピス
トンロッド41は、図中下方に移動する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の遮断器の操作装
置は以上のように、制御弁48および配管49のみを介
して、シリンダ46に対して流体の流入および流出が行
われるので、遮断器の投入時(流体排出時)にシリンダ
46内の空気排出が遅れて圧力が上昇すると、動作時間
が長くかかり、高速遮断性能を十分に満たすことができ
ないという問題点があった。
置は以上のように、制御弁48および配管49のみを介
して、シリンダ46に対して流体の流入および流出が行
われるので、遮断器の投入時(流体排出時)にシリンダ
46内の空気排出が遅れて圧力が上昇すると、動作時間
が長くかかり、高速遮断性能を十分に満たすことができ
ないという問題点があった。
【0021】特に、遮断器の大容量化によりシリンダ4
6の外径が大きく設計された場合には、遮断動作完了後
の排気容量が増大するので、次回の投入開始時までにシ
リンダ46内の圧力を十分に低減させ、且つ、所定時間
内に投入動作を完了して流体排出遅れによるシリンダ4
6内の圧力上昇を防ぐ必要があり、流体排出性能が十分
でなければ、操作出力を大きく設計する必要があること
から、装置の大形化を招くという問題点があった。
6の外径が大きく設計された場合には、遮断動作完了後
の排気容量が増大するので、次回の投入開始時までにシ
リンダ46内の圧力を十分に低減させ、且つ、所定時間
内に投入動作を完了して流体排出遅れによるシリンダ4
6内の圧力上昇を防ぐ必要があり、流体排出性能が十分
でなければ、操作出力を大きく設計する必要があること
から、装置の大形化を招くという問題点があった。
【0022】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、シリンダ内の流体排出性能を向
上させることにより、操作出力を増大させることなく所
定時間内の投入動作を可能にし、大容量の遮断器に対し
て高速遮断性能を損なうことなく十分な小形化を実現し
た遮断器の操作装置を得ることを目的とする。
ためになされたもので、シリンダ内の流体排出性能を向
上させることにより、操作出力を増大させることなく所
定時間内の投入動作を可能にし、大容量の遮断器に対し
て高速遮断性能を損なうことなく十分な小形化を実現し
た遮断器の操作装置を得ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る遮断器の操作装置は、遮断器の投入動作および遮断動
作に関連した方向に駆動される円板形状のピストンと、
ピストンを移動自在に収納するシリンダと、ピストンを
遮断器の投入に関連した第1の方向に付勢する付勢部材
と、遮断器の可動接点に連結されるとともに、ピストン
およびシリンダに対して摺動自在に貫通されたピストン
ロッドと、シリンダ内に高圧流体を選択的に流入してピ
ストンを遮断器の遮断に関連した第2の方向に移動させ
るための制御弁とを備え、ピストンロッドは、シリンダ
内のピストンロッドの外周部に突設された第1および第
2のフリンジ部を有し、ピストンは、第1および第2の
フリンジ部の間で移動自在に遊嵌され、第1のフリンジ
部は、第2のフリンジ部に対して第1の方向に離間配置
され、ピストンおよびピストンロッドの少なくとも一方
は、ピストンの両側に形成されたシリンダ内の各空間を
連通する複数の通気孔を有し、制御弁は、遮断器の遮断
時に高圧流体をシリンダ内に流入して、ピストンを第2
のフリンジ部に当接させて通気孔を閉塞し、ピストンお
よびピストンロッドを第2の方向に移動させ、付勢部材
は、遮断器の投入時にピストンを第1のフリンジ部に当
接させて通気孔を開放し、ピストンおよびピストンロッ
ドを第1の方向に移動させるものである。
る遮断器の操作装置は、遮断器の投入動作および遮断動
作に関連した方向に駆動される円板形状のピストンと、
ピストンを移動自在に収納するシリンダと、ピストンを
遮断器の投入に関連した第1の方向に付勢する付勢部材
と、遮断器の可動接点に連結されるとともに、ピストン
およびシリンダに対して摺動自在に貫通されたピストン
ロッドと、シリンダ内に高圧流体を選択的に流入してピ
ストンを遮断器の遮断に関連した第2の方向に移動させ
るための制御弁とを備え、ピストンロッドは、シリンダ
内のピストンロッドの外周部に突設された第1および第
2のフリンジ部を有し、ピストンは、第1および第2の
フリンジ部の間で移動自在に遊嵌され、第1のフリンジ
部は、第2のフリンジ部に対して第1の方向に離間配置
され、ピストンおよびピストンロッドの少なくとも一方
は、ピストンの両側に形成されたシリンダ内の各空間を
連通する複数の通気孔を有し、制御弁は、遮断器の遮断
時に高圧流体をシリンダ内に流入して、ピストンを第2
のフリンジ部に当接させて通気孔を閉塞し、ピストンお
よびピストンロッドを第2の方向に移動させ、付勢部材
は、遮断器の投入時にピストンを第1のフリンジ部に当
接させて通気孔を開放し、ピストンおよびピストンロッ
ドを第1の方向に移動させるものである。
【0024】また、この発明の請求項2に係る遮断器の
操作装置は、請求項1において、通気孔は、ピストンロ
ッドの軸方向に連通するようにピストンに形成され、第
1のフリンジ部は、第2のフリンジ部に対してピストン
の厚さ以上の距離だけ第1の方向に離間配置され、第1
のフリンジ部の外径は、通気孔との対向位置よりも小さ
い値に設定され、第2のフリンジ部の外径は、通気孔と
の対向位置よりも大きい値に設定されたものである。
操作装置は、請求項1において、通気孔は、ピストンロ
ッドの軸方向に連通するようにピストンに形成され、第
1のフリンジ部は、第2のフリンジ部に対してピストン
の厚さ以上の距離だけ第1の方向に離間配置され、第1
のフリンジ部の外径は、通気孔との対向位置よりも小さ
い値に設定され、第2のフリンジ部の外径は、通気孔と
の対向位置よりも大きい値に設定されたものである。
【0025】また、この発明の請求項3に係る遮断器の
操作装置は、請求項2において、シリンダの第1の方向
側の内端面は、通気孔に対向するように伸縮自在に突設
された複数の封止弁と、封止弁をピストンの端面側に付
勢するための付勢部材とを有し、封止弁の伸縮ストロー
クは、第1および第2のフリンジ部の間の距離とピスト
ンの厚さとの差に相当する値に設定されたものである。
操作装置は、請求項2において、シリンダの第1の方向
側の内端面は、通気孔に対向するように伸縮自在に突設
された複数の封止弁と、封止弁をピストンの端面側に付
勢するための付勢部材とを有し、封止弁の伸縮ストロー
クは、第1および第2のフリンジ部の間の距離とピスト
ンの厚さとの差に相当する値に設定されたものである。
【0026】また、この発明の請求項4に係る遮断器の
操作装置は、請求項2において、ピストンは、第1の方
向側の端面に環状に突設された筒形フリンジ部を有し、
シリンダは、筒形フリンジ部に対向するように第1の方
向側の内端面に凹設された空間部を有し、筒形フリンジ
部は、通気孔の配設位置よりも外側に配設され、遮断器
の投入時に空間部内に遊嵌され、記筒形フリンジ部の空
間部内への最大挿入量は、第1および第2のフリンジ部
の間の距離とピストンの厚さとの差に相当する値に設定
されたものである。
操作装置は、請求項2において、ピストンは、第1の方
向側の端面に環状に突設された筒形フリンジ部を有し、
シリンダは、筒形フリンジ部に対向するように第1の方
向側の内端面に凹設された空間部を有し、筒形フリンジ
部は、通気孔の配設位置よりも外側に配設され、遮断器
の投入時に空間部内に遊嵌され、記筒形フリンジ部の空
間部内への最大挿入量は、第1および第2のフリンジ部
の間の距離とピストンの厚さとの差に相当する値に設定
されたものである。
【0027】また、この発明の請求項5に係る遮断器の
操作装置は、請求項1において、通気孔は、第1のフリ
ンジ部をバイパスしてピストンロッドの軸方向に連通す
るようにピストンロッドに形成されたものである。
操作装置は、請求項1において、通気孔は、第1のフリ
ンジ部をバイパスしてピストンロッドの軸方向に連通す
るようにピストンロッドに形成されたものである。
【0028】また、この発明の請求項6に係る遮断器の
操作装置は、請求項5において、シリンダの第1の方向
側の内端面は、第1のフリンジ部に対向するように凹設
された空間部を有し、第1のフリンジ部は、遮断器の投
入時に空間部内に遊嵌されるものである。
操作装置は、請求項5において、シリンダの第1の方向
側の内端面は、第1のフリンジ部に対向するように凹設
された空間部を有し、第1のフリンジ部は、遮断器の投
入時に空間部内に遊嵌されるものである。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1はこの発明の
実施の形態1を一部断面図で示す構成図であり、遮断器
の投入状態における各要素の位置関係を示している。
実施の形態1を図について説明する。図1はこの発明の
実施の形態1を一部断面図で示す構成図であり、遮断器
の投入状態における各要素の位置関係を示している。
【0030】図1において、1、1a、4、6、8、1
3、14および15は、それぞれ、前述(図9参照)の
ピストンロッド41、段差部41a、ピストン44、シ
リンダ46、制御弁48、圧縮バネ30、スピードコン
トローラ32および係合装置55に対応している。
3、14および15は、それぞれ、前述(図9参照)の
ピストンロッド41、段差部41a、ピストン44、シ
リンダ46、制御弁48、圧縮バネ30、スピードコン
トローラ32および係合装置55に対応している。
【0031】この場合、圧縮バネ13(投入方向への付
勢部材)は、シリンダ6内に配設され、スピードコント
ローラ12は、ピストンロッド1の一端に直接接続され
ているものとする。また、ピストンロッド1の他端は、
遮断器の可動接点21(図9参照)に、直接またはリン
クなどを介して連結されている。
勢部材)は、シリンダ6内に配設され、スピードコント
ローラ12は、ピストンロッド1の一端に直接接続され
ているものとする。また、ピストンロッド1の他端は、
遮断器の可動接点21(図9参照)に、直接またはリン
クなどを介して連結されている。
【0032】ピストンロッド1は、ピストン4およびシ
リンダ6に移動自在に貫通しており、ピストンロッド1
およびピストン4は、遮断器の遮断動作および投入動作
に関連して矢印方向に駆動される。ピストンロッド1の
中央の外周部には、円板形状の第1のフリンジ部2およ
び第2のフリンジ部3が一体的に突設されている。
リンダ6に移動自在に貫通しており、ピストンロッド1
およびピストン4は、遮断器の遮断動作および投入動作
に関連して矢印方向に駆動される。ピストンロッド1の
中央の外周部には、円板形状の第1のフリンジ部2およ
び第2のフリンジ部3が一体的に突設されている。
【0033】第1のフリンジ部2は、第2のフリンジ部
3に対して、ピストン4の厚さよりも空隙δだけ上方に
離間配置されている。したがって、ピストン4が第1の
フリンジ部2に当接した投入状態(図1)においては、
ピストン4と第2のフリンジ部3との間に空隙δが生じ
る。
3に対して、ピストン4の厚さよりも空隙δだけ上方に
離間配置されている。したがって、ピストン4が第1の
フリンジ部2に当接した投入状態(図1)においては、
ピストン4と第2のフリンジ部3との間に空隙δが生じ
る。
【0034】円板形状のピストン4は、第1のフリンジ
部2と第2のフリンジ部3との間に遊嵌され、ピストン
ロッド1の軸方向に移動自在に配設されている。ピスト
ン4は、ピストン4の両側に形成されたシリンダ6内の
各空間を連通するための複数の通気孔5を有している。
部2と第2のフリンジ部3との間に遊嵌され、ピストン
ロッド1の軸方向に移動自在に配設されている。ピスト
ン4は、ピストン4の両側に形成されたシリンダ6内の
各空間を連通するための複数の通気孔5を有している。
【0035】また、第1のフリンジ部2の外径は、通気
孔5との対向位置よりも小さい値に設定され、第2のフ
リンジ部3の外径は、通気孔5との対向位置よりも大き
い値に設定されている。したがって、通気孔5は、ピス
トン4が第1のフリンジ部2に当接した時には開放さ
れ、ピストン4が第2のフリンジ部3に当接した時には
閉塞される。
孔5との対向位置よりも小さい値に設定され、第2のフ
リンジ部3の外径は、通気孔5との対向位置よりも大き
い値に設定されている。したがって、通気孔5は、ピス
トン4が第1のフリンジ部2に当接した時には開放さ
れ、ピストン4が第2のフリンジ部3に当接した時には
閉塞される。
【0036】シリンダ6内の端面に設けられた排気穴7
は、制御弁8に接続されて流体の流入および流出を行
う。制御弁8に接続された圧力流体源9は、高圧状態の
圧縮性流体(たとえば、圧縮空気)を充填している。
は、制御弁8に接続されて流体の流入および流出を行
う。制御弁8に接続された圧力流体源9は、高圧状態の
圧縮性流体(たとえば、圧縮空気)を充填している。
【0037】制御弁8は、排気口10を有し、圧力流体
源9から排気穴7を通じてシリンダ6内に流入する圧縮
性流体の流量を制御するとともに、シリンダ6から排気
穴7を通じて排気口10に流出する圧縮性流体の流量を
制御する。
源9から排気穴7を通じてシリンダ6内に流入する圧縮
性流体の流量を制御するとともに、シリンダ6から排気
穴7を通じて排気口10に流出する圧縮性流体の流量を
制御する。
【0038】シリンダ6の図中上方側の内端面は、通気
孔5に対向するように伸縮自在に突設された複数の封止
弁11と、封止弁11をピストン4の端面側に付勢する
ための圧縮バネ12(付勢部材)とを有する。
孔5に対向するように伸縮自在に突設された複数の封止
弁11と、封止弁11をピストン4の端面側に付勢する
ための圧縮バネ12(付勢部材)とを有する。
【0039】圧縮バネ12による封止弁11の伸縮スト
ロークは、各フリンジ部2および3の間の距離とピスト
ン4の厚さとの差(空隙δ)に相当する値に設定されて
いる。実際には、封止弁11の最大ストロークは、空隙
δよりも少し大きく設定されている。
ロークは、各フリンジ部2および3の間の距離とピスト
ン4の厚さとの差(空隙δ)に相当する値に設定されて
いる。実際には、封止弁11の最大ストロークは、空隙
δよりも少し大きく設定されている。
【0040】これにより、図1の投入状態から遮断動作
した直後に、ピストン4のみが下方に移動して第2のフ
リンジ部3に当接するまでは、圧縮バネ12の付勢力で
ピストン4と封止弁11とが当接状態を保持し、封止弁
11が確実に通気孔5を閉塞するようになっている。
した直後に、ピストン4のみが下方に移動して第2のフ
リンジ部3に当接するまでは、圧縮バネ12の付勢力で
ピストン4と封止弁11とが当接状態を保持し、封止弁
11が確実に通気孔5を閉塞するようになっている。
【0041】次に、図2〜図4を参照しながら、図1に
示したこの発明の実施の形態1の動作について説明す
る。図2〜図4はこの発明の実施の形態1による動作中
の位置関係を示す構成図であり、それぞれ、図2は遮断
動作中の状態、図3は遮断動作完了時の状態、図4は投
入動作中の状態を示している。
示したこの発明の実施の形態1の動作について説明す
る。図2〜図4はこの発明の実施の形態1による動作中
の位置関係を示す構成図であり、それぞれ、図2は遮断
動作中の状態、図3は遮断動作完了時の状態、図4は投
入動作中の状態を示している。
【0042】図1の投入状態において、ピストン4は、
圧縮バネ13によりシリンダ6の内端面(図中上方)に
付勢されており、これにより、第1のフリンジ部2を押
し上げ、且つ、ピストンロッド1を図中上方の上限まで
押し上げている。このとき、制御弁8は、圧力流体源9
の圧縮性流体がシリンダ6内に流れ込まないように、圧
力流体源9側の流路を閉じている。
圧縮バネ13によりシリンダ6の内端面(図中上方)に
付勢されており、これにより、第1のフリンジ部2を押
し上げ、且つ、ピストンロッド1を図中上方の上限まで
押し上げている。このとき、制御弁8は、圧力流体源9
の圧縮性流体がシリンダ6内に流れ込まないように、圧
力流体源9側の流路を閉じている。
【0043】この状態で、外部から遮断指令が与えられ
ると、制御弁8は、圧力流体源9からシリンダ6内への
流路を開放するとともに、シリンダ6内から排気口10
への流路を閉成する。これにより、シリンダ6内に高圧
の圧縮性流体が流入し、ピストン4に対して図中下方の
力を作用させる。
ると、制御弁8は、圧力流体源9からシリンダ6内への
流路を開放するとともに、シリンダ6内から排気口10
への流路を閉成する。これにより、シリンダ6内に高圧
の圧縮性流体が流入し、ピストン4に対して図中下方の
力を作用させる。
【0044】まず、ピストン4は、図中下方に移動し始
め、空隙δだけ移動した時点で第2のフリンジ部3に当
接する。この時点までは、封止弁11とピストン4とが
当接し続け、通気孔5が閉塞されているので、圧縮性流
体が通気孔5を通してシリンダ6の外部に流出すること
はない。
め、空隙δだけ移動した時点で第2のフリンジ部3に当
接する。この時点までは、封止弁11とピストン4とが
当接し続け、通気孔5が閉塞されているので、圧縮性流
体が通気孔5を通してシリンダ6の外部に流出すること
はない。
【0045】その後、ピストン4は、ピストンロッド1
と一体となって、図2のように、さらに図中下方に移動
する。このとき、封止弁11の伸縮ストローク量が限界
に達し、封止弁11とピストン4とが離れるが、第2の
フリンジ部3が通気孔5を閉塞しているので、圧縮性流
体が通気孔5を通してシリンダ6の外部に流出すること
はない。
と一体となって、図2のように、さらに図中下方に移動
する。このとき、封止弁11の伸縮ストローク量が限界
に達し、封止弁11とピストン4とが離れるが、第2の
フリンジ部3が通気孔5を閉塞しているので、圧縮性流
体が通気孔5を通してシリンダ6の外部に流出すること
はない。
【0046】図2の遮断動作中において、ピストンロッ
ド1には、遮断操作力F1とスピードコントローラ14
の制動力F2との和からなる力が図中上方に作用する。
また、ピストン4には、圧縮バネ13の付勢力F3が上
方に作用し、シリンダ6内の流体圧力F4が下方に作用
するが、付勢力F3よりも流体圧力F4の方が大きいの
で、ピストン4には、図中下方の力が作用する。
ド1には、遮断操作力F1とスピードコントローラ14
の制動力F2との和からなる力が図中上方に作用する。
また、ピストン4には、圧縮バネ13の付勢力F3が上
方に作用し、シリンダ6内の流体圧力F4が下方に作用
するが、付勢力F3よりも流体圧力F4の方が大きいの
で、ピストン4には、図中下方の力が作用する。
【0047】これらの力により、ピストン4は、第2の
フリンジ部3に押し付けられた状態を維持しながら、ピ
ストンロッド1とともに移動する。このとき、圧縮バネ
13は、ピストン4の移動にともなって、圧縮されて付
勢力を蓄積する。
フリンジ部3に押し付けられた状態を維持しながら、ピ
ストンロッド1とともに移動する。このとき、圧縮バネ
13は、ピストン4の移動にともなって、圧縮されて付
勢力を蓄積する。
【0048】こうして、制御弁8は、遮断器の遮断時に
高圧流体をシリンダ6内に流入させて、ピストン4を第
2のフリンジ部3に当接させて通気孔5を閉塞し、ピス
トン4およびピストンロッド1を下方に移動させる。
高圧流体をシリンダ6内に流入させて、ピストン4を第
2のフリンジ部3に当接させて通気孔5を閉塞し、ピス
トン4およびピストンロッド1を下方に移動させる。
【0049】遮断動作の終了時点に近づくと、制御弁8
は、圧力流体源9からシリンダ6内への圧縮性流体の流
入を抑制するとともに、シリンダ6内から排気口10へ
の圧縮性流体の流出を開始する。
は、圧力流体源9からシリンダ6内への圧縮性流体の流
入を抑制するとともに、シリンダ6内から排気口10へ
の圧縮性流体の流出を開始する。
【0050】遮断動作が完了してピストンロッド1が遮
断位置に達すると、図3のように、係合装置15は、段
差部1aに係合されて、ピストンロッド1の位置を固定
する。
断位置に達すると、図3のように、係合装置15は、段
差部1aに係合されて、ピストンロッド1の位置を固定
する。
【0051】このとき、排気口10からの圧縮性流体の
流出により、シリンダ6内の流体圧力が低下しているの
で、流体圧力F4よりも圧縮バネ13の付勢力F3の方
が大きくなり、ピストン4は、ピストンロッド1の第1
のフリンジ部2に当接するまで移動する。
流出により、シリンダ6内の流体圧力が低下しているの
で、流体圧力F4よりも圧縮バネ13の付勢力F3の方
が大きくなり、ピストン4は、ピストンロッド1の第1
のフリンジ部2に当接するまで移動する。
【0052】したがって、第2のフリンジ部3により閉
塞されていた通気孔5が開放され、シリンダ6の上部空
間内の圧縮性流体は、排気口10のみならず、通気孔5
を通してシリンダ6の外部に流出される。
塞されていた通気孔5が開放され、シリンダ6の上部空
間内の圧縮性流体は、排気口10のみならず、通気孔5
を通してシリンダ6の外部に流出される。
【0053】こうして、シリンダ6の圧縮性流体が通気
孔5および排気口10から流出し、シリンダ6内の流体
圧力F4が外部の圧力(大気圧)付近まで低下すると、
遮断動作が完了して、次の投入動作開始のための待機状
態(図3の状態)を保持する。
孔5および排気口10から流出し、シリンダ6内の流体
圧力F4が外部の圧力(大気圧)付近まで低下すると、
遮断動作が完了して、次の投入動作開始のための待機状
態(図3の状態)を保持する。
【0054】次に、図3の遮断状態において、外部から
投入指令が与えられると、係合装置15が解除され、ピ
ストン4は、図4のように、圧縮バネ13の付勢力F3
により図中上方に押し上げられる。
投入指令が与えられると、係合装置15が解除され、ピ
ストン4は、図4のように、圧縮バネ13の付勢力F3
により図中上方に押し上げられる。
【0055】図4の投入動作中において、ピストンロッ
ド1には、遮断操作力F1とスピードコントローラ14
の制動力F2との和からなる力が図中下方に作用する。
また、ピストン4には、圧縮バネ13の付勢力F3が図
中上方に作用する。これらの力により、ピストン4は、
第1のフリンジ部2に押し付けられた状態を維持するの
で、投入動作中において、通気孔5は開放された状態と
なる。
ド1には、遮断操作力F1とスピードコントローラ14
の制動力F2との和からなる力が図中下方に作用する。
また、ピストン4には、圧縮バネ13の付勢力F3が図
中上方に作用する。これらの力により、ピストン4は、
第1のフリンジ部2に押し付けられた状態を維持するの
で、投入動作中において、通気孔5は開放された状態と
なる。
【0056】したがって、シリンダ6内の圧縮性流体が
通気孔5および排気口10を通して外部に流出するの
で、ピストン4の図中上方への移動中に、シリンダ6内
の圧力が上昇することはなく、投入動作を妨げるような
圧力の発生を防止することができる。
通気孔5および排気口10を通して外部に流出するの
で、ピストン4の図中上方への移動中に、シリンダ6内
の圧力が上昇することはなく、投入動作を妨げるような
圧力の発生を防止することができる。
【0057】このように、圧縮バネ13は、遮断器の投
入時にピストン4を第1のフリンジ部2に当接させて通
気孔5を開放し、ピストン4およびピストンロッド1を
上方に移動させる。
入時にピストン4を第1のフリンジ部2に当接させて通
気孔5を開放し、ピストン4およびピストンロッド1を
上方に移動させる。
【0058】こうして、ピストンロッド1およびピスト
ン4が図中上限に達すると、投入動作が完了し、図1に
示す状態に復帰する。このとき、ピストン4の通気孔5
は封止弁11によって閉塞されており、次の遮断動作開
始のための待機状態を保持する。
ン4が図中上限に達すると、投入動作が完了し、図1に
示す状態に復帰する。このとき、ピストン4の通気孔5
は封止弁11によって閉塞されており、次の遮断動作開
始のための待機状態を保持する。
【0059】このように、投入動作時にピストン4を第
2のフリンジ部3から離して通気孔5を開放し、シリン
ダ6の排気容量を増大させて圧縮性流体の排出性能を向
上させたので、遮断完了後(図3)の状態から次の投入
動作開始までにシリンダ6内の圧力F3を十分に低減す
ることができる。
2のフリンジ部3から離して通気孔5を開放し、シリン
ダ6の排気容量を増大させて圧縮性流体の排出性能を向
上させたので、遮断完了後(図3)の状態から次の投入
動作開始までにシリンダ6内の圧力F3を十分に低減す
ることができる。
【0060】また、投入動作中にピストン4が上方に移
動しても、シリンダ6内の圧力F3の上昇が抑制され
る。したがって、投入動作時の操作出力を大きくする必
要がなくなり、装置を大形化することなく、所定時間内
に投入動作を完了させることができる。
動しても、シリンダ6内の圧力F3の上昇が抑制され
る。したがって、投入動作時の操作出力を大きくする必
要がなくなり、装置を大形化することなく、所定時間内
に投入動作を完了させることができる。
【0061】さらに、遮断動作時においては、動作開始
直後に封止弁11によって通気孔5を閉塞し、その後、
ピストン4が第2のフリンジ部3に当接して通気孔5を
閉塞するので、シリンダ6内の圧縮性流体の漏れ損失を
防止して、大きな操作力を得ることができる。
直後に封止弁11によって通気孔5を閉塞し、その後、
ピストン4が第2のフリンジ部3に当接して通気孔5を
閉塞するので、シリンダ6内の圧縮性流体の漏れ損失を
防止して、大きな操作力を得ることができる。
【0062】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、遮断動作の開始直後に通気孔5を閉塞するために、
シリンダ6の上方内端面に封止弁11を設けたが、ピス
トンの上端面に筒形フリンジ部を突設し、シリンダ6の
上方内端面の空間部に遊嵌させてもよい。
は、遮断動作の開始直後に通気孔5を閉塞するために、
シリンダ6の上方内端面に封止弁11を設けたが、ピス
トンの上端面に筒形フリンジ部を突設し、シリンダ6の
上方内端面の空間部に遊嵌させてもよい。
【0063】図5はピストンの上端面に筒形フリンジ部
を突設したこの発明の実施の形態2を一部断面図で示す
構成図であり、遮断器の投入状態における各要素の位置
関係を示している。
を突設したこの発明の実施の形態2を一部断面図で示す
構成図であり、遮断器の投入状態における各要素の位置
関係を示している。
【0064】図5において、前述(図1参照)と同様の
ものについては、同一符号を付して詳述を省略する。ま
た、4Aおよび6Aは、それぞれ、前述のピストン4お
よびシリンダ6に対応している。
ものについては、同一符号を付して詳述を省略する。ま
た、4Aおよび6Aは、それぞれ、前述のピストン4お
よびシリンダ6に対応している。
【0065】この場合、ピストン4Aは、上端面(投入
時に移動する方向側の端面)に環状に突設された筒形フ
リンジ部17を有する。また、シリンダ6Aは、筒形フ
リンジ部17に対向するように、上方の内端面に凹設さ
れた空間部18を有する。
時に移動する方向側の端面)に環状に突設された筒形フ
リンジ部17を有する。また、シリンダ6Aは、筒形フ
リンジ部17に対向するように、上方の内端面に凹設さ
れた空間部18を有する。
【0066】筒形フリンジ部17は、通気孔5の配設位
置よりも外側に配設されており、遮断器の投入時に空間
部18内に遊嵌されるようになっている。また、筒形フ
リンジ部17の空間部18内への最大挿入量は、空隙δ
よりも少し大きく設定されている。
置よりも外側に配設されており、遮断器の投入時に空間
部18内に遊嵌されるようになっている。また、筒形フ
リンジ部17の空間部18内への最大挿入量は、空隙δ
よりも少し大きく設定されている。
【0067】次に、図5に示したこの発明の実施の形態
2の動作について説明する。まず、図5の投入状態にお
いて遮断指令が与えられると、前述と同様に、制御弁8
の動作により圧力流体源9からシリンダ6内に高圧の圧
縮性流体が流入し、ピストン4Aが図中下方に押されて
いく。
2の動作について説明する。まず、図5の投入状態にお
いて遮断指令が与えられると、前述と同様に、制御弁8
の動作により圧力流体源9からシリンダ6内に高圧の圧
縮性流体が流入し、ピストン4Aが図中下方に押されて
いく。
【0068】このとき、ピストン4Aが第2のフリンジ
部3に当接するまでは、筒上フリンジ部17が空間部1
8内に遊嵌されているので、通気孔5は、排気穴7に対
して閉塞された状態が保持される。
部3に当接するまでは、筒上フリンジ部17が空間部1
8内に遊嵌されているので、通気孔5は、排気穴7に対
して閉塞された状態が保持される。
【0069】ピストン4Aが第2のフリンジ部3に当接
すると、ピストン4Aは、第2のフリンジ部3に押し付
けられ、以下、前述と同様に、通気孔5が閉塞された状
態でピストンロッド1と一体に下方に移動していく。
すると、ピストン4Aは、第2のフリンジ部3に押し付
けられ、以下、前述と同様に、通気孔5が閉塞された状
態でピストンロッド1と一体に下方に移動していく。
【0070】こうして、遮断動作の開始直後に、筒上フ
リンジ部17と空間部18とによって通気孔5が閉塞さ
れるので、シリンダ6内に高圧の圧縮性流体の漏れを防
ぐことができ、速やかに遮断動作を終了することができ
る。また、投入時には、前述と同様に、シリンダ6内の
流体が通気孔5を介して排気されるので、速やかに上方
に移動することができる。
リンジ部17と空間部18とによって通気孔5が閉塞さ
れるので、シリンダ6内に高圧の圧縮性流体の漏れを防
ぐことができ、速やかに遮断動作を終了することができ
る。また、投入時には、前述と同様に、シリンダ6内の
流体が通気孔5を介して排気されるので、速やかに上方
に移動することができる。
【0071】実施の形態3.なお、上記実施の形態1で
は、ピストン4側に通気孔5を設けたが、ピストンロッ
ド1側に通気孔を設けてもよい。
は、ピストン4側に通気孔5を設けたが、ピストンロッ
ド1側に通気孔を設けてもよい。
【0072】図6はピストンロッド側に通気孔を設けた
この発明の実施の形態3を一部断面図で示す構成図であ
り、遮断器の投入状態における各要素の位置関係を示し
ている。
この発明の実施の形態3を一部断面図で示す構成図であ
り、遮断器の投入状態における各要素の位置関係を示し
ている。
【0073】図6において、前述(図1参照)と同様の
ものについては、同一符号を付して詳述を省略する。ま
た、1B〜6Bは、それぞれ、前述のピストンロッド
1、第1のフリンジ部2、第2のフリンジ部3、ピスト
ン4、通気孔5およびシリンダ6に対応している。
ものについては、同一符号を付して詳述を省略する。ま
た、1B〜6Bは、それぞれ、前述のピストンロッド
1、第1のフリンジ部2、第2のフリンジ部3、ピスト
ン4、通気孔5およびシリンダ6に対応している。
【0074】この場合、ピストン4Bには通気孔が形成
されておらず、通気孔5Bは、ピストンロッド1Bに形
成されている。通気孔5Bは、第1のフリンジ部2Bを
バイパスしてピストンロッド1Bの軸方向に連通するよ
うに、各フリンジ部2Bおよび3Bの上端面間に複数個
形成されている。
されておらず、通気孔5Bは、ピストンロッド1Bに形
成されている。通気孔5Bは、第1のフリンジ部2Bを
バイパスしてピストンロッド1Bの軸方向に連通するよ
うに、各フリンジ部2Bおよび3Bの上端面間に複数個
形成されている。
【0075】各フリンジ部2Bおよび3Bの外径は、特
に条件が設定されておらず、たとえば、図示したように
等しい大きさに形成されていてもよい。また、シリンダ
6Bの図中上方側の内端面には、第1のフリンジ部2B
に対向するように空間部18Bが凹設されている。空間
部18Bの深さは、特に条件が設定されず、ほぼ0であ
ってもよい。
に条件が設定されておらず、たとえば、図示したように
等しい大きさに形成されていてもよい。また、シリンダ
6Bの図中上方側の内端面には、第1のフリンジ部2B
に対向するように空間部18Bが凹設されている。空間
部18Bの深さは、特に条件が設定されず、ほぼ0であ
ってもよい。
【0076】ピストン4Bの第1のフリンジ部2Bは、
遮断器の投入状態(図示した状態)において、空間部1
8B内に遊嵌されるようになっている。これにより、前
述の封止弁11(図1参照)に代えて、遮断動作の開始
直後に通気孔5Bの閉塞状態を保持するための手段を構
成している。
遮断器の投入状態(図示した状態)において、空間部1
8B内に遊嵌されるようになっている。これにより、前
述の封止弁11(図1参照)に代えて、遮断動作の開始
直後に通気孔5Bの閉塞状態を保持するための手段を構
成している。
【0077】次に、図7および図8を参照しながら、図
6に示したこの発明の実施の形態3の動作について説明
する。図7および図8はこの発明の実施の形態3による
動作中の位置関係を示す構成図であり、それぞれ、図7
は遮断動作中の状態、図8は投入動作中の状態を示して
いる。
6に示したこの発明の実施の形態3の動作について説明
する。図7および図8はこの発明の実施の形態3による
動作中の位置関係を示す構成図であり、それぞれ、図7
は遮断動作中の状態、図8は投入動作中の状態を示して
いる。
【0078】図6の投入状態で遮断指令が与えられる
と、制御弁8の開放動作により、圧力流体源9からシリ
ンダ6B内に高圧の圧縮性流体が流入し、ピストン4B
は、図中下方に押されていく。
と、制御弁8の開放動作により、圧力流体源9からシリ
ンダ6B内に高圧の圧縮性流体が流入し、ピストン4B
は、図中下方に押されていく。
【0079】ピストン4Bは、まず空隙δ分だけ移動し
て第2のフリンジ部3Bに当接し、通気孔5Bの図中下
部の開口部を閉塞させる。この時点まで、第1のフリン
ジ部2Bは、空間部18B内に遊嵌されているので、通
気孔5Bの閉塞状態を保持している。
て第2のフリンジ部3Bに当接し、通気孔5Bの図中下
部の開口部を閉塞させる。この時点まで、第1のフリン
ジ部2Bは、空間部18B内に遊嵌されているので、通
気孔5Bの閉塞状態を保持している。
【0080】なお、空間部18Bの深さが空隙δより小
さく設定されていても、第1のフリンジ部2Bと接して
いれば、ピストン4Bが第2のフリンジ部3Bに当接す
るまで通気孔5Bの閉塞状態を保持することができる。
ピストン4Bが第2のフリンジ部3Bに当接すると、ピ
ストン4Bおよびピストンロッド1Bは、図7のよう
に、一体となって図中下方に移動する。
さく設定されていても、第1のフリンジ部2Bと接して
いれば、ピストン4Bが第2のフリンジ部3Bに当接す
るまで通気孔5Bの閉塞状態を保持することができる。
ピストン4Bが第2のフリンジ部3Bに当接すると、ピ
ストン4Bおよびピストンロッド1Bは、図7のよう
に、一体となって図中下方に移動する。
【0081】図7において、ピストンロッド1Bには、
遮断操作力F1とスピードコントローラ14の制動力F
2との和の力が図中上方に作用する。また、ピストン4
Bには、シリンダ6B内の流体圧力F4と圧縮バネ13
の付勢力F3(<F4)との和の力が図中下方に作用す
る。したがって、遮断動作中において、ピストン4B
は、第2のフリンジ部3Bに押し付けられており、通気
孔5の閉塞状態を維持する。
遮断操作力F1とスピードコントローラ14の制動力F
2との和の力が図中上方に作用する。また、ピストン4
Bには、シリンダ6B内の流体圧力F4と圧縮バネ13
の付勢力F3(<F4)との和の力が図中下方に作用す
る。したがって、遮断動作中において、ピストン4B
は、第2のフリンジ部3Bに押し付けられており、通気
孔5の閉塞状態を維持する。
【0082】遮断動作の終了時点に近づくと、前述と同
様に、制御弁8は、シリンダ6B内への圧縮性流体の流
入を抑制して、シリンダ6Bから排気口10への圧縮性
流体の流出を開始する。ピストンロッド1Bが遮断位置
に達すると、係合装置15は、ピストンロッド1Bの位
置を固定する。
様に、制御弁8は、シリンダ6B内への圧縮性流体の流
入を抑制して、シリンダ6Bから排気口10への圧縮性
流体の流出を開始する。ピストンロッド1Bが遮断位置
に達すると、係合装置15は、ピストンロッド1Bの位
置を固定する。
【0083】以下、圧縮性流体の流出によりシリンダ6
Bの内圧が低下すると、付勢力F3により、ピストン4
Bが第1のフリンジ部2Bに当接するまで移動して遮断
動作が完了する。
Bの内圧が低下すると、付勢力F3により、ピストン4
Bが第1のフリンジ部2Bに当接するまで移動して遮断
動作が完了する。
【0084】このとき、通気孔5Bが開放され、ピスト
ン4Bの上方側のシリンダ6Bの空間内の圧縮性流体
は、排気口10から流出するのみならず、通気孔5Bか
らも流出する。
ン4Bの上方側のシリンダ6Bの空間内の圧縮性流体
は、排気口10から流出するのみならず、通気孔5Bか
らも流出する。
【0085】すなわち、シリンダ6B内の圧縮性流体
は、第1のフリンジ部2Bの上面から、第2のフリンジ
部3Bの上部のピストンロッド1Bの側面を通して、シ
リンダ6Bの外部に流出する。これにより、シリンダ6
Bの内圧が外部の圧力まで速やかに低下して、投入動作
の開始前の待機状態となる。
は、第1のフリンジ部2Bの上面から、第2のフリンジ
部3Bの上部のピストンロッド1Bの側面を通して、シ
リンダ6Bの外部に流出する。これにより、シリンダ6
Bの内圧が外部の圧力まで速やかに低下して、投入動作
の開始前の待機状態となる。
【0086】このように、遮断動作時において、遮断開
始直後は第1のフリンジ部2Bが空間部18Bに遊嵌さ
れて通気孔5Bを閉塞し、その後、ピストン4Bが第2
のフリンジ部3Bに当接して通気孔5Bを閉塞するの
で、シリンダ6B内の高圧の圧縮性流体の漏れ損失を防
止して、大きい遮断操作力を得ることができる。
始直後は第1のフリンジ部2Bが空間部18Bに遊嵌さ
れて通気孔5Bを閉塞し、その後、ピストン4Bが第2
のフリンジ部3Bに当接して通気孔5Bを閉塞するの
で、シリンダ6B内の高圧の圧縮性流体の漏れ損失を防
止して、大きい遮断操作力を得ることができる。
【0087】次に、遮断状態において投入指令が与えら
れると、係合装置15が段差部1aから外れるので、圧
縮バネ13は、図8のようにピストン4Bを図中上方に
押し上げていく。
れると、係合装置15が段差部1aから外れるので、圧
縮バネ13は、図8のようにピストン4Bを図中上方に
押し上げていく。
【0088】このとき、ピストンロッド1Bには遮断操
作力F1および制動力F2が図中下方に作用し、ピスト
ン4Bには付勢力F3が図中上方に作用するので、ピス
トン4Bが第1のフリンジ部2Bに押し付けられ、通気
孔5Bは、開放状態を維持する。
作力F1および制動力F2が図中下方に作用し、ピスト
ン4Bには付勢力F3が図中上方に作用するので、ピス
トン4Bが第1のフリンジ部2Bに押し付けられ、通気
孔5Bは、開放状態を維持する。
【0089】したがって、ピストン4Bの上方側のシリ
ンダ6Bの空間内の流体は、前述と同様に、排気口10
を介して流出するとともに、第1のフリンジ部2Bの上
面から第2のフリンジ部3Bの上面を通してシリンダ6
Bの外部に流出する。
ンダ6Bの空間内の流体は、前述と同様に、排気口10
を介して流出するとともに、第1のフリンジ部2Bの上
面から第2のフリンジ部3Bの上面を通してシリンダ6
Bの外部に流出する。
【0090】このように、シリンダ6B内の圧縮性流体
は、通気孔5Bおよび排気口10から速やかに外部に流
出するので、図8のように、ピストン4Bが図中上方に
移動しても、シリンダ6Bの内圧が上昇して投入動作を
妨げることはなく、投入動作は速やかに終了する。
は、通気孔5Bおよび排気口10から速やかに外部に流
出するので、図8のように、ピストン4Bが図中上方に
移動しても、シリンダ6Bの内圧が上昇して投入動作を
妨げることはなく、投入動作は速やかに終了する。
【0091】すなわち、投入動作中において、ピストン
4Bが第2のフリンジ部3Bから離れて通気孔5Bが開
放され、圧縮性流体の排気容量が増えるので、遮断完了
後から次の投入開始までにシリンダ6Bの内圧が十分に
低減し、投入動作中のピストン4Bの移動によるシリン
ダ6Bの内圧上昇を抑制することができる。したがっ
て、投入出力を大きくして装置を大形化することなく、
所定時間内に投入動作を完了させることができる。
4Bが第2のフリンジ部3Bから離れて通気孔5Bが開
放され、圧縮性流体の排気容量が増えるので、遮断完了
後から次の投入開始までにシリンダ6Bの内圧が十分に
低減し、投入動作中のピストン4Bの移動によるシリン
ダ6Bの内圧上昇を抑制することができる。したがっ
て、投入出力を大きくして装置を大形化することなく、
所定時間内に投入動作を完了させることができる。
【0092】ピストンロッド1Bおよびピストン4Bが
図中上限に達すると、投入動作は完了し、図6に示した
状態に復帰する。このとき、ピストン4Bの通気孔5B
は、空間部18Bにより閉塞され、次の遮断動作の開始
のための待機状態となる。
図中上限に達すると、投入動作は完了し、図6に示した
状態に復帰する。このとき、ピストン4Bの通気孔5B
は、空間部18Bにより閉塞され、次の遮断動作の開始
のための待機状態となる。
【0093】なお、上記実施の形態3では、ピストンロ
ッド1Bのみに通気孔5Bを設けたが、上記実施の形態
1の構成(図1参照)を組み合わせて、ピストンロッド
側およびピストン側の両方に通気孔を設けてもよい。こ
の場合、圧縮性流体の排気容量がさらに向上するので、
投入動作をさらに迅速にすることができる。
ッド1Bのみに通気孔5Bを設けたが、上記実施の形態
1の構成(図1参照)を組み合わせて、ピストンロッド
側およびピストン側の両方に通気孔を設けてもよい。こ
の場合、圧縮性流体の排気容量がさらに向上するので、
投入動作をさらに迅速にすることができる。
【0094】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、遮断器の投入動作および遮断動作に関連した方向に
駆動される円板形状のピストンと、ピストンを移動自在
に収納するシリンダと、ピストンを遮断器の投入に関連
した第1の方向に付勢する付勢部材と、遮断器の可動接
点に連結されるとともに、ピストンおよびシリンダに対
して摺動自在に貫通されたピストンロッドと、シリンダ
内に高圧流体を選択的に流入してピストンを遮断器の遮
断に関連した第2の方向に移動させるための制御弁とを
備え、ピストンロッドは、シリンダ内のピストンロッド
の外周部に突設された第1および第2のフリンジ部を有
し、ピストンは、第1および第2のフリンジ部の間で移
動自在に遊嵌され、第1のフリンジ部は、第2のフリン
ジ部に対して第1の方向に離間配置され、ピストンおよ
びピストンロッドの少なくとも一方は、ピストンの両側
に形成されたシリンダ内の各空間を連通する複数の通気
孔を有し、制御弁は、遮断器の遮断時に高圧流体をシリ
ンダ内に流入して、ピストンを第2のフリンジ部に当接
させて通気孔を閉塞し、ピストンおよびピストンロッド
を第2の方向に移動させ、付勢部材は、遮断器の投入時
にピストンを第1のフリンジ部に当接させて通気孔を開
放し、ピストンおよびピストンロッドを第1の方向に移
動させ、シリンダ内の流体排出性能を向上させたので、
操作出力を増大させることなく所定時間内の投入動作を
可能にし、大容量の遮断器に対して高速遮断性能を損な
うことなく十分な小形化を実現した遮断器の操作装置が
得られる効果がある。
ば、遮断器の投入動作および遮断動作に関連した方向に
駆動される円板形状のピストンと、ピストンを移動自在
に収納するシリンダと、ピストンを遮断器の投入に関連
した第1の方向に付勢する付勢部材と、遮断器の可動接
点に連結されるとともに、ピストンおよびシリンダに対
して摺動自在に貫通されたピストンロッドと、シリンダ
内に高圧流体を選択的に流入してピストンを遮断器の遮
断に関連した第2の方向に移動させるための制御弁とを
備え、ピストンロッドは、シリンダ内のピストンロッド
の外周部に突設された第1および第2のフリンジ部を有
し、ピストンは、第1および第2のフリンジ部の間で移
動自在に遊嵌され、第1のフリンジ部は、第2のフリン
ジ部に対して第1の方向に離間配置され、ピストンおよ
びピストンロッドの少なくとも一方は、ピストンの両側
に形成されたシリンダ内の各空間を連通する複数の通気
孔を有し、制御弁は、遮断器の遮断時に高圧流体をシリ
ンダ内に流入して、ピストンを第2のフリンジ部に当接
させて通気孔を閉塞し、ピストンおよびピストンロッド
を第2の方向に移動させ、付勢部材は、遮断器の投入時
にピストンを第1のフリンジ部に当接させて通気孔を開
放し、ピストンおよびピストンロッドを第1の方向に移
動させ、シリンダ内の流体排出性能を向上させたので、
操作出力を増大させることなく所定時間内の投入動作を
可能にし、大容量の遮断器に対して高速遮断性能を損な
うことなく十分な小形化を実現した遮断器の操作装置が
得られる効果がある。
【0095】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、通気孔は、ピストンロッドの軸方向に連
通するようにピストンに形成され、第1のフリンジ部
は、第2のフリンジ部に対してピストンの厚さ以上の距
離だけ第1の方向に離間配置され、第1のフリンジ部の
外径は、通気孔との対向位置よりも小さい値に設定さ
れ、第2のフリンジ部の外径は、通気孔との対向位置よ
りも大きい値に設定されたので、遮断動作中には通気孔
を閉塞して高圧流体の漏洩を確実に防止し、投入動作中
には通気孔を開放してピストンの移動を確実に迅速にし
た遮断器の操作装置が得られる効果がある。
項1において、通気孔は、ピストンロッドの軸方向に連
通するようにピストンに形成され、第1のフリンジ部
は、第2のフリンジ部に対してピストンの厚さ以上の距
離だけ第1の方向に離間配置され、第1のフリンジ部の
外径は、通気孔との対向位置よりも小さい値に設定さ
れ、第2のフリンジ部の外径は、通気孔との対向位置よ
りも大きい値に設定されたので、遮断動作中には通気孔
を閉塞して高圧流体の漏洩を確実に防止し、投入動作中
には通気孔を開放してピストンの移動を確実に迅速にし
た遮断器の操作装置が得られる効果がある。
【0096】また、この発明の請求項3によれば、請求
項2において、シリンダの第1の方向側の内端面は、通
気孔に対向するように伸縮自在に突設された複数の封止
弁と、封止弁をピストンの端面側に付勢するための付勢
部材とを有し、封止弁の伸縮ストロークは、第1および
第2のフリンジ部の間の距離とピストンの厚さとの差に
相当する値に設定されたので、遮断動作の開始直後に、
第2のフリンジ部に当接するまで、通気孔を確実に閉塞
させてピストンを移動させることのできる遮断器の操作
装置が得られる効果がある。
項2において、シリンダの第1の方向側の内端面は、通
気孔に対向するように伸縮自在に突設された複数の封止
弁と、封止弁をピストンの端面側に付勢するための付勢
部材とを有し、封止弁の伸縮ストロークは、第1および
第2のフリンジ部の間の距離とピストンの厚さとの差に
相当する値に設定されたので、遮断動作の開始直後に、
第2のフリンジ部に当接するまで、通気孔を確実に閉塞
させてピストンを移動させることのできる遮断器の操作
装置が得られる効果がある。
【0097】また、この発明の請求項4によれば、請求
項2において、ピストンは、第1の方向側の端面に環状
に突設された筒形フリンジ部を有し、シリンダは、筒形
フリンジ部に対向するように第1の方向側の内端面に凹
設された空間部を有し、筒形フリンジ部は、通気孔の配
設位置よりも外側に配設され、遮断器の投入時に空間部
内に遊嵌され、記筒形フリンジ部の空間部内への最大挿
入量は、第1および第2のフリンジ部の間の距離とピス
トンの厚さとの差に相当する値に設定されたので、遮断
動作の開始直後に、第2のフリンジ部に当接するまで、
通気孔を確実に閉塞させてピストンを移動させることの
できる遮断器の操作装置が得られる効果がある。
項2において、ピストンは、第1の方向側の端面に環状
に突設された筒形フリンジ部を有し、シリンダは、筒形
フリンジ部に対向するように第1の方向側の内端面に凹
設された空間部を有し、筒形フリンジ部は、通気孔の配
設位置よりも外側に配設され、遮断器の投入時に空間部
内に遊嵌され、記筒形フリンジ部の空間部内への最大挿
入量は、第1および第2のフリンジ部の間の距離とピス
トンの厚さとの差に相当する値に設定されたので、遮断
動作の開始直後に、第2のフリンジ部に当接するまで、
通気孔を確実に閉塞させてピストンを移動させることの
できる遮断器の操作装置が得られる効果がある。
【0098】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1において、通気孔は、第1のフリンジ部をバイパス
してピストンロッドの軸方向に連通するようにピストン
ロッドに形成されたので、遮断動作中には通気孔を閉塞
して高圧流体の漏洩を確実に防止し、投入動作中には通
気孔を開放してピストンの移動を確実に迅速にした遮断
器の操作装置が得られる効果がある。
項1において、通気孔は、第1のフリンジ部をバイパス
してピストンロッドの軸方向に連通するようにピストン
ロッドに形成されたので、遮断動作中には通気孔を閉塞
して高圧流体の漏洩を確実に防止し、投入動作中には通
気孔を開放してピストンの移動を確実に迅速にした遮断
器の操作装置が得られる効果がある。
【0099】また、この発明の請求項6によれば、請求
項5において、シリンダの第1の方向側の内端面は、第
1のフリンジ部に対向するように凹設された空間部を有
し、第1のフリンジ部は、遮断器の投入時に空間部内に
遊嵌されるようにしたので、遮断動作の開始直後に、第
2のフリンジ部に当接するまで、通気孔を確実に閉塞さ
せてピストンを移動させることのできる遮断器の操作装
置が得られる効果がある。
項5において、シリンダの第1の方向側の内端面は、第
1のフリンジ部に対向するように凹設された空間部を有
し、第1のフリンジ部は、遮断器の投入時に空間部内に
遊嵌されるようにしたので、遮断動作の開始直後に、第
2のフリンジ部に当接するまで、通気孔を確実に閉塞さ
せてピストンを移動させることのできる遮断器の操作装
置が得られる効果がある。
【図1】 この発明の実施の形態1を一部断面図で示す
構成図である。
構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による遮断動作中の
状態を一部断面図で示す構成図である。
状態を一部断面図で示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による遮断動作の完
了状態を一部断面図で示す構成図である。
了状態を一部断面図で示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による投入動作中の
状態を一部断面図で示す構成図である。
状態を一部断面図で示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態2を一部断面図で示す
構成図である。
構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3を一部断面図で示す
構成図である。
構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による遮断動作中の
状態を一部断面図で示す構成図である。
状態を一部断面図で示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による投入動作中の
状態を一部断面図で示す構成図である。
状態を一部断面図で示す構成図である。
【図9】 従来の遮断器の操作装置を一部断面図で示す
構成図である。
構成図である。
1、1B ピストンロッド、2、2B 第1のフリンジ
部、3、3B 第2のフリンジ部、4、4A、4B ピ
ストン、5、5B 通気孔、6、6A、6Bシリンダ、
7 排気穴、8 制御弁、9 圧力流体源、10 排気
口、11 封止弁、12、13 圧縮バネ(付勢部
材)、17 筒状フリンジ部、18、18B 空間部、
21 可動接点、δ 空隙。
部、3、3B 第2のフリンジ部、4、4A、4B ピ
ストン、5、5B 通気孔、6、6A、6Bシリンダ、
7 排気穴、8 制御弁、9 圧力流体源、10 排気
口、11 封止弁、12、13 圧縮バネ(付勢部
材)、17 筒状フリンジ部、18、18B 空間部、
21 可動接点、δ 空隙。
Claims (6)
- 【請求項1】 遮断器の投入動作および遮断動作に関連
した方向に駆動される円板形状のピストンと、 前記ピストンを移動自在に収納するシリンダと、 前記ピストンを前記遮断器の投入に関連した第1の方向
に付勢する付勢部材と、 前記遮断器の可動接点に連結されるとともに、前記ピス
トンおよび前記シリンダに対して摺動自在に貫通された
ピストンロッドと、 前記シリンダ内に高圧流体を選択的に流入して前記ピス
トンを前記遮断器の遮断に関連した第2の方向に移動さ
せるための制御弁とを備え、 前記ピストンロッドは、前記シリンダ内の前記ピストン
ロッドの外周部に突設された第1および第2のフリンジ
部を有し、 前記ピストンは、前記第1および第2のフリンジ部の間
で移動自在に遊嵌され、 前記第1のフリンジ部は、前記第2のフリンジ部に対し
て前記第1の方向に離間配置され、 前記ピストンおよび前記ピストンロッドの少なくとも一
方は、前記ピストンの両側に形成された前記シリンダ内
の各空間を連通する複数の通気孔を有し、 前記制御弁は、前記遮断器の遮断時に前記高圧流体を前
記シリンダ内に流入して、前記ピストンを前記第2のフ
リンジ部に当接させて前記通気孔を閉塞し、前記ピスト
ンおよび前記ピストンロッドを前記第2の方向に移動さ
せ、 前記付勢部材は、前記遮断器の投入時に前記ピストンを
前記第1のフリンジ部に当接させて前記通気孔を開放
し、前記ピストンおよび前記ピストンロッドを前記第1
の方向に移動させることを特徴とする遮断器の操作装
置。 - 【請求項2】 前記通気孔は、前記ピストンロッドの軸
方向に連通するように前記ピストンに形成され、 前記第1のフリンジ部は、前記第2のフリンジ部に対し
て前記ピストンの厚さ以上の距離だけ前記第1の方向に
離間配置され、 前記第1のフリンジ部の外径は、前記通気孔との対向位
置よりも小さい値に設定され、 前記第2のフリンジ部の外径は、前記通気孔との対向位
置よりも大きい値に設定されたことを特徴とする請求項
1に記載の遮断器の操作装置。 - 【請求項3】 前記シリンダの前記第1の方向側の内端
面は、前記通気孔に対向するように伸縮自在に突設され
た複数の封止弁と、前記封止弁を前記ピストンの端面側
に付勢するための付勢部材とを有し、 前記封止弁の伸縮ストロークは、前記第1および第2の
フリンジ部の間の距離と前記ピストンの厚さとの差に相
当する値に設定されたことを特徴とする請求項2に記載
の遮断器の操作装置。 - 【請求項4】 前記ピストンは、前記第1の方向側の端
面に環状に突設された筒形フリンジ部を有し、 前記シリンダは、前記筒形フリンジ部に対向するように
前記第1の方向側の内端面に凹設された空間部を有し、 前記筒形フリンジ部は、前記通気孔の配設位置よりも外
側に配設され、前記遮断器の投入時に前記空間部内に遊
嵌され、 前記筒形フリンジ部の前記空間部内への最大挿入量は、
前記第1および第2のフリンジ部の間の距離と前記ピス
トンの厚さとの差に相当する値に設定されたことを特徴
とする請求項2に記載の遮断器の操作装置。 - 【請求項5】 前記通気孔は、前記第1のフリンジ部を
バイパスして前記ピストンロッドの軸方向に連通するよ
うに前記ピストンロッドに形成されたことを特徴とする
請求項1に記載の遮断器の操作装置。 - 【請求項6】 前記シリンダの前記第1の方向側の内端
面は、前記第1のフリンジ部に対向するように凹設され
た空間部を有し、 前記第1のフリンジ部は、前記遮断器の投入時に前記空
間部内に遊嵌されることを特徴とする請求項5に記載の
遮断器の操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3512498A JPH11232969A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 遮断器の操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3512498A JPH11232969A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 遮断器の操作装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11232969A true JPH11232969A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12433196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3512498A Pending JPH11232969A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 遮断器の操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11232969A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016058548A1 (zh) * | 2014-10-16 | 2016-04-21 | 国家电网公司 | 一种斥力操动机构 |
CN109036952A (zh) * | 2018-08-29 | 2018-12-18 | 浙江紫光电器有限公司 | 一种真空断路器的开合闸加速机构 |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP3512498A patent/JPH11232969A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016058548A1 (zh) * | 2014-10-16 | 2016-04-21 | 国家电网公司 | 一种斥力操动机构 |
CN109036952A (zh) * | 2018-08-29 | 2018-12-18 | 浙江紫光电器有限公司 | 一种真空断路器的开合闸加速机构 |
CN109036952B (zh) * | 2018-08-29 | 2024-04-16 | 浙江紫光电器有限公司 | 一种真空断路器的开合闸加速机构 |
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