JPH1123270A - 煙突内を回転昇降移動する清掃検査装置の位置計測方法 - Google Patents

煙突内を回転昇降移動する清掃検査装置の位置計測方法

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JPH1123270A
JPH1123270A JP9174225A JP17422597A JPH1123270A JP H1123270 A JPH1123270 A JP H1123270A JP 9174225 A JP9174225 A JP 9174225A JP 17422597 A JP17422597 A JP 17422597A JP H1123270 A JPH1123270 A JP H1123270A
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JP
Japan
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chimney
cleaning
inspection device
cleaning inspection
azimuth
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JP9174225A
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English (en)
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Hirotsugu Chishina
裕嗣 千品
Yuichi Miura
雄一 三浦
Sanji Ito
三治 伊藤
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ISHIKAWAJIMA KANKYO ENG KK
IHI Corp
Original Assignee
ISHIKAWAJIMA KANKYO ENG KK
IHI Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23JREMOVAL OR TREATMENT OF COMBUSTION PRODUCTS OR COMBUSTION RESIDUES; FLUES 
    • F23J2213/00Chimneys or flues
    • F23J2213/60Service arrangements

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 煙突内の検査部分の位置を特定することがで
きる煙突内を回転昇降移動する清掃検査装置の位置計測
方法を提供する。 【解決手段】 ビデオカメラ27,29で撮影した煙突1内
部のビデオ画像に、清掃検査装置4の高さとビデオカメ
ラ29の方位角とがスーパーインポーズされるので、煙突
1内のキズや腐食等の状態や肉厚と位置とを関連付けて
特定することができる。スーパーインポーズされたビデ
オ画像をVTR45でビデオテープに記録する場合には、
煙突清掃後に補修箇所が発見されたときにそのビデオテ
ープによるビデオ画像をVTR45により再現することに
より、補修箇所を把握することができ、新たに煙突1内
に検査員が入って検査記録する必要がなく、すぐに補修
作業に入ることができる。磁気方位センサ30の方位角デ
ータを、そのジャイロ式方位角センサ31の方位角データ
で補正することにより、方位角の計測精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、煙突内を回転昇降
移動する清掃検査装置の位置計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、煙突内の清掃は、煙突の頂部開口
部から煙突内にゴンドラ等を降ろしてそのゴンドラ上の
作業員が手作業で行っていた。
【0003】しかし、作業員により清掃を行う場合は、
粉塵環境かつ閉暗所環境での作業となる。また、作業員
が乗るためゴンドラ部分が大型となり、大型のウィンチ
を煙突頂部に設置する必要があった。また、小型の煙突
には対応できなかった。しかも清掃後の検査(特に煙突
の肉厚検査)は作業員が携帯用の肉厚計測器を携帯し、
直接計測していたので非常に重労働であった。
【0004】そこで本出願人は、煙突内清掃検査装置を
出願した(特願平7−320366号)。
【0005】この煙突内清掃検査装置は、煙突内にその
頂部から垂らされたワイヤに沿って昇降移動する本体に
開閉自在に設けられた一対のアームの先端に設けられた
駆動車輪及び回転ブラシを煙突内壁に押しつけて清掃
し、アームの先端に設けられたカメラで煙突内壁を監視
するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した煙
突内清掃検査装置は、清掃機能の他、カメラによる目視
点検検査機能とを備えているので、作業員が携帯用の肉
厚計測器で測定する場合に比べて容易に煙突内面のキズ
や腐食等の状態を検査することができる。
【0007】しかしながら、装置本体の位置を計測する
機能は装備していないので、目視点検により煙突の損傷
等が発見され補修が必要になった場合に、補修を行う際
に再度その損傷箇所を特定する作業が生じる。すなわ
ち、検査員がゴンドラ等により煙突内部に入って点検位
置を何らかの手段で計測し、その結果を記録しなければ
ならないという問題があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、煙突内の検査部分の位置を特定することができる煙
突内を回転昇降移動する清掃検査装置の位置計測方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、煙突内を回転昇降移動する清掃検査装置の
位置計測方法において、清掃検査装置にビデオカメラを
搭載させ、かつ清掃検査装置にビデオカメラ目視位置を
検出する計測装置を設け、ビデオカメラで撮影したビデ
オ画像に計測装置で検出した位置データをスーパーイン
ポーズするものである。
【0010】上記構成に加え本発明は、計測装置で検出
した位置データをビデオ画像にスーパーインポーズした
合成ビデオ画像を画像記録装置によって記録媒体に記録
するのが好ましい。
【0011】上記構成に加え本発明は、位置データは清
掃検査装置の高さ及び磁北からの方位角であり、清掃検
査装置にエンコーダ及び磁気方位センサを設け、清掃検
査装置の高さをエンコーダで計測すると共に清掃検査装
置の方位角を磁気方位センサで計測してもよい。
【0012】上記構成に加え本発明は、磁気方位センサ
の近傍にジャイロ式方位角センサを設け、上記磁気方位
センサで計測した方位角のデータを、そのジャイロ式方
位角センサで補正してもよい。
【0013】上記構成に加え本発明は、清掃検査装置に
煙突の肉厚を検査する肉厚検査装置を設け、その肉厚検
査装置で検出した肉厚計測値をビデオカメラで撮影した
ビデオ画像に計測装置で検出した位置データと共にスー
パーインポーズしてもよい。
【0014】上記構成によって、ビデオカメラで撮影し
た煙突内部のビデオ画像に清掃検査装置の高さとビデオ
カメラの方位角とがスーパーインポーズされるので、煙
突内のキズや腐食等の状態とその検査位置とを関連付け
て特定することができる。また、スーパーインポーズさ
れたビデオ画像を画像記録装置で記録媒体に記録する場
合には、煙突清掃後に補修する必要が生じたときにその
記録媒体によるビデオ画像を画像再生装置により再現す
ることにより、補修箇所を把握することができ、新たに
煙突内に検査員が入って検査記録する必要がなく、すぐ
に補修作業に入ることができる。また、磁気方位センサ
の近傍にジャイロ式方位角センサを設け、磁気方位セン
サで計測した方位角のデータを、そのジャイロ式方位角
センサで補正することにより、方位角の計測精度が向上
する。肉厚検査装置で検出した肉厚計測値をビデオカメ
ラで撮影したビデオ画像にスーパーインポーズすること
により、煙突の検査状況がより詳しく把握することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0016】図1は本発明の煙突内を回転昇降移動する
清掃検査装置の位置計測方法の一実施の形態を示すブロ
ック図である。図2は図1に示した方法を適用した装置
の概念図である。図3は図2に示した清掃検査装置の平
面図、図4は図2に示した清掃検査装置の側面図であ
る。
【0017】図2に示すように、煙突1の頂部開口部2
には粉塵の飛散を防止する蓋部材3が設置される。蓋部
材3の裏面には、清掃検査装置4を吊り下げるためのワ
イヤ5が、撚戻機構6を介して取り付けられている。ワ
イヤ5の先端5aは、煙突基端部に開口されたマンホー
ル7から外部に導かれてマンホールフロア8に固定され
る。
【0018】ワイヤ5には、清掃検査装置4の本体9が
吊り下げられる。本体9は、ワイヤ5を把持しワイヤ5
に沿って昇降移動する上下移動部9aと、煙突1内で周
方向に旋回する清掃検査旋回部9bとが内蔵一体化した
ものである。
【0019】上下移動部9aには、所謂エンドレスウィ
ンチ11(図4参照)が収容されている。エンドレスウ
ィンチ11は、そのシーブにワイヤ5を1回巻き付け、
下方に垂らすようになっている。そしてエンドレスウィ
ンチ11は、ドラムを図示しないモータにより正逆回転
させ、ワイヤ5の巻取り・繰出しを行うことにより本体
9をワイヤ5に沿って昇降させる。なおドラムを停止さ
せれば本体9はワイヤ5の任意の位置に停止する。この
よにエンドレスウィンチ11は本体9のセルフクライミ
ング機構をなすものである。
【0020】エンドレスウィンチ11のドラムには清掃
検査装置4の高さ方向の移動量(すなわち高さH)を検
出するためのエンコーダ12が設けられている。
【0021】清掃検査旋回部9bには、一対のアーム1
3a,13bが開閉脚自在に設けられている。アーム1
3a,13bは、図3及び図4に示すように、清掃検査
旋回部9bに軸支された支持軸14にそれぞれ回動自在
に支持されている。これらアーム13a,13bは開閉
脚機構10によって開閉脚される。開閉脚機構10は、
清掃検査旋回部9bに取付けられたエアシリンダ15
と、エアシリンダ15及びアーム13a,13bを掛け
渡す一対の連結リンク21a,21bとから主に構成さ
れている。エアシリンダ15は、そのピストンロッド1
5aのヘッド部15bを昇降させる。連結リンク21
a,21bはその一端がヘッド部15bに、他端がアー
ム13a,13bの中間部に、それぞれピン22を介し
て回動自在に接続されている。エアシリンダ15には、
地上のエア供給源(コンプレッサ等)から、図示しない
エアホースを介し、所定のエア圧が選択的に供給され
る。
【0022】この構成によれば、エアシリンダ15にエ
ア圧が供給されると、ヘッド部15bが上昇して連結リ
ンク21a,21bを押し上げ、アーム13a,13b
を開かせる。そしてアーム13a,13bの先端に設け
られた駆動車輪16を煙突内壁1aに押し付けるように
なる。このように開閉脚機構10は、アーム13a,1
3bを開脚方向に付勢し、駆動車輪16を煙突内壁1a
に押し付ける付勢手段を構成する。
【0023】ところで、このとき外乱等により装置4が
一旦斜めになると、アーム13a,13bがどんどん開
いていくと同時に装置4が傾斜して姿勢が乱れ、駆動車
輪16の正確な押し付けができなくなるおそれがある。
【0024】そこでこの開閉脚機構10では以下のよう
な構成が採られる。すなわち、ヘッド部15bの頂部に
は上方に延出するロッド部15cが一体的に設けられて
おり、このロッド部15cの外周にコイルスプリング2
3が相対移動自在に勘合されている。ロッド部15cは
ヘッド部15bの昇降に合わせて自由に昇降できるが、
コイルスプリング23はその上昇が規制部24で所定高
さまでに規制されている。
【0025】エアシリンダ15へのエア供給時には、エ
アシリンダ15内部のピストンが一定の力を受けて上昇
し、これに合わせてアーム13a,13bが開いてい
き、コイルスプリング23も上昇する。そして駆動車輪
16が煙突内壁1aに適度に押し付けられるようになる
と、コイルスプリング23も規制部24に突き当たって
ある程度圧縮される。コイルスプリング23の圧縮反力
と駆動車輪16の押し付け反力とがピストン力と釣り合
うようになる。このようにして適度の開脚及び装置4の
傾斜が防止され、このような装置4の姿勢の安定化を実
現すべく、コイルスプリング23の長さやバネ定数が設
定されている。
【0026】尚、煙突内径が変るとアーム13a,13
bの開き角が変わり、エアシリンダ15のストローク量
も変るので、コイルスプリング23を煙突内径に合わせ
て交換したり、規制部24の位置を変更したりする必要
がある。また上記構成にあっては煙突内壁1aに凹凸が
あってもコイルスプリング23及びエアシリンダ15が
適宜伸縮し、その凹凸を吸収することができる。つま
り、エアシリンダ15はエアスプリングの如く作用す
る。エアシリンダ15にエアが供給されない通常時は、
エアシリンダ15のピストンがフリーに移動できるの
で、アーム13a,13bは自重で下降し、閉じられる
ようになる。
【0027】アーム13aの先端には車輪/肉厚検査ユ
ニット100が設けられ、アーム13bの先端には車輪
/回転ブラシユニット101が設けられている。車輪/
肉厚検査ユニット100は、車輪ユニット100aと肉
厚検査ユニット100bとで構成されており、車輪/回
転ブラシユニット101は車輪ユニット101aと回転
ブラシユニット101bとで構成されている。
【0028】車輪ユニット100a,101aは、主に
駆動車輪16と、回転軸20と、ボックスフレーム19
と、モータ22とで構成されている。駆動車輪16は、
図2及び図3に示すように、各アーム13a,13bの
先端にピン18を介して支持されたボックスフレーム1
9に、回動自在に取り付けられている。駆動車輪16に
固定された回転軸20が、ボックスフレーム19に回転
自在に支持されている。回転軸20には段付プーリが取
り付けられ、段付プーリがボックスフレーム19に取り
付けられたモータ22の回転軸の段付プーリに段付ベル
ト25で巻き掛けられている。
【0029】この構成によれば、図3に示すようにモー
タ22を駆動することにより、煙突内壁1aに押し付け
られた駆動車輪16が煙突内壁1aを周方向に転動し、
これに伴ってワイヤ5に吊下された本体(上下移動部9
a及び清掃検査旋回部9b)が旋回する。アーム13b
には支持部材26を介してビデオカメラ27が設けられ
ており、本体9の旋回と共に旋回する。
【0030】回転ブラシユニット101bは、主に回転
ブラケット50上に載置固定されるボックスフレーム5
1と、ボックスフレーム51から露出されてボックスフ
レーム51に回転自在に支持される回転ブラシ17とで
構成されている。ボックスフレーム51内にはモータ5
2が配設され、モータ52はプーリ・ベルト機構を介し
て回転ブラシ17を駆動する。回転ブラシ17は駆動車
輪16の走行方向前方に配置されているので、回転ブラ
シ17により清掃された面上を駆動車輪16が走行する
ことができる。また、回転ブラシ17の回転方向は駆動
車輪16の回転方向と逆方向とされ、煙突内壁1aに対
する回転ブラシ17の相対速度を高め、清掃効率を向上
するようになっている。アーム13bには図示しないブ
ラケットを介して押し付けシリンダ53が設けられてい
る。この押し付けシリンダ53は、ボックスフレーム5
1を後方から押して回転ブラシ17を回転軸20回りに
旋回させ、回転ブラシ17を煙突内壁1aに押し付ける
ためのものである。
【0031】肉厚検査ユニット100bは、回転ブラシ
ユニット101bと同様に、主に回転ブラケット54上
に載置固定されるボックス状のケーシング55と、ケー
シング55に収容固定され、煙突内壁1aに押し当てら
れる肉厚センサとしての接触プローブ56と、接触プロ
ーブ56の出力信号が入力される厚さ計57とで構成さ
れている。ケーシング55は、煙突内壁1aに臨む前面
部が開放されてこの煙突内壁1aに接触プローブ56を
勘合固定させている。接触プローブ56は周知の超音波
センサであり、内蔵する超音波振動子から発した超音波
の煙突内壁1aからの返りを検知することにより、煙突
1の肉厚tを計測するようになっている。尚、この肉厚
検査ユニット100bも押し付けシリンダ59によって
煙突内壁1aに押し付けられるようになっている。
【0032】清掃検査旋回部9bには、図1に示すよう
に煙突内壁1aを目視検査すべく視野移動できる遠隔操
作ビデオカメラ29と、ライト(図示せず)と、磁北か
らの方位角を検出するための磁気方位センサ30とが設
けられている。さらに磁気方位センサ30の近傍には基
準方位からの相対移動角度を検出するためのジャイロ式
方位角センサ31が設けられている。ビデオカメラ2
7,29は、回転ブラシ17による煙突内壁1aの清掃
状態及び煙突内壁1aの損傷等を目視検査するためのも
のであり、後述する操作ボックスの操作によりビデオ画
像を切り換えられるようになっている。
【0033】尚、エンコーダ12、磁気方位センサ3
0、ジャイロ式方位角センサ31及び肉厚検査ユニット
100bで計測装置が構成されている。
【0034】清掃検査旋回部9bには、制御本体制御装
置32が設けられており、この制御本体制御装置32に
はエンコーダ12、磁気方位センサ30、ジャイロ式方
位角センサ31及び肉厚検査ユニット100bからの信
号線33,34,35,58、ビデオカメラ29へ制御
信号を伝送するための制御線36が接続されている。制
御本体制御装置32にはケーブル37が下げられてい
る。ケーブル37は、主に各モータに電源を供給するた
めの電源線、装置本体制御装置32からの信号線38、
装置本体制御装置32へ操作入力信号をシリアルに伝送
するための信号線39、ビデオカメラ27,29からの
映像信号を伝送するための同軸ケーブル40等が撚り合
わされている。ケーブル37の先端側が煙突1の基端部
に開口されたマンホール7から引き出され、図示しない
電気ケーブル用ドラムに巻き付けられ、記録表示装置4
1のスーパーインポーザ42及び操作ボックス43に接
続されている。スーパーインポーザ42にはTVモニタ
44が接続され、TVモニタ44には画像記録装置とし
てのVTR(或いはDVDデッキ)45が接続されてい
る。
【0035】尚、マンホール7には、集塵機の吸引ホー
ス(図示せず)が挿入され、煙突内壁1aの清掃中に飛
散落下する塵埃を吸引除去するようになっている。
【0036】次に図1に示した清掃検査装置による位置
計測方法について、清掃終了後に煙突内の検査を行う場
合について述べる。尚、清掃検査装置は清掃終了時に煙
突最上部にあるものとする。
【0037】オペレータ46が操作ボックス43を操作
して煙突1内の検査を開始すると、清掃検査装置4はア
ーム13a,13bを広げたまま矢印A方向に旋回しな
がらビデオカメラ27,29で煙突1内を撮影すると共
に検査位置で計測する。ビデオカメラ27,29は煙突
1内の様子を表す映像信号を出力する。エンコーダ12
は清掃検査装置4の高さHを検出して高さ方向移動量デ
ータD1を信号線33に出力し、磁気方位センサ30は
磁北からの方位角を検出して方位角データD2を信号線
34に出力する。ジャイロ式方位角センサ31は基準方
位からの相対移動角度を検出して信号線35に方位角デ
ータD3を出力し、肉厚検査ユニット100bは煙突内
壁1aの肉厚tを計測して肉厚計測値D4を信号線58
に出力する。
【0038】操作ボックス43からの操作入力信号が信
号線38を介して装置本体制御装置32に入力される
と、装置本体制御装置32から視野移動、ズーム制御等
の信号がビデオカメラ29に入力されると共に、スーパ
ーインポーザ42に、清掃検査装置4の検査位置として
の高さH及び方位θを示す位置データD1〜D3と肉厚
tを示す肉厚計測値D4とが信号線39を介してスーパ
ーインポーザ42に入力される。
【0039】スーパーインポーザ42は位置データD1
〜D3と肉厚計測値D4とを映像信号にスーパーインポ
ーズした合成映像信号をTVモニタ44に出力する。T
Vモニタ44には煙突1内の様子を表すビデオ画像の隅
に清掃検査装置4の高さとビデオカメラ29(27)の
方位角とを表す文字情報(例えば図のH、θ、t)が表
示される。
【0040】このときTVモニタ44に映し出されたビ
デオ画像を拡大したい場合にはオペレータ46が操作ボ
ックス43を操作することにより、ビデオカメラ29の
ズームレンズに切り替わり(或いはアーム13b側のビ
デオカメラ27に切り替わり)拡大されたビデオ画像が
TVモニタ44に映し出される。また煙突1内の他の部
分を見たい場合にはオペレータ46が操作ボックス43
を操作することによりビデオカメラ29の向きが変わ
り、煙突1内の他の部分のビデオ画像がTVモニタ44
に映し出される。
【0041】清掃検査装置本体4が360度旋回すると
(ビデオカメラ27,29が煙突の1周面を撮影する
と)、清掃検査装置本体4のエンドレスウィンチ11が
回転して所定距離だけ降下する。清掃検査装置本体4が
降下した位置から矢印A方向とは逆方向に旋回しながら
ビデオカメラ27或いはビデオカメラ29で煙突1内を
撮影すると共に検査位置をエンコーダ12及び両センサ
30,31で計測し、TVモニタ44に煙突1内のビデ
オ画像に位置データD1〜D3をスーパーインポーズし
た合成ビデオ画像を表示する。以下同様にして清掃検査
装置4の本体9を旋回、下降させることにより煙突内壁
1a全面を検査しその検査位置を特定することができ
る。
【0042】オペレータ46はTVモニタ44の合成ビ
デオ画面を見ることにより煙突1内の様子とその位置と
を同時に把握することができる。TVモニタ44に写し
出された合成ビデオ画像はVTR45のビデオテープに
記録することにより、煙突1の補修を行う際に補修箇所
を特定したり、次に検査を行う時に比較することがで
き、メンテナンスが容易となる。
【0043】以上において本発明によれば、ビデオカメ
ラで撮影した煙突内部のビデオ画像に清掃検査装置の高
さと方位角とがスーパーインポーズされるので、煙突内
のキズや腐食等の状態(肉厚を含む)と位置とを関連付
けて特定することができる。また、スーパーインポーズ
されたビデオ画像を画像記録装置で記録媒体に記録する
場合には、煙突清掃後に補修する必要が生じたときにそ
の記録媒体によるビデオ画像を画像再生装置により再現
することにより、補修箇所を把握することができ、新た
に煙突内に検査員が入って検査記録する必要がなく、す
ぐに補修作業に入ることができる。また、磁気方位セン
サの近傍にジャイロ式方位角センサを設け、磁気方位セ
ンサで計測した方位角のデータを、そのジャイロ式方位
角センサで補正することにより、方位角の計測精度が向
上する。
【0044】尚、本実施の形態では、ビデオカメラを清
掃検査装置本体及びアームの両方に設けたが、これに限
定するものではなく、いずれか一方であってもよい。ま
た両アームにビデオカメラを設けると共にTVモニタに
2画面表示可能なTVモニタを用い清掃検査装置を半回
転させることにより、半分の時間で検査を行うことがで
きる。さらに、本実施の形態ではジャイロ式方位角セン
サを設けて方位角を補正するようにしたが、精密さを要
求しない場合にはジャイロ式方位角センサは用いなくて
もよい。また本実施の形態では肉厚検査ユニットを用い
たが、肉厚計測を必要としない場合には用いなくてもよ
い。さらに、高さの計測にエンコーダを用いたがこれに
限定されるものではなく他の種類のセンサを用いてもよ
い。
【0045】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0046】清掃検査装置にビデオカメラを搭載させ、
かつ清掃検査装置にビデオカメラ目視を検出する計測装
置を設け、ビデオカメラで撮影すると共に計測装置の位
置データをビデオ画像にスーパーインポーズすることに
より、煙突内の検査部分の位置を特定することができる
煙突内を回転昇降移動する清掃検査装置の位置計測方法
の提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の煙突内を回転昇降移動する清掃検査装
置の位置計測方法の一実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示した方法を適用した装置の概念図であ
る。
【図3】図2に示した清掃検査装置の平面図である。
【図4】図2に示した清掃検査装置の側面図である。
【符号の説明】
1 煙突 4 清掃検査装置 27,29 ビデオカメラ 30 磁気方位センサ 31 ジャイロ式方位角センサ 45 VTR(画像記録装置) 100b 肉厚検査ユニット(肉厚検査装置)
フロントページの続き (72)発明者 三浦 雄一 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 伊藤 三治 東京都江東区木場五丁目10番11号 石川島 環境エンジニアリング株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 煙突内を回転昇降移動する清掃検査装置
    の位置計測方法において、清掃検査装置にビデオカメラ
    を搭載させ、かつ清掃検査装置にビデオカメラ目視位置
    を検出する計測装置を設け、ビデオカメラで撮影したビ
    デオ画像に計測装置で検出した位置データをスーパーイ
    ンポーズすることを特徴とする煙突内を回転昇降移動す
    る清掃検査装置の位置計測方法。
  2. 【請求項2】 上記計測装置で検出した位置データをビ
    デオ画像にスーパーインポーズした合成ビデオ画像を画
    像記録装置によって記録媒体に記録する請求項1に記載
    の煙突内を回転昇降移動する清掃検査装置の位置計測方
    法。
  3. 【請求項3】 上記位置データは清掃検査装置の高さ及
    び磁北からの方位角であり、清掃検査装置にエンコーダ
    及び磁気方位センサを設け、清掃検査装置の高さをエン
    コーダで計測すると共に清掃検査装置の方位角を磁気方
    位センサで計測する請求項2に記載の煙突内を回転昇降
    移動する清掃検査装置の位置計測方法。
  4. 【請求項4】 上記磁気方位センサの近傍にジャイロ式
    方位角センサを設け、上記磁気方位センサで計測した方
    位角のデータを、そのジャイロ式方位角センサで補正す
    る請求項3に記載の煙突内を回転昇降移動する清掃検査
    装置の位置計測方法。
  5. 【請求項5】 上記清掃検査装置に煙突の肉厚を検査す
    る肉厚検査装置を設け、その肉厚検査装置で検出した肉
    厚計測値をビデオカメラで撮影したビデオ画像に計測装
    置で検出した位置データと共にスーパーインポーズする
    請求項1から4のいずれかに記載の煙突内を回転昇降移
    動する清掃検査装置の位置計測方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004092986A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Penta Ocean Constr Co Ltd 煙突内面の汚染部除去方法
JP2017032186A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 煙突内部点検装置および煙突内部点検方法
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CN110027001A (zh) * 2018-01-04 2019-07-19 罗伯特·博世有限公司 用于运行移动的作业机器的方法以及移动的作业机器

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