JPH1123246A - 煙突用肉厚検査装置 - Google Patents

煙突用肉厚検査装置

Info

Publication number
JPH1123246A
JPH1123246A JP9174224A JP17422497A JPH1123246A JP H1123246 A JPH1123246 A JP H1123246A JP 9174224 A JP9174224 A JP 9174224A JP 17422497 A JP17422497 A JP 17422497A JP H1123246 A JPH1123246 A JP H1123246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chimney
wall
thickness
arms
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9174224A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotsugu Chishina
裕嗣 千品
Yuichi Miura
雄一 三浦
Sanji Ito
三治 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHIKAWAJIMA KANKYO ENG KK
IHI Corp
Original Assignee
ISHIKAWAJIMA KANKYO ENG KK
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ISHIKAWAJIMA KANKYO ENG KK, IHI Corp filed Critical ISHIKAWAJIMA KANKYO ENG KK
Priority to JP9174224A priority Critical patent/JPH1123246A/ja
Publication of JPH1123246A publication Critical patent/JPH1123246A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 煙突の肉厚検査を自動化する。 【解決手段】 本発明に係る煙突用肉厚検査装置5は、
煙突1内に垂らされたワイヤ6に沿って昇降移動する本
体12と、本体12に開閉脚自在に設けられた一対のア
ーム15a,15bと、各アーム15a,15bの先端
に設けられた駆動車輪33と、上記アーム15a,15
bを開脚方向に付勢し、上記駆動車輪33を煙突内壁1
aに押し付ける付勢手段17と、上記アーム15a,1
5bの先端に設けられた肉厚センサ53とを備えたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は煙突用肉厚検査装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に煙突は鉄板材料で作られている
が、経年劣化で錆等が生じ、肉厚が薄くなっていく。そ
こで補修の要否判断のため煙突の肉厚検査が行われてい
る。従来、この煙突の肉厚検査は、煙突の頂部開口部か
ら煙突内部にゴンドラ等を下ろし、そのゴンドラ上の作
業員が肉厚センサを煙突内壁に押し当てることにより行
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の肉
厚検査は作業員の手作業で行われていたため繁雑で、し
かも高所作業となるので安全性に問題がある。特に煙突
内は粉塵環境、暗所、閉所であるので作業は代表的な3
K作業となる。また作業員(人間)が乗る大型のゴンド
ラが必要となり、その設置作業に時間、コストがかかる
ほか、煙突頂部に大型のゴンドラ昇降装置(ウィンチ
等)を設けなければならないという弊害もある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る煙突用肉厚
検査装置は、煙突内に垂らされたワイヤに沿って昇降移
動する本体と、本体に開閉脚自在に設けられた一対のア
ームと、各アームの先端に設けられた駆動車輪と、上記
アームを開脚方向に付勢し、上記駆動車輪を煙突内壁に
押し付ける付勢手段と、上記アームの先端に設けられた
肉厚センサとを備えたものである。
【0005】本発明は、本出願人が先に提案した「煙突
内清掃装置」(特願平7-320366号、以下先願という)の
改良にかかり、この先願のアームの先端の回転ブラシを
肉厚センサに置き換え、本発明に係る煙突用肉厚検査装
置としている。
【0006】本発明においては、アームを開脚させて駆
動車輪を煙突内壁に押し付ける。すると駆動車輪が十分
なトラクションを発揮するようになり、あとは駆動車輪
を駆動してやれば装置全体が煙突軸回りを回転する。ア
ームの先端には肉厚センサがあるので、この肉厚センサ
が煙突の肉厚を周方向に順次測定していくこととなる。
また本体がワイヤに沿って昇降移動するので、肉厚セン
サは高さ方向にも位置を変えられる。こうして煙突の全
箇所の肉厚測定が自動で行えるようになる。
【0007】なお、上記肉厚センサが超音波センサであ
るのが好ましく、また上記肉厚センサが、上記アームの
先端に着脱自在に設けられて回転ブラシと交換可能であ
るのが好ましい。さらに、上記煙突内壁を撮影するため
のカメラ手段と、その撮影された映像を映しだすための
モニタ手段とをさらに備えるのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を用いて説明する。
【0009】図5は本発明に係る煙突用肉厚検査装置が
適用される肉厚検査システムの全体を示し、図示するよ
うに煙突1は大径の外筒72内に複数本(図示は1本の
み)収容されている。煙突1は所定の肉厚を有する鉄板
材料からなり、その高さは数百メートル(〜 200メート
ル程度)ある。肉厚検査に際しては、煙突1の頂部開口
部2に、粉塵の飛散を防止するための蓋部材3が設置さ
れる。蓋部材3は通常外筒72の頂面4に設けられた収
容部(図示せず)に収容されている。蓋部材3の裏面に
は、煙突用肉厚検査装置5を吊り下げるためのワイヤ6
が、撚戻機構7を介して取り付けられる。ワイヤ6の先
端6aは、煙突基端部に開口されたマンホール9から外
部に導かれる。
【0010】図2に詳細に示すように、ワイヤ6には煙
突用肉厚検査装置5の本体12が係止されて吊り下げら
れる。即ち本体12にはエンドレスウィンチ14が収容
され、エンドレスウィンチ14はそのシーブに上記ワイ
ヤ6を1回巻き付け、下方に垂らすようになっている。
そしてエンドレスウィンチ14は、ドラムを図示しない
モータにより正逆回転させ、ワイヤ6の巻取り・繰出し
を行うことにより本体12をワイヤ6に沿って昇降させ
る。なおドラムを停止させれば本体12はワイヤ6の任
意の位置に停止する。このようにエンドレスウィンチ1
4は本体12のセルフクライミング機構をなす。
【0011】図1、図2に示すように、本体12には一
対のアーム15a,15bが開閉脚自在に設けられてい
る。アーム15a,15bは本体12に支持軸16を介
して回転自在に支持されている。これらアーム15a,
15bは開閉脚機構17によって開閉脚される。開閉脚
機構17は、本体12に取り付けられたエアシリンダ1
8と、エアシリンダ18及びアーム15a,15bを掛
け渡す一対の連結リンク19a,19bとから主に構成
される。エアシリンダ18は、そのピストンロッド18
aを上向きにして配置され、伸縮動作によりピストンロ
ッド18aのヘッド部18bを昇降させる。連結リンク
19a,19bはその一端がヘッド部18bに、他端が
アーム15a,15bの中間部に、それぞれピン20を
介して回転可能に接続されている。エアシリンダ18に
は、地上のエア供給源(コンプレッサ等)から、図示し
ないエアホースを介し、所定のエア圧が選択的に供給さ
れる。
【0012】この構成によれば、エアシリンダ18にエ
ア圧が供給されると、ヘッド部18bが上昇して連結リ
ンク19a,19bを押し上げ、アーム15a,15b
を開かせる。そしてアーム15a,15bの先端に設け
られた駆動車輪33を煙突内壁1aに押し付けるように
なる。このように開閉脚機構17は、アーム15a,1
5bを開脚方向に付勢し、駆動車輪33を煙突内壁1a
に押し付ける付勢手段を構成する。
【0013】ところで、このとき外乱等により装置5が
一旦斜めになると、アーム15a,15bがどんどん開
いていくと同時に装置5が斜めに傾いていき、つまり装
置5の姿勢が乱れ、駆動車輪33の正確な押し付けがで
きなくなる虞がある。
【0014】そこでこの開閉脚機構17では以下のよう
な構成が採られる。即ち、ヘッド部18bの頂部には上
方に延出するロッド部18cが一体的に設けられてい
て、このロッド部18cの外周にコイルスプリング22
が相対移動可能に嵌合されている。ロッド部18cはヘ
ッド部18bの昇降に合わせて自由に昇降できるが、コ
イルスプリング22はその上昇が規制部23で所定高さ
までに規制されている。エアシリンダ18へのエア供給
時には、エアシリンダ18内部のピストンが一定の力を
受けて上昇し、これに合わせてアーム15a,15bが
開いていき、コイルスプリング22も上昇される。そし
て駆動車輪33が煙突内壁1aに適度に押し付けられる
ようになると、コイルスプリング22も規制部23に突
き当たってある程度圧縮されるようになる。こうなる
と、コイルスプリング22の圧縮反力と駆動車輪33の
押し付け反力とがピストン力とちょうどバランスするよ
うになる。こうして過度の開脚及び装置5の傾斜が防止
され、このような装置5の姿勢の安定化を実現すべく、
コイルスプリング22の長さやバネ定数が設定されてい
る。
【0015】なお、煙突内径が変わるとアーム15a,
15bの開き角が変わり、エアシリンダ18のストロー
ク量も変わるので、コイルスプリング22を煙突内径に
合わせて交換したり、規制部23の位置を変更したりす
る必要がある。また上記構成にあっては煙突内壁1aに
凹凸があってもコイルスプリング22及びエアシリンダ
18が適宜伸縮し、その凹凸を吸収することができる。
つまりエアシリンダ18はエアスプリングの如く作用し
ている。エアシリンダ18にエアが供給されない通常時
は、エアシリンダ18のピストンがフリーに移動できる
ので、アーム15a,15bは自重で下降し、閉じられ
るようになる。
【0016】駆動車輪33は、各アーム15a,15b
の先端にピン35を介して支持されたボックスフレーム
36に、回転自在に取り付けられている。すなわち、駆
動車輪33に固定された回転軸37が、ボックスフレー
ム36に回転自在に支持されている。回転軸37ないし
駆動車輪33は、ボックスフレーム36内のモータ39
によってプーリ・ベルト機構を介して駆動されるように
なっている。こうしてモータ39を駆動することによ
り、煙突内壁1aに押し付けられた駆動車輪33が、煙
突内壁1aから十分なトラクションを得て、煙突内壁1
a上を周方向に自走するようになる。そしてこうなれ
ば、装置5全体が煙突軸回りを回転するようになる。な
おこのとき生じるワイヤ6の撚りは先の撚戻機構7によ
って解放される。
【0017】ここで駆動車輪33は、先願にも示した
が、煙突内壁1aの周方向には駆動力を伝達し、軸方向
には回転自在な全方向車輪43が用いられている。全方
向車輪43は、回転軸37に固定されたベース部44
と、ベース部44に 120度間隔で回転自在に取り付けら
れたローラ部45とからなる車輪ユニット46を、上下
に二つ隣接させて(不図示)構成されている。そして一
の回転軸37に対し全方向車輪43が二つ用意され、こ
れらはそれぞれ回転軸37の上下端に取り付けられてい
る。一の全方向車輪43において、上下に隣接するロー
ラ部45は60度ずつ位置がずらされている。これによっ
て全方向車輪43は全周で煙突内壁1aに接地できる。
【0018】モータ39により回転軸37を回転させた
場合、ベース部44に取り付けられた樽状のローラ部4
5が、それ自身自転することなく煙突内壁1aを蹴って
周方向に走行するようになる。またエンドレスウィンチ
14により本体12を上昇させると(回転軸37の軸方
向に移動させると)、煙突内壁1aに押し付けられてい
るローラ部45がその支持軸45a廻りに自由回転(自
転)し、煙突内壁1a上を軸方向に従動回転する。な
お、ローラ部45の表面には、滑りを防止するためのウ
レタン等が設けられている。
【0019】かかる全方向車輪43は、双方のアーム1
5a,15bで合計4個設けられている。これは、煙突
内壁1aに凹凸があって仮に1の車輪が浮き上がった場
合でも、残りの3個の車輪によって3点支持を確保する
ためである。
【0020】ところで、この装置5の場合、回転軸37
に回転ブラケット23が相対回転自在に取り付けられて
いる。回転ブラケット23はクランク状とされ、一端が
ボックスフレーム36の真下で回転軸37が挿通され、
他端が駆動車輪33の走行方向前方に延出されている。
そして一方のアーム15b側の回転ブラケット23には
ブラシユニット24が載置固定され、他方のアーム15
a側の回転ブラケット23には肉厚検査ユニット25が
載置固定されている。つまり本装置5では、煙突1内の
清掃と煙突1の肉厚測定とが同時に行えるようになって
いる。なお回転ブラケット23は駆動車輪33の回転軸
37ではなく別の回転軸に取り付けられてもよい。
【0021】ブラシユニット24は、回転ブラケット2
3上に載置固定されるボックスフレーム49と、ボック
スフレーム49から露出されてボックスフレーム49に
回転自在に支持される回転ブラシ50とから主に構成さ
れる。ボックスフレーム49内にはモータ51が配設さ
れ、モータ51はプーリ・ベルト機構を介して回転ブラ
シ50を駆動する。回転ブラシ50が駆動車輪33の走
行方向前方に配置されるため、回転ブラシ50により清
掃された面上を駆動車輪33が走行できる。また回転ブ
ラシ50の回転方向は駆動車輪33の回転方向と逆方向
とされ、煙突内壁1aに対する回転ブラシ50の相対速
度を高め、清掃効率を向上するようになっている。アー
ム15bには図示しないブラケットを介して押し付けシ
リンダ52が設けられる。これはボックスフレーム49
を後方から押して回転ブラシ50を回転軸37回りに旋
回させ、回転ブラシ50を煙突内壁1aに押し付けるた
めのものである。
【0022】他方、肉厚検査ユニット25は、前記同様
に回転ブラケット23上に載置固定されるボックス状の
ケーシング52と、ケーシング52に収容固定され、煙
突内壁1aに押し当てられる肉厚センサとしての接触プ
ローブ53とから主に構成される。図3に示すように、
ケーシング52は、煙突内壁1aに臨む前面部が開放さ
れてこれに接触プローブ53を嵌合固定させている。接
触プローブ53は樹脂製本体部54に振動子55を埋設
してなる周知の超音波センサである。即ち、接触プロー
ブ53は、本体部54の前面54aを煙突内壁1aに押
し当て、振動子55から発した超音波の返りを検知する
ことにより、煙突1の肉厚を測定するようになってい
る。
【0023】一般に超音波は気体中では伝達が悪いこと
から、かかる肉厚検査ユニット25では本体部前面54
aと煙突内壁1aとの界面に接触媒質56を満たし、超
音波の通りを良くするようになっている。接触媒質56
は水、マシン油、グリセリン等が用いられ、本体部54
を貫通する通路57から前記界面に供給される。図4に
示すように、本体部前面54aには通路57に連通する
溝58が設けられ、溝58は接触媒質56の貯留部をな
し、界面全体に接触媒質56を行き亘らせる。ここでは
溝58は振動子55を取り囲むような矩形とされてい
る。ケーシング52内において、通路57にはニップル
59を介してホース60が接続され、ホース60はユニ
ット外の本体12等に位置する圧送タンク61に接続さ
れている。圧送タンク61はピストン62を備え、この
ピストン62をエア圧で押動することにより、タンク内
に貯留された接触媒質56を加圧供給するようになって
いる。
【0024】また、ここでも肉厚検査ユニット25は、
前記同様の押し付けシリンダ63によって後方から押さ
れ、回転軸37回りに旋回して、本体部前面54aを煙
突内壁1aに押し当てるようになっている。
【0025】この構成では、ブラシユニット24と肉厚
検査ユニット25とが、ボルト等の留め具によって回転
ブラケット23に着脱自在に且つ交換可能に取り付けら
れている。よって本装置5は、肉厚検査ユニット25を
両アーム15a,15bに取り付けて肉厚検査専用装置
とすることもできるし、ブラシユニット24を両アーム
15a,15bに取り付けて清掃専用装置とすることも
できる。このように本装置は高い互換性と幅広い汎用性
とを備えている。
【0026】図5に示すように、ブラシユニット24が
取り付けられる一方のアーム15bには、煙突内壁1a
の劣化状態、清掃状態等を局部的に撮影するためのビデ
オカメラ64(カメラ手段)が取り付けられている。ま
た本体12にも、装置5による清掃状況や肉厚検査状況
を全体的に撮影するためのビデオカメラ65(カメラ手
段)や、作業位置を照らすためのライト(図示せず)が
取り付けられている。さらに本体12には図2に示すよ
うに制御手段としてのコントロールボックス66が取り
付けられ、コントロールボックス66はケーブル67を
介して地上の制御部から電力及び制御信号を受け、各モ
ータ、シリンダ、ビデオカメラ等の駆動制御、方向制御
等を実行する。
【0027】図5に示すように、地上の制御部にはモニ
タ68(モニタ手段)、記録表示装置69及びスイッチ
パネル70が設けられる。モニタ68には、ビデオカメ
ラ64,65で撮影された映像や、肉厚検査ユニット2
5で測定された肉厚値等の各種情報が映しだされる。記
録表示装置69は主に煙突1の肉厚の測定値を記憶し、
その測定値を表示するのに用いられる。スイッチパネル
70は作業者によって操作され、これによりコントロー
ルボックス66に制御信号が送られて、装置5の昇降や
回転等、ビデオカメラ64,65の姿勢等が手動操作さ
れることになる。
【0028】なお、マンホール9には図示しない集塵機
の吸引ホースが挿入され、煙突内壁1aの清掃中に飛散
落下する塵埃を吸引除去するようになっている。煙突底
部に堆積した塵埃等は、図示しない取出口を開いて取り
出すことができる。
【0029】さて、本実施形態にかかる煙突1の肉厚検
査は次のようにして行う。まず図5に示すように、煙突
1の頂部開口部2を覆う蓋部材3に撚戻機構7を介して
ワイヤ6を取り付け、ワイヤ先端6aを下方に垂らし、
煙突基端部に開口されたマンホール9から外に取り出
す。そしてマンホール9外の地上で、ワイヤ6の先端部
を当該装置5のエンドレスウィンチ14のワイヤ挿入口
に挿入する。この後、エンドレスウィンチ14のモータ
を回転させると、ワイヤ6がシーブに1回巻き付いてワ
イヤ排出口から繰り出されてくる。これによって装置5
がワイヤ6に係止される。
【0030】さらにアーム15a,15bを閉脚した状
態で、装置5をマンホール9から煙突1内に搬入する。
特にアーム15a,15bを閉脚することで装置5が細
長いコンパクトな状態となり、比較的小径のマンホール
9から煙突1内に搬入できるようになる。
【0031】次に、スイッチパネル70を操作してエン
ドレスウィンチ14を駆動し、ワイヤ6が緊張する程度
に装置5を所定高さまで上昇させ、エアシリンダ18に
エア圧を供給する。すると煙突1内でアーム15a,1
5bが開脚し、駆動車輪33が煙突内壁1aに押し付け
られる。この後二つの押し付けシリンダ52,63にも
エアが供給され、押し付けシリンダ52,63が伸長さ
れる。これによって回転ブラシ50及び接触プローブ5
3が煙突内壁1aに押し付けられる。
【0032】この後、さらにスイッチパネル70を操作
して駆動車輪33を駆動させ、回転ブラシ50を回転さ
せると共に、接触プローブ53に給電する。すると、駆
動車輪33が十分なトラクションを発揮して煙突内壁1
aを周方向に走行し、回転ブラシ50が煙突内壁1aを
周方向に沿って清掃し、接触プローブ53が順次周方向
に移動して煙突1の肉厚測定を行っていく。特に接触プ
ローブ53による検知信号がモニタ68や記録表示装置
69に順次送られていき、作業者はこれらモニタ68、
記録表示装置69から具体的な煙突1の肉厚値を知るこ
とができる。さらに作業者はモニタ68の画面の切替え
により煙突内壁1aの劣化状況を具体的に目視できる。
【0033】そして、さらにスイッチパネル70を操作
してエンドレスウィンチ14を駆動し、本体12を上昇
させていけば、清掃及び肉厚測定を行う高さ位置を順次
変えていくことができる。この上昇は装置5の回転と同
時に行える。こうして清掃と肉厚測定とが煙突内壁1a
に沿って螺旋状に行われていくこととなる。なお煙突内
壁1aに図2に示すような突起物71がある場合、作業
者が突起物71をモニタ68で確認しアーム15a,1
5bを閉じれば装置5の通過が可能となる。
【0034】このように、本装置5によれば煙突1の肉
厚検査を人手によらず自動で行えるので、悪環境での高
所作業を避けられ、作業性、安全性を飛躍的に向上でき
る。またゴンドラが不要となり、これに伴う弊害も防止
できる。本装置5は煙突基端部(地上)で容易に設置作
業、操作等が行える。さらに煙突1内の清掃も同時に行
えるので大変便利である。特に装置5側に設けたビデオ
カメラ64,65や、地上に設置したモニタ68、記録
表示装置69により、劣化状況を画像情報と数値情報と
で確認且つ処理でき、後の補修作業を効率的に行える利
点がある。
【0035】本発明の実施の形態は上記のものに限られ
ない。例えばアームや肉厚センサの数を増やして複数箇
所で同時に測定を行ってもよい。付勢手段もエアシリン
ダを用いたものに限られず、単純なスプリングによるも
のや、モータ、油圧シリンダ等を用いるものでもよい。
肉厚センサも上述の超音波センサ以外のあらゆる形式の
ものが使用できる。
【0036】
【発明の効果】本発明は次のような優れた効果を発揮す
る。
【0037】(1)煙突の肉厚検査を人手によらず自動で
行え、作業性、安全性を飛躍的に向上できる。
【0038】(2)ゴンドラが不要となり、その設置作業
等を省略できる。
【0039】(3)煙突内の清掃も同時に行えるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る煙突用肉厚検査装置を示す平面図
である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】肉厚検査ユニットを示す縦断正面図である。
【図4】肉厚検査ユニットの前面部を示す図である。
【図5】肉厚検査システムの全体図である。
【符号の説明】
1 煙突 1a 煙突内壁 5 煙突用肉厚検査装置 6 ワイヤ 12 本体 15a,15b アーム 17 開閉脚機構 33 駆動車輪 50 回転ブラシ 53 接触プローブ 64,65 ビデオカメラ 68 モニタ
フロントページの続き (72)発明者 三浦 雄一 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 伊藤 三治 東京都江東区木場五丁目10番11号 石川島 環境エンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 煙突内に垂らされたワイヤに沿って昇降
    移動する本体と、該本体に開閉脚自在に設けられた一対
    のアームと、各アームの先端に設けられた駆動車輪と、
    上記アームを開脚方向に付勢し、上記駆動車輪を煙突内
    壁に押し付ける付勢手段と、上記アームの先端に設けら
    れた肉厚センサとを備えたことを特徴とする煙突用肉厚
    検査装置。
  2. 【請求項2】 上記肉厚センサが超音波センサである請
    求項1記載の煙突用肉厚検査装置。
  3. 【請求項3】 上記肉厚センサが、上記アームの先端に
    着脱自在に設けられて回転ブラシと交換可能である請求
    項1又は2記載の煙突用肉厚検査装置。
  4. 【請求項4】 上記煙突内壁を撮影するためのカメラ手
    段と、その撮影された映像を映しだすためのモニタ手段
    とをさらに備えた請求項1乃至3いずれかに記載の煙突
    用肉厚検査装置。
JP9174224A 1997-06-30 1997-06-30 煙突用肉厚検査装置 Pending JPH1123246A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9174224A JPH1123246A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 煙突用肉厚検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9174224A JPH1123246A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 煙突用肉厚検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1123246A true JPH1123246A (ja) 1999-01-29

Family

ID=15974903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9174224A Pending JPH1123246A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 煙突用肉厚検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1123246A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004051187A1 (ja) * 2002-10-25 2004-06-17 Asahi Kasei Engineering Corporation 容器鋼板の板厚測定装置
JP2014170015A (ja) * 2014-06-23 2014-09-18 Penta Ocean Construction Co Ltd 水中検査システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0269706U (ja) * 1988-11-14 1990-05-28
JPH07279440A (ja) * 1994-04-13 1995-10-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 構造物の点検装置
JPH0868622A (ja) * 1993-08-20 1996-03-12 Touden Kogyo Kk 煙突筒身検査システム
JPH09159138A (ja) * 1995-12-08 1997-06-20 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 煙突内清掃装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0269706U (ja) * 1988-11-14 1990-05-28
JPH0868622A (ja) * 1993-08-20 1996-03-12 Touden Kogyo Kk 煙突筒身検査システム
JPH07279440A (ja) * 1994-04-13 1995-10-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 構造物の点検装置
JPH09159138A (ja) * 1995-12-08 1997-06-20 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 煙突内清掃装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004051187A1 (ja) * 2002-10-25 2004-06-17 Asahi Kasei Engineering Corporation 容器鋼板の板厚測定装置
US7513161B2 (en) 2002-10-25 2009-04-07 Asahi Kasei Engineering Corporation Device for measuring thickness of vessel steel plate
US7854168B2 (en) 2002-10-25 2010-12-21 Asahi Kasei Engineering Corporation Thickness measuring device for vessel steel plate
JP2014170015A (ja) * 2014-06-23 2014-09-18 Penta Ocean Construction Co Ltd 水中検査システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5528789A (en) Robotic duct cleaning apparatus
CN107485808B (zh) 智能全息深井救援系统
KR20170019812A (ko) 수중 구조물 검사장치
KR101226222B1 (ko) 수륙양용 이동촬영장치 및 이를 이용한 하수관거 촬영방법
JPH1123246A (ja) 煙突用肉厚検査装置
CN109257570B (zh) 一种管道检测设备的控制方法
KR20040078564A (ko) 관내 탐사장치
CN105276379B (zh) 检查装置和检查方法
US7284456B2 (en) Apparatus for moving a measuring device along a pipe
CN112186615A (zh) 一种线缆维护装置
JP2001020224A (ja) 高架構造物用下面点検装置
JP2681877B2 (ja) 円筒形状を有する縦型構造物内面への耐火材吹付装置
CN108734140A (zh) 一种用于人脸追踪的便于更换的人脸识别设备
TW202007820A (zh) 橋梁底部檢測設備
JPH1123270A (ja) 煙突内を回転昇降移動する清掃検査装置の位置計測方法
JP3526359B2 (ja) 煙突内清掃装置
CN207816262U (zh) 一种带测距的便捷式测斜装置
CN210136341U (zh) 一种镜片调心装置
JPH02146494A (ja) 筒状体内部観察装置
JPH06158875A (ja) 煙突内壁面作業装置
JP3255822B2 (ja) 煙突の点検方法
CN208688469U (zh) 一种立井提升扁尾绳自动检测装置
CN215574744U (zh) 一种用于现场冲洗底片的暗室车
JP2003096820A (ja) 作業用車両
JP3784944B2 (ja) 荷重監視装置