JPH11232416A - 非接触式情報担体及びその製造方法 - Google Patents

非接触式情報担体及びその製造方法

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JPH11232416A
JPH11232416A JP3484698A JP3484698A JPH11232416A JP H11232416 A JPH11232416 A JP H11232416A JP 3484698 A JP3484698 A JP 3484698A JP 3484698 A JP3484698 A JP 3484698A JP H11232416 A JPH11232416 A JP H11232416A
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JP3484698A
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Kyoichi Kohama
京一 小浜
Toshinobu Sueyoshi
俊信 末吉
Fumio Ito
文雄 伊藤
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度及び平面性に優れかつ安価に製造可能な
非接触情報担体を提供すること、及びかかる非接触情報
担体を高能率に製造可能な方法を提供すること。 【解決手段】 厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂
の含浸性を有する所定形状及び所定寸法のフレキシブル
基体53中にICチップ51及びコイル52を埋設して
なるフレキシブルICモジュール1を、延伸処理されて
いないポリエチレンテレフタレート樹脂よりなるコアシ
ート2にてケーシングする。コアシート2の外面には、
バインダ層を介して、或いはバインダ層を介さずに所要
のカバーシートを被着することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触式ICカー
ドなどの非接触式情報担体とその製造方法とに係り、特
に、フレキシブルICモジュールを用いた非接触式情報
担体のケーシング構造とケーシング方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】非接触式ICカード等の非接触式情報担
体は、定期券、運転免許証、テレホンカード、キャッシ
ュカード等の代替品としての使用が検討されており、大
量の使用が見込まれるところから、製造工程をいかに簡
略化し、単価を下げるかが最も重要な技術的課題の1つ
になっている。
【0003】本願出願人は、先に、かかる課題を解決す
るため、予め作製されたフレキシブルICモジュールの
表裏面に、バインダ樹脂を介して、或いはバインダ樹脂
を介さずに2枚のカバーシートを被着してなる非接触式
情報担体を提案した(特願平10−6714号)。
【0004】本願出願人が先に提案した非接触式情報担
体は、不織布などからなるフレキシブル基体にICチッ
プやコイルなどの搭載部品が搭載されたフレキシブルI
Cモジュールを予め作製し、このフレキシブルICモジ
ュールにカバーシートを被着して非接触式情報担体を構
成するので、非接触式情報担体の製造時における搭載部
品の取り扱いが極めて容易になり、非接触式情報担体の
生産性を上げることができる。また、かかる構成の非接
触式情報担体は、搭載部品が搭載される基体に透孔や切
欠を有しないので、応力集中による変形や破壊を防止で
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記カバー
シート材料としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂
(以下、「PET」と略称する。)、塩化ビニル樹脂
(以下、「PVC」と略称する。)及びアクリルブチル
セルロース樹脂(以下、「ABS」と略称する。)等が
検討されている。また、フレキシブルICモジュールに
対するカバーシートの被着方法としては、カバーシー
トを射出成形用金型の固定金型と固定金型とに取り付け
ると共にこれら両金型を結合することによって構成され
るキャビティの中間部にフレキシブルICモジュールを
設定し、当該キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出成
形法、バインダ樹脂を介して、或いはバインダ樹脂を
介さずにフレキシブルICモジュールの表裏両面にカバ
ーシートを積層し、当該積層体を平板状の一対の金型を
用いて厚さ方向に加熱下で圧縮して成形するホットプレ
ス法、ロール状に巻回されたフレキシブルICモジュ
ール及びカバーシートをロールから引き出し、バインダ
樹脂を介して、或いはバインダ樹脂を介さずにフレキシ
ブルICモジュールの表裏両面にカバーシートを連続的
に積層し、当該積層体を回転ロールに連続的に通して加
熱下で圧縮するロールプレス法などが検討されている。
【0006】これらのカバーシートの被着方法は、いず
れもカバーシートに熱を負荷するので、カバーシート材
料として延伸処理済みのPETを用いると、フレキシブ
ルICモジュールを構成するフレキシブル基体への含浸
性が良好でフレキシブルICモジュールのケーシングを
容易に行えるという利点はあるものの、その反面、延伸
方向によって収縮率が相違するため、製品である非接触
式ICカード等の非接触式情報担体に反りを生じやす
い。非接触式ICカードは、手指によって取り扱われ、
かつ直接目視されるものであるので、反りを生じたもの
は使い心地や美観が悪く、それだけで商品価値がない。
【0007】また、カバーシート材料としてPVCを用
いると、反りの問題は生じないものの、フレキシブル基
体への含浸性が悪いためにバインダ樹脂を介さないとフ
レキシブルICモジュールのケーシングを行うことがで
きず、製品である非接触式情報担体がコスト高になる。
【0008】本発明は、かかる従来技術の不備を解決す
るためになされたものであって、その課題とするところ
は、強度及び平面性に優れかつ安価に製造可能な非接触
式情報担体を提供すること、並びにかかる非接触式情報
担体を高能率に製造可能な方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するため、非接触式情報担体の構成に関しては、厚
さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂の含浸性とを有す
る所定形状及び所定寸法のフレキシブル基体中に所要の
搭載部品を埋設してなるフレキシブルICモジュール
を、延伸処理されていないPETよりなるコアシートに
てケーシングするという構成にした。
【0010】前記コアシートを構成する樹脂材料として
は、ポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂や無機
フィラーが添加されたPET等の非晶質PETを用いる
ことができる。
【0011】このように、延伸処理されていないPET
よりなるコアシートにてフレキシブルICモジュールを
ケーシングすると、ケーシング時の加熱・冷却によって
コアシートが均等に収縮するので、製品である非接触情
報担体に反りが生じない。また、延伸処理されていない
PETは、加圧下で加熱して溶融すると不織布等からな
るフレキシブル基体に容易に含浸するので、フレキシブ
ルICモジュールとコアシートとの一体性が高い非接触
情報担体が得られる。さらに、PETはそれ自体で高い
曲げ強度を有するので、実用上十分な強度を有する非接
触情報担体が得られる。
【0012】前記コアシートの外面には、必要に応じ
て、当該コアシートを構成する樹脂材料と同種又は異種
の材料からなるカバーシートを被着することもできる。
当該カバーシートを構成する材料としては、任意のシー
ト材料を用いることができるが、紙又はPVCが特に好
適である。前記カバーシートは、バインダ層を介して、
或いはバインダ層を介さずに前記コアシートの外面に被
着できる。
【0013】前記フレキシブル基体に担持される搭載部
品としては、必要に応じて、ICチップ、ICモジュー
ル、データ及び/又は電源の非接触伝送手段、コンデン
サ、抵抗器、太陽電池、イメージ表示体、光記録媒体、
光磁気記録媒体、赤外吸収体・赤外発光体又は蛍光体を
用いて形成される透明なコード情報表示体、及びリーダ
・ライタの担体設定部に情報担体を高精度に位置付ける
ためのマグネット又は強磁性体から選択される少なくと
もいずれか1種の部品、又はこれらの部品と他の部品と
の組合せ等を搭載できる。データ及び/又は電源の非接
触伝送手段としては、コイルを用いることができ、当該
コイルを形成する線材としては、他の電子部品、例えば
ICチップとの接続を容易にするため、銅やアルミニウ
ム等から成る心線の周囲に金やハンダ等の接合用金属層
が被覆され、かつ当該接合用金属層の周囲にポリウレタ
ン等の絶縁層が被覆されたものを用いることが好まし
い。
【0014】また、搭載部品としてICチップとコイル
とを搭載する場合には、フレキシブルICモジュールの
薄形化及び低コスト化を図るため、ICチップの入出力
端子にコイルの両端部を直接接続することが好ましい。
ICチップとコイルとの直接接続方式としては、ウェッ
ジボンディング法、ハンダ法又は溶接法を採ることがで
きる。
【0015】一方、非接触式情報担体の製造方法に関し
ては、以下の如き構成にした。
【0016】厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂
の含浸性とを有する所定形状及び所定寸法のフレキシブ
ル基体と所要の搭載部品とを重ね合わせ、これらフレキ
シブル基体と搭載部品との積層体を厚さ方向に圧縮して
フレキシブルICモジュールを得、次いで、前記フレキ
シブルICモジュールの表面及び裏面に延伸処理されて
いないPETよりなるコアシートを重ね合わせ、最後
に、これらフレキシブルICモジュールとコアシートと
の積層体を加熱下で厚さ方向に圧縮し、溶融した前記コ
アシートの一部を前記フレキシブル基体に含浸させて前
記フレキシブルICモジュールとコアシートとを一体化
する。
【0017】厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂
の含浸性とを有する所定形状及び所定寸法のフレキシブ
ル基体と所要の搭載部品とを重ね合わせ、これらフレキ
シブル基体と搭載部品との積層体を厚さ方向に圧縮して
フレキシブルICモジュールを得、次いで、前記フレキ
シブルICモジュールの表面及び裏面に延伸処理されて
いないPETよりなるコアシートと、当該コアシートを
構成する樹脂材料と同種又は異種の樹脂材料からなるカ
バーシートとをこの順に重ね合わせ、最後に、これらフ
レキシブルICモジュールとコアシートとカバーシート
との積層体を加熱下で厚さ方向に圧縮し、溶融した前記
コアシートの一部を前記フレキシブル基体に含浸させて
前記フレキシブルICモジュールとコアシートとを一体
化すると共に、溶融した前記コアシートの一部で前記カ
バーシートを接着する。
【0018】上記,の製造方法は、ホットプレス法
によってもロールプレス法によっても実施することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】〈非接触式情報担体〉以下、本発
明に係る非接触式情報担体の実施形態例を、図1〜図3
に基づいて説明する。図1は第1実施形態例に係る非接
触式情報担体の要部断面図、図2は第2実施形態例に係
る非接触式情報担体の要部断面図、図3は第3実施形態
例に係る非接触式情報担体の要部断面図である。
【0020】図1に示すように、第1実施形態例に係る
非接触式情報担体は、フレキシブルICモジュール1の
周囲を延伸処理されていないPETよりなるコアシート
2にてケーシングし、コアシート2を構成するPETの
一部をフレキシブルICモジュール1内に含浸させて、
これらフレキシブルICモジュール1とコアシート2と
を一体化している。
【0021】図2に示すように、第2実施形態例に係る
非接触式情報担体は、フレキシブルICモジュール1の
周囲を延伸処理されていないPETよりなるコアシート
2にてケーシングし、コアシート2を構成するPETの
一部をフレキシブルICモジュール1内に含浸させて、
これらフレキシブルICモジュール1とコアシート2と
を一体化すると共に、前記コアシート2の表面に、当該
コアシート2を構成するPETの接着力を利用してカバ
ーシート3が被着されている。
【0022】図3に示すように、第3実施形態例に係る
非接触式情報担体は、フレキシブルICモジュール1の
周囲を延伸処理されていないPETよりなるコアシート
2にてケーシングし、コアシート2を構成するPETの
一部をフレキシブルICモジュール1内に含浸させて、
これらフレキシブルICモジュール1とコアシート2と
を一体化すると共に、前記コアシート2の表面に、バイ
ンダ層4を介してカバーシート5が被着されている。
【0023】これらの各非接触式情報担体において、前
記コアシート2を構成する樹脂材料としては、ポリエチ
レンテレフタレートグリコール樹脂(例えば、イースト
マンケミカル社の登録商標に係る「PETG」)や無機
フィラーが添加されたポリエチレンテレフタレート樹脂
(例えば、ユニチカ株式会社の登録商標に係る「ユニレ
ートMシート」)などを用いることができる。
【0024】また、図2に示した第2実施形態例に係る
非接触式情報担体を構成するカバーシート3としては、
被着時の熱の作用によって不均一な収縮を生じないも
の、あるいは不均一な収縮が小さいものが好ましいが、
特にこの種のフィルムシート材料に限定されるものでは
なく、例えば昇華転写型の印刷に適合するフィルムシー
トなど、各種印刷に合わせた表面特性を有するフィルム
シート材料を用いることもできる。即ち、カバーシート
3としては、任意の材料から成るものを用いることがで
きるが、表面の平滑度が良好できれいなデザイン印刷を
施すことが可能であることから、樹脂材料からなるもの
が特に好適であり、樹脂材料としては曲げ強度等に優れ
ることからPVCが特に好適である。
【0025】一方、図3に示した第3実施形態例に係る
非接触式情報担体を構成するカバーシート5としては、
熱を負荷することなくコアシート2の表面に被着するこ
とができるので、耐熱性に優れたものは勿論のこと、熱
によって変質しやすいものや変形しやすいものも用いる
ことができる。例えば、延伸処理されたPETや紙、そ
の他の天然又は合成されたシート材料を用いることがで
きる。
【0026】なお、非接触式情報担体の形状及び寸法に
ついてはなんら制限されるものではなく、任意の厚さの
カード状、ディスク状、コイン状、テープ状の非接触式
情報担体とすることができる。フレキシブルICモジュ
ール1の構成及び製造方法については、後に説明する。
【0027】前記第1実施形態例に係る非接触式情報担
体は、フレキシブルICモジュール1を構成要素とする
ので、ケーシング時における微小なICチップの取り扱
いや変形や切断を起しやすいコイル等の取り扱いが容易
になり、安価かつ高能率に製造することができる。ま
た、フレキシブルICモジュール1の周囲を延伸処理さ
れていないPETよりなるコアシート2にてケーシング
したので、ケーシング時の加熱・冷却によってコアシー
ト2があらゆる方向に均等に収縮し、延伸処理されたP
ETを用いた場合のように反りが生じない。また、ケー
シング時にコアシート2を構成するPETの一部がフレ
キシブルICモジュール1内に容易に含浸するので、剥
離等の不都合を生じない。さらに、当該情報担体を構成
する基体の均質性が高いので、応力集中による変形や破
壊を生じにくい。
【0028】また、前記第2実施形態例に係る非接触式
情報担体は、前記第1実施形態例に係る非接触式情報担
体と同様の効果を奏するほか、コアシート2の表面にカ
バーシート3を被着したので、より剛性が高くなり、耐
久性及び信頼性に優れる。また、コアシート2の接着力
を利用してカバーシート3を被着するので、他のバイン
ダ層を必要とせず、高剛性の非接触式情報担体を比較的
安価に得ることができる。
【0029】さらに、前記第3実施形態例に係る非接触
式情報担体は、カバーシート5をコアシート2の表面に
被着したので、前記第2実施形態例に係る非接触式情報
担体と同様により高剛性の非接触式情報担体が得られる
と共に、コアシート2の表面にバインダ層4を介してカ
バーシート5を被着するので、カバーシート材料の耐熱
性が問題にならないことから使用できるカバーシート材
料の範囲が広くなり、印刷適正などに大きな自由度が生
まれる等、各種の特性を非接触式情報担体に付与するこ
とができる。
【0030】〈非接触式情報担体の製造方法〉次に、前
記各非接触情報担体の製造方法を、図4〜図8に基づい
て説明する。図4は非接触式情報担体製造方法の第1例
を示す工程図、図5は非接触式情報担体製造方法の第2
例を示す工程図、図6は非接触式情報担体製造方法の第
3例を示す工程図、図7は非接触式情報担体製造方法の
第4例を示す工程図、図8は非接触式情報担体製造方法
の第5例を示す工程図である。
【0031】図4の方法は、所謂ホットプレス法によっ
て前記第1実施形態例に係る非接触式情報担体を製造す
る方法であって、平板状に形成された下型11上に、延
伸処理されていないPETよりなる第1のコアシート2
aと、予め作製して用意されたフレキシブルICモジュ
ール1と、延伸処理されていないPETよりなる第2の
コアシート2bとをこの順に重ね合わせ、前記第2のコ
アシート2bの上方より平板状に形成された上型12を
下降して所要の加熱・加圧条件下でこの積層体を圧縮す
る。この圧縮過程において、第1及び第2のコアシート
2a,2bが溶融し、その一部がフレキシブルICモジ
ュール1に含浸する。これによって、フレキシブルIC
モジュール1と第1及び第2のコアシート2a,2bと
が一体化され、フレキシブルICモジュール1が第1及
び第2のコアシート2a,2bによってケーシングされ
る。以下、必要に応じて、外周部の整形とコアシート表
面へのデザイン印刷とを施し、製品である非接触式情報
担体を得る。
【0032】なお、図4においては、図示を容易にする
ため、非接触式情報担体を1つずつホットプレスする方
法について図示したが、多数の搭載部品が大型のフレキ
シブル基体に所定の間隔を隔てて埋設されたフレキシブ
ルICモジュール1を用いることによって、多数の非接
触式情報担体を同時にホットプレスすることも勿論可能
である。
【0033】本例の非接触式情報担体製造方法は、所謂
ホットプレス法によってフレキシブルICモジュール1
のケーシングを行うので、ケーシング時の加熱条件及び
圧縮条件の制御が容易で、高精度の非接触式情報担体を
製造することができる。
【0034】図5の方法は、所謂ロールプレス法によっ
て前記第1実施形態例に係る非接触式情報担体を製造す
る方法であって、多数の搭載部品がテープ状のフレキシ
ブル基体に所定の間隔を隔てて埋設されたフレキシブル
ICモジュール1と延伸処理されていないPETよりな
るテープ状のコアシート2a,2bとをローラ21,2
2,23とに巻回しておき、ローラ21から引き出され
たフレキシブルICモジュール1の表面及び裏面にロー
ラ22,23から引き出された第1のコアシート2a及
び第2のコアシート2bを重ねて貼り合わせ、次いで、
この積層体を加熱・加圧ローラ24に通して圧縮成形す
る。なお、図5において、符号25は引出ローラ、符号
26は案内ローラ、符号27は貼り合わせローラを示し
ている。
【0035】前記積層体が加熱・加圧ローラ24を通過
する過程において、第1及び第2のコアシート2a,2
bが溶融し、その一部がフレキシブルICモジュール1
に含浸する。これによって、フレキシブルICモジュー
ル1と第1及び第2のコアシート2a,2bとが一体化
され、フレキシブルICモジュール1が第1及び第2の
コアシート2a,2bによってケーシングされる。以
下、前記積層体に対するデザイン印刷と切断とを行い、
製品である非接触式情報担体を得る。
【0036】本例の非接触式情報担体製造方法は、所謂
ロールプレス法によってフレキシブルICモジュール1
のケーシングを行うので、所謂ホットプレス法によって
フレキシブルICモジュール1をケーシングする場合に
比べてよりケーシング工程を効率化でき、非接触式情報
担体の製造コストを低減できる。
【0037】図6の方法は、所謂ホットプレス法によっ
て前記第2実施形態例に係る非接触式情報担体を製造す
る方法であって、平板状に形成された下型11上に、P
VCよりなる第1のカバーシート3aと、延伸処理され
ていないPETよりなる第1のコアシート2aと、予め
作製して用意されたフレキシブルICモジュール1と、
延伸処理されていないPETよりなる第2のコアシート
2bと、PVCよりなる第2のカバーシート3bとをこ
の順に重ね合わせ、前記第2のバーシート3bの上方よ
り平板状に形成された上型12を下降して所要の加熱・
加圧条件下でこの積層体を圧縮する。この圧縮過程にお
いて、第1及び第2のコアシート2a,2bが溶融し、
その一部がフレキシブルICモジュール1に含浸すると
共に、第1及び第2のカバーシート3a,3bが第1及
び第2のコアシート2a,2bに接着される。これによ
って、フレキシブルICモジュール1と第1及び第2の
コアシート2a,2bと第1及び第2のカバーシート3
a,3bとが一体化され、フレキシブルICモジュール
1がケーシングされる。
【0038】以下、必要に応じて、外周部の整形とコア
シート表面へのデザイン印刷とを施し、製品である非接
触式情報担体を得る。本例の場合にも、所要の構成及び
サイズのフレキシブルICモジュール1を用いることに
よって、1回のホットプレスで多数の非接触式情報担体
を同時に得ることができる。本例の非接触式情報担体製
造方法も、図4に示した非接触式情報担体製造方法と同
様の効果を有する。
【0039】図7の方法は、所謂ロールプレス法によっ
て前記第2実施形態例に係る非接触式情報担体を製造す
る方法であって、多数の搭載部品がテープ状のフレキシ
ブル基体に所定の間隔を隔てて埋設されたフレキシブル
ICモジュール1と延伸処理されていないPETよりな
るテープ状のコアシート2a,2bとPVCよりなるテ
ープ状のカバーシート3a,3bをローラ21,22,
23,31,32とに巻回しておき、ローラ21から引
き出されたフレキシブルICモジュール1の表面及び裏
面にローラ22,23から引き出された第1のコアシー
ト2a及び第2のコアシート2bを重ね、さらにこれら
第1のコアシート2aの表面及び第2のコアシート2b
の表面に第1のカバーシート3a及び第2のカバーシー
ト3bを重ねて貼り合わせ、次いで、この積層体を加熱
・加圧ローラ24に通して圧縮成形する。この図におい
て、符号25は引出ローラ、符号26は案内ローラ、符
号27は貼り合わせローラを示している。
【0040】図7の方法によると、前記積層体が加熱・
加圧ローラ24を通過する過程において第1及び第2の
コアシート2a,2bが溶融し、その一部がフレキシブ
ルICモジュール1に含浸してフレキシブルICモジュ
ール1と第1及び第2のコアシート2a,2bとが一体
化されると共に、溶融した第1及び第2のコアシート2
a,2bによって第1及び第2のカバーシート3a,3
bが接着され、フレキシブルICモジュール1がケーシ
ングされる。以下、前記積層体に対するデザイン印刷と
切断とを行い、製品である非接触式情報担体を得る。
【0041】本例の非接触式情報担体製造方法も、図5
に示した非接触式情報担体製造方法と同様の効果を有す
る。
【0042】図8の方法は、所謂ラミネート法によって
前記第3実施形態例に係る非接触式情報担体を製造する
方法であって、図5に示したロールプレス法によって製
造され未だ個々の非接触式情報担体に切断・分割されて
いないロール状の非接触式情報担体の原反テープにバイ
ンダ層4を介してカバーシート5を接着する。
【0043】即ち、多数の非接触式情報担体が2次元的
に連続した非接触式情報担体の原反テープ1Aと接着性
又は粘着性の樹脂からなるテープ状のバインダシート4
a,4bと所要のカバーシート材料からなるテープ状の
カバーシート5a,5bとをローラ41,42,43,
44,45とに巻回しておき、ローラ41から引き出さ
れた非接触式情報担体の原反テープ1Aの表面及び裏面
にローラ42,43から引き出された第1のバインダシ
ート4a及び第2のバインダシート4bを重ね、さらに
これら第1のバインダシート4aの表面及び第2のバイ
ンダシート4bの表面に第1のカバーシート5a及び第
2のカバーシート5bを重ねて貼り合わせ、次いで、こ
の積層体を加圧ローラ46に通して一体にラミネートす
る。カバーシート5a,5bのラミネートは、バインダ
シート4a,4bの種類に応じて、常温下又は加熱下で
行われる。以下、ラミネート後の原反テープに対するデ
ザイン印刷と切断とを行い、製品である非接触式情報担
体を得る。なお、この図においても、符号25は引出ロ
ーラ、符号26は案内ローラ、符号27は貼り合わせロ
ーラを示している。
【0044】図8の方法によると、常温下におけるカバ
ーシート5a,5bのラミネートが可能になるので、耐
熱性の低いカバーシート材料の使用が可能になり、材料
選択の余地を広げることができる。
【0045】〈フレキシブルICモジュール1の構成と
製造方法〉以下、本発明に係る非接触式情報担体の製造
に利用されるフレキシブルICモジュール1の構成と製
造方法とについて説明する。
【0046】本発明に係るフレキシブルICモジュール
の第1例を、図9〜図15に基づいて説明する。図9は
本例に係るフレキシブルICモジュールの一部切断した
平面図、図10は図9のA−A拡大断面図、図11は本
例に係るフレキシブルICモジュールに搭載されるIC
チップ及びコイルの要部平面図、図12はコイルを構成
する線材の断面図、図13はICチップとコイルの直接
接続方法及び接続部の状態を示す断面図、図14はIC
チップとコイルの他の直接接続方法及び接続部の状態を
示す断面図、図15はICチップとコイルの直接接続に
適用される溶接装置の使用状態の構成図である。
【0047】図9〜図11から明らかなように、本例の
フレキシブルICモジュール1は、ICチップ51と、
当該ICチップ51の入出力端子(パッド)51aに直
接接続され、図示しないリーダライタから前記ICチッ
プ1への電源の供給を非接触で受けると共に当該図示し
ないリーダライタとの間でデータの伝送を非接触で行う
コイル52とを不織布製のフレキシブル基体53の内部
に完全に埋設した構成になっている。
【0048】ICチップ51としては、従来より非接触
式ICカードに搭載されている任意のICチップを用い
ることができるが、非接触式ICカードの薄形化を図る
ため、全厚が50μm〜150μm程度に薄形化された
ものを用いることが特に好ましい。ICチップ1の構成
については、公知に属する事項であり、かつ本願発明の
要旨でもないので、説明を省略する。
【0049】一方、コイル52に関しては、図12
(a)に示すように、銅やアルミニウムなどの良導電性
金属材料からなる心線52aの周囲を樹脂などの絶縁層
52bで被覆された線材から成るものを用いるほか、I
Cチップ51への直接接続を容易にするため、図12
(b)に示すように、心線52aの周囲に金やハンダな
どの接合用金属層52cが被覆され、かつ当該接合用金
属層52cの周囲に絶縁層52bが被覆された線材から
成るものを用いることもできる。
【0050】ICチップ51とコイル52の直接接続方
式としては、ウェッジボンディング、ハンダ付け又は溶
接が特に好適である。
【0051】ICチップ51とコイル52とをウェッジ
ボンディングする場合には、図13(a)に示すよう
に、ICチップ51として入出力端子51aに予め金バ
ンプ51bが形成されたものが用いられる。この場合、
コイル52としては、接合用金属層52cを有しないも
のを用いることもできるが、接合をより容易かつ確実に
するため、心線52aの周囲に金層が被覆されたものを
用いることが特に好ましい。入出力端子51aとコイル
52とのウェッジボンディングは、同図に示すように、
入出力端子51aにコイル52の端部を重ねあわせ、コ
イル52側よりボンディングツール54を押し付けて超
音波を負荷し、そのエネルギによって絶縁層52bを炭
化すると共に金バンプを溶融するすることによって行
う。これによって、図13(b)に示すように、ICチ
ップ51の入出力端子51aとコイル52とが直接接続
される。
【0052】ICチップ51とコイル52とをハンダ付
けする場合には、図14(a)に示すように、ICチッ
プ51として入出力端子51aに予めハンダメッキによ
ってハンダバンプ51bが形成されたものが用いられ
る。この場合、コイル52としては、接合用金属層52
cを有しないものを用いることもできるが、ハンダに対
するぬれ性を良好にしてハンダ付けを容易かつ確実にす
るため、心線52aの周囲に金等が被覆されたものを用
いることが特に好ましい。入出力端子51aとコイル5
2とのハンダ付けは、同図に示すように、入出力端子5
1aにコイル52の端部を重ねあわせ、コイル52側よ
り所定温度に加熱されたボンディングツール54を押し
付け、そのエネルギによって絶縁層2bを炭化すると共
にハンダバンプ51bを溶解することによって行う。こ
れによって、図14(b)に示すように、ICチップ5
1の入出力端子51aとコイル52とがハンダ51cを
介してハンダ付けされる。なお、ICチップ51の入出
力端子51aにハンダバンプ51bを形成する構成に代
えて、コイル52として心線52aの周囲にハンダ層が
被覆されたものを用い、前記と同様の方法でハンダ付け
することも可能である。さらには、ICチップ1の入出
力端子51aにハンダバンプ51bを形成し、かつコイ
ル52として心線52aの周囲にハンダ層が被覆された
ものを用いることもできる。
【0053】さらに、ICチップ51とコイル52とを
溶接する場合には、入出力端子51aに金バンプが形成
されたICチップ、又は心線52aの周囲に金層が被覆
された線材から成るコイル、若しくはこれらの双方が用
いられる。溶接機としては、図15に示すように、微小
なギャップdを隔てて平行に配置された2つの電極61
a,61bを有する溶接ヘッド62と、この溶接ヘッド
62に付設されたリボン巻回リール63a,63bと、
これらのリボン巻回リール63a,63bに巻回され、
その一部が前記電極61a,61bの先端部に接触する
ように配線されたリボン状抵抗発熱体64と、原動リー
ル63aを駆動するモータ65を備えたものを用いるこ
とができる。前記リボン状抵抗発熱体64としては、比
抵抗が大きくかつ熱伝導率が高いために高温を局部的に
発生させることが可能で、しかも強度的にも優れること
から、高純度の単結晶モリブデンから成るモリブデンリ
ボンが最も好適である。
【0054】溶接に際しては、図15に示すように、I
Cチップ51の入出力端子51aにコイル52の端部を
直接重ねあわせ、コイル52側より前記溶接ヘッド62
を押し付ける。そして、前記電極61a,61bにパル
ス電力を供給し、リボン状抵抗発熱体64の抵抗発熱を
利用して絶縁層52bを炭化すると共に、金バンプ又は
心線52aの周囲に被覆された金層若しくはその双方を
溶融する。モータ65は、必要に応じて原動リール63
aを駆動し、常時清浄なリボン状抵抗発熱体64を溶接
ヘッド62に接触させる。なお、リボン状抵抗発熱体6
4に炭化物を除去するためのブラシ66を付設すれば、
リボン状抵抗発熱体64の繰り返し使用が可能となり、
ランニングコストを引き下げることができる。
【0055】図15の溶接機は、図14(a)に示した
ボンディングツール54に代えて、ハンダ付け用の熱源
として利用することもできる。
【0056】前記フレキシブル基体53を構成する不織
布としては、厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂の
含浸性とを有するものであれば、公知に属する全ての不
織布を用いることができる。なお、本明細書において、
「自己圧着性」とは、常温又は加熱下でフレキシブル基
体に圧縮力を負荷したときに、フレキシブル基体を構成
する各繊維が接合されると共に、複数枚のフレキシブル
基体材料を重ねあわせて圧縮力を負荷した場合にはそれ
ら重ね合わされたフレキシブル基体材料が互いに接合さ
れ、フレキシブル基体の形状が圧縮前より体積が減少し
た状態に保たれる特性をいう。この種の不織布として
は、例えばガラス繊維、カーボン繊維、ケプラー繊維、
化学繊維、天然繊維又はこれらの組合せからなる既製の
短繊維をもってウェブが構成された不織布を用いること
もできるし、溶融紡糸された合成樹脂フィラメントを開
繊して得られるランダムな繊維をもってウェブが構成さ
れた不織布や、原料ポリマの溶液を噴射することによっ
て微細な網状構造をもつ合成樹脂繊維のウェブが構成さ
れた不織布など、繊維原料から直ちに繊維が紡糸される
不織布を用いることもできる。かかる合成樹脂繊維のウ
ェブをもつ不織布の製造方法には、スパンボンド法、メ
ルトブロー法、フラッシュスピニング法などがある。ま
た、作製されたウェブの接合方式には、サーマルボンド
法やラテックスボンド法がある。合成樹脂繊維によって
ウェブが構成された不織布を用いる場合には、繊維間の
接合を容易にするため、高融点の合成樹脂繊維と低融点
の合成樹脂繊維との混合体をもってウェブが構成された
ものを用いることができる。
【0057】これらの各不織布のうち、少なくとも一部
に低融点の合成樹脂が含まれていて単体で自己圧着性を
有するものについては、そのままフレキシブル基体3の
原料として用いることができる。一方、低融点の合成樹
脂が含まれておらず、単体で自己圧着性を有しないもの
については、不織布作製後に適量の低融点樹脂を含浸す
ることによって自己圧着性を付与し、フレキシブル基体
3の原料として用いることができる。
【0058】圧縮成形後のフレキシブル基体53の厚み
は、最終製品である非接触ICカードの厚み及び非接触
ICカードの製造に用いるカバーシートの厚みを考慮し
て設定されるが、基本的には、搭載部品の厚みよりも若
干厚ければ足りる。例えば厚みが50μmのICチップ
51及びそれよりも線径が小さい線材よりなるコイル5
2を搭載する場合には、フレキシブル基体53の厚みを
70μm以上とすれば足り、厚みが150μmのICチ
ップ51及びそれよりも線径が小さい線材よりなるコイ
ル52を搭載する場合には、フレキシブル基体3の厚み
を170μm以上とすれば足りる。
【0059】本例のフレキシブルICモジュールは、搭
載部品であるICチップ51及びコイル52を不織布等
からなる基体53内に完全に埋設したので、これらIC
チップ51及びコイル52の保護効果に優れる。また、
樹脂の含浸性を有する不織布等を用いて基体53を構成
したので、当該基体53内にコアシート2a,2bを構
成する樹脂を含浸させることによって所望の非接触式情
報担体を製造することができる。この場合、基体中にほ
ぼ均一に樹脂を含浸させることができるので、基体表面
にしわを生じることがなく、かつ厚みの均一化のため通
常用いられるスペーサシートなどを用いる必要もないの
で、商品価値の高い非接触式情報担体を作製することが
できる。さらに、本構成のICモジュールは、基体が不
織布等をもって構成されており、極めてフレキシビリテ
ィに富んでいるので、平板状の非接触式ICカードの構
成部品として利用できるだけでなく、湾曲した部分や繰
り返し変形を受ける部分の情報担体としても利用するこ
とができる。
【0060】加えて、ICチップ51とコイル52とを
直接接続したので、配線基板の省略が可能になり、フレ
キシブルICモジュールひいては最終製品である非接触
情報担体の薄形化と低コスト化を図ることができる。特
に、ICチップ51とコイル52の直接接続方法として
ハンダ法又は溶接法を用いた場合には、ウェッジボンデ
ィング法を適用した場合に比べて、以下のような利点が
ある。即ち、ウェッジボンディングは、ICチップ51
の入出力端子51aに重ねあわされたコイル52にボン
ディングツール54を強圧しつつ当該ボンディングツー
ル54より発振された超音波を接合部に負荷し、そのエ
ネルギによって絶縁層52bを破壊すると共に金メッキ
層52dの溶融を促進することによって行うので、図1
3(b)に示すようにコイル52の先端部が扁平状に変
形し、非変形部との境界部から断線しやすい。また、ウ
ェッジボンディング法は、接続部に超音波及び強圧を加
えることからICチップ51にダメージを与えやすく、
特に、厚みが50μm〜150μm程度の薄形ICチッ
プを用いた場合にその影響が顕著になる。さらに、ウェ
ッジボンディング法は、条件設定が複雑な超音波を利用
するために接続条件の維持管理が難しく、良品を安定に
製造することが難しい。
【0061】これに対して、ハンダ法や溶接法は、接続
部に超音波を負荷せず、かつボンディングツール54や
溶接ヘッド62の押圧力もウェッジボンディング法より
弱いので、ICチップ51の破壊やコイル52の断線を
起すことがなく、超音波を利用しないことから接続条件
の維持管理も容易である。なお、ハンダ法を採る場合、
ハンダ材料としてフラックスを含まないものを選択すれ
ば、フラックスによる接続部の酸化による劣化、及びフ
ラックスの洗浄工程の追加による製造工程の複雑化も防
止できる。
【0062】次に、本発明に係るフレキシブルICモジ
ュールの第2例を、図16及び図17に基づいて説明す
る。図16は本例に係るフレキシブルICモジュールの
平面図であり、図17は図8のB−B拡大断面図であ
る。
【0063】図16及び図17から明らかなように、本
例のフレキシブルICモジュールは、ICチップ51
と、当該ICチップ1の入出力端子51aに直接接続さ
れたコイル52とを不織布製のフレキシブル基体53の
片面に埋設した構成になっている。その他の部分につい
ては、第1例に係るフレキシブルICモジュールと同じ
であるので、重複を避けるため、説明を省略する。
【0064】本例のフレキシブルICモジュールは、第
1実施形態例に係るフレキシブルICモジュールと同様
の効果を有するほか、フレキシブル基体53の片面にI
Cチップ51及びコイル52を埋設したので、薄形に構
成できると共に、製造をより簡略化できるので、より安
価に製造できるという利点を有する。
【0065】以下、本発明に係るフレキシブルICモジ
ュールの製造方法につき説明する。 〈製造方法の第1例〉前記した第1実施形態例に係るフ
レキシブルICモジュールの製造方法を、図18に基づ
いて説明する。図18はフレキシブルICモジュールの
製造方法説明図である。
【0066】フレキシブルICモジュールの製造に先立
って、厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂の含浸性
とを有する所定形状及び所定寸法の第1及び第2の不織
布を用意する。また、これと同時に、ICチップ1の入
出力端子51aにコイル52の両端が直接接続されたも
のを用意する(図11参照)。
【0067】しかる後に、図18に示すように、上面が
平滑な平面状に形成された下型71の上に、自己圧着性
を有する第1の不織布72を置き、当該第1の不織布7
2上にICチップ51とコイル52との接続体を位置決
めして載置する。次いで、これらICチップ51及びコ
イル52の上から自己圧着性を有する第2の不織布73
を重ねた後、当該第2の不織布73の上方から下面が平
滑な平面状に形成された上型74を押し付け、加熱下で
前記第1及び第2の不織布72,73を厚さ方向に圧縮
(ホットプレス)する。これによって、所要のフレキシ
ブルICモジュールが得られる。作製されたフレキシブ
ルICモジュールの表面には所要の印刷を施すこともで
きる。
【0068】第1及び第2の不織布72,73を厚さ方
向に均一に圧縮すると、ICチップ51及びコイル52
の設定部においてこれら第1及び第2の不織布72,7
3がより多く圧縮されるので、図10に示すように、各
不織布72,73の内面にICチップ51及びコイル5
2の外形に応じた窪み75が形成され、ICチップ51
及びコイル52が当該窪み75内に埋設される。また、
フレキシブル基体53のもとになる第1及び第2の不織
布72,73として自己圧着性を有する不織布を用いた
ので、圧縮力を除去した後も図10の形状が保持され
る。また、第1及び第2の不織布72,73の圧縮率を
100%以下の適当な範囲に調整すれば、フレキシブル
ICモジュール1の製造後に当該第1及び第2の不織布
72,73に樹脂を含浸させることができるので、非接
触式情報担体の製造に適用することができる。
【0069】本例の製造方法によると、フレキシブルI
Cモジュール1の製造に必要な第1及び第2の不織布7
2,73並びにICチップ51とコイル52との接続体
とを予め用意し、これらの部材及び部品を順次積み重ね
た後、当該積層体を厚さ方向に圧縮するだけで所望のフ
レキシブルICモジュール1を得ることができるので、
フレキシブルICモジュール1の製造を極めて高能率に
行うことができる。また、ICチップ51とコイル52
との接続体として、ICチップ51の入出力端子51a
にコイル52の両端がウェッジボンディングされたもの
を用いたので、フレキシブルICモジュール1を薄形に
形成できる。
【0070】なお、図18の製造方法において、第2の
不織布73を省略すれば、第2実施形態例に係るフレキ
シブルICモジュール1を製造することができる。
【0071】〈製造方法の第2例〉次に、前記構成に係
るフレキシブルICモジュール1の製造方法の第2例
を、図19の製造工程図に基づいて説明する。
【0072】まず、図19(a)に示すように、第1の
不織布72の片面にコイル52が埋設された第1の中間
体81を作製する。当該第1の中間体81は、上面が平
滑な平面状に形成された下型の上に自己圧着性を有する
第1の不織布72を置き、当該第1の不織布72上にコ
イル52を位置決めして載置した後、コイル52の上方
から下面が平滑な平面状に形成された上型を押し付け、
ホットプレスすることにより作製できる。なお、第1の
不織布72上にコイル52を載置する際に、当該コイル
52の両端部を、使用するICチップ51に設けられた
入出力端子51aの設定間隔とほぼ等しくして相平行に
設定する。
【0073】これと共に、図19(b)に示すように、
第2の不織布73の片面にICチップ51が埋設された
第2の中間体82を作製する。当該第2の中間体82
は、上面が平滑な平面状に形成された下型の上に自己圧
着性を有する第2の不織布73を置き、当該第2の不織
布73上にICチップ51を位置決めして載置した後、
ICチップ51の上方から下面が平滑な平面状に形成さ
れた上型を押し付け、ホットプレスすることによリ作製
できる。このとき、ICチップ51は、入出力端子51
aが第2の不織布73の表面に露出するように第2の不
織布73に対して上向きに取り付けられる。
【0074】次いで、図19(c)に示すように、IC
チップ51及びコイル52を内側にし、かつICチップ
51の入出力端子51aとコイル52の両端部とが互い
に接触するようにして前記第1及び第2の中間体81,
82を重ねあわせ、前記下型71及び上型74を用いて
再度ホットプレスを行い、第1及び第2の不織布72,
73とICチップ51とコイル52とが一体化された第
3の中間体83を作製する。
【0075】最後に、図19(d)に示すように、コイ
ル52が搭載された第1の不織布72の外面からICチ
ップ51の入出力端子部51aに対応する部分に超音波
振動子84を押し付け、超音波を印加することによって
発生する熱及び加圧力によりコイル形成用の線材に被覆
された絶縁層及び低融点金属層を溶解して、当該入出力
端子部51aとコイル52の両端部とを電気的に接続す
る。これによって、所望のフレキシブルICモジュール
1が得られる。
【0076】本例のフレキシブルICモジュールの製造
方法は、コイル52の両端部を予め第1の不織布72に
所定の間隔で固定したので、ICチップ51との電気的
な接続が極めて容易化できる。即ち、フレキシブルIC
モジュールの製造に使用されるICチップ11の中に
は、1辺の大きさが約100μmという微小な入出力端
子をもったものもある。一方、コイル52の線径は50
μm程度であるので、コイル端を固定せずにICチップ
51とコイル52との接続体を効率良く製造するのは困
難である。なお、特殊な治具を利用したり入出力端子の
拡張処理が施されたICチップを用いればある程度製造
効率を上げることはできるが、製造工程が複雑になるの
で、製造効率を飛躍的に上げることは困難である。本例
の製造方法によれば、コイル52をフレキシブルICモ
ジュール1の構成部品である不織布に固定するので、製
造工程が複雑化せず、良品を高能率に製造できる。
【0077】〈製造方法の第3例〉次に、前記構成に係
るフレキシブルICモジュールの製造方法の第3例を、
図20の製造工程図に基づいて説明する。
【0078】まず、図20(a)に示すように、第1の
不織布72の片面にコイル52が埋設された第1段の中
間体91を作製する。当該第1段の中間体91は、上面
が平滑な平面状に形成された下型の上に自己圧着性を有
する第1の不織布72を置き、当該第1の不織布72上
にコイル52を位置決めして載置した後、コイル52の
上方から下面が平滑な平面状に形成された上型を押し付
け、ホットプレスすることにより作製できる。なお、第
1の不織布72上にコイル52を載置する際に、当該コ
イル52の両端部を、使用するICチップ51に設けら
れた入出力端子51aの設定間隔とほぼ等しくして相平
行に設定する。ここまでの製造工程は、前記製造方法の
第2例に係る第1の中間体81の製造方法と同じであ
る。
【0079】次いで、図20(b)に示すように、前記
第1段の中間体91にICチップ51を埋設し、第1の
不織布72の片面にコイル52とICチップ51とが埋
設された第2段の中間体92を作製する。当該第2段の
中間体92は、上面が平滑な平面状に形成された下型の
上にコイル52の埋設面を上向きにして前記第1段の中
間体91を置き、当該第1段の中間体91に埋設された
コイル52の両端部が設定された部分に、入出力端子5
1aを下向きにし、かつ当該入出力端子51aを前記コ
イル52の両端部に合致させてICチップ51を位置決
めして載置した後、ICチップ51の上方から下面が平
滑な平面状に形成された上型を押し付け、再度ホットプ
レスを行うことによリ作製できる。
【0080】さらに、図20(c)に示すように、前記
第2段の中間体92のICチップ51及びコイル52の
埋設面に第2の不織布73を重ねあわせ、下型71及び
上型74を用いてもう1度ホットプレスを行い、第1及
び第2の不織布72,73とICチップ51とコイル5
2とが一体化された第3段の中間体93を作製する。
【0081】最後に、図20(d)に示すように、コイ
ル52が搭載された第1の不織布72の外面からICチ
ップ51の入出力端子部51aに対応する部分に超音波
振動子84を押し付け、超音波を印加することによって
発生する熱及び加圧力によりコイル形成用の線材に被覆
された絶縁層及び低融点金属層を溶解して、当該入出力
端子部51aとコイル52の両端部とを電気的に接続す
る。これによって、完全埋設型の所望のフレキシブルI
Cモジュールが得られる。
【0082】本例の製造方法も、前記第2例に係る製造
方法と同様の効果を有する。
【0083】なお、図20(b)に示した第2段の中間
体92を製造した後、超音波振動子84等を用いてIC
チップ51の入出力端子部51aとコイル52の両端部
とを電気的に接続すれば、片面埋設型のフレキシブルI
Cモジュールを製造できる。
【0084】その他、前記各実施形態例においては、不
織布をもってフレキシブル基体53を構成したが、その
他織物、編物、紙又は皮革等を用いた場合にも、同様の
方法でフレキシブルICモジュールを製造できる。
【0085】また、前記各実施形態例においては、搭載
部品としてICチップ51及びコイル52が埋設された
フレキシブルICモジュールを例にとって説明したが、
他の搭載部品が埋設されたフレキシブルICモジュール
についても前記と同様の方法で製造できる。
【0086】さらに、前記各実施形態例においては、I
Cチップ51とコイル52との直接接続方法として、ウ
ェッジボンディング、ハンダ及び溶接を例示したが、本
発明の要旨はこれに限定されるものではなく、導電性接
着剤を介してICチップ及びコイルを接続するという接
続方法を採ることもできる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の非接触式
情報担体は、延伸処理されていないPETよりなるコア
シートを用いてフレキシブルICモジュールをケーシン
グしたので、ケーシング時の加熱・冷却によってコアシ
ートが均等に収縮し、反りが生じない。また、延伸処理
されていないPETは、加圧下で加熱して溶融すると不
織布等からなるフレキシブル基体に容易に含浸するの
で、フレキシブルICモジュールとコアシートとの一体
性が高い非接触情報担体が得られる。さらに、PETは
それ自体で高い曲げ強度を有するので、実用上十分な強
度を有する非接触情報担体が得られる。
【0088】一方、本発明の非接触式情報担体製造方法
は、所謂ホットプレス法又はロールプレス法によってフ
レキシブルICモジュールのケーシングを行うので、高
品質の非接触式情報担体を高能率に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例に係る非接触情報担体の要部断
面図である。
【図2】第2実施形態例に係る非接触情報担体の要部断
面図である。
【図3】第3実施形態例に係る非接触情報担体の要部断
面図である。
【図4】非接触情報担体製造方法の第1例を示す工程図
である。
【図5】非接触情報担体製造方法の第2例を示す工程図
である。
【図6】非接触情報担体製造方法の第3例を示す工程図
である。
【図7】非接触情報担体製造方法の第4例を示す工程図
である。
【図8】非接触情報担体製造方法の第5例を示す工程図
である。
【図9】第1実施形態例に係るフレキシブルICモジュ
ールの一部切断した平面図である。
【図10】図9のA−A拡大断面図である。
【図11】フレキシブルICモジュールに搭載されるI
Cチップ及びコイルの要部平面図である。
【図12】コイルを構成する線材の断面図である。
【図13】ICチップとコイルの接続方法及び接続部の
状態を示す断面図である。
【図14】ICチップとコイルの他の接続方法及び接続
部の状態を示す断面図である。
【図15】ICチップとコイルの直接接続に適用される
溶接装置の使用状態図である。
【図16】第2実施形態例に係るフレキシブルICモジ
ュールの平面図である。
【図17】図16のB−B拡大断面図である。
【図18】フレキシブルICモジュール製造方法の第1
例を示す工程図である。
【図19】フレキシブルICモジュール製造方法の第2
例を示す工程図である。
【図20】フレキシブルICモジュール製造方法の第3
例を示す工程図である。
【符号の説明】
1 フレキシブルICモジュール 2,2a,2b コアシート 3,3a,3b カバーシート 4 バインダ層 4a,4b バインダシート 5,5a,5b カバーシート 11 下型 12 上型 21,22,23 ローラ 24 加熱・加圧ローラ 25 引出しローラ 26 案内ローラ 27 貼合せローラ 31,32 ローラ 41〜45 ローラ 46 加圧ローラ 51 ICチップ 51a 入出力端子 51b ハンダバンプ 51c ハンダ 52 コイル 52a 心線 52b 絶縁層 52c 接続用金属層 53 フレキシブル基体 72 第1の不織布 73 第2の不織布 75 窪み 81 第1の中間体 82 第2の中間体 83 第3の中間体 91 第1段の中間体 92 第2段の中間体 93 第3段の中間体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂
    の含浸性とを有する所定形状及び所定寸法のフレキシブ
    ル基体中に所要の搭載部品を埋設してなるフレキシブル
    ICモジュールを、延伸処理されていないポリエチレン
    テレフタレート樹脂よりなるコアシートにてケーシング
    したことを特徴とする非接触式情報担体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の非接触式情報担体にお
    いて、前記コアシートの外面に、当該コアシートを構成
    する樹脂材料と同種又は異種の材料からなるカバーシー
    トを被着したことを特徴とする非接触式情報担体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の非接触式情報担
    体において、前記コアシートを構成する樹脂材料とし
    て、ポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂又は無
    機フィラーが添加されたポリエチレンテレフタレート樹
    脂を用いたことを特徴とする非接触式情報担体。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の非接触式情報担体にお
    いて、前記カバーシートを構成する材料として、紙、塩
    化ビニル樹脂、アクリルブチルセルロース樹脂又は延伸
    処理されたポリエチレンテレフタレート樹脂を用いたこ
    とを特徴とする非接触式情報担体。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の非接触式情報担体にお
    いて、前記搭載部品が、ICチップ、ICモジュール、
    データ及び/又は電源の非接触伝送手段、コンデンサ、
    抵抗器、太陽電池、液晶表示装置、イメージ表示体、光
    記録媒体、光磁気記録媒体、赤外吸収体・赤外発光体又
    は蛍光体を用いて形成される透明なコード情報表示体、
    及びマグネット又は強磁性体から選択される少なくとも
    いずれか1種の部品、又はこれらの部品と他の部品との
    組合せであることを特徴とする非接触式情報担体。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の非接触式情報担体にお
    いて、前記搭載部品として、ICチップと当該ICチッ
    プの入出力端子に接続されたコイルとを備えたことを特
    徴とする非接触式情報担体。
  7. 【請求項7】 厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂
    の含浸性とを有する所定形状及び所定寸法のフレキシブ
    ル基体と所要の搭載部品とを重ね合わせ、これらフレキ
    シブル基体と搭載部品との積層体を厚さ方向に圧縮して
    フレキシブルICモジュールを得る工程と、 前記フレキシブルICモジュールの表面及び裏面に延伸
    処理されていないポリエチレンテレフタレート樹脂より
    なるコアシートを重ね合わせる工程と、 これらフレキシブルICモジュールとコアシートとの積
    層体を加熱下で厚さ方向に圧縮し、溶融した前記コアシ
    ートの一部を前記フレキシブル基体に含浸させて前記フ
    レキシブルICモジュールとコアシートとを一体化する
    工程とを含むことを特徴とする非接触式情報担体の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 厚さ方向への圧縮性と自己圧着性と樹脂
    の含浸性とを有する所定形状及び所定寸法のフレキシブ
    ル基体と所要の搭載部品とを重ね合わせ、これらフレキ
    シブル基体と搭載部品との積層体を厚さ方向に圧縮して
    フレキシブルICモジュールを得る工程と、 前記フレキシブルICモジュールの表面及び裏面に延伸
    処理されていないポリエチレンテレフタレート樹脂より
    なるコアシートと、当該コアシートを構成する樹脂材料
    と同種又は異種の樹脂材料からなるカバーシートとをこ
    の順に重ね合わせる工程と、 これらフレキシブルICモジュールとコアシートとカバ
    ーシートとの積層体を加熱下で厚さ方向に圧縮し、溶融
    した前記コアシートの一部を前記フレキシブル基体に含
    浸させて前記フレキシブルICモジュールとコアシート
    とを一体化すると共に、溶融した前記コアシートの一部
    で前記カバーシートを接着する工程とを含むことを特徴
    とする非接触式情報担体の製造方法。
JP3484698A 1998-02-17 1998-02-17 非接触式情報担体及びその製造方法 Withdrawn JPH11232416A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006048701A (ja) * 2000-01-17 2006-02-16 Rafsec Oy スマートラベルウェブの製造方法およびスマートラベルウェブ
WO2008120749A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-09 Angel Playing Cards Co., Ltd. Rfidを内包した遊戯用代用貨幣およびその製造方法
JP2009093448A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Dainippon Printing Co Ltd Icタグ及びicタグの製造方法
JP2022518298A (ja) * 2019-01-28 2022-03-14 ジョイント ストック カンパニー “ゴズナク“ ポリマー含有複合セキュリティ物品

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