JPH11231519A - ポジ型レジスト組成物 - Google Patents

ポジ型レジスト組成物

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JPH11231519A
JPH11231519A JP3480798A JP3480798A JPH11231519A JP H11231519 A JPH11231519 A JP H11231519A JP 3480798 A JP3480798 A JP 3480798A JP 3480798 A JP3480798 A JP 3480798A JP H11231519 A JPH11231519 A JP H11231519A
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JP
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group
ester
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compound
radiation
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Application number
JP3480798A
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English (en)
Inventor
Yasunori Kamiya
保則 上谷
Koji Kuwana
耕治 桑名
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度やプロファイル、スカム等、他の性能を
犠牲にすることなく、解像度を向上させうるノボラック
/キノンジアジド系のポジ型レジスト組成物を提供す
る。 【解決手段】 アルカリ可溶性ノボラック樹脂及び感放
射線剤を含有し、この感放射線剤が、フェノール化合物
のキノンジアジドスルホン酸とキノンジアジド基を有し
ないスルホン酸との混合エステルであるポジ型レジスト
組成物が提供される。この混合エステルは、フェノール
性水酸基を有する化合物を、o−キノンジアジドスルホ
ニルハライド及び他のスルホニルハライド(例えば、1
0−カンファースルホニルハライド)と、任意の順序で
又は同時に反応させることにより、製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線などの放射
線に感応してポジ型パターンを与え、半導体の製造に用
いるのに好適なポジ型レジスト組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】アルカリ可溶性成分としてのノボラック
樹脂及び感放射線剤としてのキノンジアジド化合物を含
有するポジ型レジストは、キノンジアジド化合物が放射
線の作用により分解してカルボン酸基を生じ、アルカリ
不溶の状態からアルカリ可溶の状態になることを利用し
て、マスクを介しての放射線照射(いわゆるパターニン
グ露光)及びアルカリ現像により、ポジ型の像を与え
る。このようなノボラック/キノンジアジド系のポジ型
レジストは、一般に解像度に優れるため、集積回路の製
造に多く用いられている。
【0003】近年、集積回路については、高集積化に伴
う微細化が進み、サブミクロンのパターン形成が要求さ
れるようになっている。この結果、ポジ型レジストにつ
いては、解像度に優れるものが求められている。解像度
を向上させるためには、キノンジアジド化合物の量を増
やすことが考えられるが、そうすると、吸光度の上昇に
よるプロファイルの悪化や感度の低下、さらには現像残
渣(スカム)の増加といった不都合が生じてくる。この
ように、感度やプロファイル、スカム等、他の性能を落
とさずに、解像度を向上させることは一般に困難であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感度
やプロファイル、スカム等、他の性能を犠牲にすること
なく、解像度を向上させうるノボラック/キノンジアジ
ド系のポジ型レジスト組成物を提供することにある。
【0005】本発明らは、かかる目的を達成すべく鋭意
研究を行った結果、アルカリ可溶性成分としてのノボラ
ック樹脂及び感放射線剤としてのキノンジアジド化合物
を含有するポジ型レジスト組成物において、キノンジア
ジド化合物として特定のエステルを用いることにより、
感度、プロファイル及び解像度のバランスに優れるもの
が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、アル
カリ可溶性ノボラック樹脂及び感放射線剤を含有するポ
ジ型レジスト組成物であって、この感放射線剤が、フェ
ノール化合物のキノンジアジドスルホン酸とキノンジア
ジド基を有しないスルホン酸との混合エステルである組
成物を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いるアルカリ可溶性ノ
ボラック樹脂は、ポジ型レジスト組成物のアルカリ可溶
性成分として一般に用いられているものでよく、通常は
フェノール系化合物とアルデヒドとを酸触媒の存在下で
縮合させることにより得られる。ノボラック樹脂の製造
に用いられるフェノール系化合物としては、例えば、フ
ェノール、o−、m−又はp−クレゾール、2,3−、
2,5−、3,4−又は3,5−キシレノール、2,
3,5−トリメチルフェノール、2−、3−又は4−te
rt−ブチルフェノール、2−tert−ブチル−4−又は−
5−メチルフェノール、2−、4−又は5−メチルレゾ
ルシノール、2−、3−又は4−メトキシフェノール、
2,3−、2,5−又は3,5−ジメトキシフェノー
ル、2−メトキシレゾルシノール、4−tert−ブチルカ
テコール、2−、3−又は4−エチルフェノール、2,
5−又は3,5−ジエチルフェノール、2,3,5−ト
リエチルフェノール、2−ナフトール、1,3−、1,
5−又は1,7−ジヒドロキシナフタレン、キシレノー
ルとヒドロキシベンズアルデヒドとの縮合により得られ
るポリヒドロキシトリフェニルメタン系化合物などが挙
げられる。これらのフェノール系化合物は、それぞれ単
独で、又は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0008】ノボラック樹脂の製造に用いられるアルデ
ヒドとしては、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアル
デヒド、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒ
ド、イソブチルアルデヒド、ピバルアルデヒド、n−ヘ
キシルアルデヒド、アクロレイン及びクロトンアルデヒ
ドのような脂肪族アルデヒド類、シクロヘキサンアルデ
ヒド、シクロペンタンアルデヒド、フルフラール及びフ
リルアクロレインのような脂環式アルデヒド類、 ベン
ズアルデヒド、o−、m−又はp−メチルベンズアルデ
ヒド、p−エチルベンズアルデヒド、2,4−、2,5
−、3,4−又は3,5−ジメチルベンズアルデヒド、
o−、m−又はp−ヒドロキシベンズアルデヒド、o
−、m−又はp−アニスアルデヒド及びバニリンのよう
な芳香族アルデヒド類、フェニルアセトアルデヒド及び
ケイ皮アルデヒドのような芳香脂肪族アルデヒド類など
が挙げられる。これらのアルデヒドも、それぞれ単独
で、又は所望により2種以上組み合わせて用いることが
できる。これらのアルデヒド類のなかでは、工業的に入
手しやすいことから、ホルムアルデヒドが好ましく用い
られる。
【0009】フェノール系化合物とアルデヒドとの縮合
に用いられる酸触媒の例としては、塩酸、硫酸、過塩素
酸及び燐酸のような無機酸、蟻酸、酢酸、シュウ酸、ト
リクロロ酢酸及びp−トルエンスルホン酸のような有機
酸、酢酸亜鉛、塩化亜鉛及び酢酸マグネシウムのような
二価金属塩などが挙げられる。これらの酸触媒も、それ
ぞれ単独で、又は2種以上組み合わせて用いることがで
きる。縮合反応は常法に従って行うことができ、例え
ば、60〜120℃の範囲の温度で2〜30時間程度行
われる。
【0010】縮合により得られるノボラック樹脂は、例
えば分別などの操作を施して、分子量 1,000以下の範囲
の成分をゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)パター
ンにおける面積比で表したときに、未反応のフェノール
系化合物を除く全パターン面積に対して25%以下、さ
らには20%以下にしておくのが好ましい。ここでパタ
ーン面積は、254nmのUV検出器を用いて測定したも
のを意味し、分子量はポリスチレン換算分子量を意味す
る。
【0011】こうして高分子量成分を多くしたノボラッ
ク樹脂に、分子量 1,000以下のアルカリ可溶性フェノー
ル系化合物を加えることも有効である。 このようなア
ルカリ可溶性フェノール系化合物は、分子構造中にフェ
ノール性水酸基を少なくとも2個有するのが好ましく、
例えば、特開平 2-275955 号公報(= USP 5,456,995 +US
P 5,456,996) や特開平 2-2560 号公報に記載のものな
どが挙げられる。分子量 1,000以下のアルカリ可溶性フ
ェノール系化合物を用いる場合は、ノボラック樹脂とア
ルカリ可溶性フェノール系化合物の合計量を基準に、こ
のアルカリ可溶性フェノール系化合物を3〜40重量%
の範囲で存在させるのが好ましい。
【0012】本発明で用いる感放射線剤は、フェノール
化合物のキノンジアジドスルホン酸とキノンジアジド基
を有しないスルホン酸との混合エステルを含有する。エ
ステル化されるフェノール化合物は、フェノール性水酸
基を分子構造中に少なくとも1個有する化合物であり、
ポジ型レジスト組成物の感放射線剤の製造に一般的に用
いられているものでよい。特に、フェノール性水酸基を
少なくとも3個有するポリヒドロキシ化合物が好まし
い。このようなフェノール化合物の代表的なものとして
は、例えば以下のような化合物が挙げられる。
【0013】式(I)
【0014】
【0015】〔式中、kは0〜4の数を表し、R1 、R
2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9
10、R11、R12、R13及びR14のうち少なくとも一つ
(ただし、k=0のときは、R1 、R2 、R3 、R4
5 、R6 、R7 、R8 、R9 及びR10のうち少なくと
も一つ)は水酸基を、残りは互いに独立に、水素、アル
キル基又はアルコキシ基を表し、R15、R16、R17及び
18は互いに独立に、水素又はアルキル基を表す〕で示
されるノボラック系3〜6核体化合物;
【0016】式(II)
【0017】
【0018】〔式中、 R21及びR22は互いに独立に、
水素、水酸基又はアルキル基を表し、R23、R24、R25
及びR26は互いに独立に、水素若しくはアルキル基を表
すか、又はR23とR24が一緒になり、そしてR25とR26
が一緒になって、それぞれが結合する炭素原子とともに
炭素数6以下のシクロアルカン環を形成する〕で示され
るヒドロキシフラバン系化合物;
【0019】式 (III)
【0020】
【0021】〔式中、R31及びR32は互いに独立に、水
素又はアルキル基を表し、m及びnは互いに独立に0〜
3の数を表すが、m+n≧1である〕で示されるポリヒ
ドロキシベンゾフェノン系化合物;
【0022】式(IV)
【0023】
【0024】〔式中、 R41、R42、R43、R44、R
45、R46、R47、R48、R49、R50、R51、R52
53、R54及びR55のうち少なくとも一つは水酸基を、
残りは互いに独立に、水素、アルキル基又はアルコキシ
基を表し、R56は水素又はアルキル基を表す〕で示され
るヒドロキシトリフェニルメタン系化合物など。
【0025】上記式(I)〜(IV)において、アルキル
基及びアルコキシ基は、それぞれ炭素数1〜6程度であ
ることができる。
【0026】本発明では、フェノール化合物、例えば上
記式(I)〜(IV)で示される化合物を、キノンジアジ
ドスルホン酸とキノンジアジド基を有しないスルホン酸
との混合エステルにする。キノンジアジドスルホン酸エ
ステル部分は、通常のポジ型レジスト組成物の感放射線
剤に用いられているo−キノンジアジドスルホン酸エス
テルであればよく、具体的には、1,2−ナフトキノン
ジアジド−5−又は−4−スルホン酸エステル及び1,
2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸エステルが
挙げられる。
【0027】一方、キノンジアジド基を有しないスルホ
ン酸エステル部分は、脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂
肪族など、各種化合物のスルホン酸エステルであること
ができ、具体的には、下式(V)の構造を挙げることが
できる。
【0028】
【0029】式中、Rは、無置換の若しくは置換された
アルキル基、脂環式炭化水素残基、アリール基、アラル
キル基又はカンファー基を表す。
【0030】式(V)中、Rで表されるアルキル基は、
例えば炭素数1〜10程度であることができ、無置換で
も置換されていてもよく、また炭素数3以上の場合は、
直鎖状でも分枝状でもよい。アルキル基の置換基として
は、アルコキシ(好ましくは炭素数1〜4程度)、フッ
素や塩素、臭素のようなハロゲン及びニトロが挙げられ
る。脂環式炭化水素残基は、脂環式環を含む炭化水素か
ら導かれる1価基であり、単環でも架橋多環でもよい。
具体的には、シクロヘキシルやシクロヘキシルメチルの
ような単環のものや、アダマンチル(すなわち、アダマ
ンタンから導かれる1価基、特に1−アダマンチル)の
ような多環のものが挙げられる。アリール基は、例えば
フェニルやナフチル、アントリルなどであることがで
き、これらのフェニル、ナフチル及びアントリルはそれ
ぞれ、無置換でも置換されていてもよい。フェニル、ナ
フチル及びアントリルの置換基としては、アルキル(好
ましくは炭素数1〜4程度)、アルコキシ(好ましくは
炭素数1〜4程度)、フッ素や塩素、臭素のようなハロ
ゲン、ニトロなどが挙げられる。アラルキル基は、例え
ばベンジルやフェネチルなどであることができ、これら
のアラルキル基を構成する芳香環も、場合により、アル
キル、アルコキシ、ハロゲン及びニトロのような置換基
を有することができる。またカンファー基とは、ショウ
ノウ(camphor)から導かれる1価基を意味し、特に10
−カンファー基、すなわち、10−カンファースルホン
酸からスルホン酸基を除去した形の基が好ましい。
【0031】本発明で感放射線剤として用いる混合エス
テルは、フェノール化合物を、トリエチルアミンのよう
な塩基の存在下に、o−キノンジアジドスルホニルハラ
イド及びキノンジアジド基を有しないスルホニルハライ
ドと反応させることにより、製造できる。この際に用い
るo−キノンジアジドスルホニルハライドは、先に述べ
たキノンジアジドスルホン酸エステル部分に対応して、
1,2−ナフトキノンジアジド−5−又は−4−スルホ
ニルハライド及び1,2−ベンゾキノンジアジド−4−
スルホニルハライドであることができるが、特に1,2
−ナフトキノンジアジドスルホニルクロリドであるのが
好ましい。またキノンジアジド基を有しないスルホニル
ハライドも、先に述べた同スルホン酸エステル部分に対
応して、各種のスルホニルハライドであることができ、
具体的には、下式(VI)で示されるスルホニルハライド
を挙げることができる。
【0032】
【0033】式中、Rは先に定義したとおりであり、X
はハロゲンを表す。
【0034】混合エステルとするにあたっては、フェノ
ール系化合物に対し、o−キノンジアジドスルホニルハ
ライドとキノンジアジド基を有しないスルホニルハライ
ドとを任意の順序で逐次に反応させてもよいし、これら
のスルホニルハライドを同時に反応させてもよい。
【0035】本発明の組成物は、以上説明したようなフ
ェノール化合物のキノンジアジドスルホン酸とキノンジ
アジド基を有しないスルホン酸との混合エステルを感放
射線剤として含有するものであるが、この他、通常の感
放射線剤として用いられているフェノール化合物のキノ
ンジアジドスルホン酸エステルを追加の感放射線剤とし
て含有することもできる。任意に用いられるキノンジア
ジドスルホン酸エステルは、フェノール性水酸基を有す
る化合物、好ましくはフェノール性水酸基を少なくとも
3個有するポリヒドロキシ化合物の、1,2−ナフトキ
ノンジアジド−5−若しくは−4−スルホン酸エステル
又は1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸エ
ステルであることができる。これらのキノンジアジドス
ルホン酸エステルは、それぞれ単独で、又は2種以上組
み合わせて用いることができる。
【0036】感放射線剤は、本発明で規定する混合エス
テル及び任意に用いられるキノンジアジドスルホン酸エ
ステルの合計量として、アルカリ可溶性ノボラック樹脂
及び任意に用いられる前記アルカリ可溶性フェノール系
化合物の合計量を基準に、通常10〜100重量%の範
囲、さらには10〜50重量%の範囲で存在させるのが
好ましい。また混合エステルは、感放射線剤全体のう
ち、少なくとも50重量%を占めるようにするのが有利
である。
【0037】本発明のポジ型レジスト組成物は、通常、
上記の各成分を溶剤に溶解してレジスト溶液とされ、シ
リコンウェハーなどの基体上に塗布される。ここで用い
る溶剤は、各成分を溶解し、適当な乾燥速度を有し、溶
剤が蒸発したあとに均一で平滑な塗膜を与えるものであ
ればよく、この分野で一般的に用いられているものであ
ることができる。例えば、エチルセロソルブアセテー
ト、メチルセロソルブアセテート、プロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート及びプロピレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテートのようなグリコール
エーテルエステル類、エチルセロソルブ、メチルセロソ
ルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル及びプ
ロピレングリコールモノエチルエーテルのようなグリコ
ールエーテル類、乳酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル
及びピルビン酸エチルのようなエステル類、2−ヘプタ
ノン及びシクロヘキサノンのようなケトン類、γ−ブチ
ロラクトンのような環状エステル類などが挙げられる。
これらの溶剤は、それぞれ単独で、又は2種以上組み合
わせて用いることができる。また本発明のレジスト組成
物は、必要に応じてさらに、ノボラック樹脂以外の樹脂
や染料など、この分野で慣用されている添加物を少量含
有することもできる。
【0038】基体上に塗布され、乾燥されたレジスト膜
には、パターニングのためにマスクを介して放射線が照
射され、次いで必要によりポストエキスポジャーベーク
が施された後、アルカリ現像液で現像される。ここで用
いるアルカリ現像液は、この分野で用いられる各種のア
ルカリ性水溶液であることができるが、一般的には、テ
トラメチルアンモニウムヒドロキシドや(2−ヒドロキ
シエチル)トリメチルアンモニウムヒドロキシド(通称
コリン)の水溶液が用いられることが多い。
【0039】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら
限定されるものではない。例中、部は重量部を意味す
る。
【0040】合成例1(混合エステルの製造) 下式
【0041】
【0042】の構造を有する2,6−ビス〔4−ヒドロ
キシ−3−(2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−
2,5−ジメチルベンジル〕−4−メチルフェノール1
モルと1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニル
クロリド2.2モルを、1,4−ジオキサン7.3リットル
に完溶させた。その溶液にトリエチルアミン2.64モル
を21〜31℃の温度で滴下し、同温度でさらに反応を
続け、系内の1,2−ナフトキノンジアジド−5−スル
ホニルクロリドの残存量を液体クロマトグラフィー(測
定波長280nm)により追跡して、その面積百分率が
0.3%以下になるまで約6時間保持した。
【0043】反応終了後、さらに10−カンファースル
ホニルクロリド1モルを仕込んで完溶させ、その溶液に
トリエチルアミン1.1モルを21〜31℃の温度で滴下
し、同温度で約15時間反応させた。次に酢酸1.35モ
ルを加え、21〜31℃の温度でさらに1時間攪拌し
た。沈殿物(アミンの塩)を濾過し、濾過残渣を1,4
−ジオキサン0.8リットルで洗浄した。濾液と洗液を約
30℃の1重量%酢酸水溶液24リットル中に加えて約
1時間攪拌し、得られた析出物を濾過し、イオン交換水
約19リットルで洗浄した。これを約40℃で乾燥し
て、混合エステルを得た。これを感放射線剤Aとする。
【0044】合成例2(別の混合エステルの製造) 合成例1で用いたのと同じ2,6−ビス〔4−ヒドロキ
シ−3−(2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−
2,5−ジメチルベンジル〕−4−メチルフェノール1
モルと1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニル
クロリド2.2モルを、1,4−ジオキサン6.7リットル
に完溶させた。その溶液にトリエチルアミン2.64モル
を21〜31℃の温度で滴下し、同温度でさらに実施例
1と同様に1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホ
ニルクロリドの残存量を追跡しながら反応を続け、その
液体クロマトグラフィーによる面積百分率が0.3%以下
になるまで約6時間反応させた。
【0045】反応終了後、さらに10−カンファースル
ホニルクロリド0.5モルを仕込んで完溶させ、その溶液
にトリエチルアミン1.55モルを21〜31℃の温度で
滴下し、同温度で約15時間反応させた。次に酢酸1.2
25モルを加え、21〜31℃の温度でさらに1時間攪
拌した。沈殿物(アミンの塩)を濾過し、濾過残渣を
1,4−ジオキサン0.7リットルで洗浄した。濾液と洗
液を約30℃の1重量%酢酸水溶液22リットル中に加
えて約1時間攪拌し、得られた析出物を濾過し、イオン
交換水約18リットルで洗浄した。これを約40℃で乾
燥して、混合エステルを得た。これを感放射線剤Bとす
る。
【0046】合成例3(比較用エステルの製造) 合成例1で用いたのと同じ2,6−ビス〔4−ヒドロキ
シ−3−(2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−
2,5−ジメチルベンジル〕−4−メチルフェノール1
モルと1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニル
クロリド2.2モルを、1,4−ジオキサン6.0リットル
に完溶させた。その溶液にトリエチルアミン2.64モル
を21〜31℃の温度で滴下し、同温度でさらに実施例
1と同様に1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホ
ニルクロリドの残存量を追跡しながら反応を続け、その
液体クロマトグラフィーによる面積百分率が0.3%以下
になるまで約6時間反応させた。反応終了後、酢酸1.1
モルを加え、21〜31℃でさらに1時間攪拌した。沈
殿物(アミンの塩)を濾過し、濾過残渣を1,4−ジオ
キサン0.6リットルで洗浄した。濾液と洗液を約30℃
の1重量%酢酸水溶液22リットル中に加えて約1時間
攪拌し、得られた析出物を濾過し、イオン交換水約18
リットルで洗浄した。これを約40℃で乾燥して、1,
2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステルを
得た。これを感放射線剤Xとする。
【0047】実施例1及び2並びに比較例1 m−クレゾールとp−クレゾールとホルムアルデヒドと
を、モル比60/40/80で、シュウ酸触媒の存在下
に還流下で常法に従って反応させ、次いで分別して得ら
れたノボラック樹脂であって、 GPCパターンにおい
て、未反応クレゾールのパターン面積を除いた全パター
ン面積に対するポリスチレン換算分子量6,000以下の面
積比が34%、そしてポリスチレン換算分子量 1,000以
下の面積比が15%であるものを用意した。
【0048】上記のノボラック樹脂を10部、表1に示
す感放射線剤を6部、及び添加物としての4,4′−
(2−ヒドロキシベンジリデン)ジ−2,6−キシレノ
ールを4部用い、これらを2−ヘプタノン溶剤50部に
混合して溶解した。得られたそれぞれの溶液を孔径0.2
μm のフッ素樹脂製フィルターで濾過して、レジスト液
を調製した。
【0049】ヘキサメチルジシラザン(HMDS)で処理し
たシリコンウェハーに、上で得られた各レジスト液を乾
燥後の膜厚が0.85μm となるようスピンコートした。
プリベークは、90℃、60秒の条件で、ダイレクトホ
ットプレート上にて行った。こうしてレジスト膜を形成
したウェハーに、i線ステッパー〔(株)ニコン製の
“NSR 2005i 9C”、NA=0.57、σ=0.60〕を用い、露光量
を段階的に変化させてラインアンドスペースパターンの
露光を行った。その後、ホットプレート上にて、110
℃、60秒の条件でポストエキスポジャーベークを行
い、次いで2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液で60秒間のパドル現像を行った。現像
後のパターンを走査型電子顕微鏡で観察し、それぞれの
実効感度及び解像度を以下のようにして評価し、結果を
表1に示した。
【0050】実効感度: 0.40μm のラインアンドス
ペースパターンの断面が1:1になる露光量で表示し
た。
【0051】解像度: 実効感度の露光量で分離するラ
インアンドスペースパターンの最小線幅で表示した。
【0052】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 例 No. 感放射線剤 実効感度 解像度 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例1 A 420 msec 0.27μm 〃 2 B 400 〃 0.28 〃 ──────────────────── 比較例1 X 400 〃 0.31 〃 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0053】表1に示すとおり、混合エステルである感
放射線剤A又はBを用いた本発明のレジストは、感度を
あまり低下させることなく、解像度を向上させている。
またこれらの例では、プロファイルの悪化やスカムの発
生も認められなかった。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、感度をあまり落とすこ
となく、解像度に優れたポジ型レジスト組成物が提供さ
れる。また、この組成物は、プロファイルを悪化させた
り、スカムを発生させたりすることもない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ可溶性ノボラック樹脂及び、感放
    射線剤として、フェノール化合物のキノンジアジドスル
    ホン酸とキノンジアジド基を有しないスルホン酸との混
    合エステルを含有することを特徴とするポジ型レジスト
    組成物。
  2. 【請求項2】キノンジアジド基を有しないスルホン酸エ
    ステル部分が、下式(V) (式中、Rは、無置換の若しくは、アルコキシ、ハロゲ
    ン及びニトロから選ばれる基で置換されたアルキル基、
    脂環式炭化水素残基、アリール基、アラルキル基又はカ
    ンファー基を表す)で示される請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】Rがカンファー基である請求項2記載の組
    成物。
JP3480798A 1998-02-17 1998-02-17 ポジ型レジスト組成物 Pending JPH11231519A (ja)

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