JPH11231186A - 光ケーブルの製造方法 - Google Patents

光ケーブルの製造方法

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Publication number
JPH11231186A
JPH11231186A JP10270765A JP27076598A JPH11231186A JP H11231186 A JPH11231186 A JP H11231186A JP 10270765 A JP10270765 A JP 10270765A JP 27076598 A JP27076598 A JP 27076598A JP H11231186 A JPH11231186 A JP H11231186A
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optical
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manufacturing
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Application number
JP10270765A
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English (en)
Inventor
Koji Saito
孝司 齋藤
Takehiko Okada
武彦 岡田
Shigeki Yasui
繁騎 安井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角型スペーサの溝に複数枚のテープ状の光フ
ァイバ心線を積層して収納した光ユニットの複数本を中
心体の周囲に整列配置してSZ撚りする場合において、
光ユニットの剛性によって反発し撚りが戻ったり角型ス
ペーサの溝開口部が外側を向かずに捻じれてしまうとい
う問題を解消する。 【解決手段】 中心体2の周囲に、長手方向に連続した
開口部を有する溝を設けた角型スペーサの溝内に光ファ
イバ心線を収納した光ユニット1の複数本を該溝が外側
を向くように整列配置させて撚り合わせるに当たって、
SZ撚りとし、式0.025<S/P<0.15を満た
す位置で撚り合わせて1本以上の粗巻き体26を巻き付
けると共に、粗巻き体間隔Eを撚り合わせ体の外径Dの
0.2以上、1.2以下とする。P=SZ撚り反転一周
期ピッチ、S=最終目板から撚り合わせ位置までの距離

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中心体の周囲に、
長手方向に連続した開口部を有する溝を設けた角型スペ
ーサの溝内に光ファイバ心線を収納してなる光ユニット
の複数本を整列配置させて、撚り合わせる光ケーブルの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中心体の周囲に、断面コの字型の長手方
向に連続した開口部を有する溝を設けた角型スペーサの
溝内に光ファイバ心線を収納した光ユニットの複数本を
整列配置して、撚り合わせた光ケーブルは実開平4−7
7108号公報等で知られている。
【0003】この光ケーブルは図14に示す断面を有す
るものである。この光ケーブルを製造するには、ガラス
ファイバに紫外線硬化型樹脂等からなる被覆を施した素
線51を複数本平行に配置して紫外線硬化型樹脂等から
なる一括被覆52を施してテープ状の光ファイバ心線5
3を作り、光ファイバ心線53を複数枚積層してポリエ
チレン等のプラスチックからなるコの字型の溝を有する
角型スペーサ54の溝内に収納して光ユニット55とす
る。
【0004】次いで鋼撚り線56の周囲にポリエチレン
等の被覆57を施したテンションメンバの周囲に、光ユ
ニット55を整列配置して撚り合わせ適当な押さえ巻き
58を施す。光ユニットの数が多い場合には、図14の
ように2層に撚り合わせることもある。そしてそれらの
外側にポリエチレン等からなる外部被覆59を施して光
ケーブルとする。
【0005】この光ケーブルでは、光ユニットは層状に
整列配置されて一方向に撚られているため、光ケーブル
の中間部分で外部被覆を除去して中間分岐等で必要な光
ファイバ心線だけを取り出そうとしても、光ユニットが
整列して配置されているため、光ユニットにそれを引き
出すだけの余長が無く、光ユニットの中の必要な光ファ
イバ心線を取り出すことは、光ユニットを切断しない限
り困難である。まして、光ユニットが2層に撚られてい
る場合、下層の光ユニットから光ファイバ心線を取り出
すことは難しい。
【0006】そこで、光ユニットから光ファイバ心線を
取り出し易くするため、光ユニットを一方向に撚り合わ
せるのではなく、長手方向に撚り合わせ方向を反転させ
る、所謂SZ撚りとすることが考えられる。しかし、角
型スペーサの溝内にテープ状の光ファイバ心線を複数枚
積層させて収納した光ユニットは相当の剛性をもってい
るため、回転目板を使ってSZ撚りしようとしても、直
に反発力によって撚りが戻ってしまったり、角型スペー
サの溝の開口部が外側を向かずに捻じれてしまうという
ことが起こり、製造が困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】中心体の周囲に、断面
コの字型の長手方向に連続した開口部を有する溝を設け
た角型スペーサの溝内に複数枚のテープ状の光ファイバ
心線を積層して収納してなる光ユニットの複数本を整列
配置して、SZ撚りする作業は、撚り合わせても光ユニ
ットの剛性によって反発し撚りが戻ってしまう、また角
型スペーサの溝開口部が外側を向かずに捻じれてしまう
という問題があった。
【0008】本発明は、そのような不具合を解消した、
角型スペーサの溝に光ファイバ心線を収納した光ユニッ
トのSZ撚り合わせの製造方法を提供するものである。
また、角型スペーサの溝に光ファイバ心線を収納して光
ユニットを作る工程と、その光ユニットの複数本を中心
体の周囲に撚り合わせる工程とを一体化して製造工程の
簡略化を図るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法では、
中心体の周囲に、長手方向に連続した開口部を有する溝
を設けた角型スペーサの溝に光ファイバ心線を収納して
なる光ユニットの複数本を、該溝が外側を向くように整
列配置させて、撚り方向はSZ撚りとし、式0.025
<S/P<0.15を満たす位置で中心体の周囲に光ユ
ニットを撚り合わせて、該撚り合わせ位置において1本
以上の粗巻き体を巻き付けると共に、粗巻き体間隔を撚
り合わせ体の外径の0.2倍以上、1.2倍以下とす
る。 P=SZ撚り反転一周期ピッチ S=最終目板から撚り合わせ位置までの距離
【0010】これによって、角型スペーサに外傷等の傷
を与えることもなく、溝開口部が常に外側を向くように
しながら、光ユニットの反発力に抗してSZ方向に確実
に撚りつけることが出来る。
【0011】また、中心体の周囲に光ユニットの複数本
を溝が外側を向くように整列配置させて、撚り方向はS
Z撚りとし、式0.025<S/P<0.15を満たす
位置で撚り合わせて、該撚り合わせ位置に配置した巻付
け紐を備えた整列固定装置に撚り合わせ体を通過させ、
その後1本以上の粗巻き体を撚り合わせ体に巻き付ける
と共に、粗巻き体間隔を撚り合わせ体の外径の0.2倍
以上、1.2倍以下とすることによっても、更に安定し
たSZ撚りを光ユニットに与えることが出来る。
【0012】また、角型スペーサの溝に光ファイバ心線
を収納したものを予め作ってその光ユニットの複数本を
中心体の周囲に整列配置して撚り合わせるのではなく、
角型スペーサと光ファイバ心線を別々に角型スペーサを
整列配置させる位置まで導き、中心体の周囲に角型スペ
ーサを整列配置させると共に、該角型スペーサの溝内に
光ファイバ心線を収納することによって、角型スペーサ
の溝に光ファイバ心線を収納して光ユニットを作る工程
と光ユニットを中心体の周囲に撚り合わせる工程とを一
体化することが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】図4は、光ユニットを中心体の周
囲に撚り合わせる光ケーブルの集合工程を示す正面図で
ある。長手方向に連続した開口部を有する溝を設けた角
型スペーサの溝内に光ファイバ心線を収納した光ユニッ
ト21の複数本は、それぞれリール22から繰り出され
て固定目板及び軸周りに一定周期で正逆方向に回転する
複数枚の回転目板からなる目板群25を通って、リール
24から繰り出された中心体23の周囲に整列配置され
て、撚り合わせ方向を交互反転させながら撚り合わせら
れる。
【0014】26は粗巻き体で、軸周りに回転する粗巻
きヘッド27によって光ユニット21を撚り合わせた撚
り合わせ体の上に巻き付けられる。28は押さえ巻きテ
ープ、29はテープリール、30は引っ張りキャプスタ
ン、31は巻き取りリールである。なお、25aは最終
目板、25bは固定目板を示す。
【0015】図1は、本発明の光ケーブルの製造方法に
関する部分を説明するための装置の部分拡大正面図であ
る。図1において、1は長手方向に連続した開口部を有
する溝を設けた角型スペーサの溝に光ファイバ心線を収
納した光ユニット、2は中心体、3は最終目板、4は粗
巻きヘッド、5はポリエステル繊維糸等からなる粗巻き
体、6は光ユニットを中心体の周囲に整列配置してSZ
撚りに撚り合わせられた撚り合わせ体である。
【0016】中心体2及び光ユニット1はキャプスタン
の引っ張り力を受けて左方から右方に向かって動いてお
り、最終目板3は軸心周りに回転し一定の周期でもって
回転方向が反転している。また、粗巻きヘッド4は粗巻
き体5を繰り出しながら軸心周りに一方向に回転してい
る。粗巻きヘッド4は、軸心周りに等間隔で複数個配置
される場合もある。
【0017】最終目板3は同一層に整列配置される光ユ
ニットの数に相当する光ユニットが通過する孔3aを備
えており、それぞれの孔3aを光ユニット1が通過し、
光ユニット1は最終目板3の回転によって中心体2の周
囲に長手方向に撚り方向を反転しながら撚り付けられ
る。
【0018】Pは、SZ撚りの反転一周期の長さ即ち反
転一周期ピッチを示す。Sは、最終目板から撚り合わせ
位置までの距離である。Rは、最終目板における中心体
と光ユニットの間隔である。θは、中心体2と光ユニッ
トが撚り合わせ直前でなす角であって、R、Sとの間に
tan(θ)=R/Sという関係にある。また、Eは粗
巻き体間隔、Dは光ユニットをSZ撚りに撚り合わせた
撚り合わせ体6の外径を示す。
【0019】撚り合わせ体6においては光ユニット1の
撚り合わせ方向が交互に反転しているので、撚り合わせ
ただけでは撚りが戻ってばらけてしまう。従って、本発
明では光ユニット1を中心体2の周囲に撚りつけるに当
たって粗巻き体5によって撚り付けを強制し、撚りが戻
らない内に粗巻き体5によって撚り合わせ状態を固定す
る。
【0020】粗巻き体5の巻付け点、即ち撚り合わせ位
置が最終目板より遠くなると、光ユニット1の反発力に
よって撚りが不十分になる。また、粗巻き体巻付け点、
即ち撚り合わせ位置が最終目板に近くなりすぎると、光
ユニットに外傷、変形が発生する。そこで所望のSZ撚
りを形成するため種々実験を重ねた結果、最終目板と撚
り合わせ位置との距離Sと反転一周期ピッチPとの関係
を、0.025<S/P<0.15を満足するように粗
巻き体の巻付けが可能な位置に粗巻きヘッドを設置する
ことによって、確実なSZ撚りが可能であることを見出
した。
【0021】また、粗巻き体の間隔が大きくなると撚り
を押さえる機能が十分でなく、間隔を小さくしようとす
ると粗巻きヘッドを沢山取り付ける必要があるので、粗
巻き体の間隔Eは撚り合わせ体の外径Dの0.2倍以
上、1.2倍以下が望ましい。
【0022】図2は、本発明にかかる他の製造方法に関
する装置の拡大正面図であって、図1と同じ符号は同じ
ものを示す。また、図2において、10は巻付け紐7と
バネ8と固定板9とからなる整列固定装置、Mは巻付け
紐7と粗巻き体巻き付け位置との距離である。
【0023】図1に示す製造方法では、光ユニットを整
列配置させて撚り合わせる位置で粗巻き体5を巻き付
け、粗巻き体によって光ユニット1を押さえて光ユニッ
トの整列配置状態を固定するが、図2に示す製造方法で
は、光ユニットを整列配置させて撚り合わせる位置に整
列固定装置10を配置し、整列固定装置10の巻付け紐
7を整列された光ユニット上に巻き付けることによって
光ユニットの整列配置状態を安定させ、その後粗巻き体
5を巻き付けて粗巻き体によって光ユニットの整列配置
状態を固定する。
【0024】粗巻き体は光ケーブルの構成部材なので、
太い外径のものを使用することは困難であるが、巻付け
紐7は、光ケーブルの構成部材ではないので、粗巻き体
よりも太い外径の紐を使用することが出来る。従って、
巻付け紐を整列された光ユニット上に巻き付けた時、巻
付け紐の前後で光ユニットが浮き上がることが少なくな
り、光ユニットの整列配置状態を安定化させることが出
来る。なお、巻付け紐の巻付け回数は1回以上であれば
良いが、複数回巻き付けるとその効果は大きい。
【0025】また、巻付け紐7の紐外径は、撚り合わせ
体6の外径Dの0.02倍以上、0.4倍以下とするこ
とが望ましい。巻付け紐7の外径はこれより大きいと撚
り合わせ体の周囲に沿ってしっくりと巻き付けることが
困難で撚り合わせ体と巻付け紐との間に隙間が出来易
い。また小さすぎると、光ユニットをある長さにわたっ
て押えることが出来なくなり、一度押え込まれた光ユニ
ットが浮き上がることがある。
【0026】また、巻付け紐7に一定張力を与えるた
め、巻付け紐7の両端はバネ8を介して固定する。な
お、光ユニット1を巻付け紐7によって十分に押え込む
ためには、巻付け紐7には、0.5Kg以上、10Kg
以下の張力を与えることが望ましい。また、巻付け紐7
が撚り合わせ体6の進行方向にずれないように固定板9
を配置して巻付け紐7の移動を防止する。
【0027】また、整列固定装置10を通過した撚り合
わせ体に粗巻き体を巻き付けるが、巻き付け紐7と粗巻
き体の巻付け位置との距離Mは、0.01×P以上、
0.5×P以下であることが望ましい。なお、PはSZ
反転一周期ピッチである。距離Mが上記の範囲よりも小
さいと粗巻きヘッドの配置が困難であり、またその範囲
よりも大きいと整列固定装置10で安定させた光ユニッ
ト1がその反発力によって整列状態が崩れることがあ
る。
【0028】また、SZ撚りの場合、撚り戻りが起こら
ないように粗巻き体5又は巻付け紐7を最終目板に近い
ところで巻き付けようとすると、光ユニット1の撚りが
反転する個所では角型スペーサの溝が外側を向いた正常
状態で整列されず、倒れて横向きになるということが起
こる場合がある。実験等を進めた結果、中心体と光ユニ
ットが撚り合わせ直前でなす角θは、45度以下とする
ことによって角型スペーサの倒れが少なくなることが分
かった。
【0029】また、光ユニットの撚りが戻らないように
粗巻き体でもって押さえ付けるため、粗巻き体の張力は
大きい方が良いが、あまり大きいと角型スペーサの開口
近くの角を外傷させたり、光ユニットがつぶれたりする
という問題が起こることが分かった。従って、粗巻き体
の張力は0.5Kg以上、10Kg以下とすることが望
ましい。
【0030】また、本発明による製造方法では、粗巻き
体を大きい張力で巻き付けるので、粗巻き体の張力によ
って撚り合わせ体が軸周りに回転力を受けるということ
もあり、図5のように光ユニット32の撚りが一様でな
く乱れるということが起こる場合がある。これを無くす
るために、粗巻き体5を複数本として、その内の1本以
上を図6に示すように逆方向に巻き付けることにすれ
ば、回転力が緩和され、乱れが少なくなる。なお、正方
向、逆方向とも粗巻き体の間隔E、E’は、撚り合わせ
体の外径Dの0.2倍以上、1.2倍以下にする。また
出来れば、正方向、逆方向の粗巻き体の本数を同一にす
ることが望ましい。
【0031】また、光ユニット1は中心体の周囲に整列
配置して撚り合わせるが、光ユニット1の角型スペーサ
の溝は常に外側を向いている状態で撚り合わせなければ
ならない。光ユニットの角型スペーサは、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレン等のプラスチックで出来
ており、通常図3(A)に示す断面形状のものである。
図3において11は長手方向に開口部を有する溝を設け
た角型スペーサで、11aは溝である。
【0032】角型スペーサの溝の向きを常に外側を向い
ているように光ユニットを整列させるには、最終目板の
孔を光ユニットが通過する時点で角型スペーサの溝が常
に外側を向いているようにすることが好ましい。そのた
めには、最終目板の光ユニットが通過する孔の形状を、
以下に説明する図3(B)、図3(C)の形状にするの
が良い。
【0033】図3(B)は、U字状の孔を備えた最終目
板の事例で、最終目板12の孔12aは、最終目板の回
転軸から遠い側は開放されており、光ユニットを最初に
通す時の作業が容易である。孔の深さは幅Laよりは大
きく、幅Laは角型スペーサの対角線の長さLよりも小
さい。従って、孔のサイズは角型スペーサがその軸周り
に回転出来ない大きさとなっており、角型スペーサが孔
の中で横に倒れたりすることは無い。
【0034】また、光ユニットには張力が作用してお
り、角型スペーサは孔の中で常に最終目板の回転軸の方
向に押し付けられているので、孔の回転軸に遠い側が開
放していても、その開放部分から光ユニットが飛び出す
ことは無い。
【0035】また、図3(C)は断面矩形の孔を有する
最終目板の事例で、13は最終目板、13aは光ユニッ
トを通す孔である。この場合は、孔の各辺の長さLb、
Lcの内のいずれか一方は各型スペーサの対角線の長さ
Lよりも小さくなっている。従って、この最終目板の孔
のサイズも角型スペーサがその軸周りに回転出来ない大
きさになっているので、この場合も角型スペーサが横に
倒れることは無い。
【0036】以上説明した本発明の光ケーブルの製造方
法において適用される光ユニットとしては、角型スペー
サにテープ状の光ファイバ心線を複数枚積層して収納し
たものの他、角型スペーサに光ファイバの単線を複数本
撚り合わせた光ファイバ心線を収納したもの、単心の光
ファイバ心線の複数本を撚り合わせずに収納したもの、
いずれでも適用が可能である。
【0037】また、中心体としては、鋼線、鋼撚り線、
FRP等の抗張力体にポリエチレン等の被覆を施したテ
ンションメンバ、あるいはテンションメンバに既に光ユ
ニットを一層整列配置し上巻きをほどこしたもの、ある
いはテンションメンバの周囲に外周に複数の溝を有する
プラスチックからなる収容体を形成してその溝に光ファ
イバを収容し上巻きをほどこしたもの等、断面がほぼ円
形のものであればいずれも適用が可能である。
【0038】以上、角型スペーサの溝内に光ファイバ心
線を収納した光ユニットを予め作り、それを中心体の周
囲に整列配置して撚り合わせる製造方法について説明し
たが、角型スペーサの整列位置まで角型スペーサと光フ
ァイバ心線を別々に導く方法がある。図7はそのような
製造工程を説明する図であって、図4と同じ符号は同じ
ものを示す。なお図7において、33は光ファイバ心
線、34は角型スペーサ、35は目板群、35aは最終
目板、35bは固定目板、36は案内ガイドチューブ、
37は巻付け紐、38はバネ、39は固定板、40は整
列固定装置である。
【0039】この図7に示す製造方法では、角型スペー
サの整列位置である撚り合わせ位置まで、角型スペーサ
34と光ファイバ心線33を別々に導く。図7では、案
内ガイドチューブ36を使って複数の光ファイバ心線3
3を案内ガイドチューブ36内にまとめて一つの角型ス
ペーサの溝に挿入する例を図示している。一つの角型ス
ペーサに収納される光ファイバ心線が1本であるか、あ
るいは予め一つにまとめられている場合であっても、光
ファイバ心線33が目板によってしごかれて外傷を受け
るのを防止するために、案内ガイドチューブ36を設け
ることが望ましい。
【0040】また、この図7に示す製造方法は複数本の
角型スペーサを中心体の周囲に整列させて、角型スペー
サの溝に光ファイバ心線を収納した光ケーブルに適用が
可能なので、撚り合わせ方向はSZ撚りに適してはいる
が、一方向撚りの場合にも適用が可能である。また、図
7では角型スペーサ34を1本のみ図示しているが、実
際には複数本の角型スペーサが中心体23の周囲に整列
配置されて撚り合わせられる。
【0041】また、案内ガイドチューブの設置方法につ
いては種々の方法があるので、次に説明する。図8
(A)(B)(C)は、それらの事例を示す図であっ
て、図7と同じ符号は同じものを示す。なお、41は短
尺チューブ、42は配列保持ガイド、43は配列保持ガ
イド付きチューブである。
【0042】図8(A)の事例は、光ファイバ心線が通
過する目板群35全体にわたって案内ガイドチューブ3
6を連続して設置したものである。
【0043】また、図8(B)は最終目板35aから角
型スペーサ34の整列位置までの間に、案内ガイドチュ
ーブ36を設置し、最終目板以外の目板の箇所には各目
板を通して短尺チューブ41を設置し、光ファイバ心線
33が目板の孔に直接接することのないようにし、目板
の孔によって光ファイバ心線に外傷が与えられることが
ないようにしたものである。なお、短尺チューブ41
は、目板の孔に挿通して設置され、通過する光ファイバ
心線33の進行方向の変化に応じて首振りが可能なよう
に目板に取付けられている。
【0044】また、図8(C)の事例は、図8(B)の
案内ガイドチューブ36及び短尺チューブ41の片端に
配列保持ガイド42を連結したものであって、一つの角
型スペーサの溝に複数枚のテープ状の光ファイバ心線3
3を積層して収納する場合に適している。この例では、
複数枚のテープ状の光ファイバ心線33を断面矩形の孔
を有する配列保持ガイド42を通過させることによって
積層させ、その光ファイバ心線33を短尺チューブ41
及び案内ガイドチューブ36を通して角溝スペーサ34
の整列位置に導く。
【0045】また、案内ガイドチューブ36は、図9に
示すように断面円形の孔36aを有するものである。断
面外周は、円形に限る必要はなく角型であっても良い。
図9(A)は案内ガイドチューブの斜視図、図9(B)
は案内ガイドチューブに光ファイバ心線を通したところ
の横断面図である。また、案内ガイドチューブはポリエ
チレン等プラスチックで出来たものである。また、短尺
チューブ41の断面形状及び材質は、案内ガイドチュー
ブと同じものが使用出来る。
【0046】また、案内ガイドチューブに目板の孔に挿
通して設置され、案内ガイドチューブと目板の孔との間
はスライド自在になっている。また、目板は交互に回転
方向反転しながら回転するので、目板の回転に従い案内
ガイドチューブも湾曲状態を変えながら移動する。ま
た、光ファイバ心線が出て行く案内ガイドチューブの端
が角型スペーサの整列位置近くに位置するように、案内
ガイドチューブは最終目板に適当な支持部材で支持され
ており、案内ガイドチューブの端から出た光ファイバ心
線は、直に角型スペーサの溝内に収納される。
【0047】複数枚のテープ状の光ファイバ心線が積層
して角型スペーサの溝内に収納する場合、案内ガイドチ
ューブの孔の寸法は次のようにすることが望ましい。図
9(B)に示すように光ファイバ心線33の積層体の対
角線の長さをH、1枚の光ファイバ心線33の厚さを
T、案内ガイドチューブ36の孔36aの内径をXとし
た時、次の関係を満たすようにする。 H<X<H+T
【0048】案内ガイドチューブの孔の内径を上記範囲
を満たすようにすれば、積層体の積層状態が崩れること
なく積層状態を維持しつつ積層体が案内ガイドチューブ
内で軸周りに回転しながら移動出来るので、角型スペー
サの中心体の周囲への撚り合わせがSZ撚りで、撚り方
向が反転する場合であっても、スムーズに光ファイバ心
線の積層体を角型スペーサの溝に導くことが出来る。
【0049】また、図10(A)は配列保持ガイドを示
す斜視図、図10(B)は配列保持ガイドの孔に複数枚
のテープ状の光ファイバ心線を積層して通過していると
ころを示す横断面図である。なお、42は配列保持ガイ
ド、42aは配列保持ガイドの孔である。孔42aの断
面形状は矩形であって、その孔に複数枚のテープ状の光
ファイバ心線33を通すことによって積層状態を形成し
保持する。また、配列保持ガイドの断面矩形の孔42a
の大きさは、光ファイバ心線33の積層体よりもわずか
に大きい程度とし、該孔42aの中で積層体がその軸周
りに回転しない大きさとする。また、配列保持ガイド4
2は、金属、プラスチック成形体、セラミック等で形成
することが出来る。
【0050】次に、図7又は図8に示す製造方法で用い
られる最終目板について説明する。図11(A)(B)
はそれぞれ最終目板の事例を示す断面図であって、35
aは最終目板、44は中心体挿通孔、45は角型スペー
サ挿通孔、46、46aは案内ガイドチューブ用孔であ
る。
【0051】中心体挿通孔44には中心体が、複数の角
型スペーサ挿通孔45にはそれぞれ1本ずつ角型スペー
サが挿通され、通過する。また、案内ガイドチューブ用
孔46、46aには案内ガイドチューブが挿通されて設
置される。中心体周りの角型スペーサの撚り方向が一定
の場合は、案内ガイドチューブを目板に固定することが
可能なので、図11(A)に示すように案内ガイドチュ
ーブ用孔46の形状を円形とすることが出来る。
【0052】しかし、中心体周りの角型スペーサの撚り
方向が反転する、所謂SZ撚りの場合は、最終目板35
aから見た案内ガイドチューブの方向が変化するので、
案内ガイドチューブが最終目板の案内ガイドチューブ用
孔のところで折れ曲がらないように、最終目板の円周方
向に少し移動出来るようにする。図11(B)に示すよ
うに案内ガイドチューブ用孔46aを円周方向に長い長
孔にすることが望ましい。なお、図12に示すように案
内ガイドチューブ用孔46aを通る案内ガイドチューブ
36の曲率半径Kは、15mm以上になるように案内ガ
イドチューブ用孔46aの形状を調整をすることが望ま
しい。
【0053】また、最終目板35aの角型スペーサ挿通
孔45の形状は、図3(B)(C)に示す形状とするこ
とによって角型スペーサの溝方向を一定にして最終目板
を通過させることが出来る。また、角型スペーサと光フ
ァイバ心線を別々に導く製造方法では、最終目板を通過
する角型スペーサの溝は空なので、図13に示すように
角型スペーサ挿通孔45aの形状をコの字状とすること
も出来る。角型スペーサ挿通孔45aをコの字状とする
ことによって溝は確実にケーブルの外側を向くことにな
る。
【0054】
【発明の効果】本発明の光ケーブルの製造方法において
は、中心体の周囲に、光ユニットの複数本を中心体の周
囲に整列配置して撚り合わせするに当たって、SZ撚り
として、最終目板と光ユニット撚り合わせ点が最適にな
るように最終目板と撚り合わせ位置との距離を所定の範
囲にすることによって、粗巻き体でもって光ユニットの
撚りが戻らないうちに光ユニットを押え込み撚り状態が
固定出来るようにしたので、SZ撚りの撚りを確実なも
のにすることが出来、問題無く角型スペーサを使った光
ユニットをSZ撚りした光ケーブルが製造出来るように
なった。また、粗巻き体の間隔も特定の範囲にしたの
で、撚りを確実に押さえることが出来、撚り戻りは起こ
らなくすることが出来る。
【0055】また、光ユニットの撚り合わせ位置で粗巻
き体を巻き付けずに、撚り合わせ位置では整列固定装置
の巻付け紐を巻付け、その後粗巻き体を巻き付けるよう
にすれば、一層光ユニットの撚り状態を安定させること
が出来る。また、巻付け紐の紐外径を撚り合わせ体の外
形の0.02倍以上、0.4倍以下とし、巻付け紐と粗
巻き体の巻付け位置との距離をSZ反転一周期ピッチP
に対して0.01×P以上、0.5×P以下とすること
によって、光ユニットの撚り合わせ状態を安定させて粗
巻き体によって撚り合わせ状態を固定することが出来
る。また、巻付け紐の張力を0.5Kg〜10Kgとす
ることによって光ユニットを確実に撚り付けることが出
来る。
【0056】また、撚り合わせ前の光ユニットと中心体
の角度を45°以下とすることによって角型スペーサが
転倒しなくなる。また粗巻き体の張力を0.5Kg〜1
0Kgとすることによって光ユニットの反発力に耐えて
粗巻き体の押さえが出来、かつ粗巻き体による角型スペ
ーサの外傷も無くなる。また、粗巻き体の巻付け方向
を、正逆組み合わせることによって、粗巻き体張力によ
って発生する撚り合わせ体の軸周りの回転を少なくする
ことが出来、撚り合わせ体の回転による光ユニットの整
列の乱れも無くなる。
【0057】また、角型スペーサを整列するまで角型ス
ペーサと光ファイバ心線を別々に導き、角型スペーサを
中心体の周囲に整列させると共に角型スペーサの溝内に
光ファイバ心線を収納することとすれば、角型スペーサ
の溝内に光ファイバ心線を収納して光ユニットとする工
程と、中心体の周囲に光ユニットを整列配置して撚り合
わせる工程とを一工程で行なうことが出来る。
【0058】また、光ファイバ心線を角型スペーサと別
々に導くに当たって、断面円形の孔を有する案内ガイド
チューブを用いれば、光ファイバ心線を目板等で傷付け
ることなく角型スペーサの溝内への収納箇所まで導くこ
とが出来る。また、案内ガイドチューブの内径を、光フ
ァイバ心線の積層体の対角線の長さよりも大きく、対角
線の長さと光ファイバ心線1枚の厚さとの和よりも小さ
くすることによって、積層体の積層状態を保って案内す
ることが出来る。また、案内ガイドチューブの端に断面
矩形の孔を有する配列保持ガイドを取付け、配列保持ガ
イドで光ファイバ心線に積層状態を形成し保持させれ
ば、積層状態の形成に効果が期待出来る。
【0059】また、最終目板の案内ガイドチューブ用孔
を長孔とし、案内ガイドチューブが円周方向に移動可能
にすることによって、案内ガイドチューブの曲率半径が
15mm以上となるようにすれば、案内ガイドチューブ
内での光ファイバ心線の回転及び移動をスムーズにする
ことが出来る。
【0060】また、最終目板の孔の形状及びサイズを光
ユニットがその軸周りに回転出来ないものにすることに
よって、常に光ユニットの角型スペーサの溝を外側に向
いた状態で中心体の周囲に光ユニットを整列配置するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ケーブルの製造方法に関する装置の
拡大正面図である。
【図2】本発明にかかる他の製造方法に関する装置の拡
大正面図である。
【図3】(A)は本発明の光ケーブルの製造方法に使用
する角型スペーサの断面図であって、(B)(C)はそ
れぞれ本発明において使用する最終目板の孔の形状を示
す断面図である。
【図4】光ユニットを中心体の周囲に撚り合わせる光ケ
ーブルの集合工程を示す正面図である。
【図5】光ユニットの配列乱れの例を示す正面図であ
る。
【図6】粗巻き体の巻付け方向を正逆組み合わせた事例
を示す撚り合わせ体の正面図である。
【図7】角型スペーサの整列位置まで角型スペーサと光
ファイバ心線を別々に導く製造工程を説明する正面図で
ある。
【図8】(A)(B)(C)は、それぞれ案内ガイドチ
ューブの設置方法についての事例を説明する装置の正面
図である。
【図9】(A)は案内ガイドチューブの斜視図、(B)
は案内ガイドチューブの孔に光ファイバ心線の積層体を
通した時の横断面図である。
【図10】(A)は配列保持ガイドの斜視図、(B)は
配列保持ガイドの孔に光ファイバ心線の積層体を通した
時の横断面図である。
【図11】(A)(B)はそれぞれ最終目板の横断面図
である。
【図12】最終目板における案内ガイドチューブの曲が
り状況を説明する縦断面図である。
【図13】本発明の製造方法で使用する最終目板の他の
形状を示す横断面図である。
【図14】角型スペーサを使った光ユニットを複数本撚
り合わせた光ケーブルの例を示す断面図及び斜視図であ
る。
【符号の説明】
1:光ユニット 2:中心体 3:最終目板 3a:孔 4:粗巻きヘッド 5:粗巻き体 6:撚り合わせ体 7、37:巻付け紐 8、38:バネ 9、39:固定板 10、40:整列固定装置 11:角型スペーサ 11a:溝 12、13:最終目板 12a、13a:孔 21:光ユニット 22:リール 23:中心体 24:リール 25、35:目板群 25a、35a:最終目板 25b、35b:固定目板 26:粗巻き体 27:粗巻きヘッド 28:押え巻きテープ 29:テープリール 30:引張りキャプスタン 31:巻取りリール 32:光ユニット 33:光ファイバ心線 34:角型スペーサ 36:案内ガイドチューブ 36a:孔 41:短尺チューブ 42:配列保持ガイド 42a:孔 43:配列保持ガイド付き短尺チューブ 44:中心体挿通孔 45、45a:角型スペーサ挿通孔 46、46a:案内ガイドチューブ用孔 53:光ファイバ心線 D:撚り合わせ体の外径 P:SZ撚り反転一周期ピッチ M:巻付け紐と粗巻き体巻付け位置との距離 R:最終目板における中心体と光ユニットとの間隔 S:最終目板と撚り合わせ位置との距離

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心体の周囲に、長手方向に連続した開
    口部を有する溝を設けた角型スペーサの該溝内に光ファ
    イバ心線を収納してなる光ユニットの複数本を該溝が外
    側を向くように整列配置させて、撚り合わせる光ケーブ
    ルの製造方法において、撚り合わせ方向をSZ撚りと
    し、式0.025<S/P<0.15を満たす位置で前
    記中心体の周囲に光ユニットを撚り合わせて、該撚り合
    わせ位置において1本以上の粗巻き体を撚り合わせ体に
    巻き付けると共に、粗巻き体間隔を撚り合わせ体の外径
    の0.2倍以上、1.2倍以下とすることを特徴とする
    光ケーブルの製造方法。 P=SZ撚り反転一周期ピッチ S=最終目板から撚り合わせ位置までの距離
  2. 【請求項2】 中心体の周囲に、長手方向に連続した開
    口部を有する溝を設けた角型スペーサの該溝内に光ファ
    イバ心線を収納してなる光ユニットの複数本を該溝が外
    側を向くように整列配置させて、撚り合わせる光ケーブ
    ルの製造方法において、撚り合わせ方向をSZ撚りと
    し、式0.025<S/P<0.15を満たす位置で前
    記中心体の周囲に光ユニットを撚り合わせて、該撚り合
    わせ位置に配置した巻付け紐を備えた整列固定装置に撚
    り合わせ体を通過させて、その後1本以上の粗巻き体を
    粗巻き体間隔を撚り合わせ体の外径の0.2倍以上、
    1.2倍以下として撚り合わせ体に巻き付けることを特
    徴とする光ケーブルの製造方法。 P=SZ撚り反転一周期ピッチ S=最終目板から撚り合わせ位置までの距離
  3. 【請求項3】 前記整列固定装置の巻付け紐の紐外径は
    撚り合わせ体外径の0.02倍以上、0.4倍以下と
    し、前記整列固定装置の巻付け紐の位置と前記粗巻き体
    の巻付け位置との距離は、0.01×P以上、0.5×
    P以下としたことを特徴とする請求項2に記載の光ケー
    ブルの製造方法。 P=SZ撚り反転一周期ピッチ
  4. 【請求項4】 前記整列固定装置の巻付け紐の張力は、
    0.5Kg以上、10Kg以下であることを特徴とする
    請求項2又は請求項3に記載の光ケーブルの製造方法。
  5. 【請求項5】 撚り合わせ直前において光ユニットと中
    心体のなす角をθとしたとき、θ<45°の関係が成り
    立つ位置で光ユニットを撚り合わせることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の光ケーブルの製造方法。
  6. 【請求項6】 粗巻き体巻き付け時の該粗巻き体の張力
    は、0.5Kg以上、10Kg以下であることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の光ケーブルの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記粗巻き体は複数本であって、その巻
    付け方向が逆のものが1本以上あり、それぞれの巻き付
    け方向について粗巻き体の間隔は撚り合わせ体の外径の
    0.2倍以上、1.2倍以下であることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の光ケーブルの製造方法。
  8. 【請求項8】 中心体の周囲に、長手方向に連続した開
    口部を有する溝を設けた角型スペーサの該溝内に光ファ
    イバ心線を収納してなる光ユニットの複数本を該溝が外
    側を向くように整列配置させて、撚り合わせる光ケーブ
    ルの製造方法において、前記角型スペーサと光ファイバ
    心線とを一枚又は複数枚の目板を通して別々に前記中心
    体の周囲に角型スペーサを整列配置する位置まで導き、
    前記中心体の周囲に前記角型スペーサを整列配置すると
    共に、該角型スペーサの溝内に前記光ファイバ心線を収
    納することを特徴とする光ケーブルの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記光ファイバ心線はテープ状のもので
    あって、複数枚の光ファイバ心線を積層配列して断面円
    形の孔を有する案内ガイドチューブを通して前記中心体
    の周囲に角型スペーサを整列配置する位置まで導き、前
    記中心体の周囲に前記角型スペーサを整列配置すると共
    に、該角型スペーサの溝内に前記光ファイバ心線を収納
    し、該角型スペーサを前記中心体の周囲にSZ撚りする
    ことを特徴とする請求項8に記載の光ケーブルの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 断面矩形の孔を有する配列保持ガイド
    を前記案内ガイドチューブの手前に連結して配置し、前
    記複数枚のテープ状の光ファイバ心線を前記配列保持ガ
    イドによって積層配列させて、その後案内ガイドチュー
    ブを通して前記中心体の周囲に角型スペーサを整列配置
    する位置まで導くことを特徴とする請求項9に記載の光
    ケーブルの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記案内ガイドチューブの断面円形の
    孔の内径は、複数枚のテープ状の光ファイバ心線を積層
    配列した断面の対角線の長さよりも大きく、該対角線の
    長さと一枚の光ファイバ心線の厚さとの和よりも小さい
    ものであることを特徴とする請求項9又は請求項10に
    記載の光ケーブルの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記最終目板には案内ガイドチューブ
    を挿通する案内ガイドチューブ用孔が該最終目板の円周
    方向に長径を有する長孔として設けられており、該孔に
    挿通した案内ガイドチューブの該孔位置における湾曲の
    曲率半径は15mm以上であることを特徴とする請求項
    9、請求項10又は請求項11のいずれか1項に記載の
    光ケーブルの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記最終目板において前記角型スペー
    サを挿通させる角型スペーサ挿通孔は、断面形状が矩
    形、コの字状又はU字状であって、角型スペーサが角型
    スペーサの軸周りに回転出来ない形状であることを特徴
    とする請求項1、請求項2又は請求項8のいずれか1項
    に記載の光ケーブルの製造方法。
JP10270765A 1997-12-10 1998-09-25 光ケーブルの製造方法 Pending JPH11231186A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106249367A (zh) * 2016-08-29 2016-12-21 湖北凯乐科技股份有限公司 光缆退缆自动收绕纱设备及退缆操作工艺

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CN106249367A (zh) * 2016-08-29 2016-12-21 湖北凯乐科技股份有限公司 光缆退缆自动收绕纱设备及退缆操作工艺

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