JPH11231082A - 高速炉 - Google Patents

高速炉

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JPH11231082A
JPH11231082A JP10033009A JP3300998A JPH11231082A JP H11231082 A JPH11231082 A JP H11231082A JP 10033009 A JP10033009 A JP 10033009A JP 3300998 A JP3300998 A JP 3300998A JP H11231082 A JPH11231082 A JP H11231082A
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JP
Japan
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column
core
control rod
elevating
fuel
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Application number
JP10033009A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Suzuki
木 俊 幸 鈴
Chiyouichi Suezono
園 暢 一 末
Kenzo Koizumi
泉 賢 三 小
Kozo Shiratori
鳥 廣 藏 白
Mineo Sekiguchi
口 峰 生 関
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転プラグを廃止して昇降式の炉心上部機構
を設置した場合でも、原子炉の安全性や健全性を十分に
確保することができる高速炉を提供する。 【解決手段】 炉心上部機構昇降機構19は、炉心上部
機構8に下端部が接続された昇降コラム21と、昇降コ
ラム21を昇降駆動する昇降コラム駆動機構78と、を
有し、昇降コラム21は上部蓋10の昇降コラム用貫通
孔80に挿通されている。セレクタバルブ式破損燃料検
出装置20は、サンプリングした冷却材を上部に導くユ
ニット本体27と、厚肉円筒部材で形成され、ユニット
本体27を内包する本体胴28と、を有する。炉心上部
機構8はその下部に、炉心2から流出した冷却材3を整
流するための多孔整流構造部25を有する。本体胴28
はその下部が多孔整流構造部25に結合されると共にそ
の上部が支持部材22で水平支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速炉に係わり、
特に、炉心上部機構及び制御棒駆動機構を燃料交換時に
引き上げることができる高速炉に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の高速増殖炉の概略構成を
示した縦断面図である。図11に示したようにこの従来
の高速増殖炉は、炉心100を内部に収納した有底円筒
状の原子炉容器101を備えており、この原子炉容器1
01の外側には冷却材漏洩事故に備えて有底円筒状の安
全容器(ガードベッセル)102が設けられている。炉
心100の下方には炉心入口プレナム103が設けられ
ており、この炉心入口プレナム103及び炉心100は
原子炉容器101内の底部に設けられた炉心支持体10
4によって支持されている。原子炉全体はその上部外周
に設けられた支持部材(図示せず)を介して原子炉建屋
のキャビティーウォール(図示せず)に支持されてお
り、また、安全容器102は耐震サポート(図示せず)
で支持されている。
【0003】炉心入口プレナム103には冷却材入口配
管105の出口端が接続されており、この冷却材入口配
管105は炉心入口プレナム103から上方に向けて延
設され、冷却材106の通常運転時の液面レベルを超え
て上方に延びている。また、炉心100で加熱された冷
却材106を中間熱交換器(図示せず)へ導くための冷
却材出口配管107が、その入口端が冷却材106の通
常運転時の液面レベルよりも下方に位置するようにして
延設されている。冷却材入口配管105及び冷却材出口
配管107は、それぞれ、原子炉容器101内において
周方向にほぼ等間隔で複数配置されている。
【0004】原子炉容器101の上部開口は上部蓋(ル
ーフデッキ)108で気密に閉鎖されており、この上部
蓋108の下面と冷却材106の液面との間の空間には
アルゴンガス等の不活性ガスが充填されてカバーガス空
間109が形成されている。また、上述した冷却材入口
配管105及び冷却材出口配管107は上部蓋108の
内部を通るようにして延設されており、上部蓋108は
これらの配管105、107の内部を流れる放射化され
た冷却材106からの放射線を遮蔽する機能を備えてい
る。なお、上部蓋108の下面には冷却層(図示せず)
が設置されており、この冷却層に冷却ガスを循環させる
ことによって上部蓋108の過熱を防止するようにして
いる。
【0005】上部蓋108には回転プラグ110が回転
自在に嵌装されており、この回転プラグ110には円筒
胴で周囲を覆われた炉心上部機構111が設けられてお
り、この炉心上部機構111には制御棒駆動機構(図示
せず)が据え付けられている。この制御棒駆動機構は、
原子炉運転中に制御棒(図示せず)を炉心100に挿脱
することによって出力制御を行う。
【0006】また、回転プラグ110には燃料交換機1
12も設けられており、燃料交換時には回転プラグ11
0を回転させて炉心上部機構111を炉心100の上方
から移動させ、燃料交換機112で炉心100の燃料を
炉内中継槽113に移送し、炉内中継装置114を介し
て燃料の交換を行う。
【0007】次に、上述した従来の高速増殖炉の作用に
ついて説明する。
【0008】まず、原子炉通常運転時においては、冷却
材入口配管105を経由して冷却材106が炉心入口プ
レナム103内に流入し、炉心入口プレナム103内に
流入した冷却材106はさらに炉心100内を上方に向
かって流れる。炉心100内を流れる冷却材106は核
反応によって発生したエネルギーによって加熱された
後、冷却材出口配管107を経由して中間熱交換器に流
入する。そして、中間熱交換器に流入した冷却材(一次
冷却材)106は二次冷却材との間で熱交換を行い、こ
の熱交換によって加熱された二次冷却材は蒸気発生器
(図示せず)の一次側に送られ、この蒸気発生器におい
てタービン駆動用の蒸気が生成される。また、原子炉通
常運転時においては炉心上部機構111が炉心100の
上方に配置されており、制御棒(図示せず)を炉心10
0内に挿脱することによって原子炉の反応度制御が行わ
れる。
【0009】また、燃料交換を行う際には、原子炉を停
止した後に回転プラグ110を回転させ、炉心上部機構
111を移動させて炉心100の上方から退避させると
同時に、燃料交換機112を炉心100の上方に移動さ
せる。そして、燃料交換機112のアーム(図示せず)
によって炉心100から使用済燃料を引き抜いて新たな
燃料と交換する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
高速増殖炉は、回転プラグ110に炉心上部機構111
及び燃料交換機112を設置し、この回転プラグ110
を回転させることによって炉心上部機構111又は燃料
交換機112のいずれか一方を炉心100の上方に適宜
位置させるようにしているが、この回転プラグ110は
放射線遮蔽部材や断熱構造を含めるとその重量が数百ト
ンにも達するため、その製造及び設置作業に多大の労力
を要するばかりでなく、耐震設計上の要求が厳しいもの
となっている。
【0011】また、回転プラグ110を回転駆動するた
めには、歯車、駆動装置、軸受、回転部気密装置、回転
部ケーブル、回転部ケーブル処理装置といった多数の機
器設備が必要となり、原子炉上部が極めて複雑な構造と
なっている。その結果、原子炉の設計、製作、据付、組
立、試験、検査等において多大の労力が必要となる。ま
た、回転プラグ110を採用した従来の高速増殖炉にお
いては、複雑且つ大重量の機器設備を設けるために原子
炉上部に大きなスペースを確保する必要があるため、結
果として原子炉容器101の大型化を招くという問題も
ある。
【0012】このような背景から、回転プラグを廃止す
ると共に昇降可能な炉心上部機構を設置した高速炉が提
案されており、この高速炉では炉心上部機構の昇降を可
能とするために、従来の炉心上部機構が備えていた円筒
胴に相当するものを備えていない。
【0013】ところが、円筒胴の削除は炉心上部機構の
剛性の低下をもたらすという問題があり、また、炉心上
部機構の剛性低下の問題以外にも、炉心上部機構を昇降
式にしたことに伴っていくつかの改善すべき点がでてき
た。
【0014】そこで、本発明の目的は、回転プラグを廃
止して昇降式の炉心上部機構を設置した場合でも、原子
炉の安全性や健全性を十分に確保することができる高速
炉を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による高速炉は、
炉心及び冷却材を内包する原子炉容器と、前記原子炉容
器の上部開口を閉鎖する上部蓋と、前記上部蓋の中央部
に形成され、燃料交換時に燃料交換機が挿通される中央
貫通孔と、前記上部蓋に形成された複数の制御棒駆動機
構用貫通孔と、前記制御棒駆動機構用貫通孔に挿通され
た複数の制御棒駆動機構と、前記制御棒駆動機構を支持
すると共に、前記炉心の上方の状態を計測する計装部を
有する昇降可能な炉心上部機構と、燃料交換時に前記炉
心上部機構を上方に引き上げるための炉心上部機構昇降
機構と、前記上部蓋の前記中央貫通孔に挿通され、燃料
交換時には取り外されるセレクタバルブ式破損燃料検出
装置と、を備え、前記炉心上部機構昇降機構は、前記炉
心上部機構に下端部が接続された昇降コラムと、前記昇
降コラムを昇降駆動する昇降コラム駆動機構と、を有
し、前記昇降コラムは、前記上部蓋に形成された昇降コ
ラム用貫通孔に挿通され、前記セレクタバルブ式破損燃
料検出装置は、サンプリングした冷却材を上部に導くた
めのユニット本体と、円筒部材で形成され、前記ユニッ
ト本体を内包する本体胴と、を有し、前記炉心上部機構
はその下部に、前記複数の制御棒駆動機構を束ねる連結
部を有し、前記本体胴はその下部が前記連結部に結合さ
れると共にその上部が支持部材で水平支持されているこ
とを特徴とする。
【0016】また、本発明による高速炉は、前記セレク
タバルブ式破損燃料検出装置に代えて、円筒部材で形成
された外囲体で包囲された制御棒駆動機構を前記中央貫
通孔に挿通し、前記外囲体の下部を前記連結部に結合す
ると共にその上部を支持部材で水平支持したことを特徴
とする。
【0017】また、本発明による高速炉は、前記連結部
は、フローガイド部材で内部を上下に仕切ったボックス
構造にて形成されており、前記連結部の下部では、前記
炉心からの前記冷却材が通過する多数の整流用小孔が側
面に形成されると共に、炉心出口の状態計測及び破損燃
料のサンプリングを行うための細径の計装管を流動によ
る熱や応力から保護するための計装フィンガが設けられ
ており、前記連結部の上部では前記計装管が引き回され
ていることを特徴とする。
【0018】また、本発明による高速炉は、前記制御棒
駆動機構は、出力運転時に制御棒の挿入引抜動作を行う
制御棒駆動部を収納する制御棒駆動部ハウジングを有
し、燃料交換時に前記制御棒駆動部ハウジングを上方に
引き上げるための制御棒駆動部ハウジング用ボールネジ
を、前記セレクタバルブ式破損燃料検出装置又は前記燃
料交換機と干渉しないような配置で前記制御棒駆動部ハ
ウジングの側方に設け、前記制御棒駆動部ハウジング用
ボールネジが螺挿される制御棒駆動部ハウジング用ボー
ルナット部を前記制御棒駆動部ハウジングに突設したこ
とを特徴とする。
【0019】また、本発明による高速炉は、前記原子炉
容器に燃料を搬出入するための炉内中継装置をさらに有
し、前記炉内中継装置は、前記原子炉容器の内部の炉心
槽の内側に配置された炉内中継槽と、前記炉内中継槽の
上方に配置され、前記燃料交換機との干渉を避けるべく
回転可能な可動式炉内案内管と、前記可動式炉内案内管
の上方に設置された燃料通過管と、を備え、前記燃料通
過管の上部は、搬出入ポットに入った燃料1体が通過で
きる円筒構造にて形成され、前記燃料通過管の下部は、
新燃料及び使用済燃料の2点の中継位置を覆う長円形管
構造にて形成されていることを特徴とする。
【0020】また、本発明による高速炉は、前記昇降コ
ラムの上端に形成された取付部を昇降コラム取付ボルト
にて前記上部蓋の上面に固定し、前記昇降コラム取付ボ
ルトを遠隔操作によって着脱するためのボルト着脱装置
を前記昇降コラムの上方に設置したことを特徴とする。
【0021】また、本発明による高速炉は、前記昇降コ
ラム駆動機構は、前記昇降コラムの上端に固設された昇
降コラム用ボールナットと、前記昇降コラム用ボールナ
ットに螺挿された昇降コラム用ボールネジと、を備え、
前記昇降コラム用ボールネジの下端に、炉内からの放射
線を遮蔽するための円筒形遮蔽体を取り付けたこと特徴
とする。
【0022】また、本発明による高速炉は、前記昇降コ
ラム駆動機構は、前記昇降コラム用ボールネジを回転駆
動するための昇降ギアと、前記昇降コラムの落下を防止
するために前記昇降ギアを解放可能に固定するストッパ
機構と、を備えたことを特徴とする。
【0023】また、本発明による高速炉は、燃料交換時
に引き上げた前記昇降コラムを収納するための昇降コラ
ムハウジングを前記上部蓋の上面に立設したことを特徴
とする。
【0024】また、本発明による高速炉は、前記昇降コ
ラムから前記昇降コラムハウジングの内部に引き出した
計装ケーブルを螺旋状のバネ入りケーブルにて構成した
ことを特徴とする。
【0025】また、本発明による高速炉は、前記昇降コ
ラムから前記昇降コラムハウジングの内部に引き出した
計装ケーブルを、前記昇降コラムハウジングの内部に設
置した信号発信器に接続したことを特徴とする。
【0026】また、本発明による高速炉は、前記昇降コ
ラムハウジングの内面との間でシールを形成するシール
体を前記昇降コラムの上部に設けると共に、前記昇降コ
ラムが引き上げられる際に前記昇降コラムの外表面に付
着している液体ナトリウムを除去するスクレーパ体を前
記昇降コラム用貫通孔の内部に設けたことを特徴とす
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
高速炉について図1乃至図3を参照して説明する。な
お、本実施形態による高速炉は、混合酸化物燃料(MO
X燃料)等よりなる炉心燃料の周囲に、劣化ウラン等よ
りなるブランケット燃料を配置して炉心を構成した高速
増殖炉である。但し、本発明の適用範囲はこのような高
速増殖炉に限定されるものではなく、増殖機能を持たな
い高速炉にも適用することができる。
【0028】図1及び図2は、本実施形態による高速炉
の原子炉構造を示した縦断面図であり、図1は出力運転
時の状態を示し、図2は燃料交換時の状態を示してい
る。図3は、本実施形態による高速炉の昇降式炉心上部
機構、炉心上部機構昇降機構及びセレクタバルブ式破損
燃料検出装置等を示した一部破砕側面図である。
【0029】図1及び図2に示したように本実施形態に
よる高速炉は、炉心1及び冷却材3を内包する有底円筒
状の原子炉容器2を備えており、この原子炉容器2の外
側には冷却材漏洩事故に備えて有底円筒状の安全容器
(ガードベッセル)11が設けられている。また、炉心
1は複数の燃料集合体26から構成されている。
【0030】炉心1の下方には炉心入口プレナム6が設
けられており、冷却材入口配管4を経由して冷却材3が
炉心入口プレナム6に流入する。炉心入口プレナム6及
び炉心1は、原子炉容器2内の底部に設けられた炉心支
持体7によって支持されている。また、炉心1は原子炉
容器2内に設けられた炉心槽23内に収納されている。
【0031】原子炉容器2の上部開口は上部蓋(ルーフ
デッキ)10で気密に閉鎖されており、この上部蓋10
の下面と冷却材3の液面との間の空間にはアルゴンガス
等の不活性ガスが充填され、カバーガス空間が形成され
ている。なお、燃料交換時においては冷却材3の温度が
下がるため、図2に示したように冷却材3の燃料交換時
の液面レベルFsLは出力運転時の液面レベルNsLよ
りも低下している。ここで、冷却材3としては液体ナト
リウム等の液体金属が使用される。
【0032】上部蓋10は、上面中央に凹部70を有す
る円盤状部材によって形成されており、上部蓋10の中
央部(凹部70に対応する部分)には複数の制御棒駆動
機構用貫通孔71が形成されている。各制御棒駆動機構
用貫通孔71には制御棒駆動機構13が上下動可能に嵌
装されている。このように、上部蓋10に凹部70を形
成し、この凹部70に対応する部分に制御棒駆動機構1
3を設けるようにしたので、制御棒駆動機構13の短尺
化を図ることができる。
【0033】図3に示したように、上部蓋10の中心に
は中央貫通孔72が形成されており、この中央貫通孔7
2には、通常運転時においてはセレクタバルブ式破損燃
料検出装置20が上下動可能に挿通されて設置されてい
る。一方、燃料交換時にはセレクタバルブ式破損燃料検
出装置20が取り外され、図2に示したようにアーム2
4及びホールドダウンチューブ15を有する燃料交換機
14が中央貫通孔72に挿通されて設置される。この燃
料交換機14は任意の位置の燃料を交換することができ
る。
【0034】なお、中央貫通孔72は上部蓋10の凹部
70に対応する部分に形成されているので、セレクタバ
ルブ式破損燃料検出装置20及び燃料交換機14の短尺
化を図ることができる。
【0035】図1に示したように炉心1の上方には炉心
上部機構8が配置されており、この炉心上部機構8はそ
の下端に多孔整流構造部(連結部)25を備えている。
ここで、本実施形態による高速炉の炉心上部機構8は、
従来の高速炉の炉心上部機構のような周囲を覆う円筒胴
は備えていない。
【0036】炉心上部機構8には、炉心上部機構昇降駆
動機構19の複数本の昇降コラム21の下端が接続され
ており、また、炉心上部機構昇降駆動機構19は、上部
蓋10の上面部に設けられた支持板(支持部材)22で
水平支持されている。なお、制御棒駆動機構13の駆動
部及び燃料交換機14も支持板22で水平支持される。
このように長尺駆動系を支持板22で支持することによ
って耐震性を向上させている。
【0037】図3に示したように炉心上部機構昇降駆動
機構19は、さらに、昇降コラム21を昇降駆動するた
めの昇降コラム駆動機構78を備えている。昇降コラム
駆動機構78は、昇降コラム21の上端に取付部材を介
して固設された昇降コラム用ボールナット45と、この
昇降コラム用ボールナット45に螺挿された昇降コラム
用ボールネジ46と、昇降コラム用ボールネジ46を回
転駆動するための駆動源54とを備えており、駆動源5
4で昇降コラム用ボールネジ46を回転させることによ
って昇降コラム用ボールナット45と共に昇降コラム2
1を昇降させ、これによって炉心上部機構8を昇降させ
ることができる。
【0038】そして、本実施形態による高速炉は、通常
運転時には、冷却材入口配管4を経由して炉心入口プレ
ナム6に流入した冷却材3が下方から炉心1の内部に流
れ込み、炉心1にて加熱された冷却材3は炉心上部機構
8の多孔整流構造部25を通過した後、冷却材出口配管
5を経由して炉外へ送り出される。
【0039】一方、燃料交換時には炉心上部機構昇降駆
動機構19を駆動して昇降コラム21を上昇させ、図2
に示したように燃料交換機14の交換動作に支障がない
位置まで炉心上部機構8を炉心上方に退避させる。この
とき、制御棒駆動機構13も同様に炉心上方に退避す
る。
【0040】図2に示したように、炉心槽23の内側に
炉内中継槽18が配置されており、これによって燃料交
換機14のアーム24の短尺化を図っている。燃料交換
時には、燃料交換機14で炉心1の燃料集合体26を炉
内中継槽18に移送し、回転式炉内案内管17を有する
炉内中継装置16を介して燃料の交換を行う。
【0041】セレクタバルブ式破損燃料検出装置20
は、出力運転時において、燃料が破損した場合に冷却材
3中に放出される核分裂生成物を各燃料集合体26の頂
部からサンプリングする装置である。このセレクタバル
ブ式破損燃料検出装置20は炉心中心直上に設置されて
おり、図3に示したように、サンプリングした冷却材3
を上部に導くためのユニット本体27と、厚肉円筒部材
で形成され、ユニット本体27を内包する本体胴28と
を備えている。
【0042】本体胴28の下部は、炉心上部機構8の下
部の多孔整流構造部25に差し込まれて結合されてお
り、これによって炉心上部機構8の剛性が補われ、本体
胴28の上部は上部蓋10の上面に立設されたスタンド
パイプ29の内部に保持されている。
【0043】図3に示したように多孔整流構造部25は
ボックス構造にて形成されており、このボックス構造の
内部はフローガイド部材44によってボックス構造上部
73とボックス構造下部74とに仕切られている。多孔
整流構造部25には、制御棒駆動機構13の駆動軸用の
案内管40が複数設けられている。
【0044】ボックス構造下部74の側面には、炉心1
からの冷却材3が通過してプレナムに流出する多数の整
流用小孔41が形成されて多孔整流部が構成されてい
る。また、ボックス構造下部74には、炉心出口の状態
計測及び破損燃料のサンプリングを行うための細径の計
装管(計装部)43を、流動による熱や応力から保護す
るための複数の計装フィンガ42が設けられている。一
方、フローガイド部材44によって冷却材3の流動を無
くしたボックス構造上部73には、昇降コラム21及び
セレクタバルブ式破損燃料検出装置20に向けて複数の
計装管43が引き回されている。
【0045】このように、炉心上部機構8の多孔整流構
造部25をフローガイド部材44で上下に仕切ったボッ
クス構造にて形成し、冷却材3の流動がないボックス構
造上部73の内部で計装管43を引き回すようにしたの
で、昇降コラム21及びセレクタバルブ式破損燃料検出
装置20に引き回す細径で湾曲させた計装管43は、流
動抵抗による応力を受けることが無く、流力振動を防止
することができる。
【0046】図4は、セレクタバルブ式破損燃料検出装
置20とその周囲に配置された複数の制御棒駆動機構1
3を上方から見た平面図である。本実施形態における制
御棒駆動機構13は、燃料交換時に炉心上部機構8と共
に炉心上方に引き上げられる昇降式の長ストロークCR
Dである。
【0047】図4に示したように制御棒駆動機構13
は、出力運転時に制御棒(図示せず)の挿入引抜動作を
行うための制御棒駆動部を収納する制御棒駆動部ハウジ
ング30を備えている。制御棒駆動部ハウジング30に
は一対の制御棒駆動部ハウジング用ボールナット部75
が側方に張り出すようにして突設されており、これらの
制御棒駆動部ハウジング用ボールナット部75には、制
御棒駆動部ハウジング30の側方に設けられた一対の長
ストローク用の制御棒駆動部ハウジング用ボールネジ3
1が螺挿されている。制御棒駆動部ハウジング用ボール
ネジ31は凸型の昇降ハウジング32によって覆われて
いる。
【0048】ここで、制御棒駆動部ハウジング用ボール
ネジ31、制御棒駆動部ハウジング用ボールナット部7
5及び昇降ハウジング32は、中央のセレクタバルブ式
破損燃料検出装置20或いは燃料交換機14と干渉しな
いような配置で周方向に配列されており、制御棒駆動機
構13を駆動するための駆動部の占有スペースの増大に
伴う周囲構造物との干渉を回避している。
【0049】図5は、本実施形態による高速炉の炉内中
継装置16を示した斜視図であり、図6(a)、(b)
は、炉内中継装置16によって原子炉容器2の内部に燃
料を搬入し又は搬出する様子を示した説明図である。
【0050】図5に示したように炉内中継装置16は、
原子炉容器2の内部の炉心槽23の内側に配置された炉
内中継槽18を備えており、この炉内中継槽18は新燃
料及び使用済燃料を各一体受け取ることができる。炉内
中継槽18の上方には可動式炉内案内管34が配置され
ており、この可動式炉内案内管34は回転軸35に固設
され、この回転軸35は回転軸駆動装置36によって回
転駆動される。
【0051】そして、燃料交換機14のホールドダウン
チューブ15(図2参照)が炉内中継槽18にアクセス
する際には、回転軸駆動装置36を駆動して可動式炉内
案内管34を左右一方に回転退避させ、これによってホ
ールドダウンチューブ15と可動式炉内案内管34との
干渉を避ける。
【0052】可動式案内管34の上方には燃料通過管3
3が配置されており、この燃料通過管33の上部76
は、搬出入ポット37(図6参照)に入った燃料1体が
通過できる円筒構造にて形成され、燃料通過管33の下
部77は、新燃料及び使用済燃料の2点の中継位置を覆
う長円形管構造にて形成されている。
【0053】図6(a)は炉内中継装置16を用いて新
燃料が入った搬出入ポット37を装荷する様子を示して
おり、一方、図6(b)は使用済燃料が入った搬出入ポ
ット37を取り出す様子を示している。
【0054】図6(a)、(b)に示したように、グリ
ッパテープ38によって燃料出入機グリッパ39が昇降
駆動され、燃料通過管33のテーパ部における燃料出入
機グリッパ39の調芯作用によって燃料の搬出入が可能
となる。
【0055】上述したように、可動式炉内案内管34を
回転させてホールドダウンチューブ15との干渉を避け
るようにしたので、炉内中継装置16を炉心槽23のほ
ぼ上部まで上部蓋10の内側に設置することができ、燃
料を原子炉容器2内に出し入れする際の中継点が炉心槽
23内の搬出入ポット37を2体収納するだけのスペー
スで済み、これを覆う炉心槽23の径が小さくなる。こ
のため、上部蓋10の上面外周部に設置される機器の配
置の自由度が増し、原子炉容器2のコンパクト化(小径
化)を図ることができ、さらに、燃料交換機14のアー
ム24の長さを短くすることができる。
【0056】また、燃料通過管33のテーパ部における
燃料出入機グリッパ39の調芯作用によって燃料の搬出
入が可能であるので、炉内中継装置16としては1つの
回転機構で作動でき、設備の簡素化を図ることができ
る。
【0057】図7は、昇降コラム21の固定部分を拡大
して示した縦断面図である。昇降コラム21は、上部蓋
10に形成された昇降コラム用貫通孔80に上下動可能
に挿通され、昇降コラム21の上端に形成された取付部
81が、昇降コラム取付ボルト48にて上部蓋10の上
面に固定されている。
【0058】昇降コラム21の上方には、昇降コラム取
付ボルト48を遠隔操作によって着脱するためのボルト
着脱装置82が常設されている。ボルト着脱装置82
は、昇降コラム21の上部に設けた回転レール50上を
回転用モータ51によって旋回駆動される遠隔自動着脱
ボルトテンシュナー49を備え、この遠隔自動着脱ボル
トテンシュナー49によって複数の昇降コラム取付ボル
ト48を遠隔自動操作で順次締結し、或いは緩め込むこ
とができる。この遠隔自動着脱ボルトテンシュナー49
によって、狭隘部での昇降コラム21の固定作業及び解
放作業を容易に行うことができる。
【0059】昇降コラム21の内部には昇降コラム用ボ
ールネジ46が入り込む内筒47が設けられており、昇
降コラム21の内周面と内筒47の外周面との間には、
炉心出口温度等の計測のために設けられた多数の計装管
(計装ウェルのケーブル)43(図3参照)が配置され
ている。
【0060】そして、出力運転時においては昇降コラム
取付ボルト48を締結して昇降コラム21を上部蓋10
に固定することによって、万一の炉心の暴爆によって生
じる数十気圧の衝撃に耐えることができる。
【0061】一方、燃料交換時においては、遠隔自動着
脱ボルトテンシュナー49によって昇降コラム取付ボル
ト48を緩めて、上部蓋10への昇降コラム21の固定
を解除し、炉心上部機構昇降機構19で昇降コラム21
と計装管43とを一体にして昇降させる。
【0062】また、図7に示したように上部蓋10の上
面には、燃料交換時に引き上げた昇降コラム21を内部
に収納するための昇降コラムハウジング52が立設され
ている。昇降コラム21から昇降コラムハウジング52
の内部に計装ケーブル53が引き出されており、この計
装ケーブル53は、方形断面のコイルバネに接着した螺
旋状のケーブルにて構成され、昇降コラム21の昇降動
作に追従して伸縮できるようにして上方まで配線されて
いる。
【0063】また、変形例としては、昇降コラムハウジ
ング52の内部にバッテリーを内蔵した信号発信器(図
示せず)を設置し、この信号発信器に計装ケーブル53
を接続して収納することもできる。このようにすれば、
計装ケーブル53からの信号を信号発信器を介して外部
の信号受信機(図示せず)まで容易に無線伝送すること
ができる。
【0064】また、図7に示したように昇降コラムハウ
ジング52の内部には昇降コラム用ボールネジ46が配
置されているが、この昇降コラム用ボールネジ46の下
部は出力運転時にガス空間となる。そこで、炉内からの
放射線を遮蔽するために、昇降コラム用ボールネジ46
の下端に円筒形の遮蔽体64が取り付けられており、こ
の円筒形遮蔽体64によって炉内からのストリーミング
遮蔽がなされている。
【0065】図8及び図9は昇降コラム駆動機構78の
駆動部を拡大して示した縦断面図及び平面図である。図
8に示したように、複数のギアを組み合わせて昇降ギア
55が構成されており、この昇降ギア55を昇降コラム
昇降用電動機(駆動源)54で駆動することによって昇
降コラム用ボールネジ46が回転駆動されるようになっ
ている。
【0066】図9に示したように、昇降コラム21の落
下を防止するために、昇降ギア55を解放可能に固定す
るストッパ機構56が設けられている。ストッパ機構5
6は、昇降ギア55に固定された落下防止ギア60と、
この落下防止ギア60に解放可能に掛止される爪部材5
9と、この爪部材59を掛止方向に引っ張るバネ部材5
8と、このバネ部材58の付勢力に抗して爪部材59を
開放方向に引っ張るための電磁石57とを備えている。
【0067】そして、昇降コラム21を下降させるとき
以外は電磁石57を切り離し、バネ部材58の付勢力に
よって爪部材59を落下防止ギア60に掛止して、落下
防止ギア60及び昇降ギア55を固定する。これによっ
て、昇降コラム21の不慮の落下を防止することがで
き、安全性の向上を図ることができる。
【0068】一方、燃料交換時には、電磁石57に通電
して爪部材59を解除すると共に、昇降ギア55を回転
駆動して昇降コラム21を上昇させる。
【0069】図10は、昇降コラム用貫通孔80付近を
拡大して示した縦断面図であり、図10から分かるよう
に昇降コラム21の上端の取付部81の側周面には、昇
降コラムハウジング52の内面との間でシールを形成す
るシールボックス(シール体)61が取り外し可能に周
設されている。
【0070】また、昇降コラム用貫通孔80に設置され
たスリーブ63には、昇降コラム21が引き上げられる
際に昇降コラム21の外表面に付着している液体ナトリ
ウムを除去するための板状のスクレーパ体62が設けら
れている。このスクレーパ体62の設置位置は、昇降コ
ラム21の外表面に付着した液体ナトリウムが固化しな
い温度となる位置であり、好ましくは、150度程度の
温度となる位置である。
【0071】このように、昇降コラム21を引き上げる
際にはスクレーパ体62によって昇降コラム21の外表
面に付着した液体ナトリウムを除去することができるの
で、昇降コラムハウジング52の内部への液体ナトリウ
ムの侵入を防止することができる。また、シールボック
ス61によって昇降コラム21の上端と昇降コラムハウ
ジング52との間がシールされるので、汚染の拡大を確
実に防止することができる。
【0072】以上述べたように本実施形態による高速炉
によれば、セレクタバルブ式破損燃料検出装置20の本
体胴28の下部を炉心上部機構8下部の多孔整流構造部
25に結合すると共に、本体胴28の上部を支持板22
で水平支持するようにしたので、円筒胴を備えていない
昇降式の炉心上部機構8においても、流力振動の防止並
びに地震時変位の低減のために必要な剛性を向上させる
ことができる。
【0073】変形例 上述した実施形態の一変形例として、破損燃料の検出を
カバーガスのサンプリング等の他の手段で行う場合に
は、セレクタバルブ式破損燃料検出装置20に代えて、
厚肉円筒部材で形成された外囲体(図示せず)で包囲さ
れた制御棒駆動機構を中央貫通孔72に挿通し、外囲体
の下部を多孔整流構造部25に結合すると共に、外囲体
の上部を支持板22で支持するようにすることもでき
る。
【0074】本変形例においても、上記実施形態の場合
と同様、円筒胴を備えていない炉心上部機構8において
も十分な剛性を確保することができる。また、炉心1の
中心に制御棒を挿脱して反応度制御を行うことができる
ので、原子炉炉心出力の平坦化をより適切に行うことが
できる。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように本発明による高速炉に
よれば、セレクタバルブ式破損燃料検出装置の本体胴の
下部を炉心上部機構下部の多孔整流構造部に結合すると
共に、本体胴の上部を支持部材で水平支持するようにし
たので、円筒胴を備えていない昇降式の炉心上部機構に
おいても十分な剛性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による高速炉の原子炉構造
を示し、出力運転時の状態を示した縦断面図。
【図2】本発明の一実施形態による高速炉の原子炉構造
を示し、燃料交換時の状態を示した縦断面図。
【図3】本発明の一実施形態による高速炉の昇降式炉心
上部機構、炉心上部機構昇降機構及びセレクタバルブ式
破損燃料検出装置等を示した一部破砕側面図。
【図4】本発明の一実施形態による高速炉のセレクタバ
ルブ式破損燃料検出装置とその周囲に配置された複数の
制御棒駆動機構を上方から見た平面図。
【図5】本発明の一実施形態による高速炉の炉内中継装
置を示した斜視図。
【図6】本発明の一実施形態による高速炉の炉内中継装
置の作用を説明するための説明図であり、(a)は新燃
料入り搬出入ポットを装荷する様子を示した図、(b)
は使用済燃料が入った搬出入ポットを取り出す様子を示
した図。
【図7】本発明の一実施形態による高速炉の炉心上部機
構昇降機構の昇降コラムの固定部分を拡大して示した縦
断面図。
【図8】本発明の一実施形態による高速炉の昇降コラム
駆動機構の駆動部を拡大して示した縦断面図。
【図9】本発明の一実施形態による高速炉の昇降コラム
駆動機構の駆動部を拡大して示した平面図。
【図10】本発明の一実施形態による昇降コラム用貫通
孔付近を拡大して示した縦断面図。
【図11】従来の高速増殖炉の概略構成を示した縦断面
図。
【符号の説明】
1 原子炉容器 2 炉心 3 液体金属(冷却材) 8 炉心上部機構 10 上部蓋 13 制御棒駆動機構 14 燃料交換機 16 炉内中継装置 17 可動式炉内案内管 18 炉内中継槽 19 炉心上部機構昇降機構 20 セレクタバルブ式破損燃料検出装置 21 昇降コラム 22 支持板(支持部材) 23 炉心槽 25 多孔整流構造部(連結部) 27 ユニット本体 28 本体胴 30 制御棒駆動部ハウジング 31 制御棒駆動部ハウジング用ボールネジ 33 燃料通過管 37 搬出入ポット 41 整流用小孔 42 計装フィンガ 43 計装管(計装部) 44 フローガイド部材 45 昇降コラム用ボールナット 46 昇降コラム用ボールネジ 48 昇降コラム取付ボルト 52 昇降コラムハウジング 53 計装ケーブル 55 昇降ギア 56 ストッパ機構 61 シールボックス(シール体) 62 スクレーパ体 64 円筒形遮蔽体 71 制御棒駆動機構用貫通孔 72 中央貫通孔 75 制御棒駆動部ハウジング用ボールナット部 78 昇降コラム駆動機構 80 昇降コラム用貫通孔 81 取付部 82 ボルト着脱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白 鳥 廣 藏 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 関 口 峰 生 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉心及び冷却材を内包する原子炉容器と、
    前記原子炉容器の上部開口を閉鎖する上部蓋と、前記上
    部蓋の中央部に形成され、燃料交換時に燃料交換機が挿
    通される中央貫通孔と、前記上部蓋に形成された複数の
    制御棒駆動機構用貫通孔と、前記制御棒駆動機構用貫通
    孔に挿通された複数の制御棒駆動機構と、前記制御棒駆
    動機構を支持すると共に、前記炉心の上方の状態を計測
    する計装部を有する昇降可能な炉心上部機構と、燃料交
    換時に前記炉心上部機構を上方に引き上げるための炉心
    上部機構昇降機構と、前記上部蓋の前記中央貫通孔に挿
    通され、燃料交換時には取り外されるセレクタバルブ式
    破損燃料検出装置と、を備え、 前記炉心上部機構昇降機構は、前記炉心上部機構に下端
    部が接続された昇降コラムと、前記昇降コラムを昇降駆
    動する昇降コラム駆動機構と、を有し、前記昇降コラム
    は、前記上部蓋に形成された昇降コラム用貫通孔に挿通
    され、 前記セレクタバルブ式破損燃料検出装置は、サンプリン
    グした冷却材を上部に導くためのユニット本体と、円筒
    部材で形成され、前記ユニット本体を内包する本体胴
    と、を有し、 前記炉心上部機構はその下部に、前記複数の制御棒駆動
    機構を束ねる連結部を有し、 前記本体胴はその下部が前記連結部に結合されると共に
    その上部が支持部材で水平支持されていることを特徴と
    する高速炉。
  2. 【請求項2】前記セレクタバルブ式破損燃料検出装置に
    代えて、円筒部材で形成された外囲体で包囲された制御
    棒駆動機構を前記中央貫通孔に挿通し、前記外囲体の下
    部を前記連結部に結合すると共にその上部を支持部材で
    水平支持したことを特徴とする請求項1記載の高速炉。
  3. 【請求項3】前記連結部は、フローガイド部材で内部を
    上下に仕切ったボックス構造にて形成されており、 前記連結部の下部では、前記炉心からの前記冷却材が通
    過する多数の整流用小孔が側面に形成されると共に、炉
    心出口の状態計測及び破損燃料のサンプリングを行うた
    めの細径の計装管を流動による熱や応力から保護するた
    めの計装フィンガが設けられており、 前記連結部の上部では前記計装管が引き回されているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高速炉。
  4. 【請求項4】前記制御棒駆動機構は、出力運転時に制御
    棒の挿入引抜動作を行う制御棒駆動部を収納する制御棒
    駆動部ハウジングを有し、 燃料交換時に前記制御棒駆動部ハウジングを上方に引き
    上げるための制御棒駆動部ハウジング用ボールネジを、
    前記セレクタバルブ式破損燃料検出装置又は前記燃料交
    換機と干渉しないような配置で前記制御棒駆動部ハウジ
    ングの側方に設け、 前記制御棒駆動部ハウジング用ボールネジが螺挿される
    制御棒駆動部ハウジング用ボールナット部を前記制御棒
    駆動部ハウジングに突設したことを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれか一項に記載の高速炉。
  5. 【請求項5】前記原子炉容器に燃料を搬出入するための
    炉内中継装置をさらに有し、 前記炉内中継装置は、前記原子炉容器の内部の炉心槽の
    内側に配置された炉内中継槽と、前記炉内中継槽の上方
    に配置され、前記燃料交換機との干渉を避けるべく回転
    可能な可動式炉内案内管と、前記可動式炉内案内管の上
    方に設置された燃料通過管と、を備え、 前記燃料通過管の上部は、搬出入ポットに入った燃料1
    体が通過できる円筒構造にて形成され、前記燃料通過管
    の下部は、新燃料及び使用済燃料の2点の中継位置を覆
    う長円形管構造にて形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の高速炉。
  6. 【請求項6】前記昇降コラムの上端に形成された取付部
    を昇降コラム取付ボルトにて前記上部蓋の上面に固定
    し、前記昇降コラム取付ボルトを遠隔操作によって着脱
    するためのボルト着脱装置を前記昇降コラムの上方に設
    置したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれ
    か一項に記載の高速炉。
  7. 【請求項7】前記昇降コラム駆動機構は、前記昇降コラ
    ムの上端に固設された昇降コラム用ボールナットと、前
    記昇降コラム用ボールナットに螺挿された昇降コラム用
    ボールネジと、を備え、 前記昇降コラム用ボールネジの下端に、炉内からの放射
    線を遮蔽するための円筒形遮蔽体を取り付けたこと特徴
    とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の高
    速炉。
  8. 【請求項8】前記昇降コラム駆動機構は、前記昇降コラ
    ム用ボールネジを回転駆動するための昇降ギアと、前記
    昇降コラムの落下を防止するために前記昇降ギアを解放
    可能に固定するストッパ機構と、を備えたことを特徴と
    する請求項7記載の高速炉。
  9. 【請求項9】燃料交換時に引き上げた前記昇降コラムを
    収納するための昇降コラムハウジングを前記上部蓋の上
    面に立設したことを特徴とする請求項1乃至請求項8の
    いずれか一項に記載の高速炉。
  10. 【請求項10】前記昇降コラムから前記昇降コラムハウ
    ジングの内部に引き出した計装ケーブルを螺旋状のバネ
    入りケーブルにて構成したことを特徴とする請求項9記
    載の高速炉。
  11. 【請求項11】前記昇降コラムから前記昇降コラムハウ
    ジングの内部に引き出した計装ケーブルを、前記昇降コ
    ラムハウジングの内部に設置した信号発信器に接続した
    ことを特徴とする請求項9記載の高速炉。
  12. 【請求項12】前記昇降コラムハウジングの内面との間
    でシールを形成するシール体を前記昇降コラムの上部に
    設けると共に、前記昇降コラムが引き上げられる際に前
    記昇降コラムの外表面に付着している液体ナトリウムを
    除去するスクレーパ体を前記昇降コラム用貫通孔の内部
    に設けたことを特徴とする請求項9乃至請求項11のい
    ずれか一項に記載の高速炉。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008029701A1 (fr) * 2006-09-05 2008-03-13 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Système de détection de fuite de gaz pour un refroidisseur de gaz

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