JPH04301794A - 制御棒ならびに制御棒案内管および制御棒の着脱方法 - Google Patents
制御棒ならびに制御棒案内管および制御棒の着脱方法Info
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- JPH04301794A JPH04301794A JP3067094A JP6709491A JPH04301794A JP H04301794 A JPH04301794 A JP H04301794A JP 3067094 A JP3067094 A JP 3067094A JP 6709491 A JP6709491 A JP 6709491A JP H04301794 A JPH04301794 A JP H04301794A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】〔発明の目的〕
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は沸騰水型原子炉等の原子
炉に係り、特に炉心部に装荷される燃料集合体内の制御
要素案内鞘に下方から挿入されるロッドクラスタ型の制
御棒ならびに制御棒案内管および制御棒の着脱方法に関
する。
炉に係り、特に炉心部に装荷される燃料集合体内の制御
要素案内鞘に下方から挿入されるロッドクラスタ型の制
御棒ならびに制御棒案内管および制御棒の着脱方法に関
する。
【0003】
【従来の技術】従来の沸騰水型原子炉(以下、BWRと
いう。)は例えば図15,16および図17に示すもの
がある。
いう。)は例えば図15,16および図17に示すもの
がある。
【0004】図15において、原子炉は原子炉圧力容器
5の中に炉心シュラウド6で囲まれた炉心1を内蔵し、
この炉心1内に燃料集合体2を炉心下部支持板15と炉
心上部格子板16によって保持している。燃料集合体2
は4体ずつが組をなし、4体1組の燃料集合体2間に横
断面十字形の制御棒3が炉心1の下部から挿入され、上
下に駆動されるようになっている。この駆動は制御棒駆
動装置(以下、CRDという。)8によって行なわれ、
このCRD8は炉心1の下方にあって制御棒3の重量を
受け、かつ炉心1から制御棒3を引き抜いた時に制御棒
3を収容する制御棒案内管4の内部を貫通する駆動軸を
作動させるようになっている。CRD8は、下部プレナ
ム9の炉水より低温の冷却水によって冷却され(または
パ―ジ水が注入され)、制御棒案内管4の上端に位置す
る燃料支持金具下方の空間に流入した冷却水は、燃料支
持金具の中央の十字形の開口からバイパス流路へ流れ、
また上記制御棒駆動部における冷却水は制御棒駆動水ポ
ンプにより供給される。
5の中に炉心シュラウド6で囲まれた炉心1を内蔵し、
この炉心1内に燃料集合体2を炉心下部支持板15と炉
心上部格子板16によって保持している。燃料集合体2
は4体ずつが組をなし、4体1組の燃料集合体2間に横
断面十字形の制御棒3が炉心1の下部から挿入され、上
下に駆動されるようになっている。この駆動は制御棒駆
動装置(以下、CRDという。)8によって行なわれ、
このCRD8は炉心1の下方にあって制御棒3の重量を
受け、かつ炉心1から制御棒3を引き抜いた時に制御棒
3を収容する制御棒案内管4の内部を貫通する駆動軸を
作動させるようになっている。CRD8は、下部プレナ
ム9の炉水より低温の冷却水によって冷却され(または
パ―ジ水が注入され)、制御棒案内管4の上端に位置す
る燃料支持金具下方の空間に流入した冷却水は、燃料支
持金具の中央の十字形の開口からバイパス流路へ流れ、
また上記制御棒駆動部における冷却水は制御棒駆動水ポ
ンプにより供給される。
【0005】一方、図示しない復水器から出た冷却水は
、給水加熱器で加熱した後、給水ポンプで原子炉圧力容
器5の給水ノズル14を経て給水スパージャ18から注
入される。原子炉圧力容器5内における炉水は、炉心1
から出た蒸気、水の気液二相流を蒸気セパレータ11お
よび蒸気乾燥器12によって気液分離され、分離された
高温水は炉水と混合されてダウンカマ(原子炉圧力容器
5と炉心シュラウド6との間の環状部)を下降し、炉内
再循環ポンプ7によって加圧され再び下部プレナム9へ
入る。この下部プレナム9に入った水は、制御棒案内管
4の上部の開口と燃料支持金具の冷却材入口(オリフィ
ス)を通り、さらに図16に示すように燃料集合体2の
下部タイプレート103の燃料棒支持部104に設けら
れた貫通口(図16中では省略)を通ってチャンネルボ
ックス109で囲まれた燃料棒101の間の冷却水流路
に導かれる。
、給水加熱器で加熱した後、給水ポンプで原子炉圧力容
器5の給水ノズル14を経て給水スパージャ18から注
入される。原子炉圧力容器5内における炉水は、炉心1
から出た蒸気、水の気液二相流を蒸気セパレータ11お
よび蒸気乾燥器12によって気液分離され、分離された
高温水は炉水と混合されてダウンカマ(原子炉圧力容器
5と炉心シュラウド6との間の環状部)を下降し、炉内
再循環ポンプ7によって加圧され再び下部プレナム9へ
入る。この下部プレナム9に入った水は、制御棒案内管
4の上部の開口と燃料支持金具の冷却材入口(オリフィ
ス)を通り、さらに図16に示すように燃料集合体2の
下部タイプレート103の燃料棒支持部104に設けら
れた貫通口(図16中では省略)を通ってチャンネルボ
ックス109で囲まれた燃料棒101の間の冷却水流路
に導かれる。
【0006】冷却水の一部は下部タイプレートに設けら
れたリーク孔からバイパス流路(チャンネルボックス1
09の外側の冷却材流路)へ流れる。この冷却水流路の
水は燃料棒101の発熱により沸騰し、燃料集合体2の
流路を上昇して上部プレナム19でバイパス流と混合す
る。この上部プレナム19の気液二相流はスタンドパイ
プを経て蒸気セパレータ11に入り水が分離され、分離
された水は炉水と混合する。蒸気セパレータ11を出た
蒸気は、さらに蒸気ドーム10内に配置された蒸気乾燥
器12により湿分が除去され、蒸気出口ノズル13から
図示しないタービンへ向かう。
れたリーク孔からバイパス流路(チャンネルボックス1
09の外側の冷却材流路)へ流れる。この冷却水流路の
水は燃料棒101の発熱により沸騰し、燃料集合体2の
流路を上昇して上部プレナム19でバイパス流と混合す
る。この上部プレナム19の気液二相流はスタンドパイ
プを経て蒸気セパレータ11に入り水が分離され、分離
された水は炉水と混合する。蒸気セパレータ11を出た
蒸気は、さらに蒸気ドーム10内に配置された蒸気乾燥
器12により湿分が除去され、蒸気出口ノズル13から
図示しないタービンへ向かう。
【0007】BWRの炉心1に装荷される従来の燃料集
合体の一例としては、図16に示すように構成されたも
のがある。この燃料集合体2は角筒状のチャンネルボッ
クス109内に燃料バンドル113を収容し、この燃料
バンドル113は多数の燃料棒101を、例えば8行8
列の正方格子状に配列して、その中央部に太径のウォー
タロッド105を配置し、これら燃料棒101およびウ
ォータロッド105は軸方向に多段に配設されたスペー
サ108により結束されている。
合体の一例としては、図16に示すように構成されたも
のがある。この燃料集合体2は角筒状のチャンネルボッ
クス109内に燃料バンドル113を収容し、この燃料
バンドル113は多数の燃料棒101を、例えば8行8
列の正方格子状に配列して、その中央部に太径のウォー
タロッド105を配置し、これら燃料棒101およびウ
ォータロッド105は軸方向に多段に配設されたスペー
サ108により結束されている。
【0008】また、各燃料棒101およびウォータロッ
ド105の上端部には上部端栓111が、下端部には下
部端栓110がそれぞれ固着され、さらに、上部端栓1
11が上部プレート102に、下部端栓110が下部タ
イプレート103にそれぞれ支持されている。
ド105の上端部には上部端栓111が、下端部には下
部端栓110がそれぞれ固着され、さらに、上部端栓1
11が上部プレート102に、下部端栓110が下部タ
イプレート103にそれぞれ支持されている。
【0009】下部タイプレート103は、その開口から
減速材および冷却材としての機能を併せ持つ炉水を図1
6中に矢印で示すように内部に導入し、各燃料棒101
相互間の間隙を下から上方へ向けて昇流させ、その間に
各燃料棒101から放出される熱を除去して炉心上部へ
流れ、気液二相流となる。
減速材および冷却材としての機能を併せ持つ炉水を図1
6中に矢印で示すように内部に導入し、各燃料棒101
相互間の間隙を下から上方へ向けて昇流させ、その間に
各燃料棒101から放出される熱を除去して炉心上部へ
流れ、気液二相流となる。
【0010】そして、ウォータロッド105は、その下
端部の開口106より炉水を内部へ導入し、続いて軸方
向上方へ案内して排出口107より外部へ流出させ、各
燃料棒101の上端部に案内する。ここで、ウォータロ
ッド105内を流れる炉水は主として減速材として作用
し、緩やかにウォータロッド105内を流れ、炉心1上
部で上記気液二相流と合流して混合される。
端部の開口106より炉水を内部へ導入し、続いて軸方
向上方へ案内して排出口107より外部へ流出させ、各
燃料棒101の上端部に案内する。ここで、ウォータロ
ッド105内を流れる炉水は主として減速材として作用
し、緩やかにウォータロッド105内を流れ、炉心1上
部で上記気液二相流と合流して混合される。
【0011】図17に従来の十字形制御棒3を示す。制
御棒3は中性子の吸収物質(ポイズン:通常ボロンカー
バイド)を充填したポイズンチューブ(中性子吸収棒)
118の十数本をU字状断面を有する制御棒シース11
7の内部に並べ、中央構造材119により横断面十字状
に結合し、その上部にガイドローラ116付きのハンド
ル115を取り付け、下部に制御棒駆動装置ソケット(
以下、CRDソケットという。)122を取り付けて構
成される。CRDソケット122の下部はCRD8に接
続され、このCRD8の駆動により制御棒3は炉心1内
部で上下動を行ない、炉心の反応度と出力分布を制御し
ている。
御棒3は中性子の吸収物質(ポイズン:通常ボロンカー
バイド)を充填したポイズンチューブ(中性子吸収棒)
118の十数本をU字状断面を有する制御棒シース11
7の内部に並べ、中央構造材119により横断面十字状
に結合し、その上部にガイドローラ116付きのハンド
ル115を取り付け、下部に制御棒駆動装置ソケット(
以下、CRDソケットという。)122を取り付けて構
成される。CRDソケット122の下部はCRD8に接
続され、このCRD8の駆動により制御棒3は炉心1内
部で上下動を行ない、炉心の反応度と出力分布を制御し
ている。
【0012】また、ガイドローラ116は制御棒3が滑
かに燃料集合体2の間に挿入できるようにハンドル11
5に設けられている。このハンドル115は制御棒交換
等の場合に掴む部分である。また、結合切離しハンドル
120は、CRD8との切離しのために操作するハンド
ルである。速度リミッタ121は制御棒3が何らかの不
具合でCRD8の軸から外れて、炉心1内に挿入状態の
まま固着し、その後自由落下するような事故時の制御棒
落下速度を流体抵抗で一定速度以下に制限するものであ
る。そして、制御棒シース117には、ポイズンチュー
ブ118を冷却するために多数の通水孔117aが設け
られている。
かに燃料集合体2の間に挿入できるようにハンドル11
5に設けられている。このハンドル115は制御棒交換
等の場合に掴む部分である。また、結合切離しハンドル
120は、CRD8との切離しのために操作するハンド
ルである。速度リミッタ121は制御棒3が何らかの不
具合でCRD8の軸から外れて、炉心1内に挿入状態の
まま固着し、その後自由落下するような事故時の制御棒
落下速度を流体抵抗で一定速度以下に制限するものであ
る。そして、制御棒シース117には、ポイズンチュー
ブ118を冷却するために多数の通水孔117aが設け
られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の制御
棒3は、表面積が小さいため図18に示すように制御棒
3が影響を及ぼす中性子吸収領域が制御棒3に面してい
る燃料棒101の列の内、2列程度であり、燃料集合体
2の横断面一部だけである。その結果、制御棒3挿入時
の炉心1の中性子実効増倍率keffが通常0.95程
度と大きく未臨界度合が小さい。この関係から、制御棒
3の中性子吸収効果を高めるため、ボロンの中でも実際
に中性子を吸収するボロン10の濃度を高めたり、共鳴
吸収断面積の大きい物質であるユーロピウムを使用する
などの案が出されている。また、加圧水型原子炉(PW
R)ではロッドクラスタ型の制御棒が用いられており、
このタイプの制御棒は、中性子吸収領域を大きくできる
ことから、有効な対策として沸騰水型原子炉でも検討さ
れているが、種々の問題があり、まだ実用化されていな
い。
棒3は、表面積が小さいため図18に示すように制御棒
3が影響を及ぼす中性子吸収領域が制御棒3に面してい
る燃料棒101の列の内、2列程度であり、燃料集合体
2の横断面一部だけである。その結果、制御棒3挿入時
の炉心1の中性子実効増倍率keffが通常0.95程
度と大きく未臨界度合が小さい。この関係から、制御棒
3の中性子吸収効果を高めるため、ボロンの中でも実際
に中性子を吸収するボロン10の濃度を高めたり、共鳴
吸収断面積の大きい物質であるユーロピウムを使用する
などの案が出されている。また、加圧水型原子炉(PW
R)ではロッドクラスタ型の制御棒が用いられており、
このタイプの制御棒は、中性子吸収領域を大きくできる
ことから、有効な対策として沸騰水型原子炉でも検討さ
れているが、種々の問題があり、まだ実用化されていな
い。
【0014】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、BWRにおいて炉心部に下方から挿入されるロ
ッドクラスタ型制御棒を採用するのに適した制御棒並び
に制御棒案内管および制御棒の着脱方法を提供すること
を目的とする。 〔発明の構成〕
もので、BWRにおいて炉心部に下方から挿入されるロ
ッドクラスタ型制御棒を採用するのに適した制御棒並び
に制御棒案内管および制御棒の着脱方法を提供すること
を目的とする。 〔発明の構成〕
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る制御棒は、
上述した課題を解決するために、原子炉の炉心に下方か
ら挿入されるロッドクラスタ型制御棒の制御棒本体と制
御棒駆動装置の駆動軸との接続部をバヨネット・カップ
リング構造としたものである。
上述した課題を解決するために、原子炉の炉心に下方か
ら挿入されるロッドクラスタ型制御棒の制御棒本体と制
御棒駆動装置の駆動軸との接続部をバヨネット・カップ
リング構造としたものである。
【0016】また、本発明に係る制御棒案内管は、制御
棒および制御棒案内板集合体を上下動可能に収容し、上
記制御棒案内板集合体は、制御棒受け板と複数の制御棒
案内板を支持棒で多段に結合し、かつ最上段の制御棒案
内板に取扱い金具を有する構成とし、この取扱い金具で
上記制御棒および制御棒案内板集合体の双方の荷重を支
持可能とするとともに、外部に取出し可能としたもので
ある。
棒および制御棒案内板集合体を上下動可能に収容し、上
記制御棒案内板集合体は、制御棒受け板と複数の制御棒
案内板を支持棒で多段に結合し、かつ最上段の制御棒案
内板に取扱い金具を有する構成とし、この取扱い金具で
上記制御棒および制御棒案内板集合体の双方の荷重を支
持可能とするとともに、外部に取出し可能としたもので
ある。
【0017】さらに、本発明に係る制御棒の着脱方法は
、制御棒を制御棒案内管内に引き込んだ状態で燃料棒取
扱い治具の先端部を降下させ、次いでこの治具先端部に
設けたフックで制御棒案内板集合体の取扱い金具を掴ん
だ後、制御棒および制御棒案内板集合体を一体に回転さ
せてバヨネット・カップリングを外し、さらに上記治具
先端を引き上げて接続を外すようにしている。
、制御棒を制御棒案内管内に引き込んだ状態で燃料棒取
扱い治具の先端部を降下させ、次いでこの治具先端部に
設けたフックで制御棒案内板集合体の取扱い金具を掴ん
だ後、制御棒および制御棒案内板集合体を一体に回転さ
せてバヨネット・カップリングを外し、さらに上記治具
先端を引き上げて接続を外すようにしている。
【0018】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、ロッド
クラスタ型制御棒と制御棒駆動軸との接続方式をバヨネ
ット・カップリング構造とすることにより、従来のBW
Rの十字形制御棒で用いられていたロッキング・プラグ
スパッドの接続構造より結合の信頼度が格段に向上させ
ることができる。
クラスタ型制御棒と制御棒駆動軸との接続方式をバヨネ
ット・カップリング構造とすることにより、従来のBW
Rの十字形制御棒で用いられていたロッキング・プラグ
スパッドの接続構造より結合の信頼度が格段に向上させ
ることができる。
【0019】また、本発明の制御棒案内板集合体に下部
挿入方式のロッドクラスタ型制御棒を収容して制御棒の
着脱操作をすることにより、柔構造の制御棒を十字形の
剛構造の制御棒のように容易に取り扱うことができる。
挿入方式のロッドクラスタ型制御棒を収容して制御棒の
着脱操作をすることにより、柔構造の制御棒を十字形の
剛構造の制御棒のように容易に取り扱うことができる。
【0020】さらに、制御棒に無理な力を加えることが
なく、制御棒全体を容易に回転操作できる。
なく、制御棒全体を容易に回転操作できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、以下の実施例において従来のBWRと同一
または対応する部分には、図15と同一の符号を用いて
説明する。
する。なお、以下の実施例において従来のBWRと同一
または対応する部分には、図15と同一の符号を用いて
説明する。
【0022】図1〜3は本発明に係るロッドクラスタ型
制御棒3aの実施例を示す。この制御棒3aは制御棒ス
パイダ49、この制御棒スパイダ49のベーンに取り付
けられたロッド状の制御要素46、制御棒スパイダ49
下部の制御棒駆動装置8の駆動軸56と接続する接続部
としてのソケット部43より大略構成される。
制御棒3aの実施例を示す。この制御棒3aは制御棒ス
パイダ49、この制御棒スパイダ49のベーンに取り付
けられたロッド状の制御要素46、制御棒スパイダ49
下部の制御棒駆動装置8の駆動軸56と接続する接続部
としてのソケット部43より大略構成される。
【0023】制御要素46はステンレス鋼の被覆管48
の中に中性子吸収物質47が充填されており、この中性
子吸収物質47は銀・インジウム・カドミウム合金やH
f棒、ボロンカーバイド、Gdまたはユーロピウム等の
金属または酸化物である。
の中に中性子吸収物質47が充填されており、この中性
子吸収物質47は銀・インジウム・カドミウム合金やH
f棒、ボロンカーバイド、Gdまたはユーロピウム等の
金属または酸化物である。
【0024】制御棒スパイダ49の下端は、バヨネット
・カップリングのソケット部43を構成し、空間42に
制御棒駆動軸56の先端部のバヨネット45を受け入れ
る(図3参照)。制御棒スパイダ49のソケット部43
の上方には肩部44aが設けられ、図1,3では省略し
てあるが、肩部44aには制御棒軸から放射状の溝を設
けて、後述の図11の制御棒受け板59の制御棒荷重受
け部(テーパ部)44bの溝と噛み合うようにしてもよ
い。そして、制御棒スパイダ49の中心軸先端には、先
端に傘型部を有したポスト40を設けている。
・カップリングのソケット部43を構成し、空間42に
制御棒駆動軸56の先端部のバヨネット45を受け入れ
る(図3参照)。制御棒スパイダ49のソケット部43
の上方には肩部44aが設けられ、図1,3では省略し
てあるが、肩部44aには制御棒軸から放射状の溝を設
けて、後述の図11の制御棒受け板59の制御棒荷重受
け部(テーパ部)44bの溝と噛み合うようにしてもよ
い。そして、制御棒スパイダ49の中心軸先端には、先
端に傘型部を有したポスト40を設けている。
【0025】図4は制御棒3aを上下駆動するときの案
内となる制御棒案内管4aを示す。制御棒案内管4aは
炉心下部支持板15に嵌め込まれ、燃料集合体の荷重を
受けると共に、下部プレナム9において冷却材の流れに
よる制御棒の水力振動を防ぐ役割も兼ねている。制御棒
案内管4aの中には、制御棒の案内と制御棒交換治具を
兼ねた制御棒案内集合体41が設置されている。この制
御棒案内板集合体41は制御棒案内管4aの中へ着脱自
在である。そして、制御棒案内管4aは、制御棒駆動装
置ハウジング55に接続されている。
内となる制御棒案内管4aを示す。制御棒案内管4aは
炉心下部支持板15に嵌め込まれ、燃料集合体の荷重を
受けると共に、下部プレナム9において冷却材の流れに
よる制御棒の水力振動を防ぐ役割も兼ねている。制御棒
案内管4aの中には、制御棒の案内と制御棒交換治具を
兼ねた制御棒案内集合体41が設置されている。この制
御棒案内板集合体41は制御棒案内管4aの中へ着脱自
在である。そして、制御棒案内管4aは、制御棒駆動装
置ハウジング55に接続されている。
【0026】燃料集合体2aと制御棒案内管4aとの組
合せは、図14に示し、燃料集合体2aの下部タイプレ
ート23は制御棒案内管4aの上部に嵌め込まれ、その
下部側面に冷却材入口28が制御棒案内管4aの開口部
60と一致する位置に設けられ、この冷却材入口28は
1つの下部タイプレート23に複数個設けられてもよい
。
合せは、図14に示し、燃料集合体2aの下部タイプレ
ート23は制御棒案内管4aの上部に嵌め込まれ、その
下部側面に冷却材入口28が制御棒案内管4aの開口部
60と一致する位置に設けられ、この冷却材入口28は
1つの下部タイプレート23に複数個設けられてもよい
。
【0027】図8は制御棒案内板集合体41の詳細を示
している。
している。
【0028】この制御棒案内板集合体41には、最下段
の制御棒受け板59と複数の制御棒案内板58とを支持
棒57で多段に結合し、最上段の制御棒案内板58aに
制御棒案内板集合体41の取扱い金具61を設け、制御
棒3aおよび制御棒案内板集合体41の双方の荷重を上
記取扱い金具61で受け、制御棒案内管4aから取り外
し自在な構成としている。制御棒案内板58,58aは
図9,10に示すように制御要素46および制御棒スパ
イダ49の形状に合せた穴51が穿設されており、この
穴51が制御棒を案内する。
の制御棒受け板59と複数の制御棒案内板58とを支持
棒57で多段に結合し、最上段の制御棒案内板58aに
制御棒案内板集合体41の取扱い金具61を設け、制御
棒3aおよび制御棒案内板集合体41の双方の荷重を上
記取扱い金具61で受け、制御棒案内管4aから取り外
し自在な構成としている。制御棒案内板58,58aは
図9,10に示すように制御要素46および制御棒スパ
イダ49の形状に合せた穴51が穿設されており、この
穴51が制御棒を案内する。
【0029】また、制御棒受け板59は図11に示すよ
うに、中心に制御棒スパイダ59のソケット部43が貫
通する穴52が穿設され、穴52はテーパ部44bを形
成し、制御棒スパイダ49の肩部44aと噛み合うよう
に放射状の溝を形成することが望ましい。さらに、最上
段の制御棒案内板58aに設ける取扱い金具61には、
図12に示すような制御棒取扱い治具のフック65が引
っ掛けられる穴53が穿設されている。また、金具の高
さは図14の燃料集合体との組合せ図に示すように、燃
料集合体2aの下部タイプレートの底板37に接する高
さに設定されている。
うに、中心に制御棒スパイダ59のソケット部43が貫
通する穴52が穿設され、穴52はテーパ部44bを形
成し、制御棒スパイダ49の肩部44aと噛み合うよう
に放射状の溝を形成することが望ましい。さらに、最上
段の制御棒案内板58aに設ける取扱い金具61には、
図12に示すような制御棒取扱い治具のフック65が引
っ掛けられる穴53が穿設されている。また、金具の高
さは図14の燃料集合体との組合せ図に示すように、燃
料集合体2aの下部タイプレートの底板37に接する高
さに設定されている。
【0030】次に、実施例の作用を説明する。
【0031】BWRの炉心部に下方から挿入されるロッ
ドクラスタ型制御棒では、制御棒案内管4aの中に制御
棒急速挿入時の制御要素の座屈と撓み防止のための案内
板が必要になる。そのため、制御棒駆動軸56との接続
を信頼の高いものにするバヨネット・カップリングを採
用しようとしても、制御棒案内管4aの中では案内板が
邪魔になり、制御棒全体の回転操作ができない。
ドクラスタ型制御棒では、制御棒案内管4aの中に制御
棒急速挿入時の制御要素の座屈と撓み防止のための案内
板が必要になる。そのため、制御棒駆動軸56との接続
を信頼の高いものにするバヨネット・カップリングを採
用しようとしても、制御棒案内管4aの中では案内板が
邪魔になり、制御棒全体の回転操作ができない。
【0032】また、ロッドクラスタ型制御棒は柔構造で
あるので、制御棒スパイダ49部分を掴んで回転操作等
をせずに、制御要素46を掴んで操作をすると、制御要
素46が塑性変形してしまう可能性である。本実施例で
は、後述のように制御要素46に無理な力を加えること
なく、容易に制御棒全体を回転操作でき、バヨネット・
カップリング構造の接続部を提供している。
あるので、制御棒スパイダ49部分を掴んで回転操作等
をせずに、制御要素46を掴んで操作をすると、制御要
素46が塑性変形してしまう可能性である。本実施例で
は、後述のように制御要素46に無理な力を加えること
なく、容易に制御棒全体を回転操作でき、バヨネット・
カップリング構造の接続部を提供している。
【0033】ロッドクラスタ型制御棒3aを取り扱う場
合を図12に基づいて説明する。(1)図4に示すよう
に制御棒3aを制御棒案内管4aの中に引き込んだ状態
で制御棒取扱い治具を降下させ水中テレビカメラで監視
しながら、さらに取扱い治具先端部69を降下させる。 (2)取扱い治具先端部69には位置センサが設け
られており、最上段の制御棒案内板58aに触れると自
動的に先端部69の降下が停止し、 (3)フック6
5を広げることにより、取扱い金具61を掴む。(4)
さらに治具先端部69を僅かに上昇させた後、治具先端
部69を45°回転させ、制御棒3aと案内板集合体4
1を一体に回転操作してバヨネット・カップリングを外
せるようにする。 (5)その後、治具先端部69を
引き上げ、接続を外す。 (6)後は制御棒取扱い治
具を上方に引き上げて、制御棒3aと一体に案内板集合
体41を運び移動する。制御棒3aを取り付ける場合は
この逆の作業をする。
合を図12に基づいて説明する。(1)図4に示すよう
に制御棒3aを制御棒案内管4aの中に引き込んだ状態
で制御棒取扱い治具を降下させ水中テレビカメラで監視
しながら、さらに取扱い治具先端部69を降下させる。 (2)取扱い治具先端部69には位置センサが設け
られており、最上段の制御棒案内板58aに触れると自
動的に先端部69の降下が停止し、 (3)フック6
5を広げることにより、取扱い金具61を掴む。(4)
さらに治具先端部69を僅かに上昇させた後、治具先端
部69を45°回転させ、制御棒3aと案内板集合体4
1を一体に回転操作してバヨネット・カップリングを外
せるようにする。 (5)その後、治具先端部69を
引き上げ、接続を外す。 (6)後は制御棒取扱い治
具を上方に引き上げて、制御棒3aと一体に案内板集合
体41を運び移動する。制御棒3aを取り付ける場合は
この逆の作業をする。
【0034】なお、制御棒3aを案内板集合体41から
取り出す場合には、燃料貯蔵プールの取扱い治具を用い
て、制御棒スパイダ49のポスト40を使って取出し操
作を行なう。
取り出す場合には、燃料貯蔵プールの取扱い治具を用い
て、制御棒スパイダ49のポスト40を使って取出し操
作を行なう。
【0035】このように本実施例によれば、制御棒3a
と制御棒駆動軸56との接続部の着脱操作および制御棒
3aの移動を行なう場合に制御要素46の保護治具を特
別に制御棒取扱い治具側で用意する必要がない。また、
制御棒スパイダ49に設けた肩部44aと制御棒案内板
集合体41の制御棒受け板59のテーパ部44とは、制
御棒3aの自重で絡み合い、回転操作時に案内板集合体
と制御棒がずれて制御要素46に無理な曲げ応力が発生
することを防止できる。さらに、本実施例では制御棒移
動中もロッドクラスタ型制御棒は、案内板集合体41内
に収容されているので、横揺れにより制御要素46に大
きな曲げ応力が掛ることはない。
と制御棒駆動軸56との接続部の着脱操作および制御棒
3aの移動を行なう場合に制御要素46の保護治具を特
別に制御棒取扱い治具側で用意する必要がない。また、
制御棒スパイダ49に設けた肩部44aと制御棒案内板
集合体41の制御棒受け板59のテーパ部44とは、制
御棒3aの自重で絡み合い、回転操作時に案内板集合体
と制御棒がずれて制御要素46に無理な曲げ応力が発生
することを防止できる。さらに、本実施例では制御棒移
動中もロッドクラスタ型制御棒は、案内板集合体41内
に収容されているので、横揺れにより制御要素46に大
きな曲げ応力が掛ることはない。
【0036】図13は模擬燃料集合体の形をした制御棒
取扱い治具90を使用した場合の制御棒の着脱方法を示
し、前述の制御棒の着脱方法の方が容易であることを示
す。(1)では燃料集合体を制御棒案内管4aの上から
取り除く。このとき、制御棒3aは制御棒案内管4aの
中へ引き込まれている。 (2)では制御棒取扱い治
具90を制御棒案内管4aの上にセットする。 (3
)では制御棒取扱い治具90の中に制御棒3aを全スト
ローク挿入する。 (4)ではチャック92でポスト
40を掴む。 (5)では制御棒取扱い治具90ごと
制御棒3aの回転操作を行なって、バヨネット・カップ
リングが外れるようにする。その後、チャック92を引
くことによって、制御棒3aと制御棒駆動軸56との接
続が分離される。(6)では制御棒3aと取扱い治具9
0を一体に上方に引き上げ制御棒3aを移動させる。
取扱い治具90を使用した場合の制御棒の着脱方法を示
し、前述の制御棒の着脱方法の方が容易であることを示
す。(1)では燃料集合体を制御棒案内管4aの上から
取り除く。このとき、制御棒3aは制御棒案内管4aの
中へ引き込まれている。 (2)では制御棒取扱い治
具90を制御棒案内管4aの上にセットする。 (3
)では制御棒取扱い治具90の中に制御棒3aを全スト
ローク挿入する。 (4)ではチャック92でポスト
40を掴む。 (5)では制御棒取扱い治具90ごと
制御棒3aの回転操作を行なって、バヨネット・カップ
リングが外れるようにする。その後、チャック92を引
くことによって、制御棒3aと制御棒駆動軸56との接
続が分離される。(6)では制御棒3aと取扱い治具9
0を一体に上方に引き上げ制御棒3aを移動させる。
【0037】図13の例では制御棒取外しに当たって制
御棒を一度全引抜きし、制御棒取扱い治具90をセット
した後、再び全挿入するため、原子炉の中央操作室との
連絡および中央操作室側での制御棒再挿入作業が増える
ことになり煩雑である。
御棒を一度全引抜きし、制御棒取扱い治具90をセット
した後、再び全挿入するため、原子炉の中央操作室との
連絡および中央操作室側での制御棒再挿入作業が増える
ことになり煩雑である。
【0038】このように、本実施例によれば、制御棒案
内板集合体41は、そのまま制御棒3aの貯蔵ラック構
造の一部も兼ねることができ、制御棒取扱いの治具類を
削減可能である。
内板集合体41は、そのまま制御棒3aの貯蔵ラック構
造の一部も兼ねることができ、制御棒取扱いの治具類を
削減可能である。
【0039】本実施例の制御棒と組み合せて使用するの
に適合した燃料集合体を図14に示す。
に適合した燃料集合体を図14に示す。
【0040】この燃料集合体2aは、燃料棒21、ウォ
ータロッド34、上部タイプレート22、下部タイプレ
ート23、燃料スペーサ26、チャンネルボックス32
、および中空筒状の制御要素案内鞘25から大略構成さ
れている。燃料棒21およびウォータロッド34の下端
部は、下部タイプレート23にて保持される。制御要素
案内鞘25は。その上下両端部が上部タイプレート22
および下部タイプレート23に固定保持される。燃料ス
ペーサ26は、燃料集合体2aの軸方向に複数段配置さ
れ、燃料棒21、ウォータロッド34および制御要素案
内鞘25の相互間の間隙を適切に保持している。また、
燃料スペーサ26の軸方向の位置は、制御要素案内鞘2
5によって固定保持される。
ータロッド34、上部タイプレート22、下部タイプレ
ート23、燃料スペーサ26、チャンネルボックス32
、および中空筒状の制御要素案内鞘25から大略構成さ
れている。燃料棒21およびウォータロッド34の下端
部は、下部タイプレート23にて保持される。制御要素
案内鞘25は。その上下両端部が上部タイプレート22
および下部タイプレート23に固定保持される。燃料ス
ペーサ26は、燃料集合体2aの軸方向に複数段配置さ
れ、燃料棒21、ウォータロッド34および制御要素案
内鞘25の相互間の間隙を適切に保持している。また、
燃料スペーサ26の軸方向の位置は、制御要素案内鞘2
5によって固定保持される。
【0041】チャンネルボックス32は、下部タイプレ
ート23にねじ27によって取り付けられ、燃料スペー
サ26で保持された燃料棒21、ウォータロッド34お
よび制御要素案内鞘25の束の外周を取り囲んでいる。 下部タイプレート23は制御棒案内管4aに嵌め込まれ
、上端部に燃料棒支持部24を有し、しかも燃料棒支持
部24の下方に空間33を形成している。燃料棒支持部
24が、燃料棒21とウォータロッド34の下端部を支
持している。
ート23にねじ27によって取り付けられ、燃料スペー
サ26で保持された燃料棒21、ウォータロッド34お
よび制御要素案内鞘25の束の外周を取り囲んでいる。 下部タイプレート23は制御棒案内管4aに嵌め込まれ
、上端部に燃料棒支持部24を有し、しかも燃料棒支持
部24の下方に空間33を形成している。燃料棒支持部
24が、燃料棒21とウォータロッド34の下端部を支
持している。
【0042】燃料棒21は、上部端栓35および下部端
栓36にて上下両端が密封された例えばジルコニウム合
金製の被覆管内に多数の燃料ペレットを充填したもので
あって、ガスプレナムが、被覆管内の上端部に設けられ
ている。そして、ウォータロッド34の直径は燃料棒2
1の外径より大きく設定され、燃料集合体2aの横断面
の中に分散配置されている。
栓36にて上下両端が密封された例えばジルコニウム合
金製の被覆管内に多数の燃料ペレットを充填したもので
あって、ガスプレナムが、被覆管内の上端部に設けられ
ている。そして、ウォータロッド34の直径は燃料棒2
1の外径より大きく設定され、燃料集合体2aの横断面
の中に分散配置されている。
【0043】ウォータロッド34は、例えばジルコニウ
ム合金製の中空の管からなり、上部端栓35および下部
端栓36によって封じられており、中空管の上下端に冷
却水の出入口孔を有する。そして、燃料棒21およびウ
ォータロッド34の軸方向位置は、スペーサ26の格子
の摩擦力により上方に浮き上がらないように保持されて
いる。
ム合金製の中空の管からなり、上部端栓35および下部
端栓36によって封じられており、中空管の上下端に冷
却水の出入口孔を有する。そして、燃料棒21およびウ
ォータロッド34の軸方向位置は、スペーサ26の格子
の摩擦力により上方に浮き上がらないように保持されて
いる。
【0044】制御要素案内鞘25は、その上下両端に開
口を有した中空管であって、材質としては中性子吸収の
小さいジルコニウム合金製が望ましい。制御要素案内鞘
25はスペーサに溶接されたスペーサと同一性質の材料
のスリーブと膨脹によりあるいはローリングにより局部
的に半径方向を変形もしくは円周変形することによって
固定されている。また、制御要素案内鞘25と上下タイ
プレート22,23は、タイプレートの格子部29およ
び燃料棒支持部24に溶接されたタイプレートと同一性
質の材料(一般にステンレス鋼)のスリーブと膨脹によ
りあるいはローリングにより局部的に半径方向を変形も
しくは円周変形することによって固定されている。制御
要素案内鞘25の下端は、下部タイプレート23の燃料
棒支持部24を貫通して、さらに底板37を貫通して下
方ら開口している。この開口は上記と同様にスリーブを
介して底板37に固定され、ラッパ状に拡管され制御要
素46の挿入を滑かにしている。
口を有した中空管であって、材質としては中性子吸収の
小さいジルコニウム合金製が望ましい。制御要素案内鞘
25はスペーサに溶接されたスペーサと同一性質の材料
のスリーブと膨脹によりあるいはローリングにより局部
的に半径方向を変形もしくは円周変形することによって
固定されている。また、制御要素案内鞘25と上下タイ
プレート22,23は、タイプレートの格子部29およ
び燃料棒支持部24に溶接されたタイプレートと同一性
質の材料(一般にステンレス鋼)のスリーブと膨脹によ
りあるいはローリングにより局部的に半径方向を変形も
しくは円周変形することによって固定されている。制御
要素案内鞘25の下端は、下部タイプレート23の燃料
棒支持部24を貫通して、さらに底板37を貫通して下
方ら開口している。この開口は上記と同様にスリーブを
介して底板37に固定され、ラッパ状に拡管され制御要
素46の挿入を滑かにしている。
【0045】上部タイプレート22は制御要素案内鞘2
5の上端を固定するための格子部29が冷却材の流路開
口部(図14中省略)に設けられ、箱型の燃料取扱い用
枠30と、制御棒スクラム時の燃料浮上り防止のための
抑え用ホールドダウン・スプリング31とを有している
。
5の上端を固定するための格子部29が冷却材の流路開
口部(図14中省略)に設けられ、箱型の燃料取扱い用
枠30と、制御棒スクラム時の燃料浮上り防止のための
抑え用ホールドダウン・スプリング31とを有している
。
【0046】次に、本実施例の制御棒を組み合せて使用
した場合の作用を説明する。
した場合の作用を説明する。
【0047】再循環ポンプ7によって加圧された冷却水
は、下部プレナム9に流入する。次いで、下部プレナム
9に入った水は制御棒案内管4aの上部の開口部60と
下部タイプレート23の冷却材入口(オリフィス)28
を通り、下部タイプレート23内の空間33に入り、燃
料棒支持部24に設けられた貫通口(図14中では省略
)を通って燃料棒21の間のチャンネルボックス32で
囲まれた冷却水流路に導かれる。この際、冷却水の一部
は下部タイプレート23に設けられたリーク孔(図14
では省略)からバイパス流路(チャンネルボックス32
の外側の冷却材流路)へ流れる。
は、下部プレナム9に流入する。次いで、下部プレナム
9に入った水は制御棒案内管4aの上部の開口部60と
下部タイプレート23の冷却材入口(オリフィス)28
を通り、下部タイプレート23内の空間33に入り、燃
料棒支持部24に設けられた貫通口(図14中では省略
)を通って燃料棒21の間のチャンネルボックス32で
囲まれた冷却水流路に導かれる。この際、冷却水の一部
は下部タイプレート23に設けられたリーク孔(図14
では省略)からバイパス流路(チャンネルボックス32
の外側の冷却材流路)へ流れる。
【0048】この冷却水流路の水は燃料棒21の発熱に
より沸騰し、燃料集合体の流路を上昇して上部プレナム
19でバイパス流と混合する。制御棒3aの先端部は炉
心の燃料有効部(核燃料が装荷されている部位)から引
き抜かれている場合、図14に示すように制御棒の先端
が下部タイプレート23部分の制御要素案内鞘25内に
納まっている。したがって、制御要素46の先端は熱中
性子束が充分減衰しているので、制御要素先端の中性子
吸収物質の消耗を緩和できる。燃料有効部下端より例え
ば15cm程度制御要素有効部の上端が下方にあれば充
分である。
より沸騰し、燃料集合体の流路を上昇して上部プレナム
19でバイパス流と混合する。制御棒3aの先端部は炉
心の燃料有効部(核燃料が装荷されている部位)から引
き抜かれている場合、図14に示すように制御棒の先端
が下部タイプレート23部分の制御要素案内鞘25内に
納まっている。したがって、制御要素46の先端は熱中
性子束が充分減衰しているので、制御要素先端の中性子
吸収物質の消耗を緩和できる。燃料有効部下端より例え
ば15cm程度制御要素有効部の上端が下方にあれば充
分である。
【0049】また、下部タイプレート23の空間33内
では、冷却材入口28から流入した冷却水が横流から上
昇流に流れ方向が変わるので、この空間33に存在する
棒状の抵抗体(ここでは制御要素案内鞘25)は強い横
流圧力を受ける。本実施例では制御要素案内鞘25が下
部プレート23に固定され、制御要素46が上記横流か
ら隔離されて挿入されているので、制御要素46の水力
振動が発生しない。
では、冷却材入口28から流入した冷却水が横流から上
昇流に流れ方向が変わるので、この空間33に存在する
棒状の抵抗体(ここでは制御要素案内鞘25)は強い横
流圧力を受ける。本実施例では制御要素案内鞘25が下
部プレート23に固定され、制御要素46が上記横流か
ら隔離されて挿入されているので、制御要素46の水力
振動が発生しない。
【0050】ところで、本実施例の制御棒案内管4aに
内蔵される制御棒案内板集合体41は、前述の燃料集合
体の下部タイプレート底板で押えられており、制御棒挿
入時の制御要素46の曲がりによる接触摩擦で案内板集
合体41が押し上げられるのを防止できる。また、図1
4で示したように、燃料集合体2aの上部タイプレート
22の燃料棒取扱い用枠30と制御棒案内板集合体41
の取扱い金具61の寸法を調整することにより、取扱い
治具先端部69を燃料集合体用と制御棒案内板集合体用
で兼用することができる。
内蔵される制御棒案内板集合体41は、前述の燃料集合
体の下部タイプレート底板で押えられており、制御棒挿
入時の制御要素46の曲がりによる接触摩擦で案内板集
合体41が押し上げられるのを防止できる。また、図1
4で示したように、燃料集合体2aの上部タイプレート
22の燃料棒取扱い用枠30と制御棒案内板集合体41
の取扱い金具61の寸法を調整することにより、取扱い
治具先端部69を燃料集合体用と制御棒案内板集合体用
で兼用することができる。
【0051】したがって、上記実施例によれば、下部挿
入のロッドクラスタ型制御棒が柔構造であるにも拘らず
、簡単な取扱い治具によって、接続の確実度が高まって
回転操作の必要なバヨネット・カップリング構造の接続
が実現し、着脱操作を容易に行なえる。また、燃料集合
体取扱い治具と制御棒交換作業用の治具が同一で対応で
きる。
入のロッドクラスタ型制御棒が柔構造であるにも拘らず
、簡単な取扱い治具によって、接続の確実度が高まって
回転操作の必要なバヨネット・カップリング構造の接続
が実現し、着脱操作を容易に行なえる。また、燃料集合
体取扱い治具と制御棒交換作業用の治具が同一で対応で
きる。
【0052】なお、上記実施例の制御棒と駆動軸の接続
部の説明では、制御棒側にソケット、駆動軸側にバヨネ
ットの組合せとしているが、容易にわかるように制御棒
側をバヨネット、駆動軸側をソケットの組合せとしても
、本発明の案内板集合体による制御棒着脱操作が可能で
ある。
部の説明では、制御棒側にソケット、駆動軸側にバヨネ
ットの組合せとしているが、容易にわかるように制御棒
側をバヨネット、駆動軸側をソケットの組合せとしても
、本発明の案内板集合体による制御棒着脱操作が可能で
ある。
【0053】また、ロッドクラスタ型制御棒の制御棒案
内管4a内での制御要素46の周方向位置が、燃料集合
体2aの制御要素案内鞘25の位置とずれないように、
制御棒案内板集合体41の制御棒受け板59の下面と、
これに対応する制御棒案内管底面50との間に、また燃
料集合体2aの下部タイプレート23と制御棒案内管4
4上部の嵌合部分にそれぞれキーとキー溝を設けること
が望ましい。
内管4a内での制御要素46の周方向位置が、燃料集合
体2aの制御要素案内鞘25の位置とずれないように、
制御棒案内板集合体41の制御棒受け板59の下面と、
これに対応する制御棒案内管底面50との間に、また燃
料集合体2aの下部タイプレート23と制御棒案内管4
4上部の嵌合部分にそれぞれキーとキー溝を設けること
が望ましい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る制御
棒によれば、下部挿入方式のロッドクラスタ型制御棒に
おいても制御棒と制御棒駆動軸との接続部を信頼度の高
いバヨネット・カップリングに実現できる。そして、ロ
ッドクラスタ型制御棒を使用することにより、表面積を
大きくすることができ、制御棒価値が増大し、炉心の核
設計上必要な制御棒の本数を制限でき、炉停止余裕を改
善できる。
棒によれば、下部挿入方式のロッドクラスタ型制御棒に
おいても制御棒と制御棒駆動軸との接続部を信頼度の高
いバヨネット・カップリングに実現できる。そして、ロ
ッドクラスタ型制御棒を使用することにより、表面積を
大きくすることができ、制御棒価値が増大し、炉心の核
設計上必要な制御棒の本数を制限でき、炉停止余裕を改
善できる。
【0055】また、本発明に係る制御棒案内管によれば
、制御棒案内板集合体を用いて外部に取出し可能とした
ので、柔構造の制御棒を従来の横断面十字状の剛構造の
制御棒のように取り扱うことができ、取扱い性が向上す
る。
、制御棒案内板集合体を用いて外部に取出し可能とした
ので、柔構造の制御棒を従来の横断面十字状の剛構造の
制御棒のように取り扱うことができ、取扱い性が向上す
る。
【0056】さらに、本発明に係る制御棒の着脱方法に
よれば、制御要素に無理な力を加えることがなく、制御
棒全体を容易に回転操作でき、バヨネット・カップリン
グ構造の接続部を着脱できる。
よれば、制御要素に無理な力を加えることがなく、制御
棒全体を容易に回転操作でき、バヨネット・カップリン
グ構造の接続部を着脱できる。
【図1】本発明に係る制御棒の一実施例を示す全体図。
【図2】図1のA−A線による矢視図。
【図3】図1の制御棒の接続部の詳細図。
【図4】本実施例の制御棒を制御棒案内管に収容した状
態の縦断面図。
態の縦断面図。
【図5】図4のB−B線による断面図。
【図6】図4のC−C線による断面図。
【図7】図4のD−D線による断面図。
【図8】本発明の制御棒案内板集合体の詳細を示す正面
図。
図。
【図9】図8のE−E線による矢視図。
【図10】図8のF−F線による断面図。
【図11】図4のG−G線による断面図。
【図12】本実施例の制御棒取扱い治具による操作を示
す説明図。
す説明図。
【図13】模擬燃料集合体型の制御棒取扱い治具による
操作順序を示す説明図。
操作順序を示す説明図。
【図14】本発明の制御棒と組み合せて使用する燃料集
合体の例を示す縦断面図。
合体の例を示す縦断面図。
【図15】従来の原子炉を示す縦断面図。
【図16】従来の燃料集合体を示す縦断面図。
【図17】従来の制御棒を示す斜視図。
【図18】従来の燃料集合体と説明の横断面を示す説明
図。
図。
2a 燃料集合体
3a 制御棒
8 制御棒駆動装置
40 ポスト
41 制御棒案内板集合体
43 ソケット部(接続部)
45 バヨネット
46 制御要素
49 制御棒スパイダ
56 制御棒駆動軸
57 支持棒
58 制御棒案内板
59 最上段の制御棒受け板
61 取扱い金具
65 フック
69 治具先端部
90 制御棒取扱い治具
92 チャック
Claims (3)
- 【請求項1】 原子炉の炉心に下方から挿入されるロ
ッドクラスタ型制御棒の制御棒本体と制御棒駆動装置の
駆動軸との接続部をバヨネット・カップリング構造とし
たことを特徴とする制御棒。 - 【請求項2】 制御棒および制御棒案内板集合体を上
下動可能に収容し、上記制御棒案内板集合体は、制御棒
受け板と複数の制御棒案内板を支持棒で多段に結合し、
かつ最上段の制御棒案内板に取扱い金具を有する構成と
し、この取扱い金具で上記制御棒および制御棒案内板集
合体の双方の荷重を支持可能とするとともに、外部に取
出し可能としたことを特徴とする制御棒案内管。 - 【請求項3】 制御棒を制御棒案内管内に引き込んだ
状態で燃料棒取扱い治具の先端部を降下させ、次いでこ
の治具先端部に設けたフックで制御棒案内板集合体の取
扱い金具を掴んだ後、制御棒および制御棒案内板集合体
を一体に回転させてバヨネット・カップリングを外し、
さらに上記治具先端を引き上げて接続を外すことを特徴
とする請求項1記載の制御棒の着脱方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3067094A JPH04301794A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 制御棒ならびに制御棒案内管および制御棒の着脱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3067094A JPH04301794A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 制御棒ならびに制御棒案内管および制御棒の着脱方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04301794A true JPH04301794A (ja) | 1992-10-26 |
Family
ID=13334954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3067094A Pending JPH04301794A (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 制御棒ならびに制御棒案内管および制御棒の着脱方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04301794A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006317289A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Toshiba Corp | 制御棒駆動機構 |
CN110299214A (zh) * | 2019-07-04 | 2019-10-01 | 中国原子能科学研究院 | 一种核反应堆反应性控制机构 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP3067094A patent/JPH04301794A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006317289A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Toshiba Corp | 制御棒駆動機構 |
CN110299214A (zh) * | 2019-07-04 | 2019-10-01 | 中国原子能科学研究院 | 一种核反应堆反应性控制机构 |
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