JP2562270B2 - 沸とう水型原子炉 - Google Patents
沸とう水型原子炉Info
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- JP2562270B2 JP2562270B2 JP5154663A JP15466393A JP2562270B2 JP 2562270 B2 JP2562270 B2 JP 2562270B2 JP 5154663 A JP5154663 A JP 5154663A JP 15466393 A JP15466393 A JP 15466393A JP 2562270 B2 JP2562270 B2 JP 2562270B2
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- Japan
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- G—PHYSICS
- G21—NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
- G21C—NUCLEAR REACTORS
- G21C7/00—Control of nuclear reaction
- G21C7/06—Control of nuclear reaction by application of neutron-absorbing material, i.e. material with absorption cross-section very much in excess of reflection cross-section
- G21C7/08—Control of nuclear reaction by application of neutron-absorbing material, i.e. material with absorption cross-section very much in excess of reflection cross-section by displacement of solid control elements, e.g. control rods
-
- G—PHYSICS
- G21—NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
- G21C—NUCLEAR REACTORS
- G21C1/00—Reactor types
- G21C1/04—Thermal reactors ; Epithermal reactors
- G21C1/06—Heterogeneous reactors, i.e. in which fuel and moderator are separated
- G21C1/08—Heterogeneous reactors, i.e. in which fuel and moderator are separated moderator being highly pressurised, e.g. boiling water reactor, integral super-heat reactor, pressurised water reactor
- G21C1/084—Boiling water reactors
-
- G—PHYSICS
- G21—NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
- G21C—NUCLEAR REACTORS
- G21C9/00—Emergency protection arrangements structurally associated with the reactor, e.g. safety valves provided with pressure equalisation devices
- G21C9/02—Means for effecting very rapid reduction of the reactivity factor under fault conditions, e.g. reactor fuse; Control elements having arrangements activated in an emergency
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般に原子炉、特に
改良した沸とう水炉に関する。
改良した沸とう水炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の沸とう水炉(BWR)では、圧力
容器に原子炉炉心を収容し、炉心の上に順に普通の汽水
分離器および乾燥器を配置する。圧力容器には冷却兼減
速流体、たとえば水を、通常汽水分離器の中間付近に位
置する所定の平常水レベルまで充満する。炉心は水を沸
とうさせて蒸気−水混合物を発生し、蒸気−水混合物は
上昇して汽水分離器に入り、ここで混合物から水の一部
を除去し、また汽水分離器の上に配置した蒸気乾燥器で
混合物から水をさらに除去する。乾燥した蒸気(スチー
ム)を通常圧力容器から、たとえば普通の蒸気タービン
に排出し、このタービンで発電機を駆動して電力を発生
し、それを電気事業配電網に供給する。
容器に原子炉炉心を収容し、炉心の上に順に普通の汽水
分離器および乾燥器を配置する。圧力容器には冷却兼減
速流体、たとえば水を、通常汽水分離器の中間付近に位
置する所定の平常水レベルまで充満する。炉心は水を沸
とうさせて蒸気−水混合物を発生し、蒸気−水混合物は
上昇して汽水分離器に入り、ここで混合物から水の一部
を除去し、また汽水分離器の上に配置した蒸気乾燥器で
混合物から水をさらに除去する。乾燥した蒸気(スチー
ム)を通常圧力容器から、たとえば普通の蒸気タービン
に排出し、このタービンで発電機を駆動して電力を発生
し、それを電気事業配電網に供給する。
【0003】代表的なBWRは、炉心から下向きに普通
の案内管中に延在する複数の制御棒によって制御する。
案内管は、両者間に下部プレナムを画定する炉心の底部
から圧力容器の下部ヘッドまで延在する。複数の普通の
制御棒駆動装置(CRD=control rod drives)が下部
ヘッドから下方に延在し、これらのCRDは、炉心の反
応度を下げるために、制御棒を上向きに炉心中に選択的
に挿入し、また炉心の反応度を上げるために、制御棒を
下向きに炉心から選択的に引き抜く作用をなす。普通の
駆動スクリュを用いることにより、制御棒を正確な中間
位置に位置させる。具体的には、普通のステップモータ
により駆動スクリュを反対方向いずれかに選択的に回転
させて、スクリュにねじ係合したボールナットを上向き
または下向きに選択的に移動させる。細長いピストンが
ボールナット上に位置し、対応する制御棒に連結されて
いるので、ボールナットの移動に対応して、このピスト
ンが制御棒を上げたり下げたりする。スクラム(SCR
AM)作動時に制御棒を比較的瞬時に挿入するために
は、通常の手段で水などの加圧流体をCRDに案内し、
ピストンを押し上げ、したがってボールナットとは独立
に制御棒を押し上げる。
の案内管中に延在する複数の制御棒によって制御する。
案内管は、両者間に下部プレナムを画定する炉心の底部
から圧力容器の下部ヘッドまで延在する。複数の普通の
制御棒駆動装置(CRD=control rod drives)が下部
ヘッドから下方に延在し、これらのCRDは、炉心の反
応度を下げるために、制御棒を上向きに炉心中に選択的
に挿入し、また炉心の反応度を上げるために、制御棒を
下向きに炉心から選択的に引き抜く作用をなす。普通の
駆動スクリュを用いることにより、制御棒を正確な中間
位置に位置させる。具体的には、普通のステップモータ
により駆動スクリュを反対方向いずれかに選択的に回転
させて、スクリュにねじ係合したボールナットを上向き
または下向きに選択的に移動させる。細長いピストンが
ボールナット上に位置し、対応する制御棒に連結されて
いるので、ボールナットの移動に対応して、このピスト
ンが制御棒を上げたり下げたりする。スクラム(SCR
AM)作動時に制御棒を比較的瞬時に挿入するために
は、通常の手段で水などの加圧流体をCRDに案内し、
ピストンを押し上げ、したがってボールナットとは独立
に制御棒を押し上げる。
【0004】制御棒を炉心の下側から完全に引き抜くた
めには、炉心と容器下部ヘッド間に延在する案内管の鉛
直高さが、制御棒の長さにだいたい等しくなければなら
ない。炉心の高さも、制御棒を炉心に完全に挿入できる
ように、その鉛直高さが制御棒の長さにだいたい等し
い。さらに、普通の汽水分離器にも、蒸気−水混合物か
ら水を効果的に分離するのに適当な鉛直高さが必要であ
る。汽水分離器の上に配置された蒸気乾燥器にも追加の
鉛直高さが必要である。
めには、炉心と容器下部ヘッド間に延在する案内管の鉛
直高さが、制御棒の長さにだいたい等しくなければなら
ない。炉心の高さも、制御棒を炉心に完全に挿入できる
ように、その鉛直高さが制御棒の長さにだいたい等し
い。さらに、普通の汽水分離器にも、蒸気−水混合物か
ら水を効果的に分離するのに適当な鉛直高さが必要であ
る。汽水分離器の上に配置された蒸気乾燥器にも追加の
鉛直高さが必要である。
【0005】したがって、圧力容器の全高は、これらの
種々の構成要素を収容するとともに、その有効な機能を
保証するのに適当でなければならない。電気事業配電網
に電力を供給するためのタービン発電機を駆動する蒸気
を発生する寸法のBWR用の代表的な圧力容器は、炉が
約1,000メガワット電気(MWe)以上程度で発電
する場合、高さ約21mである。このような大きな圧力
容器は、代表的には鋼製で、対応する大きな重量をも
ち、これを発電プラントに組み立てる際には大型クレー
ンを必要とする。
種々の構成要素を収容するとともに、その有効な機能を
保証するのに適当でなければならない。電気事業配電網
に電力を供給するためのタービン発電機を駆動する蒸気
を発生する寸法のBWR用の代表的な圧力容器は、炉が
約1,000メガワット電気(MWe)以上程度で発電
する場合、高さ約21mである。このような大きな圧力
容器は、代表的には鋼製で、対応する大きな重量をも
ち、これを発電プラントに組み立てる際には大型クレー
ンを必要とする。
【0006】従来のBWRには代表的には普通の再循環
ポンプが設けられ、これらのポンプは圧力容器内の水を
炉心を囲む普通の環状ダウンカマー(downcomer )を通
して下向きに案内する作用をなす。こうして再循環した
水は下部プレナムに入り、炉心内を上向きに流れる。炉
蒸気を発生するのに用いた水は炉を冷却もするので、代
表的には、適当な系を設けて、冷却材の水が炉系統から
漏れ出る普通の冷却材喪失事故(LOCA)時に起こる
ような異常運転モードを含めたあらゆる炉運転モードの
間、適正な水をいつも圧力容器内にかつ炉心より上に入
れておくようにする。そして、かかる系を適当に交換し
て、圧力容器内に炉心より上に適正な水レベルを維持し
なければならない。
ポンプが設けられ、これらのポンプは圧力容器内の水を
炉心を囲む普通の環状ダウンカマー(downcomer )を通
して下向きに案内する作用をなす。こうして再循環した
水は下部プレナムに入り、炉心内を上向きに流れる。炉
蒸気を発生するのに用いた水は炉を冷却もするので、代
表的には、適当な系を設けて、冷却材の水が炉系統から
漏れ出る普通の冷却材喪失事故(LOCA)時に起こる
ような異常運転モードを含めたあらゆる炉運転モードの
間、適正な水をいつも圧力容器内にかつ炉心より上に入
れておくようにする。そして、かかる系を適当に交換し
て、圧力容器内に炉心より上に適正な水レベルを維持し
なければならない。
【0007】最新型BWRでは、重力駆動冷却系(GD
CS=gravity-driven cooling system )を設け、その
水プールを圧力容器の外側に炉心より上の高さに配置し
て、たとえばLOCA状況で補給水を供給する。GDC
Sの補給水を使用するためには、炉圧力容器をまず通常
の方法で減圧し、高い位置のGDCS補給水の圧力ヘッ
ドが補給水を圧力容器中に押しこむのに十分となるよう
に、圧力容器内の圧力を十分に下げる必要があり、こう
して失われた炉水を補充し、炉水レベルを炉心より上に
維持する。圧力容器の減圧には数分を要するので、圧力
容器はその冷却材水を液体として、または容器内で発生
し容器外に排出される蒸気として失い続け、その失われ
た水を適当に補給して容器内に適正な水レベルを確保し
なければならない。
CS=gravity-driven cooling system )を設け、その
水プールを圧力容器の外側に炉心より上の高さに配置し
て、たとえばLOCA状況で補給水を供給する。GDC
Sの補給水を使用するためには、炉圧力容器をまず通常
の方法で減圧し、高い位置のGDCS補給水の圧力ヘッ
ドが補給水を圧力容器中に押しこむのに十分となるよう
に、圧力容器内の圧力を十分に下げる必要があり、こう
して失われた炉水を補充し、炉水レベルを炉心より上に
維持する。圧力容器の減圧には数分を要するので、圧力
容器はその冷却材水を液体として、または容器内で発生
し容器外に排出される蒸気として失い続け、その失われ
た水を適当に補給して容器内に適正な水レベルを確保し
なければならない。
【0008】圧力容器内に適正な水レベルを確保する配
置の1例では、容器内の水レベルの平常高さを適当に上
げることにより、容器内に炉心より上に多量の水を最初
に入れておく。最初に容器内に過剰な水を供給すること
により、LOCA状況の間、容器を適当に減圧して、G
DCSプールから補給水を容器に供給するまで、適正な
予備量の水を維持できる。しかし、容器内の平常水レベ
ルをこのように増大させるには、それに対応して圧力容
器の高さを増大させなければならず、そのため容器の製
造の複雑さや重量が増加する。
置の1例では、容器内の水レベルの平常高さを適当に上
げることにより、容器内に炉心より上に多量の水を最初
に入れておく。最初に容器内に過剰な水を供給すること
により、LOCA状況の間、容器を適当に減圧して、G
DCSプールから補給水を容器に供給するまで、適正な
予備量の水を維持できる。しかし、容器内の平常水レベ
ルをこのように増大させるには、それに対応して圧力容
器の高さを増大させなければならず、そのため容器の製
造の複雑さや重量が増加する。
【0009】さらに、すべての再循環ポンプの事故によ
るトリップを伴うような別の異常な状況では、容器内の
冷却材水の再循環が容器内の水の自然再循環流れによっ
てのみ起こり、炉心により加熱される水が上昇し、ダウ
ンカマー内の比較的低温の水が降下する。前述したよう
に平常水レベルを増加することにより、容器内の冷却材
水の自然再循環流れも増加し、このことは、すべてのポ
ンプのトリップに続く冷却材水の従来から周知の核−熱
−水(nuclear-thermal-hydraulic )不安定に対する追
加のマージンを得るのに有効である。さらに、平常水レ
ベルの増加は、他のタイプのプラント運転過渡状態の間
の、通常の熱マージンやピーク圧力を改良するのにも有
効である。
るトリップを伴うような別の異常な状況では、容器内の
冷却材水の再循環が容器内の水の自然再循環流れによっ
てのみ起こり、炉心により加熱される水が上昇し、ダウ
ンカマー内の比較的低温の水が降下する。前述したよう
に平常水レベルを増加することにより、容器内の冷却材
水の自然再循環流れも増加し、このことは、すべてのポ
ンプのトリップに続く冷却材水の従来から周知の核−熱
−水(nuclear-thermal-hydraulic )不安定に対する追
加のマージンを得るのに有効である。さらに、平常水レ
ベルの増加は、他のタイプのプラント運転過渡状態の間
の、通常の熱マージンやピーク圧力を改良するのにも有
効である。
【0010】解析から、有効な重力駆動冷却系をLOC
A状況に適用するとともに、全再循環ポンプトリップ状
況に続く適当に安定な運転を約1350MWeを発電す
る寸法の原子炉で達成するためには、圧力容器内の平常
水レベルを約7m増加する必要があることがわかる。し
かし、炉心の上に追加の7mの水を与えるためには、圧
力容器全体を炉心より上に7m延長しなければならず、
この結果、容器の平常長さが約21mから28m以上に
増加する。このような大型の圧力容器は現在の製造限界
に近く、また容器を発電プラントに組み立てるための現
在のクレーンの能力限界に近い。圧力容器が大きいと、
容器を発電プラントに使用する際の複雑さやコストも増
加する。
A状況に適用するとともに、全再循環ポンプトリップ状
況に続く適当に安定な運転を約1350MWeを発電す
る寸法の原子炉で達成するためには、圧力容器内の平常
水レベルを約7m増加する必要があることがわかる。し
かし、炉心の上に追加の7mの水を与えるためには、圧
力容器全体を炉心より上に7m延長しなければならず、
この結果、容器の平常長さが約21mから28m以上に
増加する。このような大型の圧力容器は現在の製造限界
に近く、また容器を発電プラントに組み立てるための現
在のクレーンの能力限界に近い。圧力容器が大きいと、
容器を発電プラントに使用する際の複雑さやコストも増
加する。
【0011】
【発明の目的】したがって、この発明の目的は、新しい
改良された沸とう水炉(BWR)を提供することにあ
る。この発明の別の目的は、圧力容器の長さを増加する
ことなく、炉心より上の平常水レベルを増加した改良B
WRを提供することにある。
改良された沸とう水炉(BWR)を提供することにあ
る。この発明の別の目的は、圧力容器の長さを増加する
ことなく、炉心より上の平常水レベルを増加した改良B
WRを提供することにある。
【0012】この発明の他の目的は、重力を利用したス
クラム能力を有する底部装着制御棒駆動装置を設けた、
平常水レベルを増加した改良BWRを提供することにあ
る。この発明のさらに他の目的は、炉心から制御棒を抜
き出すため及び制御棒の案内のための空間を設けなが
ら、炉心より上の平常水レベルを増加した改良BWRを
提供することにある。
クラム能力を有する底部装着制御棒駆動装置を設けた、
平常水レベルを増加した改良BWRを提供することにあ
る。この発明のさらに他の目的は、炉心から制御棒を抜
き出すため及び制御棒の案内のための空間を設けなが
ら、炉心より上の平常水レベルを増加した改良BWRを
提供することにある。
【0013】
【発明の概要】この発明の沸とう水炉は、圧力容器内
に、炉心、チムニイ、汽水分離器アセンブリおよび蒸気
乾燥器アセンブリを収容した構成で、圧力容器に炉水を
汽水分離器アセンブリを横切る平常水レベルまで充満さ
せる。複数の制御棒駆動装置が、圧力容器の底部から下
方に延在し、炉心内を上方に延在する制御棒に作動連結
されている。チムニイは、炉心上に配置された複数のチ
ャンネルを含み、これらのチャンネルが横方向に離間さ
れて相互間に案内スロットを画定する。これらの案内ス
ロットは、制御棒駆動装置により制御棒を上方に炉心の
外に選択的に移動させるときに、制御棒を受け入れる。
チムニイは、炉心上の平常水レベルを増加するととも
に、底部に装着した制御棒駆動装置により炉心から制御
棒を抜き出すための空間を与えるような鉛直高さを有す
る。好適な実施例では、制御棒駆動装置は選択的に制御
棒を上向きに炉心から抜き出し、また下向きに炉心中に
挿入する。制御棒駆動装置は、制御棒を選択的に解放し
て重力により制御棒を炉心に挿入することができる。
に、炉心、チムニイ、汽水分離器アセンブリおよび蒸気
乾燥器アセンブリを収容した構成で、圧力容器に炉水を
汽水分離器アセンブリを横切る平常水レベルまで充満さ
せる。複数の制御棒駆動装置が、圧力容器の底部から下
方に延在し、炉心内を上方に延在する制御棒に作動連結
されている。チムニイは、炉心上に配置された複数のチ
ャンネルを含み、これらのチャンネルが横方向に離間さ
れて相互間に案内スロットを画定する。これらの案内ス
ロットは、制御棒駆動装置により制御棒を上方に炉心の
外に選択的に移動させるときに、制御棒を受け入れる。
チムニイは、炉心上の平常水レベルを増加するととも
に、底部に装着した制御棒駆動装置により炉心から制御
棒を抜き出すための空間を与えるような鉛直高さを有す
る。好適な実施例では、制御棒駆動装置は選択的に制御
棒を上向きに炉心から抜き出し、また下向きに炉心中に
挿入する。制御棒駆動装置は、制御棒を選択的に解放し
て重力により制御棒を炉心に挿入することができる。
【0014】この発明を特徴付けると考えられる新規な
事項は、特許請求の範囲に記載した通りである。この発
明の構成を、その目的および効果とともに一層明瞭にす
るために、以下にその好適な実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
事項は、特許請求の範囲に記載した通りである。この発
明の構成を、その目的および効果とともに一層明瞭にす
るために、以下にその好適な実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0015】
【実施の態様】図1にこの発明の1実施例による沸とう
水炉の概略を立面図にて示す。この沸とう水炉(BW
R)10は、長さ方向中心軸線14を有する円筒形圧力
容器12を含む。圧力容器12は、通常通りに取り外し
可能な上部ヘッド12aおよび下部ヘッド12bを含
む。圧力容器12内に普通の環状炉心16が配置され、
炉心16は、複数の細長い横方向に離間した普通の核燃
料束18(詳細を図2に示す)を含む。炉心16は、圧
力容器12内に下部ヘッド12bより上に配置されて、
相互間に下部プレナム20を画定する。
水炉の概略を立面図にて示す。この沸とう水炉(BW
R)10は、長さ方向中心軸線14を有する円筒形圧力
容器12を含む。圧力容器12は、通常通りに取り外し
可能な上部ヘッド12aおよび下部ヘッド12bを含
む。圧力容器12内に普通の環状炉心16が配置され、
炉心16は、複数の細長い横方向に離間した普通の核燃
料束18(詳細を図2に示す)を含む。炉心16は、圧
力容器12内に下部ヘッド12bより上に配置されて、
相互間に下部プレナム20を画定する。
【0016】この発明の1実施例によれば、環状または
円筒状チムニイ22が、圧力容器12内で炉心16から
上方へ炉心16と流通関係で延在する。炉心16を囲む
普通の環状シュラウド24が、チムニイ22から下方に
下部ヘッド12bまで延在する。炉心16およびチムニ
イ22は圧力容器12の内面から半径方向内方に離間
し、下部プレナム20と流通関係にある普通の環状ダウ
ンカマー26を画定する。チムニイ22は、炉心16の
頂部に配置された下部グリッド28と、下部グリッド2
8から上方に離間した上部グリッド30と、上部グリッ
ド30の上に開放プレナムを画定する頂部マニホールド
32とを含む。
円筒状チムニイ22が、圧力容器12内で炉心16から
上方へ炉心16と流通関係で延在する。炉心16を囲む
普通の環状シュラウド24が、チムニイ22から下方に
下部ヘッド12bまで延在する。炉心16およびチムニ
イ22は圧力容器12の内面から半径方向内方に離間
し、下部プレナム20と流通関係にある普通の環状ダウ
ンカマー26を画定する。チムニイ22は、炉心16の
頂部に配置された下部グリッド28と、下部グリッド2
8から上方に離間した上部グリッド30と、上部グリッ
ド30の上に開放プレナムを画定する頂部マニホールド
32とを含む。
【0017】普通の汽水分離器アセンブリ34は、チム
ニイ22から上方へチムニイの頂部マニホールド32と
流通関係で延在する普通の立て管および汽水分離器を含
む。普通の蒸気乾燥器アセンブリ36が、汽水分離器ア
センブリ34の上、かつ圧力容器の上部ヘッド12aの
下に離間され、汽水分離器アセンブリ34と流通関係に
ある。
ニイ22から上方へチムニイの頂部マニホールド32と
流通関係で延在する普通の立て管および汽水分離器を含
む。普通の蒸気乾燥器アセンブリ36が、汽水分離器ア
センブリ34の上、かつ圧力容器の上部ヘッド12aの
下に離間され、汽水分離器アセンブリ34と流通関係に
ある。
【0018】圧力容器12は、容器下部ヘッド12bか
ら測定した公称水レベル、すなわち平常の鉛直水レベル
Lまで炉水38が満たされている。炉水38は、炉心1
6の冷却材および減速材両方として作用する。周知のよ
うに、平常水レベルLは、汽水分離器アセンブリ34を
その高さの約半分の位置で横切る高さに位置させるのが
好ましい。
ら測定した公称水レベル、すなわち平常の鉛直水レベル
Lまで炉水38が満たされている。炉水38は、炉心1
6の冷却材および減速材両方として作用する。周知のよ
うに、平常水レベルLは、汽水分離器アセンブリ34を
その高さの約半分の位置で横切る高さに位置させるのが
好ましい。
【0019】複数の普通の再循環ポンプ40が、容器の
下部ヘッド12bを貫通してダウンカマー26内に延在
し、通常通り水38をダウンカマー26を経て下方に、
下部プレナム20に送りこむ作用をなし、こうして水が
炉心16を通して上向きに流れる。したがって、炉心1
6は、ダウンカマー26を下方に通過し、下部プレナム
20を通り、そこで上向くよう再循環される水38を受
け取る。炉心16は、通常通り、水38を沸とうさせ、
蒸気−水混合物38aを発生する作用をなし、その蒸気
−水混合物は、炉心16を通して上向きに、そしてチム
ニイ下部グリッド28、チムニイ22、そして上部グリ
ッド30を通って、チムニイ頂部マニホールド32に流
れる。蒸気−水混合物38aは、チムニイ頂部マニホー
ルド32から、通常通り上向きに汽水分離器アセンブリ
34に流れこみ、それから蒸気乾燥器アセンブリ36に
流れ、これらで蒸気−水混合物から水を除去し、主とし
て蒸気38bを圧力容器12から普通の出口ノズル42
を通して排出する。出口ノズル42は、たとえば、普通
の蒸気タービンに通常通りに連結され、普通の発電機を
駆動して電気事業配電網用の電力を生成する(図示せ
ず)。
下部ヘッド12bを貫通してダウンカマー26内に延在
し、通常通り水38をダウンカマー26を経て下方に、
下部プレナム20に送りこむ作用をなし、こうして水が
炉心16を通して上向きに流れる。したがって、炉心1
6は、ダウンカマー26を下方に通過し、下部プレナム
20を通り、そこで上向くよう再循環される水38を受
け取る。炉心16は、通常通り、水38を沸とうさせ、
蒸気−水混合物38aを発生する作用をなし、その蒸気
−水混合物は、炉心16を通して上向きに、そしてチム
ニイ下部グリッド28、チムニイ22、そして上部グリ
ッド30を通って、チムニイ頂部マニホールド32に流
れる。蒸気−水混合物38aは、チムニイ頂部マニホー
ルド32から、通常通り上向きに汽水分離器アセンブリ
34に流れこみ、それから蒸気乾燥器アセンブリ36に
流れ、これらで蒸気−水混合物から水を除去し、主とし
て蒸気38bを圧力容器12から普通の出口ノズル42
を通して排出する。出口ノズル42は、たとえば、普通
の蒸気タービンに通常通りに連結され、普通の発電機を
駆動して電気事業配電網用の電力を生成する(図示せ
ず)。
【0020】複数の普通の核制御棒44は、この発明の
1実施例にしたがって、炉心16内にて、燃料束18間
で選択的に位置決めすることができ、通常通りに炉心1
6の反応度を制御する。図1では、図示の便宜上制御棒
44を2本しか示していないが、実際には普通の炉心に
適当な数、たとえば数百本の制御棒を使用する。またこ
の発明の1実施例においては、複数の制御棒駆動装置
(CRD)46が、少なくとも圧力容器の下部ヘッド1
2bから下向きに延在し、制御棒44の対応するものに
作動連結されて、制御棒44を上向きに炉心16の外
に、また下向きに炉心16内に選択的に移動させる。好
適な実施例では、数本の制御棒44のそれぞれに1つの
CRD46を設ける。
1実施例にしたがって、炉心16内にて、燃料束18間
で選択的に位置決めすることができ、通常通りに炉心1
6の反応度を制御する。図1では、図示の便宜上制御棒
44を2本しか示していないが、実際には普通の炉心に
適当な数、たとえば数百本の制御棒を使用する。またこ
の発明の1実施例においては、複数の制御棒駆動装置
(CRD)46が、少なくとも圧力容器の下部ヘッド1
2bから下向きに延在し、制御棒44の対応するものに
作動連結されて、制御棒44を上向きに炉心16の外
に、また下向きに炉心16内に選択的に移動させる。好
適な実施例では、数本の制御棒44のそれぞれに1つの
CRD46を設ける。
【0021】普通のBWRでは、制御棒駆動装置が、圧
力容器の下部ヘッドから下方に延在し、そして容器下部
ヘッドと炉心の底部との間に延在する普通の制御棒案内
管(図示せず)を含む。案内管の長さは制御棒自体の長
さとだいたい同じであるので、制御棒を炉心から下方へ
完全に引き抜き、圧力容器内の案内管に納めることがで
きる。
力容器の下部ヘッドから下方に延在し、そして容器下部
ヘッドと炉心の底部との間に延在する普通の制御棒案内
管(図示せず)を含む。案内管の長さは制御棒自体の長
さとだいたい同じであるので、制御棒を炉心から下方へ
完全に引き抜き、圧力容器内の案内管に納めることがで
きる。
【0022】CRD46が容器下部ヘッド12bから下
方へ延在し、制御棒44を上向きに炉心16からチムニ
イ22内へ抜き出す分割式のCRD46構成を用いるこ
とにより、容器下部ヘッドと炉心の底部との間の従来の
比較的長い制御棒案内管をなくすことができる。この発
明によれば、制御棒44を上向きに炉心16の上に抜き
出すので、炉心16の下には、制御棒44の移動を適切
に案内するための、あるいは制御棒44を炉心16から
完全に引き抜いたときに制御棒44を収納するための鉛
直な空間を与えるための案内管が不要である。その代わ
りに、CRD46は、制御棒44を上向きにチムニイ2
2に押し上げて炉心16から抜き出し、また制御棒44
をチムニイ22から炉心16に降下させる作用をなす。
方へ延在し、制御棒44を上向きに炉心16からチムニ
イ22内へ抜き出す分割式のCRD46構成を用いるこ
とにより、容器下部ヘッドと炉心の底部との間の従来の
比較的長い制御棒案内管をなくすことができる。この発
明によれば、制御棒44を上向きに炉心16の上に抜き
出すので、炉心16の下には、制御棒44の移動を適切
に案内するための、あるいは制御棒44を炉心16から
完全に引き抜いたときに制御棒44を収納するための鉛
直な空間を与えるための案内管が不要である。その代わ
りに、CRD46は、制御棒44を上向きにチムニイ2
2に押し上げて炉心16から抜き出し、また制御棒44
をチムニイ22から炉心16に降下させる作用をなす。
【0023】図1では、第1の制御棒44を炉心16の
左側に、炉心16に完全に挿入した位置にて例示し、第
2の制御棒44を炉心16の右側に、チムニイ22内に
ある完全抜き出し位置にて例示している。このように、
チムニイ22自体は、圧力容器12の全体高さを増加さ
せることなく、炉心16上の平常水レベルLを増加する
ことができる。後述するように、炉心と下部ヘッド間の
従来の制御棒案内管をなくしたので、炉心16を容器下
部ヘッド12bにより接近させて配置することができる
からである。そして、チムニイ22は、炉心16から上
向きに汽水分離器アセンブリ34に向かう蒸気−水混合
物38aの流れを定める流れチャンネルを構成する(そ
うして性能を向上する)だけでなく、制御棒44を上方
に案内するのにも使用できる。
左側に、炉心16に完全に挿入した位置にて例示し、第
2の制御棒44を炉心16の右側に、チムニイ22内に
ある完全抜き出し位置にて例示している。このように、
チムニイ22自体は、圧力容器12の全体高さを増加さ
せることなく、炉心16上の平常水レベルLを増加する
ことができる。後述するように、炉心と下部ヘッド間の
従来の制御棒案内管をなくしたので、炉心16を容器下
部ヘッド12bにより接近させて配置することができる
からである。そして、チムニイ22は、炉心16から上
向きに汽水分離器アセンブリ34に向かう蒸気−水混合
物38aの流れを定める流れチャンネルを構成する(そ
うして性能を向上する)だけでなく、制御棒44を上方
に案内するのにも使用できる。
【0024】さらに具体的には、炉心16からの蒸気−
水混合物38aの上向きの流れは乱流であるので、複数
の取り外し可能なチムニイ・チャンネルまたは管48を
炉心16上のチムニイ22内に配置し、図2に詳しく示
すように互いに横方向に離間して、相互間に案内スロッ
ト50を画定する。案内スロット50は、CRD46に
より上向きに炉心16の外に移動された制御棒44の対
応するものを摺動自在に受け入れる作用をなす。図2に
示すように、チャンネル48は、蒸気−水混合物38a
を燃料束18から受け取り、それを燃料束18から上方
へ汽水分離器アセンブリ34に案内するために、燃料束
18の鉛直上方に燃料束18と心合せ関係に配置するの
が好ましい。チムニイ・チャンネル48は、制御棒44
を上向きに移動させる際の案内をなすだけでなく、蒸気
−水混合物38aの上向き流れを分離する仕切りまたは
隔壁を提供し、チャンネルを通しての圧力降下およびチ
ムニイ22の横方向の蒸気−水混合物38aの二相(液
体/蒸気)流れ分布を予測可能にする。仕切られた立ち
管を含むチムニイがこれらの効果を与えるのは通常通り
である。しかし、チムニイ・チャンネル48は、従来の
制御棒案内管をなくすことにより炉心16の底部と容器
下部ヘッド12b間の容器12の高さを減少させること
によって、炉心16上の平常水レベルLを増加するのを
可能にするのに加えて、制御棒を炉心から下向きに引き
抜く代わりに、制御棒44を上向きに炉心16の上に抜
き出すのも可能にし、同時に炉心16からの制御棒44
の抜き出しを案内する案内スロット50を画定するすぐ
れた簡単な構成を提供する。
水混合物38aの上向きの流れは乱流であるので、複数
の取り外し可能なチムニイ・チャンネルまたは管48を
炉心16上のチムニイ22内に配置し、図2に詳しく示
すように互いに横方向に離間して、相互間に案内スロッ
ト50を画定する。案内スロット50は、CRD46に
より上向きに炉心16の外に移動された制御棒44の対
応するものを摺動自在に受け入れる作用をなす。図2に
示すように、チャンネル48は、蒸気−水混合物38a
を燃料束18から受け取り、それを燃料束18から上方
へ汽水分離器アセンブリ34に案内するために、燃料束
18の鉛直上方に燃料束18と心合せ関係に配置するの
が好ましい。チムニイ・チャンネル48は、制御棒44
を上向きに移動させる際の案内をなすだけでなく、蒸気
−水混合物38aの上向き流れを分離する仕切りまたは
隔壁を提供し、チャンネルを通しての圧力降下およびチ
ムニイ22の横方向の蒸気−水混合物38aの二相(液
体/蒸気)流れ分布を予測可能にする。仕切られた立ち
管を含むチムニイがこれらの効果を与えるのは通常通り
である。しかし、チムニイ・チャンネル48は、従来の
制御棒案内管をなくすことにより炉心16の底部と容器
下部ヘッド12b間の容器12の高さを減少させること
によって、炉心16上の平常水レベルLを増加するのを
可能にするのに加えて、制御棒を炉心から下向きに引き
抜く代わりに、制御棒44を上向きに炉心16の上に抜
き出すのも可能にし、同時に炉心16からの制御棒44
の抜き出しを案内する案内スロット50を画定するすぐ
れた簡単な構成を提供する。
【0025】図2に示すように、制御棒44それぞれは
十字形の横断面形状を有するのが好ましく、チムニイ・
チャンネル48それぞれは好ましくは正方形形状を有
し、無孔である。4つの隣接するチムニイ・チャンネル
48を1群として配置して、相互間に画定された案内ス
ロット50が、制御棒44の対応する1本を受け入れて
案内するように十字形状に形成される。図1および図2
両方を参照すると、チムニイの上部グリッド30は、た
とえば正方形格子の形状であり、チムニイ・チャンネル
48は、上部グリッド30から下向きにチムニイ22中
に吊り下がることにより、上部グリッド30から支持さ
れている。たとえば、チムニイ・チャンネル48の頂部
に半径方向外向きに延在するフランジを設け、これらの
フランジを上部グリッド30に設けた相補形状の凹所に
簡単に支持することができ、こうすれば、組立または分
解時に、チムニイ・チャンネル48を簡単に上部グリッ
ドに挿入したり、上部グリッドから外したりすることが
できる。あるいはまた、チムニイ・チャンネル48を上
部グリッド30から、たとえば普通のジンバルにより、
通常通りに支持してもよい。これらに加えて、あるいは
これらのほかに、チムニイ・チャンネル48を、単に下
部グリッドの上に乗せる、たとえば下部グリッドに設け
た相補形凹所にはめることにより、下部グリッド28に
より支持することができる。
十字形の横断面形状を有するのが好ましく、チムニイ・
チャンネル48それぞれは好ましくは正方形形状を有
し、無孔である。4つの隣接するチムニイ・チャンネル
48を1群として配置して、相互間に画定された案内ス
ロット50が、制御棒44の対応する1本を受け入れて
案内するように十字形状に形成される。図1および図2
両方を参照すると、チムニイの上部グリッド30は、た
とえば正方形格子の形状であり、チムニイ・チャンネル
48は、上部グリッド30から下向きにチムニイ22中
に吊り下がることにより、上部グリッド30から支持さ
れている。たとえば、チムニイ・チャンネル48の頂部
に半径方向外向きに延在するフランジを設け、これらの
フランジを上部グリッド30に設けた相補形状の凹所に
簡単に支持することができ、こうすれば、組立または分
解時に、チムニイ・チャンネル48を簡単に上部グリッ
ドに挿入したり、上部グリッドから外したりすることが
できる。あるいはまた、チムニイ・チャンネル48を上
部グリッド30から、たとえば普通のジンバルにより、
通常通りに支持してもよい。これらに加えて、あるいは
これらのほかに、チムニイ・チャンネル48を、単に下
部グリッドの上に乗せる、たとえば下部グリッドに設け
た相補形凹所にはめることにより、下部グリッド28に
より支持することができる。
【0026】図2に示したこの発明の好適な実施例で
は、燃料束18はそれぞれ普通の正方形形状を有し、図
2の右下隅の燃料束18に例示するように、複数の普通
の細長い管状燃料棒52を含む。各燃料束18には普通
のハンドル54がその頂部から上向きに突出し、通常通
りに燃料束18を炉心16に挿入し、また炉心から引き
抜くのに役立つ。図2に示した好適な実施例では、各チ
ムニイ・チャンネル48は、正方形に配列された4本の
燃料束18の鉛直上方に配置され、燃料束と心合せさ
れ、4本の燃料束18をおおう寸法とされ、燃料束18
からの蒸気−水混合物38aを上向きにチムニイ・チャ
ンネル48を通して案内する。したがって、各燃料束1
8は、所望に応じて、チムニイ・チャンネルを取り外す
ことなく、チムニイ・チャンネル48を通して直接挿入
または引き抜くことができる。この発明の別の実施例で
は、チムニイ・チャンネル48を最初にチムニイ22か
ら上向きに取り外し、その下に位置する燃料束18への
アクセスを可能にし、こうして燃料束18を取り外し、
新しい燃料束18と交換することができる。
は、燃料束18はそれぞれ普通の正方形形状を有し、図
2の右下隅の燃料束18に例示するように、複数の普通
の細長い管状燃料棒52を含む。各燃料束18には普通
のハンドル54がその頂部から上向きに突出し、通常通
りに燃料束18を炉心16に挿入し、また炉心から引き
抜くのに役立つ。図2に示した好適な実施例では、各チ
ムニイ・チャンネル48は、正方形に配列された4本の
燃料束18の鉛直上方に配置され、燃料束と心合せさ
れ、4本の燃料束18をおおう寸法とされ、燃料束18
からの蒸気−水混合物38aを上向きにチムニイ・チャ
ンネル48を通して案内する。したがって、各燃料束1
8は、所望に応じて、チムニイ・チャンネルを取り外す
ことなく、チムニイ・チャンネル48を通して直接挿入
または引き抜くことができる。この発明の別の実施例で
は、チムニイ・チャンネル48を最初にチムニイ22か
ら上向きに取り外し、その下に位置する燃料束18への
アクセスを可能にし、こうして燃料束18を取り外し、
新しい燃料束18と交換することができる。
【0027】この好適な心合せ関係とすれば、制御棒4
4を、燃料束18相互間およびチムニイ・チャンネル4
8相互間の案内スロット50に沿って上向きに抜き出す
ことができ、この際チムニイ・チャンネル48の内部を
開放状態に保って、燃料束18から直接チムニイ・チャ
ンネル48に入る蒸気−水混合物38aの上向き一次流
れへの妨害をなくす。したがって、案内スロット50を
通しての蒸気−水混合物38aの上向き二次流れは、一
次流れとは独立になる。
4を、燃料束18相互間およびチムニイ・チャンネル4
8相互間の案内スロット50に沿って上向きに抜き出す
ことができ、この際チムニイ・チャンネル48の内部を
開放状態に保って、燃料束18から直接チムニイ・チャ
ンネル48に入る蒸気−水混合物38aの上向き一次流
れへの妨害をなくす。したがって、案内スロット50を
通しての蒸気−水混合物38aの上向き二次流れは、一
次流れとは独立になる。
【0028】したがって、チムニイ・チャンネル48で
仕切られたチムニイ22は、制御棒44を収容する空間
を提供することで、種々の機能を果たす。すなわち、同
空間は、制御棒44を炉心16から上向きに抜き出すの
を可能にし、またチャンネル48は、追加の案内構造を
設ける必要なしに、制御棒44を上向きに案内する案内
スロット50を提供する。また、チムニイ・チャンネル
48は、蒸気−水混合物38aを上向きに効率的に案内
し、チムニイ22を横切る交差流れを防止し、炉心16
からの流れ分布を改良し、チムニイ22を経ての蒸気−
水混合物の流れの圧力降下を予測可能にする。さらに、
前述したように、チムニイ22は平常水レベルLの増加
も可能にする。
仕切られたチムニイ22は、制御棒44を収容する空間
を提供することで、種々の機能を果たす。すなわち、同
空間は、制御棒44を炉心16から上向きに抜き出すの
を可能にし、またチャンネル48は、追加の案内構造を
設ける必要なしに、制御棒44を上向きに案内する案内
スロット50を提供する。また、チムニイ・チャンネル
48は、蒸気−水混合物38aを上向きに効率的に案内
し、チムニイ22を横切る交差流れを防止し、炉心16
からの流れ分布を改良し、チムニイ22を経ての蒸気−
水混合物の流れの圧力降下を予測可能にする。さらに、
前述したように、チムニイ22は平常水レベルLの増加
も可能にする。
【0029】さらに具体的には、図1に示すように、炉
10にはさらに、重力駆動の冷却系(GDCS)56を
設けるのが好ましい。重力駆動冷却系56は、補給水6
0のプール58が、圧力容器12の平常水レベルLより
鉛直上方に鉛直高さH1に配置されている。プール58
は通常通り、普通の配管64により圧力容器12の入口
ノズル62と流通関係に連結されている。配管64に
は、普通の弁66が直流関係で挿入されている。弁66
は平常時は閉じて、補給水60が圧力容器12に流れる
のを防止し(常閉弁)、そして通常通りに、たとえばL
OCA状態に応答して開き、こうして選択的に補給水6
0を重力により容器12に送る。補給水60は、水レベ
ルLより上の高さH1に持ちあげられていることによる
圧力ヘッドにより、圧力容器12に流出する。しかし、
その圧力ヘッドは圧力容器12内の平常圧力より著しく
低いので、まず圧力容器12を適当に減圧する必要があ
る。すなわち、プール58内の補給水60の圧力ヘッド
で補給水60が圧力容器12中に流出するのを許す十分
に低い圧力まで、圧力容器12を減圧しなければならな
い。したがって、普通の自動減圧系68を通常通り、た
とえば普通の通気ノズル70を介して、圧力容器12と
流通関係に連結し、こうして最初に圧力容器12内の圧
力をほぼ大気圧に通気した後、弁66を開いて、補給水
60が重力により容器12に流出するのを許す。
10にはさらに、重力駆動の冷却系(GDCS)56を
設けるのが好ましい。重力駆動冷却系56は、補給水6
0のプール58が、圧力容器12の平常水レベルLより
鉛直上方に鉛直高さH1に配置されている。プール58
は通常通り、普通の配管64により圧力容器12の入口
ノズル62と流通関係に連結されている。配管64に
は、普通の弁66が直流関係で挿入されている。弁66
は平常時は閉じて、補給水60が圧力容器12に流れる
のを防止し(常閉弁)、そして通常通りに、たとえばL
OCA状態に応答して開き、こうして選択的に補給水6
0を重力により容器12に送る。補給水60は、水レベ
ルLより上の高さH1に持ちあげられていることによる
圧力ヘッドにより、圧力容器12に流出する。しかし、
その圧力ヘッドは圧力容器12内の平常圧力より著しく
低いので、まず圧力容器12を適当に減圧する必要があ
る。すなわち、プール58内の補給水60の圧力ヘッド
で補給水60が圧力容器12中に流出するのを許す十分
に低い圧力まで、圧力容器12を減圧しなければならな
い。したがって、普通の自動減圧系68を通常通り、た
とえば普通の通気ノズル70を介して、圧力容器12と
流通関係に連結し、こうして最初に圧力容器12内の圧
力をほぼ大気圧に通気した後、弁66を開いて、補給水
60が重力により容器12に流出するのを許す。
【0030】平常水レベルLを、通常のレベルより高
い、炉心16の頂部からの高さH2に設定するために、
前述したようにチムニイ22を設ける。チムニイ22
は、下部グリッド28と上部グリッド30間に高さH3
を有し、この高さH3を制御棒44の高さにほぼ等しく
して、制御棒44を炉心16からチムニイ22中に完全
に抜き出すことを可能にする。炉心16の高さH4は、
燃料束18の高さであり、だいたい制御棒44の高さで
もあり、したがって、制御棒44を炉心16に完全に挿
入することができる。従来の制御棒案内管を炉心16の
底と容器の下部ヘッド12b間に設ける必要がないの
で、下部プレナム20の高さH5は炉心16の高さH4
より小さく、かくして上部ヘッド12aと下部ヘッド1
2b間で測定した圧力容器12の全高H6が減少する。
従来、制御棒案内管のために炉心16と下部ヘッド12
b間にとられていた容器12の高さを減少させることが
できる。案内管が必要でなくなったからである。その代
わりに、高さH3のチムニイ22を組み込むことによ
り、圧力容器12は炉心16と汽水分離器アセンブリ3
4間で長くなる。このようにして、圧力容器12の全高
H6は従来の圧力容器とだいたい同じに留まり、たとえ
ば約21mであり、容器下部ヘッド12bと炉心16間
の長さの代わりに、炉心16と汽水分離器アセンブリ3
4間の長さが長くなる。したがって、炉心16上の平常
水レベルL、すなわち高さH2を、従来の沸とう水炉の
場合より増加することができ、こうしてLOCAの場合
の重力駆動冷却系56を有する圧力容器12の性能を改
良することができ、また再循環ポンプ40の全ポンプト
リップ時の性能を改良することができる。さらに、BW
R10における他の通常の変動状態から生じる水レベル
Lの揺れから回復する能力を改良するために、汽水分離
器アセンブリ34を囲む従来のスカートを、鉛直方向に
約1.5m長くすることができる。
い、炉心16の頂部からの高さH2に設定するために、
前述したようにチムニイ22を設ける。チムニイ22
は、下部グリッド28と上部グリッド30間に高さH3
を有し、この高さH3を制御棒44の高さにほぼ等しく
して、制御棒44を炉心16からチムニイ22中に完全
に抜き出すことを可能にする。炉心16の高さH4は、
燃料束18の高さであり、だいたい制御棒44の高さで
もあり、したがって、制御棒44を炉心16に完全に挿
入することができる。従来の制御棒案内管を炉心16の
底と容器の下部ヘッド12b間に設ける必要がないの
で、下部プレナム20の高さH5は炉心16の高さH4
より小さく、かくして上部ヘッド12aと下部ヘッド1
2b間で測定した圧力容器12の全高H6が減少する。
従来、制御棒案内管のために炉心16と下部ヘッド12
b間にとられていた容器12の高さを減少させることが
できる。案内管が必要でなくなったからである。その代
わりに、高さH3のチムニイ22を組み込むことによ
り、圧力容器12は炉心16と汽水分離器アセンブリ3
4間で長くなる。このようにして、圧力容器12の全高
H6は従来の圧力容器とだいたい同じに留まり、たとえ
ば約21mであり、容器下部ヘッド12bと炉心16間
の長さの代わりに、炉心16と汽水分離器アセンブリ3
4間の長さが長くなる。したがって、炉心16上の平常
水レベルL、すなわち高さH2を、従来の沸とう水炉の
場合より増加することができ、こうしてLOCAの場合
の重力駆動冷却系56を有する圧力容器12の性能を改
良することができ、また再循環ポンプ40の全ポンプト
リップ時の性能を改良することができる。さらに、BW
R10における他の通常の変動状態から生じる水レベル
Lの揺れから回復する能力を改良するために、汽水分離
器アセンブリ34を囲む従来のスカートを、鉛直方向に
約1.5m長くすることができる。
【0031】図3−5に、分かりやすいように図3に仮
想線で示す制御棒44を移動させる制御棒駆動装置(C
RD)46の1例を示す。まず図3を参照すると、この
実施例では、支持管72が好ましくは容器下部ヘッド1
2bから上向きに炉心16の底板16aまで延在し、炉
心16を支持する。各CRD46は、管状CRDハウジ
ング74を含み、このハウジング74が通常通り容器下
部ヘッド12bを貫通して固定かつ密封状態で連接さ
れ、加圧炉水38を圧力容器12内に閉じ込めるための
圧力境界の一部を形成する。CRDハウジング74の上
方部分は容器下部ヘッド12bから上方に炉心底板16
aまで延在し、また下方部分は下部ヘッド12から下方
に下部ヘッドを貫通して延在する。この実施例では駆動
スクリュとして示してある細長い駆動ロッド76が、C
RDハウジング74から上方に延在し、通常通り制御棒
44の対応する1本に、たとえば普通の差込継手78に
より、着脱自在に連結されている。あるいはまた、継手
78を、制御棒44の底部の相補形状の受けとねじ係合
する、駆動ロッド76から上方に延在するスクリュの形
態としてもよく、こうして継手78の直径を小さくして
チャンネル48間のクリアランスを改良することができ
る。
想線で示す制御棒44を移動させる制御棒駆動装置(C
RD)46の1例を示す。まず図3を参照すると、この
実施例では、支持管72が好ましくは容器下部ヘッド1
2bから上向きに炉心16の底板16aまで延在し、炉
心16を支持する。各CRD46は、管状CRDハウジ
ング74を含み、このハウジング74が通常通り容器下
部ヘッド12bを貫通して固定かつ密封状態で連接さ
れ、加圧炉水38を圧力容器12内に閉じ込めるための
圧力境界の一部を形成する。CRDハウジング74の上
方部分は容器下部ヘッド12bから上方に炉心底板16
aまで延在し、また下方部分は下部ヘッド12から下方
に下部ヘッドを貫通して延在する。この実施例では駆動
スクリュとして示してある細長い駆動ロッド76が、C
RDハウジング74から上方に延在し、通常通り制御棒
44の対応する1本に、たとえば普通の差込継手78に
より、着脱自在に連結されている。あるいはまた、継手
78を、制御棒44の底部の相補形状の受けとねじ係合
する、駆動ロッド76から上方に延在するスクリュの形
態としてもよく、こうして継手78の直径を小さくして
チャンネル48間のクリアランスを改良することができ
る。
【0032】図3に示した実施例のCRD46は、好ま
しくは、駆動ロッド76を上向きに選択的に移動させ
て、制御棒44を上向きに炉心16からチムニイ22へ
抜き出し、また駆動ロッド76を下向きに選択的に移動
させて、制御棒44をチムニイ22から炉心16へ挿入
する選択移動手段を含む。また、駆動ロッド76を選択
的に釈放して、CRD46自身からの妨害なしに、重力
作用により制御棒44を炉心16に挿入するのを許す選
択釈放手段が設けられる。
しくは、駆動ロッド76を上向きに選択的に移動させ
て、制御棒44を上向きに炉心16からチムニイ22へ
抜き出し、また駆動ロッド76を下向きに選択的に移動
させて、制御棒44をチムニイ22から炉心16へ挿入
する選択移動手段を含む。また、駆動ロッド76を選択
的に釈放して、CRD46自身からの妨害なしに、重力
作用により制御棒44を炉心16に挿入するのを許す選
択釈放手段が設けられる。
【0033】具体的には、従来の底部装着制御棒駆動装
置では、たとえばスクラム発生時に制御棒を炉心へ上向
きに迅速に挿入するのに、ピストンに加圧流体を供給し
て、ピストンおよび制御棒を鉛直上方に重力作用に抗し
て持ちあげる。しかし、この発明による下側装着CRD
46は制御棒44を上向きに炉心16からチムニイ22
へ抜き出すが、スクラム発生時に、CRD46からの妨
害なしに、制御棒44を下向きに挿入するための適当な
手段を設ける必要がある。スクラム挿入方向が、従来の
底部装着制御棒駆動装置で通常見られるようなCRD4
6から離れる方向ではなく、CRD46に近づく方向で
あるからである。
置では、たとえばスクラム発生時に制御棒を炉心へ上向
きに迅速に挿入するのに、ピストンに加圧流体を供給し
て、ピストンおよび制御棒を鉛直上方に重力作用に抗し
て持ちあげる。しかし、この発明による下側装着CRD
46は制御棒44を上向きに炉心16からチムニイ22
へ抜き出すが、スクラム発生時に、CRD46からの妨
害なしに、制御棒44を下向きに挿入するための適当な
手段を設ける必要がある。スクラム挿入方向が、従来の
底部装着制御棒駆動装置で通常見られるようなCRD4
6から離れる方向ではなく、CRD46に近づく方向で
あるからである。
【0034】図3を参照すると、駆動スクリュの形態の
駆動ロッド76用の移動手段は、CRDハウジング74
内に配置された駆動管80を含み、この駆動管80の頂
部端板82には中心頂部穴82aがあけられている。こ
の穴82aを通して駆動スクリュ76が上方へ炉心16
中へ延在する。図3に示すように、セグメント状駆動ナ
ット84を駆動管80にその内側で作動連結する。そし
て図4および図5に詳しく示すように、駆動ナット84
は、釈放手段により、駆動スクリュ76と選択的に係合
し、駆動スクリュ76から離れることができる。図3に
示すように、普通のステップモータ86を駆動管80に
作動連結し、こうして駆動ナット84が駆動スクリュ7
6と係合しているとき、駆動管80を、またしたがって
駆動ナット84を、駆動スクリュ76を下向きに移動さ
せるためには第1(時計)方向に、また駆動スクリュ7
6を上向きに移動させるためには反対の第2(反時計)
方向に、選択的に回転する。駆動スクリュ76自身は、
図2に示すように隣接するチムニイ・チャンネル48に
より回転防止されている制御棒44に連結していること
で、回転防止されている。その代わりに駆動ナット84
を回転することにより、駆動スクリュ76自身は、駆動
ナット84の回転方向に応じて、上向きまたは下向きに
移動するはずである。
駆動ロッド76用の移動手段は、CRDハウジング74
内に配置された駆動管80を含み、この駆動管80の頂
部端板82には中心頂部穴82aがあけられている。こ
の穴82aを通して駆動スクリュ76が上方へ炉心16
中へ延在する。図3に示すように、セグメント状駆動ナ
ット84を駆動管80にその内側で作動連結する。そし
て図4および図5に詳しく示すように、駆動ナット84
は、釈放手段により、駆動スクリュ76と選択的に係合
し、駆動スクリュ76から離れることができる。図3に
示すように、普通のステップモータ86を駆動管80に
作動連結し、こうして駆動ナット84が駆動スクリュ7
6と係合しているとき、駆動管80を、またしたがって
駆動ナット84を、駆動スクリュ76を下向きに移動さ
せるためには第1(時計)方向に、また駆動スクリュ7
6を上向きに移動させるためには反対の第2(反時計)
方向に、選択的に回転する。駆動スクリュ76自身は、
図2に示すように隣接するチムニイ・チャンネル48に
より回転防止されている制御棒44に連結していること
で、回転防止されている。その代わりに駆動ナット84
を回転することにより、駆動スクリュ76自身は、駆動
ナット84の回転方向に応じて、上向きまたは下向きに
移動するはずである。
【0035】具体的には、駆動管80はさらに底部端板
88を含み、そこから中心駆動シャフト90がCRDハ
ウジング74の下部マニホールド74aを下方へ貫通し
ている。駆動管80を回転するために、中心駆動シャフ
ト90をモータ86に通常通りに作動連結する。駆動シ
ャフト90を底部端板88の一体部分とするのが好まし
く、先端にスプラインをつけ、そのスプライン端を通常
通りモータ86に差しこみ、通常通りモータにより回転
される構成とする。このように駆動シャフト90をモー
タ86に適切に連結することで、後述するように、駆動
管80を炉心を通して上方へ簡単に取り外すことが可能
になる。
88を含み、そこから中心駆動シャフト90がCRDハ
ウジング74の下部マニホールド74aを下方へ貫通し
ている。駆動管80を回転するために、中心駆動シャフ
ト90をモータ86に通常通りに作動連結する。駆動シ
ャフト90を底部端板88の一体部分とするのが好まし
く、先端にスプラインをつけ、そのスプライン端を通常
通りモータ86に差しこみ、通常通りモータにより回転
される構成とする。このように駆動シャフト90をモー
タ86に適切に連結することで、後述するように、駆動
管80を炉心を通して上方へ簡単に取り外すことが可能
になる。
【0036】駆動管の底部端板88から上方に延在し、
底部端板88と一体である中心コア管92が、駆動管8
0の内側かつ駆動スクリュ76のまわりに配置されてい
る。中心コア管92は、駆動管80の内面から半径方向
内方へ離間して、相互間に上方に駆動ナット84まで延
在する環状コアチャンネル94を画定する。リングの形
態のピストン96がコアチャンネル94内に摺動自在に
配置されている。ピストン96は、駆動ナット84を駆
動スクリュ76に対して選択的に係合または釈放するよ
うに、駆動ナット84に作動連結されている。好ましく
は、駆動管の底部端板88に複数の流体ポート88aを
貫通させ、下部マニホールド74aと駆動管80の内側
のコアチャンネル94とを流体連通させ、加圧流体9
8、たとえば水をコアチャンネル94に導入して、ピス
トン96の底に対して上向きの圧力の力Fを発生し、駆
動ナット84と駆動スクリュ76を互いに係合させる。
流体ポート88aは、ナット94を駆動スクリュ76か
ら釈放するために、コアチャンネル94から加圧流体9
8を排出して、ピストン96から圧力の力Fを解除する
作用もなす。
底部端板88と一体である中心コア管92が、駆動管8
0の内側かつ駆動スクリュ76のまわりに配置されてい
る。中心コア管92は、駆動管80の内面から半径方向
内方へ離間して、相互間に上方に駆動ナット84まで延
在する環状コアチャンネル94を画定する。リングの形
態のピストン96がコアチャンネル94内に摺動自在に
配置されている。ピストン96は、駆動ナット84を駆
動スクリュ76に対して選択的に係合または釈放するよ
うに、駆動ナット84に作動連結されている。好ましく
は、駆動管の底部端板88に複数の流体ポート88aを
貫通させ、下部マニホールド74aと駆動管80の内側
のコアチャンネル94とを流体連通させ、加圧流体9
8、たとえば水をコアチャンネル94に導入して、ピス
トン96の底に対して上向きの圧力の力Fを発生し、駆
動ナット84と駆動スクリュ76を互いに係合させる。
流体ポート88aは、ナット94を駆動スクリュ76か
ら釈放するために、コアチャンネル94から加圧流体9
8を排出して、ピストン96から圧力の力Fを解除する
作用もなす。
【0037】加圧流体98は通常通り、CRDハウジン
グ74の下端を貫通して下部マニホールド74aに連通
した供給ポート100を通して、下部マニホールド74
aに選択的に供給する。通常の流体供給源102を通常
通り適当な配管により供給ポート100に連結し、加圧
流体98を下部マニホールド74aに選択的に供給す
る。流体供給源102は、加圧流体98を普通の弁を介
してCRDハウジング74に供給する普通のポンプまた
はアキュムレータとすればよい。流体供給源102は加
圧流体98を下部マニホールド74aから排出する作用
もなす。
グ74の下端を貫通して下部マニホールド74aに連通
した供給ポート100を通して、下部マニホールド74
aに選択的に供給する。通常の流体供給源102を通常
通り適当な配管により供給ポート100に連結し、加圧
流体98を下部マニホールド74aに選択的に供給す
る。流体供給源102は、加圧流体98を普通の弁を介
してCRDハウジング74に供給する普通のポンプまた
はアキュムレータとすればよい。流体供給源102は加
圧流体98を下部マニホールド74aから排出する作用
もなす。
【0038】さらに詳しくは、円筒形駆動管80の外径
は円筒形CRDハウジング74の内径より小さく、相互
間に近似的なしまりばめを与える。したがって底部端板
88は、下部マニホールド74aに加圧流体98の有効
な圧力を維持するために、加圧流体98が端板88aを
すぎて上方へ、また駆動管80とCRDハウジング74
間に漏れるのを防止または抑制する有効な流れバリアを
形成する。底部端板88の円周には、CRDハウジング
74の内面と協動して両者間に有効な流体シールを形成
する、図示のような普通のラビリンス歯またはピストン
リング(図示せず)を設けるのがよい。このようにし
て、下部マニホールド74aに導入された加圧流体98
を、上向きに流体ポート88a、コアチャンネル94を
通して、ピストン96の下面に対して上向きに流れるよ
うに案内し、駆動ナット84を駆動スクリュ76と係合
させる。そして、加圧流体98を下部マニホールド74
aから排出すると、その圧力が解除され、駆動ナット8
4を駆動スクリュ76から解放し、重力作用で制御棒4
4を炉心16に挿入するのを許す。図4に、CRDハウ
ジング74の頂部を詳しく示す。ピストン96が駆動ナ
ット84を駆動スクリュ76と係合させる様子を説明す
る。駆動ナット84は、それぞれ図示のように駆動スク
リュ76と係合するスクリュねじ山84aを含む、少な
くとも2つの相補形セグメント、たとえばそれぞれ約1
80°の範囲のセグメントと、コア管92の相補形穴を
半径方向外方へ貫通する第1シャンク84bとを有す
る。第1シャンク84bは、拡大頭部を有し、下向きに
ピストン96に面する第1傾斜カム面84cを含む。第
1圧縮ばね104をコア管92と第1シャンク84bの
頭部との間に配置して、駆動ナット84を駆動スクリュ
76から離れる方向にバイアスし、駆動スクリュ76が
コア管92内を上向きまたは下向きに妨害なしに移動で
きるようにする。駆動ナット84の各セグメントは同一
で、各ばね104が対応するセグメントを別々にバイア
スする。
は円筒形CRDハウジング74の内径より小さく、相互
間に近似的なしまりばめを与える。したがって底部端板
88は、下部マニホールド74aに加圧流体98の有効
な圧力を維持するために、加圧流体98が端板88aを
すぎて上方へ、また駆動管80とCRDハウジング74
間に漏れるのを防止または抑制する有効な流れバリアを
形成する。底部端板88の円周には、CRDハウジング
74の内面と協動して両者間に有効な流体シールを形成
する、図示のような普通のラビリンス歯またはピストン
リング(図示せず)を設けるのがよい。このようにし
て、下部マニホールド74aに導入された加圧流体98
を、上向きに流体ポート88a、コアチャンネル94を
通して、ピストン96の下面に対して上向きに流れるよ
うに案内し、駆動ナット84を駆動スクリュ76と係合
させる。そして、加圧流体98を下部マニホールド74
aから排出すると、その圧力が解除され、駆動ナット8
4を駆動スクリュ76から解放し、重力作用で制御棒4
4を炉心16に挿入するのを許す。図4に、CRDハウ
ジング74の頂部を詳しく示す。ピストン96が駆動ナ
ット84を駆動スクリュ76と係合させる様子を説明す
る。駆動ナット84は、それぞれ図示のように駆動スク
リュ76と係合するスクリュねじ山84aを含む、少な
くとも2つの相補形セグメント、たとえばそれぞれ約1
80°の範囲のセグメントと、コア管92の相補形穴を
半径方向外方へ貫通する第1シャンク84bとを有す
る。第1シャンク84bは、拡大頭部を有し、下向きに
ピストン96に面する第1傾斜カム面84cを含む。第
1圧縮ばね104をコア管92と第1シャンク84bの
頭部との間に配置して、駆動ナット84を駆動スクリュ
76から離れる方向にバイアスし、駆動スクリュ76が
コア管92内を上向きまたは下向きに妨害なしに移動で
きるようにする。駆動ナット84の各セグメントは同一
で、各ばね104が対応するセグメントを別々にバイア
スする。
【0039】図4において、ピストン96は内径がコア
管92の外径より大きく、外径が駆動管80の内径より
小さいので、ピストン96がコアチャンネル94内で上
向き、下向き両方に密封関係で摺動することができる。
所望に応じて、ピストン96の外径および内径には適当
な溝およびピストンリング106を設け、加圧流体98
がピストン96を越えて上方に漏れるのを減少させ、圧
力の力Fを維持する。ピストン96から上方に延在する
第2の環状シャンク96aは第2の傾斜または円すいカ
ム面96bを有し、この第2カム面96bは第1カム面
84cと相補形状で、それと摺動自在な当接関係にあ
る。たとえば、第1カム面84cおよび第2カム面96
bは、駆動スクリュ76の長さ方向軸線から約45°傾
斜させるのが好ましく、こうすればピストン96に対す
る上向きの圧力の力Fがピストン96を図4に示すよう
に上向きに押し、したがって第2カム面96bが第1カ
ム面84cに対してすべり、横方向の力を発揮し、第1
ばね104のバイアス力に抗して、ナットのねじ84a
を駆動スクリュ76と係合させる。第2の圧縮ばね10
8を頂部端板82とピストン96の頂部との間に配置
し、ピストン96を下向きに駆動ナット84から離れる
方向にバイアスし、図5に示すように、第1ばね104
が駆動ナット84を駆動スクリュ76から解放するのを
許す。圧力の力Fをピストン96から解除すると、第2
ばね108がピストン96を下向きに図5に示す方向D
1に押し下げ、そして第1ばね104が駆動ナット84
を駆動スクリュ76から離れる半径方向外方へ後退位置
に押しこむ。第1ばね104および第2ばね108の寸
法を適切に選択すれば、加圧流体98がピストン96に
対して発揮する圧力の力Fがピストン96を第2ばね1
08に抗して上向きに持ち上げる作用をなし、こうして
第2カム面96bが第1カム面84cをすべるのを許
し、こうして駆動ナット84を半径方向内方へ駆動スク
リュ76に向けて第1ばね104に抗して押し、駆動ナ
ット84を駆動スクリュ76と係合させる。
管92の外径より大きく、外径が駆動管80の内径より
小さいので、ピストン96がコアチャンネル94内で上
向き、下向き両方に密封関係で摺動することができる。
所望に応じて、ピストン96の外径および内径には適当
な溝およびピストンリング106を設け、加圧流体98
がピストン96を越えて上方に漏れるのを減少させ、圧
力の力Fを維持する。ピストン96から上方に延在する
第2の環状シャンク96aは第2の傾斜または円すいカ
ム面96bを有し、この第2カム面96bは第1カム面
84cと相補形状で、それと摺動自在な当接関係にあ
る。たとえば、第1カム面84cおよび第2カム面96
bは、駆動スクリュ76の長さ方向軸線から約45°傾
斜させるのが好ましく、こうすればピストン96に対す
る上向きの圧力の力Fがピストン96を図4に示すよう
に上向きに押し、したがって第2カム面96bが第1カ
ム面84cに対してすべり、横方向の力を発揮し、第1
ばね104のバイアス力に抗して、ナットのねじ84a
を駆動スクリュ76と係合させる。第2の圧縮ばね10
8を頂部端板82とピストン96の頂部との間に配置
し、ピストン96を下向きに駆動ナット84から離れる
方向にバイアスし、図5に示すように、第1ばね104
が駆動ナット84を駆動スクリュ76から解放するのを
許す。圧力の力Fをピストン96から解除すると、第2
ばね108がピストン96を下向きに図5に示す方向D
1に押し下げ、そして第1ばね104が駆動ナット84
を駆動スクリュ76から離れる半径方向外方へ後退位置
に押しこむ。第1ばね104および第2ばね108の寸
法を適切に選択すれば、加圧流体98がピストン96に
対して発揮する圧力の力Fがピストン96を第2ばね1
08に抗して上向きに持ち上げる作用をなし、こうして
第2カム面96bが第1カム面84cをすべるのを許
し、こうして駆動ナット84を半径方向内方へ駆動スク
リュ76に向けて第1ばね104に抗して押し、駆動ナ
ット84を駆動スクリュ76と係合させる。
【0040】このようにして、図3および図4に示すよ
うに、駆動ナット84が駆動スクリュ76と係合してい
るときには、モータ86を選択的に作動して、駆動管8
0を時計または反時計方向に回転させ、そしてそれとと
もに駆動ナット84を回転させることにより、駆動スク
リュ76を上向きまたは下向きに移動させて、制御棒4
4を抜き出すか挿入する。加圧流体98を供給ポート1
00を通して排出すると、圧力の力Fがピストン96か
ら解除され、駆動ナット84が駆動スクリュ76から釈
放され、重力の作用で制御棒44が妨害なしに降下して
炉心16に挿入される。セグメント状駆動ナット84を
後退させることにより、駆動スクリュ76はコア管92
内を妨害なしに自由に降下することを許される。
うに、駆動ナット84が駆動スクリュ76と係合してい
るときには、モータ86を選択的に作動して、駆動管8
0を時計または反時計方向に回転させ、そしてそれとと
もに駆動ナット84を回転させることにより、駆動スク
リュ76を上向きまたは下向きに移動させて、制御棒4
4を抜き出すか挿入する。加圧流体98を供給ポート1
00を通して排出すると、圧力の力Fがピストン96か
ら解除され、駆動ナット84が駆動スクリュ76から釈
放され、重力の作用で制御棒44が妨害なしに降下して
炉心16に挿入される。セグメント状駆動ナット84を
後退させることにより、駆動スクリュ76はコア管92
内を妨害なしに自由に降下することを許される。
【0041】流体供給源102は下部マニホールド74
aを、炉心16内の圧力より適当に低い圧力まで排出す
ることができ、こうすればその結果炉心16と排液した
下部マニホールド74aとの間に生じる圧力差に助けら
れて、制御棒44を一層迅速に挿入することができる。
図3に示すように、コア管92には、駆動管の底部端板
88の流体ポート88aに隣接して複数の排出ポート9
2aを設けるのが好ましく、こうして、駆動スクリュ7
6がコア管92中を下向きに移動するにつれて、コア管
92内の流体を、排出ポート92a、コアチャンネル9
4および流体ポート88aを通して下部マニホールド7
4aに、そして供給ポート100を通してCRDハウジ
ング74の外に排出できるようにする。
aを、炉心16内の圧力より適当に低い圧力まで排出す
ることができ、こうすればその結果炉心16と排液した
下部マニホールド74aとの間に生じる圧力差に助けら
れて、制御棒44を一層迅速に挿入することができる。
図3に示すように、コア管92には、駆動管の底部端板
88の流体ポート88aに隣接して複数の排出ポート9
2aを設けるのが好ましく、こうして、駆動スクリュ7
6がコア管92中を下向きに移動するにつれて、コア管
92内の流体を、排出ポート92a、コアチャンネル9
4および流体ポート88aを通して下部マニホールド7
4aに、そして供給ポート100を通してCRDハウジ
ング74の外に排出できるようにする。
【0042】スクラム時に制御棒44を炉心16に挿入
する際に、図5に示すように、駆動ナット84を駆動ス
クリュ76から釈放し、駆動スクリュ76がコア管92
内を下向きに、図5に示すように下向き方向D2に降下
するのを許す。図3に破線で示すように、コア管92内
を下向き移動する駆動スクリュ76が流体110を押し
出し、流体110は排出ポート92aを通して下向き
に、そしてCRDハウジング74の外に案内される。流
体110は、コア管92の内部に入りこむ炉水38また
は加圧流体98の一部いずれかまたは両方である。排出
ポート92aの寸法および頂部穴82aと駆動スクリュ
76間のクリアランスを適当に選択して、適当な圧力の
力Fをピストン96に対して維持し、駆動ナット84を
駆動スクリュ76と選択的に係合することができるよう
にし、また駆動スクリュ76の挿入時にコア管92の内
部から流体110が脱出できるようにする。
する際に、図5に示すように、駆動ナット84を駆動ス
クリュ76から釈放し、駆動スクリュ76がコア管92
内を下向きに、図5に示すように下向き方向D2に降下
するのを許す。図3に破線で示すように、コア管92内
を下向き移動する駆動スクリュ76が流体110を押し
出し、流体110は排出ポート92aを通して下向き
に、そしてCRDハウジング74の外に案内される。流
体110は、コア管92の内部に入りこむ炉水38また
は加圧流体98の一部いずれかまたは両方である。排出
ポート92aの寸法および頂部穴82aと駆動スクリュ
76間のクリアランスを適当に選択して、適当な圧力の
力Fをピストン96に対して維持し、駆動ナット84を
駆動スクリュ76と選択的に係合することができるよう
にし、また駆動スクリュ76の挿入時にコア管92の内
部から流体110が脱出できるようにする。
【0043】この発明の好適な実施例では、CRDハウ
ジング74の開口上端74bは、上向きに炉心16に面
し、好ましくは炉心の底板16aまで延在する。駆動管
80の直径をCRDハウジング上端74bより所定通り
小さい寸法とし、駆動管80を妨害なしにCRDハウジ
ング74から上向きに抜き出すことができるようにす
る。従来の沸とう水炉では、底部装着制御棒駆動装置を
圧力容器から下向きに圧力容器下部ヘッドの下に取り外
すのが代表的である。これには、圧力容器の下側に適当
なアクセス空間を設ける必要があり、そして制御棒駆動
装置の組立および分解時に炉冷却材の漏れを防止する適
当な手段を設けなければならない。しかし、この発明の
1つの特徴によれば、発電プラントに設置される普通の
ホイストにより、内部の構造物を含む駆動管80全体を
CRDハウジング74内から炉心16を通して上方に取
り外すことができ、好都合である。
ジング74の開口上端74bは、上向きに炉心16に面
し、好ましくは炉心の底板16aまで延在する。駆動管
80の直径をCRDハウジング上端74bより所定通り
小さい寸法とし、駆動管80を妨害なしにCRDハウジ
ング74から上向きに抜き出すことができるようにす
る。従来の沸とう水炉では、底部装着制御棒駆動装置を
圧力容器から下向きに圧力容器下部ヘッドの下に取り外
すのが代表的である。これには、圧力容器の下側に適当
なアクセス空間を設ける必要があり、そして制御棒駆動
装置の組立および分解時に炉冷却材の漏れを防止する適
当な手段を設けなければならない。しかし、この発明の
1つの特徴によれば、発電プラントに設置される普通の
ホイストにより、内部の構造物を含む駆動管80全体を
CRDハウジング74内から炉心16を通して上方に取
り外すことができ、好都合である。
【0044】再び図1に戻ると、メインテナンス作業時
には、圧力容器12の上部ヘッド12aを通常の方法で
取り外し、容器12の内部にアクセスできるようにし、
順次蒸気乾燥器アセンブリ36および汽水分離器アセン
ブリ34を通常の方法で取り外す。つぎにチムニイの頂
部マニホールド32を通常の方法で取り外し、つぎに燃
料束18を、前述したようにチムニイ・チャンネル48
を通して、あるいはチムニイ・チャンネル48を取り外
した後、取り外す。ここで、駆動管80は炉心16を通
してアクセス可能となり、CRDハウジング74内部か
ら上向きに簡単に取り外すことができる。駆動シャフト
90とモータ86間に普通のスプライン継手を使用する
ことによって(図3参照)、コア管92をCRDハウジ
ング74から持ちあげるとき、モータ86は圧力境界の
一部として後に残る。
には、圧力容器12の上部ヘッド12aを通常の方法で
取り外し、容器12の内部にアクセスできるようにし、
順次蒸気乾燥器アセンブリ36および汽水分離器アセン
ブリ34を通常の方法で取り外す。つぎにチムニイの頂
部マニホールド32を通常の方法で取り外し、つぎに燃
料束18を、前述したようにチムニイ・チャンネル48
を通して、あるいはチムニイ・チャンネル48を取り外
した後、取り外す。ここで、駆動管80は炉心16を通
してアクセス可能となり、CRDハウジング74内部か
ら上向きに簡単に取り外すことができる。駆動シャフト
90とモータ86間に普通のスプライン継手を使用する
ことによって(図3参照)、コア管92をCRDハウジ
ング74から持ちあげるとき、モータ86は圧力境界の
一部として後に残る。
【0045】したがって、上述した改良型BWR10
は、底部に装着され、上向きに後退可能で、上から取り
外しできる微細移動式の制御棒駆動装置46を仕切り付
きチムニイ22と組み合わせた新規な構成を提供する。
したがって、平常水レベルLを増加し、それにより自然
循環流れを改良するとともに、過渡運転の影響を和らげ
ることができ、それとともに、LOCAの場合に、圧力
容器12の減圧時に容器内冷却材のインベントリーを適
切にすることにより、重力駆動式の炉心冷却を行うこと
ができるようになる。構成はコンパクトで、チムニイ2
2が提供する共通空間を下記の多重目的に利用する。こ
れらの目的には、炉心16と容器下部ヘッド12b間の
従来の制御棒案内管をなくすこと、制御棒44を炉心1
6から上向きに後退させるための空間を与えることが含
まれる。そしてチムニイ・チャンネル48が、制御棒4
4の上向きおよび下向き移動を案内する案内スロット5
0を画定する。チムニイ・チャンネル48はチムニイ2
2内での交差流れを防止して、蒸気−水混合物38aの
上向き上昇を制御する。そしてチムニイ22自身は、炉
心16の上に増加した平常水レベルLを与えることを可
能にし、それに対応して炉心16の下の高さを減少さ
せ、そうするのに圧力容器12の高さの実質的な増加を
必要としない。
は、底部に装着され、上向きに後退可能で、上から取り
外しできる微細移動式の制御棒駆動装置46を仕切り付
きチムニイ22と組み合わせた新規な構成を提供する。
したがって、平常水レベルLを増加し、それにより自然
循環流れを改良するとともに、過渡運転の影響を和らげ
ることができ、それとともに、LOCAの場合に、圧力
容器12の減圧時に容器内冷却材のインベントリーを適
切にすることにより、重力駆動式の炉心冷却を行うこと
ができるようになる。構成はコンパクトで、チムニイ2
2が提供する共通空間を下記の多重目的に利用する。こ
れらの目的には、炉心16と容器下部ヘッド12b間の
従来の制御棒案内管をなくすこと、制御棒44を炉心1
6から上向きに後退させるための空間を与えることが含
まれる。そしてチムニイ・チャンネル48が、制御棒4
4の上向きおよび下向き移動を案内する案内スロット5
0を画定する。チムニイ・チャンネル48はチムニイ2
2内での交差流れを防止して、蒸気−水混合物38aの
上向き上昇を制御する。そしてチムニイ22自身は、炉
心16の上に増加した平常水レベルLを与えることを可
能にし、それに対応して炉心16の下の高さを減少さ
せ、そうするのに圧力容器12の高さの実質的な増加を
必要としない。
【0046】さらに、炉心16と容器下部ヘッド12b
との間の空間を小さくするにもかかわらず、依然として
底部装着CRD46を使用することができる。制御棒4
4とCRD46との空間が炉心16により鉛直方向に分
割され、チムニイ・チャンネル48が制御棒44を上向
きに後退させるとともに、その鉛直方向移動を案内する
空間を与える。チムニイ・チャンネル48は、それぞれ
上部グリッド30により別々に支持され、そこから別々
に取り外しできる個別の部材であるのが好ましい。各チ
ムニイ・チャンネル48は、構造が比較的簡単で、簡単
には4側面の無孔管(チューブ)とすればよく、隣接す
るチャンネル48相互間に案内スロット50を画定す
る。
との間の空間を小さくするにもかかわらず、依然として
底部装着CRD46を使用することができる。制御棒4
4とCRD46との空間が炉心16により鉛直方向に分
割され、チムニイ・チャンネル48が制御棒44を上向
きに後退させるとともに、その鉛直方向移動を案内する
空間を与える。チムニイ・チャンネル48は、それぞれ
上部グリッド30により別々に支持され、そこから別々
に取り外しできる個別の部材であるのが好ましい。各チ
ムニイ・チャンネル48は、構造が比較的簡単で、簡単
には4側面の無孔管(チューブ)とすればよく、隣接す
るチャンネル48相互間に案内スロット50を画定す
る。
【0047】CRD46自身は、駆動スクリュ76の形
態の駆動ロッドを、炉心16内の正確な中間位置に制御
棒44を微細に移動制御するために、またスクラム時に
CRDからの妨害なしに制御棒44を下方にCRD46
に向かって迅速に挿入するために、利用する。前述した
ように、セグメント状駆動ナット84は選択的に切り離
されて、駆動スクリュ76およびこれに連結した制御棒
44が、重力で下向きにCRD46に向かって妨害なし
に降下するのを許す。
態の駆動ロッドを、炉心16内の正確な中間位置に制御
棒44を微細に移動制御するために、またスクラム時に
CRDからの妨害なしに制御棒44を下方にCRD46
に向かって迅速に挿入するために、利用する。前述した
ように、セグメント状駆動ナット84は選択的に切り離
されて、駆動スクリュ76およびこれに連結した制御棒
44が、重力で下向きにCRD46に向かって妨害なし
に降下するのを許す。
【0048】上述した構成では、CRDの駆動管80を
上向きに取り外すこともでき、こうしてCRD46のメ
インテナンスを改良する。すなわち、メインテナンスの
ために容器下部ヘッド12bの下側へアクセスする必要
をなくし、またこのようなメインテナンス作業時に炉水
38の漏れを防止する追加手段を設ける必要をなくすこ
とができる。
上向きに取り外すこともでき、こうしてCRD46のメ
インテナンスを改良する。すなわち、メインテナンスの
ために容器下部ヘッド12bの下側へアクセスする必要
をなくし、またこのようなメインテナンス作業時に炉水
38の漏れを防止する追加手段を設ける必要をなくすこ
とができる。
【0049】以上この発明の好適な実施例とみなされる
ものを説明したが、当業者には以上の教示からこの発明
の他の変更例が明らかであり、このような変更例もこの
発明の要旨の範囲内に入るものである。
ものを説明したが、当業者には以上の教示からこの発明
の他の変更例が明らかであり、このような変更例もこの
発明の要旨の範囲内に入るものである。
【図1】この発明の1実施例による沸とう水炉の線図的
立面図である。
立面図である。
【図2】図1の2−2線方向に見た炉心の一部の横断面
図である。
図である。
【図3】図1に示した制御棒駆動装置アセンブリの1つ
の線図的縦断面図である。
の線図的縦断面図である。
【図4】図3に示した制御棒駆動装置の円Aで囲んだ部
分の拡大断面図で、駆動ナットが駆動スクリュに係合し
た状態を示す。
分の拡大断面図で、駆動ナットが駆動スクリュに係合し
た状態を示す。
【図5】図3に示した制御棒駆動装置の円Aで囲んだ部
分の拡大断面図で、駆動ナットを駆動スクリュから釈放
した状態を示す。
分の拡大断面図で、駆動ナットを駆動スクリュから釈放
した状態を示す。
10 炉 12 圧力容器 12a 上部ヘッド 12b 下部ヘッド 16 炉心 18 燃料束 20 下部プレナム 22 チムニイ 26 ダウンカマー 28 下部グリッド 30 上部グリッド 32 頂部マニホールド 34 汽水分離器アセンブリ 36 蒸気乾燥器アセンブリ 38 炉水 38a 蒸気−水混合物 44 制御棒 46 CRD 48 チムニイ・チャンネル 50 案内スロット 56 重力駆動冷却系 72 支持管 74 CRDハウジング 76 駆動ロッド 80 駆動管 84 駆動ナット 86 モータ 88 底部端板 90 駆動シャフト 92 コア管 94 コアチャンネル 96 ピストン 102 流体供給源
フロントページの続き (72)発明者 ニルカンス・サコーブハイ・パテル アメリカ合衆国、カリフォルニア州、サ ン・ホセ、バーンハム・ドライブ、1195 番 (72)発明者 ラッセル・モーガン・フォーセット アメリカ合衆国、カリフォルニア州、サ ン・ホセ、シモンソン・コート、1259番 (72)発明者 リチャード・アレン・オセ アメリカ合衆国、カリフォルニア州、サ ン・ホセ、プロスパー・アベニュー、 1198番 (72)発明者 チャールズ・ワーナー・ディルマン アメリカ合衆国、カリフォルニア州、サ ン・ホセ、フレイミング・オーク・レー ン、16375番 (72)発明者 スティーブン・アレキサンダー・ハシッ ク アメリカ合衆国、カリフォルニア州、サ ン・ホセ、ウィットボーン・ドライブ、 6582番 (56)参考文献 特開 昭60−47984(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】 上部ヘッドおよび下部ヘッドを有する圧
力容器と、 複数の横方向に離間した燃料束を含み、圧力容器内に前
記下部ヘッドより上に配置されて前記下部ヘッドとの間
に下部プレナムを画定する炉心と、 前記炉心から上方に炉心と流通関係で延在するチムニイ
であって、前記炉心とともに、圧力容器の内面から半径
方向内方に離間して前記下部プレナムと流通関係にある
環状ダウンカマーを画定するチムニイと、 前記チムニイから上方へチムニイと 流通関係で延在する
汽水分離器アセンブリと、 前記汽水分離器アセンブリの上に汽水分離器アセンブリ
と流通関係で離間しかつ前記上部ヘッドの下に位置する
蒸気乾燥器アセンブリとを含み、 前記圧力容器には炉水を前記汽水分離器アセンブリを横
切るレベルまで充満でき、これにより炉水がダウンカマ
ーを下方に通過し、下部プレナムを通過し、そして上向
きに炉心に入って再循環し、前記炉心が炉水を沸とうさ
せて蒸気−水混合物を発生し、その蒸気−水混合物が前
記チムニイを通って上向きに流れて前記汽水分離器アセ
ンブリに入り、つぎに前記蒸気乾燥器アセンブリに流
れ、そこで前記混合物から水を除去して、蒸気を圧力容
器から排出することができ、 さらに、前記炉心内に選択的に配置できる複数の制御棒
と、 前記下部ヘッドから下方に延在し、かつ前記制御棒の対
応するものに作動連結されて、制御棒を上向きに炉心の
外に、また下向きに炉心内に選択的に移動させる作用を
なす複数の制御棒駆動装置(CRD)と、 前記炉心上のチムニイ内に配置され、かつ互いに横方向
に離間されて相互間に、前記CRDにより上向きに炉心
の外に移動された制御棒を受け入れる案内スロットを画
定する複数のチャンネルであって、前記燃料束と心合せ
されて、前記燃料束から蒸気−水混合物を受け取って、
該混合物を上向きに前記汽水分離器アセンブリに案内す
る複数のチャンネルと、 圧力容器の炉水レベルより鉛直上方に、圧力容器と流通
関係に配置された補給水のプールを有し、重力作用によ
り補給水を圧力容器中に選択的に流出させる重力駆動冷
却系とを含み、 前記下部プレナムの高さが炉心の高さより小さく、各々
の前記制御棒が十字形の横断面形状を有し、各々の前記
チャンネルが正方形形状を有し、4本の隣接する前記チ
ャンネルが、それらの間に前記制御棒の対応する1本を
受け入れて案内する十字形状の案内スロットを形成する
ように配置されていることを特徴とする沸とう水炉。 - 【請求項2】 各々の前記CRDが、 前記下部ヘッドを下向きに貫通する管状CRDハウジン
グと、 前記CRDハウジングから上方に延在し、前記制御棒の
対応するものに連結された駆動ロッドと、 前記駆動ロッドを上向きに選択的に移動させて前記制御
棒を上向きに前記炉心から前記チムニイの中へ抜き出す
とともに、前記駆動ロッドを下向きに選択的に移動させ
て前記制御棒を前記チムニイから前記炉心の中に挿入す
る移動手段と、 前記駆動ロッドを選択的に釈放して重力作用により前記
制御棒を炉心の中に挿入させる釈放手段とを含む請求項
1に記載の炉。 - 【請求項3】 前記駆動ロッドが駆動スクリュであり、 前記移動手段が、前記CRDハウジング内に配置され、
前記駆動スクリュが上向きに貫通する頂部穴を有する駆
動管と、前記駆動管内で駆動管に作動連結され、前記釈
放手段により前記駆動スクリュに対し選択的に係合また
は後退するセグメント状駆動ナットと、駆動スクリュを
下向きに移動させる第1方向またはそれとは反対の、駆
動スクリュを上向きに移動させる第2方向に、前記駆動
管したがって前記駆動ナットを選択的に回転させるモー
タとを含む請求項2に記載の炉。 - 【請求項4】 前記駆動管が底部端板を含み、 前記底部端板は駆動シャフトを有し、このシャフトが前
記CRDハウジングの下部マニホールドを下向きに貫通
し、かつ前記駆動管を回転するために前記モータに作動
連結されており、 前記駆動管内に中心コア管が設けられて、該中心コア管
は前記底部端板から上向きに前記駆動スクリュのまわり
に延在し、かつ前記駆動管の内面から半径方向内方に離
間されて、上方に駆動ナットまで延在する環状コアチャ
ンネルを画定しており、 前記コアチャンネル内にはピストンが摺動自在に配置さ
れ、該ピストンは前記駆動ナットに作動連結されて駆動
ナットを駆動スクリュに対して選択的に係合または釈放
し、 前記駆動管の底部端板に複数の流体ポートが貫通して設
けられて、前記下部マニホールドと前記コアチャンネル
との間を流体連通させ、これらの流体ポートを通して、
加圧流体を前記コアチャンネルに導入して前記ピストン
に対して圧力の力を加えることにより、駆動ナットと駆
動スクリュとを互いに係合させ、また加圧流体をコアチ
ャンネルから排出してピストンから圧力の力を解除する
ことにより、駆動ナットを駆動スクリュから釈放する請
求項3に記載の炉。 - 【請求項5】 さらに、前記加圧流体を前記下部マニホ
ールドに選択的に供給してナットを駆動スクリュと係合
させ、また加圧流体を下部マニホールドから排出してナ
ットを駆動スクリュから釈放して、重力により制御棒を
炉心に挿入させるようにする加圧流体供給/排出手段を
含み、 前記ナットが、前記コア管を半径方向外向きに貫通し、
かつ第1傾斜カム面を有する第1シャンクと、後退位置
で前記ナットを駆動スクリュから離れる方向にバイアス
する第1ばねとを含み、 前記ピストンが、上方に前記第1カム面に向かって延在
し、かつ前記第1カム面と相補形状で、それと摺動自在
な当接関係にある第2傾斜カム面を有する第2シャンク
と、前記ピストンを下向きに前記ナットから離れる方向
にバイアスして、前記第1ばねによりナットを駆動スク
リュから釈放させるようにする第2ばねとを含み、 前記第1ばねおよび第2ばねの寸法は、前記加圧流体が
ピストンに対して発揮する圧力の力がピストンを第2ば
ねに抗して上向きに持ちあげて、第2カム面が第1カム
面をすべるのを許し、これによりナットを第1ばねに抗
して半径方向内方へ駆動スクリュに向けて押して、ナッ
トを駆動スクリュに係合させる作用をなす寸法とした請
求項4に記載の炉。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US908119 | 1986-09-16 | ||
US07/908,119 US5406597A (en) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | Boiling water reactor including split control rod drives |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0675073A JPH0675073A (ja) | 1994-03-18 |
JP2562270B2 true JP2562270B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=25425221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5154663A Expired - Fee Related JP2562270B2 (ja) | 1992-07-02 | 1993-06-25 | 沸とう水型原子炉 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5406597A (ja) |
JP (1) | JP2562270B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007232395A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Hitachi Ltd | 自然循環型沸騰水型原子炉の温度検出装置 |
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JP4197696B2 (ja) * | 2005-08-11 | 2008-12-17 | 株式会社東芝 | 自然循環型沸騰水型原子炉 |
US7860206B2 (en) * | 2006-02-27 | 2010-12-28 | Hitachi-Ge Nuclear Energy, Ltd. | Reactor power control apparatus of a natural circulation boiling water reactor and a feed water control apparatus and nuclear power generation plant |
JP4851811B2 (ja) * | 2006-02-28 | 2012-01-11 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 自然循環式沸騰水型原子炉およびその取り扱い方法 |
KR100837321B1 (ko) | 2007-01-23 | 2008-06-12 | (주)에스피에스 | 곡 구조물 지지용 핀지그의 승강 보조장치 |
US9287012B2 (en) | 2010-07-25 | 2016-03-15 | Global Nuclear Fuel—Americas, LLC | Optimized fuel assembly channels and methods of creating the same |
US10128007B2 (en) * | 2015-07-06 | 2018-11-13 | Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc | Chimneys having joinable upper and lower sections where the lower section has internal partitions |
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US3406093A (en) * | 1966-04-12 | 1968-10-15 | Euratom | Control rod system for nuclear power excursion reactors |
US4030972A (en) * | 1974-04-22 | 1977-06-21 | Combustion Engineering, Inc. | Fluidly driven control rod |
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JPS5960287A (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-06 | 株式会社日立製作所 | 原子炉制御棒駆動機構 |
JPS6047984A (ja) * | 1983-08-26 | 1985-03-15 | 株式会社日立製作所 | 原子炉 |
FR2584226B1 (fr) * | 1985-07-01 | 1989-09-08 | Framatome Sa | Reacteur nucleaire muni de grappes de commande a mise en action hydraulique. |
JP2554700B2 (ja) * | 1988-03-31 | 1996-11-13 | 株式会社日立製作所 | 自然循環沸騰軽水型原子炉及び自然循環沸騰軽水型原子炉からの主蒸気抽出方法 |
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US4904443A (en) * | 1988-06-02 | 1990-02-27 | General Electric Company | Control rod drive with upward removable drive internals |
-
1992
- 1992-07-02 US US07/908,119 patent/US5406597A/en not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-06-25 JP JP5154663A patent/JP2562270B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-08-01 US US08/283,886 patent/US5471513A/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007232395A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-13 | Hitachi Ltd | 自然循環型沸騰水型原子炉の温度検出装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0675073A (ja) | 1994-03-18 |
US5471513A (en) | 1995-11-28 |
US5406597A (en) | 1995-04-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960723 |
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