JPH11230980A - 圧電センサ - Google Patents
圧電センサInfo
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Abstract
電センサを得る。 【解決手段】 短冊形状の圧電体基板22は、上面の幅
方向の中央部に設けた溝23により形成されたギャップ
gにより相互に分離された二つの分割電極24,25を
有し、下面には対向電極26を有している。圧電体基板
22は、対向電極26から分割電極24,25に向かう
方向に分極されている。圧電体基板22は、外装ケース
31に収容されている。外装ケース31の内側壁に設け
た一対の突起33,34は、それぞれ圧電体基板22の
両側面の中央部を保持している。
Description
圧力センサや加速度センサ等として使用される圧電セン
サに関する。
に示す。該圧電センサ1は、一枚の金属板2の両面にそ
れぞれ圧電体基板3,4を接着し、金属板2の一端を支
持体5に片持ち支持したものである。圧電体基板3,4
は、矢印P1,P2で示すように、それぞれその厚み方
向に互いに逆向きに分極されている。圧電体基板3,4
にはそれぞれ電極膜7,8が形成されており、これら電
極膜7,8は出力端子11,12にそれぞれ接続されて
いる。
で示す力F1が作用し、支持体5が矢印の方向に移動す
ると、金属板2の支持端側は支持体5の移動と共に強制
的に移動させられるが、解放端側は慣性により一定位置
に留まろうとするので、金属板2は点線で示すように撓
む。これにより、金属板2の両面にそれぞれ接着されて
いる圧電体基板3,4には伸張力及び圧縮力がそれぞれ
作用する。圧電体基板3,4は、これら伸張力及び圧縮
力による応力に対応する電圧を出力端子11,12から
出力する。出力端子11,12から取り出される出力電
圧Vは支持体5に作用する力F1と相関関係を有してい
るので、出力電圧Vに基づいて支持体5に作用する力F
1や加速度を検出することができる。
センサ1では、金属板2の両面に圧電体基板3,4を接
着しなければならず、構造が複雑で生産性も悪くコスト
ダウンにも限界があった。また、一般に、圧電センサ1
を圧力センサや加速度センサとして使う場合には、共振
周波数より低い周波数帯域で使う。従って、圧電センサ
1の共振周波数を高周波化すれば、圧電センサ1の使用
範囲が広くなる。従来の圧電センサ1では、金属板2の
寸法を小さくすると共に高い弾性係数を有する金属板2
を用いれば、その共振周波数を高くすることができる
が、力F1や加速度の検出感度が低下する。このため、
従来の圧電センサ1では、一定以上の感度を有するもの
を得るためには、金属板2は寸法が大きいものを使用す
る必要があり、小型化や共振周波数の高周波化に限界が
あった。
型であり、生産性の良好な圧電センサを提供することに
ある。
するため、本発明に係る圧電センサは、圧電体基板の表
面に設けられ、かつ、前記圧電体基板の一端から他端に
到るギャップにより互いに分割された分割電極と、前記
圧電体基板の分割電極に対向して前記圧電体基板の裏面
に設けられた対向電極とを備え、前記ギャップの長手方
向に対して直角な方向の外力成分を検出することを特徴
とする。
向の成分を有する外力が印加されると圧電体基板は撓
み、ギャップを間にしてその両側がそれぞれ伸張及び圧
縮される。それに応じて圧電体基板の内部には応力が生
じる。従って、圧電体基板には、この応力に対応した電
圧が発生する。この電圧は、ギャップに対して直角な方
向の外力成分に対応する信号として、分割電極の間、も
しくは対向電極と分割電極との間から出力される。
実施の形態について添付の図面を参照して説明する。各
実施形態は、個産品の場合を例にして説明するが、量産
する場合には複数の圧電センサが搭載されたマザー基板
状態で製造される。
る圧電センサの一つの実施の形態の分解斜視図を図1
に、全体の外観を示す斜視図を図2に示す。該圧電セン
サ21は、短冊形状を有する圧電体基板22を備えてい
る。圧電体基板22は、上面の幅方向の中央部を一端か
ら他端に到る溝23により形成されたギャップgにより
相互に分離された二つの分割電極24,25を有し、下
面にはこれら分割電極24,25に対向する対向電極2
6を有している。圧電体基板22は、図1において矢印
P3で示すように、対向電極26から分割電極24,2
5に向かう方向に分極されている。圧電体基板22に
は、例えば、PZT等が用いられる。電極24〜26の
材料としては、Ag,Pd,Ag−Pd,Ni等が用い
られる。
ース31に収容されている。なお、外装ケース31とし
ては、セラミックの他に、樹脂、ガラス、金属等の材料
を使用することもできる。外装ケース31はその内側
に、圧電体基板22よりもやや大きい寸法を有する収容
凹部32を有する箱形の構造を有している。外装ケース
31の内側壁には、一対の突起33,34が設けられて
いる。これら突起33,34は、それぞれ圧電体基板2
2の両側面の中央部を保持している。このとき、圧電体
基板22は収容凹部32の底面に接触してもよい。しか
し、収容凹部32の底面に接触しないように圧電体基板
22を保持すれば、圧電体基板22が撓む際に収容凹部
32の底面と圧電体基板22とがすれ合わず、検出感度
が向上する。
34の各々から外装ケース31の外側面に至る引出電極
36,37が形成されている。これら引出電極36,3
7と圧電体基板22の分割電極24,25とは、半田3
8(図3参照)により電気的に接続されている。なお、
半田38の替わりに、導電性接着剤を用いてもよい。
面にはセラミック製の蓋部材39を当接させ、蓋部材3
9を接着剤により外装ケース31に接着している。外装
ケース31の外側面及び蓋部材39の側面には、引出電
極36,37にそれぞれ電気的に接続される端子電極4
1,42を形成している。これら端子電極41,42及
び引出電極36,37は導電性金属の蒸着やスパッタリ
ング、導電ペーストの印刷、導電膜の接着等の手法によ
り形成することができる。
1において、例えば図1及び図2に示すように、圧電体
基板22の対向電極26にx−y平面が平行であり、そ
の分割電極24,25の間のギャップgがy軸に対して
平行になるように、直交座標系(x,y,z)を設定す
る。そして、圧電センサ21に力F2(図2参照)が作
用したとすると、圧電センサ21の外装ケース31は、
力F2のx軸成分F2 x,y軸成分F2y及びZ軸成分F
2zに基づいてx軸方向、y軸方向及びZ軸方向にそれ
ぞれ移動する。これにより、圧電体基板22の突起3
3,34によって保持されている中央部は外装ケース3
1の移動と共に強制的に移動させられるが、解放両端部
は慣性により一定位置に留まろうとするので、圧電体基
板22は撓む。
点鎖線で示すように、x軸方向に圧電体基板22が撓む
と、ギャップgを間にしてその両側が矢印A1及びA2
で示すように、それぞれ伸張及び圧縮される。すなわ
ち、分割電極24に対して圧電体基板22は伸張変位
し、逆に、分割電極25に対して圧電体基板22は圧縮
変位する。特に、圧電体基板22には溝23が形成され
ているので、伸縮変位と圧縮変位がこの溝23によって
分離され、それぞれ独立した状態で行うことができるの
で、検出感度の向上を図ることができる。
基板22に生じる変位は、分割電極24,25に接続さ
れた端子電極41,42間に、変位に対応した電位差を
発生させる。この電位差を検出電圧として端子電極4
1,42の間から出力することにより、力F2のx軸成
分F2xの量を知ることができる。
F2zによっても、圧電体基板22の解放両端部はy軸
方向及びz軸方向にそれぞれ変位するが、その変位は分
割電極24,25に対して同じ方向の変位となる。従っ
て、y軸成分F2yやz軸成分F2zによって圧電体基板
22に生じる変位は、端子電極41,42間に殆ど電位
差を発生させない。
同様の構成を有する圧電センサ21をさらに二個用意
し、これら圧電センサ21のうち一つの圧電センサ21
を、圧電体基板22の対向電極26がy−z平面に平行
であり、かつ分割電極24,25の間のギャップgがz
軸に対して平行になるように配置して、力F2のy軸成
分F2yを検出するようにする。さらに、もう一つの圧
電センサ1を、圧電体基板22の対向電極26がz−x
平面に平行であり、かつ分割電極24,25の間のギャ
ップgがx軸に対して平行になるように配置して、力F
2のz軸成分F2 zを検出するようにする。これによ
り、力F2を大きさ及び向きを含めたベクトル量として
検出することができる。
り、単一の圧電体基板22により外力や加速度を検出す
ることができ、構造が非常に簡単化され、コストも低く
なる。また、圧電センサ21の圧電体基板22の共振周
波数は、例えば455キロヘルツと、従来の圧電センサ
に比較して大幅に高い共振周波数を得ることができる。
従って、検出感度を低下させないで、圧電センサ21を
小型化することができる。因みに、長さ4mm、幅1m
m、厚みが0.6mmのサイズの圧電体基板22を使用
した場合、1gal(ガル)の加速度を印加すると、端
子電極41,42から約10mVの出力電圧を得た。
センサのいま一つの実施形態の分解斜視図を図4に示
す。該圧電センサ51は、圧電体基板22と、両端に脚
部52a,52bを有する二つのコ字形状を有する枠体
52と、これら枠体52及び圧電体基板22を上下から
挟んで封止する2枚の支持板54とを備えたものであ
る。これら枠体52及び支持板54はいずれもセラミッ
クからなっている。圧電体基板22の構成は前記第1実
施形態において説明した圧電センサ21のものと全く同
じであるから、対応する部分には対応する符号を付し
て、以下では重複した説明は省略する。圧電体基板22
と2枚の支持板54と二つの枠体52は、接着剤により
接着され、組み立てられる。二つの枠体52の脚部52
a,52bは、それぞれ圧電体基板22の端部に当接し
ている。
5のうち、一つの分割電極24は、圧電体基板22の左
側に配置された枠体52の脚部52aに形成された引出
電極36に半田付けされている。引出電極36は、圧電
体センサ51の左側側面に形成された端子電極41に引
き出されている。いま一つの分割電極25は、圧電体基
板22の右側に配置された枠体52の脚部52aに形成
された引出電極37に半田付けされている。引出電極3
7は、圧電体センサ51の右側側面に形成された端子電
極42に引き出されている。
では、枠体52の脚部52a,52bにより、圧電体基
板22はその両端で支持、固定されている。従って、図
1と同様の力F2が印加されたときに、圧電体基板22
は脚部52aと52bとの間の部分が撓む。これによ
り、第1実施形態の圧電センサ21と全く同様にして、
端子電極41,42から力F2のx軸成分F2xに対応
する出力電圧を得ることができる。従って、この出力電
圧から力F2のx軸成分F2x、さらには圧電センサ5
1と同様の構成を有する圧電センサをさらに二組用意
し、力F2の他の成分F2y,F2zを検出すれば、第1
実施形態と同様に、力F2を大きさ及び向きを含めたベ
クトル量として検出することができる。
に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に
変更することができる。圧電体基板22の保持位置は任
意であり、中央部、両端部、一端部等であってもよい。
また、前記実施形態のように、圧電体基板22の左右の
両側面を必ずしも保持する必要はなく、圧電体基板22
の上下面すなわち分割電極24,25形成面と対向電極
26形成面を保持するようにしてもよい。
方向に限るものではなく、圧電体基板22の長手方向即
ちギャップgが延在している方向に分極させて、すべり
振動モードを利用するようにしてもよい。さらに、分割
電極24,25は必ずしも溝23によって分割される必
要はなく、圧電体基板22に溝23を設けないでエッチ
ング等の方法によって所定の部分の電極膜を除去するこ
とによって分割してもよい。
の対向電極26をギャップg1により二つの対向電極2
6a,26bに分割し、分割電極24とその対向電極2
6aとの間の圧電体基板22の分極P4の方向と、いま
一つの分割電極25とその対向電極26bとの間の分極
P5の方向を互いに逆向きにし、分割電極25と対向電
極26aとをグランド端子Gに接続し、分割電極24及
び対向電極26bにそれぞれ接続した出力端子61,6
2から出力電圧を得るようにしてもよい。このとき、分
割された対向電極26a,26bの間に、図5において
点線で示すように、溝63を設けてもよい。
によれば、分割電極の間のギャップの長手方向に対して
直角な方向の成分を有する外力が印加されると圧電体基
板が撓み、ギャップを間にしてその両側がそれぞれ伸張
及び圧縮されて圧電体基板の内部に応力が発生する。そ
して、この応力に対応した電圧を分割電極の間、もしく
は対向電極と分割電極との間から出力するようにしたの
で、単一の圧電体基板により外力や加速度を検出するこ
とができ、構造が非常に簡単化され、コストも低くな
る。また、本発明によれば、従来の圧電センサに比較し
て共振周波数を高くすることができ、形状も小型化する
ことができる。
斜視図。
斜視図。
図。
Claims (1)
- 【請求項1】 圧電体基板に印加される外力に応じて前
記圧電体基板に発生する電圧に基づいて前記外力を検出
する圧電センサにおいて、 前記圧電体基板の表面に設けられ、かつ、前記圧電体基
板の一端から他端に到るギャップにより互いに分割され
た分割電極と、前記圧電体基板の分割電極に対向して前
記圧電体基板の裏面に設けられた対向電極とを備え、前
記ギャップの長手方向に対して直角な方向の前記外力の
成分を検出することを特徴とする圧電センサ。
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Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
US6578421B1 (en) | 1999-12-28 | 2003-06-17 | Fujitsu Limited | Acceleration sensor, acceleration sensor device, and method of fabricating an acceleration sensor |
WO2013027736A1 (ja) * | 2011-08-24 | 2013-02-28 | 日本電気株式会社 | 圧電振動センサ |
JP2023500772A (ja) * | 2019-11-28 | 2023-01-11 | ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフト | 2チャンネル検出器 |
-
1998
- 1998-02-13 JP JP03116298A patent/JP3346261B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US12078512B2 (en) | 2019-11-28 | 2024-09-03 | Tdk Electronics Ag | Dual channel detector with different measurement signals |
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