JPH11230964A - 尿分析装置 - Google Patents
尿分析装置Info
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- JPH11230964A JPH11230964A JP10051389A JP5138998A JPH11230964A JP H11230964 A JPH11230964 A JP H11230964A JP 10051389 A JP10051389 A JP 10051389A JP 5138998 A JP5138998 A JP 5138998A JP H11230964 A JPH11230964 A JP H11230964A
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- urine collecting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明が解決しようとする課題は、洗浄水の
量を増加させることなく、尿石付着防止効果を向上させ
常に清浄な尿分析装置を提供することである。 【解決手段】 尿をサンプリングし尿中に含まれる所定
の成分を分析する尿分析装置において、尿分析装置の一
部または全部の表面に光触媒性半導体材料を含む層を備
えると共に、内部に紫外光を放射する発光ダイオードを
設けたことを特徴とする。
量を増加させることなく、尿石付着防止効果を向上させ
常に清浄な尿分析装置を提供することである。 【解決手段】 尿をサンプリングし尿中に含まれる所定
の成分を分析する尿分析装置において、尿分析装置の一
部または全部の表面に光触媒性半導体材料を含む層を備
えると共に、内部に紫外光を放射する発光ダイオードを
設けたことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅やオフィスそ
の他のトイレにおいて個人が排泄した尿をその場でサン
プリングし尿中に含まれる所定の成分を分析する尿分析
装置に関するものである。
の他のトイレにおいて個人が排泄した尿をその場でサン
プリングし尿中に含まれる所定の成分を分析する尿分析
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年疾病の早期発見と疾病治療中或いは
治療後の健康管理を目的とした自己健康チェック等健康
管理に関する個人の関心が高まっている。そこで本願出
願人は先に特開平９―２８１１０２号において、トイレ
で個人が排泄した尿をその場でサンプリングし尿中に含
まれる所定の成分を分析する尿分析装置を提案してい
る。上記提案の尿分析装置は、採尿ユニットおよび制御
分析ユニットから構成され、採尿ユニットには尿を受け
るための採尿容器、この採尿容器を支持する支持棒、支
持棒の中にあって採尿容器に溜まった尿を制御分析ユニ
ットの尿中成分測定器に送るための配管が等が設けられ
ている。また、尿の跳ね返りを防ぐため採尿容器には網
状の部品が取り付けられている。
治療後の健康管理を目的とした自己健康チェック等健康
管理に関する個人の関心が高まっている。そこで本願出
願人は先に特開平９―２８１１０２号において、トイレ
で個人が排泄した尿をその場でサンプリングし尿中に含
まれる所定の成分を分析する尿分析装置を提案してい
る。上記提案の尿分析装置は、採尿ユニットおよび制御
分析ユニットから構成され、採尿ユニットには尿を受け
るための採尿容器、この採尿容器を支持する支持棒、支
持棒の中にあって採尿容器に溜まった尿を制御分析ユニ
ットの尿中成分測定器に送るための配管が等が設けられ
ている。また、尿の跳ね返りを防ぐため採尿容器には網
状の部品が取り付けられている。
【０００３】採尿容器に向かって排泄された尿は採尿容
器に溜まり、ポンプによって支持棒内の配管を介して測
定器へと送られる。測定後は採尿容器の外部から洗浄の
ために水が掛けられ、ポンプの逆送で配管内にも水が送
られる。尿分析装置では、通常時は採尿容器が尿分析装
置に格納されており、採尿時だけ格納部分から採尿容器
が出る構造になっている。格納部分内には洗浄水噴射用
のノズルが設けられており、使用後はこのノズルからの
洗浄水によって採尿容器は洗浄される。
器に溜まり、ポンプによって支持棒内の配管を介して測
定器へと送られる。測定後は採尿容器の外部から洗浄の
ために水が掛けられ、ポンプの逆送で配管内にも水が送
られる。尿分析装置では、通常時は採尿容器が尿分析装
置に格納されており、採尿時だけ格納部分から採尿容器
が出る構造になっている。格納部分内には洗浄水噴射用
のノズルが設けられており、使用後はこのノズルからの
洗浄水によって採尿容器は洗浄される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、採尿容
器や尿を尿中成分測定器に送るための配管内には徐々に
尿石が析出し、異臭を放つことや配管を詰まらせるとい
う問題が生じる。洗浄水には通常水道水が用いられてお
り、専用の洗剤を使用したり、洗浄用のブラシが機械的
に掃除をするといった手段はコスト、メンテナンスの関
係上実用化されていない。尿石は洗浄しきれなかった尿
を栄養源とする細菌が繁殖し、尿素をアンモニアに換え
てアルカリ性とし、これによって尿中に解けていたカル
シウムが析出する事で発生する。尿石が一旦付着すると
中性の洗剤では除去する事ができない。尿石は多孔質で
あるため細菌の温床となりさらに尿石の付着を促進す
る。
器や尿を尿中成分測定器に送るための配管内には徐々に
尿石が析出し、異臭を放つことや配管を詰まらせるとい
う問題が生じる。洗浄水には通常水道水が用いられてお
り、専用の洗剤を使用したり、洗浄用のブラシが機械的
に掃除をするといった手段はコスト、メンテナンスの関
係上実用化されていない。尿石は洗浄しきれなかった尿
を栄養源とする細菌が繁殖し、尿素をアンモニアに換え
てアルカリ性とし、これによって尿中に解けていたカル
シウムが析出する事で発生する。尿石が一旦付着すると
中性の洗剤では除去する事ができない。尿石は多孔質で
あるため細菌の温床となりさらに尿石の付着を促進す
る。
【０００５】尿石の付着を防止する手段として二つ考え
られる。第一は洗浄工程で尿を完全に除去する事。第二
は細菌の繁殖を防止することである。細菌が繁殖しなけ
れば尿石付着のメカニズムが働かないため、尿石は付着
しない。第一の手段としては洗浄水による洗浄を念入り
にやるしかない。しかしながら、多量の洗浄水が必要と
なり、また、洗浄水による洗浄だけでは十分に尿石付着
を防止することは難しい。第二の手段としてＡｇ、Ｃｕ
などの金属を採尿容器の材料である樹脂に練り込み、材
料表面から微量溶け出すこれら金属イオンによって細菌
を滅菌する方法が採られている。前述したＡｇ、Ｃｕが
練り込まれた樹脂、いわゆる抗菌性の樹脂は水が常時か
かるような場所での使用では抗菌性能が低下しこの手段
でも十分に尿石付着を防止することは難しい。
られる。第一は洗浄工程で尿を完全に除去する事。第二
は細菌の繁殖を防止することである。細菌が繁殖しなけ
れば尿石付着のメカニズムが働かないため、尿石は付着
しない。第一の手段としては洗浄水による洗浄を念入り
にやるしかない。しかしながら、多量の洗浄水が必要と
なり、また、洗浄水による洗浄だけでは十分に尿石付着
を防止することは難しい。第二の手段としてＡｇ、Ｃｕ
などの金属を採尿容器の材料である樹脂に練り込み、材
料表面から微量溶け出すこれら金属イオンによって細菌
を滅菌する方法が採られている。前述したＡｇ、Ｃｕが
練り込まれた樹脂、いわゆる抗菌性の樹脂は水が常時か
かるような場所での使用では抗菌性能が低下しこの手段
でも十分に尿石付着を防止することは難しい。
【０００６】本発明が解決しようとする課題は、洗浄水
の量を増加させることなく、尿石付着防止効果を向上さ
せ常に清浄な尿分析装置を提供することである。
の量を増加させることなく、尿石付着防止効果を向上さ
せ常に清浄な尿分析装置を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項１記載の尿分析装置は、尿をサンプリングし
尿中に含まれる所定の成分を分析する尿分析装置におい
て、尿分析装置の一部または全部の表面に光触媒性半導
体材料を含む層を備えることを特徴とする。本発明によ
れば、光触媒性半導体材料を含む層を外光が光励起する
ことにより光触媒性半導体材料が光触媒性半導体材料を
含む層表面に活性酸素を発生させ、細菌を死滅させると
共に、洗浄しきれなかった尿など有機物の汚れを分解す
る。これによって尿分析装置内での尿石の発生を防ぐこ
とができ、尿分析装置を清浄な状態に保ち、異臭を放つ
ことや配管を詰まらせるという問題を防止することがで
きる。
め、請求項１記載の尿分析装置は、尿をサンプリングし
尿中に含まれる所定の成分を分析する尿分析装置におい
て、尿分析装置の一部または全部の表面に光触媒性半導
体材料を含む層を備えることを特徴とする。本発明によ
れば、光触媒性半導体材料を含む層を外光が光励起する
ことにより光触媒性半導体材料が光触媒性半導体材料を
含む層表面に活性酸素を発生させ、細菌を死滅させると
共に、洗浄しきれなかった尿など有機物の汚れを分解す
る。これによって尿分析装置内での尿石の発生を防ぐこ
とができ、尿分析装置を清浄な状態に保ち、異臭を放つ
ことや配管を詰まらせるという問題を防止することがで
きる。
【０００８】請求項２記載の尿分析装置は、請求項１記
載の尿分析装置において、前記尿分析装置の一部が、採
尿容器及び／または尿を尿中成分測定器に送るための配
管であることを特徴とする。本発明によれば、特に尿石
の発生し易い部位の尿石の発生を防ぐことができる。
載の尿分析装置において、前記尿分析装置の一部が、採
尿容器及び／または尿を尿中成分測定器に送るための配
管であることを特徴とする。本発明によれば、特に尿石
の発生し易い部位の尿石の発生を防ぐことができる。
【０００９】請求項３記載の尿分析装置は、請求項１，
２に記載の尿分析装置において、前記光触媒性半導体
が、ＴｉＯ２、ＺｎＯ、ＳｎＯ２、ＳｒＴｉＯ３、ＷＯ
３、Ｂｉ２Ｏ３、Ｆｅ２Ｏ３からなる群から選ばれた１
種以上の酸化物を含むことを特徴とする。したがって様
々な光触媒を用いることができる。
２に記載の尿分析装置において、前記光触媒性半導体
が、ＴｉＯ２、ＺｎＯ、ＳｎＯ２、ＳｒＴｉＯ３、ＷＯ
３、Ｂｉ２Ｏ３、Ｆｅ２Ｏ３からなる群から選ばれた１
種以上の酸化物を含むことを特徴とする。したがって様
々な光触媒を用いることができる。
【００１０】請求項４記載の尿分析装置は、請求項１乃
至３に記載の尿分析装置において、採尿容器及び／また
は尿分析装置の採尿容器格納部内に光触媒性半導体を励
起するための励起光を放射する発光素子を内蔵したこと
を特徴とする室内照明などの光は尿分析装置の採尿容器
内面や採尿容器格納部内面までは到達しにくい。採尿容
器及び／または尿分析装置の採尿容器格納部内に光触媒
性半導体材料を光励起するための発光素子が取り付けら
れていることによって、励起光が届かない部分を無く
し、採尿容器内外面および採尿容器格納部内面の光触媒
性半導体材料を光励起することができ、尿分析装置を清
浄な状態に保つことができる。また、採尿容器は採尿容
器格納部内に格納されている間も励起光が照射され、そ
の表面が清浄に保たれる。
至３に記載の尿分析装置において、採尿容器及び／また
は尿分析装置の採尿容器格納部内に光触媒性半導体を励
起するための励起光を放射する発光素子を内蔵したこと
を特徴とする室内照明などの光は尿分析装置の採尿容器
内面や採尿容器格納部内面までは到達しにくい。採尿容
器及び／または尿分析装置の採尿容器格納部内に光触媒
性半導体材料を光励起するための発光素子が取り付けら
れていることによって、励起光が届かない部分を無く
し、採尿容器内外面および採尿容器格納部内面の光触媒
性半導体材料を光励起することができ、尿分析装置を清
浄な状態に保つことができる。また、採尿容器は採尿容
器格納部内に格納されている間も励起光が照射され、そ
の表面が清浄に保たれる。
【００１１】請求項５記載の尿分析装置は、請求項４に
記載の尿分析装置において、前記発光素子が、紫外光を
放射する発光ダイオードであることを特徴とする。発光
ダイオードは低消費電力で小型、長寿命であるため、小
型軽量でメンテナンス性に優れ、かつ低消費電力の尿分
析装置を実現できる。
記載の尿分析装置において、前記発光素子が、紫外光を
放射する発光ダイオードであることを特徴とする。発光
ダイオードは低消費電力で小型、長寿命であるため、小
型軽量でメンテナンス性に優れ、かつ低消費電力の尿分
析装置を実現できる。
【００１２】
【発明の実施の形態】光触媒性半導体材料はそのバンド
ギャップエネルギーより高いエネルギーの光を照射する
と励起されたキャリアによって水を還元して水素と酸素
に分解する。この際に発生する活性な酸素は細菌を死滅
させ、有機物を分解する働きを持っている。この光触媒
性半導体材料を尿分析装置の一部または全部の表面にコ
ーティングすることでその表面に高い抗菌性を持たせる
ことができる。光触媒性半導体材料含有コーティングに
使用可能な材料としては、酸化チタン（アナターゼ型お
よびルチル型）、酸化亜鉛、酸化錫、チタン酸ストロン
チウム、酸化タングステン、三酸化二ビスマス、酸化鉄
のような金属酸化物がある。特に酸化チタンは無害であ
り、化学的に安定で、かつ市場で安価に入手できる。
ギャップエネルギーより高いエネルギーの光を照射する
と励起されたキャリアによって水を還元して水素と酸素
に分解する。この際に発生する活性な酸素は細菌を死滅
させ、有機物を分解する働きを持っている。この光触媒
性半導体材料を尿分析装置の一部または全部の表面にコ
ーティングすることでその表面に高い抗菌性を持たせる
ことができる。光触媒性半導体材料含有コーティングに
使用可能な材料としては、酸化チタン（アナターゼ型お
よびルチル型）、酸化亜鉛、酸化錫、チタン酸ストロン
チウム、酸化タングステン、三酸化二ビスマス、酸化鉄
のような金属酸化物がある。特に酸化チタンは無害であ
り、化学的に安定で、かつ市場で安価に入手できる。
【００１３】光触媒性半導体材料として酸化チタンを用
いた場合のコーティング方法について説明する。 （１） 表面を無定形酸化チタンで被覆し、次に焼成に
より無定形酸化チタンを結晶型酸化チタン（アナターゼ
またはルチル型）に相変化させる方法。 （２） 表面に酸化チタンと酸化シリコンとの混合物か
らなる光触媒性コーティングを形成する方法。 （３） 表面に酸化チタンと酸化錫との混合物からなる
光触媒性コーティングを形成する方法。 （４） 未硬化もしくは部分的に硬化したシリコーン
（オルガノポリシロキサン）またはシリコーンの前駆体
からなる塗膜形成要素に酸化チタンゾルの粒子を分散さ
せた塗料用組成物を用い、表面に塗布し塗膜形成要素を
硬化させる方法。
いた場合のコーティング方法について説明する。 （１） 表面を無定形酸化チタンで被覆し、次に焼成に
より無定形酸化チタンを結晶型酸化チタン（アナターゼ
またはルチル型）に相変化させる方法。 （２） 表面に酸化チタンと酸化シリコンとの混合物か
らなる光触媒性コーティングを形成する方法。 （３） 表面に酸化チタンと酸化錫との混合物からなる
光触媒性コーティングを形成する方法。 （４） 未硬化もしくは部分的に硬化したシリコーン
（オルガノポリシロキサン）またはシリコーンの前駆体
からなる塗膜形成要素に酸化チタンゾルの粒子を分散さ
せた塗料用組成物を用い、表面に塗布し塗膜形成要素を
硬化させる方法。
【００１４】（１）の方法は尿分析装置を構成する構造
材料が金属、セラミックス、ガラスのような耐熱性の材
料である場合に実施できる。構造材料がナトリウムなど
アルカリ網目修飾イオンを含む場合には、アルカリ網目
修飾イオンの作用により光触媒の効果が低下する恐れが
ある。この場合、構造材料と無定形酸化チタン層の間に
酸化シリコンなどの中間層を形成しておくことでアルカ
リ網目修飾イオンの影響を低減することができる。また
（２）、（３）の方法には同様の効果がある。構造材料
が樹脂のような耐熱温度の低い材料の場合には（４）の
方法が適用される。
材料が金属、セラミックス、ガラスのような耐熱性の材
料である場合に実施できる。構造材料がナトリウムなど
アルカリ網目修飾イオンを含む場合には、アルカリ網目
修飾イオンの作用により光触媒の効果が低下する恐れが
ある。この場合、構造材料と無定形酸化チタン層の間に
酸化シリコンなどの中間層を形成しておくことでアルカ
リ網目修飾イオンの影響を低減することができる。また
（２）、（３）の方法には同様の効果がある。構造材料
が樹脂のような耐熱温度の低い材料の場合には（４）の
方法が適用される。
【００１５】
【実施例】本発明の尿分析装置を図１〜図４に示す。図
１は本発明の尿分析装置１を便器に取り付けた状態を示
す図であり、図中の１０は尿分析装置の採尿ユニット、
２０は尿分析装置の制御分析ユニット、３０は便器、３
１は便座、３２は便蓋である。図２は尿分析装置の採尿
ユニット１０の平面図であり、採尿容器１１が採尿ユニ
ット１０内に収納されている。採尿容器１１は尿を採集
するときのみ採尿ユニット１０から出る。採尿ユニット
１０は、便座３１と一体としても良く、あた、採尿ユニ
ット１０内の各部材を便座３１内に収納することも可能
である。排泄された尿は図３に示す尿分析装置の尿を受
ける採尿容器１１の中に溜まる。採尿容器１１には採尿
時の尿跳ねを防止するための網目状の部品１２が取り付
けられている。採尿容器１１に溜まった尿は支持棒１３
中の配管１４を通って制御分析ユニット２０内の尿成分
測定器（図示しない）に導かれる。尿分析装置の構造、
操作要領については、本願出願人が先に出願している特
開平９―２８１１０２号において開示している内容とほ
ぼ同様であり、ここでは省略する。
１は本発明の尿分析装置１を便器に取り付けた状態を示
す図であり、図中の１０は尿分析装置の採尿ユニット、
２０は尿分析装置の制御分析ユニット、３０は便器、３
１は便座、３２は便蓋である。図２は尿分析装置の採尿
ユニット１０の平面図であり、採尿容器１１が採尿ユニ
ット１０内に収納されている。採尿容器１１は尿を採集
するときのみ採尿ユニット１０から出る。採尿ユニット
１０は、便座３１と一体としても良く、あた、採尿ユニ
ット１０内の各部材を便座３１内に収納することも可能
である。排泄された尿は図３に示す尿分析装置の尿を受
ける採尿容器１１の中に溜まる。採尿容器１１には採尿
時の尿跳ねを防止するための網目状の部品１２が取り付
けられている。採尿容器１１に溜まった尿は支持棒１３
中の配管１４を通って制御分析ユニット２０内の尿成分
測定器（図示しない）に導かれる。尿分析装置の構造、
操作要領については、本願出願人が先に出願している特
開平９―２８１１０２号において開示している内容とほ
ぼ同様であり、ここでは省略する。
【００１６】尿分析装置の採尿ユニット１０は紫外光
（波長３７０nm）に対して透明な材料たとえばアクリル
樹脂、ノルボルネン樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレン樹
脂などで作られている。採尿ユニット１０の尿を受ける
採尿容器１１の中には紫外光を放射する発光ダイオード
１５が取り付けられている。なお、発光ダイオード１５
には支持棒１３中の発光ダイオード用配線１５―１（図
示一部省略）により図示しない制御装置に接続されてい
る。採尿容器１１および採尿ユニット１０の表面には光
触媒性半導体材料である酸化チタンがコーティングされ
ている。採尿容器１１を収納する採尿ユニット１０の内
壁面にも酸化チタンが同様にコーティングされており、
更に酸化チタンを光励起するための紫外光を放射する発
光ダイオード１６が取り付けられている（図４参照）。
発光ダイオード１６も発光ダイオード１５と同様に図示
しない発光ダイオード用配線により制御装置に接続され
ている。発光ダイオード１６を取り付ける採尿容器格納
部とは、図４に示す部分に限定されるものではなく、採
尿ユニット１０内の任意の部位である。また、採尿容器
１１内、採尿ユニット１０内に取り付けられた紫外光を
放射する発光ダイオード１５および１６はそれぞれ１個
である必要はなく、それぞれ複数個取り付けて紫外光の
影ができないように取り付けるのが望ましい。
（波長３７０nm）に対して透明な材料たとえばアクリル
樹脂、ノルボルネン樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレン樹
脂などで作られている。採尿ユニット１０の尿を受ける
採尿容器１１の中には紫外光を放射する発光ダイオード
１５が取り付けられている。なお、発光ダイオード１５
には支持棒１３中の発光ダイオード用配線１５―１（図
示一部省略）により図示しない制御装置に接続されてい
る。採尿容器１１および採尿ユニット１０の表面には光
触媒性半導体材料である酸化チタンがコーティングされ
ている。採尿容器１１を収納する採尿ユニット１０の内
壁面にも酸化チタンが同様にコーティングされており、
更に酸化チタンを光励起するための紫外光を放射する発
光ダイオード１６が取り付けられている（図４参照）。
発光ダイオード１６も発光ダイオード１５と同様に図示
しない発光ダイオード用配線により制御装置に接続され
ている。発光ダイオード１６を取り付ける採尿容器格納
部とは、図４に示す部分に限定されるものではなく、採
尿ユニット１０内の任意の部位である。また、採尿容器
１１内、採尿ユニット１０内に取り付けられた紫外光を
放射する発光ダイオード１５および１６はそれぞれ１個
である必要はなく、それぞれ複数個取り付けて紫外光の
影ができないように取り付けるのが望ましい。
【００１７】採尿が終了した採尿容器１１は図２のよう
に採尿ユニット１０内に収納され採尿ユニット１０内に
設けられているノズル１７から噴射される洗浄水によっ
て洗浄される。この洗浄後採尿容器１１内の発光ダイオ
ード１５と採尿ユニット１０内の発光ダイオード１６か
ら紫外光が放射される。これら発光ダイオード１５およ
び１６から放射される紫外線によって採尿容器１１、採
尿ユニット１０内の壁面にコーティングされた酸化チタ
ンは光励起され、酸化チタン表面と接している細菌を含
む有機物が分解される。
に採尿ユニット１０内に収納され採尿ユニット１０内に
設けられているノズル１７から噴射される洗浄水によっ
て洗浄される。この洗浄後採尿容器１１内の発光ダイオ
ード１５と採尿ユニット１０内の発光ダイオード１６か
ら紫外光が放射される。これら発光ダイオード１５およ
び１６から放射される紫外線によって採尿容器１１、採
尿ユニット１０内の壁面にコーティングされた酸化チタ
ンは光励起され、酸化チタン表面と接している細菌を含
む有機物が分解される。
【００１８】発光ダイオードは長寿命で低消費電力であ
る。発光ダイオード１５および１６は、採尿容器１１を
使用しないとき（採尿容器１１が採尿ユニット１０内に
収納されているとき）には常時点灯される。一方で紫外
光は人体特に目に対しては有害であるので、採尿容器１
１使用時（採尿容器１１が採尿ユニット１０から出てい
るとき）には消灯される。発光ダイオード１５および１
６が採尿容器１１外部、採尿容器１１内部、採尿ユニッ
ト１０に紫外線の影を作らないように配置された場合、
尿分析装置１を構成する材料が紫外線透過性の材料でな
くてもよいことは言うまでもない。また、発光ダイオー
ド１５および１６は常時点灯でなくともパルス点灯でも
よい。
る。発光ダイオード１５および１６は、採尿容器１１を
使用しないとき（採尿容器１１が採尿ユニット１０内に
収納されているとき）には常時点灯される。一方で紫外
光は人体特に目に対しては有害であるので、採尿容器１
１使用時（採尿容器１１が採尿ユニット１０から出てい
るとき）には消灯される。発光ダイオード１５および１
６が採尿容器１１外部、採尿容器１１内部、採尿ユニッ
ト１０に紫外線の影を作らないように配置された場合、
尿分析装置１を構成する材料が紫外線透過性の材料でな
くてもよいことは言うまでもない。また、発光ダイオー
ド１５および１６は常時点灯でなくともパルス点灯でも
よい。
【００１９】
【発明の効果】洗浄水の量を増加させることなく、尿石
付着防止効果を向上させ常に清浄な尿分析装置を提供す
ることができ、更に長寿命で低消費電力の発光ダイオー
ドと光触媒性半導体材料との組み合わせで、構造が簡単
で、小型軽量かつランニングコストが非常に低い尿分析
装置を提供することができる。
付着防止効果を向上させ常に清浄な尿分析装置を提供す
ることができ、更に長寿命で低消費電力の発光ダイオー
ドと光触媒性半導体材料との組み合わせで、構造が簡単
で、小型軽量かつランニングコストが非常に低い尿分析
装置を提供することができる。
【図１】本発明の尿分析装置を便器に取り付けた状態を
示す図である。
示す図である。
【図２】尿分析装置の採尿ユニットの平面図である。
【図３】尿分析装置の尿を受ける採尿容器を説明する図
である。
である。
【図４】図２のA−A' 方向断面図で採尿ユニットに採尿
容器を収納した様子を説明する図である。
容器を収納した様子を説明する図である。
１…尿分析装置、１０…尿分析装置の採尿ユ二ット、１
１…採尿容器、１２…網目状の部品１、１３…支持棒、
１４…配管、１５，１６…発光ダイオード、１７…ノズ
ル、２０…尿分析装置の制御分析ユ二ット、３０…便
器、３１…便座、３２…便蓋
１…採尿容器、１２…網目状の部品１、１３…支持棒、
１４…配管、１５，１６…発光ダイオード、１７…ノズ
ル、２０…尿分析装置の制御分析ユ二ット、３０…便
器、３１…便座、３２…便蓋
Claims (5)
- 【請求項１】 尿をサンプリングし尿中に含まれる所定
の成分を分析する尿分析装置において、尿分析装置の一
部または全部の表面に光触媒性半導体材料を含む層を備
えることを特徴とする尿分析装置。 - 【請求項２】 前記尿分析装置の一部が、採尿容器及び
／または尿を尿中成分測定器に送るための配管であるこ
とを特徴とする請求項１に記載の尿分析装置。 - 【請求項３】 前記光触媒性半導体が、ＴｉＯ２、Ｚｎ
Ｏ、ＳｎＯ２、ＳｒＴｉＯ３、ＷＯ３、Ｂｉ２Ｏ３、Ｆ
ｅ２Ｏ３からなる群から選ばれた１種以上の酸化物を含
むことを特徴とする請求項１，２に記載の尿分析装置。 - 【請求項４】 採尿容器及び／または尿分析装置の採尿
容器格納部内に光触媒性半導体を励起するための励起光
を放射する発光素子を内蔵したことを特徴とする請求項
１乃至３に記載の尿分析装置。 - 【請求項５】 前記発光素子が、紫外光を放射する発光
ダイオードであることを特徴とする請求項４に記載の尿
分析装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10051389A JPH11230964A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 尿分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10051389A JPH11230964A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 尿分析装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11230964A true JPH11230964A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12885595
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10051389A Pending JPH11230964A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 尿分析装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11230964A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109358186A (zh) * | 2018-08-14 | 2019-02-19 | 上海常仁信息科技有限公司 | 能够尿液检测的健康机器人 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08304391A (ja) * | 1995-05-10 | 1996-11-22 | Toto Ltd | 尿分析装置 |
| JPH09940A (ja) * | 1995-06-19 | 1997-01-07 | Toyoda Gosei Co Ltd | 光触媒装置及びその応用装置 |
| JPH098361A (ja) * | 1995-06-19 | 1997-01-10 | Toyoda Gosei Co Ltd | 発光ダイオード |
| JPH0938503A (ja) * | 1995-07-28 | 1997-02-10 | Toyoda Gosei Co Ltd | 光触媒装置 |
| JPH09281102A (ja) * | 1996-04-12 | 1997-10-31 | Toto Ltd | 尿分析装置 |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP10051389A patent/JPH11230964A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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| JPH0938503A (ja) * | 1995-07-28 | 1997-02-10 | Toyoda Gosei Co Ltd | 光触媒装置 |
| JPH09281102A (ja) * | 1996-04-12 | 1997-10-31 | Toto Ltd | 尿分析装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109358186A (zh) * | 2018-08-14 | 2019-02-19 | 上海常仁信息科技有限公司 | 能够尿液检测的健康机器人 |
| CN109358186B (zh) * | 2018-08-14 | 2020-02-18 | 上海常仁信息科技有限公司 | 能够尿液检测的健康机器人 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031219 |