JPH11230793A - 流量監視装置 - Google Patents

流量監視装置

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JPH11230793A
JPH11230793A JP2992398A JP2992398A JPH11230793A JP H11230793 A JPH11230793 A JP H11230793A JP 2992398 A JP2992398 A JP 2992398A JP 2992398 A JP2992398 A JP 2992398A JP H11230793 A JPH11230793 A JP H11230793A
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JP
Japan
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flow
abnormality
monitoring device
flow rate
fluid
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JP2992398A
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English (en)
Inventor
Kazumitsu Nukui
一光 温井
Takeshi Tashiro
健 田代
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常の監視を装置単体で行うことを可能にす
る。 【解決手段】 流量監視装置10は、装置全体が流量計
測装置20が設けられた配管2に対して着脱可能に取り
付けられると共に、装置内に設置された流速センサ、圧
力センサおよび感震器からの出力信号に基づいて異常の
判定を行う。これにより、異常の監視を装置単体で行う
ことができる。また、流量監視装置10は、異常である
旨の判定がなされた場合には、遮断弁を制御して流路を
遮断し、異常時における安全の確保を図る。更に、異常
である旨の判定がなされた場合には、異常が生じた旨の
表示を行うと共に、異常が生じた旨の通知を通信により
行って、外部に対する異常の通知を確実に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路を流れる流体
の流量を監視するための流量監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、流体の流量を計測するための
種々の流量計測装置(以下、単に「流量計」ともい
う。)が開発されている。この流量計の計測方式には、
例えば、流体を一定容積に区分することで流量を測る直
接測定方式と、流体の流速を求め、この流速に配管断面
積を乗算して流量を求める間接測定方式とがある。直接
測定方式の流量計の一例としては、ルーツ式メータのよ
うに、一定容積の空間を流体で満たし、空間の境界を移
動させて一定体積の流体を周期的に送出して流量を計測
する容積式流量計がある。また、間接測定方式の流量計
の一例としては、流速に応じて回転する翼車を備えたタ
ービン式流量計がある。このような流量計は、例えば、
ガスメータとして使用される。
【0003】ところで、上記のような流量計から流量に
応じた信号を受け取り、流量の監視を行うような装置が
ある。この装置は、流量計とは別体で設けられるもので
あり、ガス利用の分野においては、デマンドメータと呼
ばれている。
【0004】図4は、デマンドメータの使用形態の概略
を示す説明図である。デマンドメータ102は、配管1
00に取り付けられたガスメータ101からの出力信号
に基づいて、例えば、あらかじめ決められた契約通りに
ガスの使用が行われているか否か等のガスの利用状況の
監視を行うようになっている。このデマンドメータ10
2は、例えば、工業用のガスメータやビル監理用のガス
メータに接続されて使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たデマンドメータ102のような装置は、ガスメータ1
01からの出力信号に基づいてガスの利用状況の監視を
行うことが主な機能であり、ガスの異常な流れを検知す
る等の安全対策には寄与していなかった。また、従来の
流量計の多くは、流量を計測するのが主たる目的であ
り、流量の異常に関する監視は行っていなかった。この
ため、従来では、流体の供給経路において何らかの異常
が発生した場合であっても、この異常時の監視を行うこ
とができないという問題があった。
【0006】一方、家庭用のガスメータには、ガスの流
量を計測する機能の他にも、マイクロコンピュータを搭
載して異常時にガスの流路を遮断させるような安全機能
を付加した、いわゆるマイコンメータといわれるものが
実用化されている。
【0007】図5は、マイコンメータの構成の概略を示
す断面図である。このマイコンメータは、一般的な流量
計としての機能を有する流量計測部201と、この流量
計測部201からの流量に応じた出力信号に基づいて安
全管理を行う安全機能部202とを備えて構成されてい
る。安全機能部202は、例えば、所定量以上のガス流
量を検出した場合等に異常と判断してガス遮断弁203
を駆動し、配管200によって形成されたガスの流路を
遮断させるようになっている。
【0008】このマイコンメータを、従来の安全機能が
付加されていない流量計と交換することで、異常の監視
を行うことも可能である。しかし、このマイコンメータ
は、流量計測部201と安全機能部202とが一体化さ
れた構造となっており、また、計測方式が必ずしも従来
の流量計と互換性がないため、交換に伴って配管設備の
大幅な変更を強いられる場合がある。このため、安全機
能を付加するための目的で交換するのには、手間とコス
トが掛かり過ぎるという問題が生じる。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、異常の監視を単体で行うことができ
るようにした流量監視装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の流量監視
装置は、流量計測装置が設けられた流路と同一流路中に
おいて、流路を形成する配管に対して着脱可能に取り付
けられる流量監視装置であって、流路を通過する流体の
流れに応じた信号を出力する出力手段と、この出力手段
の出力結果に基づいて流路中における流体の流れが異常
であるか否かを判定する異常判定手段とを備えたもので
ある。
【0011】この流量監視装置では、装置全体が流路を
形成する配管に対して着脱可能に取り付けられる。ま
た、異常判定手段によって、出力手段の出力結果に基づ
いて流路中における流体の流れが異常であるか否かが判
定される。
【0012】請求項2記載の流量監視装置は、請求項1
記載の流量監視装置において、更に、震動を感知する感
震手段を備え、異常判定手段を、流体の流れの異常を判
定すると共に、感震手段の感知結果に基づいて、異常な
震動が生じたか否かをも判定するようにしたものであ
る。
【0013】この流量監視装置では、感震手段によっ
て、震動が感知される。また、異常判定手段によって、
流体の流れの異常が判定される共に、感震手段の感知結
果に基づいて、異常な震動が生じたか否かが判定され
る。
【0014】請求項3記載の流量監視装置は、請求項1
または2記載の流量監視装置において、更に、流路を遮
断するための遮断弁と、異常判定手段の判定結果に基づ
いて、遮断弁を制御する遮断弁制御手段とを備えたもの
である。
【0015】この流量監視装置では、異常判定手段の判
定結果に基づいて、遮断弁が制御され、異常時には流路
が遮断される。
【0016】請求項4記載の流量監視装置は、請求項3
記載の流量監視装置において、更に、異常判定手段の判
定結果を外部に送信すると共に、外部からの制御信号を
受信可能な通信手段を備え、遮断弁制御手段を、通信手
段が受信した制御信号に基づいて遮断弁を制御可能であ
るように構成したものである。
【0017】この流量監視装置では、通信手段によっ
て、異常判定手段の判定結果が外部に送信される。ま
た、遮断弁制御手段によって、通信手段が受信した外部
からの制御信号に基づいて遮断弁が制御される。
【0018】請求項5記載の流量監視装置は、請求項1
または2記載の流量監視装置において、更に、異常判定
手段の判定結果を通知する通知手段を備えたものであ
る。
【0019】この流量監視装置では、通知手段によっ
て、異常判定手段の判定結果が通知される。
【0020】請求項6記載の流量監視装置は、請求項5
記載の流量監視装置において、通知手段を、異常判定手
段の判定結果を表示する表示手段を含むようにして構成
したものである。
【0021】この流量監視装置では、異常判定手段の判
定結果が、表示手段によって、表示される。
【0022】請求項7記載の流量監視装置は、請求項1
記載の流量監視装置において、出力手段を、流路中を流
れる流体の流量を検出するための流量検出手段を含むよ
うにして構成したものである。
【0023】この流量監視装置では、流量検出手段によ
って、流路中を流れる流体の流量が検出される。異常判
定手段は、流量の検出結果に基づいて流路中における流
体の流れが異常であるか否かを判定する。
【0024】請求項8記載の流量監視装置は、請求項1
記載の流量監視装置において、出力手段を、流路の上流
側と下流側とにおける差圧を検出するための差圧検出手
段を含むように構成すると共に、異常判定手段を、差圧
検出手段の検出結果に基づいて流量の異常を判定するよ
うにして構成したものである。
【0025】この流量監視装置では、差圧検出手段によ
って、流路の上流側と下流側とにおける差圧が検出され
る。異常判定手段は、差圧検出手段の検出結果に基づい
て流量の異常を判定する。
【0026】請求項9記載の流量監視装置は、請求項1
記載の流量監視装置において、出力手段を、流体の供給
圧力を検出するための圧力検出手段を含むように構成す
ると共に、異常判定手段を、圧力検出手段の検出結果に
基づいて流体の供給圧力の異常を判定するようにして構
成したものである。
【0027】この流量監視装置では、圧力検出手段によ
って、流体の供給圧力が検出される。異常判定手段は、
圧力検出手段の検出結果に基づいて流体の供給圧力の異
常を判定する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0029】図1は、本発明の一実施の形態に係る流量
監視装置を説明するための図である。また、図2は、図
1に示した流量監視装置10の要部構成を表す断面図で
ある。図1に示した流量監視装置10は、流体1が通過
する流路を形成した配管2に対して着脱可能に取り付け
られるものであり、例えば、流体1の流量を計測するた
めの流量計測装置20と同一流路中に配置されるように
なっている。ここで、流体1は、ガス等の気体または液
体である。また、流量計測装置20は、例えば、流体1
がガスであった場合には、ガスメータである。流量計測
装置20は、本実施の形態においては、タービン式メー
タ、ルーツ式メータおよびデルタメータ等のいずれの流
量計であってもよく、その計測方式は任意である。な
お、図1では、流量監視装置10が、流量計測装置20
に対して上流側に配置されているが、これとは異なり、
流量監視装置10が、流量計測装置20に対して下流側
に配置されていてもよい。
【0030】流量監視装置10は、図2に示したよう
に、図1に示した配管2に接続される配管11を備えて
いる。配管11は、入口部11aから流入した流体1を
出口部11bまで導くための流路12a,12bを形成
している。ここで、流路12aの上流側が入口部11a
となっており、流路12aの下流側には、流体1の流れ
を遮断するための遮断弁13が配置されている。流路1
2aと流路12bの境界部分には、弁座14aによって
開口14が形成されている。流路12bの中央部には、
流路を通過する流体1の流れを整えるための整流格子3
0が配置されている。また、流路12bの中央部におい
て、配管11の内壁面には、流速センサ31が取り付け
られている。整流格子30の上流側および下流側には、
圧力センサ32a,32bが設けられている。ここで、
流速センサ31および圧力センサ32a,32bが本発
明における出力手段に対応する。更に、圧力センサ32
a,32bは、本発明における圧力検出手段および差圧
検出手段に対応する。
【0031】遮断弁13は、必要に応じて弁座14aに
当接して開口14を開閉する弁体13aと、一端が弁体
13aに接続されたロッド13bと、配管11の外壁に
固定され、ロッド13bの他端に接続されたアクチュエ
ータ13cとを有している。アクチュエータ13cは、
ロッド13bを介して弁体13aを駆動して開口14を
開閉するようになっている。これにより、流路12aと
流路12bの境界部分において、流体1の流れを遮断可
能となっている。
【0032】整流格子30は、仕切壁により流路12b
よりも小さな断面積を有する複数の小流路30aに分割
されており、これら分割された小流路30aを流体1が
流れるようになっている。このように整流格子30が配
置されていることにより、流体1が通過する流路が、流
速センサ31の配置位置において狭められるので、流速
センサ31が配置された位置における流速が増加するよ
うになる。
【0033】流速センサ31は、その取り付け位置にお
ける流路を通過する流体1の流速に応じた信号を後述の
異常判定部41(図3)に出力するものである。この流
速センサ31は、その検出部が整流格子30により形成
された複数の小流路30aのうち最も壁面に近い小流路
30aの中央部に臨むような状態となるように取り付け
られている。これにより、流速センサ31は、整流格子
30によって流速が増加した流体1の流速を検出するよ
うになるので、特に、微小流量域における流体1の検出
感度が向上するようになる。
【0034】なお、十分感度の良い流速センサ31を用
いた場合には、整流格子30を流量監視装置10の構成
要素から省くこともできる。
【0035】また、図1および図2においては、流速セ
ンサ31が配管11の壁面に設けられている場合につい
て示したが、流速センサ31が設けられる位置は、配管
11の壁面に限定されず、他の位置、例えば、流路の中
央部に設けられていてもよい。また、流路中に設けられ
るセンサの数は、1つに限定されず、2以上であっても
よい。流速センサ31を複数設けた場合には、1の流速
センサに異常が発生した場合であっても他の流速センサ
で計測を行うことができるため、信頼性は向上する。
【0036】また、流速センサ31は、図示しないが、
発熱部とこの発熱部の上流側および下流側に配設された
2つの温度センサを有し、2つの温度センサによって検
出される温度の差を一定に保つために必要な発熱部に対
する供給電力から流速に対応する流量を求めたり、一定
電流または一定電力で発熱部を加熱し、2つの温度セン
サによって検出される温度の差から流量を求めることが
できるようになっている。
【0037】圧力センサ32a,32bは、それぞれが
設けられた位置における圧力に応じた信号を後述の異常
判定部41(図3)に送出するようになっている。この
圧力センサ32a,32bは、それぞれが設けられた流
路位置における絶対圧力および整流格子30の前後の差
圧を判定するためのものである。なお、整流格子30の
前後の差圧の判定には、圧力センサ32a,32bの代
わりに、差圧センサを利用するようにしてもよい。この
場合には、圧力センサ32a,32bが設けられている
位置に、それぞれ導圧孔を設け、これら導圧孔を導圧路
により連通させると共に、これら2つの導圧孔が連通さ
れた位置に圧電膜センサ等の差圧センサを設けるように
する。これにより、2つの導圧孔における圧力の差を差
圧センサにより求めることができる。
【0038】図3は、本実施の形態に係る流量監視装置
10の回路部分の構成を示すブロック図である。
【0039】図3に示したように、流量監視装置10
は、地震等による異常な震動を感知するための感震器3
3と、流量監視装置10の制御を行うための制御部34
と、流量監視装置10による種々の監視情報を表示する
ための表示部35と、外部との通信を行うための送受信
部36とを備えている。制御部34は、その主要部が例
えばマイクロコンピュータによって構成されるものであ
り、流速センサ31,圧力センサ32a,32bおよび
感震器33からの出力信号が入力される異常判定部41
と、表示部35を制御するための表示制御部42と、送
受信部36を制御して外部との通信を行う通信制御部4
3と、遮断弁13の制御を行うための遮断弁制御部44
とを有している。感震器33は、例えば、制御部34を
構成する電子回路基板に一体化されている。ここで、表
示制御部42,通信制御部43,表示部35および送受
信部36は、本発明における通知手段に対応する。ま
た、通信制御部43および送受信部36は、本発明にお
ける通信手段に対応する。
【0040】異常判定部41は、流速センサ31,圧力
センサ32a,32bおよび感震器33から出力された
信号に基づいて、各種の異常判定を行うようになってい
る。例えば、異常判定部41は、流速センサ31からの
出力信号に基づいて、流体1の微量な流れの有無を判断
し、長時間に渡って流体1が微量に流れ続けている場合
には、流体1の流れが異常であると判定するようになっ
ている。ここで、前述したように、流速センサ31が、
整流格子30内に配置されており、低流量域における検
出感度が上げられているため、異常判定部41は、この
ような判定を正確に行うことができる。また、このよう
な判定は、例えば、流量監視装置10をガスの供給経路
に設置した場合には、ガス漏れの判定に利用できる。こ
の場合には、例えば、流速センサ31からの出力信号に
基づいて、数時間に渡って3リットル/hに相当するガ
スの流れが続いていると判断された場合に、ガス漏れが
起きていると判定することができる。なお、この判定基
準は、ガスの最大供給量等に応じて変えることが望まし
い。
【0041】また、異常判定部41は、圧力センサ32
a,32bからの出力信号によっても、流体1の微量な
流れの有無を判断するようになっている。すなわち、異
常判定部41は、流体1の流れが微量になった場合に
は、整流格子30の前後において通常とは異なる差圧の
変化が生じることに鑑み、双方のセンサ設置位置におけ
る差圧を求め、この差圧が長時間に渡って規定値よりも
高く、且つ通常の流体供給時に計測される差圧よりも低
い場合には、微量な流れが長時間に渡っていると判断
し、流体1の流れが異常であると判定するようになって
いる。
【0042】更に、異常判定部41は、圧力センサ32
a,32bからの出力信号に基づいて、流路中に過大な
流量が流れたか否かを判断することにより、流体1の流
れの異常を判定するようになっている。すなわち、異常
判定部41は、圧力センサ32a,32bからの出力信
号に基づいて、双方のセンサ設置位置における差圧を求
め、この差圧が規定値よりも大きくなった場合には、流
路中に過大な流量が流れたと判断し、流体1の流れが異
常であると判定するようになっている。なお、このよう
な判定は、例えば、ガスの供給経路においては、通常、
ガスの瞬間的な最大供給量(瞬間最大流量)が決められ
ているので、この瞬間最大流量を超過しているか否かの
判定に利用できる。また、この瞬間最大流量の判断は、
流速センサ31として、測定可能範囲が十分に広いもの
を用いた場合には、この流速センサ31からの出力信号
に基づいて行うこともできる。
【0043】なお、以上のような異常判定部41による
流量の異常判定は、流速センサ31および圧力センサ3
2a,32bの双方の出力に基づいて行うようにしても
よいし、流速センサ31および圧力センサ32a,32
bのいずれか一方の出力に基づいて行うようにしてもよ
い。
【0044】また、異常判定部41は、例えば、ガスの
供給経路においては通常ガスの供給圧力がほぼ一定に保
たれていることに鑑み、圧力センサ32a,32bから
の出力信号に基づいて、流体1の供給圧力の異常を判定
するようになっている。例えば、異常判定部41は、圧
力センサ32a,32bのいずれか一方のセンサによっ
て検知された圧力値が規定値よりも低かった場合や、逆
に圧力値が規定値よりも高かった場合には、流体1の供
給圧力が異常であると判定するようになっている。この
ような異常判定部41による判定によって、例えば、上
流側における流体1の供給系統の異常を検出することが
できる。
【0045】更に、異常判定部41は、感震器33から
の出力信号に基づいて、地震の有無を感知し、地震に関
する異常を判定するようになっている。
【0046】遮断弁制御部44は、異常判定部41にお
いて、異常である旨の判定がなされた場合には、遮断弁
13を制御して流路を遮断させ、流体1の流れを止める
ようになっている。また、遮断弁制御部44は、送受信
部36が外部から遮断弁13を遮断するよう要請する制
御信号を受信した場合においても、遮断弁13を制御し
て流路を遮断させることが可能となっている。
【0047】表示制御部42は、異常判定部41におい
て、異常である旨の判定がなされた場合には、表示部3
5を制御して、異常が生じた旨の表示を行わせることに
より、異常の通知を行うようになっている。また、通信
制御部43は、異常判定部41において、異常である旨
の判定がなされた場合には、送受信部36を制御して異
常が生じた旨の通知を通信により行うようになってい
る。
【0048】次に、本実施の形態に係る流量監視装置1
0の動作について説明する。
【0049】入口部11aから流入した流体1は、配管
11によって形成された流路12a,12bを経て出口
部11bから排出される。このとき、流路12b中に配
置された流速センサ31,圧力センサ32a,32bに
よって、随時、流体1の流れに応じた信号が出力され
る。また、感震器33によって、随時、震動が感知され
ている。流速センサ31,圧力センサ32a,32bお
よび感震器33からの出力信号は、異常判定部41に入
力される。
【0050】異常判定部41は、流速センサ31,圧力
センサ32a,32bおよび感震器33からの出力信号
に基づいて、異常の判定を行う。例えば、異常判定部4
1は、流速センサ31からの出力信号に基づいて、流体
1の微量な流れの有無を判断し、長時間に渡って流体1
が微量に流れ続けている場合には、流体1の流れが異常
であるとの判定を行う。このとき、流体1の微量な流れ
の有無の判断は、圧力センサ32a,32bからの出力
信号によっても行うことができる。すなわち、異常判定
部41は、圧力センサ32a,32bの出力信号に基づ
いて求められる差圧が、長時間に渡って規定値よりも高
く、且つ通常の流体供給時に計測される差圧よりも低い
場合には、微量な流れが長時間に渡っていると判断し、
流体1の流れが異常であると判定することができる。
【0051】また、異常判定部41は、圧力センサ32
a,32bからの出力信号に基づいて、流路中に過大な
流量が流れたか否かを判断することにより、流体1の流
れの異常を判定する。すなわち、異常判定部41は、圧
力センサ32a,32bからの出力信号に基づいて、双
方のセンサ設置位置における差圧を求め、この差圧が規
定値よりも大きくなった場合には、流路中に過大な流量
が流れたと判断し、流体1の流れが異常であると判定す
る。なお、この瞬間最大流量の判断は、流速センサ31
からの出力信号に基づいて行うこともできる。
【0052】更に、異常判定部41は、圧力センサ32
a,32bからの出力信号に基づいて、圧力センサ32
a,32bのいずれか一方のセンサによって検知された
圧力値が規定値よりも低かった場合や、逆に圧力値が規
定値よりも高かった場合には、流体1の供給圧力が異常
であると判定する。
【0053】遮断弁制御部44は、異常判定部41にお
いて、異常である旨の判定がなされた場合には、遮断弁
13を制御して流路を遮断させ、流体1の流れを遮断す
る。また、遮断弁制御部44は、送受信部36が外部か
ら遮断弁13を遮断するよう要請する制御信号を受信し
た場合には、遮断弁13を制御して流路を遮断させる。
【0054】表示制御部42は、異常判定部41におい
て、異常である旨の判定がなされた場合には、表示部3
5を制御して、異常が生じた旨の表示を行って、異常の
通知を行う。また、通信制御部43は、異常判定部41
において、異常である旨の判定がなされた場合には、送
受信部36を制御して異常が生じた旨の通知を通信によ
り行う。
【0055】以上説明したように、本実施の形態に係る
流量監視装置10によれば、装置全体が流量計測装置2
0が設けられた配管2に対して着脱可能に取り付けられ
ると共に、装置内に設置された流速センサ31,圧力セ
ンサ32a,32bおよび感震器33からの出力信号に
基づいて異常の判定を行うようにしたので、異常の監視
を装置単体で行うことができる。また、流量監視装置1
0は、従来のマイコンメータのような流量計測部を必要
とせず、加えて、流速センサ31,圧力センサ32a,
32bも、最低限、流体1の異常な流れを検知可能なも
のであればよいので、装置を安価で製造することができ
る。
【0056】また、異常判定部41によって異常である
旨の判定がなされた場合には、遮断弁制御部44が、遮
断弁13を制御して流路を遮断するようにしたので、異
常時における安全の確保が可能となる。更に、異常判定
部41によって異常である旨の判定がなされた場合に
は、表示制御部42が、表示部35を制御して、異常が
生じた旨の表示を行うと共に、通信制御部43が、送受
信部36を制御して異常が生じた旨の通知を通信により
行うようにしたので、外部に対する異常の通知を確実に
行うことができる。以上のように、本実施の形態によれ
ば、流体1の漏洩や、不自然な流体1の流出などを検出
して、事故を未然に防止し、流体の供給経路における安
全性を確実に保障することができる。
【0057】以上実施の形態を挙げて本発明を説明した
が、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形可能である。例えば、流速センサ31とし
ては、発熱部と2つの温度センサを有するものに限ら
ず、例えば、1つの発熱部を有し、この発熱部の温度
(抵抗)を一定に保つために必要な発熱部に対する供給
電力から流速を求めたり、一定電流または一定電力で発
熱部を加熱し、発熱部の温度(抵抗)から流速を求める
ものでもよい。また、流速センサとして、超音波を利用
した超音波センサを用いてもよい。
【0058】また、本発明の流量監視装置10は、流量
計測装置20が設けられた流路と同一流路中において使
用されるものに限らず、単独で流路中に取り付け可能で
ある。
【0059】また、上記実施の形態では、異常の通知を
表示または通信によって行うようにしたが、この異常の
通知を音声出力手段による警報によって行うようにして
もよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし9の
いずれか1に記載の流量監視装置によれば、装置全体が
配管に対して着脱可能であると共に、出力手段の出力結
果に基づいて流路中における流体の流れが異常であるか
否かを判定するようにしたので、異常の監視を装置単体
で行うことができるという効果を奏する。
【0061】特に、請求項2に記載の流量監視装置によ
れば、感震手段の感知結果に基づいて、異常な震動が生
じたか否かを判定するようにしたので、流体の流れの異
常と共に、地震時の対応を図ることができるという効果
を奏する。
【0062】また、特に、請求項3に記載の流量監視装
置によれば、異常判定手段の判定結果に基づいて、遮断
弁を制御し、異常時には流路を遮断するようにしたの
で、異常時における安全の確保が可能となるという効果
を奏する。
【0063】特に、請求項4に記載の流量監視装置によ
れば、異常判定手段の判定結果を外部に送信すると共
に、外部から受信した制御信号に基づいて遮断弁を制御
するようにしたので、外部から異常時の安全を確保する
ことが可能となるとい効果を奏する。
【0064】また、特に、請求項5に記載の流量監視装
置によれば、通知手段によって、異常判定手段の判定結
果を通知するようにしたので、外部に対する異常の通知
を確実に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る流量監視装置を説
明するための全体図である。
【図2】図1に示した流量監視装置の要部構成を表す断
面図である。
【図3】図1に示した流量監視装置の回路構成を表すブ
ロック図である。
【図4】従来のデマンドメータを説明するための構成図
である。
【図5】従来のマイコンメータの構成を説明するための
構成図である。
【符号の説明】
1 流体 2,11 配管 10 流量監視装置 13 遮断弁 20 流量計測装置 31 流速センサ 32a,32b 圧力センサ 33 感震器 34 制御部 35 表示部 36 送受信部 41 異常判定部 42 表示制御部 43 通信制御部 43 遮断弁制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流量計測装置が設けられた流路と同一流
    路中において、前記流路を形成する配管に対して着脱可
    能に取り付けられる流量監視装置であって、 前記流路を通過する流体の流れに応じた信号を出力する
    出力手段と、 この出力手段の出力結果に基づいて前記流路中における
    流体の流れが異常であるか否かを判定する異常判定手段
    とを備えたことを特徴とする流量監視装置。
  2. 【請求項2】 更に、震動を感知する感震手段を備え、 前記異常判定手段は、前記流体の流れの異常を判定する
    と共に、前記感震手段の感知結果に基づいて、異常な震
    動が生じたか否かをも判定することを特徴とする請求項
    1記載の流量監視装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記流路を遮断するための遮断弁
    と、 前記異常判定手段の判定結果に基づいて、前記遮断弁を
    制御する遮断弁制御手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1または2記載の流量監視装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記異常判定手段の判定結果を外
    部に送信すると共に、外部からの制御信号を受信可能な
    通信手段を備え、 前記遮断弁制御手段は、前記通信手段が受信した制御信
    号に基づいて前記遮断弁を制御可能であることを特徴と
    する請求項3記載の流量監視装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記異常判定手段の判定結果を通
    知する通知手段を備えたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の流量監視装置。
  6. 【請求項6】 前記通知手段は、前記異常判定手段の判
    定結果を表示する表示手段を含むことを特徴とする請求
    項5記載の流量監視装置。
  7. 【請求項7】 前記出力手段は、前記流路中を流れる流
    体の流量を検出するための流量検出手段を含むことを特
    徴とする請求項1記載の流量監視装置。
  8. 【請求項8】 前記出力手段は、前記流路の上流側と下
    流側とにおける差圧を検出するための差圧検出手段を含
    み、 前記異常判定手段は、前記差圧検出手段の検出結果に基
    づいて流量の異常を判定することを特徴とする請求項1
    記載の流量監視装置。
  9. 【請求項9】 前記出力手段は、前記流体の供給圧力を
    検出するための圧力検出手段を含み、 前記異常判定手段は、前記圧力検出手段の検出結果に基
    づいて前記流体の供給圧力の異常を判定することを特徴
    とする請求項1記載の流量監視装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242442A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガス遮断装置
JP2010520563A (ja) * 2007-03-06 2010-06-10 エム ケー エス インストルメンツ インコーポレーテッド 真空処理システム用圧力制御

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