JPH1123060A - 給湯器における出湯制御装置 - Google Patents

給湯器における出湯制御装置

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JPH1123060A
JPH1123060A JP18744497A JP18744497A JPH1123060A JP H1123060 A JPH1123060 A JP H1123060A JP 18744497 A JP18744497 A JP 18744497A JP 18744497 A JP18744497 A JP 18744497A JP H1123060 A JPH1123060 A JP H1123060A
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Masaya Sakai
雅也 阪井
Hirohisa Narita
広久 成田
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイパスミキシング方式の給湯器(100)
における出湯方式切り替え用電磁弁(40)の故障の有
無を、給湯器への入水温度が高い場合や、内胴出口サー
ミスタ(26)及び器具出口サーミスタ(42)の検出
温度にバラツキがある場合であっても、確実に判定でき
るようにすること。 【解決手段】 ある設定温度でのバイパス制御出湯時に
おける内胴出口サーミスタ(26)と器具出口サーミス
タ(42)の検出温度差を用いて電磁弁OFF故障の可
能性の有無を判断し、次回の出湯時にサーミスタ間のバ
ラツキ度合いを測定し、これを用いて検出温度差を補正
して電磁弁(40)の故障判定をするようにした。ま
た、前回の故障判定の際に測定されたサーミスタ間のバ
ラツキ度合いをバーナコントローラ(50)内メモリに
記憶して、次回の電磁弁(40)の故障判定時に、その
値を補正値として使用するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出湯温度に応じて
バイパス方式とストレート方式とに切り替えて出湯する
ことのできるバイパスミキシング方式の給湯器における
出湯制御装置に関し、さらに詳しくは、そのバイパス方
式とストレート方式との出湯方式切り替え用電磁弁の故
障の有無を、内胴出口温度と器具出口温度の検出温度差
にて判定することができるようにした給湯器における出
湯制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガス給湯器としては、給水管と出
湯管が配設される熱交換器と、該熱交換器を加熱するガ
スバーナと、ガスバーナに燃焼用空気を供給する送風フ
ァンとを備え、給水管から熱交換器内に導入された水を
ガスバーナにより加熱し、温水を熱交換器から直接、出
湯管へ排出するように構成されているものが知られてい
る。この種のガス給湯器においては、出湯温度の調節
は、ガスバーナに供給されるガス量と送風ファンの回転
数とを、適宜、制御することにより行われていた。
【0003】しかしながら、この種のガス給湯器では、
出湯温度を低く設定した場合には、ガスバーナに供給さ
れるガス量を少なくするとともに、送風ファンの回転数
を小さくして、熱交換器を流れる温水の温度を下げる必
要があった。そのため、熱交換器の温度が下がり、熱交
換器内にドレンが発生するという問題があった。
【0004】そこで、上記の問題を解決するために、給
水管と出湯管の間に給水管を流れる水を熱交換器を通さ
ずに直接出湯管へ導くためのバイパス管路と、そのバイ
パス管路を開閉する出湯方式切り替え用電磁弁(以下、
単に「電磁弁」という)とを設けた、いわゆるバイパス
ミキシング方式のガス給湯器が既に知られている。
【0005】バイパスミキシング方式のガス給湯器にお
いては、出湯温度がある設定値以上である場合には、電
磁弁をOFFにしてバイパス管路を閉じ、熱交換器から
直接、温水が出湯される(ストレート制御出湯)。湯温
の調節は、バーナコントローラが認識する器具出口温度
(TH0)が設定温度(Ts)に近づくよう、バーナコン
トローラからの指令に基づき、ガスバーナに供給される
ガス量と送風ファンの回転数が制御されることにより行
われる。
【0006】一方、出湯温度がある設定値より低い場合
には、熱交換器の温度を高温に保ちながら、電磁弁をO
Nにしてバイパス管路を開き、熱交換器から排出される
温水と、給水管からバイパス管路を経由して導入される
冷水とをミキシングした後に出湯が行われる(バイパス
制御出湯)。これにより、出湯温度が低い場合であって
も、熱交換器内の温度が常に高温に保たれるので、ドレ
ンの発生を防止することが可能となる。
【0007】ところで、このようなバイパスミキシング
方式の給湯器においては、電磁弁が故障すると、バイパ
ス制御出湯したい時にバイパス管路から水が供給され
ず、ストレート制御出湯となり、上記の様な熱交換器内
のドレン発生を防止できなくなる可能性があった。その
ため、バイパス制御出湯時に内胴出口温度(THm )と
器具出口温度(TH0)の検出温度差(△T1=THm
TH0)を測定し、該検出温度差の絶対値がある一定値
(例えば、3℃)以下の状態が一定時間(例えば、10
秒)以上継続した時に、電磁弁が故障したと判断し、使
用者に状況を知らせることが一般に行われている。これ
を式で表すと、次の数1の式のようになる。
【0008】
【数1】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、量産さ
れるガス給湯器に使用されるサーミスタの検出温度は、
個々にバラツキがあり、通常、40℃雰囲気検知器にお
いては、±1℃程度の誤差がある。従って、バーナコン
トローラが認識する内胴出口温度(THm )、器具出口
温度(TH0)に対して、実際の温度は、内胴出口で
(THm+1)(℃)、器具出口で(TH0−1)(℃)
となっている場合もあり得る。
【0010】その場合に、例えば、バイパス比率を40
%、入水温度をTi(℃)とすると、バイパス出湯時に
おける実際の出湯温度(THm+1、TH0ー1)と入水
温度(Ti )との関係は、次の数2の式で表される。
【0011】
【数2】
【0012】これを整理すると、次の数3の式が得られ
る。
【0013】
【数3】
【0014】この数3の式を上述の数1の式に代入する
と、次の数4の式が得られる。
【0015】
【数4】
【0016】すなわち、電磁弁が正常に作動していて
も、入水温度(Ti )が比較的高く、設定温度(Ts
との間にあまり温度差がないような場合、例えば、入水
温度(Ti)が30℃の場合には、器具出口温度(T
0)が38℃であったとすると、数1の式が満足さ
れ、電磁弁が故障していると誤判定することとなる。
【0017】そこで、数1の式における電磁弁故障判定
のための温度差をさらに狭くすることが考えられる。例
えば、数1の式における温度差を次の数5の式に示した
ように2℃とすれば、計算上、上記の誤判定は回避でき
る。
【0018】
【数5】
【0019】具体的には、数3の式を数5の式に代入す
ると、次の数6の式が得られる。
【0020】
【数6】
【0021】すなわち、数6の式より、入水温度
(Ti)が30℃、器具出口温度(TH0)が38℃であ
っても、数5の式を満たさなくなるので、電磁弁は正常
と判断されることとなる。
【0022】しかし、前記と同様、各サーミスタの検出
温度のバラツキは、±1℃程度あるので、バイパス制御
出湯中に実際に電磁弁が故障し、ストレート制御出湯の
状態になっていたとすると、実際の内胴出口温度及び器
具出口温度がともにT0 (℃)であるにも関わらず、バ
ーナコントローラ内では、内胴出口温度を(TO −1.
1)(℃)、器具出口温度を(TO +1.1)(℃)と
認識する可能性もあり得る。これを上述した数5の式に
代入すると次の数7の式が得られる。
【0023】
【数7】
【0024】そして、この数7の式より、実際に電磁弁
が故障しているにもかかわらず、数5の式を満足しない
こととなり、故障状況を判定できないこととなる。
【0025】上述の不具合を避けるために、給湯器の製
造工程内において各サーミスタのバラツキを測定し、そ
の値を補正値として給湯器内のバーナコントローラに記
憶させ、これを用いて故障判定することも考えられる
が、この補正値を読み取るためには、出湯温度安定等の
ために30〜60秒の時間が必要であり、コストアップ
につながる。また、バラツキの少ないサーミスタを使用
すれば、上述の不具合を避けることは可能であるが、精
度の高いサーミスタは一般に高価であり、これも給湯器
のコストアップの原因となる。
【0026】本発明の解決しようとする課題は、湯水混
合方式(バイパスミキシング方式)の給湯器において、
湯水混合のための電磁弁の故障を、給湯器への入水温度
が高い場合や、バラツキの大きいサーミスタを使用する
場合であっても、確実に判定できる出湯制御装置を提供
することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、設定温度に応じてバイパス
方式又はストレート方式に切り替えて出湯する給湯器に
おける出湯制御装置において、出湯方式切り替え用電磁
弁と、内胴出口温度を検出する手段と、器具出口温度を
検出する手段とを備え、ある設定温度においてバイパス
制御出湯した時に、前記内胴出口温度と前記器具出口温
度の検出温度差を測定し、該検出温度差がある一定値を
下回った場合に出湯方式切り替え用電磁弁故障の可能性
有りと判断する第1の判定手段と、次いでストレート制
御出湯した時の検出温度差を測定し、前記第1の判定手
段により測定されたバイパス制御出湯時の検出温度差と
前記ストレート制御出湯時の検出温度差とから前記出湯
方式切り替え用電磁弁の故障の有無を判断する第2の判
定手段と、を備えたことを要旨とするものである。
【0028】上記構成を有する給湯器における出湯制御
装置によれば、ある設定温度(Ts)におけるバイパス
制御出湯中に、内胴出口温度(THm)と器具出口温度
(TH0)の検出温度差(THm−TH0)が測定され、
その検出温度差がある一定値(以下、「判定値」とい
う)以下なったか否かが第1の判定手段によって、まず
判定される。
【0029】ここで、判定値としてどのような値を用い
るかは、サーミスタの精度や給湯器の温度特性等に応じ
て決定されるべきものであるが、通常は、比較的大きな
値が用いられる。前記バイパス制御出湯時の検出温度差
には、サーミスタ間のバラツキに起因する温度差が含ま
れているので、判定値をサーミスタの温度検出誤差より
小さくすると、実際に電磁弁40が故障しているにも関
わらず正常と誤判定する場合もあるからである。例え
ば、±1℃程度の温度検出誤差を有するサーミスタを使
用する場合は、3℃程度が望ましい。
【0030】そして、第1の判定手段において、その検
出温度差(THm−TH0)が判定値以下でない場合は、
「電磁弁正常」と判断される。一方、その検出温度差が
判定値以下であると判断された場合には、直ちに「電磁
弁故障」と判断せず、「電磁弁故障の可能性有り」と判
断される。判定値を大きくとり、かつサーミスタ間の温
度バラツキを含んだまま直ちに故障判定を行うと、給湯
器への入水温度(Ti)が高く、かつ設定温度(Ts
が低い場合には、前記検出温度差(THm−TH0)が判
定値より小さくなり、正常であるにも関わらず故障と誤
判定する場合もあるからである。
【0031】次いで、ストレート制御出湯が行われ、そ
の際の検出温度差(TOFFSET=THm−TH0)を測定す
ることにより、内胴出口サーミスタと器具出口サーミス
タのバラツキに起因する温度差が求められる。
【0032】そして、前記第1の判定手段により測定さ
れた前記バイパス制御出湯時における検出温度差(TH
m−TH0)から前記ストレート制御出湯時における検出
温度差(TOFFSET)を差し引いてサーミスタ間のバラツ
キに起因する温度差を相殺し、その差し引いた値(補正
された検出温度差)がある一定値(以下、「判定値」と
いう)以下になったか否かが第2の判定手段により判定
される。
【0033】ここで、第2の判定手段に用いる判定値と
してどのような値を用いるかは、サーミスタの精度や給
湯器の温度特性等に応じて決定されるべきものである
が、通常は、前記第1の判定手段に用いた判定値よりも
小さな値が用いられる。第2の判定手段において用いる
「補正された検出温度差」は、サーミスタ間のバラツキ
に起因する温度差が相殺され、精度が高くなっているの
で、小さな値でも電磁弁故障の有無を確実に判定できる
からである。例えば、±1℃程度の検出誤差を有するサ
ーミスタを使用する場合は、1℃程度が望ましい。
【0034】そして、その補正された検出温度差が、判
定値以下でない場合は、「電磁弁正常」と判断される。
一方、その補正された検出温度差が、判定値以下となっ
た場合に、初めて「電磁弁故障」との判断がなされるこ
とになる。これにより、給湯器への入水温度(Ti)が
高く、かつ設定温度(Ts)が低い場合に、電磁弁が正
常であるにも関わらず「電磁弁故障」と誤判定する事態
が回避できる。
【0035】また、この場合、上述の給湯器における出
湯制御装置において、前記第1の判定手段により測定し
たバイパス制御出湯時の検出温度差を記憶するメモリ手
段をさらに備え、前記第2の判定手段は、次回のバイパ
ス制御出湯の際にストレート制御出湯を行い、前記メモ
リ手段に記憶されるパイパス制御出湯時の検出温度差と
前記ストレート制御出湯時の検出温度差から前記出湯方
式切り替え用電磁弁の故障の有無を判断するように構成
してもよい(請求項2)。
【0036】このように構成すれば、1回目のバイパス
制御出湯時に「電磁弁故障の可能性有り」か否かのみが
判断され、2回目のバイパス制御出湯時に「電磁弁故
障」の有無が判断されるので、2回目のバイパス制御出
湯時にストレート制御出湯をするのみで確実に故障判定
をすることが可能となる。
【0037】また、請求項3に記載された発明は、設定
温度に応じてバイパス方式又はストレート方式に切り替
えて出湯する給湯器における出湯制御装置において、出
湯方式切り替え用電磁弁と、内胴出口温度を検出する手
段と、器具出口温度を検出する手段とを備え、ある設定
温度においてバイパス制御出湯する際、ストレート制御
出湯した時の前記内胴出口温度と前記器具出口温度の検
出温度差を測定してその平均値を求める算出手段と、次
いでバイパス制御出湯した時の前記内胴出口温度と前記
器具出口温度の検出温度差と前記算出手段により求めら
れた平均値とから前記出湯方式切り替え用電磁弁の故障
の有無を判断する第3の判定手段と、を備えたことを要
旨とするものである。
【0038】上記構成を有する出湯制御装置によれば、
ある設定温度(Ts )においてバイパス制御出湯する
際、まずストレート制御出湯が行われ、内胴出口温度
(THm)と器具出口温度(TH0 )の検出温度差(T
m−TH0)を所定回数測定し、その平均値(T0 )を
求めることにより、サーミスタ間のバラツキに起因する
温度差が算出される。
【0039】次いで、バイパス制御出湯が行われ、その
バイパス制御出湯時の前記内胴出口温度と器具出口温度
との検出温度差から前記平均値を差し引いて、サーミス
タ間のバラツキに起因する温度差を相殺し、その差し引
いた値(補正された検出温度差)がある一定値(以下、
「判定値」という)を下回ったか否かが第3の判定手段
により判断される。
【0040】ここで用いる判定値としては、前記第1の
判定手段に用いた判定値よりも小さな値(例えば、第1
の判定手段で3℃を用いている場合は、1℃)で十分で
ある。ここでの判定は、前記第2の判定手段において説
明した場合と同様、補正された検出温度差を用いて判定
を行うものであり、小さな値でも電磁弁故障の有無を確
実に判定できるからである。
【0041】そして、その補正された検出温度差が、判
定値以下でない場合は、「電磁弁正常」と判断される。
一方、その補正された検出温度差が、判定値以下となっ
た場合には、前記第1の判定手段を省略し、直ちに「電
磁弁故障」との判断がなされるものである。
【0042】また、この場合、上述の給湯器における出
湯制御装置において、前記算出手段により求められたス
トレート制御出湯時における検出温度差の平均値を記憶
するメモリ手段をさらに備え、前記第3の判定手段は、
次回のバイパス制御出湯時の際に測定した内胴出口温度
と器具出口温度の検出温度差と前記メモリ手段に記憶さ
れた平均値とから前記出湯方式切り替え用電磁弁の故障
の有無を判断するように構成してもよい(請求項4)。
【0043】このように前回のストレート制御出湯時の
検出温度差の平均値がメモリ手段に記憶されるようにす
れば、そのメモリに記憶された平均値を用いて、前記第
3の判定手段が実行されることになるので、次回以降の
バイパス制御出湯の際には、あらかじめストレート制御
出湯してその検出温度差の平均値を求める必要がなくな
り、判定時間を短縮することが可能となるからである。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態を図面を参照して説明する。図1は、バイパスミキシ
ング方式の給湯器の典型例を示したものである。
【0045】この図示されるバイパスミキシング方式の
ガス給湯器100は、給水管12と出湯管14とが熱交
換器16を介して継がれ、該熱交換器16が内胴(ケー
シング)18内に配設されるとともに、この内胴18内
にはさらに前記熱交換器16を流れる水を加熱するため
のガスバーナ20が該熱交換器16の下方部位に配設さ
れている。
【0046】そして、前記給水管12には水の流れを検
知する水流スイッチ22の他、該給水管12を流れる水
の温度(Ti )を検知する入水温サーミスタ24が設け
られ、また前記出湯管14には、前記熱交換器16の出
口側の出湯温度(内胴出口温度(THm ))を検知する
ための内胴出口サーミスタ26が設けられている。
【0047】また、前記ガスバーナ20のガス管28に
は、元電磁弁30、メイン電磁弁32及び該ガス管28
を流れるガスの流量を制御するガス比例弁34がそれぞ
れ設けられ、さらに前記ガスバーナ20に燃焼用空気を
供給するための送風ファン36が近接して設けられてい
る。
【0048】一方、前記給水管12と出湯管14との間
には、給水管12を流れる水を前記熱交換器16を通さ
ずに出湯管14へ直接導くバイパス管路38が設けら
れ、該バイパス管路38には、その管路を開閉する出湯
方式切り替え用電磁弁40(以下、単に「電磁弁」とい
う)が設けられている。そして、前記出湯管14の下流
には、前記熱交換器16を介して出湯管14へ導かれた
湯と、前記バイパス管路38を介して出湯管14へ導か
れた水とを混合(ミキシング)した後の湯の温度(器具
出口温度(TH0 ))を検知する器具出口サーミスタ4
2が設けられている。
【0049】さらに、入水温サーミスタ24、内胴出口
サーミスタ26、及び器具出口サーミスタ42から信号
を受け、元電磁弁30、メイン電磁弁32、ガス比例弁
34、送風ファン36及び電磁弁40を制御するバーナ
コントローラ50を有している。バーナコントローラ5
0は、公知のCPU、ROM、RAM等により構成さ
れ、そのROMには、出湯温度制御等を行うための種々
のプログラム類が格納されている。
【0050】このように構成されたバイパスミキシング
方式のガス給湯器100は、給湯栓44を開くことによ
って水流スイッチ22がオンし、バーナーコントローラ
50からの指令により送風ファン36が駆動し、ガスバ
ーナ20へ燃焼用空気が供給されるとともに、ガスバー
ナ20の元電磁弁30、メイン電磁弁32、及びガス比
例弁34が順次開かれて、燃焼ガスがガスバーナ20に
供給され、イグナイタ(図示せず)による点火動作によ
ってガスバーナ20が点火される。
【0051】そして、このガスバーナ20の点火初期動
作段階では、給水管12を流れる水の温度がその給水管
12に設けられる入水温サーミスタ24により検知さ
れ、バーナコントローラ50によって出湯管14を流れ
る湯の出湯温度が設定温度(Ts )に近づくように、ガ
スバーナ20へ供給するガス量を調節するガス比例弁3
4の開度が調節される。
【0052】ガスバーナ20の燃焼が安定状態になった
以降は、器具出口サーミスタ42で検出される出湯温度
(器具出口温度(TH0))が設定温度(Ts)に維持さ
れるように、バーナコントローラ50により、ガス比例
弁34の比例弁電流回路と送風ファン駆動回路に信号が
送られ、ガス比例弁34の開度と送風ファン36のファ
ン回転数との比例制御が行われることによって、運転の
管理がなされる。
【0053】また、出湯温度がある設定温度以上(例え
ば、48℃以上)の時には、電磁弁40は開かれず、ガ
スバーナ20に供給されるガス量と、送風ファン36の
回転数によって出湯温度の制御が行われる(ストレート
制御出湯)。一方、出湯温度がある設定値以下(この例
では、48℃未満)であれば、バーナコントローラ50
からの指令により電磁弁40が開かれ、熱交換器16を
経て加熱された湯を、バイパス管路38を流れる水との
ミキシングによって所定の設定温度の湯に温度調節され
て出湯されるものである(バイパス制御出湯)。
【0054】次に、本発明により、バイパス制御出湯時
における電磁弁故障の有無の判断がどのようになされる
かについて説明する。図2、図3及び図4は、その制御
フローチャートを示したものである。
【0055】図2は、バイパス制御出湯時の内胴出口温
度(THm)と器具出口温度(TH0)との検出温度差か
ら電磁弁OFF故障の可能性の有無を判断するフローチ
ャートを示し、図3は、次回のバイパス制御出湯時に、
まずストレート制御出湯を行い、そのストレート制御出
湯時の検出温度差を用いてバイパス制御出湯時の検出温
度差を補正し、それにより電磁弁OFF故障の有無を判
断するフローチャートを示す。また、図4は、前記図3
のフローチャートにおいて電磁弁が正常と判断された場
合に、ストレート制御出湯時の検出温度差の平均値を算
出するフローチャートを示したものである。
【0056】まず初めに、以前にバイパス制御出湯をし
た際、「電磁弁OFF故障(電磁弁40が閉じたままの
状態になること)の可能性有り」との判断がなされたこ
とがないケースを考える。この場合には、ユーザーが、
リモコン操作によりバイパス制御出湯に相当する温度
(例えば、48℃未満)を設定し、給湯栓44を開く
と、図2に示す制御ルーチンに入る。
【0057】最初にS1(ステップS1、以下単に「S
1」とする)で、「電磁弁OFF故障の可能性の有り」
か否かが判断される。ここでは、それ以前にその判定が
なされたことがないケースを考えているので(S1、
「NO」)、そのままS2へ進む。S2では、電磁弁4
0を開いて出湯するようにバーナコントローラ50から
指令が送られ、バイパス制御出湯がスタートする。
【0058】バイパス制御出湯が行われると、S3に進
み、内胴出口温度(THm )、器具出口温度(TH0
及び後述の平均値(T0)から、次の数8の式より、バ
イパス制御出湯時の検出温度差(△T1 )が計算され
る。
【0059】
【数8】
【0060】ここでは、それ以前に「電磁弁OFF故障
の可能性有り」との判断がなされたことがないケースを
考えているので、平均値(T0 )には、初期値として0
が与えられたままである。従って、この場合、バイパス
制御出湯時の検出温度差(△T1)とは、バーナコント
ローラ50が認識する内胴出口温度(THm)と器具出
口温度(TH0)の差を意味することとなる。すなわ
ち、該検出温度差(△T1)には、サーミスタ間のバラ
ツキに起因する温度差が含まれている。
【0061】バイパス制御出湯時の検出温度差(△T
1 )が計算されると、S4に進む。S4では、前記平均
値(T0)が0か否かが判断される。すなわち、該平均
値(T0)が0である場合は、未だ一度もストレート制
御出湯時における内胴出口温度(THm)と器具出口温
度(TH0)との温度差の演算が行われていないことを
意味し、0でない場合は、ストレート制御出湯時におけ
る内胴出口温度(THm )と器具出口温度(TH0 )と
の温度差の演算が行われたことがあることを意味してい
る。
【0062】そして、S4においてT0 =0と判断され
た場合(S4、「YES」)、S5に進み、故障判定の
際に用いる判定値(Tp )としてサーミスタの温度検出
誤差よりも大きな値(本実施例では、3℃)が与えられ
る。これにより、電磁弁が実際に故障しているにも関わ
らず正常と誤判定する事態が回避される。そして、次に
S6へ進み、バイパス制御出湯時の内胴出口温度(TH
m )と器具出口温度(TH0)との検出温度差(△T1
の絶対値が前記判定値(Tp )(ここでは、3℃)より
大きいか否かが判断される。これを式で表せば、次の数
9の式のようになる。
【0063】
【数9】
【0064】数9の式を満たさない場合は、電磁弁40
は正常に作動していると判断される(S6、「NO」→
S7へ進む→S3に戻る)が、数9の式を満たす場合
は、S8へ進み、バーナコントローラ50内のCPUに
内蔵されているタイマ1をスタートさせ(S8、「N
O」→S9へ進む。)、S3に戻り、前述のステップ
(S3〜S6)を再度繰り返す。それでもなお、数9の
式を満たさない場合は、S10へ進み、数9の式を満た
さない状態が一定時間継続したか否かが判断される。こ
の判断に要する時間は、サーミスタの応答特性や給湯器
の温度特性等により、適宜最適な値を用いればよい。本
実施例では、この経過時間を10秒間としている。そし
て、10秒間が経過する間は、前述のステップ(S3〜
S8)が繰り返されるが、10秒間が経過した時点(S
10、「YES」)でS11へ進む。
【0065】S11では、再び、平均値(T0 )が0か
否かが判断される。そしてここでは、T0 =0と判断さ
れる(S11、「YES」)から、S12へ進み、「電
磁弁OFF故障の可能性有り」との判定がなされ、給湯
栓44を閉じて出湯停止するまで、この状態のままで出
湯制御が行われる。
【0066】次に、図3のフローチャートについて説明
する。上述の図2のフローチャートにおいて、前回のバ
イパス制御出湯時におけるS12の判断の際に、「電磁
弁OFF故障の可能性有り」との判定がなされてバイパ
ス制御出湯が終わった後、次にバイパス制御出湯をする
ケースを考える。この場合には、ユーザーがリモコン操
作によりバイパス制御出湯に相当する温度を設定し、給
湯栓44を開くと、図2に示す制御ルーチンのS1にお
いて「電磁弁OFF故障の可能性有り」との判定がなさ
れ(S1、「YES」)、第3図に示すサブルーチンに
移行する。
【0067】そしてこの場合には、最初に電磁弁を閉じ
たまま出湯するようにバーナコントローラ50から指令
が送られ(S13)、ストレート制御出湯がスタートす
る。次いで、S14において、バーナコントローラ50
内のCPUに内蔵されたタイマ2をスタートさせた後、
S15に進む。
【0068】S15では、ストレート制御出湯時におけ
る内胴出口温度(THm )から器具出口温度(TH0
を差し引くことにより、ストレート制御出湯時の検出温
度差(TOFFSET)が計算される。
【0069】次いで、S16へ進み、バイパス制御出湯
時の検出温度差(△T1 )からストレート制御出湯時の
検出温度差(TOFFSET)を差し引いた値がある一定値
(以下、「判定値」という)以下か否かが判断される。
【0070】ここで、判定値としてどのような値を用い
るかは、サーミスタの精度や給湯器の温度特性等に応じ
て決定されるべきものであるが、通常、前述の図2の制
御フローチャートにおいて用いた判定値(Tp )よりも
小さな値が用いられる。ストレート制御出湯時の検出温
度差(TOFFSET)は、サーミスタ間のバラツキに起因す
る温度差を評価したものであるから、バイパス制御出湯
時の検出温度差(△T1 )からストレート制御出湯時の
検出温度差(TOFFSET)を差し引くことにより、サーミ
スタ間の温度バラツキに起因する温度差が相殺されるこ
とになる。そのため、バイパス制御出湯時の内胴出口温
度と器具出口温度のより正確な温度差を評価することが
可能となり、小さな値でも電磁弁故障の有無を確実に判
定できるからである。本実施例では、前記判定値とし
て、1℃を用いている。
【0071】また、S16で用いるバイパス制御出湯時
の検出温度差(△T1 )として、本実施例では、「電磁
弁OFF故障の可能性有り」との判断がなされた前回の
バイパス制御出湯時の検出温度差(△T1 )が用いられ
ている。
【0072】上述したS16における判断の内容を式で
表すと、次の数10の式のようになる。
【0073】
【数10】
【0074】そして、S16において、数10の式が満
たされていると判断された場合(S16、「NO」)
は、S18へ進み、タイマ2が所定の時間(この実施例
では10秒間としている)経過する間は、S15及びS
16の判断が繰り返される。そして、数10の式が10
秒間継続して満たしていると判断された場合は、「電磁
弁OFF故障」と判断し(S19)、警報器等の適当な
手段を用いて、使用者に注意が促される。
【0075】これに対し、S16において、数10の式
を満たしていない場合(S16、「NO」)は、電磁弁
40が正常に作動していると判断される(S17)とと
もに、ストレート制御出湯時の内胴出口温度(THm
と器具出口温度(TH0)との検出温度差の平均値(T0
)を算出するための図4に示したサブルーチンに移行
する。
【0076】この図4においては、最初に、S21にお
いて、バーナコントローラ50内のCPUに内蔵された
タイマ3をスタートさせる。そして、S22に進み、ス
トレート制御出湯時の検出温度差(Ti *)が測定され
る。ここで、添字(i)は、1からn間での値をとり、
一定時間内にn回、ストレート制御出湯時の検出温度差
(Ti *)を測定することを示している。一定時間内にn
回測定することとしたのは、ストレート出湯時の検出温
度差、すなわちサーミスタ間のバラツキに起因する温度
差を正確に評価するためであり、測定時間が長くかつ測
定回数が多いほどその値は正確になる。一般には、バー
ナコントローラ50のメモリ容量、サーミスタの精度、
給湯器の温度特性等に応じて適宜に選択すればよい。本
実施例では、測定時間として10秒間を用いている。
【0077】そして、S23へ進み、そこで10秒間経
過したか否かがタイマ3の経過時間により判断される。
10秒間経過していない場合は、S22へ戻り、上述の
ステップ(S22)が繰り返される。一方、10秒間経
過した場合(S23、「YES」)は、S24へ進み、
ストレート制御出湯時の検出温度差(Ti *)の平均値
(T0 )が求められ、その値が、バーナーコントローラ
50内のメモリに記憶されるとともに、図2のS1へ戻
る。
【0078】S1へ戻ると、図3のフローチャートのS
17において既に「電磁弁正常」と判断されているの
で、S1において「電磁弁OFF故障の可能性有り」と
の判定はなされることなく(S1,「NO」)、S1か
らそのままS2へと進み、ここで電磁弁40が開かれ、
バイパス制御出湯がスタートし、S3へ進む。
【0079】そしてS3では、内胴出口温度(THm
と器具出口温度(TH0)が測定されるとともに、前記
記憶されたストレート制御出湯時の検出温度差の平均値
(T0)を用いて、数8の式により、バイパス制御出湯
時の検出温度差(△T1 )が補正される。
【0080】次いで、S4に進み、前記平均値(T0
が0か否かが判断されるが、この場合は、平均値(T
0 )は0とはならない(S4、「NO」)ので、S25
へ進む。このS25では、判定値(Tp )として1℃が
与えられており、次のS6において、数9の式に基づ
き、電磁弁40の故障判定が行われる。そして、数9の
式が満たされていない場合は、S7へ進み、電磁弁40
が正常と判断されるとともに、S3へ戻る。一方、数9
の式を満たさない状態が一定時間継続したと判断された
場合(S10、「YES」)は、S11へ進み、前記平
均値(T0 )が0か否かが判断されるが、この場合は、
平均値(T0 )は0とはならない(S11、「NO」)
ので、「電磁弁OFF故障」との判定がなされる。
【0081】次に、1回目のバイパス制御出湯時におけ
るS12の判断の際に「電磁弁OFF故障の可能性有
り」との判定がなされ、2回目のバイパス制御出湯時に
おけるS17の判断の際に「電磁弁正常」との判定がな
されて、ストレート制御出湯時の検出温度差の平均値
(T0 )が測定され(S24)、その値がメモリに記憶
されて2回目のバイパス制御出湯が終わった後、さらに
3回目のバイパス制御出湯をするケースを考える。
【0082】この場合には、ユーザーがリモコン操作に
よりバイパス制御出湯に相当する温度を設定し、給湯栓
44を開くと、図2に示す制御ルーチンのS1において
「電磁弁OFF故障の可能性有り」との判定はなされな
い(S1、「NO」)ので、そのままS2へ進み、電磁
弁40がONとなり、バイパス制御出湯がスタートす
る。
【0083】次に、S3へ進み、内胴出口温度(T
m)と器具出口温度(TH0)が測定されるとともに、
前回のバイパス制御出湯の際に記憶されたストレート制
御出湯時の検出温度差の平均値(T0 )を用いて、数8
の式により、補正されたバイパス制御出湯時の検出温度
差(△T1 )が計算される。
【0084】次いで、S4において、平均値(T0 )が
0か否かが判断されるが、平均値(T0 )は0とはなら
ないないので(S4、「NO」)、S25へ進む。S2
5では、前述と同様、判定値(Tp )として1℃が与え
られ、次のS6において、数9の式に従い、電磁弁40
の故障判定が行われる。
【0085】そして、数9の式が満たされていない場合
(S6、「NO」)は、「電磁弁正常」と判断される。
これに対し、数9の式が満たされている場合(S6、
「YES」)は、S8へ進み、S9においてタイマ1を
スタートさせるとともに、S3へ戻り、上述のステップ
(S3〜S6)が繰り返される。それでもなお、数9の
式が満たされている場合は、S10へ進み、数9の式を
満たさない状態が一定時間継続したか否かが判断され
る。そして、一定時間(本実施例では、10秒間)が経
過する間は、上述のステップ(S3〜S8)が繰り返さ
れるが、一定時間が経過した時点で(S10、「YE
S」)、S11へ進む。
【0086】S11では、再び、平均値(T0 )が0か
否かが判断されるが、ここでは平均値(T0 )は0では
ないと判断される(S11、「YES」)から、「電磁
弁OFF故障の可能性有り」との判定がなされることな
く、直ちにS26へ進み、「電磁弁OFF故障」との判
定がなされるものである。
【0087】このように、本実施例によれば、2段階の
判定を採用しているので、給湯器への入水温度が高くか
つ設定温度が低い場合や、サーミスタ間に温度バラツキ
がある場合であっても、電磁弁故障の有無を確実に判定
できる。また、一旦、ストレート制御出湯時の検出温度
差が測定、記憶されると、次回以降は、1段階のみの判
定により、電磁弁故障の有無を確実に判定することが可
能となる。
【0088】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明の「第1の判定手段」は、図2のS3〜S12が
該当し、「第2の判定手段」は、図3のS15〜S19
が該当する。また、「第3の判定手段」は、図2におい
て、S25を含むS3〜S12が該当するものである。
【0089】なお、本発明は、上記した実施例に何ら限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の改変が可能である。例えば、上記実施例では、
第1の判定手段における温度差を3℃、第2及び第3の
判定手段における温度差を1℃、判定時間を各10秒間
としているが、これに限定されるものではなく、サーミ
スタの精度や給湯器の温度特性等に応じて、適宜、最適
な値を選択すればよい。
【0090】また、ある設定温度における1回目のバイ
パス出湯時に、「電磁弁OFF故障の可能性有り」との
判断がなされた場合に、引き続き第3図に示す判定手段
を実行に移すような構成や、ある設定温度における1回
目のバイパス制御出湯時に、直ちに第4図に示すルーチ
ンを実行し、あらかじめストレート制御出湯時の検出温
度差の平均値を評価しておき、次いで第2図に示すルー
チンに移り、この値を用いてバイパス制御出湯時の検出
温度差を補正することにより、当初から1段階の判定の
みにより電磁弁40の故障の有無を判断するような構成
でもよく、上記実施例に限定されるものではない。
【0091】さらに、ストレート制御出湯時の検出温度
差の平均値を設定温度ごとに測定、記憶しておき、ある
設定温度におけるバイパス制御出湯の際に、その設定温
度におけるストレート制御出湯時の検出温度差の平均値
を読み出し、これを用いてバイパス制御出湯時の検出温
度差を補正すれば、さらに判定精度を上げることも可能
となる。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、初めにバイパス制御出
湯時の検出温度差が比較的大きな判定値より小さくなっ
た時に「電磁弁OFF故障の可能性有り」とのみ判断さ
れ、次にサーミスタ間の温度バラツキを相殺した補正さ
れた検出温度差が比較的小さな判定値より小さくなった
時に初めて「電磁弁OFF故障」と判断されるので、実
際に電磁弁が故障しているにも関わらず正常と誤判定す
る事態と、給湯器への入水温度が高くかつ設定温度が低
い場合に、電磁弁が正常であるにも関わらず電磁弁が故
障したと誤判定する事態の双方を回避することができ
る。
【0093】また、ストレート制御出湯時の検出温度差
の平均値を測定、記憶し、次回以降の故障判定時にその
値を用いてバイパス制御出湯時の検出温度差を補正する
ようにしたので、次回以降の判定を簡略化することがで
きる。
【0094】これによって、製造工程内でサーミスタ間
のバラツキを測定して検出温度差を補正したり、精度の
高いサーミスタを使用する等の手段を講じることなく、
電磁弁故障の有無を確実に判定することが可能となると
ともに、給湯器の使用上の安全性が担保されるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される一実施の形態としてのバイ
パスミキシング方式の給湯器の概略構成図である。
【図2】図1に示した給湯器における出湯制御装置の制
御フローチャートである。
【図3】図2に示した制御フローチャートの続きであ
る。
【図4】図3に示した制御フローチャートの続きであ
る。
【符号の説明】
26 内胴出口サーミスタ 38 バイパス管路 40 出湯方式切り替え用電磁弁 42 器具出口サーミスタ 44 給湯栓 50 バーナーコントローラ 100 ガス給湯器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定温度に応じてバイパス方式又はスト
    レート方式に切り替えて出湯する給湯器における出湯制
    御装置において、出湯方式切り替え用電磁弁と、内胴出
    口温度を検出する手段と、器具出口温度を検出する手段
    とを備え、ある設定温度においてバイパス制御出湯した
    時に、前記内胴出口温度と前記器具出口温度の検出温度
    差を測定し、該検出温度差がある一定値を下回った場合
    に出湯方式切り替え用電磁弁故障の可能性有りと判断す
    る第1の判定手段と、次いでストレート制御出湯した時
    の検出温度差を測定し、前記第1の判定手段により測定
    されたバイパス制御出湯時の検出温度差と前記ストレー
    ト制御出湯時の検出温度差とから前記出湯方式切り替え
    用電磁弁の故障の有無を判断する第2の判定手段と、を
    備えたことを特徴とする給湯器における出湯制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の判定手段により測定したバイ
    パス制御出湯時の検出温度差を記憶するメモリ手段をさ
    らに備え、前記第2の判定手段は、次回のバイパス制御
    出湯の際にストレート制御出湯を行い、前記メモリ手段
    に記憶されたバイパス制御出湯時の検出温度差と前記ス
    トレート制御出湯した時の検出温度差とから前記出湯方
    式切り替え用電磁弁の故障の有無を判断するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の給湯器における出湯制
    御装置。
  3. 【請求項3】 設定温度に応じてバイパス方式又はスト
    レート方式に切り替えて出湯する給湯器における出湯制
    御装置において、出湯方式切り替え用電磁弁と、内胴出
    口温度を検出する手段と、器具出口温度を検出する手段
    とを備え、ある設定温度においてバイパス制御出湯する
    際、ストレート制御出湯時の前記内胴出口温度と前記器
    具出口温度の検出温度差を測定してその平均値を求める
    算出手段と、次いでバイパス制御出湯した時の前記内胴
    出口温度と前記器具出口温度の検出温度差と前記算出手
    段により求められた平均値とから前記出湯方式切り替え
    用電磁弁の故障の有無を判断する第3の判定手段と、を
    備えたことを特徴とする給湯器における出湯制御装置。
  4. 【請求項4】 前記算出手段により求められたストレー
    ト制御出湯時における検出温度差の平均値を記憶するメ
    モリ手段をさらに備え、前記第3の判定手段は、次回の
    バイパス制御出湯の際に測定した内胴出口温度と器具出
    口温度の検出温度差と前記メモリ手段に記憶された平均
    値とから前記出湯方式切り替え用電磁弁の故障の有無を
    判断するものであることを特徴とする請求項3記載の給
    湯器における出湯制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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