JPH11230370A - ラビリンスシール - Google Patents

ラビリンスシール

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Publication number
JPH11230370A
JPH11230370A JP3571898A JP3571898A JPH11230370A JP H11230370 A JPH11230370 A JP H11230370A JP 3571898 A JP3571898 A JP 3571898A JP 3571898 A JP3571898 A JP 3571898A JP H11230370 A JPH11230370 A JP H11230370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
casing
groove
rotating shaft
seal segment
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3571898A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Shirai
廣和 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP3571898A priority Critical patent/JPH11230370A/ja
Publication of JPH11230370A publication Critical patent/JPH11230370A/ja
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸のまわりに環状に配設された複数のシ
ールセグメントからなるラビリンスシールにおいて、回
転軸とシールフィンのすきまを回転停止時は広いすきま
を、運転時には設定された所定のすきまを確保可能に構
成したラビリンスシールを提供する。 【解決手段】 回転軸1のまわりのケーシング溝15
に、シールセグメント3が半径方向に変位可能に組み込
まれている。シールセグメント3は、板ばね11によっ
て回転軸1から離れる方向に付勢されている。シールセ
グメント3には、高圧流体部Aの流体をシールセグメン
ト3の背面に導入する溝17が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービン、ガ
スタービン、コンプレッサ等に用いられる回転軸用のラ
ビリンスシールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のラビリンスシールの例を図4、図
5によって説明する。図4、図5において、1は封じら
れた回転軸、2はケーシングでその中心を回転軸1が貫
いている。3はシールセグメントで断面が図4に見るよ
うにエ字形で、側面形状が図5に見るように扇状をして
おり、回転軸の周囲のケーシング2に設けられた環状の
ケーシング溝15内にその4個が環状にはめ込まれてい
る。
【0003】4はシールフィンでシールセグメント3の
内周に、回転軸1に対して垂直に設けられた複数の扇状
の薄板である。5は板状ばねでケーシング2に設けられ
たケーシング溝15の内周面とシールセグメント3の外
側面との間に設けられ、シールセグメント3を回転軸1
の中心方向へ押している。6は接触面で、シールセグメ
ント3が板状ばね5に押圧されてケーシング2と当接す
る面である。
【0004】Aは高圧流体部、Bは低圧流体部で両者の
間に前記したシールセグメント3が設けられている。D
はすきまで、回転軸1の外周とシールフィン4の先端と
の間の空間である。8はすきまDを通って流れる流体の
漏れを示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来例の
ラビリンスシールでは板状ばね5がシールセグメント3
を半径方向内側へ押圧しシールセグメント3とケーシン
グ2は接触面6で密着してケーシング2とシールセグメ
ント3の間の漏れを止め、かつ、回転軸1とシールフィ
ン4の先端との間にすきまDを残す。シールフィン4は
多段構造で高圧流体部Aから低圧流体部Bへの流体の漏
れ8を防止する。
【0006】この従来形のラビリンスシールでは、シー
ルフィン4の先端と回転軸1の外周とのすきまDは一定
に設定してあり、過渡運転中の回転軸1の振れや不均一
な熱膨張により回転軸1がシールフィン4に接触するこ
とも考えられる。
【0007】シールフィン4が回転軸に接触すると、長
期間の使用によってシールフィン4の摩耗が進み、すき
まDが大きくなって高圧流体部Aから低圧流体部Bへの
流体の漏れが増大し、機械の効率低下を招く原因ともな
りかねない。
【0008】本発明は、回転軸のまわりに環状に配設さ
れた複数のシールセグメントからなるラビリンスシール
における前記不具合を解消し、回転軸とシールフィンの
すきまを回転停止時は広いすきまを、定格運転時には設
定された所定のすきまを確保可能に構成したラビリンス
シールを提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、ケーシングを貫通する回転軸の周囲のケーシ
ング溝内に半径方向に変位可能に組み込まれて前記回転
軸のまわりに環状に配設された複数のシールセグメント
を有するラビリンスシールにおいて、前記シールセグメ
ントを半径方向外側へ付勢する板ばねを同シールセグメ
ントとケーシング溝との間に配設すると共に、高圧側の
流体を前記シールセグメントの背面に導入する溝を前記
シールセグメント又はケーシングに設けた構造のラビリ
ンスシールを提供する。
【0010】本発明のこのラビリンスシールにおいて
は、回転軸の回転起動・停止時には、シールセグメント
の背面に高圧側の流体が作用しないのでシールセグメン
トは板ばねの付勢力によって半径方向外側へ変位されて
回転軸とシールフィンとの間のすきまは広く確保され
る。
【0011】一方、回転軸の定格運転中は、高圧側の流
体をシールセグメントの背面に導入する溝から高圧が作
用しシールセグメントを板ばねの付勢力に抗して半径方
向内側に押圧して回転軸側へ変位させる。
【0012】これによって、シールセグメントのシール
フィンは回転軸との間に、予じめ設定された運転時の適
性すきまを確保する。以上のように、本発明のラビリン
スシールによれば回転軸とシールフィンのすきまを回転
停止時は広く、定格運転時には設定された所定のすきま
を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
ラビリンスシールを図1〜図3を用いて具体的に説明す
る。なお、以下の実施の形態は、タービン回転軸に本発
明のラビリンスシールを適用した例であり、図4、図5
に示した従来の装置と同じ構成の部分には説明を簡単に
するため同じ符号を付してある。
【0014】図1〜図3において、シールセグメント3
は、タービン水平面を基準に、上半部を3分割、下半部
を3分割にして周方向に全体で6分割にされている。各
シールセグメント3の内周にはシールフィン4が設けら
れており、回転軸1との間にすきまEを形成している。
【0015】11は細長い板ばねで、上記のように6分
割された各シールセグメント3の外周上に止めねじ10
により2個づゝ取付けられている。各板ばね11の両端
は、図1に示すようにケーシング溝15の側壁部に環状
に設けられた係合溝16に挿入されていて、板ばね11
はシールセグメント3を回転軸1から離れる方向、すな
わち半径方向外側に付勢している。
【0016】各シールセグメント3には、高圧流体部A
に面した側に、高圧流体部Aをケーシング溝15内に連
通する溝17が設けられている。その他の構成は、図
4、図5について説明したところと同じであり、その重
複する説明は省略する。
【0017】タービン起動・停止時の状態を示す図1の
断面図にみられるように、タービン起動・停止時には高
圧流体部Aと低圧流体部Bに圧力差がないので、シール
セグメント3に装着された板ばね11により、シールセ
グメント3は外周側に引張られており、シールセグメン
ト3はケーシング2と内周の接触面12で接した状態と
なる。この時、回転軸1とシールフィン4間のすきまE
は広く確保されている。
【0018】タービン定格運転中の状態を示す図3にみ
られるように、タービン定格運転中には高圧流体部Aと
低圧流体部Bに圧力差があり、高圧流体はシールセグメ
ント3に設けられた溝17を通ってシールセグメント3
の背面(ケーシング溝15内)に充満する。
【0019】これによって、シールセグメント3には外
側から内側に回転軸1方向に向けた力が作用し、板ばね
11の力に打ち勝ってシールセグメント3を回転軸1側
に移動させる。この時、シールセグメント3はケーシン
グ溝15の接触面6に当たり、運転時における適正に決
定されたシールフィン4と回転軸1のすきまE′を確保
することになる。
【0020】以上、本発明を図示した実施形態に基づい
て具体的に説明したが、本発明がこれらの実施形態に限
定されず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その
具体的構造、構成に種々の変更を加えてよいことはいう
までもない。
【0021】例えば、上記実施形態ではシールセグメン
ト3を全部で6分割としているが、この分割数は適宜選
定してよいし、また、各シールセグメント3を内周側へ
付勢する板ばねの構造も図示したもの以外、シールセグ
メントを半径方向外側へ付勢しうるものであれば適宜の
構成のものを採用してもよい。
【0022】更にまた、図示したものでは、高圧側の流
体をシールセグメント3の背面に導く溝17を各シール
セグメント3に設けているが、分割されたシールセグメ
ント3の全てに設けず、その中のいくつかのものにだけ
溝17を設けた構成としてもよい。
【0023】また、図示したものでは、溝17をシール
セグメント3に設けているが、図1に仮想線で示したよ
うにケーシング2側に設けてもよく、要は、高圧側の流
体をシールセグメント3の背面に導入できる溝が設けて
あればよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるラビ
リンスシールは、シールセグメントを半径方向外側へ付
勢する板ばねを同シールセグメントとケーシング溝との
間に配設すると共に、高圧側の流体を前記シールセグメ
ントの背面に導入する溝を前記シールセグメント又はケ
ーシングに設けた構成を有している。
【0025】このラビリンスシールによれば、回転軸の
回転の起動・停止時には、セグメントの背面に高圧側の
流体が作用しないのでシールセグメントは板ばねの付勢
力によって半径方向外側へ変位されて回転軸とシールフ
ィンとの間のすきまは広く確保される。
【0026】一方、回転軸の定格運転中は、高圧側の流
体をシールセグメントの背面に導入する溝からシールセ
グメントの背面に高圧が作用しシールセグメントを板ば
ねの付勢力に抗して半径方向内側に押圧して変位させ、
回転軸とシールフィンの間のすきまは所定の大きさに確
保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるラビリンスシール
の断面図で、起動・停止の状態を示している。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】本発明の実施の一形態によるラビリンスシール
の断面図で、定格運転時の状態を示している。
【図4】従来のラビリンスシールを示す断面図。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 回転軸 2 ケーシング 3 シールセグメント 4 シールフィン 5 板状ばね 6 接触面 10 止めねじ 11 板ばね 12 接触面 15 ケーシング溝 16 係合溝 17 溝 A 高圧流体部 B 低圧流体部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングを貫通する回転軸の周囲のケ
    ーシング溝内に半径方向に変位可能に組み込まれて前記
    回転軸のまわりに環状に配設された複数のシールセグメ
    ントを有するラビリンスシールにおいて、前記シールセ
    グメントを半径方向外側へ付勢する板ばねを同シールセ
    グメントとケーシング溝との間に配設すると共に、高圧
    側の流体を前記シールセグメントの背面に導入する溝を
    前記シールセグメント又はケーシングに設けたことを特
    徴とするラビリンスシール。
JP3571898A 1998-02-18 1998-02-18 ラビリンスシール Withdrawn JPH11230370A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3571898A JPH11230370A (ja) 1998-02-18 1998-02-18 ラビリンスシール

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JP3571898A JPH11230370A (ja) 1998-02-18 1998-02-18 ラビリンスシール

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Publication Number Publication Date
JPH11230370A true JPH11230370A (ja) 1999-08-27

Family

ID=12449649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3571898A Withdrawn JPH11230370A (ja) 1998-02-18 1998-02-18 ラビリンスシール

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JP (1) JPH11230370A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007285521A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 General Electric Co <Ge> 蒸気タービンの可変隙間パッキンリングアセンブリ及び蒸気タービン
JP2012117671A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 General Electric Co <Ge> シールアセンブリ
JP2017530309A (ja) * 2014-09-11 2017-10-12 サフラン・エアクラフト・エンジンズ シーリングシステムおよび、そのようなシステムを備えたターボポンプ

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510