JPH10274003A - ガスタービンのシール装置 - Google Patents
ガスタービンのシール装置Info
- Publication number
- JPH10274003A JPH10274003A JP8020597A JP8020597A JPH10274003A JP H10274003 A JPH10274003 A JP H10274003A JP 8020597 A JP8020597 A JP 8020597A JP 8020597 A JP8020597 A JP 8020597A JP H10274003 A JPH10274003 A JP H10274003A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- gas turbine
- baffle plate
- sealing
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
- F01D11/00—Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages
- F01D11/005—Sealing means between non relatively rotating elements
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガスタービンの冷却部において、シール・冷
却用の高圧空気または高温蒸気が主流ガス中へ漏洩混入
することを防止し、ガスタービンの効率低下の防止を図
ったものを提供することを課題とする。 【解決手段】 シール・冷却用の媒体が主流ガス中へ漏
洩しないように相隣り合うタービンロータディスク間に
シール部を配設し、同シール部は半径方向に複数段設け
た装着溝にそれぞれシールプレートを配列して多重に構
成したガスタービンのシール装置を提供し、このように
複数段の装着溝のそれぞれに、シールプレートを配列し
てシール部を多重に構成しているために、シールプレー
ト一枚当たりが受け持つ圧力比を数分の一に低下し、以
て確実なシールを行うことが出来るようにした。
却用の高圧空気または高温蒸気が主流ガス中へ漏洩混入
することを防止し、ガスタービンの効率低下の防止を図
ったものを提供することを課題とする。 【解決手段】 シール・冷却用の媒体が主流ガス中へ漏
洩しないように相隣り合うタービンロータディスク間に
シール部を配設し、同シール部は半径方向に複数段設け
た装着溝にそれぞれシールプレートを配列して多重に構
成したガスタービンのシール装置を提供し、このように
複数段の装着溝のそれぞれに、シールプレートを配列し
てシール部を多重に構成しているために、シールプレー
ト一枚当たりが受け持つ圧力比を数分の一に低下し、以
て確実なシールを行うことが出来るようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービンにおい
て、シール・冷却用の媒体の漏洩を高精度で防止するよ
うにしたシール装置に関する。
て、シール・冷却用の媒体の漏洩を高精度で防止するよ
うにしたシール装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のものについて図６および図７に基
づいて説明する。図６はガスタービンの概略断面を示
し、図示省略の燃焼器から送られてくる高温の主流ガス
１によってディスク３に取り付けられた動翼４が高速回
転し、これに連結された発電機を駆動して所期の発電を
行う。
づいて説明する。図６はガスタービンの概略断面を示
し、図示省略の燃焼器から送られてくる高温の主流ガス
１によってディスク３に取り付けられた動翼４が高速回
転し、これに連結された発電機を駆動して所期の発電を
行う。
【０００３】この時、シール・冷却用媒体２として用い
られる高圧空気または高温蒸気が、主流ガス１側へ漏洩
しないように所定の間隙にバッフルプレートシール５お
よびラビリンスシール６等のシール部を配置している。
られる高圧空気または高温蒸気が、主流ガス１側へ漏洩
しないように所定の間隙にバッフルプレートシール５お
よびラビリンスシール６等のシール部を配置している。
【０００４】このシール部の配置された相隣接するディ
スク３の部分を抜き出して図７（ａ）に示し、かつその
要部であるバッフルプレートシール５の部分を抜き出し
て図７（ｂ）に示した。
スク３の部分を抜き出して図７（ａ）に示し、かつその
要部であるバッフルプレートシール５の部分を抜き出し
て図７（ｂ）に示した。
【０００５】即ち、ディスク３に設けたアキシャルホー
ルを通って供給されるシール・冷却用媒体２が、矢印で
示す流線８、９のように動静翼間キャビティ７を通って
高温主流ガス１側へもれないように、相隣りあうディス
ク３の接近部間にラビリンスシール６及び１枚のバッフ
ルプレートシール５が配置され、これでこの部位のシー
ルを行っている。
ルを通って供給されるシール・冷却用媒体２が、矢印で
示す流線８、９のように動静翼間キャビティ７を通って
高温主流ガス１側へもれないように、相隣りあうディス
ク３の接近部間にラビリンスシール６及び１枚のバッフ
ルプレートシール５が配置され、これでこの部位のシー
ルを行っている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来のもので
は、バッフルプレートシール５は１枚だけ配置された構
成であるため、流線８で示すこの部分での高圧空気また
は高温蒸気よりなるシール・冷却用媒体２のもれ量はか
なりの分量となる。
は、バッフルプレートシール５は１枚だけ配置された構
成であるため、流線８で示すこの部分での高圧空気また
は高温蒸気よりなるシール・冷却用媒体２のもれ量はか
なりの分量となる。
【０００７】この漏洩したシール・冷却用媒体２は、さ
らに前進し、流線９で示すように高温の主流ガス１中へ
混入していくため、タービン空力性能およびガスタービ
ンサイクルの熱効率上、大きな損失を生じることにな
る。
らに前進し、流線９で示すように高温の主流ガス１中へ
混入していくため、タービン空力性能およびガスタービ
ンサイクルの熱効率上、大きな損失を生じることにな
る。
【０００８】特に近年のガスタービンにおいては、高圧
力比化が進んでおり、またシール・冷却用媒体２として
より高圧力（数１０気圧）の蒸気も使用されるようにな
ってきており、この部分での漏洩を抑えなければ、プラ
ントの目標効率を達成できなくなるという状況にある。
力比化が進んでおり、またシール・冷却用媒体２として
より高圧力（数１０気圧）の蒸気も使用されるようにな
ってきており、この部分での漏洩を抑えなければ、プラ
ントの目標効率を達成できなくなるという状況にある。
【０００９】本発明はこのような状況に鑑み、より簡便
な構成を以て前記シール・冷却用媒体の漏洩を抑え、プ
ラントの効率の向上に寄与するものを提供することを課
題とするものである。
な構成を以て前記シール・冷却用媒体の漏洩を抑え、プ
ラントの効率の向上に寄与するものを提供することを課
題とするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決するべくなされたもので、シール・冷却用の媒体が
主流ガス中へ漏洩しないように相隣り合うタービンロー
タディスク間にシール部を配設し、同シール部は半径方
向に複数段設けた装着溝にそれぞれシールプレートを配
列して多重に構成したガスタービンのシール装置を提供
し、このように複数段の装着溝のそれぞれに、シールプ
レートを配列してシール部を多重に構成しているため
に、シールプレート一枚当たりが受け持つ圧力比を数分
の一に低下し、以て確実なシールを行うことが出来るよ
うにしたものである。
解決するべくなされたもので、シール・冷却用の媒体が
主流ガス中へ漏洩しないように相隣り合うタービンロー
タディスク間にシール部を配設し、同シール部は半径方
向に複数段設けた装着溝にそれぞれシールプレートを配
列して多重に構成したガスタービンのシール装置を提供
し、このように複数段の装着溝のそれぞれに、シールプ
レートを配列してシール部を多重に構成しているため
に、シールプレート一枚当たりが受け持つ圧力比を数分
の一に低下し、以て確実なシールを行うことが出来るよ
うにしたものである。
【００１１】また、本発明は、シール・冷却用の媒体が
主流ガス中へ漏洩しないように相隣り合うタービンロー
タディスク間にシール部を配設し、同シール部は外方壁
を傾斜させた単段または多段の片テーパ溝と、同片テー
パ溝に嵌まる円環状のシールピンとで構成したガスター
ビンのシール装置を提供し、シールピンは外方壁を傾斜
させた片テーパ溝に配置され、遠心力及び差圧により強
く半径方向に押しつけられて相隣り合うディスク間の半
径方向隙間を塞ぎ、確実なシール性を得ることができる
ものである。そしてこの片テーパ溝は単段のものであっ
てもよいが、これを多段構成とすれば更に一層シール性
を高めることができることになるものである。
主流ガス中へ漏洩しないように相隣り合うタービンロー
タディスク間にシール部を配設し、同シール部は外方壁
を傾斜させた単段または多段の片テーパ溝と、同片テー
パ溝に嵌まる円環状のシールピンとで構成したガスター
ビンのシール装置を提供し、シールピンは外方壁を傾斜
させた片テーパ溝に配置され、遠心力及び差圧により強
く半径方向に押しつけられて相隣り合うディスク間の半
径方向隙間を塞ぎ、確実なシール性を得ることができる
ものである。そしてこの片テーパ溝は単段のものであっ
てもよいが、これを多段構成とすれば更に一層シール性
を高めることができることになるものである。
【００１２】更にまた本発明は、前記シールプレートと
装着溝およびシールピンと片テーパ溝に耐摩耗性コーテ
ィングを施したガスタービンのシール装置を提供し、耐
摩耗性コーティングの施工によりシールプレートとその
装着溝、およびシールピンと同シールピンを配設する片
テーパ溝それぞれの摩耗を防ぐことが可能となるととも
に、この耐摩耗性コーティングの施工はまた、前記した
シールプレートとその装着溝、およびシールピンと同シ
ールピンを配設する片テーパ溝との、それぞれの表面粗
度を改善し、これらの表面はつるつるで滑らかな面とな
り、シール性も一段と向上するものである。
装着溝およびシールピンと片テーパ溝に耐摩耗性コーテ
ィングを施したガスタービンのシール装置を提供し、耐
摩耗性コーティングの施工によりシールプレートとその
装着溝、およびシールピンと同シールピンを配設する片
テーパ溝それぞれの摩耗を防ぐことが可能となるととも
に、この耐摩耗性コーティングの施工はまた、前記した
シールプレートとその装着溝、およびシールピンと同シ
ールピンを配設する片テーパ溝との、それぞれの表面粗
度を改善し、これらの表面はつるつるで滑らかな面とな
り、シール性も一段と向上するものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一形態を図１に
基づいて説明する。なお同図１（ａ）はシール部の配置
された相隣接するディスク３、３の部分を抜き出して示
し、かつ図１（ｂ）は前記図１（ａ）の要部であるバッ
フルプレートシール５の部分を抜き出し、拡大して示し
ている。なおまた、前記した従来のものと同一の部分に
ついては、図中同一の符号を付して示し、重複する説明
は省略する。
基づいて説明する。なお同図１（ａ）はシール部の配置
された相隣接するディスク３、３の部分を抜き出して示
し、かつ図１（ｂ）は前記図１（ａ）の要部であるバッ
フルプレートシール５の部分を抜き出し、拡大して示し
ている。なおまた、前記した従来のものと同一の部分に
ついては、図中同一の符号を付して示し、重複する説明
は省略する。
【００１４】即ち本実施の形態では、タービンの軸方向
で隣接する対のディスク３、３の軸方向張出部におい
て、その対峙面に半径方向で複数の装着溝１３を多重に
設け、各装着溝１３それぞれにバッフルプレートシール
５ａ・５ｂ・５ｃ・５ｄを配設している。なお、ここに
示したものは、バッフルプレートシールを４枚重ねた４
段構成のものとしたが、２段以上の多重構造であれば４
段に限られることなく、具体的な装置の設計条件に応じ
て適宜加減してよいことは勿論である。
で隣接する対のディスク３、３の軸方向張出部におい
て、その対峙面に半径方向で複数の装着溝１３を多重に
設け、各装着溝１３それぞれにバッフルプレートシール
５ａ・５ｂ・５ｃ・５ｄを配設している。なお、ここに
示したものは、バッフルプレートシールを４枚重ねた４
段構成のものとしたが、２段以上の多重構造であれば４
段に限られることなく、具体的な装置の設計条件に応じ
て適宜加減してよいことは勿論である。
【００１５】本実施の形態は、前記のように４段構成の
バッフルプレートシール５ａ・５ｂ・５ｃ・５ｄを有し
ているので、シール・冷却媒体２として供給される高圧
空気または高温蒸気に対して各バッフルプレートシール
５ａ・５ｂ・５ｃ・５ｄが共同して対応し、一枚一枚の
バッフルプレートシールに掛かる圧力は分散されてそれ
ぞれ軽減されるので、シール力に余力ができてシール性
が良くなり、確実なシールが行われるものである。
バッフルプレートシール５ａ・５ｂ・５ｃ・５ｄを有し
ているので、シール・冷却媒体２として供給される高圧
空気または高温蒸気に対して各バッフルプレートシール
５ａ・５ｂ・５ｃ・５ｄが共同して対応し、一枚一枚の
バッフルプレートシールに掛かる圧力は分散されてそれ
ぞれ軽減されるので、シール力に余力ができてシール性
が良くなり、確実なシールが行われるものである。
【００１６】また、本発明の実施の第二形態を図２、図
３に基づいて説明する。なお前記実施の第一形態に係る
図１のものと同様、図２（ａ）はシール部の配置された
相隣接するディスク３、３の部分を抜き出して示し、か
つ図２（ｂ）は前記図２（ａ）の要部である片テーパ溝
１１に配置した円環状のシールピン１０の部分を抜き出
し、拡大してに示している。なおまた、前記した従来の
もの、および実施の第一形態のものと同一の部分につい
ては、図中同一の符号を付して示し、重複する説明は省
略する。
３に基づいて説明する。なお前記実施の第一形態に係る
図１のものと同様、図２（ａ）はシール部の配置された
相隣接するディスク３、３の部分を抜き出して示し、か
つ図２（ｂ）は前記図２（ａ）の要部である片テーパ溝
１１に配置した円環状のシールピン１０の部分を抜き出
し、拡大してに示している。なおまた、前記した従来の
もの、および実施の第一形態のものと同一の部分につい
ては、図中同一の符号を付して示し、重複する説明は省
略する。
【００１７】即ち本実施の形態においては、タービンの
軸方向で隣接する対のディスク３、３の軸方向張出部に
おいて、その対峙面の一方に、外方壁を傾斜させた片テ
ーパ溝１１を設け、この片テーパ溝１１に円環状のシー
ルピン１０を配置して構成している。
軸方向で隣接する対のディスク３、３の軸方向張出部に
おいて、その対峙面の一方に、外方壁を傾斜させた片テ
ーパ溝１１を設け、この片テーパ溝１１に円環状のシー
ルピン１０を配置して構成している。
【００１８】本実施の形態は、前記のように構成されて
いるので、稼働時にこのシールピン１０にかかる遠心
力、および同シールピン１０の半径方向内外での差圧等
により、同シールピン１０は半径方向に押しつけられ、
ディスク３、３の間の半径方向隙間を塞ぎ、確実なシー
ル性を得ることができるものである。
いるので、稼働時にこのシールピン１０にかかる遠心
力、および同シールピン１０の半径方向内外での差圧等
により、同シールピン１０は半径方向に押しつけられ、
ディスク３、３の間の半径方向隙間を塞ぎ、確実なシー
ル性を得ることができるものである。
【００１９】なお、図３には本実施の形態において一部
を変形した応用例を示している。即ち、ここに示すもの
は、複数個の片テーパ溝１１ａ・１１ｂ・１１ｃ・１１
ｄを半径方向に設け、各片テーパ溝１１ａ・１１ｂ・１
１ｃ・１１ｄのそれぞれにシールピン１０ａ・１０ｂ・
１０ｃ・１０ｄを配置して、シール部を多段、多重に構
成したものである。
を変形した応用例を示している。即ち、ここに示すもの
は、複数個の片テーパ溝１１ａ・１１ｂ・１１ｃ・１１
ｄを半径方向に設け、各片テーパ溝１１ａ・１１ｂ・１
１ｃ・１１ｄのそれぞれにシールピン１０ａ・１０ｂ・
１０ｃ・１０ｄを配置して、シール部を多段、多重に構
成したものである。
【００２０】このように、シール部を多段、多重構成と
することにより、シール機能が分散され、一段毎の受け
持つ部分がすくなくて済むので、各段のシール部それぞ
れに余裕が生じ、シール効果が向上することになる。
することにより、シール機能が分散され、一段毎の受け
持つ部分がすくなくて済むので、各段のシール部それぞ
れに余裕が生じ、シール効果が向上することになる。
【００２１】また、本発明の実施の第三形態を図４、図
５に基づいて説明する。なお本実施の形態は前記実施の
第一形態および実施の第二形態のものの要部の改良であ
るので、前記各実施の形態と同一のの部分については、
図中同一の符号を付して示し、重複する説明は省略す
る。
５に基づいて説明する。なお本実施の形態は前記実施の
第一形態および実施の第二形態のものの要部の改良であ
るので、前記各実施の形態と同一のの部分については、
図中同一の符号を付して示し、重複する説明は省略す
る。
【００２２】即ち、本実施の形態では、先ず前記実施の
第一形態のものと対比して説明すれば、図４に示すよう
に、バッフルプレートシール５およびこれを配設する装
着溝１３に対し、セラミック系物質、またはクロム系物
質により、耐摩耗コーティング１２ａを施したものであ
る。
第一形態のものと対比して説明すれば、図４に示すよう
に、バッフルプレートシール５およびこれを配設する装
着溝１３に対し、セラミック系物質、またはクロム系物
質により、耐摩耗コーティング１２ａを施したものであ
る。
【００２３】同様に前記実施の第二形態のものと対比さ
せれば、図５に示すように、シールピン１０およびこれ
が配設される片テーパ溝１１の表面を前記同様にセラミ
ック系物質、またはクロム系物質で耐摩耗コーティング
１２ｂを施したものである。
せれば、図５に示すように、シールピン１０およびこれ
が配設される片テーパ溝１１の表面を前記同様にセラミ
ック系物質、またはクロム系物質で耐摩耗コーティング
１２ｂを施したものである。
【００２４】本実施の形態では、このようなコーティン
グ１２ａ，１２ｂを施すことにより、バッフルプレート
シール５および装着溝１３間のように接触・離反の繰返
の多い部材間の摩耗を防ぐことになり、これらの部位の
寿命の長期化を図ることが可能となるものである。
グ１２ａ，１２ｂを施すことにより、バッフルプレート
シール５および装着溝１３間のように接触・離反の繰返
の多い部材間の摩耗を防ぐことになり、これらの部位の
寿命の長期化を図ることが可能となるものである。
【００２５】また、これらバッフルプレートシール５お
よび装着溝１３は勿論、シールピン１０および片テーパ
溝１１の組み合わせ部材のそれぞれの表面粗度が、前記
コーティングで滑らかな、つるつるの表面に改善される
ことにより各部材間の密着性が良くなり、シール性が大
幅に向上することになる。
よび装着溝１３は勿論、シールピン１０および片テーパ
溝１１の組み合わせ部材のそれぞれの表面粗度が、前記
コーティングで滑らかな、つるつるの表面に改善される
ことにより各部材間の密着性が良くなり、シール性が大
幅に向上することになる。
【００２６】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【００２７】
【発明の効果】以上本発明によるガスタービンのシール
装置は、シール・冷却用の媒体が主流ガス中へ漏洩しな
いように相隣り合うタービンロータディスク間にシール
部を配設し、同シール部は半径方向に複数段設けた装着
溝にそれぞれシールプレートを配列して多重に構成して
いるので、シールプレート一枚当たりが受け持つ圧力比
を数分の一に低下し、以て確実なシールを行うことが出
来、ガスタービンの性能向上に大きく寄与することがで
きたものである。
装置は、シール・冷却用の媒体が主流ガス中へ漏洩しな
いように相隣り合うタービンロータディスク間にシール
部を配設し、同シール部は半径方向に複数段設けた装着
溝にそれぞれシールプレートを配列して多重に構成して
いるので、シールプレート一枚当たりが受け持つ圧力比
を数分の一に低下し、以て確実なシールを行うことが出
来、ガスタービンの性能向上に大きく寄与することがで
きたものである。
【００２８】また、請求項２によるガスタービンのシー
ル装置は、シール・冷却用の媒体が主流ガス中へ漏洩し
ないように相隣り合うタービンロータディスク間にシー
ル部を配設し、同シール部は外方壁を傾斜させた単段ま
たは多段の片テーパ溝と、同片テーパ溝に嵌まる円環状
のシールピンとで構成しているので、外方壁を傾斜させ
た片テーパ溝に配置されたシールピンは、遠心力及び差
圧により半径方向に強く押しつけられて相隣り合うディ
スク間の半径方向隙間を塞ぎ、確実なシール性を得るこ
とができ、しかも、これを多段構成とすれば更に一層シ
ール性を高めることができ、以てガスタービンの性能向
上に大きく寄与することができたものである。
ル装置は、シール・冷却用の媒体が主流ガス中へ漏洩し
ないように相隣り合うタービンロータディスク間にシー
ル部を配設し、同シール部は外方壁を傾斜させた単段ま
たは多段の片テーパ溝と、同片テーパ溝に嵌まる円環状
のシールピンとで構成しているので、外方壁を傾斜させ
た片テーパ溝に配置されたシールピンは、遠心力及び差
圧により半径方向に強く押しつけられて相隣り合うディ
スク間の半径方向隙間を塞ぎ、確実なシール性を得るこ
とができ、しかも、これを多段構成とすれば更に一層シ
ール性を高めることができ、以てガスタービンの性能向
上に大きく寄与することができたものである。
【００２９】更にまた、請求項３によるガスタービンの
シール装置は、前記シールプレートと装着溝およびシー
ルピンと片テーパ溝に耐摩耗性コーティングを施して構
成しているので、同耐摩耗性コーティングの施工により
シールプレートとその装着溝、およびシールピンと同シ
ールピンを配設する片テーパ溝それぞれの摩耗を防いで
これらの部位の寿命の長期化を図るとともに、この耐摩
耗性コーティングによりコーティング部位の表面粗度を
改善し、つるつるで滑らかな面によりシール性を一段と
向上してガスタービンの性能向上に大きく寄与すること
ができたものである。
シール装置は、前記シールプレートと装着溝およびシー
ルピンと片テーパ溝に耐摩耗性コーティングを施して構
成しているので、同耐摩耗性コーティングの施工により
シールプレートとその装着溝、およびシールピンと同シ
ールピンを配設する片テーパ溝それぞれの摩耗を防いで
これらの部位の寿命の長期化を図るとともに、この耐摩
耗性コーティングによりコーティング部位の表面粗度を
改善し、つるつるで滑らかな面によりシール性を一段と
向上してガスタービンの性能向上に大きく寄与すること
ができたものである。
【図１】本発明の実施の第一形態に係わるガスタービン
のシール装置の概要を示し、（ａ）はシール部の配置さ
れた相隣接するディスク部分を示し、（ｂ）は（ａ）の
要部であるバッフルプレートシール部分を拡大して示し
た説明図。
のシール装置の概要を示し、（ａ）はシール部の配置さ
れた相隣接するディスク部分を示し、（ｂ）は（ａ）の
要部であるバッフルプレートシール部分を拡大して示し
た説明図。
【図２】本発明の実施の第二形態に係わるガスタービン
のシール装置の概要を示し、（ａ）はシール部の配置さ
れた相隣接するディスク部分を示し、（ｂ）は（ａ）の
要部である片テーパ溝と円環状のシールピンの関係を拡
大して示した説明図。
のシール装置の概要を示し、（ａ）はシール部の配置さ
れた相隣接するディスク部分を示し、（ｂ）は（ａ）の
要部である片テーパ溝と円環状のシールピンの関係を拡
大して示した説明図。
【図３】図２の一部を変形した応用例を示す説明図。
【図４】本発明の実施の第三形態に係わるガスタービン
のシール装置の概要を示し、シール部の配置された相隣
接するディスク部分を拡大して示した説明図。
のシール装置の概要を示し、シール部の配置された相隣
接するディスク部分を拡大して示した説明図。
【図５】図４の一部を変形した応用例を示す説明図。
【図６】従来のガスタービンの概略断面を示す説明図。
【図７】従来のガスタービンのシール装置の概要を示
し、（ａ）はシール部の配置された相隣接するディスク
部分を示し、（ｂ）は（ａ）の要部であるバッフルプレ
ートシール部分を拡大して示した説明図。
し、（ａ）はシール部の配置された相隣接するディスク
部分を示し、（ｂ）は（ａ）の要部であるバッフルプレ
ートシール部分を拡大して示した説明図。
１ 主流ガス ２ シール・冷却用媒体 ３ ディスク ４ 動翼 ５ バッフルプレートシール ５ａ バッフルプレートシール ５ｂ バッフルプレートシール ５ｃ バッフルプレートシール ５ｄ バッフルプレートシール ６ ラビリンスシール ７ キャビティ ８ 流線 ９ 流線 １０ シールピン １０ａ シールピン １０ｂ シールピン １０ｃ シールピン １０ｄ シールピン １１ 溝 １１ａ 溝 １１ｂ 溝 １１ｃ 溝 １１ｄ 溝 １２ａ コーティング １２ｂ コーティング １３ 装着溝
Claims (3)
- 【請求項１】 シール・冷却用の媒体が主流ガス中へ漏
洩しないように相隣り合うタービンロータディスク間に
シール部を配設し、同シール部は半径方向に複数段設け
た装着溝にそれぞれシールプレートを配列して多重に構
成したことを特徴とするガスタービンのシール装置。 - 【請求項２】 シール・冷却用の媒体が主流ガス中へ漏
洩しないように相隣り合うタービンロータディスク間に
シール部を配設し、同シール部は外方壁を傾斜させた単
段または多段の片テーパ溝と、同片テーパ溝に嵌まる円
環状のシールピンとで構成したことを特徴とするガスタ
ービンのシール装置。 - 【請求項３】 前記シールプレートと装着溝およびシー
ルピンと片テーパ溝に耐摩耗性コーティングを施したこ
とを特徴とする請求項１または２に記載のガスタービン
のシール装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8020597A JPH10274003A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | ガスタービンのシール装置 |
| CA 2230217 CA2230217A1 (en) | 1997-03-31 | 1998-02-20 | Gas turbine seal apparatus |
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