JP2017036799A - 軸シール装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転軸とラビリンスシールとの接触を回避し、ラビンリス振動やラビリンスシールの損傷を回避することができる軸シール装置を提供する。【解決手段】本実施形態に係る軸シール装置は、回転機械の回転軸と、前記回転軸の外側に環状に配置され、前記回転軸に沿った領域を高圧領域と低圧領域に隔てる静翼ガイドと、前記高圧領域と前記低圧領域との差圧によって回転軸方向に移動するように前記静翼ガイドに支持されると共に、前記回転軸周りに環状に配置されるシールセグメントと、を備え、前記シールセグメントは、前記高圧領域と前記低圧領域との差圧が大きいときは、前記回転軸に接近して前記回転軸との間隙を狭め、前記高圧領域と前記低圧領域との差圧が小さいときは、前記回転軸から離隔して前記回転軸との間隙を広げる。【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、軸シール装置に関する。
一般に、ガスタービン、蒸気タービン、コンプレッサなどに代表される回転機械では、作動流体の差圧が生じる領域をまたがって回転軸が伸びている回転機械がある。この種の回転機械においては、回転軸に沿って作動流体が低圧領域に漏出することを防止するため、軸シール装置が必要不可欠である。
例えば、タービンなどのターボ機械には、軸シール装置としてラビリンスシール装置が一般的に使用されている。ラビリンスシール装置は、回転軸表面と、ある間隙をもって配置されたラビリンスシールリングとを備えている。そして、ラビリンスシールリングの回転軸側の面には、回転軸の円周方向に一周分延在するシールフィンが設けられており、高圧領域側の作動流体が低圧領域側へ流出することを防いでいる。
古くから使用されているラビリンスシール装置においては、回転軸とシールフィン先端との間隙は、初期組立時に固定されている。このため、回転機械の運転中にシールフィンの位置が変化することはない。
しかしながら、起動時や停止時などの過渡運転状態では、回転機械のケーシングなどのラビリンスシールリングを固定している構造において一時的な不等熱膨張が生じることがある。この場合、シールリングの中心が移動してしまうので、シールリングの中心と回転軸の中心との相対位置が変化してしまい、偏芯が発生してしまう。偏芯が著しい場合には、シールフィン先端と回転軸の表面とが接触し、この摩擦の発熱により一時的な回転軸の熱曲りが生じ、ラビリンス振動が発生する。
さらに、シールフィン先端と回転軸の表面とが接触すると、シールフィン先端が摩耗するため、初期組立時より回転軸とシールフィン先端との間隙が増大し、作動流体の漏洩量が増加する。
そのため、シールフィン先端が回転軸と接触することを避けるため、過渡運転中の偏芯を見込んでシール間隙を広く設定することが多い。しかしながら、この場合、シール間隙の拡大は漏洩量の増加につながってしまう。
一方、アブレイダブル型やセンシタイズド型などの接触許容型のラビリンスシール装置では、過渡運転中の接触を前提に、初期間隙を従来のシールフィンに比べ、狭く設定している。
このような接触許容型の装置の中には、一時的に回転軸がシールフィンに接触しても、シールリングごと外周側へ押し付け移動させる構造のものや運転中に摩擦発熱を抑えつつ、接触してしまう部分のみシール内面を削り取る構造のものも存在する。
さらに、リトラクタブル型の装置ように円筒形のラビリンスシールリングを複数の扇形のシールセグメントに分割して、運転中にシールセグメントの移動によりシールの隙間を変化させる可変型軸シール装置も知られている。
また、接触式シールとしてブラシシールが知られている。ブラシシールは、内巻リングブラシが回転軸を取り囲むように固定し、回転軸の表面との間に極めて狭い間隙を持たせ、或いは、間隙がないように固定され、接触時の回転軸の発熱と摩擦の影響とを低減するシールである。
このように、軸シール装置には、ラビリンスシール装置を基本的な構造として、シール間隙を狭く保つものが多く知られている。また、多くのラビリンス装置は、シールフィン先端と回転軸の表面との接触を避けるため、シール間隙がやや広めに設定されている。
しかしながら、このような設定では、作動流体の漏洩量が多くなり、漏洩損失が大きくなるという不都合がある。また、アブレイダブル型やセンシタイズド型などの接触許容型のラビリンスシール装置では、回転軸との接触を伴うため、長期的にはシールフィン先端や回転軸の表面の摩耗が拡大し、シール間隙が増大する。
シール間隙が増大すると、経年的に漏洩損失が増大するという不都合が生じる。また、リトラクタブル型の装置では、高出力運用時の差圧の増加に伴う押し付け力の増加により、シールセグメントとこれを保持する圧力障壁との接触面での摩擦抵抗が増加し、シールセグメントの円滑な移動が妨げられる。これにより、シール隙間が広いままシールセグメントが動かなくなる場合がある。
また、ブラシシールは、ブラシ毛の曲げ剛さが小さく、わずかな力で大きく撓むので、接触時の摩擦を低減することができる。この場合は、経年的には接触による摩擦や摩耗を避けられず、シール間隙が拡大するという不都合がある。
そこで、回転機械の運転状態によってシール間隙が機械的に変化することにより、作動流体の漏洩量を低減しつつ、ラビリンスシールや回転軸の経年劣化が少ない軸シール装置が期待されている。
例えば、浮上片を持ったシールセグメントにより運転状態での間隙を可変させる軸シール装置が開示されている。この軸シール装置は、回転軸の回転によって作動流体の流れを浮上片で受けることにより、起動時の非定常運転時には、間隙を広くする構造である。
また、軸シール装置に関連する装置には、領域の差圧でシールセグメントが低圧側に押されることにより間隙を詰めるという装置も存在している。この場合、シールセグメントと静翼ガイドのジョイント面との摩擦により、シールセグメントがスムーズに動かない、という不都合があった。
そこで、ジョイント面の摩擦力を低減しシールセグメントがスムーズに動くような構造の軸シール装置が提案されている。
ところで、領域の差圧により間隙が変更されるリトラクタブル型の軸シール装置では、非定常運転においても定常運転に至る過程で差圧が高まることが想定されるため、非定常運転中にシールセグメントが回転軸側に移動して、間隙が狭まることが予想される。このような場合において、回転軸振動の大きい非定常運転時に、回転軸とラビリンスシールとが接触する可能性がある。
本実施形態では、上記課題を解決するために、回転軸とラビリンスシールとの接触を回避し、ラビンリス振動やラビリンスシールの損傷を回避することができる軸シール装置を提供することを目的する。
本実施形態に係る軸シール装置は、上述した課題を解決するために、回転機械の回転軸と、前記回転軸の外側に環状に配置され、前記回転軸に沿った領域を高圧領域と低圧領域に隔てる静翼ガイドと、前記高圧領域と前記低圧領域との差圧によって回転軸方向に移動するように前記静翼ガイドに支持されると共に、前記回転軸周りに環状に配置されるシールセグメントと、を備え、前記シールセグメントは、前記高圧領域と前記低圧領域との差圧が大きいときは、前記回転軸に接近して前記回転軸との間隙を狭め、前記高圧領域と前記低圧領域との差圧が小さいときは、前記回転軸から離隔して前記回転軸との間隙を広げる。
本実施形態によれば、回転軸とラビリンスシールとの接触を回避し、ラビンリス振動やラビリンスシールの損傷を回避することができる軸シール装置が提供される。
本実施形態に係る軸シール装置は、回転機械の回転軸と、回転軸の外側に環状に配置され、回転軸に沿った領域を高圧領域と低圧領域に隔てる静翼ガイドと、高圧領域と低圧領域との差圧によって回転軸方向に移動するように静翼ガイドに支持されると共に、回転軸周りに環状に配置されるシールセグメントと、を備えている。
シールセグメントは、高圧領域と低圧領域との差圧が大きいときは、回転軸に接近して回転軸との間隙を狭め、高圧領域と低圧領域との差圧が小さいときは、回転軸から離隔して前記回転軸との間隙を広げる。
以下、本実施形態に係る軸シール装置について、添付図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、回転機械において、例えば、蒸気タービンやロータ(回転軸)と、静翼ガイドのシールに適用した場合について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る軸シール装置の構造例を示す断面図である。
図1は、第1の実施形態に係る軸シール装置の構造例を示す断面図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る軸シール装置は、回転軸1、静翼ガイド2、チャンバ3、バネ(弾性体)4、シールセグメント5、ラビリンスフィン6、低摩擦部材7、チャンバ用連絡通路8、ブラシシール9、フック(係止部材)20及びフック(係止部材)21を備えている。なお、図1(a)では、ブラシシール9の代わりに、ラビリンスフィン6を備えているが、図1(b)では、ラビリンスフィン6の代わりに、ブラシシール9を備えている。
回転軸1は、回転機械の回転軸である。回転軸1は、高圧領域Hと低圧領域Lの間を貫通するように設けられている。
静翼ガイド2は、回転軸1の外側に環状に配置され、回転軸1に沿った領域を高圧領域Hと低圧領域Lに隔てるように構成されている。高圧領域Hと低圧領域Lとの圧力差を、以下、差圧と呼ぶ。静翼ガイド2は、複数の段落によって構成されており、例えば、図1に示す構成の軸シール装置が、回転軸1に沿って段落毎に異なる差圧となっている。静翼ガイド2には、例えば、ポリマー加工がされたブラシやフィルムなどの低摩擦部材7が、シールセグメント5と接する面(ジョイントシール面)に設けられている。
チャンバ3は、静翼ガイド2内に環状に設けられており、高圧領域Hから作動流体が流入される空洞の通路として設けられている。このチャンバ3には、バネ4が設けられている。また、チャンバ3は、シールセグメント5の一部を収納するようになっている。
バネ4は、チャンバ3内に配設され、静翼ガイド2とシールセグメント5と連結している。すなわち、バネ4は、チャンバ3内に回転軸1の中心方向とは反対方向(逆方向)に作用するように設けられ、シールセグメント5と静翼ガイド2とを連結している。また、このバネ4は、静翼ガイド2の各段落の差圧に比例した強さ(バネ係数)を有している。なお、反対方向(逆方向)とは、回転軸1の中心から外向き方向のことをいう。
シールセグメント5は、静翼ガイド2のジョイントシール面に設けられた低摩擦部材7と接触している。また、シールセグメント5は、バネ4に連結されることによって、静翼ガイド2に連結されている。なお、シールセグメント5には、ラビリンスフィン6(図1(a))またはブラシシール9(図1(b))のいずれかが設けられている。
チャンバ用連絡通路8は、高圧領域Hからチャンバ3に作動流体が流入される通路を構成している。
第1の実施形態に係る軸シール装置のシールセグメント5は、回転軸1の回転動作に伴って高圧領域Hの圧力が高くなり、高圧領域Hと低圧領域Lとの差圧が大きくなると、回転軸1に接近して回転軸1との間隙を狭める。また、シールセグメント5は、回転軸1の起動時または停止時の動作に伴って高圧領域Hの圧力が低くなり、高圧領域Hと低圧領域Lの差圧が小さくなると、回転軸1から離隔して回転軸1との間隙を広げる。
このように、シールセグメント5は、チャンバ用連絡通路8を通ってチャンバ3に流入される作動流体によるチャンバ3内の圧力によって、回転軸1との間隙を調整する構造になっている。
フック20、フック21は、回転軸1とシールセグメント5との間隙を一定に保つために設けられている。すなわち、第1の実施形態では、静翼ガイド2にフック20が設けられるとともに、シールセグメント5にフック21が設けられており、例えば、定常運転時であっても、シールセグメント5に設けられたラビリンスフィン6と回転軸1とが接触せず、間隙が所定の値となるようになっている。なお、フック20及びフック21は、係止部材として機能すればよく、少なくともいずれか一方で構成することもできる。
また、静翼ガイド2のフック20において、ジョイントシール面に低摩擦部材7を設けることにより、第1の実施形態では、静翼ガイド2とシールセグメント5との摩擦抵抗を低減している。
以下、タービンを起動し、回転軸1の起動時または停止時の動作のことを非定常運転(または非定常運転時)といい、一方、高圧領域Hと低圧領域Lとの差圧がほぼ一定になり安定した状態を定常運転(または定常運転時)ということとする。
次に、図1(a)を参照しながら、非定常運転と定常運転について説明する。なお、図1(a)と図1(b)との差異は、ラビリンスフィン6の代わりにブラシシール9が設けられていることであるため、説明は省略する。以後も同様とする。また、図においても、特に説明が必要でない部分については、適宜、省略する。
まず、図1(a)では、静翼ガイド2はn段落とし、n段落におけるバネ4の定数kn、チャンバ3内のシールセグメント5に圧力がかかる作用する面積をA、高圧領域Hの圧力をPH、低圧領域Lの圧力をPL、シールセグメント5の変位をdとする。
また、高圧領域Hの非定常運転の圧力をPHLで表し、高圧領域Hの定常運転の圧力をPHHで表し、低圧領域Lの非定常運転の圧力をPLLで表し、低圧領域Lの定常運転の圧力をPLHで表すことにする。
図1(a)の左側の図では、軸シール装置の非定常運転時の状態を示している。例えば、回転軸1を起動した非定常運転時は、チャンバ用連絡通路8を通って高圧領域Hから、チャンバ3に作動流体が流入する。この場合、非定常運転時のシールセグメント5に作用する力Ftは、次式となる。
Ft=(PHL×A)−(PLL+PHL)×A/2
=(PHL−PLL)×A/2=kn×dt ・・・(1)
=(PHL−PLL)×A/2=kn×dt ・・・(1)
回転軸1の起動時は、高圧領域Hと低圧領域Lの差圧(PHL−PLL)が小さいため、軸シール装置は非定常運転となり、シールセグメント5の変位dtは小さくなる。また、シールセグメント5と回転軸1との間隙は、十分広い状態となる。
そして、非定常運転から定常運転に移行した場合は、定常運転時のシールセグメント5に作用する力Fsは、次式となる。
Fs=(PHH−PLH)×A/2=kn×ds ・・・(2)
この場合、高圧領域Hと低圧領域Lとの差圧(PHH−PLH)が大きくなるとともに、シールセグメント5の変位dsが大きくなり、軸シール装置が定常運転となった場合は、シールセグメント5と回転軸1との間隙は、狭まる構造となっている。
すなわち、非定常運転時は、
Ft≦kn×dt ・・・(3)
となる。
Ft≦kn×dt ・・・(3)
となる。
一方、定常運転時は、
Fs≧kn×ds ・・・(4)
となる。
Fs≧kn×ds ・・・(4)
となる。
また、本実施形態の場合において、定常運転時のシールセグメント5に作用する力と、非定常運転時のシールセグメント5に作用する力には、以下の関係が成り立つ。
Fs>Ft ・・・(5)
そして、第1の実施形態では、次式に示すように、定常運転時と非定常運転時における差圧(PHL−PLL)に応じて、シールセグメント5の変位dsによって、間隙を広げたり狭めたり、調整することができる。
Fs≧kn×ds>Ft ・・・(6)
第1の実施形態の軸シール装置は、静翼ガイド2のフック20と、シールセグメント5のフック21とを備えているので、シールセグメント5が回転軸1との間隙を狭めても、シールセグメント5と回転軸1との間隙は、一定の間隙を保つように固定される。
以上説明したように、第1の実施形態では、起動時や停止時の非定常運転時の場合には、回転軸1からシールセグメント5を離隔して回転軸1との間隙を広くすることにより、シールセグメント5と回転軸1との間隙を十分広く確保することができるので、回転軸1とシールセグメント5との接触を回避し、ラビンリス振動やラビリンスシールの損傷を回避することができる。
また、定常運転時に移行した場合には、シールセグメント5が回転軸1との間隙を狭くしつつ、静翼ガイド2のフック20とシールセグメント5のフック21とにより、回転軸1と、ラビリンスフィン6やブラシシール9との接触を回避することができる。これにより、ラビリンス振動の発生やラビリンスフィン6やブラシシール9の損傷を回避することができる。
このように、定常運転時においては、静翼ガイド2のフック20とシールセグメント5のフック21とにより、予め設計された間隙(以下、これを設計間隙ともいう。)を保つことができるとともに、間隙の拡大を防ぐことができるので、漏洩量の低減を図ることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、シールセグメント5は、チャンバ用連絡通路8を通ってチャンバ3に流入される作動流体のチャンバ3内の圧力によって、回転軸1との間隙を調整するようになっていた。
第1の実施形態では、シールセグメント5は、チャンバ用連絡通路8を通ってチャンバ3に流入される作動流体のチャンバ3内の圧力によって、回転軸1との間隙を調整するようになっていた。
第2の実施形態では、高圧領域Hとチャンバ3との圧力の差によって、チャンバ用連絡通路8を開閉する圧力調整仕切り板(圧力調整部材)をさらに備えるようになっている。
この場合、シールセグメント5は、圧力調整仕切り板がチャンバ用連絡通路8を開閉することにより、回転軸1との間隙を調整するようになっている。
図2は、第2の実施形態に係る軸シール装置の構造例を示す断面図である。なお、第1の実施形態と共通するところは、同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
図2に示すように、第2の実施形態では、チャンバ用連絡通路8に、圧力調整仕切り板10を備えている。また、圧力調整仕切り板10はバランスホールを有している。
ここで、バランスホールとは、一定以上の圧力が加わった場合に仕切り板が解放される構造のことであり、圧力調整仕切り板10は、このバランスホールに加わった圧力に応じて、チャンバ3に作動流体を流入するようになっている。
このため、圧力調整仕切り板10は、高圧領域Hとチャンバ3との差圧が十分大きくなった状態(例えば、定常運転における所定の圧力以上の状態)で開くようになっている。これにより、圧力調整仕切り板10が開いた場合は、チャンバ3の圧力は高くなり、高圧領域Hの圧力PHHに近い値になる。
そして、圧力調整仕切り板10が開いたことにより、シールセグメント5が回転軸1に接近して回転軸1との間隙を狭くし、静翼ガイド2のフック20とシールセグメント5のフック21とにより設計間隙を保つ。
一方、起動時や停止時の非定常運転時の場合は、高圧領域Hの圧力PHは低いため、圧力調整仕切り板10のバランスホールを通じ、圧力調整仕切り板10を閉じるようになっている。この場合、高圧領域Hとチャンバ3との差圧が小さく、圧力調整仕切り板10を閉じ、回転軸1からシールセグメント5を離隔して回転軸1との間隙を広げるようになっている。
このように、高圧領域Hとチャンバ3との差圧が小さいときは、圧力調整仕切り板10を閉じているため、シールセグメント5と回転軸1との間隙を、十分広く確保することができる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の場合と同様に、起動時や停止時の非定常運転時の場合には、高圧領域Hとチャンバ3との差圧が小さく、圧力調整仕切り板10を閉じ、回転軸1からシールセグメント5を離隔して回転軸1との間隙を広くする。
一方、定常運転時に移行した場合には、圧力調整仕切り板10が開くので、チャンバ3の圧力が高くなり、シールセグメント5が回転軸1との間隙を狭くする。また、第1の実施形態と同様に、静翼ガイド2のフック20とシールセグメント5のフック21とにより、回転軸1と、ラビリンスフィン6やブラシシール9との接触を回避することができる。
第2の実施形態の場合には、第1の実施形態と比べて、予め設定された圧力の定格値になるまで圧力調整仕切り板10が開かないため、非定常運転から定常運転に移行するまで間隙を広く維持することができる。また、定常運転に移行した場合は、圧力調整仕切り板10が開きチャンバ3に作動流体が流れ込むため、即座に間隙を設計間隙に設定することができる。
なお、圧力調整仕切り板10は、バランスホールを有した実施形態に限定されるものではなく、例えば、ラプチャーディスク(破裂板)で構成されるようにしてもよい。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、シールセグメント5は、チャンバ用連絡通路8を通ってチャンバ3に流入される作動流体によるチャンバ3内の圧力により、回転軸1との間隙を調整するようになっていた。
第1の実施形態では、シールセグメント5は、チャンバ用連絡通路8を通ってチャンバ3に流入される作動流体によるチャンバ3内の圧力により、回転軸1との間隙を調整するようになっていた。
第3の実施形態では、高圧領域Hと低圧領域Lとを結ぶピストン用連絡通路11と、そのピストン用連絡通路11を移動するピストン12を備えている。ピストン12は、高圧領域Hから受ける圧力によりピストン用連絡通路11内を移動するので、チャンバ3は、ピストン12の移動位置によってチャンバ3内に流入される作動流体の圧力が調整され、回転軸1とシールセグメント5との間隙を調整するようになっている。
図3は、第3の実施形態に係る軸シール装置の構造例を示す断面図である。なお、第1の実施形態と共通するところは、同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
図3に示すように、第3の実施形態では、ピストン用連絡通路11に、ピストン12を備えている。第3の実施形態に示すチャンバ3は、ピストン12が高圧領域Hから受ける圧力によりピストン用連絡通路11内を移動し、その移動位置によりチャンバ3内に流入される作動流体の圧力を調整して回転軸1とシールセグメント5との間隙を調整する。
例えば、起動時や停止時の非定常運転時の場合は、高圧領域Hと低圧領域Lとの差圧は小さい。そのため、ピストン12は、バネ14の作用により、ピストン用連絡通路11内の高圧領域H側にあり、チャンバ3の圧力は、ピストン用連絡通路11を通じて低圧領域Lの圧力PLとなる。
一方、定常運転時に移行した場合には、高圧領域Hと低圧領域Lとの差圧が十分大きくなり、高圧領域Hの圧力PHがバネ14の力よりも大きくなるため、ピストン12は、低圧領域Lに移動する。ピストン12は、ピストン用連絡通路11に設けられたホール13よりも低圧領域Lに移動すると、ホール13を介して高圧領域Hの圧力PHがチャンバ3に加わるため、チャンバ3の圧力は高くなる。これにより、チャンバ3の圧力はピストン用連絡通路11を通じて高圧領域Hの圧力PHとなる。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、起動時や停止時の非定常運転時の場合は、ピストン12が高圧領域H側にあるため、第1の実施形態の場合と同様に、チャンバ3の圧力は低く、シールセグメント5と回転軸1との間隙を十分広く確保することができる。
一方、定常運転時に移行した場合は、ピストン12がピストン用連絡通路11のホール13を通り超えるので、チャンバ3内の圧力を高め、シールセグメント5が回転軸1との間隙を狭くする。また、第1の実施形態と同様に、静翼ガイド2のフック20とシールセグメント5のフック21とにより、回転軸1と、ラビリンスフィン6やブラシシール9との接触を回避することができる。
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、シールセグメント5は、チャンバ用連絡通路8を通ってチャンバ3に流入される作動流体によるチャンバ3内の圧力により、回転軸1との間隙を調整するようになっていた。
第1の実施形態では、シールセグメント5は、チャンバ用連絡通路8を通ってチャンバ3に流入される作動流体によるチャンバ3内の圧力により、回転軸1との間隙を調整するようになっていた。
第4の実施形態では、シールセグメント5にブラシシール9が設けられた場合であって、さらにシールセグメント5が間隙を狭める場合について説明する。なお、ブラシシール9は接触式シールの一例であり、ブラシシール9に限定されるものではない。
例えば、第4の実施形態では、シールセグメント5は、高圧領域Hと低圧領域Lとの差圧が設定値より大きくなると、回転軸1と接触するように間隙を狭める。そして、シールセグメント5は、高圧領域Hと低圧領域Lとの差圧により、さらに、回転軸1との接触によりブラシシール9が摩耗した分だけ、間隙を狭めるようになっている。
なお、第4の実施形態では、第1の実施形態にブラシシール9を用いた形態について説明するが、第2の実施形態や第3の実施形態にブラシシール9を用いた形態であっても、同様に適用することができる。
図4は、第4の実施形態に係る軸シール装置の構造例を示す断面図である。なお、第1の実施形態と共通するところは、同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
図4の左側に示すように、定常運転時1において、ブラシシール9と回転軸1とが接触した状態を示している。この定常運転時1の状態において、シールセグメント5と回転軸1との接触によりブラシシール9が摩耗すると、図4の右側の定常運転時2に示すように、シールセグメント5は、高圧領域Hと低圧領域Lとの差圧により、さらに間隙を狭めることができる。
例えば、シールセグメント5にかかる差圧の力Fsが式(2)において左辺が大きい場合には、図4の右側に示すように、シールセグメント5は、さらに回転軸1側に移動し、ブラシシール9が回転軸1に対し一定の押圧力を有することができる。
また、図4の左側の定常運転時1の場合、ブラシシール9と回転軸1とが接触面15において接触しているため、シールセグメント5と回転軸1との間隙を、継続的にゼロとする(無くす)ことができる。さらに、静翼ガイド2のフック20とシールセグメント5のフック21との間に、マージン領域16を設けることにより、シールセグメント5は、回転軸1に対して押圧する力を蓄えることができる。
すなわち、図4の右側の定常運転時2に示すように、接触面15においてブラシシール9の毛が短くなった場合でも、毛の短くなった量に応じて、ブラシシール9を回転軸1に押し付けることができる。
以上説明したように、第4の実施形態によれば、定常運転時にブラシシール9を回転軸1に接触させることができるので、シールセグメント5と回転軸1との間隙をゼロにすることができる。また、静翼ガイド2のフック20とシールセグメント5のフック21との間にマージン領域16を設けることにより、定常運転時にブラシシール9が摩耗しても、間隙を常(継続的)ゼロに維持することができるので、十分なシール効果を発揮することができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態では、第1から第4の実施形態と一部が異なり、静翼ガイド2に支点を設けるようになっている。また、第5の実施形態では、その支点にシールセグメント5が設置されている。
第5の実施形態では、第1から第4の実施形態と一部が異なり、静翼ガイド2に支点を設けるようになっている。また、第5の実施形態では、その支点にシールセグメント5が設置されている。
図5は、第5の実施形態に係る軸シール装置の構造例を示す断面図である。なお、第1の実施形態と共通するところは、同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
図5に示すように、第5の実施形態では、シールセグメント5は、静翼ガイド2に設けられた支点17に設置されている。シールセグメント5は、回転軸1の回転動作に伴って高圧領域Hの圧力PHが高くなると、高圧領域Hと低圧領域Lとの差圧が大きくなる。この場合、シールセグメント5は、静翼ガイド2に設けられた支点17を軸にして、回転軸1側に押し下げられ、間隙を狭める。
一方、回転軸1の起動時または停止時の動作に伴って高圧領域Hの圧力PHが低いときは、高圧領域Hと低圧領域Lとの差圧が小さくなる。この場合、シールセグメント5は、静翼ガイド2に設けられた支点17を軸にして、回転軸1から離隔して回転軸1との間隙を広げる。
なお、バネ4は、第1の実施形態で示したバネ4と同等である。すなわち、バネ4は、静翼ガイド2とシールセグメント5と連結するものであり、回転軸1の中心方向とは反対方向に作用するように設けられている。また、シールセグメント5には、ブラシシール9が設けられた実施形態を示しているが、これに限定されるものではなく、シールセグメント5にラビリンスフィン6が設けられるようにしてもよい。
また、第5の実施形態に第4の実施形態を適用することができるので、ブラシシール9を用いて、シールセグメント5と回転軸1との間隙をゼロにする(無くす)ようにしてもよい。
以上説明したように、第5の実施形態によれば、起動時または停止時の非定常運転時には、シールセグメント5と回転軸1とが接触することがないので、ラビリンス振動の発生やブラシシール9またはラビリンスフィン6の摩耗や損傷が発生することがない。
また、第5の実施形態において、第4の実施形態で説明したマージン領域16に相当する領域を支点17に設定して(例えば、支点17を回転軸1に近づける)、押圧力によりブラシシール9を回転軸1に接触させることもできるので、シールセグメント5と回転軸1との間隙をゼロにすることもできる。この場合、定常運転時に、シールセグメント5と回転軸1との間隙をゼロにすることができるので、十分なシール効果を発揮することができる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態は、第5の実施形態に係る他の実施形態として、支点17の代わりに、ピストンを含むユニットを設置するようになっている。
第6の実施形態は、第5の実施形態に係る他の実施形態として、支点17の代わりに、ピストンを含むユニットを設置するようになっている。
図6は、第6の実施形態に係る軸シール装置の構造例を示す断面図である。
図6に示すように、例えば、静翼ガイド2は、ユニット18を備えるようになっている。ユニット18は、ピストン12、支点22、支点23及びピストン24を含んで構成されている。また、ユニット18は、シールセグメント5を保持(固定)するようになっている。
例えば、ユニット18は、ピストン12により高圧領域Hと低圧領域Lとの差圧を受け、ピストン12が低圧領域Lの方へ移動することにより、シールセグメント5も連動して回転軸1側へ移動する。この場合、シールセグメント5は、ユニット18によりスィングするようになっており、シールセグメント5のスィング動作によって、シールセグメント5が回転軸1との間隙を狭めるようなっている。
すなわち、シールセグメント5は、高圧領域Hと低圧領域Lとの差圧を受けたピストン12により、そのピストン12の移動に追従し、シールセグメント5自体がスィングしながら回転軸1との間隙を狭めたり広げたりする。なお、シールセグメント5は、ユニット18に一体として固定されていてもよく、または、静翼ガイド2にガイドされるようになっていてもよい。
なお、ユニット18は、ピストン12、支点22、支点23、ピストン24を含むように構成されているが、第6の実施形態はこれに限定されるものではない。すなわち、高圧領域Hと低圧領域Lとの差圧を受けることにより、ピストン12がその差圧により移動し、シールセグメント5は、その差圧に追従(連動)して、シールセグメント5が回転軸1との間隙を狭めたり、広げたりする構成であれば良い。
以上説明したように、第6の実施形態によれば、第5の実施形態と同様に、起動時または停止時の非定常運転時には、シールセグメント5と回転軸1とが接触することなく間隙を確保することができるので、ラビリンス振動の発生を防ぎ、かつブラシシール9またはラビリンスフィン6の摩耗や損傷が発生することがない。一方、定常運転時においては、間隙を維持することができるので、漏洩の低減を図ることができる。
また、第6の実施形態において、第4の実施形態で説明したマージン領域16に相当する領域をユニット18に設け、押圧力によりブラシシール9を回転軸1に接触させることもできるので、シールセグメント5と回転軸1との間隙をゼロにすることもできる。この場合、定常運転時に、シールセグメント5と回転軸1との間隙をゼロにすることができるので、十分なシール効果を発揮することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 回転軸
2 静翼ガイド
3 チャンバ
4 バネ
5 シールセグメント
6 ラビリンスフィン
7 低摩擦部材
8 チャンバ用連絡通路
9 ブラシシール
10 圧力調整仕切り板
11 ピストン用連絡通路
12 ピストン
13 ホール
14 バネ
15 接触面
16 マージン領域
17 支点
18 ユニット
20、21 フック(係止部材)
22、23 支点
24 ピストン
2 静翼ガイド
3 チャンバ
4 バネ
5 シールセグメント
6 ラビリンスフィン
7 低摩擦部材
8 チャンバ用連絡通路
9 ブラシシール
10 圧力調整仕切り板
11 ピストン用連絡通路
12 ピストン
13 ホール
14 バネ
15 接触面
16 マージン領域
17 支点
18 ユニット
20、21 フック(係止部材)
22、23 支点
24 ピストン
Claims (8)
- 回転機械の回転軸と、
前記回転軸の外側に環状に配置され、前記回転軸に沿った領域を高圧領域と低圧領域に隔てる静翼ガイドと、
前記高圧領域と前記低圧領域との差圧によって回転軸方向に移動するように前記静翼ガイドに支持されると共に、前記回転軸周りに環状に配置されるシールセグメントと、
を備え、
前記シールセグメントは、前記高圧領域と前記低圧領域との差圧が大きいときは、前記回転軸に接近して前記回転軸との間隙を狭め、前記高圧領域と前記低圧領域との差圧が小さいときは、前記回転軸から離隔して前記回転軸との間隙を広げる
軸シール装置。 - 前記静翼ガイド内に設けられる環状のチャンバと、
前記チャンバ内に配設され、前記静翼ガイドと前記シールセグメントとを連結する弾性体と、
をさらに備える請求項1に記載の軸シール装置。 - 前記チャンバは、前記シールセグメントの一部を収納し、
前記静止ガイド及び前記シールセグメントの少なくとも一方には、前記高圧領域と前記低圧領域との差圧が大きいときは、前記回転軸と前記シールセグメントとの間隙が所定の値となるように、前記シールセグメントの前記回転軸方向への移動を停止させる係止部材が設けられる
請求項2に記載の軸シール装置。 - 前記高圧領域と前記チャンバとの差圧によって、前記高圧領域から前記チャンバに流入されるチャンバ用連絡通路を開閉する圧力調整部材をさらに備え、
前記シールセグメントは、
前記高圧領域と前記チャンバとの差圧が大きいときは、前記圧力調整部材が開き、前記回転軸に接近して前記回転軸との間隙を狭める一方、前記高圧領域と前記チャンバとの差圧が小さいときは、前記圧力調整部材を閉じて、前記回転軸から離隔して前記回転軸との間隙を広げる
請求項2または3に記載の軸シール装置。 - 前記シールセグメントは、接触式シール部材を備え、
前記接触式シール部材と前記回転軸とが接触し、前記シールセグメントと前記回転軸との間隙を継続的に無くす
請求項1から4のいずれか1項に記載の軸シール装置。 - 前記シールセグメントは、
前記第1領域と前記第2領域との差圧が大きくなると、前記静翼ガイドに設けられた支点を軸にして間隙を詰つめる一方、前記第1領域と前記第2領域との差圧が小さくなると、前記支点を軸にして前記回転軸との間隙を広げる
請求項1に記載の軸シール装置。 - 前記静翼ガイドは、
前記高圧領域と前記低圧領域との差圧を受けると移動するピストンを備え、
前記シールセグメントは、
前記ピストンの移動に基づいて、間隙を狭めたり広げたりする
請求項1に記載の軸シール装置。 - 前記静翼ガイドは、
前記高圧領域と前記低圧領域との差圧を受けると移動するピストンを備え、
前記シールセグメントは、
前記ピストンの移動に追従し、スィングしながら間隙を狭めたり広げたりする
請求項1に記載の軸シール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015158359A JP2017036799A (ja) | 2015-08-10 | 2015-08-10 | 軸シール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015158359A JP2017036799A (ja) | 2015-08-10 | 2015-08-10 | 軸シール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017036799A true JP2017036799A (ja) | 2017-02-16 |
Family
ID=58047458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015158359A Pending JP2017036799A (ja) | 2015-08-10 | 2015-08-10 | 軸シール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017036799A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190036058A (ko) * | 2017-09-27 | 2019-04-04 | 두산중공업 주식회사 | 블레이드의 실링구조와 이를 포함하는 로터 및 가스터빈 |
CN114033503A (zh) * | 2021-11-08 | 2022-02-11 | 国网河北能源技术服务有限公司 | 汽轮机叶顶间隙的密封结构 |
-
2015
- 2015-08-10 JP JP2015158359A patent/JP2017036799A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114033503B (zh) * | 2021-11-08 | 2024-05-28 | 国网河北能源技术服务有限公司 | 汽轮机叶顶间隙的密封结构 |
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