JPH11229991A - コモンレール燃料噴射システムを備えたv型エンジン - Google Patents

コモンレール燃料噴射システムを備えたv型エンジン

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JPH11229991A
JPH11229991A JP10046324A JP4632498A JPH11229991A JP H11229991 A JPH11229991 A JP H11229991A JP 10046324 A JP10046324 A JP 10046324A JP 4632498 A JP4632498 A JP 4632498A JP H11229991 A JPH11229991 A JP H11229991A
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JP
Japan
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common rail
fuel
opening
banks
type engine
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JP10046324A
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Katsushi Shitomi
克士 蔀
Haruyo Kimura
治世 木村
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B75/18Multi-cylinder engines
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は,一対のバンク間に,コモンレー
ル燃料噴射システムを構成する燃料ポンプとコモンレー
ルとを固定することにより,バンクの剛性を向上するコ
モンレール燃料噴射システムを備えたV型エンジンを提
供する。 【解決手段】 V型エンジンEのシリンダブロック6を
構成する一対のバンク2,3間のスペースを利用して,
その前方には燃料ポンプ4が,又その後方には直列にコ
モンレール5が配置されている。燃料ポンプ4はバンク
2,3の対向する側の壁面50,51にそれぞれ設けら
れたボス部53に,コモンレール5はブラケット36を
介して壁面50,51にそれぞれ設けられたボス部54
に,それぞれ取付けボルトによって固定されている。両
バンク2,3が互いに開閉する方向の変位に対する剛性
が向上し,エンジンの振動や騒音が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,V型に配設され
た一対のバンクを備えるシリンダブロック,前記各バン
クにそれぞれ取り付けられたシリンダヘッド,及び燃料
ポンプによって供給される燃料を燃焼室内に噴射するイ
ンジェクタを具備し,コモンレール燃料噴射システムを
搭載したV型エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにおいては,燃料噴射制御に関
して,燃料噴射圧力の高圧化を図り,且つ燃料の噴射タ
イミング及び噴射量等の噴射特性をエンジンの運転状態
に応じて最適に制御する方法として,コモンレール式燃
料噴射システムが知られている。コモンレール式燃料噴
射システムは,燃料ポンプによって所定圧力に加圧され
た燃料を複数のインジェクタに対して共通するコモンレ
ールに貯溜し,コモンレールに貯溜した燃料を各インジ
ェクタから対応する燃焼室内に噴射する燃料噴射システ
ムである。加圧された燃料がエンジンの運転状態に対し
て最適な噴射条件で各インジェクタから噴射されるよう
に,コントローラがコモンレールの燃料圧と各インジェ
クタに設けられた制御弁の作動とを制御している。コモ
ンレール燃料噴射システムでは,エンジンの運転状態に
応じて予め決められた燃料噴射量,燃料噴射時期及び燃
料噴射圧力がマップ化されてコントローラに記憶されて
おり,これらの記憶された燃料噴射量,燃料噴射時期及
び燃料噴射圧力から,現在のエンジンの運転状態に対応
したそれぞれの目標値が求められ,燃料噴射量,燃料噴
射時期及び燃料噴射圧力がそれぞれの目標値に一致する
ように,インジェクタの燃料噴射弁の作動が電子的に制
御されている。
【0003】4気筒エンジンに適用された従来のコモン
レール燃料噴射システムの概要が,図13に示されてい
る。各インジェクタ111への燃料供給は,コモンレー
ル105から,燃料供給管を構成する燃料供給管108
を通じて供給される。燃料タンク100からフィルタ1
01を経てフィードポンプ102によって吸い上げられ
て所定の吸入圧力に加圧された燃料は,燃料管103を
通じて燃料ポンプ104に送られる。燃料ポンプ104
は,例えばエンジンによって駆動されて燃料を運転状態
等に基づいて定められる高圧に昇圧して燃料管107を
通じてコモンレール105に供給する,所謂,プランジ
ャ式のサプライ用の燃料供給ポンプである。供給された
燃料は所定圧力に昇圧した状態でコモンレール105に
貯溜され,コモンレール105から各インジェクタ11
1に供給される。インジェクタ111は,エンジンの型
式(気筒数,この場合,4気筒)に応じて複数個設けら
れており,コントローラ112の制御によって,コモン
レール105から供給された燃料を,最適な噴射時期に
最適な燃料噴射量でもって対応する燃焼室内に噴射す
る。インジェクタ111から噴射される燃料の噴射圧は
コモンレール105に貯溜されている燃料の圧力に略等
しいので,噴射圧を制御するにはコモンレール105内
の圧力が制御される。
【0004】燃料供給管108からインジェクタ111
に供給された燃料のうち,燃焼室への噴射に費やされな
かった燃料は,戻し管109を通じて燃料タンク100
に戻される。電子制御ユニットであるコントローラ11
2には,エンジン回転数を検出するためのエンジン気筒
判別センサ及びクランク角度センサ,アクセル踏込み量
を検出するためのアクセル踏込み量センサ,冷却水温度
を検出するための水温センサ,並びに吸気管内圧力を検
出するための吸気管内圧力センサ等のエンジンに関する
運転状態を検出するための各種センサ114からの信号
が入力されている。また,コモンレール105には圧力
センサ113が設けられており,圧力センサ113によ
って検出されたコモンレール105内の燃料圧の検出信
号がコントローラ112に送られる。コントローラ11
2は,エンジン出力が運転状態に即した最適出力になる
ようにエンジン運転状態に基づいて予め定められた目標
となる燃料噴射条件(即ち,インジェクタ111による
燃料噴射タイミング及び噴射量を定める燃料噴射時期,
燃料噴射量,コモンレール圧力の目標値)をマップや関
数として記憶しており,各種センサが検出した現在のエ
ンジン運転状態を表す信号に対応して,それぞれの目標
値を求めて,その条件で燃料噴射が行われるようにイン
ジェクタ111の作動とコモンレール圧力とを制御して
いる。インジェクタ111から燃料が噴射されることで
コモンレール圧力が低下しても,コントローラ112
は,燃料ポンプ104の吐出量,即ち,燃料ポンプ10
4に付設された流量制御弁106を制御してコモンレー
ル105の圧力を回復させる。また,コントローラ11
2は,コモンレール圧力をエンジンの運転状態に応じた
圧力に設定する。
【0005】ところで,最近のエンジンは高出力化及び
コンパクト化が図られており,このようなエンジンの一
形態として,シリンダブロックがクランクケース側の基
部から互いに斜め上方に延びるV型に配設した一対のバ
ンクを有し,前記各バンクにそれぞれ取り付けられたシ
リンダヘッドに,燃料ポンプによって供給された燃料を
燃焼室内に噴射するインジェクタを配設したV型エンジ
ンが開発されている。V型エンジンにコモンレール燃料
噴射システムを搭載するに際して,燃料ポンプとコモン
レールとをV型エンジンの左右バンク間に形成したスペ
ースに配設することが考えられる。
【0006】かかるコモンレール燃料噴射システムに適
用された燃料噴射装置として,特開昭62−25816
0号公報,及び特開平9−158807号公報に開示さ
れたものがある。特開昭62−258160号公報に
は,コモンレール内に蓄圧した所定の高圧燃料を電気的
に作動される噴射ノズルによりエンジンの各気筒に噴射
する燃料噴射装置において,燃料を所定の高圧にして圧
送するポンプ室を有する燃料高圧供給ポンプと,ポンプ
室と低圧燃料通路とを連通する通路に設けられポンプ室
の燃料を開弁により低圧燃料通路に溢流させる溢流用電
磁弁と,ポンプ室の燃料の圧送開始前に溢流用電磁弁を
予め閉弁させ圧送行程中の所定時期に開弁させてポンプ
室内の高圧燃料の溢流を制御する制御手段を備え,所定
の高圧燃料をコモンレール内に維持するようにした燃料
噴射装置が開示されている。
【0007】また,特開平9−158807号公報に
は,V型エンジンのシリンダブロックのバンクの端部
に,バンク間に延びるフランジを一体又は別体に設け,
そのフランジに燃料噴射ポンプを固定用ボルトによって
取り付けた燃料噴射ポンプの取付構造が開示されてい
る。燃料噴射ポンプは,バンク間において底面となるデ
ッキ面上にV字状のスペースが形成されている。燃料噴
射ポンプはかかるスペースに配置されているので,エン
ジンの周囲のスペースが無駄無く利用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで,コモンレー
ル燃料噴射システムは,燃料噴射の自由度は高いもの
の,周知の燃料噴射システム,即ち,コモンレールを備
えていない燃料噴射ポンプと燃料噴射ノズルとから成る
燃料噴射システムと比較して,コモンレールに相当する
分だけ確実に部品点数が増加するため,特に小型エンジ
ンのようなエンジンにコモンレール燃料噴射システムを
搭載する場合には,構成部品,即ち,燃料ポンプとコモ
ンレールとをコンパクトにレイアウトすることが必要で
ある。コモンレール燃料噴射システムのレイアウトに際
しては,燃料ポンプとコモンレールとの間を接続する燃
料管の長さが長くなると,燃料ポンプからの燃料の吐出
によって燃料圧力が上昇してもコモンレール内の圧力上
昇に遅れが生じるので,コモンレール圧力の制御の応答
性が低下する。したがって,燃料管の長さは,可能な限
り短くすることが望ましい。
【0009】一方,V型エンジンでは,各バンクはシリ
ンダブロックのクランクケース側である基部で互いに一
体化されているのみであり,シリンダヘッドが取り付け
られる側である両先端部は互いに拘束されておらず,各
バンクの先端部は基部に対して片持ち状の構造となって
いる。したがって,各バンクの先端部は,基部と比較し
て剛性が低くなっている。そのため,各バンク内に形成
されている燃焼室において高速で高低圧を繰り返す燃焼
圧力によって,両バンクを開閉させようとする振動が生
じ易く,かかる振動はエンジン騒音の原因の一つとなっ
ている。
【0010】また,シリンダブロックが備える一対のバ
ンク,即ち,左右のバンク間には,燃料ポンプとコモン
レールの他に,例えば,吸気マニホルドをも配置する必
要がある。また,コモンレールにはシリンダヘッドに配
設される各インジェクタに燃料を供給するための燃料供
給管を接続させる必要がある。燃料供給管は,各インジ
ェクタに対応して設けられており,インジェクタの数だ
け燃料供給管が配管される。通常,燃料供給管は,エン
ジンの出荷後に行うメンテナンス性等を考慮して,吸気
マニホルド等をエンジンに組み付けた後にコモンレール
に接続される。したがって,左右のバンク間には,最終
的に燃料供給管をコモンレールに接続するための作業ス
ペースが確保されねばならない。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,上記
問題を解決することであって,V型エンジンにコモンレ
ール燃焼噴射システムを搭載するに際して,コモンレー
ル燃焼噴射システムを構成する燃料ポンプとコモンレー
ルとを最も合理的なレイアウトで配置して燃料ポンプと
コモンレールとを結ぶ燃料管の長さを短くしつつ,コン
パクトに構成したV型エンジンを提供することである。
また,燃料ポンプのポンプボディとコモンレールのレー
ルボディとを利用して,一対のバンクの剛性を高めたV
型エンジンを提供することである。更にまた,上記目的
を達成しつつ,燃料ポンプとコモンレールとの接続作業
スペースを確保することができるV型エンジンを提供す
ることである。
【0012】この発明は,V型に配設された一対のバン
クを備えるシリンダブロック,前記各バンクにそれぞれ
取り付けられたシリンダヘッド,燃料ポンプによって送
り出された燃料を貯溜するコモンレール,及び前記各シ
リンダヘッドに配設され且つ前記コモンレールから燃料
供給管を通じて供給された燃料を燃焼室内に噴射するイ
ンジェクタを具備し,前記燃料ポンプは一対の前記バン
ク間に形成したスペースにおいて前記シリンダブロック
の前端側に配設されており,前記コモンレールは前記ス
ペースにおいて前記燃料ポンプの後方に配設されている
ことから成るコモンレール燃料噴射システムを備えたV
型エンジンに関する。
【0013】この発明によるコモンレール燃料噴射シス
テムを備えたV型エンジンでは,V型エンジンの左右バ
ンク間に形成されるスペースを利用して,特に,燃料ポ
ンプをシリンダブロックの前端側に,そしてコモンレー
ルを燃料ポンプの後方に直列に配設することにより,燃
料ポンプとコモンレールとを接続する燃料管の長さが短
縮され,V型エンジンが全体としてコンパクトになる。
【0014】更に,この発明によるV型エンジンにおい
て,前記燃料ポンプと前記コモンレールとは,一対の前
記バンクの互いに向かい合う壁面に形成されたボス部に
取付けボルトによって固定されている。即ち,左右バン
クの両壁面に燃料ポンプ及びコモンレールの取付け用ボ
ス部を形成して,当該ボス部に対して取付けボルトによ
って燃料ポンプとコモンレールとを取り付けたので,燃
料ポンプとコモンレールとの各ボディが左右バンクを結
合する結合フランジの役割を担うこととなり,V型エン
ジンの特にバンク間の剛性が高くなる。
【0015】また,前記コモンレールの上面には前記各
インジェクタに対応して前記燃料供給管が接続される開
口部が形成されており,前記コモンレールの前記上面に
おける前記開口部の位置は前記開口部に対応した前記イ
ンジェクタが配設される前記シリンダヘッド側に偏位し
ており,前記燃料供給管は,前記開口部から,前記開口
部が偏位した側と同じ前記シリンダヘッド側に傾斜して
上方に延びており,前記コモンレールの上方には前記開
口部に対する前記燃料供給管の接続又は分離を行うため
の作業用スペースが形成されている。
【0016】また,前記コモンレールには,前記燃料ポ
ンプによって送り出された燃料を貯溜する貯溜部と,前
記貯溜部に連通し且つ前記上面に形成された前記開口部
で開口する分配通路とが形成されている。
【0017】更に,前記貯溜部は前記エンジンのクラン
ク軸と実質的に平行に延びていると共に,前記分配通路
は前記貯溜部と前記開口部との間を実質的に直線状に延
びており,一方の前記シリンダヘッド側に偏位した前記
開口部に開口する前記分配通路と,他方の前記シリンダ
ヘッド側に偏位した前記開口部に開口する前記分配通路
とは,前記クランク軸の軸方向から投影して見て,前記
貯溜部を起点として所定角度をなして延びている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照して,この発明
によるコモンレール燃料噴射システムを備えたV型エン
ジンの一実施例を説明する。図1はこの発明によるコモ
ンレール燃料噴射システムを備えたV型エンジンの一実
施例を示す平面図,図2は図1に示したコモンレール燃
料噴射システムを備えたV型エンジンの,一部を断面で
示した後面図である。なお,この発明によるV型エンジ
ンが適用されるコモンレール燃料噴射システムは,基本
的なシステムとしては,図13に示したものと同様に構
成することができる。
【0019】図1及び図2に示されたV型エンジンE
は,コモンレール燃料噴射システム1が搭載された6気
筒のDOHC型燃料直噴式V型ディーゼルエンジンであ
る。6気筒V型ディーゼルエンジンEでは,シリンダブ
ロック6は,クランクケース側の基部から互いに斜め上
方に先広がりのV字状に延びる左バンク2及び右バンク
3を有しており,左右のバンク2,3にはそれぞれ3つ
の気筒が一列に配設されている。左バンク2に設けられ
ている3つの気筒と右バンク3に設けられている3つの
気筒とは,エンジンのクランク軸16の軸方向に互いに
ずれて,即ち,オフセット状態に配置されている。図1
に示すコモンレール式燃料噴射システム1は,図2に示
すシリンダヘッド10,11とヘッドカバー12,13
とを取り外した状態にあり,シリンダブロック6には各
列で3つのシリンダボア15が形成されている。
【0020】V型エンジンEにおいて,両バンク2,3
間にはV字状のスペースが形成されており,コモンレー
ル燃料噴射システム1を構成する燃料ポンプ4とコモン
レール5とは左右のバンク2,3間の上記スペースに配
設されている。燃料ポンプ4は,シリンダブロック6の
前端側に配設されており,コモンレール5は燃料ポンプ
4の後方に直列に配設されている。燃料ポンプ4とコモ
ンレール5とを上記のように配設することにより,V型
エンジンEの周囲のスペースが無駄なく利用される。燃
料ポンプ4によって燃料タンクから吸い上げられて所定
の高圧にまで昇圧された燃料は,燃料ポンプ4の吐出口
45とコモンレール5の流入口46とを接続する燃料管
7を通じてコモンレール5に供給される。
【0021】左右のバンク2,3上には,それぞれシリ
ンダヘッド10,11が取り付けられている。シリンダ
ヘッド10,11には,それぞれ,各シリンダボア15
に対応して燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタ19
L,19R(総称する場合は,符号19を用いる)が取
り付けられている。また,シリンダヘッド10,11の
上部には,各燃焼室に対応して配設される吸排気弁を駆
動するカム及びカム軸から成る動弁機構(図示せず)が
設けられている。インジェクタ19の上部及び動弁機構
は,シリンダヘッド10,11に取り付けられたヘッド
カバー12,13で覆われている。コモンレール5と各
インジェクタ19L,19Rとの間は,燃料供給管8
L,8R(総称する場合は,符号8を用いる)によって
接続されている。燃料供給管8はヘッドカバー12,1
3を貫通して,各インジェクタ19に接続されている。
更に,各シリンダヘッド10,11には,吸気マニホル
ド9が取り付けられており,燃料供給管8は吸気マニホ
ルド9と干渉しないように迂回して配管されている。燃
料ポンプ4の入力軸14には,エンジン出力軸であるク
ランク軸16から適宜の伝動手段,例えば,歯車伝動手
段,チェーン伝動手段等を介して,エンジン出力が駆動
力として伝達される。なお,クランク軸16は,燃焼室
内での燃料の燃焼に基づいてシリンダボア15内を往復
動するピストン17とピストン17に連結されたコンロ
ッド18によって回転される。
【0022】コントローラは,コモンレール5から各イ
ンジェクタ19への燃料の供給で低下したコモンレール
5の燃料圧力を回復させるため,各インジェクタ19か
らの燃料の噴射に応じて燃料ポンプ4からコモンレール
5へ高圧燃料を供給する。また,コモンレール圧力それ
自体も,エンジンEの運転状態に応じて必要な圧力とな
るように制御される。
【0023】図3〜図7は,図1及び図2に示したV型
エンジンEにおけるコモンレール燃料噴射システム1に
用いられるコモンレールが示されている。図3は,かか
るコモンレールの平面図,図4は図3に示したコモンレ
ールの端面図,図5は図3に示したコモンレールの側面
図,図6は図3における矢視A−Aで見た断面図,図7
は図3における矢視B−Bで見た断面図である。以下,
図3〜図7を参照してコモンレールの構造について説明
する。
【0024】コモンレール5のレールボディ20には,
図1及び図2に示されているコモンレール5がエンジン
Eに装着された状態でエンジンEのクランク軸16と略
平行に延びる中空状の貯溜部21が形成されている。貯
溜部21は,レールボディ20に形成された貫通孔の両
端をプラグ22,23によって閉鎖することによって構
成されている。コモンレール5は,レールボディ20の
上部中央位置に,燃料ポンプ4から延びる高圧燃料供給
用の燃料管7が接続される流入ボス部24を有してい
る。流入ボス部24には,貯溜部21に接続し且つ貯溜
部21から燃料ポンプ4側に傾斜した流入通路25とそ
の開口としての流入口46とが形成されている。レール
ボディ20の下面にはセンサ取付け部26が一体的に形
成されており,センサ取付け部26には,コモンレール
圧力,即ち,貯溜部21の燃料圧を検出する圧力センサ
27(図4で想像線で示す)が装着されている。
【0025】コモンレール5のレールボディ20には,
貯溜部21内の燃料を各インジェクタ19に分配するた
め,貯溜部21から延びる複数の分配通路28が形成さ
れている。分配通路28は,左バンク2に配設されてい
るインジェクタ19Lに燃料を供給する分配通路28L
と,右バンク3に配設されているインジェクタ19Rに
燃料を供給する分配通路28Rとから成る。V型エンジ
ンEのクランク軸16に沿う方向に見た図6の断面図に
最も良く示されているように,分配通路28Rと分配通
路28Lとはそれぞれ貯溜部21を起点として左右に互
いに反対方向に傾め上方に延びており,クランク軸16
の軸方向に投影した状態で見ると,分配通路28Rと分
配通路28Lとは略V字状に開くように形成されてい
る。分配通路28Lの開口部29Lと分配通路28Rの
開口部29Rには,それぞれ燃料供給管8L,8Rが接
続されている様子が想像線で示されている。また,分配
通路28Rと分配通路28Lとは,シリンダボア15の
配置と同様に,クランク軸16の軸方向で見て互いにオ
フセットした状態に配置されている。
【0026】分配通路28Rと分配通路28Lとは,そ
れぞれ,コモンレール5のレールボディ20の上面37
において,各インジェクタ19R,19Lに対応した開
口部29R,29Lで開口している。コモンレール5の
上面37は,図6に示すように,中央の頂面37Cとそ
の両側から下方に傾斜した斜面,即ち,シリンダヘッド
10側の斜面37Rとシリンダヘッド11側の斜面37
Lとから成る。コモンレール5の上面37における開口
部29R,29Lは,それぞれ,開口部29R,29L
に対応したインジェクタ19R,19Lが配設されるシ
リンダヘッド10,11側に偏位した斜面37Rと斜面
37Lとに位置している。
【0027】コモンレール5の開口部29Rと開口部2
9Rに対応したインジェクタ19Rとを接続する燃料供
給管8Rは,コモンレール5の上面37からその真上の
方向に対してシリンダヘッド10側に傾斜した方向,即
ち,開口部29Rから燃料供給管8Rを通じて燃料が供
給されるインジェクタ19Rが配設されているシリンダ
ヘッド10側に傾斜した上方に延びている。コモンレー
ル5の開口部29Lと開口部29Lに対応したインジェ
クタ19Lとを接続する燃料供給管8Lも,同様に,開
口部29Lから,シリンダヘッド11側に傾斜した方向
に延びている。燃料供給管8R,8Lは,それぞれ実質
的に,コモンレール5の貯溜部21と開口部29R,2
9Lとを結ぶ分配通路28Rと分配通路28Lとの延長
線の方向に延びており,かかる延長線の方向は,コモン
レール5の貯溜部21を起点としたV字状の方向であ
る。したがって,コモンレール5の上方には,燃料供給
管8R,8Lをそれぞれ開口部29R,29Lに接続又
は分離させるために,例えば,スパナやレンチのような
工具を既設の燃料供給管8に邪魔されることなく差し入
れることができる作業用スペース38が形成されてい
る。
【0028】コモンレール5のレールボディ20の燃料
ポンプ4側で且つ左バンク2側の上部には,貯溜部21
から斜め上方に向けて排出通路30が形成されている。
排出通路30は,比較的大径のねじ穴通路30aとねじ
穴通路30aの底部から穿孔されて貯溜部21とを連通
させる比較的小径の連通路30bとから構成されている
(図7参照)。ねじ穴通路30aの開口部31には,コ
モンレール5の最高圧力を規定する圧力制御弁32が取
り付けられている(図1,及び圧力制御弁32を想像線
で示した図3及び図7参照)。圧力制御弁32は,例え
ば,コモンレール5からの燃料を排出することができる
が,逆の流れを阻止するチェック弁(逆止弁)である。
圧力制御弁32は,コモンレール5をエンジンに取り付
けた状態でコモンレール5の上部に位置している。圧力
制御弁32には,リークオフパイプ(図示せず)が接続
されている。貯溜部21に存在していた気体,或いは貯
溜部21に流入したり貯溜部21で発生した気泡は,エ
ンジン停止時には貯溜部21の最も高い位置を占める排
出通路30の上部や圧力制御弁32に集まる。
【0029】圧力制御弁32が貯溜部21の最も高い位
置を占めることによって,コモンレール5内の空気は,
空気抜き用の特別な手段を別途設けることなく,圧力制
御弁32から抜き出される。また,エンジンに組み付け
た後の最初の始動時に,コモンレール5の圧力を圧力制
御弁32の開弁圧を超える圧力に制御して作動すると,
エンジン組立て直後にコモンレール5内に存在する空気
を,エンジンの始動当初に確実に排出することができ,
以後のコモンレール5の作動が確実になる。
【0030】次に,燃料ポンプ4とコモンレール5との
シリンダブロック6への取付けについて,図8〜図10
の記載に基づいて説明する。図8は図1及び図2に示し
たV型エンジンのシリンダブロック6の平面図,図9は
燃料ポンプ4のシリンダブロック6への固定について説
明する分解斜視図,そして図10はコモンレール5のシ
リンダブロック6への固定について説明する分解斜視図
である。左右のバンク2,3の互いに対向する側の壁面
50,51の前方側には,各バンク2,3のデッキ面と
交差する稜線の近傍において,燃料ポンプ4を固定する
ための複数のボス部52が(図示の例では,左右にそれ
ぞれ2箇所ずつ)形成されている。ボス部52には,燃
料ポンプ4を固定するための取付けボルト61が螺合す
るねじ穴53が下方に向かって形成されている。また,
壁面50,51には,燃料ポンプ4の後方(図3では右
方)において,コモンレール5に関連するブラケット3
6を固定するための複数のボス部54が(図示の例で
は,左右にそれぞれ2箇所ずつ)形成されている。ボス
部54には,ブラケット36を固定するための取付けボ
ルト61が螺合するねじ穴55が下方に向かって形成さ
れている。なお,ブラケット36は,コモンレール5の
レールボディ20と一体に構成してもよい。
【0031】左右のバンク2,3の前方端には,バンク
2,3間に渡ってフランジ56が延設されている。フラ
ンジ56は,バンク2,3と鋳造時に一体に形成しても
良く,またバンク2,3とは別体に形成してバンク2,
3にボルトや溶接等の手段によって固着してもよい。フ
ランジ56は,左右のバンク2,3の前方端を連結して
いるので,バンク2,3が開閉する方向の変位に対する
剛性を高めている。フランジ56の輪郭は,バンク2,
3のデッキ面の延長上とするのが,形状の簡素化上好ま
しい。フランジ56には,燃料ポンプ4の入力軸14が
貫通する孔57が形成されている。燃料ポンプ4の入力
軸14を支持するボス部は,オイルシール58を介在さ
せて孔57に支持されている。
【0032】燃料ポンプ4のポンプボディ44の側部に
は,壁面50,51のボス部52に対応した位置に取付
けボス部59が一体的に形成されており,取付けボス部
59には取付けボルト61が挿通する挿通孔60が形成
されている。左右のバンク2,3間のスペースにおい
て,入力軸14を孔57に挿通させ且つボス部52を取
付けボス部59に対応させて燃料ポンプ4を配置し,取
付けボス部59の挿通孔60に挿通させた取付けボルト
61をボス部52のねじ穴53にねじ込むことにより,
燃料ポンプ4はシリンダブロック6に固定される。燃料
ポンプ4が左右のバンク2,3に固定されることで,左
右のバンク2,3間の剛性が向上する。
【0033】次に,コモンレール5のシリンダブロック
6への固定について図3及び図10に基づいて説明す
る。コモンレール5のレールボディ20には,図3及び
図10に最も良く示されているように,左右の側部にそ
れぞれ複数の取付け部33が形成されており,各取付け
部33には上下方向に挿通するボルト孔34が形成され
ている。コモンレール5は,ボス部54上に載せられた
ブラケット36上に載置される。各取付け部33は,ブ
ラケット36に形成されたボルト穴62に対応してお
り,コモンレール5の各取付け部33に形成されたボル
ト孔34に挿通した取付けボルト35を,ブラケット3
6に形成されたボルト穴62にねじ込むことにより,コ
モンレール5がブラケット36に固定される。
【0034】一方,ブラケット36には,ボルト穴62
と異なる位置に左右に2箇所ずつ取付けボス部63が形
成されており,取付けボス部63には挿通孔64が形成
されている。取付けボス部63は,壁面50,51に形
成された各ボス部54に対応している。したがって,ブ
ラケット36に形成された各ボス部54の挿通孔64に
挿通した取付けボルト61を,ボス部54に形成された
ねじ穴55にねじ込むことにより,ブラケット36はシ
リンダブロック6に固定される。コモンレール5がブラ
ケット36を介してシリンダブロック6に固定されるこ
とで,バンク2,3間の剛性が向上する。コモンレール
5の高さ位置は,ブラケット36によって燃料ポンプ4
の高さ位置に整合されているので,燃料管7の長さ及び
各インジェクタへの燃料供給管8の長さが短縮され,圧
力変化の応答性が向上する。
【0035】図11に,燃料ポンプ4の構造の概略が示
されている。入力軸14は,ポンプボディ44において
軸受91,92を介して回転自在に支持されている。入
力軸14は,ポンプボディ44に形成された中空穴71
に回転自在に収容されている入力軸14と一体構成のカ
ムリング70(インナカム)を駆動する。ポンプボディ
44に形成された中空穴71の開口端から装填されるシ
リンダ部72が,ポンプボディ44に密封状態に取り付
けられている。シリンダ部72には,周方向に隔置して
径方向に延びるように形成された4つのシリンダ内にプ
ランジャ73(図11では2つのみ図示)が摺動可能に
収容されている。入力軸14がエンジンEによって回転
駆動されると,フィードポンプ74が駆動され,燃料
は,燃料取入れ口75から吸い込まれて入力軸14を潤
滑しつつ低圧力で燃料供給路76に吐出される。カムリ
ング70を採用することにより,すべてのプランジャ7
3がカムリング70内に納まるので,燃料ポンプ4が小
型化される。
【0036】カムリング70には内周に4つのカム山が
周方向に等間隔に隔置して形成されている。各カム山
は,カムリング70の回転に伴い,ローラ77とローラ
77を回転自在に収容するシュー78とを介して,4つ
のプランジャ73を同期して駆動し,且つ各プランジャ
73については径方向への押圧とその解除とを交互に駆
動する。プランジャ73がカム山によって押圧されない
状態,即ち,プランジャ73が吸込み行程にあるときに
は,燃料供給路76内の低圧燃料は,流量制御弁80が
開弁している期間に燃料通路79を通じてポンプ室81
に導入される。カム山がローラ77及びシュー78を介
して各プランジャ73を押圧するときには,各プランジ
ャ73はポンプ室81を同時に加圧し燃料圧力を高圧に
し,燃料は燃料吐出路82,チェック弁83,後方寄り
に形成された吐出口45及び燃料管7(図1参照)を通
じて規定値以上の燃料圧力でコモンレール5に供給され
る。
【0037】燃料供給路76と燃料通路79との間に配
設される流量制御弁80は,電磁アクチュエータ85に
よって制御される。流量制御弁80は,制御電流の供給
を受けて励磁される電磁コイル86,電磁コイル86が
励磁した状態で,戻しばね87に抗してシフトするアー
マチュア88,アーマチュア88の先端に設けられた弁
部89から成る。電磁コイル86の励磁によってアーマ
チュア88がシフトすると,弁部89が開弁し,燃料は
燃料供給路76から燃料通路79を通じてポンプ室81
に導入される。流量制御弁80が開弁しているときの
み,燃料はポンプ室81内に流入するので,必要な吐出
量のみを圧送することができる。
【0038】燃料ポンプ4の各摺動部は,燃料で潤滑さ
れる潤滑構成となっており,カムリング70の外周面と
ポンプボディ44の内周面に連通する低圧リリーフ弁9
0がポンプボディ44に設けられている。ポンプ室81
等から漏れ出た燃料は低圧リリーフ弁90が規定する圧
力に維持され,その規定以上の圧力となった漏洩燃料は
カムリング70の摺動面等を通って低圧リリーフ弁90
から燃料タンクに回収される。上記燃料ポンプ4の構造
はあくまでも一例であり,これに限られない。
【0039】次に,燃料供給管8のコモンレールへの接
続及び取外しの作業について,図2及び図12を参照し
て説明する。図2に示したV型エンジンにおけるコモン
レール式燃料噴射装置において,コモンレールに燃料供
給管を接続する又は取り外す作業のために使用する工具
が想像線で示されている。また,図12は,図2におい
て矢視Cの方向から見た工具の操作を説明する図であ
る。
【0040】燃料供給管8Rを開口部29Rに接続する
作業について説明する。作業者は,バンク2,3の間の
上方から手を入れて,燃料供給管8Rを開口部29Rの
位置に合わせ,その状態で,バンク2,3の間の上方か
らコモンレール5の上方のスペース38にスパナやレン
チのような工具95をコモンレール5の上面37に対し
て斜め,即ち,燃料供給管8Rに対して直交するように
差し入れる。工具95を図12に示すように,所定の角
度範囲内で回動操作を繰り返すことにより,管継手のス
リーブナット96を締め付けて,燃料供給管8Rを開口
部29Rに接続することができる。また,コモンレール
5のシリンダヘッド10側に偏位した開口部29Rの列
と,シリンダヘッド11側に偏位した開口部29Lの列
とは,クランク軸16の方向に互いにオフセットして形
成されている。したがって,開口部29Rの列と開口部
29Lの列とをオフセットさせない場合と比較して,ス
リーブナット96の締付け又は取り外しのために工具9
5を操作しても,反対側のバンク2(又は3)において
既に取り付けられている燃料供給管8と干渉することが
ない範囲を,広く確保することができる。
【0041】
【発明の効果】この発明によるコモンレール燃料噴射シ
ステムを備えたV型エンジンは,上記のように構成され
ているので,次のような効果を奏する。即ち,V型エン
ジンの左右バンク間に形成されるスペースを利用して,
燃料ポンプはシリンダブロックの前端側に,そしてコモ
ンレールは燃料ポンプの後方に直列に配設されるので,
燃料ポンプとコモンレールとを接続する燃料管の長さを
短縮しつつ,V型エンジンが全体としてコンパクトにな
る。特に小型エンジンのようなエンジンにコモンレール
燃料噴射システムを搭載する場合であっても,コモンレ
ール燃料噴射システムの構成部品である燃料ポンプとコ
モンレールとをコンパクトにレイアウトすることがで
き,燃料ポンプとコモンレールとの間を接続する燃料管
の長さやコモンレールから各インジェクタへの燃料供給
管の長さを短くでき,燃料ポンプからの燃料圧力の上昇
に対する応答性が向上する。
【0042】左右バンクの両壁面に燃料ポンプ及びコモ
ンレールの取付け用ボス部を形成し,当該ボス部に対し
て燃料ポンプとコモンレールとを取付けボルトによって
取り付けたので,燃料ポンプとコモンレールとの各ボデ
ィが左右バンクを結合する結合フランジの役割を担うこ
とになる。したがって,V型エンジンの,特にバンクが
開閉する方向の変位に対する剛性が高くなり,両バンク
の開閉方向の振動を抑制するので,V型エンジンの振動
や騒音を低減することができる。
【0043】更に,コモンレールの上面には,各シリン
ダヘッドに配設された各インジェクタに対応した開口部
が形成されるが,コモンレールの上面における開口部の
位置は,対応する各インジェクタが配設されるシリンダ
ヘッド側に偏位しており,且つその開口部から燃料供給
管が延びる方向も,開口部に対応する同じシリンダヘッ
ド側に傾斜した上方とされている。したがって,コモン
レールの上方には,燃料供給管を開口部に接続又は分離
するための工具を,燃料供給管に遮られることなく差し
入れ可能な作業用スペースが形成される。その結果,左
右バンク間での燃料供給管のコモンレールへの接続又は
分離作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるコモンレール燃料噴射システム
を備えたV型エンジンの一実施例の一部を示す平面図で
ある。
【図2】図1に示したV型エンジンの,一部を断面で示
した後面図である。
【図3】図1に示したV型エンジンが備えるコモンレー
ル燃料噴射システムに用いられるコモンレールの平面図
である。
【図4】図3に示したコモンレールの端面図である。
【図5】図3に示したコモンレールの側面図である。
【図6】図3に示したコモンレールの矢視A−Aで見た
断面図である。
【図7】図3に示したコモンレールの矢視B−Bで見た
断面図である。
【図8】図2において矢視Cの方向から見た図である。
【図8】図1及び図2に示したV型エンジンのシリンダ
ブロックの平面図である。
【図9】燃料ポンプのシリンダブロックへの固定につい
て説明する分解斜視図である。
【図10】コモンレールのシリンダブロックへの固定に
ついて説明する分解斜視図である。
【図11】図1,図2に示す燃料ポンプの一例を示す断
面図である。
【図12】図2において矢印Cの方向から見た,燃料供
給管をコモンレールに接続するための工具の操作を説明
する図である。
【図13】従来のコモンレール式燃料噴射システムの概
要を示す図である。
【符号の説明】
1 コモンレール燃料噴射システム 2 左バンク 3 右バンク 4 燃料ポンプ 5 コモンレール 6 シリンダブロック 7 燃料管 8 燃料供給管 10 シリンダヘッド 11 シリンダヘッド 16 クランク軸 19 インジェクタ 20 レールボディ 21 貯溜部 28 分配通路 29R,29L 開口部 33 取付部 37 コモンレールの上面 38 作業用スペース 44 ポンプポディ 95 スパナ 96 スリーブナット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるコモンレール燃料噴射システム
を備えたV型エンジンの一実施例の一部を示す平面図で
ある。
【図2】図1に示したV型エンジンの,一部を断面で示
した後面図である。
【図3】図1に示したV型エンジンが備えるコモンレー
ル燃料噴射システムに用いられるコモンレールの平面図
である。
【図4】図3に示したコモンレールの端面図である。
【図5】図3に示したコモンレールの側面図である。
【図6】図3に示したコモンレールの矢視A−Aで見た
断面図である。
【図7】図3に示したコモンレールの矢視B−Bで見た
断面図である。
【図8】図1及び図2に示したV型エンジンのシリンダ
ブロックの平面図である。
【図9】燃料ポンプのシリンダブロックへの固定につい
て説明する分解斜視図である。
【図10】コモンレールのシリンダブロックへの固定に
ついて説明する分解斜視図である。
【図11】図1,図2に示す燃料ポンプの一例を示す断
面図である。
【図12】図2において矢印Cの方向から見た,燃料供
給管をコモンレールに接続するための工具の操作を説明
する図である。
【図13】従来のコモンレール式燃料噴射システムの概
要を示す図である。
【符号の説明】 1 コモンレール燃料噴射システム 2 左バンク 3 右バンク 4 燃料ポンプ 5 コモンレール 6 シリンダブロック 7 燃料管 8 燃料供給管 10 シリンダヘッド 11 シリンダヘッド 16 クランク軸 19 インジェクタ 20 レールボディ 21 貯溜部 28 分配通路 29R,29L 開口部 33 取付部 37 コモンレールの上面 38 作業用スペース 44 ポンプポディ 95 スパナ 96 スリーブナット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 V型に配設された一対のバンクを備える
    シリンダブロック,前記各バンクにそれぞれ取り付けら
    れたシリンダヘッド,燃料ポンプによって送り出された
    燃料を貯溜するコモンレール,及び前記各シリンダヘッ
    ドに配設され且つ前記コモンレールから燃料供給管を通
    じて供給された燃料を燃焼室内に噴射するインジェクタ
    を具備し,前記燃料ポンプは一対の前記バンク間に形成
    したスペースにおいて前記シリンダブロックの前端側に
    配設されており,前記コモンレールは前記スペースにお
    いて前記燃料ポンプの後方に直列に配設されていること
    から成るコモンレール燃料噴射システムを備えたV型エ
    ンジン。
  2. 【請求項2】 前記燃料ポンプと前記コモンレールと
    は,一対の前記バンクの互いに向かい合う壁面に形成さ
    れたボス部に取付けボルトによって固定されていること
    から成る請求項1に記載のコモンレール燃料噴射システ
    ムを備えたV型エンジン。
  3. 【請求項3】 前記コモンレールの上面には前記各イン
    ジェクタに対応して前記燃料供給管が接続される開口部
    が形成されており,前記コモンレールの前記上面におけ
    る前記開口部の位置は前記開口部に対応した前記インジ
    ェクタが配設される前記シリンダヘッド側に偏位してお
    り,前記燃料供給管は,前記開口部から,前記開口部が
    偏位した側と同じ前記シリンダヘッド側に傾斜して上方
    に延びており,前記コモンレールの上方には前記開口部
    に対する前記燃料供給管の接続又は分離を行うための作
    業用スペースが形成されていることから成る請求項1又
    は2に記載のコモンレール燃料噴射システムを備えたV
    型エンジン。
  4. 【請求項4】 前記コモンレールには,前記燃料ポンプ
    によって送り出された燃料を貯溜する貯溜部と,前記貯
    溜部に連通し且つ前記上面に形成された前記開口部で開
    口する分配通路とが形成されていることから成る請求項
    3に記載のコモンレール燃料噴射システムを備えたV型
    エンジン。
  5. 【請求項5】 前記貯溜部は前記エンジンのクランク軸
    と実質的に平行に延びていると共に,前記分配通路は前
    記貯溜部と前記開口部との間を実質的に直線状に延びて
    おり,一方の前記シリンダヘッド側に偏位した前記開口
    部に開口する前記分配通路と,他方の前記シリンダヘッ
    ド側に偏位した前記開口部に開口する前記分配通路と
    は,前記クランク軸の軸方向から投影して見て,前記貯
    溜部を起点として所定角度をなして延びていることから
    成る請求項4に記載のコモンレール燃料噴射システムを
    備えたV型エンジン。
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