JPH11229650A - 自転車立体駐輪装置 - Google Patents

自転車立体駐輪装置

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JPH11229650A
JPH11229650A JP4428698A JP4428698A JPH11229650A JP H11229650 A JPH11229650 A JP H11229650A JP 4428698 A JP4428698 A JP 4428698A JP 4428698 A JP4428698 A JP 4428698A JP H11229650 A JPH11229650 A JP H11229650A
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guide rail
movable guide
movable
fixed
rail
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JP4428698A
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Kazuhiko Ogaki
和彦 大垣
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Nippon Steel Nisshin Business Service Co Ltd
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Shinwa Kigyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上段の駐輪スペースに自転車を搬出入する作
業を小さな力で容易且つ安全に行い得る自転車立体駐輪
装置を提供する。 【構成】 所定高さに略水平に上部が開口して固定され
た固定レール1内に挿入された上部が開口した可動レー
ル2を略水平に引き出して後に前端を下方に傾倒せしめ
られる自転車立体駐輪装置であって、可動レール2を支
持する支持ローラ6を固定レール1内の前端部に、また
ピストンロッド7bの変位量に拘らず略一定の反力が作用
する緩衝器7の前端を固定レール1内の前端部にそれぞ
れ枢着し、可動レール2の所定の位置に緩衝器7の後端
側であるピストンロッド7b又はシリンダ7aに設けた係合
部7cと着脱自在に係合する係合部2cを設け、固定レール
1内に設ける可動レール2を傾倒させる案内部3bを可動
レール2用支持ローラ6の可動レール2との接点からの
距離を前端側程漸次短く形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、限られた面積の土地に
効率良く自転車を駐輪させることができるように自転車
を上下2段に駐輪することができる自転車立体駐輪装置
において、上段の駐輪スペースに自転車を搬出入する作
業を大きな力を付与させること無く容易且つ安全に行う
ことができ、しかも経済的に製作することのできる自転
車立体駐輪装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、限られた面積の土地に効率良く自
転車を駐輪させることのできる上下2段式の自転車駐輪
装置が開発され、駅周辺や商店街周辺等に設置されて自
転車の迷惑駐輪の問題に対して効を奏している。
【0003】自転車を上下2段に駐輪させることのでき
る自転車立体駐輪装置としては、従来より種々の構成の
ものが提案されている。従来の自転車立体駐輪装置にお
ける上段の駐輪設備の構造は、所定高さを有する支柱又
はこの支柱に横設されている横梁から成るフレームの上
部に上部が開口している溝形状又はリップ溝形状の形鋼
で構成されている固定レールが略水平に固定されてお
り、上部が開口している溝形状又はハット溝形状の形鋼
で構成されていて自転車を載置される可動レールがこの
固定レール内に移動自在に挿入されているものが一般的
であり、固定レールの内側面又は可動レールの外側面に
案内溝が形成されていると共にこの案内溝に係合する係
合ローラが案内溝を形成されている固定レール又は可動
レールと反対側の可動レール又は固定レールに設けられ
ていて、可動レールが引き出した最終段階になると傾倒
していく構造であったり、引き出す長さに略正比例して
傾倒していく構造であったりしていた。
【0004】そして、自転車を上段に搬入する際には、
固定レール内に収納された可動レールを引き出して傾倒
した状態にするのであるが、可動レールは前記した如く
形鋼で構成されていてそれ自身の重量が重いので、引き
出され且つ傾倒せしめられた可動レールを固定レール内
に収納するのに大きな労力を要し、この労力は自転車を
載置された状態では自転車の重量も加わるため更に大き
くなるのである。
【0005】また、上段に載置された自転車を搬出する
際には、自転車を載置された状態の可動レールを固定レ
ール内から引き出して傾倒するのであるが、この自転車
を載置された可動レールの重量は大きく、この大きな重
量を人手によって支持しながら傾倒する必要があるた
め、特に子供や女性などにとっては多大の労力となり、
自転車の搬出入作業が非常に危険であった。
【0006】そこで、本出願人は特開平7−20797
4号において、図8に示す如く固定レール1'の両外側
面の上部を中心として回転自在に枢着されている回転部
材10に可動レール2'の下面2a'を支持する位置に傾倒用
支持ローラ11が軸着されていて、ピストンロッド7bの変
位量に拘らず略一定の反力が作用する緩衝器7の一端を
前記回転部材10にまた他端を固定レール1'の外側面に
それぞれ装着されて成る緩衝支持機構が設けられている
自転車立体駐輪装置を提案した。
【0007】この自転車立体駐輪装置では、可動レール
2'の重量及び可動レール2'に自転車が載置されている
場合にはこの自転車の重量(以下、単に可動レール2'
等の重量と言うことがある)に起因するモーメントが回
転部材10に作用する一方、この回転部材10に一端を装着
されている緩衝器7の反力により前記モーメントに抗す
るモーメントが回転部材10に作用するので、可動レール
2'の急激な傾倒を防止できるばかりか、自転車の上段
への搬出入作業を大きな力を付与させること無く容易且
つ安全に行うことができるのである。
【0008】しかしながら、前記した緩衝支持機構が設
けられている従来の自転車立体駐輪装置は、固定レール
1'の両外側面に枢着された回転部材10を介して可動レ
ール2'によって回転部材10に作用するモーメントを緩
衝器7で受ける構成であるので、緩衝器7の反力を受け
て回転部材10に働くモーメントは固定レール1'の上部
に枢着されている回転部材10の回転中心から緩衝器7の
軸心に降ろした垂線の長さに正比例して増減する。
【0009】従って、可動レール2'等の重量に起因し
て回転部材10に作用するモーメントは、固定レール1'
の内側面に固定されている振れ防止ガイド12に係合し可
動レール2'の支点となるように可動レール2'に枢着さ
れているローラ12aと両回転部材10間に軸着されている
傾倒用支持ローラ11との距離に反比例して増減するので
あるが、この距離を大きく設定することができないの
で、非常に大きくなるのである。これに対し、緩衝器7
の反力により回転部材10に作用するモーメントは前記し
た如く回転部材10の回転中心から緩衝器7の軸心に降ろ
した垂線の長さに正比例して増減するのであるが、緩衝
器7は固定レール1'の外側面に設置されるので前記垂
線の長さの設定には限界があるため長くすることができ
ないので、自転車を上段に搬出入する作業を大きな力を
付与させること無く容易且つ安全に行うために必要な大
きさのモーメントを得るためには、大きな反力を有する
緩衝器7や複数の緩衝器7を装着しなければならないの
で不経済で且つ製作に手間を要するという欠点があっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の欠点を解消し、製作する際に手間のかかる作業が少
なくて容易に製作することができると共に、狭い土地を
有効に利用して多数の自転車を効率良く駐輪させるため
の上段への駐輪において、人手により付与する力が小さ
く、自転車を搬出入する作業中における傾倒させる部材
である可動レールの速度を抑えた状態で容易且つ安全
に、しかも下段に駐輪している自転車を損傷させること
無く行うことができる自転車立体駐輪装置を提供するこ
とを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる課題を
解決すべく種々検討した結果、所定高さを有する支柱又
は該支柱に横設されている横梁から成るフレームの上部
に略水平に固定されており上部が開口している溝形状又
はリップ溝形状の形鋼で構成されている固定ガイドレー
ルと、自転車を載置され該固定ガイドレール内に移動自
在に挿入される上部が開口している溝形状又はハット溝
形状の形鋼で構成されている可動ガイドレールとから成
り、該可動ガイドレールを略水平に案内移動させるため
の所定長さを有する略水平な水平用案内部と該水平用案
内部の前部に連続せしめられており手前に引き出した可
動ガイドレールの前端を下方に傾倒するように案内せし
める傾倒用案内部とから成る案内部材が該固定ガイドレ
ールの内側面に固定されており、該可動ガイドレールの
後端部の外側面には該案内部材と係合する係合ローラが
枢着されていると共に該案内部材の傾倒用案内部の前端
部には該係合ローラを係止させるためのストッパが設け
られている自転車立体駐輪装置であって、固定ガイドレ
ール内の前端部に可動ガイドレールを支持する支持ロー
ラが枢着されており、ピストンロッドの変位量に拘らず
略一定の反力が作用する緩衝器が、固定ガイドレール内
の前端部でその前端を中心に回動自在に枢着されてお
り、該緩衝器の後端側であるピストンロッド又はシリン
ダに設けられている係合部が、可動ガイドレールを手前
に引き出して係合ローラが案内部材の水平用案内部の前
端近傍に移動してきたときに可動ガイドレールに設けら
れている係合部が初めて係合せしめられる位置に設けら
れており、また案内部材の傾倒用案内部が、可動ガイド
レールを支持する支持ローラの可動ガイドレールとの接
点からの距離を前端に行くに従って漸次短くなる形状に
形成されていれば、上記課題を解決することができるこ
とを究明して本発明を完成したのである。
【0012】そして、緩衝器の係合部が、可動ガイドレ
ールに設けられている係合部と係合している状態で緩衝
器の軸心と可動ガイドレールの長手方向とが略平行とな
る位置に設けられていると、緩衝器に要求される反力を
より小さくすることができ、また支持ローラと緩衝器の
前端とが同一軸心上に枢着されていると、可動ガイドレ
ールの係合部と緩衝器の係合部とが係合している状態で
緩衝器の軸心を可動ガイドレールの長手方向に確実に略
平行とすることができ、更に支持ローラが固定ガイドレ
ールの底板の前端部に可動ガイドレールの下面を支持す
る位置に枢着されており、案内部材の傾倒用案内部より
も前端側の前記固定ガイドレールの内側面に可動ガイド
レールの外側面をガイドする振れ防止ガイドが固定され
ていると、可動ガイドレールの固定ガイドレールに対す
る移動を安定して行うことができることも究明したので
ある。
【0013】
【発明の実施の態様】以下、図面により本発明に係る自
転車立体駐輪装置について詳細に説明する。図1は本発
明に係る自転車立体駐輪装置の1実施例において可動ガ
イドレールの前端を下方に傾倒させた状態を示す側面説
明図、図2は図1におけるA部拡大断面説明図、図3は
図1に示した本発明に係る自転車立体駐輪装置において
可動ガイドレールの前端を略水平に引き出した状態を示
す側面説明図、図4は図3におけるB−B線拡大断面説
明図、図5は本発明装置の他の実施例を示す図2に相当
する断面説明図、図6は図5に示す実施例における図4
に相当する断面説明図、図7は本発明装置に使用するガ
ススプリングと称されている緩衝器の1例を示す断面説
明図である。
【0014】図面中、1は所定高さを有する支柱又はこ
の支柱に横設されている横梁から成るフレーム9の上部
に略水平に固定されており上部1aが開口している固定ガ
イドレールであり、この固定ガイドレール1は溝形状又
はリップ溝形状の形鋼で構成されている。
【0015】2は自転車がその車輪を挿入されて載置さ
れ得るように上部が開口している溝形状又はハット溝形
状の形鋼で構成されている可動ガイドレールであって、
その後端部の外側面2b(図示した実施例では両外側面2
b)に後述する案内部材3と係合する係合ローラ4が枢
着されていて、固定ガイドレール1内に移動自在に挿入
されている。また、この可動ガイドレール2の所定の位
置には後述する緩衝器7に設けられている係合部7cと係
合せしめられる係合部2cが設けられている。
【0016】3は固定ガイドレール1の内側面1bに固定
されており可動ガイドレール2の後端部の外側面2bに枢
着されている係合ローラ4と係合して可動ガイドレール
2の移動方向を規制する案内部材であって、例えば図4
に示す如く固定ガイドレール1を構成するリップ溝形材
の開口部内であって固定ガイドレール1の内側面1bに互
いにその開口部を対向させて溶接等によって固定されて
いる。この案内部材3は可動ガイドレール2を略水平に
案内移動せしめるため固定ガイドレール1の後端側から
所定長さ即ち可動ガイドレール2を傾倒させても固定ガ
イドレール1の下方に駐輪させてある自転車と当接しな
い位置に引き出すことのできる長さを有する略水平な水
平用案内部3aと、手前に引き出した可動ガイドレール2
の前端を下方に傾倒するように案内させるため水平用案
内部3aの前部に連続して設けられている傾倒用案内部3b
とから成っている。この案内部材3の傾倒用案内部3b
は、可動ガイドレール2の重量及び可動ガイドレール2
に自転車が載置されている場合にはこの自転車の重量
(以下、単に可動ガイドレール2等の自重と言うことが
ある)により可動ガイドレール2が傾倒しようとすると
きに、この可動ガイドレール2に可動ガイドレール2等
の自重に抗して係合ローラ4との接点でこの接点の法線
方向に反力を作用せしめるために、可動ガイドレール2
を支持する後述する支持ローラ6の可動ガイドレール2
との接点からの距離が前端に行くに従って漸次短くなる
形状に形成されており、この反力は係合ローラ4との接
点における法線方向が可動ガイドレール2の長手方向に
対して垂直な方向に近付く程大きくなるのであり、図示
した実施例の如く直線状や図示しないが湾曲状,直線状
と湾曲状との組み合わせ等、後述する緩衝器7の反力の
大きさによって適宜設定すれば良く、例えば係合ローラ
4との接点で法線方向に作用する反力と後述する緩衝器
7の反力により可動ガイドレール2に作用する力との合
力が常時一定となるように所定の形状に形成されている
と、可動ガイドレール2を傾斜状態と略水平な状態との
間で操作するときに可動ガイドレール2に作用する力を
略一定とすることができて好ましい。
【0017】5は可動ガイドレール2を手前に引き出し
てその前端を下方に傾倒させた際に可動ガイドレール2
の後端部の外側面2bに枢着されている係合ローラ4を係
止させて可動ガイドレール2が固定ガイドレール1から
外れて脱落するのを防止するために案内部材3の傾倒用
案内部3bの前端部に設けられているストッパであり、固
定ガイドレール1が図示した実施例の如く上部1aに内面
側に対向してリップ部が突出せしめられているリップ溝
形状の形鋼で形成されており且つ固定ガイドレール1の
上部1a近傍位置まで案内部材3の傾倒用案内部3bが形成
されている場合には固定ガイドレール1のリップ部の前
端がストッパ5の作用を成すが、別途案内部材3の傾倒
用案内部3bの前端に設けられていても良い。
【0018】6は可動ガイドレール2を支持する支持ロ
ーラであり、図2及び図4に示す如く固定ガイドレール
1内の底板1cの前端部に枢着されている態様や、図5及
び図6に示す如く固定ガイドレール1内の両内側面1b,
1bの前端部に対向して枢着されている態様を示すことが
できる。前者の態様の場合には、支持ローラ6は可動ガ
イドレール2の下面2aを支持する構成であり、また後者
の態様の場合には、可動ガイドレール2の両外側面2b,
2bの長手方向の所定範囲にそれぞれ高さ方向に所定の間
隔を隔てて支持ローラ6と係合する突出片2d,2d、例え
ば図6に示す如く可動ガイドレール2の両外側面2b,2b
に開口部を外方に向けて溶接等の固定手段により固定さ
れたチャンネル材から成る突出片2d,2dが設けられてお
り、この突出片2d,2d間に支持ローラ6が挿入されて可
動ガイドレール2の上下方向の動きを規制した状態で支
持する構成である。
【0019】7は可動ガイドレール2を図3に示すよう
に略水平な状態で手前に引き出してから図1に示すよう
にその前端を下方に傾倒する際に可動ガイドレール2が
急激に傾倒することを防止せしめて自転車を搬出入させ
る作業を安全に行うためにピストンロッド7bの変位量に
拘らず略一定の反力が作用する緩衝器であり、固定ガイ
ドレール1内の前端部で前端を中心に回動自在となるよ
うに前端が固定ガイドレール1内の前端部に枢着されて
いる。この固定ガイドレール1内の前端部とは、固定ガ
イドレール1の内側面1bであっても良いが、図示した実
施例の如く固定ガイドレール1の底板1cであることが可
動ガイドレール2に緩衝器7の反力を作用させる位置を
正面で見て可動ガイドレール2の重心の下方とすること
ができて好ましい。また後端側であるピストンロッド7b
又はシリンダ7aに可動ガイドレール2に設けられている
係合部2cと係合せしめられる係合部7cが設けられてい
る。即ち、固定ガイドレール1内の底板1cに枢着されて
いる前端部が、図示した実施例の如くピストンロッド7b
である場合には、後端側であるシリンダ7aに係合部7cが
設けられており、また図示しないがシリンダ7aである場
合には、後端側であるピストンロッド7bに係合部7cが設
けられている。
【0020】この緩衝器7としては、例えばガススプリ
ングと称されるものを使用することができる。このガス
スプリングには種々の構成のものがあるが、その1例に
ついて図7により簡単に説明すると、シリンダ7a内に圧
縮性流体と非圧縮性流体とがフリーピストンを挾んで充
填されており、一方の流体が充填されている空間にはシ
リンダ7a内を摺動するピストンに連結されたピストンロ
ッド7bが挿入されており、またこのピストンにはオリフ
ィスが形成されてこのピストン両側の空間が互いに連通
せしめられていてピストン両側の空間に充填されている
流体が相互に移動自在に構成されている。このような構
造のガススプリングのピストンロッド7bに外力が作用す
ると、ピストンロッド7bの変位と共にシリンダ7a内でピ
ストンが変位するが、このピストンに形成されているオ
リフィスにより非圧縮性流体がシリンダ7a内のピストン
両側の空間で相互に移動するのでピストンの両側の圧力
差は常に等しく、またシリンダ7a内でのピストンロッド
7bの移動量により圧縮性流体の充填されている容積が増
減するので、この容積の増減に対応した僅かな圧力変化
がピストンロッド7bの反力の増減となる。従ってピスト
ンロッド7bに作用する反力はピストンロッド7bの変位量
の増加に対して反力の増加が僅かであり、ピストンロッ
ド7bの変位量に拘らず略一定の反力が作用する構成であ
る。このようなガススプリングは、外力が作用していな
いときにはピストンロッド7bが最も突出した状態を成し
ており、この状態からピストンロッド7bにその軸心方向
に所定の力以上の外力が作用するとピストンロッド7bが
変位するのである。
【0021】前述した緩衝器7の係合部7c及び可動ガイ
ドレール2の係合部2cは、可動ガイドレール2を手前に
引き出して係合ローラ4が案内部材3の水平用案内部3a
の前端近傍に移動してきたときに初めて互いに係合する
位置に設けられている。また、前記係合部7cと2cとが係
合している状態において、緩衝器7の軸心と可動ガイド
レール2の長手方向とが略平行となる位置に設けられて
いると、緩衝器7に要求される反力が小さくて済むので
好ましく、支持ローラ6の軸心と固定ガイドレール1内
の前端部に枢着されている緩衝器7の前端とが同一軸心
上に枢着されていると、緩衝器7の軸心と可動ガイドレ
ール2の長手方向とを略平行な状態に容易に構成するこ
とができて好ましい。
【0022】また、自転車を搬出入する作業を安全に且
つ容易に行うためには、可動ガイドレール2に作用する
抵抗が手前に引き出すときに小さく且つ傾倒するときに
大きいことが必要である。従って、緩衝器7及び可動ガ
イドレール2の各係合部7c及び2cは、可動ガイドレール
2の後端部の外側面2bに枢着されている係合ローラ4が
案内部材3の水平用案内部3aの前端近傍位置から傾倒用
案内部3bの前端に至る位置で、即ち可動ガイドレール2
が傾倒するときに互いに係合する所定の位置にそれぞれ
設けられている。
【0023】図示した実施例では、緩衝器7のピストン
ロッド7bが固定ガイドレール1の底板1cの前端部に枢着
されており、可動ガイドレール2の下方で緩衝器7の後
端側であるシリンダ7aに両側方に突出せしめられている
係合部7cは、可動ガイドレール2の下面2aに幅方向に間
隔を隔てて下方に突出せしめられている突出片であっ
て、可動ガイドレール2の後端部に枢着されている係合
ローラ4が案内部材3の水平用案内部3aの前端近傍に移
動してきたときに可動ガイドレール2の前端側に形成さ
れている係合部2cの切欠部2caに初めて係合するように
位置せしめられている。可動ガイドレール2の下面2aに
設けられている係合部2cの切欠部2caの位置は、緩衝器
7の係合部7cの突出片と係合した状態において、緩衝器
7の軸心と可動ガイドレール2の長手方向とが略平行と
なる位置であることが好ましく、図2及び図4に示した
実施例では固定ガイドレール1内の底板1cの前端部で支
持ローラ6を枢着せしめている軸6aに緩衝器7のピスト
ンロッド7bの前端が枢着されているので、可動ガイドレ
ール2の係合部2cと緩衝器7の係合部7cとが係合してい
る状態で緩衝器7の軸心を可動ガイドレール2の長手方
向に確実に略平行とすることができる。
【0024】また図示しないが、緩衝器7の前端部が固
定ガイドレール1の内側面1bの前端部に枢着されてお
り、可動ガイドレール2の側方で緩衝器7の後端側であ
るシリンダ7a又はピストンロッド7bに係合部7cが設けら
れている場合にも、この係合部7cと可動ガイドレール2
の係合部2cとが係合した状態において緩衝器7の軸心と
可動ガイドレール2の長手方向とが略平行となる位置で
あることが好ましく、例えば固定ガイドレール1の両内
側面1b,1bに互いに対向して支持ローラ6,6が枢着さ
れており、一方の支持ローラ6を枢着せしめている軸6a
に緩衝器7のピストンロッド7bの前端部が枢着されてい
て、緩衝器7の後端側であるシリンダ7aに設けられてい
る係合部7cが、可動ガイドレール2の後端部の係合ロー
ラ4が案内部材3の水平用案内部3aの前端近傍に移動し
てきたときに可動ガイドレール2の外側面2bに設けられ
ている係合部2cに初めて係合するように位置せしめられ
ている態様を示すことができる。
【0025】またこの緩衝器7は、前述した如く可動ガ
イドレール2が傾倒しているときにのみ係合部7c,2c同
士が係合しており可動ガイドレール2と一体を成して傾
倒するので、緩衝器7の前端部が固定ガイドレール1の
底板1cの前端部に枢着されている場合には可動ガイドレ
ール2が傾斜状態から略水平状態となるときに固定ガイ
ドレール1内の底板1c上に載置されるのであり、このと
き固定ガイドレール1内の底板1cの所定の位置に緩衝器
7の後端側であるシリンダ7a又はピストンロッド7b(図
示した実施例ではシリンダ7a)を支持するゴムや合成樹
脂等より成る緩衝材7dが設けられていると、緩衝器7が
固定ガイドレール1内の底板1c上に載置されるときの衝
撃を和らげることができる。
【0026】また図示しないが、緩衝器7の前端部が固
定ガイドレール1の内側面1bの前端部に枢着されている
場合には、通常固定ガイドレール1の底板1cより上方位
置に枢着されているので、緩衝器7の後端側であるシリ
ンダ7a又はピストンロッド7bを所定の高さ位置で支持す
る支持材が設けられている。そして、この支持材の緩衝
器7と当接する位置にゴムや合成樹脂等より成る緩衝材
が設けられていると、緩衝器7が前記支持材に当接する
ときの衝撃を和らげることができる。
【0027】このように構成されている本発明に係る自
転車立体駐輪装置において、図5及び図6に示す如く支
持ローラ6が固定ガイドレール1の両内側面1bの前端部
に対向して枢着されている場合には、可動ガイドレール
2の側方へのガタツキが防止される。また図2及び図4
に示す如く支持ローラ6が固定ガイドレール1の底板1c
の前端部に可動ガイドレール2の下面2aを支持する位置
に枢着されている場合には、案内部材3の傾倒用案内部
3bよりも前端側の固定ガイドレール1内の内側面1bに固
定されていて可動ガイドレール2の外側面2bをガイドす
る振れ防止ガイド8が設けられていると、可動ガイドレ
ール2の側方へのガタツキが防止され固定ガイドレール
1に対する移動を安定して行うことができて好ましい。
【0028】この振れ防止ガイド8としては、緩衝及び
消音の効果を得るために例えばポリカーボネート樹脂の
如き樹脂製であることが好ましく、可動ガイドレール2
の外側面2bの上部側が突出せしめられている場合にはよ
り効果を発揮する。
【0029】このように構成された本発明に係る自転車
立体駐輪装置に自転車を駐輪させるためには、先ず通常
固定ガイドレール1内に挿入されている状態の可動ガイ
ドレール2を手前に略水平に引き出して図3に示すよう
な引き出し水平状態にする。
【0030】可動ガイドレール2を引き出す際に、固定
ガイドレール1内の前端部に枢着されている支持ローラ
6に可動ガイドレール2が支持されている。即ち、図2
及び図4に示す態様では固定ガイドレール1内の底板1c
の前端部に枢着されている支持ローラ6に可動ガイドレ
ール2の下面2aが当接し、また図5及び図6に示す態様
では固定ガイドレール1内の両内側面1b,1bに対向して
枢着されている支持ローラ6,6に可動ガイドレール2
の外側面2b,2bに設けられている突出片2d,2dが当接し
て支持されている。そして、可動ガイドレール2に枢着
されている係合ローラ4が案内部材3の水平用案内部3a
(可動ガイドレール2等の重心が支持ローラ6より固定
ガイドレール1側にあるときは水平用案内部3aの下側の
面の上面、また支持ローラ6より固定ガイドレール1と
反対側にあるときは水平用案内部3aの上側の面の下面)
に当接して、可動ガイドレール2が最初のうちは案内部
材3の水平用案内部3aに沿って略水平に案内される。こ
のとき支持ローラ6が樹脂製であると緩衝及び消音の効
果を奏することができる。
【0031】このようにして可動ガイドレール2が略水
平に引き出されて、可動ガイドレール2に枢着されてい
る係合ローラ4が案内部材3の水平用案内部3aの前端近
傍に位置すると、緩衝器7の後端側のピストンロッド7b
又はシリンダ7a(図示した実施例ではシリンダ7a)に設
けられた係合部7cに可動ガイドレール2に設けられてい
る係合部2cが係合する。
【0032】そして、可動ガイドレール2を更に引き出
して係合ローラ4が案内部材3の水平用案内部3aの前端
に連続する傾倒用案内部3bに位置すると、可動ガイドレ
ール2は支持ローラ6に支持されながら可動ガイドレー
ル2の後端部に枢着されている係合ローラ4が案内部材
3の傾倒用案内部3bに沿って移動して傾斜状態に傾倒す
る。このとき、係合ローラ4を係止させるストッパ5が
案内部材3の傾倒用案内部3bの前端部に設けられている
ので、係合ローラ4が案内部材3から外れて脱落するこ
とが防止され、可動ガイドレール2を下段の駐輪スペー
スに駐輪された自転車に接触することのない所定の傾斜
状態に傾倒させることができる。
【0033】可動ガイドレール2が傾斜状態に傾倒する
際には、緩衝器7の係合部7cが可動ガイドレール2に設
けられている係合部2cと係合せしめられているので、緩
衝器7が固定ガイドレール1内の前端部に枢着されてい
る前端を中心に回動して可動ガイドレール2と共に傾倒
する。
【0034】このとき、可動ガイドレール2等の自重の
主として可動ガイドレール2の長手方向と平行な成分に
抗して緩衝器7のほぼ一定の反力が可動ガイドレール2
に作用すると共に、案内部材3の傾倒用案内部3bと係合
ローラ4との接点でこの係合ローラ4の法線方向の抗力
が作用していて、可動ガイドレール2の急激な傾倒が防
止される。即ち、案内部材3の傾倒用案内部3bが前端に
行くに従って可動ガイドレール2と支持ローラ6との接
点からの距離が漸次短くなる形状に形成されているの
で、案内部材3の傾倒用案内部3bと係合ローラ4との接
点で可動ガイドレール2等の自重における係合ローラ4
の法線方向の反力が作用しており、この反力と緩衝器7
によるほぼ一定の反力との合力が可動ガイドレール2等
の自重に対する抗力となって可動ガイドレール2の急激
な傾倒が防止されるのである。そして、緩衝器7が可動
ガイドレール2に作用せしめている反力は、緩衝器7が
可動ガイドレール2と共に傾倒するので、可動ガイドレ
ール2の傾斜状態(傾斜角度)に関係無く可動ガイドレ
ール2に一定の反力を作用させることができる。
【0035】従って、緩衝器7に要求される反力は、回
転部材等を介してモーメントとして可動ガイドレール2
に作用せしめ且つその構造上回転部材に大きなモーメン
トが作用しその結果緩衝器7に大きな反力が要求されて
いた前述した従来の自転車立体駐輪装置と比較して小さ
くて良く、更に緩衝器7の軸心と可動ガイドレール2の
長手方向とが略平行を成していると、可動ガイドレール
2等の自重の可動ガイドレール2の長手方向と平行な成
分のみに抗する反力を有する緩衝器7を使用できるの
で、この緩衝器7に要求される反力をより小さくするこ
とができて好ましく、安価で小型の緩衝器7を使用でき
る。また、支持ローラ6の枢着されている位置が固定ガ
イドレール1内の底板1c又は内側面1bのいずれの前端部
であっても、固定ガイドレール1内の前端部に枢着され
ている緩衝器7の前端が支持ローラ6の軸心と同一軸心
上に枢着されていると、緩衝器7の軸心と可動ガイドレ
ール2の長手方向とを容易に略平行な状態に係合するこ
とができる。
【0036】また、固定ガイドレール1内の両内側面1b
の前端部に可動ガイドレール2の外側面2b,2bに設けら
れた突出片2d,2dと係合する支持ローラ6,6が枢着さ
れている場合には、支持ローラ6,6が可動ガイドレー
ル2の外側面2b,2bをガイドし、支持ローラ6が固定ガ
イドレール1内の底板1cの前端部に可動ガイドレール2
の下面2aを支持する位置に枢着されている場合には、案
内部材3の傾倒用案内部3bよりも前端側の固定ガイドレ
ール1の内側面1bに可動ガイドレール2の外側面2bをガ
イドする振れ防止ガイド8が設けられていると、振れ防
止ガイド8が可動ガイドレール2の外側面2bをガイドし
て、可動ガイドレール2の側方へのガタツキが防止され
ると共に固定ガイドレール1の内側面1bに可動ガイドレ
ール2が直接衝突することが防止されるのであって、可
動ガイドレール2を引き出すときと傾倒させるときとの
いずれにおいても同様に作用する。
【0037】このようにして図1に示す如く可動ガイド
レール2を傾斜状態にして自転車を前輪側から可動ガイ
ドレール2に載置するのである。次いで、自転車を載置
された可動ガイドレール2を固定ガイドレール1内に挿
入するには、可動ガイドレール2の前端部を後端側に押
しながら持ち上げることによって係合ローラ4が案内部
材3の傾倒用案内部3bに案内されて水平用案内部3a側に
移動して可動ガイドレール2を略水平な状態にするので
あり、このとき可動ガイドレール2には後端部に枢着さ
れている係合ローラ4と案内部材3の傾倒用案内部3bと
の接点でこの係合ローラ4の法線方向の反力が作用して
いると共に長手方向と平行な方向の反力が緩衝器7によ
り作用しているので小さな力を付与するだけで可動ガイ
ドレール2を略水平な状態に移行させることができる。
更に可動ガイドレール2を後方へに押し込むと、緩衝器
7の係合部7cと可動ガイドレール2の下面2cの係合部2c
との係合状態が解除されると共に係合ローラ4が案内部
材3の水平用案内部3aに案内されて可動ガイドレール2
は固定ガイドレール1内に略水平に挿入された状態とな
り、自転車を立体的に駐輪させることができるのであ
る。
【0038】このようにして可動ガイドレール2を固定
ガイドレール1内に挿入するときに、係合ローラ4が案
内部材3の傾倒用案内部3bから水平用案内部3aに移動し
て可動ガイドレール2が傾斜状態から略水平な状態とな
ると、前端を枢着された緩衝器7が可動ガイドレール2
と共に傾斜状態から略水平な状態となり固定ガイドレー
ル1内の底板1c上に載置されたり固定ガイドレール1の
内側面1bに設けられている支持材に支持されたりするの
で、固定ガイドレール1内で緩衝器7と当接する所定の
位置に緩衝器7の後端側であるシリンダ7a又はピストン
ロッ7bを支持せしめる緩衝材7dが設けられていると、緩
衝器7が固定ガイドレール1内の底板1c上に載置される
ときの衝撃を和らげることができ、緩衝器7の寿命を向
上させることができる。
【0039】
【発明の効果】以上に詳述した如く本発明に係る自転車
立体駐輪装置は、固定ガイドレール内の前端部に可動ガ
イドレールを支持する支持ローラが枢着されており、ピ
ストンロッドの変位量に拘らず略一定の反力が作用する
緩衝器が、固定ガイドレール内の前端部でその前端を中
心に回動自在に枢着されており、該緩衝器の後端側であ
るピストンロッド又はシリンダに設けられている係合部
が、可動ガイドレールを手前に引き出して係合ローラが
案内部材の水平用案内部の前端近傍に移動してきたとき
に可動ガイドレールに設けられている係合部と初めて係
合せしめられる位置に設けられており、また案内部材の
傾倒用案内部が、可動ガイドレールを支持する支持ロー
ラと可動ガイドレールとの接点からの距離を前端に行く
に従って漸次短くなる形状に形成されているので、可動
ガイドレール等の重量に対して可動ガイドレールに案内
部材の傾倒用案内部と係合ローラとの接点で係合ローラ
の法線方向に作用する抗力と、緩衝器により可動ガイド
レールの長手方向と略平行な方向に作用する抗力とによ
り可動ガイドレールの急激な傾倒を防止することができ
る。しかも、後者の抗力を作用せしめる緩衝器は可動ガ
イドレールの傾斜状態(傾斜角度)に関係無く可動ガイ
ドレールに一定の反力を作用させることができるので、
小型の比較的安価な1本の緩衝器を設けるだけで前記効
果を奏することができ、上段の駐輪スペースに自転車を
搬出入する作業を大きな力を付与させること無く容易且
つ安全に行うことができると共に経済的に製作すること
ができる。
【0040】そして、支持ローラが固定ガイドレールの
底板の前端部に可動ガイドレールの下面を支持する位置
に枢着されていると、製作する際に長さが長く且つ溶接
を必要とする手間のかかる固定作業は固定ガイドレール
の内側面への案内部材の固定だけであるので製作効率が
良く、且つ可動ガイドレールを構成する溝形状又はハッ
ト溝形状の形鋼に別途取り付けられている部材は係合ロ
ーラ及び緩衝器と係合する係合部だけであり可動ガイド
レールを比較的軽量とすることができるので、より安価
で且つより小型の1本の緩衝器を設けるだけで、上記効
果を奏することができる。
【0041】また、緩衝器の係合部が可動ガイドレール
に設けられている係合部と係合している状態で緩衝器の
軸心と可動ガイドレールの長手方向とが略平行となる位
置に設けられていると、この緩衝器に要求される反力を
より小さくすることができて、より安価で且つより小型
の緩衝器を使用できる。
【0042】また自転車の搬出入に際し、可動ガイドレ
ールの動作は、水平用案内部と傾倒用案内部とから成る
案内部材に沿って、可動ガイドレールを傾倒させても固
定ガイドレールの下方に駐輪させてある自転車と当接し
ない位置に引き出されるまでは略水平に移動させた後に
傾倒させるものであるので、固定ガイドレールの下方に
駐輪させてある自転車を倒したり破損させたりすること
なく上段の駐輪スペースに自転車を駐輪させることがで
きる。
【0043】また、支持ローラが固定ガイドレールの底
板の前端部に可動ガイドレールの下面を支持する位置に
枢着されている場合に振れ防止ガイドが設けられている
と、この振れ防止ガイドが可動ガイドレールの外側面を
ガイドして可動ガイドレールの側方へのガタツキが防止
されると共に固定ガイドレールの内側面に可動ガイドレ
ールが直接衝突することが防止されて、可動ガイドレー
ルを引き出したり押し込んだりする際に、可動ガイドレ
ールを確実且つ安定した状態で案内することができ、更
にこの振れ防止ガイドが樹脂製であれば緩衝及び消音効
果を奏するのである。
【0044】このように種々の効果を奏する本発明に係
る自転車立体駐輪装置は、その工業的価値の非常に大き
なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自転車立体駐輪装置の1実施例に
おいて可動ガイドレールの前端を下方に傾倒させた状態
を示す側面説明図である。
【図2】図1におけるA部拡大断面説明図である。
【図3】図1に示した本発明に係る自転車立体駐輪装置
において可動ガイドレールの前端を略水平に引き出した
状態を示す側面説明図である。
【図4】図3におけるB−B線拡大断面説明図である。
【図5】本発明装置の他の実施例を示す図2に相当する
断面説明図である。
【図6】図5に示す実施例における図4に相当する断面
説明図である。
【図7】本発明装置に使用するガススプリングと称され
ている緩衝器の1例を示す断面説明図である。
【図8】従来の自転車立体駐輪装置の1例の要部を示す
断面説明図である。
【符号の説明】
1 固定ガイドレール 1a 上部 1b 内側面 1c 底板 1' 従来の固定レール 2 可動ガイドレール 2a 下面 2b 外側面 2c 係合部 2ca 切欠部 2d 突出片 2' 従来の可動レール 2a' 下面 3 案内部材 3a 水平用案内部 3b 傾倒用案内部 4 係合ローラ 5 ストッパ 6 支持ローラ 6a 軸 7 緩衝器 7a シリンダ 7b ピストンロッド 7c 係合部 7d 緩衝材 8 振れ防止ガイド 9 フレーム 10 回転部材 11 傾倒用支持ローラ 12 振れ防止ガイド 12a ローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
発明の属する技術分野】本発明は、限られた面積の土
地に効率良く自転車を駐輪させることができるように自
転車を上下2段に駐輪することができる自転車立体駐輪
装置において、上段の駐輪スペースに自転車を搬出入す
る作業を大きな力を付与させること無く容易且つ安全に
行うことができ、しかも経済的に製作することのできる
自転車立体駐輪装置に関するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明に係る自
転車立体駐輪装置について詳細に説明する。図1は本発
明に係る自転車立体駐輪装置の1実施例において可動ガ
イドレールの前端を下方に傾倒させた状態を示す側面説
明図、図2は図1におけるA部拡大断面説明図、図3は
図1に示した本発明に係る自転車立体駐輪装置において
可動ガイドレールの前端を略水平に引き出した状態を示
す側面説明図、図4は図3におけるB−B線拡大断面説
明図、図5は本発明装置の他の実施例を示す図2に相当
する断面説明図、図6は図5に示す実施例における図4
に相当する断面説明図、図7は本発明装置に使用するガ
ススプリングと称されている緩衝器の1例を示す断面説
明図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定高さを有する支柱又は該支柱に横設
    されている横梁から成るフレーム(9)の上部に略水平に
    固定されており上部(1a)が開口している溝形状又はリッ
    プ溝形状の形鋼で構成されている固定ガイドレール(1)
    と、自転車を載置され該固定ガイドレール(1)内に移動
    自在に挿入される上部が開口している溝形状又はハット
    溝形状の形鋼で構成されている可動ガイドレール(2)と
    から成り、該可動ガイドレール(2)を略水平に案内移動
    させるための所定長さを有する略水平な水平用案内部(3
    a)と該水平用案内部(3a)の前部に連続せしめられており
    手前に引き出した可動ガイドレール(2)の前端を下方に
    傾倒するように案内せしめる傾倒用案内部(3b)とから成
    る案内部材(3)が該固定ガイドレール(1)の内側面(1b)
    に固定されており、該可動ガイドレール(2)の後端部の
    外側面(2b)には該案内部材(3)と係合する係合ローラ
    (4)が枢着されていると共に該案内部材(3)の傾倒用案
    内部(3b)の前端部には該係合ローラ(4)を係止させるた
    めのストッパ(5)が設けられている自転車立体駐輪装置
    であって、固定ガイドレール(1)内の前端部に可動ガイ
    ドレール(2)を支持する支持ローラ(6)が枢着されてお
    り、ピストンロッド(7b)の変位量に拘らず略一定の反力
    が作用する緩衝器(7)が、固定ガイドレール(1)内の前
    端部でその前端を中心に回動自在に枢着されており、該
    緩衝器(7)の後端側であるピストンロッド(7b)又はシリ
    ンダ(7a)に設けられている係合部(7c)が、可動ガイドレ
    ール(2)を手前に引き出して係合ローラ(4)が案内部材
    (3)の水平用案内部(3a)の前端近傍に移動してきたとき
    に可動ガイドレール(2)に設けられている係合部(2c)と
    初めて係合せしめられる位置に設けられており、また案
    内部材(3)の傾倒用案内部(3b)が、可動ガイドレール
    (2)を支持する支持ローラ(6)の可動ガイドレール(2)
    との接点からの距離を前端に行くに従って漸次短くなる
    形状に形成されていることを特徴とする自転車立体駐輪
    装置。
  2. 【請求項2】 緩衝器(7)の係合部(7c)が、可動ガイド
    レール(2)に設けられている係合部(2c)と係合している
    状態で緩衝器(7)の軸心と可動ガイドレール(2)の長手
    方向とが略平行となる位置に設けられている請求項1に
    記載の自転車立体駐輪装置。
  3. 【請求項3】 支持ローラ(6)と緩衝器(7)の前端と
    が、同一軸心上に枢着されている請求項1又は2に記載
    の自転車立体駐輪装置。
  4. 【請求項4】 支持ローラ(6)が固定ガイドレール(1)
    の底板(1c)の前端部に可動ガイドレール(2)の下面(2a)
    を支持する位置に枢着されており、案内部材(3)の傾倒
    用案内部(3b)よりも前端側の固定ガイドレール(1)の内
    側面(1b)に可動ガイドレール(2)の外側面(2b)をガイド
    する振れ防止ガイド(8)が固定されている請求項1から
    3までのいずれか1項に記載の自転車立体駐輪装置。
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