JPH1122940A - 層高の管理方法 - Google Patents
層高の管理方法Info
- Publication number
- JPH1122940A JPH1122940A JP17580497A JP17580497A JPH1122940A JP H1122940 A JPH1122940 A JP H1122940A JP 17580497 A JP17580497 A JP 17580497A JP 17580497 A JP17580497 A JP 17580497A JP H1122940 A JPH1122940 A JP H1122940A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- tuyere
- furnace
- measured
- pressure loss
- Prior art date
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- Pending
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- Incineration Of Waste (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 廃棄物ガス化溶融炉の安定下操業を維持する
ために、流動層部分のストックレベル即ち流動層部分の
堆積層高さ(厚さ)を制御すること。 【解決手段】 廃棄物ガス化溶融炉の流動層部分のスト
ックレベルを、以下の式に示す圧力差が所定の値の範囲
内に入るように廃棄物の供給量を制御することを特徴と
する層高の管理方法。(圧力差)=(送風圧力)−(そ
の送風量での送風部分での圧損)−(炉内圧)
ために、流動層部分のストックレベル即ち流動層部分の
堆積層高さ(厚さ)を制御すること。 【解決手段】 廃棄物ガス化溶融炉の流動層部分のスト
ックレベルを、以下の式に示す圧力差が所定の値の範囲
内に入るように廃棄物の供給量を制御することを特徴と
する層高の管理方法。(圧力差)=(送風圧力)−(そ
の送風量での送風部分での圧損)−(炉内圧)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃棄物をガス化
し溶融する上部流動層式の廃棄物の溶融炉の操業方法に
関し、特に溶融炉内のストックレベルを適正に保つ制御
技術に関する。
し溶融する上部流動層式の廃棄物の溶融炉の操業方法に
関し、特に溶融炉内のストックレベルを適正に保つ制御
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】上部流動式廃棄物ガス化溶融炉の一例を
図3に示す。この炉では、炉に装入される廃棄物を上部
流動部分40で乾燥、熱分解し、炉の下部の移動層部分
41で燃焼、溶融することにより廃棄物の不燃分をスラ
グとして炉外に排出する。
図3に示す。この炉では、炉に装入される廃棄物を上部
流動部分40で乾燥、熱分解し、炉の下部の移動層部分
41で燃焼、溶融することにより廃棄物の不燃分をスラ
グとして炉外に排出する。
【0003】このガス化溶融炉は廃棄物を乾燥、熱分
解、燃焼、溶融するため複数段(通常三段)の送風口
(以下、羽口という)を持つ。なお、廃棄物を溶融する
ための補助燃料としてコークスを使用している。
解、燃焼、溶融するため複数段(通常三段)の送風口
(以下、羽口という)を持つ。なお、廃棄物を溶融する
ための補助燃料としてコークスを使用している。
【0004】炉底部付近に設置された主羽口5は酸素を
付加することにより炉内で高温溶融域を形成し、廃棄物
の不燃分を溶融する。中段に設置された羽口6は蒸気を
付加した空気を送風し、堆積層を流動させながら廃棄物
を乾燥、熱分解する。上段に設置された三段羽口7は生
成ガスを燃焼し、ガス温度を1000℃程度に保つこと
によりダイオキシンの生成を抑制する。
付加することにより炉内で高温溶融域を形成し、廃棄物
の不燃分を溶融する。中段に設置された羽口6は蒸気を
付加した空気を送風し、堆積層を流動させながら廃棄物
を乾燥、熱分解する。上段に設置された三段羽口7は生
成ガスを燃焼し、ガス温度を1000℃程度に保つこと
によりダイオキシンの生成を抑制する。
【0005】この流動部分40の層高が薄いと吹込まれ
た空気が堆積層を吹き抜けてしまい装入された廃棄物が
十分乾燥、熱分解されない。また層高が厚いと、炉下部
の溶融部分の燃料となる廃棄物の固定炭素や補助燃料の
コークスが消費されてしまい、廃棄物の不燃分を溶融す
るためには多量のコークスを必要とする。
た空気が堆積層を吹き抜けてしまい装入された廃棄物が
十分乾燥、熱分解されない。また層高が厚いと、炉下部
の溶融部分の燃料となる廃棄物の固定炭素や補助燃料の
コークスが消費されてしまい、廃棄物の不燃分を溶融す
るためには多量のコークスを必要とする。
【0006】このため流動層部分の層高を適切な状態に
維持することは非常に重要である。そこで,例えば特願
平7−250563(炉内差圧による計測方法)があ
り,図3に示すように、副羽口6より上方のシャフト部
分に複数箇所の計測口31を開け、フリーボード部分9
の炉内圧との差圧より流動層高さを推定して、流動層部
分の層高を管理していた。
維持することは非常に重要である。そこで,例えば特願
平7−250563(炉内差圧による計測方法)があ
り,図3に示すように、副羽口6より上方のシャフト部
分に複数箇所の計測口31を開け、フリーボード部分9
の炉内圧との差圧より流動層高さを推定して、流動層部
分の層高を管理していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では計測口が
多く必要なうえ、計測口が詰まらないようパージには窒
素を大量に使用することが必要であった。このため生成
するガスの発熱量が低下した。また、流動層部分に計測
口を設置するためパージしていても廃棄物が計測口に詰
まり、正確な計測が困難であった。この発明は上記のよ
うな問題を解決するためになされたもので、流動層部分
のストックレベルを制御することを目的とする。
多く必要なうえ、計測口が詰まらないようパージには窒
素を大量に使用することが必要であった。このため生成
するガスの発熱量が低下した。また、流動層部分に計測
口を設置するためパージしていても廃棄物が計測口に詰
まり、正確な計測が困難であった。この発明は上記のよ
うな問題を解決するためになされたもので、流動層部分
のストックレベルを制御することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】廃棄物ガス化溶融炉の流
動層部分のストックレベルを、以下の式に示す圧力差が
所定の値の範囲内に入るように廃棄物の供給量を制御す
ることを特徴とする層高の管理方法。
動層部分のストックレベルを、以下の式に示す圧力差が
所定の値の範囲内に入るように廃棄物の供給量を制御す
ることを特徴とする層高の管理方法。
【0009】(圧力差)=(送風圧力)−(その送風量
での送風部分での圧損)−(炉内圧) これは,次のような考え方に基づくものである。
での送風部分での圧損)−(炉内圧) これは,次のような考え方に基づくものである。
【0010】流動層においては堆積層部分の圧損は、ほ
ぼ以下の式で近似される。 (流動層部分の圧損)=(流動層部分の堆積層重量)÷
(流動層部分の断面積) よって堆積層の嵩密度が操業中ほぼ一定とすると、(流
動層部分の層高)は(流動層部分圧損)に比例する。つ
まり、副羽口の環状管圧力から羽口部分での圧損およひ
炉内圧を引いた圧力は、流動層部分の層高とほぼ比例し
て変化することから上記の方法て流動層部分の層高を管
理できる。
ぼ以下の式で近似される。 (流動層部分の圧損)=(流動層部分の堆積層重量)÷
(流動層部分の断面積) よって堆積層の嵩密度が操業中ほぼ一定とすると、(流
動層部分の層高)は(流動層部分圧損)に比例する。つ
まり、副羽口の環状管圧力から羽口部分での圧損およひ
炉内圧を引いた圧力は、流動層部分の層高とほぼ比例し
て変化することから上記の方法て流動層部分の層高を管
理できる。
【0011】この場合、送風圧力の計測口として副羽口
を用いることからパージ用の窒素が必要なく、副羽口は
閉塞しないように流速や蒸気を付加しているため非常に
安定した計測が可能である。
を用いることからパージ用の窒素が必要なく、副羽口は
閉塞しないように流速や蒸気を付加しているため非常に
安定した計測が可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】廃棄物ガス化溶融炉には、図1に
示すように、炉下部シャフト部50に主羽口5,中部シ
ャフト部51に副羽口6、上部フリーボード部52に三
段羽口7が設置されている。
示すように、炉下部シャフト部50に主羽口5,中部シ
ャフト部51に副羽口6、上部フリーボード部52に三
段羽口7が設置されている。
【0013】主羽口5からは酸素を付加した空気を送風
し廃棄物を溶融し、副羽口6からは蒸気を付加した空気
を送風し、炉内に堆積した廃棄物を流動化させながら乾
燥、熱分解する。
し廃棄物を溶融し、副羽口6からは蒸気を付加した空気
を送風し、炉内に堆積した廃棄物を流動化させながら乾
燥、熱分解する。
【0014】この流動層部分の堆積層高さを制御するた
め、堆積層部分の圧損を計測する。堆積層部分の圧損は
以下のようにして計測する。まず、副羽口6の送風圧P
tを計測する。ついで、副羽口の送風量F1を計測す
る。副羽口の送風量と羽口部分の圧損は前もって計測す
るか、管の圧損の式などから計算により推定する。
め、堆積層部分の圧損を計測する。堆積層部分の圧損は
以下のようにして計測する。まず、副羽口6の送風圧P
tを計測する。ついで、副羽口の送風量F1を計測す
る。副羽口の送風量と羽口部分の圧損は前もって計測す
るか、管の圧損の式などから計算により推定する。
【0015】図2に送風量と羽口部分の圧損の例を示
す。炉内のフリーボード部9の圧力Pfを計測する。こ
れらの計測結果より流動部の堆積層の圧損は、 (流動部の圧損)=Pt−(F1より推定される羽口部
の圧損)−Pf と示される。この流動部の圧損が変動すると、表1に示
すような制御を行い層高を制御する。
す。炉内のフリーボード部9の圧力Pfを計測する。こ
れらの計測結果より流動部の堆積層の圧損は、 (流動部の圧損)=Pt−(F1より推定される羽口部
の圧損)−Pf と示される。この流動部の圧損が変動すると、表1に示
すような制御を行い層高を制御する。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】計測口が閉塞することなく、正しい層高
が計測できる。また、パージ窒素が不要である。
が計測できる。また、パージ窒素が不要である。
【図1】本発明方法を実施する場合の説明図。
【図2】送風量と羽口部分の圧損との関係を示す説明
図。
図。
【図3】従来の層高の管理方法の説明図。
5…主羽口、6…副羽口、7…三段羽口、Pf…炉内
圧、Pt…送風圧、F1…送風量。
圧、Pt…送風圧、F1…送風量。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F23G 5/30 ZAB F23G 5/30 ZABC (72)発明者 須藤 雅弘 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山川 裕一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 鈴木 康夫 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 廃棄物ガス化溶融炉の流動層部分のスト
ックレベルを、以下の式に示す圧力差が所定の値の範囲
内に入るように廃棄物の供給量を制御することを特徴と
する層高の管理方法。 (圧力差)=(送風圧力)−(その送風量での送風部分
での圧損)−(炉内圧)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17580497A JPH1122940A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 層高の管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17580497A JPH1122940A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 層高の管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1122940A true JPH1122940A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16002539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17580497A Pending JPH1122940A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 層高の管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1122940A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002371307A (ja) * | 2001-06-18 | 2002-12-26 | Nkk Corp | 有機系又は炭化水素系廃棄物のリサイクル方法及びリサイクルに適した高炉設備 |
US6825084B2 (en) | 2001-08-13 | 2004-11-30 | Halo Lsi, Inc. | Twin NAND device structure, array operations and fabrication method |
KR100889398B1 (ko) * | 2008-05-22 | 2009-03-19 | 한국기계연구원 | 초고온 용융방식 폐기물 가스화로 |
-
1997
- 1997-07-01 JP JP17580497A patent/JPH1122940A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002371307A (ja) * | 2001-06-18 | 2002-12-26 | Nkk Corp | 有機系又は炭化水素系廃棄物のリサイクル方法及びリサイクルに適した高炉設備 |
US6825084B2 (en) | 2001-08-13 | 2004-11-30 | Halo Lsi, Inc. | Twin NAND device structure, array operations and fabrication method |
US6998658B2 (en) | 2001-08-13 | 2006-02-14 | Halo Lsi, Inc. | Twin NAND device structure, array operations and fabrication method |
KR100889398B1 (ko) * | 2008-05-22 | 2009-03-19 | 한국기계연구원 | 초고온 용융방식 폐기물 가스화로 |
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